響「今日は東急ハンズまで行くぞ!」
スタート地点 ―――丸ノ内線新宿駅―――
響「リニューアルしたペットコーナーに行くんだ!」
響「ふっふっふ・・・今からでも楽しみすぎてニヤニヤが止まらないぞ!」
響「さぁまずはこの忌々しい地下鉄から離れよう!」
響「えーと、新宿西口・・・?西武新宿・・・?あれどっちだろう?」
響「うーん、迷った時は左! 新宿西口っていうほうの改札を出るぞ!」
―――丸ノ内線新宿駅 西口方面改札―――
響「ふぅ。まったく、改札から出るのにも一苦労だぞ」
響「えーと・・・。どっちだろう? とりあえずまっすぐ歩こうかな?」
響「うわっ、この道曲がってて先が見えないぞ・・・。大丈夫かなぁ?」
響「それにしてもさっきまで人いっぱいだったのに、ここは全然いないぞ?」
響「これなら歩きやすいし、ぶつからなくて済むし、完璧だぞ!」スタスタ
―――新宿駅地下 A16付近―――
響「あ、沖縄のお菓子・・・」
響「露店かぁ・・・。ちょっと気になるけど・・・ここは先を急ぐぞ!」
響「って、こんなたくさんのロッカーだれが使うんだろう?」
響「やっぱり東京はよくわからないさー」
―――新宿駅地下 A18出口付近―――
響「お、行き止まりだ」
響「とりあえず、地上にでるさー」
ビュゥゥゥァァァ
響「うわっ風強いなー、ってなんだこれはー!?」
http://goo.gl/maps/c1XIB
響「うぎゃー! なんかすごい高い建物が出てきたぞー!」
響「しゅといこう? 絶対ここじゃないぞー!」
響「戻ろう! 元来た道を戻るんだ!」
―――新宿駅地下 A16出口付近―――
響「ううぅ・・・なんなんださっきのバカみたいにでかい建物は・・・」
響「あーあ、戻ってきちゃったぞ・・・」
響「適当に歩いてたらつくかなーって思ってたけど・・・そうはいかなさそうだぞ・・・」
響「・・・いいや! 今日は絶対ペットコーナーに行くんだ!」
響「自分完璧だからそれぐらい余裕さー! いくぞー!」
―――丸ノ内線新宿駅 西口方面改札―――
響「とは言ったけど・・・まったくと言っていいほど当てがないぞ・・・」
響「こうなったら、人の流れに身を任せて行くぞ!」
響「東急ハンズにはつかないだろうけど、それに近いところなら行けそうな気がするぞ!」
響「えーと、人の流れは・・・あっちかな?」
響「JR? 小田急? よくわかんないけど階段の方へ流れてるぞ」
―――新宿駅 A12付近―――
響「うわぁ・・・また一段と人が多くなったぞ・・・」
響「あ、糸人形でなんかやってる」
響「帽子ひっくり返して中にお金が入ってるぞ」
響「路上パフォーマンスっていうんだよな。初めて見たぞ」
響「ってそんなことより! うーん・・・この人ごみに突っ込むのはいやだなぁ・・・」
響「先は分からないけど、階段を上るぞ!」
―――小田急線新宿駅 中央西口改札付近―――
響「なんか高級そうなエレベーターだなぁ」
響「エレベーターガールまでいる。意味あるのかなぁ?」
響「お? 光が見えるぞ! 出口だ! やった!」
響「よぉし、今度こそ到着さー!」
http://goo.gl/maps/1LbsP
響「うわっ、なんだあの変な形の建物は!」
―――新宿駅西口―――
響「なんかやたら解放感があるところに出たぞ! ここも人多い!」
響「けいおー・・・? あ、こっちはおだきゅー? うぎゃー! 全然違うぞ!」
響「だめだ、ここも外れさー! もう一回戻るぞ!」
響「ううぅ・・・これ以上進むと本当に戻れなくなるぞ・・・」
響「迷路すぎるぞ・・・新宿駅・・・」
―――丸ノ内線新宿駅 西口改札付近―――
響「ふぅ・・・。戻ってくるのも一苦労だったぞ」
響「まったく、なんでこんなに人が多いんだよー! 本島より多いんじゃないのか!?」
響「はぁ、人ごみのせいでなんか疲れてきたぞ・・・」
響「もうなるべく戻りたくないなぁ・・・・・・。そうだ!」
響「プロデューサーに連絡して行き方を教えてもらえばいいんだ!」
TLLLLLL・・・
P『なんだ? どうかしたか?』
響「あ、プロデューサー。自分、今新宿駅にいるんだけど、東急ハンズまでの行き方教えてくれないか?」
P『新宿!? 響、今新宿にいるのか!? 大丈夫か!?』
響「大丈夫じゃないから聞いてるんだぞ。ねーおしえてよー、自分、今丸ノ内線ってとこにいるぞ」
P『あー・・・丸ノ内線か・・・。うん、まぁ教えてもいいけど・・・』
響「はやくー、もったいぶらないで言ってよー」
P『でもな響、言ったところで分からないと思うぞ?』
響「え!? なんでだよー」
P『だって新宿駅だぞ? 中央東口と東口の区別がつかないような奴はもれなく迷うぞ?』
響「むー! 自分完璧だから場所さえ分かれば余裕でいけるぞ!」
P『いやぁ、そういう問題じゃないんだけどな』
響「早く! 早くありかを吐け!」
P『・・・・・・高島屋は新南口が最寄りだ』
響「新南口だな! 分かったぞ!」
P『でも待て! 今から俺がそっちに行って』
響「だから自分一人で行けるって言ってるだろー! 切るぞ!」
P『あ、電話切るなよ! そこで待ってろ!』
響「こなくていいよ! バカプロデューサー!」ブチッ
響「まったく、一人で行けるって言ってるのにあの変態プロデューサーは・・・」
響「でも新南口だな! もう仕留めたも同然だぞ!」
響「さあ、出発さー!」
―――メトロプロムナード―――
響「なんかここ天井が低いなー」
響「あ、自分達のポスター貼ってある。ふっふっふ・・・自分も随分と有名になったもんだ!」
響「あはっは! なんだか気分がいいぞ!
響「この調子でどんどん行くさー!」
―――新宿駅地下 紀伊国屋付近―――
響「はぁ・・・でもやっぱり人が多すぎるぞ・・・」
響「しかもこれどこまで続いてるんだよー・・・」
響「どこまでいっても柱ばっかりだし、本当にこっちなのかなぁ?」
響「あれ、また改札があるぞ? なんの改札だろう?」
響「丸ノ内線? あれ?さっきのも丸ノ内線だったような」
響「えーと・・・・・・新宿三丁目駅・・・?」
―――丸ノ内線新宿三丁目駅―――
響「え・・・? どういうこと・・・?」
響「さっきも丸ノ内線だったけど、駅は新宿三丁目・・・?」
響「てことは、自分違う駅に来ちゃったのか・・・?」ガクガク
響「うぎゃー! どどどどうしよう! 自分今度こそ帰れないぞ!」
響「新宿三丁目・・・。一体ここはどこなんだー!」
響「おおお落ち着こう・・・。一旦落ち着こう」
響「スーハー・・・。うん、大丈夫。地下でずっとつながってたからきっと大丈夫さー・・・」
響「と、とりあえず外に出ればなんとなく場所が分かりそうだぞ。うん、そうしよう」
響「適当に上に続いてる階段を上って・・・」
響「ふぁ、久しぶりに外の空気を吸ったけど・・・」
http://goo.gl/maps/S2OUB
響「やっぱりどこだか分からないぞ・・・」
―――新宿 伊勢丹前―――
響「うぅぅ・・・地下歩いてたから自分がどっちから来たのかさっぱりだぞ・・・」
響「南ってどっちだ・・・? 太陽沈んじゃったからわからないぞ・・・」
響「ぐぬぬ・・・もうこうなったら直感だぞ! 自分の感覚を信じるんだ!」
響「うーん・・・・・・、なんかごちゃごちゃしてるからこっち! 間違いないぞ!」
―――新宿通り―――
響「なんか一層ごちゃごちゃしてきたぞ・・・」
響「ABCマート? 中村屋? おいおい? うーん・・・」
響「でもこれだけお店があったら、きっと東急ハンズもあるよね! きっとそうだぞ!」
響「あ、なんかこっちの道やたらオシャレだぞ」
響「並木道みたいになってるし、こっち行ってみよう!」
―――モア 4番街―――
響「なんか外国みたいだなー、道にイスとか置いてあるし」
響「休憩とかできるんだろうけど・・・自分は絶対に落ち着かないと思うぞ。こんなとこじゃ」
響「って、あれ? また大きな道にでたぞ。今度はさっきよりでかいな」
響「なになに? 靖国通り?」
―――靖国通り―――
響「うわー、また広い道だなー」
響「えーと、どっちに行こうかなー・・・」
響「うーん・・・・・・。悩んでも仕方ない! 左に行くぞ!」
響「あ、信号青だ! 渡っちゃおー」
響「ん?でっかい看板に何か書いてある」
響「歌舞伎町・・・?」
―――新宿歌舞伎町―――
響「かぶきちょうって・・・テレビでよくやってる、あの歌舞伎町・・・?」
響「りゅーがごとくってやつ・・・? あの有名な歌舞伎町・・・?」
響「自分、もしかして今来ちゃいけないとこに・・・」ガクガク
響「う、うぎゃー! 逃げるぞ! 一刻も早くここから逃げるぞー!」ダダダダッ
―――????―――
響「はぁ・・・はぁ・・・なんかよくわからないけど怖かった・・・」
響「気を取り直してって・・・ここどこだ?」
響「あれ・・・? 線路・・・? 戻ってきたのか? それともまた違う駅の線路なのか?」
響「広場? 凄い人・・・。もう一体何が何だか分からないぞ・・・」
響「ううぅ・・・疲れた・・・。寒い・・・。もう歩けないぞ・・・」
響「やっぱり自分には無理だったのかな・・・」
響「歩いても歩いても建物ばっかだし・・・」
響「人多いし・・・分かれ道ばっかで階段も多いし・・・」
響「自分、どうやって帰ればいいんだろ・・・。帰り道わからないぞ・・・」
響「・・・・・・自分はここで死ぬのか?」
響「もうおしまいだぞ・・・。自分はここで動けなくなって朽ち果てるんだ・・・」
TLLLLL・・・
響「・・・・・・? 電話?」
響「はい、もしもし・・・」
P『響か? 今新宿についたんだが、今どこにいる?』
響「プロデューサー・・・。自分、もう疲れて動けないぞ・・・」
P『何? では急ごう。その様子じゃ自分がどこにいるかさえ分からないって感じだけど・・・』
響「その通りだぞ・・・。最初からプロデューサーの言う事聞いてればよかったさー」
響「自分はもう助からないんだ・・・。さようならだぞ、プロデューサー」
P『凄い卑屈になってるし・・・。響、そこから何か見えるものはあるか?』
響「見えるもの?」
P『そうだ。どんな些細なものでも構わない』
響「えーと、広場があって、線路が見えて、信号があって・・・。あ、あとドリアン売ってる果物屋があるぞ」
P『ドリアン・・・? まぁとりあえずそこで待ってろ』
響「プロデューサー、さっきはごめんなさい・・・」
P『気にするな。今行くから』
響「うぅぅ・・・今行くって言ってたけど・・・本当に来れるのかなぁ・・・」
響「自分、何時間も迷ったのに・・・そんなあっさり・・・」
P「来れたぞ」
響「・・・え?」
P「大丈夫だったか? ほらハンズ行くぞ」
響「え? えっ? なんで?」
P「新宿でドリアン売ってる果物屋って聞いたからさ。それでなんとなくわかったよ」
響「そ、それだけで分かったのか!?」
P「それだけって訳じゃないけど・・・。まぁそれが中心?」
響「す・・・すごいぞプロデューサー!! 一発で自分のいるとこが分かるなんて!」
P「そうか? 慣れてしまえばこんなもの」
響「自分感動したぞ! うぅ、なんだか涙が出てきたぞ・・・!」
P「おいおい泣くなよ。さぁ、さっさと行くぞ」
響「うん!」
―――高島屋タイムズスクエア―――
ホンジツノエイギョウハ、シュウリョウシマシタ・・・
響「」
P「あちゃーハンズって8時半までなのか」
響「プロデューサー、今何時だ・・・?」
P「8時45分。」
響「」
P「しょうがないなこれは。また今度だ」
響「」
P「それにしてもお前、どんだけうろうろしてたんだよ。疲れて動けなくなるまで歩くなんて」
響「」
P「・・・響さん?」
響「」ポロポロ
P「わぁぁああ!! 泣くな響! よしよし可哀想に残念だったなぁ!」ナデナデ
響「うっぐぅ・・・だっで・・・ひっく・・・だっであれだけ・・・歩いたのに・・・」ボロボロ
P「よしよし、お前は頑張ったよ!」
響「一人でっ・・・よくわからないとご・・・あるいたっ・・・ひっく」ポロポロ
P「うんうん! また今度くればいいだろ! 東急ハンズは逃げないさ!」
響「またっ・・・まよっぢゃうぅぅうわぁぁぁあん!!」ボロボロ
P「あーよしよし! 次は俺もついてってやるから! な!? だから泣きやんでくれよー! 警備員さんこっち見てるから!」
―――新宿サザンテラス―――
響「プロデューサー食べないのか? 自分食べちゃうぞ!」
P「あぁ、気が済むまで食べろ。俺の奢りだ」
響「おおっ! 流石プロデューサーだぞ!」
P「はぁー・・・ドーナツでころっと気が変わる響でよかった・・・」
響「ん? なんか言ったか? 凄い失礼な事言われた気がするぞ」
P「なんでもないよ。クリームついてんぞ」
―――丸ノ内線新宿駅 西口改札―――
響「今日はありがとうプロデューサー!」
P「ああ。もう一人で新宿をうろつこうなんて思うなよ」
響「わかってるぞ。今度からは必ず誰かつれてくさー」
P「そうか。ならいい」
響「自分、プロデューサーが助けに来てくれてすっっっごく嬉しかったぞ! 本当に死んじゃうって思ってたんだからな!」
P「ははは、そんな大げさな」
響「大げさなんかじゃないぞ! じゅんににふぇーでーびる、プロデューサー!」
P「はいはい、ほら電車行っちゃうぞ」
響「うん! あ、ドーナツありがとう!」タッタッタ
P「まったく・・・」
―――都内某所 765プロ事務所―――
響「でさー、プロデューサーがドーナツ奢ってくれたんだぞ!」
春香「へー! いいなー! でもそんなに迷ったの?」
響「迷うなんてもんじゃないぞ! あれはもう遭難だぞ!」
春香「そんな大げさな・・・、だって東京のど真ん中だよ?」
響「春香も一人で東急ハンズに行ってみるといいぞ! 絶対無理だから!」
春香「でも思わぬ形でプロデューサーさんとデートできたね」
響「で、デート!? そんなんじゃないぞ!」
春香「えー? だって夜に中睦まじく二人でドーナツ食べてたんでしょー?」
響「うぐっ、そうだけどさ・・・」
春香「もうどっからどう見てもそれにしか見えないよ! よかったね響ちゃん!」
響「ううぅ、なんか目がこわいぞ春香・・・」
P「ただいま戻りましたー」
春香「あ、おかえりなさい!」
響「おかえりだぞ!」
春香「プロデューサーさん、ハンズ行きましょうよ!ハンズ!」
P「え?ハンズ? って響話したのか」
響「そうだぞ。必ず誰か連れていくーって言ってたから、プロデューサーにも来てもらうぞ!」
P「今からか。まぁいいけど。帰り道だし」
春香「プロデューサーさん、いつも何線で帰ってるんですか?」
P「俺か? 西武線だけど」
響「西武線・・・? どっかで聞いたことあるような・・・。それってどこにあるんだ?」
P「駅なら歌舞伎町のあたりにあるけど」
響「かぶきちょう・・・」
春香「歌舞伎町って怖いイメージですよねー」
P「まぁ実際ホストとか多いけど、昼間は結構観光客とか多いぞ」
響「かぶきちょー・・・」
春香「へー、知らなかったです・・・って響ちゃん?」
響「うぎゃー!! 逃げるぞー!! 今すぐ逃げるんだー!!」ダダダッ
P「うわぁ!? どこ行くんだ響!?」
完
42 : VIPに... - 2013/03/20 03:57:49.77 RBoNBKNI0 40/40後半載せ忘れたストリートビュー
響にはこんな感じに見えていました
新宿通り http://goo.gl/maps/m5u0b
モア 4番街 http://goo.gl/maps/zOgku
靖国通り http://goo.gl/maps/kvMgl
歌舞伎町 http://goo.gl/maps/B2PVd
響救出場所 http://goo.gl/maps/gYskf
これ上手く見れてるのか?