綾野「そ、そうだよね。私の勘違いだよね」
赤沢「当たり前じゃない」
勅使河原「お、おう。変なこと聞いて悪かったな」
赤沢「話はそれだけ?それなら、私もう行くから」
赤沢「あっ、恒一君。一緒にお昼食べましょう♪」
綾野・勅使河原「付き合ってるわけない……ねぇ……」
~バレバレ~
おわり
元スレ
赤沢「は?なにそれ。私と恒一君が付き合ってるワケないじゃない」
http://hayabusa.2ch.net/test/read.cgi/news4vip/1340550667/
恒一「僕たちが付き合ってることって秘密なんだよね?」
赤沢「ええ。そうよ」
恒一「そっか……」
赤沢「……もしかして、恒一君は……その、言いたいの?」
恒一「別にそういうわけじゃないけどさ。ただ……」
赤沢「ただ?」
恒一「赤沢さんはなんだか、こういうこと隠さないタイプって思ってたから」
赤沢「それは……その……」
赤沢(だって、仕方ないじゃない……)
赤沢(この前、読んだ雑誌に『彼女のいる男はモテル』って書いてあったんだから)
赤沢(恒一君は私だけのものなんだから……)
恒一「赤沢さん?」
赤沢「とにかく、このことは秘密だから。分かった?」
恒一「分かったよ。そうする」
恒一(って言っても勅使河原達にはバレてるよね。きっと……)
~独占~
おわり
赤沢「恒一君ってどんな髪型が好きなの?」
恒一「髪型?……そうだなぁ、特にこだわりはないけど」
赤沢「ちょっと、それじゃあ、聞いた意味ないじゃない」
恒一「ごめん。けど、僕は今の赤沢さんの髪型似合ってると思うよ」
赤沢「そ、そう……。そう言ってくれると嬉しいけど、せっかくだからいつもと違う髪型に挑戦してみたいのよ」
赤沢「たとえば……」
シュル ファサ
赤沢「こういうストレートとか、どう?」
恒一「綺麗だね。良いと思うよ」
赤沢「あ、ありがと//」
恒一「なんだか、多々良さんみたいだね」
赤沢「……へぇ。恒一君は多々良さんみたいなのが好きなんだ」イラッ
恒一「ご、ごめん。似てたってだけで深い意味はなくて」アセアセ
赤沢「いいわよ。もう」
赤沢「……他にはどういう感じが好き?」
恒一「う~ん。あんまり詳しくないけど、ポニーテールとかどうかな」
赤沢「こう?」クイッ
恒一「うん。なんだかスポーツやってるって感じ」
赤沢「ポニーテールってなんだか地味じゃない?」
恒一「そんなことないよ」
赤沢「ふぅん。そういえば、ヘアアイロンがあったんだったわ」ガサゴソ
恒一「それって私物?」
赤沢「いいえ。演劇部の備品よ」
恒一「すごいね。演劇部……」
赤沢「ふふっ。夜見北演劇部を舐めちゃダメよ」
赤沢「どう?少し、巻いてみたんだけど」フワッ
恒一「すごい。なんだか大人っぽい」
赤沢「それって普段が子供っぽいってこと?」ジト
恒一「そうじゃないよ。より大人っぽいってことで……」アセアセ
赤沢「フーン」イライラ
恒一「その、こんなこと言ってフォローになるかわからないけど、きっと僕はどんな髪型でも赤沢さんのこと好きになってたと思う」
赤沢「」
恒一「赤沢さん?」
赤沢「…………バカ」
赤沢(卑怯よ……恒一君は……//)
~髪型~
おわり
――帰り道――
ザアー
赤沢「夕立なんて、もうすっかり夏ね」
恒一「そうだね。赤沢さん、傘入れてくれてありがとう」
赤沢「お礼なんて言わなくていいわよ。むしろ、私がお礼言う方ね」
ギュッ
恒一(あっ、傘を持つ手が重なって……)
赤沢「くすっ、どうしたの?顔、赤いわよ」
恒一「な、なんでもないって」
赤沢「ふふっ♪」
恒一「で、でも赤沢さんが傘持ってきてて本当に助かったよ。やっぱり、頼もしいね」
赤沢「また、その話……。私のことそんなにマッチョにしたいの?」ムゥ
恒一「褒めてるつもりなんだけどなぁ」
赤沢「褒めてないわよ」
ピカッ ゴロゴロ
赤沢「っ?!」ビクッ
恒一「……びっくりした。結構近かったね」
赤沢「……」
恒一「赤沢さん?」
赤沢「なに……?」
恒一「もしかして怖かった?」
赤沢「何言ってんのよ?!冗談はやめて」
恒一「……くすっ、やっぱり」
赤沢「はあ?ふざk」
ピカッ ドーン
赤沢「きゃっ?!」
恒一「……」
赤沢「……」
恒一「……赤沢さんにも弱点があったんだ」クスクス
赤沢「変なこと言わないでよ!私がこんなことで怖がるわけないじゃない!
恒一「フ~ン。それじゃあ、やっぱり赤沢さんはマッチョだね」
赤沢「え?それは……」
恒一「くくっ」
赤沢「……ふふっ」
恒一「あはは。なんだか、あべこべだね」
赤沢「くすっ、そうね。もう、どうでもよくなちゃったわ」クスクス
恒一「……濡れちゃう前に早く帰ろうか」
赤沢「そうね」ニコ
~雨の日~
おわり
――朝・教室――
恒一「」ガラッ
赤沢「あ、恒一君。おはよう」
恒一「おはよう、赤沢さん」
綾野「おっはよ。こういっちゃん」ハイタッチ
恒一「綾野さん、おはよう」
綾野「えへへ」
赤沢「……」
――昼休み――
赤沢「恒一k」
多々良「あの、榊原君。今、お時間よろしいですか?」
恒一「どうしたの?」
多々良「実は今度の壮行会用に吹奏楽部の楽器を体育館に運ばなければならないのですが」
多々良「あいにく今日は人手が足りなくて……。一往復で終わるので手伝ってもらえないでしょうか」
恒一「うん。構わないよ」
多々良「あ、ありがとうございます!それではご案内しますね」
恒一「うん」スタスタ
赤沢「……」
――午後・休み時間――
有田「榊原君、ちょっと頼みたいことがあるんだけどさ」
恒一「なに?」
有田「私、今日日直でさ。黒板消すの手伝って欲しいんだ。ほら、上の方とどかなくて」
恒一「そっか。うん、いいよ」
有田「ありがとう。助かるよぉ、今日相方が休みでさぁ」
恒一「それは大変だね」
有田「そうなのよ。あっ、さっき本読んでたけどなんて本?」
恒一「今、読んでるのは――」
赤沢「……」
――放課後――
赤沢「恒一君、ちょっと来て」
恒一「え?どうしたの突然」
赤沢「いいから」スタスタ
――屋上――
恒一(どうしたんだろう?なんだか不機嫌にもみえるけど……)
恒一「あの、赤沢さ」
赤沢「恒一君!」
恒一「は、はい!」
赤沢「……」グイッ
恒一「え?!ちょ、ちょっと……」
恒一(だ、抱きついてきた?!)
赤沢「……はぁむ」カプ
恒一「ふあ?!」
恒一(首筋、啄ばまれてる……!)
赤沢「んっ……ちゅ……はむ……」チューチュー
恒一「う、あ……あ、赤沢さん。いったい、何を……」
赤沢「…………グ」ボソッ
恒一「え?」
赤沢「……マーキング。恒一君は私のモノ、なんだから」
恒一「……どうして、こんなこと?」
赤沢「……恒一君は、皆に優しすぎよ。皆も恒一君に頼りすぎだけど」
赤沢「恒一君が他の人を見る度に、イライラして……。私、自分のことが嫌になりそうで……」グスッ
恒一「……ごめん。僕が気付くべきだったね」ナデナデ
赤沢「そうよ……。だから、おしおき」
ガブッ
恒一「いたっ!」
赤沢「これで許してあげる」フフン
恒一(これからは気を付けないと……)
~マーキング~
おわり
赤沢「恒一君、今日の放課後あなたの家で勉強会しましょう」
恒一「僕の家で?」
赤沢「ええ。恒一君の部屋、一度見てみたいし」
恒一「うん。構わないよ」
赤沢「それじゃあ、行きましょう」
――恒一宅――
恒一「入って」
赤沢「おじゃまします。そういえば、三神先生以外に御家族って住んでるの?」
恒一「おばあちゃんとおじいちゃんが住んでるけど。……今は出かけてるみたい」
赤沢「そう……」
恒一「ここが僕の部屋だから。待ってて、今飲み物用意するから」
赤沢「ええ。ありがとう」
恒一「どうぞ」
赤沢「どうも」
恒一「……それで、どの教科から始めようか?」
赤沢「その前に部屋の中、見せてもらうわね」
恒一「え、なんで?」
赤沢「いいじゃない。少しくらい」
赤沢「……それとも、見られて困るものがあるの?」クスッ
恒一「ち、違うけどさ。ほら、もういいでしょ。勉強しよう!」
赤沢「……仕方ないわね。ここまでにしておくわ」
―――――
―――
―
恒一「ふぅ。少し休憩しようか」
赤沢「そうね」
恒一「……ちょっとお手洗い行ってくるね」
赤沢「そう」
ガラッ
赤沢「…………」
赤沢「……」キョロキョロ
赤沢(恒一君の部屋、ベッドがないけど布団なのかしら……)
ガララッ
赤沢(そうみたいね。これが恒一君の……。こういち、くんの……)
バフッ
赤沢「」クンクン
赤沢(ん~、こういちくんのにおい……//)モフモフ
赤沢(……このまま、もって帰りたいけど……無理よね……)
赤沢(だったら、私のにおいつけておこう……)ギュッギュッ
バタバタ
赤沢(足音?!マズイ、戻ってくる)
ガラッ
恒一「……赤沢さん、立ち上がって何してるの?」
赤沢「ん?少し、部屋の中を見てただけよ」アセアセ
恒一「もう。変なことしないでよ」
赤沢「してないわよ、そんなこと」
ガツッ
赤沢「きゃあ?!」
恒一「え?」
ドシーン
恒一「うっ、痛っ……。大丈夫、赤沢さん?」
赤沢「ええ。なんとか……」
恒一「っ?!」
恒一(赤沢さんが上に?!押し倒されてるみたいになってる……)
恒一「あ、あの赤沢さん?そろそろ」
赤沢「……こういちくん、する?」
恒一「え……?」
赤沢「……キス。いいえ、もう……するから」ンー
恒一「赤沢……さん……」ンッ
ガララッ!!
赤沢恒一「「???!!!!」」
怜子「ただいまー!恒一く~ん、帰ったわよ~。あれ、友達来てるの~?」
恒一「は、は~い!……赤沢さん、その……」
赤沢「分かってる……。今日はもう帰るわ」シュン
赤沢(あのままシテたら……わたし……//)
~未遂~
おわり
恒一「赤沢さん、今日日直の仕事があって一緒に帰れないんだ」
赤沢「そう、残念ね。私は待っててもいいんだけど」
恒一「遅くなりそうなんだ。だから、先に帰ってて」
赤沢「分かったわ。それじゃあ、さよなら」アクシュ
恒一「うん。さよなら」アクシュ
見崎「榊原君、資料室の整理だって。いこ」
恒一「うん」
――資料室――
恒一「……次は上の方にある物を片づけようか」
見崎「脚立があるから、私がするね。榊原君は支えてて」
見崎「……」ガタゴト
恒一「見崎、かわろうか?なんだか、危なっかしいよ」
見崎「平気、だかr」
グラッ
恒一「危ないっ!」
ガシッ ガシャーン
恒一「ふぅ……。見崎、大丈夫だった?」
見崎「……平気、ほら」
恒一「それは、僕が抱きとめたからだよ……」
――帰り道――
赤沢(……恒一君、まだ学校にいるのかしら)
赤沢(なんだか、落ち着かないわね……)
赤沢(……そうね。やっぱり手伝いにいきましょう)
―――――
―――
―
赤沢(……たしか、資料室の整理って言ってたからここよね)
ガシャーン
赤沢「なに?!今の音……」
ガラッ
赤沢「恒一君、どうしたの?!」
恒一「あ、赤沢さん?!」
赤沢「っ!!」
赤沢(なんで……恒一君と見崎さん……抱き合って……)
恒一「赤沢さん、これは」
赤沢「……」ポロ
恒一(な、泣いてる……)
赤沢「~っ」ダッ
恒一「待って!赤沢さん!!」
~誤解~
おわり
赤沢(こういちくんの……ばか……)トボトボ
赤沢「んっ……」ゴクゴク
赤沢「はぁ、やけ飲みのつもりで買ったけど、やっぱり缶コーヒーなんておいしくないわね……」
赤沢「う……ぐすっ……ひっく……」ポロポロ
赤沢「恒一君の……恒一君の、馬鹿ァーーー!!」
カコーン コツン
??「いてっ」
赤沢「え?あ、大丈夫ですかー!」タッタッ
赤沢「わっ、とっ、とっ、きゃっ」ドテ
??「大丈夫?」
赤沢「え……?」
恒一「赤沢さん」
赤沢「こ、恒一君?!」
恒一「ほら、立てる?」
赤沢「ええ……。どうして、ここに?」
恒一「あの後、赤沢さんを追いかけて捜してたら偶然ここに」
赤沢「そう……」
恒一「……ごめん。けど、あれは落ちそうになった見崎を支えただけで」
赤沢「分かってた……」
恒一「え?」
赤沢「心の奥では、恒一君はそんなことしないって分かってた」
赤沢「でも、私自信がなくて……。私はいつも不機嫌な態度しかとれなくて……。思うように笑えなくて……」
赤沢「いつか、恒一君が愛想尽かしちゃうんじゃないかって……」ポロ
赤沢「嫌、よね……。私みたいな女の子って……」グスッ
恒一「そんなことないよ」
赤沢「え?……ん、むぅ」
チュッ
赤沢「……キ、ス。なんで……」
恒一「そんなことない。僕は泉美のこと全部ひっくるめて大好きだよ」
赤沢「こういちくん……。ありがとう//」
恒一「……少し、気障すぎたかな?」
赤沢「くすっ、そうね」
赤沢「……さっきの言葉、これからもからかうネタに使っていい?」
恒一「いいよ。僕も使うから」
赤沢「だったら、憶えてて。この河原でキスしたことも名前で呼んだことも」
恒一「ずっと、憶えてるよ」
赤沢「いつまでも『憶えてる』って言いなさいよ。大切な、思い出なんだから」
チュッ
~思い出~
おわり
78 : 以下、名無しにかわりましてVIP... - 2012/06/25 03:01:16 ukshZz+C0 32/32以上です
お付き合い頂きありがとうございました
これで赤沢さんのところへ行けます