まったりと投下していきます
P「小鳥さん、好きです、付き合って下さい!!」
小鳥「プロデューサーさん?」
P「会った時からずっと一目惚れでした!!!」
小鳥「ふふ……またお芝居の稽古ですか?」
P「違います!!本気なんです!!」
小鳥「プロデューサーさん。あんまり私をからかわないでくださいよ」
P「か、からかうだなんて、俺は」
小鳥「もう、ところ構わずそんなことして、本気にしたらどうするんですか?」
P「本気にしてくださいよ!!」
小鳥「春香ちゃん達が羨ましいです。ここまで本気になって芝居の練習をしてくれる人がいるだなんて」
元スレ
P「小鳥さんが鉄壁すぎる」
http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1365865649/
P「あの、小鳥さんは俺のこと、嫌いなんでしょうか?」
小鳥「私が、ですか?いえ、むしろ好きですけど……」
P「だったら、せめて今日、お付き合いしてもらえないでしょうか?」
小鳥「うーん……買い物だったら私よりも律子さんの方がいいんじゃないでしょうか?」
小鳥「律子さんの方が若いですし、センスもありますよ?」
P「いえ、律子ではなくですね」
小鳥「あっ。すいません、二人が一緒にお休みなんて、難しいですよね」
P「そうなんですよ。だから、是非小鳥さんにですね」
小鳥「分かりました。この音無小鳥が社長に言って、一日だけでも二人一緒の休みを作って見せますよ!」
P「違うんです。小鳥さんじゃないとダメなんですよ!!」
小鳥「期待してくれてありがとうございます。ではちょっと社長室に行ってきますね」
P「助けてくれ、律子」
律子「私にどうしろと?」
P「小鳥さんが鉄壁すぎる」
律子「あれはもう……無理だと思います」
P「俺はどうすればいいんだろうか」
律子「小鳥さんはさすがに私でも落とせる気がしません」
P「やはり俺なんて眼中に無いんだろうか」
律子「そんなことは無いと思いますよ。一応、小鳥さんも結婚願望はあるみたいですし」
P「律子……頼みがあるんだ」
律子「はいはい。訊けばいいんですよね」
律子「小鳥さん、少しいいですか?」
小鳥「どうぞー」
律子「率直にお聞きします。プロデューサーのことをどう思ってらっしゃいますか?」
小鳥「とても優秀な方と思いますけど、何かありました?」
律子「そういう意味ではなく、男性として好きか、と訊ねてます」
小鳥「ええ、それはもう好きですよ。あれほど良い方は中々いないと思います」
律子「では、もし告白されたらどうします?」
小鳥「是非お受けしますよ?」
律子「ということで、嫌われてはいないようです。むしろ、好意的です」
P「じゃあ……この気持ちが伝われば、そのまま行けるってことですね!」
律子「問題はそこじゃないと思いますけど」
P「どうやって伝えればいいんだろうか?」
律子「正面から行ってもダメですから、少し別口から挑んでみるのもいいかもしれませんよ」
P「具体的には?」
律子「古典的に手紙なんてどうでしょうか」
P「ラヴレターか」
律子「ええ。文面なら落ち着いて読んでくれると思います」
P「ありがとう、やってみるよ」
P「ダメでした」
律子「早いですね」
P「件の手紙がこれなんだが…」
拝啓、音無小鳥様
私はあなたのことが大変好きであります。
つきましては、本日、私とお付き合いをして頂けますよう、お願い申し上げます。
以上、何卒、よろしくお願い致します。
律子「こんな事務的なラブレターを送られても」
P「渡したら『私はアイドルじゃないからファンレターなんて貰えませんよ』と言われた」
律子「自分が書いたって伝えなかったんですか?」
P「伝えたら『プロデューサーさんって字、とても綺麗なんですね』と言われた」
律子「そこで引き返してきたんですか?」
P「ええ、戦意を維持できませんでした」
律子「まず敵の戦力を知りましょう」
P「そうだな、崩し方も大切だがどの程度の耐久値なのかを見極めないとな」
律子「振ることに関してはその道のプロに訊いてみましょう」
美希「あふぅ。律子……さん、なんか用なの?」
P「なるほど。確かに美希はこの道に関してはエキスパートだ」
律子「美希、音無さんの振りっぷりについて解説してちょうだい」
美希「あれは小鳥特有のスルースキルなの。男の人の言葉はみんな仕事とかに変換されるなの」
美希「だから、仕事に関係が無いって思わせればイチコロだと美希は思うなの」
P「なんて的確な意見!」
美希「ミキは眠いからあとは知らないの」
P「ダメだった」
律子「なんと」
P「仕事してくださいって一蹴されました」
律子「小鳥さんに言われると仕方ありませんね」
P「小鳥さん、少しくらい休んでくれてもいいのに」
律子「サボリ魔だらけのうちで唯一、一切サボらないのが小鳥さんですからね」
P「社長から何してるか分からない事務所だから仕方が無い」
律子「今度は大人の意見を取り入れてみたいと思います」
あずさ「はい、よろしくお願いしますね」
P「あずささんなら酒飲み仲間ですから、何か知っているかもしれないと」
律子「それであずささん、何か知っていますか?」
あずさ「はい、小鳥さんは飲んでもすぐ寝ちゃう方でお酒にとっても弱いみたいです」
P「つまり、酒で酔わしてみるという作戦は使えない、と」
律子「いっそのこと、お持ち帰りしちゃえばいいんじゃないですか?」
P「そんなことで小鳥さんを手にいれたくないんだーーー!」
あずさ「まあ」
律子「では搦め手で行きましょう」
P「分かりました」
律子「うちの事務所きっての切れ者」
伊織「この水瀬伊織ちゃんに任せれば全て解決してあげるわ」
P「伊織、小鳥さん攻略の手立てを考えてくれ」
伊織「そんなの簡単よ。これを使いなさい。っ札束」
P「搦め手というか、ストレートすぎるぞ」
伊織「いいのよ。まずは気付いてもらう必要があるんでしょ?」
P「そうだな、言う通りだ」
P「ダメだった」
律子「まあ予想通りですね」
P「予想していたのなら止めてくれ」
律子「小鳥さんがお金に困ってるなんて聞いた事ありませんし」
P「仕事命で使う暇がないから貯まるだけ貯まってそうだ」
律子「ちなみにプロデューサー殿は?」
P「さっき伊織に借りたお金の利息で全部消えた」
律子「利息?」
P「10秒で1割の心折料金でした」
律子「さすが水瀬財閥。良い商売してるわ」
律子「次は三人寄れば文殊の知恵ということで呼んでみました」
春香「はい、呼ばれました!!」
雪歩「はぅぅ」
真美「兄ちゃーん、あそぼーよー」
P「こいつら三人揃ってもまともな案なんて出せる気がしない」
律子「じゃあ考えましょう」
春香「お菓子をプレゼントします!」
P「なるほど、胃袋から攻めるということだな」
雪歩「穴掘って埋めますぅぅ」
P「なるほど、墓場まで一緒にいようということだな」
真美「兄ちゃーん、そんなことよりあそぼーよ」
P「それを遊びに誘うように気軽に言えばいいのか」
P「ダメでした」
律子「敗因はどこでした?」
P「満漢全席はやりすぎだった」
律子「それはそうですね」
P「あと、お墓も用意したんだけど」
律子「素早いですね」
P「まだ死ぬなんて言ったらダメと、優しく諭された」
律子「小鳥さんは女神ですね」
P「あと、遊ぼうと言ったら」
律子「仕事しろ、ですね」
律子「次はパワープレイでいきたいと思います」
真「ボクに任してください!」
P「よし、真。パワープレイはどうする?」
真「ズバッとお姫様抱っこが良いと思います」
律子「それは大胆ね」
P「よし、採用だ!」
P「ダメでした」
律子「力押しでもダメでしたか」
P「小鳥さん、びっくりする程軽くて……」
律子「泣いたらダメでしょう」
P「でも、恥ずかしがってくれた」
律子「これは大きな進歩ですね」
P「でも次からはできない。小鳥さんに気軽に触ってしまうなんて、何て罪深いことを」
律子「鉄壁の女神様ですからね」
律子「次も文殊作戦でいきます」
貴音「ズルズル」
響「ハムぞーーーーどこ行ったんだーー」
亜美「兄ちゃーん、あそぼーよー」
P「こいつら何人いても案なんて出ないでしょ?」
律子「いえ、この異色三人組だからこその案が出ると思います」
貴音「ズルズル」
P「なるほど、まずは胃袋を捉えると」
響「自分、ペットがいっぱいいるから、部屋は大きい方がいいと思うぞ!」
P「なるほど、生まれてくる子供のためのことを考えるのか」
亜美「兄ちゃーん、そんなことよりあそぼーよ」
P「それを遊びに誘うように気軽に言えばいいのか」
P「ダメでした」
律子「敗因はどこでした?」
P「まだ満漢全席を食べてくれてる途中だった」
律子「律義に食べてくれてるんですね」
P「あと、家も広いのを早速購入したけど」
律子「相変わらずのフットワークですね」
P「小鳥さんはマンション派ではなく、一軒家派だった」
律子「管理費は嫌がるタイプだったんですね」
P「あと、遊ぼうと言ったら」
律子「仕事しろ、ですね」
律子「残弾がほとんど無いので、省エネで行きます」
P「時代の流れに乗っているな」
千早「私でお力になれるのでしょうか」
律子「ええ、大丈夫。みんな役に立ってないから」
P「千早、頼むぞ、歌以外で」
千早「……」
P「ごめんよちーちゃん」
P「ダメでした」
律子「熱唱してましたね」
P「さすがに女声曲は厳しかった」
律子「らびゅらびゅですね、すごいらびゅってましたよ」
P「逆に小鳥さんに途中から歌われてしまった」
律子「綺麗な声でしたね。でも、小鳥さんの歌はどっちかという原曲でしたね」
P「小鳥さんは鉄壁というか完璧すぎる」
律子「最後の一発です」
やよい「うっうー」
P「まさか女神に天使をぶつける日が来るなんてな」
律子「やよい、作戦はあるの?」
やよい「はい、小鳥さんをもやしパーティに招待しますー!」
P「よし、今日は俺の家でもやしパーティだ!」
律子「分かりました、ではみんなも誘っておきますね」
P「小鳥さん、今日もやしパーティをしようと思うんですが」
小鳥「あら、みんなも誘ってるんですか?」
P「はい。パーティですから、大勢の方がいいかと思いまして」
小鳥「分かりました。今日は早めに切り上げて帰りましょう」
P「え、いいんですか?」
小鳥「はい、折角のパーティですから!」
P「小鳥さん、OKでした」
律子「やりましたね、プロデューサー」
P「よし、早速準備だ!」
律子「どこでやりましょうか?」
P「折角家を買ったから、そこでやろうかと」
律子「みんな入れるくらい広いんでしたね」
P「結構高かったけどなんとか」
律子「何年ローンですか?」
P「現金一括だよ?」
律子「あれ、伊織に貯金全部取られたんじゃなかったんですか?」
P「俺の分は。小鳥さんが貯めててくれたので助かりました」
律子「はい?」
P「じゃあ小鳥さん、俺は帰りますんで、新居に来てください」
小鳥「分かりました。あ、プロデューサーさん」
P「はい、どうかしましたか?」
小鳥「こんなことしなくても、私はちゃんとあなたのこと、愛してますよ?」
P「はい、俺もです」
律子「」
終わり
26 : VIPに... - 2013/04/14 01:49:22.70 6YcOhTsx0 23/23以上です。
小鳥さんの出番が少なくてすいません。