【関連】
【艦これ】龍驤「足りなかったもの」その7【安価】(5)

2 : ◆I4lwDj9Dk4S2 - 2019/06/23 19:41:09.75 vY+8uYnE0 1/481

元スレ
【艦これ】龍驤「足りなかったもの」その8【安価】
http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1561286388/

4 : ◆I4lwDj9Dk4S2 - 2019/06/23 19:59:06.79 vY+8uYnE0 2/481

ーー

「大本営の様子はどうですか?」

長門(何か不穏な動きを感じる。それが何かまでは分かっていない)

「それでは、一部の鎮守府に支援が届いていない件はご存知ですか?」

長門(知っている。この鎮守府を含め物資が不足している所がある)

「ウォースパイトさんの鎮守府もその様子でした。他にも天城さんの鎮守府など知り合いの鎮守府も同じ状況だそうです」

長門(全ての鎮守府がそういう状況ではない。きちんと支援が送られている所もある)

「これはどういうことなのでしょうか?」

長門(私の推測でよければ教えよう)

「ぜひお願いします」

5 : ◆I4lwDj9Dk4S2 - 2019/06/23 20:05:37.86 vY+8uYnE0 3/481

長門(大本営は鎮守府の選定に入ったんだ)

「何を選ぶんですか?」

長門(自分達に都合よく動いてくれる鎮守府を残し、後は放置。最悪処分だろう)

「そんな事をすれば深海棲艦の侵攻を許す事になります」

長門(今の大本営は深海棲艦を脅威とも何とも思っていない。新兵器を使えば全て解決する)

「…この鎮守府はいらないという判断なんですね」

長門(いらないというよりは都合が悪いんだろう。これからの大本営にとってな)

6 : ◆I4lwDj9Dk4S2 - 2019/06/23 20:08:58.39 vY+8uYnE0 4/481

「大本営は何をするつもりなんですか?」

長門(まともでない事は確かだろう)

「…歴史は繰り返すというやつでしょうか」

長門(そうで無いことを祈るしかない)

「……」

長門(お前の心配は分かる。だが我々ではどうすることもできないんだ)

下1~3高コンマ この後の展開やその他起こったことなどを

8 : 以下、名... - 2019/06/23 20:12:09.56 2OkfcmTDO 5/481

八島は強力で破壊も難しいが無尽蔵に撃てる訳ではないはず
撃つ為の資源を大本営は何処から得ているのか調べる

10 : ◆I4lwDj9Dk4S2 - 2019/06/23 20:26:38.31 vY+8uYnE0 6/481

ーー

幹部「大本営が所持している兵器八島。あれは核を燃料にして動いている」

幹部「下手に壊せば日本は崩壊。我々に向けられれば為すすべもなくチリとなる、恐ろしい兵器だよ」

幹部「現状で壊す方法は無い。発射権限を奪うくらいしか無力化する方法は無いんだよ」

龍驤「大本営はそれを使って何をするつもりなんよ?」

幹部「思い当たる節が多過ぎて一つに絞れていないんだ…」

提督「……」

11 : ◆I4lwDj9Dk4S2 - 2019/06/23 20:31:11.53 vY+8uYnE0 7/481

幹部「核燃料も何処から手に入れているか分からない。そもそも現時点でどれくらい保管されているかも何も分からないんだ」

龍驤「既に十分な量を蓄えてるかもしれんのか…」

幹部「これ以上は私でも調べられなかった。八島の事を知っているのは大本営の中でかなり上の人間だけだね」

提督「…我々も八島に撃たれる可能性はあるんですね」

幹部「無いとは言い切れない。ここは大本営の思想とは違うと判断されてしまったからね」

龍驤「大本営は戦争仕掛ける気か」

幹部「……幹部としてその質問には答えられないね」

龍驤「ほんなら人間に聞く。駆逐棲姫の夫として答えてや」

12 : ◆I4lwDj9Dk4S2 - 2019/06/23 20:36:14.79 vY+8uYnE0 8/481

幹部「…八島の射程はまだ短いと考えられる。それが伸びて日本の反対側、地球全体を射程内に入れられるならそれを使うだろう」

幹部「大本営は世界を掌握するつもりなのかもしれない」

龍驤「…何を考えとるんや」

幹部「日本としては戦争を仕掛けられない。だから大本営が日本から独立、その後宣戦布告…様々なシナリオが考えられる」

提督「…阻止するには八島をどうにかするしか無いんですか」

幹部「無理だ。ある場所も分からないし、機密性が以上な程高い。無理に知ろうとすればこちらが消されてしまう」

龍驤「ウチらは黙って見てるしか無いんか…!」

幹部「…今はどうにもできないね」

下1~3高コンマ この後の展開やその他起こったことなどを

13 : 以下、名... - 2019/06/23 20:42:06.89 Tt2B6nQPO 9/481

菊月、島風提督、信濃、若葉の作戦会議

16 : ◆I4lwDj9Dk4S2 - 2019/06/23 20:58:13.31 vY+8uYnE0 10/481

ーー

信濃「女幹部の目標は?」

菊月「八島の完全掌握。無効化及び破壊は不可能だ」

若葉「何処にあるのか分かっているのか」

菊月「その為にコイツを使う。おおよその位置は分かったか?」

島風提督「防衛ラインと配置されている艦娘などを一枚の地図にまとめた。その結果円を描くように配置されていた」

信濃「つまりこの円の中心に八島がある」

菊月「そう考えるのが妥当だろう」

17 : ◆I4lwDj9Dk4S2 - 2019/06/23 21:02:10.99 vY+8uYnE0 11/481

若葉「掌握と言っていたがどうするんだ」

菊月「とりあえず八島に乗り込む」

信濃「まさか何も考えてないの!?」

菊月「その場所に八島があるか確認、そして中に入ることができるのかを先に確かめる必要があるだけだ」

島風提督「この配置がダミーの可能性がある。確認は必要だ」

菊月「そういうことだ。早くこの場所に向かうぞ」


下1~3高コンマ この後の展開やその他起こったことなどを

18 : 以下、名... - 2019/06/23 21:04:48.04 0W/dQTqz0 12/481

捜査の結果、八島を運ぶための移動要塞の建造所が判明

21 : ◆I4lwDj9Dk4S2 - 2019/06/23 21:29:54.83 vY+8uYnE0 13/481

リュウジョウ「本拠地に突っ込む前にこれも確認してくれへん?」バシュッ

菊月「なんだそれは」

アケボノ「大本営がスポンサーになってる建造場よ。そこでこれが作られてたの」

信濃「これは……」

島風提督「移動要塞か何かか」

若葉「かなり巨大なものだな」

リュウジョウ「大本営は八島を動かそうと思っとるみたいやね」

22 : ◆I4lwDj9Dk4S2 - 2019/06/23 21:36:41.38 vY+8uYnE0 14/481

アケボノ「八島を動かす必要があるということは射程は伸びてない」

菊月「今ある地点からでは伸ばせないということか」

若葉「動かすのは改修する為か」

信濃「ならその時がチャンスね。私は多分その時に護衛として呼ばれる筈」

島風提督「その時に情報を入手してきてくれ」

菊月「なら乗り込むのは中止だ、引き続き情報集めは続ける」

下1~3高コンマ この後の展開やその他起こったことなどを

24 : 以下、名... - 2019/06/23 21:47:18.84 2OkfcmTDO 15/481

今の大本営のトップは黒か白か、誰が八島に関わっている人間か当たりを付ける
過剰な程に護衛を連れている人間は居ないかどうかなど

26 : ◆I4lwDj9Dk4S2 - 2019/06/23 21:59:09.53 vY+8uYnE0 16/481

ーー

信濃(やっぱり護衛の任務はあったわね。でも運んでいるのは八島本体では無さそう)

信濃(でも私に護衛をやらせるくらいだから重要な物には違いない。ひょっとして原子炉…?)

信濃(私ならこの荷物を強奪する事ができる。でも今それをやるべきじゃない)

信濃(菊月は今の大本営は白か黒かを見極める必要があると言ってた。私もそれには同意見ね)

信濃(私が殺そうとしていた奴らは全員死んだ。だからって新しい重役達が白だとは確定してない)

信濃(今日…ある程度絞り込めれば良いのだけど」

27 : ◆I4lwDj9Dk4S2 - 2019/06/23 22:04:21.61 vY+8uYnE0 17/481

信濃(この任務中でも過剰な護衛を付けてる人間はいるかもしれない。そうなればそいつが怪しい)

信濃(その人間には手を出せなくても艦娘ならどうとでもなる。こちらには菊月達が居る)

信濃(あの力は理解できないけど強力なもの。私でも勝てるかどうか分からない)

信濃(任務を遂行しながら周りをよく見ていないと…)

下1~3高コンマ この後の展開やその他起こったことなどを

30 : 以下、名... - 2019/06/23 22:11:03.81 Tt2B6nQPO 18/481

任期の新しい将校ほど護衛が少ない傾向にある

33 : ◆I4lwDj9Dk4S2 - 2019/06/23 22:21:57.52 vY+8uYnE0 19/481

ーー

信濃(過剰なくらい護衛を付けている重役は居なかった。でも一つある傾向を見つけた)

信濃(任期の若い役人や重役は護衛が少ない。つまり彼らは白である可能性が高い)

信濃(まだ確定した訳ではないけどこの情報は大きい。今現在の重役達を疑う材料になった)

信濃(今日の収穫としてはこれで十分。無理をする必要は無いけど…)

「……」

信濃(やっぱりやるのね。菊月が大人しくしてるとは思えなかったわ)

34 : ◆I4lwDj9Dk4S2 - 2019/06/23 22:25:22.26 vY+8uYnE0 20/481

信濃(あそこに居るのは人間に変身したリュウジョウ。それが誰かまでは教えてくれなかったけど、これで騒ぎを起こすと言っていた)

信濃(騒ぎを起こすだけで誰も攻撃はしない。けど誰がどう動くかを見ることはできる)

信濃(リュウジョウを危険に晒すかもしれないのに、よくもこんな事を思い付くわね)

信濃(リュウジョウも断らなかったということは覚悟できてるのね…)

「……」スッ

信濃(…やるのね)

下1~3高コンマ この後の展開やその他起こったことなどを

36 : 以下、名... - 2019/06/23 22:30:17.61 bC5B2t00o 21/481

街の、家族の恨みぃ~!!!と叫び声を上げるリュウジョウ
あの街かと察して始末しろという命令を出す重役がいる
リュウジョウを信濃が取り押さえて連れて行く

39 : ◆I4lwDj9Dk4S2 - 2019/06/23 22:44:43.69 vY+8uYnE0 22/481

「うわぁぁぁぁぁーーーー!」

「なんだ!?」

「街の…家族の恨みぃ~!!!」

信濃(役人達や護衛の艦娘も慌ててる。何が起こったか分かっていない)

「……」

信濃(その中で……あの重役は落ち着いている)

「…生き残りか」ボソッ

信濃「……」

「信濃、アイツを捕えろ」

信濃「分かりました、少々お待ちください」

40 : ◆I4lwDj9Dk4S2 - 2019/06/23 22:48:21.60 vY+8uYnE0 23/481

「離せ!離せよぉーー!」

信濃「民間人だと思われますがどうしますか」

「待て、少し考える」

リュウジョウ(どうや、うまくいったか?)

信濃(お陰様で。皆んな狼狽える中あの重役だけ冷静だった)

リュウジョウ(つまりアイツは八島に関わっとるって事やな)

信濃(貴女が叫んだ台詞の意味は分からないけど、あの重役には分かったようね)

リュウジョウ(うちも菊月からあれを言えって言われただけや。でもちゃんと効果はあった)

信濃(ほんと、流石ね…)

41 : ◆I4lwDj9Dk4S2 - 2019/06/23 22:51:08.68 vY+8uYnE0 24/481

「……」

リュウジョウ(あいつは今どこに連絡しとると思う?)

信濃(関係者…ごく一部しか知らない八島と繋がっている人物)

リュウジョウ(それが分かっただけでもええ。うちの仕事はここまでや)

信濃(一歩間違えれば射殺よ?無茶もほどほどにしてよ)

リュウジョウ(ちょっとくらいの無茶やったら喜んでやったるわ)

下1~3高コンマ この後の展開やその他起こったことなどを

44 : 以下、名... - 2019/06/23 23:04:11.98 Tt2B6nQPO 25/481

あえて生き残りを生かして真実(嘘)を伝えることで、信濃とセットで被害者と守護者として世の中に露出させて陰謀論(事実)を消そうとする

45 : ◆I4lwDj9Dk4S2 - 2019/06/23 23:09:55.86 vY+8uYnE0 26/481

「…信濃、その人間を連れて来い」

信濃「どうするんですか?」

「こちらで保護することになった」

リュウジョウ(なんやて…?)

信濃「この人間は大本営に恨みがあるのでは無いのですか?」

「それは勘違いだ。話せば分かってもらえるはずだ」

リュウジョウ(信濃、どう思う)

信濃(リュウジョウさんを生き残りとして世間に出すのでは無いでしょうか)

46 : ◆I4lwDj9Dk4S2 - 2019/06/23 23:16:57.22 vY+8uYnE0 27/481

リュウジョウ(うちが変身してんのは八島の攻撃で全滅した街の住民なんや)

信濃(民間人相手に……!!)

リュウジョウ(あの街は深海棲艦の攻撃で壊滅したことになっとる。でもこれが真実やそうや)

信濃(…菊月が私に教えなかった理由がよく分かったわ)

リュウジョウ(うちらは繋がっとるからいつでもテレパシーみたいなもんで情報を共有できるんや)

「どうした信濃、早く連れて行くぞ」

信濃(それは分かったけどこの状況はどうするのよ。貴女の変身は長時間無理なんでしょ)

リュウジョウ(そういう時こそテレパシーや……頼むで…)

信濃(人任せなのね……)

47 : ◆I4lwDj9Dk4S2 - 2019/06/23 23:20:02.71 vY+8uYnE0 28/481

リュウジョウ(ん、分かった。これを叫ぶわ」

「…?」

リュウジョウ「見たんだ!空が光ったと思ったら街が壊滅したんだ!」

「なに……?」

リュウジョウ「あれは間違いなく大本営の仕業だ!それしか無い!」

信濃(そんな事言って大丈夫なの!?)

リュウジョウ(菊月が揺さぶれって言うんやから…)

「……」

下1~3高コンマ この後の展開やその他起こったことなどを

48 : 以下、名... - 2019/06/23 23:24:35.00 2OkfcmTDO 29/481

そういえば自分も空が光るのを見た事があると何人かの重役が
テレパシー菊月
そもそもあんなものを使って隠し通すなど不可能なんだよ

51 : ◆I4lwDj9Dk4S2 - 2019/06/23 23:42:49.47 vY+8uYnE0 30/481

「そういえば私も空が光るのを見た事があるな」

「自分もあるな」

「……」

リュウジョウ(これが狙いやったんか?)

菊月(あんなものを使って隠し通す事は不可能だ。一射目の言い訳は隕石が落ちてきた、だぞ)

リュウジョウ(あれか!あれがそうやったんか!)

菊月(関係の無い大本営の役人達におかしいと思わせる。こうすれば黒の重役達はいい気分ではない)

52 : ◆I4lwDj9Dk4S2 - 2019/06/23 23:47:52.70 vY+8uYnE0 31/481

「あの光は大本営の敷地内から…」

「……」スッ

リュウジョウ(あの重役、また連絡しとるで)

菊月(……)

リュウジョウ(おい、まさか…!)

菊月(何が起こってもいいように用意はしておけよ)

下1~3高コンマ この後の展開やその他起こったことなどを

58 : 以下、名... - 2019/06/24 00:23:07.44 IUyeXGMQo 32/481

傀儡の襲撃
各人の護衛が難なく退けるが情報がどこからか漏れていると騒ぎになって重役への疑いがうやむにゃに

60 : ◆I4lwDj9Dk4S2 - 2019/06/24 00:28:01.64 UlRcZYri0 33/481

「あれはなんだ!?」

リュウジョウ「あれは…」

信濃「傀儡!」

「おいお前達!早く対応しろ!」

信濃「なんでこんな所まで来ているの…!」

リュウジョウ「うちはこの隙に逃げる!後は頼むで!」

信濃「分かったわ!」

61 : ◆I4lwDj9Dk4S2 - 2019/06/24 00:32:29.63 UlRcZYri0 34/481

信濃「新型艤装を使います!私の射線上に入らないで!」ジャキッ

「ぐぁぁっ!!」

信濃「やらせないわよ…!」

「どこから情報が漏れた!?」

「作戦は中止だ!『荷物』は戻す!」

信濃「く……!数が多い!」

62 : ◆I4lwDj9Dk4S2 - 2019/06/24 00:38:04.65 UlRcZYri0 35/481

リュウジョウ「大本営の重役が傀儡を使うって事はあの国と付き合いがあるっちゅうことやな」

リュウジョウ「これは戦争仕掛けるので確定か。何がしたいねんコイツらは…」

リュウジョウ「騒ぎを起こすのが目的やからそこまで強い傀儡や無い。誰も被害に合わんやろうからうちは逃げさせてもらうで」

リュウジョウ「ほんまやったら助けに行きたいんやけど…そうすることはできへんねん」

リュウジョウ「ごめんな信濃、うちらの勝手のせいで色々と巻き込んで…」

リュウジョウ「でもうちらはどうしても提督を取り戻したいねん。その為やったらなんでもやる」

リュウジョウ「でも国を相手に喧嘩か…ほんまはやりたくないんやけどなぁ……」

ーー

71 : ◆I4lwDj9Dk4S2 - 2019/06/24 19:55:36.76 UlRcZYri0 36/481

ーー

「相変わらず艦載機の支援が来ませんね…」

龍驤「ウチら空母は何もできへん状態が続いとってほんまにごめんやで」

「龍驤さんが悪い訳ではありません。不穏な事を企んでいる大本営がアホなんですよ」

龍驤「この状態でいつまで持つやろうな…」

「ここは元々戦艦の少なさを空母で補っていたんです。その空母が動けないんでかなりまずいですよ」

龍驤「ええ時にウォースパイトが来てくれたもんやわ。大助かり所か救世主やで」

「そうに違いありませんね」

72 : ◆I4lwDj9Dk4S2 - 2019/06/24 20:02:46.67 UlRcZYri0 37/481

「ご主人様もうまくやってくれました。向こうに居辛いからという理由で引き取るとは建前です。戦艦が欲しかったという本音を隠してまんまと手に入れたんですから」

龍驤「……」

「ご主人様も世渡りが上手くなってきましたね。これでこそ提督です」

龍驤「…そんなん言わんといてや」

「どうしましたか?」

龍驤「司令官はウォースパイトの事を本気で心配しとったんや。そんな下心は無い」

「…龍驤さん、この場合下心が無いとダメなんですよ。ご主人様が無能ということになりますよ」

龍驤「……」

「思うようにいかなくてイライラするのは分かります。ですが漣に怒った所でどうしようも無いんですよ」

「今は遠征をこなしながら備蓄を増やしましょう。何があってもいいように蓄えはあればあるだけいいですからね」

龍驤「……」

下1~3高コンマ この後の展開やその他起こったことなどを

74 : 以下、名... - 2019/06/24 20:10:01.91 ZRWwY0bmO 38/481

ウォースパイトの歓迎会だオラァ!

76 : ◆I4lwDj9Dk4S2 - 2019/06/24 20:18:33.64 UlRcZYri0 39/481

ーー食堂

「え~状況は厳しいままですが、ここのしきたりとして新人が来れば歓迎会です」

「数人が入院中という中での歓迎会ですが、今日は無礼講です!」

「丸一日騒ぎましょう……と言いたい所ですが、支配海域の維持で戦艦や重巡の皆さんには絶えず出撃があります」

「ですので今日は交代交代で楽しむということで…オナシャス!」

「それでは別室のご主人様、伊13さん、いきますよ~!」

「乾杯っ!」

「物資はありませんが食べ物はありますので、好き勝手に食べて下さいね~」

77 : ◆I4lwDj9Dk4S2 - 2019/06/24 20:24:08.72 UlRcZYri0 40/481

ーー

提督「龍驤もこっちに来たのか」

伊13「提督の側を…離れたくないから…?」

龍驤「…今ちょっと漣の近くにはおりたくないねん」

伊13「喧嘩…?」

龍驤「……」

提督「何があったんだ?」

龍驤「考え方の違いと司令官の事や」

伊13「ダメですよ…揉め事は…」

龍驤「漣が悪いんや。司令官の事…あんな風に言うて……」

78 : ◆I4lwDj9Dk4S2 - 2019/06/24 20:26:22.32 UlRcZYri0 41/481

提督「漣に悪気は無いはずだ。昔とは違うだろう」

龍驤「……」

伊13「提督…龍驤さん不安になってるんじゃないかな…」ヒソヒソ

提督「…そうか」

伊13「病んじゃう前に…もっと構ってあげて…」

提督「そうだな…」

下1~3高コンマ この後の展開やその他起こったことなどを

79 : 以下、名... - 2019/06/24 20:29:07.92 IUyeXGMQo 42/481

ヒトミが見てるのも構わず後ろから抱きしめてうなじ嗅ぎながら龍驤の不満を聞いたげる

83 : ◆I4lwDj9Dk4S2 - 2019/06/24 20:46:14.55 UlRcZYri0 43/481

龍驤「……」ぶつぶつ

提督「…龍驤」ダキッ

龍驤「ひゃあっ!?き、キミ!何してんのよ!?」

提督「何って…後ろから抱き締めてるだけだ」

龍驤「伊13が見てんのにあかんって…」

伊13「気にしないから…大丈夫…」

龍驤「そんなん言うても……」

84 : ◆I4lwDj9Dk4S2 - 2019/06/24 20:52:55.73 UlRcZYri0 44/481

提督「龍驤の匂い……」スンスン

龍驤「うなじの匂い嗅がんといて!汗の匂いもあるねん!」

提督「俺は好きだぞ、龍驤の匂い」

龍驤「ぐ……うぅぅ…」

伊13「ラブラブ…」

提督「…龍驤、何が不満なんだ」

龍驤「……」

提督「今はやれることをやるしか無い。これからどうなるかは分からないが、俺はできることは全てやる」

提督「その為には龍驤の協力も必要なんだ。これからも力を貸してくれ」

龍驤「安価」

下1~3高コンマ 龍驤の台詞や行動などを

85 : 以下、名... - 2019/06/24 20:54:00.89 N6ckiurw0 45/481

皆、うちに任せといてや!

88 : ◆I4lwDj9Dk4S2 - 2019/06/24 21:11:58.92 UlRcZYri0 46/481

龍驤「…皆、うちに任せといてや」

提督「そんな状態では任せられないな」

伊13「龍驤さん…」

龍驤「……こんな厳しい中で何もできへんウチが腹立たしいねん。演習さえもできへんのや」

龍驤「せめてウチに左側の腕と脚があったら…」

提督「龍驤、それは違う。その考えは間違っている」

伊13「そんな事考えちゃダメ…」

龍驤「ほなウチはどうすればええんや?こんな体やったら遠征もできへん!」

龍驤「ウチはただのお荷物やないか……!」

89 : ◆I4lwDj9Dk4S2 - 2019/06/24 21:21:55.58 UlRcZYri0 47/481

龍驤「ウチがこうなったのは自業自得や……全部ウチのせい…」

提督「龍驤、もういいんだ」ギュッ

伊13「提督…龍驤さんを安心させてあげて…」

提督「分かっている」

龍驤「あかんよ…ウチは汚れてんねん…」

伊13「私も手伝うから…」

提督「俺には龍驤が居ないといけないんだ。それを分かってもらうぞ」

下1~3高コンマ この後の展開やその他起こったことなどを

91 : 以下、名... - 2019/06/24 21:38:43.79 OpTJ7qq10 48/481

一片も汚れてない者なんていない、それに龍驤の過去を知ってそれでもなおここの鎮守府に居る皆をもっと信じようと提督

93 : ◆I4lwDj9Dk4S2 - 2019/06/24 21:50:20.89 UlRcZYri0 49/481

提督「一片も汚れてない者なんていない。それに龍驤の過去を知っても鎮守府に居る皆をもっと信じてくれ」

龍驤「……」

伊13「龍驤さん…」

龍驤「ごめん…ちょっち一人にさせて……」

提督「龍驤!」

伊13「今一人になるのはいけない…」

龍驤「ごめんな……でもこれはウチが一人で考えなあかんねん…」

提督「そう言われて離すと思うか?」ギュッ

龍驤「…離してくれへんだら自殺する」

提督「龍驤!!」

伊13「何言ってるの…!」

龍驤「本気やで。ウチはやるって言うたらやる」

94 : ◆I4lwDj9Dk4S2 - 2019/06/24 21:54:11.52 UlRcZYri0 50/481

龍驤「司令官はいつだって優しいよ。でもそれだけや」

龍驤「キミの事は大好きやで。でもウチが欲しい答えはそれや無かった」

提督「おい……龍驤…」

龍驤「安心して、一人にしてくれたら変な事も考えへんから」

提督「龍驤…俺は……俺では…」

伊13「提督…!」

龍驤「…ごめんな司令官」ガチャッ

95 : ◆I4lwDj9Dk4S2 - 2019/06/24 21:58:38.98 UlRcZYri0 51/481

ペタ…ギッ…ペタ…ギッ…

龍驤「何してるんやろうなウチ…司令官に当たったりして……」

龍驤「…ウチは艦娘やからこの体でも生きてこれた。でも戦争が終わったらウチはただの障害者や」

龍驤「艦娘やないウチに魅力は無い。まともに働くこともできんし、家事もできへん」

龍驤「こんなウチは……司令官とは釣り合わん。司令官はモテる…とは言わんけど、ええ人なのには間違いない」

龍驤「そもそも深海棲艦との戦いが終わらんかったら…ウチは艦娘のままでおれる」

龍驤「戦争を終わらす為に戦かってんのに……そうなるとウチが…」

龍驤「…………」

下1~3高コンマ この後の展開やその他起こったことなどを

96 : 以下、名... - 2019/06/24 22:07:19.81 ZRWwY0bmO 52/481

龍驤プチ家出
ほっしょさんのとこにたどり着く

99 : ◆I4lwDj9Dk4S2 - 2019/06/24 22:15:52.89 UlRcZYri0 53/481

ーー

龍驤「ん……ここって孤児院…」

鳳翔「龍驤さん……?」

龍驤「鳳翔…」

鳳翔「なんでこんな所に居るんですか?どうやってここまで来られたんですか?」

龍驤「…電車とバス。何も考えへんと乗り継いで来たんや」

鳳翔「…訳ありみたいですね。どうぞ敷地内に入って下さい」

龍驤「ん……」

100 : ◆I4lwDj9Dk4S2 - 2019/06/24 22:19:02.83 UlRcZYri0 54/481

荒潮「龍驤さんが家出なんて珍しいわね~」

龍驤「荒潮までおったんか…」

鳳翔「彼女のお陰で凄く助かってますよ。ここの子ども達は食欲旺盛ですし」

龍驤「…ここはなんとかなってんの?」

荒潮「ここの心配する前に~龍驤さんの心配をしたいわ~」

鳳翔「提督さんには連絡してますか?」

龍驤「……」

鳳翔「分かりました、私から連絡しておきますね」

龍驤「ちょっと…待って……」

荒潮「ダメよ~提督が心配するじゃない~」

101 : ◆I4lwDj9Dk4S2 - 2019/06/24 22:22:48.37 UlRcZYri0 55/481

龍驤「…ほな場所は言わんといて。鳳翔の所におるってだけ知らせて」

鳳翔「仕方ないわね…」

荒潮「連絡はしないと~脱走兵扱いになっちゃうものね~」

龍驤「ウチはまだ帰りたくない…帰ってもやる事無いんや…」

荒潮「どういうこと~?」

鳳翔「龍驤さんにも事情があるのね。話を聞かせてもらうわ」

下1~3高コンマ この後の展開やその他起こったことなどを

104 : 以下、名... - 2019/06/24 22:36:01.89 KcoOalf+o 56/481

話を聞いた鳳翔はまだ龍驤には自分本位な考えが思考の根底にあると悟る
厳しいようだけれどいつかは伝えないと根本の考え方は変わらないだろうとも

106 : ◆I4lwDj9Dk4S2 - 2019/06/24 22:47:48.77 UlRcZYri0 57/481

ーー

「かっけー!お姉ちゃんって合体ロボ!?」

「ダイズイウンだ!」

龍驤「違うよ、ウチのは義肢っていうてな…」

荒潮「鳳翔さん~龍驤さんの話を聞いてどう思う~?」

鳳翔「そうね…彼女にはまだ自分本位の考えが根底にあるわね」

荒潮「私もそう思うわ~」

107 : ◆I4lwDj9Dk4S2 - 2019/06/24 22:51:39.97 UlRcZYri0 58/481

鳳翔「ここの所龍驤さんの調子が良かったのが悪い方に影響してるわね」

荒潮「昔の感覚が~戻ってきてるわね~」

鳳翔「昔の龍驤さんは酷かったわ。浮気はするし提督さんは財布程度にしか思っていなかった」

荒潮「それに~障害のある艦娘も毛嫌いしてたんでしょうね~」

鳳翔「龍驤さんはその頃に戻りかけてるのね」

荒潮「良くないわね~とっても良くないわ~」

鳳翔「人も艦娘も簡単には変われない。楽な道があればそちらに逸れてしまうものなのよ」

108 : ◆I4lwDj9Dk4S2 - 2019/06/24 22:53:40.32 UlRcZYri0 59/481

荒潮「放っておけばどうなるかしら~?」

鳳翔「また浮気をするわね」

荒潮「そうよねぇ…」

鳳翔「厳しいかもしれないけどこれは伝えないといけないわ」

荒潮「子ども達の前で暴れたら~実力行使ね~」

鳳翔「そうならない事を期待しましょう…」

下1~3高コンマ この後の展開やその他起こったことなどを

109 : 以下、名... - 2019/06/24 23:01:58.81 Fl+rqDCCO 60/481

龍驤は薄々自分でもそんな気はしていたけど目を逸らして他人から指摘されたかったのだと気づく
それでしばらくここに置いて働かせてほしいと鳳翔さんに頼み込む

113 : ◆I4lwDj9Dk4S2 - 2019/06/24 23:19:17.95 UlRcZYri0 61/481

ーー

龍驤「…自分でもそんな気はしとった。テレビでええ男みたら色々考えてしもとったし……」

龍驤「それから目を逸らして誰かから指摘されたかったんや…司令官に怒って欲しかった……」

龍驤「……鳳翔さん、暫くの間ウチをここで働かせてくれへん?」

鳳翔「龍驤さんが…」

龍驤「ごめん、働かせてくれへんなんて言い草無いわ。どうかウチを手伝わせて下さい。お金はいりません」

荒潮「結構大変よ~?そんな貴女にできるかしら~」

龍驤「やります、やらせて下さい!」

114 : ◆I4lwDj9Dk4S2 - 2019/06/24 23:22:22.76 UlRcZYri0 62/481

龍驤「鳳翔さんの所におったらウチは…」

鳳翔「分かりました、提督さんには私が預かると連絡しておきます」

龍驤「ほんまに!?ありがとう鳳翔さん!」

荒潮「平気なの~?」

鳳翔「このまま龍驤さんを返せば最悪二人は離れてしまうわ。それは可哀想とは思わない?」

荒潮(自業自得…なんて言ったら怒るわよね)

下1~3高コンマ この後の展開やその他起こったことなどを

115 : 以下、名... - 2019/06/24 23:25:19.22 IUyeXGMQo 63/481

荒潮と共に料理の龍驤
片腕でもできるわよね~?と口調と違いスパルタ指導

116 : 以下、名... - 2019/06/24 23:26:19.56 KcoOalf+o 64/481

パワフルな子どもたちの世話や覚えることいっぱいで自分のことを考える暇もない龍驤
疲れるししんどいし夜になるとクタクタだけど何故か充実してると感じる

117 : 以下、名... - 2019/06/24 23:29:30.66 EqlwZuEko 65/481

>>115
>>116

118 : ◆I4lwDj9Dk4S2 - 2019/06/24 23:38:37.48 UlRcZYri0 66/481

ーー

荒潮「片腕でも料理はできるのよ~」

龍驤「ぐ…難しい……」

荒潮「龍驤さんはまだマシなのよ~利き腕の右腕が無いのに頑張って料理を作ろうとしてた子を私は知ってるのよ~」

龍驤「負けてられへんな…!」

荒潮「火加減には気をつけなさい~」

龍驤「おっと……」

荒潮「もっと厳しくいくわよ~」

龍驤「喋り方の割にスパルタや…」

119 : ◆I4lwDj9Dk4S2 - 2019/06/24 23:41:45.65 UlRcZYri0 67/481

ーー

「ロボのお姉ちゃん変形して!」

龍驤「無茶言うなや!腕は取れるけど変形はせぇへん!」

「ダイズイウンのパーツにならないの?」

龍驤「だからなんやねんそれ!」

「知らないの?たまちゃんが乗り込むロボで合体するの!」

龍驤「アニメなんか見てないねん!」

「お姉ちゃん!次はこっち~!」

龍驤「待ってや!ウチは走られへんねんって!」

120 : ◆I4lwDj9Dk4S2 - 2019/06/24 23:47:05.01 UlRcZYri0 68/481

ーー夜

龍驤「なんやこれ……めちゃくちゃ疲れる…鳳翔さんと荒潮はこれを毎日やっとんか…?」

龍驤「これは…出撃よりもしんどい……早朝の出撃なんか可愛いもんや…」

龍驤「もう体が動かん…クタクタや……」

龍驤「でも……不思議と心が満たされとる…」

龍驤「これは…そういう事なんか……こんなウチでも…やれることは多いんや…」

龍驤「家事だってどうにでもなるし……働こうと思ったらいくらでも働ける…」

龍驤「こんな簡単な事を…ウチは気付けれへんだんか……その結果また司令官を傷付けた…」

龍驤「…うん、ウチは司令官に甘えっぱなしやったんやね。今回ので良く分かったわ」

龍驤「暫くここで勉強させて貰お……こんな簡単な事を教わらなあかんなんて…ほんまにウチはダメダメや…」

下1~3高コンマ この後の展開やその他起こったことなどを

121 : 以下、名... - 2019/06/24 23:48:40.78 1hx2p46pO 69/481

ニュアンス程度に龍驤が頑張ってることを聞くものの気になって気になってそわそわしてる提督以下鎮守府のみなさん

125 : ◆I4lwDj9Dk4S2 - 2019/06/25 00:03:17.12 +Xd303KF0 70/481

ーー食堂

「…そうですか、では引き続きお願いします」ピッ

提督「どうだった!?」

「龍驤さんは頑張っているそうです。相変わらず場所は教えてくれませんが、朝から晩まで働きっぱなしだそうです」

雲龍「それは違法じゃないの。龍驤さんは他の人より体力が無いのよ」

多摩「落ち着けにゃ。鳳翔さんはちゃんと分かってるにゃ」

黒潮「あの女…龍驤はんもちょっとは分かってきたんと違うか?」

提督「そうだとしても、せめて場所が分かれば…」

「そうなったらご主人様達は様子を見に行くでしょ?ダメですよ、そうすると龍驤さんの為になりません」

雲龍「何よ、貴女は龍驤さんの何が分かるの」

多摩「落ち着けにゃあ~~」

黒潮「司令はん、気持ちは分かるけどあの女はまた昔に戻る所やったんや。これは必要な事やったんやで」

提督「うぅぅむ…」

ーー

136 : ◆I4lwDj9Dk4S2 - 2019/06/25 19:41:34.55 +Xd303KF0 71/481

ーー

荒潮「どう龍驤さん~ここには慣れたかしら~」

龍驤「毎日大変やけどその分やり甲斐もあるし、勉強させてもらってるで」

荒潮「龍驤さんの料理は~最初は食べれたものじゃなかったわ~」

荒潮「それがたった数日でここまで上手になるなんて~凄く頑張ったのね~」

龍驤「ウチは今まで料理はできへん、したらあかんって言われとったんや。でもそれは甘えや、ちゃんと気を付ければウチにそれくらいできるんや!」

荒潮「そうよ~片腕があるんだから、料理くらいできるわ~」

龍驤「荒潮の話はほんまに心にきたわ。ウチがどれだけ甘いかよーく分かったで」

137 : ◆I4lwDj9Dk4S2 - 2019/06/25 19:45:41.39 +Xd303KF0 72/481

龍驤「片腕でも司令官に…好きな相手に尽くせるんや」

荒潮「あの子は~心身共に全てを大切な人に捧げていまわ~」

龍驤「それに比べてウチは……ほんまにヘコむわ」

荒潮「龍驤さんは変われるわ~」

龍驤「うん、絶対変わる。ほんで司令官を助けてあげるんや!」

荒潮「その志しのまま~頑張ってちょうだいね~」

下1~3高コンマ この後の展開やその他起こったことなどを

139 : 以下、名... - 2019/06/25 19:52:48.73 /vom+AwPO 73/481

子どもたちの熱い要望により遂に龍驤のロケットパンチが披露される
(確かロケットパンチ実装してたよね?)

142 : ◆I4lwDj9Dk4S2 - 2019/06/25 20:02:17.78 +Xd303KF0 74/481

ーー

「ロボ姉ちゃん何を見せてくれんの?」

龍驤「ウチはロボちゃう…けど、真似事はできるんやで」

「どういうことぉ?」

龍驤「見てたら分かるで……っと」ジャキッ

「んん~?」

龍驤「たまたまこっちの義肢付けてて良かったわ。皆んなに面白いもん見せれるしな!」バシュッ

「「「わぁぁぁ~~!!」」」

143 : ◆I4lwDj9Dk4S2 - 2019/06/25 20:08:30.39 +Xd303KF0 75/481

荒潮「龍驤さんの義肢にそんな機能があったのね~」

龍驤「義肢は何個か持ってるんやけど、これだけロケットパンチみたいな機能が付いてんねん」

荒潮「実用性はあるの~?」

龍驤「ロマンはあるって言うてたな」

荒潮「それは確かね~」

「姉ちゃんすげー!もう一回やって!」

「ダイズイウンよりカッコいい!」

龍驤「よっしゃ、ほなもう一回やな!」

「おおおおおおーー!」

「ロボ姉ちゃんは本物だったんだ…!」

下1~3高コンマ この後の展開やその他起こったことなどを

145 : 以下、名... - 2019/06/25 20:12:39.09 9hhOCS1v0 76/481

ウォースパイトが上手くやってるか気になって秘書艦の山城とともに提督が鎮守府に訪ねてくる

147 : ◆I4lwDj9Dk4S2 - 2019/06/25 20:27:59.33 +Xd303KF0 77/481

ーー足りないもの鎮守府

W提督「うちのウォースパイトが迷惑かけていませんか?」

「問題ありませんよ、戦力不足の我々にとってウォースパイトさんは助けに船です」

山城「不幸だわ…」

W提督「山城、提督さんの前で失礼じゃないか」

山城「なんで私があの淫乱戦艦の為に…」

W提督「その事は口外しない約束だろう?」

山城「この人達は知っているんでしょう…」

148 : ◆I4lwDj9Dk4S2 - 2019/06/25 20:31:12.82 +Xd303KF0 78/481

「あ~それなんですけどね、ウォースパイトさん脅されてAVに出たらしいんですよ」

W提督「なんですって!?」

「原因は借金です。ヤミ金とかそういう所で借りて返せなくなって、ああいうことになったらしいです」

W提督「そんな…相談してくれれば良かったのに…」

山城「不幸だわ……」

「この鎮守府では昔に何があったかなんて関係ありません。ウォースパイトさんは漣達にとってとても頼もしい存在である事は確かです」

W提督「…ありがとうございます」

下1~3高コンマ この後の展開やその他起こったことなどを

150 : 以下、名... - 2019/06/25 20:40:05.71 DGqNvtpEo 79/481

何だかんだスパ子がちゃんとやれてるか心配で質問多な山城

152 : ◆I4lwDj9Dk4S2 - 2019/06/25 20:47:50.57 +Xd303KF0 80/481

山城「…秘書艦さん、あの子が最近挙げた成果は」

「へ?」

山城「ちゃんと出撃してるのか気になっただけよ…」

「最近でしたらついさっきですよ。支配海域の維持する為の出撃でしたが、見事MVPでした」

山城「そう…」

「被弾はあったようですが軽微であったと報告を聞いています」

山城「当たり前じゃない、あの子はそう簡単に被弾しないわ」

「はぁ……」

山城「……」

153 : ◆I4lwDj9Dk4S2 - 2019/06/25 20:51:14.10 +Xd303KF0 81/481

山城「演習はどうなの。まさかサボったりしてないでしょうね」

「むしろその逆です。毎日のようにお世話になってます」

山城「毎日!?あの子はちゃんと休んでるの!?」

「勿論空き時間を利用してもらっていますが…」

山城「そ、そう……ならいいのよ…」

(なんだ、ただのツンデレか」

山城「……貴女、口に出てるわよ」

「マ!?」

山城「……不快だわ、これで帰らせてもらうわよ」スクッ

W提督「待つんだ山城!どうもすいません…」

「いえ…漣もごめんなさいです……」

下1~3高コンマ この後の展開やその他起こったことなどを

155 : 以下、名... - 2019/06/25 20:55:08.83 wSKWeF8mO 82/481

ちゃんとウォースパイトのところへ行って頑張りなさいよって言ってから帰る山城

157 : ◆I4lwDj9Dk4S2 - 2019/06/25 21:10:15.19 +Xd303KF0 83/481

ーー風呂場

ウォースパイト「サッパリしたわ、被弾も少なかったなら直ぐにドックからも出れたし」

山城「やっぱりここに居たのね」

ウォースパイト「山城っ!?どうしてここに!?」

山城「貴女の様子を見に来たのよ。ここに迷惑かけてないでしょうね」

ウォースパイト「置いてもらっている以上は活躍するに決まっているじゃない」

山城「よくも偉そうに言えるわね。自分が何をしたのか分かってるの」

ウォースパイト「それは……」

158 : ◆I4lwDj9Dk4S2 - 2019/06/25 21:16:29.14 +Xd303KF0 84/481

山城「まぁ精々頑張りなさい。貴女の帰ってくる場所くらい空けておいてあげるわよ」

ウォースパイト「え…?」

山城「もう帰るから。本当に不幸だわ……」

ウォースパイト「山城……貴女の優しさに何度助けらたか分からないわね」

ウォースパイト「私には帰る場所がある。それを確認できただけで…私は頑張れるわ」

下1~3高コンマ この後の展開やその他起こったことなどを

159 : 以下、名... - 2019/06/25 21:21:36.95 bcprGuPQo 85/481

ウォースパイトを慕っていたジャーヴィスが山城とW提督の荷物に紛れて着いてきていた

162 : ◆I4lwDj9Dk4S2 - 2019/06/25 21:44:24.71 +Xd303KF0 86/481

ーー

W提督「ウォースパイトは受け入れらたみたいで良かったよ」

山城「不幸だわ…」

W提督「何がさ?」

山城「あの子に会えないのが…不幸だわ……」

W提督「…きっと帰ってくるさ」

山城「そうだといいのだけど…」

W提督「あまり鎮守府を留守にしておくのも良くないし、急いで帰ろう」

山城「……変ね」

W提督「どうしたんだい?」

山城「私の荷物ってこんなに軽かったかしら……?」

163 : ◆I4lwDj9Dk4S2 - 2019/06/25 21:48:33.91 +Xd303KF0 87/481

ーー

ジャーヴィス「突然鎮守府を離れるなんて、ウォースパイトさんに何かあったに違いない!」

ジャーヴィス「この鎮守府は提督が凄く悪い人って聞いてる!ウォースパイトさんが酷い目にあうかもしれない…」

ジャーヴィス「そんなの私が許さない!ウォースパイトさんを連れて帰るんだ!」

ジャーヴィス「山城さんだけじゃ心配だけど、私が居れば大丈夫!」

ジャーヴィス「待っててねウォースパイトさん!」

下1~3高コンマ この後の展開やその他起こったことなどを

164 : 以下、名... - 2019/06/25 21:55:52.20 wSKWeF8mO 88/481

ウォースパイトを探すうちに鎮守府の「普通」じゃない所をいろいろ見かけていくジャーヴィス

167 : ◆I4lwDj9Dk4S2 - 2019/06/25 22:08:49.04 +Xd303KF0 89/481

ジャーヴィス「ええ!なんで空母の人が犬を連れて歩いてるの!?」

瑞鶴「……」

ジャーヴィス「なんで誰も何も言わないの…」

ガンビアベイ「……」

ジャーヴィス「今度は車椅子!?まさかここには怪我人しか居ないんじゃ…」

168 : ◆I4lwDj9Dk4S2 - 2019/06/25 22:11:18.68 +Xd303KF0 90/481

「…」
レ級「…」

ジャーヴィス「深海棲艦!!……だよね?肌の色は白くないけど、あの雰囲気は間違いなく…」

「…」
レ級「…」

ジャーヴィス「え、えぇ!?キスしてる!?深海棲艦と艦娘が!!」

ジャーヴィス「意味が分からない…ここは鎮守府なの…?」

ジャーヴィス「頭痛くなってきた…早くウォースパイトさんを見つけて帰ろう…」

169 : ◆I4lwDj9Dk4S2 - 2019/06/25 22:15:09.02 +Xd303KF0 91/481

潜水新棲姫「動くな」

ジャーヴィス「ひ!!」

潜水新棲姫「どうやってここに忍び込んだ。何が目的だ」

ジャーヴィス(深海棲艦が……!)

ジャーヴィス(分かった…ここは深海棲艦によって支配されてしまってるんだ!艦娘は全員痛め付けられてる!だからさっきの車椅子もそうなんだ!)

ジャーヴィス(ウォースパイトさんが危ない……!)

潜水新棲姫「おい答えろ」

ジャーヴィス「う…うわぁーー!」ジャキッ

潜水新棲姫「な…っ!?」

ジャーヴィス「爆雷は無いけどこの距離ならダメージはあるもん!」

潜水新棲姫「待て!ワタシは艤装を放棄……!」

ジャーヴィス「ウォースパイトさんは私が守るんだ!」

下1~3高コンマ この後の展開やその他起こったことなどを

170 : 以下、名... - 2019/06/25 22:20:21.97 DGqNvtpEo 92/481

Warspite「Jervis!? What!!」

173 : ◆I4lwDj9Dk4S2 - 2019/06/25 22:36:25.64 +Xd303KF0 93/481

ウォースパイト「ジャーヴィス、待ちなさい!」

ジャーヴィス「ウォースパイトさん…」

潜水新棲姫「この頭のおかしい奴と知り合いか!早く止めてくれ!」

ウォースパイト「ジャーヴィス、とにかく一度艤装を解除しなさい」

ジャーヴィス「…分かりました」スッ

潜水新棲姫「あと数秒遅かったらワタシは蜂の巣だったぞ…」

ウォースパイト「ごめんなさい…」

ジャーヴィス「どうして深海棲艦が……」

ウォースパイト「ジャーヴィス、執務室に行きましょう」

174 : ◆I4lwDj9Dk4S2 - 2019/06/25 22:42:06.71 +Xd303KF0 94/481

ーー執務室

提督「…この鎮守府の事は理解してくれたか?」

ジャーヴィス「さっきのは盲導犬だったんだ…」

ウォースパイト「ここには訳ありの艦娘が多いの。Admiralはそう言った子達の足りないものを補い合いながら、短所を皆んなで補っているのよ」

「ご主人様はねぇ~深海棲艦も受け入れるような寛大なお方なんですよぉ~」

「さっき貴女が殺しかけた深海棲艦は~私の嫁なんですけどぉ~~~~」ジロー

ジャーヴィス「知らなくて…ごめんなさい……」

提督「鎮守府の中に深海棲艦を発見した場合、撃破しようとするのは間違いではないぞ」

「…次やったらブチ殺しますよ」

ジャーヴィス「ひぃ……」

175 : ◆I4lwDj9Dk4S2 - 2019/06/25 22:44:23.77 +Xd303KF0 95/481

ウォースパイト「私からも謝るわ。ジャーヴィスを許してあげて」

「仕方ありませんね、ウォースパイトさんのお陰で助かってますので…許します」

ジャーヴィス「ほっ…」

提督「ウォースパイトは雑に扱わないし、敬意を持って接している。ぞんざいな扱いをしないと約束しよう」

ウォースパイト「これで納得してくれたかしら?私は暫くここでお世話になるわ」

ジャーヴィス「安価」

下1~3高コンマ ジャーヴィスの台詞や行動などを

177 : 以下、名... - 2019/06/25 22:55:32.81 mgiJP7Sc0 96/481

そう言えばどうして此処のお世話になるの?提督は諸事情でっていったけど……ちゃんとした理由を教えて下さいっ

179 : ◆I4lwDj9Dk4S2 - 2019/06/25 23:16:26.56 +Xd303KF0 97/481

ジャーヴィス「それは分かったけど…一つ気になることがあるから聞いてもいい?」

ジャーヴィス「ウォースパイトさんはなんでここに来ることになったの?提督は諸事情でっていったけど……ちゃんとした理由を教えて!」

提督「……」

「それは…」

ウォースパイト「……」

ジャーヴィス「え…なに……まさか…ウォースパイトさん…?」

「漣達からは何も言えませんとだけは言えます」

180 : ◆I4lwDj9Dk4S2 - 2019/06/25 23:24:06.19 +Xd303KF0 98/481

提督「……」

ウォースパイト「ジャーヴィス…貴女には真実を話しておくわ」

「良いんですか?ウォースパイトさんはそれを避ける為にここに来たんですよ」

ウォースパイト「ジャーヴィスだけは真実を伝えておきたいの」

ジャーヴィス「一体…何なの……?」

ウォースパイト「貴女が尊敬している戦艦の…本当の姿よ」

下1~3高コンマ ウォースパイトの話を聞いたジャーヴィスの反応などを

181 : 以下、名... - 2019/06/25 23:29:27.85 wSKWeF8mO 99/481

話を聞いてるうちに真っ赤になっていって終わった頃には湯気を出して倒れる

182 : 以下、名... - 2019/06/25 23:31:37.40 DGqNvtpEo 100/481

真っ赤になりながらも食い気味に質問攻めしてくる

183 : 以下、名... - 2019/06/25 23:34:23.96 zNRPCsFcO 101/481

>>181+>>182

185 : ◆I4lwDj9Dk4S2 - 2019/06/25 23:47:38.55 +Xd303KF0 102/481

ーー

ウォースパイト「……これが真実よ」

ジャーヴィス「……」

「あの子めっちゃ怒ってるんですかね…顔が真っ赤です」

提督「二人の関係なら大丈夫かと思ったが、これはフォローをしてやるべきだな」

「そこは漣にお任せください、悪い方にはいかせません」

ジャーヴィス「…ウォースパイトさん、質問してもいい?」

ウォースパイト「いいわよ…」

ジャーヴィス「撮影してた時…気持ち良かった?」

ウォースパイト「は?」

「んん…?」

186 : ◆I4lwDj9Dk4S2 - 2019/06/25 23:51:28.53 +Xd303KF0 103/481

ジャーヴィス「相手はプロだから痛くは無かったんだよね?」

ウォースパイト「そ……そうね…」

ジャーヴィス「そうだよね、あんなに気持ち良さそうにしてたし…潮を吹いてたもんね!」

ウォースパイト「…………」

ジャーヴィス「なんで私が知ってるのかって思ったでしょ?実は…私ウォースパイトさんの動画持ってたんだ」

ウォースパイト「どうして…?ずっと知ってて裏で私をあざ笑っていたの……?」

ジャーヴィス「私ねウォースパイトさんのこと尊敬してるけど……エッチな目でも見てたんだ」

ウォースパイト「えぇ……」

187 : ◆I4lwDj9Dk4S2 - 2019/06/25 23:55:13.01 +Xd303KF0 104/481

ジャーヴィス「最初は単なる憧れだったんだ。でもウスイホン?っていうのかな、えっちなウォースパイトさんの本を見てから私……」

ウォースパイト「……」

ジャーヴィス「それでね、本だけじゃ足りなくなってウォースパイトさんの動画が欲しいなって思ってた時……見つけたの」

ジャーヴィス「動画タイトルはウォースパイトさんのコスプレになってたけど、私には分かったよ。ずっと憧れてたウォースパイトさんだもん!」

ウォースパイト「……」

ジャーヴィス「でもエッチなビデオに出てましたか、なんて聞けないし……もしかしたら違うかもって思ったし…」

ジャーヴィス「あれ……やっぱりウォースパイトさんだったんだ…!」

188 : ◆I4lwDj9Dk4S2 - 2019/06/25 23:57:48.30 +Xd303KF0 105/481

ジャーヴィス「ヴッ……!!」ガクッ

ウォースパイト「どうしたの!?」

ジャーヴィス「触らないで!」

ウォースパイト「ごめんなさい…貴女に触る権利なんて……」

ジャーヴィス「今…気持ち良くなってるから……!」ビクビク

ウォースパイト「……」

ジャーヴィス「ウォースパイトさん!私はずっと貴女に付いていきます!」

ウォースパイト「……」

下1~3高コンマ この後の展開やその他起こったことなどを

192 : 以下、名... - 2019/06/26 00:03:41.93 Byt5MD1oO 106/481

とりまW提督に連絡しときましょうか…と漣
起きた事とこれから何が起きるか察して複雑なウォースパイト
これから何ができるか考えてビクンビクンしてるジャーヴィス

202 : ◆I4lwDj9Dk4S2 - 2019/06/26 00:14:03.53 Hv8I7sVB0 107/481

「とりまW提督に連絡しときましょうか…ジャーヴィスさんは帰る気は無さそうですし」

提督「……」

ウォースパイト「ジャーヴィスが知ってたという事は駆逐艦の皆んな…海外艦の集いのメンバーも…あぁぁ……」

ジャーヴィス「これからはウォースパイトさんとお風呂…裸……裸っ!?」

ジャーヴィス「えっちな体…むちむち……裸…お風呂……マチガイが起こる…!」ビクンビクン

提督「…なぜこの鎮守府はこうなんだ」

「ご主人様は鬼畜カニバロリエロ及び絶倫誘拐犯なんですから、当然ですよ」

提督「……」

ーー

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