ケース1・古澤頼子の場合
茨城県・某駅
モバP「終電が無くなってしまった…」
モバP「打ち合わせが長引いて…くそ」
モバP「あー給料日、来週だからなぁ…どうしたら」
モバP「…夏だから、風邪は引かないよな、ハハ」
頼子「…Pさん?」
元スレ
モバP「終電が無くなった…」
http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1373283879/
モバP「えっ…頼子か?どうしてこんな所に?」
頼子「Pさんが大声で話してたから…それに私の実家…この近くだから…」
モバP「ああ、そうか…いや、こんな時間に女の子の一人歩きは良くないぞ」
頼子「うん…、そうですね、気をつけます」
頼子「ところで、…Pさん、もう終電ないんじゃ?」
モバP「ああ、そうなんだ…仕事が長引いてな」
頼子「Pさん…泊まる所あるの?」
モバP「いやー、それがな、ああ、近くにビジネスホテルないか?」
頼子「この季節の週末は…安い所はどこも満員ですね」
モバP「だよな…」
頼子「Pさん、う、うちに…泊まりませんか…?」カァァ
モバP「何言ってるんだ、担当アイドルの家に泊まるなんて」
モバP「それにほら、タクシーで帰るよ」
頼子「さっき、給料日前で厳しいって…言ってたの」
モバP「うっ…」
頼子「…女の子の一人歩きは良くない…でしょ?」
モバP「じゃあ、家まで送っていくよ」
頼子「それに、私は実家暮らしだから…、部屋はいくつもあるよ」
モバP「うう…」
頼子「スカウトしてくれた後、両親に挨拶してくれたから…」
頼子「父も…、母も…、Pさんのことは信頼してくれてるの…」
モバP「ううう…よ、よろしくお願いします」
モバP「ご両親に連絡しておいてくれよ」
頼子「はい………ふふ」
・・・
頼子の実家
頼子「つきましたよ、Pさん」
モバP「ああ、久しぶりだな、あの時以来か…」
頼子「うん…父はすごく反対したけど…、Pさんが説得してくれて」
モバP「娘の将来を心配する気持ちは当然だよな」
頼子「あの時のPさん、カッコ…良かったよ……」
モバP「大人をからかうんじゃない」
頼子「…はい、じゃあ、上がってPさん」
モバP「ああ、何だか静かだな…」
頼子「それは…父も母も仕事で今日は帰れませんから」
モバP「ッッッ、な、なんだってッ」
頼子「Pさん、近所迷惑だから、お静かに…」
モバP「いや、頼子、話が違うぞ」
頼子「両親がいたら問題なくて、いないと問題ないの?」
モバP「それは…」
頼子「私もPさんのこと…信じてるの」
モバP「わ、わかった」
頼子「うん…、あ…お風呂使って、汗落としてください」
モバP「何だか、悪いな…」
頼子「私は…もう入ったから、上がったら…抜いてね」
モバP「ああ、わかった」
・・・
浴室
モバP「つい、言葉に甘えてしまったが…ああ、疲れがどこかに飛んでいくな」
モバP「頼子はもう入ったって言ってたな…」
モバP「この湯に頼子が……イカンイカン」
頼子「何がいけないの…、Pさん…?」
モバP「い、いや、ただの一人言だ」
頼子「おかしい、Pさん。湯加減は…どうですか?」
モバP「ああ、最高だよ、それで何しに来たんだ」
頼子「うん…、着替え持ってきたの、父の予備だけど…」
モバP「ああ、何から何まですまないな」
頼子「じゃあ、ここに置いておきます…」
頼子「ねぇ…Pさん……」
モバP「どうした、頼子?」
頼子「ううん、何でもないの。のぼせないでね」
モバP「ありがとう、頼子」
頼子「うん、ごゆっくり…」
モバP「(…ちょっと色々期待してしまった)」
モバP「(イカンイカン、頼子はあくまでも担当アイドルだ)」
頼子「(背中流してあげたかったな…でも、まだ…)」
・・・
リビング
モバP「ああ、いいお湯だった」
頼子「あ、Pさん…、待ってたの…」
モバP「頼子、まだ寝てなかったのか?」
頼子「お客様をおいて寝たりしません」
モバP「いくら若いからって…」
頼子「少しだけ、お話したいの」
モバP「少しだけ、だからな」
頼子「うん…」
頼子「ねぇ、Pさん、私、春から一人暮らししようと思うの」
モバP「え、どうしたんだ、急に…」
頼子「実は前から考えていたんだけど、春から大学生だし、ちょうどいいかなって」
頼子「せっかく、大学にも行くんだし、自分が勉強したいことしっかり勉強したいの」
頼子「ここからだと遠いけど…、大学の近くに住めば…、通いやすいし」
モバP「頼子はすごいな…俺の学生時代は…まぁ、ハハハ」
頼子「ううん、こんな風に思えるのはPさんのおかげ…」
モバP「いや、実際に頑張ったのは頼子だよ、それに変わったよな」
頼子「うん、Pさんが私を信じてくれたから…私も自分を信じられるようになったの…」
モバP「ハハ、何だか照れるな…、一人暮らしって不安じゃないのか?」
頼子「うん、少し…でもそれ以上に新しいことが始まりそうで、ドキドキしてるの」
モバP「ハメを外すのと、いかがわしいサークル活動は禁止な」
頼子「うん、わかってる…私はアイドルだから、それに…ふふ」
モバP「うん、どうした?」
頼子「いいえ、何でもありません」
頼子「今度一人暮らしの事、色々教えて下さいね」
モバP「ああ、俺で教えられることならな」
モバP「そうだ、女子寮に入るか?」
頼子「うーん、それはゆっくり考えますね」
頼子「あ、そろそろお休みになりますか?」
モバP「ああ、そうだな…」
頼子「じゃあ、書斎が空いてるので使ってください、案内しますね…」
・・・
書斎
頼子「どうぞ、こちらです…」
モバP「へぇ、すごいな…さすが頼子のお父さんだ」
頼子「うん、ねぇ、見て…Pさん」
モバP「月、よく見えるんだな…」
頼子「父がこだわったんです…私も好きでよくここで月を…見てます」
モバP「……」
頼子「Pさん?」
モバP「いや…、なんでもない(月明かりに照らされた頼子…綺麗だな)」
頼子「今日は月が…それで散歩してたんです」
モバP「夜は気をつけろよ」
頼子「はい、気をつけます…」
モバP「じゃあ、そろそろ休めよ…今日はありがとうな」
頼子「いえ、お休みなさい、Pさん」
モバP「ああ、お休み、頼子」
・・・
モバP「頼子…、俺の担当アイドル…、俺の…」
モバP「俺は何を考えているんだ…」
モバP「何だか、眠れないな…」
モバP「いや…そうも行かないな…早く寝ないと…」
・・・
頼子の部屋
頼子「Pさん…もう寝たかな…」
頼子「Pさん…Pさんは気づいてる?私の…本当の気持ち…」
頼子「それに…Pさんのたった一つの大切な…」
頼子「今宵は月が…綺麗ですね、Pさん」
頼子「眠れないよ……」
・・・
翌日、Pは頼子の両親が帰ってくる前に始発で帰宅し、着替えて出社した
事務所で頼子と会ったPは昨日の夜の事を思い出して挙動不審になる
それを見た凛やまゆに詰め寄られるのはまた別の話
おしまい
ケース2・片桐早苗の場合
都内某所
モバP「終電が無くなってしまった…」
モバP「今日の打ち合わせは長くなりそうだったけど…やっぱりか」
モバP「まあ、幸い事務所とそんなに離れてないし」
モバP「今日は事務所で寝るか…」
モバP「替えのネクタイやスーツあるかな」
モバP「皆の担当P何だから、しっかりないとな…」
早苗「あらー、P君じゃない、いいとこで会ったわ」
モバP「早苗さん…、ウッ、酒臭い…」
早苗「なんだー、P君は今までお仕事だったの?」
モバP「ええ、そうですよ(ここは早く逃げないと明日が…)」
早苗「P君はお姉さんがタイホしたわ、さあ、あたしのマンションで飲むわよ」
モバP「いえ、俺は明日の朝も早いので…」
早苗「ふーん、あたしの酒が飲めないっていうの」ゴキッ
モバP「痛いッ、痛いです、早苗さん、わかりました、行きますから」
早苗「そうよぉ、最初から、しゅなおになりなさい」
モバP「この酔っぱらい、早く何とかしないと」
早苗「あん、何か言った?うるさい口は物理的に塞ぐぞ」
モバP「いえ、何も…」
早苗「さあ、まずコンビニで買い出しよ、荷物持ちよろしく」
モバP「はい…」
・・・
早苗のマンション
モバP「早苗さん…すごいとこに住んでますね」
早苗「それには秘密があってね」
モバP「いい不動産屋に知り合いでもいるんですか、教えてくださいよ」
早苗「うーん、ちょっと違うなぁ」
モバP「もったいぶらないで教えて下さいよ」
早苗「…実はここで首吊りがあったのよ」
モバP「ッッッ、俺やっぱり帰りますッ」
早苗「待ちなさいッ、男が情けないこと言うんじゃないのッ」ガシッ
モバP「嫌です、離してくださいッ、ウグッ」
早苗「こんな事、気にしてたら、警察官なんて勤まんないのよ」ゴキッ
モバP「ぐえッ」
早苗「あ…やりすぎた」
おしまい
・・・
モバP「うーん」
早苗「お、P君、目醒めたね」
モバP「うう、早苗さん、ヒドイですよ、イテテ」
早苗「ゴメンゴメン、さ、一本いっとこ、風呂あがりはこれが一番ッ」グビッ
モバP「早苗さん、いつの間にシャワー浴びたんだ」
モバP「(普段はガサツだけど…風呂あがりは色っぽいんだな)」
モバP「(それに幼い顔立ちに似合わず体は…)」ゴクリ
早苗「何見てるのかなぁー、お姉さんの魅力にやられたかな」
モバP「そ、そんなことありません」グビグビ
早苗「お、P君、イイ飲みっぷりじゃん」グビグビ
モバP「もうやけだ、お化けでも何でも来いッ」グビグビ
早苗「これは期待出来そうかなぁ」グビグビ
・・・
早苗「うー、Pきゅんもなかなか、にょめるじゃない」グビ
モバP「早苗しゃんこそ、しゃすがですね」グビ
早苗「そういえばさー、P君ってぇ、どうしてPになったのぉ」グビ
モバP「ああ、それは…、しゃちょうに声かけられたんれす」グビ
モバP「何でも、俺の顔にティンときらとかれ」グビ
早苗「ふーん、うちしゃりょう、変わってるからねぇぇ」グビグビ
モバP「しゃなえさんはどうして何ですかぁ?」グビ
早苗「ッッ、それはキミに口説かれたからじゃない」
モバP「警官になった時の話れすよぉ」グビ
早苗「…もう、この子は」バン
モバP「痛いれすよ、早苗さん、で、どうして何ですか?」
早苗「うーん、昔から警察にお世話になること多くてね」グビ
モバP「…やっぱり」グビ
早苗「ああん?もちろん、ヤバイことはしてないわよ」グビ
早苗「武道の心得はあったし、なし崩し的にね、ぷはー」
モバP「へぇ、両津勘吉みたいですね、ぶへッ」
早苗「こら、あんなのと一緒にすんじゃない」
早苗「まあ、トラブルが多かったのは事実だけどね」グビビ
モバP「ほら…」グビ
早苗「…、でも仕事は楽しかったよ」プシュ
モバP「未練…ありますか?」
早苗「ないない、アイドルも楽しんでるから」グビビ
モバP「それは…よかったです」グビ
早苗「キミがスカウトしたんでしょうが、自信もちなしゃい」バン
モバP「は、はい、痛いですよ」グビ
早苗「今日は朝まで飲むぞーーー」グビビビ
・・・
モバP「うーん、頭痛い…今何時だ…」
モバP「5時か…、一度帰って着替えないと…オエ」
早苗「うーーん」
モバP「早苗さん、こんな所で寝ると風邪ひきますよ」
早苗「…」
モバP「しょうがない人だな…確か寝室は…」
モバP「…軽いな…こんな体で頑張ってるんだ…」
モバP「早苗さん…」
モバP「それに…いい体…だよな、ゴクリ」
早苗「P君」
モバP「いッ、ごめんなさい、ごめんなさい」
早苗「うーん、P君、ペースが落ちてるぞぉ」ムニャムニャ
モバP「こんな時までお酒ですか…」
モバP「ゆっくり、休んでください…」
モバP「今日は楽しかったです、また一緒に飲みましょう」
早苗「うーん、P君…」
・・・
その後、Pは着替えはしたが思いっきり二日酔いで出社し
ちひろさんに張り付いたような笑顔でお説教され
頼子や凛を初め数名のアイドルから色々と詮索されるのでした
おしまい
ケース3・神谷奈緒の場合
千葉県・某所
モバP「終電が無くなってしまった…」
モバP「…はぁ、最近まともな時間に帰れないな」
モバP「いや、これも皆をトップアイドルにするためだ」
モバP「俺が頑張らないとな…、コンビニで腹ごしらえでもするか」
モバP「この光はなんだか、引き寄せられるよな…ってあれ、奈緒?」
奈緒「おう、Pさんじゃないか、どうしたんだよ、こんなとこで」
モバP「奈緒こそ、こんな時間に出歩いて、危ないだろ」
奈緒「アタシん家、このコンビニの上だっての」
モバP「ああ、そうだったか…でもな…」
モバP「仮にもアイドルがそんな格好で出歩くのはどうかと思うぞ、ほら」
奈緒「お、おい、何すんだよッ」
モバP「店内、冷房で結構寒いぞ…」
奈緒「体調管理も仕事の内…だろ……バカ」カァァ
モバP「そうだ、奈緒もしっかりしてきたな、偉いぞ」
奈緒「こ、子供扱いすんじゃ…ない…」
モバP「ああ、ごめんな」
奈緒「で、Pさんは何でこんなとこにいんだよ」
モバP「実は終電無くなってな…夜食買おうと思って…」
奈緒「何やってんだよ、仕事熱心も、ほ、ぼどほどにな」
モバP「そう言う奈緒はどうしたんだ」
奈緒「アニメ見てたら…小腹空いてさ…それで」
モバP「こんな時間だから、軽いものにしろよ」
奈緒「わ、分かってるよ、そんなこと」
奈緒「…Pさん、エロ本買うなよ」
モバP「買わないよ…」
・・・
奈緒「よし、これでバッチリだな」
モバP「奈緒の分、俺が出すよ」
奈緒「いや、いいって、何か悪いしさ」
モバP「まあ、これくらいだから気にするな」
奈緒「わ、わかったよ、じゃあ一緒に頼む」
奈緒「(こ、これってプレゼントだよな!?)」カァ
モバP「もうちょっと、買ってもいいぞ」
奈緒「あ、じゃあチキン追加で」
モバP「(本当に頼むか…)」
・・・
奈緒「人にほどほどにって言うわりには、Pさんはしっかり買ってるじゃねえか」
モバP「晩飯まだだったんだよ」グー
奈緒「な、なあ、あたしん家、あ、上がっていけよ」
奈緒「普段世話になってるし、立って飯食う気か?」
モバP「でもなぁ…」
奈緒「それに両親いるし、Pさんに会いたがってるしさ」
モバP「いや、こんな時間に上がり込むのはまずいだろ」
奈緒「内の親はそんなの気にしねぇって」
モバP「わかったよ、じゃあ、ご挨拶と食事だけさせてもらうな」
奈緒「オ、オウ(あ、挨拶って何言ってやがんだ)」カァァ
・・・
奈緒「ただいまー、ってあれ?暗い?」
モバP「おい、奈緒、どうしたんだ?」
奈緒「ああ、今電気つけるよ…」パチ
奈緒「ウン?手紙と…これは」カァァァ
モバP「奈緒…何が書いてあるんだ」
奈緒「み、見んじゃねぇッ!」
モバP「ああ、すまん」
奈緒「(最近パパとご無沙汰してるから、二人でしてくるわ)」
奈緒「(P君が一緒なんでしょ、頑張りなさいよ)」
奈緒「(追伸、する時はちゃんとこれ使いなさいね)」
奈緒「………」プシュー
モバP「な、奈緒、どうしたんだ…」
奈緒「あ、ああ、な、なななッ、何でもねえよ」
モバP「そ、そうか…?」
奈緒「ほ、ほら、早く飯食おう、それにアニメ見ないと」
奈緒「(あのバカ親ーーー、アタシとPはそんなんじゃ無いっての)」
モバP「奈緒…?」
奈緒「ッッ…顔近…いよ」
・・・
モバP「ご、ご両親…出かけたのか…」
奈緒「ああ…」
モバP「……(それって…あれだよな)」
奈緒「……(あれのため、何て言える訳…ないよな)」
奈緒「……(これ、どうすんだよ)」
モバP「奈緒」
奈緒「ひ、ひゃい」
モバP「あ、アニメでも見ようか」
奈緒「そ、そうだな、うん、アニメ見よう、アニメ」
奈緒「(そうだよ、あたしとPはそんなじゃねえし、そんなんじゃ…)」ズキッ
・・・
モバP「あ、このアニメ懐かしいな、高校の時に見てたよ」
奈緒「へぇー、Pさんもアニメ見てたんだ」
モバP「ああ、今ほど数は多くなかったけどな」
モバP「それに当時はこういうのに市民権なかったから」
モバP「見てるってあんまり人に言えなかったな」
奈緒「そっか、何か残念だな」
モバP「奈緒さ、学校で結構モテないか?」
奈緒「ハ、ハァ?急に何言いやがるんだッ」
奈緒「(そ、それって遠回しに…)」
モバP「い、嫌、男ってアニメの話出来る女の子って嬉しいからさ…」
奈緒「あ…そ」
奈緒「…うん?ああ、そうだな、今日はアニメの話しようぜ、ハハ」
モバP「ああ…、急にどうしたんだ」
奈緒「な、何でも無いって」
奈緒「(アニメの話が出来る女の子が好きか、そうか)」
奈緒「な、Pさん、次これ見ようぜッ、最近ハマってるんだ」
モバP「へぇ、それは楽しみだな」
・・・
奈緒「う、うん、やっぱり、おもしろ…ふぁ」カクン
モバP「奈緒、眠いなら無理するなよ
奈緒「…いや、寝てなんか無い…」グラ
モバP「おい、奈緒…寝たか」
モバP「奈緒…結構いい匂いだな…」
奈緒「うん…」
モバP「おいおい、担当アイドルに何考えているんだ…」
モバP「学生の時、こんな風に話せる女子いて欲しかったな」
奈緒「Pさん…あたし、寝てないからぁなぁ」
モバP「毛布、取ってきてやるか…」
・・・
結局、奈緒の両親は気を利かせて昼過ぎに帰って来た
その手には赤飯が持たれており、奈緒と大げんかになる
目が真っ赤なPはやっぱりちひろさんに笑顔でお説教されるのでした
おしまい
ケース4・鷺沢文香の場合
都内某所
モバP「終電が無くなってしまった…」
モバP「…はぁ、最近疲れが溜まってるな」
モバP「いやいや、せっかく事務所が軌道に乗ってきたんだ」
モバP「アイドルの皆も大変なんだ…俺が弱音をはけるか」
モバP「それにしても…けっこう酔っ払ってる人が多いな」
モバP「あの女の人なんて…両手に荷物で大変そうだ」
モバP「………どこかで見たことがあるような…文香ッ?」
モバP「まさか、文香が飲酒…?」
・・・
モバP「なあ、文香?おい」
文香「あ、Pさん…え、どうしてこんなと…キャァ」
モバP「大丈夫かッ」ガシッ
文香「Pさん…ありがとう…ございます。ああッ本がッ」
モバP「これ、全部本か?ああ、手伝うよ」
文香「すみません…よろしく…お願いします」
モバP「もしかして、ふらふら歩いてたのは本が重くてか?」
文香「はい…、お給料がいただけたのでつい…」
モバP「そうか…ごめん文香」
文香「はい?」
モバP「俺、文香がお酒飲んで千鳥足なのかと想った」
モバP「本当にごめん」
文香「(…まっすぐな人、それに…)」
モバP「そうか…でも文香もこんな時間にどうしたんだ?」
文香「はい…この近くの書店に言ったら…つい夢中になってしまいまして…」
モバP「文香は本が好きなんだな」
文香「書の世界に入り込むと時が止まったような感覚になって…」
モバP「それでこんな時間まで…」
文香「家はこの近くなので…歩いて帰れます」
モバP「手伝うよ…さっきのお詫びもしたいし」
文香「え、でも…、じ、じゃあお願い…します」
モバP「ああ、片方持つよ…って重ッ」
文香「大丈夫ですか、Pさん」
モバP「ああ(文香って結構力あるんだ」
文香「どう…しました?」
モバP「いや、何でも無い…」
文香「あ、そこを曲がってください」
・・・
文香のマンション
文香「つきました…」
モバP「へぇ、結構いい所に住んでるな」
モバP「…事件は起きてないよな」
文香「いえ、そんな事はありませんよ」
文香「本を置くスペースが欲しかったのと…」
文香「一人暮らしの事で、両親や叔父に相談したら、こんなことに…」
モバP「まあ、俺もこの方が安心出来るよ」
文香「そうですか…あ、大変でしたよね、お茶くらい出しますよ…」
モバP「ああ、悪いな、お言葉に甘えるよ」
文香「じゃあ、上がってください…」
モバP「失礼します…って、うわっ」
モバP「玄関まで本が溢れて…洗面所もか…」
モバP「(お宅訪問企画は出来ないなこれは…)」
文香「どうしましたか?」
モバP「文香…もっと整理した方が…んッ」
モバP「歯ブラシが二つ…、文香…これはまさか…」
文香「一つは…、頼子さんのです…」
モバP「えっ、頼子?どうして…」
文香「はい…頼子さんが仕事で遅くなった時、泊まってもらってます」
モバP「ああ、ここだと頼子の乗り換え楽か…」
モバP「(文香も結構面倒見がいいんだな)」
文香「あああ……」ガサガサガサ
モバP「本の雪崩…」
文香「ああ、せっかく頼子さんに掃除してもらった所まで…」
モバP「(逆に面倒見られてるのか…)」
モバP「文香、大丈夫か…」
文香「はい…、あ、お茶です」
モバP「ありがとう…おいしいな」
モバP「文香は本当に本が好きなんだな」
文香「ええ…アイドルになってもこれは大切にしたい…から」
文香「あ、本好きの友達も増えたんです…」
文香「頼子さんはよく来てくれますし…むつみさんと千夏さんも…」
モバP「へぇ、みんな本好きだもんな」
文香「アイドルになる前はずっと一人で本を読んでばかりで…」
文香「友達もいなかった…けど、別にそれでもいいって…」
モバP「…」
文香「でも、Pさんにスカウトされて…、アイドルになって…」
文香「私も何かが変わったのでしょうか」
モバP「そうだな…、もちろんだよ」
文香「………そうですか…ありがとうございます、んん」
モバP「文香、だいぶ疲れているんじゃないか…って俺もか」
文香「頼子さんが泊まる時のために…布団あります…よ」
モバP「ああ、いや、でもアイドルの部屋に泊まるわけには」
文香「ええ…でも、こんな時間から…かえ………」
モバP「文香…?」
文香「うん……」
モバP「文香…寝た…のか、ふあ…」
モバP「こんな所で寝ると風邪引くぞ…」
モバP「布団は…これ、か…」
文香「すーすー」
モバP「文香…白髪無くなったんだな」
モバP「それに少しいい香りがするな…」
モバP「アイドルらしく…なった…よな、それに、綺麗…だな」
モバP「俺も…うう……」
・・・
文香「…ううん。朝…」
文香「そういえば、Pさん……は…ッッッ」
文香「え…え…これは…」カァァ
モバP「あ…、文香、おはよ…」
文香「いやーーーーー」ダッ
モバP「え、文香…、ああッッ」
・・・
その後、この日の昼ごろには誤解はとけたが
文香へのPの態度があまりにも必死であったため
また余計な誤解が生じたのは言うまでもありません
おしまい
ケース5・姫川友紀の場合
某ドーム球場
友紀「いやーー今日は仕事も早く終わったし、野球観戦日和だね」
友紀「さすが、我がキャッツ、今日も絶好調だね」
友紀「よしッ、中押し、これで勝てる」
友紀「さあ、盤石の勝ちパターン継投…あえッ」
友紀「でもまだ、抑えの切り札のニシ………ッッ」
友紀「え、延長なら、層の厚いキャッツ有利だから…」
友紀「か、勝ち越された……」
友紀「…………ッッッ」
・・・
都内・某ドームの最寄り駅近く
モバP「終電が無くなってしまった…」
モバP「ふぅ、まあ、この辺りな同じような人もいるから、いいか」
モバP「お、今頃、球場から人が、延長になったんだ…」
モバP「ここまで長くなって負けたら悲惨だな」
モバP「友紀がいたら、どんな顔するだろうな…って友紀…なのか?」
友紀「…………」フラ
モバP「…仕事あがる時はおかしいくらい元気だったよな」
友紀「………ううう」フラフラ
モバP「ああ、今日野球観戦するから、あんなテンションだったのか…」
友紀「………ああ…ああ」フラフラ
モバP「しかし、これはさすがにそのままにしておけないな」
モバP「おーい、友紀」
友紀「…ん、サインならお断りだよ……ああ、Pか…」ユラ
モバP「ああ…重症だな、これは…」
友紀「どうしたのP、何か用かな?」
モバP「うーん(そんなにヒドイ試合だったのか…)」
モバP「その、なんだ、今日は残念だったな…」
友紀「ぷ、ぷろりゅーしゃー」
モバP「うわ、急に泣き出した」
友紀「わ、私のしゃかもとが、しゃかもとがーー」
モバP「い、いいいから落ち着け、友紀」
友紀「うわーーーん」
モバP「とりあえず、ここを離れよう」
・・・
ほど近いコンビニ
モバP「ほら、好きなもの買っていいから、何か飲んで落ち着け」
友紀「…ビール」
モバP「はぁ?」
友紀「ビールがいい…」
モバP「わ、わかったよ…ホラ…あ、俺の分も買うか」
友紀「今日はヤケ酒付き合ってよ…」
モバP「い、いやそれは…何本買うんだよ」
友紀「いいじゃん、どうせもう電車ないんでしょ」
モバP「いや…そうだけど…なんでわかった」
友紀「そりゃ、試合長引くと電車無くなる人は帰るからさ」
友紀「この時間、この辺りにいる人は大体そうだよ」
モバP「…友紀のくせに鋭い」
友紀「まあ、だから飲もう、私はキャッツ、Pは仕事の愚痴話してさ」
モバP「う…、まあ、たまにはいいか…」
友紀「ねえP、そこは、担当アイドルとそんなことー」
友紀「みたいな事言って、照れたりするのが礼儀でしょ」
モバP「いやー、友紀だからな」
友紀「…うう、今に見ててよ」
・・・
友紀のマンション
モバP「それでどうして、友紀のマンションに来るんだ」
友紀「そりゃ、私の意外な一面を知ってもらうためでしょ」
モバP「へぇ…じゃあ、失礼します…」
友紀「いらっしゃーい」
モバP「いや、変なモノマネはいらないぞ友紀」
友紀「…さ、入って入って」
モバP「ふーん…意外な…一面…ねぇ……」
友紀「どう、P」
モバP「(キャッツグッズしかないじゃないか…)」
友紀「どう?」
モバP「(どうして、そんなに得意満面なんだ…)」
モバP「…お疲れ様、友紀」
友紀「い、いや、待ってよP」ガシ
モバP「…当たってるぞ、友紀」
友紀「あ、あああ、当ててんのよ」カァァ
モバP「声震えてるぞ(けっこう柔らかかったな…)」
友紀「と、とにかくビール飲もうよ」
モバP「ああ、そうだな、せっかくだし」
・・・
友紀「でさ、ガッツがねぇ…」
モバP「何度目だよ、その話…」チビ
友紀「ぷろでゅーしゃー、聞いてるの?」ドン
モバP「ああ、聞いてるよー」チビ
友紀「だからしゃー、それでねぇー」
モバP「(黙ってればけっこうかわいいだけどな…)」
モバP「(でも、このキャラのおかげで仕事もあるのか…)」
モバP「(かわいいって…何を考えてるんだ俺は…)」
友紀「ねぇ、ぷろりゅーさぁー」
モバP「うっ…(胸見えてるって…)」
友紀「話、聞く気がないなら、こうだー」ガバッ
モバP「お、おい…友紀」
友紀「うーん、しゃかもとー、ガッツーー」
モバP「はぁ…まったく、友紀は…」
モバP「う…さっきより、しっかり当たってるな…」
モバP「顔も性格も幼いけど…体は…イカンイカン」
友紀「ううーーん、うちゅみ…」
モバP「寝てるんだから…仕方ないよな…うん」
モバP「へぇ、意外といい匂いがするな…」ギュ
友紀「うん、こんな…所にバット…?うーん」
モバP「ああッ、ま、まずい、いくら友紀でもこれはまずい…」
モバP「ベッドに寝かしてやるか…」
友紀「うん…ぷろ…でゅーさー…」
モバP「よし……、寝顔はかわいいんだけどな…」
モバP「それにしても…いいや、よそう」
モバP「少し…いたずらしていくか…」
モバP「片栗粉は…お、あったな…これを」
モバP「これを…、ふふ」
・・・
友紀「うーん、昨日は…あれ、Pは…ンンッ」
友紀「これ…、え、え、ええええッ」
友紀「ど、どどどういうこと…もしかして昨日はホームラン?」
友紀「Pさん…、まだ私たち早いよ…」
友紀「でも、そういうことだよね」ポッ
・・・
結局、友紀に冗談は通じず…翌日Pと顔を合わせた友紀はすっかりしおらしくなっていた
さすがにPも焦り、事情を説明したが友紀の家に泊まったことは事務所に知れ渡り
やはり、一部アイドルとちひろから責められるPなのでした
おしまい
ケース6・浜口あやめの場合
都内・某繁華街
モバP「終電が無くなってしまった…」
モバP「…接待もキツイな」
モバP「まあ、気が気でなかったから、あんまり酔ってないのが幸いか…」
モバP「はぁ…漫画喫茶で夜明かしか…んん」
??「わたくし…き、きょうは暇でご…です」
??「そ、その…遊ばないで…ござ…ですか」
男「キミ、女子高生?かわいいねー、あれ、どこかで見たような…」
モバP「あーごめんなッ、待たせちゃったなー」
モバP「さあ、今日はカラオケ行くんだったな、さぁいくぞ」グイ
あやめ「…あ、P殿、何をあああーー」
・・・
モバP「おい、あやめ、これはどういうことだッ」
モバP「あれはなんだ、自分がアイドルだってわかってるのかッ」
あやめ「これは…その…あ、あやめは、あやめはくノ一にならないと…グス」
モバP「あやめ…、一体どうしたんだ…ちゃんと事情話してくれよ」
モバP「ああ、人が集まって来たな…そこのカラオケボックスでいいか」
あやめ「はい…グス」
・・・
カラオケボックス
モバP「さあ、ここならゆっくり話せるだろ」
モバP「なあ、あやめ、俺は…プロダクションはプライベートまで縛ることはしない」
あやめ「……」
モバP「でもな、未成年の子を預かる以上、立派な大人になってもらいたい」
モバP「あやめはどうしてあんな事してたんだ」
あやめ「…それは…」
モバP「…お金……か?」
あやめ「いえ…そうではない…です」
モバP「じゃあ、それを教えてくれよ…」
モバP「さっき言ってたくノ一が…っていうのが理由か?」
あやめ「はい…あやめは本当のくノ一を知りませんでした…」
モバP「あやめはくノ一忍ドルだろ、それなのにどうしたんだ」
あやめ「その…今後の仕事に役立てようと、頼子殿と文香殿に相談しまして」
モバP「おい…あの二人がけしかけたのかっ」
あやめ「ち、違います、あれはわたくしが勝手にやったことで」
モバP「そ、そうか…、そうだよな」
あやめ「くノ一の参考文献を色々と貸していただきまして…」
・・・
シンデレラプロ事務所
あやめ「頼子殿、文香殿、折り入ってお二人にお願いがあります」
頼子「どうしました?」
文香「……はい」
あやめ「わたくしはもっとくノ一について深く知りたいです」
あやめ「そこでお二人に、良い本を貸していただいて、勉強したいと思います」
文香「……はぁ」
頼子「時代小説はいかがですか…」
あやめ「いえ、そういうものではなく、くノ一の真実の姿を知りたいのです」
頼子「(…文香さん、そもそも忍者って…)」ヒソヒソ
文香「(ええ…、幻滅すると思います…)」ヒソヒソ
あやめ「お二人ともどうされたのですか?」
頼子「い、いえ…(何か、貸してあげては…)」ヒソヒソ
文香「…ええ(でも…あまり、ご意向に沿いそうなものは…)」ヒソヒソ
あやめ「い、いかがですか…」キラキラ
文香「で、では…私の蔵書をいくつか…」
あやめ「ほ、本当ですか?かたじけない」
あやめ「では早速、今日伺います」
文香「え、今日ですか…」
頼子「私もご一緒しますね…」
・・・
あやめ「ということがありまして…」
モバP「それでどうして、ああいうことになるんだ」
あやめ「お二人から渡された本以外に…文香さんの部屋で見つけた本が…」カァ
あやめ「これ…なのですが、薄いので最初に読み始めまして」
モバP「ああ…ッッ、おいこれは…、ええッ?」
あやめ「そこの描かれているくノ一は…その女性の…武器を……男性の心を…と」
あやめ「わたくしには出来ません…こんな事は……」グス
モバP「……(いくら何でも影響受け安過ぎだろ、どうしたものか)」
あやめ「さっきもすごく怖くて…P殿が来てくださらなければ…」グス
あやめ「わたくしはくノ一失格です…わあああ」
モバP「あやめは立派なくノ一だよ」
あやめ「えっ?」
モバP「男性を虜にするのがくノ一なんだろ?」
モバP「アイドルの活動、まさにそのものじゃないか」
あやめ「P殿…」パアア
モバP「だから、もうあんなことをしたらダメだぞ」
あやめ「はいっ…」ギュッ
モバP「…おい、あやめ」
あやめ「少し…こうさせてください、こ、怖くなって…」ギュゥ
モバP「あやめ…(温かいな…それに柔らかい…)」
あやめ「P…殿、あやめは、あやめは…」ギュ
モバP「(落ち着け俺、落ち着け、落ち着け…)」
・・・
モバP「落ち着いたか…あやめ」
あやめ「はい…」
モバP「ほら、涙ふいておけよ」
あやめ「……はい」ポッ
モバP「ん、どうした、あやめ?」
あやめ「その…P殿、わたくしの術の手ほどきはP殿が…」シュル
モバP「(いや、これは美味し…ダメだ、アヤメは担当アイドルだ、俺)」
あやめ「お願い…いたします」ウル
モバP「(涙をためた目も綺麗だな…っておい、俺)」
あやめ「P殿…、わたくしではいけませんか」
モバP「あやめ、こういうことは勢いでするものじゃない」
モバP「それに俺はあやめってアイドルを皆知って欲しいんだ」
モバP「独り占めは…出来ないな」
あやめ「…そ、そうですね、私はアイドルですね」
あやめ「せっかくカラオケに来てますから、何か歌いましょう」
モバP「お、おう…」
あやめ「あ、凛殿の新曲入っていますね」
あやめ「(P殿、忍びは主にだけ尽くすもの…)」
あやめ「(いつかP殿の心をわたくしのものにするでござる、ニン)」
・・・
この後、Pはあやめに付き合って朝までカラオケをし
またまた真っ赤に充血した目で出社したため
当然のようにちひろに笑顔でお説教され
頼子は呆れつつも目薬をPに差し入れるのでした
おしまい
ケース7・黒川千秋の場合
都内某所
モバP「終電が無くなってしまった…」
モバP「ああ、そういえばこの辺りは有名なランニングスポットか」
モバP「ちょっと歩くかな…」
モバP「へぇー今日は月が綺麗だな、そういえばあの日も…」ドン
??「キャアッ、あ、すみません…って貴方は」
モバP「こちらこそすみません、よそ見してて…千秋?」
千秋「もう、Pさんだったの…気をつけなさい」
モバP「ああ、すまない…」
千秋「ふふ、お仕事の帰りに電車を逃したのかしら?」
モバP「そうなんだよ、千秋はこんな時間に何してるんだ」
千秋「トレーニングよ、この格好見てわからない?」
モバP「あ、すまん、今気がついたよ(汗…綺麗だな)」
モバP「熱心なのは嬉しいけど、ほどほどにな」
千秋「ええ、貴方に教えられたものね…無理はしないわ」
モバP「帰り遅くなるだろ、危なくないか?」
千秋「すぐそこだから、大丈夫よ…でも気をつけるわ、ありがとう」
モバP「ああ、頼むよ、千秋なら大丈夫だろうけどさ、…ウッ」
千秋「Pさん、どうしたの?まさか、さっきぶつかった時に?」
モバP「そう…みたいだ、ッッ」
千秋「もう…どうして貴方が怪我するのよ」
モバP「あはは、俺ってドジだな」
千秋「(とっさに私をかばったをからでしょうに…この人は本当に…)」
千秋「ねぇ…私の家すぐそこだから、来ない?」
モバP「いや、それはマズイだろう、アイドルの家になんて…」
千秋「違うわよ、違わないけど、足…簡単な手当なら出来るわ」
モバP「ああ…ッッ、そうだな、お言葉に甘えるよ」
千秋「そうよ、素直になりなさい、ほら肩を貸すわ」
モバP「いや、さすがにそれは…」
千秋「……」ツン
モバP「痛ッ」
千秋「ほら…、大事な体何だから…」
モバP「何だか照れるな…(千秋の髪…汗で濡れて綺麗だな)」
千秋「何?…じろじろ見て……汗臭かったかしら?」
モバP「いや、すごくいい匂いだよ」
千秋「な、何言ってるのよッ」カァァ
モバP「すまん…それと急に離さないでくれ…」
千秋「ごめんなさい、…貴方が急に変なこと言うからよ…」
・・・
千秋のマンション
モバP「はー、近いって聞いた時からすごいとは想ってたけど…予想以上だ」
千秋「そう?でも、Pさんもすぐ住めるようになるわよ」
モバP「え、さすがにルームシェアは…」
千秋「こ、この私のPなのよ、それぐらい稼げるようになるわよ」
モバP「そ、そういう意味だよな、ハハハ」
千秋「当たり前でしょう、今に見ていなさい………もう」
モバP「ハハハ…」
・・・
千秋「さ、上がって?ちょっと待っててね」
モバP「千秋の部屋…片付いてて綺麗だな」
モバP「しかし…良い物が揃ってるな…、こんな部屋には住めないだろ」
千秋「お持たせPさん、さ、足出してもらえる?」
モバP「ああ」
千秋「ふふ、そんなに上手じゃないわよ」
モバP「…ッ」
千秋「ご、ごめんなさい…はい、これで終わりよ」
モバP「ありがとう、千秋…楽になったよ」
千秋「そう?じゃあ、私は体ほぐしてくるから…Pさんは汗流して来て」
千秋「足に袋まけば濡れないわよ」
モバP「ああ、千秋もしたことあるのか?」
千秋「ええ、お風呂に入れないなんて嫌だわ、これくらいはするわ」
モバP「さすが、千秋だな」
千秋「褒めているのかしら…」
モバP「それだけ、しっかり手入れしているってことだろ?」
千秋「そ、そうよ、言われなくてもわかっているわ」
千秋「じゃあ、すぐに戻るわね」
・・・
モバP「バスルームも…すごいな」
モバP「何か…いい匂いがするな…」
モバP「いつも千秋が使っているシャワーか」
モバP「う…元気になって来たな…」
モバP「いかんだろ、担当アイドルで何を考えているんだ…」
・・・
千秋「あら、Pさん、本当にすぐ出てきたのね」
モバP「ああ…(やばかった、元気なままならやばかった)」
千秋「じゃあ、私もシャワー浴びてくるわ、少し待ってて」
モバP「いや、俺はこれで失礼するよ」
千秋「足は応急処置しただけよ…それに何のもてなしもさせないつもり?」
モバP「でもなぁ…」
千秋「Pさんの事、信頼してるわ。それに来客用の布団くらいあるから」
モバP「用意がいいな、友達でも来るのか?」
千秋「事務所の…子がたまにくるくらいよ」
千秋「最近、頼子が来たわね、話し込んだら、遅くなって泊まっていったわ」
モバP「へぇ、頼子が…どんな話するんだ?」
千秋「一人暮らしや大学の話だったかしら…色々アドバイスしたわね」
モバP「ああ…、本当にするつもりなんだな」
千秋「あら、Pさんも知っているの」
モバP「ああ、少しな」
千秋「それに翠も来たわね、ほら翠もあの仕事するんでしょ?」
モバP「ああ、千秋も先輩だな」
千秋「ふふ、私はこの事務所じゃ古株だから当然でしょ」
モバP「あの仕事な翠も評判よくて、今度二人でもう一度やることになったぞ」
千秋「本当?嬉しいわ…」
モバP「今日、打ち合わせててな、それで、終電逃したんだよ」
千秋「そう…私達のために悪いわね」
モバP「俺の仕事だからな…俺も嬉しいよ」
千秋「…ふふ、そうね、私シャワー浴びてくるわ」
モバP「ああ…待たせてもらうな」
・・・
千秋「…Pさんにああは言ったけれど…」
千秋「布団を用意しているのは、貴方に来てもらった時のために」
千秋「…いっそ、布団が一つしかない方が…」
千秋「私は何を考えているの…」
千秋「私とあの人はアイドルとプロデューサー…それ以上では…」
・・・
千秋「お待たせ、Pさん」
モバP「ああ、…(湯上りの千秋って…色っぽいな)」
千秋「ふふっ、見とれているのかしら?」
モバP「あ、いや、そんなわけでは」
千秋「…そう(もう…少しは私の気持ちも…)」
モバP「布団どこにあるんだ、取ってくるよ」
千秋「いいわ、お客様なんだから、休んでて」
モバP「ああ…」
・・・
千秋「Pさん、もう寝た?」
モバP「いや、まだ起きてるよ」
千秋「ねぇ、Pさん…私…」
モバP「どうした…千秋」
千秋「うん…、私…Pさんの事、ううん、Pさんにとても感謝してるわ」
千秋「私一人では、ここまで来られなかったわ」
千秋「貴方と一緒なら、誰よりも輝ける…だから」
モバP「ああ、これからもよろしく頼む」
千秋「ええ、トップアイドルまでエスコートしてね」
千秋「そして、その先もずっと…」
モバP「千秋…?」
千秋「何でもないわ…お休みなさい」
モバP「ああ、お休み」
・・・
翌日Pは熟睡してしまい、着替えに帰る時間はとれなかった
ちひろに怒られることは覚悟しつつ、事務所に行くと
何故か、自分のデスクに替えのシャツとネクタイが置かれていた
不審がるが背に腹は替えられず、トイレで着替えるとサイズはぴったりだった
Pは不審がるが、考えてもわからないので、考えるのを辞めた
おしまい
番外編
モバP「机にサイズぴったりのシャツとネクタイが置かれてた…」
ケース1・古澤頼子の場合
モバP「…おかげでちひろさんに怒られずに済んだけど」
モバP「何だか、気味悪いな…一体誰が」
??「……」ダッ
モバP「今のは…頼子……?」
モバP「まさか…追いかけないと」
・・・
頼子「そう…だよね、気味悪いよね…」
モバP「頼子…だったんだな」
頼子「……はい」
モバP「そのさっきはゴメンな……」
頼子「…はい、Pさん、最近…お仕事遅いから」
頼子「ちひろさんに…怒られてるのも…私達のために頑張ってくれてるから…」
頼子「着替えに戻れる時間が…無い時に…って思って……」
モバP「そうか、ありがとうな、でも直接渡してくれれば…」
頼子「…だって…そ、そんな事……私には……」
モバP「……(だいぶ、前向きになったけど、こういうとこはそのままか)」
モバP「(頼子もしっかりしてるようで、…手が掛かるとこもあるか、ふふ)」
頼子「Pさん………えっ」
モバP「ありがとう、頼子……」ナデナデ
頼子「うん……」ポッ
モバP「嬉しいよ、でもアイドルとしてやりたい事はちゃんと出来ないとダメだぞ」
頼子「はい(でも…もうちょっと大人…扱いして欲しいな…)」
ちひろ「お疲れ様です…あれ、Pさん、そのネクタイいいですね」
ちひろ「あ、頼子ちゃんのカチューシャとお揃いの色じゃないですか」
ちひろ「もしかして、二人で買いに行ったんですか?なーんて」
モバP「あはは、ええ、ありがとうございます」
頼子「たまたま…ですよ……ねぇ」
モバP「ははは(前言撤回…けっこう大胆だな)」
頼子「……ふふ」
モバP「はは(お揃いか…何だか……ははは)」
モバP「貰いっぱなしはダメだな…今度お礼するよ」
頼子「じ、じゃあ、Pさん、今度のお休みは、美術館に…その、デ、デート…」
モバP「ああ、すぐには出来ないかもしれないけど、近くな」
頼子「うん…(Pさん、少しずつ…ね…)」
モバP「(そういえば、サイズはどうしてわかったんだ…うーん)」
おしまい
ケース2・佐久間まゆの場合
モバP「…おかげでちひろさんに怒られずに済んだけど」
モバP「何だか、気味悪いな…一体誰が」
まゆ「まゆですよぉ」
モバP「うわぁっ…ま、まゆか…ど、どうしたんだ」
まゆ「Pさんがネクタイ、誰からって言ってから…」
モバP「もしかして、これまゆが置いてくれたのか?」
まゆ「はい、そうですよぉ」
モバP「そ、そうか、ありがとな…でも言ってくれれば」
まゆ「…Pさんなら私って気づいてくれると思ってましたぁ」
モバP「ああ、すまないな…」
まゆ「いいですよ、それにお揃いなんですよ…」
まゆ「ほら、今日のまゆのリボンの色と…」
モバP「ああ、ホントだ、さすが、まゆだな
モバP「さりげなくて、センスいいよ、うん」
モバP「(でも、何か引っかかるんだよな…そう、何でぴったりなんだ)」
まゆ「…うふふ、まゆはPさんの事なら何でも知ってるんですよぉ」
モバP「そ、そうか、今度、お礼するよ」
まゆ「いえ、いいんです、でも、時々そのネクタイ締めてくれると…」
モバP「ああ、そうだな、せっかく、まゆから貰ったんだから大切にするよ」
まゆ「そうですよぉ、私だと思ってくださいね」
モバP「そうか、はは」
まゆ「これで、皆さん、少しは…」
モバP「うん?どうしたんだ、まゆ」
まゆ「いえ、何でもないですよ」
モバP「さ、そろそろ、仕事だから行かないとな」
まゆ「はい、まゆの準備もばっちりです」
モバP「よし、今日もよろしくな、まゆ」
まゆ「はい…(Pさん…私の運命の人…)」
まゆ「(他の事務所の子を相手にするのは仕方がないけれど…)」
まゆ「(今日だけは、今だけは、私だけを見て…)」
おしまい
ケース3・千川ちひろの場合
モバP「…おかげでちひろさんに怒られずに済んだけど」
モバP「何だか、気味悪いな…一体誰が」
ちひろ「私ですよ、Pさん」
モバP「え、ちひろさんだったんですか?」
ちひろ「そうですよ、最近Pさん夜遅いみたいだから…」
ちひろ「着替える時間無い日もあるだろうって置いておいたんです」
モバP「あ、ありがとうございます…あ、今日もバレてました…」
ちひろ「バレてます…もう…、でもアイドルの子たちのためなんですよね」
モバP「え、ええ、それはもちろん」
ちひろ「じゃあ、いいです…、私だってPさんを責めたいわけじゃないんですから」
ちひろ「でも、事務所の事を思って」
ちひろ「鬼、悪魔、ちひろって呼ばれるような事もしてるんです」
モバP「すみません、俺が不甲斐ないばかりに…(知ってたんだ…)」
ちひろ「うふふ、私はPさんが頑張ってるの、よくわかってますから」
モバP「ありがとうございます、ちひろさん」
ちひろ「もう少し、くだけてくれても良いかなーって」
ちひろ「それとネクタイの柄…何か気づきません」
モバP「え、素敵なネクタイだと思いますけど…」
ちひろ「もうっ…いいです(私のシュシュとお揃いにしてみたんだけどなぁ)」
モバP「な、何かお礼しますから、それで許してください」
ちひろ「じゃあ、皆をトップアイドルにして、事務所も大きくして」
ちひろ「それから、私もずっとそばにいさせてくださいね」
モバP「はい、もちろんです」
ちひろ「ええ、じゃあよろしくお願いしますね」
ちひろ「(トップアイドルって言葉に反応したんでしょうけど…)」
ちひろ「(責任はとってもらいますよ、Pさん)
ちひろ「それまで、アイドルとのスキャンダルはだめですよ」
モバP「え、はは…ははは」
おしまい
ケース8・池袋晶葉の場合
都内某所
モバP「終電が無くなってしまった…」
モバP「事務所もそんなに遠くないから…今日は事務所まで歩くか」
モバP「住宅街抜けるのが早いのか…よし」
??「そこの人、そいつを止めてくれー」
モバP「え、この声は…晶葉……ぐえッ」ドンガラガッシャーン
晶葉「す、すまない、怪我はないか……Pではないか」
モバP「う、うーーん、これは…どういう…ッ」
晶葉「大丈夫かP、助手に死なれると私は困るぞ」
モバP「晶葉…か?ああ、全身が痛むが何とか大丈夫だ」
晶葉「そうか、良かった、ほっとしたぞ」
モバP「うう、晶葉こんな時間に何してるんだ」
晶葉「ああ、新しいロボを開発してな…名付けて怪盗ロボだ」
晶葉「頼子を並の知能を持たせるようと設計したが、急に暴走したんだ」
モバP「それで追いかけて来たってことか…、う」
晶葉「どうやら失敗のようだな、それに故障してしまった」
モバP「晶葉に怪我はないよな」
晶葉「あ、ああ、私は大丈夫だ」カァ
晶葉「な、なあP、助手なら怪盗ロボを運ぶのを手伝ってくれないか」
晶葉「それに、少し私の家で休むといい」
モバP「ああ、こんなのを運ぶ所をあんまり見せられないしな」
晶葉「こんなのとは何だ、私の苦心作だぞ」
モバP「ああ、すまない、そういう意味じゃないんだ」
晶葉「さ、行こう、そんない遠くないからな」ガシ
モバP「頼子がモデルか…うーん」ガシ
・・・
晶葉の自宅
晶葉「さ、ついたぞ、P、ご苦労だったな」
モバP「ああ、これ家の中にいれればいいのか」
晶葉「悪いな、こちらの部屋に頼む…」
モバP「う、オイルの臭いか…え、何だこれは窓ガラスが粉々じゃないか」
晶葉「ああ、怪盗ロボが窓ガラスを突き破って出て行ったんだ」
モバP「これじゃ…危ないな。ご両親はいるんだよな」
晶葉「…両親はいない…仕事が長引いて帰れないんだ」
モバP「お、おい、まさか、この状態で晶葉一人なのか」
晶葉「ああ、そのP…今日、泊まってくれないか」
晶葉「私…こ、怖いんだ…警備ロボはいるが…い、一緒にいて…?」
モバP「あ、ああ、こういう事情じゃ仕方がないな」
晶葉「あ、ありがとう、P…」
モバP「いいよ、気にするな…じゃあ、まずはガラス片付けるか…」
晶葉「それなら良い発明品があるぞ!」
モバP「それ…大丈夫だろうな」
晶葉「何を言うか、私が信用出来ないのか」
モバP「すまん、すまん、じゃあ早速…」
・・・
モバP「ふう、これで大丈夫かな」
晶葉「Pは手際いいんだな、流石、私の助手だ」
モバP「ありがと、まあ、俺も色んな経験してるからな」
晶葉「そうか…怪盗ロボの次はPロボを作るか」
モバP「それは遠慮させてもらうよ…」
晶葉「そうか、それは残念だ」
モバP「晶葉は頼子と仲良いんだな」
晶葉「ああ、頼子は一番の友達だ、天才は孤独だと思っていたが…」
晶葉「頼子は私に無いものを持っている、それにすごく優しいんだ」
モバP「そうか、いいコンビって感じだな」
晶葉「ふふ、そうだ、お月見イベントからだな」
晶葉「あの時、頼子に声をかけて本当に良かった」
モバP「晶葉……あのイベント企画して俺も良かったよ」
晶葉「もちろん、頼子だけじゃないぞ、夕美だろ、菜々だろ、葵に泰葉に千佳に…」
晶葉「最近では文香だな、電子部品を買った帰りに寄らせてもらうんだ」
晶葉「アイドルをやって、こんなに友達が出来るなんて…」
モバP「嬉しいか、晶葉?」
晶葉「あ、ああ、もちろんだ、…この世界に連れていってくれたのはPだな」
晶葉「本当に感謝している…ありがとうP…」
モバP「何だか、照れるな」
・・・
モバP「そういえば怪盗ロボだけど…暴走ってよくあるのか」
晶葉「いや、こんな事は初めてだ…頼子の脳波をスキャンしてせいか…」
モバP「大丈夫…なんだろうな」
晶葉「頼子に危害が加わるようなことはしないさ」
晶葉「暴走したのはPが近くに来たかもしれないな…」
モバP「は?」
晶葉「怪盗ロボは頼子がモデルなんだ…だってそうなんだろう?」
モバP「いや、どういう意味だ、俺と頼子は、アイドルとプロデューサーだぞ」
晶葉「ああ、そうか…すまない…そうか、違うのか、そうか…フフ」
モバP「そんな訳ないだろう(…そんな風に思われてたのか)」
晶葉「では今の所、原因は不明だな、何にせよ、今日は疲れたよ」
晶葉「そろそろ、休もう、私は布団の準備するから」
晶葉「Pは先にシャワーを浴びてきてくれ」
モバP「ああ、いいのか?悪いな」
晶葉「しっかり汗を落としてくれ」
・・・
晶葉「ふう…待たせたな、P」
モバP「ああ……」
晶葉「何だ、P、ジロジロ見るな、私でもこれくらいのナイトウエェアは着るぞ」
モバP「……晶葉って歳や背の割りには…あるんだな」
晶葉「こら、そういうことは思うだけにしろ」
モバP「すまん、晶葉…ついな…」
晶葉「それは私は、頼子みたいに背も高く無いし」
晶葉「文香ほどスタイルも良くないさ」
モバP「いや、本当にすまん…」
晶葉「ま、まあ、スタイルを褒められたのは喜んでおこう」
晶葉「さ、もう今日は休もう…お休み、P」
モバP「ああ、お休み、晶葉」
晶葉「………」
モバP「………」
晶葉「なあ、P、さっき頼子とはアイドルとプロデューサーと言ったが」
晶葉「私とPはそれ以上の関係にはなれないか…」
晶葉「その私の助手として…ずっと…一緒に」
モバP「……」
晶葉「何だ、もう寝てたのか…バカ、せっかく私が勇気を出したのに」
晶葉「お休み、P、私の助手…大切な人…」
モバP「………」
モバP「…(晶葉、ありがとう…でも俺は……)」
・・・
後日紆余曲折を経て完成した怪盗ロボが事務所に運び込まれ
Pや頼子を巻き込んで大騒動を起こすのはまた別のお話
おしまい
ケース9・櫻井桃華の場合
神戸市某所
モバP「終電が無くなってしまった…」
モバP「お偉い人とのパーティーは社長の領分だよな…」
モバP「頼子に、胸を張って、顔を上げろって言ってたけど」
モバP「自分が実践する羽目になるとはなぁ…ハハ」
モバP「そういえば、桃華の実家はこの近くか…さぞすごいんだろうな」
モバP「ゲストルームもあるだろうから…泊めてもらえないかな…なんてな」
桃華「どうされましたの、Pちゃま?」ウィィィン
モバP「も、桃華?…今の聞いてたのか」
桃華「何の事ですの、Pちゃま」
モバP「いや、何でもない…桃華はどうしてこんな所に?」
桃華「ふふ、里帰りですの…すっかり遅くなってしまいましたわ」
モバP「そうか…でも、気をつけろよ。それにそろそろ寝ないとダメだろ」
桃華「そうですわね、では、松坂、Pちゃまをわたくしの家まで乗せてさし上げて」
松坂「はい、お嬢様、かしこまりました」
モバP「え、桃華、そんな訳には…」
桃華「帰る電車が無いPちゃまを放おっておいては心配で眠れませんわ」
モバP「うう…」
桃華「それにゲストルームもありますから、急な来客にも対応出来ますのよ」
モバP「わ、わかったよ…(やっぱり聞いてたのか)」
桃華「では、Pちゃま、わたくしの隣にどうぞ」
モバP「ああ、失礼するよ」
・・・
櫻井邸
桃華「さ、着きましたわ、Pちゃま」
モバP「いや、桃華…玄関がここからは見えないんだが」
桃華「Pちゃまにはこのくらい慣れていただきませんと」
モバP「…さすがにこれにはなぁ」
桃華「いずれ、慣れていただきますわ」
モバP「はは、いずれ…な(ん、どういう意味だ?)」
桃華「さ、Pちゃま、お入りになって」
モバP「ああ、失礼するよ(ホテルにでも入る気分だな)」
桃華「では、松坂、ゲストルームに案内して」
モバP「ありがとう、桃華、色々すまないな」
桃華「これくらい当然ですわ」
・・・
櫻井邸・ゲストルーム
モバP「これが…ゲストルーム?俺のマンションより広いじゃないか」
モバP「桃華は一人娘だよな…どういう人が婿入りするんだ?」
モバP「……やっぱり、それ相応の人じゃないとダメだな」
モバP「いや、桃華の相手なら家柄だけじゃ…って」
モバP「何だか、父親のような気持ちだな…ハハ」
モバP「ジューンブライドのしごと以来か、こんな事気にするようになったの」
モバP「あの仕事は色んな意味で大変だった…」
モバP「お、シャワーも使えるのか、助かるな」
モバP「明日始発で戻らないといけないから、早く寝るか」
・・・
櫻井邸・桃華の部屋
桃華「では、松坂、そのように」
松坂「かしこまりました、お嬢様」
桃華「わたくし、行ってまいりますわ」
松坂「うう、松坂は嬉しゅうございます」
松坂「お嬢様が将来の婿殿を連れてお帰りになるなんて…」
桃華「ま、松坂、何を言ってますのッ」
桃華「そ、そんなこと…な……ありますけど」
松坂「では、お気をつけてお嬢様」
桃華「ええ、松坂も例の件頼みますわ」
・・・
櫻井邸・ゲストルーム
モバP「ああ、すっかり汗も流せたな……一杯やりたくなるな」
桃華「そうと思いまして、ご用意致しましたわ」
モバP「エエッ、桃華?どうして、ここに」
桃華「わたくしの家ですから、当然ですの」
モバP「いや、そういう意味ではなく…」
桃華「それに本日は家長たるお父様が不在…」
桃華「なら、わたくしがPちゃまをもてなすのは当然のことです」
モバP「あ、ああ…、ビールか、ありがとうな」
桃華「わたくしはローズヒップティーですの」
モバP「これ飲んで、少し話したら寝るんだぞ」プシュ
桃華「わかっておりますわ、Pちゃまを困らせるほど、子供じゃありませんわ」
モバP「ああ…そうだな……うん、美味い」
桃華「ねえ、Pちゃま、ご存知ですか?」
モバP「ん…なんだ、桃華」
桃華「結婚の予定も無くてウェディングドレスを着ると、婚期が遅れますよの」
モバP「ははは、迷信だろ」
桃華「乙女には深刻な問題ですの…Pちゃま、その時は責任取ってくださいませ」
モバP「は?桃華何を言って…桃華ほどの家じゃ結婚相手も簡単に決められないよな」
桃華「それは…そうですけど…わたくしは……ちゃまと…」
モバP「ん…どうした、桃華」
桃華「な、何でもありませんわ、お休みなさい、Pちゃま」
モバP「ああ、お休み、桃華」
・・・
モバP「ふわぁ…やっぱりこの時間はまだ眠いな」
モバP「さすがにこんな時間に電話来ないだろうし」
モバP「移動中にもう一眠りするかな」
モバP「俺の席は…あったあった……んんッ」
桃華「ごきげんよう、Pちゃま」
モバP「も、桃華ーーーーッッ」
桃華「Pちゃま、お休みの方もいるのです、お静かに」
モバP「ああ、すまん…どうしてここにいるんだ」
桃華「Pちゃまの隣の席はわたくしのものと決まっていますの…ふぁ」
モバP「桃華…って眠いんじゃないか」
桃華「んん…眠くなんてありませんわ…」
モバP「無理するなよ…今日俺より早く起きたんだろ」
桃華「んん……Pちゃま」
モバP「普段は背伸びして頑張ってるけど、まだまだ子供だな…」
モバP「でも…いつか桃華が大人になる時…俺はどうしてるんだろうな」
・・・
結局Pは変な緊張から眠ることが出来ず事務所で眠そうにして
結局の所、ちひろに怒られるのでした
おしまし
番外編2
モバP「頼子、一人暮らしを始めたんだったな」
都内某所
モバP「二人共、今日はお疲れ様」
頼子「はい…お疲れ様です」
晶葉「ああ、お疲れ様、P、頼子」
モバP「どうだ、二人の新ユニットの手応えは」
晶葉「ああ、やはり頼子とコンビは最高だな」
頼子「そうですね…一人で出来ない事も二人でなら…」
頼子「…あ、Pさんもいるから…三人だね」
モバP「ああ、ありがとう頼子」
モバP「今日はこれで仕事は終わりだけど…何か予定はあるか?」
晶葉「私は両親が今回の仕事のお祝いをしてくれるぞ」
モバP「それは楽しみだな、頼子は?」
頼子「……私は特に…」
モバP「そうか、たまにはゆっくり休めよ」
頼子「あの、Pさん…私のマンションを見てもらえませんか?」
モバP「頼子、一人暮らしを始めたんだったな」
頼子「はい…この夏休みからです……早く慣れたくて」
モバP「担当Pとしてはどんな暮らしか見ておきたいな」
モバP「お邪魔してもいいか、頼子?」
頼子「は…はい、お願いします。……でもお仕事は?」
モバP「今日はこれで終わりだよ。晶葉も来るか?」
晶葉「ああ、………いや、遠慮しておくよ」
晶葉「私のためでも、たまには両親を手伝いたいしな」
晶葉「(頑張れよ、頼子)」
頼子「(晶葉ちゃん…ありがとう)」
晶葉「では、私はそこだから」
頼子「またね、晶葉ちゃん」
モバP「お疲れ様、晶葉」
晶葉「ああ、では失礼する」
・・・
頼子のマンション
頼子「あ、ここです、Pさん」
モバP「へぇ、いい感じじゃないか」
頼子「ちょっと待ってくださいね…セキュリティが……」
モバP「しっかりしてるな、これなら安心だな」
頼子「うん…真奈美さんに教えてもらったの」
モバP「真奈美さん仕込みなら大丈夫だな」
頼子「あ、エレベーターこっちです」
モバP「静かで早いな、不動産屋は社長の紹介だよな」
頼子「はい、しっかりした人だったよ」
頼子「この部屋です…どうぞ」
モバP「ああ、失礼するよ」
モバP「おお、さすが頼子、整理が行き届いているな」
頼子「まだ一週間も経ってないから…でも、嬉しいの…」
モバP「けっこう広いな、あ、この写真は…」
頼子「イベントの時や…、こっちは引っ越した時にパーティーした写真です」
モバP「晶葉に、真奈美さんに、千秋に、お、文香に都も」
頼子「後で美世さんや光ちゃんも来てくれたんですよ」
モバP「へぇ、皆仲良いんだな、安心したよ」
頼子「初めは中々、打ち解けられなかったけど…」
頼子「こんなに友達が出来るなんて…これもPさんのおかげです」
モバP「照れるな、ハハハ」
頼子「ふふ…、真奈美さんに料理教えて貰ったんですよ」
頼子「Pさん、もうこんな時間だから…その…食べてもらえないですか?」
モバP「いいのか…頼子の手料理か…何か手伝う事あるか?」
頼子「本当は一から作りたいけれど…今日は、作りおきに手を加えるだけだから」
頼子「お茶淹れますので…待っていてくださいね」
モバP「手料理か…、初めてかな、女の子の手料理なんて」
モバP「それも、頼子のか…はは」
・・・
頼子「お待たせしました…Pさん」
モバP「ありがとう、頼子」グー
頼子「……」
モバP「ははは、すまん、美味しそうな匂いだったからさ」
頼子「私もお腹空いてます…食べましょう?」
モバP「ああ、いただきます」
モバP「それにしても、盛り付け綺麗だな、器もよく合ってるし」
頼子「見た目で楽しんで貰うのも大事…かなって」
モバP「この透明のジュレは何だ、頼子?」
頼子「ふふ、食べて見てください…きっと驚きますよ」
モバP「へぇ、これは…甘い?トマトかこれは?」
頼子「はい、驚いてもらえました?」
モバP「ああ、それにすごく美味いよ、魔法みたいだな」モグモグ
頼子「大袈裟だよ…トマト水って言うんです…それ」
頼子「こちらのお水もどうぞ」
モバP「こっちは…おお、塩が効いてる、これもトマトか」
頼子「はい…トマトを濾して作るんです…ジュレの方はそれをゼラチンで固めて…」
頼子「今度の…ゲロゲロキッチン用に考えたんです…どう、ですか?」
モバP「ああ、凄いよ…これならいけるな…これ番組中に作れるのか?」
頼子「うん…本当は半日くらいかかるけど…秘策があるの」
モバP「それは是非知りたいな」
頼子「ふふ、秘密です…本番ではPさんにも驚いてもらうから…」
モバP「じゃあ、楽しみにしてるよ」
頼子「あ、冷製スープもあるんですよ、持ってきますね」
モバP「ああ、ありがとう」
・・・
モバP「ああ、食べた、食べた…ご馳走様です」
頼子「お粗末様です…味の方は…いかがですか?」
モバP「ああ、美味しかったよ、頼子と結婚する人は幸せだな」
頼子「……ッッ」
モバP「へ、変な意味じゃないぞ、それだけお美味しいってことで」
頼子「うん…嬉しい」
モバP「ああ、そうだ、一人暮らしだと量の調整難しいから気をつけるよ」
モバP「食べ過ぎにはくれぐれも注意な」
頼子「はい…でも作りすぎちゃったら…また食べて欲しいな…」
モバP「えっ、それは…」
頼子「ふふ…」ピピー
頼子「あ、お風呂沸いたみたいですよ、Pさん、入っていってください」
モバP「え、いや、アイドルの家で風呂なんて」
頼子「初めてじゃ…ないですよね」
モバP「ああ、そうだが…」
頼子「それに一人暮らしだとお風呂ってもったいないんですよ」
モバP「たしかに俺もシャワーが多いが…」
頼子「……」
モバP「わかった、お風呂いただいたら帰るよ」
頼子「はい…以前は私が先でしたから、今日はPさんがお先にどうぞ」
モバP「ああ、はは」
頼子「ふふふ」
・・・
モバP「頼子の浴室か、何だかいい香りがするな」
モバP「この湯船、頼子が浸かっているんだよな…」
モバP「その…何だ、元気になってきたな、ははは」
頼子「Pさん、湯加減はどうですか…?」
モバP「あ、ああッッ、ちょうどいいよ」
頼子「お背中…お流ししましょうか?」
モバP「はぁ?…いや、それは…、か、からかうんじゃない」
頼子「はい…着替え置いておきますね」
頼子「フリーサイズのバスローブなんて大丈夫だと思います」
モバP「ああ、ありがとう(もし、してくれって言ったら…)」
モバP「いや、よそう」
頼子「Pさん…」
・・・
頼子「Pさん…お待たせしました」
モバP「ああ、別に待ってないよ…あッッ」
頼子「どうしたの…Pさん、ふふふ」
モバP「あ、いや…風呂あがりはいつもと違う感じだなって」
頼子「もう…Pさん…」カァァ
モバP「頼子、俺の服はどこにある?」
頼子「はい…、スーツはアイロン掛けておきましたよ」
モバP「お、本当だ、ありがとう、頼子」
モバP「シャツや…肌着は?」
頼子「はい…それなら洗濯中ですよ…」
モバP「…ッ」
頼子「泊まっていかれる…と思ってたんですけど…」
モバP「いや、それは…だな、うう、仕方がないか」
頼子「その…ごめんなさい、Pさん」
頼子「朝までには乾かすね…」
モバP「は、はは…」
・・・
モバP「布団もちゃんとあるんだな」
頼子「うん、晶葉ちゃんとか泊まってくれるから…」
モバP「そう言えば、『晶葉ちゃん』なんだな」
頼子「え、はい…年下の子はそう呼ぼうかなって…」
頼子「私もその方が歳相応だと…変ですか?」
モバP「いや、そんな事ないよ、年少組は喜んでると思うぞ」
頼子「そうですか、良かった」
モバP「ただ、俺から見たら頼子も十分若いよ」
モバP「落ち着いて見えるのも悪いことじゃないぞ」
頼子「うん、ありがとう…Pさん」
モバP「……」
頼子「……」
モバP「(気まずい…)」
頼子「Pさん…私を…おと…なに……ううん」
モバP「……頼子?」
頼子「Pさんッ、私……Pさんの本当の気持ちが欲しいの」ギュ
モバP「頼子…(柔らかいな…それにいい香りだ、……いや)」
モバP「俺は…頼子の事、大切に思ってるよ」
頼子「それは…一人の女としてですか?アイドルとして…?」
モバP「両方だよ…」
頼子「ずるいよ…Pさん、そんなこと言われたら、私…」
モバP「………頼子、ごめん」
頼子「いいの…、それがPさんの本当の気持ち…だよね」
頼子「いつか…誰かに奪われる前に…私だけのものにします」
モバP「……」
頼子「ふふ…、私は諦めません」
頼子「でも…、今日は…一緒にいさせて」チュ
モバP「頼子…」ギュ
・・・
その後、頼子は事ある事に作りすぎたと言ってPにお弁当を作ってくるようになる
凛、まゆ、和久井さんらによる正妻戦争に新たな参戦者が現れたのである
おしまい
ケース10・木場真奈美の場合
都内某所
モバP「終電が無くなってしまった…」
モバP「ふう…でも、最近皆頑張っているからな」
モバP「よし、もうひと踏ん張りだ」
モバP「皆、まとめてトップアイドルッ」
真奈美「…P君、天下の往来で何をしているんだ」
モバP「げ、真奈美さん」
真奈美「げ、とは何だ、P君。まったく、君は…」
モバP「いや、すみません、そういうつもりじゃ」
真奈美「わかっているさ。ところで…」
モバP「な、何ですか?」
真奈美「終電を逃したんだろう?今夜は私に付き合え、P君」
モバP「え、ええ、まあ…ご一緒します」
真奈美「ふっ…期待は裏切らないよ」
・・・
とあるバー
真奈美「入りたまえ、P君」
モバP「ここは…落ち着いた感じのお店ですね」
真奈美「ああ、あっちの知り合いが日本で店を始めてね」
真奈美「私も客の一人という訳さ」
モバP「お、俺、こういうお店初めてですよ」
真奈美「ふふふ、習うより慣れろさ」
マスター「真奈美さん、いらっしゃいませ。おや、そちらの方は?」
真奈美「ああ、今の同僚だ、ほら以前に話した」
マスター「あの方ですか……真奈美さんはいつもので?」
真奈美「ああ、それと…彼にも同じものを」
モバP「どんなお酒なんですか?」
真奈美「ふふ、イケる口なんだろ?早苗さんから聞いているよ」
モバP「はは、まあ…それなりに」
真奈美「早苗さんのような飲み方はしないさ」
モバP「ええ、よろしくお願いします」
マスター「お待たせしました」
真奈美「ありがとう。ほら、P君」キン
モバP「ありがとうございます、いただきます」クイ
真奈美「どうだい…?」クイ
モバP「美味しいです、こんなの初めてですよ」
真奈美「そうだろ、マスターは腕が違うからね」
マスター「恐縮です」
モバP「流石真奈美さん、顔が広いですね」
モバP「ところで、早苗さんと仲いいんですか?」
真奈美「ああ、時折酒に付き合っているかな」
モバP「大丈夫…ですか?」
真奈美「お互い大人だからね、節度は守っているよ」
モバP「…(あの早苗さんが…嘘だ)」
真奈美「早苗さんだけじゃないぞ、まあ若い娘には頼られることが多いが
モバP「ははは、何か俺の仕事が減りますね」
真奈美「ふふ、君には君にしか出来ないことがあるさ」
真奈美「最近なら、頼子が一人暮らしについて聞いて来たな」
モバP「ああ、そう言えば…頼子もそう言ってましたね」
真奈美「といっても私に教えられるのは料理とセキュリティくらいだがな」
モバP「部屋見て来ましたけど、あれなら安心できます」
真奈美「そうかい、私も教えた甲斐があったよ」
モバP「そういえば、料理も得意なんですよね」
真奈美「ああ、それなりに自信はあるな」
モバP「頼子の手料理をご馳走になったんですけど、美味かったですよ」
モバP「きっと先生が良いからですね」
真奈美「……(あの頼子がな…内向的な子が変わるものだ)」ジッ
真奈美「……(変わるという意味では私も人の事を言えないか…)」
モバP「真奈美さん…」
真奈美「あ、ああ、頼子は頭の良い子だからね、筋は良かったよ」
真奈美「そうだ、マスター、厨房を借りれるか?」
マスター「ええ、真奈美さんなら構いませんよ」
真奈美「P君、少し待っていてくれ、以前に手料理を振る舞う約束をしたろ」
真奈美「それに弟子には負けられんしな」
モバP「ええ?……でも悪いですよ」
真奈美「こういう時は素直にいただきますって言うものだよ」
モバP「い、いただきます」
真奈美「ああ、それでいいんだ」
・・・
真奈美「待たせたね、P君」ゴト
モバP「真奈美さん…美味しそうですね」
真奈美「ふふ、言葉はいらないよ、さぁ、温かいうちにどうぞ」
モバP「いただきます」モグモグ
真奈美「ふふ、落ち着いて食べなよ」
モバP「……」フゴフゴ
モバP「……」パクパク
真奈美「…どうだい、P君」
モバP「う、美味いです、本当に美味いですよ、真奈美さん」
真奈美「ははは、そうだろ、まだまだ頼子には負けんさ」
モバP「ですね、頼子はまだ慣れてない感じもしましたね」
真奈美「ところで、P君、料理で一番大切な事は何だと思う?」
モバP「え…、料理ですか?うーん、あまり料理は詳しくなくて」
真奈美「歌う事にも共通することさ、さぁ
モバP「そう…ですね、心ですか」キリッ
真奈美「違うな、技術だよ」
モバP「え、どうしてですか? そんな」
真奈美「心がどうでも良い訳じゃない」
真奈美「歌も料理もそれに届けたい人への想いはあって当然だ」
真奈美「想いを届ける手段と言っていいだろう」
モバP「え、ええ…」
真奈美「だが、いくら相手を想っていたとしても」
真奈美「それを伝える技術が無いとどうにもならないからね」
真奈美「(私は何を言ってるんだ、これでは頼子への当て付けじゃないか)」
真奈美「(P君が絡むことだからか…私らしくもない)」
モバP「なるほど、真奈美さんの料理が美味いのは」
モバP「俺のために気持ちを込めて、腕によりをかけて作ってくれたからですね」
真奈美「はぁ?あ、ああ、もちろんそうだとも」
真奈美「(P君は急に何を言うんだ、本当に調子が狂う)」
真奈美「まったく、君は口が美味いな。皆に言ってるんだろう?」
モバP「そんな事無いですよ、心からそう思ってます」
真奈美「そういう所が…まったく、君は…」
真奈美「(そうか…そう…なんだな、私はP君が…)」
モバP「真奈美さん?」
真奈美「P君、飲み直そう、まだ夜は長いんだ」
モバP「ええ、俺、さっきのお願いします」
真奈美「マスター、私も同じものを」
・・・
モバP「う…」コクリ
真奈美「眠そうだな…ああ、もうこんな時間か」
モバP「いえ、大丈夫ですよ、真奈美さんの話面白いですし」
真奈美「それは嬉しいが、またちひろに怒られるぞ」
モバP「ちひろさんは俺のためを思って言ってくれてるので」
真奈美「それはわかってる、だが仕事に中途半端は良くないからな」
真奈美「マスター、奥のソファー借りられるか?」
マスター「ええ、毛布もありますよ」
真奈美「助かるよ。さ、P君、こんな所で寝ても疲れは取れないぞ」
モバP「う…、すみません、真奈美さん」
真奈美「さ、ゆっくり休むんだ、P君」
モバP「はい……」
真奈美「かわいい寝顔じゃないか、これくらいはいいだろう…」チュ
・・・
真奈美「マスター、もう一杯頼む」
マスター「はい、あの方を見てると思い出しますね…私達の…」
真奈美「ああ、顔が似ている訳じゃないが…雰囲気がな」
マスター「思い出したの昔の事だけではないでしょう?」
真奈美「ああ……」
マスター「私はもう構わないと思いますよ」
真奈美「ただライバルも多くてね…負けるつもりは無いが…ふふ」
・・・
Pはしっかり寝たおかげで、ちひろには怒られなかったが
頬についたキスマークのため、事務所は阿鼻叫喚の騒ぎとなるのでした
おしまい
ケース11・北条加蓮の場合
シンデレラプロ事務所
モバP「…お電話ありがとうございます…ああ、加蓮のお母さんですか」
モバP「ええッ、加蓮が寝込んだッッ、だ、大丈夫なんですか?」
モバP「いやッ、でもッ、ええ、はい…」
モバP「……ええ、くれぐれもお大事に……」
・・・
加蓮の自宅
凛「…って感じでさ、プロデューサー大騒ぎだったんだから」
奈緒「顔面蒼白って言葉がぴったりだったな」
加蓮「Pさん…、ホント、過保護なんだから」カァ
奈緒「お、赤くなってんの」
凛「やめなって、奈緒。からかうと熱上がるよ」
加蓮「そ、そんなのじゃ…ないって…Pさんとは」
奈緒「……」
凛「……」
加蓮「……」
凛「あ、そうだ、、これ私と奈緒と事務所の皆から」ドサ
加蓮「…あ、うん、ありがとう、…こんなに食べきれないよ?」
奈緒「ホントに色々あるな…」
加蓮「何これ…葱?」
凛「あ、それは…のあさんからだね」
奈緒「葱って…(その、あそこの穴に挿れるんだよな)」カァ
凛「うん……(もしかして、あそこに挿れるの…)」カァァ
加蓮「えっと……(どっちが挿れてくれるのかな…)」ポッ
加蓮「いや、そうじゃなくて」
奈緒「ど、ど、どうした急に」
凛「きゅ、急に大声出すと良くないよ」
加蓮「ごめん…そう言えば、葱って風邪の時に良いらしいよね」
奈緒「く、首に巻くと確かに冷たくてすっきりしそうだな」
凛「そ、そうだ、何で風邪に効くか、頼子に聞いてきたよ」
加蓮「うん、それなら信用できそう」
凛「何でも、葱に含まれる何とかって成分が体温めるんだって」
奈緒「へぇ、ちゃんと根拠ってあるんだな」
加蓮「さすが、頼子ね…」
凛「その成分、熱に弱いから、生で食べた方がいいって」
加蓮「生かぁ、そのままかじるのはちょっと」
奈緒「じゃあ、卵がゆ作ってやるよ、風邪の時はこれだろ」
加蓮「何か、悪いよ…ゴホ」
奈緒「いいって、風邪の時くらいは甘えろよ」
凛「そうだよ、加蓮」
加蓮「うん…二人共ありがとう」
凛「私も手伝おうか?」
奈緒「任せとけって、…それに知識以外で負けるわけにはいかないからな…」
凛「え?」
奈緒「な、何でもねぇよ」
加蓮「じゃあ、私達はおしゃべりしてようか」
凛「そうだね、そうだ、後でプロヂューサーも来るって」
加蓮「えっ?本当?」カァァ
凛「…加蓮、顔赤いよ……」ジト
加蓮「大丈夫…だよ、ごめんね、気を遣わせて」
凛「……」
加蓮「……はは」
奈緒「おーい、塩ってどこにあるんだ」
凛「ッッ」
加蓮「ああ、それは……」
・・・
モバP「すっかり遅くなったな…、この時間からでお見舞い大丈夫か?」
モバP「しかし、まゆもお見舞いに来たがるとは」
モバP「まゆと加蓮って仲良かったのか…うーん」
モバP「まあいいか、これ以上遅くなるのも悪いし」
モバP「終電の時間だけ気にするようにして…よし」ピンポーン
・・・
加蓮「はい…えッ、Pさん、本当に来たの?」
モバP「加蓮、お見舞いに来たんだけど…」
加蓮「あ、Pさん、今はダメ…じゃないちょっと待ってて」
モバP「思ったより元気そう…かな?」
加蓮「もう…急なんだから、えっと髪直して…リップはいいか」
加蓮「このパジャマ…子供っぽくないかな?あと……」
・・・
加蓮「お待たせ、Pさん…ハァハァ」
モバP「ああ、加蓮…随分息切れてるな…良くないのか…?」
加蓮「ううん、大丈夫…入って、Pさん」
モバP「失礼します…」
加蓮「あ、私の部屋こっち…だから」
モバP「んん…葱…?(まさか、奈緒か凛が挿れたのか?)」
モバP「(それはそれで…いや、いかんいかんそ、俺)」
加蓮「(Pさん、葱見てる…私に挿れるとか考えてるのかな?)」
加蓮「(でも、Pさんになら…ううんッ)」
モバP「加蓮…?」
加蓮「あ、ごめん…とりあえず部屋入ってよ」
モバP「ああ…そうだな」
・・・
モバP「へぇ、女の子らしい部屋だな」
加蓮「う、うん…」
モバP「あ、これ、お見舞いなって山盛りあるな」
加蓮「うん、皆が…あッ」ヨロッ
モバP「加蓮ッ」ガシ
加蓮「ありがとう、Pさん…(けっこう、がっしりしてるんだ…)」
モバP「加蓮、大丈夫か(…汗の匂いがいいな…いや)」
加蓮「うん、ちょっと……うう」
モバP「ごめんな、表まで出てきてもらって…横になって」
加蓮「はい…でも、あれは気にしないで」
モバP「そういえば、ご両親は?」
加蓮「うん、両親は泊まりで出かけてるよ」
モバP「ええ、加蓮を置いてか?」
加蓮「恩師のお葬式だから仕方ないよ、それに私も大したことないし」
モバP「そうか…ならいいんだけど」
加蓮「凛や奈緒や事務所の皆もいてくれるし…(それにPさんがいるし]」
モバP「でも、風邪をこじらせてってこともあるんだからな」
加蓮「ありがとう、Pさん。風邪くらいすぐ治すから」
モバP「体起こさなくていいから…顔赤いな…」ピト
加蓮「ひゃ?(か、顔近いよ…Pさん)」カァァ
加蓮「(Pさんの唇…、うん…)」
モバP「大丈夫…そうかな、どうした加蓮?」
加蓮「え、ううん、何でも(私、何、期待してるんだろ)」
加蓮「うん…さっき飲んだ薬が効いてきたのかな…うん」
モバP「そっか、そろそろ失礼するよ」
加蓮「あ、待って」ガシ
モバP「加蓮?」
加蓮「…あ、その寝付くまでい…て……」
加蓮「鍵はポストから中にいれてくれたらいいから」
モバP「ああ、わかったよ」
加蓮「ありがとう…お休みなさい」
モバP「ああ、お休み」
加蓮「……」スヤスヤ
モバP「寝た…か、寝顔かわいいな、ハッ」
モバP「い、いかん、いかんぞ、俺」
モバP「俺はプロデューサーだぞ、それに俺には…い、い、いや」
加蓮「う、ううん」
モバP「加蓮、どうした?」
・・・
加蓮「今日は楽しかったな…凛と奈緒と…Pさんも来てくれて」
加蓮「あれ、三人ともいる?どうして」
モバP「加蓮、また体調崩したのか、いけない子だ」
加蓮「えっ?」
モバP「早く風邪を治すために葱を挿れるぞ」
加蓮「いや、Pさん、お願いやめてッ」
凛「大丈夫、すぐに気持ちよくなるよ」ガシ
奈緒「そうだ、これで私達は姉妹だ」ガシ
加蓮「二人とも止めてッ、離してぇ」
モバP「ほら、脱がないと葱が挿れられないだろ」
加蓮「やめ…て、本当にそこはぁッ」
モバP「さあ、挿れるぞ」ググ
加蓮「いや、痛いッッ、あああッッ」
・・・
加蓮「うん、はぁ…はぁ…」
モバP「加蓮…本当にどうしたんだ」
モバP「ちょっと色っぽいな…」
モバP「こんなにうなされてる加蓮を置いて帰れるのか」
モバP「電車が…でもな…」
加蓮「うううん」
・・・
加蓮「…はぁ…はぁ」
モバP「葱を挿れても良くならないなんて」
凛「やっぱり、加蓮はダメだよ、プロデューサー」
奈緒「加蓮がダメでも私達がいるからさ、いこ」
加蓮「え、どうしたの、皆、ねぇ}
モバP「ああ、ちひろさん?加蓮をレアメダル工場に…ええ」
モバP「もうダメですね、女子寮の建材になってもらいましょう」
加蓮「工場って?建材って何?」
モバP「大丈夫だ、加蓮、雅やケイトが待ってるぞ」
加蓮「いや、いや…」
ちひろ「お待たせしました、これですか?」
モバP「ええ、これです、お願いします」
加蓮「これって、私、Pさんいかないで、触らないで」
ちひろ「うるさいですね、静かにしてください」ガン
加蓮「う…」
・・・
加蓮「…いや…いか…ない…で」
モバP「加蓮ッ、大丈夫だ、俺はここにいるからな」
加蓮「う、う…ん……」
モバP「落ち着いたか…あ」
モバP「終電が無くなってしまった…」
加蓮「う、うん…Pさん?」
モバP「加蓮、起きたのか。うなされてたけど大丈夫か?」
加蓮「ね、葱はッ、レアメダルはッッ」
モバP「落ち着け、加蓮、夢…だよ」
加蓮「夢…?良かった…」
モバP「怖い夢見てたんだな」
加蓮「ね、Pさん、この事は誰にも言わないでね、お願い」」
モバP「ああ、わかってる」
加蓮「ごめんね、でもちょっと寝たら楽になったよ」
加蓮「今日はありがとう、Pさん」
モバP「それが…実はな」
加蓮「え、電車無くなったの?もしかして、私のせい?」
モバP「いや、そんなことはないよ」
加蓮「でも…あ、今日のお礼も兼ねて泊まっていってよ」
モバP「いや、それは不味いだろ、いくら何でも」
加蓮「両親の寝室空いてるから…一緒に寝ると思った?」
モバP「な、何を言ってるんだ、冗談はやめろ、加蓮」
加蓮「うん…(冗談でも無いんだけどな)」
加蓮「案内するね、シャワーも使って」
モバP「ありがとう、加蓮もしっかり休んで、体調整えるんだぞ」
加蓮「大丈夫、貴方が育てたアイドルだよ」
モバP「ああ、じゃあ、お休み、加蓮」
モバP「それにしてもレアメダルか…」
モバP「あずきや志乃さんもそんな事言ってたな…うーん」
・・・
加蓮「Pさん…」
加蓮「いつか…あのジューン・ブライドの仕事みたいになったら…」
加蓮「私達、一緒のベッドで寝て、それから…ね、葱はともかく……」
加蓮「んん…、私達二人で…ああ」
・・・
加蓮は数日のうちに復帰したが、P が約束を守り、その日の事を何も話さないため
のあの用意した葱の事が一人歩きし、Pはケダモノ扱いされてしまう
なお、一部のアイドルはそんなPをねっとりとした視線で見つめるのでした
・・・
某所
茄子「最近、Pさんが事務所の皆の家に泊まってるんですよねー」
茄子「私もPさんにお泊りして欲しいけど…女子寮住まいじゃ…」
茄子「何か…方法は…、い、いけない」
茄子「私がこういう事を考えると…」
・・・
Pのマンション
モバP「俺のマンションが…燃えている」
おしまい
番外編3
トライアド・プリムス命名秘話
シンデレラプロ事務所
頼子「おはようございます」
凛「…ああ、お疲れ、頼子」
頼子「凛さん、どうしたの…?お勉強ですか?」
凛「いや、今度のツアーでさ、奈緒と加蓮とユニット組むんだけどさ」
凛「その名前を決めなきゃいけないんだ」
頼子「それで…音楽関係の本ですか…?」
凛「うん、でも中々いい名前が思い浮かばなくて」
頼子「…私も力になれるといいけど……」
凛「ところで……頼子ってさ、プロデューサーと…」
頼子「……Pさんがどうしたの?」
凛「いや、何でもないよ…」
頼子「……うん」
凛「……(気まずい…)」
蘭子「煩わしい太陽ですね!」バァン
(おはようございます!)
頼子「闇に飲まれよ…、蘭子ちゃん」
凛「ホッ……って、ええッ?」
頼子「やはり、変…ですか?」
凛「(頼子がちゃん付けって…、あれ?私はさん付けだったような…)」
凛(いや、そうじゃなくて、頼子まで闇に飲まれよって…)」
蘭子「我を導きし者よ、汝より授かりし秘本を返還せん」
(頼子さん、お借りした本お返しします)
頼子「ありがとう、……参考になりました?」
蘭子「ふふ…汝の秘本は我に新たな閃きを与えリ」
(とても参考になりました、ありがとうございます)
頼子「ふふ、良かった…今度のお休みは一緒に美術館に行きましょうね」
蘭子「ああ、刻を支配したい」
(早くお休みにならないかな)
凛「(二人…仲良いんだ、意外だな…)」
凛「(もしかして、頼子もそういう趣味があるのかな)」
凛「星座と神話の本と…ラテン語の辞書か…あッ」
頼子「どうしました?凛さん」
凛「頼子、私にもこれ貸してくれない?」
頼子「ええ…あ、その…一つお願いが…」
凛「ん、何?」
頼子「凛ちゃん…って呼んで…いいですか……?」
凛「何だ、そんなことか、いいよ、頼子」
頼子「うん、ありがとう、…凛…ちゃん」
凛「これで、最高のユニット名が出来る…フフ」
頼子「……(大丈夫…かな?)」
・・・
凛の部屋
凛「うーん、何かしっくりこないな」
凛「ん、これは……」
凛「ふふ、やっぱり私の思ったとおりね」
凛「奈緒、加蓮、待ってて、今の最高のユニットが誕生したよ」
・・・
シンデレラプロ事務所
凛「…というわけで、私達のユニット名はトライアドプリムスよ」バァン
モバP「……ッ」
奈緒「おおー、何かカッコイイじゃないか」
加蓮「うん、いいよ(凛が目にクマ作って考えて来たんだし、まあいいか)」
凛「この命名には頼子が力を貸してくれたんだ」
モバP「…ッ(頼子、何てことを)」
・・・
その後、トライアドプリムスはイタリアツアーでデビューする
凛は終始ご満悦であったが、頼子はいらぬ風評被害を受けるのでした
頼子「私は何もしてないのに……」
蘭子「汝、我にも輝ける神名を与え給え」
(頼子さん、私にもカッコイイ名前をつけてください)
頼子「…う、うん」
おしまい
番外編4
モバP「俺のマンションが…燃えている」導入部
Pのマンション
モバP「やっと帰ってこれたな」
モバP「最近、アイドルの家に泊まってばかりいた気がするな」
モバP「ははは、ファンに知られたら殺されかねないな」
モバP「いやー、良い仕事が出来ると気分がいいな」
モバP「頼子もランクアップしたし、トライアドプリムスは絶好調だしな」
モバP「あれ?…妙に空が明るいな…それにサイレンの音が…」
モバP「まさか…、あの方角は…あああッ」
モバP「俺のマンションが…燃えている」
・・・
シンデレラプロ会議室
社長「ということで、P君の家が燃えてしまった」
社長「新居はすぐに探すとして…その間どうするかね」
モバP「はぁ…、何で皆いるんですか」
社長「それだけ、皆も君を心配しているんだよ」
留美「そういう事ならP君、私のマンションなら一人くらい大丈夫よ」
モバP「いえ…遠慮します」
留美「…そう、残念ね」
茄子「……」
幸子「それなら、女子寮に泊まればいいと思います」
幸子「さすが、カワイイボク、最高のアイディアですね」
モバP「それはだな…幸子」
ありす「プロデューサーと一つ屋根の下ですか……」ポッ
聖來「さ、さすがに…それは不味いんじゃないかな」
聖來「ほら…色々と……ね」
茄子「……」
モバP「そ、そうだよ、それはちょっと…」
頼子「大丈夫ですよ…Pさんは、二人きりでも何もしないから
凛・まゆ・留美「ッッッ」
モバP「おい、頼子」
あやめ「確かにP殿は信?出来る方です」
桃華「Pちゃまは紳士ですものね」
茄子「……」
友紀「さすが、頼子ちゃん、絶妙な牽制球だね」
巴「ビーンボールのような気がするんじゃがのう」
モバP「事務所の仮眠室を使わせていただきます」
茄子「……」ダッ
モバP「茄子?」
・・・
こうしてPは事務所の仮眠室を仮宿とするが、彼の受難は今まさに始まるのでした
もちろん彼はその事を感づいており、一日も早く新しい住まいを見つけようとしますが…
つづく
番外編4
モバP「俺のマンションが…燃えている」
ケース1・鷹富士茄子の場合
シンデレラプロ事務所
モバP「ふう…今日に仕事はこれで一段落だな」
モバP「よし、今日はもう休むか…、その前に加蓮に差し入れてもらったこれを」
モバP「これで体を拭けばいいのか…便利だけど…」
モバP「こういの知ってるってことはそれだけ苦労したってことだよな」
モバP「そういえば、清良さんも悲しそうにしてたな」
モバP「いや、その加蓮がつらい事を乗り越えて頑張ってるんだ」
モバP「俺が落ち込んでどうする…加蓮、ありがたく使わせてもらうぞ」ガタ
モバP「んん?何か物音がしたような…」コツコツ
モバP「これは誰かいるぞ…まさか泥棒?」ガチャ
モバP「通報しないと…ああ、間に合わない、こうなったら」ダッ
??「えっ?きゃあ」
モバP「お、おとなしくしろ、」ムニュ
モバP「や、柔らかい…えっと……茄子?」
茄子「ううッ…、プロデューサー…?いやぁぁぁ」
モバP「ご、ごめん、茄子…あああ」
茄子「ふ、服を着てください、プロデューサー」
モバP「ああ、すぐに……茄子は怪我ないか」
茄子「うう、何とか大丈夫です……(Pさん、けっこう良い体なんだ)」
モバP「そうか、良かった(茄子の胸、柔らかかったな…それに張りも…)」
茄子「はい……(触られちゃった…)」
モバP「どうしたんだ、どうしてこんな時間に事務所に?」
茄子「はい、実は……」
モバP「いつもの茄子らしくないな、元気ないぞ?」
モバP「もしかして、さっきのでどこか」
茄子「ち、違うんです。その、プロデューサーのマンションの事で」
モバP「ああ、大変だったけどな。もうちょっと早く帰ってたら危なかったよ」
茄子「私が、私がいけないんです」
モバP「んん?おい、何を言って…」
茄子「だってあの日、私がプロデューサーと一緒にいたいって思ったから」
茄子「少し前はこんな事なかったのに…」
モバP「茄子」
茄子「無理なことでも、私がしたいって思ったら…だから」
モバP「茄子ッ」
茄子「はいっ」ビクッ
モバP「冗談でもそういうことは言うんじゃない」
茄子「はい……でも」
モバP「なあ、これ何かわかるか?」
茄子「え?……何かの部品ですか?でも、壊れているような…」
モバP「ああ、俺の学生時代の思い出の品なんだ」
モバP「これだけは焼け残ってくれてな…嬉しかったよ」
茄子「……」
モバP「家事の原因は寝煙草らしい、幸い火元の人も軽傷だし」
モバP「俺は茄子のせいじゃなくて、茄子のお陰でこれで済んだって思ってるよ」
茄子「プロデューサー……私…」
モバP「ありがとう、茄子」
茄子「はい……」ウル
茄子「やっぱり私を幸せにしてくれるのはプロデューサーですね」
モバP「ま、まあな、はは」
茄子「もっと、私を幸せにしてくれますか?」しゅ
モバP「お、おい、茄子…冗談は…」
茄子「冗談じゃありません、私は…」ギュ
モバP「な、茄子…(うーん、でかい)」
茄子「……ねぇ、プロデューサー」
モバP「こういう事は軽はずみにすることじゃない」
茄子「そんなつもりじゃ…私は…」
モバP「茄子は今アイドルとして一番大切な時なんだ…」
モバP「これ以上、俺を困らせないでくれ」
茄子「…わかりました、まずはもっとアイドルとして輝いてみせますね」
モバP「ああ…」
茄子「だから、ずっと私のプロデューサーでいてくださいね」
モバP「ああ、任せてくれ」
茄子「はい…(そして、いつか、きっと…ふふっ)」
モバP「(それにしても…惜しい事をしたかな)」
おしまい
番外編4
モバP「俺のマンションが…燃えている」
ケース2・結城晴の場合
シンデレラプロ事務所
モバP「ふう…今日はこれくらいで終わりかな」
モバP「家に帰らなくていいから、つい遅くまで仕事してしまうな」
モバP「少し遅いけど、飯にするか…といってもコンビニ飯か」
モバP「今はいいけど、飽きてきそうだな……」
モバP「でもこの一杯があれば…」ガタ
モバP「また、誰か来たのか…いやでも今度こそ泥棒かも…」
??「おい、プロデューサーいるか?」コンコン
モバP「ああ、何だ、晴か、いるぞ」
晴「何だとは何だよ、オレじゃ悪いのか」
モバP「いや、すまん、こんな時間だからさ、んん?」
晴「な、何だよ、何か文句あんのかよ」
モバP「あるに決まってるだろ、今何時だと思ってるんだ」
晴「そりゃあ、時間はわかるけどさ」
モバP「そういう事を言ってるんじゃない」
晴「う…ごめん」
モバP「どうして、こんな事したんだ(まさか、晴の歳でああいうことじゃないよな)」
晴「その…、だ、代表戦が見たかったんだ」
モバP「へっ?」
晴「おい、オレがせっかく正直に話したのに何だよ」
モバP「ははは、悪い」
モバP「夜更かしは良くないけど、代表戦なら寮でも見れるだろ」
晴「寮だと聖來さんとかが早く寝ろってうるさいんだよ」
モバP「それが普通だ、それに晴くらいの歳に夜更かしすると大きくなれないぞ」
モバP「いいか、背を伸ばすための成長ホルモンはだな…」
晴「ああ、そういうのは頼子さんに教えられたからいいよ…」
・・・
シンデレラプロ・女子寮
頼子「…という事で、身長を伸ばすには十分な睡眠が必要と言われています」
晴「わかりやすかったけどさ…どうしても見たい時もあんだよ」
頼子「そうですね…ストレスを溜めない事も大事らしい…ですね」
晴「そうだろ、代表戦が気になって寝れないんだよ」
頼子「うん…それでちゃんと寝れなくなると…良くないね」
晴「だろー、今日はもう遅いし、頼子さんも見ていきなよ」
頼子「あ…うん、サッカーはそんなに詳しくないし…教えてね、晴ちゃん」
聖來「ちょ、ちょっと頼子ちゃん、説得してって言ったじゃない」
頼子「こういうのは個人差もありますし…私も断言はしかねるので…」
晴「ほら、聖來さん、頼子さんもこう言ってるしさ」
聖來「むぅ…」ガクッ
頼子「ごめんなさい…でも今日の試合はそんなに遅くありませんし…」
頼子「…晴ちゃん、サッカーするには背が高い方がいいんですよね」
頼子「普段はちゃんと…寝ないとダメですよ」
晴「えー」
頼子「ダメですよ」
晴「わかったよ…何か怖いって」
頼子「ふふ…それに晴ちゃんなら、背だけじゃなくて、スタイルも良くなるよ」
晴「はぁ?そんなのサッカーに必要無いし」カァ
頼子「この歳のこの背でこんなにあるんだから…」
晴「オ、オレは頼子さんくらい背があればそれでいいよ」
頼子「私はそこまで小さくありません…」
晴「いや、そういう意味で言ったんじゃ」
頼子「ふふ、わかってる…あ、Pさんもスタイルいい方が喜ぶよ」
晴「プロデューサーは関係ないだろ」カァァ
頼子「‥…フフ」
・・・
モバP「頼子…ちゃんと説得してくれよ」
モバP「そもそも聖來の人選ミスだな…夜更かしがちの頼子じゃ強く出れないしな」
晴「…そういえば、あの後」カァァ
晴「う…、変なことまで思い出しちまった…」
モバP「どうした、晴…顔が赤いぞ」
晴「い、いや、何でも無いって」
晴「その日は頼子さんと一緒に見れたけど、聖來さんいい顔しなくてさ」
モバP「まあ、そうだろな」
晴「だからさ…代表戦見せてくれよ」
晴「ほら、おつまみもあるんだ、ビール飲むにはちょうどいいだろ」
モバP「誰に入知恵されたんだ…まったく」
モバP「…今から帰らせるわけにもいかないしな…」
モバP「今日だけだぞ…それに聖來には内緒な」
晴「さっすが。、プロデューサー、話がわかる」
モバP「本当に今日だけだからな」
モバP「誰に入知恵されたんだ…まったく」
モバP「…今から帰らせるわけにもいかないしな…」
モバP「今日だけだぞ…それに聖來には内緒な」
晴「さっすが。、プロデューサー、話がわかる」
モバP「本当に今日だけだからな」
モバP「風邪引くなよ…スタイルか、確かに…」
モバP「普段の男の子っぽい言動からは想像できないけど」
モバP「歳と身長を考えれば…ゴクリ」そー
晴「ぷ、プロデューサー」
モバP「は、いかん、いかん…」
モバP「…5年後くらいが楽しみだな、さぁ、俺も寝るかな」
おしまい
番外編4
モバP「俺のマンションが…燃えている」
ケース3・古澤頼子の場合
モバP「ふう、今日はここまででいいかな」
モバP「この生活に慣れてきている自分が怖いな」
モバP「まあ、物件も絞り込めてきたし、もうちょっとだな」
モバP「いつもどおり、体拭いて今日は寝るか…」
モバP「やっぱり、食生活がなぁ…コンビニ飯は飽きてきたよ」ゴシゴシ
モバP「最近頼子が弁当作ってくれるけど…晩御飯も作ってくれないかな。はは」ゴシゴシ
??「……Pさん、呼んだ?」
モバP「うわぁ、よ、頼子!?」
頼子「あ…Pさん、服着てくだ…さい」
モバP「あああ、す、すまん、少し外で待ってくれ」ガチ
モバP「ッッッッッ」
頼子「Pさん、大丈夫……あっ」カァァァ
モバP「うううう」
・・・
モバP「頼子…もう大丈夫だ、入ってくれ」
頼子「もう…痛くないの?」
モバP「ああ、変な所見せたな…(裸も見られたが)」
頼子「うん…(裸…見ちゃった…)」
モバP「ところで頼子、こんな時間にどうしてこんな所に?」
頼子「あ、あの…それは……」
モバP「まさか、あの時みたいな事じゃないだろうな」
頼子「違い…ます、しばらくあんな事しないから安心…して」
モバP「そ、そうか、はは(ん?しばらく?)」
頼子「それに…何度も恥はかきたくはないの…」
モバP「ごめん…頼子」
頼子「いいの…アイドルであることも、私の大切なことだから…」
モバP「頼子…」
頼子「ふふ…あ、今日は晩御飯作り過ぎちゃって…」
頼子「Pさん、この所コンビニで済ませることが多いって聞いたから…」
モバP「ああ、ありがとうな(…さっきのは聞かれたのか)」
頼子「はい…美味しそうに出来たんです、食べてくれますか?」
モバP「いただくよ(冷製パスタか…本当に余ったのか、いやよそう)」
頼子「どうぞ…前のトマト水の要領で色んなジュレを作ったんですよ、いただきます」
モバP「いただきます、って頼子まだだったのか」
頼子「…一緒に食べたいなって……どうぞ、冷めない内に…もう冷めてるね」
モバP「ああ…」
・・・
モバP「ああ、美味しかった…久しぶりにちゃんとしたもの食べたよ」
頼子「ふふ…嬉しいな」
モバP「なあ、頼子、これやいつも弁当だけど…」
頼子「迷惑…ですか」
モバP「助かってるよ、基本外食だし、買いにも行けない時あるしな」
頼子「そう…」
モバP「何か申し訳ないな…(それに…こんな関係続けていいのか)
頼子「私が勝手に…してることだから…」
モバP「前に話してくれた美術館…今度行こうか(いや、でもしばらくはこのままで)」
頼子「………」
モバP「頼子…?」
頼子「…うん、う、嬉しくて…口元が緩んでしまいます……」
頼子「変な顔じゃないですか…でもPさんになら見られてもいいかな」
モバP「そんな事ないよ、頼子はおおげさだな」
頼子「約束…ですよ」
モバP「ああ、だから今日はもう帰って休むんだ、電車まだ大丈夫だろ」
頼子「はい、ではまた明日」
モバP「ああ、俺も今日は…ふぁ」
頼子「お疲れなんですね、私もこれ洗ったら失礼します」
モバP「ああ…駅まで送るよ…うう」
頼子「嬉しいけど…無理しないでくださいね」
・・・
頼子「これくらいでいいかな…」
頼子「Pさん…入ります…あ」
モバP「……」
頼子「寝ちゃった…の?」
頼子「いつも私達のために頑張ってくれて…」ナデ
頼子「お布団かけてあげないと…」
頼子「……女の子の一人歩きは危ないよね…それに事務所の戸締りも」
頼子「加蓮さんのこれ、私も借りよう…」
頼子「うん、思ったより、すっきりする…」
モバP「うーん…」
頼子「えっ…起きてるの…」カァ
モバP「……」
頼子「気のせいだよね…でもPさんならいいかな、ふふ」
頼子「もう一つ…ご褒美もらいます…」チュ
頼子「私を華やかな世界に連れて行ってくれた…」
頼子「私の目線を上げてくれた…私の大切な人……
頼子「お休み…なさい」ギュ
・・・
モバP「…ッ」ジリリリ
モバP「うーん、もう朝か…ッッ」
頼子「あ…Pさん、おはよう…ございます……」
モバP「な、なんで頼子がここに…」
頼子「うーん…早起きなんですね…P…さん……」
頼子「確か…昨日、私もうとうとしちゃって…あっ」
モバP「何見てるんだ…ああああッ」
頼子「ふふふ……」
モバP「…(何だその笑顔は…まあ、いいか)」
おしまい
番外編4
モバP「俺のマンションが…燃えている」
ケース4・村上巴の場合
モバP「よし、今日の仕事はここまでだ」
モバP「うーん、さ、一杯やって寝ようかな」
モバP「ビールばっかりも飽きてきたけどな…」
巴「そうと思って、ええもん持ってきたぞ」バァン
モバP「…巴…か?もっとドアは優しく開けてくれ」
巴「ああ、スマンスマン、…なんじゃ、仕事も終わったのに固い格好しとるのう」
モバP「あ、ああ…(最近誰が押しかけてくるかわからんからな]」
巴「そこらのオヤジみたいな格好見せられるよりはいいがのう」
モバP「そうか?良かったよ…、で巴はこんな時間に何のようだ」
モバP「若い子が一人出歩いていい時間じゃないぞ」
巴「それは安心せぇ、内の若いもんを付き添わせたからな」
モバP「(ああ、あの人か…気の毒に…)そういう問題じゃや無くてだ」
巴「ええもん持ってきてやったんだから、大目に見るんじゃ、ほれ」ドン
モバP「おお…これは幻の…」
巴「わかるか、さすがPはお目が高いのう」
巴「親父に今のPの状況を話したらな、今普段の恩を返さんでいつ返すんじゃとな」
モバP「それで…これか、いやでもこんなものは受け取れないよ」
巴「さんざん頼子姉さんや真奈美姉さんから手料理、振舞われてるじゃろう」
モバP「う…何故それを…」
巴「事務所中の噂じゃ」
モバP「でもなぁ…、うう」
巴「偉そうな事言っても体は素直じゃのう」
モバP「巴…俺は」
巴「ほれ、欲しいんじゃろ、欲しいんじゃろ、そう言ってみい」
モバP「うう…」
巴「いつまで我慢出来るかのう、ほれほれ…あいた」コン
モバP「悪乗りするんじゃない」
巴「何も小突く事ないじゃろう」
モバP「すまんすまん、で…本当にもらっていいのか」
巴「そのために持ってきたと言っとるじゃろう、ほれ」
モバP「お、ありがとう、巴注ぐの上手だな…」
巴「親父の晩酌に付き合ったりくらいはしとるからの」
モバP「ははは…(こういうとこ、お偉いさんにも評判いいんだよな)」
モバP「いただくよ…うん、美味い」
巴「そうじゃろう、そうじゃろう、ほれまだまだあるぞ飲め」
モバP「そんなに急かすなよ…あ、こぼれそうだ」グビ
巴「おっと、気をつけんかい…それにしても美味そうに飲むのう」
モバP「ああ、本当に美味いからな、それに巴にお酌してもらってるから余計にかな」
巴「な、何を言うんじゃワレは…まったく」カァァ
モバP「ああ、巴、もういっぱい頼むよ」
巴「ああ…ほれ」
・・・
モバP「ああ、本当に美味いなぁ…うぃ」
巴「P…ワレ酔っとらんか……」
モバP「そりゃあ、酔うさ、でも大丈夫だ、イイ酒で悪い酔いはしにゃい」
巴「良し悪しじゃなく、分量の問題と思うんじゃが…きゃ」ドサ
モバP「うーーん」
巴「な、何するんじゃP、いくらワレでも……」カァァ
モバP「ああ、すまん、巴、うぃ……」
巴「だから、離れんかい…うぅん」
巴「こら、やめんかい…どこ触っとるんじゃ…でもワレなら…」
モバP「ムニャムニャ…」
巴「…って寝とるんか」
巴「…ううっ、やっと抜けられた」
巴「思ったより、しっかりした体じゃったのう…」
モバP「うーん、よ……」
巴「この寝言ほざいとるアホも、うちらのために奔走しとるんじゃ…」
巴「毛布くらいかけたるか…」
巴「呆けた寝顔しおってからに…、責任…取ってもらうからの」
・・・
女子寮・巴の部屋
巴「若いもんに送らせて帰ったはいいが…」
巴「何じゃ…体が火照っとるのう……」
巴「それもこれもあいつが酒臭かったせいじゃ…そうに違いない…」
巴「こういう時は姫川に教わったあれをするとええんじゃろか…」
巴「う…、ううんッ…」
おしまい
番外編4
モバP「俺のマンションが…燃えている」
ケース5・相葉夕美の場合
モバP「今日の仕事もこれで終わりかな」
モバP「ここでの生活もなんだかんだ慣れてきたな、ははは」
モバP「明日も早いから一杯やって、休もうかな」
モバP「ああ、この一杯のために生きてる気がするな」
??「Pさん、いらっしゃいますか!」コンコン
モバP「…夕美か?どうしたんだ、こんな時間に」
夕美「正解です!さすがPさんですね♪」
モバP「で、どうしたんだ、未成年が出歩いていい時間じゃないぞ」
夕美「凛ちゃんのお家のお花屋さんに行ったんです」
夕美「それで話し込んで、遅くなっちゃった♪」テヘ
モバP「凛の家は事務所の近くだからな…って笑って誤魔化すんじゃない」
夕美「あ、ほら、事務所じゃ殺風景だから…」
夕美「(Pさんに会いたかったなんて言えないよ)」
夕美「はい、Pさん、いつものお礼も兼ねて♪」
モバP「これ…花だよな、綺麗な花だな」
夕美「さぎそうって言うんですよ、ほら見た目が」
モバP「確かに、羽根を広げた鳥みたいだな。それに白くて夏にピッタリだな」
夕美「でしょ♪今日、8月13日の誕生花なんですよ」
モバP「誕生花か、日毎にあるんだな。夕美は本当に花が好きなんだな」
夕美「はい、今日この日の花だから、どうしても見てもらいたかったんです」
モバP「そっか、ありがとうな、男だとどうしてもこういう事は気が回らないからな」
夕美「その分、私がしますから大丈夫ですよ!」
モバP「あ、ああ、よろしくな」
夕美「…(よ、よろしくされちゃった…えへへ)」
モバP「ああ、ところで、このさぎそうって花言葉は何ていうんだ?」
夕美「え、花言葉…ですか(は、恥ずかしくて言えないよー)」カァァ
モバP「ああ、夕美なら詳しいだろ」
夕美「はは、忘れちゃいました、何だったかなぁ?」
モバP「そっか、気になるから今度頼子にでも聞こうかな」
夕美「え、頼子ちゃんに?どうしてですか?」
モバP「どうしてって、夕美が知らないなら他に知ってそうなの頼子くらいだろ」
夕美「ああ、そういう…ってダメです」
夕美「頼子ちゃんに聞くのがではなく、他の誰に聞くのもダメです」
モバP「ああ、わかったよ(意味…知ってるよな)」
夕美「ほっ…」
モバP「ああ、そうだ、沖縄の仕事だけどな、評判は抜群だぞ」
夕美「本当ですか?みんなで頑張ったからですね♪」
夕美「あ、でも、一番頑張ってくれたのはPさんかな?」
モバP「みんなのために頑張るのが俺の仕事だからな」
夕美「でも、沖縄か…仕事もいいですけど、その、プライベートでも行きたいな」
モバP「そうだなぁ、沖縄は無理でもみんなで慰安旅行とか行きたいな」
夕美「…そういう意味じゃないんだけどな……」ボソ
モバP「夕美…、沖縄…、水着か…良かったなぁ…」
夕美「むぅ…Pさん、今ヤらしい事考えてた」
モバP「ゆ、夕美…(そんな前かがみで顔近づけるな、いやもうちょっと近づけて)」
夕美「聞いてるんですか?」ジト
モバP「ああ…(いかん、俺が前かがみになる……)み、見えた」
夕美「え、見えたって…きゃぁぁぁ」
モバP「ああ、つい声に出してしまった」
夕美「ああああ(み、見えたって…ブラくらいまでだよね)」
モバP「ははは、ブラの隙間からち……ブハッ」バチン
夕美「Pさんのバカァッッッッ」
モバP「ああ、夕美、違うんだ…」
・・・
夕美「…出ていっちゃった……」
夕美「そのまま、Pさんを…そ、そんな事できないよぉ」
夕美「Pさん…、私達のプロデューサー…」
夕美「(花言葉の意味は自分で調べてください)」
夕美「(私は夢でも貴方の事を想っていますから…)」
・・・
モバP「いててて、まあ、俺が悪いか…、口は災いの元だな…」
モバP「それにしても・・・サイズ合って無いんじゃないか」
モバP「お宝映像にされる前に指導しないとな」
モバP「それにしても……また前かがみになるな…」
モバP「あ、確かさぎそうだったか…」
モバP「まるで、夕美が側にいるみたいだな……」
おしまい
番外編4
モバP「俺のマンションが…燃えている」
ケース6・渋谷凛の場合
1年前
シンデレラプロ・事務所
凛「ふーん、アンタが私のプロデューサー?……まあ、悪くないかな…」
凛「私は渋谷凛。今日からよろしくね」
モバP「はは、よろしくな(うわー、信用されてないなぁ)」
社長「今事務所にいるのは凛君だけだが、他にも将来有望な子がたくさんいるからね」
社長「その子たちのプロデュースに慣れてきたら、君にもスカウトをお願いするつもりだ」
社長「今日の所は二人でよく話し合ってプロデュース方針を決めるといい」
社長「ああ、私は用事で出かけるから、後は頼むよ、ちひろ君」
ちひろ「はい、お気をつけて、社長」
モバP「いってらっしゃい、社長」
凛「…いってらっしゃい」
ちひろ「じゃあ、プロデューサーさんは会議室使ってください」
モバP「ありがとうございます、じゃあ、よろしくな凛」
凛「……はーい」
モバP「…(本当に大丈夫かな)」
凛「突っ立てないで、さっさとやろ」
モバP「ああ」
・・・
モバP「凛とも色々あったけど…」
モバP「ちょっと無愛想なだけで、仕事には真剣だったな」
モバP「あれから、もう一年か…」
モバP「思えば、ここで凛と二人で始まったんだよな…」
モバP「その凛もいまやBランクアイドルか…、よくここまでこれたよな」
モバP「何、感傷的になってるんだ…トップアイドルへの道はまだ半ばなのに」
モバP「気を引き締めないと、よしっ」パン
モバP「みんなまとめて、トップアイドールッ」
凛「何やってんの、プロデューサー」
モバP「凛ッッッ!!」
凛「そういうの、見てるこっちが恥ずかしいんだけど」
モバP「ど、どこから見てた」
凛「あんたが、自分の顔叩いたとこからよ」
凛「(ホントはもうちょっと前からいたけど…二人で始めたか…)」ポッ
モバP「出来れば、忘れて欲しいんだけど…」
凛「えー、どうしようかな」
モバP「ふーん、アンタが私のプロデューサー?」
凛「ッッッ」カァァ
モバP「……まあ、悪く…ゲフ」
凛「お願いだから、もう…やめてよ」
モバP「ああ、そうだな…凛もさっきのは」
凛「…はーい」
モバP「で、凛はどうしてこんな時間に事務所にいるんだ」
凛「い、家近いから、ちょっと前通った時にまだ明かりついてて…それで……」
凛「べ、別にあんたに会いに来たんじゃないんだから…」ボソ
モバP「凛、どうしたんだ、こんな時間に出歩くのはよくないぞ」
凛「ああ…うん、ごめん、あれ、食事中だったんだ」
モバP「ああ、こんな時間に食事してるようじゃ大きな事は言えないな、はは」
凛「うん…(お弁当……自分で作った…?そう言えば最近……)」
モバP「ああ、頼子が作ってくれたんだ、昼は打ち合わせ先でごちそうになってな」
凛「え…頼子、ふーん」ジト
モバP「ああ、かなり上達しててな、結構楽しみにしてるんだ」
モバP「頼子にはこんな事…言えないけどな」
凛「へぇ…お弁当くらい私だって……」
モバP「ほら、凛も食べてみろよ」
凛「いいって…う、美味しい(私より全然美味しい……)」
凛「(頼子、いつの間にこんなに上手になったんだろ…)」
凛「(あ、プロデューサーのお箸で食べたってことは関節キス……)」ポッ
モバP「凛どうした?」
凛「ううん、何でもないよ」
モバP「いやー、頼子もアイドルらしくなってきたよな」
凛「……」
モバP「スカウトした頃はどうなるかと思ったけどな、はは」
凛「ねぇ…」
モバP「うん、嬉しい限りだ」
凛「ねぇってばッ」
モバP「り、凛?」
凛「あ……、ねぇ、プロデューサー、二人の時に頼子の話しないでよ」
モバP「すまん…、凛、本当に今日はどうしたんだ?」
凛「どうもしてない…よ……」プイ
凛「あ……この花は…」
モバP「ああ、ちょっと前に夕美が持ってきてくれたんだ」
モバP「でも花はそろそろ枯れそうだな…残念だよ」
凛「さぎそうは花はすぐ枯れるけど、ちゃんとやれば何度も花咲かせれるよ」
モバP「へぇ、さすが花屋の娘だな」
凛「(たしか…自分で育てるって買っていったよね)」
凛「どうしてなの…夕美」ボソ
モバP「おーい、凛?」
凛「うん、どうしたの」
モバP「良かったら、どうやったら育てられるか教えてくれよ」
凛「…ああ、いいけど(でも、そうしたら…夕美の花がずっと…)」
モバP「助かる、今度頼むよ」
凛「プロデューサー…」シュル
モバP「凛…いいッ、何で服を脱ごうとしてるんだ」
凛「プロデューサー…私の気持ち知ってるでしょ」
モバP「それは……」
凛「頼子も夕美も私が忘れさせるんだから」ギュ
モバP「凛…何を…(う…柔らかい…それに意外にあるな……)」
凛「お…願……い」ブル
モバP「(凛……震えてるのか…?)」
凛「プロデューサー…?」
モバP「凛、俺も男なんだからな、楽しませてもらうぞ」ドサ
凛「えッ」
モバP「手は出さないって思ってたか?」
凛「ッッ」
モバP「こういう時は目を閉じろ…」
凛「う、うん…(えっ…上着脱がされてる……こ、怖い)」
凛「ンンッ(どうして…ずっとこうしたいって想ってのに…)」
モバP「あんまり暴れるな……するぞ」
凛「いやぁッッ」
・・・
凛「どう…して……私…」
モバP「これでわかっただろ」
凛「でも、私はプロデューサーの事、本当に…」
モバP「わかってるさ、でもな…」
凛「私達はプロデューサーとアイドルだって言うんでしょ、それでも…」
モバP「……凛はアイドルとして一番大切な時期なんだ」
モバP「だから……わかってくれ」
凛「ヒドイよ、プロデューサー……」グス
モバP「ゴメンな、凛、俺は…」
凛「謝んないでよ……バカ」
モバP「……」ナデ
凛「うん……」カァ
凛「ねぇ、皆に同じ事言ってんでしょ」
モバP「う……さあ、何のことかな」
凛「トップアイドルへの道のりと同じくらいライバル多いかな」
凛「いつか私が…あなたのトップアイドルになるんだから」
モバP「凛……」
凛「それまで、プロデュースよろしくね、Pさん」
モバP「ありがとう、凛」
モバP「(俺も…その時までには……)」
おしまい
番外編5
モバP「今日からここが俺の新居か」
都内某所
モバP「やっと新居が決まった。これで事務所暮らしともお別れだな」
頼子「いい…お部屋ですね、おめでとうございます」
モバP「すまんな、頼子、付きあわせて…美術館行く約束してたのに」
モバP「物件の下見、今日しかどうしても無理でさ」
頼子「いいんです…、私が勝手に付いてきただけ…ですから」
モバP「いやぁ、その辺で時間潰すなり、美術館先に行っても良かったんだぞ」
頼子「何を見るかも…大切ですけど、誰と見るかも…大切なんです」
モバP「ああ、確かにそうだな」
頼子「ねぇ…Pさん…今日不動産屋さんから、私達どんな風に見えてたかな…」
モバP「……さ、さぁ、アイドルとプロデューサーじゃないかな、社長の紹介の会社だし」
頼子「……(嘘でも…こ、恋人同士って…)」ジト
モバP「ははは……」
頼子「……美術館着きましたよ」
モバP「あ、ここは…俺が頼子をスカウトした…」
頼子「ふふ……覚えてくれてたんですね」
モバP「忘れる訳ないよ…頼子は俺が初めてスカウトしたアイドルだから…」
頼子「…じゃあ、私がPさんの…は、初めての人…ですね」
モバP「うっ…そのとおりだが、もうちょっと言葉は選んでくれ」
頼子「あの時…ホントはとても驚いてたの…でも私自分を表現するの苦手で」
モバP「ああ…俺も最初は苦労したよ…」
頼子「もう…私が自分を表現出来る様になったのはP…さんのおかげだよ」
頼子「Pさんが…私を信じくれたから、私も自分を信じられるようになったの…」
モバP「ああ、頼子は俺の自慢のアイドルだよ」
頼子「本当……?皆に言ってるんじゃ…ないの?」
モバP「ははは、さ、さあ、行こう」
頼子「はいっ(Pさん…最寄り駅に行くまでにこの美術館必ず通るんですよ)」
頼子「(その度に…私の事、想ってくださいね……)」
モバP「頼子……?」
頼子「いえ、なんでもありません」ギュ
モバP「ん?(袖を掴んで……かわいいもんだな)」
・・・
数日後・Pの新居
モバP「今日からここが俺の新居か」
モバP「焼け出されたおかげで荷物が少ないのだけは楽だな」
モバP「身の回りのものはあるし…家電が届くまでのんびりするか」
・・・
まゆ「うふふ、Pさんお休みですかぁ…」
まゆ「Pさん、皆が事務所に押しかけている間、私が何もしてないと思いましたか?」
まゆ「おかげで、Pさんが借りそうな物件全てに盗聴器を仕掛けられました」
マキノ「実際に仕掛けたのは私ですが」
まゆ「うふふ、頼子さんが一緒に下見をしたのは想定外だったけど」
マキノ「私の話を聞く気は無いみたいね…まあ、情報に基づいた行動は論理的よ」
まゆ「これでPさんの事が何でもわかります」
まゆ「うふふ、Pさん、まゆはPさんの事ならなんでも知ってるんですよぉ」
マキノ「…まあ、これはこれで興味深いが」
・・・
モバP「う…、今何だか寒気がしたな……」
モバP「こういう時にはこれだ、晶葉からもらった……」
モバP「警備ロボット改ーーーーー」
モバP「一人でやるとバカみたいだな…」
モバP「晶葉が色々セキュリティ対策にくれたんだが…」
モバP「これだ、これだ、盗聴器発見モード…起動っと」
モバP「……こんなに出てきたか」
モバP「一体誰が……ま…いや、やめておこう」
モバP「これで、少しは落ち着いて生活できそうだな」
・・・
まゆ「え、ええええ、これじゃ、Pさんの事がわからない…」
マキノ「そんな…そう簡単に見つかるはずは…」
まゆ「これじゃ…ダメ、これじゃ…Pさんが……ああ」
マキノ「くっ、何という事なの、アイドルとは奥が深いな」
マキノ「それにしても…プロデューサーか…」
マキノ「幾人ものアイドルをここまで虜にする興味以上の対象だわ」
マキノ「さあ、まゆさん、他の部屋に仕掛けた盗聴器を回収に行くわよ」
まゆ「ああ、Pさん…、Pさん……」ズルズル
・・・
モバP「警備ロボット……改か」
モバP「晶葉を疑う訳じゃないが…」ゴソゴソ
モバP「……やっぱりか、マイクと通信機が……」
モバP「おい、晶葉聞こえているかー」
晶葉「な、何だ、P、一体どうしたというのだ」
モバP「晶葉、これは一体どういうことだ」
晶葉「ああ、このマイクの事か、ははは」
晶葉「これは、そ、そうだ、Pの防犯意識を試そうとしたんだ」
モバP「そうか…明日からトレーニングメニュー倍な」
晶葉「ああ、急に電波が…、すまないP、話は今度事務所で聞く」ブツ
モバP「切られたか……まったく晶葉のやつめ」
モバP「このマイク外しておくか…お、案外簡単に外れたな」
モバP「念のためにこの警備ロボ改も機能停止しておこう」
モバP「機能的には惜しいが…今度返すか」
モバP「さぁ、これで今度こそゆっくり出来るな」
・・・
晶葉の家
晶葉「ふ…Pもまだまだ甘いな」
晶葉「どうやら、君に協力を依頼した甲斐があったな、亜季」
亜季「お褒めに預かり光栄であります、先任アイドル殿」ビシ
晶葉「楽にしてくれていい、しかし君の作戦は見事だったな」
亜季「はい、あえて見破られる罠を仕掛け、本命への注意力をそらす」
亜季「基本中の基本ではありますが、有効な手段でもあります」
晶葉「ふむ、その進言を元に警備ロボに盗聴器回収機能に加えて設置機能も備えさせた」
晶葉「ふふ、元から盗聴器があった位置に新たな盗聴器が仕掛けられたぞ」
亜季「情報戦は現代戦の基本であります」
亜季「恐らく設置はマキノ殿でしょうが、その行為が我らを助けたであります」
晶葉「すまないな、頼子…あの時は頼子の気持ちを知っていたから譲ったが…」
晶葉「こればかりは私も譲れないんだ…そして私の勝ちだな」
・・・
留美のマンション
留美「ふふふ、古澤さんもまだまだ甘いわね」
留美「単純接触効果って知ってるかしら」
留美「あなた達がちょっかいを出している間に…」
留美「私はPさんのお向かいのマンションに部屋を借りたわ」
留美「伊達に私も料理の勉強をしてないの」
留美「胃袋をつかもうとするのはいい考えだけど…ふふふ」
留美「この勝負、私の勝ちね…婚姻届はどの箱だったかしら」
里奈「るーみん、そろそろご飯にしよ!」
留美「きゃぁ、い、いつから聞いてたの」
里奈「いつからって、最初から聞いてたよ!」
留美「ッッッッ」
里奈「るーみん、よりりんと何か勝負してるのぉ」
留美「い、いえ、何でもないわ(よりりん…るーみんとはお相子ね)」
拓海「おい、里奈、留美の姉御に迷惑かけてんじゃねえぞ」
留美「そうじゃないの、向井さん…ごめんなさい、引っ越し手伝ってもらって」
留美「特上寿司を取ってあるから、そろそろお昼にしましょ」
里奈「るーみん、マジヤバ」
拓海「引っ越し手伝う代わりに昼って話だったけど、いいのかよ」
留美「ふふふ、これは前祝いよ、ふふふ」
拓海「お、おう(何か怖えな、やっぱ留美の姉御は半端ねぇな)」
・・・
モバP「ふう…家電のセットは大体終わったし、お隣さんに挨拶しに行くかな」
モバP「どんな人だろうな…、綺麗ない人だといいなぁ」ピンポーン
??「はーい、お待たせしました」
モバP「ええええッッ、ちひろさん」
ちひろ「はい、あ、そんなに大きな声は近所迷惑ですよ、入ってください」
モバP「は、はい、失礼します…」
ちひろ「どうしたんですか?そんな所に立ってないでどうぞ」
モバP「ええ、でも女性の部屋に上がるなんて…」
ちひろ「一体、どの口が言ってるんですか?」
モバP「いいっ?」
ちひろ「よくアイドルの娘達の部屋に泊まってるって知ってるんですよ」
モバP「いや、それは…その……」
ちひろ「モチベーションの維持のためにデートくらいはいいですけど」
ちひろ「スキャンダルは本当に困ります」
モバP「はい…わかっています」
ちひろ「まあ、アイドルの娘達側にも問題あるのはわかってます」
モバP「すみません(…必ずしもそうとは言い切れない事もあるんですが……)」
ちひろ「本当に気をつけてくださいよ」
モバP「はい」
モバP「で、ちひろさんはどうしてここに」
ちひろ「社長から紹介された不動産屋さんですよね、そういう事ですよ」
ちひろ「ちゃんと頼子ちゃんと同じマンションは紹介しないようにお願いしましたから」
モバP「ははは、助かります」
ちひろ「本当ですかぁ?」
モバP「本当ですよ、俺の仕事は皆をトップアイドルにすることです」
ちひろ「はい、そうしてあげてください」
ちひろ「あ、晩ご飯食べて行きません?」
モバP「え、それは悪いですよ…」
ちひろ「引っ越ししたてで色んなものがないですよね、遠慮しないでください」
モバP「じゃ、じゃあよろしくお願いします(ちひろさんの手料理かぁ)」
ちひろ「アイドルの娘達には負けませんよ、ちょっと待っててくださいね」
モバP「(そう言えばちひろさんの私服初めてだな…家の中でもしっかりしてるんだ)」
モバP「(普段と違って…何かこう…ぐっと来るものがあるな)」
モバP「(これからちひろさんとお隣さんか…はは、楽しくなりそうだな)」
ちひろ「(ねぇ、Pさん、下見した物件…ここだけ妙に良かったって思いません?)」
ちひろ「(その理由…その内気づいてくれるかなぁ?)」
ちひろ「あ…、隣の部屋から妙な電波が出てる…」
ちひろ「盗聴器くらい見逃してもいいけど…
ちひろ「私のプライバシーまで、知られかねないのはちょっとね」
ちひろ「ということで、妨害電波オーン」ポチ
ちひろ「まったく、アイドルの娘達も困ったものだわ」
ちひろ「誰にも私の邪魔はさせませんよ、なんーんて」テヘペロ
おしまい
続き
モバP「終電が無くなった…」【後編】

