エルフ少女「ふんだ、内緒で出ちゃえばいいだけじゃない!」
エルフ少女「もうあんた退屈な村なんてウンザリなんだから!」
エルフ少女「さあ、ここから私の冒険が始まるの!」
エルフ少女「と、森を抜けたわね! あれは、街道かしら?」
エルフ少女「あれ、あんな所に>>3が」
元スレ
エルフ少女「森の外に出たい!」 エルフ母「ダメ!」
http://viper.2ch.sc/test/read.cgi/news4vip/1452509460/
3 : 以下、\... - 2016/01/11 19:51:47.026 m5xlmmwFp 2/34田中
11 : 以下、\... - 2016/01/11 19:52:37.153 mGsPQS6B0 3/34田中って誰だよ
エルフ少女「あれ、あんな所に田中が」
田中「なんだよ」
エルフ少女「ずいぶん機嫌が悪いようね。今日は巨人が負けたのかしら?」
田中「うっせーよ!」
エルフ少女「申し訳ないけど、あなたに渡せる玉はないの……」
田中「誰もそんな事聞いてねえからな?」
エルフ少女「あと結婚おめでとう!」
田中「急に素直か。う、うん、ありがとうな」
エルフ少女「チョロいわね田中」
エルフ少女「さて、これからどうしようかしら」
エルフ少女「そうだわ、せっかくだし田中に聞いてみましょう」
田中「なんだよ?」
エルフ少女「玉は玉でも一つしかない玉な~んだ?」
田中「な~んだじゃねえよ! 少しは気遣えよバカかお前!」
エルフ少女「軽いジャブよ。本題は>>19」
19 : 以下、\... - 2016/01/11 20:06:45.132 3r5x8uCeE 6/34タマタマの話
エルフ少女「軽いジャブよ。本題はタマタマの話」
田中「ジャブと本題同じじゃねえかよ!」
エルフ少女「たまたま被っちゃったのよ。タマタマだけにね」
田中「上手いこと言ったみたいな顔してっけど全然上手くねえからな?」
エルフ少女「話は変わるけど」
田中「おう」
エルフ少女「玉無し野郎に聞きたい事があるの」
田中「何さりげなく馬鹿にしてんだよ? 喧嘩売ってんのか?」
エルフ少女「いいから黙って聞きなさいよ。>>24」
24 : 以下、\... - 2016/01/11 20:16:23.794 EjcKKucP0 8/34この道から行ける一番大きい街に案内してほしい
エルフ少女「いいから黙って聞きなさいよ。この道から行ける一番大きい街に案内してほしい」
田中「あー、街ね。はいはい、おっけーおっけー」
エルフ少女「ここが街ね!」
田中「じゃ俺は帰るから気を付けてな」
エルフ少女「ありがとう田中、さようなら田中! あと結婚おめでとう!」
田中「何回も言わんでいいわ、照れるわ!」 スタスタ
エルフ少女「さて、なんだか周りの視線が痛いわね」
エルフ少女(やっぱりエルフが珍しいのかしら?)
男「おい!」
エルフ少女「何か用?」
男「>>30」
30 : 以下、\... - 2016/01/11 20:23:19.337 m5xlmmwFp 10/34何ガン飛ばしてんだコノヤロー
男「何ガン飛ばしてんだコノヤロー!」
エルフ少女「え、何、ダンカンこの野郎?」
男「誰の話だよ! んな話はしてねえ! てめえだよ、ジロジロ見てんじゃねえ!」
エルフ少女「あら、誰もいない所から声がするわ。人間の街って不思議な事もあるのね!」 スタスタ
男「何強引に無視しようとしてんだよ! おい!」
エルフ少女「だって面倒臭いし。つまんなそうだし。あと臭そうだし」
男「ああ!? あんま舐めてっと>>33するぞ!」
33 : 以下、\... - 2016/01/11 20:30:11.427 m5xlmmwFp 12/34親御さんに電話
男「ああ!? あんま舐めてっと親御さんに電話するぞ!」
エルフ少女「な、なんですって!?」
男「てめえのこと写メってエルフの里に『エルフの家出少女発見、迎え求む』って送っちまうぞ!?」
エルフ少女「あ、あなたなんて事を考えるの!? くっ、この外道!」
男「おうおう、そんな事言っちまっていいのか? お巡りさん呼んで保護させちまう事だってできちまうんだぜ?」
エルフ少女「くっ、そんな脅迫に私は屈したりなんか!」
男「おおっと、手が滑った!」 ピポパッ
エルフ少女「いやぁ!? お願いやめて! 何でもするからパパとママだけには連絡しないで!」
男「なんでもって言ったな? なら>>37」
37 : 以下、\... - 2016/01/11 20:37:37.032 kH25cQe40 14/34ソシャゲ鬼課金
男「なんでもって言ったな? ならソシャゲ鬼課金だ」
エルフ少女「そしゃげ? 何ですかそれは?」
男「ほう、エルフの里にはソシャゲはないのか」
エルフ少女「ふん! どうせあなたみたいな人間が考えた低俗な物なのでしょう!」
男「くくくっ、果たして本当にそうかな? 今なら新規にだけ課金アイテムが配布されるんだぜ?」
エルフ少女「か、課金アイテム。そのなんだか心魅かれる響きは一体……!」
男「ほらほら、始めちゃえよ」
エルフ少女「う、うわあああああああっ!!」 ポチッ
エルフ少女「ガチャ! イベント! 限定レア!」
エルフ少女「しゅごいっ! 今ならレア限定ガチャがたった1000Gで回せる!」
エルフ少女「課金! 課金したいのにお金がないのぉぉぉ!」
男「いい金貸しを紹介してやるよ」
エルフ少女「れ、れも、返せない……」
男「よく考えてみろよ、たった1000Gでレア限定ガチャが回せるんだぜ?」
男「この機会を逃せばその何倍もの課金が必要になる」
男「つまりトータルでは今金を借りた方がプラスになるって事だろ?」
エルフ少女「本当! 凄い! 借りる! ガチャ回す!!」
男「ああ、たっぷり回せ」
エルフ少女「うぅぅ、こんなに課金してるのにランキングに載らない!」
エルフ少女「もっと! もっと課金しゅる! 課金、課金、課金、課金!!」
黒服「どうも、お嬢さん」
エルフ少女「何!? 今忙しいから! 話があるなら寝てる時にして!」
黒服「いえいえ、そうはいかないんですよ。うちから借りた1000万G、しっかり返して貰わなくては」
エルフ少女「え、何それ?」
黒服「元金100万Gに利子が900万G付いて締めて1000万Gです」
エルフ少女「詐欺じゃん!」
黒服「借りる方が悪いのですよ。さあ、しっかり返済してもらいましょう」
エルフ少女「やだー! 課金するの! 課金する! もっと課金するのぉ!!」
黒服「ダメです。あなたには>>45して貰います」
45 : 以下、\... - 2016/01/11 20:57:42.736 m5xlmmwFp 18/34メイドカフェでバイト
黒服「ダメです。あなたにはメイドカフェでバイトして貰います」
エルフ少女「めいどかふぇ?」
黒服「さあ来なさい!」
エルフ少女「ふぇぇぇぇぇ!!」
黒服「さあ、今日からここがあなたの職場です」
メイド「お帰りなさいませご主人様!!」
エルフ少女「え、え? な、何なのここは? ねえおじさん」
黒服「おじさんではありません、店長と呼びなさい!」
エルフ少女「ひっ!?」
黒服「あなたにはしっかり返済してもらわなければなりませんからね」
エルフ少女「な、なんで金貸しがこんなお店やってるのよ?」
黒服「多角経営です」
黒服「お辞儀の角度がなってない! ご主人様への敬意を込めろ!」
黒服「なんだその笑顔は! 媚びろ! もっと媚びろ! 笑えなくなるまで笑え!」
黒服「今のお前は蛆虫だ! 蛆虫のまま死ぬかメイドになるか選べ! メイドになれないなら今すぐ死ね!」
黒服「なんだそのケチャップ裁きは! いいか、そのケチャップはお前の血だ! 無駄にするたびに血反吐を吐かせてやる!」
黒服「笑え! 媚びろ! 踊れ! 歌え! キモいと思ってもお客様の耳に入る所では決して言うな! バックで言え!」
エルフ少女「はあ、はあ……」
黒服「ふん、お前もようやくメイドらしくなってきたじゃないか」
エルフ少女「ありがとうございます、ご主人様」 ニコッ
黒服「いい笑顔だ。その笑顔を忘れるな。よし、免許皆伝だ。客の財布を根こそぎ奪い尽くしてやれ!!」
エルフ少女「イエッサー!!」
エルフ少女「おかえりなさいませ、ご主人様!」
エルフ少女「ご注文はいかがなさいますか?」
エルフ少女「それじゃ美味しくなる魔法を掛けますね!」
エルフ少女「おいしくな~れ! おいしくな~れ!」
エルフ少女「お帰りをお待ちしております、ご主人様!」
エルフ少女(私は機械。搾取する機械)
客1「ああ、エルフちゃん可愛いなぁ」
客2「エルフのメイドさんなんてここでしか見れないよなぁ」
客1「もう他の店には行けねえよ」
メイド「ちっ!」
エルフ少女「店長、借金は?」
黒服「ああ、残り970万Gですね」
エルフ少女「あんなに働いたのに、たった30万Gしか減ってないなんて」
黒服「あなたのおかげで店もずいぶん繁盛しましたから色を付けておきましたよ」
エルフ少女「……ありがとうございます」
エルフ少女(ダメだわ、このままじゃ完済なんて夢のまた夢)
エルフ少女(他の返済方法を考えなくちゃ)
エルフ少女(そうだわ、>>53)
53 : 以下、\... - 2016/01/11 21:17:43.303 fVV7d13a0 23/34他の金融機関から借りる
エルフ少女(そうだわ、他の金融機関から借りればいいのよ!)
エルフ少女(そうすればここの借金を返せるわ!)
銀行員「難しいですね」
エルフ少女「え……」
銀行員「あなた、土地や財産になるものは持っていますか?」
エルフ少女「と、土地ですか。土地というのは?」
銀行員「ですから、家の建っている所や、その周辺の所有している土地です」
エルフ少女「土地を所有? ええと、森に棲んでいたのでよく分かりません」
銀行員「ふざけてるんですか?」
エルフ少女「い、いえ、エルフの里ではその、所有とかはあまり……」
銀行員「お帰りください」
エルフ少女「うっ、うぅ……誰もお金を貸してくれないなんて……」
エルフ少女「い、いえ、まだ貸してくれる所があるはずよ! 例えば>>59」
59 : 以下、\... - 2016/01/11 21:25:15.519 m5xlmmwFp 25/34爆笑問題田中
エルフ少女「い、いえ、まだ貸してくれる所があるはずよ! 例えば爆笑問題田中とか!」
田中「1000万Gかー」
エルフ少女「ダメよね、分かってるわ。散々あなたの事は弄り倒したものね」
田中「いいよ」
エルフ少女「え!?」
田中「でも絶対返せよ?」
エルフ少女「も、もちろん、いえ、もろちんよ!!」
田中「無理に下に持ってくんじゃねえよ面倒臭いなぁもう!」
エルフ少女「わかったわ! ありがとう田中、本当にありがとう田中! あと結婚おめでとう!」
田中「三回目! って違う田中だろこれよぉ!」
エルフ少女「晴れて自由の身ね。なんだか太陽まで綺麗に見えるわ」
エルフ少女「はあ、でも1000万の借金がある事には変わりないのよね」
エルフ少女「どうにかしてお金を稼がないと……」
エルフ少女「これだけ大きな街なら働き口もたくさんあると思うのだけど」
エルフ少女「うーん」
エルフ少女「そうだわ! >>66」
66 : 以下、\... - 2016/01/11 21:35:11.795 EjcKKucP0 28/34宮仕え
エルフ少女「そうだわ! 宮仕えよ!」
エルフ少女「安定した給料を貰うなら宮仕え一択ね!」
エルフ少女「だから! 私をここで働かせて!」
門番「失せろ」
エルフ少女「何よ! ケチ! ハゲ! あとハゲ!」
門番「俺はハゲじゃない!!」
エルフ少女「うっさいハゲ! 毛根死滅する呪い掛けてやる! んー!」 ンンンッ
門番「やめろ!! 失せろ!!」
エルフ少女(はあ、門番に嫌がらせしても宮仕えにはなれないし)
エルフ少女(そうだわ、>>69すればいいのよ!)
69 : 以下、\... - 2016/01/11 21:42:55.694 2eFgSfAv0 30/34メイド喫茶に戻ることに
エルフ少女(そうだわ、メイドに喫茶に戻ればいいのよ!)
エルフ少女「ただいまー」
メイド「げっ」
客1「エルフちゃん!」
客2「お、おかえりエルフちゃん!」
エルフ少女「ちーっす、メイドちゃーん、レイコーね」
メイド「は?」
エルフ少女「レイコーっつったら冷たいコーヒーに決まってんだろダボ!」
メイド「は、はい!!」
客1「え、エルフちゃん?」
エルフ少女「あ、今日うちオフなんでそこんとこシクヨロ」
エルフ少女(ここに来れば何か浮かぶかと思ったんだけど、何もいい考えが浮かばないわね)
エルフ少女(うーん、>>72)
72 : 以下、\... - 2016/01/11 21:52:58.177 m5xlmmwFp 32/34家に帰るか
エルフ少女(うーん、家に帰るか)
エルフ少女「よし! さようなら人間の街!」
エルフ少女「ただいま、ママ!」
エルフ母「何がただいまよ! エルフ少女! あれほどダメって言ったのにあなたね!」
エルフ少女「ごめんなさいママ」 シュン
エルフ母「え。あ、ああ、反省してるならいいのよ」
エルフ少女「ふっ」 ニヤッ
エルフ少女「それでねママ、私ここで新しい仕事を始めようと思うの!」
エルフ母「え?」
客1「ほ、本当にこんな所にあるのか?」
客2「ああ、間違いない。確かな筋から聞いた話だ。……あ!」
エルフメイド「お帰りなさいませ、御主人様!」
ロリエルフメイド「おかえりなさいませー!」
客1「こ、ここがあの伝説の、エルフメイド喫茶……!!」
エルフ少女「ぷはーっ」 プカプカ
エルフ少女「あーボロいわー。世の中アホばっかで助かるわー」
エルフ少女「あ、ママ? ソシャゲの方はどう?」
エルフ母「今じゃ里中のみんなが廃課金してるわ! ボロ儲けね!」
エルフ少女「ふーっ、ボロいっすわー」
こうしてエルフ少女は借金を完済した。
そして廃課金者だらけになったエルフの里はエルフ少女に丸ごと買収され、
世界で唯一のエルフメイド喫茶&エルフ執事喫茶のある観光地になって繁盛した。 おわり