1 : VIPに... - 2013/10/08 20:41:05.24 8oBb8XPm0 1/18

モバP「なにをしてるんだ、愛海」

棟方愛海「んー? ちょっと指の運動をね」

「まあ、指の運動にはなるだろうが……」

愛海「――よし、出来た!」

「綺麗な折鶴だなぁ」

愛海「いやぁ、折り紙は指先を使うからね。良い運動になるよ」

「他にもいろいろ折ってあるな。……手裏剣に、風船、それから紙鉄砲か」

愛海「折ろうと思えば、もっと難しいのも折れるよー」

「幼年組が喜びそうだな」

愛海「実際に、折ってあげるときもあるけどねっ」

「意外だな……愛海もお姉さんしてるときがあったのか」

愛海「当たりまえじゃないの! なんてったって、小さいのも好きだからね。うひひ……」

「今のがなかったら、良いお姉さんなのになぁ」




元スレ
千川ちひろ「プロデューサーさん、アイドルの趣味くらいは把握しておいてくださいね」
http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1381232464/

2 : VIPに... - 2013/10/08 20:42:25.24 8oBb8XPm0 2/18


「パパとデート、か」

的場梨沙「なによ、したら悪いことがあるわけ?」

「いや、どのパパとするかによって変わるというか」

梨沙「パパはパパでしょ! 妙な勘繰りしないでよ、キモいから」

「せめて呼び方を変えよう。お父さん、とかだと響きも怪しくないから」

梨沙「怪しく感じるやつの感性がおかしいのよ」

「そうか、梨沙はそう言うわけだ」

梨沙「なんか含みのある言い方するわね……」

「いや、別に」

梨沙「まったく、そんな深読みする大人ばっかりだから――ん、ちょっと、なんで携帯を取り出してるの?」

「なに、梨沙のファン一号さんが、この趣味は勘違いする人がいるかも、と言ってたからな」

梨沙「はぁ? ……もしかして、それって!?」

「大丈夫だ。そんな風にとる頭がおかしいって返しとくから」

梨沙「そこまで言ってないでしょ! というか、パパが心配してくれたなら、最初からそう言いなさいよっ」




3 : VIPに... - 2013/10/08 20:43:09.78 8oBb8XPm0 3/18


藤原肇「Pさん、湯呑みをまた作ったんですが……」

「お、新作か。今回は――桜模様だな」

「はい。Pさんと見た夜桜が、とても綺麗だったので、それを模様にしたくて」

「上手く色も出てるなぁ。使うのがもったいないくらいだ」

「ありがとうございます。……でも、Pさんに使ってもらった方が、嬉しいですから」

「そうか。じゃあ使わせてもらおうかな」

「そうしてください。あ、お茶いれましょうか」

「ああ、ありがとう。……ところで」

「はい?」

「このままだと、俺用の湯呑みが六つを超えるんだけど」

「……ふふっ」

「笑って誤魔化さないの」



4 : VIPに... - 2013/10/08 20:44:16.72 8oBb8XPm0 4/18


大原みちる「あ、プロデューサー!」

「おお、みちるか。なにをしてるんだ――食べてるんだな」

みちる「あははー、その通りですよ。プロデューサーもどうですか。味は保障しますよ!」モグモグ

「それなら、一つ貰おうかな。……その紙袋の中身、それ全部食べるのか」

みちる「もちろん! と、言いたいところですが、私が食べるのは半分くらいですね」モグモグ

「あれ、そうなのか」

(半分でも、充分多いけど)

みちる「はい。あとの半分は、プロデューサーや皆に分けてあげるためのパンですから」モグモグ

「ん、いつもありがとな」

みちる「べつにいいですよ、私はプロデューサーと食べることも好きだし!」モグモグ

「嬉しいことを言ってくれるなぁ」

みちる「ちょっと恥ずかしいですね。――あれ、パンがもうなくなっちゃった」

「半分以上食べてるじゃねえか」



5 : VIPに... - 2013/10/08 20:45:13.43 8oBb8XPm0 5/18


及川雫「Pさん、Pさん。見てくださいー」

「どうした、雫」

「テレビに牛さんが出てるんですよー。とっても可愛いです」

「か、可愛い……のか」

「もぉー、可愛いじゃないですか。――牧場の牛さんが恋しくなりますねー」

「ふむ、やっぱり、牛の世話なんかもしてたのか」

「いろいろしてましたよー。その中でも一番好きなのは、やっぱりお乳を搾るときです」

「乳搾りねぇ。一度はしてみたいもんだ」

「なら、今度一緒にしてみましょー! 牛さんの可愛さに、気づくはずですよー」

「はっはっは、休みが合えばな。……ところで、乳搾り以外にも好きな世話ってあるの?」

「もちろんです。たとえば、種牛さんから人工膣でせいえ」

「ストップ」



6 : VIPに... - 2013/10/08 20:46:15.66 8oBb8XPm0 6/18


佐々木千枝「Pさん、シャツのボタンが取れかかってますよ」

「む、本当か」

千枝「良かったら、千枝が縫いましょうか」

「んー、すまん、頼む」

千枝「はい。それじゃあ、その、シャツを脱いでもらって……」

「おう、頼むぞ。千枝」

千枝「……やっぱり、Pさんって大きいんですね」

「そこまでじゃないと思うが」

千枝「こんなに大きいと、千枝、ちょっと困っちゃいます」

千枝「初めてですから……こんなに大きいのをするの」

「ボタン付けの話だよな!?」

千枝「え、え、そうですけど?」



7 : VIPに... - 2013/10/08 20:47:05.84 8oBb8XPm0 7/18


「……なにをしてるんだ」

藤本里奈「あり、プロデューサーじゃん。なんか、おこな感じ?」

「怒ってはないが、なんで立ち読みなんてしてるんだ?」

里奈「そんなの、暇つぶしにきまってるっしょ」

「あのなぁ、アイドルがそんなことをするんじゃない」

里奈「だいじょぶ、だいじょぶっ。スイーツも買うし!」

「イメージの問題だっての」

里奈「んー、アタシのイメージなら、意外とイケる系じゃない?」

「むぐぐ、そりゃそうだが」

里奈「ほらほら、まぢで会えるアイドルってことで、よろー」

「会える場所がコンビニのアイドルって……」



8 : VIPに... - 2013/10/08 20:48:10.58 8oBb8XPm0 8/18


キャシー・グラハム「Pサーン、ワタシ、テイアン、アリマス」

「なんで片言なんだ」

キャシー「もう、ジョークに決まってるじゃん! それでさ、次のライブでしたいことがあるんだ」

「オレンジの着ぐるみでも、着るのか」

キャシー「そんなわけないでしょー。それに、私が推してるのはミカンだし」

「分かった、分かった。言ってみなさい」

キャシー「オッケー! 私さ、インラインスケート出来るんだよ」

「アメリカっぽいな」

キャシー「私の数あるアメリカ要素の一つだね」

「……もしかして、ライブで?」

キャシー「イエス、その通り! ライブでスケートしたいなってね。あと、鉢巻もしようかな」

「少年隊じゃねえか」

キャシー「バレちゃった?」 



9 : VIPに... - 2013/10/08 20:49:10.83 8oBb8XPm0 9/18


ヘレン「P、こっちに来なさい。特別に私の横を空けてあげるわ」

「もともと空いてるでしょうに」

ヘレン「座るの、座らないの? 決断を鈍らせると、遅れるわよ」

「いったいなにに?」

ヘレン「私という波によ。……ほら、始まった」

「ああ、DVDを見てたのか」

ヘレン「私から言わせれば、見始めた、ね」

「揚げ足をとっただけだろうに。……世界の風景?」

ヘレン「外に思いをはせるのは、私の特権だから」

「平等な権利だぞ」

ヘレン「――P、ここの仕事なら……私を魅せることができるんじゃないかしら」

「……北極で輝く魅力ってなんだ?」



10 : VIPに... - 2013/10/08 20:49:44.54 8oBb8XPm0 10/18


「お、幸子。また勉強か」

輿水幸子「正確にはノートの清書ですけどね」

「似たようなものだろ。……どれどれ」

幸子「ボクのノートがそんなに気になりますか。ふふん、まあ、ボクのノートだから、仕方ないですね!」

「……なあ、幸子。この清書する前のノートって、日本語なのか」

幸子「ええ、そうですよ。ボク以外には読めませんけど」

「確かに、読めないな。なんで清書前と後でこんなに差が」

幸子「あ、勘違いしないでください! 清書する前は、速記法で書いてるだけなんですから!」

「いや、授業中も普通に書けば良いだろ」

幸子「ボクなりの工夫なんです。良いでしょう、もう!」



12 : VIPに... - 2013/10/08 20:50:21.18 8oBb8XPm0 11/18


堀裕子「いきますよ、プロデューサー」

「……ああ」

裕子「いっせーのーっで、むぐぐ……」

「ふんっ」

裕子「あ、力技で曲げないでくださいよ!」

「スプーンなんて、こうすれば曲がるんだぞ」

裕子「知ってますよ! それを念動力で曲げるから、トレーニングなんじゃないですかっ」

「俺は裕子に、さいきっく力技の素晴らしさを知ってほしくてだな」

裕子「あれは最終手段なんです。どうしても失敗したときに、披露するものなんです」

「いや、もっと上手い誤魔化し方があると思うが」

裕子「ともかく、もう一回ですよ! いっせーのーっで――」

「ふんっ」

裕子「プロデューサー!」



13 : VIPに... - 2013/10/08 20:50:59.96 8oBb8XPm0 12/18


松尾千鶴「なんですか。見られてると、集中できないんだけど」

「ん、ああ、すまん」

千鶴「ふんっ……もう少し、粘っても」

「……千鶴は字が綺麗だな」

千鶴「習ってるんだから、当然です。……見るなって、言ってるのに、嬉しいけど」

「見たらいいのか、悪いのか、どっちなんだ」

千鶴「え、も、もしかして聞いてたんですか!」

「むしろ聞かされたというか」

千鶴「言い分けはいいです! ……もう、恥ずかしいのに」

「どうしろっていうんだよ」


14 : VIPに... - 2013/10/08 20:51:28.23 8oBb8XPm0 13/18


「なあ、杏」

双葉杏「あー、なにー?」

「趣味がないってどうなんだ」

「趣味……ああ、プロフィールの?」

「そうだ。なんかないのか。寝る、とかでも良いから」

「じゃあそれで」

「お前な……」

「だって、考えるのめんどいし」

「ほら、飴やるから考えてくれ」

「最初からそうすれば良いんだよ。――ほい、これでどう?」

「まったく……『プロデューサーから餌付けされること』」

「もう趣味の領域だよね」

「却下」



15 : VIPに... - 2013/10/08 20:52:14.53 8oBb8XPm0 14/18


メアリー・コクラン「どう、P、とってもセクシーでしょ?」

「あー、うん、確かに扇情的だな」

メアリー「そうネ、センジョー的だワ!」

「だから、もっとサイズの合った服を着ような」

メアリー「もう、分かってないわネ。これは着崩してるのよ?」

「ふむ、胸が半分見えかけてるのも、わざとか」

メアリー「フフンッ、ダーリンになら、見られても平気だワ」

「へそが丸見えなのも」

メアリー「セクシーでしょ?」

「パンツが丸見えなのも」

メアリー「え、わ、わ――もっと先に言って欲しかったワ……」

「セクシーだったからな」



16 : VIPに... - 2013/10/08 20:52:44.51 8oBb8XPm0 15/18


「泰葉、なにをしてるんだ?」

岡崎泰葉「昔作ったドールハウスに……少しだけ手を加えてるんです」

「へぇ、どれどれ」

(家具を幾つか加えてるな。椅子や食器を、二人分にしているようだ)

泰葉「――これはもともと、一人用の家という設定で作りました」

「ふむ、設定を変えたのか」

泰葉「はい。……一人から、二人に」

「どんどん増えていきそうだな」

泰葉「ふふっ、そうかもしれません」

「百人くらいに」

泰葉「……それはちょっと」



17 : VIPに... - 2013/10/08 20:53:10.76 8oBb8XPm0 16/18


ちひろ「プロデューサーさん、突然ですが、あなたはアイドルをちゃんと知っていますか」

「藪から棒に、いったいなんですか」

ちひろ「例えば、杏ちゃんの趣味はなんでしょうか!」

「え、杏の趣味……えっと、ゲームとか、だらけるとかですかね」

ちひろ「違います! 正解は――ない、でした」

「……ひっかけじゃないですか」

ちひろ「プロフィールにちゃんと目を通していれば、分かったはずですよ?」

「むぐぐ、それを言われると……」

ちひろ「プロデューサーさん、アイドルの趣味くらいは把握しておいてくださいね」

「……はい」



「よし、みんなの趣味を覗いてみるか!」




                      終わり



11 : VIPに... - 2013/10/08 20:49:46.21 +DiMBNZxo 17/18

もしかして、全員やるの?

18 : VIPに... - 2013/10/08 20:54:25.82 8oBb8XPm0 18/18

>>11 全員とかむーりぃー

趣味を見てると、え、ってなる子も意外と多い

読んでくれてあざました

依頼してくるよ

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