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【艦これ】龍驤「足りなかったもの」その5【安価】(3)

567 : ◆I4lwDj9Dk4S2 - 2019/05/19 19:29:57.73 CQ/nKKr40 274/465

ーー足りないもの鎮守府、書庫

北上「本は読んだら元の所に戻しといてよー」

潜水新棲姫「持って行ってはいけないのか」

北上「ダメだって言ったじゃん。ここには貴重な資料もあるんだよ」

潜水新棲姫「そんな話は初めて聞いた」

北上「……あっそ」

潜水新棲姫「どうやら私は読書という行為が好きなようだ。お前達に危害を加えない代わりにここの本を読ませてくれ」

北上「はいはい…好きにしてちょうだい」

568 : ◆I4lwDj9Dk4S2 - 2019/05/19 19:39:38.72 CQ/nKKr40 275/465

潜水新棲姫「この辺りの資料も見ていいんだな?」

北上「だからそれもいいって。前にも…」

潜水新棲姫「お前とは初対面だろう。さっきから何を言ってるんだ」

北上「……」

潜水新棲姫「馴れ馴れしいのはどうかと思うぞ、私達とお前達艦娘は敵同士だろう。敵対するつもりが無いとはいえそれはどうだ?」

北上「アンタも頑固だねぇ……」

潜水新棲姫「何を言ってるか分からないぞ」

北上「……はぁ…」

下1~3高コンマ この後の展開やその他起こったことなどを

570 : 以下、名... - 2019/05/19 19:44:11.75 m96jYcKmO 276/465

漣が食事にしましょうってやってくる
ここにいるならみんなと打ち解けないと駄目ですよって

574 : ◆I4lwDj9Dk4S2 - 2019/05/19 19:56:54.25 La6tFKTtO 277/465

「ここに居たんですね、深海棲艦さん!」

潜水新棲姫「…艦娘か」

「一緒に食事にしましょう!ここに居るなら皆さんと仲良くならないといけません!」

潜水新棲姫「いい、遠慮しておく」

「そう言わずに、ね?間宮さんのご飯は美味しいですよ!」

北上「間宮さんも変な時間にご飯作ったら面倒臭いじゃん?だから皆と同じ時間で食べてよ~」

潜水新棲姫「…分かった、連れて行ってくれ」

「はい!この漣にお任せ下さい!」

575 : ◆I4lwDj9Dk4S2 - 2019/05/19 20:00:12.62 La6tFKTtO 278/465

ーー食堂

潜水新棲姫「どうすれば飯は出てくる」

「あそこにメニューがありますでそ?その中から食べたいものを間宮さんにオーダーして下せぇ!」

潜水新棲姫「分かった」スタスタ

「……ふぅ」

龍驤「大丈夫か漣?」

提督「無理はしなくていいぞ」

「無理なんてしてません。あの深海棲艦は漣が保護したんですから、責任持って面倒見ますよ!」

龍驤「……そうか。変なこと言うてごめんな」

「いえいえ、大丈夫ですぞ!」

下1~3高コンマ この後の展開やその他起こったことなどを

578 : 以下、名... - 2019/05/19 20:10:21.96 ZFnkrAkLO 279/465

暁が漣の事を気にかける

579 : ◆I4lwDj9Dk4S2 - 2019/05/19 20:25:26.75 CQ/nKKr40 280/465

ーー

「ねぇ漣…平気?」

「何がですか?漣は絶好調です!」

「……」

「ご飯も食べて、元気モリモリご飯ぱわぁですよ!」

「無理しないで漣……」

「無理なんかしてねぇですって!」

「そんな泣きそうな顔しながら言っても説得力無いわよ」

「……」

「私が漣の立場なら自我を保てる自信が無い。あんなに近くに居るのに触れ合えないなんて私には無理よ」

580 : ◆I4lwDj9Dk4S2 - 2019/05/19 20:34:43.21 CQ/nKKr40 281/465

「私も漣も深海棲艦を愛してしまった。それだけでも他の人達とは違う道が待ってる」

「その上……他人のフリをしなくちゃいけないなんて…」

「貴女が何を言ってるか分かりません。私の愛したあの子は殺されたんです」

「漣…!」

「二度とその事を口にしないで下さい。殺しますよ」

「……!!」

「……もういいですか?私は仕事があるんですよ」スタスタ

「あの漣の目……このままじゃいけない…でもどうすれば良いの…?」

下1~3高コンマ この後の展開やその他起こったことなどを

583 : 以下、名... - 2019/05/19 20:42:09.67 VxQyQYJp0 282/465

>>573

573 : 以下、名... - 2019/05/19 19:50:09.04 qFQB8JXpO 283/465

何気ない会話を交わす度に互いに愛し合っていた記憶を思い出してしまい
お互いの居ない所で声を押し殺して泣きじゃくる漣と潜水新棲鬼

もう見ていられないと鎮守府メンバーが緊急会議

585 : ◆I4lwDj9Dk4S2 - 2019/05/19 20:53:06.78 CQ/nKKr40 284/465

ーー

北上「ちょっと、本は持ち出すなって言った…」

潜水新棲姫「……っ!!」

北上「お…っと」コソッ

潜水新棲姫「漣……漣ぃ……!!」

潜水新棲姫「お前と触れ合えない……たったそれだけなのに…こんなに辛いのか……!!」

潜水新棲姫「漣の隣に座りたい…近くに居たい……!」

潜水新棲姫「ううぅぅ……!!」グスグス

北上「うーわ…引くくらい泣いてんじゃん…」

586 : ◆I4lwDj9Dk4S2 - 2019/05/19 20:57:59.90 CQ/nKKr40 285/465

ーー

神通「今こちらに人影が…?」

「ひぐっ……!」

神通(漣さん…)

「こんな…近くに居るのに……!!」

「ひ、ひ……ひぃ……!!」

「あの子の手を…取って……話を…することも……」

「うぁ……ぐすっ……」

神通「声を押し殺して泣いてるんですね…誰にも知られないように…」

587 : ◆I4lwDj9Dk4S2 - 2019/05/19 21:01:23.63 CQ/nKKr40 286/465

ーー会議室

龍驤「漣と潜水新棲姫やけどもう見てられへんわ。お互い隠れて泣いとるみたいやしな」

北上「意地張るなって言ってあげたらいいんじゃないの?」

提督「そういう問題では無い可能性があるんだ」

神通「復活した潜水新棲姫さんは別人と扱うように本人が言ってるだけなのではないですか?」

龍驤「そうとも言い切れれへん。あの潜水新棲姫の事や、もしその約束を破った時、アイツにペナルティが起こる可能性がある」

「それって…死……?」

提督「ありえるかもしれないな」

588 : ◆I4lwDj9Dk4S2 - 2019/05/19 21:04:55.90 CQ/nKKr40 287/465

龍驤「そんなペナルティは無いかもしれん。でも無いとは言い切られへん今、それは最善や無いやろ」

北上「なら整備士に聞きに行ったら早いんじゃないの?」

龍驤「教えてくれると思うか?それこそ潜水新棲姫が解体されるで」

提督「今はなるべく会わせないのが最適だと思うんだが、どうだ?」

「それは逆効果じゃないの?余計に泣いちゃうわよ」

神通「でも会わせ過ぎるのも…拷問です…」

北上「あ~~もう難しい…どうにかしてよ提督!」

提督「それを話し合ってるんじゃないか。北上も考えてくれ」

下1~3高コンマ この後の展開やその他起こったことなどを

591 : 以下、名... - 2019/05/19 21:14:10.78 /8+JsjeSo 288/465

北上
整備士って艦娘や深海棲艦を助けてるんでしょ?
わざわざそんなことするかなぁ

592 : ◆I4lwDj9Dk4S2 - 2019/05/19 21:27:02.57 CQ/nKKr40 289/465

北上「そもそもさ、整備士って艦娘や深海棲艦を助けてるんでしょ?わざわざそんなことするかなー」

提督「潜水新棲姫から言い出した可能性がある」

北上「それを言われると…確かに……」

龍驤「アイツは現実的というか考え方がウチらとは違う」

提督「これが何度も許されるのなら死というものが軽くなってしまう。本来なら潜水新棲姫はタシュケントに殺されて終わりだったんだ」

北上「…確証が持てないね」

神通「そうですね…」

593 : ◆I4lwDj9Dk4S2 - 2019/05/19 21:29:35.65 CQ/nKKr40 290/465

「漣も潜水新棲姫も頑固だし、どっちも折れないだけかもしれないわよ」

龍驤「そうや、むしろそうであって欲しいんよ」

提督「だが現状どうにもできない…」

北上「だから~!それを提督が…」

提督「その対策を考える為に会議を…」

龍驤「…あかん。堂々巡りや」

神通「あのお二人には幸せになって欲しいんですけどね…」

下1~3高コンマ この後の展開やその他起こったことなどを

596 : 以下、名... - 2019/05/19 21:35:48.90 ghyfysGTo 291/465

北上
傀儡に記憶いれたらはい元通りって訳じゃないのかもね、深い仲なら尚の事小さな齟齬が気になるのではというと整備士さんの配慮かも
だとしたら普通に接しさせて辛くて潰れそうならフォローを入れる方式でどうか

598 : ◆I4lwDj9Dk4S2 - 2019/05/19 21:41:58.74 CQ/nKKr40 292/465

北上「これさぁ…整備士の配慮だとしたら迷惑過ぎるんだけど」

龍驤「条件の事を言い出したのは潜水新棲姫やって聞いてるで」

北上「も~~~~!!」

「やっぱり二人を会わせてあげるべきよ!こんなの悲し過ぎる!」

神通「それでは…二人の様子を常に見張っているのはどうでしょうか…」

提督「それは良いかもしれないな。偶然会ってしまうのでは無く、こちらから二人を会わせるんだ」

599 : ◆I4lwDj9Dk4S2 - 2019/05/19 21:44:57.39 CQ/nKKr40 293/465

龍驤「潜水新棲姫が約束を破ることで何か不都合があるんやったら、行動に出るやろ」

神通「その様子を見張っていれば…」

「決まりね!早速二人を会わせてあげましょう!」

北上「それでいいの提督?」

提督「今はこれが最善だろう。文句は無い」

龍驤「ほな準備したろか。会議はこれまでや!」

下1~3高コンマ この後の展開やその他起こったことなどを

601 : 以下、名... - 2019/05/19 21:48:57.94 TbK3sIwDO 294/465

会わせようとすると漣が
生きてさえいてくれたら私はそれで…
もう駄目だと思っていたのに…これ以上を望んだらまた…そう思うと怖…くて…
震え出す漣、あの日の無惨な新棲姫の姿が脳裏に焼き付いている

603 : ◆I4lwDj9Dk4S2 - 2019/05/19 22:09:10.92 CQ/nKKr40 295/465

ーー

「…っていう訳だから、今から潜水新棲姫の所に行くわよ!」

神通「きっと良い結果になります…」

「お気持ちは有り難いのですが…お断りさせて頂きます」

「なんでよ!?」

「あの子が生きてさえいてくれたらそれで良いんです……もう駄目だと思っていたのに…これ以上を望んだら、また…そう思うと怖くて…」

神通「……」

「あの日の潜水新棲姫の姿が脳裏に焼き付いてるんです…頭から脳が漏れ出して……ピクリとも動かなくなって……」

「…辛い事思い出させちゃってごめん」

「いえ……」

604 : ◆I4lwDj9Dk4S2 - 2019/05/19 22:18:52.34 CQ/nKKr40 296/465

「あの子が条件を付けたということは、それを守れなかった場合…何かがあってもおかしくないんです」

(会議で話してた事を漣も考えてたのね…)

「私はあの子が生きてくれればいいんです……!」

神通「影で泣いているのは…どういうことですか…?」

「…今こあの子はガラス細工なんです、触れることすら許されません」

神通「答えになっていませんよ」

「さっきのが漣の答えです。あの子とは会いません」

「本当にそれでいいの?」

「言いわけないじゃないですか」

「だったら…!」

「…失礼します」

神通「漣さん…」

下1~3高コンマ この後の展開やその他起こったことなどを

605 : 以下、名... - 2019/05/19 22:23:16.74 m96jYcKmO 297/465

潜水新棲姫側ももとの関係に戻ってまた私が死ぬことがあれば漣の心を深く傷つけてしまう
それだけはしたくないと会おうとしない

609 : ◆I4lwDj9Dk4S2 - 2019/05/19 22:52:09.63 CQ/nKKr40 298/465

ーー

龍驤「漣と会ってくれへんの?」

潜水新棲姫「あの駆逐艦は私を助けてくれたがそれまでだ。特別な関係になる必要が無い」

北上「あのさぁ…」

潜水新棲姫「仮の話だ。私と親密な関係になった後に私が死ぬことがあれば、相手の心を深く傷つけてしまうだろう」

潜水新棲姫「そんな事は絶対にしたくないんだ。分かってくれ」

龍驤「意地は固いんやね…」

北上「会わない方が傷付けるとは思わないんだ?」

潜水新棲姫「思わない。漣とは知り合って少ししか経っていないんだぞ」

北上「本当に頑固というか……」

龍驤「無理やって言うなら無理なんやろ。無理強いするわけにはいかんし、ここまでやね」

潜水新棲姫「私は書庫に戻る。変な事はもう言わないでくれよ」

610 : ◆I4lwDj9Dk4S2 - 2019/05/19 22:54:04.93 CQ/nKKr40 299/465

ーー

潜水新棲姫「む……」

「……」

潜水新棲姫「何の用だ駆逐艦。私は書庫に戻る所だ」

「違う私だ」

潜水新棲姫「……誰だ」

「二人きりなら問題無いだろう。書庫に行くぞ」

潜水新棲姫「……」

611 : ◆I4lwDj9Dk4S2 - 2019/05/19 22:59:40.25 CQ/nKKr40 300/465

ーー書庫

「安心しろ、漣の意識は無い。泣き疲れて気絶した」

潜水新棲姫「……そうか」

「記憶を引き継いでいるのが知られたからといってペナルティがあるわけではないんだな?」

潜水新棲姫「それは無い」

「ならなぜ別個体だと言い張った?」

潜水新棲姫「私はまた死ぬ事になる。人間を一人殺したという事実は変わらない。その時にまた漣を傷付けることになる」

「だから漣を遠ざけているのか」

潜水新棲姫「漣はどれだけ悲しんだ?どれだけ絶望した?そんな事はもう二度と経験して欲しくは無い」

「漣の事を思う故にか」

612 : ◆I4lwDj9Dk4S2 - 2019/05/19 23:03:51.31 CQ/nKKr40 301/465

「潜水新棲姫。私も知らなかった事実を教えてやろう」

潜水新棲姫「なんだ」

「漣は人間を一人殺している」

潜水新棲姫「なんだと!?」

「お前と同じだ。殺しを依頼したんだ」

潜水新棲姫「そんなバカな!漣は誰に恨みがあったんだ!?」

「龍驤の浮気相手だ」

潜水新棲姫「なぁ……っ!!」

「漣ならやるだろう。提督を奪われた挙句、この鎮守府を潰そうとしたんだ」

潜水新棲姫「漣……!!」

613 : ◆I4lwDj9Dk4S2 - 2019/05/19 23:08:34.35 CQ/nKKr40 302/465

「お前達の魂は同じ所に行くだろう。同じ業を背負っているんだ」

潜水新棲姫「私とは…違う…」

「どこが違うんだ?漣もお前も私怨で人間を殺したじゃないか」

「しかもお互いに間接的にな。そんな性格まで同じだ」

潜水新棲姫「ち…違う……!」

「意地を張るのもそこそこにしておけよ。気絶するまで泣く漣は見たくないんだ」

下1~3高コンマ この後の展開やその他起こったことなどを

616 : 以下、名... - 2019/05/19 23:12:49.91 /8+JsjeSo 303/465

お前は一度タシュケントによって死んだ
漣も一度は体が使い物にならなくなったしお前の死に絶望して一度は心を砕いた
もう因果は帰っているんだ

617 : ◆I4lwDj9Dk4S2 - 2019/05/19 23:26:38.80 CQ/nKKr40 304/465

「お前は一度タシュケントによって死んだ。漣もお前の死に絶望して一度は心を砕いた。もう因果は帰っているんだ」

潜水新棲姫「……」

「それでも漣を拒絶するなら好きにしろ。言いたい事は伝えたからな」スッ

潜水新棲姫「どこに行く」

「漣の体を寝かせに行く。本来なら気を失っているんだ」

潜水新棲姫「……」

「お前を殺したタシュケントのせいで医務室は使い物にならなくなった。地下の隔離室が医務室代わりだからな」

潜水新棲姫「…………」

潜水新棲姫「因果はもう…帰った……」

潜水新棲姫「それならば…私は……」

618 : ◆I4lwDj9Dk4S2 - 2019/05/19 23:32:38.86 CQ/nKKr40 305/465

ーー地下、隔離室

「ん……」

「そうか…私はまた気を……」

「誰かが運んでくれたんですかね?それとも重巡棲姫が?」

「どっちにしろ迷惑かけちゃいましたね…また謝らないといけませんか」

潜水新棲姫「…起きたか」

「あ……深海棲艦さん。どうしてここに?千歳さんに用事でしたら…」

潜水新棲姫「安価」

下1~3高コンマ 潜水新棲姫の台詞や行動などを

620 : 以下、名... - 2019/05/19 23:34:51.79 sT+qkvFWO 306/465

抱きしめてキス
長くて深いキス

623 : ◆I4lwDj9Dk4S2 - 2019/05/19 23:53:16.96 CQ/nKKr40 307/465

潜水新棲姫「んむ……」

「うぶっ!?」

潜水新棲姫「んんんん…」

「ん…んん!?」

潜水新棲姫「……ぷはっ…」

「な、なんですかいきなり…抱きついてキスするなんて……」

潜水新棲姫「漣……!!」

「……」

潜水新棲姫「言いたいことは色々ある…だが今は…私と……!」

624 : ◆I4lwDj9Dk4S2 - 2019/05/19 23:58:40.45 CQ/nKKr40 308/465

「……」グイッ

潜水新棲姫「あ…」

「んむ……んんっ…」

潜水新棲姫「ぁ……ふぅ…」

「じゅ…むぅ……」

潜水新棲姫「れる…んふっ……」

「ん…んんん……はむ…」

潜水新棲姫「……っ!!」

625 : ◆I4lwDj9Dk4S2 - 2019/05/20 00:02:32.37 aZMCEzbR0 309/465

「……はぁっ!」

潜水新棲姫「ぷはっ…はぁ……っ!」

「……んんっ」

潜水新棲姫「ふぁ……」

「んぐ……ん…んぁ…」

潜水新棲姫「らぁ…え……」

「……んっ」グググッ

潜水新棲姫「んぁぁぁ……」

626 : ◆I4lwDj9Dk4S2 - 2019/05/20 00:06:42.39 aZMCEzbR0 310/465

潜水新棲姫「はぁ……はぁっ……!」

「ぜぇ…ぜぇ………!」

潜水新棲姫「息が…続かない……!」

「鼻で…息なんか……キスに…夢中で……!」

潜水新棲姫「も…ダメ………」

「こっち…ベッドに倒れて……下さい…」

潜水新棲姫「はぁぁぁ……」ポスッ

「ふぅ………ふぅ…」

627 : ◆I4lwDj9Dk4S2 - 2019/05/20 00:10:50.87 aZMCEzbR0 311/465

「……なんで急にこんな事したんです。別個体の話はどうなったんですか」

潜水新棲姫「漣の話を聞いた…過去の話をな……」

「漣の……」

潜水新棲姫「漣と私の魂は…同じ所に行く……私もお前も…人殺しだ…」

「……」

潜水新棲姫「私は一度死んで…お前も…心が壊れた……因果はもう返った…」

潜水新棲姫「だから漣……もう一度私と……」

「安価」

下1~3高コンマ 漣の台詞や行動などを

629 : 以下、名... - 2019/05/20 00:12:45.83 Go3i5JMwO 312/465

私と結婚してください!

632 : ◆I4lwDj9Dk4S2 - 2019/05/20 00:28:00.69 aZMCEzbR0 313/465

「それ以降は私が言います。漣と結婚してください!!」

潜水新棲姫「…本当にいいのか?私の体は作り物だ、迷惑もかける事もあるぞ」

「迷惑なんて今更です。それこそ私の方がかけますよ」

潜水新棲姫「それもそうか…」

「結婚を申し込んどいてあれですが、やっぱり現物が無いといけませんよね!」

潜水新棲姫「んん?」

「ちょっとついてきて下さい!大至急!」

潜水新棲姫「どこに行こうと言うんだ?」

633 : ◆I4lwDj9Dk4S2 - 2019/05/20 00:29:59.81 aZMCEzbR0 314/465

ーー

「それでは改めて…これを受け取ってくれませんか?」

潜水新棲姫「なんだ…この綺麗な指輪は……」

「貴女と私の結婚指輪です」

潜水新棲姫「結婚……」

「エンゲージリングと言えば良いのでしょうか?とにかく貴女と契りを交わした証拠です」

潜水新棲姫「これを…私に……」

634 : ◆I4lwDj9Dk4S2 - 2019/05/20 00:33:22.52 aZMCEzbR0 315/465

「体も再現されているんですよね?なら指輪も嵌るはずです、さぁ指を出して下さい」

潜水新棲姫「……」スッ

「やっぱり…ピッタリですね」

潜水新棲姫「綺麗……今まで見たものよりも一番綺麗だ」キラッ

「貴女に似合いそうなものを特注で作ってもらったんです」

潜水新棲姫「そうか、だから……」

「…もう二度と離しませんよ」ギュッ

635 : ◆I4lwDj9Dk4S2 - 2019/05/20 00:38:43.36 aZMCEzbR0 316/465

「この指輪を渡せないことがどれだけショックだったか。そのせいで漣は心を失ったんです」

潜水新棲姫「…すまなかった」

「もういいんですよ。それより言いたいことがあるから聞いて下さい」

「…私は貴女に永遠の愛を誓います」

潜水新棲姫「私も誓おう」

「一生をかけて貴女を幸せにします」

潜水新棲姫「漣が困っているなら私が助けよう」

「私の物になってくれますね?」

潜水新棲姫「この指輪に誓って」

「……大好きです」

潜水新棲姫「私もだ」

下1~3高コンマ この後の展開やその他起こったことなどを

636 : 以下、名... - 2019/05/20 00:40:14.82 Cfbp7cihO 317/465

失った時間を取り戻すように、朝まで愛を確かめ合う

640 : ◆I4lwDj9Dk4S2 - 2019/05/20 00:51:47.93 aZMCEzbR0 318/465

ーー

「あ……もう朝…」

潜水新棲姫「寝ずに一晩中か…」

「満足…しました…?」

潜水新棲姫「いや…まだだ……」

「漣もです…」

潜水新棲姫「私は心が…漣は体が満たされていない…」

「重巡棲姫の野郎…全くヌいて無かったんですよ…」

潜水新棲姫「アイツは…そういうこと興味あっただろ…?」

「重巡棲姫は…女の喜びしか知りません…漣棒には興味が無かったんでしょう…」

潜水新棲姫「なるほどな…」

「まだです……失った時間を埋めるには…まだ足りません……」

潜水新棲姫「いくらでも来い…全て受け止めてやる…」

「ほんとにもう…可愛いこと言ってくれますね……」

潜水新棲姫「私はお前の…嫁だからな……」

「このっ……!子どもの見た目してんのに…!」

潜水新棲姫「あ…あぁん……」

「まだまだこんなもんじゃあませんからね…!」

潜水新棲姫「幸せとは…こういう事を言うんだな……あぁ…」

ーー

648 : ◆I4lwDj9Dk4S2 - 2019/05/20 19:47:46.43 aZMCEzbR0 319/465

ーー

「とりあえずあの子とは元の関係に戻ることができました。多大なるご迷惑をおかけしてしまっことをお詫び申し上げます」

提督「気にしなくていい。俺達もずっと心配していたんだ」

龍驤「なんとかなって良かったで」

「それで失礼ついでに龍驤さんに聞きたいことがあります。この質問はご主人様の事を深く傷付けてしまうことになり兼ねませんが、それでもよろしいでしょうか?」

提督「…構わない」

龍驤「ウチの過去の事やんな…」

「その通りです。龍驤さんがご主人様を裏切って浮気してた前後の話です」

649 : ◆I4lwDj9Dk4S2 - 2019/05/20 19:54:10.14 aZMCEzbR0 320/465

「龍驤さんの浮気相手とはいつ切れましたか?」

龍驤「ウチが怪我して…入院した時……こっちから電話かけたら…連絡先変えるって言われて…」

「それから何度か連絡はしましたか?」

龍驤「はい……しました…司令官という人がおるのに…」

「連絡はつきましたか?」

龍驤「取れませんでした……」

「つまり今生きているかどうかは分からないということですね?」

龍驤「はい……」

提督「漣が龍驤の浮気相手を始末したというのは本当なのか?」

「何も覚えてませんが状況証拠が揃ってます。あの時の漣の病み具合からして、やってもおかしくありません」

650 : ◆I4lwDj9Dk4S2 - 2019/05/20 19:58:08.23 aZMCEzbR0 321/465

提督「忍びに暗殺を依頼したという控えが残っているだけだ。ギリギリになってキャンセルしたかもしれない」

「そうだとしても確かめようが無いんですよ」

龍驤「ごめんな…役立たずで……」

提督「龍驤は悪く……」

「ご主人様、悪くないと言い切るのは龍驤さんの為になりません」

提督「……辛かった事は思い出さなくていい」

龍驤「ごめん…ごめんな……こんなビッチで…」

「漣の依頼がどうなったのか…知る方法があれば良いんですけどね」

下1~3高コンマ この後の展開やその他起こったことなどを

651 : 以下、名... - 2019/05/20 20:00:04.76 ca1XPkVyO 322/465

忍びへの依頼が通っていれば必ず成否の報告があるのでは?

654 : ◆I4lwDj9Dk4S2 - 2019/05/20 20:27:47.09 aZMCEzbR0 323/465

提督「…忍びへの依頼が通っていれば成否の報告があるんじゃないのか?」

「依頼内容によるんじゃないですか?忍び込んで情報探ってこいっていうなら報告が必須ですけど、殺しならそうとは限らないんじゃないですか?」

提督「……そうか」

「ここは本職の方に聞いてみるのが早いかもしれませんね」

龍驤「ウチ…ウチは……」

「はいはい、龍驤さんはベッドに行きましょうね~」

655 : ◆I4lwDj9Dk4S2 - 2019/05/20 20:34:14.70 aZMCEzbR0 324/465

ーー

由良「忍びは任務内容を漏らさない。知らせるくらいなら死を選ぶ」

「由良さんの過去を教えくれってんじゃないんですよ」

由良「そう」

提督「殺しを依頼された時、相手にその成否を報告するのか?」

由良「依頼内容による」

「一般的にで構いません」

由良「報告しない」

提督「どうしてだ?」

由良「多くの依頼人はアリバイを作る。忍びが報告に行けば足がつく」

「なるほど……」

656 : ◆I4lwDj9Dk4S2 - 2019/05/20 20:39:24.05 aZMCEzbR0 325/465

由良「提督が?」

「違います、私なんです」

由良「…」

提督「この手紙を見てくれるか?漣が送ったものの控えだ」スッ

由良「忍びへの依頼」

「私は龍驤さんの浮気相手を殺すよう依頼したらしいんです」

提督「返信が無いからどうかと思ったんだが、依頼は通っていると考えていいんだな?」

由良「安価」

下1~3高コンマ 由良の台詞や行動などを

657 : 以下、名... - 2019/05/20 20:43:26.86 5rORiYx60 326/465

控えを作ってしまったらそれはもう失効している
初歩的な失態を晒したものね

661 : ◆I4lwDj9Dk4S2 - 2019/05/20 20:58:38.09 aZMCEzbR0 327/465

由良「控えを作ってしまったらそれはもう失効している。初歩的なミスね」

「失効……?」

提督「控えを作ったかどうか向こうは分かるのか?」

由良「忍びなら分かる」

「別の紙に内容を控えたとしても?」

由良「分かるのよ」

提督「ならこの依頼は無効だったということか?」

由良「そうとも言い切れない」

「と、言うと…?」

662 : ◆I4lwDj9Dk4S2 - 2019/05/20 21:02:20.72 aZMCEzbR0 328/465

由良「カネに汚い忍びなら受ける」

提督「金さえ払えば良いということか」

由良「でもこの場合の多くは先払い。そしてバックれる」

「金を騙し取るという手口ですな」

由良「殺しを依頼した相手の名前は」

「分かることは分かるんですけど…」

提督「龍驤から聞く必要がある」

由良「…無理はさせないであげて」

「名前が分かれば調べてくれるんですか?」

由良「ええ」

提督「…分かった、由良に聞いて良かったよ」

下1~3高コンマ この後の展開やその他起こったことなどを

664 : 以下、名... - 2019/05/20 21:05:28.89 LyhVSgA7O 329/465

殺しは実行されていた
何のサービスかターゲット以外の龍驤の浮気相手まで消えていた

668 : ◆I4lwDj9Dk4S2 - 2019/05/20 21:24:45.08 aZMCEzbR0 330/465

ーー

由良(心当たりがあったから少し調べてみたけど、殺しは実行されていた)

由良(やったのは野良と呼ばれる忍び。カネさえ払えばなんでもやる下衆)

由良(ああいうのがいるから私達の評価が下がるのよ)

由良(野良の仕事は雑。証拠を消し切れてないから別人が捕まってしまったケースもある)

由良(だから自然死や急病で処理されず、不審死として扱われている)

由良(人間を殺す時は自然死に見せるのが定石。忍びならそれができないといけない)

由良(…私にはまるゆがいる。不審死を調べるのは容易い)

669 : ◆I4lwDj9Dk4S2 - 2019/05/20 21:29:02.46 aZMCEzbR0 331/465

由良(時期から推測すればこの男。不審死として扱われていた)

由良(死因は急所を刺されたことによる出血死。凶器は分からないとある)

由良(使われた武器はクナイの一種。アイスピックに近いもの)

由良(でもやり方が雑。野良にしてもランクが低過ぎる)

由良(よくこんなレベルで殺せたわね)

由良(この事実は知らせるべき?殺しは無かったと言えば納得するはず)

由良(でも漣はそれで納得する?)

由良(…)

由良「本当にあの子は…」

下1~3高コンマ この後の展開やその他起こったことなどを

670 : 以下、名... - 2019/05/20 21:32:28.42 Lq1ftDeDO 332/465

もうひとつ疑問があった
標的の名前は忍の世界ではよく使われる偽名
何か裏がある…この雑さもカモフラージュ?

673 : ◆I4lwDj9Dk4S2 - 2019/05/20 21:47:03.39 aZMCEzbR0 333/465

由良(もうひとつ疑問があった。殺された男の名前は忍の世界ではよく使われる偽名)

由良(何か裏がある。この雑さもカモフラージュ?)

由良(そうだとしたら相当ややこしい話になる)

由良(一度確認する必要がある。可愛そうだけど話を聞くしかない)

由良(追い込みたくないのに…ごめんなさい)

由良(でも貴女しか分からないのよ)

674 : ◆I4lwDj9Dk4S2 - 2019/05/20 21:49:38.99 aZMCEzbR0 334/465

ーー地下、隔離室

龍驤「なに……由良が用事って…」

由良「浮気相手の名前」

龍驤「ぅ……」

由良「ごめんなさい。でも貴女しか知らないから」

龍驤「うん…ええよ……」

由良「その男の名前の写真と名前」スッ

龍驤「不審死…」

由良「殺しの依頼は遂行された。でも不自然な所がある」

由良「名前は合ってる?変な所は無い?」

龍驤「安価」

下1~3高コンマ 龍驤の台詞や行動などを

675 : 以下、名... - 2019/05/20 21:51:16.88 SYlXJVonO 335/465

似てる…けど名前のこの字の部首が違う…

678 : ◆I4lwDj9Dk4S2 - 2019/05/20 22:19:30.01 aZMCEzbR0 336/465

龍驤「顔は似てる…けど名前のこの字の部首が違う…」

由良「何故相手の漢字まで知っているの?」

龍驤「いざという時…弱味握っといたろう思って…」

由良「…」

龍驤「最低な女やろ…自分でも分かってんねん…」

由良「…顔はそうだとして、名前が違うのね」

龍驤「そうやね…それがどうかしたん…?」

由良「違和感があるのよ」

679 : ◆I4lwDj9Dk4S2 - 2019/05/20 22:26:00.39 aZMCEzbR0 337/465

ーー

龍驤「偽名…」

由良「この殺された男の名前は田中太郎のように忍びの間で使われるよくある名前」

龍驤「でもウチ…保険証で確認したんやで…?」

由良「そんなものいくらでも偽装できる」

龍驤「ほな…ほなどういうことなんよ…」

由良「安価」

下1~3高コンマ 由良の台詞や行動などを

681 : 以下、名... - 2019/05/20 22:35:41.58 aHEwUWkGo 338/465

この男は偽名で生活していたということ
それも複数の偽名で

683 : ◆I4lwDj9Dk4S2 - 2019/05/20 22:46:51.73 aZMCEzbR0 339/465

由良「この男は偽名で生活していたということ。それも複数の偽名を使い分けていた」

龍驤「そんな…」

由良「貴女は名前を盗み見たつもりでも、相手はワザと見せたのよ」

龍驤「向こうの方が上手やったんやね…」

由良「どうして偽名を使っていたと思う?」

龍驤「どうしてって…そりゃ浮気がバレたら向こうも迷惑かかるし…」

由良「それだけじゃないのよ」

684 : ◆I4lwDj9Dk4S2 - 2019/05/20 22:53:15.60 aZMCEzbR0 340/465

由良「この男は忍びだった。もしくは依頼を仲介するような役割」

龍驤「えぁ…?」

由良「だから消されたのよ。漣の依頼はそのきっかけ」

龍驤「女遊びしたら即消される…凄い世界なんやね…」

由良「そうじゃない」

龍驤「じゃあ何…?」

由良「…」ポロっ

龍驤「な…なんで泣いてんの……?」

由良「これから貴女には……絶望させるような事を言ってしまうかもしれない…」

685 : ◆I4lwDj9Dk4S2 - 2019/05/20 23:01:29.10 aZMCEzbR0 341/465

由良「貴女……提督とずっと体の関係があったのよね」

龍驤「そうやね…」

由良「避妊は」

龍驤「したり…せんかったり……最近はしてるけど…」

由良「…あのね」

由良「艦娘は妊娠しにくい。でも貴女はもう妊娠しても良いくらい体を重ねてる」

由良「なんでできないと思う?」

龍驤「わからへんよ…そんなん…」

由良「艦娘は」

由良「中絶を経験してると…極端に子どもができにくいの」

龍驤「ぁ……え…」

686 : ◆I4lwDj9Dk4S2 - 2019/05/20 23:08:01.54 aZMCEzbR0 342/465

龍驤「ちょ…待って…や……ウチ…」

由良「貴女は自覚がなかったかもしれない。けど事故をしたことによって流れたとしたら」

龍驤「そんな…知らん……知らんよ…」

由良「あの男が消された理由はそれ。艦娘を孕ませたから」

龍驤「そんな……ウチ…」

由良「あの時貴女は心を病んでいた。だから詳細は覚えていない」

由良「都合の悪い事は忘れたかもしれない」

龍驤「そうやとしたら…」

由良「病院のカルテか医者に聞くべき。あの時貴女は孕んでいたかどうか」

龍驤「……」

下1~3高コンマ この後の展開やその他起こったことなどを

687 : 以下、名... - 2019/05/20 23:10:27.65 Lq1ftDeDO 343/465

由良
ごめんなさい…あくまで可能性だから…まだ希望は捨てないで
私は私でこれからまた調べてみる
その男と初めて出会った場所や状況は覚えている?

690 : ◆I4lwDj9Dk4S2 - 2019/05/20 23:20:09.06 aZMCEzbR0 344/465

龍驤「あぁぁぁ…ウチは…………」

由良「ごめんなさい、あくまでまだ可能性。希望は捨てないで」

龍驤「ほんま…に……?」

由良「私は私でこれからまた調べる。その男と初めて出会った場所や状況は覚えている?」

龍驤「覚えてるよ……」

由良「なら教えて。全てを調べてくる」

691 : ◆I4lwDj9Dk4S2 - 2019/05/20 23:26:44.65 aZMCEzbR0 345/465

ーー

由良(あの男はやはり忍者に通じる何かがあった)

由良(現時点で一番可能性があるのは野良)

由良(龍驤さんを孕ませて、それを妬んだ仲間に殺された)

由良(漣からの依頼はその直前。どうせ殺すからと依頼料は受け取った)

由良(…)

由良(全ては可能性の話。でもこうだとしたら辻褄が合ってしまう)

由良(…まだ可能性はある。次は病院ね)

692 : ◆I4lwDj9Dk4S2 - 2019/05/20 23:33:06.64 aZMCEzbR0 346/465

ーー夜、病院

由良(ここが龍驤さんが入院していた所)

由良(ここにならカルテがある)

由良(忍び込んでそれを盗む)

由良(…)

由良(やりたくないと思ったのはこれが初めて)

由良(でもやらなければいけない)

由良(それが…忍び)

由良(私情を挟んではいけないの)

下1~3高コンマ この後の展開やその他起こったことなどを

695 : 以下、名... - 2019/05/20 23:34:31.72 fAZCVd2CO 347/465

かなり奥奥だがボロボロのカルテはあった

開く勇気は無いのでデータを取って持ち帰る

697 : ◆I4lwDj9Dk4S2 - 2019/05/20 23:51:07.45 aZMCEzbR0 348/465

ーー

龍驤「これがウチのカルテ…」

由良「…」

由良「ごめんなさい…見る勇気が無かった…」

由良「この書いてあることの結果によっては…貴女の心を砕いてしまう…」

由良「そんなこと…できない…」

龍驤「優しいんやね……由良…」

由良「貴女達と会う前の私なら…こうはならなかった…」

龍驤「ウチらが原因なん…」

由良「貴女と提督は…素晴らしいと思う…」

698 : ◆I4lwDj9Dk4S2 - 2019/05/20 23:55:00.04 aZMCEzbR0 349/465

由良「真実の愛はこうだと…見せられているようだった…」

由良「貴女の痴態を知っても…提督は見捨てなかった…」

龍驤「うん……司令官は凄い人やで」

由良「そんな素敵な二人を…私は…私が終わらせたくない…!」

由良「このカルテは…処分…」

龍驤「ええよ、開けて」

由良「…」

龍驤「どんな結果でもウチは知らなあかん。これはウチの責任や」

龍驤「見せて…由良」

由良「…」

下1~3高コンマ この後の展開やその他起こったことなどを

699 : 以下、名... - 2019/05/20 23:56:29.96 SYlXJVonO 350/465

妊娠の形跡はない
ただ妊娠しやすくしようとしている薬物は検出されていた

703 : ◆I4lwDj9Dk4S2 - 2019/05/21 00:08:55.79 TWDo5VLP0 351/465

龍驤「……妊娠してたとはどこにも書いてない」

由良「…良かった。本当に…良かった…」

龍驤「でもこの薬品の陽性っていうのは…?」

由良「…相手を妊娠させやすくする薬」

龍驤「それをウチは盛られとった…」

由良「最後に関係があったのはいつ?」

龍驤「事故する…一日か二日前…」

由良「ならその時ね」

龍驤「危なかったんや…ウチ……」

704 : ◆I4lwDj9Dk4S2 - 2019/05/21 00:12:49.43 TWDo5VLP0 352/465

由良「この薬は女を拷問する時に使う」

龍驤「捕まえて無理やり子どもを孕ませて言うことを聞かせるんやね…」

由良「でもそれは昔の話。こんな薬野良しか使わない。やっぱりあの男は忍びだった」

龍驤「ほな…なんで殺されたん…?」

由良「薬の無断持ち出し。もしくは他にも何か問題を抱えていた」

由良「偽名を使う辺り、何かやましいことがあったのは事実」

龍驤「そうか…そうなんやね……」

705 : ◆I4lwDj9Dk4S2 - 2019/05/21 00:16:49.57 TWDo5VLP0 353/465

由良「…龍驤さん。どうしてあんな男と」

龍驤「あの頃は…手当たり次第やったし……よぉ病気にならんかったもんやで…」

由良「避妊は」

龍驤「しとったら…こんなに悩まんよ…」

由良「…」

龍驤「漣の事調べとったはずやのに、ウチの事になってもうて…ごめんな…」

由良「もういいの。本当に良かったわ」

下1~3高コンマ この後の展開やその他起こったことなどを

706 : 以下、名... - 2019/05/21 00:24:48.51 gk7ZI4/m0 354/465

由良
それと、例の電車に轢かれた深海の子供についても調べてみようと思う。駅構内で起こった事故なら監視カメラの映像くらい残ってるでしょ

713 : ◆I4lwDj9Dk4S2 - 2019/05/21 00:37:50.01 TWDo5VLP0 355/465

由良「例の電車に轢かれた深海の子供についても調べてみる。駅の監視カメラの映像もあるはず」

龍驤「それはな…前に調べられてん…深海提督らに…」

由良「あれは向こうが都合良く解釈したかもしれない」

龍驤「そんな事無い…全部ほんまやねん…ウチはあの子を見殺しにしたんよ…」

由良「龍驤さん…」

龍驤「ありがとうな…その気持ちが嬉しい…」

714 : ◆I4lwDj9Dk4S2 - 2019/05/21 00:42:24.68 TWDo5VLP0 356/465

龍驤「由良…司令官呼んできてくれへん…?」

由良「なぜ」

龍驤「ウチが妊娠してかもしれんって話…言うとかな…」

龍驤「まだ嘘付いとったんかってなるから…な……」

由良「…」

由良「その必要は無い」

龍驤「あかんよ…」

由良「何も無かったんだから言わなくてもいい。それは強さじゃない」

龍驤「でも…」

由良「認めないわよ」

龍驤「うぅ…」

715 : ◆I4lwDj9Dk4S2 - 2019/05/21 00:44:24.27 TWDo5VLP0 357/465

提督「調子はどうだ龍驤?」ガチャ

龍驤「あ……」

由良「遅いわよ」

提督「すまない、ちょうど遠征組が帰ってきた所で…」

由良「言い訳はいい。龍驤さんの側に居てあげて」

提督「そうだな…龍驤、体調はどうだ?辛くはないか?」

龍驤「ウチ…」

由良「…」

龍驤「安価」

下1~3高コンマ 龍驤の台詞や行動などを

716 : 以下、名... - 2019/05/21 00:46:01.77 ts+1zU1nO 358/465

大丈夫やで
でもちょっち抱きついてもええかな?

720 : ◆I4lwDj9Dk4S2 - 2019/05/21 01:00:24.67 TWDo5VLP0 359/465

龍驤「大丈夫やで…でもちょっち抱きついてもええかな……?」

提督「ちょっと待ってくれ…よし、もういいぞ」

龍驤「司令官……!!」ダキッ

提督「大丈夫だからな…龍驤は俺が守る。過去の事は忘れてくれ」

龍驤「ごめん…ほんまにごめんなぁ…」

提督「謝らなくていいんだ、龍驤」

龍驤「うううぅぅ……!」ギュゥゥ

由良「…全てを晒け出すことは必要無いの。知らなくても良いことは必ずある」

由良「それが何かということが一番難しい。だから周りの人が気付いた時は言ってあげれば良いのよ」

ーー

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