1 : 名無しさ... - 24/11/04 10:21:31 KD4I 1/12ユッキとプロデューサーが事務所や夜空の下で語り合うだけのSSです。横浜ベイスターズ優勝記念で書き上げたのでめっちゃ短いです。
前作 モバP「大阪人ズと戯れる」
https://ayamevip.com/archives/58746882.html
元スレ
姫川友紀「熱き星たちよ」
http://wktk.open2ch.net/test/read.cgi/aimasu/1730683291/
今だけは横浜ファンのプロデューサー(以下P)「あと3人か……頼むで森原」
ドアガチャ
ユッキ「ふぃー、寒い寒い……あ、プロデューサー!ベイスターズはどう?」
P「おかえりユッキ、大量リードであと3人や」
ユッキ「そっかぁ、ってことは……?」
P「そうやな、ほんまにその時が近づいてるんや」
ユッキ「いよいよなんだね……26年ぶりの横浜優勝」
P「じっくり見守るか……いつの間にかあと一人や」
ユッキ「柳田かぁ、これが最後の打席になるのかな」
カラブリサンシン! ワァァァァッ!!
P「ほんまにやりよった……」
ユッキ「やったよプロデューサー!横浜優勝!」ダキツキッ
P「せやな……あんなにソフバン有利って言われてて本拠地で連敗したのに、よう4連勝したわ」
ユッキ「シーズン中はずっとエラーしてたのに守備も良くなってたよねぇ」
P「投手陣も覚醒してたわ、しかも正捕手おらんのに何であんだけ抑え込めるんや」
ユッキ「ほんと!強くなったよね、ベイスターズ」
P「ところでユッキはホークス応援せんでよかったん?」
ユッキ「え?何で?」キョトン
P「いや、キャッツを倒して勝ち上がってきたしそこはええんかなーって」
ユッキ「んー……実はね、あたしはベイスターズがそこそこ好きなんだ」
P「村田とかくれたから?」
ユッキ「まぁそれもちょっとあるけど……一番は、DeNAが買って中畑さんが監督になって、チームが変わったからなんだ」
ユッキ「それまでのベイスターズってひどいチームだったってのは知ってるよね?」
P「内川にボロカス言われてた時代やっけ?横浜を出る喜びだの何だの散々言われてたよな」
ユッキ「そうそう、本当にいいところなんてほとんどないって感じのチームだったんだ。でも、DeNAが親会社になって中畑さんが監督になってからベイスターズは変わったんだ。みんな必死に戦うようになって、ファンの人も増えた。ガラガラだったハマスタが毎試合満員になるくらいにさ。
ユッキ「それ見てたら何だかかっこいいなって思えて、あたしもこんなアイドルになれたらなって思うようになったんだ。頑張って頑張っていーっぱい頑張って、みんなから応援してもらえるようなトップアイドルに!」
ユッキ「あたしはずっとキャッツファンだけど、ベイスターズがアイドルとしての目標だよ!」
P「ユッキ……成長したな」
ユッキ「成長?」
P「あのがむしゃらに感情のままに突っ走ってるだけやったユッキが、ちゃんと考えてトップアイドルになろうとしてるなんて……」グスン
ユッキ「ひどい!」プクー
P「冗談や冗談、ユッキが意外と気配り上手で周り見て行動してくれてるのは一番近くでずっと見てたから知っとるよ」
P「ただまぁ、ここまで自分のことを真面目に考えてるのは意外やったな。良くも悪くもユッキは人のために何かをするのが好きやし、それが自分から出来る子やから」ポフッ
ユッキ「……ありがと」
P「珍しくガチ照れしとる、顔真っ赤やぞ」
ユッキ「うるさい」プクー
P「子供か」
P「……ちょっと外でーへん?」
ユッキ「外?」
P「うん。寒いけど熱燗もたまにはええやろ」
ユッキ「熱燗!いいねぇ、飲もう飲もう!」
P「たまに飲むとめちゃくちゃ美味いよなぁ」グビッ
ユッキ「ビールもいいけど、おちょこで飲む日本酒もオツだよねぇ」
P「流石に準備できひんかったけど、これにブリ大根とかあったら言うこと無いよな」
ユッキ「ブリ大根!いいねいいね、後で作ろ!」
P「……ところでユッキさんや、あなた料理得意やったっけ」
ユッキ「ふっふっふ、あたしには代打プロデューサーって秘策があるからね!」
P「おい」
ユッキ「で、何で外に行こうってなったの?」
P「忘れとったわ。一回上見てみ?」
ユッキ「上?……すごっ」
P「この辺意外と星見えるんよ。今だけは俺らのためだけの、満天の星空や」
ユッキ「綺麗、だね」
P「せやろ。たまにはのんびり星を見るのも悪くないもんや」
ユッキ「そこは『でもユッキの方が綺麗やで』って言ってほしかったんだけどなぁ」ツンツン
P「言いません、しかもそんなキザなこと言うたことないがな」
ユッキ「ちぇー」プクプクー
P「子供か」
ユッキ「あのさ……」
P「ん?」
ユッキ「あたし、あの熱く燃える星みたいに、夢を追いかけて輝くトップアイドルになってみせるから!その時はちゃんとさっきみたいに言ってよね、プロデューサー!」
P「ああ、楽しみに待ってるしそうなれるように俺も頑張るから……その時まで、俺にユッキを支えさせてな!」
翌日2人して風邪をひき、看病に来たありすにしこたま怒られ、さらに残っていたブリ大根まで食べられましたとさ。
おしまい。
12 : 名無しさ... - 24/11/04 10:34:20 KD4I 12/12書いてるうちに何か告白じみたことしてる気がする……ベイスターズ優勝記念SSのはずがどうしてこうなった
完結報告してきます