モバP「また終電が無くなった…」
の続き
第26話・塩見周子「二人のカンケイ」
都内某所
周子「あー、疲れたーん」
モバP「お疲れ様、周子。今日も良かったぞ」
周子「アリガト、じゃあさー、今日はちょっと付き合ってよ」
モバP「いやー、今日はこの後仕事が…」
周子「今日はこれであがりでしょ?ちひろさんに確認してあるよん」
モバP「う、嘘だ!今日はちひろさん休みだから確認できるはず…あっ」
周子「次にPさんは…、謀ったな、周子…と言う」
モバP「言うか…バカ」
周子「えー、せっかく比奈さんとか奈緒ちゃんに教えてもらったのにぃ」
モバP「まあ…今日はこの後フリーだよ」
周子「そんなに遅くなんないしさ、ねぇ」
モバP「まったく…仕方がないやつだな」
周子「よし決定、さぁ、いこー」グイ
モバP「おい、周子…、当ててるのか」
周子「そうだよん…キャイン」
モバP「悪ふざけはするな」コツン
周子「むー」
・・・
とあるダーツバー
モバP「なぁ…周子、よく来るのか、この店」
周子「そりゃあ、よくわからない店に人を連れてかないでしょ」
モバP「う、うーん、こういう店はなぁ」
周子「あはは、一人で来ないって、奏とか頼子と一緒だよ…ありゃ」ポロ
モバP「…(奏はともかく…頼子?ああ、夜行性同士馬が合うのか)」
周子「Pさんさぁ、今ちょっと失礼な事考えたでしょ」
モバP「…そんな事はないぞ」
周子「言っとくけど、ちゃんと個室使ってるし、夜明かしとかはしてないからね」ストン
モバP「当然だ」
周子「いやー、あたしは別にいいけど、特に頼子は真面目だからさ」ポロ
モバP「だから当然の事だって」
周子「あたしの言いたい事わかる?」
モバP「さあ、わからんな」
周子「今日は保護者同伴だから、朝まで飲み明かそー」
モバP「おい、こら」
周子「よし、じゃあ、ここはダーツで勝負しよう」
モバP「おーい、周子」
周子「あたしが勝ったら、付き合ってもらうよん」
モバP「……(ダーツが趣味らしいが…さっきから見てると…下手の横好きだな)」
モバP「(きっちり勝って、納得させた方がいいか…よし)」
周子「どうしたん、Pさん」
モバP「いいだろう、周子…その勝負受けて立つ」
周子「お、ノリいいねぇ」
モバP「その代わり、俺が勝ったらしばらく夜更かし禁止な」
周子「それでいいよ、始めよっか」
モバP「(フッ…その余裕も今のうちだ……)」
・・・
モバP「な…何だと……」
周子「シューコの勝ちぃーー」
モバP「こんな…事が………」
周子「ほらほら、言うこと聞いてもらおうか」
モバP「周子…お前…」
周子「次にPさんは…、謀ったな、周子…と言う」
モバP「謀ったな、周子…ハッ」
周子「はい、まいどありー、フフ、あたしは左利きだよ?」
モバP「うう……」
周子「そりゃ、ここに来てから右でしか投げて無かったけどさ」
周子「まさか、ここまであっさり引っかかるとはね」
モバP「ぐぬぬぬ」
周子「さ、ドリンクとろ、Pさんはビールだよね」
モバP「あ、ああ……」
周子「カラオケにしよっか?あたし、頼子の新曲いれよー」
モバP「また終電が………こうなったら、今日はとことん楽しむぞ」
周子「そーそー、その方が楽しいよ」
・・・
モバP「はぁー、美味いなぁ」
周子「本当に美味しそうに飲むよね…ちょっと頂戴」
モバP「ダメ」
周子「どうしても?」
モバP「どうしてもダメ」
周子「むー、ケチ」
モバP「二十歳になるまではダメ……わかって言ってるだろ」
周子「はーい、でもさぁ…あと一月足らずで二十歳だよ」
周子「誕生日またいだだけで、そんなに変わるものでもないでしょ」
モバP「そういう屁理屈言うな…まあ、あと少しでおおっぴらに飲めるようになるんだ」
モバP「それに事務所の困った大人たちが嫌でも教えてくれるさ」
周子「そうだね…あの人達、事務所の二十歳になる娘リストアップしてるしね」
モバP「そんな事してるのか…はぁ」
周子「ははは、あたしはPさんに教えて欲しいなぁ…文香ちゃんみたいにさ」
モバP「う…検討しておこう……」
周子「うふふ、よろしくねん…それにしても熱いねぇ」ヌギ
モバP「お、おい…確かにダーツやカラオケで汗かいてるけど……」ジー
周子「どこ、見てんの?やらしー」
モバP「若い男と二人の時にそんな格好する方が悪い」
周子「あー、開き直った」
モバP「それにしても…胸元も大概だが…下ショートパンツ履いてるよな」
周子「ん?履いてないよ」
モバP「ッッッ、み、見えるだろ」
周子「何?外はコート着てるし………ムラムラしてきた?」
モバP「バカ言うな……うっ…周子、どこ触ってるんだ」
周子「どこってPさんの太ももやん」ナデ
モバP「それは見ればわかる…うっ」
周子「あー、内ももが弱いんだぁ…ねぇ、もっと色んなとこ触っていい?」
モバP「お、おい…体寄せるな(胸……わざと見せようとしてるのか?)」
周子「ねぇってば…」
モバP「いい加減にしろ」グイ
周子「むぅ…」
周子「にしてもさ、Pさんとこんな時間にこんなとこに二人だと…」
モバP「ん、どうした?」
周子「いやー、スカウトされた時の事思い出すなって」
モバP「ああ、こんな感じの店だったな」
周子「そだね、あの時はナンパかと思ったよ」
モバP「ははは」
周子「まあ、美術館とか古書店とか学校のプールでスカウトするような人だし」
モバP「う……」
モバP「でも、話聞くからなんか奢ってなんて返されるとはな」
周子「あーあー、あの時は実家追い出されて大変だったしさー」
モバP「……」ジー
周子「Pさんが大丈夫そうな人だからついて行ったんだよ」
モバP「大体あの日、俺がスカウトしてなかったらどうするつもりだったんだ」
周子「いやー、人との出会いには感謝しないとね」
モバP「………」
周子「や、神待ちなんてしないよ、女友達の家に転がり込むつもりだったし」
モバP「ふむ…周子は意外としっかりしてるからな」
周子「意外ととは心外だなぁ」プー
モバP「ははは、すまん、すまん」
周子「いや、許さない」
モバP「そんなに怒るなよ……どうすれば機嫌直すんだ?」
周子「昔の事思い出したら、あの時なんて言って口説かれたか、もう一回聞きたいなって」
モバP「さぁ…なんて言ったかな」
周子「あたしは覚えてるけどなぁ…」
モバP「さっさと忘れればいいものを」
周子「ふふん、確か、俺だけのアイドルになってくれないか、かな」
モバP「…何か変な単語がくっついてた気がするんだが?」
周子「……」
モバP「おーい、周……ッ」
周子「あたしさ、Pさんがいいなら、Pさんだけのアイドルになるよ」ガバ
モバP「お、おい…」
周子「どう……なのさ」
モバP「……」
周子「女に恥…かかせるの……」
モバP「(いい…匂いだな……それに、柔らか…ハッ)」
モバP「周子……冗談にならない冗談はやめろ」グイ
周子「Pさん……(冗談じゃないのに……)」
周子「ごっめーーーん」テヘ
モバP「まったく…いい加減にしろよな」
モバP「(冗談じゃ、すまなくなりそうなんだからな、こっちは)」
周子「はーい(まあ、今のこういう関係も心地いいし……)」
周子「じゃあ、飲み直そう」
モバP「そうだな、生一つ頼んでくれ」
周子「あたしはカシスオレンジね」
モバP「ダメ」
周子「ちぇ」
・・・
周子「ううん…寝ちゃった……のか」
周子「Pさんは……寝てるか」
モバP「………」
周子「よし…悪戯しちゃおう」ニヤリ
周子「乙女に恥かかせたPさんが悪いんだからね」カチャカチャ
周子「うわ、けっこう…いや、かなり大きい…よね」
周子「ま、まあ……これで写メって、頼子に送信っと」ポチ
周子「頼子どんな顔するかなあ…しばらく海外だからわかんないのが残念だよ」
・・・
その後、Pは頼子にハバネロ弁当を完食させられ、トイレの住人となる
頼子の誤解はPの必死の説得で解け、二人で周子への仕返しを画策する
それを知らず帰国した周子にかつて無いピンチが訪れるのでした
おしまい
番外編・第14話「Pが静止する日」
都内某空港
周子「ああーーー、久しぶりの日本だーーー、飛行機疲れたーーん」
周子「ううーん、とりあえず事務所に向かいますか…夜になるかな」
周子「さ、携帯の電源いれてっと」
周子「お、頼子から…うわぁ、履歴埋まってるやん」
周子「まあ…しょうがないか、この数日は無いからほとぼり冷めてるよね」
・・・
シンデレラプロ事務所
周子「着いた着いた…あれ、私のパスカードで開かない?」
周子「故障かな…まあ、ベル鳴らせばいいか…って」
周子「あ、頼子だ!ちょうどいいから一緒に入れてもらおー」
周子「おーい、頼子、久しぶりん」
頼子「………」ペコ
周子「……えっ?」
頼子「………」ピッ
周子「あ、ちょっと待って一緒に…」
頼子「お疲れ様です」
モバP「お疲れ様、頼子」
ちひろ「お帰りなさい、頼子ちゃん」
周子「お疲れ様でーす、塩見周子、ただいま帰国しまむー!!」
頼子・モバP・ちひろ「………」
周子「え……って」
周子「あのー、周子ちゃんみおが帰ってきたんよー」
周子「お土産もあるし……」
頼子「あの…Pさん、明日の……お仕事」
モバP「ああ、少し待っててくれるか…これ終わったら打ち合わせような」
頼子「はい、何か飲み物淹れますか…?」
モバP「今日は紅茶がいいな、頼めるか?」
頼子「はい…お砂糖一本ですね」
モバP「ああ、頼むよ」
ちひろ「頼子ちゃん、私の分も一緒にいいかしら?」
頼子「はい、ミルクティーですか?」
ちひろ「さすが、頼子ちゃん、ありがとう」
頼子「いえ……」
周子「はい、はーーい、あたしはお砂糖たっぷりで」
頼子「………」プイ
周子「もう、なんなのさ……」
周子「ねぇ、Pさん、もしかしてあの写メの件で怒ってんのん?」
周子「ねぇねぇ…」
モバP「………別に」
周子「むぅ…」
周子「ちひろさんは…いいや」
ちひろ「……(えっ…?)」
周子「ねぇ、頼子、さっきから冷たいけど、どうしたん」
周子「あれはちょっとしたおふざけやん、許してよー」
周子「お、紅茶一個余分に…あたしの分淹れてくれたんや」
頼子「………邪魔」ボソ
周子「………ちょ、ちょっとッッ」
紗枝「お疲れ様どす」
モバP「お疲れ、紗枝」
ちひろ「お疲れ様、紗枝ちゃん」
頼子「お疲れ様です、紗枝ちゃん」
紗枝「頼子はん、お待たせして堪忍な」
頼子「ううん…私も来た所……、あ、紅茶あるよ」
紗枝「ほんま、おおきに、頼子はん」
頼子「そろそろ来る頃だと思って…淹れた所だよ」
紗枝「いただきます、うん、美味しいわぁ、うちの好みぴったりやわ」
頼子「ほんと?…嬉しい」
周子「あの……」
紗枝「やっぱり、頼子はんとうちの羽衣小町は息ぴったりやね」
頼子「うん…、明日のステージ、しっかり打ち合わせて頑張ろうね」
周子「ちょ…羽衣小町はあたしと紗枝の…」
紗枝「あんた、なんえ?…ああ、塩見さんやないの?」
周子「塩見さん?」
頼子「きっと荷物取りに来られたんですよ」
周子「は?ちょっと、あんた達ッ」
モバP「頼子、紗枝、二人共、お待たせ」
モバP「君は…塩見周子さんじゃないか」
周子「Pさんまで…どういうことなん、頼子と紗枝で羽衣小町って」
モバP「ああ…帰国早々すまないが、君は首だ」
モバP「事務所に置いている私物を引き上げたら帰ってくれるか」
モバP「それと女子寮の荷物は仮眠室においてあるから」
モバP「ああ、台車は持っていってくれていいので…では失礼します」
モバP「おーい、紗枝、頼子、会議室で打ち合わせするぞ」
紗枝「はい、うちら三人の羽衣小町で今日も頑張りますえ」
頼子「目指せトップアイドル……ですね」
周子「え…首ってどういう……、それにあたし寮ないと………」
モバP「それは私共には関係ありません」
周子「冗談…だよね」グス
ちひろ「塩見さん、早く出て行って」ニコ
周子「………‥うわぁぁぁ」
・・・
シンデレラプロ会議室
モバP「ふう…周子もこれでちょっとは懲りたかな」
頼子「ちょっと…やり過ぎた気もしましたが……」
紗枝「そんなことありませんえ、邪魔って言わはったんとか、うちもぞくってしましたわ」
頼子「……う、うん、喜んでいいのかな」
モバP「ああ、これから演技の仕事も増えるかもな」
頼子「そ、そうかな…ねぇ、そろそろ周子さんにドッキリだって言わないと…」
モバP「そうだな…そろそろ……」
紗枝「まだどす、もっと精神的に追い込まんとうちの気が済みません」
モバP・頼子「えっ………」
紗枝「さ、次の段階に進みましょ…行きますえ、お二人さん」
ちひろ「三人とも、大変です」バァン
モバP「ど、どうしたんですか」
ちひろ「周子ちゃんが、荷物持って飛び出してしまいました」
紗枝「ええええッッ」
ちひろ「すみません、私がちょっと目を話した隙に……」
モバP「まあ、あの荷物持ってですから遠くには…」
ちひろ「ですよね、ドッキリの対象者がいないと絵的にまずいです」
モバP「あ、そっちですか…」
紗枝「はよ、探しにいかんと、Pはん、頼子はん」
モバP「ふふふ」
紗枝「何笑ってますの、こんな時間なんえ、はよいかんと」
モバP「いや、すまんすまん(なんだかんだ周子が心配何だな)」
頼子「…はい」
ちひろ「気をつけていってきてくださいね…あ、カメラよろしくお願いします」
モバP「ちひろさん……」
・・・
ある公園
周子「あたしが首…どうして…どうしてって…あれのせいか」
周子「あははは、ほんの冗談のつもりだったのに」
周子「これから、どうしよっかな…実家帰ろうかな」
周子「…いやや……アイドル辞めたくない……」グス
周子「紗枝や……Pさんと離れたない………」ジュル
??「おやぁ、君はー?」
周子「なに、あんたは…ほっといて……あっ、貴方は」
周子「961プロの…黒井……社長?」
黒井「ほう、私を知っているか…シンデレラプロの塩見周子君だったね」
黒井「成り上がり者の集まりにしては、悪くないじゃないか」
周子「褒めてるのか、貶してるのか、どっちよ……それに元だけどね」
黒井「元…だって?」
周子「そーよ、ほっといてって言ったでしょ」ウル
黒井「…これで涙を吹き給え」スッ
周子「あ…ありがと(聞いてたのと何か違うな)」チーン
黒井「う……、ふん、前々からアイドルの素材は良くても…」
黒井「肝心のプロデューサーが無能では意味が無いと思っていたが」
周子「……」
黒井「君を手放すなど…無能の極みだな、あの男は」
周子「違う……あの人の事、悪く言わんといて…悪いのは……」
黒井「自分だとでも言いたいのか?アイドルを導くのがプロデューサーの勤めだ」
周子「……そんなにあたしを評価してるくれるんならさ」
周子「あたしを雇ってよ…行くとこないしさ」
黒井「ほう、それは願ってもない…だが、ノンだ」
周子「えっ……」
黒井「この黒井崇男が求めているのは自ら何かを掴もうとするギラギラした者だ」
黒井「以前、ステージで見た君からは感じられたがな」
周子「………」
モバP「周子ッ」
黒井「お迎えが来たようだな…この業界は流れが早い」
黒井「いつまでも立ち止まっている暇はないぞ」
周子「黒井さん………」
モバP「黒井…社長……、周子に何したんですか」
黒井「何をしたのかはこちらの台詞だ、この馬鹿者がッ」
モバP「ッッッ」
頼子「あの…Pさん?…大丈夫ですか?」
紗枝「961プロの黒井社長やね、Pはんの事よう知らんのに悪う言わんといてください」
黒井「よく知っているさ、この男の事ならな」
モバP「………」
頼子「……(Pさんと知り合い?)」ギュ
黒井「貴様はどこにいっても変わらんな(それでも相変わらずアイドルには慕われるか)」
黒井「これ以上、私を失望させるな」
モバP「黒井社長…」
黒井「アデュー、マドモアゼル」
周子「う、うん…」
モバP「…」
紗枝「もう…なんやの、あのお人は」
頼子「Pさん…(そう言えば、Pさんの昔の事何も知らない…)」
周子「あの、Pさん……あたし、ごめんなさい」
周子「何でもするから…あたしの居場所……無くさないで」
モバP「周子…いや、こちらこそすまない」
モバP「首の件は、その…ドッキリなんだ」
周子「へっ……」
・・・
周子「ふーん、そーなんだー、ドッキリなんだ、へー」
頼子「ごめんなさい、周子さん…」
周子「頼子は別にいいって、なんで、紗枝まで混じってんのさ」
モバP「それが…俺と頼子でドッキリの打ち合わせしてたらな…」
頼子「紗枝ちゃんが話を聞きつけて(せっかくPさんと二人きりだったのに…)」
紗枝「う、うちは謝りまへん…周子はんが子供扱いするんが悪いんや」
紗枝「周子はんが……周子はんが……」
周子「あー、もしかして、ダーツバーに連れていかなかったから?」
紗枝「……」ムス
周子「そういうことやったら、これから皆でいこ」
周子「お代はPさん持ちね」
紗枝「周子はん」ウル
モバP「あの…勝手に話し進めないでくれないか」
周子「こら、勝手に立って正座止めない」
モバP「は、はい…」
周子「どうしても嫌なら、あの写メ事務所の皆に送っちゃうよ」
周子「それとも、やっぱ961プロに移籍しようかなー」
モバP「是非、ごちそうさせてくださいッッ」
周子「うむ、素直でよろしい……あっ」ポチ
頼子「周子さん…まさか……」
紗枝「あの写メってなんやの?」
周子「…ごめん、Pさん、間違えて送信しちゃった」
モバP「な、何だと……だ、誰に送ったんだッッッ」
周子「えっと、それは……」ブーブー
モバP「まゆからだ………」
頼子「出なくていいんですか?」
モバP「しばらく電源は切っておく…まゆだけだろうな」
周子「いやー、それがさ、後凛ちゃんに、留美さんに、美優さんに…いっぱい、テヘ」
モバP「テヘ、じゃない」
紗枝「…大体、どんな写メか想像つきましたわ」
周子「ドッキリの事忘れたげるからさ、…ほら、あのお店で今日は飲み明かそ」
モバP「……まあ、今日は忘れたいな…行くか」
頼子「私も行っていい?」
周子「今更来ないなんてありえないでしょ」
紗枝「ふふふ(これで二対二やね)」
頼子「……うん(二対二…うふふ)」
周子「その前にPさんには事務所に荷物運んでもらおう」
モバP「おーい、本当に反省してるか、周子」
周子「してるしてる、さ、いこ、二人はもう動いてるよ」
モバP「ああ、けっこう多いから…ちょっと待ってくれよ」
周子「ねぇ、Pさん、これからもプロデュースよろしくね」
周子「Pさん以外のプロデューサーはあたしいやだから」
モバP「ああ、もちろんだ」
周子「さ、はよ、いこー」
モバP「待てよ、周子」
・・・
この日、Pは例の写メによって起こるであろうトラブルから目を背けるため
浴びるように酒を飲み、またトイレの住人となる
頼子はこっそり介抱のために抜け出し、ポイントを稼ぐのでした
おしまい
番外編・第15話「頼子の籠城/Pの燃え尽きる日」
頼子のマンション
頼子「…う…うーーん」ジリリリ
頼子「もう…朝?今日は…Pさんも私もお昼事務所にいるから…」
頼子「お弁当作っていって一緒に食べたいな……」ギュウ
頼子「…あ、周子さんからメール…こんな時間になにかな?」
頼子「これは…ッッッッ」カァァァ
・・・
シンデレラプロ事務所
頼子「お疲れ様です」
ちひろ「頼子ちゃん、レッスンお疲れ様」
頼子「はい……、あの、Pさんはいらっしゃいますか?」
ちひろ「ああ、朝は会ってないのね、会議室でオンエアチェックしてるわよ」
頼子「ありがとうございます…少しお話ししてきます」
ちひろ「う、うん…(あれ、頼子ちゃん、いつもと様子が…気のせいかしら)」
・・・
シンデラプロ会議室
モバP「次は頼子と沙紀のトークパートだな」
○田『水戸のストリートアートの展示会で頼子ちゃんを見た』
浜○『その時頼子ちゃんはちゃらい感じのイケメンの男性と一緒でした』エエエー
○田『まさか、あの頼子ちゃんがと思い何度も見返しましたが、間違いありません』
浜○『二人は非常に仲の良い様子で、腕を組んで歩いたり』
○田『カフェでアイスの食べさせ合いをしたり、ラブラブでした』エエエー
浜○『ただ、その男性、背が頼子ちゃんと同じくらいしかなく』
○田『頼子ちゃんがヒールの無い靴を履いていて』
浜○『相手より背が高くならないようにしていたのが印象的でした』
○田『おい、自分、これどういことやねん』
頼子『はい…水戸……展示会…ああ』
浜○『思い当たる節あるんかい』
松○『さぁ、これは面白くなってまいりましたよ』
頼子『うーん、どうしましょう……ねぇ、沙紀ちゃん』
沙紀『……』
○本『お隣の方は俯いてますけど、お腹でも痛いんですか』
沙紀『いえ…その男性、アタシっす』エエー
頼子『私、美術館はよくいきますけど、ストリートアートは初めてで』
沙紀『それで、アタシが教えるってことになって…一緒に行ったっす』
○田『ほんまか、おい、ちょっと自分ら、靴脱いで背中合わせで立ってみぃ』
頼子『はい…』
沙紀『はいっす』
松○『あー、確かにこれは同じくらいですねぇ』
○本『しかし、こんな乳のデカイ女を男と間違えますかね』
沙紀『その日は上下ダボッとしてたの着てて…』
モバP「よしよし、笑いも取れてるし、二人の良いPRになったかな」コンコン
モバP「はーい、どうぞ」
頼子「失礼します……」
モバP「ああ、頼子か、どうした?」
頼子「(ふぅん、いつもどおりの態度とるんだ)…そろそろお昼ですよね」
モバP「そうだな…でもVTRも見ないといけないし…」
モバP「頼子が弁当作ってきてくれてると嬉しいな、なんて…」チラ
頼子「はい…ここに、一緒に食べましょう」
モバP「ほんとか、いつも悪いな…ああ、見ながらでいいかな」
頼子「……うん、これ、沙紀ちゃんと一緒に出たの?」
モバP「ああ、これなら評判良いと思うぞ」パカ
頼子「残さず…食べてくださいね……」
モバP「頼子の弁当なら、喜んで」
頼子「嬉しいな…ふふふ」
モバP「いただきます…ん、これは…辛ぁぁぁッッッ」
頼子「どうしたんですか、Pさん?」
モバP「ッッッ、これはどういう…(ああ、この顔はわざとの顔だ)」
頼子「さあ、残さず食べるんですよね、どうぞ、遠慮なく」
モバP「いや、頼子…すさまじい刺激臭がするんだが……」
頼子「何でもいいから、早く食べてください」キッ
モバP「お、俺が一体何をしたって言うんだ」
頼子「いちいち言わないといけませんか?」
モバP「いや…それは…(いつ、誰との事でこんなに怒ってるんだ)」
モバP「(楓さんか?拓海か?周子とは…何もなかったぞ)」
頼子「………」ギリ
モバP「いただきます……ウゲ」
頼子「……」ジー
モバP「うう……(こんな頼子初めてだ…)」
・・・
モバP「はぁはぁ…やっと食べ終わった…ウッ」
モバP「早く、トイレに…(あれ、頼子は?)」
モバP「トイレ、トイレ、トイレ…一つは故障中?もう一つは…」コンコン
??「……」
モバP「(頼む…早く、出てきてくれ、ていうか社長は不在だし、誰だよ)」
頼子「………入ってます」
モバP「頼子ッッッ、ここは男子トイレだぞ」
頼子「あれ…そうでしたか?ああ、でも、途中なので……」
モバP「座ってるだけだろ、おいっ、お願いだからっっ、変わってくれ」
頼子「どうしましょう…?」
モバP「いい加減にしろ、頼子ッッッ!!」
頼子「………私は、貴方の恋人じゃない……恋人じゃないけど」
頼子「でもッッ、あんな事までしてくれたのに……!!」
モバP「頼子……‥」
頼子「……」グス
モバP「頼子…泣いてるのか?」
頼子「泣いてません…」グス
モバP「頼子…ごめん……」
頼子「泣いてなんかないから、謝らないで」
モバP「頼子、きっと…俺が悪いんだよな」
頼子「……うん」
モバP「この通りだ……謝って済むことでもないんだろうけど、頼む…頼子」
モバP「ごめん…本当に……ううう」ガチャ
頼子「も、もう…止めてください……困ります…私…」
頼子「Pさん…どうぞ…私も何も言わずにあんな事して…Pさん?」
モバP「…ああ、し、白……か?」
頼子「え、あ、はい…い、いやぁぁぁ」
・・・
モバP「ふぅ…ちょっとすっきりしたな…それにしても、白か」
モバP「いくつになってもチラリズムには心踊らされるな」
モバP「ウッ……、ちょっと元気になってしまった」
モバP「しかし、どうして頼子はあそこまで怒ってるんだ」コンコン
頼子「Pさん…その、お腹の具合どうですか?」
モバP「あ、ああ、だいぶ良くなったよ」ガチャ
モバP「まだ…怒ってる……よな?」
頼子「…はい、怒る要素はむしろ増えたと思いますけど」
モバP「すまん、このとおりだ」ガバッ
頼子「ひっ…」サッ
モバP「あの…頼子?スカート覗きたくてしてるわけじゃないぞ」
頼子「すみません…つい……立ってください」
モバP「で…頼子……俺が何をしたんだ?」
頼子「……これを」ムス
モバP「携帯…えええええ」
頼子「どういうことですか、これ」
モバP「いや、これは周子と…俺だけど……身に覚えがないぞ」
頼子「たくさんお酒飲んで、勢いでして、お酒のせいで忘れたんじゃないですか?」
モバP「うう……疑う気持ちはわかるが…」
モバP「俺を信じてくれ、頼子に迷惑かけた時以来大酒は飲んでない」
頼子「う、うん…ごめんなさい、私がPさんの事信じないとダメ……だよね」ニコ
モバP「お、やっと笑ってくれたな、いつもの頼子だ」
頼子「…まだ、全部許したわけじゃ……」
モバP「ははは(まあ、周子と夜明かししたのは事実だしなぁ)」
頼子「お腹、大丈夫……?」ナデ
モバP「ああ(うっ……女の子に腹さすられるって変な感じだな)」
モバP「それにしても…周子のやつめ、俺が寝てる間にこんな写メを…」
頼子「悪戯って事ですか?」
モバP「ああ、頼子ならともかく、周子だからな」
頼子「(あれ、周子さんのお気持ち伝わってない?)」
頼子「それで…どうしますか?」
モバP「仕返ししよう」
頼子「はい…って、ええ?」
モバP「仕返しだ!」
頼子「はぁ……」
モバP「幸い周子は三日間海外だからな…その間に打ち合わせしよう」
頼子「二人で…ですか?」
モバP「そりゃそうだろ…さすがに理由を皆に知られるのはな」
頼子「うん……(二人で…、嬉しいな……)」ポッ
・・・
シンデレラプロ会議室
モバP「ということで、第一回塩見周子被害者の会、会合をとり行います」
モバP「それでは皆さん、忌憚のない意見をいただき、周子を懲らしめよう、オー」
頼子「オ、オー(二人で皆さん?)」
??「お二人はん、なんか楽しそうやねぇ」
モバP「さ、紗枝…か?ど、どどど、どうしたしたんだ?」
紗枝「周子はんに恨みなら、うちもあります…やから参加させてもらいます」
頼子「えっ…(せっかく二人きりだったのに…)」
モバP「紗枝は周子と仲いいじゃやないか、羽衣小町も人気だし」
紗枝「可愛さ余って、憎さ百倍どす」
紗枝「ほんま、事ある事にうちを子供扱いしはって……」
紗枝「頼子はんや奏はんとは火遊びすんのに、うちは誘ってくれへんし」
頼子「ご、ごめんね…(それは年齢の問題かと……)」
紗枝「頼子はんはええんよ…あかんのは周子はんどすッ」
紗枝「さぁ、Pはん、仕返しの計画を立てましょか」
モバP「あ、ああ、お手柔らかに頼むよ」
紗枝「なんえ、Pはん、生ぬるおすなぁ」
頼子「……本当に…大丈夫かな」
紗枝「うち、ええ案思いつきました」
モバP「ど、どんな案かな」
・・・
シンデレララプロ事務所
周子「お疲れ様でーす、塩見周子、ただいま帰国しまむー!!」ガチャ
周子「お、頼子発見…おーい、頼子、久しぶりん」バン
頼子「えっ…キャア」どんがらがっしゃーん
周子「えっ…?ちょっと…大丈夫?」
頼子「ううう…」
周子「ちょ、頼子…どうしたのさ、うずくまって?」
頼子「私の…赤……ちゃん」
周子「えっ…赤ちゃんって…?」
モバP「頼子ッ…どうした、大丈夫か?」
頼子「う、うん…私は……でも、この子が」
周子「え、ちょっと…あたしは……」
モバP「早く、救急車を…」
ちひろ「Pさん、この場所ならタクシーで病院に行った方が早いわ」
モバP「ああ…そうか、頼子…すぐに連れて行くからな」
頼子「うん……」ヨロ
紗枝「うちも肩貸します…」
頼子「ありがとう…紗枝ちゃん」
紗枝「喋らんでよろしい」
モバP「早く、頼子が、俺の…俺達の子供が」
周子「いい…俺達の子供って…ええ」
周子「頼子…Pさん…あたし……」
頼子「……」
モバP「………」
ちひろ「急いでPさん、病院には私が連絡いれておきますから」
モバP「ええ」
周子「あ…」
ちひろ「周子ちゃん…実は頼子ちゃん、Pさんの子供を妊娠してたの…」
周子「うそ…」
ちひろ「ホントよ…流石に問題になったけど……」
ちひろ「それでも、二人でやっていくって…私達も協力しようって……」
ちひろ「それなのに…あ、ごめんなさい、周子ちゃん…」
周子「…いいよ」
ちひろ「ごめんなさい…私、病院に連絡しないと……」
周子「うん…」
周子「Pさんと…頼子に子供?えっ、それって……」
周子「あれ、あたし、人の命より、二人の関係を気にしてる?」
周子「あたしってそんな人間だったんだ…あははは」
・・・
紗枝「そして…病院からの連絡で、紗枝はんはさらなる絶望に…」
頼子「あの…紗枝ちゃん?」
紗枝「ああ、安心しよし、頼子はんまではリアリティないし、赤ちゃんだけの予定どす」
頼子「そうじゃなくてですね…」
モバP「さすがに周子再起不能になるだろ…」
頼子「あの…紗枝ちゃん……いくら仕事でもこんな事出来ないよ」
頼子「本当に同じような経験をした人がどう思うか…」
紗枝「もちろん、冗談どす…うちかて女やさかい、それくらいは」
頼子「う、うん…」
紗枝「でもな、これくらい、うちが怒ってるいうんは理解してもらえたやろか」
モバP「あ、ああ……(紗枝も怒らせないようにしよう)」
モバP「(拗ねてるくらいならかわいいんだけどな)」
頼子「で、でも…Pさんと私の子供か……」カァァ
モバP「ははは…子供な……ま、まだ早いかな」
頼子「そうだね…まだ……」
紗枝「お二人はーーん、お話戻しませんか」
モバP「お、おう…」
頼子「は、はい」
頼子「子供はちょっとって…思うけど………いい案があります」
モバP「へぇ、聞かせてくれ」
頼子「はい…では……」
・・・
シンデレラプロ事務所
周子「お疲れ様でーす、塩見周子、ただいま帰国しまむー!!」ガチャ
ちひろ「あ、周子ちゃん、おかえりない」
周子「ただいま戻りました、ちひろさん」
周子「あ、Pさん、おる?」
ちひろ「Pさんは…今、式の打ち合わせよ」
周子「式?始球式とか?」
ちひろ「あー、そうじゃなくて…結婚式よ」
周子「結・婚・式!?」
ちひろ「ええ…私も…ううん、皆驚いたんだけど」
周子「あ、相手は誰さ…まさか……」
ちひろ「……頼子ちゃん」
周子「あ……」
ちひろ「いい加減、腹を決めたって…」
周子「え……」
ちひろ「頼子ちゃんは引退して、うちの事務員しながら、主婦するって」
周子「嘘…だよね……」
ちひろ「嘘だったら、どんなにいいか」
ちひろ「頼子ちゃんはツアーにひっぱりだこだし」
ちひろ「将来も知性派としてやっていけるのに…事務所としては困ったものだわ」
ちひろ「でも、こればっかりは応援してあげないとね、周子ちゃん」
周子「う、うん…そうだね」
周子「(嘘よ、嘘よ、嘘よ…)」ブーン
ちひろ「あ、頼子ちゃんからメールだわ、まぁ…」
ちひろ「ほら周子ちゃん、頼子ちゃんのウェディングドレス綺麗よ」
周子「ホントだ、ははは」
・・・
頼子「それで…式もやって、誓いのキスの直前でネタばらし…するのは」
頼子「あ、何だったら…キスもして…本当に誓ってくれても…」チラ
モバP「いや、頼子…それは無理だ」
頼子「えっ…」
モバP「予算がさ…、式場抑えるのは無理だな」
頼子「あ、予算ですか、はい」
紗枝「それにこれやと、皆に事情話さんと……」
頼子「う、うん……」ムウ
モバP「それにさ、頼子…周子にこれはどっきりにならないだろ」
頼子「え?」
紗枝「はぁ?」
モバP「だってさ、周子ならさっきみたいになっても俺達の事祝福してくれるだろ」
頼子「ッッッ(祝福?俺達?それって…)」ポッ
紗枝「(おいたわしや周子はん…ほんまに冗談や思われてるんやね)」
紗枝「(日頃の行いって大切やね…うちも気をつけんと)」
モバP「まったく、二人共…よし、ここは俺が」
・・・
とあるダーツバー
モバP「という事がございまして…」
周子「ふーん」
頼子「……ごめんね、周子さん」
紗枝「何度も言うけど、悪いんは、周子はんどす」
周子「それにしても…(まさか、ホントに通じてないとは…)」チラ
モバP「ど、どうした、周子」
周子「なんでも…」ブーン
周子「誰かさんが電源切ってるから、またメールきたよ…凛ちゃんからだ」
モバP「ッッッ」
・・・
都内某所
凛「ふぅ…やっと仕事終わった……はぁ、ホント、疲れた…」
凛「けど、プロデューサー…頑張ったら褒めてくれる…よね」
凛「あ、周子からメールきてる…ッッッ」
凛「これ…プロデューサー?なんで周子と…嘘」
凛「嘘って言ってよ、プロデューサー、ああもう、電源切ってる」
凛「どういうつもりよ、私にはアイドルとプロデューサーだからって…」
凛「問いただしてやる…」
・・・
周子「と、こんな感じが想像される文面だけど…読む?」
モバP「いや、止めとく…電話じゃないんだな」
頼子「仕事終わったころだから、タクシーに乗ってるんじゃ…」
紗枝「あら、Pはんよりリッチやね」
モバP「凛のは経費だ…」ブーブー
頼子「あ…文香さんから電話が……」
モバP「出てあげろ…」
頼子「うん…」
文香『頼子さん……あの…メール…頼子さんも?』
頼子「うん」
文香『あ、あれはどういう…え、周子さんの悪戯?』
頼子「だから、安心して」
文香『うん…ありがとうございます……お休みなさい』
頼子「お休みなさい」
周子「ふぅん、文香とも悪戯なら安心するような関係なんだ」
頼子「ねぇ…」
紗枝「ホント、不潔やわ」
モバP「うう…頼子ありがとうな」
頼子「いえ……これくらいは」
・・・
文香のマンション
文香「悪戯なんだ…よかった…」
文香「でも、これどうしたら……」カァァァ
文香「一度…その…見てるけど………うん」
文香「これが………私に…ッッッ」
文香「ンンン」
文香「こんなの…書の中でも知らないッッッ」
・・・
周子「いやー、文香は今頃悶々としてるだろうね」
周子「まだぎこちない手つきで…ってPさん、何前かがみになってんのさ」
モバP「い、いや…何でもない」
頼子「周子さん、紗枝ちゃんもいるんですよ」
紗枝「頼子はんまで、子供扱いしまはんの?」
頼子「ごめんね、そういうつもりじゃ…」
頼子「(もう、高校生だし…いい…のかな?)」ブーン
周子「Pさん、今度は美優さんからメールだよ、うわぁ」
モバP「読まなくていいからな」
・・・
美優のマンション
美優「勢いで周子ちゃんにメールしたけど…」
美優「もう二人が付き合ってたら…どうしよう……」
美優「うん…それにしても……大きい……」
美優「あの子より…あああ」
美優「うんと、これくらいなら…ちょうどいいかな」
美優「うんッッッ」
・・・
モバP「周子…若い子には送ってないだろうな」
周子「そりゃあ、さすがにさ…あたしにだってそれくらいの常識はあるよ」
頼子「……(常識のある方はしない悪戯をしたのは誰ですか)」ブーン
頼子「あ、巴ちゃんからです…周子さん?ええ、一緒ですよ」
周子「え、巴ちゃん?」
紗枝「周子はん、あんた?」
周子「あたしは送ってないよ、友紀さんじゃない?」
モバP「友紀め……」
頼子「はい、どうぞ周子さん」
周子「はいはーい」
巴『何下劣な写真送っとるんじゃ、われッ』
周子「や、あたしが送ったわけじゃ…」
巴『出処が一番悪いに決まっとろうがッ』
周子「ははは…許してよ」
巴『許すか、ボケ、どう落とし前つけるんじゃ』
周子「いずれ、見るんだからさ…そんなに怒らなくても」
頼子「(火に油注ぐような事言わないで…)」
巴『そういう事言っとるんじゃないわ』
紗枝「……」サッ
周子「紗枝、まだ通話中
紗枝「……ギャーギャーやかましいな」ブチ
周子「ギョ」
紗枝「はい、頼子はん…お返しします」
モバP「だ、大丈夫か」
紗枝「いざとなったら、実家同士で話ししますから」
周子「紗枝の実家って確か…」
紗枝「そこまでどす、周子はん」
周子「は、はい……」
頼子「私がフォローしておきますね」
モバP「頼む…頼子」
周子「それにしても、Pさんはもてますなぁ」
モバP「誰のせいだと思ってるんだ」
周子「そりゃあ、乙女の純真を傷つけたPさんでしょ」
モバP「ドッキリは悪かったと思うが…そもそもだな」
頼子「(きっとそういう意味じゃありません、Pさん」
周子「もうッ、わかってくれへん人やね」ムス
紗枝「こんな人ほっといて二人で楽しみましょ、周子はん」
モバP「お、おい…」
モバP「そう言えばさ、頼子…まゆから連絡入ってるか?」
頼子「い、いえ…」
モバP「そうか、何か不気味だな…電源入れてみるか」
モバP「…って、うわッ、メールも電話もまゆからで埋め尽くされてる」
頼子「Pさん…対応しなくていいんですか?」
モバP「いや、いい、それより酒頼んでくれ」
頼子「ビールですか?飲みすぎないでくださいね」
モバP「ああ…でも今日だけはこの写メの事忘れたいな」
頼子「………うん」
・・・
モバP「……うう」
頼子「やっぱり……」
周子「Pさんが潰れた…今のうちにお酒…」
紗枝「あかんよ、周子はん」キッ
周子「わかってるって…」
モバP「ちょ、ちょっとトイレ……」
頼子「私も付き添います……」
モバP「ありがとう、頼子…」
周子「あ、あたしも…」
紗枝「周子はんはうちと楽しみましょ」ガシ
周子「紗枝…離してよ」
紗枝「い・や・ど・す」
周子「うう…」ガク
・・・
モバP「ゲホゲホ」
頼子「もう…Pさん……はい、お水です」ナデナデ
モバP「ああ、ありがとう……」ブーン
頼子「あ、ちひろさんからです…Pさんは一緒かって…」
モバP「………」サー
頼子「……いないって言いますか?」ボソ
モバP「いや…でるよ…でます……」
・・・
その後、Pはちひろとの会話が進むにつれますます顔色が悪くなっていき
周子は今までの分、紗枝に思い切り振り回され憔悴する
後日Pはと周子は二人して、ちひろから盛大にお説教されるのでした
おしまい
第27話・小日向美穂「パンツァーフォー」
茨城県大洗町某所
モバP「はぁー、今日はいい酒が飲めたなぁ」
美穂「はい!あんこう鍋とっても美味しかったです」
モバP「そうだろ、大洗の冬の名物だからな」
美穂「でも、ドラマの打ち合わせで私だけも皆に悪いかなって」
モバP「ははは、まあ美穂は主役だから気にするな」
美穂「でもでも、茨城の町興しのドラマですよね」
美穂「それだと頼子ちゃん達が主役の方が……」
モバP「ああ、今回のドラマの原作アニメは確かに茨城が舞台だけど」
モバP「主人公は熊本出身だから…って何度も説明しただろ」
美穂「は、はい…でも主役は嬉しいけど……まだ実感湧かなくて…」
美穂「それに、熊本出身なら…蘭子ちゃんの方が人気が…」
モバP「美穂っ!」
美穂「は、はいっ」
モバP「誰が何と言おうと主役は美穂のものだ、だから胸を張れ」
美穂「はい!私、がんばります」
モバP「そうだ、その意気だ、美穂」ナデ
美穂「あ…えへへ」
モバP「あああっ」
美穂「どどど、どうしたんですか?」
モバP「終電の時間間違えてたっ、走るぞ、美穂」
美穂「は、はい」
・・・
大洗駅
モバP「はぁはぁ…酒飲んだ後はキツイな」
美穂「はぁ…はぁ…」
モバP「美穂…大丈夫か?」
美穂「はひ、何とか…きゃぁああ」」
モバP「危ないっ、美穂」ガシ
美穂「Pさん…イタタタ」
モバP「美穂…大丈夫か?」
美穂「(Pさん…けっこう鍛えてるんだ…)」
美穂「はい…だ、大丈夫です、ううっ」
モバP「無理するな…美穂………終電、間に合わなかったな」
美穂「あ…ごめんなさい…私が、ど、ドジだから」
モバP「いや…俺が悪い……気にするな」
美穂「これからどうするんですか?」
モバP「そりゃあ、野宿って訳にもいかないし…ホテル探そう」
美穂「ほ、ホテルですか?そんな、私にはまだ…」モジモジ
モバP「美穂…脱げ」
美穂「えっ…ぬ、脱げって…こんな所じゃ…私」
モバP「く、靴だよ、足首痛いんだろ(まさか美穂もあの写メを)」
美穂「あ、そうですよね(やっぱりあれは周子さんの悪戯なんだ…良かった)」
モバP「うん、ひねっただけ…だな、よし、これで」ビリ
美穂「Pさん、ハンカチ…」
モバP「いいんだよ、これくらい、足上げて」
美穂「は、はい…(Pさんに素足触られてる…)」カァァ
モバP「これで…よし(もうちょっとで…なか…イカンイカン)」
美穂「ありがとうございます…Pさん」
モバP「ほら、美穂…おぶるよ」
美穂「ええ…そんなっ、肩貸してもらえれば…それで」
モバP「俺と美穂じゃ背が違いすぎるだろ?ほら」
美穂「は、はい!」
モバP「おう(軽いな…美穂)」
モバP「よし、ここはドラマの主人公のつもりで掛け声だ」
美穂「えっ…は、はい、パ、パンツァーフォー!」
モバP「(美穂の太もも…それに胸の感触が背中に…)」
モバP「(俺の全感覚…背中に集まれ)」
美穂「あの…Pさん」
モバP「なななな、何だ、美穂」
美穂「い、いえ…何でも(Pさんも私と一緒で緊張してるの?)」
美穂「えへへ(Pさんの背中…大っきい)」
・・・
あるホテル
モバP「…なぁ、美穂」
美穂「はい…Pさん」
モバP「何で同じ部屋なんだろうな」
美穂「それはこのタイプしか空いて無かったからで…」
モバP「担当アイドルとホテルで一緒の部屋か…はぁ」
美穂「むぅ…」
モバP「ん、どうした美穂?」
美穂「あずきちゃんや頼子ちゃんとは同じ部屋に泊まったじゃないですか」
モバP「な、何でそれを…いや、今はそういう話じゃないだろ」
美穂「そういう話ですよ…私だって…私だって……」ウル
モバP「ま、待て…美穂、俺は誰ともそういう関係になるつもりは無い」
美穂「頼子ちゃんともですか?」
モバP「何で頼子が出てくるんだ」
美穂「だって…」
モバP「ふぅ…いや、これは俺が悪いな」
モバP「なぁ、美穂…今の自分の気持ちを本気にしない方がいい」
美穂「そんな、私は…」
モバP「俺の仕事は美穂を皆をアイドルとして成功させることだ」
美穂「だから…誰ともそういう関係にはならない、ですか?」
モバP「ああ…わかってくれたか」
美穂「はい…迷惑かけてごめんなさい」
モバP「いや、いいよ」
美穂「わ、私…汗流してきます…」
モバP「あ、ああ…(美穂がシャワーか…ゴクリ)」
美穂「じゃ、じゃあ、いいい、行ってきます!」
美穂「(ちょっとは大人っぽく言えたかな?)」
美穂「(さっきのは…アイドルとして成功したら大丈夫ってことですよね、えへへ)」
美穂「(よーし、目指せトップアイドル!でも…自信ないよぉ)」
モバP「(美穂がシャワーか…美穂の裸……少し処理しとこう…ううっ)」
・・・
モバP「…なぁ、美穂…もう寝たか?」
美穂「い、いえ…き、緊張しちゃって……」
モバP「ははは、まあ、俺もだな」
美穂「Pさんも?あわわわ」
モバP「明日も早いんだ、もう寝よう」
美穂「ちょ、ちょっとお話しませんか?」
モバP「ちょっとだけだぞ、美穂」
美穂「は、はい…じゃあ、演技の練習を少し…」
モバP「演技か、よしこい」
美穂「す、好きですPさん!」
モバP「お、おい、美穂…」
美穂「れ、練習ですよ、練習…そう、練習です」ポッ
モバP「そうだよな、練習だよな」
美穂「そうですよ!えへへ…」
モバP「まったく、美穂は…困ったやつだな」
美穂「じゃあ、続きを…」
モバP「さあ、どんどんこい」
・・・
こうして、夜な夜な美穂の告白タイムは続いた
だが冗談は冗談としか受け止めないPに果たして効果があるのか
その後、ドラマ撮影は順調に進行する
・・・
数日後
移動中の車内
モバP「頼子、美穂、二人共今日も良かったぞ」
美穂「はい、私がんばりました!」
頼子「はい…ありがとうございます」
モバP「それにしても頼子…同郷の皆みたいに里帰りしても良かったのに」
頼子「今日は両親家にいませんから…一人はちょっと」
美穂「そうですね!一人より、二人の方が楽しいですね!」
頼子「うん…美穂ちゃん……」
モバP「ふふふ、仲いいな二人共…(この空気なら切り出せるな…)」ニヤリ
モバP「なあ、頼子、美穂…今回のドラマはアニメ原作な訳だが」
モバP「実は少し先だけど、もう一つアニメ原作のドラマ化の話を貰ってるんだ」
頼子「すごいですね…Pさん」
美穂「私たちにですか?がんまります!」
モバP「(ふふふ、よしよし)」
モバP「こういう作品なんだけどな、知ってるか?」
美穂「え?ウィッチ?魔女ですか?」
頼子「確か今回の原作とキャラクターデザインが同じ方ですよね」
モバP「お、そうだ、さすが頼子、よく知ってるな(ま、まずいな…)」
モバP「(でも、この反応は…大丈夫かな)」
頼子「Pさんが取ってきてくれた仕事だから…内容まではわかりませんけど」
モバP「よしっ」
美穂「えっ!?」
頼子「…はい?」
モバP「い、いや何でも…これキャラクターの資料だ」
頼子「セーラー服に…こっちの娘も制服みたい?」
美穂「学園ものですか?Pさん」
モバP「いや、戦争ものだ、それも1940年代」
頼子「戦争…じゃあ、事務所の皆と…」
美穂「お仕事でも複雑です…」
モバP「あはは、まあ敵は未知の侵略者だよ」
頼子「そうですか…」
美穂「安心しましたぁ」
モバP「モデルは第二次世界大戦のエースパイロットでな」
モバP「役は魔法力で敵と戦うウィッチ、魔法使いなんだ」
頼子「…面白そうですね」
モバP「だろ、曲もいいんだよ、頼子達にカバーしてもらう予定だ」君となら?
美穂「わぁ、元気になってきますね!」
モバP「だろ、ははは(よし、イケるぞ、イケる)」
頼子「ところでPさん…この設定画……下半身が見えてませんね」
モバP「えっ…たまたまじゃないかな……(頼子ーーー)」
モバP「まずい、まずい、まずい」
頼子「何がまずいんですか、口に出てますよ」
美穂「携帯で調べてみましょう」
モバP「な、なあ、二人とも、これはチャンスだぞ、話受けよう」
頼子「ダメです…ちゃんと調べてから」
美穂「えっーと、ッッッッ」カァァ
頼子「どうしたの美穂ちゃん…こ、これッッッ」カァァ
モバP「パ、パンツじゃないから恥ずかしくないもん」
美穂「……」
頼子「……」
モバP「ダメだよな…やっぱり」ガク
頼子・美穂「当たり前ですっ」
・・・
モバP「はぁ…」
美穂「…私、Pさんを見損ないました」
頼子「……」ぷい
モバP「ああ……ごめん、二人共ほんの出来心だったんだ」
美穂「次のSAでアイスご馳走してくれたら、許しちゃいます!」
頼子「あ…、もう一つ次の方が美味しいアイスあるよ」
美穂「流石地元!じゃあ、そっちにしましょう!」
モバP「合点承知…はぁ」
・・・
あるサービスエリア
モバP「着いたぞ、二人共…変装忘れるなよ」
美穂「はい、は、早くいきましょう!」
頼子「皆で食べると…きっと美味しいね」
モバP「ああ、待ってくれよ…美穂ー、頼子ー」
頼子「フフ……………」ボソボソ
モバP「なっ……」カァ
モバP「お、おい、頼子、今のはどういう、おいっ」
・・・
某戦車ドラマは好評のうちに放送終了しましたが
Pは己の欲望のためにアイドル二人の信用を失ったのでした
頼子がPにした耳打ちはPと頼子だけの秘密…
おしまい
第28話・大和亜季「私にできること」
Pのマンション
頼子「P上等兵、起きなさい、P上等兵」
モバP「う、うーん、頼子……なのか?」
頼子「そうです、私は頼子・ディートリンデ・ヴィルケ中佐です」
モバP「ヴィルケ…って、おお、その服装は…下もか」
頼子「パンツじゃないから恥ずかしくありません」
モバP「頼子…わかってくれたんだな」
頼子「P上等兵、私は上官です、言葉遣いには配慮してください」
モバP「は、はい…」
頼子「さて、任務中に居眠りをした貴方には厳罰を下します」
頼子「私の足を舐めなさい」
モバP「えっ…」
頼子「早く」
モバP「は、はい…」
頼子「う、うん…もっと…」
モバP「(エ、エロイ…なんてエロさだ頼子)」
美穂「頼子中佐ばかり、するいです」
モバP「美穂?」
美穂「宮藤美穂、行きます」
モバP「こ、こら、どこを触って…うっ」
文香「……」
モバP「文香っ、助けてくれ」
文香「…私は文香マリーです」
モバP「おお、文香はハイデマリーか…性格的には頼子もと思っていたが…」
モバP「やはりマリーにはこのくらいの胸が最低ラインだよな」
頼子「……」ピキ
モバP「でも…マリーには雫クラスの胸が欲しいな」
文香「……」ピキ
頼子「P上等兵、貴方には軍法会議の必要もありません」チャキ
文香「ここで…死刑に処します……」チャキ
モバP「いやだ、助けてくれ、美穂」
美穂「私は少尉です、上等兵が馴れ馴れしく口を聞かないでください」
モバP「えっ…」
??「刑の執行は私にまかせてもらおう」
頼子「…亜季・イェーガー大尉」
亜季「中佐、P上等兵には胸窒息の刑がふさわしいと思うんだ」
頼子「いいわね、それでいきましょう」
モバP「何を言ってるんだ、亜季、バカな真似は寄せ、それに胸窒息ってなんだ」
亜季「私は大尉だ!」ギューーー
モバP「ウプッ…(こ、これが…亜季の92cm砲の威力か…)」
亜季「ほらほらーーー、どうだーーー!」
モバP「(これは別の意味で昇天しそ…うっ…乳圧で息が……)」ガクッ
・・・
ロケバスの車中
亜季「P殿…うなされて大丈夫でありますか?」
モバP「う……亜季?」ムニュ
モバP「うわぁぁぁ」
亜季「スタッフの方もご一緒です!騒いではいけません!」
モバP「ああ…だって起きたら…亜季の胸が…」
亜季「眠られたP殿が倒れこまれたであります…」
モバP「…その、す、すまん、亜季……」
モバP「それで…周りの目線が痛いのか…」
亜季「死ぬほど疲れているご様子でしたので…振り払うのも気が引けまして…」
モバP「そ、そうか…」
亜季「わかったら離れて欲しいであります…」
モバP「あ、ああ、す、すまん…つい」
亜季「P殿……」
モバP「(このせいであんな夢を…せっかくならもっと現実で味わいたかったな)」
モバP「それにしても頼子達のコスプレよかったなぁ」
モバP「出来れば恥じらう表情も見たかったが…あれはあれで」
モバP「そもそもあんな夢を見たのは頼子があんな事を耳打ちしたせいだ」
亜季「あの…P殿……途中から口に出てるであります」
亜季「一体頼子殿がどうしたのでありますか?」
モバP「いやー、何でもない、何でもないぞ」
亜季「そうでありますか…」
モバP「そ、そう言えば亜季は年下のアイドルも丁寧に呼ぶよな」
亜季「頼子殿は先任でありますから!」
モバP「あはは(話…そらせたかな)」
モバP「ところで今日は…本気なのか……」
亜季「今更どうしたでありますか、P殿」
モバP「いや、俺はサバゲーは初めてだしさ…亜季のチームレベル高いだろ」
亜季「誰にでも初陣はありますから大丈夫であります!」
モバP「それは…そうだが……」
亜季「百戦錬磨の私のチームです、サポートは万全であります!」
モバP「だから、不安なんだよ…足引っ張らないかさ」
亜季「いつか、サバゲーしたいと仰っていたではないですか」
モバP「う……、プライベートならいいが……」
亜季「それに人の胸を蹂躙した責任を取っていただきませんと」
モバP「はい、全力を持って取り組ませていただきます!」
亜季「ふふふ、私に任せるであります!!」
モバP「(それが不安なんだよな…)」
・・・
とある山林
亜季「ほら、P殿、先ほど教えた第一匍匐を!」
モバP「ああ、こう…だよな」
亜季「見事であります!中々筋がいいですね」
モバP「ははは、ありがとう(しかし…亜季の匍匐前進は最高だな)」
モバP「(今度、雫や愛梨をゲスト出演させて一緒に匍匐前進させよう)」
亜季「ほら、P殿、動きが止まってるであります」
モバP「あ、ああ…」
・・・
ある居酒屋
亜季「お疲れ様であります!乾杯!!」
モバP「ああ…お疲れ様、乾杯」キィン
亜季「ああ、正に勝利の美酒でありますな」グビグビ
モバP「……確かに美味いな」
亜季「P殿元気がないでありますな?」
モバP「見ての通りだよ……」フラ
亜季「P殿はそこそこ体力あると思っていたのでありますが…」
モバP「まだまだいけるつもりだったけど……うう」
亜季「日頃の疲れが溜まっていたのですか?」
亜季「しっかり栄養補給して、明日の仕事に備えましょう!」
モバP「あ、ああ…それもそうだな」
亜季「料理も来るであります、今日は食べて飲むであります!!」
モバP「飲む方はお手柔らかに頼むよ…」
・・・
亜季「もう11月なのに暑いでありますぅ…」ポチ
モバP「ああ…(さっき部屋の暖房強くして本当によかった)」
亜季「うん、P殿盃が空いてるでありますよぉ」トクトク
モバP「お、おいこら、亜季…そんなに前かがみになると…見え」
モバP「(いや、これは…一口飲むたびに亜季が酒を注いでくれて…)」
モバP「(その度に…亜季の92cm砲が……おちょこは手元に置いとこう)」
亜季「ほら、もう一杯いくであります」
モバP「あ、ああ、頼むよ…ふふふ」
亜季「(P殿は気づいていないようでありますな)」
亜季「(程なく終電が無くなる……作戦成功であります♪)」
・・・
モバP「うーん、亜季の谷間…胸元……」ウイ
亜季「もはや、口に出す事を躊躇しないのでありますか」
亜季「(いい具合で酒が回っているでありますな、そろそろ頃合い…)」」
モバP「す、すまん…つい」
亜季「困ったP殿でありますな、ところで」
モバP「ああ、ろうした?」
亜季「随分前に終電が無くなりましたが、いかがいたしますか?」
モバP「はぁ?な、なんで教えてくれなかった!!」
亜季「私はP殿の命令に従うだけであります」
モバP「こういう時は意見具申してくれてもいいだろ」
亜季「…私のどこかに目を取られていたので、てっきりそういう意図かと」
モバP「う…それぇはだな…(わざとだったのか…)」
亜季「もう諦めるであります」
モバP「良い思いもしたし…まぁいいかぁ」
亜季「ところでP殿、見るだけで満足でありますか」
モバP「んーー?」
亜季「こういう事でありますよ…って、きゃああ」ムニュ
モバP「何だ亜季…触っていいんだろぉ」グリグリ
亜季「ひゃ、ひゃああん」
モバP「ほらぁほらぁ、ろーした」グニュ
亜季「な、何をするでありますか」バッ
モバP「亜季が触っていいって、言ったんらろ」
亜季「ううう、こんな辱めを受けるなんて」
モバP「ははは、亜季が悪いんだからな」グビ
亜季「(このままでは引き下がらないでありますよ…)」
モバP「(まだ何か企んでいるな…)」
モバP「朝一で帰るんだからなぁ、俺はもう寝る」
亜季「な、なんですと!!」
モバP「お休みー」
亜季「あ……」
亜季「P殿ー、ホントに寝たでありますか?」
モバP「……」
亜季「はぁ…P殿は死ぬほど疲れていたでありますからな」
亜季「それも我々のために…私だけのために働いて欲しいでありますが…」
亜季「室内で暖房が効いてるとはいえ…もう11月も終わり……」
亜季「体調管理も仕事の内でありますよ…、座布団を…あっ」
亜季「周子殿のメールは私に閃きを与えてくれたであります!」ピト
亜季「二人で寝れば…暖かいであります!」
・・・
モバP「ふわぁー、もう朝か……」バサ
モバP「座布団…亜季が掛けれくれたのか…ははは、亜季らしいな」
モバP「しかし…この柔らかい感触は……、あ、亜季!!?」
亜季「P殿ぉ…早起きでありますな」
モバP「亜季、座布団ありがとうな……ッッッ」
亜季「どうしたでありますか、私はP殿の砲塔を見たくらいでは動じないでありますよ」
亜季「(しかし生で見ると…大したものでありますな!)」
モバP「なっ…こ、これは生理現象だ……」ガバッ
モバP「(気づいてないのか…ありがとうフロントホックの開発者…)」
亜季「私はお手洗いに行ってくるであります」
モバP「え…その格好で外はマズイ……待て、亜季」グイ
亜季「きゃっ、P殿」プルン
モバP「………ポッチ」
亜季「えっ………」
モバP「あっ………」
亜季「どうして言ってくれないでありますか!!!」バチーーン
モバP「(いや…言っただろ……)」ガク
・・・
哀れPははむちうちになり、ちょっとだけアイドル達から同情される
しかし、調子にのったPは頼子や美穂に某アニメの実写化を再度打診し
ますますむちうちはひどくなるのでした
おしまい
番外編・第16話「二人のアニバーサリー」
とある美術館
モバP「ねぇ…君」
頼子「え、あ、はい…私……ですか?」
モバP「そう、君だよ」
頼子「あの…何か、御用ですか…?」
モバP「(警戒されてるかな…いや、まだだ)こういうものです」スッ
頼子「芸能事務所……?(あ…聞いた事ある……)」
モバP「俺に君をアイドルとしてプロデュースさせてくれないか?」
頼子「私をプロデュース…貴方が…?」
モバP「ああ、君は絵画のモチーフにも負けないくらい素敵だよ」
頼子「いえ、私は…アイドルなんて柄では…絵画や美術が好きなだけで…」
モバP「ダメ…かな」
頼子「その…でも…アイドルって…華やかな世界なんでしょうね…」
モバP「え、ああ、もちろんだよ」
頼子「うん…楽しそうだな…って…」
モバP「じゃ、じゃあ…」
頼子「お話…くらいなら……」
モバP「ありがとう…ああ、場所変えようか」
頼子「……うん、近くに喫茶店ありますよ」
モバP「へぇ、この辺りに詳しいんだね…ここよく来るの?」
頼子「はい…、学校からも近いので……」
モバP「そうか、俺の話も聞いて欲しいけど、君の話も聞きたいな」
頼子「う、うん…行きましょう」
・・・
あるテレビ局
頼子「(あれから、もうずいぶん経ったな……)」ジー
モバP「うん?」
頼子「いえ…何でも(……覚えてくれてるかな)」
モバP「そうか?(何でも無い時の顔じゃないが…まあ、いいか)」
モバP「ディレクターに挨拶したらパーティー会場に行くぞ」
頼子「……うん」
モバP「あ、いらっしゃるな」
ディレクター「おう、君らは確か…」
モバP「はい、シンデレラプロのプロデューサーです、よろしくお願いします」スッ
ディレクター「うん、もらうだけになるけどな」
頼子「(あ…あの名刺…)」ポッ
モバP「これから是非よろしくお願いします」
モバP「それから、こちらは…」
頼子「は、はい……古澤頼子です、よろしくお願いします」
ディレクター「頼子ちゃんね、最近頑張ってるね」
頼子「ありがとうございます…」
・・・
あるテレビ局の駐車場
モバP「ははは、あー緊張した、挨拶も上手くいってよかったよ」
頼子「私もです…でも…Pさんが一緒だったから」
モバP「あはは、俺も頼子がいないとどうなってたか」
頼子「ふふふ……ね、ねぇ、Pさん」
モバP「どうした、頼子」
頼子「その、さっきの名刺だけど…」
モバP「ああ、これか?」
頼子「私の担当プロデューサー……」
モバP「ああ、ちひろさんが名刺に肩書を挿れないかって」
頼子「それで、私を?」
モバP「頼子がまったく関係ない仕事の時用に今までの名刺もあるけどな」
頼子「……はい」
モバP「誰の肩書をつけるかって…正直悩んだけどな、頼子の肩書にしたよ」
頼子「うん……でも、どうして…凛ちゃんや蘭子ちゃんの方が…」
モバP「頼子は、俺が初めてスカウトしたアイドルだからさ」
頼子「うん…うん…」ツー
モバP「頼子…泣くことはないだろ?」
頼子「私、嬉しくて……」
モバP「頼子…」ギュ
頼子「あっ……」グス
・・・
モバP「落ち着いたか、頼子?」
頼子「はい…ごめんなさい、Pさん」
頼子「でも…嬉しかったです」
モバP「あ、いや…、その、急に抱きしめて、すまん」
頼子「うん、ふふふ」
モバP「は、ははは、ついな…」
モバP「さ、そろそろパーティー会場に行こう」
頼子「はい…パーティーに遅れて行くってシンデレラみたいですね」
モバP「そうだな…ガラスの靴は無いけどな」
頼子「普段通りの服だけど…大丈夫かな」
モバP「事務所の関係者だけだから…、さ、どうぞシンデレラ」ガチャ
頼子「ありがとう…あれ、いつもの営業車じゃないの?」
モバP「ああ、あれは事務所からの送迎用にな…これは俺の車だ」
頼子「じゃあ、これはかぼちゃの馬車?」
モバP「おーい、やっと買えた新車だぞ、かぼちゃはちょっと…」
頼子「ごめんなさい…あまり詳しくないけど…素敵な車ですね」
モバP「ああ、そうだろ、そうだろ」
頼子「Pさん、本当に嬉しそう…」
頼子「(今度、車の事も勉強しよう…ふふふ)」
頼子「まだ新しいですね…新車の匂いって言うの?」
モバP「そうなんだ、まだそんなに乗れてなくてな…人乗せるのも初めてだよ」
頼子「……う、うん(嬉しい……)」
モバP「さ、出発するぞ」
・・・
パーティー会場のホテル・駐車場
モバP「さ、着いたぞ頼子…って何だその本は?」
頼子「調べ物をしようと思ったのですが…」
モバP「仕事の下調べか?」
頼子「は、はい…」
モバP「没収!」
頼子「あ……」
モバP「頼子…調べ物するだけで持ち込んだんじゃないだろ」
頼子「…う、うん…本当は今日あんまり話した事ない人も多いから…」
モバP「まあ、所属アイドルがこれだけいるとな」
頼子「………」
モバP「大丈夫だよ、皆頼子と話したいって思ってるさ」
頼子「でも、私学校でも友達多くなかったし…つまらないって思われるかも」
モバP「頼子も昔と違うだろ…大丈夫だよ」
頼子「そうだよね…これ、置かせてね」
モバP「ああ、ただでさえ遅れてるんだ、行くぞ」
頼子「はい……(Pさんのエスコート……夢を見てるみたい)」
頼子「調べ物の事…せっかくだからPさんに教えてもらおうかな…」
モバP「ああ、俺にわかることならな」
頼子「頼りに…していますから」
モバP「なあ頼子…今のは笑ったほうがいいのか」
頼子「えっ…はい?」
モバP「頼子が頼りにって…」
頼子「ち、違います…そんな楓さんみたいな事言いません」
モバP「そ、そうだよな、はははは」
頼子「もう…い、行きましょう」
・・・
あるホテルのロビー
頼子「すごいパーティーでしたね…調べ物する余裕なんてありませんでした」
モバP「ああ…本当にちひろさんには頭が下がるよ」
モバP「あの人の方がプロデューサーとして有能じゃないかな」
頼子「で、でも…私は貴方にプロデュースされたいです」
モバP「ああ、ありがとうな、頼子」
モバP「さ、帰ろうか…家まで送るよ」
頼子「うん、ありがとう、Pさん」
・・・
Pの車・車内
頼子「フフッ(Pさんの車…ドライブ…だよね)」ジー
モバP「………」
頼子「……どうしたのPさん?」
モバP「ああ、すまん…ちょっとな……」
頼子「いえ…」
モバP「なあ、頼子…こんな機会だからちゃんと話そうと思うんだ」
頼子「う、うん…」
モバP「頼子…今の頼子の気持ち…本気にしない方がいい」
頼子「えっ…どうしてそんなこと……」
モバP「頼子達がシンデレラなら、俺はあくまでも魔法使いだ…」
モバP「シンデレラは王子様と結ばれるものだろ……」
頼子「……」
モバP「いつか頼子にも…頼子だけの王子様が現れるよ」
頼子「Pさん……」
モバP「頼子が…頼子達が俺に好意を寄せてくれるのは嬉しいよ」
モバP「でも…一時の感情で後悔するような事は……な」
頼子「Pさんが…そう、だったの?」
モバP「さあ…な」
頼子「(Pさん……、悲しそう……)」
モバP「だから、アイドルとプロデューサーでいさせてくれ…」
頼子「うん……Pさん、私も聞いて欲しい事があります」
モバP「何だ…?」
頼子「はい…シンデレラはね…王子様に、華やかな世界に憧れて…」
頼子「魔法使いの魔法で華やかな世界に行った…」
モバP「ああ」
頼子「私も…本当はずっと華やかな世界で自分を表現したかった」
頼子「でも、自信が持てなくて…勇気も無くて…」
モバP「………」
頼子「そんな時、Pさんが声をかけてくれた…覚えていますか?」
モバP「あの美術館だったな」
頼子「うん…最初は華やかな世界の熱に浮かされてたと…思うの」
頼子「でもね、貴方と一緒にお仕事して、レッスンをして」
頼子「一緒に笑って…泣いて……(そして、私は貴方に恋をした…)」
モバP「そう、だな…」
頼子「シンデレラは王子様と結ばれたけど…」
頼子「私はこれだけの時間を魔法使いと過ごしたんだよ」
頼子「シンデレラも同じ立場なら…王子様より……きっと…」
モバP「頼子……(俺もあの時そう思ってたよ、けれど…)」
頼子「(ダメ…今日はちゃんと伝えるの…私の本当の気持ち…)」
モバP「頼子?」
頼子「だから私…」
頼子「Pさんが好き……」
頼子「この気持ちまでは迷惑と思わないで」ツー
モバP「頼子、俺は…(きっと…大丈夫…だよな)」
頼子「Pさん?」
モバP「なぁ、これからドライブ付き合ってくれないか?」
頼子「えっ…でも…いいの」
モバP「今日はもう時間外だ…どうだ?」
頼子「電車無くなりますよ?」
モバP「じゃあ、送っていくさ」
頼子「はい…喜んで」
・・・
翌日
シンデレラプロ事務所
頼子「おはようございます」
ちひろ「おはよう、頼子ちゃん…早いわね」
頼子「ちひろさんこそ……」
ちひろ「ちょっと眠そうじゃない、頼子ちゃん?(やっぱり昨日…)」
頼子「ええ、実は少し…あの、それは?」
ちひろ「ああ、これ?Pさんの新しい名刺よ」
頼子「(Pさん…私の肩書が入った名刺をこんなに…)」
頼子「あれ?…こっちは凛ちゃんに、蘭子ちゃん?」
頼子「肩書は私の担当のって…私を選んでくれたって…言ったのに…」
モバP「おはようございまーす」
ちひろ「あ、おはようございます、Pさん」
頼子「……」ムス
モバP「…おはよう、頼子…ってどうした?」
頼子「知りません」プイ
モバP「お、おい頼子…ってちひろさん、これ何ですか?」
ちひろ「ああ、前に言ってた肩書入りの名刺ですよ」
モバP「え、でもあれは頼子のだけって…」
ちひろ「それは試作品の話ですよ…早とちりなんですから」
モバP「え、いや…そう…でしたっけ」
ちひろ「そうですよ…もう」
モバP「ははは」
頼子「………(そうだよね…フフッ)」
モバP「おい頼子、盗み聞きするんじゃない」
頼子「ごめんなさい、Pさん」
モバP「まったく…さあ今日も仕事頑張ろうな」
頼子「…はい、Pさん」
・・・
頼子の不機嫌モードは早期に解消され、仕事は無事に終えることが出来た
Pは所属アイドル全員の名刺を持たされることになり…
営業鞄とは別に名刺入れ入れを持つことになる
そして事務所の二周年の記念日はPと頼子の記念日にもなったのでした
おしまい
番外編・第17話「遊びも勉強…?」
シンデレラプロ事務所
頼子「お疲れ様です…」
ちひろ「お疲れ様、頼子ちゃん」
頼子「あの…ありすちゃん、来てますか?」
ちひろ「ありすちゃん?Pさんじゃなくて?」
頼子「えっ…ど、どういう意味ですか?」カァ
ちひろ「ふふ、冗談よ、ごめんなさい」
頼子「もう…」
ちひろ「少し前にありすちゃんも頼子ちゃんいるかって」
頼子「ありすちゃん…フフ」
ちひろ「何かの約束?」
頼子「はい、ありすちゃんにミステリー小説を貸す約束を…」
ちひろ「へぇ…、ありすちゃんなら休憩室よ」
頼子「ありがとうございます、じゃあ…いってきますね」
・・・
シンデレラプロ休憩室
ありす「……」ピコピコ
ありす「……くっ」ピコピコ
頼子「失礼します…」
ありす「……ムムム」ピコピコ
頼子「(すごい…熱中してる…終わるまで待とう)」
ありす「………やった、新記録!」ガタッ
ありす「……あっ、頼子さん」
頼子「お疲れ様、ありすちゃん」
ありす「お、お疲れ様です……」カァァ
頼子「ごめんね、静かに入ってきたから……」
ありす「す、すみません…私……」
頼子「いいよ、気にしないで…」
ありす「はい、あ、これ借りてた本です…ありがとうございました」
頼子「…うん、どういたしまして」
ありす「探偵と怪盗が対決するシーン、すごく良かったです、それから…」
頼子「ふふ、楽しんでもらえて良かった、はい、続き…」
ありす「わぁ…ありがとうございます、帰ったら読もう…えへへ」
頼子「あんまり夜更かししちゃダメだよ」
ありす「はい、大丈夫です」
頼子「……ねぇ、さっきのゲームだけど…」
ありす「ええ、最近発売したレースゲームです」
頼子「(レースゲーム…車関係だし、Pさんと話の種にもなるかな)」
頼子「(遊びも勉強…だよね)」
ありす「あの…頼子さん?」
頼子「あ、ごめん…よかったら、私にも教えてくれない?」
ありす「はい…構いませんけど、頼子さんゲームするんですか?」
頼子「電源がいらないのなら…少し…比奈さん達と……」
ありす「電源がいらない?トランプとか人生ゲームですか?」
頼子「ま、まあそんなところかな…」
ありす「レースゲームなら私が教えてあげますよ」エヘン
頼子「よろしくね、ありすちゃん」
ありす「こっちがハンドルの代わりで、こっちが…」
頼子「うん…シンプルだね」
ありす「実際に動かすと大変ですよ!」
頼子「そ、そうだね」
ありす「じゃあ、早速始めましょう」
頼子「え、もう?…大丈夫かな」
ありす「習うより慣れろといいますから」
頼子「う、うん…」ドキドキ
・・・
頼子「……きゃあ」ドンガラガッシャーン
ありす「ああ、頼子さん、ちゃんとスピード落とさないと」
頼子「そうだね、美世さんでもそうしてるね」
ありす「(でも?美世さんの車には乗らないようにしないと……)」
頼子「え、えい」ググ
ありす「頼子さん、体傾けなくても曲がれますよ」
頼子「えっ、体動いてた?気付かなかった…」
ありす「ふふふ、こんな頼子さんが見れるなんて」
頼子「ありすちゃん、ここ、どうしたらいいの」
ありす「あ、ここは…ふふふ」
・・・
モバP「お疲れ様です」
ちひろ「あ、お疲れ様です、Pさん」
モバP「ちひろさん、ありすいますか?」
ちひろ「頼子ちゃんと一緒に休憩室じゃないかしら?」
モバP「ありがとうございます、ちょっと行ってきます」
ちひろ「私も用事あるからご一緒します」
・・・
モバP「ありす、頼子入るぞー」コンコン
頼子「え、えい」グググ
ありす「ああ、だから体動かさなくても曲がれますよ」
頼子「うん…でも、つい」
ありす「(頼子さん、かわいい…)」
モバP「ちひろさん、あれは一体…」
ちひろ「さあ…ゲームしてるみたいだけど」
モバP「ちひろさんもあんな風に体ごと動きますか?」
ちひろ「え…どうでしょう、ほとんどゲームしないし」
ちひろ「でも、あまりしない人はそうだって聞きますね」
モバP「あの音楽は確か最新のレースゲーム…」
モバP「レースゲームで曲がる時、体を傾けるなら…アクションは…」
ちひろ「音楽でわかるって詳しいんですね」
モバP「まあ、業界人ですし、流行りモノは…まあ実際やる時間はありませんけど」
ちひろ「そうですよね」
モバP「(この手はいけるな、ふふふふ)」
ちひろ「(あ、これは良からぬこと考えてる……)」
・・・
数日後
シンデレラプロ事務所
モバP「この日のために某国民的アクションゲームの最新作を手に入れたぞ」
モバP「さあ、だれで実験しようかなぁ…おっ、雫発見」
モバP「おーい、雫」
雫「あ、Pさん、どうしたんですかー」
モバP「なあ雫、このゲームやってみないか」
雫「はい!あ、これ知ってますよ」ピコピコ
モバP「な、なあ雫…飛んだりしないのか?」
雫「え、どうしてゲームでそんなことするんですか?」
モバP「そうだよな…ははは」
・・・
亜季「お疲れ様であります、P殿」
モバP「ああ、亜季か…ちょっとこれやってみないか」
亜季「ゲームでありますか…いいで…何か卑猥な事企んでいるのでは?」
モバP「おい、ゲームでどうやるんだよ」
亜季「そうでありますな、では!」ピコピコ
モバP「……」
亜季「よし、もうひと息であります」ピコピコ
モバP「な、なあ亜季」
亜季「なんでありますか?」
モバP「いや、ゲーム中、飛んだりはしないのかなって……」
亜季「いくらなんでも、それはないでありますよ」
モバP「そ、そうだよな…」ガク
・・・
モバP「だめだった…沙理奈もレナさんも未央も…」
モバP「……里美は絶対上手く行くって思ったのに」
頼子「お疲れ様です…Pさん、どうしたの?」
モバP「ああ、頼子か…俺はもう疲れたよ」
頼子「大丈夫ですか…またはちみつレモン作りますか?」シュル
モバP「いや、そういう意味じゃ…」
モバP「(まだそこまで寒くないから…コート下は薄手のセーターか)」
頼子「それ…Pさんもゲームするんですか?」
モバP「ああ、ちょっとな……頼子はゲームするのか」
頼子「うん、少し前にありすちゃんに教えてもらって」
モバP「へぇ、ああ…あの時のか?」
頼子「はい、今日対戦する約束なんです、これ…」
モバP「へぇ…これの古いのやってたよ…おお、綺麗だな」
頼子「(やった…ふふふ)」
モバP「昔はもっとカクカクしてたよな…そう言えば菜々さんも…」
頼子「菜々さん…ゲームされるんですか?」
モバP「いや、この話はいいや…ところで頼子」
頼子「はい、どうしました?」
モバP「これ…やってみないか(こうなれば頼子でもいいか)」
頼子「ええ、お借りします、あ、知ってますよ、このキャラクター」
モバP「まあ、国民的ゲームだからな、こっちのボタンが…」
頼子「大体わかりました…アクションゲームですよね」
モバP「理解が早いな、さ、始めようか」
頼子「は、はい…」ドキドキ
・・・
頼子「う、うん…」ピコピコ
モバP「(流石に飛んだりは……す、少し腰が浮いてる…)」ニヤリ
頼子「もう少し…、えい」ピョン、プルン
モバP「やった!!」
頼子「な、何がやったんですか?」
モバP「ああ、すまん、調子はどうだ?」
頼子「はい……え、えい……もう少し、もう少し…」プルン
・・・
モバP「(ありがとうN社…、ありがとう薄手のセーター)」
モバP「(頼子じゃ少し物足りないけど、十分堪能したよ)」
頼子「Pさん…?」
モバP「ああ、頼子どうだった?」
頼子「はい、楽しかったです…最初のステージはクリア出来ました」
モバP「お、初めてでクリア出来るのはすごいぞ」
頼子「それにしても…暑くありませんか?」
モバP「頼子がゲームしながら飛び跳ねてたせいだろ」
頼子「えっ…私また……」
モバP「ははは(半分くらいは暖房上げたからだけどな)」ジー
頼子「…ん、どうしました?」
モバP「いや、何でも…(汗で張り付いて体のラインが…こういう透けもいいなぁ」
頼子「あ、あの…Pさん」
モバP「ああ、ほら、タオルだ」
頼子「ありがとうございます…」ムー
モバP「ははは…」コンコン
ありす「失礼します、頼子さん、あ…Pさんも」カァ
モバP「おお、ありすか、頼子と約束してるんだよな、じゃ、後は二人で」ピュー
頼子「あ…逃げた」
ありす「あ……」
頼子「もう…ありすちゃん、今日は胸を借りるね」
ありす「このゲームは対戦して覚えるのが一番ですよ」
頼子「うん…、すごく楽しみ」
・・・
モバP「はぁ…頼子は察しがいいから困る……」
モバP「もう少しでばれる所だった…」
モバP「そろそろ対戦終わってるかな…」コンコン
ありす「ッッッ」ウル
頼子「あ、ありすちゃん…これは……」
ありす「ッッッ」ダッ
モバP「頼子、どうしたんだ?」
頼子「あ、その…私が勝ってしまいまして…」
モバP「ええ、本当か、さすがにそれは」
頼子「対戦するコースは事前に決めてたので…」
頼子「加減速のタイミングや効率のいいラインを覚えこんだら」
モバP「勝ってしまったと…」
頼子「……はい」
モバP「頼子らしいアプローチだな」ナデ
頼子「うん、ありがとう」ポッ
頼子「他のコースならまだまだありすちゃんの方が上手いと思うけど」
モバP「ありすがどうして負けたか…理解して仕事に活かしてくれたらいいが」
頼子「そうですね…」
モバP「頼子、フォローお願いしていいか、頼子には気を許してるみたいだし」
頼子「それはPさんのお仕事では?」ジト
モバP「むぅ…そうだな、行ってくるよ…」
モバP「おーい、ありす、どこに行ったー」
・・・
後日すっかりレースゲームにハマった頼子が文香、風香、沙織を誘い
シンデレラプロレースゲーム部を設立する
そして事務所のソファーで四人同時にコーナーで体を傾けるのを目撃されるのでした
なお、日常の活動は気がつけば読書会になっているのはここだけの秘密
おしまい
最終話・モバP「頼子と付き合う事になったから思う存分イチャイチャする」その1
膝枕編
Pのマンション
モバP「なぁ、頼子…膝枕してくれないか?」
頼子「…はい?」
モバP「膝枕をしてくれ」
頼子「………Pさんが言うなら」
頼子「……うん」ナデ
モバP「こうしてると思い出すなぁ」
頼子「闇鍋の時?」
モバP「あれは……俺は気を失ってたからな」
頼子「……?」
モバP「ほら、頼子の手に…」
頼子「ああ…」
モバP「ごめんな、中々臭いとれなかっただろ」
頼子「いいの……フフ」
モバP「笑うなよ…ハハハ」
頼子「……」
モバP「……なぁ」ニヤリ
頼子「どうしました?」
モバP「ちょいさ」グル
頼子「え……きゃあ」
モバP「ああ…いい感触だなぁ」スリスリ
頼子「私の太ももに顔埋めないで……」
モバP「いやだ、こっちもこうだ」ナデナデ
頼子「ううん…もう、これじゃ大きな子供です」
モバP「いいだろ、二人きりなんだから…」
頼子「それは…」
モバP「いやならやめるぞー」
頼子「……いやじゃありません」
モバP「だろ?じゃあ、もっとだ」スリスリ
頼子「うん…もう、困った人……」
頼子「でも、かわいい…」ナデ
・・・
衣装選び編
シンデレラプロ事務所
モバP「ほら、頼子、これが新しい衣装だ」
頼子「………」
モバP「どうした、頼子?」
頼子「いえ…あまりにも素敵で……声を失って…」
モバP「ふふふ」
頼子「でも、いいんですか?」
モバP「んん?」
頼子「こういう衣装なら…もっと似合う娘が……」
モバP「……」
頼子「私よりかわいい娘…たくさんいるし……」
モバP「そんなことないさ、頼子のための衣装だ」
モバP「それに頼子が一番かわいいよ」
頼子「えっ?」
モバP「頼子が一番かわいい」
頼子「……」カァ
モバP「ポーカーフェイスだが…耳が真っ赤だぞ頼子」
頼子「ッッッッ」
モバP「頼子の照れた顔、かわいいなぁ」
頼子「……もう」
モバP「ハハハ」
頼子「ホント、困った人……」ムス
モバP「おいおい、そんなにふてくされるなよ」
頼子「………さっきのもう一度言ってください」
モバP「んん?さっきのって?」
頼子「……ッッッ」
モバP「頼子が一番かわいいよ」
頼子「んん」プルプル
モバP「顔がにやけるの我慢してるだろー、ほら、良く見せてみろ」
頼子「ッッッ」バァァァン
晶葉「私もいるんだが、お前たち」
頼子「晶葉ちゃん」
モバP「げぇ、晶葉」
晶葉「まったく…事務所でイチャつくのはほどほどにしろよ」
頼子「……うん」
・・・
Pの部屋編
Pのマンション
モバP「なぁ…この部屋もずいぶん頼子の物増えたよな」
頼子「えっっ……う、うん、ごめんなさい」
モバP「謝ることじゃないさ…それだけ一緒にいるってことだしさ」
頼子「…そうだね」
モバP「週に2回くらい、泊まってるとな」
頼子「うん」
モバP「ちょっと広い部屋にしておいてよかったよ」
頼子「……(実はお部屋探しに同行した時……ふふ)」
モバP「どうした、頼子」
頼子「ふふ…私達に隠し事は無しだよね…実は……」ゴニョゴニョ
モバP「なんだ、そんな事か」
頼子「そんな事って…私はすごく……」ムー
モバP「それに二人なんだから、もっと大きい声で喋ればいいだろ」
頼子「二人きりでも言いづらいことは言いづらいの」
モバP「(頼子のこういう所、かわいいよなぁ)」ニヤニヤ
頼子「(いつか、一緒に暮らしたいな……)」
頼子「(でも、それはわがままだよね……フフ)」
モバP「おーい、何考えてるんだ、頼子」
頼子「秘密です…フフ」
モバP「秘密は無しじゃなかったのか、こら」
頼子「これは別です」
モバP「き、気になる」
頼子「フフ、たった一言でいいんですよ」
モバP「絶対一言で済むことじゃないだろ」
頼子「どうでしょうか…」
モバP「むう、気になる…」
頼子「そう遠くない内にお話します…きっと」
モバP「ああ、待ってるよ」ナデナデ
頼子「うん…」
モバP「(まだ早いよな…一緒に暮らそうなんて……)」
頼子「(今はもっとアイドルとして…それに…)」
モバP「……」ジー
頼子「(きっと同じ事考えてるよね、ふふふ)」ギュ
・・・
初めての夜編
Pのマンション
頼子「お待たせしました…Pさん」
モバP「あ、ああ…」
頼子「バスローブありがとうございます……」
モバP「いや、いいよ」
頼子「は、はい…お隣いいですか?」
モバP「ああ…ごめん、なんか緊張してさ」
頼子「私も…です」
モバP「大丈夫…俺に任せろ」
頼子「……はい」
モバP「かわいいぞ、頼子」チュ
頼子「…………うん」ギュ
・・・
モバP「どうだった?」
頼子「少し怖くて…痛かったです」
モバP「そ、それは…最初はそんなもんで…」
頼子「でも……」カァ
モバP「でも…どうした?」
頼子「貴方に大切にされてるんだ…守ってもらってるんだって伝わりました」
モバP「は、はは、何か照れるな」
頼子「あの…Pさん?」
モバP「どうした、頼子?」
頼子「そ、その……」ギュ
モバP「ん?」
頼子「えっと…も、もっと……ッッッ」カァァ
モバP「ふふ、この先は女の子に言わせることじゃないな?」
頼子「えっ……」
モバP「もっと…しよう」ギュ
頼子「あ……」
モバP「いいだろ?」チュ
頼子「はい…」
モバP「好きだよ、頼子」
頼子「私もです…Pさん」
モバP「何回も、何回もしような」
最終話・モバP「頼子と付き合う事になったから思う存分イチャイチャする」
月が綺麗ですね編
茨城県某所
モバP「今日の仕事もばっちりだったぞ、頼子」
頼子「うん…ありがとう、Pさん」
頼子「あ………」
モバP「どうした、頼子?」
頼子「ほら、あれ……」
モバP「ああ、月か…綺麗だな」
頼子「………うん」
モバP「周りに高い建物ないからか…絶景って感じだな」
頼子「ねぇ……少し、お月見したいな」
モバP「ん?ああ…ちゃんと暖かくしろよ」
頼子「……はい」
モバP「ほら、マフラーも…こうしたら暖かいぞ」
頼子「うん…(こ、恋人巻…だよね)」
モバP「別にいいだろ、付き合ってるんだしさ」
頼子「………」コクリ
モバP「ふふ、かわいいな」
頼子「……」ギュ
頼子「あ…その、月を見てると思い出しませんか?」
モバP「ああ…そう言えば頼子のアイドル活動には月に縁があるな」
頼子「うん、デビューの時も月をバックしたステージだったし」
モバP「お月見イベント、良かったよなぁ」
頼子「イベントの最終日の…お月見覚えてますか?」
モバP「ああ、本当に綺麗な月だったよな」
頼子「うん…(でも、Pさんと私の月が綺麗って…意味が違うよね)」
モバP「なあ、頼子…俺にもある程度の教養はあるんだぞ」
頼子「えっ?」
モバP「わかってないとでも思ってたのか」
頼子「う、うん…」カァァ
モバP「なかなか応えてやれなくてゴメンな」
頼子「いえ…今、こうしていられるだけで…十分です」
モバP「そうだな…明日も来月も…来年もずっと…」
頼子「うん、一緒に…こうして月がみたいな」
モバP「愛してるよ、頼子」
頼子「私も…です」
・・・
二人の食事編
頼子のマンション
頼子「そろそろ…かな」ピンポーン
頼子「お、おかえりなさい、Pさん」
モバP「ただいま……って、ええ?」
頼子「やっぱり、変…ですか」
モバP「い、いや…驚いたけど…嬉しいよ」
頼子「そう?…良かった」
モバP「でもな、頼子…こういう時は…」
モバP「ご飯にする、お風呂にする、それとも、わ・た・し?」
モバP「…くらいは言ってくれてもいいんじゃないか」
頼子「……」プイ
モバP「あ…」
頼子「……」
モバP「おーい、頼子」
頼子「……(せっかく…勇気出したのに)」
モバP「頼子…この通りだ許してくれ…ごめん」
頼子「……今日は何が食べたいですか?大抵のものは作れると思います」
モバP「頼子!」
頼子「はい?」
モバP「だから頼子!!」
頼子「え?」
モバP「頼子が食べたい!!」ガバ
頼子「きゃあ、何するんですか…Pさん」
モバP「頼子もこうして欲しいんだろ」
頼子「ちょ、ちょっと…やん、そんなところッ」
モバP「な、いいだろ…グハ」
頼子「あんまり調子に乗らないでください……」
モバP「イテテ…頼子、急にブツなよ」
頼子「…もう」
モバP「ご、ごめんなさい」
頼子「い、いいですよ…どうしてもっていうなら……」
モバP「本当か、じゃあ裸エプロンも…ガハッ」
頼子「この人は…本当に……」プン
・・・
シルエットクイズ編
シンデレラプロ事務所
頼子「失礼します…」コンコン
モバP「ああ、頼子か」
頼子「何見てるんですか?あ、お弁当食べますよね」
モバP「今回の出演者シルエットクイズのネット予想だよ」
モバP「弁当、いつもありがとうな」チュ
頼子「う、うん…あれ?涼さんのはずですよね」ポッ
モバP「ああ、ずいぶん頼子って予想してる意見が多いよな」
頼子「どうして…でしょうか」
モバP「それだけ頼子がメインの仕事を皆楽しみにしてるんだよ」
頼子「…私もまたたくさんのファンの方の笑顔を見たいな」
モバP「ああ…頼子なら出来るさ」
モバP「それにしても…腰まであるロングヘアはともかく…」
モバP「頼子はこんなに胸ないのになぁ」
頼子「えっ」
モバP「なぁ、頼子、ははは」
頼子「わ、私だって少し大きくなってます…」ムス
モバP「そうだな…そう思うと最近揉み心地が…」
頼子「ッッッ、そ、そういう事をすれば大きくなると言うのは」
頼子「そういう部分が成長する時期に男女でそういう関係になりやすいのであって…」
モバP「そういうじゃ…わからないなぁ、もっとはっきり言えよ」
頼子「ッッッ」カァァ
モバP「はっはっはっ(こういう頼子もいいなぁ)」
モバP「それにしても…頼子、実際少し大きくなったんじゃないか?」ジー
頼子「Pさん…ど、どこを見てるんですか?」ギュ
モバP「言わなくてもわかるだろ?」
頼子「ッッッッ…Pさんのえっち」ボソ
モバP「頼子だって好きだろ」
頼子「な、何を言うんですか……バカ」
モバP「夜まで待てないな…だろ、頼子」
頼子「えっ………はい」
晶葉「だから私もいるんだが」
P・頼子「ッッッッ」
晶葉「まったく…事務所でイチャつくなとあれほど」
・・・
二宮飛鳥登場編
シンデレラプロ事務所
モバP「なあ、頼子、パーティーの時にさ」
頼子「はい…?二周年記念の時ですか?」
モバP「本好きな新人が…って言ってたよな」
頼子「はい、二宮飛鳥さん…でしたか?」
モバP「ああ、仲良くしたいか?」
頼子「それは…本好きなら話しやすいと思いますし」
モバP「本好きか…本…好きなんだろうけど、飛鳥の場合は頼子が思ってるのとは違う気が」
頼子「えっ、そうなんですか?」
モバP「今日事務所に来るんだけどな、うーん」
頼子「歯切れが悪いですね…どうかしたんですか」
モバP「いや、ちょっと気難しい娘だからさ」
頼子「今の私なら…大丈夫、任せて」
モバP「まあ、頼子にはありすや蘭子も懐いてるから大丈夫か」
頼子「ありすちゃんも蘭子ちゃんもいい娘ですよ」
モバP「ああ、それは…そうだな」
頼子「フフ、何となくわかりました…私も経験ありますから」
モバP「えっ!?」
頼子「…はい?」
・・・
飛鳥「お疲れ様」
頼子「お疲れ様です…あっ」
飛鳥「ん、センパイかな?」
頼子「古澤頼子です、よろしくね」
飛鳥「ボクはアスカ。二宮飛鳥。こんごともよろしく…」
頼子「うん(あれ?たしか、比奈さんの言ってたゲームの…やっぱりそうなんだ)」
飛鳥「ねぇ、キミ、今ボクの事、痛いヤツだって思っただろ」
頼子「え?」
飛鳥「でもね、思春期の14歳なんてそんなもんだよ、わからないだろうけど」
頼子「フフ、私にも14歳の頃…あったんだよ」
飛鳥「へぇ…」
・・・
モバP「おーい、飛鳥いるか?」
飛鳥「ああ、キミか。ちょっと頼子さんと話しててね」
頼子「フフ、ね…飛鳥ちゃん」
モバP「(あれ…何か馴染んでる?頼子…お前もそっち側だったか)」
飛鳥「さぁ、行こうよ、ボクに新しい世界を見せてくれるんでしょ」
モバP「おいおい、新しい世界ってなんだよ」
頼子「美術館ですよ、ちょうどイベントやってますから」
モバP「あのなぁ、飛鳥はこれから俺と打ち合わせ、頼子は取材だろ」
飛鳥「そうだったかな」
頼子「あ…」
モバP「仲良くしてくれるのはいいけど、仕事はちゃんとしてくれよ」
飛鳥「わかったよ、仕方がないね」
頼子「フフ、待つ時間は思いを深めるよ」
飛鳥「そうだね、流石頼子さん」
モバP「いやいや、まったく、その通りだな頼子」
頼子「あ…」
モバP「し、しまった…」
飛鳥「何でキミが共感するんだい」
モバP「いやー、これは…ははは」
頼子「二人共、打ち合わせしっかりね」
飛鳥「まあ、いいけどさ」
・・・
些細な喧嘩編
シンデレラプロ事務所
ちひろ「あ、もうこんな時間、そろそろお昼かな、Pさん一緒にどうですか?」
モバP「……ええ」
ちひろ「なーんて、Pさんは頼子ちゃんのお弁当ですよね」
モバP「いや…、今日は無いんです」
ちひろ「えっ、そうなんですか?」
モバP「はい…」
頼子「……」ジー
モバP「あ、頼子…」
頼子「……」ササッ
ちひろ「逃げ……ましたね」
モバP「……」ガクッ
ちひろ「喧嘩でもしました?」
モバP「そうなんですよ…実は…」
ちひろ「(えっ、私聞かないといけないの?お昼……あうう)」
・・・
昨夜
頼子のマンション
モバP「頼子、今日はどう、だった?」
頼子「……ん、その、すごく気持ちよかったよ」
モバP「そっか、よかった」
頼子「う、うん…」カァ
モバP「なぁ、頼子はさ…」
頼子「どうしました?」
モバP「いや…いつから俺の事好きでいてくれたのかなって」
頼子「えっ、いつからか…ですか?」
モバP「ああ」
頼子「うーん、いつのまにか気がついたらだと思うけど…」
頼子「デビュー決まって、初めての衣装貰った時くらいから…かな」
頼子「嬉しかったよ…すごく」
頼子「私の事…受け止めてくれて…私の知らない私を教えてくれて…」
モバP「そっか、じゃあ、俺のほうが先だな」
頼子「えっ、どういう…」
モバP「俺は初めて会った時からずっと好きだったよ」
頼子「は、はい?」カァ
モバP「アイドルのスカウトは一目惚れするような娘をって社長に言われたしな」
頼子「あ、それが私…なんですか、ふーん」
モバP「え、ふーんって…そこは」
モバP「嬉しくて…顔が緩んじゃいます…でも貴方ならいいかな」
モバP「ってなるところじゃないのか」
頼子「だって、その理屈だと美世さんや光ちゃんも好きってことですよね」
モバP「ええ、いや、それは…頼子は特別で…」
頼子「もういいです、お休みなさい」プイ
モバP「おい、頼子、頼子ーーー」
・・・
モバP「ということがありまして…」
ちひろ「………(こいつら…)」
モバP「ちひろさん、俺はどうしたら」
ちひろ「早く、頼子ちゃん抱きしめてきてください」
モバP「え、それ…大丈夫ですか?」
ちひろ「大丈夫です!…ほら頼子ちゃん、そこにいますし」
頼子「ッッッ…」カァァ
モバP「頼子…昨日はゴメンな」ギュウ
頼子「いえ…私こそごめんなさい…実はお弁当作ってきてて…」
ちひろ「私はお昼行ってきまーす」
モバP「いいのか、頼子」
頼子「………うん」
ちひろ「はぁ……」
・・・
コスプレ編
Pのマンション
モバP「頼子、そっちは片付いたか」
頼子「はい、終わりました」
モバP「じゃあ、休憩にしよう。頼子が手伝ってくれて助かったよ」
頼子「い、いえ…掃除や整理整頓は得意ですから」
モバP「飲み物取ってくるから、少し待っててくれよ」
頼子「はい…あ、そういえば机の周りはまだだったかな」
頼子「すぐ片付くよね…えっ…これは……女の人のDVD?」
頼子「……囚われた怪盗の卑猥な末路?……古河リコ?」
頼子「え、裏は裸、それに…ちょっと私に似てる?」カァァ
モバP「頼子お待たせ…ってあああああ」
頼子「Pさん、これは…」
モバP「いや、それは……頼子と付き合い出す前に」
頼子「帰らせていただきます」
モバP「頼子…」
・・・
数日後
Pのマンション
モバP「あれから、仕事が忙しくて頼子とは話せてない」
モバP「でもあっちから今日来ていいかって言ってきたんだから大丈夫だよな」
モバP「あれからあのDVD何回か見たけど」ピンポーン
モバP「ああ、頼子か…今開けるよ」ガチャ
モバP「なあ、頼子…その……うわぁ」
頼子「そんなに大きな声出さないで、近所迷惑ですよ」
モバP「ああ、すまん、でもその格好」
頼子「私のデビュー時の衣装ですよ」
モバP「いや、それはわかるが…どうしたんだ」
頼子「だってPさん、こういうの好きなんでしょ……だから」
頼子「ちひろさんにお願いして借りてきたの…」
モバP「頼子…わかってくれたか(ありがとう、頼子…)」ジーン
頼子「……(フフ、喜んでもらえたかな)」
・・・
モバP「で、だ頼子、なんで俺がベッドに拘束されてるんだ」
頼子「…はい?この手錠は私がちひろさん達に誘拐された時の…」
モバP「そうじゃないッッ」
頼子「だって、Pさんの欲望ばかりだと不公平だと思うの…」
モバP「頼子、お前は何もわかってないぞ」
モバP「怪盗頼子が捕まって乱暴される…そこに燃えるんじゃないか」
モバP「気情な頼子がやがて責めに屈していくという展開がだな」
頼子「ダメです、そんなの…ハート泥棒が実力行使で体も心も奪う展開がいいの」
モバP「こんなことしなくても俺の心は頼子のものだよ…だからッッ…フゴ」
頼子「このボールギャグもあの時のですよ、間接キスですね、フフ」
モバP「フー、フー」
頼子「フフ、かわいい人…それに私、明日撮影ですよ」
頼子「手を縛ったりして、跡がつくとダメなの」
モバP「ウー、ウー(それならせめてその格好のまま…)」
頼子「はい、目隠しもどうぞ」
モバP「ウウーッッ(頼子、お前は何もわかっちゃいない、わかっちゃいないぞーーー)」
・・・
頼子「……」スヤスヤ
モバP「結局、コスプレをやめるまで拘束は解かれなかった…」
モバP「まったく、頼子のやつめ…これじゃ頼子の欲求を満たしただけじゃないか」
モバP「でも…されるがまま…その、けっこう良かったな」
頼子「……(フフ)」
・・・
聖夜・心通わせて編
クリスマス
ある公園
頼子「いい…夜ですね、Pさん」ギュ
モバP「ああ、ホントだな、パーティーの片付けありがとな」
頼子「ううん、パーティー中にも片付けやすいようにしてたし…」
頼子「皆も気を利かせて、二人にしてくれたみたいだし…」
モバP「ああ、ちょっと歩いて帰ろうか」
頼子「……うん」
頼子「ねぇ、Pさん」
モバP「ん?」
頼子「みんな心に何かを秘めて…聖夜を迎えるんですね…」
モバP「頼子はどうなんだ?」
頼子「私ですか?…感謝の心を伝えたくて…貴方に…」
モバP「頼子、これ…ありがとう」ギュ
頼子「あ…嬉しい……」ギュ
・・・
Pのマンション
モバP「……ふぅ」
頼子「ぅぅん、ねぇ、Pさん」
モバP「どうした?」
頼子「Pさんが知らない私…きっとまだいっぱいあります…」
モバP「ああ…」
頼子「でも、こうして心を通わせてくれたら、いつかは…」
モバP「いつかは…なんだ?」
頼子「え、それは…い、言えません」カァ
モバP「ふふ、頼子…これ」パカ
頼子「えっ…これは、その…」ポッ
モバP「給料の三ヶ月分じゃないけどな…でもいつかは…な」
頼子「うん……」
モバP「でも、俺の知らない頼子かぁ…今年一年で結構色々わかったけどな」
頼子「えっ?」
モバP「例えば、夜は結構大胆だとか」
頼子「ッッッ、ス、ステージの上とかにしてください」
頼子「そもそも誰のせいだと思ってるんですか」ポカポカ
モバP「いてて、少食は確かだけど、けっこう食い意地張ってるよな」
頼子「そ、それは…Pさんが急に声かけるから」
モバP「クレープの時もそうだけど、お月見のお団子とかさ」
頼子「だって…あれは……」
頼子「Pさんだって、酒癖悪いじゃないですか」
モバP「ウッ」
頼子「私以外の娘にセクハラまがいの事するとそのうち捕まりますよ」
モバP「ウウッ…って頼子にならいいのか?」
頼子「え、えっと、それは…いいですよ」
モバP「頼子…」
頼子「…Pさん、愛してます」
モバP「俺もだよ」チュ
・・・
数年後
社長「まだこんな所にいたのか、君」
モバP「あ、社長…なんだか実感湧かなくて」
社長「花婿が花嫁を待たせるものじゃないぞ」バン
モバP「イテテ、わかりました、行きますよ」
社長「さぁ、胸を張りたまえ、君の大切な娘が待ってるぞ」
モバP「ええ(きっとこれからも大変な事がたくさんあるだろうけど)」
モバP「(二人ならきっと大丈夫だよな…)」
モバP「今行くよ、頼子」
おしまい

