モバP「そうですかね?」
ちひろ「肥満、とまではいきませんが、小太りには見えますよ」
P「……痩せたほうが、良いですか」
ちひろ「それは、ご自由に。でも、どうしてそんなに太ったんですか」
P「一応、心当たりはあります」
ちひろ「ほうほう、どんなものでしょう」
P「最近、よく――」
ニア「パンを分けてもらってるんです」
「和菓子を食べることがありまして」
元スレ
千川ちひろ「プロデューサーさん、最近太りましたね」
http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1385469655/
ちひろ「パンを? パンでそんなに太るんですか!」
P「量が量ですから」
ちひろ「そもそも、どうして太るまでパンを食べることに……」
P「みちるが分けてくれるんですよ。それが美味しいから、ついつい」
ちひろ「みちるちゃんが、ああ、なるほど」
P「――おっと、そろそろ、みちるを迎えに行く時間だ」
ちひろ「事故には気をつけてくださいね」
P「もちろんですよ」
大原みちる「お、来ましたね」
P「すまん。待たせたか」
みちる「まさか! 早いぐらいですよ」
P「それは良かった。それじゃあ、車に乗ってくれ」
みちる「了解です。……プロデューサー、事務所に帰る前に、公園に寄りませんか」
P「なんだ、パンでも食べるのか」
みちる「あははー、よく分かってるじゃないですか!」
P「何度も付き合ってたら、嫌でも分かるさ」
みちる「いやぁ、外の空気とパンがウマイ!」
P「そりゃ良かったな」
みちる「プロデューサーもどうですか、外で食べるバケットは、とても美味しいですよ」
P「外でバケットを丸かじりするのは、お前だけだよ」
みちる「みんなも、食べれば良いと思うんですけどねー」
P「真似できないんだよ……」
みちる「あははー、残念です! それじゃあ、惣菜パンはどうですか」
P「ああ、それなら――いや、今日はやめておく」
みちる「あれ、じゃあ菓子パンでも」
P「それはさらにダメだ」
みちる「……そうですか。では、いただきまーす!」
みちる「フゴフーゴー」
P「飲み込んでから、話しなさい」
みちる「フゴゴフゴ。――プロデューサー」
P「なんだ?」
みちる「どうして、今日はパンを食べないんですか」
P「ん、んー」
みちる「いつもなら、美味しそうに食べてくれるのに」
P「……実は、ちひろさんに太ったんじゃないか、と言われてな」
みちる「私は、太ってませんよ?」
P「俺が、だ!」
みちる「分かってますよ、あははー!」
P「まあ、それで少しは節制しようと思ってな」
みちる「私の半分も食べてないのに、私より太るなんて、おかしな話ですね」
P「本当だよ。なんで、みちるは太らないんだ?」
みちる「あははー、私は、小麦粉と仲良しですから!」
P「適当なことを言ってからに」
みちる「プロデューサーだって、仲良くなれますよ。というわけで、どうですか、一つだけでも」
P「……一つだけな」
みちる「やった! では、どうぞ」
P「惣菜パンか。よりにもよって、カロリーの高いパンを渡してくるとは」
みちる「ちょっとくらい、問題ないですよ。ささ、ガブっといきましょう」
P「太らない奴は、気楽に言ってくれるぜ」
P「――美味い! やっぱり、みちるのパンは美味いなぁ」
みちる「そうでしょう、そうでしょう。なんといっても、うちのパンですから」
P「挟んである惣菜も、ソースが濃くて、パンに合ってる。もう一つパンが欲しいくらいだ」
みちる「なら、もう一つどうですか。まだまだありますから」
P「……そうだな、もう一つもらうよ」
みちる「はい、一緒に食べましょう!」
P「あ、いや、そのバケットは無理」
みちる・P「ごちそうさまでした」
P「結局、いつもと同じくらいに食べてしまった……」
みちる「いいじゃないですか。プロデューサーが太っても、私は気にしませんよ!」
P「そうか、それなら別に」
みちる「プロデューサーパンを作るときに、顔が丸いほうが作りやすそうですし」
P「やっぱり痩せる」
みちる「冗談ですよ、あははー!」
みちる「痩せるにしても、私のパンは食べてほしいですねー」
P「みちるのパンが、原因なんだが」
みちる「だとしても、ですよ」
P「なんで?」
みちる「私の好きなパンを、私の好きなプロデューサーに、食べてほしいので!」
P「……あ、あのなぁ」
みちる「これからも、一緒にパンを食べてくださいね、プロデューサー」
ちひろ「プロデューサーさん、最近、小太りどころじゃなくなってますよね」
P「やっぱり、分かりますか」
ちひろ「それはもちろん、見れば分かるので」
P「……まあ、良いじゃないですか」
ちひろ「はあ、そうですか。……ちなみに、そうなった原因は?」
P「あー、その、なんというか」
ガチャッ
みちる「おはようございます。プロデューサー、今日も一緒に、パンを食べましょう!」
P「――幸せ太り、ですね」
おわり
「パンを分けてもらってるんです」
ニア「和菓子を食べることがありまして」
ちひろ「和菓子、ですか。確かに、物によっては太りますね」
P「お茶を飲んでると、ついつい手が伸びまして」
ちひろ「お茶……ああ、そうえば、よく菜帆ちゃんと一息吐いてるような」
P「ええ、一緒にどうかって、誘ってくれるんですよ」
ちひろ「私も誘われたことがありますねー。――あ、菜帆ちゃんがそろそろ帰ってきますね」
ガチャッ
海老原菜帆「ただいま帰りました~」
ちひろ「おかえりなさい、菜帆ちゃん」
P「おかえり、菜帆」
ちひろ「あら、菜帆ちゃん、その袋は?」
菜帆「帰り道で、お饅頭が売ってあったのを買ったんです~。お茶を淹れますから、ちひろさんもどうですか」
ちひろ「なら、いただこうかしら」
菜帆「Pさんも、どうでしょうか」
P「ああ、それなら俺も――あ、いや、今日はやめておこう」
菜帆「そうですか……。なら、Pさんはお茶だけで~」
P「ありがとう」
ちひろ「わ、これって愛海ちゃんが絶賛した、プニプニのお饅頭!」
菜帆「ふふふ、そうですよ~。一緒に食べましょ~」
P「……やっぱり、食べればよかったかな」
ちひろ「お疲れ様でした」
P「はい、また明日」
ちひろ「事務所の施錠、任せて大丈夫ですか」
P「はっはっは、たまには、俺がやりますよ」
ちひろ「それじゃあ、お任せしますね。ありがとうございます」
ガチャッ
P「さて、一息吐いてから帰るか」
P「――あれ、ソファーに誰かが……菜帆?」
菜帆「ん……あ、おはようございます~」
P「もう夜なんだがな」
菜帆「ちひろさんとお茶をしたあと、寝ちゃったみたいで」
P「そうか、そうか。俺もそろそろ帰るし、そのときに送るよ」
菜帆「はい、お願いしますね~」
P「……えっと、お茶いるか」
菜帆「私が淹れましょうか」
P「いや、俺が淹れるよ。ついでだし」
菜帆「ありがとうございます~」
菜帆「Pさんのお茶、美味しいです」
P「誰が淹れても、変わらんだろう」
菜帆「そんなことないですよ~。Pさんが淹れてくれたから、美味しいんです」
P「やめろ、やめろ、照れるだろ」
菜帆「あとは、甘い物があれば良いんですけど」
P「さすがに、何も無いところから、和菓子は出せないぞ」
菜帆「ふふ、わかってますよ。……確か、お饅頭の余りがあったような」
P「ちひろさんと食べたやつか」
菜帆「いえ、それとはまた別の――そうだ、Pさん。どうしてあの時、お饅頭を食べなかったんですか~」
P「え、あー、あー」
菜帆「もう、誤魔化しちゃ嫌ですよ。私とPさんの仲じゃないですか」
P「その、ちひろさんに太ったんじゃないか、と言われてな」
菜帆「Pさんが……あ、よく見ると、そんな気がしますね~」
P「やっぱり、そうか……」
菜帆「でも、気にすることないですよ。ほんのちょっとですし~」
P「いやいや、それでも節制くらいはしようと思って」
菜帆「Pさん」
P「なんだ?」
菜帆「私は私のままで良いって、そう言ったのはPさんですよ」
P「いや、それとこれとは」
菜帆「同じです」
P「……はい」
菜帆「ダイエットも大事ですけど、食べたいときに食べるのも、同じくらい大事なんですから」
P「分かった、分かったよ。お茶くらいは付き合うさ」
菜帆「約束ですよ~」
P「ああ、約束だ。……しかし、そうなると、昼間のお饅頭が恋しいなぁ」
菜帆「また今度買ってきますから、そのときは、一緒に食べましょうね~」
P「楽しみにしてるよ」
菜帆「……そうえば、Pさんの分のお饅頭は、私が食べちゃったんです~」
P「そうなのか。まあ、俺が断ったんだから、仕方ないな」
菜帆「でも、Pさんは我慢したわけですから」
P「だから、それは節制というか」
菜帆「代わりのものを、今からあげますね~」
P「俺の言葉、聞こえてる?」
菜帆「お饅頭はとってもプニプニでしたから、同じくらいプニプニなものを」
P「おい、なんで距離を詰めてくるんだ?」
菜帆「ね、Pさん。私の体、とってもプニプニしてるんです~」
P「だ、だから?」
菜帆「私の柔らかいところ、好きなだけ触って良いですよ~」
P「あのな、妙なことを言うんじゃない」
菜帆「Pさん、これはお饅頭の代わりですから、変でも妙でもありませんよ」
P「いや、しかし」
菜帆「触ってくれたら、またPさんと仲良くなれると思うんです」
菜帆「だから、好きなだけ、私のプニョフワを堪能してください~」
P「――菜帆!」
菜帆「やんっ」
ちひろ「プロデューサーさん、だいぶ痩せましたね」
P「まあ、最近運動をしてまして」
ちひろ「へぇ、そんなに効果があるの、羨ましいですねー」
P「そ、そうですか」
ちひろ「菜帆ちゃんとおやつも食べてますし、ハードな運動なんでしょうね」
P「な、菜帆と!?」
菜帆「はい、呼びましたか~」
ちひろ「菜帆ちゃん、今、プロデューサーさんのダイエットについて話してたのよ」
菜帆「……ふふ、その話なら、私も手伝っているので、よく知ってますよ~」
ちひろ「あら、菜帆ちゃんも一緒にしてるのね」
菜帆「はい。今日も一緒にする予定なんです」
菜帆「そうですよね? Pさん~」
P「……そ、そうだな、今日も頑張ろうな!」
おわり
22 : VIPに... - 2013/11/26 21:57:23.63 v8Qp9sRG0 21/21
みちるちゃんは、可愛い。菜帆ちゃんは、エロい
好きな二人を書きたかっただけです
読んでくれてサンキューでした
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