あやめ速報-SSまとめ-

2ちゃんねるのVIP、SS速報VIP、SS深夜VIPで書かれたSSをまとめています。 主なジャンル:「まどか☆マギカ」「禁書目録/超電磁砲」「けいおん!」「ゆるゆり」「Another」・新ジャンル・魔王・勇者・幼馴染・男・女・妹など。

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らんま1/2

P「春香たちが中国の池で溺れたってぇ!?」

4 : 以下、名... - 2012/07/17(火) 22:01:22.58 +/GHzKXl0 1/102

春香「…………」ズーーン

春香「うぅ……帰って来たはいいけど…………どうしよう……」

春香「…………気をつければ大丈夫かなぁ……」

春香「……大丈夫…………かなぁ…………」

春香「はぁあ…………なんでこんなことに……」ズーーン

―――

P「……春香たち、今日は遅いですね」

小鳥「まぁ昨日まで旅行でしたし……まだ、疲れが残ってるのかもしれないですね」

P「うーん……」

小鳥「……あ、噂をすれば、みたいですよ?」


ガチャ


春香「お、おはよーございまーす!」

P「おお春香、おかえり!」

小鳥「お帰りなさい、春香ちゃん。中国旅行、どうだった?」


元スレ
P「春香たちが中国の池で溺れたってぇ!?」
http://hayabusa.2ch.net/test/read.cgi/news4vip/1342530031/

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シャンプー「きっと淫乱香ね」あかね「い、淫乱香?」

1 : ◆yXF/ojHTKk - 2014/09/11 22:20:34.31 LxRwaDSwO 1/36


【必読】

このお話はコレ

久能「おさげの女ぁあああ!!」パンパンパン 乱馬「ひぁあああんっ!!」
http://ayamevip.com/archives/38359710.html

と、コレ

あかね「乱馬がビッチになっちゃった…」 右京「なんやて?」
http://ayamevip.com/archives/38360005.html

の続き、というか別ルートのお話です。
上記の話を読んだ上で読むことをおすすめします。

元スレ
シャンプー「きっと淫乱香ね」あかね「い、淫乱香?」
http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1410441634/

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あかね「乱馬がビッチになっちゃった…」 右京「なんやて?」

※原作ファンの方は閲覧注意

※前作:久能「おさげの女ぁあああ!!」パンパンパン 乱馬「ひぁあああんっ!!」

1 : ◆yXF/ojHTKk - 2014/05/27 02:26:55.87 cW2heGoO0 1/31

あかね「ここ最近ずっと男に戻らないからおかしいと思ってたんだけど」

右京「ちょい待って。あかねちゃん何言うてんの?」

あかね「だから、乱馬が女になったままで…その、他の男子達としょっちゅう……」

右京「う、嘘や!乱ちゃんに限って……んなアホなことあるかい!」

あかね「見ちゃったのよ!放課後に、乱馬が男子達と……その、裸で……」

右京「あかねちゃんの見間違いとちゃうか!?」

あかね「ううん……乱馬を見間違うなんてないもの」

右京「もうええわ、ほんならうちが確かめたる!」

あかね「ど、どうするの?」

右京「どうするもこうするもあるかい!直接聞いたんねん!」

あかね「でもっ」

シャンプー「ニーハオ」ドゴォン

あかね「しゃ、シャンプー!」

シャンプー「話は聞いたね。私も協力するあるよ」パラパラ…

あかね「あ、あんたには別に頼んでないわよ!」

シャンプー「あかねバカか?これは非常事態あるぞ?もし乱馬があかねの言う通りなら手遅れになるかもしれないあるよ」

あかね「な、何それ!どういうことよ!」

右京「なんや、何か知っとんのか?シャンプー」

シャンプー「きっと淫乱香ね」

あかね「い、淫乱香?」

シャンプー「エッチな気分になる香ある。男なら女、女なら男とまぐわわないといられなくなるお香ね」

右京「そんな末恐ろしいものが…」ゴクリ

シャンプー「それだけじゃないあるよ。あれは快感も増幅されるから簡単に性に溺れて戻れなくなるある」

あかね「そんな!じゃ、じゃあ乱馬はもう」

シャンプー「だからそれを確かめに行くある。あと淫乱香を使った奴が誰かを突き止めなきゃいけないあるね」

右京「と、とりあえず学校へ向かわな!」

あかね「そ、そうね!」

シャンプー(……ふふ、もし本当でも私の持ってる『純情乙女丸』を飲ませればすぐ治るある。あとはあかねと右京に諦めさせて乱馬を横取りすればいいあるね)ニヤリ

右京「あ、シャンプー。うちの店の壊した壁は弁償してもらうで」

シャンプー「それくらい目を瞑るよろし」




元スレ
あかね「乱馬がビッチになっちゃった…」 右京「なんやて?」
http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1401125215/

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久能「おさげの女ぁあああ!!」パンパンパン 乱馬「ひぁあああんっ!!」

※原作ファンのかたは閲覧注意。

1 : VIPに... - 2014/05/24 17:06:24.64 bU+4h1P20 1/14



久能「いいぞいいぞー!なんて締まりだ!」パンパンパン

乱馬「ひぃっ!あっ!やめっ!抜けバカー!」

久能「ふははは!もう我が刀は抜いている!」ズブズブ

乱馬「うるせー!離せこのバカ!」

久能「ここか!?ここがいいんだな!?」ズブリ

乱馬「ひゃんっ!駄目、そんな奥に…」

久能「よぉし!射精すぞー!」ズブズブ

乱馬「調子に乗んな!」ドガーン

久能「あうちっ」ヒューン

乱馬「はぁはぁ…くそ…あんな奴に奪われた…うう」



乱馬「はぁ…ただいまぁ」

八宝斎「らんまー」ナデナデー

乱馬「ひぃいいいいっ!?」ゾワゾワー

八宝斎「む!?乱馬!尻の丸みがいつもと違うぞ!」

乱馬「いきなりケツ触って何わけ分かんねぇこと言ってんだくそジジィ!」ビュッ

八宝斎「ふん」ヒョイ

八宝斎「むぅ!?ここからオナゴの香りがするぞい!」クンカクンカ

乱馬「わっ!こら!やめろ!どこ嗅いでんだテメー!」グイグイ

八宝斎「おめこじゃ。むむ、乱馬、お主濡らしておるな?」クンカクンカ

乱馬「やめろぉお!」ゾゾー

八宝斎「うはははは!脱げー!脱ぐんじゃー!」グイグイ

乱馬「こっの…飛龍昇天破ーー!」ズワーー

八宝斎「ぐわあああ」ヒューン

乱馬「く、くそ、何なんだ今日は!早く男に戻らねぇと」ゼーハー




元スレ
久能「おさげの女ぁあああ!!」パンパンパン 乱馬「ひぁあああんっ!!」
http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1400918784/

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天道なびき「こんな道端に蝶ネクタイが落ちてるわ」

1 : 以下、名無しにかわりましてVIP... - 2010/12/28 16:25:51.32 zNZyyvix0 1/111

なびき「ダイヤルとマイクが付いてるわね」

カチカチ カチカチ

なびき「トランシーバーか何かかしら?モシモーシ」

なびき「!?」

なびき「アー アー」

カチカチ カチカチ

なびき「アー あ゙ー・・・・・・声が、変わる!?」

元スレ
天道なびき「こんな道端に蝶ネクタイが落ちてるわ」
http://raicho.2ch.net/test/read.cgi/news4vip/1293521151/

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QB「魔法少女になってよ」らんま「てめー、ぶん殴られてーか?」【あとがき&キャラ解説】

魔法少女らんまマギカ あとがき&キャラ解説

関連記事: 【1】 【2】 【3】 【4】 【5】 【6】

興味の無い方は読まずにここで終わっておくことを推奨します。
また、作品に関する疑問などは元スレを見ていただいた方が良いかもしれません。
まとめる際に本文以外はカットしましたが、多くの疑問に答えていらっしゃいます。

元スレ
QB「魔法少女になってよ」らんま「てめー、ぶん殴られてーか?」
http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1316929971/

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QB「魔法少女になってよ」らんま「てめー、ぶん殴られてーか?」【6】

関連記事: 【1】 【2】 【3】 【4】 【5】

730 : 41話1 ◆awWwWwwWGE... - 2012/11/23 01:08:53.90 8yV2yNpC0 309/394

~第41話~

「猛虎高飛車!」

間合いをあけられたらんまは、飛び道具で攻撃を仕掛けた。

「魔龍昇天破」

キュゥべえも水平打ちの魔龍昇天破を繰り出して応戦する。

互いの出した技はぶつかり合い、はじけ飛んだ。

「それっ、もういっちょう!」

らんまは立て続けに猛虎高飛車を放った。

キュゥべえもまた、魔龍昇天破で対抗しようとする。

「……!?」

しかし、出てきた竜巻は扇風機の風ように弱い力で、涼しいだけだった。

やむなく、キュゥべえは回避に行動をきりかえるが、反応が遅れたために左手が猛虎高飛車の光の玉に当たった。

「へ、バカやろーが。飛龍昇天破は溜まった闘気を使う技だ。連発できるモンじゃねー」

すでに次の猛虎高飛車をためているらんまは、その勝ち気をますます膨らませた。

「そして、感情がないおめーには猛虎高飛車や獅子咆哮弾は使えない。
遠距離戦なら一方的におれが有利なだけだぜ!」

さっきまでよりもさらに大きくなった猛虎高飛車がキュゥべえをおそった。

「それなら、距離を詰めるとするよ」

簡潔にそれだけ言うと、キュゥべえの――黒いレオタードを着た偽らんまの姿が消えた。

そして、次の瞬間には、それは本物のらんまのすぐ目の前にまで迫っていた。

さすがに猛虎高飛車を放ったばかりで防御も反撃も間に合わない。

しかし――

 ドスッ

かなりの速度で飛んできた唐傘が、キュゥべえの入った偽らんまの頭にヒットした。

「ヤバくなったら魔法に頼ってありえない動きやパワーを引き出す。そのパターンはもう読めてるぜ」

唐傘を投げたのは、もちろん良牙だ。

「おっしゃ、ナイス良牙! このままたたみこむぜ!」

らんまはためらいなく倒れたキュゥべえにとびかかった。

キュゥべえが寝返りをうって、らんまの攻撃をかわすと、その先にはすでに良牙がまわりこんでいた。

回避は間に合わないが、分かりやすい動きだったためキュゥべえは良牙が狙ってきた頬のあたりを魔法で硬化させる。

「ぐっ」

よほど堅くしたのだろう、なぐった良牙の拳から血がにじんだ。

それでも、良牙は気に留めず攻撃をつづけてくる。キュゥべえはギリギリでそれをかわした。

その最中、同時に逆方向かららんまの蹴りが飛んできた。

今度は、反射神経を強化して、キュゥべえは二人がかりのラッシュを避け続けた。

「喧嘩ばかり……してるかと思ったら……なかなか意気があった仲間じゃないか」

かわしながらキュゥべえは器用にしゃべる。

その言うとおり、至近距離で打ち合っているにも関わらず互いの攻撃がぶつかったり同士討ちにならない。

それどころか、何の合図もしていないはずなのに避けにくいように隙をなくすようなコンビネーションになっていた。

ここまでらんまと良牙のチームワークが良いとはキュゥべえにとっては予想外だった。

これでは簡単には反撃に移れない。

「意気があってるだと?」

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QB「魔法少女になってよ」らんま「てめー、ぶん殴られてーか?」【5】

関連記事: 【1】 【2】 【3】 【4】

615 : 33話1 ◆awWwWwwWGE... - 2012/07/22 19:37:42.19 k2zWozC00 245/394

~第33話~

(こんなことは前にもあったはずだろう……)

黒い小豚が一匹、見知らぬ土地を歩いていた。

もう慣れっこのはずなのに、何気ない一言が痛烈に彼を傷つけていた。

『よかった』

彼女は……天道あかねははっきりとそう言ったのだ。

天道あかねは慌てて付け足した。

『ああ、えーと、違うのよ。良牙くんが悪いとかそういうんじゃなくて、許婚とかそういうのはまだ早いもの』

確かに、まだ高校生のうちから生涯の伴侶を決められてしまうというのは窮屈に感じるかもしれない。

ただ単純に束縛を嫌っただけで相手が悪いわけじゃない。筋の通った説明だ。

しかし――

響良牙が許婚でなくなったとしても、代わりに早乙女乱馬が許婚に戻るだけで
あかねにとって束縛された状態は何一つ変わらないはずなのだ。

それなのにあかねは『よかった』と言った。

おそらくはほとんど無意識的に出た台詞なのだろう。

だがそれでも、良牙からしてみれば乱馬の方がいいと言われているように聞こえてしまう。

それは良牙にとって死刑宣告にも等しい絶望だった。

(俺がもし魔法少女だったら魔女になってるのかもな)

黒い小豚は頭を垂れてとぼとぼと歩き続けた。

「あら?」

そこに通りかかった40手前ほどの女性が小豚に気が付いた。

「ふーん、ブタ……『a pig』」

メガネをかけた女性は妙に発音のいい英語をしゃべると、その小豚をつまみあげた。

***************

「あ、和子、おつかれー」

メガネをかけた女性が飲み屋に入ると、友人らしい同年代の女性が声をかけた。

こちらの女性はビシッとしたスーツに身を固め、いかにもキャリアウーマンといった雰囲気をかもし出している。

「あら詢子、今日は早いのね」

和子と呼ばれたメガネの女性は迷わずそのキャリアウーマンの隣に座る。

「……その動物は?」

「そこで拾ったの」

「拾った!?」

詢子と呼ばれたキャリアウーマンはけげんな顔をする。そんな友の顔など気にも留めずに和子はブタをかかげた。

「マスター、これ調理して」

「ぴっ、ぴー!! ぴー、ぴー!」

思わぬ展開に小豚が絶叫を上げる。

「お客さん、うちは食品の安全には気を使ってまして……良く分からない食材はちょっと扱いかねます」

マスターは普段から渋い顔をさらに渋くさせてそう答えた。

「和子、なんかやなことあったか?」

和子がこういうエキセントリックな言動をするときというのはたいてい、何かストレスを抱えているときだ。

詢子はそんな和子の性格をよく理解していた。

「三年生の子がね、1人行方不明になっちゃったんだけど私のせいじゃないかって職員会議で言われてね」

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QB「魔法少女になってよ」らんま「てめー、ぶん殴られてーか?」【4】

関連記事: 【1】 【2】 【3】

401 : 25話1 ◆awWwWwwWGE... - 2012/05/14 00:19:26.77 toZAuc3q0 177/394

~第25話~

「なんだ、これは?」

魔女の結界の中に入った良牙はつぶやいた。

お皿のような浮島が虹の橋で繋がれている。

これがこの魔女の迷宮なのはよく分かる。

しかし、そこに住まう使い魔たちの姿は一体どうしたことか。

剣を装備した、短髪の少女か少年のような青いシルエット。

逃げ回ってはこちらの様子をうかがうだけのピンク色をした少女のようなシルエット。

良牙にはその使い魔たちが何を意味するかすぐに分かってしまった。

「……なんてこった。どう見てもさやかちゃんにまどかちゃんだろ、これ」

やりにくそうな良牙をよそに、らんまと杏子は使い魔たちと戦う。

「うわ、なんだ? これはあたしか!?」

杏子も自分にそっくりな、槍を装備した赤いシルエットの使い魔を見て思わず声を上げた。

「おー、良牙、おめーもいるぞ」

らんまは黒い小動物のような使い魔を捕まえると、勢い良く殴り飛ばした。

「つまり……」

「どうやら確定かよ」

良牙と杏子は二人してがっくりとうなだれた。

なんでもっと近くに居てやれなかったのか。

そんな後悔がそれぞれの頭をよぎる。

「お、おい、反省は良いけど、手ぇ止めんな!」

二人がうなだれている間にも戦っているらんまの元には次から次へと使い魔が寄ってきた。

使い魔のうち赤いのや黒いのは大体の動きが予想できるが、青い使い魔はモデルになった魔法少女を
よく知らないので戦いづらい。

出方を見ようとらんまが間合いを取ると、青い使い魔は一瞬でその間合いを詰めて斬りかかった。

「うわっ!」

らんまはかろうじてタタミを召喚して直撃をさけるが、タタミごと後ろに吹き飛ばされた。

「すまん、忘れてた!」

良牙はそう叫びながら、らんまに追撃をしようとする青い使い魔を蹴り飛ばして倒す。

杏子も槍を振り回して、周りの使い魔たちを遠ざけた。

そうしている間にらんまは手近にあるものに手をかけて立ち上がる。

「いてて……しっかりしてくれよ」

ちょうどデコボコになっているところに飛ばされたせいでらんまは上手く受身がとれなかった。

よろけながら痛そうに自分の尻をさする。

『……けて』

「え?」

その時、らんまは何かが聞こえた気がした。

「おい、おめーら今なんか言ったか?」

「いや、あたしは何も」

「そんなのどうでもいいだろ、乱馬お前こそ早く戦いに戻れ!」

だが杏子も良牙も、使い魔相手に忙しくかまっていられないらしい。

『たすけて』

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QB「魔法少女になってよ」らんま「てめー、ぶん殴られてーか?」【3】

関連記事: 【1】 【2】

288 : らんまマギカ17話1 ◆awWw... - 2012/01/17 01:06:51.12 sP2uYOMT0 123/394

~第17話~

「火中天津甘栗拳!」

目にもとまらぬスピードでらんまの拳が叩き込まれる。

良牙はそれをガードすらせずに真っ向から胸板で受ける。

やがて、らんまの拳が止まったところで良牙はおもむろに腕を振り下ろす。

らんまはとっさに腕でガードして良牙の攻撃を受け止めた。

「どうだ? 違いはあったか?」

「……いまいち分かんねーな」

良牙の問いに、らんまは首をかしげる。

「そうだな。パンチの威力も言うほど上がっているようには思えない」

良牙は火中天津甘栗拳――つまりは高速での拳の連打を食らった感想を付け足した。

いつもの空き地で、らんまは魔法少女になってどれだけ自分の身体能力が変わったか確認していた。

小競り合いから真剣勝負まで、何度も戦っている相手だからこそ、互いの技や能力は大体知り尽くしている。

らんまにとって、自分の変化を知るには良牙は格好の相手だった。

「なんか、おかしくねーか? 魔法少女になったら、ろくにスポーツもやってないような女子中学生が
魔女に勝てるぐらい強くなるんじゃねーのかよ?」

らんまは不平をこぼした。

なりたくて魔法少女になったわけではないが、せっかくなってやったのに他の人より特典が少ないというのでは
どうしても損したような気分になってしまう。

「そういや、キュゥべえの奴が言ってやがったな。身体強化は日常生活に不便がでない程度とか
普段から魔力を消費するからあんまり強化することもできないだとか」

「……つまり、もうとっくに鍛え上げてて魔法の素質の低いオレみたいな奴は
魔法少女になっても大して変わらないって事か?」

「おそらく……な」

良牙の言葉に、らんまはがっくりと肩を落とした。

あかねが助かったから良いようなものの、ほとんど契約損である。

普段なら、良牙はこんな真面目に受け答えせずに、まんまと得の無い契約を結ばされたらんまを笑うだろう。

しかし、事情を知ってしまっただけにむしろ沈痛な面持ちをしていた。

らんまとしてはそんな風に同情されるのがかえって辛い。

あくまで良牙とは減らず口を叩きあうライバルでありたいのだ。

「らんまー、良牙くーん!」

その時、空き地にいる二人を呼ぶ声がした。

二人にとって聞きなれた、しかし少し懐かしい声だ。

「あかね!?」

「あかねさん?」

らんまと良牙はいっせいに振り向いた。そこには紛れも無く元気な姿の天道あかねがいる。

「おまえ、病院はどうしたんだよ?」

病院で寝ているはずのあかねが急に空き地に現れたことに、らんまは驚きを隠せない。

「え、らんま聞いて無かったの? あたし今日退院よ。」

実にあっけらかんと、ごく当たり前のようにあかねは答える。

「あかねさんは重症だったんだ。 何も1人で歩いて帰らなくても。」

「心配してくれてありがとう。でもこんなに元気なのに迎えに来てもらうのも悪いし、
久々に歩くぐらいしないと体がなまっちゃうわよ。」

あかねはそう言って、良牙に笑顔を返した。

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QB「魔法少女になってよ」らんま「てめー、ぶん殴られてーか?」【2】

関連記事: 【1】

167 : らんまマギカ9話1 ◆awWwW... - 2011/11/07 23:29:47.59 cJMCcfD00 65/394

~第9話~

黒い小豚を肩に乗せた巴マミは、とあるOLの後をつけていた。

別に何の変哲もない、どこにでもいそうなOLさんだが、ひとつだけ普通と違うところがあった。

それは、首筋にスタンプのような黒いマークがついていることだ。

『あれが、本当にそうなのか?』

肩に乗った小豚がテレパシーで語りかける。

『ええ、魔力を感じるもの。間違いないわ、魔女の口づけよ。』

マミたちの尾行に気付かず、OLはどこかうつろな表情で工業地区へと向かっていった。

途中、歳も格好もバラバラな人たちがOLに合流していく。

誰一人、何の言葉も交わさない。

死んだ目をした人々が、無言のまま合流していく様はどう見ても異常だった。

そして彼らはよく見れば全員、このOLと同じマークが首についている。

(まいったわね、こんなにたくさん…)

ざっとみたところ10人ほどいるようだ。

多くの人数を守りながら戦うのはかなり神経を使う。このままの人数で結界に飲み込まれでもしたら大変だ。

「ピーッ!!」

肩の上の小豚こと良牙が、ふいに叫んだ。

マミは何をあわてているのかと辺りをうかがい、絶句した。

なんと、この亡者のような集団に鹿目まどかも加わったのだ。

友だちだろうか、同じ見滝原中学の制服を着た女子と手をつないでいる。

彼女らの首筋には確かに魔女の口付けがあり、二人とも死んだ魚のような生気のない目をしていた。

(そんな…どうして!?)

次に魔女の犠牲になるのは自分の知り合いかもしれない…そんなことは今までずっと肝に銘じてきたつもりだが、
やはり現実になると動揺を隠し切れない。

(何が何でも助けないと!)

マミはこぶしを強く握り締めた。

そうしている間にも、うつろな目をした一行は小さな町工場へとたどり着く。

マミは、出来るだけ一行に紛れるように静かに工場の中へ付いて行った。

工場の広間では、工場長らしい男が一行を待ち受けていた。

「俺はダメなんだ…」

人数が揃うなり、男は暗い声で演説を始めた。

「小さな町工場ひとつ切り盛りできなかった。俺の居場所なんてどこにもねえんだ!」

彼の足元には、何かの液体が満たされたバケツと、その横に空の洗剤ケースが倒れていた。

そこに、別の洗剤を持ったOLが歩み寄る。

『まずいわっ!』

マミがそうテレパシーするやいなや、良牙は飛び出し、OLが手に持っていた洗剤を体当たりで弾き飛ばした。

一方マミもすばやく変身し、リボンを出現させ工場長をしばりあげる。

これでさしあたって集団自殺は防ぐことが出来た。

しかし、魔女の呪いはなかなか強固らしい。

集まった人々への洗脳は解けず、いっせいに怒りの眼差しがマミと黒い小豚に向けられた。

「ぴっー、ぴーっ!」

良牙は「どうする?」とでも言いたげに鳴き声をあげる。確かに厄介な状況だった。

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QB「魔法少女になってよ」らんま「てめー、ぶん殴られてーか?」【1】

2 : ◆awWwWwwWGE[] - 2011/09/25 14:56:20.19 sF5yimZr0 1/394

~魔法少女らんまマギカ~ 第1話

一人の少女が暗い路地裏を一人で歩いていた。

中学生か高校生ぐらいだろうか、大人以上に育った胸を窮屈そうに制服にしまいこんでいる。

その手のひらには黄色い石が乗せられていた。

石は、裏路地のわずかな明かりを反射して鈍い光を放つ。

「反応なし…ね。」

独り言を小さくつぶやき、少女はあたりを見回した。

闇の中で鮮やかな金髪が輝き、縦ロールが小さく揺れる。

「…あっ」

少女は何かに気がついたように急に立ち止まった。

人気のない裏路地とはいえ、繁華街の一部だ。

メインストリートのざわめきが鳴り響き、小さな音はほとんどかき消されてしまう。

しかし少女は鋭く、ほんの小さな音を、ごくわずかな気配を見逃さなかった。

「出てきて、怖がらなくていいから。」

少女は中腰になり、ビルの室外機に視線を向けた。

そしておだやかな表情で微笑む。

「ぴっ!?」

小動物らしい高い声がした。

少女はゆっくりと足音を殺して室外機の裏に回り込む。

そこには黄色いスカーフを巻いた小動物がいた。

小柄な体躯、平べったい鼻。猫でもない、犬でもない。

「あら、珍しい。」

少女は思わずうれしそうな声を上げた。

ぶっそうな裏路地を徘徊する行動とは裏腹に、歳相応の少女らしく可愛いものは好きなようだ。

なかば強引に、少女はその小動物を持ち上げる。

「かわいい小豚さんね。」

その小動物…黄色いスカーフを巻いた小豚ははじめはジタバタと抵抗していたが、少女の胸に抱きしめられると急におとなしくなり抵抗をやめた。

(どうしよう?)

少女は小豚をながめながら首をかしげた。

街では普通見ることもない小豚、しかも黄色いスカーフが首に巻かれている。

ほぼ確実に誰かのペットだろう。

近くに飼い主らしき人は見当たらない。

この場合、やはり警察に預けるべきだろうか。

しかし、少女としては警察に届けるのは気が引けた。

そのひとつの理由はこの可愛い小豚を少しでもながく愛でていたいということ。

そしてもうひとつ、女子中学生が夜中に一人で裏路地をうろついていたと
分かれば、補導されかねないということだ。

優等生として知られている少女は、できればそういう事態は避けたかった。

(一日くらい預かっても、悪いことにはならないわよね?)

庇護欲と規範意識のはざまで、少女はこの小豚を自宅に連れて帰ることにした。

元スレ
QB「魔法少女になってよ」らんま「てめー、ぶん殴られてーか?」
http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1316929971/

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