【関連】
【艦これ】龍驤「足りなかったもの」その6【安価】(5)

2 : ◆I4lwDj9Dk4S2 - 2019/06/08 18:11:17.10 RJsTsKS7O 1/476

前スレ

【艦これ】龍驤「足りなかったもの」その6【安価】
http://ex14.vip2ch.com/i/read/news4ssnip/1558774810/

元スレ
【艦これ】龍驤「足りなかったもの」その7【安価】
http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1559984972/

5 : ◆I4lwDj9Dk4S2 - 2019/06/08 19:45:27.23 3tNVrjQa0 2/476

ーー

提督「支援艦隊も日替わりで来てくれることになって助かっている」

「ご主人様の為ですから!使える人脈は全て使いますぞ!」

龍驤「大本営からの支援はまだかかるそうや。暫く頼らせてもらうで」

「どうぞどうぞ!吹雪達も支援が来るまでいくらでも手伝うと言ってくれました」

提督「本当に助かる……」

龍驤「下手したら鎮守府の危機や。ほんまに危ない所やったんや」

「うちから空母を取るとえらいことになるとよ~す分かりましたねぇ…」

6 : ◆I4lwDj9Dk4S2 - 2019/06/08 19:59:25.60 3tNVrjQa0 3/476

龍驤「知り合いの吹雪や叢雲らの支援は主力級が来てくれるんやんな?」

「その通りです!それが数日間ぶっ続けならオーケーは出ませんでしたが、日替わりですのでどうぞとなりました!」

提督「ありがとう漣。おかげでなんとか乗り切れそうだ」

「いえいえ~もっと褒めてください!」

龍驤「大本営から艦載機の支援来るまで褒めまくったるわ!」

下1~3高コンマ この後の展開やその他起こったことなどを

8 : 以下、名... - 2019/06/08 20:04:57.89 7xLAUa0uO 4/476

艦載機の燃料が潤沢に確保出来ないため碌に訓練も出来ないと愚痴る葛城

10 : ◆I4lwDj9Dk4S2 - 2019/06/08 20:12:27.81 3tNVrjQa0 5/476

ーー

葛城「もう…燃料が無いせいでロクな訓練もできないだなんて!」

葛城「基礎体力は毎朝ランニングしてるし、筋トレだって欠かさずやってるわ!」

葛城「下手に筋肉を付けすぎるとよくないって加賀さんに教えてもらったし…」

葛城「うぅ~~!私は何をすれば良いのよ!」

葛城「……こんな事言ってても虚しいから何かしないと。秘書艦の仕事を覚えるのは向いてないって言われちゃったしなぁ」

葛城「うーん……どうしよう…」

11 : ◆I4lwDj9Dk4S2 - 2019/06/08 20:15:27.12 3tNVrjQa0 6/476

アイオワ「……」

葛城「あれはアイオワさん?支援の子達が来たからやっと休めるとは聞いてたけど…」

アイオワ「……」

葛城「なんだかフラフラしてるわ、体調が悪いのかしら?それなら千歳さんの所に運んであげた方がいいわね」

アイオワ「……」スタスタ

葛城「あれ、急に普通に歩き始めた……ちょっと気になるなぁ…」

アイオワ「……」

葛城「なんだか表情も暗いし……コッソリ後をつけてみようかしら」

下1~3高コンマ この後の展開やその他起こったことなどを

12 : 以下、名... - 2019/06/08 20:21:01.89 TMXZe7VDO 7/476

疲れが溜まってるけどそれは見せられない
戦艦が弱いところを見せるとハッピーじゃないわと独白してるアイオワに
自分の経験から無理をしたらだめですと突撃する葛城

15 : ◆I4lwDj9Dk4S2 - 2019/06/08 20:48:13.41 3tNVrjQa0 8/476

ーーアイオワの部屋

アイオワ『こんなに連続で出撃したのは初めてね……流石に疲れが溜まってきたわ…』

アイオワ『だけどそれは見せられない。戦艦が弱いところを見せるのはハッピーじゃない』

アイオワ『でもお風呂に入るだけじゃ疲れは取れない。誤魔化せないところまできてしまったのよ…』

アイオワ『…………一回だけ』

アイオワ『あと一回だけならアンハッピーにはならない……』

アイオワ『そう…そうよ、私は止められた。だから後一回だけ……』

アイオワ『ヘロインは疲れも取れて心も癒してくれる。州によっては合法になるって聞いたわ』

アイオワ『だから私のやろうとしてることは間違いない……』

16 : ◆I4lwDj9Dk4S2 - 2019/06/08 20:51:14.13 3tNVrjQa0 9/476

葛城「あの…アイオワさん?」ガチャ

アイオワ「!!」

葛城「ずっと英語で喋ってたんで何を言ってたか分かりませんけど…疲れてるんですよね?」

葛城「そういう時は無理しないで休めばいいんですよ。支援も来てくれることになりましたから、数日くらい休んだって平気です」

葛城「提督に言えば休ませてもらえますよ。ここがそういう鎮守府なのは知ってますよね?」

葛城「私も似たような経験があるので……無理はダメですからねアイオワさん」

アイオワ「安価」

下1~3高コンマ アイオワの台詞や行動などを

17 : 以下、名... - 2019/06/08 20:54:33.08 OeTPbG60o 10/476

きっと神が葛城を通じて止めて下さった…おお主よお許し下さい…(英語)
葛城ポカーン

18 : 以下、名... - 2019/06/08 20:55:52.56 qvP7aZG5o 11/476

>>17の後
サンキュー葛城、すこし休ませてもらうようにするわ

20 : ◆I4lwDj9Dk4S2 - 2019/06/08 21:02:56.65 3tNVrjQa0 12/476

アイオワ『きっと神が葛城を通じて止めて下さったのね……あぁ主よお許し下さい……』

葛城「は…え……?英語全く分からないんだけど…」

アイオワ「…サンキュー葛城。ミーは少し休ませてまらうわ」

葛城「あ、うん……」

アイオワ「ベリーサンキューね。ありがとう」

葛城「よくわかんないけど、感謝されて悪い気はしないわ。提督には私から伝えといてあげるからゆっくり休んで!」

アイオワ「ハァイ……」

21 : ◆I4lwDj9Dk4S2 - 2019/06/08 21:05:58.04 3tNVrjQa0 13/476

ーー

アイオワ「そうよ、こんなアンハッピーなものがあるからいけないの」

アイオワ「靴底に仕込んで持ってきてしまったこのヘロイン。これが無ければいいの」

アイオワ「これはもうミーには必要ない。だから処分しても問題ない」

アイオワ「こうやって水道に捨てるのも躊躇うはずが無い……」

ジャーーー

アイオワ「……」

ジャーーー

アイオワ「……捨てるのよアイオワ。ヘロインとは永遠にサヨウナラ」

ジャーーー

アイオワ「……」

下1~3高コンマ この後の展開やその他起こったことなどを

23 : 以下、名... - 2019/06/08 21:10:13.59 kGkZnAk9O 14/476

なんとかヘロインを捨ててトイレ?を出る
ちょうど長門と会って私も休みをもらったんだ風呂でも行こうと話しかけてきて
間違いじゃなかったと再認識

26 : ◆I4lwDj9Dk4S2 - 2019/06/08 21:17:11.91 3tNVrjQa0 15/476

アイオワ「……!!」パッ

ジャーーー

アイオワ「あ…あ、ぁ……ぁぁぁぁ………流れて…いった…」

アイオワ「……違う…これで良かったの…」

アイオワ「ミーはもう…あんな思いはしたくない……アンハッピーなのはこれで終わり!」

アイオワ「ミーは間違ってない!これが正しいのよ!」

27 : ◆I4lwDj9Dk4S2 - 2019/06/08 21:22:56.96 3tNVrjQa0 16/476

ーー

アイオワ「……」

長門 アイオワか

アイオワ「長門…」

長門 私も休みをもらったんだ。一緒に風呂でも行かないか?

アイオワ「……」

長門 日本語が読めないのか?困ったな……

アイオワ「いいえ…分かるわよ」

長門 そうか

アイオワ「長門……一緒に行きましょう」

長門 アイオワ、良かったな

アイオワ「ン…?」

長門 何があったか知らないが、一つ何かを乗り越えたような

長門 吹っ切れたような。スッキリとしたような顔をしている

アイオワ「…ミーの選択が間違ってなかったって事が分かったのよ」

長門 そうか、それは良い事だな

アイオワ「ミーはもうドラッグには手を染めない。そうすればハッピーな毎日が待ってる!」

28 : ◆I4lwDj9Dk4S2 - 2019/06/08 21:25:26.57 3tNVrjQa0 17/476

ーー

憲兵「ぐ……」

北上「だから無理しないでって。座ってるだけでも激痛でしょ?」

憲兵「俺が門番をしなければ…」

北上「あたしがなんとかしといてあげるから。憲兵は休憩してなって」

憲兵「……」

北上「無理して悪化とか一番嫌だからね?更にメンヘラ化してやるから」

憲兵「それは厄介だな……」

29 : ◆I4lwDj9Dk4S2 - 2019/06/08 21:29:53.54 3tNVrjQa0 18/476

「すいません失礼します」

北上「あ~新しい医務室関係の人でしょ。入って入って」

憲兵「お前…適当に……」

北上「いちいち確認してたら負担でしょ?今は医務室関係と支援艦隊の子達がうじゃうじゃ出入りしてるんだから、何も危険性は無いって」

憲兵「だがな……」

北上「だから憲兵は休憩しててって…なんで分かってくれないのさ…」

憲兵「う……」

北上「なんなの……もっと痛め付けたら言うこと聞くの…それとも……」ぶつぶつ

憲兵「こうなった北上は面倒だ…」

30 : ◆I4lwDj9Dk4S2 - 2019/06/08 21:32:21.80 3tNVrjQa0 19/476

「……愛宕」

「やっと君に会えるんだね」

「君への想いを伝えたいだけなのに…ストーカーだなんて酷いよね」

「でも君は分かってくれるよね?僕の事が好きだって頭の中で言ってくれてるもんね」

「塀の中でもずっと聞こえてたよ」

「早く会いたいなぁ愛宕……」

31 : ◆I4lwDj9Dk4S2 - 2019/06/08 21:38:37.09 3tNVrjQa0 20/476

「どこに居るのか…なんてことは言わないよ。僕達は引かれ合う運命だから」

「愛宕…この世界は僕達にとっては不都合だ。二人だけの世界に行こう」

「今日のこの日をどれだけ待ち望んだことか。愛宕も待っててくれたんだよね」

「今会いに行くからね…愛宕……」

下1~3高コンマ この後の展開やその他起こったことなどを

33 : 以下、名... - 2019/06/08 21:41:58.83 jILYA3FDO 21/476

愛宕の部屋に辿り着くストーカー、しかし愛宕は出撃中で不在だった

35 : ◆I4lwDj9Dk4S2 - 2019/06/08 21:56:00.72 RJsTsKS7O 22/476

ーー愛宕の部屋

「これだけ部屋がある中で君の部屋を探し当てるなんて。やっぱり僕の思いは本物なんだ」

「でも肝心の愛宕が居ない……どうしちゃったのかな?」

「君は几帳面だから全部記録を残してあるよね。出撃に関するメモか何かは……」ゴソゴソ

「あった、これによると君は今凄く忙しいみたいだね」

「働き過ぎは良くないよ?嫌々やらされてるなら僕が提督を片付けてあげるからね」

「その辺も含めてやっぱり話たいな。心が通じ合ってても言葉に出さないといけない時もあるからね」

36 : ◆I4lwDj9Dk4S2 - 2019/06/08 21:58:01.22 RJsTsKS7O 23/476

「メモによると帰ってくるまでまだ暫く時間があるみたいだ。じゃあここで待ってようかな」

「いきなり姿を見せるのはびっくりしちゃうかもしれないから、ベッドの下で待ってよう」ゴソゴソ

「最愛の僕がベッドの下から出てきたら…喜んでくれるだろうな」

「君の嬉しそうな顔が思い浮かぶよ」

「早く帰ってきてくれないかな…」

下1~3高コンマ この後の展開やその他起こったことなどを

38 : 以下、名... - 2019/06/08 22:03:06.71 kGkZnAk9O 24/476

北上が千歳に薬をもらいに行くとさっきの人がいないと気づく
千歳に聞くと今日は医務関係での人が来る予定はないと言われる

憲兵はなにか引っかかるので深く考えてると顔を思い出して北上に連絡する

40 : ◆I4lwDj9Dk4S2 - 2019/06/08 22:13:58.56 RJsTsKS7O 25/476

ーー

北上「千歳さん……薬ちょうだい…」

千歳「かなり調子が悪そうね。大丈夫?」

北上「大丈夫じゃないから…薬……」

千歳「はいはい、すぐ用意するから待ってて」

北上「……あれ…」

千歳「どうしたの?」

北上「今日…医務室の工事は…… ?」

千歳「工務店さんが休みだから工事は無いわよ?」

北上「え……でもさっき…工事の人が…」

千歳「何か確認しに来たのかしら?工事に必要な下見とか?」

42 : ◆I4lwDj9Dk4S2 - 2019/06/08 22:17:02.40 RJsTsKS7O 26/476

ピピピピピ…

北上「電話……この距離なのに…?」

北上「はい…なんなのさ…」

憲兵『北上、何か引っかかったんで考えていたんだが、思い出したぞ』

北上「何をさ……」

憲兵『工事関係者だと思っていた男だ。あれは愛宕のストーカーじゃないのか?』

北上「…………」

北上「……いぃっ!!」

憲兵『俺の記憶違いかもしれない。北上は確認してないか?』

北上「した…思い出した……あの男はそうだ!!」

43 : ◆I4lwDj9Dk4S2 - 2019/06/08 22:19:39.60 RJsTsKS7O 27/476

憲兵『顔の印象が変わっていたんですぐには気付かなかったが…やはりそうか』

北上「前に憲兵を撃った時はあそこまで痩せて無かった!刑務所の中で痩せたんだ!!」

千歳「愛宕は今どこにいるの!?」

北上「出撃から帰ってきて……部屋に居る…」

千歳「もしそこにストーカーが待ち構えたら……」

憲兵『急いで愛宕の部屋に向かってくれ。頼む』

北上「冗談じゃないってぇ……!!」

下1~3高コンマ この後の展開やその他起こったことなどを

45 : 以下、名... - 2019/06/08 22:23:04.00 zlEMvIEtO 28/476

通りすがりにいる艦娘に声をかけながら愛宕の部屋へ
愛宕は部屋の前で那智と話してる

49 : ◆I4lwDj9Dk4S2 - 2019/06/08 22:38:00.80 RJsTsKS7O 29/476

ーー

北上「愛宕はどこ!?」

皐月「さっき部屋に戻って行ってたよ?」

千歳「愛宕を見なかった!?」

神通「愛宕さんなら…部屋の方向に…」

北上「間違いなく部屋まで戻ってる…!」

千歳「急ぎましょう!まだ間に合うかもしれないわ!」

50 : ◆I4lwDj9Dk4S2 - 2019/06/08 22:41:54.64 RJsTsKS7O 30/476

北上「…居た、愛宕!!」

愛宕「そんなに急ぎの用でもあるの?」

那智「貴様ら、廊下は走るな」

千歳「早く部屋の前から離れて!」

愛宕「どうして?何かあるの?」

北上「愛宕のストーカーがこの鎮守府に入ってきたの!!」

愛宕「ひぎっ!!」

那智「それは本当か?憲兵は何をしていたんだ」

北上「ごめん、それはあたしが悪くて……」

千歳「とにかく今は部屋に入らないで。ここじゃなくてもどこかに潜んでいる可能性があるから」

那智「執念深い奴だな…」

下1~3高コンマ この後の展開やその他起こったことなどを

51 : 以下、名... - 2019/06/08 22:46:08.53 OeTPbG60o 31/476

那智「そばにいるし危険な事にはさせない、だから奴とはっきり決別をつげたらどうだ?」

55 : ◆I4lwDj9Dk4S2 - 2019/06/08 23:00:25.70 a96YlnG50 32/476

ガタッ

愛宕「ひっ!!部屋の中から音が!!」

千歳「やっぱりこの中に居たわね」

那智「愛宕、会ってやるのはどうだ」

北上「何言ってんのさ!」

那智「私が側に居るし危険な事にはならない。だから奴とはっきり決別をつげたらどうだ?」

千歳「那智が居たとしても危険よ。何をしてくるか分からないわ」

57 : ◆I4lwDj9Dk4S2 - 2019/06/08 23:01:47.81 a96YlnG50 33/476

愛宕「…やるわ」

北上「本気!?」

愛宕「那智が居てくれるなら…怖くない」

那智「ここで決着を付けなければ一生つきまとう。それは避けたい」

千歳「…危険だと思ったらすぐ止めるわよ」

下1~3高コンマ この後の展開やその他起こったことなどを

58 : 以下、名... - 2019/06/08 23:03:25.73 olg3s6BI0 34/476

何処にいるかまではわからないため、扉を開け、廊下から部屋の中へ語りかける愛宕

62 : ◆I4lwDj9Dk4S2 - 2019/06/08 23:20:37.32 a96YlnG50 35/476

ガチャ…ギィィィ

愛宕「提督……中に入るのが怖いから…廊下から言わせてもらうわね…」

愛宕「そう…怖いの……提督が…」

愛宕「私は提督の事は好きでもなんでもない…むしろ嫌いなの…」

愛宕「お願い…もう私に近付かないで……」

愛宕「私は提督のものにはならない……」

63 : ◆I4lwDj9Dk4S2 - 2019/06/08 23:23:12.84 a96YlnG50 36/476

愛宕「提督の事を好きだって言った覚えもない……誤解させてしまったのならごめんなさい…」

愛宕「提督…私を自由にして……!」

那智「聞こえたかストーカー。愛宕はお前の事は好きでもなんでもない」

那智「今すぐに立ち去るなら陸の警察は呼ばないでやる。ただし抵抗すれば命の保証はない」

千歳「ちょっと…」

那智「警告はしたぞ、ストーカー男め」

下1~3高コンマ この後の展開やその他起こったことなどを

64 : 以下、名... - 2019/06/08 23:26:18.96 qvP7aZG5o 37/476

ありもしない愛宕との日々を喋りだすストーカー
もう手遅れだと部屋に閉じ込めて窓側に見張りもつけて警察を呼ぶ

69 : ◆I4lwDj9Dk4S2 - 2019/06/08 23:37:57.75 a96YlnG50 38/476

「……あの日々は嘘だったのかい?」モゾモゾ

愛宕「ひっ!!」

那智「ベッドの下に居たのか…」

「僕と朝まで愛を語り合ったじゃないか。君が僕を愛しているのは知っているんだよ」

「その綺麗な髪を撫でながら……」

千歳「…ダメね。彼は妄想と現実が分からなくなってる」

北上「後は警察にお任せ…まるゆ警部補の出番だね」

70 : ◆I4lwDj9Dk4S2 - 2019/06/08 23:40:24.70 a96YlnG50 39/476

愛宕「……」ガタガタ

那智「大丈夫だ愛宕、ここには私や提督がいる。もう心配しなくていい」

愛宕「那智……今日は貴女の部屋で寝かせてくれない?」

那智「あんな奴が居た部屋では寝れないだろう。いつでも来ればいい」

愛宕「ありがとう……」

那智「…ストーカーの何をが楽しいか分からない。相手を苦しめるだけの最低な行為じゃないか」

下1~3高コンマ この後の展開やその他起こったことなどを

71 : 以下、名... - 2019/06/08 23:44:18.83 zlEMvIEtO 40/476

元提督が連れて行かれた夜、那智に縋りつかないと眠れない愛宕

74 : ◆I4lwDj9Dk4S2 - 2019/06/09 00:02:25.46 0xQ/NsJp0 41/476

ーー夜

那智「ストーカーはまるゆが連れて行った。もう安心していいんだぞ」

愛宕「……」ギュッ

那智「私に抱き付いて心が休まるならいくらでもそうしていればいい」

愛宕「那智……!!」ギュゥゥゥ

那智「…貴様も苦労したな。悪いことをした訳ではなかっただろうに」

75 : ◆I4lwDj9Dk4S2 - 2019/06/09 00:10:04.76 0xQ/NsJp0 42/476

那智「これが不知火や陽炎ならこうなっても文句は言えない。だが愛宕は違う」

那智「勝手に好きになられた挙句付け回される。愛宕の何が悪かった?」

那智「まさかこの鎮守府が原因か?ここにいる奴らは何かしら問題や因果を持っている」

那智「愛宕はここの奴らに関わってしまったからこんな目に?」

那智「ただのストーカーならこうはならなかった。命の危機にまでなることは…」

那智「助け合う、補い合うといっても限界がある。提督はそれを分かっているのか…?」

下1~3高コンマ この後の展開やその他起こったことなどを

77 : 以下、名... - 2019/06/09 00:12:23.72 Gu5iBiqmo 43/476

愛宕
那智と一緒にいると落ち着くけどまた那智への思いが湧き上がってくるようになる

81 : ◆I4lwDj9Dk4S2 - 2019/06/09 00:22:23.89 0xQ/NsJp0 44/476

ーー

龍驤「調子どうや?」

那智「愛宕は私の側を離れると不安定になるようだ」

愛宕「那智…那智那智……」

提督「出撃が続いて精神も疲れていたのかもしれない。暫くの間出撃も控えるから十分に休んでいてくれ」

那智「休む…か。それで解決すると思っているのか?」

龍驤「心はそう簡単には治らんよ。でも今よりはマシになるんと違うかな?」

那智「貴様らは何も分かっていないようだな」

提督「どういうことだ?」

82 : ◆I4lwDj9Dk4S2 - 2019/06/09 00:29:00.14 0xQ/NsJp0 45/476

那智「この鎮守府が原因じゃないのか?ここにいる奴らは因果を持っている。龍驤も覚えがあるだろう」

龍驤「……」ビクッ

那智「愛宕はここの奴らに関わってしまったからこんな目にあったんじゃないのか?愛宕はここに来なければここまで追い詰められることも無かったんじゃないのか?」

那智「足りないものを補い合うといっても限界がある。貴様はそれが分かっているんだろうな?」

那智「貴様がここに因果を集めてしまったんだぞ」

提督「安価」

下1~3高コンマ 提督の台詞や行動などを

85 : 以下、名... - 2019/06/09 00:37:11.69 s0zV0e+U0 46/476

因果を、集めた?関わらない方が良かった?何もわかってないのはお前の方じゃないのか?

87 : ◆I4lwDj9Dk4S2 - 2019/06/09 00:43:36.88 0xQ/NsJp0 47/476

提督「因果を集めた?関わらない方が良かった?……何もわかってないのはお前の方じゃないのか」

那智「なんだと?」

提督「愛宕を引き取っていなければ、今頃どうなっていたと思う?」

那智「それは結果論だ」

提督「本人に非がなくても危害が及ぶことはある。何の非もない艦娘が食い物にされていた事があるだろう」

那智「……朝潮か」

提督「あれも俺が悪いのか?俺達が引き取ってしまったから朝潮は自殺したのか?」

那智「……」

88 : ◆I4lwDj9Dk4S2 - 2019/06/09 00:48:34.87 0xQ/NsJp0 48/476

提督「龍驤の犯したことも俺が悪いのか」

那智「……」

提督「何か答えてみろ那智」

龍驤「司令官…もうええよ、な?」

愛宕「那智……」

那智「……すまなかった」

提督「…そうか」

龍驤「あのな、那智が言わんとしてることは分かるよ、分かってしまうねん。でも……それは違う…」

龍驤「そんなもんは無いって…信じるしかないねん
……な……?」

89 : ◆I4lwDj9Dk4S2 - 2019/06/09 00:53:12.00 0xQ/NsJp0 49/476

龍驤「腕と脚千切れてウチのやったことが許させるんやったら、いくらでも千切って欲しい」

龍驤「不知火かって、死ぬほど苦しい思いをしたら許されるんやったら死ぬまで辛いことをする…」

龍驤「でもな……罪は消えへんねん…………!!」

龍驤「そんなん分かってるよ!でも……許される…許されたと思わな生きていかれへん…!!」

龍驤「お願いや……二度とそんな事言わんといて…」

龍驤「そうやないと…ウチ……ウチ…」

提督「……那智」

那智「……」

愛宕「あ……」

下1~3高コンマ この後の展開やその他起こったことなどを

91 : 以下、名... - 2019/06/09 00:56:42.94 5enjw33WO 50/476

最近の愛宕を見ていてついカッとなってしまったと謝る那智

95 : ◆I4lwDj9Dk4S2 - 2019/06/09 01:02:15.94 0xQ/NsJp0 51/476

那智「最近の愛宕を見ていてついカッとなってしまった。すまない」

提督「…俺も大人げなかった。申し訳ない」

龍驤「那智に不満があるのも分かってるよ。葛城と那智は足りへんもんは無いからね」

提督「…望むのなら異動も認める」

那智「なんだと?」

龍驤「ウチらの考えを理解してもらえれへん人がおるのは分かってる。無理に付き合わせるのはエゴや」

提督「いつでも対応する。その気になれば言ってくれ」

愛宕「那智……?」

那智「…そうか、覚えておこう」

ーー

99 : ◆I4lwDj9Dk4S2 - 2019/06/09 19:36:00.43 0xQ/NsJp0 52/476

ーー

「いや~吹雪氏達のお陰でここのところ助かったますぞ」

忍者吹雪「これくらいで良かったらいくらでも支援するから任せといて!」

「大本営からの支援はまだ無い上に不審者が侵入…なーんか嫌な流れが来てんですよね」

忍者吹雪「倉庫を吹き飛ばした犯人も捕まってないんだよね?」

「海の向こうに飛んでっちまいましたからね。捕まえようが無いんす」

忍者吹雪「せめて犯人が捕まればこうはなってないのに…」

「今回の爆破騒ぎ、見ようによっては自作自演とも取られてしまいますからね」

忍者吹雪「取られるっていうか…大本営はそう考えてるんだと思うよ」

「やっぱそうですよねぇ…」

100 : ◆I4lwDj9Dk4S2 - 2019/06/09 19:41:18.49 0xQ/NsJp0 53/476

忍者吹雪「もっといい艦載機が欲しいからわざと壊したりするのはたまにあることだからね」

「せめて爆破された倉庫を見てもらえたら信用性はあるんでしょうけど、書類だけだとどうもイマイチ伝わってない感じなんですよ」

忍者吹雪「ここにあった艦載機はそこまで優秀なのじゃ無いっていうのも怪しい原因かな」

「こっちはそれで今まで頑張ってたんすよぉ…他の鎮守府が烈風だ、烈風改だ~って言ってる中でうちは紫電改二でやりくりしてたんす……」

忍者吹雪「早く艦載機が届くといいね…」

「ほんと、早くきてくれないと萎え~な感じです…」

下1~3高コンマ この後の展開やその他起こったことなどを

101 : 以下、名... - 2019/06/09 19:42:53.90 fqZsbN32O 54/476

支援艦隊の子達と交流してると、あれが絶倫提督…本物見ちゃった…本当にすごそう…と珍しいもの見るかのように提督が話題にされている

102 : 以下、名... - 2019/06/09 19:43:40.90 xeP3+lYe0 55/476

殺したくてたまらない雪風がとある港町を襲撃

104 : ◆I4lwDj9Dk4S2 - 2019/06/09 19:56:34.97 0xQ/NsJp0 56/476

ーー

「ねぇ、あの人がここの提督よね?」

秋津洲「そうかも」

「本物の絶倫提督…!」

明石「絶倫……」

「お菓子を配ってるのも本当なの?」

陽炎「配ってるのは間違いね。司令が作ったスイーツが食堂で出る時があるの」ギラッ

「眩しっ……」

「誘拐犯なのも本当なんだ…!」

105 : ◆I4lwDj9Dk4S2 - 2019/06/09 20:01:10.65 0xQ/NsJp0 57/476

「こ、ここの提督は三人以上の艦娘と寝るのが基本だって聞いたけど!?」

秋津洲「間違ってはいないかも。昨日も龍驤さんと朝霜と寝てたかも」

「うわぁぁ…!」

明石「提督の噂がとんでもないことになってます…」

陽炎「鬼畜カニバよりマシでしょ?」

明石「絶倫誘拐犯も相当です…」

陽炎「誘拐犯はともかく絶倫はいいじゃない。早漏男とかって言われるより全然いいわよ」

明石「よくないです…」

106 : ◆I4lwDj9Dk4S2 - 2019/06/09 20:04:24.50 0xQ/NsJp0 58/476

「はっ!こんな事してる場合じゃなかった」

「吹雪とここの提督に報告があったのよ」

「出撃の帰りに不審な艦娘を見たんです。ここの鎮守府の艦娘では無いようでしたが、何か聞いていませんか?」

秋津洲「何か聞いてるかも?」

明石「いえ…」

陽炎「艦種か名前は分からないの?」

「駆逐艦雪風…のような気がしました」

秋津洲「それって……」

明石「ここを爆破した…?」

陽炎「司令に報告しておいた方がいいわね。今度は街の方から攻めてくるかもしれないわ」

下1~3高コンマ この後の展開やその他起こったことなどを

107 : 以下、名... - 2019/06/09 20:08:46.63 dkeT89ODO 59/476

憲兵の話を元に雪風対策会議が開かれる

108 : 以下、名... - 2019/06/09 20:10:12.80 Gu5iBiqmo 60/476

>>107

110 : ◆I4lwDj9Dk4S2 - 2019/06/09 20:17:28.26 0xQ/NsJp0 61/476

ーー会議室

秋津洲「目撃されたのがあの雪風だとして、どうやれば撃退できるかも?」

忍者吹雪「憲兵さんの話によると、とても運が良いそうです」

「だからただのBB弾がショットガンのような威力になったと」

明石「こちらが攻撃しても…当たりませんね…」

忍者吹雪「私が後ろから捕まえたとしても、すぐに抜けられるか最悪返り討ちに…」

「どないすりゃいいんでしょう?運が敵とかどうしようも無いっすよ」

111 : ◆I4lwDj9Dk4S2 - 2019/06/09 20:22:37.57 0xQ/NsJp0 62/476

陽炎「避けられないくらい広範囲の攻撃を仕掛けるのは?」

「多分軽症で済んで終わりですよ。もしくは攻撃すらできないとか」

忍者吹雪「攻撃しようとした瞬間、武器が暴発…」

秋津洲「それが街に行ったとしたら洒落にならないかも!」

明石「止めないと…!」

「戦えば戦うほどこちらに不利なんでしょう。話し合いに持ち込むのが最善ですが、果たして聞いてくれるかどうかですな」

下1~3高コンマ この後の展開やその他起こったことなどを

112 : 以下、名... - 2019/06/09 20:26:12.69 LLQLBllT0 63/476

ロシアで軍人主導の組織一斉検挙が始まる

117 : ◆I4lwDj9Dk4S2 - 2019/06/09 20:49:47.54 0xQ/NsJp0 64/476

ーー

老幹部「これはどういうことなんじゃ?」

「「「……」」」

老幹部「儂らはここに呼ばれたのでは無いのかのぅ?」

「「「……」」」

老幹部「やれやれ…言葉が通じんとこうなるのか。こんな時に若葉君が居ればのぅ」

「「「……」」」

老幹部「お主らは軍人じゃな?この装置らが欲しいのかぇ?」

「「「……」」」

老幹部「お主らが手に入れたところで使いこなせるとは思わんが…好きにすればええ」

老幹部「それにしても雪風君の運は凄いのぉ。儂がこうなる直前に癇癪を起こして日本に向かうとは」

老幹部「運を使わずともこれとは…恐ろしい存在じゃよ」

118 : ◆I4lwDj9Dk4S2 - 2019/06/09 20:54:45.45 0xQ/NsJp0 65/476

ーー港

雪風「ぎ…ぎひひひ……」

雪風「殺す……誰でもいいから殺してやる…!」

雪風「もう限界なんですよぉ……頭の中が疼いて疼いて壊れちゃいそうなんです…!」

雪風「私の頭痛薬になってくれるのは誰なんですか…?居ないならこっちから探しに行きますよぉ…」

雪風「ぎひひひひひひひ……」

下1~3高コンマ この後の展開やその他起こったことなどを

120 : 以下、名... - 2019/06/09 21:00:02.89 dkeT89ODO 66/476

街中で暴れる雪風
艦娘やら軍隊やら出動してニュースにもなり混沌な状態に

123 : ◆I4lwDj9Dk4S2 - 2019/06/09 21:16:21.55 0xQ/NsJp0 67/476

ーー

きゃああぁぁぁぁーー!

雪風「あ~~最高……悲鳴を聞いてる時が一番幸せ…」

「射撃許可がおりた!撃てーーー!」ズガンッ

「「てぇーー!!」」ズガガッ

雪風「……」

「全弾……外れました…」

「馬鹿な!?」

雪風「次は貴方達ですか……?」

「ひっ!」

「怯むな!撃ち続けろ!!」

124 : ◆I4lwDj9Dk4S2 - 2019/06/09 21:26:45.74 0xQ/NsJp0 68/476

ズズズ……

雪風「ふぅ…少し落ち着きました。やっぱり人間は殺す為の生き物なんですね」

雪風「雪風相手に武器を使うなんて知能も低いみたいです。こんな街はいりませんよね」

雪風「せっかくですから壊していきましょう」ジャキッ

雪風「勝手に持ってきた深海魚雷です。これが地上で爆発するとすっごいんですよ!」

雪風「それでは……発射!」バシュッ

下1~3高コンマ この後の展開やその他起こったことなどを

125 : 以下、名... - 2019/06/09 21:28:45.96 yf41+KfrO 69/476

若葉が魚雷を撃ち抜いて止める
虐殺は老幹部の望むことじゃないと

128 : ◆I4lwDj9Dk4S2 - 2019/06/09 21:39:14.33 0xQ/NsJp0 70/476

ドォォォォン…

雪風「…邪魔をするのは誰ですか」

若葉「それは老幹部の指示なのか」

雪風「若葉……」

若葉「無駄に殺すな。老幹部も言ってただろう」

雪風「余計なお世話です。雪風の事は放っておいて下さい」

若葉「そうはいかない。これ以上暴れるならお前を止める必要がある」

129 : ◆I4lwDj9Dk4S2 - 2019/06/09 21:43:37.33 0xQ/NsJp0 71/476

雪風「貴女は若葉じゃありませんね」

若葉「何を言うんだ」

雪風「若葉は雪風に逆らったことがありません。雪風の能力を知っているからです」

雪風「……」

雪風「魚雷を撃ったのも貴女ではないでしょう。他に仲間がいるんですね」

雪風「あぶり出すのは簡単です。こうやって空に向けて主砲を撃てば……」ダァンッ

あぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!!

雪風「ほら、簡単ですよね?」

若葉「……」

130 : ◆I4lwDj9Dk4S2 - 2019/06/09 21:46:55.34 0xQ/NsJp0 72/476

菊月(アケボノが被弾した。先に帰っているぞ)

若葉「……そうか」

リュウジョウ「あんたの幸運は本物みたいやな」シュウゥ…

雪風「姿が変わった?変な艤装なんですね」

リュウジョウ「これは艤装の力やない。ウチの力や」

雪風「よく分かりませんが雪風の敵に違いはありません」ジャキッ

リュウジョウ「……」

雪風「雪風から逃げられると思ってるんですか?貴女を殺せばもう少し楽しいかもしれませんね」

下1~3高コンマ この後の展開やその他起こったことなどを

133 : 以下、名... - 2019/06/09 21:50:00.64 Gu5iBiqmo 73/476

リュウジョウ
逃げるんやない、その力相手を変えて使ってみんか?
どんだけ使っても誰にも恨まれない相手がおる
あの海域には

138 : ◆I4lwDj9Dk4S2 - 2019/06/09 21:57:23.12 0xQ/NsJp0 74/476

リュウジョウ「逃げるんやない、その力を相手を変えて使ってみんか?」

雪風「はぁ?」

リュウジョウ「あそこやったらお前の力をどれだけ使っても誰にも邪魔されへん。殺したい放題や」

雪風「そんな嘘はいいですよ」

リュウジョウ「嘘やない。お前はあの話を聞いたことないか?」

雪風「何ですか?」

リュウジョウ「鉄の海域の話や。あそこには新型や姫級の深海棲艦がうじゃうじゃおるねん」

139 : ◆I4lwDj9Dk4S2 - 2019/06/09 22:00:08.32 0xQ/NsJp0 75/476

リュウジョウ「街で暴れるよりも大規模に暴れられるんやで?やりたい放題や」

リュウジョウ「まさにお前の為にあるのような海域や、魅力的やないか?」

雪風「鉄の海域…」

リュウジョウ「案内せえって言うんやったら連れて行ったる。場所を教えてくれって言うんやったら教えたる」

リュウジョウ「どうや?こっちの方がええんと違うか?」

雪風「安価」

下1~3高コンマ 雪風の台詞や行動などを

140 : 以下、名... - 2019/06/09 22:00:43.82 yf41+KfrO 76/476

たのしそうです!ワクワクしてきました!

144 : ◆I4lwDj9Dk4S2 - 2019/06/09 22:14:01.05 0xQ/NsJp0 77/476

雪風「楽しそうです!雪風凄くワクワクしてきました!」

リュウジョウ「そうやろ?ほなウチが…」

雪風「でも貴女について行く必要は無いですよね?」

リュウジョウ「あ……?」

雪風「えいっ!今度はビー玉です!」シュッ

リュウジョウ「」ビチャッ

雪風「うーんこれだと苦しむ顔が見れませんね…良いことが知れました!」

リュウジョウ「」

雪風「雪風は鉄の海域に一人で行きます!被弾もしないからきっと楽に辿り着けます!」

145 : ◆I4lwDj9Dk4S2 - 2019/06/09 22:17:18.00 0xQ/NsJp0 78/476

ーー海上

雪風「名前さえ知っていればどうとにもなります!頭痛も治まりましたから場所も覚えられますよ!」

雪風「適当に会った艦娘から聞き出すのもいいですけど、この近くに鎮守府がありましたよね」

雪風「あそこには行ったことがあったんでしたっけ……?雪風忘れてしまいました」

雪風「でも問題ありません!教えてもらえるで聞けばいいんです!断れば皆殺しです!」

雪風「これからいっぱい殺せそうで…雪風ワクワクしっぱなしです!」

下1~3高コンマ この後の展開やその他起こったことなどを

147 : 以下、名... - 2019/06/09 22:19:03.79 viqi6x02O 79/476

組織が使っている帰還信号を受信する雪風

149 : ◆I4lwDj9Dk4S2 - 2019/06/09 22:30:01.36 0xQ/NsJp0 80/476

雪風「……帰還信号。これは老幹部…組織からですね」

雪風「帰るわけないじゃないですか!これから楽しみが待ってるんです!」

雪風「あのクソジジイはもう要らないです!組織に居なくても殺し放題なんです!」

雪風「若葉も知りません!勝手に死んでたらいいんですよ!」

雪風「雪風はこれから幸せになるんです!誰にも邪魔はさせません!」

150 : ◆I4lwDj9Dk4S2 - 2019/06/09 22:32:06.92 0xQ/NsJp0 81/476

雪風「……!!」バッ

ゴォォォォォォォ…

雪風「今の攻撃は…雪風を狙った……?」

雪風「実弾じゃない…何処から撃ってきたんですか」

雪風「姿が見えなくても雪風には関係ありません!全方位に魚雷乱舞です!」バシュッバシュッバシュッ

雪風「雪風を倒せるものなら倒してみればいいんです!」

151 : ◆I4lwDj9Dk4S2 - 2019/06/09 22:35:32.51 0xQ/NsJp0 82/476

ーー

信濃「……外した。訓練では外れた事の無い距離なのに」

菊月「お前が外したんじゃない、雪風相手には攻撃が当たらないんだ」

信濃「そんなのどうやって倒すのよ」

菊月「いいから荷電粒子砲での攻撃を続けろ」

信濃「何か考えがあるんでしょうね菊月」

菊月「その名前を呼ぶな。私は女幹部だ」

信濃「分かったわよ女幹部…さん!」キィィィィン

下1~3高コンマ この後の展開やその他起こったことなどを

153 : 以下、名... - 2019/06/09 22:38:14.56 Gu5iBiqmo 83/476

雪風が避け続けるが段々着弾点が近くなっていき、能力の使用には限界があると言う菊月

156 : ◆I4lwDj9Dk4S2 - 2019/06/09 22:49:16.03 0xQ/NsJp0 84/476

信濃「……着弾点が近くなってるの?」

菊月「そうだ、それが奴の弱点だ。あいつの幸運は底知れないが、クールタイムが必要なんだ」

菊月「そのクールタイムはごく短い。逃げられたら終わりだが何も無い海の上で逃げられる場所はあるか?」

信濃「これだけ連続で攻撃していればあそこからは動けないわよ……ね!」キィィィン

菊月「…雪風に掠り始めたようだな」

信濃「向こうも相当焦っているようね」

157 : ◆I4lwDj9Dk4S2 - 2019/06/09 22:57:18.07 0xQ/NsJp0 85/476

ーー

雪風「攻撃が……当たった…!?」

雪風「この雪風が……被弾………!?」

雪風「こんな事は今までなかった…!雪風に武器を向けたらそれが壊れていたのに……!」

雪風「姿が見えないから?相手が見えない攻撃には運が使えない?」

ゴォォォォォ…

雪風「いぃぃぃ…!!」ビリビリ

雪風「掠っただけで皮膚が裂けそうな…!」

雪風「もし当たったら…雪風は……死ぬ…?」

158 : ◆I4lwDj9Dk4S2 - 2019/06/09 23:00:24.28 0xQ/NsJp0 86/476

雪風「この雪風が…………死…?」

雪風「あ…ありえない………雪風の運は…幸運は…」

ゴォォォォォォォ…

雪風「あ"っ!!」ビリビリビリビリ

雪風「どんどん…近くなって……」

雪風「死…ぬ………?」

雪風「この…雪風……が…?」

下1~3高コンマ この後の展開やその他起こったことなどを

160 : 以下、名... - 2019/06/09 23:03:27.88 dkeT89ODO 87/476

ついに命中し左腕を持っていかれる雪風
命の危機に雪風の運が暴走する
雪風本人にも何が起こるか解らない状態に

161 : 以下、名... - 2019/06/09 23:03:45.88 yf41+KfrO 88/476

雪風をセンターに捉えてスイッチ、雪風を撃ち抜く
リュウジョウの機転のおかげだなと菊月

162 : ◆I4lwDj9Dk4S2 - 2019/06/09 23:18:19.79 0xQ/NsJp0 89/476

ーー

信濃「…命中。左腕をやったわ」

菊月「よくやった。この調子でいけば仕留められるな」

信濃「クールタイムは終わりじゃないの?」

菊月「そうだとしても左腕を奪ったのは大きい。このまま押し切るぞ」

信濃「了解……」ジャキッ

菊月(よくやったリュウジョウ。お前が体を張ってくれたお陰で時間を稼ぐことができた

163 : ◆I4lwDj9Dk4S2 - 2019/06/09 23:24:33.73 0xQ/NsJp0 90/476

ーー

雪風「か……は…!!」

雪風「ひ、左腕が……!血、血がぁぁぁぁぁ!」

雪風「…こんなの認めない!雪風は死なない!!」

雪風「運はこの雪風に味方している!!絶対死なないんだ!!」

雪風「死んでたまるか!雪風は沈まない!沈まないんだ!」

雪風「やれるものならやってみろ!雪風を沈めてみせろ!!」

下1~3高コンマ この後の展開やその他起こったことなどを

159 : 以下、名... - 2019/06/09 23:02:43.01 xeP3+lYe0 91/476

雪風「クソジジイ…」恨めしい断末魔と同時に偶然か老幹部が息を引き取る

165 : 以下、名... - 2019/06/09 23:27:05.56 xeP3+lYe0 92/476

>>159

169 : ◆I4lwDj9Dk4S2 - 2019/06/09 23:45:08.76 0xQ/NsJp0 93/476

ズォッ……

雪風「……雪風の何がいけなかったんでしょうか」

雪風「私は雪風として生まれた時から頭痛に悩まされていました。これはどうしようもなくて着任した鎮守府では迷惑しかかけていません」

雪風「私はお荷物でした。こんな雪風にできることは何も無かったんです」

雪風「でも大和さんと出会ってから私の運命は変わりました。私には凄い力があるといってスカウトしてくれたんです」

雪風「その時に頭痛の止め方も教わりました。提督を…人間を殺せば頭痛は治まるんです」

雪風「生まれてからずっと悩まされていたものが人を殺すだけで治るだなんて。雪風はそれからいっぱい殺しました」

170 : ◆I4lwDj9Dk4S2 - 2019/06/09 23:49:26.50 0xQ/NsJp0 94/476

雪風「それだけなら何も問題無かったのに…あの老幹部のせいです」

雪風「あのクソジジイは私の力を使いたいと言ってきました。大和さんには恩があるので仕方なく協力していましたが、それが間違いだったんですね」

雪風「大和さんがやられた時…私も逃げれば良かったんです」

雪風「私は……もう死ぬでしょう…」

雪風「お腹…欠けちゃいました……もんね…」グチャッ

雪風「でも…………ただでは…死にません………」

雪風「…………!」

雪風「どうか……最後の力を………!!!」

172 : ◆I4lwDj9Dk4S2 - 2019/06/09 23:55:12.98 0xQ/NsJp0 95/476

ーー

老幹部「あーいかんいかん、そのコンテナはでりけぇとなんじゃ」

「……」スッ

老幹部「お…?そうか、英語は通じるんじゃな。それには傀儡を作る機械が詰まっとる。下手に扱うととんでもないことになる」

老幹部「こんな事になるならちゃんとした傀儡を作っておくべきじゃったな。今動ける傀儡は喋れんものしかおらん」

老幹部「せめて若葉君が居ればのぅ……」

「……」ギィィ

老幹部「それは乱暴に扱っちゃいかん!どんと、ばいおれんす!もあ、せーふてぃ!」

「……」スッ

老幹部「ふぅ…これは疲れるわい」

173 : ◆I4lwDj9Dk4S2 - 2019/06/10 00:00:00.42 G9DwUXFK0 96/476

老幹部「この国は組織の技術が欲しいんじゃな。それを使ってあの国にプレッシャーをかける…」

老幹部「大統領選挙も関係しとるんじゃろ。新しい大統領は強硬派のようじゃなぁ」

……グラッ

老幹部「儂の扱いは組織の使い走りか…いや、ロシアの犬に成り下がりじゃな」

老幹部「殺されないだけマシと思うべきなのかものぅ」

……グラグラッ

老幹部「儂が望むのは戦争の管理。艦娘を救うにはこれしか無いというのに…それが分かってもらえんのは悲しいわい」

老幹部「じゃが儂が生きとる限り組織は潰れん。若葉君もまだ生きとるはずじゃ」

ギィィィィ……

老幹部「……ん?何の音じゃ?」

174 : ◆I4lwDj9Dk4S2 - 2019/06/10 00:04:07.52 G9DwUXFK0 97/476

オォォォォ……

老幹部「な…?コンテナが落ち

グチャッ

ズズゥン…………


『何の音だ!?』

『コンテナが落ちてきた。老人がその下敷きになった』

『コンテナが?上に積んであるのは固定されてたんじゃないのか?』

『たまたまロックが外れていたんだろう。不運な老人だ』

『あのコンテナは勝手に動いていた気がしたが……まぁ気のせいだろう』

『コンテナから出せるものは運び出すぞ』

175 : ◆I4lwDj9Dk4S2 - 2019/06/10 00:06:12.82 G9DwUXFK0 98/476

ーー

雪風「……はは」

雪風「あはははは……」

雪風「あははははははははははははははは!!」

雪風「ざまあみろ!お前だけ生かせておくはずないだろ!私を狂わせたお前も道連れだ!」

雪風「はは…あはは……あははははははは!!」

雪風「は……

ゴォォォォォォォ…

176 : ◆I4lwDj9Dk4S2 - 2019/06/10 00:12:13.83 G9DwUXFK0 99/476

信濃「……目標殲滅。ターゲットは沈黙」

菊月「あいつ…最後何をしていた?右手だけで祈るような…」

信濃「神頼みなら笑えないわ。自分が何をしたのか分かってるのかしら」

菊月「……民間人に対して無差別な攻撃及び陸の警察部隊を沈黙。その罪は重い」

信濃「新型艤装での処分はやむなし…って所ね」

菊月「あれは頭がイカれていたか脱走兵だったことにする。そうすればマスコミへの言い訳になる」

信濃「戻って被害の確認ね。被害が少ないといいけど…」

菊月「お前は大本営に戻れ。新型艤装を見られるのはマズイ」

信濃「…以外と冷静なのね。分かった、そうするわ」

下1~3高コンマ この後の展開やその他起こったことなどを

178 : 以下、名... - 2019/06/10 00:15:00.73 /GaBuU1XO 100/476

リュウジョウが今回は死ぬかと思ったわと言って
菊月が新鮮だからなんとかなったがほぼ死んでたぞ。だがありがとう抱きしめ

186 : ◆I4lwDj9Dk4S2 - 2019/06/10 00:25:28.66 G9DwUXFK0 101/476

ーー

リュウジョウ「危な…今回は死ぬかと思ったわ」

アケボノ「あたしはそこまでじゃなかったけど、ほんとリュウジョウは危なかったわ」

菊月「すぐにグラーフの所に戻したからなんとかなったがほぼ死んでたぞ」

リュウジョウ「やっぱりなぁ…ビー玉で全身風穴開けられるとは思わんかったわ」

菊月「だが雪風を倒せたのはお前のお陰だ、感謝する」

リュウジョウ「そんなんええって。ウチらの目的はただ一つやろ?」

菊月「そうだ、なんとしても司令官を連れ戻す」

アケボノ「そして失った名前を取り戻すの。名無しはゴメンよ」

リュウジョウ「その為には雪風を倒す必要があったんや。これは必要な怪我やったんやで」

菊月「そう言ってくれるのか…」

リュウジョウ「菊月と司令官がラブラブなのは知っとるからね。夜な夜なすすり泣く菊月は見たくないねん」

菊月「それは私じゃない!!」

リュウジョウ「でも夜中に泣き声が聞こえきたけど…?」

アケボノ「…………」

188 : ◆I4lwDj9Dk4S2 - 2019/06/10 00:31:21.94 G9DwUXFK0 102/476

若葉「雪風が死んだ」

若葉「老幹部も死んだのか」

若葉「……私に生きる価値はあるのか?」

若葉「このまま生きていても菊月達に組織の情報を渡すだけだ」

若葉「……」

若葉「死ぬしかないのか」

若葉「私は大本営を裏切って正解だったのか?失敗だったのか?」

若葉「その答えが……これか」

菊月「大人しくしているようだな」

若葉「菊月……」

菊月「安価」

下1~3高コンマ 菊月の台詞や行動などを

191 : 以下、名... - 2019/06/10 00:39:02.39 NRwOhkEh0 103/476

お前はたくさんの人をこれまでに殺して来たのだろう。ならせめて殺したぶんだけ償え。

193 : ◆I4lwDj9Dk4S2 - 2019/06/10 00:47:39.00 G9DwUXFK0 104/476

菊月「お前は雪風程ではないが殺して来たのだろう。ならこれからは殺したぶんだけ償え」

若葉「……」

菊月「私達の能力は知ってるだろう?寝首をかけるものならやってみろ」

若葉「……」

菊月「何か言ったらどうなんだ」

若葉「私は死のうとしていたんだ」

菊月「なら勝手に死ね。私は止めない」

若葉「……」

菊月「言っておくが私達は正義の味方でもなんでも無い。ただ自分達の為に戦っているだけだ」

菊月「私達に協力したとしても許されることは無い。それだけは覚えておけ」

若葉「そう……か」

菊月「次の作戦は人手がいる。手伝う気があるのならついて来い」

若葉「……」スッ

菊月「組織は実質崩壊だ。荒潮は回収して次に……」


ーー

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