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【艦これ】龍驤「足りなかったもの」その5【安価】(2)
ーー
ライ「お疲れ様白鶴さん!なんとか前半戦は終わったわよ!」
白鶴「ふ…ふひゅ……」
ライ「話題のアーティストとか海外のバンドとかの演奏を生で見れて凄かったわね!」
白鶴「えへぇ……」
ライ「白鶴さんのMCも良かったわよ!私は裏で見守ることしかできなかったけど、十分できてたわ!」
白鶴「ふぇぇぇ……」
ライ「……白鶴さん!もうすぐ後半が始まるのよ!これからメインの人が続々とフェスで演奏してくれるのよ!」
白鶴「ぇぇ……」
ライ「まずいわね…白鶴さんなさっきので力を使い果たしたみたい」
ライ「気持ちはわかるわ。いきなり人前に出たと思ったら目の前に何万人もいるんだもの」
ライ「でも白鶴さんにはまだ仕事が残ってるのよぉ!」ユサユサ
白鶴「うへへへへ…」
「白鶴さ~んスタンバイお願いします」
ライ「ああっ!早くなんとかして白鶴さん!」
白鶴「ぅひ……」
下1~3高コンマ この後の展開やその他起こったことなどを
397 : 以下、名... - 2019/05/17 21:12:55.95 GpGoFNehO 175/465お尻をひっぱたいて気合を入れる
ライ「ここは私が気合いを入れてあげるしかないわね…お尻アンカーよ!」スッ
ライ「しっかり…しなさい!」バシーン
白鶴「はぅ!?」
ライ「白鶴さんのMCを、皆んな待ってるのよ!」バシーンバシーン
白鶴「はひぃっ!!」
ライ「これくらいでへばっててどうするの!白鶴さん!」バシーンッ!
白鶴「お…お尻……やめ…!」
ライ「なら早く立って!出番よ!」バシーン!
白鶴「あひっ!!」
ーー
白鶴「それでは後半戦といきましょう。皆さん盛り上がってますか?」
ワァァァァァァァァァ…
ライ「なんとか気合いも入って間に合ったわね。これで残りも安心ね!」
「なんだって!?」
ライ「なんだかスタッフさんが慌ただしいわね…何かあったの?」
「それが、あるバンドの乗った電車が遅れているんです…」
ライ「なんですって!?」
「あのバンドは今日もメインの一つなのに…!」
ライ「どうにかならないの?」
「バスに乗り換えてこちらに向かっているそうです。ですが演奏順に間に合うかどうか…」
ライ「前後のバンドがどうにかしてくれないの?」
「照明や音響の問題があります。用意してある曲以外はできません」
ライ「そうなのね…」
「また休憩というわけにはいかないし…」
「そうだ!ここには白鶴さんとライさんが居るじゃないか!」
ライ「へ!?」
「お願いします、バンドが来るまでの時間だけでいいのでなんとか場を繋いで下さい!」
ライ「えええ~~!?」
「お願いします!」
ライ「もう……そこまで頼まれたらやるしかないじゃない!」
下1~3高コンマ この後の展開やその他起こったことなどを
406 : 以下、名... - 2019/05/17 22:23:10.73 MSFGuMiF0 179/465さも当然のように架空のコーナーをでっち上げてバンドが間に合う以上の時間を稼ぐ2人
~~~~
白鶴「さて、ここからは白鶴、まる。特別出張版と称しての公開収録になります」
白鶴「今日は公開収録ということでBGMはライさんの生鼻歌となっています」
ライ「フンフンフフ~ン」
わぁぁぁぁぁぁ…
白鶴「何か私が出てきた時より盛り上がってる気がしますが…それではまず最初のコーナーです」
ライ(その調子よ白鶴さん…頑張って!)
(もう大丈夫です!ありがとうございました!)
ライ(やっと着いたのね!白鶴さん、締めて大丈夫よ!)
白鶴「…それでは白鶴、まる。公開収録ここまでです。ツクオリフェス、最後まで盛り上がって下さいね!」
わぁぁぁぁ…!
白鶴「それでは続いてのバンドのお呼びしましょう!曲名は……」
ライ(白鶴さん、立派だったわよ!)
下1~3高コンマ この後の展開やその他起こったことなどを
412 : 以下、名... - 2019/05/17 23:00:25.13 NOz/9EsH0 182/465バックステージで緊張から開放され崩れ落ちる翔鶴
413 : 以下、名... - 2019/05/17 23:05:40.67 GpGoFNehO 183/465>>412
受け止めるナカチャンさん
ーー
ライ「凄かったわよ白鶴さん!!台本なんか無くってほとんどアドリブだったのに完璧だったわ!」
「ありがとうございます!お陰で助かりました!」
白鶴「ふぇぇぇ……」フラッ
ライ「危ないっ!」
ナカチャン「おっとと…!」ガシッ
ライ「ナカチャンさん!」
ナカチャン「後は私達に任せて。ここから先はナカチャンの仕事!」
アンコール…アンコール……
ナカチャン「聞こえる白鶴さん?このアンコールは白鶴さんのお陰なんだよ」
「ナカチャンさんお願いします!」
ナカチャン「ナカチャン、アンコールいっきまーーす!!」
「白鶴さんは大丈夫ですか?」
ライ「気を失ってるけど大丈夫。怪我はしてないから」
「それくらい全力でやってくれたんですね…」
ライ「アンコールはMCが要らないのよね?」
「はい、こちらで休んでいて下さい!」
ライ「最初はどうなるかと思ったけど大成功ね。流石は白鶴さんよ!」
白鶴「うぅん……」
下1~3高コンマ この後の展開やその他起こったことなどを
419 : 以下、名... - 2019/05/17 23:43:44.83 hzcNjlH9O 186/465ナカチャンさんの出番が終わっても鳴り止まないアンコール 皆んなが呼んでるよ?とライちゃんと白鶴さんに呼びかけるナカチャンさん
420 : 以下、名... - 2019/05/17 23:45:47.93 onlE5V6Lo 187/465>>419
からのプレゼントコーナー
アンコール……アンコール……
ライ「ナカチャンのステージが終わったのにまだアンコールが止まない…?」
「白鶴さんは出れますか!?」
ライ「え…まだ寝てるけど…」
「皆さん白鶴さんを待っているみたいなんです!」
ライ「どうして…?白鶴さんは歌ってないのよ?」
「皆さん分かってるんです。今日の盛り上がりは白鶴さんが居てこそだったんです!」
「あのMCは最高でした!」
「白鶴さん!!」
「フェスのスケジュールに穴が開きそうなのを白鶴さんが埋めてくれたんです!」
「あのアドリブ収録は鳥肌ものでした!」
白鶴~~!
白鶴さーーん
ライ「ここまで声が…!」
白鶴「…皆が呼んでるのね」
ライ「白鶴さん!」
白鶴「…行きましょう。もう少し付き合ってくれる?」
ライ「もちろんよ!サポートはライに任せておいて!」
白鶴「うふふ…頼もしいわね。じゃあ行きましょう!」
ワァァァァァァァァァァァァァ…!!
ーー
「「「お疲れ様でした!!」」」
「ツクオリフェスは皆さんのお陰で大成功でした!スタッフさんの協力があったお陰で……」
「白鶴さんもう飲んじゃったんですか?」
ライ「違うの、もう体力の限界みたいで」
白鶴「ぷしゅぅ……」
「最後のアンコールも凄かったですもんね。一番力入ってた感じしてましたから」
「それにあのプレゼント!今日の衣装をあげるなんて…中々ありませんよ」
ライ「あはは……」
「本当にプレゼントするんですか?」
ライ「そうよ!応募してくれた人から抽選でプレゼントに代わりは無いわ!」
「それが人気の秘密なんでしょうね」
「白鶴さんは普段からこういう服を着て収録してるんですか?」
ライ「いつもは制服というか…髪型も違うというか……」
「制服?」
「ツインテも似合ってるのに?」
ライ「…まぁ色々あるのよ!」
「……ということで乾杯の音頭とさせてもらいました。それでは乾杯!」
「あ、乾杯……」
ライ「乾杯っ!!」
「白鶴さんは呑んでますか!」
ライ「残念ながら寝てるわね」
白鶴「ふが……」
「じゃあライさんは呑んでますか!?」
ライ「私はジュースよ!」
「飲めないんですか?」
ライ「飲めないというか…」
「まさか未成年なんですか!?」
「あの編集技術があって!?」
ザワザワザワザワ
ライ「え、あの……違うのよ…」
ライ(プロデューサーは居ないの!?私の正体ってバラしてよかったっけ!?)
「ライさん!もっと詳しく話しを聞かせて下さい!」
「僕も聞きたいです!どつやって白鶴さんをコントロールしてるんですか!?」
「あのラジオはどこから台本でどこからアドリブなんですか?」
ライ「あの、えっとぉ……」
下1~3高コンマ この後の展開やその他起こったことなどを
430 : 以下、名... - 2019/05/18 00:34:49.95 YaafDZqQO 194/465巧みにスタッフの興味をずらしていって盛り上がりを損なわずにきりぬける
ライ「そ……そういえば電車が遅れたって何かあったの?」
「そういや何だったんだろう?」
「事故じゃないとは聞いたよ」
「メンバーの遅刻でも無いって」
ライ(今の隙に席を離れて……)コソコソ
「…………」
「…………」
ライ「ふぅ…なんとかなったわね」
ーー
ライ「そろそろ帰った方がいいかもしれないけど…白鶴さんはまだ寝てるわね」
白鶴「ふごっ……」
ライ「帰りはタクシーかしら……」
ブブブブブ…
ライ「あ、ケイタイが…電源切るの忘れてたわ。フェス中に鳴らなくて良かったわ」
ライ「一体誰から……」
ライ「…………!!」
白鶴「うぅん……」
ライ「白鶴さん、白鶴さん!」ユサユサ
白鶴「ごぉぉぉ…」
ライ「緊急通信よ!この辺りに深海棲艦が出たらしいの」ヒソヒソ
白鶴「……!!」ガバッ
ライ「最寄りの鎮守府の艦娘は出払ってて、ここまで来るのに時間がかかるって!」
白鶴「ここには…民間人が……」
ライ「行くわよ!フェスを楽しんだ人達が私達が守るのよ!」
ライ「すいませんここで失礼します!」
「あ、白鶴さんが復活してる!」
「白鶴さん!せめて一杯くらい…」
白鶴「申し訳ありません、やることができましたので」
ライ「行くわよ!」
白鶴「早く行きましょう」
「用事ってなんなんだろ?」
「でもあの白鶴さんの顔…凛々しかったなぁ」
「いつもあんな顔をしてるのかなぁ…」
ーー
ザザザッ
ライ「敵は水雷戦隊みたいよ。重巡や戦艦は居ないって」
白鶴「なら私の艦載機で半分は蹴散らすわね」
ライ「大丈夫?かなり疲れてたみたいだけど」
白鶴「それはそれ、これはこれよ」
ライ「流石は白鶴さんね!」
白鶴「ライちゃん、勝つ必要は無いわ。こちらは空母と駆逐艦。援護が来るまで粘りましょう」
ライ「そうね!民間人に被害は出させないわよ!」
ナカチャン「アンコール会場はここですねーー!」
ライ「ナカチャンさん!?」
白鶴「どうしてここに?」
ナカチャン「電車が遅れたのは深海棲艦のせいなんだよー!」
ライ「そうだったの!?」
ナカチャン「あの電車は海沿いを走ってるの!それで深海棲艦の反応があったから発車を見合わせてたんだって!」
白鶴「そうですか…ナカチャンさんはそれを知ってここに残ったんですね」
ナカチャン「万が一来たらダメだって思ったからね!ここは鎮守府と鎮守府の間にあるから時間もかかるし!」
ライ「流石はナカチャン…!」
ナカチャン「白鶴さん!MCお願いしまーす!」
白鶴「…そうね、張り切ってやるわ」
ライ「アンコールの後にアンコールってあるの?」
ナカチャン「じゃあ私達だけでカーテンコールってことにしようよ!」
白鶴「いいわね、それ」
ライ「じゃあ私はアシスタントよ!」
ナカチャン「もちろんセンターはナカチャン!」
白鶴「……出撃!」
ライ「はい!」
ナカチャン「行っきまーす!」
この日数万人が熱狂したツクオリフェス。その裏では人知れず頑張った人が居た。
その同じ日、多くの人に知られずに戦った艦娘が居た。彼女らの頑張りは誰も知らない。知るのは深海棲艦のみであった。
彼女らの戦いは続く。海上でも戦場と言う名のスタジオでも……
439 : ◆I4lwDj9Dk4S2 - 2019/05/18 01:13:21.85 UKkhMDVY0 202/465物凄くキリが良いので白鶴編はこれで終わりです、遅くまでありがとうございました
コメントなどあればお願いします
ーー足りないもの鎮守府、工廠
さみだれ「ピンクちゃーーん!」ゴォッ
弥生「オ"っ!!」ドガガッ
北上「出た~さみだれ恐怖のタックル」
明石「全力ですからね…」
秋津洲「今日の弥生の飛んだ距離は新記録かも」
夕張「さみだれちゃん、まるで魚雷みたいな勢いですからね」
さみだれ「遊ぼ!遊ぼ!!」
弥生「ちょ……待って……」
さみだれ「早くして~~!」
夕張「島風提督はまだ行方不明のままなんですよね?」
北上「あの吹雪が島風の死体を持ってたって事は何かあるんだろうけど、こっちには何も言わなかったし」
明石「接近禁止が関係しているんでしょうか…」
秋津洲「子どもより体裁を気にするなんてアホな親かも」
北上「それ以外にも何かあるかもよ?まぁ子ども一人預かるくらいどうにかなるし、様子見だね~」
さみだれ「エクストリーム金太郎ごっこやろ!ピンクちゃん!」
弥生「わかったから…一旦離れて……」
下1~3高コンマ この後の展開やその他起こったことなどを
443 : 以下、名... - 2019/05/18 18:16:13.85 lHEEfF5PO 205/465エクストリーム金太郎ごっこを楽しむさみだれ
付き合う弥生
アホなことしてるわねって眺めてる叢雲
ーー
さみだれ「ぐはは!この森は全て燃やし尽くしてやる!」
弥生「お止め下さい金太郎さん…!」
叢雲「あれは何をやってるの?」
北上「エクストリーム金太郎ごっこだってさ」
叢雲「はぁ?」
秋津洲「巷で話題のお伽系物語かも」
叢雲「何よそれ、アホなことしてるわね」
夕張「子どもの遊びなんですから」
叢雲「せっかく弥生と話しがしたかったのに、これじゃ無理そうね」
さみだれ「動物などいらぬ!この森には我だけがいればよい!」
弥生「このままではこの森が枯れてしまう…」
叢雲「とんでもない内容ね、金太郎が悪者じゃない」
北上「エクストリームだからね~」
明石「奇想天外です…」
叢雲「また様子を見に来るわ。弥生を独占されたらたまったものじゃないのに」
秋津洲「お薬飲んでるかも?」
叢雲「捨てたわよ」
夕張「もう…霞ちゃんに怒られますよ?」
叢雲「私の安定剤は弥生なの。素人は黙ってて」
北上「黙ってられないから注意してるんだけどなぁ」
下1~3高コンマ この後の展開やその他起こったことなどを
449 : 以下、名... - 2019/05/18 18:39:05.72 9SJCkemFo 208/465叢雲にもごっこに参加してと呼びかけるさみだれ
さみだれ「はっ、しまった!役が一人足りない!」
北上「ならそこにいるポニテのお姉さんに頼んだら?」
叢雲「アンタね…」
さみだれ「メガネの艦娘ちゃん!こっち来て手伝って!」
弥生「叢雲…協力してくれない?」
叢雲「はぁ…………一回だけよ」
さみだれ「やったーー!」
秋津洲「以外と優しい所もあるかも」
叢雲「で、私は何役なの?」
さみだれ「喋る木!」
叢雲「木…?」
弥生「森を破壊する金太郎を…こらしめる木…」
叢雲「木が喋るの?」
さみだれ「喋るの!」
叢雲「木が金太郎をこらしめるって……」
弥生「とにかくやってみよう…台詞は適当でいいから…」
さみだれ「それじゃあ再開ね!」
下1~3高コンマ この後の展開やその他起こったことなどを
454 : 以下、名... - 2019/05/18 19:06:30.59 T46PM6NPo 211/465思ったより役に大ハマリの叢雲
叢雲「…金太郎め、お前の存在を消してやる」
さみだれ「うぎゃーー!」
弥生「あぁ、金太郎さんが森の木に捕まった…」
明石「叢雲さんがさみだれちゃんを拘束してます…」
夕張「ひょっとして知ってたのかしら?」
北上「いや~たまたまじゃない?」
秋津洲「ならちょうど展開通りかも」
さみだれ「……」
叢雲「なに?さみだれが急にぐったりしたんだけど」
弥生「叢雲…そのまま上に掲げて…」
叢雲「さみだれを?……はい」スッ
さみだれ「破壊の限りを尽くし森の怒りを買った金太郎は、森の一部となり、全てが元通りになるまで死ぬこともできなくなりました……」
弥生「金太郎が壊した森は永遠に戻ることは無く、その森の奥からは金太郎の呻き声が聞こえるようになりました…」
さみだれ「おしまい……」
叢雲「……全く理解できないんだけど」
北上「エクストリームシリーズは理解しようとしちゃダメだよ~」
明石「真面目に読むと脳が疲れます」
さみだれ「メガネの艦娘ちゃんの木、中々良かったよ!」
叢雲「私である必要があった?」
弥生「うん…木っぽかった…」
叢雲「全く嬉しくない褒め言葉ね」
さみだれ「楽しかった!またやろうね!」
叢雲「はいはい…」
北上「じゃあそこまでにしといて~これから色々作業するし」
夕張「さみだれちゃんもここから離れて下さいね」
さみだれ「え~~!」
叢雲「ワガママ言わないのよ」
さみだれ「じゃあさみだれはどこに行けばいいの?」
弥生「それは…」
さみだれ「ここにはパパとママも居ないし…」
叢雲「……」
さみだれ「ねぇ、パパとママはどこに行ったの?いつ会えるの?」
明石「それは…」
さみだれ「早く会いたいな~痴女のお姉ちゃんも疲れて寝ちゃってから起きてこないし」
秋津洲「かも……」
下1~3高コンマ この後の展開やその他起こったことなどを
461 : 以下、名... - 2019/05/18 19:30:24.68 9SJCkemFo 216/465叢雲がいろいろ相手してくれる
叢雲「……私の部屋に来なさい」
さみだれ「メガネちゃんの?」
叢雲「言っておくけど面白いものは無いわよ」
さみだれ「行ってみたい!ピンクちゃんも一緒に行こ!」
弥生「うん…」
北上「やっぱいいとこあんじゃん」
叢雲「……ここの連中なら誰でもこうするでしょ」
北上「まぁね」
ーー
吹雪「司令官、ただいま戻りました」
男「お疲れ様、まずはゆっくりして」
ビスマルク「ソレはこっちで預かるわ」
吹雪「…お願いします」
神風「島風の遺体は丁寧に運んでくれたのね」
旗風「新しい傷は付いていませんね」
吹雪「五月雨さんと島風提督さんは?」
男「向こうで大人しくしてるみたいだよ。島風君が死んだのがショックだったみたいだね」
吹雪「そうですよ…島風ちゃんは司令官が助けてあげたのに……」
男「自分の命をどう使うかまでは決められない。仕方なかったんだよ」
吹雪「…はい」
男「それより吹雪、偵察してきた結果はどうだった?」
吹雪「隅々まで調べましたがあの鎮守府は大丈夫そうです。危険はありません」
男「本当かい?」
吹雪「傀儡にされた呂500ちゃんを処分しなかったのも向こうの提督が甘いからですね」
男「そういうことか、ありがとう」
男「ならさみだれちゃんを回収しても良さそうだね。敵意があるならそれを利用してくる恐れがあったけど、それも無いと分かった」
吹雪「親と子どもは一緒の方がいいですもんね!」
男「島風提督とあの提督が会えないのは少し手間がかかるね。接近禁止とは予想してなかったや」
吹雪「五月雨さん達が申請してそれが通ったみたいなんです。朝潮ちゃん関係で…」
男「そんなに隠したかったんだね。さみだれちゃんはいつか知ってしまうのに」
吹雪「それを先延ばしにしたかっただけなんでしょうか…」
男「加害者の気持ちは分からないよ」
下1~3高コンマ この後の展開やその他起こったことなどを
468 : 以下、名... - 2019/05/18 20:00:39.95 296Ut2400 221/465――あまりに人間的な行動ですね……
男「加害者の気持ちは分からない。けど人間的な行動なんだろうね」
吹雪「辛い事から逃れたい、逃げたいという感情ですね」
ビスマルク「提督!準備できたわよ」
男「ありがとう。じゃあ作業に入ろうか」
吹雪「五月雨さん達に島風ちゃんを返すんですか?」
男「それはしない。これからやることは僕の自己満足だよ」
吹雪「……」
男「さぁ、島風君の記憶を掘り起こそう」
吹雪(司令官の技術は凄まじいです。どこで身に付けたのは分かりませんが、全てを超越したような知識を身に付けています)
吹雪(私が知っているのは司令官が一度死んだ事。白血病だと言っていましたがそれ以上は知りません)
吹雪(私を救ってくれたのも司令官です。沈んでしまった私から記憶を取り出し、この体に入れてくれました)
吹雪(司令官は記憶をデータ化することができるんです)
吹雪(艦娘や深海棲艦にしかできないそうですか、それでも凄いことです。この技術を使ってビスマルクさんや神風さんもあの形にしてあげられたんです)
吹雪(深海棲艦の奇形だったビスマルクさん達から記憶を取り出して、司令官が作った傀儡…それにインストールする。その全てがとんでもない技術と知識の塊です)
吹雪(記憶を取り出すのもは死体からでもできます。腐っていたり時間が経ち過ぎたりすると難しいですが、状態が良ければできると言ってました)
吹雪(こんな技術を持っているから……司令官は命を狙われるんです)
吹雪(司令官はもう死んだことになっています。でも司令官はこうして生きてるんです!)
吹雪(私にできることは司令官を守ること。これが最善の方法か分かりませんが、これしか知らないんです)
吹雪(司令官は私が守る……!)
ーー
男「島風君の記憶と体のデータは取れた。後はもう大丈夫だよ」
ビスマルク「死体は島風提督に返すのね」
男「うん、渡してあげて」
旗風「どうしてデータを取ったんですか…?」
神風「そうよ、あの提督には島風は返さないんでしょう?」
男「今は、ね」
吹雪「じゃあ…」
男「あの提督が心から反省した時、島風ちゃんを返してあげようと思うんだ」
ビスマルク「そういうことだったのね」
男「まぁ人手不足だから手伝って欲しいっていうのもあるけどね」
旗風「早霜さんも帰ってきませんでしたしね…」
ビスマルク「あのソ連はまだ使えないわ。物覚えは悪いし不器用だし」
神風「出来損ないのスペアなだけはあるわね」
男「下手に治すとこっちに被害が出ちゃうからね。あれ以上良くできないんだ」
旗風「迷惑をかけないだけマシと思いましょう」
吹雪「司令官はこれから島風ちゃんを作るんですね?」
男「暫く離れられないから後はお願いしたよ吹雪」
下1~3高コンマ この後の展開やその他起こったことなどを
476 : 以下、名... - 2019/05/18 20:30:11.85 lHEEfF5PO 226/465>>469
469 : 以下、名... - 2019/05/18 20:04:12.89 lHEEfF5PO 227/465さみだれが弥生へと同じくらい叢雲に懐く
二人と一緒にいてにこにこ、弥生と叢雲もなんだかんだで可愛がる
ーー
さみだれ「メガネちゃんの部屋面白かった!痴女より過激な下着もあった!」
弥生「あんなの見せて大丈夫だったのかな…?」
叢雲「下着を漁るコイツが悪いのよ」
さみだれ「ふんふふ~ん!」
弥生「さみだれ、機嫌良いね…」
さみだれ「うん!ここすっごく楽しいもん!」
叢雲「ここが楽しい?変な事を言うのね」
さみだれ「変かな?だってピンクちゃんとメガネちゃんが居るもん!」
弥生「楽しいなら良かったね…」
さみだれ「二人とも、手繋ご!」
叢雲「二人でってどういうことよ?」
弥生「さみだれを真ん中して…こうだよね」
さみだれ「うん!」
叢雲「これ……親子がやるみたいな…」
弥生「そうだね…」
さみだれ「わーい!楽しい楽しい!」
叢雲「子どもが居たらこんな感じなのかしら…」ボソッ
弥生「……ごめんなさい。弥生のせいで叢雲は…」
叢雲「…そうね。今まで気にしてなかったけど、これを体験すると少し複雑な気持ちになるわ」
叢雲「私は母親にはなれない。その原因を作ったのは弥生よ」
弥生「ごめんなさい……」
叢雲「…責任取りなさいよ」
弥生「はい……一生掛けて…償います…」
叢雲「あら、覚悟できてたのね?」
弥生「ずっと…そのつもりでした……」
叢雲「ならそれを早く言いなさい。私が不安定なの知ってたでしょ?」
弥生「ごめんな…」
さみだれ「ちょっと!喧嘩しちゃダメ!」
叢雲「はいはい…分かったわよ」
さみだれ「ピンクちゃんもメガネちゃんも仲良くね!」
弥生「はい……」
下1~3高コンマ この後の展開やその他起こったことなどを
482 : 以下、名... - 2019/05/18 21:04:58.43 6qoW/p8po 231/465話題がガンちゃんの艦娘の子の方は最近どんな感じですかという方向に
(ガンちゃんできるだけのろけないで……)
叢雲「…そういえばガングートの双子の艦娘の方はどうなのよ?」
弥生「艦種がフリゲート艦で名前は…ごるしこふだったかな?」
叢雲「随分と物騒な名前ね」
弥生「少し検査したらしいんだけど、今の時点で火力が戦艦並みだって…」
叢雲「まだよちよち歩きなのに?」
弥生「それが凄いの…人間の子の方はまだハイハイもできないんだよ…?」
叢雲「…異常ねそれは」
さみだれ「何の話してるの?」
弥生「貴女のお友達…」
さみだれ「私にお友達ができるの!?」
叢雲「ごるしこふよ。覚えておきなさい」
さみだれ「やったー!嬉しいな~!」
叢雲「そういえばさみだれも本当は立つのがやっとくらいの年齢なのよね」
弥生「これが…現代艦の力……」
北上「お二人さ~ん、一旦工廠まで戻ってきて」
弥生「どうして…?」
北上「吹雪から連絡が来て、さみだれを回収したいってさ」
叢雲「大丈夫なの?」
北上「それがさ、島風提督達全員生きてたんだって」
弥生「良かった……!」
北上「向こうは忙しいらしいからこっちが送っていかないといけないっぽいんだよね。その辺話すから大至急工廠ね~」
下1~3高コンマ この後の展開やその他起こったことなどを
490 : 以下、名... - 2019/05/18 21:34:51.82 Y90+8s5UO 235/465整備士に会うならと提督、漣の事について手紙をしたためる
ーー工廠
提督「吹雪が言うにはできるだけ艦娘は向こうに行く事は避けて欲しいそうだ」
龍驤「艦娘やと狙われる可能性があるのと、向こうさんの場所ば漏れるのが怖いそうや」
レ級「あたしはいいぜ」
潜水棲姫「私だと潜らないといけないからさみだれちゃんは運べないね…」
レ級「あたし一人だとキツイから時雨を連れて行くか?」
提督「そうするのがベストか」
龍驤「ほな時雨を呼んできて、準備が出来次第さみだれを送ったろ」
漣「待ってくれ、私が行こう」
提督「重巡棲姫がか?」
漣「漣に関する手紙を送るんだろう?なら私が行った方が早いじゃないか」
龍驤「そうやね…その場で治療か何かしてくれるかもしれんしね」
漣「漣が帰ってくるに越したことは無い。その男がどうにかしてくれるなら直接会っておきたいんだ」
龍驤「ほな向こうに行ってもらうのはレ級と時雨と重巡棲姫やね」
提督「吹雪にはそのように伝える。その間に準備をしていてくれ」
漣「了解した」
さみだれ「パパとママは向こうにいるの?」
弥生「そうだよ…」
叢雲「運んでる間大人しくしてなさいよ」
さみだれ「はぁ~い」
下1~3高コンマ この後の展開やその他起こったことなどを
495 : 以下、名... - 2019/05/18 21:56:27.84 T46PM6NPo 239/465道中「なんで尻尾ないの?触りたかったのに」とレ級に言うさみだれ
ーー海上
駆逐水鬼「僕とレ級だけでも良かったのに、どうしても行きたかったんだね」
漣「その男と一度話したかったんだ。漣の体を治した時に何かあったかもしれないしな」
駆逐水鬼「あるかもしれないね」
さみだれ「ねぇレちゃーん、なんで尻尾ないの?」
レ級「なんでって言われてもな」
さみだれ「レ級って尻尾あるんでしょ?」
レ級「そもそもあたしは純粋なレ級じゃねぇんだよ」
さみだれ「んんん~?」
レ級「多分さみだれには理解できないぜ」
駆逐水鬼「今のレ級って深海棲艦じゃないよね?」
漣「艦娘でも無いな」
レ級「そんなのどうでもいいんだよ。あたしには暁がいる。それで十分だ」
さみだれ「尻尾……」
レ級「諦めろっての」
駆逐水鬼「あ…あれじゃないかな?」
漣「あそこがそうなのか」
レ級「思ったより早く着いたな。もう少しだぞさみだれ」
さみだれ「はぁ~い……」
下1~3高コンマ この後の展開やその他起こったことなどを
501 : 以下、名... - 2019/05/18 22:16:11.96 lHEEfF5PO 242/465中に通される一行
さみだれは五月雨が迎えにやってくる
ーー
さみだれ「ママ!」
五月雨「元気にしてたか?」
さみだれ「うん!ピンクちゃんとメガネちゃんと仲良くなったよ!」
五月雨「それは良かったな」
駆逐水鬼「無事に送り届けたからね」
レ級「感謝しろよ?」
五月雨「当たり前だ、よく無事に送り届けてくれたな。感謝するぜ」
駆逐水鬼「僕達はさみだれを人質にとったりしないからね」
レ級「売り飛ばすこともしないぜ?」
五月雨「……悪かったよ」
駆逐水鬼「へぇ、艦娘を一人自殺に追い込んでおいてそんな態度なんだ」
五月雨「……」
レ級「お前が原因じゃないのは知ってるぜ。でも止めなかったのは同罪だ」
駆逐水鬼「君は止めることができたはずだ。それをしなかったのなら同罪だよ」
五月雨「わかってるっての……」
さみだれ「ママをいじめちゃダメ!」バッ
レ級「…子どもに救われたな」
駆逐水鬼「朝潮の事、忘れちゃいけないよ」
五月雨「当たり前だろ……」
漣「この奥に整備士の男が居るというのか…」
吹雪「久しぶりです…といっても覚えて無いんですよね」
漣「あの頃の私は不安定だった。目覚めたりそうでなかったりな」
吹雪「司令官が漣さんの体の中に何かいるって言ってのは貴女だったんですね」
漣「そうだな」
吹雪「……精神のサルベージ」
漣「できそうか?」
吹雪「分かりません。司令官に聞くしかありません」
漣「私としてはなんとしても帰ってきて欲しいんだ」
吹雪「私もです。せっかく体が治ってこれからっていう時だったのに…」
漣「これは何をしてるんだ?」
吹雪「…言えません」
漣「私の口は堅いぞ」
吹雪「すいません…」
漣「そうか、無理にはいい」
吹雪「今…作業中ですから気をつけてくださいね」
「おっとと…!」
漣「おい、大丈夫か」
タシュケント「あいたた…」
吹雪「タシュケントさん大丈夫ですか?」
タシュケント「また、やっちゃった…」
吹雪「気をつけて下さい。溢れると危険な薬品もあります」
タシュケント「わかってるんだけど…うまくいかなくて」
吹雪「少しずつ覚えていけばいいんですよ」
タシュケント「あ、支えてくれてありがとう。もう大丈夫だから…」
漣「安価」
下1~3高コンマ 漣の台詞や行動などを
512 : 以下、名... - 2019/05/18 22:48:32.86 6qoW/p8po 248/465あまりの頼りなさに話に聞いていたタッシュとは別人と考える重巡
漣「随分と頼りない奴だな。こんな奴に危ない薬品を運ばせるなよ」
吹雪「人手不足でして…」
タシュケント「自分でも役立たずなのはわかってるから…凄く危険な薬品は運ばないよ」
漣「自分の事が分かってるなら問題無いな」
吹雪「あはは…」
タシュケント「さて、作業の続きをしないと…」
漣「ぐ……!?」
吹雪「どうしたんですか?」
漣「う…ぐぐぐ……!」
タシュケント「胸を抑えてる…?」
吹雪「この?き方は痛いからじゃない。一体何が?」
漣「ぅ…………」ドサッ
タシュケント「えぇ!?倒れましたけど!?」
吹雪「とりあえず司令官の所に運びます!」
漣「……」ムクッ
タシュケント「あれ、すぐ立った…」
吹雪「もしかして何かの発作だったとか?」
タシュケント「こんな見た目だから何かあるのかも」
吹雪「とにかく一度司令官に診てもらいましょう。歩けますか?」
漣「……」
吹雪「重巡棲姫さん?」
漣「お…………お前ぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇ!!!!」
タシュケント「ひっ!?」
漣「お前……お前がぁぁぁぁ!!」
吹雪「重巡棲姫…?漣ちゃん……?」
漣「よくも私の大切な人を……!!」
タシュケント「へ……」
吹雪「…まさか!!」
漣「許さない……!!お前だけは殺してやる!!」
下1~3高コンマ この後の展開やその他起こったことなどを
523 : 以下、名... - 2019/05/18 23:10:17.87 K8dUsi+cO 253/465周囲の静止を振り切りタシュを殺しにかかる
タシュは逃げようにも腰が抜けて歩けない
吹雪「漣ちゃんやめて!そんな事したら貴女まで…、」
漣「うるさいっ!」バキッ
吹雪「うっ!?」
タシュケント「ひぃ……!」
漣「お前を殺すことだけを考えてた…!向こうでもずっと!」
タシュケント「たす…助けて……!」ずりずり
漣「死ねっ!あの子の仇!!」
タシュケント「うわぁぁぁぁーーー!」
吹雪「ダメですっ!!そんな事させません!」ガシッ
漣「離せ!離せよぉ…!!」
タシュケント「そもそも仇って…誰の……」
漣「忘れたのか!!あの子の頭を撃ち抜いたくせに!」
タシュケント「心当たりが…ありすぎて……」
漣「潜水新棲姫を殺したお前を許せない!!」
タシュケント「あ…………」
吹雪「心当たりがあるんですね…」
タシュケント「うん……私がやった…」
漣「うわぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!!!!」
下1~3高コンマ この後の展開やその他起こったことなどを
532 : 以下、名... - 2019/05/18 23:30:44.88 +iahq/AJO 256/465「使いたくはなかったけど」整備士がスイッチを押すと漣が頭を抑えて転がりまわる。
「僕になにかできる事があるかもしれないね」とも
吹雪「私が抑えてるのに…!もう持たない……!」
漣「ああああああ……ぁ…?」
タシュケント「へ…」
漣「あ"あがぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!!痛い!痛いぃぃぃぃぃぃ!!」
男「できればこれは使いたくはなかったけど…仕方ないよね」
吹雪「司令官!」
タシュケント「そのスイッチは…」
男「艦娘を無効化するスイッチ。今の漣君にも効果があって良かった」
吹雪「漣ちゃんは…」
男「僕にできる事があるかもしれないね」
ーー
男「落ち着いてくれたかな?」
漣「殺す……タシュケント…!」
駆逐水鬼「漣…」
漣「うるさい!!お前達に私の気持ちが分かるのか!!大切な存在を殺した相手が目の前に居るんだぞ!!」
レ級「とにかく落ち着けって」
漣「暁が殺されても冷静でいられるか!?」
レ級「……」
漣「あぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!!!!」
吹雪「…見てられません……」
男「気持ちが分かる、なんて安易な言葉は使えないね」
吹雪「そもそもタシュケントさんは依頼があって潜水新棲姫さんを…?」
タシュケント「ううん…完全に私怨。スペアの体をやられたからその復讐に…」
レ級「潜水新棲姫が?」
タシュケント「そう…過去に依頼を受けて、その代金でもらった金塊が核汚染されてて…」
男「ちょっと待って、その依頼を受けたっていうのはどういうこと?」
タシュケント「昔…潜水新棲姫から人間を殺して欲しいって依頼を受けたから…」
漣「!!」
レ級「おい…」
駆逐水鬼「どういうことなの?」
タシュケント「大本営の幹部の一人を殺す依頼で…」
漣「嘘言ってんじゃねぇーー!あの子がそんな事するはずない!」
タシュケント「嘘じゃなくて…」
吹雪「それでどうしたんですか?」
タシュケント「潜水新棲姫を殺しに行った時…これでチャラだって言ってた…」
タシュケント「私は間接的だけど一人殺した…タシュケントに殺されればプラマイゼロだって…」
レ級「……だから逃げなかったんだな」
駆逐水鬼「話を聞いて少しおかしいと思ったんだ。潜水新棲姫は逃げられる可能性があったんだ」
漣「嘘だ!嘘嘘嘘嘘!!」
タシュケント「私への依頼の為に金塊を掘り起こす時に被曝してて…もう長くないのは分かってた…だから私に殺された…」
漣「あの子は死ぬような被曝じゃなかったんですよぉーーー!!」
レ級「それを知らなかったのか、自分を気遣って症状を軽く言ってくれたと思ったんじゃないか?」
駆逐水鬼「あり得るかもしれないね」
漣「なんで……どうしてぇぇぇぇぇぇぇぇ!!」
吹雪「司令官……」
男「安価」
下1~3高コンマ 整備士の台詞やその他起こったことなどを
538 : 以下、名... - 2019/05/18 23:57:27.28 T46PM6NPo 262/465出かける準備をしてくるよ
男「出かける準備をしてくるよ」
レ級「…逃げるしかないってか?」
男「そうじゃないよ。いくら僕でも無から有は作れないからね」
吹雪「司令官……」
男「そうだね、僕は説明する義務がある。代わりに頼めるかな?」
吹雪「分かりました…」
駆逐水鬼「どんな話を聞かせてくれるんだい?」
男「これは今日から遡って少し前の話になるんだ」
ーーーー
潜水新棲姫「ふぅ……ここか」ザバッ
ビスマルク「動くな」ジャキッ
神風「頭を撃ち抜くわよ」ジャキッ
旗風「抵抗しないで下さい…」ジャキッ
潜水新棲姫「安心しろ、武器は持ってない」
ビスマルク「分かりやすい嘘は止めなさい。非武装でここまで来れるはずないでしょう」
潜水新棲姫「嘘じゃない、好きなだけ調べてくれ」
神風「調べるまでも無いわ、ここで貴女は…」
潜水新棲姫「げ…げほっ……」びちゃっ
旗風「血……?」
潜水新棲姫「整備士に…会わせてくれ……」
男「どこで僕の事を知ったの?」
潜水新棲姫「呂500の会話を盗聴した」
ビスマルク「仲間内でよくそんな事ができるわね」
潜水新棲姫「それで…今日なら吹雪が居ないと知った。今ならここに来れると思ったんだ」
神風「吹雪はここに来る艦娘や深海棲艦は問答無用で葬ってた。でも私達が三人束になっても吹雪には勝てない」
旗風「それを狙ってここまで来たんですね…」
潜水新棲姫「こほっ……」
男「そこまでしてここに何をしにきたのかな?」
潜水新棲姫「私を……」
ーーーー
レ級「おかしくねぇか?その時に体を治したんなら体は治ってんだろ?」
男「違う、彼女はそれを望まなかった」
駆逐水鬼「潜水新棲姫は何をしに来てたの?」
男「自分の記憶を保存しておいて欲しいって頼みに来たんだよ」
漣「!!」
レ級「そんな事できんのか?」
男「僕ならできるんだ。記憶をデータとして取り出して保存する事ができる」
駆逐水鬼「じゃあ…」
男「あの時点の潜水新棲姫の記憶は僕が保存してる。その他にも体のデータもあるから傀儡としてあの時の潜水新棲姫の身体も再現できるよ」
レ級「さっき言ってたのはそれか」
男「うん、吹雪には傀儡を作る材料とかを調達してもらいに行ったんだ」
漣「あの子が……帰ってくる…?」
漣「私が愛した……潜水新棲姫が…!!」
男「彼女はこうなるのが分かっていたんだろうね。だから僕に記憶を保存して欲しいって頼みに来たんだ」
漣「早くして下さい!早く…!!」
男「でもね、彼女は一つ条件を付けたんだ」
レ級「あいつがか?」
男「漣達がここまで来て、自分の記憶が欲しいって頼みに来たら。もしくは復活して欲しいって言いに来たらこう言ってやってくれって」
漣「それはなんなんですか!?」
駆逐水鬼「潜水新棲姫はどんな条件を付けたの?」
男「安価」
下1~3高コンマ 整備士の台詞などを
550 : 以下、名... - 2019/05/19 00:33:29.72 m/02Q7NO0 269/465再現したとしても私とは別個に切り離して接してくれ
男「再現したとしても私とは別個に切り離して接してくれ…って」
駆逐水鬼「つまり他人として扱って欲しいって事だね」
レ級「なんでそんな条件…」
男「自分には罰が下って当然だ。それくらいの事をしたんだって言ってたよ」
漣「……」
男「その約束が守れるなら彼女を再現する。どうかな?」
漣「お願いします……!断る理由がありません!!」
ーー
潜水新棲姫「……」ムクッ
潜水新棲姫「…そうか、私は死んだのか」
潜水新棲姫「体のダルさも無い。傀儡の体になっているな」
潜水新棲姫「そうか……私は死んだ…漣とも終わり…」
漣「……」
潜水新棲姫「む…………」
潜水新棲姫「……お前は駆逐艦か。ここはどこだ?とりあえずお前が所属している鎮守府に連れて行ってくれ」
漣「安価」
下1~3高コンマ 漣の台詞や行動などを
555 : 以下、名... - 2019/05/19 00:51:47.87 ghyfysGTo 272/465死ぬほどつらそうな顔をして下向いた後、顔を上げて一般的な漣の1.5倍くらいのテンションで受け答えする
漣「……」
漣「…………!」
漣「………………っ!!」
潜水新棲姫「……」
漣「…初めまして!!駆逐艦漣と言います、こう書いて漣って読みますよ!!」
潜水新棲姫「変な字だな」
漣「これから貴女を私の鎮守府に案内しちゃいますぞ!!」
潜水新棲姫「頼んだぞ漣」
漣「!!!!」
潜水新棲姫「…どうした」
漣「なんでも…ありません……っ!!」
潜水新棲姫「……」
漣「もう一度名前を呼んでくれた…これ以上の幸せは……無い……!!」プルプル
潜水新棲姫(私は約束を守る。それがどんなに辛い事でも、受け入れなければいけないんだ)
ーー