声に出てた…
雛月「……」ジト
悟「いや、違うんだ!今のはその、なんというか…」
雛月「……バカなの?」
悟「ご、ごめんなさい…」
元スレ
悟「加代のパンツ見たいな…」雛月「は?」
http://viper.2ch.sc/test/read.cgi/news4vip/1457355244/
雛月「……そんなに見たいの?」
悟「へ? あ、うん」
雛月「……ま、減るもんじゃないしね」
悟「い、いいの!?」
何がっついてんだ…
しっかりしろ、もうすぐ29歳。
雛月「……でも私、かわいいパンツ持ってないか
ら…」
悟「パンツが可愛いか可愛くないかなんて関係ないよっ! 加代のパンツってだけで価値があるんだから!!」
雛月「悟…」
悟「大丈夫。 どんなパンツでも笑ったりしないから!」
雛月「……やっぱり、バカなの?」
しまった。
押しが強すぎたか?
悟「いや、あの…その、つまり、俺は可愛いパンツが見たいんじゃなくて、加代のパンツが…見たい…わけで…」
支離滅裂だ…
雛月「……わかった」
悟「へ?」
雛月「わかったから、ちょっと後ろ向いてて」
マジか。
頼んでみるもんだな…
雛月「悟。もういいよ」
悟「あ、うん」
雛月「ど、どうかな…?」モジモジ
白か…
確かに可愛げの欠片もないデザインだけど、それがまた加代の太ももを引き立てて…
悟「最高だよ加代!!俺、加代の太もも舐めたい!!」
声に出てた…
雛月「は?」
悟「そうじゃない!? そうじゃなくて…その…」
どうする。
どうしたらこの窮地から逃れられる…?
雛月「そうじゃなくて、なに?」ジト
悟「か、加代のパンツが欲しいんだ!!」
やっちまった…
雛月「ぷっ…バカなの?」クスクス
え?
な、なんか空気が和んだ…?
雛月「……特別だからね」イソイソ
マジか!
悟「ほ、ほんとにいいの?」
雛月「いらないの?」
悟「欲しいです! 下さいッ!!」
もうなりふり構っていられるか。
雛月「それじゃ、悟。もいっかい後ろ向いて」イソイソ
ここで後ろを向くのは簡単だ…
でも、それでいいのか?
本当にそれが最善なのか?
悟「か、加代、あのさ…もし良かったらその、パンツ脱がしたいんだけど…」
雛月「は?」
あーダメだ。
これ、リバイバルしなきゃダメな奴だ。
雛月「……」ジト
頼む…頼むからもう一回チャンスを…!
雛月「……ま、いいけど」
お?
悟「加代…?」
雛月「……好きにしたら?」プイッ
ギリギリセーフだった!?
上手く行き過ぎて怖いくらいだ…
悟「ほ、ほんとにいいの?」
雛月「……やるなら早くして」
悟「あ、はい。それでは失礼します」
失礼しますってなんだよ…
どうやら加代の言う通り、俺はバカみたいだ。
悟「それじゃ、加代…いくよ」ゴクリ
雛月「……ん」
とりあえず、パンツに指をかけて…
雛月「ひゃっ!」ビクッ
悟「ど、どうしたの加代!?」
雛月「……手、冷たくて」
悟「ご、ごめん…」シュン
きっとこういうことに気が回らないから、俺には彼女が出来ないんだろうな…
雛月「手、貸して」
悟「へ?」
ギュッ
悟「か、加代…?」
雛月「ふふっ…あったかいでしょ?」ニコッ
悟「う、うん」
ドキドキが止まらない…
落ちつけ、もうすぐ29歳。
雛月「ん。もういいよ」
悟「あ、ありがとう加代」
雛月「……どういたしまして」
よし。
それじゃあ気をとり直して…
悟「それじゃ、いくよ加代」
雛月「……ん」
加代のパンツを…!
賢也「なにやってんだお前ら…」
悟「ケ、ケンヤ!?」
賢也「まったく…正義の味方が聞いて呆れるぜ」
悟「ち、違うんだ!? これは…その…」
裕美「さ、悟くんがそんな人だとは思わなかった…」
裕美まで…
不味い。不味いぞ。
どうしたらいい?
考えろ。考えるんだもうすぐ29歳!!
悟「ひ、裕美のパンツも欲しいなぁ~! な、なんて…あはは…」
終わった…
完全にゲームセットだ。
もうムショにでもなんでもいいからぶち込んでくれ…
裕美「えぇ!? で、でも僕、男だし…だけど、悟くんが欲しいっていうなら…僕は…」モジモジ
ん?
悟「ひ、裕美…いいのか?」
裕美「さ、悟くんの頼みなら…僕、ひと肌脱ぐよ!!」
どうやら…
まだまだこの世界は捨てたものではないらしい。
悟「あ、ありがとう裕m」
賢也「……なんだよ。悟は裕美の方がいいのかよ」プイッ
ケンヤが…拗ねた?
悟「ケ、ケンヤ…?」
賢也「俺、けっこー悟と仲良かったつもりだったんだけど…悟は俺のパンツには興味ないんだな。よくわかったよ」プイッ
なんだ?
こんなケンヤ、初めて見る。
悟「そ、そういうわけじゃないけど、その…し、親しき中にも礼儀ありっていうだろ? だから…」
ケンヤ「じゃあ、ヒナや裕美ならいいっていうのかよ」ムスッ
これはあれだ…
修羅場って奴だ。
悟「そ、そんなつもりはなくって…」
賢也「じゃあどんなつもりだったんだよ!」
裕美「や、やめなよ2人とも~!」
困った。
余計状況が悪化してしまった…
どうする?
走って逃げるか?
だけど裕美はともかく、ケンヤを振り切れるかどうか…
雛月「……バカなの?」
裕美「ひ、雛月さん…?」
賢也「ヒナ、それどーゆー意味?」
雛月「こんなん、冗談に決まってるべさ。それを間に受けちゃって…ほんと、バカなの?」クスクス
え?
裕美「じょ、冗談…?」
賢也「なんだ…それならそうと早く言えよ悟」
初めは何がなんだかわからなかったけど、ようやく気付いた。
悟「あ、あはははは!ごめんごめん!なかなか切り出せなくってさ…」
雛月「……ふんっ」プイッ
加代は俺を助けてくれたらしい。
それからしばらく談笑して俺達はそれぞれ帰路に着いた。
賢也「んじゃ、またな悟」
裕美「雛月さんもまた明日~!」
悟「ん。したっけ」
雛月「また、明日」
やれやれ…
結局戦利品は何もなかったけど、とりあえず大事にならなかっただけ良しとしよう。
悟「それじゃ加代、また明日!」
雛月「悟」
悟「ん? どうしたの?」
雛月「……忘れ物」ポイッ
悟「うわっとっと…こ、これは…!」ゴクリ
見なくてもわかる。
仄かに温かいこの小さな布切れは間違いなく…
雛月「……大事にしてね」ニコッ
悟「た、宝物にする!! だからその…ありがとう加代!!」
雛月「……バカなの?」クスクス
バカでもなんでも良かった。
加代のパンツにはそれだけの価値があるのだから。
エピローグ
こうして手に入れた加代のパンツは、今でも俺の枕元に置いてある。
ガキの頃に色々失くして、色々な後悔をしてきた俺だったが、どうやらこれだけは失くさなかったようだ。
このパンツを嗅ぐたびにあのリバイバルでの辛かった思い出や、嬉しかったこと、そして去り際の加代の笑顔が蘇る。
朝起きると俺は加代のパンツに顔を埋め、胸いっぱいに深呼吸して…
悟「ま、今日も一日頑張りますか」
と、言って…母さんや愛理には絶対に見つからないように、宝物を仕舞うのだった。
FIN

