勅使河原「おっす、さかきー」
恒一「おはよう勅使河原。あ、赤沢さんもおはよう」
赤沢「あ、挨拶なんかされたって嬉しくないんだからね!」
恒一「へ?」
赤沢「恒一なんかに毎日会えても嬉しくないんだからね!」
恒一「う・・・うん。ご、ごめんなさい?」
赤沢「きょ、今日お昼一緒に食べてあげてもいいわよ」
恒一「え、お昼?」
赤沢「そうよ特別よ!ちゃんと屋上に来なさいよね!それじゃあ後でね!」
恒一「??」
赤沢「こ、これでいいのかしら?何か違う気がする・・・」
元スレ
赤沢「ふむふむ、ツンデレか・・・」
http://hayabusa.2ch.net/test/read.cgi/news4vip/1337704572/
みんなでリレー形式で行こうぜ
昼休み
屋上
ガチャッ
恒一「あ、いた。」
赤沢「遅いじゃないっ!いったい何してたのよっ!?」
恒一「ゴメン、ちょっと先生に質問してたから・・・。」
赤沢「もうっ・・・。ほら、早くこっちに来なさい。せっかく私が一緒に食べてあげるんだから、時間を無駄にしないで。」
恒一「う、うん。」
赤沢「この私と一緒に食事ができる男子なんて恒一くんぐらいよ?光栄に思いなさいよねっ!」
恒一「あ、ありがとう。」
赤沢「じゃあ、時間もあまりないし、さっさと食べましょ。」
恒一「そうだね。」
カパッ
恒一「赤沢さんのお弁当美味しそうだね。自分で作ってるの?」
赤沢「えっ?・・・そ、そうよ。」(今日が初めてだけど・・・。)
恒一「へぇ~、偉いね。・・・でもやけにおかずの量が多いような・・・?」
赤沢「あっ、えっと・・・これは・・・その・・・お、おかずを作り過ぎちゃって。」
「・・・も、もし・・恒一くんが、どうしてもって言うなら・・・わ、分けてあげても良いわよ。///」
恒一「ホント?・・・じゃあ、ちょっともらおうかな?」
赤沢「い、いいわよ。・・・はい、どうぞ。」スッ
恒一「ありがとう。」
赤沢「し、しっかり味わいなさいよねっ。///」
赤沢(つ、ツンデレ作戦・・・最初はどうなることかと思ったけど、今のところ上手く行ってるじゃない。)
(恒一くんとこんな風に二人きりになれるなんて、初めてのことじゃないかしら?///)
恒一「それじゃあ、いただきます。」パクッ
赤沢「ど、どうかしら?」ドキドキ
恒一「モグモグ・・・・・うんっ、とっても美味しいよ!赤沢さん、料理上手だね。」ニコッ
赤沢(あっ・・・///恒一くんが褒めてくれた・・・。嬉しい・・・。///)
(昨日一生懸命練習した甲斐があったわ。///)
赤沢「///と、当然よっ!私にかかればこのくらいわけないわっ。」キリッ
恒一「ふふっ。」
赤沢「な、何?」
恒一「なんか今日の赤沢さん、ちょっとかわいいな、と思って。」
赤沢「なっ!?///」カアッ
恒一「なんていうか、上手く言えないけど・・・必死に照れ隠ししようとして、表情がコロコロ変わってる感じがして・・・」
赤沢「///べっ、別に照れてなんか・・・///」カアア
恒一「そう?・・・その割には赤沢さんの顔、真っ赤だよ。耳まで♪」
赤沢「///も、もうっ!からかわないでっ!そ、そんなことより、さっさと食べないと、昼休みが終わっちゃうわ。」
恒一「はいはい。」フフッ
赤沢「うぅ・・・///」
赤沢(は、恥ずかしい。/////さ、最初は演技のつもりだったのに、これじゃあ私が本当にツンデレみたいじゃないっ!/////)
恒一「ホントに美味しいなぁ♪」モグモグ
・・・・・・・・・・
キーンコーンカーンコーン
恒一「あ、昼休み終わっちゃったね。」
赤沢「・・・そうね。・・・それじゃあ、行きましょうか。」
恒一「うん。・・・まだお弁当残ってるけど、授業に遅刻するわけにはいかないしね。」
赤沢「全部食べきれなかったのは恒一くんのせいだからねっ!///」
恒一「ふふっ、ごめん。」
赤沢「もうっ!何笑ってるのよっ!///」
放課後
赤沢(今日は本当に恥ずかしかったわ・・・。やっぱり慣れないことはするもんじゃないわね。)
(まあ恒一くんと二人きりになれたし、良しとするかな。)
綾野「あっ、泉美!」
赤沢「ん?何?」
綾野「今日演劇部休みだって。」
赤沢「えっ?どうして?」
綾野「千曳先生がぎっくり腰になったんだって。」
赤沢「ぎっくり腰!?・・・なにやってるのかしらあの人は。」
綾野「フフッ、それがさぁ、どうも教職員の人たちで行ったボーリングで若い女の先生に良いとこ見せようとして無理したんだって噂よ。」ニヒヒッ
赤沢「はぁ・・・。もう年なんだし、自分の体のことも考えてもらいたいわね。」ヤレヤレ
綾野「ま、男なんてそんなものでしょ。」
赤沢「・・・それじゃあ、今日はどうしようかしら?」
綾野「どっか寄ってく?」
赤沢「そうね・・・・・。」
赤沢「!」
赤沢「悪いけど、今日は遠慮しておくわ。」
綾野「そお?じゃあ私は由美を誘ってどこか遊びに行こっ。それじゃあまた明日ね!」
赤沢「ええ、また明日。」
赤沢「・・・さてと。」
スタスタ
赤沢「恒一くん。」
恒一「あ、赤沢さん。どうしたの?」
赤沢「今日、これから用事ある?」
恒一「特にないけど・・・。」
赤沢「そう、よかった。」
恒一「?」
赤沢「恒一くん、今日は私に付き合いなさい。」
恒一「えっ、どうして?」
赤沢「・・・昼休みに私に恥をかかせた罰よっ!///」
恒一「うっ・・・で、でもあれは・・・」
赤沢「///いいから、来なさいっ!」グイッ
恒一「ちょ、ちょっと・・・」ガタッ
赤沢「ほらっ、早くしなさい。」
恒一「わ、分かったよ。」
赤沢「分かればよろしい。」
恒一「・・・それで、どこに付き合えばいいの?」
赤沢「そうねぇ・・・。どこが良いかしら?」
恒一「・・・・・。」
赤沢「歩きながら考えましょう。」
スタスタスタスタ
赤沢「恒一くんは、どこか行きたいところある?」スタスタ
恒一「ん~、・・・特にないかなぁ。そもそもこの辺まだ詳しく知らないし。」スタスタ
恒一「赤沢さんはどこか行きたいところないの?」スタスタ
赤沢「そうねぇ・・・。」スタスタ
恒一「・・・特にないんだったらさ、また後日ということにして、今日はもう帰らない?」スタスタ
赤沢「それはダメッ!」
恒一「ど、どうして?」ビクッ
赤沢「私も普段は演劇部があるし、対策係としての仕事もあるから、こういう機会は滅多にないのよ。」
恒一「・・・対策係の仕事って、そんなにしてたっけ・・・?」ボソッ
赤沢「何か言ったかしら?」ギロッ
恒一「い、いえ。何でもないです・・・。」
恒一「そ、そういえば、今日は演劇部はないんだね。」スタスタ
赤沢「ええ、顧問の先生が休みなのよ。」スタスタ
恒一「そうなんだ。」スタスタ
赤沢「・・・・・」スタスタ
恒一「・・・・・」スタスタ
赤沢(・・・どうしよう、会話が続かないわ。そろそろどこに行くか決めないと・・・。)スタスタ
恒一「・・・ンンッ」
赤沢「?どうしたの?」
恒一「ちょっと喉が渇いたな・・・。」
赤沢「!それじゃあ、私の行きつけの喫茶店に行きましょうか。」
恒一「うん、それがいいかな。」
イノヤ
カランカラン
智香「いらっしゃいませ。・・・あら、泉美ちゃん、こんにちは。」
赤沢「こんにちは、智香さん。」
智香「いつもありがとうね。・・・そちらの方は、泉美ちゃんのお友達?」
赤沢「ええ、クラスメイトの・・・」
恒一「榊原恒一です。」
智香「はじめまして。望月優矢の姉の智香です。いつも弟がお世話になっております。」
恒一「いえ、こちらこそ。」
智香「それではお席にご案内致しますね。どうぞこちらへ。」
・・・・・・・・・・
恒一「なかなか良い雰囲気のお店だね。」
赤沢「そうでしょう?」
恒一「それじゃあ、何を頼もうかな・・・?」
赤沢「私はいつものでいいかな。」
恒一「いつものって?」
赤沢「コーヒーよ。」
恒一「コーヒーかぁ。僕苦いの苦手だから、コーヒーはちょっと・・・。」
赤沢「フフッ、ここのコーヒーは本物よ。ハワイコナのエクストラファンシー。」ドヤァ
恒一「それって、そんなにいいコーヒーなの?」
赤沢「そうよ、恒一くんもきっと気に入ると思うわ。試しに頼んでみない?」
恒一「う~ん・・・・・。・・・じゃあ、それにしてみようかな?」
赤沢「決まりね。・・・すいませ~ん。」
智香「!はい。」スタスタ
智香「お待たせしました。ご注文はお決まりですか?」
赤沢「私はいつもので。恒一くんも、同じのでいいわね?」
恒一「う、うん。」
智香「かしこまりました。」スタスタ
・・・・・・・・・・
智香「お待たせしました。ごゆっくりどうぞ。」コトッ スタスタ
赤沢「さあ、恒一くん。飲んでみて?」
恒一「う、うん・・・・・」ゴクッ
赤沢「どうかしら?」
恒一「・・・・・ん~、確かに苦みは少ないし、今まで飲んだコーヒーとは全然違うけど・・・」
「でも・・・やっぱりコーヒーはコーヒーだなぁ・・・。僕はあんまり好きじゃないや。」
赤沢「・・・・・そう・・・。」
恒一「・・・せっかく頼んでもらって悪いんだけど、・・・残り、飲んでくれないかな?残すとお店に悪いし・・・。」
赤沢「・・・・・。」
赤沢(恒一くん、喜んでくれると思ったのに・・・。何よ、もう少し言い方ってものがあるんじゃないの?)ムッ
恒一「・・・赤沢さん?」
赤沢「・・・・・仕方ないわね。恒一くんにはまだ少し早かったみたい。もうちょっと大人になってから、もう一度頼んでみて。」
恒一「赤沢さんだって同い年じゃないか。」ムッ
赤沢「年齢はね。でも恒一くんのお子様舌よりは私の舌の方が肥えてる自信があるわ。」フフンッ
恒一「うぐっ・・・。」
恒一(なんでコーヒーが飲めないぐらいでそこまで言われなきゃいけないんだ!?僕がコーヒー苦手なのは最初に言ったのに・・・。)イラッ
赤沢「あ~美味しい♪こんなに美味しいコーヒーの味が分からないなんて、かわいそうな恒一くん。」フフンッ
恒一「くっ・・・。」
恒一(くそっ、このまま言われっぱなしなんて嫌だ。・・・なんとか赤沢さんをギャフンと言わせたい。・・・何か良い方法はないかな・・・?)チラッ
恒一(・・・・・んっ?・・・なんだこれ・・・?これ、ドリンクなのか・・・?変な名前・・・。)
(・・・あっ!もしかしたら、これって・・・。・・・・・よしっ、頼んでみよう。)
恒一「すいませ~ん。」
智香「!はい、ただいま。」スタスタ
智香「お待たせしました。」
恒一「あ、あの・・・これ、お願いできますか・・・?」ヒソッ
智香「?・・・!はいっ、かしこまりました♪ふふっ。」スタスタ
赤沢「・・・?恒一くん、何か頼んだの?」
恒一「う、うん。・・・ちょっとね・・・。」
赤沢「そう・・・。」
恒一(フフフッ。赤沢さん、これが来たらどんな反応するだろう?・・・楽しみだな。)ワクワク
・・・・・・・・・・
智香「お待たせしました~。」
恒一(来たっ!)ガタッ
赤沢「・・・?」
智香「ふふっ、ごゆっくり、ど・う・ぞ♪」コトッ
赤沢「!!?」ギョッ
恒一「よしっ!予想的中っ!!」グッ
赤沢「///なっっ!?なによこれっ!!?/////」カアッ
恒一「カップル専用の特製トロピカルジュース、『胸のときめき』さっ!」ドヤァ
赤沢「か、カップル専用って・・・/////」カアア
恒一「さあっ、赤沢さん!一緒に飲もうか!」ニヤッ
赤沢「えっ!?/////ちょっ、ちょっと待って・・・・・/////」
赤沢(なっ、なんなのよこれ~!!?/////か、カップル専用!?・・・2本のストローが、途中で・・・は、ハート型になって、絡まり合ってる!?/////)
恒一「さあ、早く一緒に飲もうよ、赤沢さん。」ニヤニヤ
赤沢「そ、そんなの・・・///うぅ・・・///」
恒一「・・・赤沢さん、さっき言ったよね?僕より大人だって。じゃあこれだって当然飲めるよね?僕が飲めるんだからさっ!」
赤沢「ううぅ・・・/////」
恒一「ホラホラ、早く早くっ!」
赤沢「/////~~~~~わ、分かったわよっ!!の、飲んでやろうじゃない!!」
恒一「よしっ!じゃあ、そっちのストロー咥えて?」
赤沢(こ、こうなったらヤケよっ!!最後まで飲み干してやろうじゃない!!)
赤沢「・・・んっ///」パクッ
恒一「よしっ、それじゃあ僕も。」パクッ
赤沢(!!?か、顔近い、近い~~!!/////)カアアッ
恒一(フフッ。赤沢さんの顔、真っ赤だ♪・・・・・でもこれ確かに顔近いな・・・ちょ、ちょっと僕も恥ずかしい。///)
赤沢(/////ううぅ・・・・・あっ!?智香さんがこっち見て笑ってる!?いやぁぁ~~//////////)
恒一(智香さん、絶対僕たちのことカップルだと思ってるだろうなぁ。・・・まあそう思われるのも悪くないけど。///)
恒一(・・・・・それじゃあ、赤沢さん、一緒に飲むよ?)
赤沢(/////い、いいわよっ、いつでも来なさいっ!!)
恒一・赤沢(せ~のっ!)
チュー・・・・・・・・・・
・・・・・・・・・・
カランカラン
智香「ありがとうございましたー♪」
赤沢「・・・・・」
恒一「・・・・・」
赤沢「・・・・・」スタスタ
恒一「・・・・・」スタスタ
赤沢「・・・・・」スタスタ
恒一「・・・・・」スタスタ
赤沢「・・・・・」スタスタ
恒一「・・・・・」スタスタ
赤沢「・・・・・」ピタッ
恒一「・・・・・」ピタッ
赤沢「・・・・・恒一くん?」
恒一「ん?」
赤沢「・・・あなた、今日自分がしたことの意味、ちゃんと分かってる?」
恒一「・・・・・。」
赤沢「・・・・・か、カップル専用のジュースを二人で飲むっていう行為は、・・・それはもう既に付き合っている恋人同士がすることよ?」
恒一「・・・・・。」
赤沢「・・・でも私たちは違うわよね?」
恒一「・・・・・うん。」
赤沢「・・・付き合ってもいないのに、そういう行為を持ちかけるということは、それはもう、告白に等しい行為なのよ?」
恒一「・・・・・。」
赤沢「・・・・・恒一くん、ちゃんと責任とってくれるんでしょうね?」
恒一「・・・・・。」
赤沢「・・・・・冗談でした、では済まされないわよ?」
恒一「・・・・・。」
赤沢「・・・・・・・・・・私、本気なんだから、・・・・・本気でっ・・・恒一くんのことっ、好きなんだからっ!!」
恒一「!!!」
赤沢「・・・・・恒一くんっ!何とか言いなs!?」
ギュッ・・・・・
赤沢「!!?」
恒一「・・・・・・・・・・当たり前だろっ!」ギュウ
赤沢「///こ、恒一くん・・・?」
恒一「・・・・・好きでもない子と、あんなことするわけないじゃないかっ!」
赤沢「/////そ、それじゃあっ!」パァッ
恒一「うんっ、・・・ちょっと順序が逆になっちゃったかも知れないけど、ちゃんと言うよ。・・・よく聞いてね?」
赤沢「/////」ドキドキドキドキ
恒一「・・・赤沢さん・・・いや、泉美っ!・・・・・君が好きだっ!・・・僕と、付き合ってくれ!!!」
赤沢「!!!!!/////」パアアッ
赤沢(/////・・・こ、恒一くんがっ!恒一くんがっ!!・・・私にっ・・・告白してくれたっ!!・・・・・夢・・・じゃ、ないわよねっ!?・・・・・嬉しいっ!!!。)
恒一「・・・・・泉美?」
赤沢「/////はいっ!!・・・・・こんな私で良かったら・・・恒一くんの、彼女にしてくださいっ!!!」ガバッ
恒一「!!!泉美っ!!」ギュウッ
赤沢「/////恒一くんっ!!」ギュウウッ
恒一「・・・・・ごめん、もっと早く言うべきだったね。・・・泉美を不安にさせちゃった・・・。」ギュッ
赤沢「ホントよ、・・・バカァ・・・。」グスッ
恒一「・・・でもこれで、二人は正式に恋人同士だね・・・。」ギュウ
赤沢「・・・・・うん/////」ギュウウ
恒一「・・・泉美・・・。」
赤沢「・・・恒一くん・・・。」
恒一「・・・・・」
赤沢「・・・・・」
・・・・・・・・・・
・・・・・チュッ
翌日
教室
綾野「あっ、泉美!おっはよー。」
赤沢「おはよう、彩。」
綾野「ねーねー、聞いた?」
赤沢「何を?」
綾野「千曳先生の話。」
赤沢「ぎっくり腰の話じゃないの?」
綾野「それなんだけど、どうやらけっこう重傷みたいで、入院するんだってさ。」
赤沢「入院!?・・・それはたしかに大ごとね。」
綾野「でしょ?だから当分演劇部は休みになるんだってさー。ついてないよねー。」
赤沢「そうね・・・。」
綾野「・・・?あんまり残念そうじゃないね。」
赤沢「そ、そんなことないわよ。」
綾野「そお?」
赤沢「そ、そうよ。」
綾野「ふーん。」
赤沢「な、何?」
綾野「いやあ、あれだけ演劇に打ち込んでた泉美のことだから、もっと残念がるかと思ったんだけどなぁ。」
赤沢「ざ、残念がってるわよ。」
綾野「・・・なんか、心なしか喜んでるように見えるんだけどねー。」
赤沢「そ、そんなことないったら!どうして私が演劇部が休みで喜ぶのよっ!」
綾野「あはは、そうだよね、そんなわけないよね。ゴメンゴメン。」
ガラッ
恒一「おはよー。」
綾野「おっはようっ、こういっちゃん!」
恒一「おはよう綾野さん。」
赤沢「おはよう、恒一くん。」
恒一「おはよう、泉美。」
赤沢「!?ちょっ、こ、恒一くん!?///」
綾野「!!?」
恒一「あっ・・・」
赤沢「あ、あの、彩!こ、これは・・・その・・///」
綾野「えっ!?ちょっ!?ええ~!?二人ってそういう関係だったの!?」
恒一「え、ええっと・・・。・・・うん、実は昨日から、付き合うことになったんだ。」
綾野「うっそ~。いつの間に・・・。」
赤沢「/////」カアッ
綾野「泉美~、あんたやるじゃない。前からこういっちゃんを狙ってたのは知ってたけどさ~。」ウリウリッ
赤沢「///うぅ・・・こ、恒一くんっ!当分の間は付き合ってることは秘密にしてようって昨日決めたばかりじゃないっ!///」
恒一「ご、ごめん。ついクセで・・・。」
赤沢「もうっ!///」
綾野「はは~ん、だからさっき演劇部の話をしたとき、泉美の態度がおかしかったのか~。」
恒一「演劇部がどうかしたの?」
綾野「顧問の先生がぎっくり腰で入院したから当分休みなんだってさ~。」
恒一「ふぅん・・・。」
綾野「それなのに泉美ったら、全然残念そうじゃなくて、むしろ嬉しそうだったのよ?酷いわよね~。」
赤沢「う・・・。」
綾野「まあ、仕方ないかぁ。出来たてホヤホヤの彼氏とデートする方がそりゃあ楽しいもんね~。」ニヤニヤ
赤沢「あう・・・。///」
恒一「あ、あはは・・・。」
綾野「まあとりあえず、親友として祝福するわ、おめでとう泉美。」
赤沢「・・・ありがとう、彩。」
綾野「・・・こういっちゃん、泉美のこと、頼んだからね?」
恒一「うんっ、任せて!」
赤沢「恒一くん・・・。」
綾野「いや~青春だね~。」ニヤニヤ
赤沢「もう・・・。あ、彩、このことは・・・」
綾野「分かってるって、みんなにはまだ内緒にしてくれってことでしょ。大丈夫、こう見えても私口は堅いからさ。」
赤沢「ありがとう。」
恒一「ありがとう、綾野さん。」
綾野「いいっていいって。それじゃあ邪魔者は退散しますか。じゃあ、またあとでねっ。」
赤沢「もう、彩ったら・・・。」フフッ
恒一「・・・・・泉美、演劇部当分休みなんだって?」
赤沢「そうみたいね。いつまでかは分からないけど。」
恒一「それじゃあ、それまでは毎日デートできるね。」
赤沢「///そうね。・・・今日もどこか行く?」
恒一「う~ん、そうだな~。・・・またイノヤに行ってアレにチャレンジしてみようか?」
赤沢「カップル専用の特製トロピカルジュース、『胸のときめき』、ね?」
恒一「うん。晴れて恋人同士になった今なら、もっと余裕を持って楽しめると思うな。」
赤沢「そうね、それじゃあそうしましょうか。」
恒一「・・・泉美、これからもよろしくね。」
赤沢「ええっ、こちらこそ♪」
恒一・赤沢「ふふっ♪」
124 : 以下、名無しにかわ... - 2012/05/23 16:54:34 1st1KN8X0 32/32落としどころを探すのが大変だったわ。やっぱ即興は難しい。まあそもそもSS自体ほぼ書いたことないんだけどなw


