1 : ◆PL.V193blo - 05/06 16:08:13 g7w 1/23えっちいSSの前フリで掻いて……書いてたら長くなったので独立しました。
※SS速VIP様で立てようと思ったらうまく立たなかったのでこちらで立て直させて頂きました。
元スレ
モバP「お父さん、お話があります」紗枝父「ほな、聞きましょか」
http://wktk.open2ch.net/test/read.cgi/aimasu/1557126493/
「遠いところから、ほんまようお越しくださいました」
着物をたおやかにひらめかせる貴婦人の労りを、彼は会釈と微笑みで頂戴した。
「うちの人、もう間もなく来はりますから、ちびっと待っとって下さいね」
和らかな雰囲気が、彼女の娘にそっくりで、母娘なのだな、と思う。
想像していたより、愛嬌のある女性だった。
しかし、踵の返し方、茶の出し方をひとつとっても、非常に洗練されていることが分かった。着物美人は撮影の現場で何度となく目にするが、そういう急ごしらえで作ったものとは違う、生粋の――――と言えばしっくりくるか。
生まれながらの京者とは、こういうものかと感じる。今の彼女の娘とは、それは異なる印象であった。
「……」
含んだ茶の熱さに心地よさを感じる。
じっくり話せ、という事か。
今日の話は、少し長くなりますよ、という事なのだろう。
――――話は、二週間ほど前に遡る。
「――――よし、全員集合! 本番まで三週間! 余裕があるようであッという間だ! 各自、焦点を絞って仕上げていくように! 解散!」
『はいッ!!』
毎回、レッスンの風景を見るたびに、さすがだなと思わされる。
可憐な容姿で愛らしい振り付けを目いっぱい表現する、その瞳は一流アスリートと比較してもなんら遜色ないほどに鋭く、トレーナーの号令に一挙手一投足をサッと合わせる姿は、洗練された自衛隊の集団行動のよう。
油断したら刺されてしまいそうなほどの凄みは、未だ多くが十代中ごろの少女に過ぎない彼女たちの、紛れもない、一線級のプロとしての姿だ。
「あ、プロデューサーはん。おおきに。お疲れさんどす」
「こっちこそお疲れ様ですよ、紗枝さん」
「いややわあ、もっとくだけて、お紗枝はん、て呼んでーっていうとるやんか」
ポニーテールにまとめたうなじから流れる汗を拭いながら、上気した頬でくふふっ、と笑う。
上品に口元を隠した、おかむろさんのようなあどけない表情。先ほどの迫力が、嘘のように幼い。
「鬼気迫る感じ、ありますね」
「んー……ほら、こないだ話してたやつ……あるやろ?」
どことなく、もじもじとして歯切れの悪い言葉。
プロデューサーは、ピンと来ていた。
「お父様とお母様は、なんと?」
「お母はんは来るー言うてたけど……お父はんは、返事ないなあ」
ごまかすように頬を掻いて、あいまいな笑みを浮かべた。
「特命ですね」
少し背の高い彼女のプロデューサーは、スーツの襟を羽織を張るようにパンっと正す。
「少しだけお待ちください。必ず吉報をお持ちいたします」
彼女の影響なのか、元々の素養なのかはわからないが――――
彼女のプロデューサーも時折、数百年前からタイムスリップしたような、時代がかったしぐさや言葉を使う時があった。
(年頃の娘と父は折り合いが悪くなる宿命と言うが……はて)
華やかではないが品の良さが一目でわかる高級な和室には、庭からのさわやかな風が抜ける。
京都には今でも、洛中、洛外と言う考え方がある。賀茂川のほとり、洛中に位置する小早川家の屋敷は、自らそうとは言わずとも、100年以上続く名家の気風がそこ、かしこにある。
「お客人、楽におし」
茶に再び伸ばしかけた手を、その気配でひっこめた。
「お世話になっております。ご無沙汰しておりました」
かつて一度、紗枝さんが当事務所に所属するときにご挨拶はさせて頂いた。
しかし、なぜか今日、初めて会ったような気もする。
今日の小早川家当主は、以前と違った顔に見えた。
「剣のお人か」
「は……?」
「頭下げる時に、平背のまま平伏せずに上目の端っこにあたしの足を残しとる。不意に斬りかかられても猫みたいに跳ね退ける、坂東もんの所作の名残や」
向かい座にすくりと、音も無く座った人物は、なるほど良家の旦那様という風で、上品で線の細い。
しかし、妙な迫力があった。
「あかんなあ、剣のお人は好かん。剣とか、鉄砲とか……なにより、その眼ぇしとるお人は、どうにも好きになれんえ」
着流しに羽織であぐらを組んだ姿は、とても武張った風はない。
しかしその視線は、頭の裏まで射抜かれるように鋭かった。
「今週末のオールスター感謝ライブ。上半期で最も大きなイベントの一つです。当社でも指折りのアイドル達が参加します。もちろん、娘様――紗枝さんも出演されます。ご案内は既にご覧になられましたか?」
「ああ、来とったね。そんなん」
「でしたら、ぜひ、ご観覧を……」
「行く気はない」
ぴしゃりとした物言い。京者のくせに、随分はっきりと言うのだな、と感じた。
「まだ、お返事をいただいていないと言うことは、検討の余地があるという事ですよね」
「今のが返事でっしゃろ」
「娘様にも同じように告げられますか?」
また、あの眼だ。じろりとねめつける、その眼。
空間を挟んで、二間余り。肚を割って話すというには、やや遠い。
きちんと正座をした男は、その眼を受けて微動だにしない。背筋をぴしりと揃えてはいるが、もし抜き打たれれば、ひらりと身を翻して躱すだろう。
そういう目をしている。
「……」
当主は、その目が嫌いだった。思い出したくもない事を、思い出してしまう。
忌々しくなり、懐の携帯電話に手を伸ばす。
「ああ、おおきに。お世話になっとります。346プロダクションはん? あんな、うちの娘の……ああ、そう、お紗枝の面倒みてくれてはるプロデューサーはんがいらっしゃってましてな。それが、なんやわからん事を申されるんですわ。あたしらも、ちびっとなんぎしてもうてね。
お宅様、どんな仕事をさせてるんかなあ、と……ええ、誤解やったらええんやけど……うん、うん、確認してくれはります? ほな、そういうことで、よろしゅう」
ピッと、と、携帯の電源を切ると、もう目も合わせない。
「……ちゅうことです。そう遠からんとお電話かかってくるやろし、早めに東京に戻られた方がええのんとちゃいますかなあ」
いうが早いか、プロデューサーのスーツ左胸のポケットから、耳障りな着信音が鳴り始めた。外回りをするサラリーマンなら、なるべく聞きたくない無機質な音。
会社との連絡手段用にのみ使われる二つ折りの配備ケータイを、プロデューサーが開いたとき、用は済んだとばかり、紗枝の父は腰を浮かしかけた。
――――バキリ。
耳慣れない音が鳴って、唐突にけたたましい着信音がぶつりと途切れた。
「勘違いをされておられる。私がこの首を預けているのは、会社ではなく、上司でもありません」
ぶらん、と、本来曲がってはいけない方向に、何のためらいもなく折られた携帯電話を、紗枝の父は点になった眼で見ていた。
「身命を賭して仰せつかりました。話を聞いて頂かないまま、おめおめと帰るわけには参りません」
ずい、と、一間分、膝を折ったまま器用ににじり寄る。
身に寸鉄すら帯びてはいないが、剣気のみなら、十分、届く距離であろう。
「……京に生まれたもんは、京の事だけ知っておればええんどす」
半刻か、四半刻か。いや実際には、1分も経っていなかったような気もする。
紗枝さんのお父様は、少しぬるくなった茶で喉を潤し、重い溜息を吐くような語気で言った。
「そんな時代でもありません。可愛い子には旅をさせよ、と言うではありませんか」
「……歳、いってから出来た子ォや。可愛くないわけがないわ」
「ええ。涼やかで、優しく。その上、度胸も責任感もある。近頃では、私の方が頼りにしてしまう場面も多いほどです。」
「……頼もしい、か。あんなぽわんっ、としとって、甘えたやった、うっとこの子ォがなぁ」
お父様は腕を組んで、まるで瞑るように、どこか遠くを見る眼差しをした。
「……あの子には、叔父さんがおった。おった筈や、言うた方が正しいかもな。あの子は、その事をまだ知らんけどな」
思わぬ話だ。そう思いながらも、プロデューサーはお父様の言葉に耳を傾け続けた。
「じゃあなりすと……言うんか。広い世界を見るんや、いうて、この小早川の家を飛び出していきましたわ。言い出したらきかん奴で、前しか見てない、まっつぐの目ぇした小僧やった。」
ずる、と、茶をひと啜りする。
「腕っぷしなんかなまっちろくて、てんで弱っちい癖になぁ。目だけぇは、あんたとおんなし、まっつぐの目やった。あんたは……きっと、お強いんやろうけどな」
再び、一つ。思いのほか、重い音だ。
「鉄砲の弾がばかすか飛ぶような国に飛び込んで、二度と帰ってこんかったですわ。あたしが家内と一緒になる、ずっとずっと前の話どす。
そん時の、うっとこのお袋の落胆ぶりたら、忘れられません。親はおろか兄貴より先に旅立ってもうた、ほんに不孝者どす。」
「……」
「紗枝が生まれた時、家内には万が一つもそんな思いはさせまいと、決めておったんどす。大袈裟なと思うかも知れまへんけど、娘を持つ親の身ィからしたら、一つも大袈裟な事あらしまへん。京で生まれて、京で生きて、それの何が不満なんか。
この家を継いで、当たり障りない婿さんもろたら、それで幸せになれるやないか。それで十分、上等でっしゃろ。生き馬の目を抜くあずまの里の芸能界なんて、ほんまは一刻も早う辞めてほしい。一日も早く、綺麗なあの子のまんまで帰ってきて欲しい。それが本音どす」
少し、湯飲みを持つ手が震えていた。
初めて、この人の声を聞いたような気がした。
「確かに……ひょっとしたら紗枝さんは、もう、貴方の知る紗枝さんではないのかもしれません」
「……」
「東京に来たばかりの頃、地下鉄の乗換すら満足に出来なかった彼女が、今はたった一人で映画のオーディションに乗り込み、堂々と主演を勝ち取ってくるようになりました」
声が自然と震える。畳に押し付けるように突いた拳に、思わず力が入っていた。
「決して平坦ではなかった。着ぐるみに入って踊ったし、ビールケースをステージにして通行人に無視されながら??を手ずから配りました。オーディションは何度も落とされました。
自分はひとつも悪くないのに、大人の気まぐれで何か月越しの努力がフイにされた事もあった。この故郷の家を離れて知り合いもいない東京の夜、一人で悔しさを噛み殺しながら送った夜は、十夜や二十夜では利かないでしょう。」
「……」
「それでも――どれほど報われなくても、頑張ったことが台無しにされても、弱音を吐きませんでした。何度倒されても、口元の泥を拳で拭って、凛とまなじりを結んで、挑戦する事を止めなかった。
あの小さな体と涼し気な微笑みのどこに、それほどの根性があるのだろうかと思うほど、強くて、気高い女性です。貴方の何十分の一にも満たない時間でしょうけれども、私がそばで見てきた彼女は、そういう人です。
そして今週、紗枝さんはアリーナを満杯にする数万人と、数百万人がめくるペーパービューの前で、日本で最も有名なアイドルの一人として、ステージに立つ」
およそ、自分の事であるならば、これほど饒舌にはなれはしない。
しかし、自分よりも信じている人の事だから、この上なく自信をもって、言い切ることができた。
なにより、そんな紗枝さんを作ったのは紛れもない、この人たちであるのだから。
「彼女をそうさせた一念は……紗枝さんの心は、昔と変わらず此処にあります。見て頂ければわかるはず」
「……」
「『有名になって、親に言うてみたいんどす。二人の娘は、どこに出しても恥ずかしくない娘やで、って』……
紗枝さんが、私と初めて会った時に言っていた言葉です。彼女は、その通りの事をやってみせました。その彼女のたっての願い、叶えられずに帰るわけには参りません」
うなじをお父様に見せるように、畳に額をこすりつけていた。思わず、と言った所作であったように思う。
「もし彼女に火の粉や露が掛かることがあれば、私は髪の毛一本に至るまで、それを掃うことに尽くしましょう、ですから」
下げられるものならば、下げられる限界まで頭を下げたい。そういう気持ちだった。
「男なんて所詮、母親に一言『立派になった』と言ってもらえりゃ、それで全部が報われてしまうもんでしょう。女の子だって、きっと同じだ。誰よりも自分のお父さんに、綺麗になったなと、言ってほしいに違いないんです」
「……」
「娘様の晴れのお姿、何卒、見てやってください」
しん、と、鎮まった和室。
お父様がどんな顔をしていたのか、プロデューサーからは見えない。
「……はあ。強情張りや。ほんま、そっくりやねえ」
それは、かつてこの家を飛び出したという弟様とか。それとも、これまた家を飛び出して一人であずまの都に渡った、一人娘の事か。
どちらの事かは、わかりかねた。
「敵わんなあ。やっぱり、剣のお人は嫌いやわ」
「――――……」
控室は、熱気と緊張と喧騒が互い違いに所狭しと駆け回っている。
プロデューサーが押し黙っているのは、冷静さからだけではなかった。そうしていなければ、たちまち、この緊張感に流されてしまいそうだったからだ。
「…………っ」
ステージ側から聞こえてくる、地鳴りのようなファンの声援。それだけで肚の底が震える。
控室で、自分たちのアイドルを見守るだけの、大の男の自分たちですらがそうなのに――――
これを360℃から全身で浴びる少女たちのプレッシャーとは、どれほどのものなのか。想像すらできない自分が、歯がゆくもある。
「なぁに怖い顔してはるの? プロデューサーはん」
ぽすん、と、背後から腰のあたりを叩かれた。
振り返れば、頭一つ分以上は低い、小さな相棒が居た。
「紗枝さん……すいません、少し、緊張していまして」
「なんであなたが緊張しはるの。歌って踊るの、うちやのに」
くすくす、と、彼女は笑う。
もう、出番は次の次だというのに、この落ち着きよう。本当に、立派になったものだ。
そこに比べると――毎回、この段階で自分を情けなく思わない事はない。どんなにアイドルによりそったつもりでも、結局、最後の最後には見守ってやることしかできないからだ。
――――そんな風に奥歯を噛んだら、紗枝さんの掌が、握りしめていた拳をそっと包んだ。
「なーんも心配、あらしまへん。プロデューサーが育ててくれはったあいどるやもの」
知らずのうちに握りしめていた拳が、彼女の少し冷たい掌にほどかされる。
「あんな、うち、あいどる初めてから、辛かったことひとつもないんよ」
プロデューサーの武骨な体温が、紗枝の柔らかな指に、血が通うように移っていく。
紗枝は、それを優しく額に手繰り寄せた。
「こぉして……プロデューサーはんがちびっとの勇気、分けてくれはったら、それだけで、うち、なんでも出来るような気ぃになるんどす」
祈るようにほんの数秒、目を瞑ったあと、ぱっと花が開くように、華やかな笑顔が咲いた。
「プロデューサーはん、約束守ってくれはったから。今度は、うちがピシッと決める番ですやろ?」
にっと微笑んだ表情の奥には、折っても折れそうにない、固い意思の込められた強い瞳があった。
「ほな、行ってきます」
十五の少女と思えないほどの頼もしげな背中が、ステージの煌めきの中に飛び込んでいく。
煌めく舞台は、融けるような目映い輝きを放つ。
スポットライトは、真夏の太陽より熱く。
万衆の視線と嵐のような歓声は、ただ、ひとりの少女を包み込む。
少女は、一度、なにかを探すように視線を回すと、とびきりの表情でマイクを構えた。
震えるアリーナ。地鳴りのような万感の期待に応えて、胸を張って堂々と。
花簪が、かくも美しく、踊り出す。
「お父はん、観ぃに来て良かったねえ」
狂騒に近い熱狂の中、どこか場違いなほど澄ました雅な着物姿の婦人は目を細めた。
懐かしむような、あるいはいとおしむような。
そんな表情。
「お紗枝、お天女さんみたいに綺麗やんなあ」
関係者席に腰掛けたまま、こんちきちんのお囃子に合わせて、楽しげに体を揺らす。
「幸子ォー!! カワイイぞ、幸子ォー!!」
「乃々ぉー!! 最高だぞ、乃々おぉー!!」
隣のとなりから、賑やかな応援が聞こえる。
あれも、父兄さんかな。
「ほんに……立派になりましたねぇ」
傍らの、和装に小粋な山高帽子を被った仏頂面の主人に語りかけた。
「……フン」
あんなに肌出して、はしたないわ。
帽子を目深にして、そんな風に言って、父は潤んだ瞳をごまかしていた。
「紗枝さん!」
舞台の袖でプロデューサーが、すべてを終えて、歓声を背に引き揚げてきた紗枝にタオルを手渡そうとした。
舞台に上がる前の凛とした表情とうってかわって、どこか惚けたような曖昧な表情の紗枝は、差し出されたタオルに目もくれず、ぼすんとプロデューサーの胸に倒れ込むように飛び込んだ。
「……ごめ。やっぱ、り、緊張、したわ……」
「いいんです、いいんです。最高でした。よくやってくれました」
「ほんま? うち……はあっ……ちゃんと、できてた?」
「文句のつけようないです。最高です、ありがとう」
プロデューサーはありったけを出し切ってきた彼女を抱き留めて、荒い息を吐く彼女の首筋に言葉を落とす。
両腕に納まった、あまりの小さな肩に改めて驚く。
「この、小さな背中で、よく」
裏手に繋がる関係者通路で思わず呟いた言葉に、
「もうっ……小さいは……余計、ですよ?」
彼女は頬をつねるような笑顔で返した。
「お紗枝」
ふと、目の前の彼ではない誰かに呼び止められた。
それは意外で、しかし、とても懐かしい声。
「お母はん……わぷっ」
「観とったよ、綺麗やったねぇ!」
火照った身体の汗だくの娘を、お母様は走り寄って抱き締めた。
「……お父はん」
少し背の高い、母親の懐かしい香にくすぐられながら、肩越しに見たのは、一番、逢いたくなかったようで、逢いたかった人だった。
その紳士は、面映ゆさを隠すような帽子のつば越しに、随分久しく会っていなかったような気のする娘を見遣る。
なんと声を掛けるべきだろう。
あんな大勢の人たちの期待に応えられるほど、立派になった娘は、こうして母親に抱きすくめられていると、記憶の中にいる、幼いころの娘と何も変わらないように見えた。
少し不安げな表情が、舞台の上に凛として立つ先ほどの彼女に重なった。
「久しぶり……綺麗になったなぁ、お紗枝」
「――――お父はん」
幼い子のように、顔をくしゃくしゃにした娘が、母に背中を押されて走りよってくる。
飛び込んできた小さな肩と燃える様な体温は、まるで父の知るそれよりも、一回りも二回りも、大きくなったような気がした。
後日。
「プロデューサーはん、あんときはいけずして堪忍なぁ」
「いえ、私はなにも」
「迷惑ついでにな、ひとつ頼まれ事があるんやけど」
「なんなりと」
「うちの娘、貰ってくれんか?」
「!?」
お泊り編へ続きます……
23 : ◆PL.V193blo - 05/06 16:37:12 g7w 23/23続きはpixiv様のほうでアップします。成人指定よ!お兄さん方、いらっしゃいな!
今まで書いたものは
・ 高垣楓「君の名は!」P「はい?」
https://ayame2nd.blog.jp/archives/23687926.html
・ 周子「切なさ想いシューコちゃん」
https://ayame2nd.blog.jp/archives/18688133.html
・ 速水奏「ここで、キスして」
https://ayame2nd.blog.jp/archives/23687921.html
・ 【モバマス】P「付き合って2か月目くらいのlipps」
https://ayame2nd.blog.jp/archives/21109781.html
・モバマスP「速水奏との答え合わせ」
https://ayamevip.com/archives/58169049.html
R18
・高垣楓「甘苦い、35.8℃のメープル」※R18注意
https://ayamevip.com/archives/58150436.html
などです
次は楓さんと北海道旅行いく話か、久々Lippsの面々といちゃこくSS書きたいです。
あと炎陣のネタが溜まってるからそれでもいいなあ……
pixiv様のURLはこちら。
https://www.pixiv.net/novel/member.php?id=15257491
今回もありがとうございました。

