響「貴音ー!一緒にスロット打ちにいかないか?」
貴音「はて、すろっととは一体何なのでしょうか?」
響「この前パチンコ屋さんでイベントあったでしょ?あそこにあったボタン押すタイプの機械だぞ!」
貴音「ああ、あの賑やかな箱のことですね」
響「そうそれ!イベントのときはお客さんが当たるたびにおめでとうって言うだけだったから今度は自分で遊びたいんだ!」
貴音「何事も経験ですね。それではぱちんこ屋さんに参りましょう」
元スレ
貴音「あなざぁごっどはぁです……?」
http://viper.2ch.sc/test/read.cgi/news4vip/1402618188/
某パチンコ店
響「いやーやっぱりすごい騒音だな!」
貴音「煙草の匂いが髪についてしまいそうです。ところで響、すろっとにもいろいろ種類があるようですが、どれで遊ぶのですか?」
響「とりあえずこないだのイベントで扱ってた台にしよっか。あのGODって書いてあるやつ」
貴音「そうですね。あれならば私達も遊び方の予測が立ちます」
響「よし、じゃあGODのシマに行くぞ!」
貴音「ちょうど角の席とその隣が空いていますね」
貴音「あなざぁごっどはぁです……言葉の意味はわかりませんが、とにかく面妖な気配がしますね……」
響「奪われたゼウスって何のことなんだろうな?まあいっか。早速遊ぼう」
貴音「確か、ここのさんどに金子を入れるのでしたね」
ウィーン ジャラジャラ
響「お、メダルが出てきたぞ」
貴音「……全部で50枚。つまり、一枚の値段は20円ということになりますね」
響「貴音今いくら持ってる?」
貴音「五万円ほどでしょうか……」
響「自分もそのくらいかな。それじゃあ始めるさー」
貴音「いざ!」
貴音「めだるを投入し……」
響「レバーを叩く!」
デレーン
貴音「後はこのすいっちを三つ押すのですね」
響「うん」
デッ デッ デッ
貴音「……」
響「……」
デレーン デッデッデッ
貴音「……」
響「……」
デレーン デッデッデッ
響「あ、なんか氷でた!」
貴音「私の方は鎖が出てきました。一体なんなのでしょう」
響「きっと当たる前兆に違いないさー!」
三十分後
デレーン デッデッデッ
響「うぎゃー!背景がちょっと変わったくらいで何の変化もないぞー!」
貴音「時折飛来する杖は何なのでしょうか……」
ポポポポポポ
響「お、画面にスイッチが出た。これ押せばいいのかな?」
激 熱
響「げきねつ……?」
貴音「面妖な……」
1 1 1
響「赤い数字が揃った!これって当たりだよね!」
貴音「響、おめでとうございます!」
ジャッジメーン
響「おお、いきなり背景がド派手になったぞ!」
貴音「心が弾んで参りました」
響「えーっと、表示されてる押し順に従えばいいんだよね」
デデン!デデン!デデン! わおーん
響「わ、なんか犬でてきた!」
貴音「けるべろす……はいからな名前ですね……」
響「頭三つあるけどかわいいな!よし、名前はケル郎にしよう!」
貴音「名前はつけなくとも良いのでは……」
グヮシャーン
10G
響「なんか数字が貯まっていくぞ!頑張れケル郎!」
貴音「頑張るのです!」
響「最終的に50も貯まったな!偉いぞケル郎!これでゴッドゲームスタートだ!」
貴音「ごっどげぇむ……。耳慣れない言葉ばかりです……」
響「メダルが減らずに増えていくぞ!」
貴音「なるほど、ごっどげぇむを続けることで持ち金を増やすという遊戯なのですね」
響「50Gっていうのはゴッドゲームを遊べる回数のことだったんだな。ケル郎が頑張ったおかげだな!」
貴音「ふふふ、私も早く当たりを引きたいものです」
響「ふふーん。気分が良いから飲み物買って来ちゃうぞ。ちょっと貴音見張っててね!」
貴音「承りました。ついでに私にらぁめん缶をお願いいたします」
響「わかった!」
貴音「私も早くごっどげぇむがしたいです……」
デーン バギャッ ガガッガガガッ
貴音「!?」
響「貴音ー、ラーメン缶はなかった……って何やってるんだー!?」
貴音「ひ、響!?これは、これは違うのです!」
響「い、いくら当たりが来ないからって液晶を割ったりするなんて……」
貴音「私は普通通りればぁを叩いただけで……」
響「嘘だ!画面もこんなバグって変な感じにっ……ん?」
貴音「おや……?」
7 7 7
5 5 5 <♪~
3 3 3
貴音響「おお~……?」
ガンガンガンガンガンガンガン
ブショオア
7 7 7
5 5 5 <♪~
貴音響「おお~……」
ガンガンガンガンガンガンガン
ブショオア
7 7 7
7 7 7 <ブゥゥウワアアン ブゥゥウワアアン ブゥゥウワアアン
7 7 7
響「や、やっぱり壊れちゃったんじゃないか!?」
貴音「め、面妖な……!」
貴音「と、とにかくもう一度レバーを叩いてみますね……」
デレレレン♪
テレレレテレレレテレレレテレレレ
ジャーンジャージャジャーン ジャージャジャーン ジャ ジャ ジャ ジャ~ン
貴音「ごっど!」
響「な、なんか当たったっぽいな!」
貴音「なんと!」
響「いきなりゴッドゲームが100Gもある状態でスタートだ!やったな貴音!」
貴音「大当たり、というものなのでしょうか……」
響「よーし、自分も負けないぞー!」
貴音「おや、画面にすいっちが……ぽちっとな!」
CHARGE
貴音「ちゃ……げ……?」
響「チャージだぞ!」
200G
貴音「なんと!残りの回数が200回増えました!」
響「へえーこんな演出もあるなんて楽しいな!あ、自分のゴッドゲーム終わっちゃった……」
貴音「また画面にスイッチが……またちゃげ……勝手にりぃるが停止しました!」
200G
貴音「さらに200……面妖な……」
響「二万円使って戻ってきたのは147枚……。自分も貴音みたいにいっぱい稼がなきゃ」
三十分後
貴音「すみません響。そちらの箱を貸していただけますか」
響「ああ、いいぞ。もうそっちの箱の中パンパンになってるな」
貴音「あ、当たってますよ響!」
響「本当だ!よーし、がんばるぞ」
デデン!デデン!デデン! わおーん
響「頑張れケル郎!」
TOTAL 50G
響「う……。ま、まあこっから上乗せすればいいよね!」
貴音「奇遇ですね。私も今50Gほど上乗せしました」
パチプロ「あれ、あそこでめっちゃ出してんのお姫ちんじゃね?」
響「貴音ぇ、なんか変なのが近付いてきてるぞ……」
パチプロ「お姫ちんウェーイww」
貴音「……どこかでお会いしたことでも?」
パチプロ「いや、ファンなんだよね。マイホだしさ。ウェ……ウェ……」
貴音「?」
パチプロ「ウェーイww」
響「……」
パチプロ「それ設定入ってるしょ?てかなしてパチ屋いんの?えーマジ超ビビったさ~」
響「店員さ~ん!店員さ~ん!」
店員「事務所連れていったんでもう大丈夫です」
貴音「ありがとうございます」
響「いやー、変なファンに絡まれて大変だったな。こういうことがあるからアイドルは変装してパチンコやってるのかな?」
貴音「きっとそうなのでしょう」
ジャッジメーン
響「お、貴音もジャッジメントだな」
デデン!デデン!デデン! わおーん
貴音「ケル郎……。頼みますよ!」
響「ケル郎も良い奴だけど五回しか遊ばせてくれないからなー」
貴音「いざ!」
10G 10G 10G 10G
響「まあこんなもんさー」
50G
響「!?」
10G 20G 10G
貴音「響!ケル郎が止まりません!」
響「こ、これがケル郎の真の姿なのか……?」
TOTAL 720G
響「自分のとこのケル郎14匹分の働きだぞ……」
響「あ、自分のゴッドゲームもう終わっちゃった……」
貴音「落ち込むことはありませんよ響。私がこのように当たっている以上、まくる可能性は0ではないということです」
響「貴音……。そうだよね、自分あきらめないぞ!」
貴音「その意気です」
響「君まーでーとーどきたーい持ちコインーのーまーまーでー♪」
貴音「おや、また上乗せですね。そしてめだるの枚数が1000枚を超えました」
一時間後
響「……貴音のゴッドゲーム、全然終わんないね」
貴音「ええ。少々飽きてきました」
響「あ、もうお金ない……。貴音……」
貴音「私たちの仲ではありませんか。どうぞ使ってください」諭吉スッ
響「いいのか!?ありがとう!」
貴音「良いのです良いのです。あ、また三桁乗りました」
響「(よーし、倍にして返してびっくりさせちゃうぞ!)」
貴音「また箱を持ってこなければ……」
三十分後
響「あ……なくなっちゃった」
貴音「どうぞ」諭吉スッ
響「サンキューだぞ!」
三十分後
響「あの……」
貴音「どうぞ」スッ
響「うん……」
二十分後
1500G目
響「(も、もうこれ以上お金は借りられないぞ!頼むから当たってくれ!)」
貴音「こんなに箱を積んでしまっては通行人に迷惑なのではないでしょうか……」
1550G目
ドゴオオオオオン
響「あ、槍だ!槍が降ってきた!」
貴音「初めて見る演出です!」
響「いっけえええええ!!」
3 3 3
響「やったー!!」
貴音「おめでとうございます!」
響「これは期待できるぞー!」
ジャッジメーン
わおーん
TOTAL 60G
響「う、嘘だろ……!?」
響「何か演出こい!上乗せ上乗せ!」
その後順調にATを消化し残り1Gに
響「かっ……かはっ……」
貴音「響、諦めてはなりません!」
響「無理……ていうか不可能……圧倒的……」
貴音「最後の1Gまで希望を捨ててはいけません!貴方はアイドルなのだから!」
響「た、貴音……(そうだよね……。こんな姿、島のみんなや、ましてやファンには絶対見せられないよ……)」
響「わかったよ。例え0に近い可能性だろうと、自分、あきらめない!」
貴音「やるのです響!」ジャラジャラジャラジャラ
響「光を放て!アナザーゴッドハーデス!!」バチコーン
ピヤァー バババババババ
? ? ?
響「こ、これは……」
貴音「りぃるを止めるのです響!」
響「う、うん!」ポチ
バババババババ
? ? 0
響「これは……上乗せ!?」
貴音「やりましたね!」
響「よし、もっとだ!」ポチ
バババババババ
? 1 0
響「こ、この表示のされ方は……。三桁の上乗せが確定ってことだよね!?」
貴音「ちゃんすはやってくるものなのですよ」
響「うん、うん!自分この上乗せから逆転できる!そんな予感がする!」ポチ
0 1 0
ガーガダダダダダキュンキュンキュン
10G
響「……は?」
響「え?詐欺?」
店員「お飲み物はいかがですかー」
貴音「あ、冷たいお茶一つお願い致します」
響「こんな、バカな……。いや、バカだよこれ」
貴音「響……。これもまた、人生……」
響「ま、まだだ。持ちコインが200枚くらいあるから、これでまた当てれば……」
貴音「響……」ジャラジャラ
響「まだ自分は死んじゃいない……!!」
貴音「私のごっどげぇむもそろそろ終わりそうです」
十五分後
響「がっ……なっ……」
貴音「ふう、やっとごっどげぇむが終わりました。響、腕が疲れたので帰りましょう」
響「え、でも自分まだちょっとだけコイン余って……」
貴音「あと数回まわせたからといって何になるというのですか。帰りますよ」
響「はい……」
店員「こちらの枚数になります」
貴音 10072枚
響 8枚
貴音「ところで、この集めためだるはどう使うのですか?」
響「ああ、それはあっちに並んでる景品と交換するか、あんまり大きな声じゃ言えないけど換金したり……」
貴音「すみません、全部かっぷらぁめんに換えてください」
店員「え、これ全部ですか」
貴音「よろしくお願い致します」
響「……あ、八枚で交換できるジュースがある。自分これと交換しよ」
響「(今日は五万円持ってきて、途中三万借りたから、八万円かー)」
響「八万円のジュースかー……」
響「(八万円あったら、何できたかなー)」
貴音「あなざぁごっどはぁですのおかげでらぁめんが1000個も手に入りました」ホクホク
響「そう……」
貴音「遊んだ上にらぁめんまで頂けるとは、すろっととは素晴らしいものですね」
響「(自分は……この年齢では稼ぎの良い部類だと思う。アイドルとして、そこそこ評価されてる。しかし)」
響「(八万円……。アクターズスクール時代、アリサと食べた百円のアイスがこの上なくおいしく感じたっけ……)」
響「(ハム蔵に、贅沢だし高いからってナッツ類とかは食べさせてこなかった。たかだか数百円)」
響「(事務所のクーラーが壊れたとき、八万円も援助できたらすぐ快適な生活にできたはずだ)」
響「……自分、もうスロットはこれっきりにする」
貴音「そうですか……。やはりアイドル足るもの賭事に没頭してはいけないということですね。さすが響」
響「いや、そういうわけじゃないけど……」
貴音「私も見習いましょう。すろっとよ、さらば!」
響「あの、借りた三万円は必ず返すから、ちょっと待ってほしいぞ……」
貴音「ええ、構いませんよ。無利子無担保の四条金融です。ふふっ」
響「えへへ……」
響「(お金の使い方、これからはもうちょっと考えてみよう)」
翌日
響「ハム蔵ー!今月は自分のせいで食費削ったのは謝る!だから出てきてくれー!」
貴音「かっぷらぁめん、真美味なるものです」ズルルルル
やよい「あのー、貴音さん。響さんって何かあったんですか?あとそのたくさんのカップラーメンはどうしたんですか?」
貴音「実は先日……」
やよい「ええー!遊んだだけでカップラーメン1000個!?それってすごいかもー!!」
おわり
116 : 以下、\... - 2014/06/13 12:07:33.89 g10DXhbq0 30/30パチンコ屋にはもうあんまり行ってないんで他の機種とかは無理です
やよいには幸せになってほしいです
さようなら