1 : ◆qEJgO2U6bM - 2013/10/25 22:07:18.06 tpEj9m3DO 1/27


「…」


ザー…


「うひゃー…」

(ひどい雨だねー…台風さん、それたんじゃなかったっけ……むー)

「ふるふる」


「これじゃあ傘も意味ないもんなぁ」

「ね」



「うおう」ビクッ

「?」

2 : ◆qEJgO2U6bM - 2013/10/25 22:08:33.69 q6WuBUkDo 2/27


「ぷ、プロデューサーさん……?」

「?おう。忍のプロデューサーさんだぞ」

「あ、うん。知ってる知ってる。毎日見てるし」

「そっか。よかった」

「うん…」

(……、そういえば……こっちに来てから、ほとんど毎日会ってるのかー…)

「へへ…」ニヘ

「?」



「ってじゃないよっ」

「ん?」

3 : ◆qEJgO2U6bM - 2013/10/25 22:09:46.48 tpEj9m3DO 3/27


「アタシ下校中だよ?下校なう」

「なうて」

「なうって使うとナウいって菜々ちゃんに聞いたんだけど、どうかな!」

(間違ってはないけどいろいろ間違ってるな)

4 : ◆qEJgO2U6bM - 2013/10/25 22:10:44.16 q6WuBUkDo 4/27



くるん


「ほらほら。考えてみたら、」ヒラ

「制服で会うのは初めてでしょ?」

「そっか。そうだっけ」

「うん。へへっ、女子高生、忍です!」

「うん」

「アイドルです!」

「知ってるよ?」

「知られてたかー」ヘヘー

(なんだかご機嫌だな)

5 : ◆qEJgO2U6bM - 2013/10/25 22:11:19.02 tpEj9m3DO 5/27


「だから珍しいなって」

「そうだな」


ザー…


「プロデューサーさんも雨宿り?」

「うん。どうせ傘があっても濡れるならと思って」

「そっか」

「ちょっとさぼりがてら」

「悪い子だ!」

「ははは」

6 : ◆qEJgO2U6bM - 2013/10/25 22:11:54.42 wyF/Wab+o 6/27


「ベンチがあるし、止むまでのんびりしてようか」

「そうだね」



「はい」

「あ、ありがと…」パコ

「……おいしい…」

「それはよかった」

「うん。よかった」ニコ

7 : ◆qEJgO2U6bM - 2013/10/25 22:12:30.51 tpEj9m3DO 7/27



ザー…


「いつもこっちの方に来ることもあるの?」

「ん?いや」ズズ

「いつもは来ないから、忍に会えたのは本当偶然だな」

「そっか」

「…雨なのに大変だね」ボソ

「……」

「って、あ、ごめん。なんか他人事みたいに言っちゃった、けど、じゃなくて、その」

「落ち着け」

8 : ◆qEJgO2U6bM - 2013/10/25 22:13:10.61 wyF/Wab+o 8/27



ずず・・・


「はふ」

「お、落ち着いた」

「はい」


ザー…


「……その」

「大変、だよね。プロデューサーって。アイドルはアタシだけじゃないし…」

「……ふふ…あ、アタシがアイドル……へへー…」ニヘラ

(自分で言ってにやけるなよ)

9 : ◆qEJgO2U6bM - 2013/10/25 22:13:42.22 tpEj9m3DO 9/27


「…」

「まあ…」

「?」


ザァァァァ…


「大変だけどな。でも、大変じゃないことってあんまりないと思うぞ」

「……、うん。」

「それはまあ、そうかも」

「うん」

10 : ◆qEJgO2U6bM - 2013/10/25 22:14:15.34 wyF/Wab+o 10/27


「大変でも頑張れるってことは、なにかあるんだと思うよ」

「なにか?」

「なにか。」

「頑張れる理由みたいな」

「……理由かぁ」ウーン

「…」

「あ、あった」ピコーン

(そんな失くし物見つけたみたいな…)ズズ…

11 : ◆qEJgO2U6bM - 2013/10/25 22:15:09.68 tpEj9m3DO 11/27


「なるほど。プロデューサーさんかしこい」

「ありがとう」

「メガネはだてじゃないね!」

「忍の賢さの基準は眼鏡なのか?」

「あっ、でもそれだとメガネのないアタシはかしこくないことに!?」

(たしかに賢くなさそうだ)

「へへっ。それならプロデューサーさんのメガネを借りちゃおうっ。えいっ」ヒョイ

「あー」

12 : ◆qEJgO2U6bM - 2013/10/25 22:15:40.25 wyF/Wab+o 12/27



カチャ


「ふふん。メガネに制服……これはもうかしこい!」

「いえ。その言動がすでに賢くないです」

「あれっ」

「似合ってるけど」

「おお!」//

「可愛い」ウン

「おぉ…」//

(ちぢんだ。可愛い)

13 : ◆qEJgO2U6bM - 2013/10/25 22:16:11.63 tpEj9m3DO 13/27



プシュー


「め、メガネは、アタシにはまだ早かったかも……。か、返すね」ハイ//

「それは残念」


ザー…


「ちょっと弱くなって来たかな」

「みたいだな」

「体、冷えてないか?」

「う、うん。おかげさまで」ポカポカ

「?そっか…ならいいけど」

「……へへ…」

14 : ◆qEJgO2U6bM - 2013/10/25 22:16:46.21 wyF/Wab+o 14/27


「雨脚がおさまっているうちに事務所に行こうか」

「あ、うん。そうだね」



「えいっ」パシャー

「子どもか」

「子どもだよ?」

「そうだった」

「へへっ、おじいちゃんか♪」ペチ

「いて」

15 : ◆qEJgO2U6bM - 2013/10/25 22:18:07.76 tpEj9m3DO 15/27



ぽん


「?にゅう」

「子どもなら、たまには甘やかしてやらないとな」

「……。おじいちゃん…」

「プロデューサーです」

「じょうだんだよ!へへっ」

16 : ◆qEJgO2U6bM - 2013/10/25 22:18:33.86 wyF/Wab+o 16/27


「俺のことを心配してくれるけど、忍だって。」

「学校が終わってすぐアイドルって……大変だよな。だから、いつもお疲れさま」ナデナデ

「……ふふ…」

「うん。ありがと。」

17 : ◆qEJgO2U6bM - 2013/10/25 22:19:04.27 tpEj9m3DO 17/27


「でもプロデューサーさんの言う通り、アタシも頑張れる理由があるよ?」

「だから大丈夫!」

「そっか」

「うん!」

「あっ、でも甘やかされるのは!いくらされても困らないので!思う存分撫でてくれていいよ!」

「はいはい」ナデナデ

「へへー♪」

18 : ◆qEJgO2U6bM - 2013/10/25 22:19:30.66 wyF/Wab+o 18/27



ポツポツ・・・


「っと…また少しふり始めたな。ちょっと急ごう」

「うん」


「そだ。じゃあ追いかけっこでもする?」

「えっなんでそうなる」

「まあまあ♪行くよー、よーいどんっ」タッ

「え、ちょ」


ドザー


「うお…!お、おい、また強くなって来たから、一旦どこかで…」

「サボってるってちひろさんに教えちゃうよー?」

「いじわるはよくないぞ!」ダッ

「あははっ」

19 : ◆qEJgO2U6bM - 2013/10/25 22:20:23.49 tpEj9m3DO 19/27



バシャバシャ


「ねー、プロデューサーさーん!」

「なんだー?」

「大変だけど、頑張れる理由!考えてみたら、アタシいろいろ増えちゃったみたいだから!――…ね!」


ザー


「……、よく聞こえない!なんだって?」


ザー


「あ、もう事務所だー。へへー、アタシの勝ちー」バシャ

「うおー……はーあ……濡れた濡れた。ここまで濡れると、なんかどうでもよくなるな」ハー

「ふふ。それもそうかも」シュル

「……、…」

「?」

20 : ◆qEJgO2U6bM - 2013/10/25 22:21:00.35 wyF/Wab+o 20/27


「あ」

「……えと…濡れたから、……なんだけど。こんな風に、着崩したら…変かな」

「あ、いや…その、」

「べつに、変ってことは……ないと思う」

「そっか。ふふ」パタパタ

「……うん」

21 : ◆qEJgO2U6bM - 2013/10/25 22:21:30.46 tpEj9m3DO 21/27


「ごめんね。プロデューサーさん」

「いや……どうせいつまでも、雨宿りしてるわけにもいかなかったし、まあ仕方ないよ」ポタ…

「ううん。そうじゃなくて」

「?」

「一緒に濡らしちゃっても、だけど…」

「へへ…本当はちょっと楽しくて。だからごめん」

「……」

「うん」

「じつは俺も楽しかったから、いいよ」

「……あ」

「…はは」

「…へへ」クス

22 : ◆qEJgO2U6bM - 2013/10/25 22:21:54.98 wyF/Wab+o 22/27


「ふふっ。子どもなのは二人ともだったねー」ニヘ

「みたいだな」


「んぅ…」ブル

「そ、それはともかく、早く着替えなきゃね…風邪引いちゃうや」

「そうだな」

23 : ◆qEJgO2U6bM - 2013/10/25 22:22:24.44 tpEj9m3DO 23/27


「なあ、忍」

「ん?」

「最後……雨で聞こえなかったけど、なんて言ってたんだ?」

「……」

「べつに大したことじゃないよっ?♪」

「え、なにそれ気になる」

「ふふ。うん、そうやって気にしてくれてればいいかなーって♪」

「??え、な…?」

「ふふふ♪」

24 : ◆qEJgO2U6bM - 2013/10/25 22:22:49.45 wyF/Wab+o 24/27



「これからもアタシのこと、ずーっと気にしててね、プロデューサーさん♪」


25 : ◆qEJgO2U6bM - 2013/10/25 22:23:47.85 tpEj9m3DO 25/27

おわりん


本当はもうちょっと新Rの台詞を使いタカッタ、いい台詞たくさん、そこは技量不足
ということで忍ちゃんみんなもお迎えしよう

26 : VIPに... - 2013/10/25 22:26:38.74 2qLci0Vw0 26/27

乙。可愛かった
忍ちゃんはこのシリーズ初登場だっけ?

29 : ◆qEJgO2U6bM - 2013/10/25 23:17:30.53 tpEj9m3DO 27/27

>>26
なにげに二度目です

工藤忍「大切なものを、あげたんだ」
https://ayamevip.com/archives/59331067.html

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