1 : ◆p3yuNM37DY - 2014/11/17 16:30:50.22 Bt3oPOj/O 1/19

貴音「はて……?あなた様?」

貴音「私の体は、病気なのでしょうか……?」

貴音「その病気とは、どのような……」

貴音「…………………」

貴音「その様子ですと、なかなか話しにくい病気なのですね…」

貴音「……わかりました、病気の事は聞きません」

元スレ
貴音「入院……ですか?」
http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1416209450/

2 : ◆p3yuNM37DY - 2014/11/17 16:34:01.89 Bt3oPOj/O 2/19

貴音「きっと、あなた様は私が不安にならないように気遣って、話さないのですよね?」

貴音「……もう、この話はいたしません」

貴音「あなた様に大切にされているのです、かまいませんよ」

貴音「それに、今、私、四条貴音は……」

貴音「もう私だけの物ではないのですから」

貴音「そうですよね……あなた様」

3 : ◆p3yuNM37DY - 2014/11/17 16:38:10.01 Bt3oPOj/O 3/19



貴音「なんと……完全に個室なのですか」

貴音「本当に、よろしいのですか?」

貴音「私は、相部屋でもかまわないのですが……」

貴音「……私が、安眠妨害なく寝れるように、と」

貴音「ふふふ……あなた様のそのような心遣いに、私はいつも感謝しておりますよ」

貴音「あなた様……いつも、ありがとうございます」ペコッ

4 : ◆p3yuNM37DY - 2014/11/17 16:42:36.91 Bt3oPOj/O 4/19




貴音「最近の病院食の味は、発展しておりますね……」モグモグ

貴音「……大丈夫です、もっと食べてもよいくらいです」

貴音「もっと沢山、栄養を取った方が……」

貴音「……おや?病室の外から話し声が……」




ガラガラッ…

貴音「……まぁ」

貴音「皆、お見舞いに来てくれたのですか」

貴音「真、感謝いたします」ペコッ

5 : ◆p3yuNM37DY - 2014/11/17 16:46:42.31 Bt3oPOj/O 5/19

貴音「……えぇ、そこにあるお土産は食べてよいですよ、真美、亜美」

貴音「いいのですよ、律子嬢」

貴音「お土産は少しばかり勿体無く思い、手につけられないのですから」

貴音「亜美も真美も勉強の忙しい中、来ていただいてる事ですし…」

貴音「……皆、本当に多忙の中来ていただき、ありがとうございます」ペコッ

貴音「それで、765プロの方はどうなのですか?」

貴音「……なんと!また一つ、765プロの番組が増えるのですか!」

貴音「それはそれは……楽しみですね」

貴音「……え?そちらに置いてる本ですか?」

貴音「昔、私のぐらびあ撮影で撮った写真が記載されている雑誌です」

6 : ◆p3yuNM37DY - 2014/11/17 16:50:41.31 Bt3oPOj/O 6/19

貴音「入院中は時間が空くので、自分が載っている未読の本を読もうかと思いまして……」

貴音「……そうですね」

貴音「入院前より、容姿が少し変化してしまいましたね」

貴音「えぇ……先程も栄養は摂取いたしました」

貴音「今は、栄養を取って病気に打ち勝つつもりでないといけませんので」

貴音「……私の体調、ですか?」

貴音「大丈夫ですよ、最近は健康そのものです」

貴音「少し前までは、血が大量に出る事もありましたが……」

貴音「今は、そのような事は………」ユラッ

貴音「うっ……………!」バッ





7 : ◆p3yuNM37DY - 2014/11/17 16:54:34.28 Bt3oPOj/O 7/19





ガラガラ…

貴音「……あなた様」

貴音「事務所の皆には、帰ってもらいましたか……」

貴音「せっかく来ていただいたの……悪い事をしてしまいました」

貴音「……吐いた所を見た後には、どのような顔をして会えばよいか判らないですね」

貴音「……あなた様」

貴音「どうか、よろしければまたいつか面会してもらえるように、皆にお願いしてもらえないでしょうか?」

貴音「………え?」

貴音「帰り際……皆、また来ると……?」

貴音「………ふふふ」

貴音「私は、果報者ですね……」

8 : ◆p3yuNM37DY - 2014/11/17 17:00:55.60 Bt3oPOj/O 8/19





貴音「入院してから、そこそこ日が経ちましたね」

貴音「……あなた様」

貴音「もう病気の方は安心しろと医師は言っていたではありませんか」

貴音「ですから、その様な暗い顔をせずに……」

貴音「………また、再発するかもしれないと?」

貴音「……大丈夫です」

貴音「信じましょう、あなた様」

貴音「もう、病気を起こさない……と」

9 : ◆p3yuNM37DY - 2014/11/17 17:04:11.42 Bt3oPOj/O 9/19

貴音「あなた様がそう、物憂げな顔をしていると……」

貴音「私も心配してしまいますよ?」

貴音「にっこりと、笑顔になってくださいまし……」ニコッ

貴音「……さて、月が顔を出す時間になりました」

貴音「明日も仕事があるのですよね?」

貴音「無理はせず、家宅にて休養をとってください」

貴音「はい……えぇ、私もゆっくり休みます」

貴音「……では、また」ペコッ


10 : ◆p3yuNM37DY - 2014/11/17 17:07:39.30 Bt3oPOj/O 10/19





貴音「……窓から、あの方の帰る所が伺えますね」スッ

貴音「…………!」

貴音「……ふふふ」フリフリ

貴音「私の病室に向かい、手を振ってくれるとは……」フリフリ

貴音「………お行かれましたね」

貴音「……あなた様は、本当に優しいお方です」

貴音「……その優しさに、私は魅了されたのですね」

貴音「……………うっ!」ズキッ

貴音「……痛みが、出て……」ズキズキ

貴音「……はぁ、はぁ……」

貴音「………あなた、様……」

11 : ◆p3yuNM37DY - 2014/11/17 17:11:33.48 Bt3oPOj/O 11/19





ガラガラガラガラ………

貴音「はぁ……はぁ……」

貴音「……あ、あなた様……」

貴音「すみません……先程、帰路につかせた所を……はぁ……はぁ……」

貴音「………あの後、痛みが出て来てしまい……はぁ……はぁ……」

貴音「今、手術室に運ば……うぅっ!」ズキッ

貴音「……あ、あなた様……はぁ……はぁ……」

貴音「手を……握って……欲しい、です」

貴音「………はぁ……はぁ……」ギュッ

貴音「………あなた様の……温もり……想いが……」

貴音「………伝わって……来ます……はぁ……はぁ……」

12 : ◆p3yuNM37DY - 2014/11/17 17:15:04.68 Bt3oPOj/O 12/19


貴音「………あなた……様……」

貴音「……私は……もう……大丈夫……です……」

貴音「……どうか……あまり……心配せずに……待ってください……」

貴音「………あなた………様……」



ガラガラガラガラ………

バタンッ



P「………」

P「貴音……」

14 : ◆p3yuNM37DY - 2014/11/17 17:19:19.28 Bt3oPOj/O 13/19




「はぁ……はぁ……」タタタ

「……あ!プロデューサー!」

P「……………響か」

「貴音は!?」

P「……今、中に……」

「そ、そう……」

P「……………」

「貴音……大丈夫、だよね?」

「病気はもう大丈夫ってお医者さんに言われたし、大丈夫だよね!」

P「………あぁ、大丈夫……」

P「………なんて、言える確信なんてない……」

「……え?」

P「こんな経験……初めてだから何にもわからないんだ……」

P「くそっ……こういう時は、俺がしっかりしてないといけないのに……!」

P「……不安で不安で、仕方ないんだ」

「プロデューサー……」

16 : ◆p3yuNM37DY - 2014/11/17 17:22:44.64 Bt3oPOj/O 14/19

「……誰だって、きっとそうだよ」

「しかも、病気と重なったら尚更そうなるよ」

「だから、自分を責めるのはやめてよ、プロデューサー」

P「………………」

P「………そういう、もんなのかな……」

「そうだよ、きっと」

P「……そうだな」

P「今は、貴音の無事を祈るしかないな」

「……うん」









オギャー……オギャー……

P「!!」

17 : ◆p3yuNM37DY - 2014/11/17 17:27:19.10 Bt3oPOj/O 15/19



数時間後

律子「本当、最初に貴音が切迫流産になった時は心配したわよ」

あずさ「性器出血したりして、大変だったでしょ?」

貴音「えぇ、妊娠した後も出ていて……」

貴音「しかし、本当に流産にならなくて安堵いたしました」

亜美「前にお見舞いに行った時、出血の話からつわりが来た時は超ビビったよ〜!」

真美「吐血したかと思ったもんね〜!」

貴音「少々、病食を食べ過ぎたらしく……」

「も〜!病院では自重してよね!」

「でも、あのポッコリしたお腹が見事になくなったね」

春香「やっぱり、妊娠線とかついたんですか……?」

貴音「見てみますか?」チラッ

雪歩「あ……本当だぁ///」カァァ…

伊織「……何で赤くなってんのよ」

小鳥「うぅ……なんて羨ましい傷跡なの……!」グスッ

20 : ◆p3yuNM37DY - 2014/11/17 17:32:01.39 Bt3oPOj/O 16/19

千早「それより四条さん、本当におめでとう」

やよい「ご出産、おめでとうございます!」

貴音「祝福の言葉、真、感謝いたします」ペコッ

美希「貴音が引退してから、どれくらい経ったの?」

律子「そうね……もう何年も経ったわよね」

「プロデューサーに聞けばわかるよね」

「ねぇ、プロデューサー?貴音と結婚してから……」クルッ

「……あ、あれ?」

春香「プロデューサーさん、いないね……」

千早「どこに行ったのかしら……?」


ガラガラッ

P「いやぁ〜、悪い悪い、遅くなって」

21 : ◆p3yuNM37DY - 2014/11/17 17:36:17.06 Bt3oPOj/O 17/19

あずさ「あ、プロデューサーさん…」

亜美「兄ちゃん、どこ行ってたの?」

P「いやな、家に置いてたベビー用品をな……」

雪歩「も、もう取って来たんですか……?」

真美「兄ちゃん……気が早すぎるっしょ……」

P「え?そ、そうか……?」

小鳥「出来るだけ、貴音ちゃんの側に居てあげてくださいよ?」

P「そ、そうですね……すみません……」

伊織「……さっ、そろそろ私達も帰るわよ」

P「え?もう帰るのか?」

伊織「生まれた子は、切迫流産の影響が無いか検査中でしょ?」

伊織「また後日、見に来させてもらうわ」

伊織「さっ、行くわよ」スタスタ

やよい「貴音さん、また来ますねー!」スタスタ




ガラガラ…

22 : ◆p3yuNM37DY - 2014/11/17 17:40:41.40 Bt3oPOj/O 18/19


P「……皆、行っちゃったな」

貴音「……きっと、気を利かせてくれたのでしょう」

貴音「私は、良き仲間を持ちました」

P「あぁ……そうだな」

P「……貴音」

貴音「はい?」

P「お疲れ様」なでなで

P「よく頑張ってくれたな、本当にありがとな」なでなで

貴音「……私一人では、きっと頑張りきれなかったと思います」

貴音「皆がいて、そして……」

貴音「あなた様が、いてくれたから……です」

P「貴音……」

23 : ◆p3yuNM37DY - 2014/11/17 17:44:47.76 Bt3oPOj/O 19/19


貴音「……しかし、私はまだあなた様の温もりを感じ取りたいようです」

貴音「どうか、また温もりをくれませんか?」スッ

P「……あぁ、いつだっていいさ」ギュッ

P「また、貴音が不安になった時は手を握るさ」

貴音「……ふふふ」

貴音「では、共に手を手をとりあい……」

貴音「幸せな家庭を、築き上げていきましょう……」

貴音「……あなた様///」




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