あやめ速報-SSまとめ-

横山奈緒「私らも、そろそろデビューとかしても良い時期だと思うんよ」

佐竹美奈子「それで、私たちが呼ばれたわけなの？」

矢吹可奈「私たちがユニット組むような共通点が見えないんですけど……」

奈緒「あるで」

可奈「本当ですか？」

奈緒「私らの名前見てみ」

美奈子「横山奈緒 佐竹美奈子 矢吹可奈……あっ」

可奈「私達、名前に……」

奈緒「そう、そう言うことや……私らは名前に『奈』が入ってる！あの有名な竜宮小町も名前に水関係の字が入ってるのを理由にメンバー集められたってウワサもあるし……知らんけど。私らもこの3人でCDデビュー、武道館、五大ドームツアーと続き最強のアイドルを目指すんや！そうすれば痛快エブリデイやで！」

可奈「おお、説得力に溢れてます！」ｸﾞｯ

美奈子「確かに、面白そう……そうと決まれば、激励の意味も込めて今から私の家で炒飯を……」

奈緒「それはええ！」

可奈(佐竹飯店でこの会議やったら大変なことになってたかな……こわいかな……矢吹可奈)

－三日後・事務所－
奈緒「と言うわけで、プロデューサーさん。デビューさせて♥」ｵﾈｶﾞｲ

グリP(以下P)「んな子供が親にお菓子ねだるノリでデビューを要求されても……ハァ、一日で二組も同じ考えを持つ奴らがいたとは」

可奈「二組？」

美奈子「私たち以外にも？」

P「ああ、さっきCDデビューを要求してきた。多分まだ事務所にいるんじゃあ……ほれ、お前らの話聞いて出てきた」

？？？1「デビューの座は渡さないよ！」ﾋﾞｼｨ!

？？？2「先に武道館に立つのはあたしらだ！」ﾊﾞｼｯ!

？？？3「……許さない」ﾄﾞｼﾞｬｧｰﾝ!

奈緒「あんたらは……舞浜歩！ジュリア！望月杏奈！」


舞浜歩「Yes I Am！」

ジュリア「チッチッチ♩」

望月杏奈「……杏奈……参上」

奈緒「始め二人ジョジョネタ振ってるんやから杏奈もジョジョネタで統一せえや！てかなんで最後杏奈なん？メンバーのバランス的にそこには昴とか海美あたりが入るやろ！」

可奈「杏奈ちゃん、許さないってどう言うこと？」

杏奈「……杏奈の、名前を見れば分かる」

可奈「えっと……Vivid」

杏奈「……ハンドルネームじゃなくてリアルの方」

美奈子「望月杏奈……ハッ！杏奈ちゃんも名前に奈が！」

ジュリア「今気づいたのか……遅すぎ」ﾔﾚﾔﾚ

歩「So late」

P「何、奈緒たち名前が原因でそのユニット結成したのか？」

奈緒「竜宮小町にあやかろうと思って」

歩「ユニットに入れなかった杏奈を、あたしとジュリアが最後の一人として迎え入れたんだ」

ジュリア「ユニットの怒りは深いぞ……」

杏奈「懺悔した方が良いよ……杏奈は許さないけど」

奈緒「怖っ！怒った杏奈怖っ！モモコ姉さんより怖っ！なんかスタンド出そうやん！」

可奈「ほら、杏奈ちゃん。春香さんとか真美ちゃんも名前に水関連の言葉入ってるけど竜宮小町に入ってないし……」

杏奈「あの二人は……ちゃんとそれをネタにしたって言ってた……杏奈は……ネタにすら……」

美奈子「な、奈緒ちゃん謝った方がいいよ！謝罪用にごま団子作ってあげるから」ｱｾｱｾ

奈緒「ほんまに！杏奈ごめん！この通りや！」ｲﾉﾁｯ!

可奈「『命』のポーズで謝る人がどこにいるんですか？若干古いですし！」

杏奈「お祓いした方がいいよ……杏奈は離れないから……」ﾌﾟｯﾂﾝ

歩「シャレ抜きに杏奈が怖い」

ジュリア「あの怒りがこっちに向いてたらチビってもおかしくないな」

P(律子、名前以外にも選考理由あったはずだよな……名前で選んだって話が一人歩きしてるのか)

歩「と言うわけだ、怒れる杏奈もいることだし、CDデビューは諦めた方が良いんじゃないのか？」

奈緒「くっ……」ｸﾞﾇﾇ

美奈子「怒った杏奈ちゃんがいるからどうしたって話なんだけどね……」

可奈「杏奈ちゃんが怖いのは確かにですけど……あ、杏奈ちゃん、プチシュー食べる？」ｽｯ

杏奈「食べない……今の杏奈は森羅万象チョコとプロ野球チップスしか食べない」

可奈「プロ野球チップス！？」

美奈子「別の事務所の人とキャラがかぶる気がするからやめた方がいいよ！プロ野球チップスは！」

奈緒「アカン、杏奈怒りすぎてキャラがブレッブレや。デビューしたての村上信五並みにキャラがブレとる」

P「なあ奈緒、キャラがぶれてるやつ、もうちょっといい例えなかったのか？」

奈緒「キムタクヘアーのニシローランドゴリラがアイドルやってる」

ジュリア「ブフォッ……キムタクのゴリラ……それがアイドル……ブフォッ！」

歩「ジュリアーーー！なんか事務所の端にいる千早も勝手に再起不能になってるし……キムタクヘアーのゴリラ、火力高くないか？……あたし的にはわかりにくいからプロデューサー、別の例えない？」

P「ゴスロリアイアンマン」

歩「ゴ、ゴスロリ……」

杏奈「とにかく……杏奈は怒ってる。サムライジャックのアク並みに怒ってる」ﾄﾞﾄﾞﾄﾞﾄﾞﾄﾞ

歩「それは相当怒ってるな」

P「え、歩分かるの？」

歩「アメリカにいた頃見てたから……サムライジャック」

杏奈「……杏奈、ベン10で言うケビン11並みに怒ってる」ﾄﾞﾄﾞﾄﾞﾄﾞﾄﾞ

歩「奈緒、おとなしく引き下がった方がいいと思うぞ。杏奈の怒りは……あたしでも手がつけられなくなった」

奈緒「いや、怒りの度合い全くわからないんやけど」

美奈子「多分わかってるの歩ちゃんだけだと思うよ」

ジュリア「さすがアメリカ帰り」

可奈「もっと凄いのはそれに話を合わせていける杏奈ちゃんなのかな……」

杏奈「……今の杏奈なら大阪のオバちゃん五人を相手にできるよ」ﾄﾞﾄﾞﾄﾞﾄﾞﾄﾞ

奈緒「強っ！杏奈強っ！」

P「クソッ、強さの基準がサッパリだ……」ﾊｧｰｻｯﾊﾟﾘｻｯﾊﾟﾘ

ジュリア「関西人とアメリカ帰り以外サッパリだな」ﾊｧｰｻｯﾊﾟﾘｻｯﾊﾟﾘ

可奈「分かりました！」ﾍﾟｶｰ

P「可奈、お前まさか……あの3人の電波トークについていけるようになったのか？」

美奈子「プロデューサーさん、今サラッと3人まとめて電波な子の括りにしましたね」

可奈「サムライジャックのアクは……日本語版では菅原文太さんが声優をしていたそうです！」ﾄﾞﾔｯ

P「マジで！」

可奈「はい！今調べました！」ｸﾞｸﾞｯﾀ

歩「マジで！？」

P「オイ視聴者」

歩「だって見たの、アメリカでだし……」

奈緒「あーもー、話が逸れまくってもーてるやん！このまま行ったら地球一周するで！」

奈緒「いくら杏奈が怒ってようと、私たちがモモコのOh！ソレ！見～よ！に出演するチャンスは無くさせへん！」

美奈子「モモコの？」

可奈「Oh！ソレ！見～よ！ ？」

奈緒「関西ローカルの人気番組や」

歩「あたしらも、CDデビューして大物になるって夢があるんだ」

杏奈「杏奈は……FFの主題歌を歌う……」

P(会社的にそこはゴッドイーターと言って欲しかった。なぜかは知らないが)

奈緒「デビューは譲られへん！」

歩「こっちもだ！」

奈緒「こうなったら……」

歩「勝負だ！」ﾄﾞｼﾞｬｧｰﾝ!

P(デビューさせるなんて俺、一言も言ってなくね？)

天海春香「えっと……なんで私がここに呼ばれたのかは知らないんですけど……チキチキ、デビュー争奪クイズ大会を始めまーす！」

杏奈「…………」ﾄﾞﾄﾞﾄﾞﾄﾞﾄﾞ

歩「…………」ﾄﾞﾄﾞﾄﾞﾄﾞﾄﾞ

ジュリア「…………」ﾄﾞﾄﾞﾄﾞﾄﾞﾄﾞ

奈緒「イェーイ、よっちゃん見てる～？ってテレビ中継されてないんかい！」ﾋﾞｼｯ

美奈子「頑張ります！」ﾀﾞﾌﾞﾙﾋﾟｰｽ

可奈「え、え、春香さん司会なんですか！？ならより一層頑張ろうかな！」ﾋﾟｰｽ

P(可奈の口癖に無理を感じる)

春香(温度差が……凄い……)

春香「と、とりあえず！ルール説明をしましょう。早押しクイズを行い、先に三ポイント先取したチームが勝利！デビューと言うことに……いいんですか？プロデューサーさん」

P「検討中です」ﾏｶﾞｵｯ

春香「それはプロデューサーさん違いです。えー、回答権は一問につき各チーム一回ずつとなってます。では行きましょう第一問！」

『こm』

杏奈「……はい」ﾋﾟﾝﾎﾟﾝ

春香「早い！杏奈ちゃん、答えをどうぞ！」

歩「おお杏奈すげえ！」

ジュリア「これなら勝ちはいただきだな！」

美奈子「杏奈ちゃん、強い……」

奈緒「これは強敵になりそうやな……」

可奈「杏奈ちゃんが強敵になった原因、90割は奈緒さんだって自覚、あります？」

杏奈「…………」

春香「杏奈ちゃん？答えを……」

杏奈「……分からない」

歩「杏奈ぁ！？」

ジュリア「なんで押したんだ！？」

杏奈「……高校生クイズを見ていた癖で、とりあえず二文字聞いたら押せばいいかなと……」ﾄﾞﾔｯ

P「あれはプロの技だからな。素人は真似しちゃいけないぞ」

春香「う、うん！問題の続き行こうか！」

『小麦粉を緩く溶いた生地の真ん中にタコを入れて』

奈緒「貰ったぁ！」ﾋﾟﾝﾎﾟﾝ

春香「奈緒ちゃん、答えをどうぞ！」

可奈「奈緒さん、回答権はこっちにしかないんだから待った方が……」

奈緒「関西人が粉もん系の問題で間違えるわけがないやろ。答えはタコ焼きや！」

春香「不正解でーす」

奈緒「なぁ！？」

春香「問題は『小麦粉を緩く溶いた生地の真ん中にタコを入れて球状に焼き、薄めの出汁を漬けて食べる料理のことをなんと言うでしょうか』。答えは『明石焼き』……です！」

杏奈「……奈緒さんザマァ」

歩「杏奈、杏奈は何も言えないからな」

春香「気を取り直して第二問、ドン！」

『次の曲名を答えよ』

可奈(イントロクイズ！きっと来るのは765プロの曲のはず……この矢吹可奈の一人勝ちかな！？)

『Nobody gonna take my car
I'm gonna race it to the ground
Nobody gonna beat my car
It's gonna break the speed of sound
Ooh it's a killing machine
It's got everything
Like a driving power, big fat tyres
And everything……』

可奈「……えっ」

奈緒「洋楽……わかるわけ無いやん……」

美奈子「キッチン行進曲ならなんとかなったのに……」

奈緒「美奈子はホンマ平常運転やな」

ジュリア「ほいっ、ディープパープルでハイウェイスターだろ？」ﾋﾟﾝﾎﾟﾝ

春香「じゅ、ジュリアちゃん正解。凄いねー」

ジュリア「フフーン、まあロッカーの間では常識だな！」ﾄﾞﾔｯ

P「ジュリア、他の事務所の人とキャラ被ってる、二重で被ってる」

歩「聞き取れたけど曲名がわからなかった……」

奈緒「アカン、先制されてもうた。プロデューサーさん、ここでアタックチャンス！」

P「いやそんな制度ねーから」

春香「三問目行きますよー。はい！」

『天海春香、如月千早』

歩「もらった！765プロ！」ﾋﾟﾝﾎﾟﾝ

可奈「なっ……私の得意分野なのに……」

杏奈「……闇に飲まれよ(お疲れ様です)」

P「なあ杏奈、それは絶対わざとやってるだろ。あと挑発のつもりでやみのま言ってるんだろうけどそれ意味お疲れ様だからな。労ってるぞ」

杏奈「……闇に飲まれよw」

P「急に煽り臭が強くなったな」

春香「まあ不正解なんですがね」

歩「ハァ！？」

春香「続き行きますよー」

P「お、おう」

春香「じゃあどうぞ！」

『天海春香さん』

ジュリア(問題文微妙に変わってね？)

『如月千早、星井美希などが所属するアイドル事務所は765プロですが……765プロの765を素因数分解した際の式を言いなさい』

可奈「……私は無理かな？奈緒さん美奈子さんお願いします！」

奈緒「な、中学生！丸投げしよった……美奈子、ここは二人で力を合わせて頑張ろうかな！……アカン可奈の口癖がうつってもうた」

美奈子「……私算数は苦手で」

奈緒「算数から！？あーもう私一人でやったるで！浪速の実力見せたるで！」



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春香「現在18問を終えて2vs2……次が最終問題です！」

P「双方回答権を使い切りまくって、五回目の最終問題だがな」

ジュリア「いやあ、問題が難しくて」

奈緒「私文系やから」

P「お前らはクイズ番組には出さない方がいいな」

千早「プロデューサー、社長が呼んでます」

P「ああ、そうか千早。ありがとう。ちょっと行ってくるから」

奈緒「へーい」

美奈子「お疲れ様です！これ終わったらご飯作りましょうか？」

P「いらんわ」

春香「では行きましょう五回目の最終問題です！」

『望月杏奈がブチ切れている理由は？』

奈緒「最後にごっつタイムリーな問題きたー！」

杏奈「……ユニットに入れてくれなかったから」ﾋﾟﾝﾎﾟﾝ

春香「正解！杏奈ちゃん歩ちゃんジュリアちゃんチームの勝利！」

美奈子「奈緒ちゃん……」

可奈「当事者なのに……」

春香「……あれ、違う」

春香「これ、問題じゃなかった……私がしてたメモだった……」

歩「マイガ！んなややこしいメモしないでくれよ……」

杏奈「……理由がわからない」

ジュリア「ってことは……」

春香「やり直しってことで」

奈緒「ツキが回ってきた！」ｸﾞｯ

美奈子「回鍋肉食べたいです！」ｸﾞｸﾞｯ

可奈「勝てるかな！」ｸﾞｸﾞｸﾞｯ

ジュリア「美奈子、自分がなに言ってるのかもう一回考えた方がいいぞ」

春香「仕切り直しの最終問題(六回目)、行きます！」

『中華料理の定番、エビチリ。これの元になった料理は？』

歩「え、エビチリはエビチリだろ」

奈緒「これならいける！頼んだで中華屋の娘！」

美奈子「わっほーい！干烧虾仁！」ﾋﾟﾝﾎﾟﾝ

春香「正解……正解！美奈子ちゃん奈緒ちゃん可奈ちゃんチームの勝利かな！」

ジュリア「春香にもうつってるよ、口癖」

可奈「やった、……やりましたね、美奈子さん奈緒さん！」

美奈子「これでデビュー！？」

奈緒「痛快エブリデイや！」ｸﾞｯ


P「いや、だから一言もデビューさせるって言ってないからな」ﾔﾚﾔﾚ

奈緒「プロデューサーさん！？」

美奈子「社長さんとの用事は済んだんですか？」

P「ああ、社長から指示が出てな……ユニットでのCDデビューが決まった」

奈緒「なーんだプロデューサーさん驚かさんといてくださいよ。やっぱり私たちがデビ」

P「可奈と志保、海美の3人でな」

可奈「え、私デビュー？」

奈緒「」

美奈子「」

P「これからすぐミーティングらしい。行くぞ、可奈」

可奈「やったー🎶デビュー🎶スターダム駆け上がりかなー🎶」

歩(可奈、結構薄情かな……口癖うつったし)

奈緒「」

美奈子「」

歩「その……なんだ、元気だせ、な？」

ジュリア「ガム食うか？」

杏奈「奈緒さん……美奈子さん……」

奈緒「杏奈……今更やけどゴメンな？忘れてもうて」

杏奈「……ううん、もう良いの。二人のぶざ……落ち込んでるの見てたら、杏奈がユニットに入れて貰えなかったの、どうでもよくなった」

歩「杏奈、今さらっと酷いこと言いかけたな」

ジュリア「あいつ意外と腹黒なのな」

奈緒「杏奈ー！」ﾀﾞｷｯ

杏奈「奈緒さん……美奈子さん！」ﾀﾞｷｯ

美奈子「よくわからないけどわっほーい！」ﾀﾞｷｯ

七尾百合子「おはようございまーす……どうしたんですか？3人で抱き合って」

永吉昴「うーっす……って何、3人ってあっち系なの？」

ジュリア「実はかくかくしかじかワタシナンバワン……」

百合子「なるほど。コレコレウマウマワタシノモノチェンジと……」

昴「で、杏奈がユニットに入れなかったから怒ってたって……なんでいれなかったんだ？」

奈緒「そら杏奈の名前の『奈』を忘れてて……」

昴「いや、後から入れれば良かっただろ」

奈緒「だってユニットは3人で……」

昴「ユニットは3人じゃないといけないと誰が決めた？」

奈緒「……そういえば。なんとなく3人じゃないとアカン気ぃしてたけど」

美奈子「ユニットって、3人じゃなくてもいい？」

杏奈「……なら……」

歩「この五人で組めばいいんじゃね？」

昴「あ、面白そう。俺と百合子も加わっていい？」

ジュリア「いいんじゃねえの？」

百合子「ちょっと昴くん、何勝手に」

杏奈「……百合子さん、杏奈と一緒にユニット組も？」

百合子「あ、杏奈ちゃん……はい、はいります///」

昴(チョロいな)

ジュリア(チョロっ)

歩「で、ユニット名はどうするんだ？」

奈緒「決まってるやん。『そいつの名は奈奈奈』」

歩「センスのかけらもないな」

ジュリア「それ、あたしたちのこと忘れてねえか？」

昴「奈がつかない奴がはいるのを忘れんなよ？」

百合子「私いい案あります！『ブギーポップ』！」

杏奈「百合子さん……それはNO」

美奈子「とりあえず、佐竹飯店で団結を深めるためにご飯を……」

六人『それはダメ！』


この後、関西を中心にこの七人はそこそこ売れて行き……モモコのOh！ソレ！見～よ！出演、京セラドームでのコンサート、ゲームの主題歌と夢を実現させるのだが……これはまた、別の話。