1 : 以下、名無しにかわ... - 2012/05/05 16:37:35 1qFNP/VT0 1/32

「榊原君…」

恒一「どうしたの?見崎」

「榊原君は珈琲好き?」

恒一「うーん、僕は苦いのはあんまり得意じゃないから、ちょっとね…」

「ふぅーん、そうなんだ」

恒一「…なんでそんな事を?」

「だって榊原君、赤沢さんとは美味しそうに珈琲飲んでたから」

恒一「え?」

「ハワイコナエクストラファンシーだっけ?アレ高いよね」

恒一「な、なんで見崎がそんな事知ってるの?」

「イノヤで二人並んで座ってたよね。まるで恋人みたいに…」

恒一「」

「…驚いた?私はね、榊原君の事なら何でも分るの。つながっているからね…」


みたいなさぁ、監視型ヤンデレの鳴ちゃん頼むよ

元スレ
鳴「榊原君は私だけのもの」
http://hayabusa.2ch.net/test/read.cgi/news4vip/1336203455/

6 : 以下、名無しにかわ... - 2012/05/05 16:54:25 1qFNP/VT0 2/32

恒一「赤沢さんとはただの友達で、現象について色々話があって…」

「ふぅん、珈琲の蘊蓄って、対策に関係あるんだ?」

恒一「そ、それは世間話というかなんというか…」

「どうして口ごもるのかな、別に怒ったりしないよ」

恒一「…ごめん」

「そっか、じゃあこの話、止めにした方がいいね」

恒一「う、うん…」

「榊原君も困ってるみたいだしね…」

恒一「…」

「ねぇ、榊原君?」

恒一「な、なにかな?」

「…珈琲と紅茶、どっちが好き?」

恒一「…紅茶です」

「ふふ…そうだよね」ニコ

はやくしろ間に合わなくなってもしらんぞ

13 : 以下、名無しにかわ... - 2012/05/05 17:03:57 1qFNP/VT0 3/32

「榊原君、今日一緒に帰ろう」

恒一「うん…」

「それじゃあ、はい」スッ…

恒一「え?」

「手、つないで帰ろう?」

恒一「は、恥かしいよ…誰かに見られたりしたら…」

「いいから」グイッ

恒一「あっ…ちょっと待って」

「…ふふ、榊原君の手、暖かいね」ギュウウウ…

恒一「見崎!分った、分ったからもう少し優しく握ってくれよ…ちょっと痛いよ」

「…ごめん」

恒一「いいよ別に、気にしてないから…」(でも手は絶対に離してくれないんだな…)

「つながっているのって安心できるね、榊原君」

恒一「そ、そうだね…」

19 : 以下、名無しにかわ... - 2012/05/05 17:12:14 1qFNP/VT0 4/32

下駄箱

恒一「…ん?何か入ってる…」ガサゴソ…

「…」

恒一「手紙?というか、ラブレターかな?」

「…榊原君、モテるからね」

恒一「ははは…悪戯かも知れないけどね、どうしようかこれ」

「…貸して」

恒一「え?」

「ちょっとだけ貸してよ」

恒一「いや、さすがにそれは…出してくれた人にも悪いし…」

「いいから」バッ

恒一「あっ…」

「…」グシャグシャ…ビリビリビリ…

恒一「…そ、そこまでしなくても」

「榊原君とつながっていて良いのは私だけ。だからこんなの、榊原君には必要ない…」

23 : 以下、名無しにかわ... - 2012/05/05 17:23:59 1qFNP/VT0 5/32

下校中

恒一(なんだか最近、見崎の様子がおかしい…)

恒一(なんだか監視されているような気がする…)

恒一(いないものだった時があったからかなぁ…その反動で?)

恒一「うーん…」

「なんだか榊原君、尋常じゃない顔になってるけど、大丈夫?」

恒一「えっ、あぁ、うん大丈夫だよ」

「そっか…榊原君、もしも具合が悪くなったりしたら、無理しちゃだめだよ…?」

恒一「うん、心配してくれてありがとう、見崎」(まぁ見崎の所為なんだけど…)

「…もしも榊原君に何かあったら、私、生きていけないから」

恒一「そんな大袈裟な…」

「…もう大事な人が死んでしまったりするの、嫌だからね」

恒一「…そうだね」

25 : 以下、名無しにかわ... - 2012/05/05 17:39:32 1qFNP/VT0 6/32

恒一「…というような事が昨日あったんだけど」

勅使河原「へぇー、あの見崎がねぇ…」ムシャムシャ

望月「それを僕達に相談されてもなぁ…」パクパク

中尾「正直、どうでも良いよな…あー、俺も赤沢さんと珈琲飲みてぇーなー」

恒一「ぼくは一応真剣に悩んでるんだけど…食べるの止めてよ」

勅使河原「というか、サカキと見崎は付き合ってんのか?」

恒一「…別にそういうわけではないけれど」

望月「えぇっ、違うの?」

中尾「じゃあなんで見崎はそんな事言ってんだよwww腹いてぇwwwww」

恒一「そこもひっくるめて、見崎の様子がおかしいって言ってるんだよ…ていうか中尾君笑わないでよ」

勅使河原「うーん、お前らいっつも一緒にいるからなぁ…向こうはひょっとしたら勘違いしてんじゃねーの?」

望月「それはあるかも知れないね…」

中尾「とうとう榊原もスライスになっちゃうのかー…あーあー…」

恒一「ちょっと茶化さないでくれよ…」


28 : 以下、名無しにかわ... - 2012/05/05 17:51:35 1qFNP/VT0 7/32

勅使河原「まぁ、本人に聞いてみるのが一番早いんじゃねーの?」

望月「うん、ぼくもそう思うな…見崎さんと一番親しいのは、他ならぬ榊原君だしね…」

恒一「…うーん」

中尾「いやぁ、イケメンは羨ましいっすね^ ^」

恒一(なんか中尾君が妙に冷たい気がする…)

望月「とりあえず、相談料として、怜子先生のリップクリームか口紅ちょうだいよ」

勅使河原「何に使うんだよそれ…」

中尾「食べるんじゃねーの?」

恒一(この人達に相談したのが間違いだったよ…)

勅使河原「えっ、リップクリームって食えるの?」

望月「怜子先生のならね」


ガチャ

「榊原君…いる?」

恒一「…見崎」

30 : 以下、名無しにかわ... - 2012/05/05 18:03:31 1qFNP/VT0 8/32

「お昼ご飯、一緒に食べよう?」

恒一「い、いや今は勅使河原達と食べてるから…」チラ

「ふーん、そうなんだ。ねぇ、榊原君、借りても良いよね?」

勅使河原「…え、あ、いやぁ別に良いんじゃねーの?」

望月「…うん」

中尾「…良いと思うよ」

「そっか、じゃあ榊原君、一緒に食べようか…?」

恒一「…そうだね」(なんて薄情な人達なんだろう…)

「今日は私もお弁当作ってきたから、ちょっと心配だけど、榊原君に食べて欲しい。」

恒一「そうなんだ…」

「うん、そう。だから早く行こう…」グイグイ

恒一「あっ…ちょっと待ってよ見崎」

バタンッ

勅使河原「…やべぇー…」

31 : 以下、名無しにかわ... - 2012/05/05 18:15:52 1qFNP/VT0 9/32

屋上

「さぁ、座って」

恒一「う、うん…」

「榊原君の好きなもの沢山入れてきたから、早く食べて欲しい」

恒一「ありがとう…それじゃあ、いただこうかな」パカッ

「…」

恒一「もぐもぐ…」(あっ、普通に美味しい…見崎って料理苦手じゃなかったっけ?)

「どう?美味しい?」

恒一「美味しいよ…うん、ちょっと意外なくらい」(でもなんか、変な味がするなぁ…酸っぱいような…鉄臭いって言うか)

「…良かった。それ、榊原君が全部食べて良いよ」

恒一「えっ?でもそれだと見崎のは…」

「さっき購買で買ったのがあるから、大丈夫」ガサゴソ…

恒一「そうなんだ…」(なんか悪い気がするなぁ…)

37 : 以下、名無しにかわ... - 2012/05/05 18:29:07 1qFNP/VT0 10/32

「榊原くん…もっと近くにおいでよ」

恒一「えっ」

「…こっち」ポンポン…

恒一「うん…それじゃあ、隣に」ヨッコラセ…

「…榊原君、私の事、どう思ってる?」

恒一「…ど、どうって?」(見崎の顔がこんなに近くに…)

「…私の事、嫌いかな?」シュン

恒一「全然!!嫌いじゃなよ!!」(か、可愛い…)

「それじゃあ…好き?」ズイッ

恒一「あ、いや、それは…」(見崎の吐息が、顔に当たってる…)

「私はね、榊原君の事、好きだよ?」

恒一「…」

「いないものだった時に話しかけてくれて、最初はあんな態度取っちゃったけれど…内心、すごく嬉しかった」

恒一「見崎…」ゴクリ…




39 : 以下、名無しにかわ... - 2012/05/05 18:41:46 1qFNP/VT0 11/32

「榊原君は…どうかな?」

恒一「僕は…」

「私の事…異性として、どう思ってる?」

恒一「…」(見崎…声が震えてる…緊張してるんだな…)

「…教えて欲しい」

恒一「…ぼ、僕も、見崎の事…」(…やっぱり可愛いな)

「…」

恒一「す、好きだよ」

「!!ほ、本当に…?」

恒一「うん、見崎の事、ずっと気になってたから」

「う、嬉しい…」カア…


屋上の裏

勅使河原「心配だから様子を見に来たけどよ…丸く収まりそうだな…」

望月「そうだね…本当に良かったよ」

中尾「これつまり、赤沢は俺の物ってこと?」

42 : 以下、名無しにかわ... - 2012/05/05 18:50:38 1qFNP/VT0 12/32

「…これで榊原君は私だけの物」ボソッ…

恒一「…え?何か言った?」

「ううん、なんでもない」

恒一「そ、そっか…なんていうか、その、改めてよろしくね、見崎」

「…鳴」

恒一「あっ、そっか…改めてよろしく、鳴」

「こちらこそよろしく…恒一君」

恒一「…///」

「ふふふ…」



中尾「よし、じゃあもう帰ろうぜ!!」

勅使河原「お前、早いなオイ」

望月「…もう少しだけ、様子を見ていこうよ」


46 : 以下、名無しにかわ... - 2012/05/05 18:59:51 1qFNP/VT0 13/32

恒一「…なんだか恥かしいね」

「…そう、だね」

恒一「…」

「…恒一君」

恒一「え?」

「恒一君は、これで私だけの恒一君だよね…?」

恒一「うん?まぁ、そういう事になるかな…」

「それじゃあ、私以外の女の子は、恒一君には必要ないよね?」

恒一「そ、そうかな?」

「そうだよ…恒一君には、私だけ居れば良いんだよ…」

「私以外の女の子とは、つながってはダメ」

恒一「…」(あれ?なんか雲行きが怪しいな…)

58 : 以下、名無しにかわ... - 2012/05/05 19:18:27 1qFNP/VT0 14/32

恒一「それってつまりどういう事なの…?」

「簡単な事だよ、榊原君はもう、私以外の女の子と一緒に居てはダメ」

恒一「会話するのは…?」

「必要最低限でなら、特別に許可します」

恒一「そ、そっか…」(ま、まぁ付き合う訳だしね…)

「…はい」スッ…

恒一「?」

「指きりしようよ、恒一君…約束してほしい」

恒一「うん、わかった」スッ

「…ゆーびきりげんまん、嘘ついたら針千本のーます…」

恒一「…ゆーびきった」(指きりしてる見崎…可愛い)

「…ふふ」

61 : 以下、名無しにかわ... - 2012/05/05 19:29:47 1qFNP/VT0 15/32

昼休み終了

恒一(見崎と付き合う事になってしまった…)

恒一(まぁ、元々かなり気になっていたから嬉しいんだけれど…)

恒一(なんか引っかかる様な…)

恒一(…)

恒一(まっ、いっか!!)

勅使河原「うぉーい!サカキー!!」タッタッタ

中尾「良かったじゃねぇか!!一部始終見せてもらってたぜ!!」タッタッタ

恒一「…」(薄情な奴らが来たぞ…)

望月「まぁまぁ、そう怒らないでよ。結果としては良かったんだからさ」

恒一「…それはそうだけれどさぁ」

勅使河原「むしろ感謝してほしいくらいだぜ!!」

中尾「もう八割くらい俺たちのおかげだからな!!」

恒一「…まぁ、そうかもね」(この人達絶対生きてるの楽しいんだろうな…)

65 : 以下、名無しにかわ... - 2012/05/05 19:40:45 1qFNP/VT0 16/32

勅使河原「しっかし、これでサカキもリア充の仲間入りだなー」

中尾「そうだな…見崎はかなり可愛いほうだしなぁ」

恒一「なんか照れるなぁ…」

望月「じゃあ今日は皆でどっか遊びに行こうよ!!」

恒一「えっ!?」

中尾「よっしゃー、じゃあエロ本買いに行こう!!」

恒一「ちょ、勝手に話を進めないでよ!それにエロ本って…見崎に悪いよ」

望月「ぼ、ぼくもちょっとね…」

勅使河原「いやぁー逆に買っておいた方が良いぜ?サカキ?」

恒一「なんでだよ…」

中尾「だって付き合うんだろ?いずれそういう事になるだろうしなぁ…」

勅使河原「そうだぜサカキ!!予行練習だよ!!予行練習!!」





68 : 以下、名無しにかわ... - 2012/05/05 19:49:56 1qFNP/VT0 17/32

望月(これ絶対まずい事になりそうなんだけれどなぁ…)

恒一「いや…でも、ぼくら未成年だし…」

中尾「大丈夫だって!!望月はともかく、俺バレた事ねーもん」

勅使河原「いざって時になんも分らないんじゃ、逆に見崎に失礼だしな」

恒一「…そ、そうかな?」

望月「ちょっと!!榊原君!?」

勅使河原「そうだ!!そうと決まれば今日の放課後、着替えたら学校の前に集合な!!」

中尾「レジに持っていくのはまかせろー」

望月「えぇーっ、僕も行くの?」

恒一(きっと鳴…今日の放課後も、一緒に帰ろうって言ってくるんだろうなぁ)

恒一(エロ本買いにいくとは…さすがに言えないよなぁ)




「…」ジッー

71 : 以下、名無しにかわ... - 2012/05/05 19:59:10 1qFNP/VT0 18/32

放課後

「恒一君、一緒に帰ろう?」

恒一(きた…)

「さぁ、早く…」グイグイ…

恒一「あのさ鳴、実は今日…」

「どうかしたの?」

恒一「勅使河原達と買い物に行く約束をしてるんだよ」

「そうなの?」

恒一「う、うん…だから今日はちょっと、一緒に帰れそうにないんだ…」(嘘は言ってないからね…)

「ふぅーん、そっか」

恒一「…付き合ってばかりなのに、本当にごめん」

「…」

恒一(沈黙が辛い…すごいプレッシャーだ…)

73 : 以下、名無しにかわ... - 2012/05/05 20:06:13 1qFNP/VT0 19/32

「必要ないよ」

恒一「…え?」

「榊原君…えっちな本を買いに行くんでしょ?」

恒一「!?」

「そんなの、絶対に許さない」キッ

恒一「…」ビクッ

「恒一君には私だけ居れば良いって言ったの、もう忘れちゃったのかな?」

恒一「…」

「例え紙媒体でも、恒一君が私以外の女の子に興味を持つ事は許しません」

恒一「…はい」

「恒一君…」

恒一「な、なにかな…鳴」

「私を誤魔化そうと無駄だよ、私はいつだって…恒一君の事を見てるからね」

恒一「」

75 : 以下、名無しにかわ... - 2012/05/05 20:13:35 1qFNP/VT0 20/32

「それじゃあ恒一君、一緒に帰ろうか」

恒一「うん…そうするよ」

「ふふふ…恒一君の素直な所、好きだよ」

恒一「ありがとう…」

「…手」スッ…

恒一「うん…」ギュッ

「…」

恒一(あぁ…見崎の手、冷たいなぁ…)

「~♪」

76 : 以下、名無しにかわ... - 2012/05/05 20:21:14 1qFNP/VT0 21/32

下校中

「恒一君、今日は私の家に寄って行きなよ」

恒一「見崎の家って…あの人形屋さんの?」

「うん、今日は霧果、出掛けてて居ないから、ゆっくりしていくと良いよ」

恒一「そうなんだ、じゃあお邪魔させてもらおうかな」

「紅茶くらいしかないけれどね」

恒一「ははは…」

「ふふ…」



勅使河原「サカキ来ねぇ…」

中尾「なんか裏切りの気配がするな…」

望月(帰りたい…)

77 : 以下、名無しにかわ... - 2012/05/05 20:29:04 1qFNP/VT0 22/32

工房M

恒一「いつ来てもすごい人形だね…これ全部、霧果さん一人で作ってるの?」

「さぁ、よく知らないけど、多分そう」

恒一「入場料…払ってないけれど、本当に良かったのかな?」

「大丈夫…恒一君は特別だからね」

恒一「そ、そっか」

「…私の部屋、行こっか」

恒一「鳴の?」

「うん、私の部屋」

恒一(鳴の部屋かぁ…なんか初めて入るんだよな…緊張してきた…)

「…」ニヤリ…

80 : 以下、名無しにかわ... - 2012/05/05 20:39:23 1qFNP/VT0 23/32

鳴の部屋

恒一(ここが鳴の部屋かぁ…なんていうか、すごく良い匂いがするな…)

「適当に座ってて良いよ、恒一君」

恒一「うん」ヨッコラセ

「それじゃあ、私飲み物取ってくるね…」

恒一「あっ、ぼくも手伝おうか?」

「…大丈夫、一人で平気だから、そこで待ってて」

恒一「そっか、何かごめんね…」

「ううん、気にしなくてもいい。恒一君にはいつもお世話になってるから…ちょっと過保護な時もあるけれど」

恒一「ははは…それじゃあ待ってるよ」

「うん、すぐに戻ってくる」トットット…

恒一(なんか鳴の様子がおかしいとか、疑っていたのが馬鹿みたいだな、ぼく…いつもより、ちょっと積極的なだけじゃないか…)



「…」シャーッ…

「…よく混ぜておこう」

95 : 以下、名無しにかわ... - 2012/05/05 21:10:56 1qFNP/VT0 24/32

ガチャ…

「おまたせ…」コトッ…

恒一「あれ?今日は缶の奴じゃないんだ?」

「うん、今日は特別に…自分で淹れてみた」

恒一「それじゃあ…いただきます」ズズッ…

「…」ジ…

恒一「うん、美味しいよ」

「そう、良かった…」

恒一「鳴は飲まないの?」

「今、飲もうと思っていた所…」ズズッ

恒一「ねぇ、前から思ってたんだけれど、鳴の家ってお金持ちだったりする?」

「どうだろう…普通だと思うけれど」

恒一「そっかぁ…結構立派だと思ってさ…」(…ん?)

「…」


98 : 以下、名無しにかわ... - 2012/05/05 21:21:45 1qFNP/VT0 25/32

恒一「…うん?…なんだ?」(なんだか体が熱っぽい気がする…)

「…ねぇ、恒一君」

恒一「…な、なにかなぁ…?」(クラクラしてきた…)

「恒一君が望むなら、その…」

恒一「…え?」(風邪かなぁ…なんだか上手く頭が回らない…)

「少しくらいなら…えっちな事、してもいいよ」

恒一「!!」

「恒一君も、男の子だもんね…我慢出来ない時だって、あるよね?」

恒一「…ほ、ほんとにぃ…?」(呂律も回らない…)

「うん…例えば今」

恒一「…め、めい…まさか…」(…あの紅茶か…)

「恒一君…顔が真っ赤だね、苦しいのかな」スッ…

恒一「…あぁ…」

105 : 以下、名無しにかわ... - 2012/05/05 21:32:44 1qFNP/VT0 26/32

恒一「…」

「…恒一君、キスしようか」

恒一「うん…」(……もういいや、なんでも)

「…それじゃあ…」ちゅっ

恒一「…ん」

「…んぁ…ん…はぁ…」クチュ…

恒一「…んぐっ…鳴…ぷはっ…」

「…ふふ、恒一君、今すごいだらしない顔してるよ…」

恒一「はぁ…はぁっ…」

「…」サワサワ…

恒一「…うっ…くぅ…くすぐったいよ…鳴…」

「…ちゅっ」

恒一「…!?」

「…恒一君の肌…美味しい…」チロチロ…



110 : 以下、名無しにかわ... - 2012/05/05 21:43:54 1qFNP/VT0 27/32

「ワイシャツ…邪魔だから脱がすよ?」

恒一「…うん…」

「恒一君…されるがままだね、可愛い」レロレロ

恒一「めい…もう我慢できないよ…頼むから…」

「…苦しそうだね、恒一君のここ」ツンツン

恒一「うぅ…は、はやく…たのむよ…」

「…うーん、どうしようかなぁ…」

恒一「…えっ?」

「やっぱり、こういう事をするのって…まだちょっと早い気がするなぁ」

恒一「そ、そんな…」

「…やっぱり、もうちょっと大人になってからが良いと思う…」

恒一「…めっ、めい…」ガバッ

「…駄目だよ恒一君…無理矢理なんてしたら、大声だしちゃうよ…?」

恒一「…」(絶望)

113 : 以下、名無しにかわ... - 2012/05/05 21:54:47 1qFNP/VT0 28/32

「…でも、このままじゃ…流石に恒一君が可哀想だよね」

恒一「…そっ、そうだよっ!元はといえば鳴が…」

「…それじゃあ恒一君、これから私が言う条件を全て承諾するなら…このまま最後までしてあげても良いよ」

恒一「…な、なに?」

「…もう恒一君は、私以外の女の子と、いついかなる時も話さない事」

恒一「…え」

「必要最低限の会話もダメ。話しかけても絶対に無視しないといけない…」

恒一「そ、そんな事…出来るわけ…」

「…ふぅん、じゃあもう続けてあげない」

恒一「…なっ!?」

「…もう大分遅くなってきたし、帰った方がいいかもね」フイッ

恒一「…」ゴクリ…

118 : 以下、名無しにかわ... - 2012/05/05 22:06:05 1qFNP/VT0 29/32

恒一「も、もしも約束したら…」

「…」ニヤッ

恒一「ほ、本当に最後までしてくれるの…?」

「もちろん。恒一君の気の済むまで、好きなようにしていいよ…」

恒一「…好きなように」

「どんな事でもしてあげるよ…勿論、最後までしてあげるし、ちょっと変態なことでもしてあげる」

恒一「…」

「…別に無理にとは言わないよ、決めるのは恒一君だから…」

恒一「…わかった」

「…ふふふ」

恒一「…約束するよ!…だから…」

「…それじゃあ、続きをしようか」

恒一「はっ、はやく…」

「恒一君…必死だね…」チュッ

恒一「…はぁっ、はぁっ…めいっ…」ガバッ

131 : 以下、名無しにかわ... - 2012/05/05 22:21:38 1qFNP/VT0 30/32

「…はぁっ…ひゃあ…んっ…恒一君…そこばっかり舐めてて…犬みたい…んっ//」

それから僕は、締め切った鳴の部屋の中で

「…恒一君、こういうのが好きなんだね…ふぅん…意外と変態さんなんだね…」

むせ返る様な甘い匂いと、息が詰まる様な熱気に包まれながら

「はぁっ…はぁっ…恒一君っ…だいすきぃっ…///」

彼女と何度も情事を繰り返した

「恒一君…私…初めてだけど…恒一君の好きなようにっ…動いていいよ…」

そしてなんとなく、自分はもう普通の生活に戻れないんだろうなと

「はぁっ…あっ…気持ちいいよぉ…///」パンパン

確信してしまった

「はぁ…はぁっ…ふふっ…これで恒一君は、私のものだよね…」

・・・

・・・・・・

・・・・・・・・・。


135 : 以下、名無しにかわ... - 2012/05/05 22:32:55 1qFNP/VT0 31/32

恒一「…ん?」

「…おはよう、恒一くん」

恒一「…おはよう…アレ?僕…寝てた?」

「…うん、疲れてたみたい、ぐっすりとね」

恒一「そっか…」(あれ?もしかして夢だったのかな?)

「…大丈夫?随分、うなされていたみたいだったけれど」

恒一「…うん、大丈夫…所で、今何時?」

「もう夜の十二時過ぎだよ、家の方にはもう連絡しておいたから」

恒一「…そうか」

「…ねぇ、恒一君」

恒一「…何かな、鳴」





「…約束、ちゃんと覚えてるよね…?」

恒一「…」(夢じゃなかったんだ…)

138 : 以下、名無しにかわ... - 2012/05/05 22:42:55 1qFNP/VT0 32/32

「破ったりなんかしたら、大変な事になるからね」

恒一「…」ビクッ

「…」

恒一「た、大変なことって…?」

「恒一君にとっても、私にとっても…良くない事が起きるよ」

恒一「よくない事…?」

「…」

恒一「…わかったよ、もう鳴の好きなようにしてくれ」

「…ふふ、大好きだよ。恒一君」

恒一「…僕もだよ、鳴」




おわり

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