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【艦これ】龍驤「足りなかったもの」その5【安価】(5)
2 : ◆I4lwDj9Dk4S2 - 2019/05/25 18:01:26.66 9M+Q1sxX0 1/462
元スレ
【艦これ】龍驤「足りなかったもの」その6【安価】
http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1558774810/
ーー
孫「…どうでしょうか?」
提督「これは凄い……」
龍驤「ほんまに水を飲んでるみたいや…」
提督「飲みやすいというレベルを超えているな…」
ガングート「提督と龍驤は酒に弱い。その二人がこう言っているんだから間違いないだろう」
孫「良かった…!頑張った甲斐がありました」
提督「仕事だからこれ以上は飲めないが、普段なら一瓶飲めそうだ」
龍驤「ほんまにアンコールは入ってるんやんな?」
ガングート「間違い無い。それは正真正銘酒だ」
龍驤「結局医務室はどうにもならんから、新しい医務室を建ててもらいたいって話のついでにこれを飲んだけど…」
提督「これは衝撃だ…」
孫「おじいちゃんの会社を継がずにお酒を作りたいと思うようになったのは、これが作りたかったからなんです」
孫「どんなにお酒が弱い人でも楽しんでお酒を飲んでもらえる。それが目標でした」
龍驤「ほな孫さんは夢を叶えたんやね」
提督「凄い努力だと思います。これは素晴らしいお酒です」
ガングート「孫の酒蔵ではこれを主力商品にする為に色々と準備をしている。医務室の件は分かっているが直ぐに工務店に伝えるのは難しい」
孫「すいません。ですがこれは僕の夢そのものなんです。中途半端な事はしたくないんです」
龍驤「分かった、ほなウチから連絡するけどその時に孫さんの名前は出してもええ?」
孫「もちろん大丈夫です。なんならおじいちゃんの名前も出して下さい」
提督「そう言ってもらえると助かります」
ガングート「孫は仕事で精一杯なんだ。子育ては私が担当しているが孫には負担をかけたくない」
孫「僕も子育てを手伝うとは言ったんですが…」
ガングート「貴様は一番大切な時だ。気持ちは有り難いが仕事を第一に考えろ」
孫「…はい」
龍驤「孫さんの事はウチらも応援してるで。頑張ってな!」
下1~3高コンマ この後の展開やその他起こったことなどを
9 : 以下、名... - 2019/05/25 18:24:21.52 pUR1BM49O 5/462そのころおちび達をあやしてる漣達
ーー
漣「ごるちゃーん、大人しくしてて下さいね~」
潜水新棲姫「これが人間の幼体…子ども……こんな距離で見るのは初めてだ」
暁「本当に成長速度が違うのね。艦娘の方はもう立てるんでしょ?」
レ級「でも人間の方はまだ首も座っていない」
加賀「ここまで違うものなのね」
瑞鶴「音を聞いてる限り双子とは思えないくらい違うわ…」
漣「あだっ!髪引っ張らないで下さいって!」
潜水新棲姫「この子の名前はなんだ?」
暁「ガングートさんが言ってたけど…なんだっけ?」
加賀「惚気話のせいで忘れたわ」
瑞鶴「ガングートが幸せならいいじゃない」
レ級「しかしこれが人間の子ども…無防備過ぎるな」
潜水新棲姫「深海ならすぐに食べられて終わりだ」
漣「そりゃー深海棲艦と比べたら違いますって。まず戦う必要が…あだだだだだ!!」
レ級「好き放題やられてるな」
漣「なんで漣ばっかり!!」
暁「色が珍しいからじゃない?」
加賀「ピンク色なんて滅多にないものね」
瑞鶴「それは漣が悪いわ」
漣「悪いってなんですか!私は好きでピンク色…いだだだだだ!!」
潜水新棲姫「そろそろ助けてやるか。髪を抜かれて禿げる漣は見たくないからか」
下1~3高コンマ この後の展開やその他起こったことなどを
15 : 以下、名... - 2019/05/25 18:44:41.74 5NsAS1Ymo 9/462孫新酒の名前はどうするかという話題
ーー
孫「あの…一つお願いがあるんです」
龍驤「どないしたん?」
ガングート「提督達に孫の酒を飲んでもらったのはある理由があるんだ」
提督「試飲だけじゃなかったのか?」
孫「はい…実はこのお酒の名前が決まってないんです」
龍驤「ほんまに?こういうのって作ってる時から名前決めへんの?」
ガングート「孫が決めきれなかったんだ。優柔不断なのがここでも出た」
孫「いくら考えてもこれだというのが思いつかないんです…」
孫「僕とガングートさんの出会いがあったからこのお酒は出来ました。そのガングートさんをここに呼んだのは提督さんだと聞いています」
龍驤「そりゃそうやけど…」
孫「だから提督さんに名前をつけて欲しいんです」
提督「……」
ガングート「色々な物を見てきた貴様ならできるだろう」
龍驤「…司令官、孫さんもこう言うてるしなんかええ名前付けたってよ」
孫「お願いします提督さん」
提督「安価」
下1~3高コンマ 提督の台詞や行動などを
22 : 以下、名... - 2019/05/25 19:25:03.99 uXv61srCO 12/462露の雫
提督「……ガングートは海の向こう…あの国から来た…」
提督「そのガングートと孫さんが出会った……」
提督「そしてこのお酒は水のように透き通って……まるで雫のような…」
提督「……露の雫…」
龍驤「それええんと違う?露って漢字はあの国を表す言葉でもあるしな」
ガングート「つゆ、と読むなら問題ないだろう」
孫「決まりですね、それにします」
龍驤「ほんまに?そんな即決でええん?」
孫「ガングートさんと決めたことですから」
ガングート「貴様が名付けのだ、文句は無い」
龍驤「それやったらええんやけど…」
提督「…本当にいいんですか?」
孫「はい!あとせっかくですのでラベルの字も書いてくれませんか?」
提督「!?」
孫「ここに筆ペンがあります。これを元にしてデザインを…」
提督「ちょ、ちょっと待って下さい……」
ガングート「これから少し長くなりそうだ。席を外さないか?」
龍驤「…ええよ、一緒に行こか」
ーー
龍驤「ウチと二人だけで話したいことがあったんやんな?」
ガングート「……」
龍驤「大体分かるよ。孫さんとの事やろ」
龍驤「ガングートは旦那と子どもっていうこれ以上無い幸せを手に入れた。艦娘として女として最高やと思う」
龍驤「ほんで孫さんの仕事は安定しそうや。あのお酒は間違いなく売れる」
龍驤「…ガングートが艦娘でおり続ける理由は無いわな」
ガングート「……」
龍驤「子どもの世話も大変や。ウチらが面倒見るいうても限界があると思っとんやろ?」
龍驤「こっちは夜中に叩き起こされても平気やのに…優しいんやねガングートは」
龍驤「…ええよ。艦娘辞めてもええ」
龍驤「正直ガングートがおらんようになったらめちゃくちゃ大変や。アンタ程の火力は替えが利けへん」
龍驤「でもな、ウチらが止めると思うか?」
ガングート「……」
龍驤「孫のおじいさんの事とか色々考えることはあると思う。でもな、まず自分らの事考えり」
龍驤「ウチの話を聞いて……どう?」
ガングート「安価」
下1~3高コンマ ガングートの台詞や行動などを
27 : 以下、名... - 2019/05/25 19:57:44.57 vNGzFHqXo 17/462話に聞くそうりゅうの様にあの子はあっという間に比類ない強さの戦艦になるだろう
だからあの子を艦娘として導くまでは辞めらない
ただ、私の代わりを任せられるようになったその時には孫の妻としてだけ生きていきたい
それまでは迷惑をかけてしまう
ガングート「話に聞くそうりゅうの様にあの子はあっという間に比類ない強さの艦娘になるだろう。だからあの子を艦娘として導くまでは辞めらない」
ガングート「ただ、私の代わりを任せられるようになったその時には……孫の妻として生きていきたい」
龍驤「そうやんね、そう思うのが普通やで」
ガングート「……」
龍驤「ウチらに悪いとか艦娘としてどうとかは全部置いとき。アンタは孫さんの嫁なんや」
龍驤「ウチらも手伝ったるからな。もう少しだけ頑張ろな」
ガングート「迷惑もかけるぞ」
龍驤「構えへんよ。そんなん言うたらウチはどれだけ迷惑かけてるか」
ガングート「……」
龍驤「ガングートの祖国からも守ったる」
ガングート「無理だ……あの国はどんな手を使ってでも私の子を手に入れようとする…」
龍驤「だからってここを離れても同じや。余計に危なくなるかもしれんで?」
ガングート「しかし…それでは……」
龍驤「ウチらには頼れる味方もおる。安心しとき」
龍驤「そんな弱気なガングートは珍しいな。どないしたんよ?」
ガングート「…子を産んで考え方が変わったのかもしれない。自分でも以前と違うと分かっている」
龍驤「親として当然なんと違う?子どもと夫の事を一番に考えとき」
ガングート「迷惑を……かけるぞ」
龍驤「だから構えへんって。子どもも毎日連れて来てもええから」
ガングート「……感謝する。本当に…全て…」
龍驤「ガングートはうちらの鎮守府の仲間なんや。遠慮なんかいらんで」
下1~3高コンマ この後の展開やその他起こったことなどを
34 : 以下、名... - 2019/05/25 20:23:45.95 uXv61srCO 21/462露の雫を数量限定発売
口コミで評判が広がる
ーー
龍驤「司令官、孫さんのお酒の記事が出てるで」
提督「数量限定販売、露の雫完売…」
龍驤「まだ量産はできへんから値段はちょっち高めにしたって言うてたけど、一瞬で完売やって」
提督「あのお酒なら納得だな。流石は孫さんだ」
龍驤「ほんでな、司令官の事も記事に載ってるで」
提督「名付けの件か」
龍驤「そうやね。結構細かく載っててびっくりやわ」
龍驤「でもこれ…細かく載り過ぎてて少し不安やわ」
提督「名前は出していないが露の漢字で表される国の戦艦といえばガングートしか居ない」
龍驤「嘘書かれるよりマシやけど、何も子どもの事まで書かんでもなぁ」
提督「艦娘の子とは書いていないが、見る人が見れば分かるだろう」
龍驤「ウチの心配し過ぎやったらええんやけど…」
提督「所詮は記事の内容だと無視される可能性もある。そこまで神経質にならなくてもいいだろう」
龍驤「そうやんな…」
提督「ガングートも不安になっているかもしれない。もしそうなら元気付けてやろう」
下1~3高コンマ この後の展開やその他起こったことなどを
40 : 以下、名... - 2019/05/25 20:49:52.86 xTCR1oPDO 24/462露の雫って…と白露が微妙な顔
美味しいけどさあ…と村雨が朝から並んでどうにか買ったのを飲んでいる
ーー
白露「これが孫さんのお酒ねぇ…」
村雨「わざわざ並んで買ってきたのよ?」
春雨「美味しいですね…」
白露「味は美味しいよ。でも名前がなぁ…」
駆逐水鬼「そんなに気に入らないの?」
白露「もっと他に何かあったんじゃないかなって。一番の名前じゃないよ」
村雨「名前を付けたのは提督なのよ?」
白露「提督…意味分かってるのかな」
春雨「多分頭になかったんだと思います…」
駆逐水鬼「このお酒の名前だけ見たら白露姉さんの何かだと思ってしまうね」
白露「こんなタイトルのコスプレAV見たことあるもん…」
村雨「あそこから滴る白露の雫…みたいな感じね」
白露「もうそうとしか思えない…」
春雨「白露姉さんが飲ませてたのも考え方によっては雫ですよね…」
白露「誰にでも春雨スープを飲ませてた春雨には言われたくない!」
村雨「気にし過ぎよ。今更名前は変えられないし、お酒とAVは別物」
駆逐水鬼「ピンク色の思考はほどほどにしとこうよ」
村雨「溜まってるなら私が解消してあげるわよ?」
白露「そういう問題じゃないのに…」
下1~3高コンマ この後の展開やその他起こったことなどを
47 : 以下、名... - 2019/05/25 21:06:12.71 7s5eUVfJO 28/462春雨「ちょっと飲み比べしても…いいですか?」
白露「ストーップ! どこ見て言ってるの!?」
春雨「このお酒は美味しいんですけど何か物足りませんね…」
駆逐水鬼「そうかな?僕は凄く美味しいと思うよ」
春雨「私の知ってる雫の方がもう少し美味しいというか…」
村雨「それって…」
春雨「ちょっと飲み比べしても…いいですか?」ジー
白露「ストーップ!春雨はどこ見て言ってるの!?」
春雨「どこって…ねぇ……」ジーーー
白露「うげぇ……」
駆逐水鬼「あーあ、ロックオンされちゃった」
村雨「春雨の常時発情は収まったけど、そもそもの性欲が高いのよ」
駆逐水鬼「淫乱ピンクの法則だね」
春雨「白露姉さん…ちょっとだけ…このグラスの半分でいいんです……」ジリジリ
白露「ちょ…助けて村雨、時雨!」
駆逐水鬼「霞の薬のお陰で春雨の相手をする回数はグンと減った。けどその分一回の質が凄くなったんだ」
村雨「絶倫なのは変わってないわね」
春雨「もう私は強引な事はしたくないんです…だからうんって言って下さい…」ジリジリ
白露「肯定したら気絶するまでやるでしょ!」
駆逐水鬼「どうする?逃げた方がいいかな?」
村雨「今日はそういう気分じゃないし、白露姉さんにお任せかしら」
白露「助けてって!ねぇ!!」
春雨「いただき…まぁす……」ジュルッ
白露「うわぁぁぁーーーー!」
下1~3高コンマ この後の展開やその他起こったことなどを
56 : 以下、名... - 2019/05/25 21:23:24.95 xgGuaxmNo 32/462様子を見ていたらスイッチが入り、部屋に入ってきた夕立も巻き込んで白露型大乱高に
ーー
羽黒「いいですか貴女方!ここは鎮守府なんですよ!!」
駆逐水鬼「……」
羽黒「白露さんや村雨さんは特務艦ですので本来なら私が怒る権限はありません。ですがここは司令官さんの鎮守府なんです!あくまで所属している駆逐艦に注意をしてるんです!」
春雨「……」
羽黒「ここはラブホテルじゃないんですよ!!何をしてるんですか何を!!」バンバン
春雨「……」
羽黒「ある程度の性行為なら見逃します。ですが限度ってものがあるんですよ!!」バンバン
夕立「白露は寝かせてきたっぽい」
羽黒「…ありがとうございます夕立特務艦」
駆逐水鬼「僕達が怒られて夕立が怒られないのは不公平じゃないかな」
夕立「夕立はここの所属じゃないっぽい。怒られる筋合いがないっぽい」
村雨「激しかったのはむしろ夕立なのに…」
夕立「変に鎮守府に所属するからこうなるっぽい」
羽黒「…とにかく、三人は服を着て反省してて下さいね!」
村雨「はぁい……」
夕立「じゃあ羽黒、ここの提督のところまで案内するっぽい」
羽黒「次は司令官さんですか!?」
夕立「お前まで頭の中ピンクになったぽい?」
羽黒「な…!!」
夕立「夕立が来たのは別件っぽい。そのついでに性欲を発散させただけっぽい」
羽黒「どんなついでなんですか…」
夕立「いいから早く案内しろっぽい」
下1~3高コンマ 夕立の目的とは?
70 : 以下、名... - 2019/05/25 22:00:29.47 5NsAS1Ymo 36/462夕立の個人パイプでロシアから良く分からん日本語で足りないもの鎮守府とつゆが同とかの手紙が来ている
何か心当たりがないか聞きに来た
ーー
夕立「夕立宛にロシアから良く分からん日本語で手紙が来たっぽい。足りないもの鎮守府とかつゆがどうとか。何か心当たりは?」
提督「…あるな」
龍驤「それって夕立に来てんの?」
夕立「個人的に繋がりがあるっぽい。これでも特務艦ぽい」
龍驤「外交まで…流石やな……」
提督「隠すことはない。全てを説明しよう」
ーー
夕立「この鎮守府の名前があったのはそういう理由…」
龍驤「司令官が名付け親やから製造にも関係ある思われたんやろな」
提督「その手紙の相手はその酒が欲しいと?」
夕立「多分そうっぽい。向こうではアルコールは人気っぽい。そういうわけだからその露の雫を寄越すっぽい」
龍驤「あるっていうたらあるけど…新品は最後の一本やな」
提督「いいじゃないか、俺達には孫さんから直接貰ったのがあるだろう」
夕立「話が分かるようで良かったぽい」
龍驤「ほな確かに渡したで」
夕立「これはもらって行くっぽい」
提督「夕立特務艦、手紙の相手はどんな人物なんですか?」
夕立「答える必要が無いっぽい」
龍驤「酒もらっといてそれかい…」
夕立「立場を弁えろっぽい。お前達は夕立の機嫌一つで終わりっぽい」
提督「その通りだ。うちの秘書艦が失礼な事を言って申し訳ありません」
龍驤「……すいませんでした」
夕立「分かればいいっぽい」
龍驤「せめて礼の一つでも言うていけ…なんて言えれへんのよね」
提督「本来なら特務艦はそういうものだ。権限は提督よりもある」
龍驤「白露達が味方でおってくれるのが特殊な状況なんやね」
提督「朝霜だってそうだ。それほど特務艦とは特殊なんだ」
龍驤「白露らと夕立は違い過ぎるで…」
下1~3高コンマ この後の展開やその他起こったことなどを
93 : 以下、名... - 2019/05/25 22:59:21.88 uXv61srCO 41/462>>62
ロシアはガングートと夫の今後に期待しているって
62 : 以下、名... - 2019/05/25 21:28:39.82 5NsAS1Ymo 42/462でかヴェルから密売じゃなかった露専売ルートのご相談
は冗談として良いお酒を世界に生み出してくれた感謝の手紙が
ーー
Bヴェールヌイ「久しぶりだね提督さん」
龍驤「あんたが来たってことはあんまりよくない話なんや…」
Bヴェールヌイ「まずは話を聞いてよ。孫さんのお酒を私達で独占販売したいんだ」
提督「…それは俺がどうにかできる問題ではない」
Bヴェールヌイ「冗談だよ」
龍驤「あのなぁ…」
Bヴェールヌイ「それくらい美味しいお酒だってことだよ」
Bヴェールヌイ「上は孫さんとガングートさんに期待してるって。それを伝えに来たんだ」
提督「期待……」
Bヴェールヌイ「私達の国ではもうすぐ大統領を決める選挙がある。噂によると旧ソ連派が票を集めているみたいなんだ」
龍驤「それを手伝えってことか?」
Bヴェールヌイ「あくまで噂だけどね。そんなものとっくに滅んだと思うんだけど、上は安心していないんだ」
提督「…断るとどうなる」
Bヴェールヌイ「言わなければ分からないかい?」
龍驤「……」
Bヴェールヌイ「孫さんを上手く使えば親日派だというアピールになる。それが上の狙いなんだよ」
Bヴェールヌイ「こちらでもお酒が作れるように設備は整える。待遇も最高のものを用意するよ」
Bヴェールヌイ「ガングートは祖国に帰ってこれる。いい事づくめじゃないか」
提督「…俺に何をして欲しいんだ」
Bヴェールヌイ「話が分かる人で助かるよ。ガングートの異動を認めて欲しい」
Bヴェールヌイ「もちろん提督が言い出したことにしてね。そうしないと意味がないじゃないか」
龍驤「あくまでこっちがガングートを出さなあかんのやな?」
Bヴェールヌイ「そういうシナリオができているんだ」
Bヴェールヌイ「お願いだ、こちらに従って欲しい。そうしないとここは血の海になる」
Bヴェールヌイ「それだけじゃない、ガングートの子どもだって居なかったことになる」
龍驤「何言うてんねん、艦娘の子どもが欲しいんやろ」
Bヴェールヌイ「そうだよ、だから人間の方の子は処分して、最初から居なかったことになる」
龍驤「お前ら……最低や…」
Bヴェールヌイ「私もそう思う。けど逆らうわけにはいかないんだ」
Bヴェールヌイ「…いい答えは聞けるかな?」
提督「安価」
下1~3高コンマ 提督の台詞や行動などを
101 : 以下、名... - 2019/05/25 23:25:39.99 ipcfeN0+0 47/462「なら俺の答えも聞くまでもないな?」と覚悟の顔つき
提督「なら俺の答えも聞くまでもないな?」
Bヴェールヌイ「…いい目をしているね。いや、人相が悪いだけかな?」
龍驤「それは言わんといて気にしてるんやから」
Bヴェールヌイ「そうか…そこまでして守りたいのかい…最悪外交問題にまでなるんだよ?」
提督「外交よりも大事なものが目の前にあるだけだ」
Bヴェールヌイ「……凄いよ君は」
Bヴェールヌイ「私だってこのまま帰ればどうなるか分からない。きっと殺されるだろう」
Bヴェールヌイ「だから……分かって欲しい…」ジャキッ
龍驤「司令官はやらせへんで」バッ
Bヴェールヌイ「そう…艤装を展開すればこんな拳銃なんかで怪我はしないよね」
龍驤「…これしか無いんか?」
Bヴェールヌイ「無いよ。ロシアは冷酷な国なんだ」
提督「……」
Bヴェールヌイ「言うことを聞いて…お願いだ……」
下1~3高コンマ この後の展開やその他起こったことなどを
108 : 以下、名... - 2019/05/25 23:49:16.78 xTCR1oPDO 50/462提督
そんな風に利用され続け、いつかは結局消される…そんな人生でいいのか?
何か方法があるはずだ、一緒に考えてはくれないか
提督「そんな風に利用され続け、いつかは結局消される。そんな人生でいいのか?」
龍驤「何か方法があるはずや、一緒に考えれへん?」
Bヴェールヌイ「裏切りは死だ。自分だけじゃなく周りを巻き込むことになる」
提督「構わない。誰が相手でも守ってやる」
龍驤「だから、な?」
Bヴェールヌイ「…私は人質を取られているんだ。私だけ助かる事はできない」
Bヴェールヌイ「私が裏切ったと知ればその人質を殺される。あの人は私の命より大切なんだ」
提督「その人質も助け出してやる。だから…」
Bヴェールヌイ「もう…無理なんだよ……」
龍驤「…あかん!早まったことすんな!!」
Bヴェールヌイ『私の人生は何の為にあったのか、それは分からない。でもこれは私がやらなければいけない』スッ
提督「自分を……!」
龍驤「やめろ!自殺なんてすんな……!!」
Bヴェールヌイ『…祖国に栄光あれ!!』ジャキッ
下1~3高コンマ この後の展開やその他起こったことなどを
114 : 以下、名... - 2019/05/26 00:04:17.93 vLslv/ocO 53/462特務艦達に取り押さえられるヴェル
夕立が全部録音してるっぽい、これでロシアとお話するっぽいと
白露「させないよ!!」ガバッ
Bヴェールヌイ「!?」
村雨「銃は取ったわ!」
春雨「爆弾は…持ってません」
駆逐水鬼「巻き込むつもりが無かったから置いてきたんだね。どこまでも優しい使者さんだよ」
Bヴェールヌイ「な……なんで…」
龍驤「なんでここに特務艦が隠れてたかろ?」
提督「ヴェールヌイの目的は知っていたんだ」
Bヴェールヌイ「どうして…………」
夕立「夕立が情報を流したっぽい」
Bヴェールヌイ「君は……?」
夕立「お前が知らないのは当然ぽい。こっちは個人で付き合いがあるっぽい」
夕立「今のは全部録音してるっぽい、これでロシアとお話するっぽい」
Bヴェールヌイ「やめてくれ!そんな事をしたら私の大切な人が…!」
夕立「夕立を舐めるなぽい。お前の所より上の奴と付き合いがあるっぽい」
Bヴェールヌイ「上……?」
夕立「何も知らないぽい?お前が従ってる奴は選挙対策の下の下。最初から戦力とは考えられて無いっぽい」
Bヴェールヌイ「で…でも……ガングートさんの子どもを連れて帰る任務の時は…」
夕立「あの時とは話が違うっぽい」
夕立「選挙対策はもう確定してるっぽい。今更連れて帰っても遅いっぽい」
Bヴェールヌイ「私は……何の為に…」
夕立「決まってるっぽい。お前を処分する為ぽい」
龍驤「忠実な部下を処分って…」
夕立「それだけが理由じゃないっぽい」
白露「夕立、それ以上はダメだ」
夕立「いつかは知ることっぽい。なら今教えておくっぽい」
Bヴェールヌイ「え……」
夕立「お前の人質はとっくに殺されてるぽい」
Bヴェールヌイ「そ…んな………」
夕立「死体も処理されて墓も無いっぽい。それが知られたくないからお前を処分しようとしたぽい」
Bヴェールヌイ「……」
白露「夕立、後は任せてくれる?」
村雨「貴女はすぐにロシアに向かって」
夕立「分かってるぽい。じゃあ後は頼むっぽい」
龍驤「夕立がなんでウチらの味方を…」
提督「それは後にしよう。今はこっちを優先だ」
下1~3高コンマ この後の展開やその他起こったことなどを
125 : 以下、名... - 2019/05/26 00:40:13.00 yeoAhkciO 59/462今回Bヴェルを使ってた奴がソ連派だったことが分かり処刑される
夕立は感謝され、ヴェルはこっちに来ることになる
ーー
提督「旧ソ連派の卑劣な行為。社会主義の闇、か」
龍驤「こっちでもそこそこ取り上げられとるって事は向こうはどえらいことになっとるやろうな」
龍驤「ヴェールヌイが従っとった奴こそソ連派やったなんてな」
提督「ソ連派の生き残りは今回の件で処刑されたそうだ。当然といえば当然だ」
龍驤「人質とって強制的に言う事聞かす。ほんまに最低な連中やわ」
提督「今回の事件をリークした夕立は向こうからも感謝されて、大本営からも表彰されるそうだ」
龍驤「あいつ…政治家と付き合いあったなんて知らんかったわ」
提督「ヴェールヌイは当面の間こちらで面倒見ることになりそうだ。取り調べが終わればすぐこちらに来る」
龍驤「ちゃんとケアしたらなあかんな。人質にされとった大切な人が殺されとったんやから…」
ーー
ーー
響「君が件のヴェールヌイか。確かに大きいね、戦艦並みの大きさだ」
Bヴェールヌイ「こうして並ぶと…姉妹みたいだ」
響「姉妹という表現は近いかもしれないね。私達は同じ悲しみを背負っている」
Bヴェールヌイ「……」
響「君の場合は夫だったけど、私は恋人さ。大切な人だったということには変わりない」
Bヴェールヌイ「そうなんだね…」
響「ね、近いかもしれないだろう?」
響「まだ似ている所はあるよ。君の仇はもう処刑されてしまったんだよね?」
Bヴェールヌイ「そっちも…かい?」
響「私の場合はカルト宗教の連中にやられたんだ。更にそいつらは私達を追い出した。鎮守府が必要な地域から艦娘を追い出したらどうなるか分かるだろう?」
Bヴェールヌイ「…そうか」
響「やり場のない怒りや悲しみ。それをぶつける相手が居ないことの苦しさもわかっているよ」
響「そういう意味では私が姉かな。あの日から私はずっと苦しんできたんだ」
響「朝起きて考えることは司令官。ご飯を食べている時に考える事は司令官。寝る時に考えるのは司令官」
響「これから待っているのは地獄の日々だよ。覚悟しておいて」
Bヴェールヌイ「……」
響「君は強いから私にたいにはならないと思う。この鎮守府の事は聞いてるよね?」
Bヴェールヌイ「そうだね…」
響「私はこの鎮守府の中で一、二を争うくらい精神状態が悪い。君はそうならないことを祈ってるよ」
響「元気を出して。困ったことがあれば司令官を頼ればいいからね」
Bヴェールヌイ「ありがとう…」
下1~3高コンマ この後の展開やその他起こったことなどを
135 : 以下、名... - 2019/05/26 19:50:47.92 ek0mbEblO 64/462Bヴェルの周りに六駆が集まる
まずはみんなに自己紹介しようと
雷「響、それくらいにしておいて自己紹介からじゃない?」
電「なのです!」
響「そうか…それじゃあそうしよう」
暁「まずは私からね。私は暁、第六駆逐隊のお姉ちゃんよ!」
雷「弱点は胃腸が弱いことね」
電「よくお腹が痛くなって寝てるのです」
響「あとは恋人がレ級なんだ」
Bヴェールヌイ「レ級……?あのレ級かい?」
暁「そうよ!レ級とは相思相愛なんだから!」
電「次は電なのです!よろしくお願いするのです!」
響「電はパニック障害と多重人格の症状があるんだ」
雷「でももう一つの人格は引っ込んだのよ」
暁「暫くは安心できるはずよ」
電「後は血とか誰かが大怪我をしている所を見ると体調を崩してしまうのです」
Bヴェールヌイ「わかった、気をつけるよ」
雷「次は私ね!私はよくレ級と間違えられるの」
Bヴェールヌイ「どういうことだい?」
響「そのままだよ。ここのレ級の見た目は雷によく似てるんだ」
暁「後ろ姿なんかそっくりよ!」
電「レ級ちゃんは色々あって肌の色も白くないのです!」
雷「おまけに私の制服着てるんだもの。初見ではまず間違えるわね」
Bヴェールヌイ「そんなに似てるんだね。教えてくれてありがとう」
下1~3高コンマ この後の展開やその他起こったことなどを
142 : 以下、名... - 2019/05/26 20:25:31.90 Rl64bx5vo 68/462食事して元気出そう、食堂へご案内
ーー食堂
電「元気を出すにはご飯なのです!間宮さんのご飯は美味しいのですよ!」
Bヴェールヌイ「それは期待できそうだ」
暁「ここはご飯を食べる以外にも皆んなが集まる場所でもあるのよ」
響「誰かの部屋に行くよりここで話したりする方が多いんだ」
Bヴェールヌイ「珍しいね、ここは皆んなの仲が良いんだね」
雷「そうよ!ここは皆んなで助け合う…いえ、足りないものを補い合う鎮守府なの!」
Bヴェールヌイ「誰にでも足りないものはある。四角形は欠けているんだよね」
響「そうさ、だから皆んなで欠けている部分を補い合うんだ」
電「なのです!」
暁「貴女の欠けているものはとんでもなく大きいと思う。けどその部分は皆んなで埋められると思うの」
響「信じられないかもしれないけど信じて欲しいな。私がこうやって普通に生活できているのも皆んなのお陰なんだ」
響「もし私一人だけなら狂っていたよ。君なら分かってくれるだろう?」
Bヴェールヌイ「そうだね…他の誰よりも説得力があるよ」
下1~3高コンマ この後の展開やその他起こったことなどを
147 : 以下、名... - 2019/05/26 20:59:15.94 K3IeSqvBo 71/462食堂でたくさんの娘に話しかけられてみんな色んな意味で個性的なんだなと
ーー
Bヴェールヌイ「ふぅ…ここの皆んなは随分と個性的みたいだ」
Bヴェールヌイ「深海棲艦と艦娘のカップルが二組も居たし、別の深海棲艦は人間と結婚してるだなんて…」
Bヴェールヌイ「私とあの人も…ここに来ていればこうはならなかったんだろうね」
Bヴェールヌイ「私の愛する人は……この世にはいない」
Bヴェールヌイ「死体を処理されて墓も無いっていうのは常套手段だ。私の夫は海の藻屑になってしまったんだろう」
Bヴェールヌイ「せめて墓が…骨があれば…縋れるものが欲しかった……」
Bヴェールヌイ「私とあの人が愛し合っていた証拠はこの写真だけ。それ以外はもう全て処分されてしまったのだろう」
Bヴェールヌイ「私の何が悪かったんだ……」
Bヴェールヌイ「私は戦艦として生まれるはずだった。だから戦艦用の傀儡が使われた」
Bヴェールヌイ「でも建造されたのは私。駆逐艦だったんだ」
Bヴェールヌイ「図体だけでかい駆逐艦なんて役に立たない。私はヴェールヌイになった瞬間ロシアに売り飛ばされた」
Bヴェールヌイ「向こうでの暮らしは悪くなかった。きっと辛かったはずだけど、夫が居たから頑張れたんだ」
Bヴェールヌイ「でも……その人はもう居ない…」
Bヴェールヌイ「何が…悪かったんだろう……」
Bヴェールヌイ「生まれてきたことが悪なら私は死ななければならない。周りを不幸にしてしまう」
Bヴェールヌイ「そうだ…生きる事に拘らなくていいんだ。向こうでは夫が待ってくれている」
Bヴェールヌイ「無理に生きようと考えるから苦しいんだ。いつ死んでもいいと思えば少しは楽かな」
Bヴェールヌイ「ここのヴェールヌイ…響も同じような事を言っていたね。流石は私だ」
Bヴェールヌイ「でも彼女の慰霊碑を撃ったって話は驚いたな。そんなに行動力があるだなんて」
Bヴェールヌイ「私も見習って…でも復讐する対象かが…」
Bヴェールヌイ「……」
下1~3高コンマ この後の展開やその他起こったことなどを
159 : 以下、名... - 2019/05/26 21:37:22.79 e2ZgxiXno 75/462>>136
136 : 以下、名... - 2019/05/26 19:52:13.50 WZ4j5YfDO 76/462殺された夫の家族がBヴェルを探している
無事で居るのかと心配しているらしい
ーー
夕立「お前宛の手紙が来てるぽい」
Bヴェールヌイ「私に…?」
夕立「殺された奴の家族からっぽい」
Bヴェールヌイ「……!あの人の親や兄弟は殺されていなかったのかい!?」
夕立「お前の夫が逃したっぽい。その代わりあいつは殺されたぽい」
Bヴェールヌイ「そうか…そうだったのか……」
夕立「お前がここに来る日が一日でも遅かったらそいつらも殺されてたっぽい」
Bヴェールヌイ「それでもギリギリだったのか…」
夕立「内容はお前を探してる、連絡して欲しいってことが書いてあるっぽい」
Bヴェールヌイ「生きていたんだね…良かった……」
夕立「…返事をさっさと書けっぽい。少ししか待たないぽい」
Bヴェールヌイ「分かった、すぐ書くから待っていて」
夕立「早くしろっぽい」
ーー
Bヴェールヌイ「…できたよ。もっと書きたいことはあるけど、とりあえず最低限のことは書いた」
夕立「待ち草臥れたっぽい。早く寄越せぽい」
Bヴェールヌイ「はい……あの人達に届けてね」
夕立「……一つだけ」
Bヴェールヌイ「え?」
夕立「お前のお陰で夕立の昇進が決まったぽい。だから一つだけ何か手伝ってやるぽい」
夕立「それで貸し借り無しのチャラ。だから早く言えっぽい」
Bヴェールヌイ「安価」
下1~3高コンマ Bヴェールヌイの台詞や行動などを
167 : 以下、名... - 2019/05/26 22:12:57.81 Rl64bx5vo 80/462優しいんだね…なにか、夫を感じられる物があるなら譲ってくれないか聞いてくれ
図々しいかもしれないし、相手方が断って来たらそれでいいから、聞くだけお願いします
Bヴェールヌイ「君は優しいんだね…」
夕立「変な事を言うなら無視するぽい」
Bヴェールヌイ「ごめんよ。それじゃあ…なにか夫を感じられる物があるなら譲ってくれないか聞いて欲しい」
Bヴェールヌイ「図々しいかもしれないし、向こうが断って来たらそれでいいから。聞くだけでもお願いしたいな」
夕立「分かったぽい。聞くだけだから期待はするなぽい」
Bヴェールヌイ「勿論だよ。ありがとう夕立さん」
ーー工廠
夕立「燃料は貰っていくっぽい」
夕張「帰ってきたばっかりなのにまたロシアですか?」
夕立「お前らと違って忙しいぽい」
北上「まぁいいじゃん、駆逐艦の燃料くらい安いもんだしさ」
秋津洲「気を付けて…って特務艦には不要かも」
夕立「弾も補給したっぽい。夕立は行くぽい」
下1~3高コンマ この後の展開やその他起こったことなどを
170 : 以下、名... - 2019/05/26 22:25:29.76 ek0mbEblO 83/462Bヴェルの元へ夫の指輪が送られてくる
ロシアで時が止まったままより貴女と共に時を刻ませてあげてほしいと
ーー某国
夕立『これをヴェールヌイに渡せば良いんだな?』
『お願いします…どうか渡してあげて下さい』
『この指輪はヴェールヌイさんが持っているべきです。ですから彼女に渡してあげて下さい』
夕立『引き受けた。これはヴェールヌイに渡そう』
『ありがとうございます』
『返事を書くまで少し時間がかかります。夕立さんが帰るまでには書き上げますので待っていてくれませんか?』
夕立『なら私はその間別件の用事を済ませてくる』
夕立「はぁ、この国の言葉は疲れるぽい。こんな言語を使ってるからいつまでもこんなことをしてるぽい」
夕立「…愚痴を言ってる場合じゃない、あいつの所へ向かうぽい」
夕立「ここに来たのはそれが理由。今のはついでぽい」
夕立「早く用事を済ませて…帰るぽい」
下1~3高コンマ この後の展開やその他起こったことなどを
175 : 以下、名... - 2019/05/26 22:53:11.53 pg7sbmG70 86/462夕立が少なからず好意を持っている軍人と情報交換
ーー
軍人『そうか昇進が決まったか』
夕立『こっちの政治家には感謝されて、向こうでは表彰。いい事しか無かった』
軍人『俺からすれば羨ましい限りだ。こっちはいくらやっても昇進の字が見えてこない』
夕立『こんな国で軍人やってるからだ。早くこっちに来ればいいんだ』
軍人『本気でそれもいいかと思ってきてるよ…』
夕立『今なら私の部下だぞ?特務艦から昇進だからな』
軍人『言葉の問題があるが…夕立がいるなら大丈夫か』
軍人『そういえば今日はもう帰るのか?』
夕立『別件を済ませたら帰るつもりだ』
軍人『なんだ、あのパーティーには参加しないのか』
夕立『そんなのは私には似合わないんだよ』
軍人『しかし夕立の情報で助かった政治家のパーティーだぞ?出て損は無いんじゃないか?』
夕立『…それは知らなかった』
軍人『よければ送っていくぞ。場所は知っているからな』
夕立『…顔だけでも出しておこう。車を出してくれ』
下1~3高コンマ この後の展開やその他起こったことなどを
182 : 以下、名... - 2019/05/26 23:15:49.63 76wtn8T6O 89/462>>180から>>181
180 : 以下、名... - 2019/05/26 23:13:45.48 Rl64bx5vo 90/462ドレスコードでおめかしすることに
改二前の姿ににてて本人とても不満顔(軍人は満足)
181 : 以下、名... - 2019/05/26 23:14:56.50 K3IeSqvBo 91/462政治家からはあれが君のいい男かと言われてうんざりするも
連れて帰りたいなら協力しようと言ってもらえた
ーーパーティー会場
夕立「……」ぶすっ
軍人『そんな顔するな。パーティーにはドレスコードはつきものだ』
夕立『この姿は好きじゃない…』
軍人『そう言うな、似合っているぞ』
夕立「……ぽい」
軍人『なんだ?何か言ったか?』
夕立『なんでもない』
『来てくれて嬉しいよ夕立。君の存在は私にとって重要だ』
夕立『どうも…』
『おや、いつになく機嫌が悪そうだ』
夕立『こんな格好したくなかった』
『ハハハ!そうだな、あの国ではパーティーは殆ど無いからな!』
夕立『迷惑でしか無い……』
『夕立、あれが君のお気に入りの軍人かい?』
夕立『そんなんじゃない』
『ここまで連れてきておいてそれは苦しいぞ?』
夕立『チッ……』
『全く、私に舌打ちができるのは君くらいだ。私は次期国防長官だぞ?』
夕立『そんなの私に関係無い』
『うむ、流石は夕立だ。これからもよろしく頼むよ』
『そうだ、夕立にお礼をしておこう。最近は世話になりっぱなしだからな』
『私が国防長官になれたのは君の協力があってこそだ』
夕立『いい、下手に借りを作りたくない』
『何を言うんだ、借りがあるのはこっちでそれを返したいんだよ』
『そうだね…彼を連れて帰りたくは無いかい?』
夕立『軍人は関係ない』
『おや?誰も軍人君だとは言っていないぞ?』
夕立『……チッ』
『彼は軍人として優秀だ、手放すのは惜しい。しかし夕立が欲しいと言うなら話は別だ』
夕立『私は…別に……』
『そうか、なら彼に直接聞いてみよう。おい、軍人君を呼んでくれ』
『了解しました』
夕立『あ……』
『彼の意見も聞いてみて、それで判断すれば良いのさ』
下1~3高コンマ この後の展開やその他起こったことなどを
190 : 以下、名... - 2019/05/26 23:52:06.77 e2ZgxiXno 97/462「愚痴は言ったが俺は軍人だ。祖国のためにあるのが軍人の責務だ」と言われ内心残念に思う夕立
ーー
『遅かったですけど大丈夫ですか?何かありましたか?』
夕立『何も無い。手紙は用意できたのか』
『これです。指輪もこの中に同封してあります』
夕立『分かった、これは預かったぞ』
『…夕立さん何かありましたか?表情が暗いというか』
夕立『何も無い。私の事を詮索するな』
『す、すいません……』
軍人(俺は軍人だ。祖国のためにあるのが軍人の責務である)
軍人(仕事を放り出して別の事はできない。残念だが……)
夕立「……」
夕立「夕立が誰かを好きになるなんて、そんなのおかしいっぽい」
夕立「夕立は民間人を殺した殺人鬼。真っ当な道は歩けないぽい。きっといつかやったことが帰ってくる」
夕立「夕立は幸せになる権利は無い。それは分かってるはずっぽい」
夕立「……日本に帰るぽい」
下1~3高コンマ この後の展開やその他起こったことなどを
195 : 以下、名... - 2019/05/27 00:14:25.88 Ii8Fr8VV0 100/462帰ろうと港で艤装を展開したところで軍人が走ってきくる
「一緒にはいけないが、これを一緒につれてってほしい」と軍人の写真の入ったロケットペンダントを渡される
ーー港
夕立「燃料…良し。これならすぐに帰れるぽい」
軍人『夕立!』
夕立『……軍人?帰ったんじゃないのか?』
軍人『お前こそ帰るなら一言あっても良かっただろう?』
夕立『すぐ帰ると言っただろう』
軍人『言っ……ていたが…』
夕立『私は急ぐ。じゃあな』ザザザッ
軍人『…夕立っ!』ブンッ
夕立『……』パシッ
軍人『俺は一緒にはいけないが、それを一緒に連れて行ってくれ!』
夕立『…ロケットペンダント』カチャッ
軍人『日本に誘ってくれて嬉しかった!俺が軍人でなければ受け入れていた!』
軍人『それは俺の気持ちだ、受け取ってくれ!』
夕立『……海の上でゴミを捨てるわけにはいかない。これは仕方なく貰っておく』
軍人『また来いよ、待ってるからな』
夕立「……男の癖にペンダントなんて女々しい贈り物っぽい」
夕立「でもそういう所が……」
夕立「…早く帰るぽい」
ーー