~部室~
京子「ちなちゅ……君の瞳に乾杯」ギュー
ちなつ「……はぁ、もういい加減に抱きつかれるのにも慣れましたケド……」
ちなつ「今お茶淹れてるんでどいてもらえます?」ジロッ
京子「ちなつちゃんの髪はどうしてこんなにもふもふなんだろう……超気持ちいいぃ」
結衣「聞けよ」
ちなつ「あっ、ちょっ……今何しました!? 調子に乗らないでください!」
京子「あぁん……ちょっと匂い嗅いだだけじゃーん」
元スレ
京子「くんかくんか」
http://hayabusa.2ch.net/test/read.cgi/news4vip/1340090369/
あかり「なんか最近、ちなつちゃんが京子ちゃんにやさしいね?」コソコソ
結衣「あれで元々嫌ってたわけではなかったみたいだけど……」
結衣「確かにそうかも。前までだったらもっと邪険にしてそうなのに」
ちなつ「く、首すじの匂い嗅がれるなんて誰でも嫌でしょ!」ウガー
京子「大丈夫! めっちゃいい匂いだから!」
あかり「うわぁ、良い笑顔」
ちなつ「う……そ、そんなこと聞いてないんですけど!? 結衣先輩に言いつけますよ!?」ウガー
結衣「一部始終聞いてるけどね」
ちなつ「結衣せんぱぁい……あの金ピカがいじめます……」
結衣「よ、よしよし……(金ピカ?)」
あかり「京子ちゃんはちなつちゃんのこと大好きだもんね~」ニコニコ
京子「そりゃもう大好き! そして……もちろんあかりも好きだー!」ガバー
あかり「ひゃっ!? きょ、京子ちゃん!? くすぐったいよぉ///」
京子「おー、あかりもいい匂い……空気は空気でも澄み渡る山嶺の空気ですなぁ」クンカクンカ
あかり「んん!? それは喜んでいいのかなぁ!?」
結衣「なんか最近、京子のスキンシップが激しさを増してる気がする」
ちなつ「そ、そうですね……前までは私だけだったと思うんですけど、最近はあかりちゃんにも」
ちなつ(……てことは、触れれば誰でもいいわけ?)ムカッ
京子「あかりは背ぇちっちゃくてかわいいなぁ~」ギュー
あかり「えー、京子ちゃんだってそんなに変わらないよぉ」イチャコラ
結衣「……ちなつちゃん。お茶入ったよね?」
ちなつ「え、あ、はい……京子先輩、そろそろお茶飲みましょうよ」
京子「ん。そだね! あ、でもまだ結衣だけもふってないけど……どうする?」ニヤニヤ
結衣「………………なんでだよ」
あかり(ちょっと考えた)
京子(ちょっと考えたな)
~廊下~
京子「あ、千鶴だ! ちっづるー♪」
結衣「やめとけって……また殴られるぞ」
千鶴「ん、よう、歳納」
結衣(!?)
京子「今日は千歳と一緒じゃないんだねー」ギュー
千鶴「い、いつも一緒ってわけじゃないだろ///」
京子「それもそっか。てか千鶴、シャンプー変えた?」ズイッ
千鶴「ちょ、調子乗んな!/// ……変えたけど、それがどうした」
京子「いや、いつもと匂いが違うなーって思っただけ~」ギュー
千鶴「だ、だから調子乗んなって言ってんだろ///」オシヤリ
結衣(……いつの間にデレたんだろう)
~教室~
京子「綾乃ぉ~、もしかして数学のプリントとかやってきてたりするパターン?」
綾乃「素直に忘れたって言いなさいよ……」
綾乃「ま、まぁ……見たいって言うなら? 見せてあげないこともないけど?」アンシン
京子「綾乃様っ! 今度プリン奢るっ!」ガバッ
綾乃「だだだっ!? な、なんで抱きつくのよぉ!」バッキン
京子「なんとなく?」ギュー
綾乃「………///」プシュー
京子「やっぱり綾乃は女の子って感じの匂いでいいなぁ~」
綾乃「…………////」プシュー
千歳「……安定やんなぁ///」ドバー
結衣「千歳もぶれないね……。はい、ティッシュ」
京子「綾乃が固まったから千歳にチェーンジ!」ギュー
千歳「歳納さん、大胆やなぁ~。ぎゅー」
京子「千歳はいつも抱きしめ返してくれるからやりやすいなぁ……」
京子「おぉう、血の匂いもする」
結衣「……いつも?」
千歳「歳納さんこそ、あま~い女の子の匂いがするで……」
京子「ち、千歳!? 私を嗅ぐとかナシでしょ///」
結衣(そこは駄目なのか)
~また廊下~
櫻子「歳納せんぱーい!」ダキツキ
京子「おぉう!? びっくりしたー、ちっぱいちゃんかー」
櫻子「その呼び方やめてくださいって言ってるじゃないですか!」ウガー
京子「だって呼びやすいし……」ギュー
向日葵「すみません、歳納先輩……その子、歳相応の落ち着きというものが皆無でして……」
向日葵(……というか、なんで抱きしめ合ってるんですの)グヌヌ
京子「うん、知ってるから大丈夫! てか大室さん、なんでいきなり抱きついてきたの?」ナデナデ
結衣(……突っ込むべきか)
櫻子「いつも突然抱きつかれてるから、その仕返しです!」ギュー
結衣「いつm
向日葵「い、いつも!?いつもってどういうことですの!?」
結衣(速い)
櫻子「お、おぉう……どうした向日葵……顔近い近い」
結衣「……ほら、邪魔してないで行くぞ」
京子「う、わかったから袖引っ張んなぁ~」
向日葵「いつも!? いつもいつだって歳納先輩と抱き合っていたいんですの!?」
櫻子「な、なになに!?? なんでいきなり怒ってんの!?」
~部室~
結衣「……」ムス
あかり「ゆ、結衣ちゃん? なんか暗いよぉ?」
ちなつ「京子先輩は来てないし……何かあったんですか?」
結衣「綾乃と…………プリンを買いに行ったよ」
ちなつ「そ、そうなんですか(なんで溜めたんだろう?)」
結衣「その隙にちょっと話し合おう」
あかり「?」
ちなつ「何をですか?」
結衣「ここ最近のあいつの……見境ないスキンシップについて」
あかり「あー……」
ちなつ「あー……」
ちなつ「確かに、ここ最近はいつにも増して自由ですよね……」
あかり「こんなに京子ちゃんとくっついたりするの、久しぶりかも」
結衣「あかりは小学校の時よく抱き枕にされてたもんな」
結衣「まぁ、元々人とひっつくのが好きなやつではあったけど……」
結衣「……最近、誰にでもやりすぎじゃない?」ムスッ
ちなつ(なんで自分にはやってこないんだって顔してるなぁ)
あかり(なんで自分にはやってこないんだって顔してるよぉ)
ちなつ「そうですねー。あれで見てくれは無駄に良いから嫌がられないっていうのもあるし……」
あかり「あ、やっぱり嫌がってなかったんだね」ニコニコ
ちなつ「う゛!? い、いや、私の話じゃないから!///」
ちなつ「と、とにかく! 中学生にもなってあんな風に節操無くべたべたし続けるのは良くないって」
ちなつ「そう言いたいんですよね結衣先輩!」タッチ
結衣「え!? あ、う、うん。そう。もう子供じゃないんだからな」
あかり「うーん? あかりは京子ちゃんに抱っこされるの嬉しいよぉ♪」
ちなつ「べ、別に私だって本気で嫌ってわけじゃない……けど」
結衣「……廊下とか教室だと人目にもつくしね。相手だって恥ずかしいだろうし」
結衣「あいつのああいうスキンシップはごらく部室の中だけでやってもらう……」
結衣「っていうのがいいと思うんだけど、どうかな?」
ちなつ「! ……そ、そうですね。あんな人をふらふらさせといたらごらく部の品格が問われますし」
ちなつ(……この部に品格も何もないけど)
あかり「………?」
結衣「そうそう! まぁこの部室の中なら私たちしかいないし」
結衣「誰にどうスキンシップを取ってもある程度は大目に見るけどさ」ハヤクチ
あかり「………」
ちなつ「ですよね! 京子先輩はああいう性格だし、ひっついてくるの自体は……治らないかもしれないですけど? まぁ仕方ないですよね」ハヤクチ
あかり「………!」ピコーン
あかり「あかりわかったよぉ~」
あかり「二人とも、京子ちゃんをひとりじめしたいんだね!」
結衣「え゛!?」
ちなつ「は!?」
あかり「あ、でも違うかな。3人だから……」
あかり「ごらく部じめだよねぇ」ニコニコ
ちなつ「ま、まぁ、言い方を変えればそうだけど……」カミイジリ
結衣(どちらかというとあいつのひとりじめじゃないのか?)
京子「何をひとりじめ?」トメィトゥ
結衣「うわっ」
ちなつ「お、おかえりなさい京子先輩。お茶入れますね!」
京子「ありがとーちなっちゃん!」
京子「んで、何の話してたの? 財宝?」
あかり「あのねぇ、京子ちゃんを
結衣「あ、あかりのお団子にミステリーサークルが!」
あかり「うそぉ!?」
京子「恐ろしいなあかり……とうとうエイリアンに目を付けられたか」
あかり「うう、あかりアブダクションは嫌だよぉ」シクシク
ちなつ「なんとかごまかせましたね」ヒソヒソ
結衣「いや、あれでごまかされる京子も京子だけど……」ヒソヒソ
ちなつ「それで……ど、どうやって切り出しましょう?」ヒソヒソ
結衣「そこだよね……」
京子「さて、そろそろ帰ろっか」
ちなつ「え」
あかり「あれ、今日はもう帰っちゃうの?」
京子「ふっふっふ、今日は~……」
京子「結衣んちでケーキを食べます!」
結衣「いや、ねぇし」
京子「甘いぜ結衣さん!
京子「これ、なーんだ」ガサッ
あかり「卵に、生クリームに……これって、ケーキの材料?」
ちなつ「もしかして……結衣先輩のおうちでケーキを作ろうってことですか?」
京子「正解だよ、ちなちゅ~☆」ダキツキ
ちなつ「な、なんでいちいち抱きつくんですか!」
結衣「でも、プリン買いに行ってたんじゃなかったっけ?
結衣「……綾乃と」
あかり(あれ? もしかして、結衣ちゃん……)
京子「それは綾乃だけー。私はいつかごらく部で力を合わせておいしいチョコケーキでも作ってやろうと考えてたのだよ!」
京子「空きっ腹で仕方がなかった今日の2時間目くらいからそれとなくね!」キュピーン
結衣「お前にとって授業は一体なんなんだよ」
京子「まぁまぁ、今日は私も作るからさ~」
ちなつ「えぇ!? 何企んでるんですか……」
結衣「偶然を装ってラムレーズンを混入させようとしてるとか?」
京子「扱いが酷い!」
~道中~
あかり「京子ちゃん、京子ちゃん」コソッ
京子「ん? どしたの、あかり」
あかり「あのね、結衣ちゃんのことなんだけど……」
あかり「なんか、ちょっとおかしいと思わない?」
京子「んー?」なでなで
あかり「? なんで撫でるの?」
京子「いや、かがんで寄ってくるあかりを見てたらつい」にへ
あかり「もー、あかり子どもじゃないよぉ///」プンプン
京子「よきかなよきかな。それで? 結衣がどうしたって?」
ちなつ「あの二人、またいちゃついてる……」
ちなつ「ほんとに最近の京子先輩は……」ムゥ
ちなつ「結衣先輩、私達も負けじといちゃつきましょう!」
ちなつ「そう、じっくりねっとりと……真夏の車内のように熱く……!」キャー
結衣「…………」
ちなつ「……結衣先輩?」
結衣「え、あ、ごめん。少しぼーっとしてたよ」
結衣「あいつ、ほんとは寂しがりだから、あーやっていっつも人にひっついてたいんじゃないかな」
結衣「はは、ほんとに成長のない奴だよね」ハァ
ちなつ(先輩……)
~結衣家~
京子「いやー、おいしかったね」
結衣「どっかのおバカさんが分量間違えたせいで予定よりかなり大量に出来たけどな」
京子「うむ。きっとそのおバカさんは妖精のように可憐な子なんだろうなぁ……」
結衣「……」デコピンノポーズ
京子「すいませんっした」ゲザァ
あかり「あかり、お菓子作り初めてだったけど上手くいって良かったよぉ」
ちなつ「なーんか腑に落ちないんですけど。なんで私はチョコの湯煎しかさせてもらえなかったんですか、京子先輩?」ジトー
京子「え゛!? い、いや、チョコレートの『ちなつちゃんに熱く溶かされたい』って心の声が聞こえたっていうか」
ちなつ「……ちょっとこっち来て下さい」
京子「え、は、はい……」
ちなつ「京子先輩」
京子「い、いや本当に聞こえたんだってば!?
京子「決してケーキが名状しがたいケーキのようなものに変わることを恐れたわけじゃ……」
ちなつ「何意味のわからないこと言ってるんですか! ちょっと別件で話があるので」
京子「え、なになに、何の話?」
ちなつ「あんまり大きな声出さないで下さい。結衣先輩に聞かれるとまずいですから」シーッ
京子「あ。もしかして……結衣の話?」
ちなつ「え、ま、まぁそうですケド……もしかして、あかりちゃんが?」
京子「そうそう。ちょっと拗ねてるから機嫌取っとけってさ」アハハ
京子「ちょっと構わなかったぐらいで結衣が拗ねるとか、あるわけないのにねぇ?」
ちなつ「ぐぬぬ……!」
ちなつ(そんなこと私だって認めたくないけど!)
京子「突然顔が怖い!?」
京子「ち、ちなつちゃん……?」
ちなつ「なんでもないです! とにかく今日はこのまま泊まって行って下さい!」マッタク
京子「おぉう……なんかちなつちゃんがいつもと真逆すぎる……」
結衣(また……)
あかり「結衣ちゃん? 暗い顔してるよ」ツン
結衣「わっ……ご、ごめん、あかり」
あかり「……あのね、結衣ちゃん」
あかり「ちなつちゃんもそうだけど……やっぱり、自分の心に素直なのが一番だよぉ」ニコニコ
結衣「あかり……」
あかり「結衣ちゃんが京子ちゃんを困らせちゃったりしても、良いんじゃないかな? たまには♪」
結衣「……うん。そうだな」ナデナデ
あかり「う、結衣ちゃんも子ども扱いするぅ」
結衣「あかり見てると、ついつい撫でたくなっちゃうんだよな」クス
ちなつ「ちょっと!? あかりちゃんごときがそこで結衣先輩と何をしてるの!?」
あかり「えぇ!? なにげに酷いことさらっと言わないでぇ!!」
京子「ちなつちゃんは私が撫でてあげよう!」
ちなつ「あ、結構です」
京子「即冷たい!? うう……」ガックリ
ちなつ「あ……まぁ、別に撫でるくらいなら構わないですケド……」
京子「天使! マイスウィートエンジェルちなちゅ!」モフモフ
ちなつ「ちょっと……撫で方が乱暴すぎです!/// 40点!」
京子「そんな~」ガーン
結衣(凄いなぁ……)
結衣(あかりも、ちなつちゃんも)
結衣(私は、ちょっと意地になってたのかな)
結衣(……たまには)
結衣(私も、素直になってみようか)
結衣(……出来るかな)
~夜~
京子「お風呂あがったよー」
結衣「あぁ、うん。結局泊まってくんだな」
京子「えへ。もうパジャマ着てるしね~」
京子「ちょいドライヤー借りるよん」
結衣「……京子」セイザ
京子「ん……どした。改まって」
結衣「今日は、私がドライヤーやるから」
京子「……へ? なんで?」
結衣「……なんででも」
京子「いや、うん、いいんだけど」
結衣「………」ブォー
京子(うーん……)
京子(なんだろうね、この状況)
結衣「熱くない?」ブォー
京子「うん、大丈夫」
結衣「ちょっと、梳くね……」
京子「うん……」
京子(あぁ……まぁ、きもちいいし、いいか……)
結衣(こいつ、なんなんだろうな……)
結衣(滅茶苦茶ずぼらな生活してるように見えるのに)
結衣(こんなにさらさらしてて、柔らかくて)
結衣(……お姫様みたいな、髪)
結衣(良い匂い)
結衣(顔、うずめてみたい……)
京子「……結衣」クルッ
結衣「あ、え、何」
京子「……嗅ぎたい?」
結衣「な、なんだよ急に……」
京子「いや、じっと私の髪見てたからさ」
結衣「……見てないし、」
結衣「……嗅ぎたい」
結衣「なんて、思うわけないだろ」
結衣(言えるわけないだろ)
京子「ほんとのほんとに?」
京子「私の匂い、気になったりするんじゃない?」
京子「……たまには人寂しくなったりするんじゃない?」
結衣(……なんでこういうときだけ鋭いんだよ)
結衣「……本当だよ。私もお風呂行ってくる」
京子「あ、そ。いってら~」
京子「……なんか、マジで拗ねてるっぽいな~。どうしてやろう」にひひ
結衣「ふぅ……さっぱりした」
結衣(やっぱり、いきなり素直にとか、おかしいよな)
結衣(ごらく部員にだけくっつけとか……)
結衣(いつもちなつちゃんを庇ってる私が言うのも変な話だし)
結衣(あいつに主導権は握られたくないし……物で釣るのが最善かな)
結衣「京子。上がったけど、ラムレーズン一緒に食べない?」
結衣「…………京子?」
京子「ん……」スースー
結衣「………寝てるし」ハァ
結衣(まぁ、そういう奴だってわかってたけど)
結衣「中学生にもなって、子どもみたいにすぐ寝るよな」
結衣「ほっぺ、やわらか……」プニプニ
京子「んぅ……」
結衣「ほんと、無駄なところで女の子しやがって……」
結衣(…………あ)
結衣(……今なら、匂い嗅いでも、バレないかな……)
結衣(さらさらすぎて、つかみにくい……)
京子「…………」
結衣(あぁ、)
結衣(京子の匂いだ)
結衣(あまい……)
結衣(寝っ転がって、顔うずめちゃったりして……)もふっ
京子「んん…………」
結衣(…………うん、起きてないな)
結衣(……くそ、なんでこんなに落ち着くんだ)
結衣(もう、いいや……)
結衣(今日はこのまま、寝ちゃおう)
結衣(最近夜更かししてたから凄く眠い気がするし、)
結衣(京子が良い匂いだし)
結衣(京子が寝てるからゲームってわけにもいかないし)
結衣(京子が良い匂いだし)
結衣(仕方ないよな……)
結衣(うん、仕方ない……)
結衣(……おやすみ)
京子(うひゃあぁぁぁぁぁぁぁぁ)
京子(試しに狸寝入りしてみたけど)
京子(すぐ後ろで凄い嗅がれてる気配ぃ……)
京子(せすじ、ぞわぞわってする)
京子(髪に感覚なんてないはずなのに)
京子(なんか、凄い、熱い……)
京子(恥ずかしいやらくすぐったいやらで顔も熱い……)
京子(寝たフリばれてないよね……)
京子(結衣が触ってる所、全部熱い……)
京子(そりゃ、ちょっとくらいはからかってやろうかと思ってたけどさ)
京子(こんなの、起きるに起きられないし!)
京子(…………まぁ、今日のところは、勘弁してやるか)
京子(また変に拗ねられても困るし)
京子(……なんか、全然、嫌じゃないしね)
京子(……おやすみ)
京子「……ん」
京子「朝かぁ……ふあ~……ぁ?」
結衣「ん……」ギュー
京子「う、動けん」
京子「……結衣さ~ん」ユサユサ
結衣「ん……京子……まだ寝てよう……」ギュー
京子「いや、私顔洗いたいんだけど」
結衣「起き上がったら、離れちゃうだろ……」
京子「結衣にゃん、そろそろ頭も起こさないと、お互いやたら恥ずかしいことになるぞ~////」
結衣「……はぁ………? ……あ゛」
結衣「…………」
京子「…………」ニヤニヤ
結衣「……忘れろ」
京子「いやぁ~………無理っす!」ニヤニヤ
結衣「お前……///」カァ
京子「京子ちゃんが大好きすぎちゃったんだね、そーなのねしょーがないことだね!」
結衣「…………////」
京子「布団は顔を隠すためのものじゃないよ」ニヤニヤ
結衣「うるさい……」
京子「まぁまぁ……」
結衣「………」ムスッ
京子「結衣も私と同じ気持ちなんだってわかって、嬉しかったよ」ニパッ
結衣「……え」
京子「まさかお仲間だったとはね~」
結衣(ちょ、ちょっと待って、なに?)
結衣(起き抜けだし、頭働かない……)
京子「もっと早くに気づけばよかったなぁ」
結衣(ぜ、全然心の準備出来てないんだけど)
京子「結衣も大好きだったんだな!」
結衣「ぅ……ま、まぁ……////」
京子「女の子の匂い!!」ダブチ
結衣「……………は?」
京子「え、何その信じられないものを見るような目!?」
結衣「いや、なんて……?」
京子「だから、匂いフェチ仲間だねって」
結衣「………………」
京子「最近はもう我慢できなくて!」
京子「ちょくちょく色んな娘の嗅ぎに行っちゃうしね!」ダブチ
結衣(……………まぁね)
京子「いやぁ、気づいたのは割りと最近なんだけどね~」
結衣(いつもいつも勝手にこっちをハラハラさせて……)
京子「結衣も同じ穴のムジナだってわかって心強いぜ!」
結衣(まぁ、わかってたけどさ)
結衣「京子だしね」ムス
京子「? なんでまた拗ねてんの?」
結衣「拗ねてないけど」ムス
京子「拗ねてるじゃん。布団とじこもりだし」
結衣「寒いだけだよ」ムスー
京子「結衣氷河期?」
結衣「結衣氷河期」
京子「うーん?」
京子「……じゃあ温暖化だー!」モグリコミ
結衣「うわっ!?」
京子「結衣さんは寝ると体温が上がりますからなぁ~……ぬくいですぞ」ギュー
結衣「京子」
結衣「………近い」
京子「?」キョトン
結衣「……なんだよ」
京子「なんでちょっと機嫌直ってるの?」ツンツン
結衣「………………直ってねーし。ほっぺつつくな」
京子「それよりさ、それよりさ、うちのがっこって完璧じゃない!?
結衣「え、何が」
京子「女の子嗅ぎ放題というか、毎日天国状態っていうか!」
京子「しかもみんなめっちゃ良い匂いだしね!」
結衣「ああ、その話……」
結衣「だから私はお前とは違うってば」
結衣「しかもなんか変態っぽいぞ、その言い方……」
京子「またまた~。ご謙遜を!」
京子「私の匂いめっちゃ嗅いでたでしょ?」ツンツン
結衣「う……だから、それは違うって///」プイッ
京子「匂いフェチ仲間が出来て、私は嬉しい!」ウンウン
結衣(…………こいつ)
京子「私の匂い嗅ぎに来るなんてよっぽど飢えてたんだな~」ニヤニヤ
結衣(近いって言ってんのに)
結衣(いい加減に………)
京子「前々からムッツリだなぁとは思ってたけど」ニヤニヤ
京子「幼馴染を狙ってくるなんて中々どうして……」
結衣「……」グイッ
京子「? 結衣?」
結衣「ちょっと黙ってろ」
京子「んむっ……!?」
結衣「っん……」チュー
京子「んん……!?、んむ……んぅ………!」ジダバタ
結衣「……ちゅ、ん………」ギュー
京子「ん、んんっ……んちゅ……」
京子「んん……っ!」コクン
結衣「ん……」
京子「んっ………んぅっ……」コクン コクン
京子「…………っ、ぁっ、ぁ、ふっ……ぅ……」
結衣「……黙ったな。学校行くぞ////」プイッ
京子「……っぁ……ぇ……」
京子「い、いや、ちょっと待てぇ!////」
京子「今のなに!? なに!?////」
結衣「……私が匂いフェチとかじゃないってことの証明だけど」
京子「いや、意味わかんないし!////」
京子「なんか飲まされたし!!////」
京子「やたらディープだったし!!!////」
結衣「……ディープとか言うな////」ベシッ
京子「言うわ!!////」
結衣「まぁ、わかんないならいいよ……」
京子「説明の義務が!」
結衣「黙秘権」
京子「だぶちっ!?(どういうこと!?)」
京子「うぅ~……結衣ぃー!」
結衣「唸ってないで、ちゃっちゃと着替えて、あかり迎えに行くぞ」
京子「なっ、なんでそんな余裕綽々なんだよぉ……くそぅ////」
結衣「……学校でさ」
京子「??」
結衣「私以外の人の匂い嗅ぐのやめたらって……そういうこと」
京子「………」
結衣「わかった?」
京子「……ますます意味わかんねぇ~!」ウガー
結衣「……あっそ」クス
結衣(…………まぁ、こういう奴だから、好きになったんだけど……)
結衣(……むしろ、これからはスキンシップ推奨するか)
糸冬
94 : 以下、名無しにかわ... - 2012/06/19 19:42:17 a7bF6eDa0 54/54
以上です
訓練されたゆるゆらーの皆様にはソフトすぎたかもしれない
書き溜めだったのに遅くてすんません
またその内京あか書きにきます
お疲れ様でした