垣根「な、オマエもそう思うだろ?」
冷蔵庫「……ブーン……」
垣根「やっぱりそうだよなぁ、あれは時代を超えてみんなに愛されるべきだよな」
冷蔵庫「ゴトゴトゴトン」
垣根「お、氷できたか。……で、何処まで話したっけ?」
冷蔵庫「……ウィーン」
垣根「あぁそうそう、俺さあ、ガキん頃は実験実験でクソつまんねえ思い出しかねぇんだわ」
冷蔵庫「……」
垣根「でな、その時間を埋めようと最近図書館に通ってたんだが……ズッコケ三人組は最高だ」
冷蔵庫「ハカセハカセ」
垣根「へぇ、見る目があるじゃねぇか」
冷蔵庫「///」
垣根「でな、俺はズッコケ三人組になりてえんだ。……つまり、オマエともお別れってことになる」
冷蔵庫「ッ!?」
垣根「今までありがとよ、オマエはこれから……表の、住人だ」
冷蔵庫は、彼の真剣な眼差しに何を見たのか。
ただ、何も言わずに静かに稼働音を響かせるだけ。
やがて、冷蔵庫と垣根を繋ぐ、唯一のチューブが抜かれても、静かに、切ない音を。
日常をだらだら過ごす話ー本当にgdgdです
ちなみに今までていとくんでは名作が沢山あったけど勿論そちらには到底及びません
それでもまぁいっかーな方はお付き合い頂けると嬉しいです
元スレ
垣根「ズッコケ三人組か、良い響きだ」
http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4gep/1294312639/
垣根「やっぱ冷蔵庫がねぇと動きやすいな、アレイスターのクソ野郎はムカつくがここだけは感謝しねぇと」バサバサ
垣根「羽も元通り、大増量サービス中ですってか。……元気にしてんのかな、冷蔵庫」バサバサ
垣根「っと。感傷に浸ってる場合じゃねぇ。『ズッコケ三人組』……俺は、越える。越えなきゃなんねえ。その為には……」バサバサ
「痛ってェ!」ゴチーン
垣根「よおクソムカつく第一位、久しぶりじゃねぇか。はっ、反射が利かねえとざまあねぇなあ!」バッサバッサ
一方「……ッ、テメェはァ!」カチッ
垣根「一方通行ァァあああああああッ!!」
一方「垣根ェえええええッ! まァだ図太く生きてやがったかァッ!!」
垣根「ズッコケ三人組ぃいいいいいいい!」
一方「もォ一度地獄に送り返して、……ハァ?」
………
……
…
一方「……つまり、『ズッコケ三人組』に憧れてると?」カツンカツン
垣根「物分かりが良くて大助かりだ。うちの冷蔵庫と良い勝負だぜ。……なぁ、もっと早く歩けねぇの?」
一方「こっちは杖ついてンだよ。つーか何一つ分っかンねェが、その冷蔵庫とやらはどォした。ぐちゃぐちゃになってそれなしじゃ生きてけねェンじゃなかったのかよ」カツンカツン
垣根「アイツはなあ、こんな闇の世界に居るべきヤツじゃねぇんだよ。で、オラ転べや」サッ
一方「あァ!? ……ッ痛ってェなクソ野郎! なンなンですかさっきも空から落ちてきて今度は足掛けンのかコラ」
垣根「転んだな!? 今転んだ! だっせえ、じゃなくてオマエは今日からズッコケ三人組だ!」
一方「はァァああああ!? 意味分かンねェやってらンねェ頭に虫湧いてンじゃねェ?」
垣根「うっせ貧弱クソもやし! 良いか、ズッコケたらその時点でオマエはズッコケ三人組の一員なんだよバーカ!」
一方「知らねェ勝手にほざいてろ。だァれがオマエと馴れ合うかっつの」カツンカツン
垣根「良いじゃねえか! オマエ人生もズッコry」
一方「垣根くゥゥゥン!? どォやらもォ一度殺されてェみてェ、」ズルッ
垣根「やーい転けた転けた! 雨上がりだっつーのを忘れてんじゃねえよボケ! ……ほら、手ぇ貸してやるよ」スッ
一方「……オマエ、」スッ
垣根「なんちゃってズッコケ!」
一方「」ドシャア
とあるファミレス
垣根「でな、ズッコケ三人組ってのは……、オイ聞いてっか?」
一方「何で俺が……意味分かンねェ……痛ェ……」ブツブツ
垣根「あーもう、うるせえな。良いじゃねえか、テメェにもオトモダチができンぞきっと」
一方「いらねェし」
垣根「そこは『イイねイイね歳っ高だねェ味噌ラーメン!』って言うところだろうが」
一方「あァ? オマエ舐めてンの? ダメだダメだ、味噌ラーメン派とは上手くやってく自信ねェわ」
垣根「んだとコラ。テメェこそ舐めてやがんのか。ラーメンは味噌こそ至福ってきまってんだろ」
一方「塩以外考えらンねェな。味噌(笑)」
垣根「……オーケー。上等だクソもやし。表でろや」ガタン
一方「ハッ、クソと一緒に埋めてやンよ」ガタン
垣根「良いか、これから俺があらかじめ目をつけていたズッコケ三人組最後のメンバーの勧誘に行く」バッサバッサ
一方「ソイツが何ラーメン派で決着を付けようってかァ? イイねイイね最ッ高だねェ塩ラーメン!」カツカツ
垣根「(クソ……ッ完全にもやしのペースだ……ッ)」バッサバッサ
<ママーアノヒト、ハネハエテルー
<シッ、ミチャイケマセン
垣根「周りの視線が痛ぇ……」グスン
一方「歩いてンだからそれしまえよ」カツカツ
垣根「そういうわけにはいかねぇんだよ、冷蔵庫との約束だ」バッサバッサ
一方「……うわあ」カツカツ
垣根「お、あの高校にいンだよ3人目」バッサバッサ
一方「……、この学校って黄泉川とかガキみてェな教師が居るとこだよな。つーか誰だよソイツ」
垣根「よーく考えてみろよ、ズッコケたヤツが居るだろ」
一方「ズッコケたヤツ……」ウーン
垣根「ヒント欲しい? 欲しい?」ニヤニヤ
一方「ちょっと待……、ンンゥ? アイツかァ?」
垣根「へぇ、流石第一位、分かったみてえだな。そうだ、ヒロインになり損ねたアイツだ。……さ、入んぞ」コンチワー
――かつて、魔法使いにもヒロインになり損ねた少女が居る
「一方通行!? どうしてここにいるじゃん、学校関係者以外は入っちゃ駄目じゃん!」
――ひとりの男のために尽力し、しかし心も身体も打ちのめされて
「うるせェ! オマエは考えたことあンのかよ!? アイツはなァ、初期にヒロイン飾って2巻では7回も挿絵になったのによォ! それっきりまるで居ねェよォに扱われてるヤツの気持ちが、オマエに分かンのかってンだ!」
――そして、そんな彼女を救うために
「何だ君たち! 直ぐに出て行きなさい!」
――二人の男が、立ち上がる
「うるせえよ! 俺たちはズッコケ三人組になんなきゃなんねぇんだよぉおおおお!」
――長い道のりだった。廊下を突っ切り階段を駆け上り、そして。
真摯な瞳が、薄っぺらな少女をとらえる。
「見つけた……姫神、秋沙……」
「……あなたたちは。誰?」
――姫神秋沙の新たなヒーローが、その日、誕生した
「味噌と塩、ラーメンどっちが好きだ? やっぱ味噌だよな!?」
「……。強いて言うなら。豚骨が。濃くて好みかもしれない」
垣根「というわけでやってきましたファミレスー」パフパフ
姫神「第一回。ズッコケ三人組による。ズッコケ三人組のための」
一方「ズッコケの会でェす」
<ハクシューパチパチ
垣根「なんとか3人揃ったようで何よりだぜ」
一方「俺はなンつーか成り行きだァ。別に馴れ合いとかいらねェし楽しくねェし時間の無駄だし」
姫神「そうは言いつつも。何だかノリノリだった気がする」
一方「うるせェよ」
垣根「つーか姫神ちゃんの学校なんなのアレ? 昨日クソムカついたんだけど」
一方「ひでェよなァ、オマエの扱いとか」
姫神「……そうでもない。クラスのみんなは優しいし。ただ。私の個性が皆無なだけで」
垣根「ま、ズッコケ三人組に入った限りは目立ちまくりだから安心しな(今日の待ち合わせで気付かなかったなんて言えねえ……)」
一方「まさか三下が居るたァ思ってなかったぜ。垣根なンかは3回そげぶ喰らってたよなァ」
垣根「」gkbr
姫神「上条君は。チートすぎて困る」
一方「でェ? 今日はどォして集まったンだァ?」
垣根「いやあ、ズッコケ三人組がやっと胎動するにあたってのミーティングって必要じゃねぇか」ズルズル
姫神「ファミレスでまで。味噌ラーを食べるその姿は。もはや尊敬ね」ズルズル
垣根「そういう姫神ちゃんも豚骨だけどな、はっはっは」ズルズル
姫神「これはこれは。失礼した。はっはっは」ズルズル
一方「よく土曜の朝6時からンなモン食ってられンなァ。つーか味噌も豚骨も信じらンねェ」
垣根「俺的には塩が一番分かんねぇよ。でな、俺たちって性格が全く違うじゃねえか。だから今日は理解を深め合おうぜ」ズルズル
姫神「では。自己紹介から」ゴクゴク
一方「これは垣根からだろ」
垣根「あー、学園都市第二位の垣根帝督だ。ズッコケ三人組のリーダーでもある」ズズーッ
一方「食いながら喋ンな。つーかいつからリーダーなったンだっつの」
姫神「もしかして。ただの目立ちたがり屋なの?」ズルズル
垣根「はぁ? じゃあ良いし俺もうリーダーとかやってらんねえ。勝手にやっとけし。 そのかわりもう何もしねぇファミレスも割り勘な」ゴクゴ、ゲホッ
一方「うぜェ」ヤレヤレ
姫神「……。垣根くん。リーダーはあなたしかいない。私や一方通行くんには。不可能。あなたの才能を。開花させて欲しい」ゴクゴク
垣根「オマエ……! 俺の、味噌ラーメンを……ッ!」
姫神「大丈……夫。リーダーの好みを。理解するのがズッコケ三人組」オェーゲロゲロ
一方「(コイツ……ッできる……ッ!)」
垣根「し、仕方ねえな。どうしてもって言うんならやってやっても良いけどよ」ニコニコテレテレ
一方「ン、俺の番か。第一位の一方通行だァ。仕方なく入ってやったけどまァ頑張りまァす」
垣根「適当すぎだし気持ちがこもってねえよ! みんなが笑ってみんなが(ry」
~中略~
垣根「うんたらかんたら南無阿弥陀仏」ガミガミ
一方「……感染かァ? 次行こうぜ次ィ」
姫神「姫神秋沙。能力は吸血殺し。凄い力」フンス
一方「吸血殺しォ? 聞いたことねェな」
姫神「今は。封じてあるの」
垣根「まずはその幻想をぶち殺す!」キリッ
姫神「ところで。ズッコケ三人組って何?」
垣根「あー、アレだアレ。アレアレ」
一方「くっだらねェ馴れ合いするための会じゃねェの?」
垣根「オイ、ズッコケ三人組舐めたらぶっ殺すぞクソもやし」
一方「はっ、やれるもンならやってみろやァクソメルヘンくンよォ!」
姫神「私達の共通点と言えば。人生につまずいたところ」
垣根「まぁそういうヤツらを集めた様なもんだからな実際。認識はそれで構わねえ」
一方「オマエ人のことズッコケさせといてよく言えるなァ、アァ!?」
姫神「まぁまぁ。仲間同士。ケンカは控えめに」
垣根「そうだそうだ分かったか! 次までに会員証作ってくるかぁ」
姫神「にしても。このファミレス。ドリンクバーが充実」
………
……
…
姫神「それで。上条君は。フラグを立ててばかり」
垣根「つーか姫神ちゃんはあの暴力男が好きなのかよ。さっきからソイツの話ばっかじゃねえか」
一方「ぽっ」テレテレ
垣根「えっ」
姫神「これは。昼ドラ的展開がのぞめる」
………
……
…
一方「やっぱ打ち止めはアレだよな、例えるとしたら天使」
姫神「私。魔法使い」
垣根「あれ? オマエってホモじゃなかったの?」バッサバッサ
一方「あァ!? 何処のクソ野郎ですかァンなくっだらねェ噂流してやがンのはァ!」
姫神「私。巫女さんの格好してたの。気付いてた?」
垣根「どうりで周りの視線が痛えわけだ」バッサバサ
一方「それだけじゃねェと思うけどな」
………
……
…
垣根「俺さぁ、眼球フェチなんだよな」
一方「きっめェ」
垣根「オマエの眼ってすげえよなぁ、片方くれよ。お得意のベクトルゥ! で何とかなんねぇの?」ハァハァ
一方「やろォと思えばできるかもしンねェ。新境地開拓かァ、移植にも役立つよなァ。借金返済も……」ブツブツ
姫神「上条君のところのシスターは。瞳がとてもきれい」
垣根「マジか。姫神ちゃんからも話つけといてくんねぇ?」
一方「犯罪者になるンじゃねェぞ」
姫神「どちらかというと。異常者になりかねない」
………
……
…
姫神「あ。垣根君のホットミルク。今茶色いモノが見えた」
一方「オマエ食事中に下品なこと言うなよ」
姫神「下品なこと。は少し違う気がする」
一方「あァ? うンk……いや、何でもねェ」
垣根「オイ、これってゴキブリじゃねぇの!?」キッタネェオェー
一方「ぎゃはっ、ゴキブリミルク飲ンだ感想はどォですかァ!?」ゲラゲラ
姫神「これだから。ドリンクバーは恐ろしい」
垣根「……クソもやし、テメェはコーヒーだから知らねぇうちに飲んでるんじゃねぇの?」
姫神「あり得る。ゴキブリエキス」
一方「ハッ、異物は全部反射させますンでェ」カチッ
垣根「……指摂取するくらいだもんな、尊敬するぜ全く」
………
……
…
垣根「なぁ、三角と丸と四角、どれが好きだ?」
一方「何となく三角だな」
姫神「私は。死角」
垣根「俺は三角だな、いや理由とかねえんだけどよ」
番外個体「ひゃひゃ、ミサカは刺客だよ」
一方「お引き取り下さァい」
………
……
…
一方「そォいやァ昨日、UFO見た」
姫神「宇宙人って。いるの?」
垣根「いるんじゃねえ? つーかいて欲しいよな」
一方「いっちょ宇宙まで確かめに行くかァ?」
垣根「んーちょっと考えとくわ。姫神ちゃんは学校もあるしよ」
姫神「春休みなら。なんとか」
………
……
…
<アリガトウゴザイマシター…ヤットカエッタヨアイツラ…
一方「さっみィ」
姫神「午前6時から。ドリンクバーだけで粘って。気付けばもう4時」
垣根「この後どうする? どっか行くかぁ?」
一方「いや、コイツ巫女さンの格好してるしなァ」
姫神「巫女さんは。正義」
一方「ねェよ」
垣根「もしかしてオマエって巫女さん好きじゃねぇの?」
一方「何当たり前のこと言っちゃってンですかァ? 巫女さンよりスク水だろォが」
垣根「それは分かるかもなぁ」
姫神「でも。スクール水着は。胸が目立つ。貧乳の敵。パットを仕込まなければやっていけない」
垣根「お、もしかして姫神ちゃんは胸がコンプレックスかあ?」ニヤニヤ
姫神「……キモチワルイ……それより。やはり巫女さんが一番ね」
一方「ハッ、胸なンぞ邪魔なだけだろォが。気持ち悪ィだけじゃねェの? ぶるんぶるんいってよォ」トリハダー
垣根「あーやっぱオマエらと全っ然合わねえわ。つーか豚骨とか塩とか言ってる時点でもうな」
一方「メルヘンは黙っとけクソ」
姫神「でも。これは一度決着をつけるべき。味噌には負けない自信がある」
一方「今日ゲロってたもンなァ」
姫神「色からして。下品としか言い様がない」
垣根「テメェ……ッ! 自分が影薄いからって濃いモン追い求めてるクセしてざっけんなクソがぁ!」バサバサ
姫神「メルヘンは黙っとけクソ」
一方「まァ結論から言うとラーメンは塩ってことでェ」
垣根「それはないだろ。つーかじゃあ次は学園都市まわってラーメンの好み聞いてこうぜ」
一方「スペアプランにしては良いこと言うじゃねェか」パチパチ
姫神「流石リーダー。……醤油とか言う人は。魔法のステッキで処罰しないと」
垣根「あとは今後の活動として……そうだな、『姫神ちゃんをプロデュース!』だろ」
姫神「……良い響き」
垣根「活動資金を稼ぐために自主作成のテレビ番組も作りてぇし、でもって……」
姫神「これは。俗に言うお友達クラブ?」
垣根「ちげえよ、ズッコケ三人組だ」
姫神「じゃあ私達は。友達ではないの?」
垣根「何ふざけたことぬかしてやがる。俺たちズッコケ三人組はなぁ、友達以上なんだよ」
姫神「『友ならぬ身にて友以上の親友に辿り着くもの』。まさに。それね」
垣根「わかってんじゃねえか」
一方「お久しぶりでェす」
垣根「じゃあ次は明後日の夕方なー」
一方「一応こっちからもリーダーに連絡するわ」
姫神「今度は。放課後。制服で来る」
一方「取り敢えずあのファミレス集合な」
姫神「店員さんの目が怖いけれど」
垣根「金さえありゃあどうとでもなる」ファサー
姫神「その翼。空も飛べて便利ね」
一方「ンじゃァ姫神、行くぞォ」
姫神「私の安全は。任せた」
垣根「じゃあな二人とも。クソもやし、テメェはちゃんと姫神ちゃんのこと送れよな」ノシ
一方「ハッ、くっそムカつくなァオマエが飛んでるとよォ! 落ちちまえ!」ノシ
姫神「また今度」ノシ
姫神「今日は。ありがとう。想像以上に楽しかった」
一方「ハッ、くっだらねェ」
姫神「一方通行くんも。楽しそうだったけれど違うの?」
一方「あー、くンとかいらねェから」
姫神「あー。あー……? あー助も。楽しかったでしょう?」
一方「ンだァあー助って馬鹿にしてやがるンですかァ? ……まァ楽しかったことにしといてやンよ、うるせェからな」
姫神「じゃあ。さよなら」ノシ
一方「おゥ。階段滑ンなよ」ノシ
垣根「あのファミレス、店員さんも可愛いしこれからも贔屓にしてやるか」バッサバッサ
垣根「……ゴキブリは気持ち悪くて正直ムカついたが」バッサバッサ
垣根「クソもやしは相変わらずムカついたけど姫神ちゃんは可愛いな」バッサバッサ
垣根「冷蔵庫もいねぇ家に帰んのか……。新しいマンションだし文句は言えねえが」バッサバッサ
垣根「今度はどっかでパーティも良いな。いっそのこと俺の部屋とか」バッサバッサ
垣根「たまには心理定規も呼んでやって……。番外個体とかいうのも可愛いな。暴力男は気にくわねえ」バッサバッサ
垣根「あんなクソくだらねえ説教垂れ流しやがって公害だ公害」バッサバッサ
垣根「公害は校外でやれ! ……上出来だなこれ。ははっ、駄目だじわじわくる!」ゲラゲラ
垣根「はっ! そういやツチノコって食えるんのか?」バッサバッサ
垣根「でも待てよ、ツチノコが食えたら同系統の河童も……? これは探偵ナイトスクープで調べてもらわねえとな」バッサバッサ
垣根「あの番組では世話になりっぱなしだな」バッサバッサ
垣根「…………あれ、ここ何処だ?」バッサバッサ
姫神「……ただいま。と言っても。誰も居ないのだけど。小萌と暮らしていた頃が懐かしい」
姫神「今日のご飯は。どうしようかな」パカッ
姫神「……。冷蔵庫には。何もないのね」パタン
姫神「久しぶりに。小萌の家に行こう」
……
…
<ガチャ
姫神「…………。誰も居なかった。そういえば今日は。給料日と言っていた」ドヨーン
姫神「仕方がない。私はどうせ。影の薄――」!
<プルルルルー
姫神「電話。もしもし?」
小萌「あ、姫神ちゃんですかー? 今焼き肉屋さんにいるんですけど、姫神ちゃんも来ませんかー? 場所はですねー――」
姫神「ありがとうありがとう」ジワッ
打ち止め「お帰りあなたーってミサカはミサカはお嫁さんみたいにお迎えしてみる!」キラキラー
一方「うるせェよ、何が嫁だァ」
打ち止め「むー! あなたってば本当は嬉しいくせにってミサカはミサカは抗議してみたり!」ポカポカ
一方「あーハイハイ痛くも痒くもないンでェ」
打ち止め「今日は黄泉川がいないからあなたがご飯作ってねってミサカはミサカはいきなり発表」
一方「……シャワー浴びてからな」
打ち止め「今日のあなたはいつもより素直っていうかなんていうか……何かあった? ってミサカはミサカは尋ねてみる」
一方「……ハッ、くだらなさすぎて思わず笑っちまうぜ」
……
…
一方「まァ、たまにはあァやってダラダラすンのも悪くはねェな」シャワーン
スペアプランという数字に囚われていた垣根帝督は、ズッコケ三人組を立ち上げた。
以前同じ顔をした少女達の殺戮を繰り返した一方通行は、ズッコケ三人組の2番目の構成員となった。
ヒロインになり損ねた少女は、ズッコケ三人組の花として次こそヒロインに返り咲いた。
ズッコケた者達が交差するとき、
ファミレスで、道端で、宇宙で、
ズッコケ三人組の物語は始まる――。
31 : VIPに... - 2011/01/06 21:21:48.82 x2BIvqc0 26/26一応一区切りー
読んでくれた人ありがとう
のんびりぐだぐだに日常を書くだけですが、次回もお付き合い頂ければ嬉しいです
おやすみなさい