妹「いやよ、きもちわるい」
姉「そんなこと言わずに!」ギュッ
妹「!」
姉「身体は正直なんでしょー」スリスリ
妹「ええい、うっとーしい!」ペシッ
姉「いたっ」
妹「はやく出てけ!」
姉「ふぇぇ…」
妹「それは幼女の特権よ!」
姉「じゃあ私はどうやってアピールすればいいの?」
妹「そもそもアピールがいらないのよ!」
姉「ちゅー」
妹「聞いてねぇ…」
姉「ちゅー」
妹「…………」
元スレ
姉「妹ちゃんお願い!キスさせてください!」
http://viper.2ch.sc/test/read.cgi/news4vip/1453025006/
姉「昔は私のこと好きって言ってたような気がするんだけどなぁ」
妹「…………」
姉「?」
妹「……知らん、勘違いじゃないか?」
姉「そーかな」
妹「そうっていったらそうなの!」
妹「部屋戻れ!」
姉「でも、これを見ると…?」
妹「!」
妹「そ、それは…」
姉「大好きだよね?」
妹「ごくじょうぷりん…」
姉「気が抜けてひらがなになってるよ」
妹「はっ!」
姉「あーんしてほしい?」
妹「だ、誰がそんなこと…」
姉「いただきー」パク
妹「あ!」
姉「一口で半分も食べちゃった」
妹「……」ジー
姉「だっていらないんでしょ?」
妹「あーんとかじゃなくて…普通になら」
姉「やだ」パク
妹「あ!」
姉「3」
妹「!」
姉「2」
妹「ちょ…」
姉「1」
妹「あ、あーんさせたげるから!」
姉「よろしい」
妹「急にカウントしやがって…」
姉「勝てば官軍」
妹「はやくちょうだいよ!」
姉「恥ずかしいのごまかしてるー」
妹「っさい!」
姉「じゃあ口あけて」
妹「あ、あーん」
姉「…………」
妹「はやくしてよ」
姉「ちょっと写真撮る!」
妹「まてまて」
姉「ちょっとえろてぃっくだもん」
妹「あんたもひらがななってる」
姉「こら!あんたとか言っちゃだめでしょ!」
妹「説教はいいから」
姉「しょうがないわね」
妹「あーん」
姉「……はい」
妹「んー」
妹「おいしー」
姉「食レポで、頭ふるふるしながら」
姉「んーって言うのキライなのよ」
妹「……知らないわよ」
姉「ふるふるなしパターンでもう1テイク」
妹「あーん」パク
姉「おいしい?」
妹「んー」
妹「あ、ごめん。やっちゃった」
姉「結局かわいい、と」メモメモ
妹「はい。用は済んだからさっさと出てって」
姉「つめたーい」
姉「感謝の言葉は?」
妹「あいがと」
姉「もっと私に媚びるように!」
妹「あーりーがーと」
姉「もっと!」
妹「ありがとおねえちゃん」
姉「棒読みー!!」
妹「うるさい」
姉「……」
妹「はしゃぐな」
姉「はい」
妹「じゃあね、おやすみ」
一時間後 妹の部屋
妹「(そろそろ寝ようかな…)」
妹「…………」
ガチャッ!
姉「添い寝しよう!」
妹「ひっ」
姉「ささ、ベッド行きましょお姫様」
妹「びっくりさせないでよ」
妹「ていうか何でこのタイミングで…」
姉「なんか気配で」
妹「恐ろしいよ」
妹「ていうか添い寝なんかしたくない!」
姉「恥ずかしがらずにさ」
妹「恥ずかしいとかじゃないの。いやなの」
姉「come here!」
妹「うざっ」
姉「こら。うざいとかいわない」
妹「事実だもん」
姉「じゃあそれは置いといて寝ようよ」
妹「置いとくな。帰れ」
姉「やだ!」
妹「かわいく言っても無駄」
姉「かわいいとは思ってくれている、と」メモメモ
妹「ふん」
姉「あきらめていちゃいちゃしよーよ」
妹「あきらめない」
妹「というかお前があきらめろ」
姉「諦めましたよ、どう諦めた、諦められぬと諦めた」
妹「一人で都都逸してるし…」
姉「あれ、諦めきれぬ、だったかも」
姉「じゃあ私帰っちゃうよ?」
姉「いいの?」
妹「おっけー」
姉「軽い!」
妹「私疲れてるから」
妹「はやくねたいの」
姉「……」チラッ
妹「ちらちら見てもだめ」
姉「ぐぬぬ」
妹「観念してよ」
姉「あ!」
妹「今度は何?」
姉「疲れてるならマッサージしてあげる!」
妹「やらしい目つきとやらしい手つきがなかったら快諾できるんだけど」
姉「ぐへへ」
姉「ほらほら、受けてみたくなぁい?」
妹「別に」
姉「じゃあ逆にマッサージして!」
妹「なんでそうなる」
姉「自然の摂理」
妹「わけわかんない」
妹「そのベッド占領するなら私が向こうで寝るから」
姉「…………」
妹「なによ」
姉「くくく、罠とも知らずに敵地に入り込むか…」
妹「え?」
姉「盗撮用カメラがついてるんだよ…ふひひ」
妹「うわぁ…」
妹「てかそんなもん買う財力あったら」
妹「極上プリン100個買ってこい!」スパーン
翌日 学校 12/1(火)
姉「って感じでずっと冷たいの」
友「へぇ…」
姉「興味ないの?」
友「まったく」
姉「なぜ!」
友「昨日の言動を思い返してみなさい」
姉「……」
友「……」
姉「ふひひ…」
友「ちょっ」
友「トリップしないで帰ってきて!」ユサユサ
姉「だってかわいいんだもん」
友「妹自慢も大概にしてよもう」
友「ってか実妹に対してなにしてんのよ…」
夜 姉の部屋
姉「……」ピコピコ
姉「……」ピコピコ
姉「あ」
姉「あー」
姉「今の当たってないよー」
姉「……よし、もっかい」
姉「……」ピコピコ
姉「……」ピコピコ
姉「あ」
姉「…………」
姉「STGもゴルフと同じくらい精神面が重要なんじゃないかと思う」
姉「ゴルフしたことないけど」
姉「……」
姉「こんな時は妹成分を補給するに限る!」
妹の部屋
妹「……」カチカチ
妹「……」カチカチ
妹「!」
妹「な、なにか良からぬ気配!」
ガチャッ!
姉「好きっ!」
妹「ひっ」
妹「な、なに…」
姉「STGが上手くできないから甘えたくなった」
妹「全部聞いて全部わけわかんないんだけど」
姉「だってクリアできないんだもん」
妹「そんなこと言われても知らん」
妹「私も忙しいから相手してらんないの」
姉「じゃあ用事してていいよ」
妹「もちろんそのつもりよ」
姉「後ろから私がイタズラするから」
妹「ハロウィンはもう終わったんだけど」
姉「え!」
妹「いちいちうるさい」
姉「じゃ、じゃあハロウィンだったらさせてくれたの!?」
妹「んなこと言ってない」
姉「なぬ!」
妹「リアクションがうざい」
姉「…………」
妹「懲りたら出てけ」
姉「うわああああん」
ガチャ バタン
妹「……それもどっちかっていうと幼女の特権よ」
一時間後
ガチャッ
妹「またか」
妹「ってか勢いよくあけないで」
妹「びっくりしちゃうでしょ」
姉「こわかったね、よしよし」ナデナデ
妹「頭なでんな!」ペシッ
姉「……あいたた」
妹「ったく」
姉「…………」キョロキョロ
妹「そんなに部屋をねっとり見ないでよ」
姉「そういや前にあげたぬいぐるみの姿が…」
妹「…………」
姉「あの抱き枕型シャチ気に入らなかった?」
妹「……さぁ」
妹「で?」
姉「?」
妹「用事あったんでしょ?」
姉「そうだった」
妹「しっかりしてよもう」
姉「はいこれ!」スッ
妹「なにこれお小遣い?ありがt」
姉「ちゅー三回分。前払いで」
妹「うわぁ…」
妹「重たっ…」
妹「ってか売春させんな!」
姉「はぁ…」
姉「じゃあぺろぺろ三回で妥協しよっかな」
妹「……ちょっと頭診てあげる」
姉「お、お医者さんごっこ!」ドキドキ
翌日 学校 12/2(水)
友「なんでそんな選択肢が出てくるのよ」
姉「んー」
姉「愛情?」
友「……」
友「ぺろぺろって流行ってるのかしら」
姉「さ、されたの?」
友「ううん」
友「それに私は一緒にロリポップなめたいって言われただけだから」
姉「あー…」メモメモ
友「ナチュラルにメモんないで」
姉「結局断ったの?」
友「当たり前でしょ」
姉「もったいないお化けがでるよ」
友「まぁ私も人の事言えないけど」
姉「ま、まさか友ちゃん…!」
友「多分勘違いしてるけど」
友「私んとこの妹もいちゃいちゃしてくるってだけよ」
姉「ぐぬぬ…」
姉「うらやましい!」
友「そんなこと言われてもねぇ」
姉「かわいい友妹ちゃんからのアタックを無視するなんて」
姉「なんだか可哀想」
友「別に無視してるわけじゃないのよ?」
姉「でもひどい言い方することもあるんじゃない?」
友「…うーん。極力しないようにしてるけど」
姉「もっと優しくしなきゃ」
姉「反抗期になったら困るよきっと」
友「じゃあ今日は頑張ってみようかな」
夜 姉の部屋
姉「ふひひ…」ピコピコ
コンコン
姉「だーれー」
姉「今ボス前なんだけど」
妹「あたし」
ガチャッ!!
姉「どしたのっ!」
妹「(はやっ)」
妹「…………」
姉「?」
妹「……何しに来たか忘れちゃった」
妹「なんでもないから」
姉「ど、どゆこと」
妹「…はやくSTGの世界に戻って」
リビング
母「さっき作ったお菓子は誰にあげるの?」
妹「!」
姉「て、手作りお菓子だと…!」
妹「誰でもいいでしょ」
父「お父さんのか?」
妹「違う」
母「私?」
妹「味見であげたでしょ」
姉「やっぱり私か」
妹「一番ないわよ」
姉「うえぇぇん」
母「あんたはちょっと妹離れしなさい」
父「そうだな」
姉「ほわーい」
翌日 学校 12/3(木)
友「できなかった」
姉「緊張しちゃった?」
友「…緊張、ではないと思う」
姉「友ちゃんもかわいい」ナデナデ
友「……」ペシッ
姉「うちの妹には適わないけど」
友「ちょこちょこ身内自慢が入るわね」
姉「嫉妬しちゃった?」
友「…してない」
友「これあげる」
友「なでなでしてくれたお礼」
姉「やっぱ嬉しかったんだ」
友「お菓子渡す口実だから安心して」
夜 リビング
妹「さむい」
妹「炬燵入りたいけど…」
姉「……」zzz
妹「アホみたいな顔して寝てるし」
妹「……」
妹「……」
妹「(もうちょっとお姉ちゃんが…)」
妹「……つーか」
妹「お風呂上りに炬燵入って」
妹「風邪引かないのかしら」
姉「……」zzz
妹「あーもーしょうがないわね」
妹「ほら、起きてよ」ユサユサ
姉「……ん」
妹「せめて髪乾かしてから寝なさいよ」
姉「…うん」
妹「じゃあ早く出てって」
妹「私が炬燵占領してあげるから」
姉「ん」
姉「……」スタスタ
妹「……」
妹「……」
妹「抵抗もせず、いちゃいちゃもせず」
妹「素直に出てった…」
妹「珍しい日もあるのね」
妹「……」
妹「うん」
妹「あったかい…」
妹「……」zzz
……
…
三十分後
妹「……」
妹「……」ゴシゴシ
妹「…ねてたか」
姉「……」カタカタ
妹「わっ」
姉「……なに?」
妹「い、いたのね」
姉「うん」
妹「あんた私が寝てる間に変な事してないでしょうね」ジー
姉「してない」
妹「…………」
姉「…………」カタカタ
姉「さっきは起こしてくれてありがとね」
妹「別に風邪引かれても困るだけだし…」
姉「そっか」カタカタ
妹「……」
妹「(なんか調子くるう)」
妹「(でもこの感じ…)」
妹「…………」ピクッ
姉「…………」カタカタ
姉「ふー」
姉「やっと終わった」
妹「それが噂に聞くレポートってやつ?」
姉「そんな感じかな」
妹「ふーん」
姉「もう勉強モード解いたから安心していいよ」スリスリ
妹「なっ…!」
妹「や、やめろっ」バタバタ
姉「照れてるとき口調荒くなる妹ちゃんかわいい」スリスリ
妹「!」
姉「あ、ちょっと自覚あったんだ」
姉「それまたかわいい」スリスリ
妹「いつまでしてんだ!」パシッ
姉「いたた…」
妹「ふんっ」
姉「ちょっと怖かった?」
妹「は?」
妹「な、なにがよ」
姉「いつもと雰囲気違うから怖かった?」
妹「べつにそんなこと…」
妹「……」
妹「(ってか…)」
姉「素直じゃない妹ちゃんかわいい」スリスリ
妹「…………」
妹「…………」
姉「つ、ついに無抵抗に…!」
妹「…………」
姉「おkってことだよね」
姉「もうこれはぺろぺろしても…」
妹「……」
妹「……」ギュッ!!
姉「い、いたたた!」
姉「手いたい!でもうれしい!」
……
…
妹「…………」
妹「(あの目が…)」
翌日 学校 12/4(金)
友「びっくりするほどにやにやしてるわね」
姉「そりゃそうなるよ!」
友「何か進展したの?」
姉「炬燵でいちゃいちゃした」
友「ほんとに…?」
友「今までの話聞いてたら信じらんないんだけど」
姉「私の魅力に気づいたんだよ!」
姉「ふっふっふ」
友「そうかしら」
姉「まぁ握力測るくらいの強さで握られたんだけど」
友「それはいちゃいちゃと呼ばないわ」
姉「うーむ…」
姉「あれは気まぐれだったのかな」
友「どうかしらね」
姉「友ちゃんとこは?」
友「前に言ってた優しくってのは出来たわよ」
姉「ほうほう」
友「あの子は落ちちゃったけど」
姉「え、えすえむ…ですか?」
友「そんなことしてないわよ」
姉「なんだ、先越されたのかと思っちゃった」
友「やっぱそういう願望もあるのね」
姉「もち!」
友「…どっち?」
姉「ろうそくもってほしい」ジュルリ
友「聞くまでもなかったわね」
姉「ふひひ」
友「変な笑い方やめてよもう…」
翌日 妹の部屋 12/5(土)
妹「え?」
姉「だからっ!」
姉「誕生日プレゼント!」
妹「……は、どこにあるのよ」
姉「ここ!」
妹「……」キョロキョロ
妹「……」ジー
妹「……」ジー
姉「そ、そんな見つめないで」テレテレ
妹「頭にリボンつけてるのは…」
姉「包装の一環」
妹「……」
姉「誕生日プレゼントは私だよ!」
妹「勢い任せすぎない?」
姉「リボンは可愛いの選んだよ」
妹「そういうことじゃなくて」
姉「もうこれで私は妹ちゃんのものだからね」
妹「よし」
妹「じゃあクーリングオフで」
姉「なぬ!」
妹「うっさいな」
妹「はよ出ていけ!」
姉「ふぇぇん…」
カチャ パタン
妹「まったく…」
妹「やらしい目しやがって」
妹「……」
妹「あの目じゃなくて…」
二日後 学校 12/7(月)
友「で、受け取り拒否されたのね」
姉「うん」
友「そりゃ嫌がるわよ」
姉「ぐすん」
友「ほら、泣かないの」ナデナデ
姉「なでなでしてくれた…」
友「はっ」
友「しまった、いつもの癖で…」
姉「ううん、大丈夫だよ」
姉「慰めてくれてありがと」
友「はいはい、どういたしまして」
姉「でも友ちゃんはキープだよ!」
友「……」スパーン
姉「もるすぁっ」
友「私は初めてのパターンを受けたのよ」
姉「どんなの?」
友「……クローゼットの中入って」
友「すーはーしてた」
姉「て、天才…!」メモメモ
友「天災でも人災でもないわ」
友「てかメモしないでよ」
姉「世界一メモしたい授業が開けるんじゃないかな」
友「……あなたと違って友妹ちゃんはいい子よね」
姉「略奪する気だ!」
友「ポーズのくせに」
姉「さすが友ちゃん」
友「でも…」
姉「?」
友「積極的じゃない妹っていうのも少し羨ましいわね」
夜 リビング
妹「許可貰えたら友さんに勉強みてもらうから」
姉「ぐぬぬ…」
妹「もしかして嫉妬?」
姉「もち!」
妹「きもちわるっ」
姉「そんなこといわないでよ」スリスリ
妹「お酒の匂いするから近づくなっ」グイッ
姉「えー」スリスリ
妹「ていっ」
姉「ふぉあっ」
妹「酔ってるやつには負けないわよ」
姉「炬燵デレはどこいった!」
妹「!」
妹「そ、そんなこと知らんっ」
……
…
姉「じゃあ私は普通に友妹ちゃんと遊んでればいいの?」
妹「そーよ」
妹「いいでしょ、別に」
姉「わかった」
妹「あの子に変なことしないでよ」
姉「うん」
妹「……やけに素直ね」
姉「久しぶりに会えると思ったら嬉しくて」
妹「ふーん」
姉「好きなお菓子なんだったかなぁ…」カチカチ
妹「…………」
姉「ねぇ、好みとか知ってるなら教えて」
妹「……自分で聞けばいいじゃない」
六日後 友の部屋 12/13(土)
姉「この時の摩擦力は最大静止摩擦力だから…」
友「なるほど」カキカキ
友「あれ、箱の位置ってすごい中途なとこになりませんか?」
姉「いや、ベルトコンベアの動きは無視していいから…」
友「あ、振動端って考えるんですね」
姉「そうそう、んで不等式できるから」カキカキ
友「ここのバネが強いと一緒に動いて…」
姉「単振動と東速度運動の繰り返しになる。これでばっちり」
友「バネがたくさんで難しいです」
姉「分からなくなったら私のこと思い出して解いてね」ナデナデ
妹「……えへ」
友「…………」ジー
妹「?」
妹「(もしかして、私と同じタイプなのかしら)」
妹「どうしたんですか?」
友「私と同じで、理系だけど物理は苦手なのかなって思ってね」
妹「物理と言うか波動と電磁気と力学と…」
友「ふふ」
……
…
妹「でもなんだか変な感じがします」
友「どうして?」
妹「一時間も一緒にいてセクハラされないなんて…」
友「相当ひどいわね」
妹「ほんとに困ります」
友「まぁ私も思ったけどね」
妹「そうなんですか」
友「最近はどんなことされたの?」
妹「んと、クローゼットに入って棺桶にしたいとか…」
駅前
友妹「今日は晴れてよかったです」
姉「だね。ちょっと寒いけど」
友妹「どこ行きましょうか」
姉「ご飯まだなら行きたいな」
友妹「私もお腹空きました」
姉「もー可愛いなぁ」ナデナデ
友妹「……」ニコニコ
姉「ちゃんとアレ、持ってきた?」
友妹「もちろんです」
姉「楽しみね」
友妹「はい!」
二時間後 ホテル
友妹「こ、これ…」
姉「すごいでしょ?」
友妹「はい…」
姉「まだまだあるからね」
友妹「私のも見せます!」
姉「うふふ」
三時間後
友妹「わ、わたし疲れちゃいました」
姉「そっか」
姉「じゃあそろそろ出ようか」
友妹「はーい」
………
……
…
外
友妹「雨降ってる」
姉「ほんとだ」
友妹「近くのコンビニで傘買ってきます」
姉「私が買うよ」
友妹「ありがとうございます」
一時間後 自宅前
友「ほんとに一人で帰れる?」
妹「私高校生ですよ。平気です!」
友「うん、偉いわね」
友妹「それで、バスローブ着てリボン巻いたり…」スタスタ
姉「ふむふむ」スタスタ
妹「あ」
友妹「お姉ちゃんだ。勉強終わったの?」
友「……えぇ。終わったわよ」
友妹「友ちゃんもう帰るの?」
妹「誰かと違って教え方が上手だったから」
姉「なぬ」
妹「(……ってか相合傘してるし)」
友「そんなに仲良くなったの?」
友妹「前から仲良しだったよ」
妹「ふーん」
友妹「あ、嫉妬してる」
妹「してない!」
友「…………」
姉「強がっちゃってー」スリスリ
妹「公衆の面前だ!」グイッ
友「(家なら良いのかしら)」
友「あんたは楽しかったの?」
友妹「うん!」
友妹「知らないこといっぱい教えてくれたもん」
妹「?」
友妹「ね、お姉様!」ギュッ
妹・友「!!!」
姉「うんうん」
姉「やっぱり積極的な妹ちゃんは可愛い」ナデナデ
妹「私もう帰ります。ありがとうございました」スタスタ
友「ん。気を付けてね」
姉「待って待って」
妹「やだ」スタスタ
姉「相合傘して帰ろうよー」
妹「私は傘持ってるからしない!」
姉「ほら、機嫌直して」
妹「ふん」
姉「極上プリン買ってあげるからさ」
妹「…………」
姉「反応なし。これはまずい」
妹「(お姉様…)」
翌日 妹の部屋 12/14(日)
妹「もしかして当てつけだったのかしら」
妹「…………」
妹「だとしたら効果は抜群ね」
妹「2倍どころじゃないダメージだし…」
妹「…………」
妹「……」モグモグ
妹「……」モグモグ
妹「やっぱり極上プリンおいしいわね」
……
…
妹「クリスマスの予定はどうなってるのかしら」
妹「自分からなんて…」
妹「…………」
翌日 妹の部屋 12/15(月)
妹「(甘えてお願いする…)」
妹「(わざと高圧的に言う…)」
妹「(適当に口実をつくる…)」
妹「うーん」
ガチャ!
姉「お悩み相談してあげようか!」
妹「!」ビクッ
姉「協力するよ!」
妹「い、いらないわよ」
姉「じゃあ今日はレースゲーしよっか」
妹「なぜそうなる」
姉「じゃあ私の部屋来て来て」
妹「もうなんなのよ…」
妹「(チャンスがあればいいんだけど…)」
姉の部屋
姉「今日はこれ!」
妹「ふーん、いつものSTGってやつじゃないのね」
姉「そっちもいいんだけど妹ちゃん怖がっちゃうから」
妹「は?」
妹「別にSTGで怖がったりなんか…」
姉「…………」
姉「…………」
姉「…………」
姉「イッショニデルタシヨウカ」
妹「!」ビクッ
姉「アイレムノサイコウケッサクダヨ」
妹「なによそんなしゃべり方して…」
姉「…………」
姉「イッショニデルタシヨウカアイレムノサイコウケッサクダヨ」
……
…
妹「な、なんで赤ちゃん倒すの?」
姉「????」
姉「…………」ジー
姉「…………」ジー
姉「?????????」ジー
妹「聞いてる?」
姉「…………」ジー
姉「…………」ジー
妹「ちょ、ちょっと聞いてるの?」ユサユサ
姉「?????????????????????」ジー
姉「…………」ジー
姉「…………アカチャンジャナイヨテキテキテキテキテキテキテキイッショニデルタシヨウカアイレムノサイコウケッサクダヨ」
妹「ひっ」
10分後
姉「ごめんね」
妹「……」グスッ
妹「手!」
姉「……」ナデナデ
妹「優しく!」
姉「……」ナデナデ
姉「怖かった?」
妹「こわくないもん…」グスッ
姉「ごめんね」
妹「ぜったいゆるさないから」ギュッ
姉「甘えたいの?」
妹「ちがうこわいだけ」
姉「……」
妹「なでなでやめちゃだめ…」ギュッ
五日後 妹の部屋 12/20(日)
妹「抱きついちゃった…」
妹「黒歴史がまた増える…」
妹「…………」
妹「…………」
妹「ま、まぁそんなに怖くなかったけどね」
妹「…………」
妹「…………」
妹「そろそろ寝ようかしら」
ガチャ
姉「歯磨きしなきゃだめだよ!」
妹「毎度毎度…」
姉「んー?」スリスリ
妹「むかつく…!」
姉「って言ってる割に投げ飛ばさない妹ちゃんかわいい」
妹「……」グイッ
姉「あーれー」
妹「で、何しに来た」
姉「歯磨きプレイ」
妹「プレイをつけるな」
姉「しゃこしゃこしよっか」
妹「しゃこしゃこなんかしない」
姉「もしかして洗面所が怖いの?」
妹「怖くなんかないわよ」
姉「じゃあ私はここで待っててあげるから行ってきなよ」
妹「あんたを置いて部屋を出ていく方が怖い」
姉「おぉ」
妹「何感心してんの」
姉「上手いね」
妹「けなしてるんだけど」
洗面所
妹「……」シャコシャコ
姉「うんうん」
妹「……」ジー
姉「してほしい?」
妹「いっえあい」シャコシャコ
姉「ん?なんて?」
妹「あんえいうえああらうーお」シャコシャコ
姉「だいすきけっこんして?」
妹「おいううーああわあいえおーあ!」シャコシャコ
姉「くりすますはおねえちゃんとすごしたい?」
妹「…………」シャコ
妹「…………」
妹「……うん」
姉「ま、まじで!?」
翌日 姉の部屋 12/21(月)
姉「まずは、こちらのグラフをご覧ください」
姉「…………」
姉「見てわかるように、可愛さが日に日に増していますね」
姉「そしてこちら」カチッ
姉「これは、とある日の生着替えの盗撮映像ですね」
姉「素晴らしい」
姉「この一言につきます」
姉「さらに…」カチッ
妹『……うん』
姉「出ました」
姉「音声付きで分かりやすさを求めました」
姉「これは先日のクリスマスの予定を聞いた際の返事ですね」
姉「もう一度どうぞ」
妹『……うん』
姉「かわいらしいですね」
姉「恥じらいの中に奥ゆかしさも感じられる…」
姉「ボイスレコーダーを持ち歩く私だからこそ」
姉「この貴重な音声を入手できたわけです」
姉「背景、課題、目的、方法、実験、考察と進んでまいりましたが」
姉「最後はこちらです」カチッ
結論:かわいい
姉「詳細は、別会場にポスターを展示しておりますので」
姉「そちらにも目を通していただきたいです」
姉「発表は以上です。ありがとうございました」ペコ
妹「…………」
姉「…………」
妹「…………」
姉「いい出来でしょ?」
妹「ほざけっ!!」
妹「なんだこれは!」
姉「研究発表だよ」
妹「そういうことじゃないわよ!」
姉「?」
妹「ぱわぽんのスライドショーだか知らないけど!」
妹「わざわざプロジェクターまで用意して!」
姉「でもいい出来でしょ?」
妹「…………」
姉「えー質疑応答の際は…」
妹「続けなくていいの!」
姉「お、おこってる…」
妹「当たり前でしょ!」
姉「でも出来は…?」
妹「どんだけ気にしてんのよ!」
姉「自信作だよ」
妹「いや知らないわよ」
姉「じゃあ分かりやすさは?」
妹「いや、だから…」
姉「ちょっとだけでいいから!」
姉「評価プリーズ!」
妹「…………」
姉「…………」
妹「こ、」
姉「?」
妹「こうせ…っ」
妹「あーもう知らない!」
妹「クリスマスのデートなんか行かないから!!」
姉「ふむふむ」
妹「な、なによ」
妹「もっと慌てればいいじゃない」
姉「私が言ったのはお出かけだからね」
妹「それがどうしたのよ」
姉「いやぁ」
姉「妹ちゃんからデートだと認めてくれるなんて」
妹「!」
姉「そっかそっか」
姉「私とのお出かけはデートだったんだ」
姉「心の中で勝手に変換されちゃったの?」
妹「ちがっ…」
妹「そうじゃなくって…」
妹「き、聞き間違いというか、その…えっと…」アセアセ
翌日 学校 12/22(火)
姉「ふふふ、世間は終業式らしいね」
友「えぇそうね」
友「ところでにやにやしてるのはなぜかしら」
姉「驚くなかれ、クリスマスデートをすることになったんだ」
友「ほ、ほんとに…?」
姉「すごいでしょ」
姉「いやぁ、あの妹ちゃんがオーケーしてくれるとは…」
姉「友ちゃんとこはどうなの?」
友「話は出たけど結局うやむやになったわ」
姉「なんだか嘘っぽい」
友「……うやむやにしたの」
姉「やっぱり」
姉「はやくしなきゃ取られちゃうかもね」
友「…………」ピクッ
姉「いやなら自分から向かうべきだよ!」
友「……今日はえらく饒舌ね」
姉「有頂天だから」
友「よっぽど嬉しかったのね」
姉「お風呂でコンサート開いちゃったよ」
友「そうなの」
姉「友たんなら上手くいくよ」
友「友たん言うな」
姉「友たんファイト!」
友「…………」
姉「気持ちにギャップがあって怖いんだ」
友「勘が鋭くて怖いわ」
姉「ふふん」
姉「今の私は無敵モードだよ」ドヤァ
友「……うん」
姉「どっか行って派手に遊んじゃう?」
姉「気分転換になるかもよ」
友「それもいいわね」
友「財布がさみしくて困ってるのも確かなんだけど」
姉「お年玉も貰える年齢じゃないしね」
友「あら、私は昔からほとんどないわよ」
姉「ん、そうなんだ」
姉「うちと一緒だ」
友「TAだけじゃお金も足りないし」
姉「たしかに」
友「バイトしたいけど拘束ひどいし…」
姉「家で女子会しよっか」
友「それいいわね」
夜 妹の部屋
姉「こんこんがちゃー」
妹「~♪」
姉「(イヤホンしてボケに気付かれてない)」
姉「(悲しすぎる)」
クルッ
妹「わ、いたの」
姉「いたよ!」
妹「ノックぐらいしなさいよ」
姉「口でしたよ!」
妹「……ドアにぶつかったの?」
姉「はずれ」
妹「……こんこんがちゃー」
姉「!」
妹「謎の以心伝心が発動したみたいね」
……
…
姉「いきなりだけどさ」
妹「いつものことじゃない」
姉「不純異性交遊って言うなら私と結婚できるよね!」
妹「……どういうことよ」
姉「異性が不純だとしても同性なら…」
妹「純同性交遊…?」
姉「Yap!」
妹「あんまり面白くないわね」
姉「真剣なのにー」
妹「……あのさ、大学の冬休みは宿題とかないの?」
姉「うーん、特にないかな」
姉「だから毎日デートできるよ!」
妹「(あった方が嬉しいなんて…)」
翌日 姉の部屋 12/23(水)
姉「えー、さて」
姉「私の妹は非常にかわいいです」
姉「たまに見せるデレもかわいいです」
姉「というわけで」
姉「ここに、叱られマッチポンプを開催します」
姉「前の怖がってた妹ちゃんがかわいくてまた見たい」
姉「欲望が抑えきれませんな」
姉「ふひひ」
姉「…………」
姉「ってことで…」
姉「何のゲームにしようかな」ガサゴソ
姉「妹ちゃんは怖がりだからこれでいいか」
姉「バイオハザード2」
妹の部屋
妹「今日は何よ」
姉「やはりデレない!」
妹「何言ってるの」
姉「デートしてくれるくらいだからデレもあるかと」
妹「わけわかんない」
姉「つまり、ツンデレと」
妹「違うわよ」
姉「まぁいいか」
姉「今日は一緒にゲームしたくて」
妹「ま、また?」
姉「大丈夫、今日は簡単なやつだから」
妹「でも…」
姉「もしかして怖いの?」
妹「そ、そんなわけないじゃない」
夜
妹「な、なんで夜からするのよ…」
姉「雰囲気でるかなと思って」
姉「はい、コントローラ持って」
妹「私がするの?」
姉「もちろん」
姉「この操作に慣れたら病み付きになるよ」
妹「病み付きになりたくないわ」
……
…
妹「う、動けないわよ!」カチカチ
姉「あー捕まっちゃう」
妹「どうすりゃいいのよこれ!」カチカチ
姉「あ、食べられちゃう」
妹「たーすーけーてー」カチャカチャ
……
…
姉「…………」
妹「ずっと黙ってるけどどうしたのよ」カチカチ
姉「…………」
姉「(もうすぐカラスだ)」
妹「えーとここの廊下を進めば…」
ガッシャアアッン!!! バサバサッ!!!
妹「ひ!!!」
姉「ひ?」
妹「こ、こんとろーらおとしちゃった」
姉「ふふ」
妹「な、なんでいってくれにゃかったにょよ」
姉「かわいくて」
妹「(こわいよぉ)」
……
…
妹「また黙ってるし」
姉「(そろそろゾンビ犬だ)」
妹「ここの牢屋を…」カチカチ
ガッシャアアッン!!! グルルルル!!!
妹「みゃ!!!」
姉「みゃ?」
妹「ま、またおとしちゃった」
姉「ふふ」
妹「だから何でいわみゃいみょ」
姉「かわいくて」
妹「ひゅえぇぇ…」
姉「意地でもやめない妹ちゃんかわいい」
妹「っさい!」
……
…
姉「怖くてできないの?」
妹「違うわよ」
妹「か、課題があるからもう終わりっていうだけ」
姉「ふーん」ニヤニヤ
妹「(腹立つ!)」
姉「で、本音は?」
妹「…………」
姉「うつむいてる妹ちゃんぺろぺろ」
妹「やめい」
姉「じゃあご飯食べよう」
妹「……わかった」
一時間後 リビング
姉「おなかいっぱい」
妹「おなじく」
姉「じゃあ私お風呂入ってくるからー」
妹「わ、わかった」
姉「入ってきてもいいよ!」
妹「入んないわよ!」
姉「怖くなって泣かないようにね」スタスタ
カチャ パタン
妹「…………」
妹「…………」
妹「…………」
ピシッ
妹「!」
妹「な、何の音かしら…」
カンッ
妹「……」
ピキッ
妹「……」
妹「どうしよう…」
妹「……」
ポタッ ポタッ
妹「……」
妹「こ、こうなったら…!」
ガチャッ
ガサゴソ サッ
パタン
リビング
姉「……」コソコソ
妹「……」
姉「オフロアガッタヨ!!」
妹「!」ビクンッ
姉「あはは」
妹「な、何すんのよ!」
姉「じゃあ私寝るからお風呂入りなよ」
妹「……わかってるわよ」
姉「それならいいんだけどね」
姉「おやすみ」スタスタ
妹「(こういう時に限っていちゃいちゃなし…)」
妹「…………」
妹「…………」
妹「(あ、あの扉あけるSEが頭から離れない…)」
二時間後 12/24(木) 午前1時 姉の部屋
姉「単発では怖がってくれたけど」
姉「前のデルタに比べるとどうも…」
姉「何がいけなかったのかなー」
姉「もしかして慣れちゃったとか…?」
ピリリリ
姉「誰からだろ、こんな遅くに」カチカチ
姉「!!」
姉「い、妹ちゃんから着信…!」
姉「落ち着け私」
姉「これはチャンスの匂いがする!」
姉「(かわいい妹を堪能するため…)」
姉「(頭を使え…)」
ピッ
姉「もしもしー」
姉「掛け間違えた?」
妹『う、ううん…』
姉「じゃあ何?」
妹『えっと…』
姉「私眠たいから明日じゃダメ?」
妹『待って待って!』
姉「うーん」
妹『お、お姉ちゃんは今どこにいるの…?』
姉「(お姉ちゃん呼びだと!?)」
姉「(be cool)」
姉「どしたの、その呼び方は」
妹『ごめんなさい…』
姉「(フォアッ)」
姉「別にいいけどね」
姉「ってか普通に部屋にいるよ」
妹『そうなんだ』
妹『わ、わたしは…わたしの部屋にいるよ?』
姉「…………」
妹『…………』
姉「だから…なぁに?」
妹『朝までおしゃべりして、あげようか?』
姉「……ふーん」
妹『こ、怖くないよ…!』
姉「何も言ってないよ」
妹『ごめんなさい…』
姉「怖くなっちゃったの?」
妹『えっと…』
妹『ちょっとだけ』
姉「…………」コソコソ
姉「…………」コソコソ
姉「じゃあこっちの部屋来る?」
妹『……私のお部屋きてもいいよ』
姉「私眠いから動けない、おやすみ」
妹『あ、お、おねがい…します…』
姉「(叫びたい)」
姉「(so cool)」
姉「ちょっとだけ待ってね」
妹『うん、お部屋来るまで切っちゃだめだからね…』
妹の部屋
コンコン コンコン コンコン
妹「は、はいっていいよ」
姉『ん?』
姉『私まだ部屋出てないよ』
姉『寒いからパーカー探してて…』
妹「う、うそ…」
コンコン コンコン コンコン
姉『ほーんーとー』
姉『どうしたの?』
妹「だって、だって…今、ノックしてる音が…!」
コンコンコンコンコン
妹「ひっ!」
妹「ノックはいいから入ってきてよ!」
姉『だからー…』
コンコンコンコンコンコン
妹「!」ビクッ
妹「お、お姉ちゃん…」グスッ
姉『聞こえてるよ』
妹「…………」ギュッ
ガチャ パタン
姉「……」スタスタ
妹「……」
バサッ
妹「!」
姉「もう平気?」
妹「うん…」ギュッ
姉「(助かったと思ったら助かってないパターン…)」
姉「(宇宙漂流記の人面樹の仮面被って登場…ってのもやりたかったけど)」
姉「(さすがにかわいそう)」
妹「もっとはやくきてほしかった…」ギュッ
姉「ん?」
姉「何持ってるの…?」
姉「!」
姉「こ、これ私のパーカー…」
……
…
姉「なんで…?」
姉「ってかいつの間に」
妹「おふろはいってるとき」
姉「して、目的は」
妹「匂い…」
姉「え?」
妹「お姉ちゃんの、匂いで…怖くなくなるかなって…」ギュッ
姉「みぎゃっ!」
姉「(惚れてまうやろ…)」
姉「(いや、惚れてるのは前からか)」
妹「ごめんなさい」
姉「いいよいいよ」
姉「ほ、本物に抱きついちゃう?」
妹「…いいの?」
姉「こちらこそいいの?」
妹「…………」
姉「…………」
妹「…………」
姉「…………」
妹「……」ギュッ
姉「……」ビクンッ
妹「大丈夫?」
姉「はぁはぁ…」
妹「あ、あとね…」
妹「あのシャチも…」ジー
姉「私のお下がりのぬいぐるみ…」
妹「うん、ほんとはちゃんと持ってたの」
妹「でもね、すぐに…お姉ちゃんの匂いとれちゃったから…」
姉「フォグッ」
妹「押入れの中にずっといれてたの」
妹「ごめんなさい」
妹「さっき抱き着いたんだけどやっぱりお姉ちゃんの匂いしなくて」
妹「だから…パーカー欲しくなって…」
姉「はぁ…はぁ…」
妹「ゆるして」ギュッ
姉「(ふへへ)」
姉「(ここで、終えるのもいいけど…耐えろ私!)」
姉「……じゃあちょっと待っててね」
妹「え、えっ…」
妹「どこ行くの?」
姉「トイレ」
妹「だめ」ギュッ!
姉「あいたたた」
……
…
姉「私がつっかえ棒でコンコンしたんだよ」
妹「そ、そうだったんだ…」
妹「わたしのこときらいだから?」
姉「違うよ」
妹「じゃあなんで…?」
妹「いぢめたいの?」グスッ
姉「!」
妹「あ、あのね…」
妹「あの目が…」ドキドキ
妹「勉強モードのときとかも…」
妹「ぴくってなっちゃうの」
姉「はひゅっ」
姉「(あ、あれ好きだったんだ!)」
妹「お、お姉ちゃん?」
姉「はい」
妹「大丈夫?」
姉「はい」
妹「好き?」
姉「はい」
姉「……妹ちゃん、お風呂入ったの?」
妹「うん、でもこわくてすぐにでちゃった」
姉「でもいい匂い…」
妹「……ちゃんと洗えてるか」
妹「たしかめてほしいな…」
妹「おねがい」ギュッ
姉「ばたんきゅー」
妹「……あ、落ちちゃった」
八時間後 午前10時
姉「……ん」
妹「……」zzz
チュンチュン
姉「あ、朝チュン!?」
妹「……」zzz
姉「あ、違う」
姉「私落ちたんだ…」
姉「もったいないことをしてしもうた!」
姉「ちくしょう」
妹「……」zzz
姉「でも妹ちゃんがかわいいからいいか」
姉「もうちょっと寝よう…」
姉「……」zzz
妹「……」zzz
二時間後
妹「……ん」
チュンチュン
妹「あ、朝チュン!?」
姉「や」
妹「!」ビクッ
姉「おはよう」
妹「うん、おはよ…」
姉「昨日はごめんね」
妹「い、いや別に…」
姉「ふふ」
妹「…………」
妹「(また黒歴史が…)」
妹「(いっぱい甘えちゃったし…)」
妹「…………」
妹「…………」
妹「……もういいや」
姉「何がもういいの?」
妹「ねぇ…」
妹「クリスマスデートね、来年いきたい」
姉「え、こ、今年は…?」
妹「なし」
姉「なぬっ」ガビンヌ
姉「いちゃラブちゅっちゅなラブラブデート考えてたのに!」
妹「頭痛が痛いわ」
姉「……なんでいかないの?」
姉「わたしのことからかってただけ?」
妹「ううん」
妹「あれだけバレちゃったんだもん」
妹「黒歴史とか言って引き返せないよ」
姉「(も、もしかして…)」ドキドキ
妹「ほんとのことだしさ」
姉「つまり…?」
妹「お姉ちゃん大好き」
姉「……」
妹「ほんとにほんと」
妹「だからさ」
妹「私を恋人にしてください」ペコ
姉「(スポァ)」
妹「返事ちょうだい」
姉「こ、ここ」
姉「こちらこそいいの?」
妹「ん?」
妹「どういうこと?」
姉「だ、だって、ちゅっちゅするよ?」
姉「抱きつくし、ぺろぺろするし」
妹「全部うれしい」
姉「(やば、死ぬ)」
妹「今まで素直じゃなくてごめん」
妹「もっと、もっとおかしくなることしたいの」
妹「私の全部、お姉ちゃんにあげる」
姉「(くぁwせdrftgyふじこlp)」
二週間後 1/7(木) 学校
姉「すごい飛んじゃった」
友「たしかに」
姉「始業式に驚かせて悪いんだけど」
友「ん?」
姉「私、妹ちゃんと付き合うことになったの!」
姉「しかも相手からの告白!」ドヤァ
友「へぇ」
姉「あんまりな反応だ」
友「私もイブに妹に告白して成功したわよ」
姉「えっ!?」
友「あ、始業式なのに驚かせちゃってごめんね」
姉「ど、どゆこと…!」
友「どゆことって言われてもね」
姉「友妹ちゃんのこと好きだったの?」
友「恥ずかしながら」
姉「あわわ」
友「っていうか女の子が好きなの」
姉「そ、そうだったんだ…」
友「引いた?」
姉「そんなことないけど、びっくりしたよ」
姉「私と妹ちゃんのいちゃレポも引いてたのに…って思って」
友「まぁ姉妹間はどうかと思ったわよ」
姉「ふむ」
姉「だから素直になれなかったってこと?」
友「そうね…」
友「ブレーキ壊しちゃったのよ」
姉「…………」
姉「ちょっと恥ずかしいけど聞いていい?」
友「なに?」
姉「したことないよね?」
友「なんのことよ」
姉「だから、その…」
姉「わたしで…」
姉「…………」
友「気持ちよく?」
姉「……」テレテレ
友「今日もするつもりよ」
友「あなたで」
姉「えっ」
友「まぁ嘘なんだけど」
姉「ちょっと!!」
友「ふふ」
姉「心臓に悪いよ!!」
友「ごめんなさい」
姉「まったく!」
姉「そりゃ普通に考えたらわかるよね」
友「でも想像しちゃったんでしょ?」
姉「まぁそうだけど」
友「……やらしい」
姉「友ちゃんに言われたくない」
友「…………」
友「(最後まではしてないから)」
友「(セーフよね…?)」
友「(一生内緒なのは変わらないけど)」
友「妹が好きってだけなの?」
姉「だけ、とは?」
友「他に興味あるのは女の子なのかしら」
姉「うーん」
姉「自分でもよくわかんないけど」
姉「妹だから好きになったんだと思う」
友「思った通りね」
姉「そんな予感あったの?」
友「この間あんたの妹に会った時に、そうかなって」
友「やっぱりあの子だけが私の同じタイプだったってことよね」
……
…
カラオケ
姉「二人でカラオケなんて久しぶりだよね!」
友「そうね」
姉「青春だー」
友「大学も青春なのかしら」
姉「もち!」
友「じゃあ青春ね」
……
…
友「好きなことばっかしちゃダメんなる」
姉「(す、好きな子とばっかシちゃダメんなる!?)」
姉「(友ちゃん大胆…!)」
一時間後
姉「これ、あげる」
友「……」
姉「もしかしなくても引いてる?」
友「少し」
姉「そっかぁ…」
姉「この薄い本は気に入ると思ったけどもう恋人だもんね」ペラ
友「もう、開けないでよ」
姉「……」ペラ
姉「……」ペラ
姉「……」ペラ
姉「姉妹物なんだけどなー」
友「……」ピクッ
姉「はい、どうぞ」
友「あ、ありがと…」
夜 妹の部屋
妹「(漫画ってあんまり好きじゃないんだけど…)」ペラ
妹「…………」ペラ
妹「…………」ペラ
妹「…………」ペラ
妹「(どうしよ、ドキドキしてきた…)」ペラ
ガチャッ!
姉「すきー!」ギュッ
妹「!」サッ
妹「な、なに?」
姉「私は好きだよ!」
妹「もう何回も聞いてるわよ」
姉「じゃあ妹ちゃんも言ってよ」
姉「私のこと好き?」
妹「……Love Love Love You I Love You!」
姉「いつから大好き?」
妹「勝手に盛るな」
姉「お姉ちゃんさかってないよ!」
妹「もるなって言ったの!!」
妹「会話でその勘違いは有りえないでしょ!」
姉「鋭いつっこみありがとう」
妹「(これだからツッコミ風味のボケは嫌いなのよ)」
姉「で、いつから好きなのか教えてほしいなぁ」スリスリ
妹「……前にお姉ちゃんが言ってたの合ってる」
姉「あー」
姉「昔は好きだったって聞いたんだっけ」
妹「ん」
妹「あの時はごまかしたけど」
妹「ずっと前から好きだった」
妹「ずっと…」
回想
幼妹「おねえさま!」
幼姉「なんでおねえちゃんじゃないの?」
幼妹「おねえさまはおねえさまだよ」
幼姉「えーあたしやだ」
幼妹「……」グスッ
幼姉「ないた」
幼妹「だって」ゴシゴシ
幼姉「あやまるからゆるして」
幼妹「なでなでしてほしい」
幼姉「えーまたー?」
幼妹「……」グスッ
幼姉「またないた」
幼妹「おねがい」
幼姉「わかったー」ナデナデ
一ヵ月後
幼妹「いっしょにおひるねしていい?」
幼姉「いいよ」
幼妹「ほっぺにちゅーもいい?」
幼姉「いいけど、おくちはだめだよ」
幼妹「なんで?」
幼姉「3びょうルールがあるから」
幼妹「それなあに?」
幼姉「あかちゃんできちゃうんだって」コソコソ
幼妹「ほ、ほんと?」
幼姉「うん、おともだちがいってた」
幼妹「おねえさまうごかないでね」
幼姉「?」
幼妹「んっ」チュー
幼姉「!」バタバタ
一ヵ月後
幼妹「おねえさまプレゼントあげる」
幼姉「わーい」
幼姉「どこにあるの?」
幼妹「わーたーし!」
幼姉「?」
幼妹「りぼんもまいたよ」
幼姉「どーゆーこと?」
幼妹「おねえさまにぜんぶあげるってこと」
幼姉「かわいいぬいぐるみがほしい」
幼妹「じゃあわたしいらない?」
幼姉「ちがうのがいい!」
幼妹「おかねないからかえない…」
幼姉「じゃあもらってあげる」ギュッ
幼妹「えへへ」
妹「これで満足?」
妹「覚えてないとは思うけど」
姉「小っちゃい頃も可愛かったね」
妹「ふん、いいわよ無理に言わなくても」
姉「いやほんとほんと」スリスリ
妹「……」スリスリ
……
…
姉「ちゃんと返事できてないじゃない?」
妹「…うん」
姉「だからもういっかい告白して」
妹「いやよ」
姉「一生のお願い使うから」
妹「……」
妹「……」ギュッ
妹「いろんなこと考えたけど」
妹「どのお姉ちゃんも好き」
妹「かわいいのも怒ってるのも」
妹「すねてるのもこわいのも」
妹「ぜんぶぜんぶ好き」
妹「大好き」
妹「……これからも」
妹「ちょっとくらい冷たくするかもしんないけど」
妹「ぜんぶ照れ隠しでほんとは大好きなの」
妹「……こんな私でよかったら恋人にしてください」ペコ
姉「ありがと」ギュッ
妹「わたしのことすき?」
姉「好き好き大好き超愛してる!」
終わり、以下いちゃいちゃ
夢
妹「……まただ」
妹「なんとなく夢ってわかる夢ってあるわよね」
妹「なんて言うのか忘れたけど…」
姉「やぁ」
妹「!」
妹「いきなり出てこないでよ!」
姉「あはは」
姉「ごめんごめん」
姉「夢だから甘えていーよ!」
姉「come here!」
妹「お姫様抱っこして…ほしい」
姉「あいよ」ヒョイ
妹「えへへ」
妹「ちゅーしていい?」
妹「……」パチッ
妹「チッ」
妹「絶妙なタイミングで起きてしまったわね…」
妹「まぁいちゃいちゃ補給できたからいっか」
妹「ふふ」
妹「これで三日くらいは情けない姿見せなくても平気ね」
姉「何が平気なのー?」
妹「わ!」
姉「やっほ」
妹「さっきの夢みたいな登場しやがって…」
姉「また口調荒くなってる」
妹「ふん」
姉「あ、そうだ」
妹「なによ」
姉「ちょっと聞きたいことがあってさ」
妹「はやく言いなさいよ」
姉「私と24時間会えなくなったらどうする?」
妹「?」
妹「さぁ、清々するんじゃないの?」
姉「なるほど、じゃあ一週間会えなくなったら?」
妹「どうしたのよ…」
妹「別にメールとか電話なら合わなくてもできるわけだし…」
姉「一ヵ月会えなくなったら?」
妹「ど、どういうこと?」
妹「どっか旅行でも行くの…?」
姉「…………」
妹「な、なんで黙るの?」
姉「じゃあ最後の質問」
姉「私3年間海外留学しようと思ってるの」
姉「さみしい?」
妹「う、うそ…」
妹「冗談やめてよ」
姉「ごめんね、ほんとはもう決まってるんだ」
妹「やだ!」
妹「行かないで!」ギュッ
姉「……」
姉「でも決まってることだから」
妹「じゃ、じゃあ私もついてくから!」
妹「留学するから!」
妹「一緒にいたい!」ギュッ
姉「……痛い。離して」
妹「や、やだ…」
姉「ってかさ、一緒に行くってなに?」
姉「重すぎ」
姉「なんか冷めちゃった」
現実
ガバッ
妹「……」ドクン
妹「……」ドクン
妹「はぁ…はぁ…」
妹「……」グスッ
妹「ゆ、ゆめ…」
妹「……」
妹「正夢じゃないよね…」
……
…
姉の部屋
妹「お、お姉ちゃん!」
姉「……なに?」
妹「(抱き着いたらきっといつも通り…!)」
姉「どしたの、こんな朝早く」ゴシゴシ
妹「(だ、抱き着く…?)」
―――姉『重すぎ』
―――姉『なんか冷めちゃった』
妹「!」
妹「(ど、どうしよ…)」
姉「どしたの」
姉「急に入ってきて固まってるけど」
妹「(確かめたいけど…)」
妹「(重いのは…)」
妹「……」グスッ
姉「泣いてる!!!」
姉「かわいい!!!」
………
……
…
妹「でね、重いって言われてね…」
姉「なんて奴だそいつは」
妹「お姉ちゃんが言ったもん」
姉「夢の私はとんでもない奴だな」
妹「うん、本物がいちばんすき」
妹「ほっぺたつねって」
姉「い、いいの?」
妹「うん」
姉「(やわっ)」ギュー
妹「いふぁい」
姉「夢じゃない?」サスサス
妹「うん」
一週間後 妹の部屋
妹「……」ペラ
妹「……」ペラ
妹「……」ペラ
妹「えへへ」
……
…
夜 姉の部屋
姉「お風呂さいこー」
姉「さて、ケーキたべよっかな」
コンコン
妹「お姉ちゃんいる?」
姉「いるよー」
姉「(この感じは…)」
姉「(補給日ね…)」
妹「やっとお風呂入ったの?」
姉「うん」
妹「私待ってたのに」
姉「そうなの?」
妹「そうなの!」
姉「最近妹ちゃんがデレなかったから」
姉「私に飽きたのかなーって思って」
妹「!」
妹「……なんないよ」
妹「飽きないもん…」グスッ
姉「あーよしよし」ナデナデ
妹「……」
妹「て、照れ隠しっていったでしょ」
姉「甘えてくる日は補給日なんだよね」
妹「な、なぜそれを…!」
姉「だってすっごい分かりやすいんだもん」
妹「私が好きなのずっと気が付かなかったくせに!」
姉「あ、言ったなー」
妹「べー」
姉「なんだその態度はー」コチョコチョ
妹「っ…」
姉「感じてる」
姉「やらしいね」
妹「……んっ」チュー
姉「ん」
姉「(今日は相当積極的ね…)」
姉「(読んでるだろうし、ちょっといぢめるか)」
妹「はやくさわって…」
姉「今日は趣向を変えて、ケーキ食べよっか」
妹「?」
……
…
姉「……」ヒョイ
妹「素手でケーキ食べるの?」
姉「違う。あなたが食べるの」
妹「え…」
姉「ベッドに落ちちゃう前に、ね」
妹「でも…」
姉「はやくして」
妹「!」
妹「こ、この目が…」
姉「目がなに?」
妹「すき…もっと命令して…」ペロペロ
姉「なめるだけじゃだめでしょ」
妹「は、はい…」
……
…
姉「よくできました」
妹「あ、ありがとうございます…」
姉「じゃあ次は、この指綺麗にしてよ」
姉「ケーキでべたべたしてるから」
妹「はい…」
妹「んっ…甘い…」ペロペロ
姉「いやらしいね、こんなに美味しそうになめるなんて」
妹「だ、だってお姉様が綺麗にしてって…」
姉「うん、タオルでも布巾でもよかったんじゃない?」
妹「!」
姉「そんなに咥えたかったの?」
妹「や、いぢめないで…」
三時間後
妹「…………」
姉「まさか落ち込んでる?」
妹「わるい?」
姉「あんなにえろてぃっくだったのに」
妹「……」スパーン
姉「フォゴッ」
妹「いつものことだけど!」
妹「終わってからが恥ずかしいの!」
妹「好きだけど!」
妹「大好きだけど!」
姉「薄い本のシチュできて良かったね」
妹「!」
妹「…………」
妹「……ほ、他にもしたいのあるんだけど」テレテレ
姉「じゃあ今からしちゃう?」
妹「……」コク
姉「ほんと素直になったねー」
妹「……」スリスリ
姉「スリスリまでするようになってくれたし」
姉「私のことすき?」
妹「何回聞くのよ」
姉「一日100回聞いても飽きないよ」
妹「……まぁ私は1000回聞いても飽きないけど」
姉「じゃあ私10000回!」
妹「今のずるい!」
………
……
…
深夜 両親の寝室
母「ほんと仲良くなったわね」
父「……昔は妹の一方通行だったのに」
母「(よく見てたのね)」
父「あの子たちが後悔しなければいいんだがな」
母「そうね、でも私も後悔してないわよ」
父「もちろんパパだってそうだ」
父「逆境は少なからずあるだろうが…」
父「立ち向かっていかないと、終わってしまうからな」
母「あなたは世間に立ち向かってよかったの?」
父「あぁ、これからも家族全員守って見せるさ」
母「ふふ」
母「今のでちょっとだけ惚れ直したよ、弟くん」
終わり