あやめ速報-SSまとめ-

前川みく「Pチャンおはようにゃ」

P「おっ防御率4点台の近鉄のエースやん、おはようさん」

みく「前川違いにゃ。みくは11月31日とか言わないにゃ」

P「ごめんごめん、阪神期待の若手やったな」

みく「それも前川違いにゃ！みくは特命係みたいな名前もしてないにゃ！」

P「まーえーがーわーどーのー？」

みく「いきなり川原和久さんみたいな声を出すにゃあ！というか何で急に相棒ネタの方に飛んだにゃ！？」

P「いやーみくはええリアクションするわぁ、ボケ倒してるのにツッコミありがとうな」

みく「自覚あるならPチャンもツッコめにゃ！」ﾌｼｬｰｯ!

P「前向きに検討する方向で調整するよう全力を尽くして参ります」ｷﾘｯ

みく「やる気0」

P「今度猫カフェ取材する仕事取ったからそれで勘弁してくれ」

みく「Pチャンのためならボケもツッコミもどんと来いにゃ！」

P「手のひらくるっくるやないかい」

みく「初めてのレギュラー番組が『前川みくのぶらり魚河岸歩き』になったらそうもなるにゃ」

P「あれオープニングの棒読みトークとか猫にひっかかれるみくとかそれでも健気に食レポするみくとかゲストとの漫才とかめっちゃウケてるから当分は続くで、頑張ってやー」

みく「うぅ……でもみんなが笑顔になってるならこれからもやるにゃ！みくは自分を曲げないにゃ！」

P「ありがとうな、しっかし一緒に他のアイドルも出せたりするし我ながらええ企画持ち込んだもんやな」

みく「犯人Pチャンだったにゃ！？」ﾌｼｬｰｯ!

P「そらまぁ当然よ痛い痛い飛びつくなひっかくな爪を立てるなぎゃああああああああ髪があああああ！？」

西島櫂「おはようございまー……って何してんの？」

P「ああ櫂ちゃん、何してるように見える？」ﾎﾞﾛｯ

櫂「ロリ巨乳の猫耳アイドルにじゃれつかれてﾊｧﾊｧしてるように見えるね」

P「ラリアットかけられるのを『じゃれつく』のカテゴリに入れるのやめへん？」
　
櫂「変質者には自業自得だと思うけど」ﾆｺﾆｺ

P「畜生めっちゃいい笑顔！」

みく「てか誰がロリ巨乳にゃ」

P「というかどないしたんや、今日オフやろ？」

みく「え、スルー？」

櫂「プール使いたいなーってなってさ」

P「はいよ、帰る時に連絡だけしてなー。あと飲み物と休憩は定期的に取るように」

櫂「分かってるって。何なら一緒に泳ぐ？」

P「それは俺か信じられへんレベルで泳げへんことを知っての発言なん？」

櫂「もっちろん！」ﾆｯｺｰ

P「畜生宣材以上のいい笑顔！」

櫂「嘘嘘。でも見てもらったりタイム測ってもらえたら嬉しいかな」

P「あら珍しい。でも分かったわ、ほな準備するから先行っといてー」

ﾄﾞｱﾊﾞﾀﾝ

みく「……Pチャンお母さんみたいにゃ」

P「こんなおっさんになんちゅーことを。ところで今日レッスンやけど時間大丈夫？」

みく「え？……ほんまにゃ、それじゃあ行ってくるにゃ！」

P「テストやるんやろ？自主練頑張っとったし合格もらえると思うけど、落ち着いて行くんやで」

みく「にゃんで知ってるにゃ！？」

P「はいはい行っといでー」ﾂﾏﾐﾀﾞｼｰ

みく「こーたーえーろーにゃー！」ﾊﾞﾀﾊﾞﾀ

P「こっちは準備できたぞー」

櫂「おっけー、それじゃあ50メートルのタイム測ってね！」

P「ばっちこーい！」ﾋﾟｰｯ!

ﾊﾞｼｬﾊﾞｼｬ

P(楽しそうに泳いでるよなぁ……スカウトした時よりも)

P(……今なら水泳選手になれるんちゃうか？調べた限りタイムも代表射程圏内っぽいし。ただなぁ……)ﾋﾟｯ

櫂「どうだった？」

P「大分ええタイムや、流石やね」

櫂「でしょ？」ﾆﾍﾗ

P「それに楽しそうに泳いでるように見えたわ、何かええことあった？」

櫂「そりゃあ、アイドルとして頑張れてることとかテレビ出演が上手く行ったこととか色々あるよ？」

P「こないだの番組で素潜りで獲った魚を見せつけてみくに悲鳴をあげさせてたのは最高やったなぁ」

櫂「割と鬼畜な所あるよねプロデューサー」

P「ひでぇ話や……で、普段は呼ばへんのに呼んだってことは何か言いたいこととかあるん？こんな時やないと言えへんこととか」

櫂「……実はさ、また水泳選手目指さないかって言われてて」

櫂「あたしは今のアイドルとしての生活も続けたい、でも泳ぐ方で夢を追ってもみたい。それに、水泳をガチでやるんだったらそれなりの態度で臨まないとって思うんだよね。中途半端にかけもちしたりするのは、何か違うって気がする」

P「なるほどな……実はこっちから水泳関連の仕事出そうと考えてたんや」

櫂「仕事？だからあたしは中途半端なー」

P「バラエティのコーナー使ってシンクロナイズドスイミングの世界女王を目指すって企画なんやけど」

櫂「……！」

P「確かにタイムっていう明確な基準で対決するわけやないって点で今までの水泳とは勝手が違うやろし、櫂にとっての水泳とはかけ離れたものかもしれん。やけど、本気で泳ぐこととアイドル活動はその気になればちゃんと両立させられるし、その手段も必要なら俺が準備するってことは分かってほしいんや」

櫂「簡単に言ってくれるね」

P「そら担当を信じてるからなぁ」

櫂「ちょっと考えてみるね、それ……でも」

P「でも？」

櫂(172センチ)「泳ぐことの難しさと楽しさをプロデューサーに分かってもらうのが先、かな！」ﾄﾝｯ

P(161センチ&バランス感覚が悪い)「ちょ、おま、いきなり押すなって、わぁぁぁぁ！？」ﾊﾞｯｼｬｰﾝ!

櫂「プロデューサー、力抜いて！力抜いて仰向けになったらちゃんと浮けるよ！」

P「」ｼｰﾝ

櫂「……プロデューサー？」ﾂﾝﾂﾝ

P「」ﾁｰﾝ

櫂「え、えらいこっちゃ！」

P「近鉄ファンやなかったら即死やった。まぁふと脳内にノリの応援歌が流れてきた瞬間復活したけどな」

椎名法子「呼んだー？」ﾄﾞｱｶﾞﾁｬ

P「ノリちゃんおはよう、今日はレッスンやったね」

法子「うん！でもその前にドーナツ食べるんだー♪」ﾆｺﾆｺ

P「ほんま美味しそうに食べるよなぁ、見ててほっこりするわ。何か飲み物いる？」

法子「紅茶！紅茶おねがい！」

P「はいよ、ちょっと待っててなー」

P「紅茶出来たぞー……ってあれ？」

法子「むむむ……」ｳｰﾝ

P「宿題か？」

法子「そうそう、数学の宿題が難しくて……ドーナツ食べながら考えたら分かるかなーって思ったんだけど全然出来ないんだ」

P「お行儀が悪いから勉強しながらドーナツ食べちゃダメです。ノートも汚れるやろ」

法子「ちぇー」

P「ちぇーやないの。ドーナツは勉強終わった後のご褒美に回して、一回問題見してみ？」

P「やからここでインド人を右に移項したら……」

法子「あっ！この33と4が答えだ！」

P「せやね、これで大丈夫かな」

法子「プロデューサー頭いいんだねー」

P「そらまあ一応大学出てるしカテキョのバイトとかもやってたからなぁ、教えるのは得意よ」

法子「おかげで助かったよ、これ明日出さないとヤバいやつだったんだ」ﾄﾞｰﾅﾂﾓｸﾞﾓｸﾞ

P「気持ちはわかるけど宿題は早よ片付けたほうがええよ？」ｺｳﾁｬｽﾞｽﾞｰ

法子「うっ……あ！そうだ！」

P「いきなりどした」

法子「プロデューサー！時々でいいからあたしに勉強教えて！ドーナツあげるから！」

P「もちろんええけど、ドーナツは自分や他の子と食べる分に回し。それでも余ったら頂こうかな」

法子「やった！プロデューサー、ありがとっ！」ﾆｺｰ

P(ほんまいい笑顔するよなぁ……それだけで十分よ)ﾎｯｺﾘ

P「事務所に来た組は全員見送ったしあとは収録中の川島さん拾って帰るだけやなー、それまでありゆきのいちゃこらシーン集でも観てるか」

ﾋﾟﾛﾘﾝ

Mizuki『今日このあと暇よね？居酒屋に付き合ってほしいんだけど』

P(川島さんと飲む時は基本的にふらっと居酒屋に立ち寄る。わざわざLINEで居酒屋に行きたいとか言い出すのは……)

P(……とりあえず、個室取らなあかんな)

P「乾杯」ﾁﾘﾝ

川島瑞樹「乾杯！」ﾁﾘﾝ

P「居酒屋で食べる干物ってめっちゃ美味いですよねぇ」ﾓｷｭﾓｷｭ

瑞樹「わかるわ」ﾓｷｭﾓｷｭ

瑞樹「さ、今日は2人でパーッと飲みましょ！もちろんプロデューサー君の奢りね！」

P「給料吹っ飛びますがな。あと車どないすんねん……」

※数十分後

P「それで、何があったんです？」

瑞樹「ん？別に、飲みたくなったから来ただけよ」

P「嘘やね。川島さんがほんまにふらっと飲みたくなった時は予定なんか聞かんと連れ出すやないですか。しかも高垣さんたち巻き込んで行こうって」

P「こうやってサシで飲む時は何かあった時なんですよ。高垣さんたちには聞かせられへんような何かが」

瑞樹「そんなことー」

P「あるわ。俺が何年あんたのプロデューサーして来たと思ってんの？」

P「話は俺の胸のうちに留めます。信じてください、俺を」

瑞樹「……これを聞いてちょうだい」

P「うちを掃き溜め呼ばわりたぁ！？」

瑞樹「えぇ……私もミスしたから言い返そうにも言い返しにくくて……」

P「やからと言って言うに事欠いてそこまで言いますか……こんな番組のオファー持ってきたのが間違いやったな。すみません」

瑞樹「プロデューサーが謝ることじゃー」

P「謝ることです。あそこの監督評判悪いのは聞いてましたけどゴールデンタイムのテレビやからってことでオファーを受けたのは僕やからね。とりあえず、うちからあの番組には出さんようにしときますわ……それと」

瑞樹「？」

P「今日は飲んで忘れましょか。奢りますわ」

瑞樹「じゃあ遠慮なく頂くわね！まず大吟醸でしょ、それに鯨肉でしょ……」

P「待って待っていきいきしすぎやろ」

このあとめちゃくちゃ支払った