妹(な、何よこれ……!あんた誰よ!私の体から出て行きなさいよ!)
妹「いまさら喚いたところでもう遅い。貴様の体は完全に我のものよ!」
妹(いったいどうしてこんなことに……ハッ!?まさか昨日の……!)
ホワンホワンホワンホワン
~回想~
兄「おい妹ちょっとこの指輪をはめてみてくれないか?」
妹「は?何よ急に。キモいんだけど」
兄「なんでも、この指輪は古の悪魔の魂が宿っていてこれを指にはめると邪悪な悪魔に精神を乗っ取られ人が代わったようになるらしい」
妹「はぁ?何それ、あまりにもバカバカしいんだけど。つきあってらんないわ。デタラメでしょ」
兄「怖いのか?」
妹「はぁ?怖くなんかないわよ。貸してみなさい!」バシッ
妹「ほら!ハメたけどなんともないじゃない!デタラメよデタラメ!」
元スレ
妹「ククク……ついにこの体を乗っ取ってやったぞ……」
http://viper.2ch.sc/test/read.cgi/news4vip/1414937330/
『ククク……久しぶりの肉体だぜぇ……』
妹「……! あ、あんた何か言った?」
兄「え?何も言ってないけど?」
『おっと……どうやらまだ完全に支配権をとれていないようだな……ここはあせっても仕方あるまい』
妹「…!!な、なんなのよ!この指輪気持ち悪い!」ググググ
妹「と、とれない!なんで!?」
兄「勢いよくハメすぎたから変にハマちゃったんじゃないか?」
『無駄だ……もはや人間の力でははずすことはかなわない……』
妹「ヒィッ…!」
~回想終了~
妹(なんてこと……あのあとどれだけがんばっても外れないから、結局あきらめて寝たら、睡眠中に体の主導権を乗っ取られてしまったとでもいうの…?)
兄「おぉ~い妹~もう朝だぞ~ そろそろ起きろよ~」ガチャッ
妹(あ、兄貴!助けて!)
妹「お兄ちゃんおはよー!」ギュッ
妹(!! な、なななな!)
兄「ど、どうしたんだ妹!」
妹「お兄ちゃん好き~キスして~!」
妹(ひ、ひとの体で何やってるのよ!ヘンタイ!ヘンタイアクマ!)
妹「フフフ……我にとっては人間の絶望こそが最高の食料……お前の好きな兄貴を寝取って絶望のふちへ叩き込んでくれるぜぇ……」
兄「い、妹?どうしたんだ?さっきからブツブツいって……」
妹「おっと……フフフ……あぶないあぶない……なんでもないよ……おにいちゃん……」
妹(兄貴!お願い!気づいて!そいつは私じゃないの!)
妹「ねぇ……おにいちゃん……あたし体が熱くなってきちゃったぁ……」ヌギヌギ
兄「お、おい!何脱いでるんだ!」
妹「お兄ちゃん……お願い……あたしを抱いて……お兄ちゃんのことが好きなの……」
兄「い、妹……!」
妹(やだ……やだよ……お兄ちゃんとらないで!)
妹「ねっ……お願い……」
妹(やだ!やだ!やめて!)
妹「やめてぇぇぇ~!!」ズダダダッ
兄「妹!?ど、どうしたんだ!?」
妹「くっ!こいつ!なんて精神力だ!体の支配を取り戻しおった!」
妹「あたしの体で好き勝手しないで!あたしのお兄ちゃんとらないでよ!あたしの体から出て行って!」ドゴッ
妹「ウゲェ!貴様ァ~!よかろう!人間の分際で立ち向かうとはいい度胸だ!私がお前の兄をレイプするのをとめられるものならとめてみろ!」
妹「守ってみせる!お兄ちゃんは私の世界で一番大事なひとなんだから!」
妹「ウオオオオォォォォ~~~ッ!」ググググググ
兄「いったい何が起こっているんだ……?」
兄「はっ!妹!その指輪はッ!」
妹「ハハハ!そのとおり!貴様が愚かにもこの娘にはめさせた我がよりしろよ!フハハハハハハハ!」
『ドッキリ大成功!』
兄「バアアアアアアアアアアアアアンwwwwwwwwwwwwwwwwwwww」
妹「フハハハハ! は……?」
兄「びっくりした?実は昨日指輪を渡したところから仕込みだったのよwwwwww」
妹「……」
兄「指輪はめたとき 何か幻聴のような声が聞こえただろ?実はあれはただの録音された音声でしたーwwwwww」
兄「この指輪は100円ショップで買ってきたただの安物の指輪だよーんwwwwwwwwwwwwww」
妹「…………」
兄「指輪が取れなくなって心配した?実は瞬間接着剤をつけていただけでしたーwwwwwwwwwww」
妹「…………」
兄「フフフフwwwwwwwwwもうびっくりするくらい簡単にひっかかっちゃうんだからwwwwwwwwwwwww」
妹「…………」
妹「……おおう……ちょっともうマジで勘弁してよ……」
兄「wwwwwwwwwwwwwwwwwwwwww」
妹「…………うぅ…………」
兄「wwwwwwwwwww …………あっ……」
妹「ヒッグ……うぇ……グス……ひどいよ……こんなのあんまりだよ……」
妹「うぉぉぉ………ああぁぁぁぁ……!」
兄「…………」
妹「ヒッグ……うげぇ……おご……ぐすっ………もう……いぎでいだくない……!」
兄「な…………」
兄「なんてなぁ~!!!隙ありだぜぇ!」ブチュルルル
妹「ふぇ……!?」
兄「ククク……突拍子もない話をして油断させることが狙いだったのさ……呪いの指輪にはたっぷり聖水(乖離剤)をかけさせてもらったぜ!」
妹「は………あ……?」
妹「ば、馬鹿なぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!?この私がああああああああ!?」
兄「うおおおおおおおお!妹の体を返せえええええええええええええ!」ニュポン
妹「人間ごときにいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいい!!」
兄「はあああああああ!滅!」バキッ!
妹「アアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアア!バアアアアアアアアアアアアアアアッ!ファアアアアアアアアアッ!」
~5分後~
妹「うぅ……こ、ここは……?」
兄「妹……よかった……意識を取り戻したか……!」
妹「そうか……あたし……あの指輪の悪魔に寝ている間に体を乗っ取られて人間の絶望を糧とする悪魔の生命エネルギーへと変換するために肉親である兄貴に襲い掛かって絶望させようとした(家族の縁を砕くことが悪魔にとっては絶望を得る最善の策に思われた)ところ、私の異変に気づいた兄貴の機転で聖水をかけられて弱体化し、そのまま兄貴に指輪が握りつぶされたことで悪魔は消滅し、私は正気に戻ったってわけね」
兄「ああ、そのとおりだ」
妹「やっぱりね」
兄「……」
妹「……」
終わり