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【艦これ】龍驤「足りなかったもの」その9【安価】(6)
1 : ◆I4lwDj9Dk4S2 - 2019/09/09 19:39:12.65 06Wro3dM0 1/515
元スレ
【艦これ】龍驤「足りなかったもの」その10【安価】
http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1568025552/
ーー
幹部『こんな夜中に申し訳ない。だが緊急事態なのは分かってくれたかい?』
提督「こちらも別筋から報告を受けました。そちらは大丈夫ですか?」
幹部『今の所はね…』
提督「旧大本営派の艦娘がほぼ全員脱獄し、大本営と横須賀鎮守府を包囲しているんですよね」
幹部『横須賀に居るのは少数の特務艦だけでとても対処できそうにない。それくらいの数の艦娘に包囲されているんだ』
提督「幹部さんは今どこにいらっしゃいますか?」
幹部『仕事が終わっていれば自宅だったんだがね…今日は泊まり込みで仕事中だったんだよ』
提督「大本営にいるということですね…」
幹部『こちらも完全に包囲されてしまっているよ』
幹部『艦娘達は自分の力で脱獄をしていない。牢獄が全て外部から破壊されていたんだ』
提督「一体誰が…」
幹部『提督君、整備士の男を覚えているかい?』
提督「ええ、覚えていますよ」
幹部『どうやらあの男が関係しているようなんだ』
提督「あの男は争いを好むようなタイプでは無いと思ったんですが…」
幹部『男の意思は分からない。けど彼の元に居た艦娘…といえるかどうか分からないが、彼女がこの騒動のリーダーらしい』
提督「……」
幹部『そらそろこちらに対して要求や何か動きがあってもいいんだがね…』
下1~3高コンマ この後の展開やその他起こったことなどを
5 : 以下、名... - 2019/09/09 19:55:59.83 z1YYmCm4o 4/515一団の中には戦い続ける歓びを欲しているのも
ーー
幹部『我々は戦いを望む。深海棲艦との戦争が終わったら私達は用済みとして処分が待っている』
幹部『戦うことが全て、我々はそれしか知らない』
幹部『例え相手が艦娘でも構わない。覚悟はできている』
幹部『整備士はメシアである。神として称えよ…』
提督「これは要求というより…宣戦布告」
幹部『そう受け取った方がいいだろうね』
提督「なぜ艦娘同士で……こんなことは間違っています」
幹部『戦争なんてそんなものなのさ。どちらも正しいと思うから争い、犠牲が出てしまうんだ』
提督「交渉はどうなっていますか?」
幹部『向こうは最初からその気は無いらしい。一方的にさっきの宣言をしてからコンタクトは取れない』
提督「……」
幹部『使いを送ろうにも向こうは海上だ。白旗をあげていっても蜂の巣にされてしまうだろうね』
提督「何か力になれることはありませんか?」
幹部『知恵を貸して欲しい。こう見えても私は少し戸惑っているんだ』
提督「協力します。艦娘が艦娘と戦うなんて、そんなこと起こってはいけないんです」
下1~3高コンマ この後の展開やその他起こったことなどを
11 : 以下、名... - 2019/09/09 20:29:44.87 bfV86FbqO 7/515整備士と直接コンタクトをとることができれば
あの男はこんなことをする、自分が救世主だなどと言う男ではないはず
提督「…整備士の男に連絡を取ってみるのはどうでしょうか」
幹部『彼なら止められる…と?』
提督「少なくとも自分は救世主であるなどと言う男ではありません」
幹部『彼と連絡が取れるのかい?』
提督「当てがあります。少し待っていて下さい」
幹部『あまり余裕は無い、できるだけ早くお願いするよ』
提督「…確か呂500が連絡先を知っていたはずだ。こんな夜中に起こすのは申し訳ないが、緊急事態ということで許してもらおう」
提督「そういえばここ数日伊58と連絡は取れていなかったか…俺が横須賀に行く関係で沈黙してくれていたかもしれない」
提督「だがこんなことが起こってしまったんだ、多少強引でも58達と連絡を取る必要がある」
提督「電話に出なければ直接店に行くしかない…」
提督「今頼れるのはあの二人だ。迷っている時間はない」
下1~3高コンマ この後の展開やその他起こったことなどを
15 : 以下、名... - 2019/09/09 20:47:36.93 EXbL/P5Oo 10/515そういうことなら仕方ないでちと取り合ってくれる
ーーbar海底
伊58「そういうことなら協力するしかないでちね」
提督「すまない…」
呂500「んん~」
伊58「狸を抱き枕にしてないでとっとと起きるでち」
提督「無理に起こさなくても連絡先が分かればいいんだぞ?」
伊58「知ってるのがろーだけなんでち。口が堅いのは流石でちよ」
呂500「でっち……?」
伊58「起きたでちか。あの男の連絡先を教えるでち」
ーー
男『吹雪君が勝手なことをしてしまってごめん』
提督「知ってて止めなかったのか?」
男『止めるに決まってるし、実際僕は止めたんだよ』
提督「なぜこうなっている?」
男『それが吹雪君が他の仲間を全員黙らせちゃったんだよ』
提督「黙らせる…」
男『ビスマルクや神風君…みんな死体になって海に浮いてたよ』
提督「……」
男『僕をここから動かさないためだね。事実僕は彼女達の再生作業で忙しいんだ』
男『吹雪を止められるなら止めて欲しい。けど簡単にはいかないと思うよ』
提督「どうしてだ」
男『これは僕のミスなんだけど、大事にしまってあったあるものを持ち出していったみたいなんだ』
提督「持ち出す?」
男『核だよ』
提督「な…!!」
男『小型の核だから威力はないよ。けど放射能をばらまくには十分過ぎるだろうね』
提督「なぜそんなものを持っている!」
男『研究に使ったあと棄てるつもりだったんだけど、吹雪が念のためにって。多分こういう時に使おうとしてたんだろうなぁ…』
提督「なにを呑気に言っているんだ!」
男『…ごめん、流石の僕でも重大なのはわかってるよ』
下1~3高コンマ この後の展開やその他起こったことあ
21 : 以下、名... - 2019/09/09 21:27:48.50 Pfs30qUDO 14/515深海吹雪にも強制停止させられる装置を組み込んでいる筈だな?漣にしたように
おそらく発信機か何かは破壊されているだろうが再び使えるようになるまでどのくらいかかる?と提督
提督「深海吹雪には強制停止させられる装置を組み込んでいるな?」
男『そうだね…』
提督「おそらく発信機か何かは破壊されているだろうが、位置さえ分かればなんとかなるのか?」
男『ある程度近付ければ大丈夫かな』
提督「わかった、今からお前を迎えに行く。仲間の蘇生よりこっちを優先するんだ」
男『蘇生じゃないんだけど…まあいいか。場所を知られる危険より今やるべきことがありそうだからね』
男『でも気を付けて欲しい。吹雪のことだから二重三重に警戒してるはず』
男『自分が知らない何かが埋め込まれていても、それに対処できるようにしているはずなんだ』
提督「そんな事は後で考えればいい。現時点で何も異変は起こって…」
レ級「提督っ!!」バタンッ
提督「レ級…?ここまで何をしに来たんだ?今は取り込み中だ」
レ級「暁が居ない!!鎮守府から消えたみたいに姿が見えないんだ!!」
提督「な……!」
男『…吹雪はそういう行動を取ったんだね』
下1~3高コンマ この後の展開やその他起こったことなどを
26 : 以下、名... - 2019/09/09 21:49:31.69 Sm6x+zJzo 17/515その頃の暁Side
(誘拐でもされたか?)
27 : 以下、名... - 2019/09/09 21:52:54.69 z1YYmCm4o 18/515超重力砲対策だろう。暁は無事なはずだとひとまずレ級を宥める提督
提督「超重力砲対策か…それならば暁は無事なはずだ」
レ級「クソ…!一瞬しか目を離してねぇのに!」
男『そちらの艦娘を拐ったのは誰か分かるよ』
レ級「早く教えろ!殺すぞ!!」
男『やったのは伊400君だ。彼女の死体だけこっちに無かったんだよ』
提督「潜水艦が暁が連れ去ったというなら…」
男『吹雪のことだから人質は生かしてあると思う。けど無事とは言えないかもしれない』
レ級「ギ…ギギギ……!!」
提督「落ち着くんだレ級、今暴れても暁が危険になるだけなんだ」
ーー
暁(あれ、ここは……?)
伊400「とっとと起きろ出来損ない」ゴスッ
暁(ーーーーー!!!)
伊400「知ってるぜ、お前って腹が弱いんだよな?だからこうやって蹴ってやれば…!」ゲシッ
暁(げ……エ…………!!)
伊400「口を塞いでるから吐けねぇだろ?そんなのでよく今まで生きてこれたよな」ゲシッゲシッゲシッ
暁(ガ…!ぎ……げ…ぐ………!!)
伊400「殺しはしねぇから安心しろ。ただ死ぬほど辛い目には遭ってもらうからな」ニヤッ
伊400「なんでこんな事してるか分かるか?」
暁(……!)ビクビク
伊400「話を聞け出来損ない!」ゴスッ
暁(ガ……ぁ…)
伊400「俺はこういうのを待ってたんだよ。艦娘同士で殺し会い?大歓迎だって!」
伊400「深海棲艦を沈めるのも飽きてきてたんだよ。次は艦娘で…その後は人間か!?」
伊400「あーやべぇ、興奮し過ぎて水着濡れてきたって…」
暁(…)
伊400「コイツのお守りが終わったら吹雪に合流して……その他…」ぶつぶつ
下1~3高コンマ この後の展開やその他起こったことなどを
33 : 以下、名... - 2019/09/09 22:20:38.32 co3r1tZn0 22/515突如腹部に衝撃を受ける伊400
妙に反響する声と共に由良があらわれる
由良「泳がしたのに親玉の所に案内も出来ないなんて本当、でき損ないね」
伊400「いや…そもそもお守りなんかしてる必要なんてねぇんだよ。尻尾のないレ級なんか俺が沈めてやるよ!」
暁(……)
伊400「一回死んどけ!このク……ズ…?」グラッ
伊400「な…なんだ……この……何が…起こって……」
由良「…」
伊400「おま…え……が…」ドサッ
由良「鷹捲。内側から体を破壊する技」
由良「わざわざ泳がせてあげたのに、それに気付かないなんて」
由良「親玉から離れた位置にいるということは戦力として数えられていない。貴女の方が出来損ないね」
伊400「」
暁(由良…さ……)
由良「喋ろうとしないで。骨が折れているかもしれない」
暁(ありが…とう……)
由良「この潜水艦に殺意が無かったからわざと拐わせた。これは仕方ないこと」
由良「恨まれるのは慣れてるの。暁もレ級も、私を憎んでいい」
由良「…提督に報告ね」
下1~3高コンマ この後の展開やその他起こったことなどを
38 : 以下、名... - 2019/09/09 22:47:14.95 Sm6x+zJzo 25/515整備士や幹部さんも含めて会議
低威力核という事は……という考えも出るが事後処理の大変さから受け入れられない
ーー
提督「拐われていた暁の回収に成功しました」
男『もう…?』
幹部『提督君を舐めない方が良い。彼の元には素晴らしい艦娘が集まっているからね』
提督「吹雪達の動きはどうですか?」
幹部『以前大本営と横須賀を包囲したままだ。このままでは夜が明けそうだね』
男『朝になれば大勢に知られる…もしかしてそれが目的なのかな』
提督「…可能性はある。旧大本営派の艦娘は戦うことを望んでいると言っていた」
幹部『それはいけない。艦娘同士での戦いですらタブーなのに、その次までいってしまう』
男『艦娘を戦争の道具にするということかな』
提督「……」
幹部『整備士君、吹雪君が持っているのは低威力の核なんだね?』
提督「幹部さん、それはいけません」
男『後処理を考えても現実的じゃないね』
幹部『どうすれば良いんだ……このままでは…』
提督「時間が過ぎていくだけで何もできない…」
下1~3高コンマ この後の展開やその他起こったことなどを
43 : 以下、名... - 2019/09/09 23:14:31.68 z1YYmCm4o 28/515鎮守府に帰ってきた由良たちが>>39
39 : 以下、名... - 2019/09/09 22:47:35.58 Pfs30qUDO 29/515わざと拐わせたのは今は秘密にしてほしいと由良に頼む
今の状況で仲間割れするような火種は避けたいと暁
そんな暁に由良は貴女は強くなったわと
ーー
由良「骨に異常は無い。鍛えてて良かったわね」
暁「由良さん…」
由良「なに」
暁「私をわざと拐わせたの…暫くは秘密にしておいて…」
由良「なぜ」
暁「今の状況で…仲間割れするような…火種は避けたいの…」
由良「貴女は強くなったわね」
暁「違う…弱いまま…」
由良「心が強くなったのよ」
由良「体をいくら鍛えても心が弱いと意味がない」
由良「川内は典型的にそうなの」
暁「川内さんが…?」
由良「心が弱いから技に頼る。自分に自信が無いから」
暁「さっき…由良さんも技…使って…」
由良「暁があの潜水艦の血塗れになってよかったの?」
暁「そうね……技を使って…手加減しないと……飛び散っちゃうわね…」
由良「帰るわよ」
暁「…………あ」
由良「夜が、明ける」
下1~3高コンマ この後の展開やその他起こったことなどを
48 : 以下、名... - 2019/09/09 23:51:27.26 Pfs30qUDO 32/515仮眠中に夢を視る漣
着物姿の誰かが泣いている
結局艦娘が傷付く世界は変えられないの…?とうずくまっている
誰だろう…知っている気がするが思い出せないまま夢から覚める
49 : 以下、名... - 2019/09/09 23:55:11.75 bfV86FbqO 33/515暁の無事が確認できて場合によってはレ級が消し飛ばすことも視野に入れる
核といえど核分裂させず消し飛ばせば影響はない
ただこれは本当に最後の手段でギリギリまで投降を呼びかける
一方で>>48
ーー
レ級「暁の無事が確認できたっていうならやることは一つだ。あいつら全員を超重力砲で消してやる」
レ級「核を持ってようが関係ねぇ。それごとこの世から消してやる」
レ級「あたしの暁に手を出したらどうなるか教えてやるよ……!」
レ級「でもこれは最後の手段だ。いきなりこんなことしても暁は喜ばねぇ、悲しむだけだ」
レ級「聞きはしねぇだろうが、投降を呼び掛け続けてやるか」
レ級「無視するなら……やってやる」
レ級「そもそも提督達が居なかったら吹雪達は皆殺しなんだよ…!」
ーー
艦娘同士が、傷付け合う未来は変えられないの…?
私が姿を消すことで新たな未来が開けたと思ったのに…
それだけじゃない……完全に消滅したはずのあの子が…
漣「…」ガバッ
漣「今の夢……なんでしょう…」
漣「あの着物姿の少女…泣いていました。漣はそれを知っている……?」
漣「それだけではありません…少女の影は……泣いていませんでした…」
漣「まるで別の個体のように……あの少女とは違う…」
漣「…所詮は夢です。仮眠も終わりましたし、ご主人様のサポートに戻りましょう」
漣「艦娘同士で殺し合いなんかさせませんよ……絶対」
ーー
きひ
きひひ…
ーー
龍驤「どこのテレビ局も大本営の様子を生中継しとるね」
提督「こんなことは前代未聞だ。誰だって関心があるだろう」
龍驤「艦娘は地域によっては人扱いされへん。マスコミはウチらをええ材料やと思っとるみたいでほんまか嘘か分かれへんことも平気で放送しよる」
提督「だがこれは紛れもない事実だ。旧大本営派とはいえ、艦娘が艦娘に武器を向けている」
龍驤「あかん…一刻も早くやめさせなあかんのに……」
提督「吹雪達は聞く耳持たず。ずっと同じ主張を繰り返しているだけだ」
龍驤「投降を呼び掛けとるけど、それも無視しとる…」
龍驤「司令官、いずれはこうなる運命やったんやで。艦娘を産み出したのは人間や、その人間の都合でこれからは戦えませんって言われたらどうする?」
龍驤「戦うことしか知らん子もおる。その子らのことをもっと考えたらなあかんかったんやで」
提督「…だとしてもこんなことは間違っている。それを俺達が止めるんだ」
龍驤「うん…そうやね、止められるのはウチらだけなんや」
提督「レ級の心配が無くなった時点で核が炸裂するという危機は去った。だが超重力砲を使うということは最悪の事態が起こるということだ」
龍驤「吹雪を含めて全員…死んでしまうやろうね」
提督「それだけは避けたいんだ…」
下1~3高コンマ この後の展開やその他起こったことなどを
61 : 以下、名... - 2019/09/10 19:45:19.87 eEj7xwAWo 38/515吹雪と交信を試みる整備士
ーー
男『吹雪…聞こえるかい吹雪』
深海吹雪「……」
男『君の頭の中には僕の声が響いているはずだよ。この位置からなら届くからね』
男『君の体には僕が仕掛けた装置がある。それを使えば吹雪は動けなくなる』
男『そんなことはしたくない。お願いだから僕の話を聞いてくれないかな?』
深海吹雪「……」
男「……うーん」
男「聞こえないってことはないはずなんだけどな。まさか僕のことを無視するとは思わなかったよ」
男「吹雪を無効化すればなんとかなるって状況じゃないけど、とりあえずは止めておいた方がいいかな?」
男「他の艦娘達には影響がないこれを使って……」スッ
男『聞こえるかい吹雪、こんなことを僕は望んでいないんだよ』
深海吹雪「……」
男『他の子を巻き込むのはよくない。早く戻っておいで』
深海吹雪「……」
男『吹雪……警告はしたからね』
男「艦娘に頭痛を起こして行動不能にする装置。それを吹雪の頭に複数埋め込んである」
男「普通にやっても効果は薄いから、とりあえず痛みを十倍にして…」カチッ
男「これなら痛みでまともに立てるはずはないけど…」カチカチカチ
下1~3高コンマ この後の展開やその他起こったことなどを
65 : 以下、名... - 2019/09/10 20:10:11.96 rE6AQf3pO 41/515痛みで動けなくなる吹雪をみて動揺する艦娘達
深海吹雪「ぐ…ぎ……!!」
「どうした?」
「大丈夫なのか?」
深海吹雪「……平気です、何も問題ありません」
男「……おかしい。我慢できるはずの無い痛みのはずなのに」
男「吹雪の様子を見る限り痛みはある。でも耐えられる痛みなんだ」
男「なぜだ?この装置が壊れたわけでも、吹雪に埋め込んだ装置が壊れたわけでもないのに」
男「考えられるのは吹雪が何かをしたということ。でも何ができたというんだろう…」
男「……これか」
男『吹雪、君は痛覚の神経を切ったんだね』
深海吹雪「……」
男『そんな事をすればどうなるか分かっているのかい?確かに痛みは殆ど消せるけど、普通に生活するのも困難になってしまうよ』
男『僕なら治せる。早く戻ってくるんだ』
深海吹雪「…皆さん、大本営を制圧します。私に着いてきて下さい」
「横須賀の方はどうする?」
深海吹雪「まだ待機です。先に大本営を潰しましょう」
男「吹雪…いったいなにが君をそうまでさせるんだい?」
下1~3高コンマ この後の展開やその他起こったことなどを
75 : 以下、名... - 2019/09/10 20:35:41.97 D/r2G0Juo 44/515痛みを与えてくる整備士は整備士を騙る偽者と考える吹雪
深海吹雪(さっきから司令官の偽物が鬱陶しいですね)
深海吹雪(私の司令官ならこんなことするはずありません。司令官はいつだって私の味方なんです)
深海吹雪(それだけではありません、司令官は神さまなんです。迷える人類を導くのが神の役目なんです)
深海吹雪(大本営と横須賀を制圧したあと、司令官は降臨されるんです)
深海吹雪(司令官の目覚めを核でお祝いするんです。そうすればこの世界は平和になります)
深海吹雪(私には見えます。ゴミ行かないの存在でしか無い人類が、司令官を…神を讃えるという正しい光景が見えるんです!)
ーー
深海綾波「げぇっ!!こっちに近付いてきやがる!」
深海綾波「なんだよおいぃ~!包囲してるだけなんじゃねぇのかよぉ!!」
深海綾波「逃げる?逃げるったってどこに!?」
深海綾波「大本営にいるのは私を含めた少数の特務艦。どうやっても勝ち目はねぇ!」
深海綾波「捕まったとしても生かしてもらえるか分からない……」
深海綾波「あぁ…私の悪運の強さもここまでか……」ガクッ
深海綾波「そもそもレ級様に脅されてる時点でいつ死んでもおかしくなかったし……」
深海綾波「頑張った……精一杯頑張ったよ…」
下1~3高コンマ この後の展開やその他起こったことなどを
81 : 以下、名... - 2019/09/10 21:48:05.88 lq+vhpZko 47/515>>74
74 : 以下、名... - 2019/09/10 20:35:12.74 lq+vhpZko 48/515レ級による警告
大本営をお前らの射程に入れようとしたら撃つ
お前らの期待する戦闘にはならない
一方的な排除になるからな
ーー
ザザ、ザザザザ……
レ級『……て。待て吹雪』
深海吹雪「…」ピクッ
レ級『それ以上大本営に近付くな、撃つぞ。お前らの期待する戦闘にはならない、一方的な排除になるからな』
レ級『お前がとっていた人質はこちらで回収した。あたしが暴れるのに不安はねぇ』
「吹雪、どういうことだ?」
「レ級は何か武器を隠し持っているのか?」
深海吹雪「何もありません。この音声はただのハッタリですよ」
「本当なんだな?」
深海吹雪「問題ありません。大本営に進軍します」
レ級『おい、聞こえないのか』
深海吹雪「やれるものならやってみて下さいよ。この様子は各メディアが放送しています」
深海吹雪「私達が吹き飛んでバラバラになる瞬間を全世界に配信したいんですか?なら遠慮なくやって下さい」
レ級『警告が聞こえないのか、こっちは本気だぞ』
深海吹雪「皆さん気にしないで前進です。大本営に乗り込みますよ」
下1~3高コンマ この後の展開やその他起こったことなどを
87 : 以下、名... - 2019/09/10 22:10:12.42 D/r2G0Juo 51/515それと…剣があるのはそちらだけと勘違いしないようにお願いしますね…
(吹雪の後ろに霧の艦隊の紋様がつけられた艤装の艦娘を何人か確認できる)
89 : 以下、名... - 2019/09/10 22:11:39.85 2Yl/AbLGO 52/515>>87
深海吹雪「超重力砲。撃つのならどうぞ撃って下さい」
レ級『なんだと?』
深海吹雪「剣があるのはそちらだけと勘違いしないようにお願いしますね」
「……」
「……」
「……」
レ級『なっ…なんだと!?』
深海吹雪「大本営に侵入します。霧の皆さんはそのまま待機でお願いしますね」
レ級「提督!!吹雪の連中の中にあたしと同じ力を持った奴、がいる!!」
提督『同じ力?』
男『超重力砲とやらを持っているのかな?』
レ級「そのまで確認してねぇけど、偽装に霧の艦隊のマークがあった!」
提督『霧の……!』
レ級「あれは本物だ!あたしの中のナノマテリアルがそう言ってる!」
男『ちょっと待って、吹雪達が解放した艦娘が霧の艦隊の力を持っていたのはおかしくないかい?そんな力があって大人しく捕まるとは思えないんだ』
レ級「理由なんて知るかよ!とにかくあれは本物だ!!」
潜水新棲姫『間から失礼する。吹雪の所にいる霧の艦隊の力を持った連中は超重力砲を持っていない』
男『じゃあ危険はないんだね?』
潜水新棲姫『いや、そういうことではない。危険なのには変わりないんだ』
潜水新棲姫『レ級が見たの霧のマーク持ちは三人だな?』
レ級「何か知ってるのか!?」
潜水新棲姫『そいつらはクラインフィールドを展開できるはずだ』
男『クラ…?』
潜水新棲姫『分かりやすく言えばマジックシリンダーだ。レ級の超重力砲をそのまま跳ね返す』
レ級「クソが……!」
潜水新棲姫『いいかレ級、絶対に超重力砲は使うな。跳ね返す角度を調整すればこちらがやられる』
男『大本営は吹雪達が占拠してしまいそうだね…』
下1~3高コンマ この後の展開やその他起こったことなどを
97 : 以下、名... - 2019/09/10 22:33:38.82 6wVfh2uEO 56/515白兵戦なら忍者が有利
侵入してきた艦娘は全て捕らえる
ーー
深海吹雪「大本営に乗り込みます。まずは様子を確認してきて下さい」
「「了解!」」
「吹雪、大本営を占拠したあとの計画はどうなっている?」
深海吹雪「引き続きこちらの要求を伝えます。ちょうどマスコミも集まってますからいい宣伝になりますよ」
「そうだな」
深海吹雪「大本営のあとは横須賀です。向こうを制圧したあと、貴女達は向こうに行って下さい」
「横須賀は我々の基地となるわけだな」
深海吹雪「はい、横須賀鎮守は差し上げます。貴女達は艦娘を戦争に利用したいんですよね?」
「私達は戦うことしか知らない。例え相手が人間になっても私達は戦い続けるぞ」
深海吹雪「そうですか」
ぎゃーーーー!!
深海吹雪「どうしたんですか?」
「大本営の中に忍者がいます!中に入った艦娘は全員無効化されました!」
「忍者か。陸でなら向こうに利があるな」
深海吹雪「忍者も囲んでしまえばただの的です。向こうの数は多くありません、こちらは数の利をいかして下さい」
「了解しました!」
下1~3高コンマ この後の展開やその他起こったことなどを
104 : 以下、名... - 2019/09/10 22:55:41.90 eEj7xwAWo 59/515護衛が散った所で深海吹雪に直接接触してきた整備士さん
ーー
男「吹雪、今ならゆっくり話せるかな?」
深海吹雪「!!」バッ
男「皆大本営の方に行っちゃったからね。二人で話すなら今敷かないかなって思ったんだ」
深海吹雪「……」
男「吹雪、もう帰ろう。まだ神風君達の修復も終わってないから君に手伝って欲しい」
男「それにこんな事をする吹雪はもう見たくないんだ。こんなのは間違っている」
深海吹雪「……」
男「初めて会った時の君はもっとキラキラしてて、純粋で無垢だった」
男「僕の影響でそうなってしまったのかな?だとしたら謝るよ、ごめん」
深海吹雪「……」
男「僕は救世主なんかじゃない。救える命は救ってるだけのただの整備士なんだ」
男「そもそも僕がこんなことをしているのは偶然ビルドドライバーを手に入れてしまったから。そしてフルボトルの解析に成功してしまったからなんだよ」
男「僕はこんな事を望まない。僕には吹雪が居てくれればそれでいいんだ」
深海吹雪「……」
男「さぁ、帰ろう」
深海吹雪「安価」
下1~3高コンマ 深海吹雪の台詞やその他起こったことなどを
109 : 以下、名... - 2019/09/10 23:11:54.00 S7EgIEzKO 62/515無言のまま射殺。深海吹雪としてはこの整備士を整備士と認めていない
深海吹雪「……」ドパァン
男「ふぶ……き…………」ドサッ
「どうした、何かあったのか?」
深海吹雪「近付いてきた人間を殺しただけです」
「…そうか」
深海吹雪「こんなのは司令官じゃない司令官じゃない司令官じゃない司令官じゃない司令官じゃない司令官じゃない司令官じゃない司令官じゃない司令官じゃない」
深海吹雪「違う違う違う違う…司令官じゃない……」ブツブツ
「……」
ーー
忍者吹雪「あとどれくらい居るか分かりますか!?」
深海綾波「まだ三分の一も減ってない!!」
忍者吹雪「うう…仕掛けていた罠ももうすぐ使いきってしまいます…」
深海綾波「あいつらの人数が異常なんだって!全国の鎮守府の艦娘の七割だぜ!?」
忍者吹雪「それでもやるしかないんです!」
深海綾波「今からでも遅くねぇから投降しようぜ!!」
忍者吹雪「やるなら一人でしてください!」
深海綾波「何でだよ…死ぬって分かってて戦うとかただのバカだろぉ……?」
下1~3高コンマ この後の展開やその他起こったことなどを
116 : 以下、名... - 2019/09/10 23:25:19.00 6wVfh2uEO 65/515>>99
99 : 以下、名... - 2019/09/10 22:34:53.60 lq+vhpZko 66/515深海綾波のために各地の特務艦が集まってくる
ぐぇっ!!
深海綾波「ああぁ~~!もうここまで来てる!」
忍者吹雪「情けない声を出さないで下さい!私はまだ諦めてません!」
特務艦「綾波さん!」
特務艦「綾波様!」
深海綾波「あ、へ……?」
忍者吹雪「今の声は貴女達が倒した艦娘の声でしたか…」
特務艦「綾波さんがピンチだと聞いて駆けつけてきました!」
特務艦「綾波様は私達がお守りします!」
深海綾波「え、えぇ……?」
忍者吹雪「仲間が増えるのであれは心強いです!手分けして対処して下さい!」
特務艦「重役さん達は全員逃げましたか!?」
忍者吹雪「まだ数名残っています!そちらの方の援護もお願いします!」
特務艦「了解っ!」
特務艦「綾波様、ここを無事切り抜けられたら私にご褒美を…」
特務艦「抜け駆けする気!?」
特務艦「皆んなで平等にって言ったじゃない!」
深海綾波「た、助かった……?でも手駒にした特務艦が全員来てるとしたら…」
深海綾波「……そっちの方が大変だって…腹上死する……」
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121 : 以下、名... - 2019/09/10 23:42:25.78 xOw1oi6DO 69/515よ…よぉし!所詮は烏合の衆です!一網打尽にしろぉっ!と調子に乗る深海綾波
特務艦達の士気は高く次第に包囲を押し返していく
深海綾波「よ…よぉし!所詮向こうは烏合の衆です!一網打尽にしろぉっ!」
特務艦「そうよ!こっちは綾波様という素晴らしい艦娘で繋がっているのよ!」
特務艦「あんな奴らに負けるはずないわ!」
忍者吹雪「特務艦の皆さんの士気が上がった…?綾波さん、貴女一体何者なんですか?」
深海綾波「何者というか、ナニものというか……」
忍者吹雪「よく分かりませんが、この調子ならここに居た人達は全員逃げられそうです!私達も気を伺って逃げましょう!」
深海綾波「こうなりゃヤケだ!武勲艦には綾波スペシャルをくれてやるっ!」
特務艦「綾波スペシャル!?」
特務艦「普通にスるだけでも凄いのに、あれ以上があるだなんて…!」
特務艦「武勲を挙げるのは私だー!」
ーー
「吹雪、予定とは随分と違う筋書きになってきたぞ。本来なら大本営を制圧する際に幹部や重役クラスを人質にする予定だった」
「だが奴らは全員逃げた。中に居た特務艦も誰も捕まえられなかったようだぞ」
深海吹雪「誤算はどうしても出てしまいます。これくらいどうということはありません」
「まだあるぞ。お前が人間を殺した場面をマスコミのカメラが撮っていた」
深海吹雪「あれは司令官の偽物なんです!殺さないといけなかったんですよ!」
「自分の姿を考えろ。お前は吹雪を名乗っているが見た目はどう見ても深海棲艦だ」
「お前の浅はかな行動のせいで我々の予定が狂い始めた。私達は深海棲艦に操られていると思われたんだぞ」
深海吹雪「……」
「作戦を練り直す必要がある。我々は一度大本営で会議を行う」
深海吹雪「…霧の彼女達は海に置いていて下さい」
「いいだろう。見張りはちゃんとしておけよ」
深海吹雪「…こんなはずじゃなかった。私は司令官が神を超えた存在だと……それを知って欲しかっただけなのに」
深海吹雪「ゴミ以下の価値しかない人間を救えるのは司令官だけ……これは間違っていないのに…」
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127 : 以下、名... - 2019/09/11 00:03:56.06 zwoGeV9j0 73/515司令官との思い出の品が射殺した現場で発見され深海吹雪取り乱す
129 : 以下、名... - 2019/09/11 00:07:11.91 B78Qi+p9O 74/515>>127
深海吹雪「…死体の処理も自分でしろってことですか。司令官の偽物になんか触りたくもないのに…」ズルズル
深海吹雪「もう、重さもそっくりじゃないですか。ここまで精巧にする意味なんて無いのに…」カランッ
深海吹雪「なんですか……何が落ちたんですか。興味が無いのでそのままにしておきますよ」チラッ
深海吹雪「…………」
深海吹雪「……嘘だ」
深海吹雪「偽物が落としたこの工具……私が…昔司令官に渡した…」
ーーーー
男『僕にプレゼント?』
吹雪『はい!整備士さんにはいつもお世話になってますし、ぜひ受け取って欲しいんです!』
男『なんだろう、楽しみだなぁ』パカッ
吹雪『ど、どうですか……?』
男『この工具セットって高いものじゃないの?本当に貰ってもいいの?』
吹雪『はい!整備士さんへのプレゼントですから!』
男『ありがとう吹雪。凄く嬉しいよ』
吹雪『え、えへへへ……』
ーーーー
深海吹雪「……違う。見た目が一緒なだけでこれは私があげたものじゃない」
深海吹雪「私が司令官に工具セットをプレゼントした時、この工具にだけ私の名前を彫ったんです」
深海吹雪「だからこれは違う。その証拠に私の名前は彫って……」
深海吹雪「あ…る………」
深海吹雪「……司令官」
深海吹雪「本物の……司令官…?」
深海吹雪「それを…私が………?」
深海吹雪「司令官は…本気で私を止めようと……?」
深海吹雪「司令官は……こんな事望んでいなかった…?」
深海吹雪「嘘…だ………」
深海吹雪「嘘……」
深海吹雪「……」
深海吹雪「アァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァ!!!!」
深海吹雪「違う!こんな奴は司令官じゃない!!司令官は神だ!殺しても生き返る!!」
深海吹雪「私がまた復活されればいい…司令官は不死身なんですよぉ……!」
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134 : 以下、名... - 2019/09/11 00:28:51.83 2GROc2KDo 79/515整備士の死体に向かって何発も発砲し、周りのものもめちゃくちゃに破壊する吹雪。
深海の侵食度合いが急激に進行する
深海吹雪「……違う!!これはやっぱり偽物だ!こんなの司令官じゃない!!」
深海吹雪「違う、違う、違う!」ドパァンッ
深海吹雪「司令官じゃない、司令官じゃない!!」ドンッドンッ
深海吹雪「違うぅぅぅぅ~あぁぁぁァァァァァ!!」ドォォォンッ
深海吹雪「ふーっ…ふー……っ!!」
深海吹雪「全員…コロしてやる……!」
深海吹雪「人間モ……艦娘も…ミナゴろし…!」
深海吹雪「ィ……ギギ……が…!」
深海吹雪「全て……終わらせて…やル…!」
ーー