【関連】
【艦これ】龍驤「足りなかったもの」【安価】(1)

239 : ◆I4lwDj9Dk4S2 - 2019/03/23 18:57:44.66 6OEhNxl60 110/426

ーー

幹部「提督君、大本営の役員や重役が挙って辞職や退職した件は知っているね」

提督「はい…」

幹部「以前に重役が暗殺された件が関係しているかと思ったがどうやらそうでは無いらしい」

幹部「…提督君は全て知っているのかい?」

提督「由良の件で……想像はできます」

幹部「そうか……君も真実を知っている限られた人物ということなんだね」

提督「由良の事が無ければ気付く事は不可能でした」

幹部「そうだ…私も最初は気付く事が出来なかった」

241 : ◆I4lwDj9Dk4S2 - 2019/03/23 19:08:01.62 6OEhNxl60 111/426

幹部「深海提督が賠償金の手付けとして大本営に寄付された金塊。本来ならば大本営が管理しなければならないものだ」

幹部「だが一部の役員達…つまりカネにがめつい奴らは黙っていなかった」

幹部「金の原石なんて株なんかより価値が安定する。そんなモノを見逃すわけは無い」

幹部「大本営が管理している筈だった金はほぼ全て誰かの懐に入った」

幹部「まさか……それが狙いだとはね」

幹部「あの金は汚染されていたんだよ」

幹部「どの金塊も高い放射線を撒き散らしている」

幹部「あの金塊の側で数日過ごすだけで手遅れになるレベルだそうだ」

242 : ◆I4lwDj9Dk4S2 - 2019/03/23 19:13:54.00 6OEhNxl60 112/426

幹部「深海提督が持ってきた金塊は大小様々なものだったらしい」

幹部「その全てが私欲を肥やしている連中の懐に入った…」

幹部「つまり大本営の中で腐った連中を炙り出す…と言えば彼の思考に近いのかもしれないね」

提督「本来なら大本営が管理しているはずのものをどうして個人的に持っていたのか…言い訳はできません」

幹部「だから全ての役員や重役は辞職や退職扱いになったんだよ」

243 : ◆I4lwDj9Dk4S2 - 2019/03/23 19:24:57.77 v9l9txJWO 113/426

提督「……」

幹部「深海提督は…」

提督「大本営はどう考えているんですか?」

幹部「…近く発表があるそうだ。恐らく終戦という形になるだろう」

幹部「今の大本営はガタガタだ、まともに機能するかも怪しい。事実補給が行き届いていない鎮守府があるそうだ」

幹部「汚職していようがあれでも重役なんだ。彼らのハンコが無ければ動かない書類もある」

提督「下手に攻めてこられると負ける可能性もあります…」

幹部「…そういうことだろうね」

提督「これからどうなるのでしょうか…」

幹部「なるようになる…としか言えないね」

下1~3高コンマ この後の展開やその他起こったことなどを

245 : 以下、名... - 2019/03/23 19:26:14.71 P6grsGado 114/426

金そのものは放射性物質ではないことから、微細な放射性物質が付着していてそれが由良についていた可能性を考慮し
鎮守府全体の放射能検査と健康診断を実施する

250 : ◆I4lwDj9Dk4S2 - 2019/03/23 19:37:22.11 6OEhNxl60 115/426

ーー

提督「血液検査か…」

千歳「一応検査しておいて損は無いと思うの。万が一由良の服や靴に高濃度の放射性物質が着いていたらここの誰かに健康被害が出る可能性があるの」

提督「確かに無いとは言い切れないな」

千歳「血液を調べればすぐに済むの。艦種ごとにやっていけば混乱も無いわ」

提督「……」

千歳「許可はもらえない?」

提督「いや、俺は大丈夫なんだが…一人問題のある艦娘がいるだろう」

251 : ◆I4lwDj9Dk4S2 - 2019/03/23 19:40:01.06 6OEhNxl60 116/426

神通「絶対嫌です!!死んでも注射はしません!」

提督「やっぱりな…」

神通「私に注射針を刺すならここで舌を噛んで死にます!!」

千歳「神通の場合本気なのよね…」

神通「いいですか!!絶対!注射は!!しません!!」

提督「注射では無く血液検査なんだが…」

千歳「仕方ないわね…とりあえず神通以外の子の検査を始めるわ」

提督「…頼む」

下1~3高コンマ 検査の結果やその他起こったことなどを

253 : 以下、名... - 2019/03/23 19:41:53.94 ymEI0uF2O 117/426

新棲姫が検査を嫌がるので流石になんかおかしいと気がつく漣
で、>>244

244 : 以下、名... - 2019/03/23 19:25:11.65 ymEI0uF2O 118/426

深海棲艦、金塊、最近咳き込んでいる新棲姫…
なんとなく引っかかったことからハッと気がつく提督

255 : ◆I4lwDj9Dk4S2 - 2019/03/23 19:51:25.01 9X2x7t6f0 119/426

ーー書庫

「やっぱりここに居ましたか」

潜水新棲姫「こほっ…」

「あとは貴女と神通さんだけですよ。さっさと検査して下さい」

潜水新棲姫「嫌だ」

「なんですっか?あと二人の無事が確認できれば心配しなくていいんですよ」

潜水新棲姫「読書の邪魔しないでくれ」

「なーんか怪しいっすよねぇ」

潜水新棲姫「……」

256 : ◆I4lwDj9Dk4S2 - 2019/03/23 20:04:05.21 9X2x7t6f0 120/426

「と、いうわけであの子が検査を渋ってんすよねぇ」

提督「……」

「まさか神通さんと同じで注射が苦手なんすかねぇ?」

提督「…漣」

「どうしましたか?」

提督「そういえば最近潜水新棲姫は咳き込んでいなかったか?」

「そう言われてみれば…風邪ですかね?」

提督「……」

「まぁ心配する必要は無いと思いますよ。由良さんと接触はありませんし、あの子は書庫ばっかりですから」

提督「俺の気にしすぎ…なのか」

下1~3高コンマ この後の展開やその他起こったことなどを

264 : 以下、名... - 2019/03/23 20:17:00.73 B0V+PQRDO 121/426

逃げ回る神通を追いかける川内
こうなったら気絶でもさせてその間に採血をと

272 : ◆I4lwDj9Dk4S2 - 2019/03/23 20:21:18.99 9X2x7t6f0 122/426

ーー

川内「神通!逃げ回るのはもうやめて!」

神通「私は由良さんとは何も接点はありません!問題無しです!」

川内「念の為に調べなきゃいけないでしょ!」

神通「絶対嫌です!!」

川内「注射の事となるとほんとに強情だなぁ…」

神通「当たり前です!地平線の向こうまで逃げますからね!!」

274 : ◆I4lwDj9Dk4S2 - 2019/03/23 20:24:13.60 9X2x7t6f0 123/426

川内「わかった、私と一騎打ちしよ」

神通「一騎打ち…」

川内「私が勝ったら採血してもらう。もしくは気絶させるからその間に注射ね」

神通「私が勝ったら…」

川内「もう諦めるよ」

神通「…分かりました」

川内「私は師匠を超えないといけないの。だから神通にも勝つ!」

275 : ◆I4lwDj9Dk4S2 - 2019/03/23 20:26:15.77 9X2x7t6f0 124/426

川内「はっきり言って今の神通は普通じゃない。普段より力もある」

川内「でも勝たないといけないの!師匠はもっと強い!」

神通「注射が回避できるのなら…全力でいきます!」

川内「私だって全力だ!いくよ神通!」

神通「絶対に負けません!!」

下1~3高コンマ 対決の結果やその他起こったことなどを

278 : 以下、名... - 2019/03/23 20:28:18.61 P6grsGado 125/426

戦闘の余波で瓦礫の破片が近くを通っていた潜水新棲姫に当たり気絶

279 : ◆I4lwDj9Dk4S2 - 2019/03/23 20:36:43.42 9X2x7t6f0 126/426

潜水新棲姫「書庫はダメだ漣が来る。もっと他の場所にしよう」

潜水新棲姫「他に本のある場所は…」

潜水新棲姫「…なんだあれは?誰かと誰かが戦ってるのか?」

潜水新棲姫「喧嘩……か?だとしたら止める必要があるが…」

潜水新棲姫「こほっ……」

280 : ◆I4lwDj9Dk4S2 - 2019/03/23 20:39:53.63 9X2x7t6f0 127/426

神通「ウウゥゥアァァァァァ!!」

川内(強い……!!)

川内(攻撃パターンが読めないし、速さも段違いだ!)

川内(これが限界突破した艦娘の本気…!)

川内(このままじゃ…負ける……!!)

神通(絶対に注射はしたくない!!)

282 : ◆I4lwDj9Dk4S2 - 2019/03/23 20:44:08.69 9X2x7t6f0 128/426

川内(こうなったら梟挫を…でもどうやって!?こんな連続攻撃避けるので精一杯!)

神通「あぁぁぁーー!!」ドスッ

川内「うっ!?しま……!」

神通「怯みましたね…トドメェーーーー!!」ダァン

川内「あ……ぶなっ!!」シュバッ

「ぎゃっ!!」

神通「はぁ…はぁ……!!」

川内「コンクリの地面が割れてる…!どんな力なの……!」

神通「まだ…終わってません……!」

284 : ◆I4lwDj9Dk4S2 - 2019/03/23 20:46:37.74 9X2x7t6f0 129/426

神通「はぁ…はぁ……」

川内「……」

川内「ねぇ神通、さっき叫び声しなかった?」

神通「……しましたね」

川内「私じゃないよ」

神通「私でもありません…」

川内「まさかさ、誰か居たとか?」

神通「周りに人が居ないのは…確認しました…」

川内「だけどさ、あれから誰か来たかもしれないじゃん」

神通「一応…確認しましょう…」

285 : ◆I4lwDj9Dk4S2 - 2019/03/23 20:50:02.59 9X2x7t6f0 130/426

ーー医務室

「おたくらぁぁぁ!!何してんだよぉー!!」

神通川内「「ごめんなさい…」」

「神通さんが叩き割ったコンクリの破片がウチの子に直撃って!!ええ!?」

神通「つい…力が入って…」

「よりによって顔ですよ顔!!鼻血止まんないって言ってんですよぉ!?」

川内「ほんとにごめん……周りは確認したんだけど…」

「敷地内でやってんじゃねーーーー!!」

286 : ◆I4lwDj9Dk4S2 - 2019/03/23 20:52:59.17 9X2x7t6f0 131/426

神通「あの…潜水新棲姫さんは…」

「瓦礫が顔面直撃したんでねぇ!!絶賛気絶中ですよぉ!!」

川内「あ…で、でもさ?これで血液検査できるじゃん。潜水新棲姫も渋ってたんでしょ?」

「あぁん!?」

川内「ほ、ほら!神通も同時にやってもらうからさ!」

神通「はぁ!?」

川内「神通!!」

神通「グ…ギギ……!!」

神通「……分かり…ました…」

「もう…今回だけですからね!!」

下1~3高コンマ 二人の検査結果やその他起こったことなどを

287 : 以下、名... - 2019/03/23 20:53:51.86 ymEI0uF2O 132/426

当然神通はなんともなし
新棲姫は由良のように致命的ではないが異常が見られる

291 : ◆I4lwDj9Dk4S2 - 2019/03/23 20:59:06.38 9X2x7t6f0 133/426

ーー医務室

潜水新棲姫「う……うぅん…」

「……」

潜水新棲姫「漣……そうかワタシは気絶していたのか…」

「……」

潜水新棲姫「顔にガーゼ……そうだ何かが顔に当たったんだ…」

「……」

潜水新棲姫「どうしたんだ漣。何か言ってくれ」

292 : ◆I4lwDj9Dk4S2 - 2019/03/23 21:00:30.32 9X2x7t6f0 134/426

「貴女が気絶してる間に血液検査したんです」

潜水新棲姫「…そうか」

「知ってたんですね」

潜水新棲姫「まぁ……な」

「どうして黙ってたんですか?」

潜水新棲姫「漣に余計な心配をかけたくなかった」

「…それ本気で言ってます?」

潜水新棲姫「……」

293 : ◆I4lwDj9Dk4S2 - 2019/03/23 21:03:15.52 9X2x7t6f0 135/426

「貴女のは由良さん程重くはないそうです。でもこれから悪化していくだろうとのことです」

「…なんでなんですか」

潜水新棲姫「色々あって…な」

「ふざけ無いで下さいよ…!」

「最愛の人がそんなことになってるって!そんなの……!」

潜水新棲姫「けほっ…」

「その咳もそれが原因だったんですねぇ!!」

294 : ◆I4lwDj9Dk4S2 - 2019/03/23 21:07:26.29 9X2x7t6f0 136/426

「なんで、どうして……黙って…」

潜水新棲姫「漣」

潜水新棲姫「ワタシはこの運命を背負わなければいけない。それ相応の事をしたんだ」

潜水新棲姫「因果応報。因果がワタシに返ってきただけだ」

「なに…言って……」

潜水新棲姫「最期に漣がワタシの隣に居てくれれば良い。それだけが望みだ」

「嫌だ……漣を一人にしないで…」

潜水新棲姫「ありがとう漣…」

下1~3高コンマ この後の展開やその他起こったことなどを

297 : 以下、名... - 2019/03/23 21:09:06.68 ny0kwchNo 137/426

悪くなるのは今までみたいにほっておけばの話です
これからきちんと治療していくんですよと先生

299 : ◆I4lwDj9Dk4S2 - 2019/03/23 21:18:43.70 v9l9txJWO 138/426

先生「あの…」

「先生!!この子を助けてあげて下さい!なんでもしますから!」

先生「漣さん…話しは最後まで聞いて下さい」

「へ…」

先生「悪くなるのは今までみたいに放っておけばの話です。これからきちんと治療すれば大丈夫です」

「この子は治るんですか!?」

先生「治るかどうかはハッキリ言えませんが、すぐに死ぬような事は無いですよ」

「よ……良かったぁ…」ヘナヘナ

潜水新棲姫「……」

300 : ◆I4lwDj9Dk4S2 - 2019/03/23 21:20:40.76 v9l9txJWO 139/426

「漣からお前が居なくなったら終わりなんです…絶対治療は受けて下さいね!」

潜水新棲姫「あぁ…」

「もう!本当に心配させて!!」

潜水新棲姫「早とちりしたのは漣だろう」

「黙ってたのはどこのドイツですか!」

潜水新棲姫「そうだな」

「ほんとに…!次は許しませんよ!」

潜水新棲姫「…すまない漣」ボソッ

301 : ◆I4lwDj9Dk4S2 - 2019/03/23 21:24:33.70 v9l9txJWO 140/426

ーー深夜

潜水新棲姫「……」

潜水新棲姫「来たか」

タシュケント「よくも…やって……くれたねぇ…」

潜水新棲姫「そんなつもりは無かった。ワタシの症状を見れば分かるだろう」

タシュケント「君から依頼料として貰った金塊……あれは放射性物質の…塊みたいなものだった…」

タシュケント「金は…大事な物と一緒に保管してあったから……このザマさ……」

潜水新棲姫「スペアの体も全て被曝したか」

タシュケント「よくも……このタシュケントを………!」

302 : ◆I4lwDj9Dk4S2 - 2019/03/23 21:27:02.67 v9l9txJWO 141/426

潜水新棲姫「ここに忍び込むので限界だろう」

タシュケント「そうだね……もう余力は残って無い…」

タシュケント「けど…君一人くらいなら…道連れにできるよ…」ジャキッ

潜水新棲姫「……」

タシュケント「ソビエトの再興を…邪魔しやがって……!!」

潜水新棲姫「おい」

タシュケント「命乞いは…聞かないよ……」

潜水新棲姫「そうじゃない。ちゃんと殺せよ」

タシュケント「あぁ……?」

潜水新棲姫「外すなと言ってるんだ」

303 : ◆I4lwDj9Dk4S2 - 2019/03/23 21:30:20.33 v9l9txJWO 142/426

潜水新棲姫「漣の時ような失敗はするな。頭を狙え」

タシュケント「……」

潜水新棲姫「ワタシは一人の人間を殺した。やったのはお前だが依頼したのはワタシだ」

潜水新棲姫「これでワタシが死ねばプラマイゼロ。全て元通りだ」

潜水新棲姫「さぁ撃て艦娘。ワタシを終わらせろ」

タシュケント「言われ…なくとも……」

潜水新棲姫「…ありがとう漣。お前の事はずっと見守っているぞ」

下1~3高コンマ この後の展開やその他起こったことなどを

305 : 以下、名... - 2019/03/23 21:31:20.96 ymMjQOM+0 143/426

しばらく後に射殺体の新棲姫とタシュの死体を漣が発見する

315 : ◆I4lwDj9Dk4S2 - 2019/03/23 21:48:45.56 9X2x7t6f0 144/426

「昼間のあの子の表情、何か気になるんですよねぇ」

「何かを覚悟したというか…思い詰めたのとはまた違ったんです」

「まさか治療を受けないつもりとか……あり得ますねぇ」

「龍驤さんが薬を捨ててる所を見てたらしいですからね。変な知恵をつけてるのは間違いありません」

「こういう時は一緒に寝て慰めるのが一番です。待ってて下さいね~」

ドロッ…

「へ……?なんで…医務室から…血が………?」

「……嘘でしょう!!」ガラッ

「あ……あァァァァァァァァ!!!!」

漣の悲痛な叫び声は夜中の鎮守府に響き渡り、何かあったのかと駆け付けた皆さんはとんでもないものを見てしまったでしょう。
医務室には死体が二つ。その内の一つを叫びながら漣が抱き抱えていたそうです

316 : ◆I4lwDj9Dk4S2 - 2019/03/23 22:01:58.61 v9l9txJWO 145/426

ーー

龍驤「司令官…医務室は立ち入り禁止やって。タシュケントの死体から高濃度の放射線が出てたって」

提督「……」

龍驤「除染作業に入るけど、医務室はもう使えやん可能性が高いらしいわ。調子の悪い子は他の病院で診てもらう方がええって千歳は言うとる」

提督「……」

龍驤「千歳と先生らには新しい医務室を作る方向で行くって伝えといたで」

提督「……漣はどうしている」

龍驤「…見てられへんわ」

317 : ◆I4lwDj9Dk4S2 - 2019/03/23 22:04:04.99 v9l9txJWO 146/426

龍驤「ずーっと潜水新棲姫の死体の側でおる。ご飯も食べてないみたいやで」

提督「…そうか」

龍驤「泣いて気絶しての繰り返しや。このままやと心が壊れてしまう」

提督「……」

龍驤「司令官…」

提督「漣の所に行こう。話しはそれからだ」

下1~3高コンマ この後の展開やその他起こったことなどを

319 : 以下、名... - 2019/03/23 22:04:33.73 Uj/aANEFo 147/426

潜水新棲姫の亡骸を喰おうとする漣
重巡棲姫「おいよせやめろ」
漣「うるさい止めるな!この子は私と一緒になって生き続けるんですよ!!被爆?それで死ぬならあの子に殺されるなら本望でしょうが!!!」
重巡棲姫「違う……今そいつにもなにか入ってるんだ……」

324 : ◆I4lwDj9Dk4S2 - 2019/03/23 22:16:15.15 v9l9txJWO 148/426

ーー

「……」

重巡棲姫(何をしようとしてる)

「この子を食べます」

重巡棲姫(よせ、やめるんだ)

「止めるな!この子は私と一緒になって生き続けるんですよ!!被爆?それで死ぬならあの子に殺されることなんですよ!それなら本望でしょうが!!」

重巡棲姫(落ち着け漣)

「落ち着いてられるかぁ!!私は……!最愛の人を失ったんですよぉーー!!うわぁぁぁーーーー!!」

325 : ◆I4lwDj9Dk4S2 - 2019/03/23 22:18:45.37 v9l9txJWO 149/426

「ぐ!?げっ……!!」バタッ

龍驤「漣?しっかりせぇ漣!」

提督「叫び声が聞こえたから急いで来てみたが…丁度気絶してしまったか」

『いや…私が体を借りた』

龍驤「漣の中におる重巡棲姫か…」

提督「よくやってくれた」

『漣を失うことは私の死に繋がる。これは私の為でもあるんだ』

龍驤「それでもや。ありがとうな」

327 : ◆I4lwDj9Dk4S2 - 2019/03/23 22:21:04.36 v9l9txJWO 150/426

提督「…潜水新棲姫はどうにもならないのか」

『もう死んでしまった。コアも無理だ』

龍驤「深海棲艦ってコアは暫く生き続けるんやないん?」

『放射線が無ければな…』

提督「…そうか」

『あれは私達のコアの活動を著しく低下させる。普通ならまだ間に合ったんだが…』

龍驤「漣…可哀想に……」

330 : ◆I4lwDj9Dk4S2 - 2019/03/23 22:24:11.16 v9l9txJWO 151/426

『提督が来てくれて丁度良かった。潜水新棲姫の死体を調べてくれないか』

提督「死体を…」

龍驤「艦娘と違うから気軽にできへんで?」

『なら特定の場所だけでいい。どうしても調べて欲しいんだ』

提督「何かあるのか?」

『…潜水新棲姫の下半身を調べてくれ』

龍驤「まさか……!?」

『早く。想像した通りなら間に合わない』

提督「…よし、先生に相談しよう」

下1~3高コンマ この後の展開やその他起こったことなどを

332 : 以下、名... - 2019/03/23 22:27:11.63 NUV67N460 152/426

ここで妊娠していたとかなると春雨他が危ないから違う感じかな?

安価は特に何もなかった

336 : ◆I4lwDj9Dk4S2 - 2019/03/23 22:40:54.44 4k5DAl4x0 153/426

ーー

先生「彼女を体を調べましたが何もありませんでした」

『…そうか』

龍驤「そもそも妊娠しやんのやろ…?」

『そうじゃない。そうじゃなかったんだ……』

提督「何か他にある可能性があったんだな」

『だがそれも無くなった。もう……終わりだ』

龍驤「…悲しいわ。深海棲艦でも仲間やったのに」

提督「朝潮に次いで……か…」

337 : ◆I4lwDj9Dk4S2 - 2019/03/23 22:44:51.18 4k5DAl4x0 154/426

『…頼む。漣の納得がいくように…心が壊れることが無いように潜水新棲姫を弔ってやってくれ』

龍驤「普通やったら無理やけど…日進に特別にやってもらうしかないわな」

提督「それで納得するかは分からないが…」

『…お前らはどう思う』

龍驤「無理やと思う。ウチやったら司令官の後を追う」

提督「…俺もだな」

『……そうか』

龍驤「精神世界で説得はできへん?」

『まず無理だな。逆に引きずり込まれる』

提督「…とにかく日進に連絡を取ってみる。こちらができることはそれくらいだ」

『頼む……』

下1~3高コンマ この後の展開やその他起こったことなどを

340 : 以下、名... - 2019/03/23 22:46:51.89 i6zPlGfW0 155/426

漣「なんで私だけが不幸になるんですか…どうしてお二人は…!」と龍驤に詰め寄る

343 : ◆I4lwDj9Dk4S2 - 2019/03/23 22:57:54.73 v9l9txJWO 156/426

『ぐ……!?』ガクッ

龍驤「どないしたん?」

提督「まさか…」

「……お二人はいいですよねぇ」

提督「漣…」

「なんで…どうして……漣ばっかり…」

龍驤「落ち着き…な?」

「なんでお前達は幸せになってんだよぉ!!」ガシッ

龍驤「グ…!」

提督「龍驤!!」

龍驤「大丈夫や…司令官……」

「なんでなんでなんでなんで…」

344 : ◆I4lwDj9Dk4S2 - 2019/03/23 23:00:21.33 v9l9txJWO 157/426

「どうして漣が不幸にならなくちゃ行けないんです
!!なんで!!」

龍驤「さざ…な……!」

「アンタは提督を裏切った!馬鹿にもしてた!なのになぜここに居るんだ!!」

「お前がいなければ私は幸せに過ごせたのに…!!」ギュゥゥゥ

龍驤「ぎ…がは……!」

提督「やめてくれ!」

「提督は黙ってろ!!」

提督「…!」

345 : ◆I4lwDj9Dk4S2 - 2019/03/23 23:03:17.55 v9l9txJWO 158/426

「お前がここに来なければ…!」

重巡棲姫(それは違う)

「黙れ!!」

重巡棲姫(お前だって提督を裏切った。捨てたんだ)

「黙れ黙れ黙れ!!」

重巡棲姫(龍驤にトドメを刺したのもお前だ。何も知らない潜水艦を使って盗撮までさせた)

「黙れ黙れ黙れ黙れ黙れ黙れ!!」

重巡棲姫(因果応報って知ってるか)

「ぐ!?」

重巡棲姫(漣の起こした因果が潜水新棲姫に返ったんだ)

「なに…を……」スッ

龍驤「う……!」ドサッ

提督「龍驤!!」

346 : ◆I4lwDj9Dk4S2 - 2019/03/23 23:08:33.15 v9l9txJWO 159/426

重巡棲姫(考えてみろ。全て漣が原因だ)

重巡棲姫(潜水新棲姫の調子が悪いのは知っていただろう。それを放置したのは漣だ)

「黙…れ……!」

重巡棲姫(漣は提督にはなれなかった。相手の体調や心を労わる気持ちが無かった)

重巡棲姫(潜水新棲姫に足りないものを補え無かった。だからこうなったんだ)

重巡棲姫(ただ好きだと言うなら誰にでもできる。それが漣と提督の違いだ)

「もう喋るんじゃねぇぇぇ!!!!」

「お前の声は聞きたくない!!聞きたくないっ!!」ダダダッ

提督「どこに行くんだ漣!!」

龍驤「う…げほっ……」

提督「龍驤…いや、漣が……」

「わぁぁぁーーーー!!」ダダダッ

下1~3高コンマ この後の展開やその他起こったことなどを

348 : 以下、名... - 2019/03/23 23:10:10.90 gJ/sYeoKO 160/426

自殺しようとするのを止められて、もう疲れました、身体は好きにしてくださいと引っ込んで出てこなくなる漣

352 : ◆I4lwDj9Dk4S2 - 2019/03/23 23:18:02.25 v9l9txJWO 161/426

ーー

重巡棲姫(やめろ漣、死ぬんじゃない)

「……」

重巡棲姫(そんな事してもどうにもならない。考え直せ)

「……」

重巡棲姫(潜水新棲姫を弔うのは漣にしかできないことだ)

「…そうですか」

重巡棲姫(わかってくれたか漣)

353 : ◆I4lwDj9Dk4S2 - 2019/03/23 23:21:05.20 v9l9txJWO 162/426

「この体、貴女にあげます」

重巡棲姫(なんだと?)

「もう私は疲れました」

重巡棲姫(そんなの私は望んでないぞ!)

「どうとでも言って下さい。それでは」

重巡棲姫(おい待て漣…漣!)

「待つんだ漣!おい!!」

「ん…んん!?」

「おい…嘘だろう……漣?」

「なぁ返事してくれ、漣……」

「……なんということだ」

354 : ◆I4lwDj9Dk4S2 - 2019/03/23 23:27:20.01 v9l9txJWO 163/426

ーー

龍驤「漣の気配が消えてしもたって…」

「ひょっとすると漣の精神は消え失せたかもしれない」

提督「そんな事になるのか?」

レ級「あたし達が艦娘に寄生する理由は艦娘を乗っ取ることだぜ」

駆逐棲姫「こちらができることは艦娘もできるということだ」

龍驤「つまり…」

「漣は自分で自分の精神を殺した」

提督「嘘…だろう……」

355 : ◆I4lwDj9Dk4S2 - 2019/03/23 23:30:30.17 v9l9txJWO 164/426

「精神世界のどこにも漣は居なかった」

レ級「あたし達も探したけど…」

駆逐棲姫「見つけられなかった」

龍驤「嘘やんな…?漣まで……?」

「…考えようによってはこれも一つの方法だ。きっと向こうで漣と精神新棲姫は…」

提督「まだ決まったわけでは無いだろう!」

レ級「…気持ちは分かるぜ」

駆逐棲姫「漣……」

下1~3高コンマ この後の展開やその他起こったことなどを

357 : 以下、名... - 2019/03/23 23:32:12.78 vsQYawZbO 165/426

呼ばれていた日進が来る

362 : ◆I4lwDj9Dk4S2 - 2019/03/23 23:41:52.47 4k5DAl4x0 166/426

ーー

日進「深海棲艦の葬儀…これまた特殊じゃのう」

提督「なんとかならないか?潜水新棲姫も大事な仲間なんだ」

日進「…死んでから何日経っとる?」

龍驤「地下に置いてあるよ。確認してくれる?」

提督「俺が案内しよう。付いてきてくれ」

363 : ◆I4lwDj9Dk4S2 - 2019/03/23 23:48:54.24 4k5DAl4x0 167/426

ーー

日進「…酷いのう」

龍驤「頭を撃ち抜かれて…やね」

日進「傷は塞いどるみたいやけど…これは……」

龍驤「そんなに酷いん?」

日進「撃たれた時から塞ぐまで脳髄が漏れたんじゃ。歪んどるし……」

龍驤「これやったら無理…?」

日進「無理では無い。けど早せんと腐ってまうの」

龍驤「ほなお願い…この子を……漣の為にも…」

日進「…よっしゃ。やるだけやるんじゃ!」

下1~3高コンマ この後の展開やその他起こったことなどを

366 : 以下、名... - 2019/03/23 23:49:59.75 ymMjQOM+0 168/426

>>356

356 : 以下、名... - 2019/03/23 23:31:41.35 ny0kwchNo 169/426

潜水新棲姫の遺書を見つかる
タシュケントへ依頼をしたこと、身体の不調を隠していたこと、狙われることが分かっていたからこそ話させなかったこと、今回のことは全て自分の因果のだということとその謝罪
最後に人並みの感情を持って愛を知ることができたことの感謝が書かれていた

重巡棲姫は漣の因果だと責めたことを悔やむ

372 : ◆I4lwDj9Dk4S2 - 2019/03/24 00:03:53.60 UQCBj6wr0 170/426

ーー

日進「漣はまだ戻らんけ?」

「何の痕跡も無いな…」

日進「ほうか…実はな、こんなものが見つかったんじゃ」スッ

「これは…」

日進「潜水新棲姫が残した日記じゃ。これにはタシュケントへ依頼をしたこと、身体の不調を隠していたこと、狙われることが分かっていたからこそ話させなかったこと、今回のことは全て自分の因果のだということが書いちょった」

「なに…!?」

日進「最後は人並みの感情を持って愛を知ることができたこと、それへの感謝が書かれとった。漣に感謝しとったんじゃのう」

「漣の因果が…返ったわけでは無かった……」

374 : ◆I4lwDj9Dk4S2 - 2019/03/24 00:12:49.36 UQCBj6wr0 171/426

日進「他にもこの日記には漣への事が書かれちょる。二人は心で通じ合っとったんじゃのう」

「私は漣を責めてしまった…そうとは知らずに…」

日進「知らなかったのは仕方ないの」

「漣を追い詰めたのは…私………」

日進「それは違う。じゃが原因の一つにはなってしまったの」

「私は……」

日進「悔やんでももう遅い。今は潜水新棲姫を弔うことを考えてあげるんじゃ」

「…了解した」

下1~3高コンマ この後の展開やその他起こったことなどを

361 : 以下、名... - 2019/03/23 23:33:11.13 9/iRgXTR0 172/426

その後、漣の精神世界へダイブ事態が出来なくなった

377 : 以下、名... - 2019/03/24 00:13:25.96 o5ms7ihK0 173/426

>>361+このことで漣自身の精神そのものが消滅したことを悟ってしまい途方に暮れる重巡棲姫

382 : ◆I4lwDj9Dk4S2 - 2019/03/24 00:25:39.71 UQCBj6wr0 174/426

ーー埠頭

「漣の精神世界に入れなくなった…ということはもう漣の精神は消えてしまった」

「消えて……しまったのか…」

「漣が……この世から…」

「そう…か」

「漣が……消えた…」

383 : ◆I4lwDj9Dk4S2 - 2019/03/24 00:31:07.98 UQCBj6wr0 175/426

「なぁ漣…お前は幸せだったのか?あそこで終わって良かったのか?」

「生きていれば何があったのか分からないんだぞ?それなのに…」

「どうしてそこで諦めてしまったんだ…」

「漣……」ポロポロ

「私はお前とならどんな事でも乗り越えられる…そう思っていたのに…」

「お前が居ない世界に魅力は無いんだ…」

「なぜ……こんな結末なんだ…」

下1~3高コンマ この後の展開やその他起こったことなどを

384 : 以下、名... - 2019/03/24 00:31:32.50 +iNII+6DO 176/426

謎の声が聞こえた
この子の魂は私が預かる、せっかく見逃したのにこのまま消えられてはその甲斐が無いもの
だけど今はまだ返せない、この子には休息が必要。
それまでに居場所を作れなければそのまま私が貰うわと

394 : ◆I4lwDj9Dk4S2 - 2019/03/24 00:42:42.80 UQCBj6wr0 177/426

(泣かなくてもいいわ…)

「誰だ……?」

(この子の魂は私が預かるわ。せっかく見逃したのにこのまま消えられてはその甲斐が無いもの)

「…富士か」

富士(まさか深海棲艦とお話することになるなんてね)

「漣は返してくれるのか?」

富士(今はまだ返せない、とだけ言っておくわ。この子には休息が必要なの)

富士(まさか自分で精神を消滅させるなんて…)

「漣の事、頼んだぞ」

富士(貴女に言われなくてもわかってるわよ)

ーー

411 : ◆I4lwDj9Dk4S2 - 2019/03/24 19:59:07.65 UQCBj6wr0 178/426

ーー

提督「皆んなの様子はどうだ?」

龍驤「朝潮の時に経験してたからかな。前みたいな混乱は無いよ」

龍驤「でもな…一部の艦娘は前より落ち込んでるよ」

提督「…そうだろうな」

龍驤「漣と潜水新棲姫が……二人もやねん…」

龍驤「漣の体は動いとるよ。でも中身は漣やないんや」

龍驤「……辛いわほんま」

412 : ◆I4lwDj9Dk4S2 - 2019/03/24 20:05:04.52 UQCBj6wr0 179/426

提督「調子の悪い組はどうしている?」

龍驤「医務室があかんから自室待機やね」

提督「よし…様子を見に行こう」

龍驤「千歳らはその子らの部屋を周ってくれとるみたいやけど、司令官が行ったるのもええもんな」

提督「漣の事を一番知っているのは俺だからな」

下1~3高コンマ この後の展開やその他起こったことなどを

415 : 以下、名... - 2019/03/24 20:07:33.60 eRjdyjihO 180/426

葛城が重篤なショックを受けている
秘書艦業務のノウハウを教えて貰う予定だったらしい

417 : ◆I4lwDj9Dk4S2 - 2019/03/24 20:21:31.36 UQCBj6wr0 181/426

ーー葛城の部屋

龍驤「葛城…大丈夫か?」

葛城「ごめんなさい……」

提督「相当ショックを受けたそうだなれ

葛城「漣からね…秘書艦の仕事……教えてもらう約束してて…」

葛城「漣……」

龍驤「うん…余計ショックやわな」

提督「本当にな……」

418 : ◆I4lwDj9Dk4S2 - 2019/03/24 20:27:20.90 UQCBj6wr0 182/426

葛城「漣……」

龍驤「漣の体は動いとるから潜水新棲姫みたいに弔うことはできへん。けどその気持ちが大事なんや」

提督「…今の漣には別の部屋を用意することにしたんだ」

葛城「どうして?」

龍驤「そのまま置いておきたいんやって。朝潮の部屋もあのままにしてるの知ってるやろ?」

葛城「提督…」

提督「…俺の自己満足なんだ。朝潮も潜水新棲姫も漣も帰ってくるとは思ってない。だが部屋を片付けようとは思えないんだ」

龍驤「もしここに大量に着任する子が来ても、あの部屋は置いとくって決めてんねん」

419 : ◆I4lwDj9Dk4S2 - 2019/03/24 20:29:47.31 UQCBj6wr0 183/426

提督「…葛城の気持ちは分かる。今は休んでいい」

龍驤「自分の中で気持ちが整理できるまでゆっくりしとき」

葛城「ありがとうございます…」

提督「何かあったら千歳や霞もいる。こういう時は頼れば良いんだ」

龍驤「元気出しな?ウチらも力になるからね」

葛城「はい…」

下1~3高コンマ この後の展開やその他起こったことなどを

421 : 以下、名... - 2019/03/24 20:31:06.86 uK/Q2Q3OO 184/426

>>416

416 : 以下、名... - 2019/03/24 20:07:46.11 uK/Q2Q3OO 185/426

黒潮が生かしてもろたのになに自分から死んどんのやっておこってる

424 : ◆I4lwDj9Dk4S2 - 2019/03/24 20:52:38.72 UQCBj6wr0 186/426

ーー黒潮

龍驤「黒潮は怒っとるなぁ…」

黒潮「当たり前や!信じられへんでほんまに!!」

黒潮「潜水新棲姫は漣を生かす為に一人で犠牲になった!それやのに…!!」

黒潮「なに自分で死んどんねん!!アホちゃうか!」

提督「黒潮の言うことはよく分かる…」

龍驤「自殺したのと一緒やしな……」

426 : ◆I4lwDj9Dk4S2 - 2019/03/24 21:01:47.09 UQCBj6wr0 187/426

黒潮「漣は許さん!絶対許せへん……!」

龍驤「許すも許さんも…もう漣は……」

黒潮「知っとるわそんなこと!わがっどんねん!!」ボロボロ

黒潮「がっでにじによっで~~!!」

提督「…悲しいのは俺もだ」

黒潮「うちとはまだ決着付けてないやろ!!なんでアイツはーー!!」

龍驤「そうやね…」

427 : ◆I4lwDj9Dk4S2 - 2019/03/24 21:05:27.48 UQCBj6wr0 188/426

黒潮「なんでや……!!あのクソピンク!勝ち逃げは許さんで!!」

提督「…黒潮」

黒潮「わかっとる!!ほなうちのこの気持ちはどないしたらええんや!?」

黒潮「司令はんには分からんやろ!!うちのことはほっといて!!」

提督「…すまなかった」

黒潮「漣…!そっちがその気やったらうちは……!」ぶつぶつ

下1~3高コンマ この後の展開やその他起こったことなどを

428 : 以下、名... - 2019/03/24 21:05:56.97 +iNII+6DO 189/426

ひたすらに訓練や演習を繰り返し錬度を上げる重巡
今の私にしてやれる事はこれくらいだ。あいつはきっと乗り越えて帰って来ると私は信じる

432 : ◆I4lwDj9Dk4S2 - 2019/03/24 21:22:37.14 UQCBj6wr0 190/426

ーー演習場

「ふぅ…」

雲龍「頑張ってるみたいね」

「私にできる事はこれくらいだからな」

雲龍「深海の装備は使えなくなったのよね」

「もう私は漣だからな。艦娘としての装備しか使えない」

雲龍「それなら戦力的には低下してるわね」

「だからこそ訓練しか無いんだ。練度を今以上に上がる必要がある」

433 : ◆I4lwDj9Dk4S2 - 2019/03/24 21:32:46.32 UQCBj6wr0 191/426

「私はアイツが帰って来ると信じる」

「この体は漣のものなんだ。私のでは無い」

「なぁ漣…そうしないと謝れないじゃないか」

「お前の因果はもう返っていたんだ。あんな目に遭っていたとは知らなかった」

「あの時は私はまだ目覚めていなかった。その時の事はおぼろげにしか分からない」

「それなのに私は漣を責めてしまった…」

「知らなかった私を許してくれ。謝れないままなんてあんまりじゃないか」

「私はいつまでも待っているからな…」

下1~3高コンマ この後の展開やその他起こったことなどを

420 : 以下、名... - 2019/03/24 20:30:37.22 BJZu+0+/o 192/426

暁の病状が悪化する

422 : 以下、名... - 2019/03/24 20:33:08.35 Yr5uQdb5O 193/426

>>420+安心させるように抱きしめるレ級

434 : 以下、名... - 2019/03/24 21:34:59.84 BJZu+0+/o 194/426

>>422

438 : ◆I4lwDj9Dk4S2 - 2019/03/24 21:43:54.03 UQCBj6wr0 195/426

ーー暁の部屋

「う…うぅ……」

レ級「暁…あたしはここに居るからな」

「情け…無いわ……体が…」

レ級「無理しなくていい。寝てていいんだ」

「は…ぁ……う…ぅぅ………」

レ級「暁…」ギュッ

439 : ◆I4lwDj9Dk4S2 - 2019/03/24 21:48:02.42 UQCBj6wr0 196/426

「暁の様子はどう?」ガチャ

レ級「良くないな…」

「電もそうなの。響が見てくれてるけど…良くは無いわ」

レ級「漣と潜水新棲姫…二人だもんな」

「最近は特にラブラブしてて幸せそうだったのに」

レ級「幸せそうだったよなぁ……」

「う…うぅぅ……」

440 : ◆I4lwDj9Dk4S2 - 2019/03/24 21:53:07.31 UQCBj6wr0 197/426

「暁がここまで体調を崩してるのって自分に当てはめちゃったから?」

レ級「そうだと思う。深海棲艦と艦娘のカップルだからな」

「レ級が殺されたとか色々考えちゃったのね」

レ級「雷、あたしはちょっと嬉しいんだ。いつもの体調不良とは違う。あたしの事を考えてこうなったんだ」

レ級「暁…何があってもあたしが守ってやる」ギュッ

「レ級……」

「…暁はレ級に任せて大丈夫そうね」

下1~3高コンマ この後の展開やその他起こったことなどを

423 : 以下、名... - 2019/03/24 20:33:10.16 mcTq17hKo 198/426

漣の部屋を少し整頓してたらペアの指輪を見つける

442 : 以下、名... - 2019/03/24 21:54:41.84 mcTq17hKo 199/426

>>423

445 : ◆I4lwDj9Dk4S2 - 2019/03/24 22:11:08.62 UQCBj6wr0 200/426

ーー漣の部屋

「この部屋は触らないんじゃないのか?」

提督「少し整頓するだけだ。流石に散らかし過ぎだからな」

「そうか…やはりこれは散らかっているのか」ゴチャッ

提督「脱いだ服は脱ぎっぱなし。中途半端に封が空いたお菓子の袋…」

「漣らしい部屋じゃないか」

提督「限度がある。片付けを手伝ってくれ」

「了解した」

446 : ◆I4lwDj9Dk4S2 - 2019/03/24 22:15:35.10 UQCBj6wr0 201/426

提督「……」

「どうした?」

提督「いや……」

「漣の匂いか」

提督「…あぁ」

「今は私しか居ない、泣いてもいいぞ?」

提督「それはまた今度にする」

「死んでいった仲間の為に泣ける提督は貴重な存在だ」

447 : ◆I4lwDj9Dk4S2 - 2019/03/24 22:19:56.69 UQCBj6wr0 202/426

「提督が朝潮の部屋で泣いているのは知ってるぞ」

提督「……」

「お前は誰も死なせないつもりだったんだな」

提督「いや…覚悟はしていたさ」

「じゃあ何故?」

提督「朝潮は自死を選んだ。それが……どうしても…」

「引っかかっている所はそこか」

提督「だから漣もそうなんだ。俺は心まで救えなかった」

「それは違う。漣は私のせいでもある」

提督「なら朝潮は俺のせいだな」

「……」

448 : ◆I4lwDj9Dk4S2 - 2019/03/24 22:26:43.11 UQCBj6wr0 203/426

提督「…整理を続けよう」

「そうだな……」ゴソッ

「ん、これは……?」

提督「指輪…か?」

「ただの指輪じゃない、ペアリングだ。サイズは……漣と潜水新棲姫か」

提督「あぁ……指輪…」

「それと…メッセージも入っているな。読んでみるか」

下1~3高コンマ 書いてあったことなどを

449 : 以下、名... - 2019/03/24 22:28:11.99 q7D16XmC0 204/426

漣はようやく一生を添い遂げたい人と出会えました、ここに永遠の愛を誓います

454 : ◆I4lwDj9Dk4S2 - 2019/03/24 22:38:40.38 UQCBj6wr0 205/426

『漣はようやく一生を添い遂げたい人と出会えました、ここに永遠の愛を誓います。某月某日』

「これは…」

提督「結婚指輪の予定だったのか」

「こんなものを用意していたのか…漣は……」

提督「知らなかったのか?」

「私だって常に起きている訳ではない」

提督「しかしこれは……」

「綺麗な指輪だな…」

455 : ◆I4lwDj9Dk4S2 - 2019/03/24 22:45:38.38 UQCBj6wr0 206/426

提督「…漣が消えたのはこれのせいもあったのかもしれないな」

「指輪を渡す相手を失ったから…」

提督「絶望してしまった…と考えるのは都合が良いか」

「漣…………」

「……」ポロッ

提督「…俺は席を外そう。整理はまた後だ」ガチャ

下1~3高コンマ この後の展開やその他起こったことなどを

457 : 以下、名... - 2019/03/24 22:49:01.87 Yr5uQdb5O 207/426

重巡棲姫、漣の身体の指先が深海のように白くなっている部分を見つける
乗っ取りに成功した時に見られる変化の症状だと悟る

461 : ◆I4lwDj9Dk4S2 - 2019/03/24 23:08:13.82 UQCBj6wr0 208/426

ーー数日後

「これを見てくれ」

提督「指先が白くなってきている…?」

龍驤「変な粉が付いてるんや無いみたいやね」

「深海棲艦が艦娘を乗っ取った時に見られる症状だな」

龍驤「ほな…そのまま深海棲艦になってまうん?」

「分類としては深海棲艦だろうな」

提督「そうか…」

465 : ◆I4lwDj9Dk4S2 - 2019/03/24 23:17:42.40 UQCBj6wr0 209/426

「漣と比べると私の方が強い。この変化は当然だ」

龍驤「見た目はどうなるん?」

「肌が白くなって使える装備が深海棲艦の物になる。駆逐棲姫のような状態といえば分かり易いか」

「あとはツノも生えるだろうな」

提督「漣の精神が無くなった今、その体は重巡棲姫のものになる」

「これは私の意志とは関係ない。そうなってしまうんだ」

提督「報告は受け取った。他に何か不都合が出るならいつでも教えてくれ」

龍驤「不都合だけや無くても変化があったら教えな」

下1~3高コンマ この後の展開やその他起こったことなどを

466 : 以下、名... - 2019/03/24 23:19:54.58 vk2UT1aJo 210/426

夕張がメンテを口実に仲間を手にかけた経験から心配して話しに来る(重巡に)

471 : ◆I4lwDj9Dk4S2 - 2019/03/24 23:37:06.43 UQCBj6wr0 211/426

ーー工廠

「緊急メンテとはな。もう不具合が出たのか?」

夕張「いえ…そうではありません」

「なんだ?」

夕張「貴女とお話しがしたかったんです。メンテは口実ですね」

「なんだ…なら普通に呼び出してくれたら良かったんだ」

夕張「それだと心配だったからこういう手段を取らせてもらいました」

「ん……」

472 : ◆I4lwDj9Dk4S2 - 2019/03/24 23:41:35.10 UQCBj6wr0 212/426

夕張「今はあえて重巡棲姫さんと呼びます。貴女に言っておきたいことがあったんです」

夕張「貴女は私達を裏切りませんか?」

夕張「漣ちゃんはもう消えてしまいました。体も深海棲艦になろうとしている貴女はここに拘る必要がありません」

夕張「漣ちゃんの体を完全に乗っ取った状態になった時、どれくらいの強さになるかはわかりません。もしかしたら私達だけでは止められないかもしれないんです」

夕張「重巡棲姫さん。どうか提督と龍驤さんには手を出さないで下さい。あの二人は幸せにならないといけないんです」

夕張「…私が言いたかったのはこれです」

「安価」

下1~3高コンマ 漣の台詞や行動などを

475 : 以下、名... - 2019/03/24 23:49:51.92 KSX9oXHSO 213/426

……意外に思われるかもしれないが結構ここに愛着がある

477 : ◆I4lwDj9Dk4S2 - 2019/03/24 23:57:38.31 UQCBj6wr0 214/426

「……意外に思われるかもしれないがここには結構愛着があるんだ」

夕張「なら良かった…」

「それに漣が過ごしたこの場所を守りたい。その為なら同胞達とも戦える」

夕張「そこまでの覚悟を持っていたんですね」

「まぁ今まで漣に力を貸していたしな。決意は変わらないということだ」

夕張「その言葉を聞いて安心しました。変な事を聞いてしまってすいません」

「夕張の心配は当然だ。気にしては無いさ」

ーー

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