モバP「したいんですよ」
ちひろ「通報されたいんですか?」
モバP「いやいや待ってください、おかしいでしょう?」
ちひろ「プロデューサーさんの頭がですか?」
モバP「ありがたいことに、ありすにあんなに懐かれて好かれているんです」
モバP「それに応えていちゃいちゃするのなんて、普通でしょう?」
ちひろ「ありすちゃんの年齢考えてくださいよ」
モバP「語弊がありました。こう、より親愛を高めたいんですよ」
ちひろ「あまり変わってない気がします」
ちひろ「というかありすちゃんの親愛度、まだ上がるんですか?」
元スレ
モバP「ありすといちゃいちゃしたい」
http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1368615708/
~第一話~
ありす「ただいまもどりました」
ちひろ「ありすちゃん、帰って来ましたね」
モバP「お帰りありす」
ありす「Pさん、お仕事頑張って来ました!」
モバP「うんうん、偉いな」ナデナデ
ありす「えへへ……Pさんに褒めてもらいたくて……頑張りました」
ちひろ「ありすちゃんも、えらく甘えるようになりましたね、ほんと」
ありす「あ、ちひろさんいたんですか?」
ちひろ「……酷い」
モバP「こらこら、そんなこと言ったら駄目だろ」
ありす「すみません、冗談ですよ」
ちひろ「……でも二人っきりのほうが嬉しいんでしょう?」
ありす「それはまあ……そうですけれど」
ちひろ「……予想してたとはいえはっきり言われるのも」
モバP「そういや、総選挙の結果見たぞ」
ありす「あ、本当ですか?」
モバP「24位なんて頑張ったじゃないか」
ありす「ありがとうございます。でも……もうちょっと上を目指したかったです」
モバP「十分だって。ありすはまだ所属して日も浅いのに、これだけ高い順位なんだし」
モバP「それに俺はありすのプロデューサーなんだから、他はどーでもいいの」
ありす「そっか……えへへ、Pさんが喜んでくれるなら、それでいいかなぁ」
モバP「そうそう。まあ高いのに越したことはないけどな!」
ありす「もう、どっちなんですか」
モバP「もっとありすの可愛さを知ってもらうために、俺が頑張らないとな」
ありす「私としては、Pさんが知ってくれればそれで……」
モバP「ところで、せっかくだから何かご褒美でもあげようか?」
ありす「ご褒美ですか?」
モバP「ありすが頑張ったから、この順位なわけだしな」
モバP「何か欲しいものとかあるか?」
ありす「えっと……そうですね……」
ありす「私とその……ずっと一緒にいてくれたら……」
モバP「そんなの当たり前じゃないか」
ありす「ずっと、ずーーっとですよ?」
モバP「そんな心配しなくても」
ありす「ならいいんです……えへへ♪」
モバP「変なありすだなぁ」
モバP「それで、結局ご褒美はいいのか?」
ありす「あ……うーんとそれじゃあ……」
ありす「今日はPさんの家にお邪魔していいですか?」
モバP「なんだそんなことか。別に構わないよ」
ありす「やったぁ……ありがとうございます」
モバP「ていうか、時々来てるじゃないか」
ありす「でも久しぶりじゃないですか」
モバP「そうだっけ?」
ありす「そうですよぉ……Pさんツアー行ってて寂しかったんですから……」
モバP「そうだったなぁ、ごめんな」
ありす「だから今日はその分沢山甘えますからね……!」
モバP「そんなわけでちひろさん、俺ありすと帰ります」
ちひろ「え、あ、はい?」
モバP「お疲れ様でしたー」
ありす「お疲れ様でした」
ちひろ「ああ、はい……お疲れ様」
ガチャ、バタン
ちひろ「やっと帰った……」
ちひろ「色々と言いたいことはありますが……」
ちひろ「とにかく解放された……あの雰囲気から……」
モバP「さてと……どうする、このまま俺の家に行くか?」
ありす「あ、お買い物行きましょう。私、ご飯作りますから材料を」
モバP「そう言って前失敗してたけど、大丈夫なのか?」
ありす「こ、今度は大丈夫です、ちゃんと練習したもん……!」
モバP「んじゃあ、楽しみにしてるか」
モバP「……というか、ご褒美ということで俺の家に来るのに飯作らせるって、なんか変な気もするな」
ありす「いいんです、私がそうしたいんですから」
モバP「まあ、ありすがそれでいいならいいけど」
ありす「まずはお料理をちゃんと出来るようにならないと、いいお嫁さんになれませんよね?」
モバP「ん? まー出来る事にこしたことはないよな」
~スーパー~
ありす「えっと……Pさんは何を食べたいですか?」
モバP「なんだろ、何でもいいけどなぁ」
ありす「そう答えられると作る方としては一番困ります」
ありす「好きなものとかないんですか?」
モバP「んー……特に……」
モバP「あ、カレーでいいや」
ありす「カレーですね、解りました」
モバP「これなら簡単だし、ありすも失敗しないだろ」
ありす「う~……前の失敗はたまたまだもん……」
ありす「えっと……お肉に……野菜……それから」
モバP「ありす、せっかくだからなんかお菓子でも買ってやろうか?」
ありす「Pさん……私はもうお菓子で釣られるような子供じゃないんですけれど……」
モバP「じゃあ、要らないのか?」
ありす「……要らないとは言ってないじゃないですか」
モバP「どれが欲しい?」
ありす「それじゃあ……これがいいです」
モバP「あいよ」
ありす「ご飯食べ終わったら一緒に食べましょうね」
~P宅~
モバP「ただいまーっと」
ありす「お邪魔します」
ありす「……って、部屋意外と汚れてますね」
モバP「ツアーでずっと空けてたけど、ホコリは溜まるもんだな……」
ありす「まずお掃除しちゃいましょうか」
モバP「いいのか? してもらってばっかなんだけど」
ありす「じゃあPさんも手伝ってくださいね」
モバP「ああ、そりゃもちろん」
ありす「えへへ……それじゃあ一緒に頑張りましょう」
モバP「よし……大体綺麗になったかな」
ありす「そうですね」
ありす「それじゃあ私はご飯の準備しちゃいますね」
モバP「ああ、俺も手伝うよ」
ありす「え、そんないいんですよ……お料理まで手伝ってもらわなくても」
ありす「Pさんはゆっくりしてくれて」
モバP「そうは言ってもなぁ、今日はしてもらってばっかりだし」
モバP「ありすのご褒美のはずなのにな」
ありす「私は……Pさんと一緒にいられるだけで」
モバP「じゃあ、飯も一緒に作ったほうがいいだろ」
ありす「ふふっ、そうですね……それじゃあ一緒に」
ありす「えっと、あとは煮込めば……」
モバP「完成か?」
ありす「ですね」
ありす「ありがとうございます、手伝ってくれて」
モバP「いやいや、ろくな手伝いはできなかったけどな」
ありす「それでも嬉しいです。やっぱり一緒が……いいですね」
モバP「そうだな……って、ぼーっとしてると焦げるぞ」
ありす「あっ、いけない……」
モバP「そーいうところが一緒じゃないと駄目だなって感じるな」
ありす「うぅ~……」
モバP「それじゃあいただきます」
ありす「いただきます」
モバP「うん、美味いな」
ありす「ちゃんと作れて良かったです……」
モバP「こりゃもうちょっと難しいのでも大丈夫だったかな」
ありす「だから前失敗したのはたまたまですよぉ……」
モバP「2回もたまたまが続いたら疑われても仕方ないぞ」
ありす「か、過去を引きずっても仕方ないと思います。大事なのは今です!」
モバP「そうだな、今回はちゃんと出来てるし、えらいえらい」ナデナデ
ありす「もう……すぐそうやって……」
モバP「嫌か?」
ありす「嫌なわけないじゃないですか……」
モバP「あ、このお菓子美味いな」
ありす「私のお気に入りですよ」
モバP「ふうん、じゃあ今度からありすのご機嫌を取る時はこれを買ってこよう」
ありす「いくらなんでもそれはどうかと思います、Pさん……」
モバP「ははは、すまんすまん、ほら、あーん」
ありす「あーん……もう……こんなんで……もぐもぐ……誤魔化さないで……」
モバP「じゃあやめようか?」
ありす「だーめです……あーん」
モバP「はいはい、ほら」
ありす「あむ……えへへ……」
モバP「いやぁ……結局ありすに色々世話になりっぱなしだったな」
ありす「私は気にしないですよ?」
モバP「ありすのご褒美だったのになぁ、いいのか?」
ありす「こうやって一緒にいるだけで、十分ですよ」
モバP「俺としてはありがたいことだ」
ありす「これからもお仕事頑張りますから……」
ありす「だから、これからもずっと一緒にいてくださいね?」
モバP「ありすは寂しがりやだな」
ありす「えへへ……♪」
~翌日~
モバP「おはようございまーす」
ありす「おはようございます」
ちひろ「おや、お二人揃って出勤ですか……仲がいいですね、ほんと」
ありす「Pさん、また泊まりに行っていいですか?」
ちひろ「は?」
モバP「いいけど、着替えはちゃんと持ってこいよ」
ありす「昨日は泊まるつもりは無かったんですけれど……つい」
ちひろ「つい、なんなんですか……ちょっとプロデューサーさん」
モバP「ん? ああ、別に泊まるのも別にこれが初めてじゃないですから、心配しなくて大丈夫ですよ」
ちひろ「いやいや……余計駄目でしょ、おかしいですよね?」
モバP「?」
ありす「?」
ちひろ「……そんな『どこが?』みたいな顔しないでください」
第一話 完
~第二話~
紗南「今回はあたしが登場するよ!」
紗南「はっ、よっ、と」
ありす「あれ、紗南さん?」
紗南「おー、ありすちゃんじゃん」
ありす「事務所でゲームですか?」
紗南「いやさ、あたしのプロデューサーが、なんか忙しいみたいで」
紗南「しばらく一人でゲームでもして遊んでろってさー。冷たいよねー」
ありす「そうなんですか」
紗南「ありすちゃん、一緒に何かやる?」
ありす「え、っと……どんなゲームやるんですか?」
紗南「そうだねー……今あるのだと◯◯くらいかなぁ」
ありす「そのゲームはあんまり得意じゃないので、申し訳ないですけれど」
紗南「そっか、じゃあ仕方ないねー」
モバP「よお、ありす……それと紗南ちゃん」
ありす「あっ、Pさん」
紗南「ありすちゃんのプロデューサーさん、こんにちはー」
モバP「こんにちはっと。二人でゲームでもしてたのか?」
紗南「いやーそのつもりだったんだけど、ありすちゃんに断られちゃった」
ありす「済みません……◯◯はどうも苦手で」
モバP「お、それ俺得意だな」
紗南「ほんと!? じゃー、一緒にやろうよ」
モバP「よし、やってやろうじゃないか」
ありす「えっ……Pさん、いいんですか?」
モバP「ああ、丁度暇だったしな」
紗南「よーし、コテンパンにしてあげるから、覚悟してね!」
モバP「おっと、そう簡単にいくかな?」
ありす「…………む~」
ありす「……私もやります」
紗南「へ? 苦手なんじゃないの?」
ありす「Pさんがやるなら私もやります」
紗南「……無理しなくても」
モバP「まあ人数多いのほうが楽しいよな」
ありす「そうですよ、早く始めましょう」
紗南「そうだね、じゃあ始めよー!」
・
・
・
紗南「くぅ~、負けちゃった……強いなぁ」
モバP「ははは。まあ紗南ちゃんも強いよ。俺も勝ったり負けたりだ」
紗南「あたしたちはいい勝負してるけど……問題は……」
ありす「……うぅ、全然勝てない」
モバP「まあ……苦手だっていうことはあるな」
ありす「Pさぁん……どうしたら上手くできるんですか……?」
モバP「どうすれば、って言われてもなぁ」
モバP「例えば、ここはこうやって……」
ありす「こう、ですか?」
モバP「うーん、それよりもこうかな」
ありす「よ、よく解らないです……」
モバP「んー……」
ギュッ
ありす「あ……Pさんの手……」
モバP「こうして、こんな感じだけど、解るか?」
ありす「あ、えと……は、はい」
モバP「紗南ちゃん、ちょっと悪いけどありすの相手してみてくれる?」
紗南「え……ああ、うん……」
ありす「よろしくお願いします」
紗南「じゃあ、いくね」
ありす「えと、こうやって……」
モバP「そうそう、上手だぞ」
ありす「えへへ……そうですか?」
モバP「それでここはこうすると……」
ありす「ちょ、ちょっとPさん……急に触られると」
モバP「っと、すまんすまん」
紗南(……はやく終わんないかなー)
紗南P「ふー、ようやく片付いた……って」
ありす「どうですか、Pさん!」
モバP「おー上手い上手い。さすがありすだな!」
ありす「そんな……Pさんの教え方が上手だから……」
モバP「いやいや、そんなことないぞ。元々ありすはゲームは得意だったんだしな」
ありす「それでもPさんのおかげです……また一緒にしましょうね」
モバP「そうだな、今度は俺の家で一緒にやるか」
ありす「はい……!」
紗南P「なんだこりゃ? ありすちゃんがあいつの膝の上でゲームしてるな」
紗南「あーっ、やっときた!」
紗南「もう……あたしがどんな気持ちでこの中にいたと思ってるの!」
紗南P「そんなこと言われても困るんだが……」
紗南「バツとして徹夜でゲーム付き合ってよねPさん!」
第二話 完
第三話
ありす「おはようございます」
ありす「あれ、だれもいない……?」
比奈「う、うう~ん……」
ありす「あ、荒木さんが寝てる……」
ありす「周りには漫画の原稿かな……? 事務所で描いてたのかなぁ」
比奈「くちゅん……」
ありす「風邪引いちゃうかも……なにかかけといてあげよう」
ありす「毛布があったし、これで……」
ありす「……荒木さんどんなの書いてるんだろう?」
ありす「ちょっとだけ……」
ペラリ
ありす「わぁ……上手」
ありす「男女の恋愛物みたいですね」
ありす「私も……Pさんと……」
・
・
・
ありす『Pさん……』
モバP『ありす……!』
ありす『好きです……もう離しません……!』
モバP『ああ、俺もだ!』
ありす『じゃあ証明してください……今ここで……』
モバP『どうすればいいんだ?』
ありす『そんなの決まってるじゃないですか』
モバP『ありす……』
――――――――――――――――――
ありす「えへへ……Pさぁん……」
ありす「それで次のページは……」
・
・
・
モバP『んっ……』
ありす『あ……っん……』
モバP『これで……いいか?』
ありす『駄目です……まだ足りません』
モバP『そうか、それじゃあ……』
ありす『はい、私……Pさんになら』
モバP『ありす……』
――――――――――――――――――
ありす「……て、だめだめっ!」
ありす「わ、私にはまだ早いです、Pさん……!」
ありす「で、でももうちょっとだけ……」
ありす「わ、わ……こ、こんな風に……」
比奈「んぅ……? あっ、あああああっ!!」
比奈「駄目ッス! それは読んじゃ駄目ッスぅ!」
ありす「ひゃうっ!?」
比奈「あ……ありすちゃん、見たッスか……?」
ありす「えっと……ちょっとだけ……」
比奈「あ、その、えーっとスね……これはその」
ありす「あの、私も勝手に読んじゃってごめんなさい」
比奈「あ、いや……私も迂闊だったスから……」
比奈「徹夜で描いてたからつい寝ちゃったんスね、私……」
比奈「えーっと、ひとまず私はこれで……」
ありす「あ、はい……」
比奈「出来ればさっきの中身は忘れてくださいッス……それじゃあ」
ありす「荒木さん……いっちゃった」
モバP「どうしたんだありす? ぼーっとして」
ありす「あ、えっ……? Pさん……!?」
モバP「おう……そんな驚かれると俺もびっくりするんだが」
ありす「す、すいません」
ありす(……さっきまでは想像だったけど)
ありす「…………」
モバP「どうしたんだ? 俺のことじーっとみて」
ありす「Pさん……キスしませんか?」
モバP「は?」
ありす「あ、いえ……ごめんなさい、なんでも……っ!?」
チュッ
ありす「あっ……」
モバP「これでいいか?」
ありす「えへへ……もうこんなの卑怯ですよぉ」
モバP「これくらいなら、して欲しくなったらいつでもしてやるって」
ありす「んーでも、今度はちゃんとムードとかが欲しいですね」
モバP「あー、そういうのは俺解らん」
ありす「ふふっ、私もPさんにはあんまり期待してないです」
モバP「ちぇっ、言うなぁ」
ありす「いつか……」
ありす(いつか、この先のことをPさんと一緒に……)
モバP「ありす?」
ありす(でもまだ私には早いかな……今はこのままで)
ありす「なんでもないですよ」
モバP「なんだよそれ」
比奈「うぅ~~……」
比奈P「どーしたんだよ比奈?」
比奈「あぁ、プロデューサー……聞かないでくださいッス」
比奈「いたいけな少女に見せてはいけないものを見せてしまったんス……」
比奈P「よう解らんが、なんとなく想像はついた」
比奈P「だから事務所で描くのはやめとけと」
比奈「締切ギリだったんッスよー、仕方なかったんッス!」
比奈「とりあえず、まだ残り数ページあるんで……今日手伝ってもらっていいスか?」
比奈P「しゃーねーなー」
第三話 完
~第四話~
~事務所~
ありす「すぅ……すぅ……」
モバP「あれ、ありすが寝てる」
ありす「ん、ん~……」
モバP「気持ち良く寝てるみたいだけど、事務所のソファーで寝られるとちょっと困るな」
モバP「おーい、ありす?」ペシペシ
ありす「んぅ……? ふあ……Pさぁん……?」
モバP「おー、起きたか?」
ありす「ん~……ん」
モバP「こんなところで寝てたら風邪引くかもしれないし、寝るなら仮眠室で……」
ありす「Pさんもいっしょにねましょー……」
モバP「え、いや俺は仕事もあるし……」
ありす「やー……Pさんもいっしょがいいー……」
モバP「ありす、お前まだ寝ぼけてるのか?」
モバP「仕方ない、仮眠室に運んでやるか……」
ありす「んぅ……ふぁ……」
モバP「ほらありす、運ぶからじっとしてろよ、っと」
ありす「んー……」
ありす「えへへ……おひめさまだっこ……」
~仮眠室~
モバP「ほら、寝るならここで寝なさい」
ありす「はぁーい……むにゃ……」
モバP「じゃ、俺はもう行くからな」
ありす「やだぁ……いっしょがいいー……」
モバP「ったく、仕方ない……寝るまでだぞ」
ありす「ありがとうPさん……あと」
モバP「ん?」
ありす「手もぎゅってしてくれると嬉しいです」
モバP「お前今ちゃんと起きてるだろ?」
ありす「駄目ですか?」
モバP「はいはい、甘えん坊だなありすは」
モバP「これでいいか?」
ありす「えへへ……これなら気持ち良く寝れそうです」
モバP「全く、起きたくせに」
ありす「でもこうやって布団に入ると、また眠たくなってきちゃいます……」
モバP「そっか、まあ寝ていいよ。今日はもう予定ないはずだし」
ありす「そうしますね……お休みなさい、Pさん……」
モバP「ああ、お休みありす」
ありす「ん……すぅ……」
モバP「寝たかな……?」
モバP「じゃあ、俺は仕事でも……」
ありす「んー……」
モバP「と思ったけど、なんかありすの寝顔見てると」
モバP「……俺も寝るかな……眠くなってきた」
ありす「んぅ……P、さぁん……」
モバP「仕事あるけど、まあいいか」
モバP「丁度疲れてたし、俺も一眠りしよう」
モバP「仕事はその後でも十分だしな」
・
・
・
ありす「んっ、ふぁぁ……」
ありす「Pさんは……いるのかな?」キョロキョロ
モバP「zzz……」
ありす「あ、隣のベッドで寝てる」
ありす「お仕事大変みたいだし……寝かせてあげたほうがいいのかな?」
ありす「…………」
ありす「せっかくだし、私も一緒に……」ゴソゴソ
ありす「えへへ……ちょっと狭いけど……」
ありす「もうちょっとだけ……Pさんが起きるまではこうしてていいよね」
第四話 完
~第五話~
ありす「Pさん、次の私のオフの日ってお暇ですか?」
モバP「え、まあ暇っちゃ暇かな? 事務仕事だけだし」
ありす「じゃあ一緒にお買い物しませんか?」
モバP「買い物? 何買うんだ?」
ありす「私は服を買おうかなって……」
モバP「服かぁ、俺は別に間に合ってるしなぁ」
ありす「あんまり私服で外に出ないだけじゃないんですか?」
ありす「この前家にお邪魔させてもらった時着てた服も、大分よれてましたよ?」
モバP「あー、確かにあんまり私服で出ないな……仕事の時はスーツだし」
ありす「Pさん、かっこいいんですから服もちゃんとして欲しいです」
モバP「かっこいいかぁ、俺?」
ありす「かっこいいです」
モバP「まあいいや、付き合うのは構わないよ」
ありす「ありがとうございます」
ありす「良かったら、どんなのが良いか意見を聞かせてくださいね」
モバP「でも俺センスとかないし、意見とか参考にならないぞ?」
ありす「いいんですよ、Pさんがどう思うかが一番大事なんです」
モバP「まあそう言うなら」
モバP「でもありすならどんなのでも可愛いと思うぞ」
ありす「えっ……そ、そう言われてもやっぱり見て欲しいし……」
モバP「じゃ、次のオフか。何時に行くかは……メールでもするよ」
ありす「はいっ」
~後日~
ありす「あ、Pさん」
モバP「すまん待たせたか?」
ありす「いえそんな、私が少し早く来ちゃっただけですから」
モバP「じゃあ早速行くか」
ありす「Pさんの服から見ます?」
モバP「俺のはどうでもいいんだけどなぁ、まあ適当に見るか」
ありす「はーい」
~お店~
モバP「……どう?」
ありす「わぁ、いいですっ、すごいいいですよ」
モバP「そう褒められると照れるな」
ありす「これ買いますか?」
モバP「そうだな、ありすがそこまで気に入ったなら」
モバP「俺のはもうこれでいいよ。次はありすのを買おうか」
ありす「えっと……それじゃあ……」
ありす「これと、これ……どっちがいいですか?」
モバP「それならこっちかな」
ありす「こっちかぁ……こっちとこっちだとどっちが可愛いですか?」
モバP「それならこっち」
ありす「解りました」
ありす「じゃあこれ買ってきますね」
モバP「そんな簡単に決めちゃっていいのか?」
ありす「いいんです。言ったじゃないですか、Pさんの意見が一番大事なんです」
モバP「そんなもんか」
アリガトーゴザイマシター
モバP「結構買ったな。っと、荷物持つよ」
ありす「そうですね……あ、ありがとうございます」
モバP「みんなありすに似合ってたと思うし、今度着てくる時が楽しみだな」
ありす「えへへ……そんな期待されると照れちゃいます」
ありす「これでPさんのために、可愛くなれたかな……?」
モバP「ああ、なれたなれた。もう最高だよ」
ありす「私Pさんにふさわしくなれるように頑張りますね」
第五話 完
~第六話~
ありす「映画……ですか?」
モバP「ああ今度一緒にどうだ?」
ありす「はい、是非行きたいです」
モバP「おおそうか、断られたらどうしようかと思ったよ」
ありす「そんな、断るわけないじゃないですか。でも、どうしてまた?」
モバP「ん、まあ見たい映画があったけど、一人で行くのはなんか寂しいしな」
モバP「ありすと一緒に見れるなら、そっちのほうがいいからさ」
ありす「そうですね、一緒のほうが楽しいです」
モバP「んじゃ、今度のオフの日にでも行くか」
ありす「はいっ」
~後日~
ありす「あっ、Pさんもう着いてたんですね」
モバP「前はありすが先に着いてたからなぁ。待たせるのはやっぱり忍びない」
モバP「あとそれ前に買った服だろ? 似合ってるぞ、可愛い可愛い」
ありす「そ、そうですか……えへへ」
ありす「ちなみに何の映画見るんですか?」
モバP「とりあえず見たいのはアクション系の映画だけど……」
モバP「せっかくだから、その後一緒にやってる他のもいくつか見てみるか」
ありす「解りました」
~映画館~
モバP「よーし、やっぱ映画館って言ったらポップコーンとジュースだよな」
ありす「そういうものなんですか?」
モバP「あれ、今時はそうでもないの?」
ありす「あ、いえ……食べ物を食べる音を気にする人がいるって、以前ネットで見たことがありまして」
モバP「あー、確かにそう言う人もいるのかな」
ありす「なのでむしろ少数だと思ってました、そういう人は」
モバP「ありすはあんまり映画館来ないのか?」
ありす「はい。だから今日はPさんと一緒に来れて嬉しいです」
モバP「ははは、そう言ってもらえたら連れてきた甲斐があるよ」
モバP「まあ今日は平日だし、見る映画も公開されて結構経ってるから人少ないと思うし」
モバP「大丈夫じゃないかな。だからほら、ありすも一緒に食おうぜ。どれにする?」
ありす「え、えと……それじゃあキャラメル味で」
ありす「…………」ジーッ
モバP「えらく熱心にパンフレット読んでるな」
ありす「こういうのってちゃんと読んだほうがいいんじゃないですか?」
モバP「どーなんだろうな、中にはインタビューとかあって、読むといいのもあるだろうけど」
ありす「私、こういう映画全然見ませんし……一応読んどこうかなって」
モバP「まあ、始まるまで時間あるしな。自由にしてていいよ」
ありす「…………」ジーッ
モバP(……しかしちょっとちょっかい出したくなるな)
モバP「……ふぅ~」
ありす「ひゃうんっ!?」
ありす「Pさんっ……な、何するんですかぁ……もうっ」
モバP「いや、つい」
ありす「つい、じゃないですよぉ。びっくりしたんですから……」
ありす「次やったら本当に怒っちゃいますからねっ」
モバP「へーい」
モバP(一応おとなしくしとき、映画は始まった)
ありす「わぁ……」
モバP(珍しいのか、ありすは終始目を輝かせていた)
ありす「Pさん、すごいですよっ。あんなことまで」
モバP(アクションシーンでは、えらくはしゃいでいた。人が少なくて良かった)
ありす「わわっ……ふぁ……」
モバP(映画よりありすを見てるほうが楽しいな)
ありす「……? Pさん、どうしたんですか?」
モバP「いや、ありすは可愛いなぁって思って」
ありす「と、突然なんですか……て、照れますから……」
ありす「終わっちゃいましたね」
モバP(映画よりありすをずっと見ててしまった。まあいいや)
ありす「次は何を見ますか?」
モバP「そうだなぁ……」
モバP(ありすの反応が面白そうなのは……)
モバP「あれにするか」
ありす「あ、あれって……ホラー映画ですか……?」
モバP「ん、ありすはホラー駄目か? 怖いか?」
ありす「い、いえ別にっ、こ、怖くなんかないですっ……!」
ありす「た、ただの映像なんですし、実際あるわけじゃないですし……」
モバP「んじゃ、一緒に見ようか」
ありす「は、はい……うぅ……」
ありす「大丈夫、大丈夫……」
モバP「ありす始まるぞー」
ありす「は、はい……」
ありす「……うぅ」
モバP(あ、これガチで怖いや、結構くるものがあるな)
ありす「Pさぁん……」
モバP(ありすが俺の手を掴んで離さないし)
ありす「ひっ……やぁ……」
モバP(あ、泣きそうかも……ちょっとそそる)
ありす「きゃぁぁっ!」ダキッ
モバP「ちょ、ありす驚きすぎだ。落ち着けって」
ありす「うぅ……これ怖すぎですよぉ……」
ありす「……ぐすっ」
モバP「すまん、ここまでとは思わなかった」
ありす「すっごく怖かったです……」
モバP「次で最後にするか……ありすは何か見たいのあるか?」
ありす「えっと、それじゃあ……これ」
モバP「恋愛映画か」
ありす「駄目……ですか?」
モバP「いんや、ありすが見たいなら文句はないよ」
モバP(と言ったものの……やはりあまり興味はないから、退屈だな)
ありす「…………」
モバP(ありすは熱中してるみたいだし……どうしようかな)
ありす「あっ……」
モバP(丁度キスシーンか……)
ありす「……Pさん」
モバP「ありす」
チュッ……
ありす「んっ……」
モバP「ちょっと期待してたのか?」
ありす「はい……映画を選んだ時からこうなるかな、って」
モバP「そういや前にした時はムードとか言われたっけ」
モバP「今回はどうかな?」
ありす「えへへ……最高ですね」
モバP「そっか、またいつか映画一緒に見に来るか?」
ありす「はい、Pさんとなら何度でも」
ありす「あ、でも……怖いのはあんまり……」
モバP「怖がって抱きつくありすも可愛かったのになぁ」
ありす「い、言わないでください……あぅ……」
第六話 完
~第七話~
モバP「んー……」
ありす「どうしたんですか、Pさん?」
モバP「ありすか。いやな、ちょっとタブレットPCでも買ってみようかと思ったんだが」
モバP「どれがいいのかさっぱりなんだよな」
ありす「じゃあ私が教えてあげますよ」
モバP「そうか、頼むよ」
ありす「はい。Pさんは何を知りたいんですか?」
モバP「ありすが持ってたのってiP◯dだったよな? あれの利点ってなんだ?」
ありす「ゲームがいっぱい出来るんですよ!」
モバP「えっ、ああ、うん……」
モバP(そうだよな、まだ12歳だしな……)
モバP「ゲームも最近全然してないな」
ありす「やっぱり忙しいんですか?」
モバP「それもあるけど……なんだろうな、自然とやらなくなってった」
ありす「紗南さんとやったのは?」
モバP「ああ、あれはやたらと話題になってたから」
モバP「最近のゲームはさっぱりだよ」
ありす「あ、じゃあ今から一緒にゲームしませんか?」
モバP「今から? んー、まあいいか」
ありす「実は私の好きなゲームがあって……Pさんと一緒にやってみたかったんですよ」
モバP「ほー、どんなのかな」
ありす「これですけど……結構難しいですから私が教えてあげますね」
モバP「おう、頼む」
ありす「それで、こんな感じで操作するんです」
モバP「なるほど。ありすの説明は解りやすくていいな」
ありす「そ、それほどでもないですよ!」
モバP(ゲームのことだとちょっと得意げになるのが可愛いなぁ)
ありす「じゃあひと通り教えたので、一緒にやってみましょう」
モバP「よし、やってみるか」
・
・
・
モバP「よし、クリアっと」
ありす「上手ですね……Pさん」
モバP「そうか?」
ありす「はい……もう私より上手な気がします……スコアも私より上だし……」
ありす「もしかして私……下手くそなのかなぁ……うぅ」
モバP「そんなことないさ。ありすの教え方が良かったから、ありすのおかげだ」
ありす「そう、なのかな……?」
モバP「そうそう、ありがとなありす」ナデナデ
ありす「あ……えへへ……」
モバP「それに俺、学生の頃はそこそこゲーマーだったんだぜ?」
ありす「あ、それはちょっと思いました。紗南さんといい勝負してましたよね」
モバP「まあせっかく一緒にやってるんだから、楽しまないとな」
ありす「そうですね」
モバP「……って、あれ? ここ上手くいかないな」
ありす「あっ、それは……こうするんですよ」
モバP「あ、なるほどなぁ。流石だなありす」
ありす「えへへ……これくらいそんな大したことじゃないですよ」
モバP(といいつつ、すごい嬉しそうな顔してる、可愛い)
第七話 完
~第八話~
~事務所~
モバP「ふー、ただいま戻りました」
モバP「って、あれ? 誰も居ないのか」
ありす「ん……すぅ、すぅ……」
モバP「あ、ありす居たのか……ソファーで寝てたんだな」
モバP「まあ今日はもうこの後予定もないし、このまま寝かしてもいいか」
モバP「っと、風邪引かないように毛布はかけておかないと」
モバP「あったあった……」ファサ
ありす「んん……Pさぁん……」
モバP「寝言かな? 夢でも見てるのかな」
ありす『えへへ……Pさん私たちようやくですね……』
モバP『ああ、色々あったけどな』
ありす『嬉しいです……Pさんと結婚出来るなんて』
モバP『でも本当に俺でいいのか?』
ありす『Pさん以外に考えられません……だから絶対に幸せにしてくださいね?』
モバP『もちろんだ。これからはずっと一緒だぞ』
ありす『Pさん……』
―――――――――――――――――――――
ありす「ずっと……いっしょ……えへ……」
モバP「えらく幸せそうな顔して、どんな夢見てるんだろうな」
モバP『ただいまー』
ありす『お帰りなさいPさん、ご飯にします? お風呂にします?』
モバP『んー……なあありす』
ありす『はい?』
モバP『何か一つ忘れてない?』
ありす『え、と……その……恥ずかしいですよぉ』
モバP『でもありすに言ってほしいなー俺は』
ありす『もう……我が儘なんですから……』
ありす『ご飯にします? お風呂にします? それとも……わ、私……?』
モバP『そりゃもちろん、ありすにするぜ!』
―――――――――――――――――――――
ありす「やぁん……Pさん、えっちなんだからぁ……むにゃ……」
モバP「え、なに、俺? どんな夢見てるんですかありすさん」
ありす「そんな……とこぉ……」
モバP「どこだよ!」
モバP『うん、美味い。ありすの作る飯は本当に美味いな』
ありす『もう……毎日言ってますよそれ』
モバP『それくらい美味いんだよ。あーほんと幸せだ』
ありす『ふふっ……ご飯くらいで大げさですよ?』
モバP『そんなことないよ。俺のためにアイドルもやめちゃって、こうやって色々してもらって』
モバP『本当に良かったのか?』
ありす『……いいんですよ。確かにアイドルはちょっと続けたかった気持ちもありましたけれど』
ありす『そんなのよりも、こうしてPさんのために尽くすほうが大事なことなんです』
モバP『いやーこんないいお嫁さんもらって俺は本当に幸せだよ』
ありす『私も幸せです。Pさんと一緒にいれて、Pさんのために色々とすることが』
―――――――――――――――――――――
ありす「わたし……Pさんのためなら……どんなことでも……」
モバP「寝言だけ聞いてると、何か危険な香りがしてくる」
モバP「まあ、ありすは幸せそうに寝てるからいいか」
モバP『そうだ、ありすは何か欲しいものはないのか?』
ありす『欲しいもの、ですか?』
モバP『ああ。まあ日ごろの感謝みたいなもんだ』
ありす『えっと……特に欲しいものは』
モバP『本当にないのか? なんでもいいぞ?』
ありす『あっ、それじゃあ……』
モバP『お、なんだ?』
ありす『あの……そろそろ……』
―――――――――――――――――――――
ありす「Pさんとの……こどもが……ほしいですぅ……」
モバP「……何言ってるんだこの子は」
モバP「夢の中でどんなことになってるんだ、全く」
ありす「えへへ……Pさぁん……むにゅ」
ありす「んっ……んぅ……ふぁぁ……」
モバP「お、起きたかありす」
ありす「あれ……Pさん……?」
モバP「おう、俺だ。ところでありす、ちょっと気になったんだが」
ありす「はい?」
モバP「寝てる時、どんな夢見てたの?」
ありす「夢……? えっと……」
ありす「……………………あぅ」
モバP(ものすごく顔が赤くなった。うん、なんとなく解った)
ありす「ひ、秘密ですっ……!」
第八話 完
~第九話~
モバP「ありすの髪ってなんていうか、綺麗だな」
ありす「そうなんでしょうか? 気にしたことないですが……」
モバP「サラサラだし、真っ直ぐなストレートで」
モバP「なんだか、このまましばらく指で触っていたい」
ありす「んっ……褒められて悪い気はしないですね……」
ありす「Pさんは髪は長い方が好きですか?」
モバP「そーだなー、どっちかっていうと長いほうがいいけど」
モバP「ありすのだったら、なんだって可愛いだろうからなー」
ありす「えへへ……」
モバP「よし、せっかくだから俺が髪を梳いてやろう」
ありす「あ、じゃあお願いします……」
モバP「よしよし、じっとしとくんだぞ」
ありす「はーい」
モバP「……ん、やっぱりありすの髪は綺麗だな」
ありす「もう……褒めすぎですよ」
モバP「いやいや、ブラシも流れるように動くし」
モバP「こういうのって手入れしてないと大変なんだろ?」
ありす「んー……解りません、あまり意識してませんし」
ありす「ふぁ……人にやってもらうのって意外と気持ちいいです」
モバP「お、そうか?」
ありす「はい。きっとPさんが上手なんですね」
モバP「まあそれほどでもないさ、ふふん」
ありす「くすっ……じゃあ、これからはPさんに髪を梳いてもらうのを日課にしようかな」
モバP「おう、任せとけ」
モバP「そういやせっかく髪長いんだし、他の髪型とかしないのか?」
ありす「Pさん何かして欲しいのでもあるんですか?」
モバP「別にそういうわけじゃないけど、ただなんとなくな」
ありす「ちなみに、どんな髪型とかみたいんですか?」
モバP「そうだなぁ、そんだけ長いと色々出来そうだしな」
ありす「今度色々やってみましょうか」
モバP「是非頼む。写真も取ってきっちり記録しておこう」
ありす「そ、それはちょっと恥ずかしいような」
モバP「大丈夫だって、ありすならなんでも可愛くなるさ」
ありす「うぅ……そうかなぁ……?」
モバP「楽しみだなぁ。色んなありすが見れるんだから」
ありす「あんまり期待されるのも……あう……」
モバP「毛先もサラサラだな。触ってて気持ちいいくらいだ」
ありす「ありがとうございます」
モバP「…………こちょこちょ」
ありす「やっ、やあ……くすっ、くすぐったいですよぉ……」
モバP「いや、なんかついこの毛先を見てると、悪戯したくなった」
ありす「もう、ちゃんとやってください」
モバP「とはいってもなあ、ほれこちょこちょ」
ありす「あっ、あはは……もう……私の髪の毛で……あ、遊ばないでください」
モバP「やっぱり髪の毛でもくすぐったいのか、ほれほれ」
ありす「やっ、だ、だからぁ……止めてくださ……あはは」
モバP「よし、これでいいか」
ありす「はふぅ……ちょっと色々ありましたけれど……ありがとうございます」
モバP「なんのなんの、こっちもやってて楽しかった」
ありす「むー、次やるときはちゃんとしてくださいっ」
モバP「そうだな、こんなのまで日課になっちゃったら大変だ」
ありす「私怒ってるんですからね……?」
モバP「ごめんごめん……ほら、許してくれよ」ナデナデ
ありす「撫でれば機嫌とれると思ってませんか……?」
モバP「じゃあ、どうして欲しいんだ?」
ありす「ぎゅーってしてくれないと、許してあげません」
モバP「仕方ないなぁ、ありすは」
第九話 完
~第十話~
ありす「はぁ……」
菜々「どーしたのありすちゃん?」
ありす「あ、菜々さん……少し考え事を」
菜々「良かったらおねーさんが相談に乗っちゃうぞ!」
ありす「えっと、それじゃあ……」
ありす「大人っぽくなるにはどうしたらいいんでしょうか……?」
菜々「大人っぽく? なんでまた?」
ありす「Pさんに相応しくなるには、子供っぽいままじゃあ駄目かなって……」
菜々「ありすちゃんはまだ12歳なんだし、無理して大人っぽくなったりしなくてもいいんじゃないかな?」
ありす「でも……」
菜々「うーん……」
~帰り道~
ありす「やっぱり急に大人っぽくなるなんて無理かなぁ……」
???「もし、そこのお嬢さん」
ありす「私ですか?」
ありす「……って変な格好してますけれど、菜々さんじゃないんですか?」
???「ち、違いますよ! ナナはナナじゃないです!」
ありす「あ、はい……それでいいです」
???「あなたは悩んでますね、大人っぽくなりたいと」
ありす「は、はい」
???「ここにいいものがあります」
ありす「飴……ですか?」
???「ただの飴じゃあありません。年齢を操作出来る不思議な飴です」
???「子供になるのも大人になるのも思いのままですよ!」
ありす(う、胡散臭いですね……)
???「使い方は簡単。食べながらなりたい年齢の自分を思い浮かべるだけです」
???「一つあげますので、どうぞご自由にお使いください」
ありす「あ、ありがとうございます」
???「メルヘンチェーンジ☆、と言いながら食べるとより効果的です」
ありす「…………」
???「あとこれは誰にも言っちゃいけませんよ? ありすちゃんには特別です」
ありす「は、はぁ……」
???「それじゃあ~せえの……ウーサミン! ばいばーい!」
ありす「……」
ありす「どうしたんだろう菜々さん……」
~ありすの部屋~
ありす「一応貰っちゃったけど……」
ありす「あんなファンタジーみたいなお話信じろってほうが無理ですよね……」
ありす「でもまあ……せっかく貰ったのに捨てるのも勿体ないですし」
ありす「菜々さんがくれたものですから、変なものじゃないでしょう」
ありす「食べるくらいは……」
ありす「…………」
ありす「め、めるへんちぇーんじ☆」パク
ありす(……大人っぽくなりますように)
ありす「ん……あ、あれ……?」
ありす「か、身体が大きくなってるような……」
ありす「わ、わわっ……」
ありす「…………」
ありす「本当に大人になっちゃった……」
ありす「これでPさん喜んでくれるかな?」
ありす「ちょっと会いに行こうかな」
ありす「それにしても……」
ありす「私、大きくなってもおっぱいあんまり大きくならないんだ……」
~P宅~
ピンポーン
モバP「はいはい、どちら様?」
ありす「あ、あの……」
モバP「……どなたですか?」
ありす「あ、ありすです……橘ありす」
モバP「……はい? えっと、何かの冗談?」
ありす「し、信じられないかもしれませんが、本当です……!」
モバP「と言われても……確かに面影はあるけど、証拠はあるのか?」
ありす「えっと、この前服を買いに行ったり、映画を見たりしましたよね?」
ありす「それで見た映画は――」
モバP「んー、解った。本当にありすみたいだな」
ありす「信じてくれますか」
モバP「ぶっちゃけまだ半信半疑だよ。なんで大人になってるんだ?」
ありす「これも信じられないかもしれませんが……不思議な飴を食べたら大きくなって……」
モバP「ドラ◯もんみたいだな」
ありす「でもでも、これでPさんに相応しくなりましたよね?」
モバP「えっ?」
ありす「私ずっと気にしてたんです……私はまだ子供だから」
ありす「早く大人になりたいなぁ……って。Pさんと一緒にいてもおかしくない女性になりたかったんです」
モバP「ありす……」
ありす「その……どうですか、今の私は?」
モバP「そうだな……確かに大人っぽくなって綺麗って言葉がぴったりだ」
ありす「えへへ……嬉しいです」
モバP「わっ、と……急に抱きつくなよ」
ありす「いいじゃないですか……いつ戻るか解りませんし」
ありす「胸もあんまり大きくならなかったけど……ちゃんとありますよ?」
モバP「むう……確かに柔らかな感触が」
ありす「どきっとします?」
モバP「そりゃあ、なぁ」
ありす「あっ、せっかく来ましたからご飯でも作りましょうか?」
モバP「お、いいのか?」
ありす「はいもちろんです」
モバP「じゃあお願いするよ」
ありす「解りました。台所借りますね」
モバP「……なあありす」
ありす「はい?」
モバP「その格好どうにかならないか?」
ありす「あれ、男の人は好きなんじゃないですか? 裸エプロン」
モバP「いや、そりゃあいいけど……目のやり場が」
ありす「くすっ……意外とウブなんですねPさん」
モバP「だってなぁ、そんなありす初めて見るし……」
ありす「我慢できなくなったら、私はいつでもいいんですよ……?」
モバP「そんなにくっつくなって……」
ありす「ふふっ……そうですね、早くお料理を作らないと」
・
・
・
モバP「ごちそうさま」
ありす「お粗末さまでした」
ありす「お風呂沸かしてありますので、よかったら入ってください」
モバP「悪いな、そんなことまで」
ありす「いえそんな、好きでやってることですから」
ありす「あ、お背中流しましょうか?」
モバP「いや、そんなことまでしなくても」
ありす「じゃあ、一緒に入ります?」
モバP「残念ながらうちの風呂場は狭いんでね」
ありす「ちょっとがっかりです……」
・
・
・
ありす「お風呂いただきました」
モバP「おー、風呂あがりの姿も随分色っぽいな」
ありす「えへへ……照れます」
モバP「で、やっぱり今日は泊まる気?」
ありす「はい、もちろんです」
モバP「だよなぁ。ちょっと待ってろ、布団とか出してくるから」
ありす「一緒の布団でもいいのに……」
モバP「よし用意できたし……もう寝るか?」
ありす「そうですね」
モバP「じゃあお休みありす」
ありす「お休みなさいPさん」
モバP「…………」
ありす「…………」
モバP「…………」
ありす「……Pさん、起きてますか?」
モバP「……なんだ?」
ありす「大人になった私は……どうでしたか?」
モバP「んー、最初はびっくりしたし色々ドキドキもさせられて、まあ新鮮だったよ」
ありす「えへへ……せっかくだから普段じゃ出来ないようなことをしてみたんです」
ありす「……実はものすごく恥ずかしかったですけれど」
モバP「無理に背伸びしなくてもいいのに」
ありす「Pさん、そっちに行っていいですか?」
モバP「仕方ないな……ほら」
ありす「えへへ……ありがとうございます」
モバP「あ、身体戻ってるな」
ありす「はい、いつの間にか……」
モバP「まあなんだ……大人になったありすもいいけど」
モバP「やっぱいつものありすが一番だよ」
モバP「大人になんて嫌でもなるんだしさ、子供なときなんて今だけだから」
モバP「今は今で、目一杯楽しんだほうが得だぞ」
ありす「そうですね……大人になったらこうやって甘えられなくなるかもしれないですしね」
モバP「まあありすが甘えてくれるなら、いつでも大歓迎だが」
ありす「そんなこと言ったら、ずーっとPさんに甘えちゃいますよ?」
モバP「どんとこい」
???「……というわけで」
???「シンデレラの魔法は0時を過ぎたので、解けてしまいました」
???「終わりはハッピーエンドなので、めでたしめでたしですね!」
???「……え? あの飴はなんだって?」
???「残念ながら、ウサミン星の企業秘密なのでお教えできません」
???「あ……っと、効果が切れちゃった」
???「メルヘンチェーンジ☆」パク
???「キャハッ☆ラブリー17歳」
???「それじゃあナナはこの辺で~」
第十話 完
~第十一話~
日菜子「むふ……むふふ♪」
モバP「ん、誰かと思えば日菜子ちゃん」
日菜子「むふ……? ありすちゃんのプロデューサーさんですか」
モバP「また妄想してるのか?」
日菜子「はい、楽しいですよぉ? むふふ」
モバP「ふむ。最近少し気になってることがあるんだよな」
日菜子「気になることですか?」
モバP「いやさ……俺とありすって結構仲良くなったじゃないか?」
日菜子「そうですねぇ。出会ったころのありすちゃんに比べて、随分変わりましたねぇ」
モバP「そうなんだよ。だからさ、今出会ったころみたいに」
モバP「苗字で呼んだり、ちょっと冷たくしたらどうなるかなぁって」
日菜子「むふ……いいですね、ちょっと妄想してみましょうか」
日菜子「日菜子が思うにですね……こうなると思います」
ありす『Pさん、おはようございます』
モバP『ああ、おはよう橘さん』
ありす『…………えっ?』
モバP『どうした?』
ありす『あの……今私のこと苗字で……』
モバP『それがどうしたんだよ?』
ありす『なんで名前で呼んでくれないんですか……?』
モバP『そんなの俺の勝手だろ? ほら、早く仕事行ってきなって』
ありす『あ……じゃ、じゃあ一緒に……』
モバP『俺も忙しいんだよ。一人で行ってくれ』
ありす『あ……は……はい……』
―――――――――――――――――――――
モバP「いくらなんでも冷たくしすぎじゃない? 俺が酷いやつにしか見えない」
日菜子「それくらいのほうが後で良い展開になるかなぁって」
ありす『私……何かPさんの気に障るようなことしちゃったのかな……』
ありす『うぅ……ぐすっ……』
ありす『ううん……きっとお仕事頑張ったら褒めてくれるから……』
ありす『お仕事頑張らないと……』
ありす『このままなんていや……』
―――――――――――――――――――――
日菜子「みたいな感じになると思うんですよぉ」
モバP「いやぁ、ありすはいい子だな」
日菜子「むふ……ところがプロデューサーさんは酷い人で」
日菜子「こんな健気なありすちゃんに、まだ冷たく当たるんです」
モバP「やめてくれよ、妄想と解ってても結構傷つく」
ありす『ただいま戻りました』
モバP『あーお帰り橘さん』
ありす『あ、あのPさん、私お仕事頑張りましたよ?』
モバP『で?』
ありす『だ、だから……私のこと名前で……』
モバP『仕事頑張るのは当たり前だろ?』
ありす『あ……あぅ……うぅ……』
―――――――――――――――――――――
日菜子「ああ、なんて酷い人」
モバP「妄想だからな? 俺、こんな人じゃないから」
日菜子「ありすちゃんの心は大きく傷ついてついに……むふ」
モバP「なんだよ」
ありす『Pさん酷いです……』
ありす『私とずっと一緒にいてくれるって言ったのに……』
ありす『あれは嘘だったんですか……? ねえ……Pさん……』
ありす『私Pさんがいないともう……生きていけないんですよ……?』
ありす『どうして……? どうしてですか……? なんで……?』
ありす『なんでなんでなんでなんでなんでなんでなんでなんでなんでなんでなんでなんでなんでなんでなんでなんでなんでなんで』
―――――――――――――――――――――
日菜子「むふ……むふふ……」
モバP「なあ、日菜子ちゃん」
日菜子「はい、なんですかぁ?」
モバP「最近なんか変な漫画とか読んだ?」
日菜子「むふ……漫画じゃありませんが……」
日菜子「妄想のバリエーションが増えるかと思って、最近これを聞いたんですよ」
モバP「『ヤンデレなアイドルに愛されて夜も眠れないCD』……こんなのあるのか」
日菜子「むふふ、良かったらお貸ししましょうか?」
モバP「遠慮しとく」
モバP「まあ今のは妄想だし、ありすがそんな風になるなんてないだろ」
日菜子「解りませんよぉ?」
日菜子「ありすちゃんが何気に言ってる台詞に……その片鱗がみえなくもないです、むふ」
モバP「怖いこと言うなよ」
日菜子「むふ……まあちょっと過激に妄想しちゃいましたけど」
日菜子「日菜子も実際どうなるか気になりますねぇ」
日菜子「試しに呼んでみてはどうですか?」
モバP「む……まあすぐネタばらしすれば、大丈夫……かな?」
日菜子「丁度ありすちゃん、来たみたいですよ」
ありす「Pさんおはようございます。それと日菜子さんも」
日菜子「おはようありすちゃん」
モバP「おはよう……橘」
ありす「…………えっ?」
モバP「どうした?」
ありす「あ、あの……今私のこと苗字で……」
モバP「それがどうしたんだよ?」
ありす「なんで名前で呼んでくれないんですか……?」
日菜子(ここまでは日菜子の妄想と同じですねぇ……むふふ)
モバP「そんなの俺の勝手だろ? ほら、早く仕事行ってきなって」
ありす「……解りました」
ありす「Pさんがそんな意地悪するのでしたら、私ももうプロデューサーのこと名前で呼んであげません」
モバP「えっ?」
ありす「それじゃあお仕事行ってきますね、プロデューサー」
モバP「ちょ、ちょっとまったありすっ!」
ガチャ、バタン
モバP「……やっぱり怒っちゃったよ」
日菜子「ネタばらしする間も無かったですねぇ……」
日菜子「日菜子のせいですよね……ごめんなさい」
モバP「ああ、まあ俺も気になってたし……やったのは俺なんだから」
モバP「日菜子ちゃんが気にすることはないよ」
モバP「帰ってきたら、謝らないとなあ……」
・
・
・
ありす「ただいま戻りました」
モバP「お、お帰りありす」
ありす「ただいまです、プロデューサー」
モバP「なあ俺が悪かったよ。ごめんな、ちょっとした悪戯だったんだよ……」
ありす「……つーん」
モバP「もうしないからさ、許してくれよ……頼む」
ありす「もうあんなことしませんか?」
モバP「しない、絶対しない」
ありす「じゃあ、許してあげます……今回だけですよ?」
モバP「ありがとうありす……!」
ありす「結構傷ついたんですからね……?」
ありす「Pさんのこと信頼してるから……だから名前で呼ばれるのが嬉しいんです」
ありす「だから……こんなこと絶対しちゃ嫌です……」
モバP「ああ、約束する」
第十一話 完
~第十二話~
みく「……どーいうことにゃ」
ありす「ど、どうしたんですかみくさん?」
みく「ありすちゃんのその衣装にゃ!」
ありす「私の……衣装ですか?」
みく「どーして猫耳と尻尾がついてるにゃ! 猫キャラはみくのものにゃ!」
ありす「わ、私に言われましても……Pさんに、今日の衣装はこれだって渡されただけなので」
みく「最近みくのキャラを脅かす人が多すぎにゃ……」
モバP「おーいありすー」
ありす「あれ、Pさんどうしたんですか?」
モバP「駄目だろありす」
ありす「えっ?」
モバP「ちゃんと打ち合わせした通りに喋らないと」
ありす「うぅ……本当にしないと駄目ですか?」
モバP「今回はそういう企画だし」
ありす「わ、解りました……にゃん」
みく「おかしいにゃ……みくのアイデンティティが……」
みくP「おいみく、お前もちゃんと指定の衣装着ろよ」
みく「にゃん? みくの衣装これじゃないのかにゃ?」
みくP「全く……確認してなかったのか? お前の衣装はこれだよ」
みく「……Pチャン、これ犬みたいにゃんだけど」
みくP「そりゃそういう衣装だから。ほら早く着替えてこい」
みく「むう……CDデビューした時にやった企画もそうだけど、なんでみくを犬キャラにしたがるにゃ……」
みくP「みく、語尾」
みく「解ってるにゃわん」
みくP「……まあいいか」
みく「これ以上にないほど、みくのアイデンティティがクライシスにゃ……わん」
みく「流石にこれは『ま、いっか』では済まされないにゃわん」
ありす(文句言いながらもちゃんとやるんですね……)
モバP(みくちゃん、真面目だなぁ)
みく「これでバッチリにゃわん!」
みくP「おー可愛いぞみく」
みく「にゃふふ♪」
ありす「あ、あのPさん……」
モバP「どうしたありす?」
ありす「わ、私もその……可愛いですか……にゃ?」
モバP「すっげえ可愛い、お持ち帰りしたい」
ありす「あ、う……そんなに言われると、照れます……にゃ」
モバP「あーいいなぁ、猫キャラ。これからそっちの方でも売りだしてみようかな」
みく「それは困るにゃわん、猫キャラはみくのものだにゃわん」
みくP「お前今犬だろ」
みく「Pチャンはうっさいにゃわん!」
ありす「あ、えと……やっぱりこういうのはみくさんが似合ってると思いますし……」
ありす「それに私は……見せるならPさんだけがいいにゃあ……」
モバP「……ありすは可愛いなぁ!」
みくP「ひゅーひゅー」
みく「ひゅーひゅー、にゃわん」
モバP「つーことで衣装チェンジすることにした」
モバP「猫耳ありすを楽しむのは俺だけでいいや」
みくP「なんという職権乱用」
みく「じゃあやっぱり猫キャラはみくのものってことだにゃわん!」
みく「みくも着替えていいかにゃわん?」
みくP「あ、みくはそのまんまね」
みく「にゃんでにゃわん! にゃん権侵害だにゃわん!」
モバP(文句言ってるのに、語尾は律儀だなぁ)
ありす「あ、あのいいんですか、勝手に衣装替えちゃって……?」
モバP「あーいいのいいの、その辺りは自由だったし。でも代わりの衣装はそうだなぁ……」
モバP「この不思議の国のアリスでいいか、ありすだけに」
みく「安直だにゃわん」
http://i.imgur.com/hpG182o.jpg
アリスなありすちゃん
ありす「……あの衣装結局貰っちゃった」
ありす「Pさん、可愛いって言ってくれたなぁ……」
ありす「……にゃん♪」
ありす「Pさん……大好きだにゃん」
ありす「にゃんちゃって……えへへ」
みく「今日もどこかでみくのアイデンティティが脅かされてる気がするにゃ……」
みく「でもっ、みくは自分を曲げないよ!」
みくP「おーいみく、この間の犬キャラ、評判良かったからもう一回な」
みく「え……ひどくない?」
第十二話 完
~第十三話~
ありす「また新しいアイドルが増えるんですか?」
モバP「ああ、どうやら本屋でティンと来たからスカウトしたらしい」
ありす「本屋……ですか」
モバP「本が好きみたいだな。もしかしたらありすと話が合うかもな」
ありす「そうだといいです」
文香P「……というわけで今日から所属する新しい子だ」
文香「……ええと……鷺沢文香です」
文香「……本が好きで……趣味は本屋めぐりと栞作りです」
文香「……あまり人と話すのは得意ではありませんが……よろしくお願いします」
文香P「みんな仲良くしてやってくれよな」
文香「……」
ありす「あの、ちょっといいですか……?」
モバP「……聞こえてない?」
文香「……あ、すみません、本に夢中で」
モバP(何かありすと出会ったころを思い出すやり取りだ)
ありす「あ、いえ、今いいですか?」
文香「……はい、何でしょうか?」
ありす「えっと……私、橘ありすといいます」
モバP「あ、俺はありすのプロデューサーだ」
文香「……よろしくお願いします」
ありす「それで、文香さんって本が好きなんですよね?」
ありす「私もよく本を読むんですよ」
文香「……そう、なんですか」
ありす「良かったら、仲良くしていきましょう?」
文香「……は、はい……」
モバP「俺からも色々聞いていい?」
文香「……あ、はい」
モバP「本屋でスカウトされたって聞いたけど」
文香「……はい、突然……アイドルを探しているって言われて」
モバP「へー、そこで働いてたの?」
文香「あ、いえ……叔父の手伝いで……本業は大学生です」
モバP「なんでアイドルになろうって思ったの?」
文香「……その、アイドルになったらもしかしたら……前に進めるかなって……」
モバP「前に?」
文香「……私、人と話すのは得意じゃなくて……」
文香「……今もいっぱいいっぱいで……目も合わせるのも苦手で……」
モバP(確かにこの子、目を合わせて喋ってないな)
文香「アイドルになったら……そんな自分を変えれるって……プロデューサーさんが……」
モバP「あいつよくそんなことさらっと言えるなー」
ありす「Pさんも大概だと思いますけれど……」
モバP「え、そう?」
文香「私……変われるでしょうか……?」
モバP「どうだろうなぁ……」
ありす「大丈夫ですよ」
文香「え……?」
ありす「きっと変われます。だって私がそうだから」
文香「……あなたも?」
ありす「私の『ありす』って名前、昔は嫌いだったんです」
ありす「それで悩んでいたけれど……アイドルになって……Pさんと会って変わったんです」
文香「……そうなんですか」
ありす「だから頑張って行きましょう。きっと前へ進めますよ」
モバP「そうだな、君次第だけど頑張ればきっと変われるよ」
文香「……ありがとうございます」
文香P「っと、ここにいたのか。なんか、早速仲良くなってるじゃないか」
文香「……プロデューサーさん」
文香P「人付き合いが苦手って言ってたからちょっと不安だったけど、問題なさげかな」
文香「……そんな……これはたまたまです……」
文香P「まあ、そうやってちょっとずつ慣れていけばいいさ」
文香P「ありすちゃんもありがとな」
ありす「あ、いえ……文香さん、これからもよろしくお願いしますね」
文香「……はい、こちらこそ」
文香「……あの、プロデューサーさん」
文香P「なんだ?」
文香「……私、少し頑張って見ようかと思います……その、アイドルを」
文香P「お、やる気が出たか?」
文香「……頑張って、その……」
文香「……目を合わせて話せるくらいには……なりたいです」
文香P「ははは、まあそうだな。まずはそこからだな」
文香「……ちょっとだけ努力してみます……新しい自分に……興味が……」
第十三話 完
~第十四話~
留美「ふう……」
モバP「あれ、どうしました和久井さん?」
留美「いえね……私のプロデューサーがいまいち私の気持ちを受け止めてくれなくて……」
モバP「は、はあ……」
留美「私もこんな年齢だし……やっぱりもう無理なのかしら?」
モバP「そ、そんなことないですよ。和久井さんは魅力的ですって」
留美「あら、ほんと?」
モバP「はい、和久井さんの魅力に気づいていないあいつがバカなんですよ」
留美「ふふっ、ありがとう……」
留美「もうあんな人のこと忘れて……貴方にしようかしら?」
モバP「えっ……?」
留美「だって……私の魅力を解ってくれる人のほうがいいもの」
モバP「ちょ、和久井さん……」
留美「だめ……留美って呼んで……」
モバP「い、いや、あの……俺には……」
ありす「だめーーーーーっ!!」
留美「あら?」
モバP「あ、ありす?」
ありす「だめだめだめです……!」
ありす「Pさんは……Pさんは……私のだもん……!
ありす「私とずっと一緒にいるって約束したんです……!」
ありす「だから……駄目なんです……!」
留美「……ふふっ」
留美「冗談よ。驚かしてごめんなさいね、ありすちゃん」
ありす「……冗談……ですか?」
留美「こんな可愛い先約があったんじゃ、私の入る余地なんてないものね」
留美「それに……私にはやっぱりあの人しかいないもの……」
留美「……ちゃんとエスコートしてあげなさいよ?」
モバP「えっ、あ……もちろんです」
留美「それじゃあ……」
モバP「ふー、ちょっと驚いたけど……ありがとうなありす、助かった」
ありす「あ、うぅ……」
モバP「どうした?」
ありす「あ、その、とっさにあんな事言っちゃって私……」
モバP「ははは、心配しなくても俺はありすのものだぞー」
ありす「い、言わないでくださいよ……恥ずかしいんですから……」
モバP「まあでも、ちょっと嬉しかったしな」
モバP「それにありすだって俺のものだからなー、ははは」
ありす「うぅ……そんなはっきり言われると……照れますから……」
モバP「可愛いなぁありすは」
第十四話 完
~おまけ~
モバP「そういや今日はCDの発売日かぁ」
ありす「あ、そうですね」
モバP「茜ちゃん、みりあちゃん、菜々さん、美波ちゃん、幸子ちゃんの5人だったか」
ありす(一人だけさん付け……)
モバP「いつかありすもCDデビュー出来るといいなー」
ありす「そんな……私なんてまだまだ……」
モバP「いやいや、俺の中じゃありすはいつデビューしてもおかしくないくらいだから!」
ありす「えと……ありがとうございます」
モバP「あー、はやくありすにCDの話来ないかなぁ」
ありす「やっぱり私がCDデビューすると、Pさんは嬉しいですか……?」
モバP「そりゃ、もちろん」
ありす「じゃあ、えと……頑張ってみますね……Pさんの期待に応えられるように」
おまけ 完
モバP「そろそろフェスが始まるなぁ」
ありす「そうですね」
ありす「あ、いちごありますよ、一緒に食べませんか?」
モバP「おう、いただくよ」
ありす「はいどうぞ」
モバP「……ん、甘くて美味い」
ありす「あむ……うん、美味しいです」
モバP「そういやありすがいちご狩りに行ったのもフェスの時だっけ」
ありす「あ、そうですね」
モバP「あの時は一緒に行けなくて悪かったなぁ」
ありす「そんな……お仕事あったんじゃ仕方ないですよ」
モバP「でもなぁ……そうだ、今度一緒に行くか?」
ありす「えっ、いいんですか?」
モバP「ああ。実は俺もちょっとやってみたいし」
~後日~
モバP「ありすー、用意できたかー?」
ありす「ちょ、ちょっと待ってください……」
ありす「えと……お待たせしました」
モバP「えらい気合入った格好だな? いちご狩りなのに、そんな服だと動きづらくないか?」
ありす「あ、ちゃんとそれ用の服も用意してます」
モバP「そっか、まあありすは一度行ったことあるもんな」
ありす「それに行くまでは……やっぱり可愛い服で一緒にいたいです」
モバP「そういうものか」
ありす「デートなんですよ? 可愛く見られたいって思うのは普通です」
モバP「確かに言われてみれば、これは立派なデートだった」
ありす「気付いてなかったんですか……? もうっ……」
モバP「ま、行こうか」
ありす「はい……あの」
モバP「ん?」
ありす「手、つないでいいですよね……?」
モバP「ははは、そんなの聞かなくても」
ありす「えへへ……」ギュッ
モバP「じゃ、改めて行くか。俺初めてだから何気に楽しみなんだよな」
ありす「色々調べて来ましたから私に任せてくださいっ」
モバP「おー、頼もしいな」
モバP「うっし、ここだ着いたぞ」
ありす「えっと、どうすればいいんですか?」
モバP「ちょっと待っててな……予約してるから……」
モバP「悪い悪い、待ったか?」
ありす「いえ、大丈夫です」
モバP「で、こんなの貰ったけどこれ何?」
ありす「いちごのヘタ入れと、コンデンスミルクですね」
ありす「好みですけれど、いちごにつけて食べると美味しいですよ」
モバP「ふーん、なるほどなぁ」
ありす「そのままのいちごばかり食べると飽きちゃうので、味を変える意味でもあるといいです」
モバP「おー、いちごがいっぱいだな」
モバP「高い位置に栽培してあるんだな。これなら取るのが楽でいいや」
ありす「Pさんいちご園によってやり方が違うと思うのですが……詳しいことを聞いてませんか?」
モバP「ああそうだったな、色々説明された」
モバP「――って感じだ」
ありす「解りました。それじゃあ……一緒に摘みましょう」
モバP「ちなみにいちごってどう摘むのがいいんだ?」
ありす「えっと……いちごは傷つきやすいので……こうやって」
ありす「人差し指と中指で軽く茎を挟んで……こういう風にやると……」
モバP「おっ、綺麗に採れた。なるほどなぁ」
ありす「えへへ……解りましたか?」
ありす「Pさん、Pさん」
モバP「なんだありす?」
ありす「はい、あ~ん」
モバP「あむ……うん、甘い」
ありす「えへへ……それじゃあ、その……次は私に……」
モバP「はいはい、ほら」
ありす「あ~ん……んっ……美味し♪」
モバP「やっぱ、摘みたてだと美味く感じるなぁ」
ありす「そうですね……あ、Pさんそこに二つ並んでいるのがありますよ」
ありす「一緒に取ってあげましょう?」
モバP「そうだな」
モバP「ぱくっ……うん、美味い美味い」
ありす「Pさん、いちごはヘタのほうから食べたほうが美味しいんですよ」
モバP「へぇ、知らなかった」
ありす「先端のほうが甘いですから……ヘタから食べたほうが甘さを楽しめます」
モバP「でも俺一口で食うから、あんまり関係ないや……あむ」
ありす「あっ……そう、ですね……」
ありす(せっかく調べてきたのに……)
モバP「どうしたありす?」
ありす「……なんでもないもん」
モバP「……?」
ありす「……あっ」ブルッ
モバP「ん、なんだありす?」
ありす「あっ、いえ……その……」
モバP「どうした、何かあったのか?」
ありす「えっと……そ、その……」
ありす「……お、おしっこに行きたいです……トイレはどこですか……?」
モバP「ああ、確かあっちだけど」
ありす「し、仕方ないんですよっ! いちごって水分が多いですから……!」
モバP「解った解った。早く行ってこい」
ありす「うぅ……行ってきます……」
・
・
・
モバP「そろそろ時間かな」
ありす「……美味しかった、お腹いっぱいです」
モバP「そーだなー、しばらくはいちご要らねえや」
ありす「ふふっ……そうですね」
モバP「良かったら今度は違うのでも行くか?」
ありす「私はどこでもいいですよ」
ありす「Pさんと一緒なだけで楽しいですから」
モバP「そう言ってくれると嬉しいよ。またどこかに遊びに行こうな、二人で」
ありす「はい……Pさんと一緒に……」
第十五話 完
~第十六話~
薫「ひまー」
仁奈「ひまですよ」
千佳「ひまだねー」
千佳「ねーねーおじさん、千佳たちのプロデューサーはどこいったのー?」
モバP「(お、おじさんかぁ……)営業で出て行ったんだよ」
薫「せんせぇいつかえってくるの?」
モバP「んー、ちょっと解らないなぁ」
仁奈「すごくひまですよ……おにーさん、仁奈と遊びやがるです」
モバP「えっ、俺も仕事が……」
千佳「嘘だー、いっつもありすちゃんと遊んでるの知ってるんだからねー」
モバP「いやあれは遊んでるわけ……でもあるか」
薫「じゃあかおるたちと遊んでくれるんだねー?」
モバP「ちょっとの間だけだぞ?」
仁奈「わーい!」
ありす「おはよう――」
千佳「わー、あははっ! おじさんすごい力持ちー! たかーい!」
薫「いいなー次はかおるもー」
仁奈「仁奈のこともわすれるんじゃねーですよ!」
モバP「解った、解ったから三人でじゃれるのはやめてくれ」
ありす「……ございます」
千佳「あー、ありすちゃんおはよー」
ありす「……Pさん何してるんですか?」
モバP「おお、ありすおはよう。いや、ちょっとこの子たちの遊び相手をだな」
ありす「そう、ですか」
ありす「……えと、Pさんが困ってるから、そのくらいにしておこう?」
千佳「えー、そんなことないよねー? あたしたちと遊ぶの楽しいよねー」
モバP「あーまあ遊び相手くらいなら別に構わないが」
仁奈「ほら、おにーさんもこー言ってるですよ」
ありす「でも……」
薫「ねーねーはやくー、次はかおるにー」
モバP「ああ、はいはい」
薫「わー、すごいすごいー、あはは」
ありす「……」
モバP「ありすも良かったら相手してやってくれよ、一人で三人の面倒は見きれん」
ありす「……ずるいです」
モバP「えっ?」
ありす「みんなだけずるいです。私もPさんと一緒に遊ぶんですっ」
モバP「いや、あのありす? 四人も相手するのは流石に」
ありす「次は私の番だもん……」
モバP「なんだ? ありすも遊んで欲しかったのか?」
モバP「全く……みんなよりお姉さんなのに、甘えん坊なんだから」
ありす「だめですか……?」
モバP「そんなことないぞ、ほらっ」
ありす「わっ……えへへ……♪」
モバP「これでいいか?」
ありす「はいっ……今思うと……ちょっと恥ずかしいですけれど」
千佳「なるほどなるほど」
薫「どーしたの千佳ちゃん?」
千佳「ありすちゃんはきっと、あたしたちにおじさんをとられると思ったんだよ」
ありす「えっ、そ、そんなこと……なくもないけれど……えと……」
仁奈「どーしてそー思うですか?」
千佳「あたしの見たアニメの中でこーいうのあったもん。ヤキモチってやつでしょ!」
モバP「そーなのかありす?」
ありす「あぅ……そ、その……は、はい」
ありす「だ、だって……Pさんすごい楽しそうだったんだもん……」
千佳「だめだよおじさん、女心ってやつを解ってあげなきゃ」
モバP「むう……」
千佳「仕方ないから、遊ぶのもこれで終わりにしよっと」
薫「遊んでくれてありがとー」
仁奈「あとはありすおねーさんと、遊んであげてくだせー」
モバP「え、ああ。暇つぶしになれたのなら幸いだよ」
千佳「じゃあねー」
ありす「……うぅ、情けないです」
モバP「何が?」
ありす「私より小さい子に、気を使わせちゃって……」
モバP「ははっ、まあ正直言うと相手するのも大変だったし助かったけど」
モバP「それに俺もありすと遊ぶほうがいいからなー」
ありす「あ、ありがとうございます……」
ありす「私もPさんと一緒が一番です」
モバP「ありがとな」
ありす「あんなふうにヤキモチを焼くなんて、子供っぽいかもしれないけれど……」
ありす「今は子供だから……いいですよね?」
第十六話 完
~第十七話~
ありす「あ……雨降って来ましたね」
奈緒「ほんとだ……予報じゃ言ってなかったのに」
ありす「Pさんきっと傘持って行ってないだろうなぁ……迎えに行ってあげないと」
ありす「奈緒さんは行かないんですか?」
奈緒「はぁっ、な、なんであたしが……」
ありす「でも奈緒さんのプロデューサーも傘持って行ってないんじゃないですか?」
ありす「今頃困ってるかもしれませんし……」
奈緒「解ってるけどさぁ……ああ、もうなんでまたこんなこと……」
奈緒「絶対また加蓮とかにからかわれる……」
ありす「奈緒さん、行かないんですか?」
奈緒「行くよ……仕方なくだけど」
奈緒「……はぁ、ありすちゃんは凄いな」
ありす「えっ、突然どうしたんですか?」
奈緒「いやさあたしと違って、素直に自分の気持ちを言ってて……」
奈緒「正直羨ましいよ」
ありす「だって……Pさんの前では素直になろうって決めましたから」
ありす「……まだ時々素直になれないときもありますけれど」
奈緒「はっきり言うなぁ……」
ありす「えへへ……でも私がこうなれたのもPさんのおかげですから」
奈緒「プロデューサーのおかげ……か」
奈緒「あ、あたし向こうだから」
ありす「解りました。それじゃあここで」
ありす「奈緒さん、頑張ってください……!」
奈緒「えっ、ああ……ありがと」
奈緒「ちょっとだけ……素直になれるように頑張ってみるよ」
奈緒「とは言ったものの……」
奈緒「やっぱりあたしのガラじゃないよな……」
奈緒「うぅ……やっぱり無理だってあたしが素直になんて……」
奈緒P「あれ、奈緒?」
奈緒「うわぁっ!? い、いつからいたのさ!?」
奈緒P「いつも何もついさっきだけど」
奈緒P「もしかして傘持ってきてくれたのか? いやー助かる」
奈緒「そ、そりゃ……風邪引かれたら困るし……」
奈緒P「前も似たようなこと言ってたな。一回だけなんじゃなかったっけ?」
奈緒「うっ……意地悪いこと言うなよ、帰るぞ……」
奈緒P「すまんすまん、ほら傘入れてくれよ」
奈緒「だからなんで一緒に入ろうとするんだよ……ったく」
奈緒P「気にすんなって。早く帰ろうぜ」
奈緒「あーもうっ、そんなにくっつくな……」
奈緒「……えっと、あのPさん」
奈緒P「ん?」
奈緒「あたしっていつも素直じゃないけど……でも」
奈緒「感謝は、してるんだよ……? だ、だからさ……」
奈緒「い、いつも……ありがとう」
奈緒P「へぇー……突然どうしたんだ? 奈緒が急に素直にお礼を言うなんて」
奈緒「た、たまにはいいだろ……今度こそ一回だけだからな……」
奈緒P「えーなんでだよ。もっかい言ってくれよ。言わないともっとくっつくぞ」
奈緒「なんでだよ! 恥ずかしいんだよ……ぜーったいもう言わないからなっ!」
奈緒P「うーん、仕方がない。言いたくなるようにもっとプロデュースを頑張るか」
奈緒「……ったく、やっぱり素直になるなんてあたしのガラじゃないよ」
ありす「あっ、Pさーん」
モバP「おーありす、もしかして迎えに来てくれたのか?」
ありす「はい、雨降ってきてPさん傘持ってなかったと思ったので」
モバP「助かるよ」
ありす「あの、それで……Pさんの傘も持ってきたんですけれど……」
ありす「良かったら……その、相合傘がしたいなぁ……なんて」
モバP「ん、相合傘か。もちろんいいぞ」
ありす「えへへ、それじゃあ一緒に……」
モバP「もっとくっつかないと濡れるかもな」
ありす「じゃあ……思いっきりくっついちゃいますよ?」
ありす「じゃあ帰りましょうPさん」
モバP「ああ」
ありす「こんな風にPさんと一緒に歩けるなら、雨の日も悪く無いですね」
モバP「そうだなぁ、たまにはいいな」
ありす「Pさんも私が傘忘れたら迎えに来てくれますか?」
モバP「そりゃ当然」
ありす「それじゃあ……今度わざと忘れちゃおうかな……えへへ」
モバP「じゃあ俺も、次はわざと持って行かないでおこう」
ありす「ふふっ……なんだかあべこべですね」
モバP「ははっそうだな。まあたまにするからいいものなんだろうな、こういうのは」
ありす「そうかもしれませんね」
ありす「だから、寄り道していきませんか? もうちょっと長くこうしていたいですから」
モバP「ああ、いいよ」
第十七話 完
~第十八話~
~事務所~
ありす「はいPさん、冷たいお茶です」
モバP「さんきゅ」
ありす「今日暇になっちゃいましたね」
モバP「ごくごく……ぷはっ、そうだなぁ仕事の予定が変更になるとは」
ありす「今日はどうしましょうか?」
モバP「あ、そうだ。俺の家で一緒にゲームするか?」
モバP「ついこないだ、新しいゲーム買ったんだよな」
ありす「そうなんですか」
モバP「この前ありすと一緒にゲームしただろ? あれからちょくちょくまたするようになってなぁ」
ありす「じゃあPさんの家にお邪魔しますね」
モバP「おー来い来い」
~P宅~
モバP「ただいまっと」
ありす「お邪魔します」
モバP「早速そのゲームをやってみるか」
ありす「どんなゲームですか?」
モバP「まあやってみれば解るよ。ありすやってみるか?」
ありす「え、いきなりですか?」
モバP「まーチュートリアルも親切だし、すぐ出来るようになるよ」
ありす「解りました、それじゃあ……」
モバP(よし……!)
ありす「女の子が出て来ました」
モバP「主人公だからな」
ありす「結構可愛いですね……」
モバP「別にそういう理由で買ったわけじゃないぞ」
ありす「なんだか……だんだんとおどろおどろしい雰囲気になってきたんですが」
モバP「そういうゲームだからな」
ありす「もしかして……これって怖いゲームですか?」
モバP「ん、ありすは怖いのは駄目か?」
ありす「そ、そんなことないですっ……ないですけど……」
ありす「うぅ……」
モバP(一回やらせてみたかったんだよなぁ、ホラーゲーム)
モバP(ホラー映画見た時の反応も良かったから……)
モバP「オープニング終わったみたいだな」
ありす「あ、自由に動けます……」
モバP「まあ適当に歩きまわって、色々探してみるんだ」
ありす「うぅ……今にも何か出そうですよぉ……」
モバP「そりゃホラーゲームだし」
ありす「ひっ……な、何か出て……」
モバP「そりゃホラーゲームだし」
ありす「こ、ここ調べるみたいですけれど……調べたら変なのが出てきたりしませんよね……?」
モバP「解らないなぁホラーゲームだし」
ありす「ド、ドア開けたら向こうから襲ってきたりしませんよね……?」
モバP「あるかもなぁホラーゲームだし」
ありす「……なんですかそれぇ……ぐすっ」
モバP(正直ありすの泣き顔はそそる)
ありす「な、何か取りました……カメラですか……?」
モバP「カメラだな」
ありす「何に使うんでしょう……」
ウガァァァッ
ありす「きゃぁぁっ!?」ダキッ
モバP「おっと」
ありす「Pさん……! な、なにか……なにか出て……!」
モバP「ありすー画面見ないと進めれないぞ」
ありす「そ、そんなこといったってぇ……」
モバP「ほらチュートリアル出てる、読まないと」
ありす「む、むりっ……むりです……」
モバP(いい反応するなぁ)
ありす「あぅ……うう……」
モバP「ほらカメラを構えて、それでさっきの霊を倒すんだよ」
ありす「こ、こうですか……?」
モバP「そうそう、それで……」
ありす「やっ、やぁ……こ、こっちに来てる……Pさぁん……!」
モバP「落ち着けありす。ファインダーに霊が納まったところでシャッターを切るんだ」
ありす「え、えとえと……ど、どのボタンだっけ……あれ?」
モバP「これだよ」
ありす「あっ……! こ、こうですか……!?」
ギャァァァ
ありす「た……倒した……んですか?」
モバP「うん、そんな感じで進んでいくんだよ」
モバP「といったところでプロローグが終了だな」
ありす「うぅ……ぐすっ……ひっく……」
モバP「そんな怖かったのか?」
ありす「だ、だって……だってぇ……」
ありす「前に怖い映画見てから……ひぐっ……怖いの全然駄目になって……」
モバP(あ、てことはこうなったのは俺のせいか……)
ありす「なのにこんなのさせるなんて……酷いですよぉ……」
モバP「いや、済まない。ちょっと意地悪が過ぎたな」
モバP「ほらおいで」
ありす「ぐしゅ……Pさん……」ギューッ
モバP「よしよし、落ち着くまでこうしててあげるから」
ありす「……ぐすん」
モバP「落ち着いたか?」
ありす「はい……」
モバP「よしよし、落ち着いたところで別のゲームをやるか?」
ありす「もう怖いのは嫌ですよ……?」
モバP「大丈夫大丈夫、もう怖くないから」
ありす「どんなゲームですか?」
モバP「まあゾンビが出てくるんだけど……」
ありす「……怖いゲームじゃないですかっ!」
モバP「いや、あんまり怖くないんだよ。やってみれば解るけど」
ありす「……本当ですか?」
モバP「とりあえず俺のやってたデータをロードして……」
ありす「……雰囲気はあんまり怖くないですね」
モバP「まあ舞台はただのショッピングモールだからな」
ありす「あと……操作してるキャラがすごい変な格好なんですけれど……」
モバP「ユニークだろ?」
ありす「ゾンビも……あんまり見た目は怖くないですね」
モバP「で、だな……このゲームの何が面白いかっていうと」
モバP「例えばゾンビに向かって、殴る蹴るをすると」
ありす「……あっさりやられちゃってますね」
ありす「血が出たりしてますけれど……吹っ飛んで行ったりしててシュールです」
モバP「そうなんだよなぁ、やたらシュールなことが出来るんだよ」
モバP「例えばここにショッピングカートがある」
ありす「ありますね」
モバP「これを押しながらゾンビに突っ込んでいくと……」
ありす「轢いて行っちゃってますね……このゾンビ弱すぎじゃないですか?」
モバP「他にもマネキンとかあるだろ?」
ありす「ありますね」
モバP「これでゾンビを殴ったり……」
ありす「……」
モバP「他にも武器にパラソルとかボールとか芝刈り機とか……」
ありす「……変なゲームですね」
モバP「まあちゃんと怖いところもあるんだけど……シュールなところが目立つんだよなぁ」
モバP「ありすもやる?」
ありす「……遠慮しておきます」
第十八話 完
~第十九話~
~P宅~
モバP「あの後ありすは俺の家に泊まることになった」
モバP「ありす曰く――」
ありす『Pさんのせいで、怖くて一人で眠れそうにありません』
ありす『だから責任とって、今日一日はずっと一緒にいてもらいます』
モバP「――とのことだ」
モバP「いやまあいいよ? 別に泊まるくらいは」
モバP「そんなの前からあったしさ、でも……」
モバP「風呂は流石に一人で入ろうよ」
ありす「無理です嫌です怖いです」
モバP「だいたい、お化けとか出るわけないじゃないか」
ありす「解らないじゃないですか……! 怖い話をすると霊が寄ってくるっていいますし……うぅ……」
モバP「話じゃなくてゲームだけどな」
ありす「同じですよぉ……」
モバP「はぁ……まあゲームをやらせた俺にも責任はあるしな」
モバP「今日だけだぞ?」
ありす「本当ですか……よかったぁ……」
モバP「ていうかありすは恥ずかしくないのか、俺と一緒に入るのは」
ありす「そ、それはもちろん……恥ずかしいですけれど……」
ありす「それ以上に怖いし……それにPさんだったら……」
モバP「流石に12歳に手は出さないぞ」
モバP「そういや着替えあるのか?」
ありす「こういう時のためにちゃんと置いてます」
モバP「えっ、マジで? いつの間に……」
ありす「はい、このクローゼットの中に置いといたんですが……」
モバP「ああそれか。そういやあったなあ」
ありす「私、置いとくこと言いませんでしたか?」
モバP「聞いた気がするかもしれないけど、忘れてた」
ありす「えと、とにかく着替えに関しては問題ありません」
モバP「そっか、じゃあ入るか」
カポーン
ありす「Pさん、髪の毛洗うの手伝ってください」
モバP「一人で洗えないのか?」
ありす「洗えますけれど、せっかくですから」
モバP「仕方ないな。あ、そうだシャンプーハットでも使うか?」
ありす「そ、そこまで子供じゃないですっ……!」
モバP「冗談だよ、じゃ洗うぞー」
ありす「んっ……」
モバP「こんなもんでいいのか?」ワシャワシャ
ありす「そう、ですね……人に洗ってもらうのって……結構気持ちいいです」
モバP「そりゃ良かった」
ありす「えへへ……」
ザパー
ありす「ふう……」
モバP「よし、後は一人で出来るな?」
ありす「え、身体も洗ってくれないんですか?」
モバP「流石に甘えすぎだ。一人でやりなさい」
ありす「む~……」
モバP「むくれたって駄目だ」
ありす「はぁい……じゃあ次の機会にお願いします」
モバP「おいおい……最近のありすは俺に甘え過ぎだぞ?」
ありす「えへへ……駄目ですか?」
モバP「いやいいけどな」
ありす「もうっ、だったら言わないでくださいよ」
ありす「……いいお湯でした」
モバP「冷たいお茶でも飲むか?」
ありす「あ、お願いします」
モバP「ほい」
ありす「ありがとうございます……んくんく」
ありす「ぷあ……お風呂上がりに飲むと気持ちいいですね」
ありす「あ、そうだ……Pさん」
モバP「ん?」
ありす「髪の毛乾かすの手伝ってもらえますか?」
モバP「俺が? なんでまた?」
ありす「だって……前に私の髪の毛を梳いてくれたじゃないですか」
モバP「あーあー、あったあった」
ありす「あれ結構気に入ったんですよ? 言いませんでした?」
モバP「そーいやそうだったっけ……日課にはならなかったけど」
ありす「お願いします。はいドライヤー」
モバP「ありすー」ブオー
ありす「は~い……」
モバP「どうだー?」ブオー
ありす「きもちーですぅー……」
モバP「そりゃよかったー」ブオー
ありす「ふぁ~……ふぁぁ……」
モバP「もう眠いのか?」
ありす「はふぅ……気持よくて……なんだか」
モバP「これ終わったらもう寝るか」
ありす「そーしますぅー……」コックリ
モバP「まだ寝るなよー?」
ありす「はぁ~い……」
ありす「むにゅ……」
モバP「ほら布団敷いたから、こっちこーいありすー」
ありす「はぁ~い……ん~……」フラフラ
モバP「ああもう……運んでやるか、ほら」ヒョイ
ありす「んん~……」
モバP「よいしょ……っと。これでよし」
ありす「Pさぁん……」
モバP「どうしたありす?」
ありす「おやすみなさぁい……」
モバP「ああ、お休みありす」
・
・
・
ありす「んっ……」ブルッ
ありす「んー……おしっこ……」
ありす「トイレ……行かなきゃ……」
シーン
ありす「…………うぅ」
ありす「ひ、一人でトイレくらい……いけるもん……」
ありす「…………真っ暗」
ありす「……や、やっぱり無理……Pさぁん……」
モバP「ふあぁぁ……終わったか?」
ありす「ご、ごめんなさい……起こしちゃって」
モバP「まあいいよ。それくらい」
モバP「でもありすは本当に怖がりになっちゃったなぁ」
ありす「あう……」
モバP「これから一人でトイレに行けるのかぁ?」
ありす「だ、大丈夫だもん……今日はあんなゲームしちゃったから……だもん」
モバP「ははは、まああれだ」
モバP「今日は一緒に寝てあげるからさ、そしたら怖いことも忘れるさ」
ありす「はい……お願いします」
モバP「それじゃあお休みありす」
第十九話 完
~第二十話~
~事務所~
日菜子「むふ……むふふ」
モバP「ん、今は日菜子ちゃんだけか?」
日菜子「ありすちゃんのプロデューサーさん、おはようございます」
モバP「ああ、おはよう」
モバP「また妄想してるのかい?」
日菜子「むふ……もちろんです。妄想ぱわー充填中です」
モバP「ちなみに今どんな妄想してるの?」
日菜子「プロデューサーさんとありすちゃんことですねぇ……むふふ」
モバP「えっ、俺とありす? なんで?」
日菜子「だって、事務所でもいちゃついてますから。妄想の材料に事欠かないんです……むふふ♪」
モバP「そんなつもりは……まああるかも」
モバP「ちなみにどんな妄想してたの?」
日菜子「そうですねぇ……例えば」
♪夜のショーウインドーに アナタの後ろ姿を見た
ありす『あ、あれって……Pさん?』
ありす『Pさー……ん……?』
♪人波がスチルのように 私も不意に立ち停まるの
ありす『え……なんで……?』
ありす『隣にいる女の人は……誰なんですか?』
ありす『Pさん……』
♪瞳に焼き付いたのは アナタとアノコの笑顔
ありす『どうして……Pさん……?』
ありす『なんでそんなに楽しそうなんですか……?』
ありす『なんで私以外の人にそんな笑顔を向けるんですか……?』
ありす『私だけじゃ……なかったんですか……?』
♪切なく苦しいけれど
ありす『なんで……あんなところ見ちゃったんだろ……』
ありす『こんな気持ちになるんだったら……見なくてよかったのに』
ありす『Pさん……なんで私じゃないんですか……?』
♪聞くだけならば 簡単じゃない
ありす『Pさん……昨日女の人と一緒に歩いてましたよね?』
モバP『…………』
ありす『あ、いえ……別にそれが悪いってわけじゃないんです……ただ……』
ありす『あの人とどういう関係かな……って』
ありす『Pさんすごく楽しそうだったから……』
ありす『もしかしたら……私と一緒にいるよりも……』
モバP『…………』
ありす『そんなことないですよね……?』
ありす『私と一緒にいてくれるって……約束しましたよね……?』
ありす『あれは嘘だったんですか……?』
♪「べつに」なんて言わないで 「ちがう」って言って
♪言い分けなんか聞きたくないわ 胸が張り裂けそうで
モバP『別にありすには関係ないだろ』
ありす『関係ない……かもしれませんけれど……』
モバP『俺が誰と一緒にいようが関係ないだろ?』
モバP『プライベートのことまで言われたらたまったもんじゃないよ』
ありす『……なんで……なんでそんなこと言うんですか?』
ありす『私が聞きたいのはそんなことじゃない……』
ありす『どうして……違うって言ってくれないんですか……?』
♪私のことが好きなら アノコを忘れて
ありす『Pさんは……私のこと好きですよね?』
モバP『…………』
ありす『もしそうだったら……あの人のこと忘れてください……』
ありす『私が一緒にいますから……だから……』
モバP『無理だよ』
ありす『えっ……?』
モバP『大体最初から無理だったんだよ』
モバP『年齢差もあるし、アイドルだから世間の目もある』
モバP『最初からこうなるって決まってたようなもんだ』
ありす『そんな……じゃあなんで私と……』
♪どこか遠くへ連れて行って
ありす『……そんなの嫌です』
モバP『わがまま言うな』
ありす『世間の目がなんだっていうんですか……』
ありす『だったら……だれも知らないようなところに二人で行きましょう?』
ありす『そしたらきっと……』
モバP『子供の考えだな』
ありす『いや……いや……なんで? Pさん……何でですか……?』
ありす『私はPさんと一緒にいたい、それだけなのに……』
ありす『なんでそんなことすら、許されないんですか?』
モバP『……この話は終わりだ』
ありす『Pさん……Pさん待って……』
♪夜の駐車場で アナタは何も言わないまま
モバP『…………』
ありす『…………』
モバP『今日の仕事、酷い出来だったぞ』
ありす『……済みません』
♪ラジオから流れるメロディ 私は今日を振り返るの
ありす『今日は久しぶりにPさんと一緒の仕事だったのに……』
ありす『Pさんは全然私のこと気にかけてくれなくて……』
ありす『あれからPさんは何も言ってくれない……何度聞いても……』
♪あの海 あの街角は 思い出に残りそうで
ありす『そして……今日はPさんとの最後のお仕事……』
ありす『これを最後に、Pさんは私の担当を降りるらしい……』
ありす『こうやって……Pさんと一緒に見る景色も最後なの……?』
♪この恋が遊びならば 割り切れるのに 簡単じゃない
ありす『嫌です……そんなの……』
ありす『Pさんのことこんなに好きなのに……』
ありす『こんなにも……想っているのに……胸が苦しくなるほど……』
ありす『この気持ちが……尊敬や信頼程度なら……どれほど良かっただろ……』
♪「じゃあね」なんて言わないで 「またね」って言って
モバP『じゃあなありす……今まで楽しかったよ』
ありす『い、いやっ……嫌です!』
モバP『ただプロデューサーを降りるだけだ。そんな悲しむことでもないだろ』
ありす『でもそれじゃあ……もう一緒に……一緒にいられない……』
ありす『お別れの言葉なんて……聞きたくないです……!』
モバP『しつこいぞ!』
ありす『あっ……あ……』
モバP『俺たちは終わったんだよ。もう諦めてくれ』
モバP『じゃあな』
♪私のモノにならなくていい そばに居るだけでいい
ありす『だ、だったら……私のこと好きじゃなくてもいいから……だから……』
ありす『そばに……一緒にいさせてください……』
モバP『ちっ……好きにしろ……俺はもう関係ない』
♪アノコにもしも飽きたら すぐに呼び出して
ありす『はい、好きにします……ねえPさん』
モバP『…………』
ありす『私はずっと待ってますからね? Pさんのこと……』
ありす『きっと私のほうがあの人よりも……Pさんのことずっとずっと想ってますから……』
ありす『だから……必要になったらすぐに呼んでください……そして……』
ありす『私のことを……』
♪壊れるくらいに抱きしめて
♪「ゴメン」なんて言わないで 「またね」って言って
ありす『まだですか……Pさん?』
ありす『私ずっと待ってるんですよ、あれから……』
ありす『Pさんが……私のこと呼んでくれるのを……』
prrrr
ありす『……あっ』
ありす『Pさんから……あはっ……』
ありす『もしもし……?』
モバP『ああ、ありすちょっといいか?』
ありす『はい、もちろんです!』
モバP『俺にもう付きまとうな』
ありす『えっ……?』
モバP『確かに好きにしろとは言ったけどな……もういい加減にしてくれ』
ありす『Pさん、どうしてそんなこと言うんですか……?』
ありす『私はただ……そばにいたいだけ、一緒にいたいだけなのに……』
モバP『度がすぎるんだよ……こっちも迷惑なんだ……』
モバP『もう俺のことは忘れてくれ、頼むから』
ありす『嫌ですよ……そんなの……大体Pさんじゃないですか』
ありす『私をこんな気持ちにさせたの……なのに……なのにっ……!』
モバP『……ごめんな、でももういいだろ。終わりにしよう』
プツッ
ありす『Pさん……!? Pさん、Pさん……!』
ありす『そ、そんなぁ……』
♪私のモノにならなくていい そばに居るだけでいい
♪アノコにもしも飽きたら すぐに呼び出して
ありす『……ふふっ』
ありす『Pさん……嘘ですよね。冗談ですよね』
ありす『だってあんな女より私のほうがずっとずっと……Pさんのこと好きだもん』
ありす『だから……きっと……Pさんは私のことまた呼んでくれるよね?』
ありす『待ってますから……ずっとずっと……』
ありす『Pさんが私のこと、呼び出してくれるまで……』
♪壊れるくらいに抱きしめて
♪壊れるくらいに愛して
ありす『Pさん……大好きです……ずっとずぅーっと……』
―――――――――――――――――――――
モバP「……長い妄想だったな」
モバP「この流してた曲なんだよ」
日菜子「曲とか流していると色々と妄想が捗るんです、むふふ♪」
日菜子「これは歌詞が歌詞だけに、妄想の内容はあんな感じですけれど……むふふ」
モバP「ていうかまた俺が酷い奴になってたなぁ、おい」
日菜子「むふ……本当に酷い人でしたね」
モバP「俺がありす以外になびくとかないから」
日菜子「細かいこと気にしちゃ駄目ですよぉ、むふふ」
第二十話 完
~第二十一話~
~P宅~
ありす「Pさーん」
ピンポーン
ありす「……あれ、今日遊びに行くって伝えたのに」
prrrr
ありす「あ、Pさんからだ……もしもし?」
モバP『あ、ありす? もう俺の家来ちゃってる?』
ありす「はい、今家の前に」
モバP『ごめんなー、急に処理しないといけない仕事が入って』
モバP『すぐ終わるから家上がって待ってていいよ。合い鍵渡したよな?』
ありす「解りました。それじゃあお邪魔しますね」
モバP『もうちょっと早く連絡できたら良かったんだけど……』
ありす「いえ、気にしないでください。お仕事頑張ってください」
ガチャ
ありす「お邪魔しまーす」
ありす「わっ……」
ありす「すごいごちゃごちゃしてて……なんていうか……」
ありす「Pさん最近忙しいみたいだし、お掃除する時間もないのかな?」
ありす「……もし私がお掃除してあげたら」
モバP『おおっ、わざわざ掃除してくれたのか?』
モバP『偉いなぁありすは。そうだ、何かご褒美をあげないとな』
ありす「……なんて、えへへ」
ありす「よし、頑張っちゃおうっと」
・
・
・
ありす「ふう……うん、綺麗になった」
ありす「えっと次は……」
パサリ
ありす「あ、何か本が……」
ありす「……あ、ぅ……こ、これって……え、えっちな……」
ありす「……Pさんも男の人なんだし……持っててもおかしくないけれど……うぅ……」
ありす「こ、これ見たら……Pさんの好みが解るかな……?」
ありす「ちょっとだけ……」
ペラリ
ありす「…………」
ありす「…………わわっ……こんな」
ありす「…………」
ありす「……今気づいたけれど」
ありす「この本の女の人、みんな胸がおっきい……」
ありす「…………」ペターン
ありす「わ、私はまだ子供だし……きっとこれから……」
ありす「あっでも……」
ありす「確か前に不思議な飴を食べて大きくなった時も、胸は……」
ありす「…………」
ありす「……どうしたら大きくなるのかな」
~後日~
雫「胸が大きくなる方法ですかー?」
拓海「なんでんなことアタシに聞くんだよ……」
ありす「お二人が事務所の中でも特に大きいので……」
ありす「お願いします……教えてもらえませんか?」
拓海「うっ……そこまで真剣に頼まれると断るのもわりいしな……」
雫「といわれましても……具体的にどうすればいいかなんて解らないですねー」
拓海「まあ……ぶっちゃけアタシも知らねえ。気づいたらこうなってた」
ありす「何かないんですか? 特別なことをしてるとか」
雫「そーですねー。私は牛乳を毎日飲んでますがー」
ありす「牛乳ですか……」メモメモ
拓海「あーなんか聞くなそれ。でも効果ねーって聞いたことあるぞ」
拓海「アタシは牛乳なんてめったに飲まねーし」
ありす「……」ケシケシ
雫「それじゃーあれですねー、胸は揉むと大きくなるそうですよー」
ありす「も、揉む……ですか」
雫「男の人に揉んでもらうと、効果が高いって聞きましたー」
拓海「それこそ嘘くせえ……」
ありす「それじゃあ……お二人とも誰かに揉んでもらったんですか?」
拓海「ばっ、んなわけねーだろーが!」
雫「残念ながら、そういう人はいませんでしたからねー」
雫「今は違いますけどねー。揉んではもらってませんがー」
ありす「拓海さんもいるんですか?」
拓海「はぁっ!? ア、アタシはんなヤツいるわけ……ア、アイツはそんなんじゃねーし……」
ありす「アイツ?」
拓海「あー、アタシのことはどうでもいいだろ!」
雫「それにありすちゃんにも、良い人がいるじゃないですかー」
ありす「えっ、あ……え、えっと……それは……」
拓海「子供に何言ってんだよ……」
雫「揉んでもらうと大きくなるかもしれませんねー」
ありす「あう……そ、そんなこと……うぅ……」
拓海「はいはい、この話は終いにしようぜ」
ありす「…………」
モバP「んっ、どうしたありす?」
ありす「Pさん、お願いがあります……」
モバP「おー、ありすからのお願いならなんでも聞いてあげるぞ」
ありす「本当ですか?」
モバP「俺に出来ることならなー」
ありす「大丈夫です、Pさんにしかできませんから……」
ありす「え、えと……私の、その……胸を……も、揉んで……くれませんか……」
モバP「はい?」
ありす「だ、だからその……私の……」
ありす「あぅ……」
モバP「よしよし、何があったんだ? 言ってごらん」
ありす「……前にPさんの家に言って、お掃除をしたとき」
モバP「ああ、俺が仕事でいなかったときか。あの時は助かったよ」
ありす「えへへ……そんな、大したことはしてませんよ」
ありす「あっ、それで……そのときに、その……」
ありす「え、えっちな本を見つけちゃって……」
モバP「えっ」
ありす「その本に出てきた女の人がみんな……胸が大きくて」
ありす「Pさんも……そういうのが好きなのかなって」
モバP「あーそれはな」
ありす「でも私は……こんなのだから……」
ありす「どうやって大きくしたらいいか聞いたら……も、揉んでもらうといいって……」
モバP「そういうことね……」
モバP「ありす、実はあの本は俺のじゃない」
ありす「えっ……?」
モバP「あれは同僚に押し付けられたんだよ」
ありす「……誰にですか?」
モバP「拓海ちゃんと雫ちゃんのプロデューサー二人に」
ありす「あっ……」
モバP「あいつら事あるごとに、巨乳の良さを勧めてくるから……」
モバP「だから俺が別に、巨乳好きってわけじゃないんだ」
ありす「……事情は解りました、でも」
モバP「ん?」
ありす「捨てずに持っていたってことは、やっぱりその……」
ありす「そっちのほうがいいってこと……ですよね?」
モバP「……いや、まあ……俺も男だし、ね?」
ありす「…………」
モバP「大丈夫、俺はありす一筋だから!」
モバP「ありすのなら、どんなのだって俺は好きになれるぞ!」
モバP「ちっちゃかろうと大きかろうと!」
ありす「わ、解りました……解りましたから、あんまり大声で……」
モバP「っと、すまんすまん」
ありす「と、とにかく……Pさんの気持ちは解りました」
ありす「へ、変なこと頼んで済みませんでした……」
モバP「ああいや、気にするな。元々は俺があんな本残してたせいだし」
モバP「でもありすが揉んで欲しいっていうなら、俺は別にいつでもいいぞ?」
ありす「あ、えと、その……は、恥ずかしいので遠慮しておきますっ……!」
ありす「……良かった」
ありす「Pさんもああ言ってくれたし、心配しなくてもいいのかな」
ありす「…………でも」
ありす「お、大きくたって困らないよね」
ありす「明日から牛乳飲むようにして」
ありす「自分で胸をマッサージするようにしようかな……」
ありす「Pさんに……も、揉んでもらうのは……」
ありす「もうちょっと大きくなってからで…………なんて……」
第二十一話 完
~第二十二話~
モバP「はい、はい……すいませんちひろさん」
モバP「いえ、そんなマジですって。マジで風邪なんです」
モバP「フェスで忙しいのは解ってますけど……いやほんと申し訳ない」
モバP「今日一日だけでもよろしくお願いします」
プツッ
モバP「はぁ……だる」
モバP「あー何もする気起きねえ……辛いな」
モバP「しかし風邪でも腹は減ってくるわけで……どうすっかな」
モバP「取り敢えず寝よ……」
ガチャ、バタン
ありす「Pさん、大丈夫ですか……!?」
モバP「んっ……あ、あれ、ありす……? なんで俺の家に……」
ありす「ちひろさんから、風邪で休んでるって聞いたので急いで来たんです」
ありす「あ……もしかして起こしちゃいました……? ごめんなさい……」
モバP「あーいいよいいよ……別に……げほっげほっ……」
モバP「やべ……熱上がったかも……」
ありす「Pさんは寝ていてください」
ありす「私が看病しますから」
モバP「じゃあ頼むよ……まずは飯くれないか……朝から何も食ってなくて」
ありす「あ、はい! すぐに作りますね」
ありす「Pさん」
モバP「なんだー……?」
ありす「頭上げてもらっていいですか? 氷枕用意しました」
モバP「あ、さんきゅー……」
モバP「結構気持ちいいな……これ……」
ありす「もうちょっと待っててくださいね。今おかゆ作っていますから」
モバP「悪いなー……ありす」
ありす「気にしないでください」
ありす「私はこうやって、Pさんのために何か出来るのは嬉しいですから」
モバP「あーほんとありすがいてくれてよかったー……」
モバP「身体弱ってる時って、誰かが一緒にいてくれるだけで結構嬉しいもんだ」
ありす「Pさん、おかゆ出来ました」
モバP「あんがと、いただくよ」
ありす「あ、駄目ですよ。起き上がっちゃ」
モバP「いや、流石にそこまで悪くは……ごほっごほっ」
ありす「駄目ですっ……! 今Pさんは病人なんですから、大人しくしていてください」
ありす「おかゆなら私が食べさせて上げますから」
モバP「あー解った……ありすに任せる……」
ありす「ふー、ふー……熱いから気をつけてくださいね?」
ありす「はい、あーんしてください」
モバP「……あむ」
ありす「美味しいですか?」
モバP「ん……美味い」
モバP「……ごちそうさま」
ありす「はい、お粗末様でした」
ありす「えと……それじゃあお薬を……」
モバP「薬……どこやったっけな……」
ありす「あ、来る途中で買って来ましたから大丈夫です」
ありす「はい、どうぞ。お水も置いておきますね」
モバP「ああさんきゅ……ごほっごほっ……」
モバP「ていうかありす、こうやって看病してくれるのはいいが……」
モバP「ありすにも風邪が移ったら大変だし、俺はもういいから帰ったほうが……」
ありす「もう何言ってるんですか……風邪引いているPさんを放っておけるわけないですよ」
モバP「しかしだな……」
ありす「ふふっ、もし私に風邪が移ったら看病してくれますか?」
モバP「そりゃあもちろん」
ありす「じゃあ、問題ないじゃないですか」
ありす「えと、氷枕を変えて……あ、汗拭いたほうがいいですよね」
モバP「別にこのままでもいいけど……げほげほっ……」
ありす「駄目ですよ。ちゃんと拭いておかないと気持ち悪くなりますよ?」
モバP「んじゃタオル貸してくれ……拭くから……げほっげほっ」
ありす「咳も酷くなっちゃってませんか? 私がやりますから、じっとしてていいですよ」
モバP「うーむ……悪いな何から何まで……」
ありす「それじゃあ、上脱いでもらっていいですか?」
モバP「ああ」
ありす「それじゃあ拭きますね……っしょ」
ありす「大丈夫ですか? このくらいで」ゴシゴシ
モバP「ああ、大丈夫だ……意外とさっぱりするな」
モバP「ごほっ……うー、熱下がらないな」
ありす「Pさん大丈夫ですか……?」
ありす「えっと……私に出来ることは……えっと……」
モバP「ああ、もういいよ」
ありす「え、でも……」
モバP「来てからずっと俺の看病してて疲れたろ」
モバP「さっきも言ったけど移るかもしれないし」
モバP「俺はまた寝るから、そしたら多分治ってるさ」
モバP「だからありすはもう帰ってもいいよ」
ありす「そう、ですか……」
モバP「じゃ、お休みありす」
ありす「はい、お休みなさいPさん」
・
・
・
モバP「うっ、ん……」
モバP「ふぁ……俺確か……そうだ、風邪引いて」
モバP「あれ?」
ありす「すぅ……すぅ……」
モバP「全く、帰っていいって言ったのに」
モバP「熱は……大体下がったかな?」
モバP「ありすのおかげだな……ありがとなありす」ナデナデ
ありす「……えへへ……Pさぁん……すぅ……すぅ……」
第二十二話 完
~第二十三話~
ちひろ「えっ、事故で怪我したお婆さんを病院に連れて行っているので遅刻しそう、ですか?」
ちひろ「プロデューサーさん、そんな今時子供でもつかないような嘘を……」
ちひろ「マジなんですか? まあ解りました、こちらのほうはなんとかしておきますから」
ちひろ「いえいえそんな……今度何か奢ってくださいね」
ガチャン
ちひろ「はぁ、仕方ないとはいえ……色々と仕事が溜まっている時に」
ちひろ「あ……社長への報告も溜まってましたね」
ちひろ「プロデューサーさんのこと言うついでに行ってきますか」
ありす「おはようございます」
ありす「……あれ、誰もいないのかな」
ありす「Pさんがまだ来てないなんて、珍しいかも……」
ありす「ひとまず来るのを待っとこうかな……」
・
・
・
ありす「……」
ありす「遅いなぁPさん、どうしたんでしょうか?」
ありす「何かあったのかも……」
ありす「そうだ、電話……」
prrrr prrrr
ありす「……出ない」
ありす「今慌ててこっちに来てるのかな、寝坊しちゃったりして」
ありす「ふふっ、Pさんが寝坊なんて珍しいです」
ありす「今度私が起こしてあげようかな、モーニングコールとかで」
ありす「そしたら朝からPさんの声も聞けるし……えへへ……」
・
・
・
ありす「……いくらなんでも遅すぎる気がします」
ありす「もしかして寝坊なんかじゃなくて……」
ありす「Pさんに何かあったんじゃ……」
ありす「もしそうだったら……うぅ……」
ありす「そ、そんなの……そんなはずないですよね……」
ありす「はやく来てください……Pさん」
ちひろ「ふー、社長の長話に付き合ってたら遅くなってしまいました」
ありす「あ、おはようございますちひろさん」
ちひろ「ありすちゃん、おはよう」
ありす「あの……Pさんのこと何か聞いてませんか?」
ありす「まだ来てないみたいですが」
ちひろ「ああはい、連絡がありまして」
ちひろ「確か事故にあった――」
ありす「……えっ!?」
ありす(Pさんが……事故? そんな……うそ……)
ちひろ「お婆さんを病院に連れて行ったとかで……ってありすちゃん、聞いてます?」
ありす「わ、私病院に行ってきます!」ダッ
ちひろ「えっ、ありすちゃん? ちょっと」
ちひろ「……ものすごい勢いで走って行っちゃいました」
ちひろ「……私は悪くないですよね?」
ありす「はっ、はっ、はっ……」
ありす「Pさん……はぁはぁ……」
ありす「あっ……病院どこか聞いてなかった……」
ありす「うぅ、ぐす……どうしよう……Pさぁん」
ありす「と、とにかく近くの病院に……」
ありす「Pさん、無事でいてください……」
モバP「……あれ、ありす?」
ありす「えっ……あっ……」
モバP「どうしたんだ、そんなに息を切らせて」
ありす「うっ、ぐすっ……うぅ……」
モバP「えっ、ちょ、なんで泣いてるんだ?」
ありす「うわぁぁぁん……Pさんっ……良かったぁ……ぐすっ……」
モバP「え、えーっと……なんだこれ……とにかく泣き止んでくれありす」
ありす「ひっく……ひっく……そんなこといったってぇ……」
ありす「わた……し……えっぐ……すごくしん、ぱい……してぇ……わあぁぁぁん……」
・
・
・
モバP「……なるほど解った」
モバP「早い話がありすの勘違いか」
ありす「あう……だ、だって……ちひろさんが……」
モバP「早とちりすぎだぞありす」
ありす「で、でも電話も出てくれなかったし……」
モバP「病院では電源切らなきゃだろ?」
ありす「真面目なんですねPさん……」
モバP「まあ、ありすが心配してるようなことは無かったんだ」
モバP「安心しただろ? 事務所に帰ろうか」
ありす「はい……」
ありす「あのPさん……」
モバP「なんだ?」
ありす「私嫌ですからね……? 事故とかで……」
ありす「Pさんが私を置いていなくなっちゃうなんて……」
モバP「解ってるさ」
モバP「こんな寂しがりやなありすを一人残していくなんて出来ないからな」
ありす「寂しがりやなんて……そんなこと……ありますけれど」
モバP「あれ、認めちゃうんだ」
ありす「Pさんが一緒にいてくれるなら、それでもいいです」
ありす「私のこと一人にしちゃ嫌ですよ……?」
第二十三話 完
~第二十四話~
~P宅~
モバP「んーっと……どこやったっけ?」
ありす「どうしたんですか、何か探してるみたいですが?」
モバP「いや、耳かきどこやったっけ?」
ありす「耳かきなら以前使ったあとここに……」
モバP「お、あったあった」
ありす「あ、待ってください」
モバP「ん?」
ありす「貸してください」
モバP「え、俺今から使おうかと思ってたんだけど」
ありす「えへへ……どうぞ、耳掃除してあげます」
モバP「む……じゃあお言葉に甘えるか」
ありす「はい、どうぞ私の膝に」
モバP「悪いな……っしょっと」
ありす「それじゃあ始めますね。じっとしていてくださいよ?」
モバP「ああ解ってるよ」
ありす「気をつけますけれど……もし痛かったらごめんなさい」
モバP「……落ち着いてやってくれよ?」
ありす「では……」
ありす「どうですか……?」
モバP「うん、いいんじゃないか。痛くはないよ」
ありす「上手に出来てます?」
モバP「一人でやるよりかは良い感じかなー」
ありす「えへへ……よかった」
モバP「あとありすの膝枕が気持ちいいな」
ありす「も、もうっ、何を言ってるんですか……」
モバP「これから耳掃除はありすにしてもらうか」
ありす「ふふっ、私は構いませんよ?」
ありす「ふ~」
モバP「おおうっ」
ありす「あっ、びっくりさせちゃいました?」
モバP「いや息を吹きかけられるとは思ってなかったから」
ありす「ちょっとびくってなってて面白かったですよ?」
モバP「言うなよ。大体突然耳に息吹きかけられたらそうなるって」
ありす「かもしれませんね」
モバP「まあ反対の耳も頼むよ」
ありす「はーい」
ありす「ふ~……はい終わりましたよ」
モバP「むう、来ると解っててもなんとも言えない感じだ」
ありす「どんな感じなんですか?」
モバP「んー、こんな感じだ」
モバP「ふ~」
ありす「やぁん……!」
ありす「Pさん……きゅ、急にやめてください」
モバP「どうだった?」
ありす「い、いきなり耳に息吹きかけられたら誰だってびっくりしますよぉ」
モバP「そうだな、俺もそうだった」
モバP「とりあえずありがとな、ありす」
ありす「あ、いえこれくらい」
モバP「それじゃあ次は俺がありすの耳掃除をしてやろうか」
ありす「え、あ……じゃあお願いします」
モバP「よしよし、ほら寝っ転がって」
ありす「これでいいですか……?」
モバP「オッケーオッケー、それじゃ始めるぞ」
ありす「はい、お願いします」
モバP「……」
ありす「んっ……」
モバP「……」
ありす「はっ……あん……」
モバP「……」
ありす「ふぁ……やぁ……」
モバP「あのさ、掃除してるときに変な声出すなって」
ありす「ご、ごめんなさい。でも……なんだか自然に……」
モバP「ありすは耳が弱かったりするんだろうか」
ありす「解りません……」
モバP「ふ~」
ありす「んんっ……ふぁ……」
モバP「片方終わったぞ」
ありす「あ、ありがとうございます……はふぅ……」
モバP「耳掃除しただけなのに、なんでそんなに疲れてるんだ」
ありす「うぅ……自分でするときはこんなことないんですが……」
ありす「もしかしてPさん、ものすごく耳掃除上手なんじゃないですか……」
モバP「いや、ありすが耳弱すぎるだけなんじゃないか?」
ありす「やっぱりそうなんでしょうか……?」
第二十四話 完
続き
モバP「ありすといちゃいちゃしたい」【中編】

