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ーー
ズズズズズ……
信濃「目標の殲滅を確認しました」
大和「新型艤装の威力、流石です」
信濃「まだ威力は出ます。今回は模擬戦ということでセーブしました」
大和「これでも抑えているんですか…」
信濃「大和さんの為なら全力を出します。いつでも信濃をお使い下さい」
老幹部『新型艤装の試射は見とったぞぃ』
大和「これでまだ最大威力では無いそうです」
老幹部『そうじゃろうな。そいつの威力はそれくらいでは無いじゃろう』
大和「これが荷電粒子の威力…」
老幹部『核を使い粒子を強制的に加速。それを放出することにより凄まじいえねるぎぃ砲となっておる』
大和「大本営はこんなものを作っていたんですね…」
老幹部『このサイズであの威力。侮れんのぅ』
老幹部『これを量産されてはたまったものでは無い。試作機を奪取できて良かったわい』
大和「大本営に設置されている八島も原理は同じなんですよね?」
老幹部『あれは凄まじいという言葉では足らん。あのサイズの荷電粒子砲は全てを壊す』
大和「八島は大本営の敷地内に設置されていて、地下に核施設があります」
老幹部『あの施設はまずい。下手に壊せば日本の半分は被曝するの』
大和「簡単に壊せないものを作るだなんて性根が腐ってます」
老幹部『大本営はあれを抑止力としたいんじゃろうな』
大和「それでも壊さない訳にはいきません。もう一度あれが照射されればいくらこの施設といえども持ちません」
老幹部『連中の八島は一度大気圏近くまで撃った後、目標に向けて落ちてきよる。放射線状に撃つということじゃ』
大和「あんな軌道を取られてしまっては迎撃は不可能です」
老幹部『そもそも荷電粒子砲は物理的に防げん。じゃから脅威なんじゃ』
大和「信濃さんを上手く使っていくしかありませんね」
老幹部『ふむ…それしかないのぅ』
下1~3高コンマ この後の展開やその他起こったことなどを
184 : 以下、名... - 2019/05/14 20:28:10.85 iB5wg8tjO 88/465催眠をかけられてから槍が反応しない信濃
自分では気づけないのでおかしいですねと首をかしげてる
ーー
信濃「……ダメです」
大和「やはり槍は来ないんですか」
信濃「前に使って誰かに弾かれた後…そこから使えなくなりました」
大和(大和が洗脳してからですね…)
信濃「反応が無いだけじゃなく来ないなんて…こんな事は今までありませんでした」
大和(あの時から信濃に槍の資格が無くなったのだとしたら、既に別の人の手に渡っているのかもしれません)
信濃「大和さんの力になりたいのに…」
大和「大丈夫ですよ。貴女は大和達の力になってますよ」
信濃「でも私は大和さん……の為…?」
信濃「大和……?大本営では無く………?」
大和「もう時間ですか」
信濃「私は大本営の…切り札として……」
大和「信濃さん。こっちを見て下さい」
信濃「あ……」
大和「信濃さんは大和達の味方です」キィィィン
信濃「私は……大和さんの…」
大和「そうです。大事な仲間ですよ」
信濃「そう…ですよね……」
信濃「そんな当たり前のこと…なんで私…」
大和「少し疲れているんですよ。お休みになって下さい」
信濃「分かりました……」フラフラ
大和「大和の洗脳は長期間持ちません。信濃さんの様子はよく確認しておかなければいけませんね」
大和「大本営がここを嗅ぎ付ける前に手を打って…信濃さんも処分するべきですね」
大和「信濃さんは研究員の方達が新型艤装の解析が済むまでの付き合いです。それまで持てば良いでしょう」
下1~3高コンマ この後の展開やその他起こったことなどを
191 : 以下、名... - 2019/05/14 21:12:29.24 L/be0IODO 92/465施設跡で槍を拾う綾波(深海)
槍の穂先は信濃の居る方角を指し続けている
いやいやいや、無理ですって!こんなの拾っても私にどうしろと!と狼狽える
ーー足りないもの鎮守府
由良「私に何の用」
深海綾波「あの、これ……何か分かりますか?」スッ
由良「これは槍。使用者を自ら選ぶ精神の宿った武器」
深海綾波「これは組織の跡地を調査してる時に見つけたんですけど…」
由良「なら貴女が選ばれたのね」
深海綾波「いやいやいや無理ですって!!とんでも超人バトルなんかできません!!」
由良「やらなければいけないの」
深海綾波「嫌だぁぁぁ…!」
由良「その槍が指し示す所に何かがある。恐らく組織の何か」
深海綾波「無理ですってぇ!!」
由良「…やりたくないのね」
深海綾波「はい!!絶対嫌です!」
由良「そう…」ガシッ
深海綾波「ぐぇ!?」
由良「なら殺して貴女から奪う」
深海綾波「ぐぎぎぎ……!首…が…はっ……!!」
由良「本気よ」ギリギリ
深海綾波「ひ……ぎ……!」
下1~3高コンマ この後の展開やその他起こったことなどを
199 : 以下、名... - 2019/05/14 21:42:07.00 OmsLyhBxo 95/465槍が動いて二人を引き離した
ブゥン
由良「ぐはっ…!」バキッ
深海綾波「はぁ…はぁ……私を守ってくれた…?」
由良「ぐ……げぼっ…!」ビチャッ
深海綾波「血吐いてる!?そんなに強かったんですか?」
由良「ち…違う……この槍な…邪なるものを……げばっ…!」
深海綾波「大ダメージじゃないですか!早く手当てを!!」
由良「ぐぁぁ…!」ガクガク
深海綾波「…ちょっと待って下さい。由良さんの見た目は確かに深海棲艦です。でも私もそうですよ!?」
深海綾波「私は単に綾波に寄生しただけの存在です。由良さんより存在は邪ははずです!」
由良「ち…が……う……」
由良「私は……貴女とは…………違う…」
深海綾波「何が違うっていうんですか!?」
由良「私は………魂が…」
深海綾波「なに!?」
由良「私は…殺し過ぎたから……」
深海綾波「声が小さくて聞こえませんよ!?」
由良「………ぁ」ベシャッ
深海綾波「ちょっとちょっと!衛生兵は!?医務担当はどこですか!?」
下1~3高コンマ この後の展開やその他起こったことなどを
204 : 以下、名... - 2019/05/14 22:15:51.85 L/be0IODO 98/465駆け付けてくる誰か
槍を持った深海綾波、倒れている由良さん
とんでもなく強いと勘違いされる
黒潮「なんや、誰が叫んどんよ?」ガチャ
深海綾波「あ!ちょうどいい所に!」
黒潮「な…!?」
深海綾波「この方の手当てをお願いします!傷自体は浅いんです!」
黒潮「これを…アンタが……?」
由良「ぅ……」ピクッ
深海綾波「あ…!これには深い訳があって……と、とにかくお願いしますね!」ダダダ
黒潮「アイツ……由良をやりに来とったんか…?」
ーー
提督「あの由良が一方的にやられたのか」
龍驤「ほなあの綾波は裏切ったってことでええんやな」
黒潮「そもそも仲間かどうか怪しかったで。本性表したってとこ違うか」
提督「由良は怪我は浅いがダメージが相当大きいそうだ。暫くは動けないらしい」
龍驤「両足骨折してた時よりも重傷なんか…」
黒潮「あの綾波は変な槍を持っとった。もしかしたらそれの仕業かもしれん」
提督「レ級にも知らせておこう。深海棲艦同士で解決してくれることもあるだろう」
深海綾波「うううう…!なんで私なんですか!こんな事をしたかったわけじゃないのに!」
グググ…
深海綾波「う…!右腕が槍を握り締めてる……!」
深海綾波「綾波はやれと言いたいんですか!?」
ヒュンッ……
深海綾波「うううう…!私は危険な事はしたくないのに……!」
深海綾波「……分かりましたよぉ!大本営に組織の場所をリークします!」
深海綾波「前の八島照射から殆ど変わってないみたいですけど、なら地下ですよね!」
深海綾波「もう……!自分から危険な事はしたくなかったのに!!」
下1~3高コンマ この後の展開やその他起こったことなどを
213 : 以下、名... - 2019/05/14 23:08:51.89 iB5wg8tjO 102/465リークのあと綾波の手を離れてすごい勢いで飛んでいく槍
ーー
「組織がまだ動きがあるだと!?」
「八島の攻撃は的外れだったのか?」
「第二射の準備に入る。異論は無いか?」
「異論なし」
「今度は息の根を止めてやるぞ」
深海綾波「これで良かったんですか……?大本営は再び組織への攻撃を開始するみたいです…」
ギギギッ
深海綾波「え、うわ…!」
ビュンッ
深海綾波「飛んでいっちゃいました…なんなんですかあの槍は…」
深海綾波「とにかく…私の役目は終わりですよね。これで後はいつも通りに……」
ピピピピ…
深海綾波「呼び出し…一体誰からですか?やっと平凡な毎日に戻れるんです、無視を…」
深海綾波「あ……これは無視できないやつだ…」
ーー
レ級「よぉ綾波。あたしの仲間に手を出したみたいだな」
深海綾波「だから違うんですって!話を聞いて下さい!」
レ級「聞く価値もねぇ。覚悟しろ」ジャキンジャキン
深海綾波「艤装が変形!?なんですかそのトンデモなのは!?」
レ級「よりによって由良を狙うとはな。でも残念だったな、トドメを刺す前に誰かが来て」
深海綾波「由良さんに怪我をさせたのは事故なんです!お願いですから聞いて下さい!」
レ級「重力砲…発射」
下1~3高コンマ この後の展開やその他起こったことなどを
218 : 以下、名... - 2019/05/14 23:37:29.00 vxHaAWJEo 106/465腰が抜けて泡吹いて気絶する綾波
レ級はこいつみたいな腰抜けにできるわけないんだよなあって分かってる
カッ!!
深海綾波「ふぇぇぇ……」バタッ
レ級「…ただ光っただけだ。重力砲は撃ってねぇぞ」
深海綾波「ぶくぶくぶく…」
レ級「それなのに泡を吹いて気絶…やっぱりコイツの力じゃねぇな」
レ級「黒潮が言ってた槍が怪しいな。それを今持ってねぇって事はもう変な事はできねぇだろ」
深海綾波「」
レ級「コイツはここで気絶させとくか。お前がやったんじゃなくても近くに居たのが悪いんだよ」
ーー大本営
「なんだお前は、見慣れない顔だぞ」
レ級「私は綾波の知り合いなんですけど…」
「あの綾波か…今ここには居ない」
レ級「待たせてもらっていいですか?」
「下手に動き回るなよ。綾波の客人と言っても容赦はしないからな」
レ級「分かりました」
レ級(せっかくここまで来たんだ、大本営に忍び込んで情報の一つでも持ち帰ろう)
レ級(どっかの誰かが新兵器がどうこう言ってたんだよな。何か危ないもんでも隠し持ってんじゃないのか?)
レ級(そんなすぐに分かる所にはねぇだろうけど、情報は欲しいな)
レ級(鎮守府と暁を守る為だ。少しくらい危険なこともしとかねぇと)
レ級(虎穴に入らずんば虎子を得ずって言うんだっけか?なら入ってやろうじゃん)
レ級(あたしは綾波とは違う。ビビったりしねぇんだよ!)
下1~3高コンマ この後の展開やその他起こったことなどを
225 : 以下、名... - 2019/05/14 23:58:00.95 E4FWdeUa0 110/465記憶が朧げな信濃とばったり出会うレ級
信濃「う…………」フラフラ
レ級「なんだお前……じゃない。どうしたんですか?」
信濃「ここ…は………」
レ級「ここは大本営です。貴女は?」
信濃「私は…信濃…………」
レ級「信濃…提督の口から聞いたことがあるな」
信濃「ここは大本営……戻ってこれた…どこから……戻ってきたの…?」
レ級「記憶が曖昧なのか?何があったんだよ?」
信濃「私は……大和さん…?」
レ級「なんか様子がおかしいな。ここは誰かに任せるのが良いか」
スタスタ
レ級「ん……?」
大和「まさかあそこから逃げ出すなんて。洗脳だけでは限界があるんでしょうか?」
レ級「誰……ですか…?」
大和「肌の色まで変えて変装してるなんて、変わった深海棲艦ですね。大本営に何の用ですか?」
レ級「チッ……」
大和「どきなさい。貴女に構っている暇はありません」ギラッ
レ級「なんだよその剣…!」
大和「閻魔刀。大和と同じ名を持つ魔剣です」
レ級「何人切った?何人殺した?」
大和「貴女には関係ありませんよ」
レ級「人を切ることに躊躇がねぇのか?」
大和「ごちゃごちゃ五月蝿いですよ、貴女も閻魔刀の錆になりたいんですか?」ギラッ
レ級「……」
下1~3高コンマ この後の展開やその他起こったことなどを
232 : 以下、名... - 2019/05/15 00:20:12.90 SNv0Ss47O 114/465それは簡便だと退散するレ級
大和が顔を信濃の方に向けると、槍を持って髪を引きずるほど伸ばした信濃が大和を睨んでる
レ級「…それは勘弁だな」
大和「なら消えなさい。ここは貴女のような低俗な種族が来る場所ではありません」
レ級「……」
大和「運が良い深海棲艦ですね、信濃がいなければ消していました。陸に居るレ級なんて虫を殺すより簡単です」
大和「もう邪魔は入りませんね。信濃、帰りますよ。私の目を見て下さい」
大和「……信濃!?」
信濃「……」ズォォォォォ
大和「なんですかその髪…!元々長い上に更に伸びて……!」
信濃「……」
大和「いつの間に槍を!?これが真の力……?」
信濃「……」
大和「…洗脳すれば関係ありません。信濃さん、私の目を……」
信濃「……」ズォッ
大和「え…」
信濃「……」ぐちゃ
大和「あ……あ"ぁぁあ"あ"あ"ぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!!」
信濃「……」ズブッ
大和「目……目が!!大和の…目を……!!」
信濃「ソレが無ければ……その力は…」
大和「よくも大和の片目を…!!」ブンッ
信濃「……」スッ
大和「消えた……!?」
信濃「片目で……距離間が分かってませんね……」ドスッ
大和「かは……っ!!」
信濃「心臓は……外しましたか……」
大和「その……槍は……邪なものしか…反応しないはず…!」
信濃「貴女は……邪悪では無いと…?」
大和「……お仕置きが必要ですね。覚悟しなさい」チャキッ
信濃「そんな手負いの状態で…勝てるんですか……?」
大和「大和を…舐めるな!!」
下1~3高コンマ この後の展開やその他起こったことなどを
242 : 以下、名... - 2019/05/15 00:49:33.99 WQPauOMc0 119/465異変を察知し駆けつけた大本営所属の特務艦達に捕らえられる大和
「何をしているんですか!!」
大和「!!」
「信濃さんが帰ってきた!」
「血を流してるのは…大和!?」
「随分前に脱走したあの大和!?」
「信濃さんが捕まえてくれたのね!」
信濃「ここは大本営……特務艦は何人もいる…」
大和「く…そ……が…!」
信濃「諦めなさい……その怪我では逃げられない…」
大和「最初からそのつもりで…!」
信濃「目を潰せば叫ぶ…胸を刺せば動けない……」
「大和!貴女を拘束する!」
「抵抗するな!」
大和「ふざけるな……!」ギラッ
「刀…?」
信濃「…まだ足りませんか」
大和「おぉぉぉぉぉぉぉぉ!!」
下1~3高コンマ この後の展開やその他起こったことなどを
247 : 以下、名... - 2019/05/15 01:00:15.78 EtZ4054gO 122/465怒りのあまり魔人化する大和
三人に分身した絶・次元斬で有象無象を蹴散らす
信濃「…貴女達、逃げなさい……巻き込まれる…」
「どういうことですか?」
「あんなにボロボロなのに?」
信濃「見なさい…」
大和「オォォォォ~~!」
「様子がおかしい…!?」
信濃「刀に…飲まれたのね…」
「あの!私達はどうすれば!?」
信濃「逃げて……」
「…了解です」
大和「逃ガす…カ……!」ジャキッ
「こっちを向いた!」
信濃「巻き込むわけには…いきません…」ビュンッ
大和「グ…ガ………!」
ガシャーーンッ!
「大和さんごと飛んで行った!?」
「あの槍…それに信濃さん……」
「…今は信濃さんが帰ったことだけを報告しておきましょう」
「それで良いんですか?」
「あの戦いは邪魔してはいけない。巻き込まれれば命は無いわ」
ーー
信濃「ここなら……誰にも迷惑は…かからない…」
大和「おぉアぁァァァ…!」
信濃「それが大和の…成れの果て……あの大和の…」
大和「ガぁぁぁぁァ…!」ビュンッ
信濃「……」ガキィン
大和「グぅ……!」
信濃「次元斬……残念ですが…私には当たりません…」
大和「がァァァァーーー!」
信濃「大和……」
下1~3高コンマ この後の展開やその他起こったことなどを
256 : 以下、名... - 2019/05/15 01:17:36.66 DdiRsxFC0 126/465大和 槍に貫かれて塵になる
信濃「……」ドスッ
大和「オ…」
信濃「この槍は……邪なるものを貫く…」
信濃「大和が持っていたのは魔剣……つまり…」シュオォォ
信濃「その剣に飲まれた貴女は完璧に邪な存在となった」
大和「……ぉ…オ…」
信濃「私も槍に支配されていた。そうしなければ洗脳から抜け出すことはできなかった」
信濃「でも私と貴女は違う。闇の道に落ちた大和とは違うのよ」
大和「や……ま……と…」
信濃「…孤独な最後ね」
信濃「組織では世界の均衡がどうとか言っていた。でも貴女の考えは違ったわよね」
信濃「貴女は大本営を潰すつもりだった。史実の大和の恨みを晴らすため…だったかしら?」
大和「ォ…………」ザザ…
信濃「貴女が大和を名乗るなんて烏滸がましいのよ。塵となって消えなさい」
大和「……」ザ……
大和「」サラサラ…
カランッ
信濃「この魔剣も使い道を間違えなければこんな事にはならなかったのに。魔剣といえども使い手が正義なら問題は無い」
信濃「私の元に来なさい。ヤマト」
ズ…ズズズ……
信濃「…そう。貴方も貴方なりに大和を気に入っていたのね。なら閻魔刀とは呼ばないであげるわヤマト」パシッ
信濃「大和を消したとはいえ、組織はまだ脅威の存在。早く消すべきね」
信濃「八島を使う必要は無い。私が……仕留める」
信濃「覚悟しておきなさい…」
ーー
ーー
龍驤「傀儡の大群が攻めてくるって!?」
長門(どうやらそのようだ)
提督「この鎮守府が狙われる理由はなんだ?」
長門(特定の鎮守府を狙った訳では無い。手当たり次第といったところだ」
龍驤「もう傀儡が実戦配備されとるんか…」
長門(いや、まだその段階では無いそうだ)
提督「それなのに大規模な進軍を?」
長門(組織の思惑があるようだ)
長門(大本営は組織の脅威であった大和を仕留めたそうだ。これによりかなりの弱体化が予想される)
提督「今攻めてこられるとマズイということか」
長門(組織に矛先が向かないように各鎮守府を傀儡で襲わせる。大本営の意識を組織の掃討から遠ざけたいんだ」
龍驤「こっちにはどれくらいの傀儡がくるん?」
長門(分からない。鎮守府を全滅させてくるような量を送り込んでくる可能性はある)
提督「由良はまだ戦えない。その中で傀儡の相手をすることになるのか…」
龍驤「それでもウチらは事前に知ることができた。今からでも対策はできるで!」
長門(私も全力で戦うぞ)
下1~3高コンマ この後の展開やその他起こったことなどを
276 : 以下、名... - 2019/05/16 20:22:58.79 ETrcHo6Oo 131/465夕立にも加勢してくれる様に頼む白露型姉妹
ーー
夕立「断るっぽい」
白露「なんでさ?この鎮守府が傀儡に襲われるんだよ?」
村雨「どれくらいの量がくるか分からないから戦力はあった方がいいの」
春雨「お願いします…」
夕立「ここの奴らに協力する理由が無いっぽい」
駆逐水鬼「僕達がお世話になってるんだよ。それは理由にならないかな?」
夕立「ならないっぽい」
白露「私達がやられちゃってもいいの?」
夕立「ここの連中が死んでも白露達は死なないぽい。そんなんじゃ特務艦はできないっぽい」
村雨「そう…だけど……」
夕立「夕立は帰るっぽい」
春雨「そこをなんとか…」
駆逐水鬼「僕が頼んでも無理かな?」
夕立「それとこれとは話が違うっぽい」
白露「どうしても無理なの?」
夕立「無理というかやりたくないっぽい」
村雨「……仕方ないわね」
春雨「夕立姉さんが居ないとなると…」
駆逐水鬼「かなり厳しいけど、なんとかするしかないよ」
下1~3高コンマ この後の展開やその他起こったことなどを
281 : 以下、名... - 2019/05/16 20:38:19.64 Zm5aHT/sO 135/465老幹部と「出資者達」の方針会議
ーー某所
『ヤマトがやられたのは本当なのか?』
老幹部「残念ながら事実じゃのう」
『あのヤマトが…』
『代わりの駒は無いのか?』
老幹部「大和まで強いのはおらん。傀儡の方がマシじゃ」
『ハヤシモ…か?それはどうした?』
老幹部「あれは処分も考えとった。強かったが儂達の事を分かってはおらんかった」
『これからどうするんだ?』
老幹部「とりあえずは傀儡を使って鎮守府を襲わせる。その間に立て直しぢゃな」
『時間稼ぎか』
老幹部「現状それしか打つ手がないんじゃ。八島の第二射を考えるとここから撤退も考えとる」
『次の候補地は?』
老幹部「ロシアの方じゃな」
『あそこか…』
『傀儡を使うと言っていたが量産体制は整っているのか?』
老幹部「そこは問題ない。精度にはまだ不満と不安があるがの」
『量だけは作れるということだな』
老幹部「研究員や施設は動かす準備はできとる。じゃが施設はここにあった方が都合が良いのじゃろう?」
『その国は平和ボケした国だ。それ以上条件の揃った国は無い』
『ヤシマの破壊は不可能なんだな?』
老幹部「無理じゃ。それこそ世界の均衡が保たれん」
『破壊しても脅威、破壊しなくとも世界を脅かす…厄介な存在だ』
老幹部「儂に組織を動かす決定権は無い。出資者達で決めてくりぇ」
『多数決で決めるか』
『共産主義者としては…』
老幹部「後はそっちでやっといてくりぇ。傀儡の量産で忙しいんじゃ」
下1~3高コンマ この後の展開やその他起こったことなどを
287 : 以下、名... - 2019/05/16 21:12:41.33 E0xgOSn80 139/465ユキカゼの運にかけよう
ーー
雪風「傀儡の皆さん!雪風に着いてきて下さいね!」
「「「……」」」
雪風「この雪風が居れば少人数でも鎮守府を壊せます!全員ぶっ殺しましょうね!」
「「「……」」」
雪風「返事が無いのはやっぱり寂しいですね…」
雪風「でも老幹部さんがお困りなんです!雪風が助けられるのならお助けしたいんです!」
雪風「雪風の戦闘能力は大したことはありませんが、私が居れば攻撃はほとんどクリティカルになります!」
雪風「頭が足りてない傀儡の皆様でも攻撃さえすればいいんですよ!」
「「「……」」」
雪風「命乞いする奴も全員皆殺しです!提督や人間、深海棲艦も殺して下さい!」
雪風「それではまずはあの鎮守府です。皆さん行きますよ!」
下1~3高コンマ この後の展開やその他起こったことなどを
298 : 以下、名... - 2019/05/16 21:34:28.93 M9OJ1vHyO 142/465残念ながら相手が悪く最前線鎮守府だった
当たらなければどうということはない
ーー
五月雨「長波がやられた!!やっぱりあの傀儡が攻めてきてやがる!!」
島風提督「どうしてここが…」
五月雨「こんな時に武蔵は何してんだよ!このままだとこっちは全滅だ!」
島風提督「そんな事はさせるか!」
五月雨「だけどどうしようもねぇんだよ!!こっちの攻撃が全く当たらねぇんだ!!」
島風提督「運が良いというレベルじゃない…」
五月雨「…狙いはさみだれか」
島風提督「なんとしてもあの子は守る」
五月雨「チッ……島風!」
島風「本当に私が…?五月雨はお母さんなんだよ?」
五月雨「お前の速さなら振り切れる!攻撃する必要はねぇ!」
島風提督「俺と五月雨の子を頼む。島風にしか頼めないんだ」
島風「で、でも……」
「ーーー!ーーー…」
五月雨「次は…大鳳が………」
島風提督「もう限界だ。早く避難してくれ」
島風「でも…!!」
五月雨「いいから早く行けってんだよぉ!!」
島風提督「島風!!」
島風「う……うううううぅ~~!!」ダダダッ
五月雨「…行ったか」
五月雨「おいクズ、どうやらここまでだな」
島風提督「そのようだな…」
五月雨「死んだら間違いなく朝潮に殺されるな」
島風提督「死んだ上でまた殺されるか」
五月雨「覚悟……してたつもりだったけどよ。いざとなったら…」
五月雨「死ぬって…こんなに怖いもんなんだな……」
五月雨「これを…こうなるまで朝潮を追い詰めたんだ。この罪は重い」
島風提督「重いなんて言葉じゃ足りないだろうな」
五月雨「……最後、お前と居れて良かった」
島風提督「俺もだ」
五月雨「そっち…行っていいか?」
島風提督「あぁ」
五月雨「……」
島風提督「……」
五月雨「向こうに行っても…一緒になろうな」
島風提督「愛…して……」
五月雨「そんな言葉吐くな。お前に似合わねぇよ」
島風提督「…こんな俺の側に居てくれてありがとう」
五月雨「ま…そこそこ楽しかったぜ」
下1~3高コンマ この後の展開やその他起こったことなどを
311 : 以下、名... - 2019/05/16 21:54:09.74 6jtq9+5DO 148/465諦めないで、もうすぐ来ますと声が聞こえた気がした
どうにか粘っているとそこに現れたのは潜水艦そうりゅうだった
(……ないで…)
五月雨「なんだ?まだ死んでねぇのに幻聴か?」
(諦めないで……もうすぐ…)
島風提督「…俺も聞こえた」
五月雨「なんだ?どこの誰だよ?」
島風提督「直接脳に語りかけてきてるのか?」
(長波さんも…大鳳さんも…死んではいません……)
五月雨「お前は誰だ!?」
(私は…さみだれさんと同じ存在……潜水艦の…そうりゅうです…)
島風提督「あのそうりゅうか…?」
そうりゅう(お二人は私が回収しました…致命傷を負っていますが…まだ助かります…)
五月雨「待ってろって行ってもお前…もうそこまで傀儡が来てんだぞ!?」
ドォォォォォォォン…
島風提督「この音は…?」
そうりゅう(傀儡を一つ…やりました……この調子でいけば…助けられます…)
五月雨「なら早く助けてくれよ!!」
そうりゅう(私が行くまで…耐えて……一人…艦娘がそっちに…)
島風提督「艦娘だと!?」
そうりゅう(私でも止められません…逃げ切って…)
五月雨「戦えばいいんだな!?」
そうりゅう(ダメ…彼女と戦ってはいけない……)
島風提督「生きる希望があるならそれに縋ろう。俺達は逃げれば良いんだな?」
五月雨「さみだれは逃げ切っただろ。なら全力で逃げてやるよ!!」
下1~3高コンマ この後の展開やその他起こったことなどを
321 : 以下、名... - 2019/05/16 22:10:23.71 kYAc1k2do 152/465あえて痕跡を残したりして頭を使って逃げる五月雨と島風提督
そうりゅうと合流
ーー
雪風「足跡が二人分…ならこっちに逃げたということですね」
雪風「いくらバカな雪風でもこれくらい分かります!こっちに逃げたんですね!」
雪風「雪風、人を殺すのが大好きです!今日も早く殺したいんです!」
雪風「二人なら二回殺せるんですよ!凄くお得です!」
雪風「あ!扉が開いてる!やっぱりこっちに逃げたんです!」
雪風「これなら雪風の運に頼らなくても分かります!早く捕まえたくってウズウズしてきました!」
雪風「さぁ、どこまで逃げたんですか!?」
ーー
五月雨「逃げ切れた…のか?」
島風提督「分からないが…追いかけてはきていないな」
五月雨「逆の方向に痕跡を残す…あれくらいしかできなかったけどなんとかなったみたいだな」
島風提督「ギリギリのところだったんだろうな」
そうりゅう「お二人がご無事で良かったです…」
五月雨「助かったぜそうりゅう。いや、そうりゅうさんか」
そうりゅう「貴方の鎮守府の艦娘さんは全員回収しました。もう大丈夫です」
島風提督「島風はどうした?」
そうりゅう「ここから離脱しています。どこに行ったかまでは分かりませんが、無事なのは間違いありません」
五月雨「助かった……か…」
そうりゅう「向こうに気付かれる前にこちらも離脱しましょう。逃げ足ならこちらの方が早いです」
島風提督「頼む……」
下1~3高コンマ この後の展開やその他起こったことなどを
332 : 以下、名... - 2019/05/16 22:49:34.88 3fk4JJWCO 156/465地団駄踏んで悔しがる雪風
なお二次目標だった大本営の防衛線は崩れたため、今後深海の攻撃が激化することに
ーー
雪風「ぎぃぃぃぃーーーー!!」ドンドン
雪風「まさか罠に嵌められるなんて!あの鎮守府は既に無人でした!」
雪風「この雪風を……ぎぃぃぃぃ!」
老幹部『雪風君もう良い。目標は達成じゃ』
雪風「黙れクソジジイ!こっちは人を殺せると思ったから協力してやったんだ!」
老幹部『大本営の防衛ラインを一つ壊滅できた。これで当分は大丈夫なんじゃ』
雪風「黙れ!こっちは…ようやく殺せると……!」
老幹部『残念じゃが雪風君が連れていた傀儡は全滅じゃ。もう戻るしかないんじゃよ』
雪風「あの役立たず共がぁぁーーー!」ダンダン
老幹部『怒る気持ちはわかる。じゃが運を使わなかった雪風君も…』ブツッ
雪風「…………」
雪風「殺してやる」
雪風「こうなったら誰でもいい。殺さないと気が済まないんだよ」
雪風「そうしないと頭が疼くんだよ……!!」
雪風「誰かを殺すとこれは治る。そうするしか…ないんですよぉ!!」
雪風「誰でもいい…頭痛薬代わりにして…」
雪風「ふ…ふははひひ……!」
下1~3高コンマ この後の展開やその他起こったことなどを
349 : 以下、名... - 2019/05/16 23:27:35.62 6jtq9+5DO 159/465老幹部
やれやれ…あの雪風君も早霜と同じか…また処分しなければならんのか…のう若葉よ
気が進まないのかと姿は見えないが声だけがする
老幹部の影の中に何かが居る
ーー
老幹部「やれやれ、雪風君も早霜と同じか…また処分しなければならんのかのう」
老幹部「その時は頼まれてくれるか若葉よ?」
「……」
老幹部「大和亡き今、お主が動かなければいけない時は来るぞぃ」
若葉「また…この手を汚せというのか」
老幹部「早霜より簡単じゃ、頼むぞぃ」
若葉「…………」
ーー
五月雨「なんだよここは…」
ビスマルク「貴女のお仲間はあそこで寝てるわよ」
島風提督「これは…」
そうりゅう「整備士さん、後はお願いしますね」
男「ありがとうそうりゅう君」
五月雨「待て、どういうことか説明していけよ!」
男「その必要は無いかな」
島風提督「どういうことだ?」
男「うん、自分の胸に聞いてみて」
島風提督「……」
旗風「整備士さん大鳳さんが…」
男「わかった、そっちに行くね」
五月雨「どういうことなんだよ…」
男「艦娘を簡単に売ったりする人達とは会話をしたく無いんだ」
五月雨「テメェ…あの鎮守府と知り合いか」
男「嫌なら出て行っていいよ」
島風提督「……大鳳達を治してやってくれ」
男「もちろんそのつもりだよ」
男「貴方と五月雨さんを助けたのは偶々。そうりゅう君が来なかったら助けて無かった」
五月雨「…随分な偽善者だな」
男「うん、人でなしに言われても全く響かないよ」
島風提督「……」
神風「そういえば吹雪さんは大丈夫なのかしら」
ビスマルク「提督、大丈夫なの?」
男「吹雪なら大丈夫。簡単にはやられないよ」
深海提督「吹雪はあの鎮守府を助けに行ったんだ」
五月雨「テメェは…深海提督!!」
島風提督「あの鎮守府…?」
深海提督「貴方が売った朝潮が着任した鎮守府だ」
五月雨「あのカタワ龍驤の…!」
男「あの鎮守府は随分と被害が出てしまっただろうけど、誰も死んではないと思う」
ビスマルク「そうなればここに戻ってくるものね」
神風「どうか被害が少ないことを祈っていましょう…」
下1~3高コンマ この後の展開やその他起こったことなどを
357 : 以下、名... - 2019/05/17 00:02:58.93 di2IwyDo0 165/465皐月がさみだれを守るように覆いかぶさって死んだ島風を見つける
ーー足りないもの鎮守府、近海
皐月「吹雪が来てくれて助かったよ。僕達だけじゃどうなってたか…」
吹雪「間に合って良かったです。ギリギリでしたね」
皐月「傀儡は全部倒したけど、まだ残ってるのが居るかもしれないから一応調査しとこう」
吹雪「ソナーの展開もお願いします」
皐月「おっけー!任せといて!」
吹雪「……あの洞窟、何か居ます」
皐月「あそこは…」
吹雪「何かあるんですか?」
皐月「昔龍驤さんと駆逐棲姫が出会った洞窟で…奥まで広がってるの」
吹雪「そこに逃げ込んだ個体がいるかもしれませんね」
皐月「探照灯の用意はしてきてるよ」
吹雪「…お願いします」
皐月「誰!?抵抗するなら攻撃するよ!」ピカッ
「あ……」
吹雪「子ども…ですか?」
「艦娘のお姉ちゃん!早く島風ちゃんを助けてあげて!」
皐月「島風?」
吹雪「う……!!」
皐月「何か見つけたの?」
吹雪「あの子の隣に…光を当ててみて下さい」
皐月「……」ピカッ
ーー足りないもの鎮守府
龍驤「……そうか。あの鎮守府の島風か」
皐月「うん…」
提督「ならあの子はさみだれということになるな」
皐月「多分…あの子を庇ったんだと思う。そうじゃないと背中にあんな傷は付かないよ」
龍驤「酷い状態やったんやろ?」
皐月「背骨が見えてて……内臓も後ろから飛び出してた…」
提督「……そんな状況でもさみだれを守ろうとしたのか」
龍驤「さみだれの親…島風提督と五月雨はどうなったかは分からん」
提督「あの鎮守府は壊滅。所属している艦娘の安否も分からない」
皐月「島風の死体…返してあげたいね」
龍驤「壊滅したのはさみだれに伝えるにはまだ早いやろうな」
提督「落ち着いた時…話す必要があるな」
下1~3高コンマ この後の展開やその他起こったことなどを
375 : 以下、名... - 2019/05/17 00:34:58.99 R/A7MYbN0 171/465吹雪が島風を整備士のところまで運ぶことを提督に伝える
吹雪「島風ちゃんの死体は私が運びます」
龍驤「整備士さんの所に行くんやね…」
提督「死体が蘇る訳では無いんだろう?」
吹雪「ここに置いておくよりは良いと思います」
龍驤「…そうやね。さみだれに見せてしまうとショックやろうからね」
吹雪「さみだれちゃんの面倒は見てくれますか?」
提督「任せてもらって大丈夫だ」
吹雪(司令官の所に島風提督が居る事は黙っていた方が良さそうですね。朝潮ちゃんの事もありますし…)
ーー