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【艦これ】龍驤「足りなかったもの」その10【安価】(2)
ーー
提督「あの成虫に関して何があったのか。レ級と暁の話を聞ける限りのことは聞いた」
菊月「扉の事を知らなければただの妄想だと吐き捨てる所だが私は全てを知っている」
龍驤「ほんで二人の体を見たらただの艦娘やなくなったって言うのはよくわかるね」
暁「肌の色は安定させることができるようになってきたけど、この霧の艦隊のマークは消えないわ」
レ級「あたしは尻尾を戻すことができたけど…当分使わねぇな。暫く使ってなかったから感覚がわかんねぇ」
潜水新棲姫「尻尾が無い方がお前らしいぞ」
朝霜「あたいが気になってんのはお前だ。どうやってその姿を手に入れた?」
富士「私だって分からないのよ。成虫が崩れて二人の体が再構築された後でドックで建造されたの」
菊月「本当ならお前は殺している所だが知りたい事が多い。全てを話せ」
富士「さっき説明した通りよ。私という存在は扉が開いた影響でコアから富士守りという形になった。そして今この体が動いている」
朝霜「あたいと話した内容も全部覚えてんだな?」
富士「私は全ての艦娘の中に居て、私が目覚めた艦娘の記憶を共有してたの。勿論貴女と話したことも覚えてるわ」
提督「……」
龍驤「司令官、ウチも同じやで。話が凄すぎて頭がついていかへんのやんな」
提督「少し……休憩したい」
富士「確かに話をし過ぎたわね。続きは少し休んだあとにしましょうか」
下1~3高コンマ この後の展開やその他起こったことなどを
295 : 以下、名... - 2019/09/15 19:48:09.90 WGzYrvs7O 160/515霧の深海棲艦って何かすっごいレアな感じだねってレ級のまわりでわいわいしてる
ーー
青葉「凄いですねー!格好いいですよ!!」パシャパシャ
秋雲「こっち向いてこっち!あの伝説の霧の艦隊が生で見れるとあっちゃぁ黙ってられないね!!」
レ級「そ、そうか?」
電「暁ちゃんも凄いのです!すっごく強そうなのです!」
雷「確かにただの駆逐艦とは思えないオーラはあるわね…」
響「その姿になって不便なことはないのかい?」
暁「不便なことというか…まぁそれなりに影響はあるわ」
電「それってどんなのです?」
暁「まずは内臓ね。この体になって治ったらよかったのだけど…」
響「治らなかったのかい?」
暁「私もレ級も、健康な艦娘の内臓の感覚って知らないでしょ?だから完全に治すことはできなかったわ」
電「辛いままなのですか…」
暁「それでも随分マシにはなるわ。お腹の調子が良い時の内臓を再現できたはずだから、寝込むことは少なくなるはず!」
雷「暁…頼もしくなったわね」
電「これまでもレディだったけど、もっと凄いレディになったのです!」
暁「そう言ってくれたら嬉しいわ!」
響「他には何もなかったのかい?」
暁「……響達にだから言うわよ?私のここ、触ってみて」
電「スカートの中なのです?」
雷「まさか……」
響「…これは中々のモノだね」さわさわ
暁「あ…っん。レ級が……イメージしちゃって……」
雷「うわぁ……モロじゃない…」さわさわ
電「はわわ…!司令官さんのより大きいかもなのです!」さわさわ
暁「あ、あ、ぁ……もう触るのはここまで!!」
響「よかったじゃないか。レ級の体にある霧のマークも見ようによっては淫紋に見えるし」
暁「!!」ピクッ
雷「うわ!ナニ考えてるのよ暁っ!!」
電「スカートが盛り上がってるのです!」
暁「変なこと言わないでよ響!」
響「これじゃあ一人前のレディとは言えないんじゃないかな」
下1~3高コンマ この後の展開やその他起こったことなどを
296 : 以下、名... - 2019/09/15 19:49:14.05 ob3qlJpZo 164/515幹部らが到着
久しぶりのレ級の尻尾にひしと抱きつく駆逐棲姫
駆逐棲姫「お姉ちゃん~~!」
レ級「クキ!」
駆逐棲姫「この尻尾…懐かしい……」ダキッ
レ級「そうか、この尻尾を枕にしてよく寝てたもんな…」
駆逐棲姫「あぁぁぁ…癒される……」
レ級「クキのこの顔が見れたんだ。やっぱり尻尾の感覚は早く戻しておいた方がいいな」
ーー
幹部「休んでいた所を申し訳ない。私もさっき帰ってきたばかりで状況が知りたかったんだ」
富士「細かい所は私が説明しておいてあげたわよ」
提督「ありがとう…」
龍驤「司令官は精神をすり減らしてて病気になる一歩手間やってん。ごめんやけど休ませたって、話はウチが聞くから」
幹部「なら提督君は話を聞いているだけでいい。だからここで龍驤君達と会話をさせてもらうよ」
提督「はい……」
幹部「深海棲艦の成虫の脅威は去り当分は安心。そう考えていたんだが、この富士君によるとそうではないらしい」
富士「吹雪はこの世界の滅亡を願ったの。それが成虫という形で現れただけで、願いはまだ叶っている最中なのよ」
龍驤「あれを倒したら終わりや無いんか……」
富士「願いが叶わないという事はあり得ない。吹雪が願ってしまった以上、この世界は滅んでしまうわ」
幹部「なんという……」
富士「明日には世界大戦が起こるかもしれない。明後日には核が世界に降り注いでもおかしくは無いのよ」
龍驤「世界が滅ぶ……」
提督「……何か方法はあるのか」
龍驤「司令官…」
富士「私が考えていることはあるわ」
幹部「それはなんだい?」
富士「全ての艦娘を理想郷へと導くのよ」
提督「理想郷……?」
龍驤「…ウチらを殺す気か」
幹部「なるほど…理想郷という名のあの世だね」
富士「話を聞いて、お願い」
提督「わかった……富士の話を聞こう…」
下1~3高コンマ この後の展開やその他起こったことなどを
311 : 以下、名... - 2019/09/15 20:58:05.79 0Rg5v0t8O 169/515理想郷を開くために扉が必要である旨を説明する富士
というかメタで申し訳ないがそもそもの富士の理想郷計画がどんなのだったかうろ覚えなので再度富士さんから説明ください
富士「私は元々全ての艦娘を強制的に理想郷へと導こうとしていた。艦娘は皆不幸だと思っていたから、魂だけでも救ってあげたかったの」
富士「でもそれは間違いだった、ちゃんと幸せな艦娘だっていたのよ。その間違いに気付かせてくれたのも艦娘だったわ……」
富士「…艦娘も世界の一部。それが消えてしまえばこの世界が滅ぶという願いが叶ったと解釈できないかしら?」
幹部「うぅむ……」
龍驤「ちょっと待ちや、今消えるってハッキリ言うたわな、あ!?」
富士「このままだと貴女と提督も滅んで消えてしまうわ。それでもいいの?」
龍驤「でも……ウチは…!」
富士「願いを無かったことにはできない。無効にすることもできない以上これしかないのよ」
龍驤「……!」
幹部「申し訳ないが賛成できない。艦娘が消えるとなると…」
富士「話は最後まで聞いて」
龍驤「…話しぃや」
富士「私は理想郷への扉を開いて艦娘を理想郷へと導く。その時にあることを一緒に願うの」
幹部「何をだい?」
富士「龍驤、貴女達のような艦娘を深海棲艦に進化させるのよ」
龍驤「深海棲艦に…!?」
幹部「…一ついいかい?そんな事をしてしまえば理想郷へと旅立つ艦娘は居なくなってしまうんじゃないかい?」
富士「貴方の目の前にいるじゃない。私が全ての因果を扉の向こうへ持っていくわ」
提督「……」
富士「そもそも艦娘は生物的に劣っているの。人間と艦娘で子どもが出来にくいのは、艦娘が戦闘特化の生物だから。それに比べて深海棲艦は独自に増える方法もある。生き残っていくのはどちらでしょうね?」
龍驤「深海提督と海月姫の子どもは…」
富士「人間と深海棲艦なら子どもが出来にくいということは無いでしょうね。何度も体を重ねれば自然と授かるはずよ」
幹部「筋は通っているが……」
富士「私の体ができたのはそうするためだと思ってる。この世界は滅亡させないわ」
下1~3高コンマ この後の展開やその他起こったことなどを
320 : 以下、名... - 2019/09/15 21:36:16.36 cTfw2jzDO 173/515願いは必ず叶う、無かった事には出来ない
なら後から相反する願いをした場合はどうなるのか聞く
321 : 以下、名... - 2019/09/15 21:37:04.58 WGzYrvs7O 174/515>>320
潜水新棲姫「話は聞かせてもらった。その上で一つ質問がある」ガチャッ
富士「何かしら?」
潜水新棲姫「願いは必ず叶う、無かった事には出来ないというのなら後から相反する願いをした場合はどうなる?」
富士「相反する事象を願うことはできない、という答えになるわね」
潜水新棲姫「どういうことだ?」
富士「誰かが世界の滅亡を願ったとする。その後で別の誰かがそれを無効にしたいという願いは叶わないの」
潜水新棲姫「なぜだ?」
富士「世界は滅ぶという事実が確定してしまうから。世界は滅ぶというのがルールとして追加されてしまうから、それが無効という願いは叶わないの」
潜水新棲姫「人間に寿命があるように、確定している事実は覆らないのか」
富士「世界が滅ばないという相反の事象は存在しないの。存在しないものを願うことはできないのよ」
富士「ただ、事実は覆らないけど解釈を変えることはできる。私はそれを利用しようとしているの」
幹部「難しい話だが…とにかくある願いと相反する願いは叶わないということだね」
富士「相反しなければ良い、とも解釈できるわよ」
潜水新棲姫「だからお前が理想郷へ行くのか」
富士「そうすれば人間も貴女達も救える。もうこれしか残っていないのよ」
龍驤「……」
富士「幹部、最近この国の周りでは色々揉めたりなんだりを繰り返しているわね?」
幹部「それも関係しているのかい!?」
富士「吹雪の願いにより過去から書き換えられて国同士の仲も悪くなった。全ては世界が滅ぶための序章にされてしまったのよ」
下1~3高コンマ この後の展開やその他起こったことなどを
329 : 以下、名... - 2019/09/15 22:07:21.58 R7AbGoruO 177/515>>322
322 : 以下、名... - 2019/09/15 21:39:52.34 zRXY8wzcO 178/515潜水新棲姫
他にも方法はあるように思える。
艦娘がいなくなることで十分ならば、艦娘と深海を本質的に同一の存在にしてしまうのはどうか?
例えば深海が沈んだら艦娘に、艦娘が沈んだら深海になるような関係は?
潜水新棲姫「他にも方法はあるように思える。艦娘がいなくなることで十分ならば、艦娘と深海を本質的に同一の存在にしてしまうのはどうだ。例えば深海が沈んだら艦娘に、艦娘が沈んだら深海になるような関係は?」
富士「それだと世界が滅ぶという事実に干渉できないの。私がやろうとしていることは『艦娘を世界から消して世界の滅亡という解釈に当てはめる』こと。それだと無理でしょう?」
潜水新棲姫「ん…むむむ……?」
幹部「…すまないが私もよく分からなくなってきたよ」
龍驤「頭…痛くなってくるわ……」
富士「理解できないのならそれでもいい。私がやることに変わりはないのだもの」
下1~3高コンマ この後の展開やその他起こったことなどを
337 : 以下、名... - 2019/09/15 22:28:31.08 WGzYrvs7O 180/515それをするなら深海棲艦と人が対立せず共生する世界にはできないのかと龍驤
339 : 以下、名... - 2019/09/15 22:30:39.39 5Bvh7T0qo 181/515>>337
その意図はあの子も救ってやりたいということだった
龍驤「ほんなら深海棲艦と人が対立せず共生する世界にはできへんのか?」
富士「それは扉の力を使えば可能よ。でも世界が滅ぶという事実には干渉できない」
潜水新棲姫「なにが干渉してどんなものが干渉しないんだ……!?」
幹部「…絶滅やそういう事かい?」
富士「近付いてきたわね、そういうことよ」
富士「私の説明が上手くないのもあるけど、要はこの世界からある生物を絶滅させようとしているの。それを世界の滅亡と解釈させたいのよ」
龍驤「……」
富士「まだ説明が欲しいかしら?」
下1~3高コンマ 起こったことや説明が欲しいかどうか
343 : 以下、名... - 2019/09/15 22:50:28.89 jhIPeHeYo 183/515なら艦娘は消える
ウチらは深海棲艦になる
深海棲艦と人は対立しないならええんやろか
艦娘が消えることにプラスアルファはどこまでできるんや?
龍驤「なら艦娘は消える、ウチらは深海棲艦になる。深海棲艦と人は対立しないならええんやろか?艦娘が消えることにプラスアルファはどこまでできるんや?」
富士「過去にとんでもない長文願った人はいるみたいね。でもその人自身は願いを実感できなかった」
幹部「扉を開けた者だから、か……」
潜水新棲姫「いつかは必ず世界は滅ぶ。それを数十億年先とか果てしない数字にすればどうだ?滅ぶという事象には相反しないぞ」
富士「……」
潜水新棲姫「吹雪がいつ滅ぶと指定していたなら無理だが…」
富士「貴女……!」
潜水新棲姫「な、なんだ?」
富士「それよ!!」
潜水新棲姫「はぁ……?」
富士「争いも起こらない平和な世界がずっと続く。でもとんでもなく先の未来に世界は滅んでしまう。この願いならば吹雪の願いに干渉できる!!」
潜水新棲姫「はぁ……」
富士「そうよ、なんで気付かなかったのかしら。これなら最初から……」ぶつぶつ
幹部「突然自分の世界に入ってしまったようだね…」
朝霜「コイツはずっとこんな事を繰り返してんだよ」ガチャ
提督「朝霜…」
朝霜「よぉパパ、まだゆっくり休んでろよ」
朝霜「全ての艦娘の魂を理想郷を持って行くだとか、不幸な艦娘しか見てねぇからそういう考えになるんだよ」
富士「できる、これなら……!」
朝霜「こうなったら暫くは帰ってこねぇな。オッサン達は出てけ、親子水入らずの時間なんだよ」
幹部「本当に放っておいていいのかい…?」
潜水新棲姫「朝霜がいいっていうならいいんだろ。ワタシも漣の所に行くか」
下1~3高コンマ この後の展開やその他起こったことなどを
356 : 以下、名... - 2019/09/15 23:30:22.69 m9shZBHoo 187/515富士さんの事を潜水新棲姫から聞いてなんとなく会ってお礼を言わないと行けない気が…と漣
ーー
漣「……」
潜水新棲姫「なんだ漣じゃなかったか」
漣「中身はちゃんと漣ですよ…」
潜水新棲姫「漣がそんな顔をしているのは珍しいな。重巡棲姫かと思ったぞ」
漣「そりゃあね、複雑な顔にもなりますよ…富士さんにはお世話になったし……あんたもお世話になったんですよね?」
潜水新棲姫「そういうことか…」
漣「せめてお礼くらい言っておこうと思ったんですけど…」
潜水新棲姫「今は提督の部屋に居る…というより残されてるな」
漣「ご主人様のお部屋に?」
潜水新棲姫「横須賀は広くていいな、一つの部屋も大きい。だから大人数で居ても狭くはない」
漣「なら出直した方が良いですかな…」
潜水新棲姫「そうでもない、ワタシの予想が正しければ…」
富士「……!!」ゴロンゴロン
漣「部屋から飛び転がって出てきましたけど!?」
潜水新棲姫「やはりな。あの部屋には疲れた提督と龍驤と朝霜が居るんだぞ?」
漣「あー…察し…」
富士「な、な、な、な、な……!!」カァァァァ
潜水新棲姫「富士はそういう耐性が無い。追い払うなら性行為が一番いいぞ」
漣「…それは有意義な情報ですな」
下1~3高コンマ この後の展開やその他起こったことなどを
359 : 以下、名... - 2019/09/15 23:45:57.72 f8XMvrK+O 190/515お久しぶりですな…富士さん…
漣「お久しぶりですな、富士さん…」
富士「なんなのよこの鎮守府は!いえ、そもそも貴女達がなんなのよ!」
漣「は…?」
富士「ずっと上で見てた時から貴女達は……!本来なら性行為は遊びじゃないのは分かってるの!?」
漣「あ、はい……」
富士「その上同性でなんて……!もう、知らないわ!」
漣「…行っちゃいましたけど」
潜水新棲姫「虫の居所が悪いという奴だな」
漣「これからどうします?ご主人様は頑張ってる最中でしょうし…」
潜水新棲姫「幹部の所に行こう。これからの大本営の対応や横須賀鎮守府はどう動けばいいのか聞きに行きたい」
漣「龍驤さんはあへあへ言ってますし、漣が代わりに聞いておきましょうかね」
潜水新棲姫「菊月もまだ残っているはずだ。会議をしてるならそれに参加しておこう」
下1~3高コンマ この後の展開やその他起こったことなどを
366 : 以下、名... - 2019/09/16 00:09:47.96 JxN0h4GDO 193/515整備士の所の事後処理だがここの明石を中心にチームを組んで調査に行ってほしいと話す菊月
あの設備をほったらかしにしているのは危険だと
ーー
菊月「整備士の事後処理だがここの明石を中心にチームを組んで調査に行って欲しいと思っている」
明石「私が……?」
菊月「あの設備を放ったままにしているのは危険だ。お前なら悪用なしないだろう」
明石「でも私は…そんな資格……」
菊月「使うかどうかはお前が決めろ。私は調査しろと言っているんだ」
菊月「調べた時に施設が壊れても誰のせいでもない。お前なら分かるはずだ」
明石「……はい」
ーー
ーー
幹部「今回深海棲艦の成虫が大暴れした件に関して大本営から発表を行う。その発表に皐月君と龍驤君に同席して欲しいんだ」
皐月「僕が…?」
龍驤「皐月はこの横須賀鎮守府の秘書艦やから分かる。でもなんでウチも参加なんや?」
幹部「海中から成虫が現れた時点で各社マスコミのカメラやヘリは撤退した。成虫を倒した瞬間の映像は青葉君のカメラのみに記録されていたんだ」
幹部「その映像を確認したんだが、あの場面での実質的な旗艦は龍驤君で間違いなかったね?」
龍驤「あのメンバーの中で前に成虫と戦って、まだなんとか対処できたのがウチやったからね」
幹部「それを踏まえて龍驤君にも同席して欲しいんだ」
皐月「幹部さん、あの成虫はそもそも僕達が倒したんじゃないんです…」
幹部「知っているよ。やったのは女幹部……菊月君達だ」
龍驤「そうやったんか…そう言われたら納得やわ」
幹部「菊月君達からアドバイスがあったんだ。この映像と大本営の会見をうまく使えば龍驤君達が表に出てこれる」
幹部「横須賀の市民が求めているのは安全だ。龍驤君は強い、出来るんだと世間に知らしめるチャンスなんだ」
龍驤「でもウチは…過去に色々問題を起こしてて……」
幹部「関係の無い質問はシャットアウトさせる。それが私達にできるせめてもの仕事だ」
皐月「龍驤さん…」
龍驤「ウチは司令官のそばにおりたい。少しでもその可能性が高まるんやったら……」
下1~3高コンマ この後の展開やその他起こったことなどを
375 : 以下、名... - 2019/09/16 19:49:38.66 gf8GnBUyo 197/515会見の練習をする皐月
龍驤もするがこういう場に不慣れな皐月を重点的に
ーー
皐月「僕って一人称も控えた方がいいの?」
村雨「そうね、龍驤さんも分かってるわよね?」
龍驤「うん……ウチの場合真面目な時というか……浮気白状したときとか…ちゃんと標準語で喋れるから…」
朝霜「ママを落ち込ませてんじゃねえよ」
村雨「今の私が悪いの……?」
春雨「喋り方は無理して変える必要はありませんけど、言葉使いは気を付けて下さいね」
皐月「う、うん……」
白露「これが原稿だって。全部は覚えなくていいけど、この下線を引いてある所は絶対に覚えてって」
皐月「緊張するなぁ…」
龍驤「ウチ……ほんまに表に出てええんかな…」
朝霜「大丈夫だってママ、何も心配するな」
村雨「発表まで時間はあまりないわね。ぶっつけ本番になりそう」
春雨「少し心配ですね…」
下1~3高コンマ この後の展開やその他起こったことなどを
381 : 以下、名... - 2019/09/16 20:16:58.88 065VOjCFO 200/515最初は半信半疑な感じだけど現地で撮影された映像を見て信用していくメディア
ーー会見場
ドドドドド……
「おぉぉ…」
幹部(龍驤君達の会見だけだとメディアはイマイチ信用していない様だった。そこで急遽映像を見てもらうことになったが、うまくいったようだね)
皐月(幹部さんごめんなさい。僕、あまりうまく喋れなくて…)ヒソヒソ
幹部(気にしなくて大丈夫だ、初めてにしては上出来だよ)
皐月(うん……)
幹部(もう少し苦戦するかと思ったが想定よりは上手くこなすことが出来た。白露君達がうまく指導してくれたようだね)
龍驤「……」
龍驤(このまま何も無く終わると思ったのに見つけてしもうた。あれは週刊誌の記者や)
龍驤(ウチの過去を知って色々聞き回っとるらしい。白露らに教えてもらったけど、結構なネタを持っとるそうや)
龍驤(写真だけやなく動画まで……)
龍驤(どうやってこの会見場に来れたかどうか知らんけど、ウチの事を記事にするつもりやろうか…)
龍驤(そうなったらウチは…司令官の隣におられへんようになる……?)
龍驤(やっぱりウチは…表に出たらあかんかったんやな……)
下1~3高コンマ この後の展開やその他起こったことなどを
388 : 以下、名... - 2019/09/16 20:58:21.96 JxN0h4GDO 203/515その記者は特に龍驤の過去については突っ込む事はしなかった
しかし今の龍驤を見極めようとしている
ーー
皐月「はぁー緊張した!」
幹部「お疲れ様だったね、初めてにしてはよく出来ていたよ」
皐月「これからこういうことってよくあるかもしれないんだよね?」
幹部「皐月君は横須賀の秘書艦だからね、無いとは言えないかな」
皐月「わかった、僕これからも練習しておくよ。そうすれば皆の為になるもんね!」
幹部「そうだね、そうしてくれると嬉しいよ」
龍驤「……」
皐月「龍驤さんさっきからどうしたの?元気無さそうだけど…」
龍驤「ううん、なんでも無いよ…」
幹部「初めて龍驤君を見たメディア達の反応は良くなかった。だがあの映像を見てからガラッと雰囲気が変わっていたね」
皐月「歴戦の戦士みたいな扱いになってたよ!」
幹部「艦娘が怪我をするのは陸上だけだ。その事が分かっていないメディアの方が多いというのは若干気になったが、それでも結果オーライという事にしておこう」
龍驤「うん……」
皐月「龍驤さん…?」
龍驤「ごめんな、ウチちょっと…トイレ……」
幹部「一人で大丈夫かい?」
皐月「僕が手伝おうか?」
龍驤「平気や…ここのトイレ……多目的のあるから…」
皐月「なんだろ…凄く調子悪そう」
幹部「何かあったというだろうか?私は気付かなかったが……」
ーー
龍驤「なんでや…なんであの場で何も言うてけぇへんねん……」
龍驤「ウチを試しとんか?それとも他に何か目的があるんか?」
龍驤「いま記事を出しても弱いってことなんか……もっとウチが活躍してから…昔の写真や…動画を……」
龍驤「そんなんなったら…もうウチは耐えられへん……無理や…」
龍驤「全部ウチが悪いんよ……だから誰も責められへん…」
龍驤「せやから……苦しい…押し潰されそうや……」
龍驤「う、ううぅ…………」
龍驤「やっぱりウチは……皆の所におったら…迷惑かけるだけなんやな…」
下1~3高コンマ この後の展開やその他起こったことなどを
396 : 以下、名... - 2019/09/16 21:29:33.77 065VOjCFO 207/515またあの孤児院にやってきた龍驤が鳳翔さんに怒られる
ここで逃げてどうするのかと、過去の自分と決別した姿を見せなければいけないと
いま龍驤は関わる人すべてを裏切ろうとしているって
ーー孤児院
鳳翔「いい加減にしなさい、ここで逃げてどうするんですか」
龍驤「うぅ……」
鳳翔「過去の自分と決別した姿を見せなければいけないんです、それなのに貴女という人は…」
龍驤「でも、ウチ……」
鳳翔「言い訳は必要ありません!龍驤さんは関わる人すべてを裏切ろうとしているんですよ」
龍驤「……ぐすっ…」
鳳翔「大体ここまでどうやって来たんですか?貴女は横須賀に移ったんでしょう?」
龍驤「ガングートら…横須賀からこっちの方に送って……ほんで…」
鳳翔「…龍驤さんはどれだけ恵まれた環境に居るのかわかっていないみたいですね。いいでしょう、私がたっぷりと教えてあげます」
ーー
荒潮「龍驤さん泣いてたわね~」
鳳翔「まだ言いたいことは沢山ありましたけど、これくらいにしてあげました」
荒潮「大切な人を裏切ってしまったという十字架が、龍驤さんを苦しめてるのね~」
鳳翔「過去を背負うのも乗り越えるのも自分。私が出来ることはこれくらいです」
荒潮「自信と誇りを~取り戻して欲しいわね~」
鳳翔「…あとは彼女次第です」
下1~3高コンマ この後の展開やその他起こったことなどを
402 : 以下、名... - 2019/09/16 21:53:26.00 J/vAhYyvo 210/515ニュースを見た子供達から尊敬の眼差しで見られて応援される
ウチが逃げたらこの子供達の笑顔も曇らせてしまうんやって奮い立つ
ーー
龍驤「ぐす……ぅ…」
「ロボのお姉ちゃん泣いてるの?」
龍驤「んぅ……泣いて、ないよ」
「あのテレビかっこよかったぜ!」
龍驤「テレビ…?」
「大本営の発表です」
「あの会見はテレビで中継されてたんだよ!」
龍驤「そうか、そうやったね……」
「すっごかった!あんな化け物の相手して怖くなかったの?」
龍驤「…怖くはなかったよ」
「どうして!?」
龍驤「どうして……皆が側におったから…かな」
「おぉー!」
龍驤(純粋な目や…この子らはウチの過去を知らん。知ってしまえばきっと幻滅する)
龍驤(でもここで逃げたらこの子らの笑顔は直ぐに曇る。こんな小さい子らを絶望させたらあかん)
龍驤(死ぬのは簡単や、次は失敗せぇへん。せやけどそれはあかん、やったらあかん)
龍驤(嫌われるのはもっと後でいい。世の中を信じられへん大人に育ってしまうことは避けなあかん)
龍驤(せやからもう少しだけ……この子らに嫌われへんうちは……)
ーー横須賀鎮守府
提督「……」
漣「ご主人様の耳に入らないようにと最大限配慮していましたが、もう限界です。全てお知らせします」
漣「とある週刊誌が龍驤さんの過去について取材をしたいと依頼があり、それを受けざるをえない状況になりました」
漣「噂によると政界や国のお偉いさんと太いパイプがあるようで、幹部さん及び大本営も断り切れないということになったんです」
漣「ご主人様、相手の記者は龍驤さんの過去を知っています。そして情事の動画類も手元にあるそうです」
提督「……」
漣「あの会見の後にこれです、タイミングを見計らってたんじゃないんすかね」
漣「幹部さんは記者を買収できないかと漣に相談してきました。あ、この事はオフレコでお願いしますよ」
提督「……」
漣「映像や写真も全て買う。とんでもない数字になってもいいから記者に持ち掛けてみて欲しいと言っていましたが……この事がバレたらそっちの方が問題です」
漣「…ご主人様、龍驤さんが戻ってきて記者さんが取材に来る日、この鎮守府から出掛けててくれません?」
提督「……」
漣「幹部さんとクキ嬢の新居に祝いを持っていくとか、理由はなんでもいいんです」
提督「…何をするつもりだ」
漣「聞くんじゃねぇです」
提督「……」
漣「それでは失礼します。まだ横須賀に慣れていないでしょうが、どうかお仕事頑張って下さい」
下1~3高コンマ この事の展開やその他起こったことなどを
408 : 以下、名... - 2019/09/16 22:24:03.68 JxN0h4GDO 215/515やってきたのは女性記者
男性が相手では話にくい事もあるだろうと
国を守る艦娘として今の彼女はふさわしいのか聞きたいと話す
それを聞いた漣は買収は逆効果だと悟る
ーー
記者「今日は宜しく。それじゃあ取材を初めさせてもらうわね」
龍驤「はい……」
漣「提督は席を外しておりますので、前秘書艦である私が同席させてもらいます」
記者「構わないわ、男性がこの場にいると話にくい事もあるだろうしね」
龍驤「……」
記者「貴女の態度から見て気付いていると思うけど、私は貴女の過去を知っている。でもそれを無闇に表に出すつもりはない」
記者「国を守る艦娘として今の彼女はふさわしいのか。それが気になって取材に来たの」
漣「…どうやら貴女には小細工は通用しないようですね。龍驤さん、全部ぶちまけて下さい」
龍驤「……」
漣「ここで躊躇うなら終わりですよ。覚悟、決めて下さい」
龍驤「全て……話します…」
ーー
龍驤「ひ…ひぐっ……」
漣「よく言えましたね、頑張ったじゃないですか」
記者「……」
漣「龍驤さんの話を聞いて、率直にどう思いましたか?」
記者「同じ女としてこうはなりたくないと思ったわ」
龍驤「ごめん…なさい……」
記者「艦娘でなければ彼女は自殺でもして終わっていたでしょうね」
漣「でも龍驤さんは艦娘なんです。この国と提督の為に戦っているんです。貴女もあの映像を見たんですよね?」
記者「あんな化け物を目の前にして逃げる所か向かっていく。その勇気はとても言葉では表せないわ」
龍驤「ぐすっ……」
漣「どうですか?龍驤さんはこの国を守る資格があると思いますか?」
記者「安価」
下1~3高コンマ 台詞やその他起こったことなどを
415 : 以下、名... - 2019/09/16 22:43:46.93 065VOjCFO 218/515あなたが二度と裏切らないと誓うのなら
投げ出したり死へ逃げないと誓えるのなら
記者「信じてあげるには条件がある。貴女が二度と裏切らない、投げ出したり死へ逃げないと誓えるのなら信じるわ」
漣「龍驤さん」
龍驤「……誓います」
記者「何を根拠に?」
龍驤「…色んなもんがある。この国を守らなあかんっていうのもあるけど……司令官の隣におりたいんや……!」
龍驤「ウチはやっと愛せる人を見つけた。あの人と一生添い遂げることがウチの生きる理由や」
龍驤「司令官にはもう二度と……悲しい思いはして欲しくない…!!」
記者「…そう」
漣「どうでしょうか?」
記者「ふぅ……実はね、あのネタを仕入れたのは私じゃないの」
漣「そうなんですか?」
記者「艦娘のアンチだとかそういう団体からのタレコミね。それがうちの会社の別の記者が買って、どういう記事にしようか迷ってるのをたまたま見つけたの」
記事「女同士なら貴方じゃ聞けない話も聞ける。そんな感じでうまいこと言いくるめて私が話を聞きにきたのよ」
龍驤「……」
記者「危なかったわね、私が見つけてなかったら今頃貴女の記事がうちの週刊誌から出ていたわ」
漣「じゃあ…」
記事「ええ、記事にするのはやめておくわ」
龍驤「ありがとう…ございます……!」
記者「私は諦めたけど、他の記者だとそうはいかないかもしれないわよ?確かネットで流れてる万引きしてる艦娘の動画ってここの艦娘よね?」
漣「こちらも認識してます。対処は大本営と協議中です」
記者「ならいいのよ。横須賀に来るということはそれだけ注目されるということは忘れないで」
漣「はい、忠告ありがとうございます」
記者「さて……手ぶらで帰るのは少し惜しいから少しこの鎮守府をちゃんと取材させてもらえない?」
漣「週刊誌がそんな記事を載せるんですか?」
記者「…貴女達が週刊誌にどんなイメージを持っているのかよーく分かったわ」
龍驤「良かった…ほんまに……良かった…」
下1~3高コンマ この後の展開やその他起こったことなどを
420 : 以下、名... - 2019/09/16 23:07:21.92 JxN0h4GDO 222/515資料には無い見慣れない艦娘(富士)が居るのを見かけて話かけてみる記者
ーー
記者「この広い鎮守府がバリアフリーに対応してる。しかもそのほとんどを自分達で行うだなんて簡単なことじゃないわ」
記者「前秘書艦が言っていた足りないものを補い合う。この考えが全員に浸透しているのならそういう雰囲気にもなるのね」
富士「……」
記者「あら?あんな艦娘資料に居なかったわよね?」
記者「大きさ的に駆逐艦?それにしては威圧感があるわね…軽巡?それにしては小さいし…」
記者「なによりあそこまで和服を着込んだ艦娘なんか聞いたことが無いわ。好きであの格好をしているの?」
記者「これは話を聞く必要があるわね…」
記者「ちょっとそこの貴女」
富士「…私?」
記者「そうよ、貴女はここの艦娘なの?」
富士「それは所属を聞いているのかしら?なら答えは違うということになるわね」
記者「ならなんでここに居るの?」
富士「私には成すべきことがあるの。それまでの間ここに居させてもらってるだけ」
記者「はぁ……」
富士「ふふふ…貴女には理解できないことよ」
下1~3高コンマ この後の展開やその他起こったことなどを
425 : 以下、名... - 2019/09/16 23:27:19.84 0sNh3nh9O 225/515白露「あー、ごめんなさい、ここは関係者以外立ち入り禁止ですー」
村雨「取材は別のところでー」
春雨(この人(富士)どこかで会ったような?)
白露「あー、ごめんなさい、ここからは関係者以外立ち入り禁止でーす」
村雨「取材は別のところでお願いします」
記者「そうなの?でも前秘書艦さんからは許可を…」
白露「それはここまででーす」
村雨「他の場所に案内させてもらいますねー」
記者「え、ええ……?」
春雨「富士さん、今のうちにこちらに来て下さい」
富士「あら、私は気にしないわよ?」
春雨「私達の始まりの富士さんが記事になるだなんて、そんなのはいけません…」
富士「ふぅん…貴女達が庇ってくれるのならそれに甘えようかしら」
春雨「とりあえずこの部屋で静かにしていましょう…」ガラッ
富士「…不思議ね、貴女達のことはずっと見ていたのに、分からないことの方が多いだなんて」
富士「所詮は私も艦娘……それなのに勘違いしていただけなのかもしれないわね」
富士「でも私は自分のすべきことを忘れてないわ。理想郷の扉を開いてこの世界が滅ぶのを先送りに…」
春雨「……」ガチャン
富士「……ねぇ貴女、隠れるだけなら部屋の鍵をかける必要は無いわよね?」
春雨「……」
富士「この部屋はそのドア以外に出入口が無いの。早く鍵を開けてもらえないかしら?」
春雨「……じゅるっ」
富士「ひっ!?」
春雨「貴女とは…何処かで会った気がするんですよ……」
富士「ま、待ちなさい!?貴女正気!?」
春雨「和服ロリ…美味しそう……!」
富士「私は貴女達の母親のような存在なのよ!?それなのに……!」
春雨「親を犯せる……そんな背徳的なこと、興奮するに決まってるじゃないですか!!」ガバッ
富士「いやぁぁぁぁぁぁぁぁーーーー!」
下1~3高コンマ この後の展開やその他起こったことなどを
432 : 以下、名... - 2019/09/16 23:56:07.89 SZaycTTv0 229/515春雨富士を堪能し快楽落ちさせる
ーー
白露「ヤバイヤバイ、富士さんを春雨と二人っきりにしちゃった。いっちばんマズイ事態になってるかも!」ダダダッ
村雨「富士さんってとてつもない力を持ってるのよね?春雨なんかに負けたりするかしら?」
白露「それは艦娘の体を得るまでの話でしょ?今の富士さんは超旧式の戦艦の艦娘の体だよ?」
村雨「そう言われると…」
白露「それにあたし達艦娘相手に暴力を振るうとも思えない。春雨を説得しようとはするけど…」
村雨「確かに、早く確認しておいた方がよさそうね」
ーー
白露「富士さん、無事!?」バキィッ
富士「すん…ぐす……」
春雨「はぁぁぁ…良かった……」ツヤツヤ
村雨「遅かった……」ガクッ
白露「ごめんなさい富士さん……」
春雨「富士さんのスープ…いえ、あれは例えるなら湖の清水……とても清らかで…心が癒されるような……」
白露「春雨は後でお仕置きね」キュッ
春雨「あふぅん…」カクッ
村雨「大丈夫よ富士さん、ここで何があったかなんて聞かないし、誰にも言わないわ」
富士「春雨……覚えてなさいよ………!!」
ーー