【関連】
【艦これ】龍驤「もう少し、足りないもの」その10【安価】(1)

288 : ◆I4lwDj9Dk4S2 - 2019/03/11 19:54:32.72 zDKwkRwm0 124/363

ーーーー

龍驤「んんん~~気持ち良かったわぁー」

「俺も楽しめたよ」

龍驤「やっぱりキミとは体の相性がええんやね。ますます好きになってしもうたわ」

「そっちは大丈夫なの?新しく彼氏ができたって言ってたけど…」

龍驤「ええねんええねん、あんな人相悪い男なんかほっといても大丈夫や」

「辛辣…」

龍驤「どうせアイツもロリコンや。下着チラチラ見せといたら満足するからほんま楽やで~」

289 : ◆I4lwDj9Dk4S2 - 2019/03/11 19:57:34.15 zDKwkRwm0 125/363

龍驤「でもアイツは金だけは持っとるからな。その内プレゼントでもねだって速攻で売ったるねん」

「いやぁ~龍ちゃんも結構エグいよね」

龍驤「キミが言えたこと違うやろ?こんな幼い体にそんな凶悪なもん何度も何度も……」スリスリ

「う……」

龍驤「お…反応してきたやん。時間あるしもう一回やる?」

「…当たり前だろ!」ガバッ

龍驤「きゃあ~~~~ケダモノがここにおる~!」

292 : ◆I4lwDj9Dk4S2 - 2019/03/11 20:00:39.27 zDKwkRwm0 126/363

ーー

龍驤「よし……体も洗ったし帰ろか」

「今度はいつ会える?」

龍驤「そうやねぇ…司令官の機嫌も取っとかなあかんし暫くはお預けかな」

「そっか…」

龍驤「下半身が寂しならへんようにまた動画送っとくで。また楽しませてな」チュッ

「なぁ龍ちゃん……」

龍驤「ん~~?」

「俺が言えたことじゃないけど…なんでこんなことしてんの?」

龍驤「んっふっふ~~キミにやったら教えたるで」

294 : ◆I4lwDj9Dk4S2 - 2019/03/11 20:05:34.05 zDKwkRwm0 127/363

龍驤「ウチらは艦の記憶を持った存在や。人間や無くて兵器やねん」

龍驤「でもな、兵器である前に…女なんや」

龍驤「ウチは背も胸も小さい。男が100人おったら99人には無視される」

龍驤「でもキミみたいに1人はこっちを向いてくれるんや」

龍驤「そういう男をウチは全員モノにしたいんや」

「だから俺以外にも遊んでるのか…」

龍驤「お小遣い稼ぐっちゅうのもあるけど、ほんまの目的はそれやね」

龍驤「男にとってもメリットはあるで?艦娘は殆ど妊娠せぇへんから出したい放題や」

「なるほどね……」

296 : ◆I4lwDj9Dk4S2 - 2019/03/11 20:08:38.25 zDKwkRwm0 128/363

龍驤「異動先の司令官とは付き合ってしもうたけど、ほんまに好きなのはキミだけやで?」

「俺じゃなくて俺の下半身だろ…」

龍驤「よぉ分かっとるな!次会うまでに縮んだら許さへんで!」バンバン

「痛っ!!」

龍驤「あっはっはっ!女って楽しいわ~~!」

「いつか痛い目見るぜ龍ちゃん…」

299 : ◆I4lwDj9Dk4S2 - 2019/03/11 20:13:05.92 zDKwkRwm0 129/363

ーー

龍驤(ふぁぁぁ…クソつまんな……なんでコイツと出張やねん…)

提督「……」

龍驤(秘書艦やから連れて行くんやろうけど、わざわざホテル予約して…ほんま男って分かり易いわ)

龍驤(女の抱き方もロクに知らんくせに、ウチは安い女や無いんやで?)

龍驤(まぁでも適度にヤらせとかな怪しまれるわな。元秘書艦も動きが怪しいし…)

「~~~~」

龍驤(チッ…子どもが騒いどんな……ホームはガキの遊び場違うぞ)

「~~~~!」

龍驤(親は何しとんや注意せぇよ。ほんま…うるさいわぁ……)

301 : ◆I4lwDj9Dk4S2 - 2019/03/11 20:17:21.24 zDKwkRwm0 130/363

ガタンガタン……

龍驤(電車が近付いてきとんのに誰も注意せぇへんのかい!どないなっとんねん!?)

龍驤(……そうや。このまま助けてもおもろないし、もうちょいギリギリで助けたろか)

龍驤(ほんならうまくいけば表彰もんや。万が一怪我しても修復剤で元通りや)

「~~~~!」

龍驤(ええぞ…そのまま誰も気付かんとおれよ。あのガキを助けるのはウチや)

ガタン…ガタン……

龍驤(……よし、今や!)

304 : ◆I4lwDj9Dk4S2 - 2019/03/11 20:22:06.88 zDKwkRwm0 131/363

龍驤「危ないっ!!」ガバッ

提督「龍驤!?」

龍驤(作戦通……り……?)

「……!!」

龍驤(おいお前!なんでウチから離れんねん!そっちから電車来とるんやぞ!)

「……!!」

龍驤(クソ……!飛び込んだからウチも…姿勢が……!!)

ガタン…ガタン……

龍驤(あかん……!!電車にぶつか…!)

「ざあまみろ」

龍驤(!!!!?)

308 : ◆I4lwDj9Dk4S2 - 2019/03/11 20:24:49.63 zDKwkRwm0 132/363

ーーーー

龍驤「あぁああああぁぁぁあああぁぁああ!!!!」ガバッ

龍驤「う……うあぁぁぁぁ!!」

龍驤「ひ…ひい……ひいぃぃ…!!」

龍驤「うぅぅぅ…………」

龍驤「あの子は…知っとった……ウチの方を見とったんや………」

龍驤「あの子は…ウチが殺したんや…………」

龍驤「ごめんなさい……ごめんなさい…………」

310 : ◆I4lwDj9Dk4S2 - 2019/03/11 20:29:32.68 zDKwkRwm0 133/363

龍驤「司令官をバカにして…裏切ってたのもウチや……」

龍驤「こんな姿になったのは…ウチへのバチが当たったんやぁ……」

龍驤「ウチが悪い……ウチだけが悪いのに……」

龍驤「もう誰にも捨てられたくない…司令官に捨てられたくない……」

龍驤「でもウチは…クズ女や………こんなん…知られたら終わりや…」

龍驤「ごめんなさいごめんなさいごめんなさい……」

龍驤「ウチは…この罪は……どうやっても償えれへん…………」

龍驤「ごめんなさい…ごめんなさいぃぃ……」

下1~3高コンマ この後の展開やその他起こったことなどを

311 : 以下、名... - 2019/03/11 20:31:23.97 Rbt+LGV40 134/363

回想の続き

324 : ◆I4lwDj9Dk4S2 - 2019/03/11 20:46:59.19 zDKwkRwm0 135/363

ーーーー

龍驤「なんでや!?なんでウチの腕と脚は治らんねん!?」

「艤装を展開していないと怪我は治りませんね…」

龍驤「そんな……!」

「まさか陸でこれほどの大怪我をするとは…前代未聞だよ」

「人助けをしたんだから責めはしないがね。だがこれから君はその障害を一生背負うことになる」

龍驤「ウチ…そんな……」

「せめて子どもが助かっていれば表彰されていたんだがな」

「あの子どもはミンチ。助けに行った艦娘も腕と脚を欠損だなんて表に出せん」

「運が悪かったと思うんだな」

龍驤「…………」

326 : ◆I4lwDj9Dk4S2 - 2019/03/11 20:50:49.02 zDKwkRwm0 136/363

ーー

龍驤「……なぁ、ウチ一人で寂しいねん。お見舞いにでも来てくれへん?」

『……』

龍驤「こうやって電話するのも一苦労でな…」

『龍ちゃん』

龍驤「どないしたん?」

『俺たちこれまでにしよう』

龍驤「なんでや!?なんで急にそんな事言うんよ!!」

『俺は障害者の世話がしたいんじゃないんだ。そういうのはボランティアにしてもらってよ』

龍驤「な……!」

『電話番号も変えるから。じゃあね』ブチッ

龍驤「なによ……なんなんよ…………」

328 : ◆I4lwDj9Dk4S2 - 2019/03/11 20:54:47.70 zDKwkRwm0 137/363

ーー

「おや、結構ヘコんでますねぇ」

龍驤「…うるさい」

「艤装展開してないと修復剤で怪我が治らないなんて常識ですよ?」

「まぁ男と遊びまくってたアンタなら知らなくて当然でしょうね」

龍驤「なにを……」

「ほら、これ見て下さいよ」パラッ

龍驤「うぐ…!!」

「アンタと男の行為中の写真です。ほら、まだまだありますよ」パラパラ

龍驤「や……やめろ!!」

「浮気してるクソビッチが偉そうに言ってんじゃねぇですよ」

龍驤「ぐ……ぐぐ…!」

329 : ◆I4lwDj9Dk4S2 - 2019/03/11 20:59:17.34 zDKwkRwm0 138/363

「アンタはもう終わりです。女としても艦娘としてもね」

「私はまだ終わりたくないのでこれにて失礼します。異動も無事決まりましたので」

龍驤「司令官が…許すわけ……」

「許すも何も提督は何も分かってませんよ」

龍驤「は…?」

「ご主人様の精神は崩壊しました。もう人としての生活は無理なんじゃないですか?」

龍驤「お前……!」

「私は何もしてませんよ。勝手にそうなったんです」

龍驤「……!」

「本当ならご主人様にトドメを刺してやりたかったですよ。でもそれはできなかったので貴女にしてやります」

龍驤「な…な………」

「安価」

下1~3高コンマ 龍驤に向けた台詞を

331 : 以下、名... - 2019/03/11 21:01:02.84 f7OusnzH0 139/363

兵器としても価値がないアンタは生きててもしょうがないですよ

337 : ◆I4lwDj9Dk4S2 - 2019/03/11 21:10:14.27 zDKwkRwm0 140/363

「兵器としても価値がないアンタは生きててもしょうがないですよ。今すぐ死んだらどうですか?」

龍驤「死……ん…」

「一生誰かに頼らないといけないなんて惨めですね、ほんと」

龍驤「ウチは……」

「……あ、これを言うのを忘れてました」

龍驤「な…に……」

「ざ ま あ み ろ」

龍驤「!!!!」

338 : ◆I4lwDj9Dk4S2 - 2019/03/11 21:13:00.08 zDKwkRwm0 141/363

ーーーー

龍驤「アアァァァーー!!!」

提督「龍驤!」ガチャ

龍驤「ひぃ…ひぃっ……!!」

提督「幻肢痛か!?それとも他に何かあるのか!?」

龍驤「ごめんなさいごめんなさい……!」

提督「龍驤……!」ギュッ

龍驤「ウチを捨てないで下さい……したことを全て謝ります……!」

龍驤「嫌だ嫌だ嫌だ……!」

龍驤「うあぁぁ~~~~!!」

下1~3高コンマ この後の展開やその他起こったことなどを

341 : 以下、名... - 2019/03/11 21:17:05.92 +Oqw5Wlco 142/363

独房で漣から当時の様子を聞いている潜水新棲姫

345 : ◆I4lwDj9Dk4S2 - 2019/03/11 21:26:55.87 zDKwkRwm0 143/363

ーー独房

潜水新棲姫「あの龍驤が……」

「二股の時点でもアレですけど、その日限りの男は何人居たか分かりません」

潜水新棲姫「……」

「普通の『龍驤』なら自分の見た目にコンプレックスを持つはずなんです。ですが龍驤さんはそれを逆手に取ってました」

「自分を中心としたハーレムでも作ろうとしてたんじゃないんですかねぇ」

潜水新棲姫「信じられない……」

「全て真実なんですよ。だから漣もムカついて仕方がなかったんです」

347 : ◆I4lwDj9Dk4S2 - 2019/03/11 21:30:16.23 zDKwkRwm0 144/363

潜水新棲姫「ワタシ達が普段見ている優しい龍驤は演じていたのか?」

「それは違うと思いますよ。人も艦娘も変わりますからね」

「でも二股をしてたり遊んでいた事実は未だに伏せたままです。根本的な所は変わってないんじゃないんですかねぇ」

潜水新棲姫「だが龍驤は提督に打ち明けたじゃないか」

「……人と艦娘は変わるんですよ」

潜水新棲姫「……」

348 : ◆I4lwDj9Dk4S2 - 2019/03/11 21:35:26.87 zDKwkRwm0 145/363

朝霜「おい……」

「言っときますけど今話したことは全て事実です。嘘偽りは100パーセントありません」

朝霜「……」

「この世に聖人君子なんて居ないんですよ。龍驤さんは自分が捨てられたくないからああなったんです」

「きっとご主人様はそんな龍驤さんでも愛すると言います。すると龍驤さんの精神状態は安定します」

「自分は捨てられないと分かった龍驤さんはまた昔の癖が出てきて…」

朝霜「テメェ!!」

「冗談ですよ冗談」

潜水新棲姫「漣……」

「お二人はそこで反省してて下さいね。漣はご主人様とビッチの様子を見てきますので~」ガチャ

潜水新棲姫「漣…お前は………」

下1~3高コンマ この後の展開やその他起こったことなどを

350 : 以下、名... - 2019/03/11 21:38:38.96 /6UNSvgFo 146/363

ろーちゃん辺りから連絡あって様子見に来た58と漣鉢合わせ

358 : ◆I4lwDj9Dk4S2 - 2019/03/11 21:50:45.87 zDKwkRwm0 147/363

ーー

「…あ」

伊58「ノータリンはここに居るんでちね」

「そうですね…」

伊58「それと龍驤さんもここに居る…はぁ……」

伊58「今度は何が原因でちか?また喧嘩でもしたんでちか?」

「何も……聞いてないんですか?」

伊58「ろーから呼ばれたから来たんでち。今日のランチ営業をサボって来たんでちよ?」

「…知らなかった……?」

359 : ◆I4lwDj9Dk4S2 - 2019/03/11 21:53:27.49 zDKwkRwm0 148/363

「漣は潜水艦の方たちが知っていたかどうかは知りません…」ぶつぶつ

伊58「なにをぶつぶつ言ってるんでち?」

「伊58さん、龍驤さんに関する事は知らないんですね?」

伊58「何がでち?」

「その……」

伊58「いいからさっさと言えでち」

「龍驤さんが二股をしていて…男遊びをしまくってたことは……」

伊58「安価」

下1~3高コンマ 伊58の台詞やその他行動などを

360 : 以下、名... - 2019/03/11 21:54:58.46 chDvNXJ/0 149/363

あー……提督が前にべろんべろんになってブツブツ言ってたやつでちね

364 : ◆I4lwDj9Dk4S2 - 2019/03/11 22:03:31.82 zDKwkRwm0 150/363

伊58「あー……提督が前にべろんべろんになってブツブツ言ってたやつでちね」

「知ってたんですか……」

伊58「二股は知ってたけど遊びまくってたのは知らなかったでち」

「なら全てをお話しします。覚悟はよろしいですか?」

伊58「予想はできるけど…一応聞いとくでち」

366 : ◆I4lwDj9Dk4S2 - 2019/03/11 22:08:39.96 zDKwkRwm0 151/363

ーー

「どうでしたか?」

伊58「予想より酷かったでちね…」

「漣がこの鎮守府を見捨てた理由が分かってくれますか?」

伊58「それは別もんでち。お前の事は許してないでちよ」

「……」

伊58「それより龍驤さんはなんで今頃そんな話をし出したんでち?」

「ガングートさんの子どもが原因かと……」

伊58「あぁ…それが引き金で間違いないでちね」

367 : ◆I4lwDj9Dk4S2 - 2019/03/11 22:10:08.43 zDKwkRwm0 152/363

「…どうするんですか?」

伊58「お前も考えは一緒でち」

「……」

伊58「その前に…ノータリンと龍驤さんの様子を確認しとくでち」

「漣も行きます」

伊58「早く行くでちよ」

下1~3高コンマ 提督や龍驤の様子や状況などを

369 : 以下、名... - 2019/03/11 22:11:13.71 tdTan0p9O 153/363

提督が俺は龍驤を捨てたりしない、ここの仲間は誰も龍驤を見捨てたりしないと話しかけ、抱きしめて落ち着かせてる

371 : ◆I4lwDj9Dk4S2 - 2019/03/11 22:20:28.07 zDKwkRwm0 154/363

ーー

提督「俺は龍驤を捨てたりしない、ここの仲間は誰も龍驤を見捨てたりしないんだ」ギュッ

龍驤「でも……」

提督「大丈夫だ。龍驤……」

伊58「なんとか落ち着かせてたみたいでちね」

「流石はご主人様です」

提督「伊58…来てくれたのか……」

伊58「ろーに呼び出されたんでちよ。鎮守府が大変なことになるって」

龍驤「ごめんな…迷惑かけて……」

伊58「ほんとにいい迷惑でち」

372 : ◆I4lwDj9Dk4S2 - 2019/03/11 22:22:57.96 zDKwkRwm0 155/363

龍驤「ウチ……どないしたらええん…?」

龍驤「司令官に…全部知られて……皆んなにも…」

提督「だから大丈夫だ。龍驤が見捨てられることなんて無い」

龍驤「でも……」

伊58「龍驤さんの不安を消し去る方法はあるでちよ」

「かなりのリスクは伴いますがね」

龍驤「何かあるん……?教え……なんでもする…」

伊58「その言葉に嘘は無いでちね?」

龍驤「無い……だから…」

「ご主人様も覚悟をしておいて下さい」

提督「何をするつもりなんだ……?」

373 : ◆I4lwDj9Dk4S2 - 2019/03/11 22:26:20.35 zDKwkRwm0 156/363

ーー

龍驤「今日は皆んな…集まってくれて…ありがとうな……」

龍驤「ほんまやったらまだ…ベッドの上におらなあかんのやけど…無理言うて……皆んなの前におらせてもらってんねん…」

龍驤「一部の子は…何があったか知ってるみたいやけど……その話をしたいんや無い…」

龍驤「ウチに……謝らせて下さい…」

龍驤「皆んなの前で……自分の言葉で…謝ります……」

龍驤「ウチは……最低なんだ女でした………」

374 : ◆I4lwDj9Dk4S2 - 2019/03/11 22:30:20.71 zDKwkRwm0 157/363

龍驤「ウチがここに来て司令官と付き合ってた時……他に男の人が居ました……二股と…いうやつです…」

龍驤「しかも…それとは別に……遊びの男も…数えられへんくらい……」

龍驤「ウチは…司令官の事は……金ヅルくらいにしか思ってませんでした……好きでもなんでも無かったんです……」

龍驤「ほんで……この怪我…やけど……」

龍驤「これは…ウチの自業自得なんです………」

龍驤「あの子は…もっと早くに助けられたんです………」

龍驤「点数稼ごうと思って……ギリギリで助けようとした結果…こうなりました………」

龍驤「この怪我は…ウチのせいなんです……」

375 : ◆I4lwDj9Dk4S2 - 2019/03/11 22:34:08.46 zDKwkRwm0 158/363

龍驤「ウチはアホやから…艤装展開せな怪我が治るのも知りませんでした……」

龍驤「全部…ウチだけが悪いんです……」

龍驤「申し訳…ありません……」ガチャガチャ

提督「義肢を……外して…」

龍驤「満足に…土下座もできない体になってしまいましたが……どうか許して下さい……」ベチャッ

龍驤「ウチを見捨てやんといて下さい……お願いします……」

龍驤「許してくれとは言いません……せめて…ここにおらせて下さい………」

下1~3高コンマ 誰かの反応などを

380 : 以下、名... - 2019/03/11 22:38:50.75 chDvNXJ/0 159/363

頭抱えたり部屋出て行ったり怒ってたり慰めに来てたり反応さまざま

イッチのチョイスの艦娘で
これからどうなるかは龍驤の意思と行動次第だと思う

383 : ◆I4lwDj9Dk4S2 - 2019/03/11 22:44:37.58 zDKwkRwm0 160/363

龍田「ぃぎっ…!!」

天龍「龍田!」

千歳「すぐにベッドに!!」

黒潮「どいつもこいつも……!!」バタンッ!!

北上「やっぱり黒潮は怒るよねぇ……」

「は、ひ、ひ…はひっ、ひ、ひぃ…」

ヴェールヌイ「電が過呼吸を起こしている……急いで運んであげよう」

「龍驤さんが…」

ヴェールヌイ「先に電だよ。あとで話し合おう」

「そうね…」

384 : ◆I4lwDj9Dk4S2 - 2019/03/11 22:47:02.80 zDKwkRwm0 161/363

ーー

雲龍「よくあんな事を皆んなの前で言えたわね」

龍驤「いつかは…言わなあかんかったから……」

雲龍「皆んなはそれぞれ違った反応よ。取り乱したり怒ったり…」

龍驤「そうやろうなぁ…」

提督「雲龍はどう思った?」

雲龍「ショックだったわ」

龍驤「うん…ごめんな……」

雲龍「でもこれからどうなるかは龍驤さんの意思と行動次第だと思うわ」

龍驤「ウチの……」

385 : ◆I4lwDj9Dk4S2 - 2019/03/11 22:49:46.45 zDKwkRwm0 162/363

雲龍「許されたいと思うならそれ相応の行動をしなさい。置いて欲しいと願うならただ謝るだけではダメ」

龍驤「うん……」

雲龍「こんな所で寝てる暇があるなら動きなさい」

龍驤「そう…やんな……」グググッ

提督「おい、まだ龍驤は…」

雲龍「提督、ここで甘やかすと終わりよ」

提督「……」

龍驤「見ててな司令官…ウチ…頑張るわな……」

下1~3高コンマ この後の展開やその他起こったことなどを

387 : 以下、名... - 2019/03/11 22:51:22.90 xuBnB9p00 163/363

皆の龍驤への対応が変化したが、提督のために出ていく艦娘は一人もいなくなった

390 : ◆I4lwDj9Dk4S2 - 2019/03/11 22:58:45.48 wE7LxZ6UO 164/363

ーー

「龍驤さん、動いて大丈夫なのですか?」

龍驤「うん…大丈夫やで……」

ヴェールヌイ「無理して動いているように見せて点数を稼いでいるのかい?」

「……」

龍驤「そう思ってくれてええよ…動けるんやったら動かなあかんでなって…」

「それで倒れたら今度こそ終わりよ?」

龍驤「大丈夫や…うん……」

391 : ◆I4lwDj9Dk4S2 - 2019/03/11 23:00:29.24 wE7LxZ6UO 165/363

ーー

龍驤「あ…」

黒潮「漣もクズや思っとったけどお前も大概やな」

龍驤「うん…その通りや……」

黒潮「お前の命令には二度と従わん。文句あるか?」

龍驤「無いよ…ごめんな……」

黒潮「謝って済む問題ちゃうぞカス」

龍驤「……うん」

392 : ◆I4lwDj9Dk4S2 - 2019/03/11 23:04:15.97 wE7LxZ6UO 166/363

黒潮「ほんまやったらこんな鎮守府出て行っとる。でも司令はんの為に残ったるんや」

黒潮「うちの考えと同じのは何人もおるで。わかっとんか?」

龍驤「うん……全部ウチのせいやから…」

黒潮「そんな辛気臭い顔見たないわ。便所掃除でもしとけ」

龍驤「はい……わかりました…」

黒潮「あんなクソ…司令はんおらんかったら……」ぶつぶつ

龍驤「…こうなったのはウチのせいや。全部隠しとった結果こうなってしもうたんや……」

龍驤「ごめんなさい……ごめんなさい…」

下1~3高コンマ この後の展開やその他起こったことなどを

405 : 以下、名... - 2019/03/11 23:20:55.92 tdTan0p9O 167/363

朝霜が便所掃除を手伝う
龍驤さんは許されないことをやったかもしれねぇ
でも龍驤さんがやってくれたことは嘘じゃねえんだと

406 : ◆I4lwDj9Dk4S2 - 2019/03/11 23:27:41.76 zDKwkRwm0 168/363

ーー

龍驤「よい…しょ……」

朝霜「手伝うぜ龍驤さん」

龍驤「ええよ…これはウチの仕事で……」

朝霜「あたいがやりたいからやってんだよ」

龍驤「ありがとうな……」

朝霜「龍驤さんは許されないことをやったかもしれねぇ。でもやってくれたことは嘘じゃねえんだよ」

龍驤「そんなん……」

朝霜「あたいは龍驤さんの味方だぜ」

407 : ◆I4lwDj9Dk4S2 - 2019/03/11 23:29:37.67 zDKwkRwm0 169/363

多摩「朝霜もたまにはいいこと言うにゃ~」

龍驤「多摩まで…」

多摩「過去は過去。今は今にゃ」

朝霜「龍驤さんの積み上げてきたもんは変わらねぇんだ」

龍驤「こんなウチの為に…ありがとう……」

408 : ◆I4lwDj9Dk4S2 - 2019/03/11 23:33:38.35 zDKwkRwm0 170/363

朝霜「お礼を言うならあたいもだぜ。どれだけ世話になったか…」

多摩「謝るなら多摩もだにゃ。義足を隠したり…申し訳なかったにゃ」

龍驤「ありがとう……ぐすっ…」

朝霜「こんな事で泣くなって」

多摩「いつもの龍驤さんはどうしたんだにゃ」

龍驤「嬉しい…嬉しいんよぉ……こんなウチに…話しかけてくれて…」

朝霜「あたい達しか味方が居ないかもしんねぇ。命がけで守るぞ」

多摩「龍驤さんは多摩達が守るにゃ」

下1~3高コンマ この後の展開やその他起こったことなどを

411 : 以下、名... - 2019/03/11 23:36:10.83 /6UNSvgFo 171/363

おおむね葛城加入前からいる組みと後に加入組で龍驤への態度が二分される

414 : ◆I4lwDj9Dk4S2 - 2019/03/11 23:45:00.35 zDKwkRwm0 172/363

ーー

葛城「雲龍姉は龍驤さんを庇うの」

雲龍「龍驤さんにどれだけ助けられたか分からないもの」

天城「俺は無理だな。あんなのが一番上に居られるとやる気も起きない」

雲龍「誰にでも言えない過去はあるじゃない。龍驤さんはそれを公にしたのよ?」

天城「やってることは犯罪じゃねぇか」

葛城「子どもの事…証拠さえあったら龍驤さんは殺人で捕まるわ」

雲龍「貴女達本気で言ってるの?」

天城「姉貴こそ本気か?」

雲龍「……」
天城「……」

葛城「喧嘩はやめて!そんな事しても何も解決しないじゃない!」

415 : ◆I4lwDj9Dk4S2 - 2019/03/11 23:52:20.86 zDKwkRwm0 173/363

天城「俺達は龍驤の指示には従わない。遠征も行かないぞ」

雲龍「そんな事が許されると思うの?」

天城「龍驤を許せって言う方が無茶だぜ」

葛城「もう……やめて!!」

天城「いつ以来だったかまた鎮守府が二つに割れたな。龍驤を庇うかどうかだ」

天城「言っとくけどそっちが不利だぜ。俺達を騙してたんだからな」

雲龍「騙すだなんて…!」

天城「なんとでも言え。行くぞ葛城」

葛城「う…うぅ……!」

雲龍「……」

下1~3高コンマ この後の展開やその他起こったことなどを

416 : 以下、名... - 2019/03/11 23:55:33.98 chDvNXJ/0 174/363

ばらばらであっても出撃時間はやってくる

419 : ◆I4lwDj9Dk4S2 - 2019/03/12 00:05:57.40 wwRsdRXd0 175/363

ーー海上

黒潮「旗艦はうちや。文句は言わせへんで」

雲龍「私よ」

黒潮「お前は黙っとけ!クズの言うことなんか聞かれへんのや!」

雲龍「命令違反は重罪よ」

那智「なら龍驤は殺人か?」

多摩「おい」

那智「なんだやるか?すぐに手が出る辺り低俗なのご良くわかる」

皐月「もうやめてよ!今は出撃中なんだよ!」

420 : ◆I4lwDj9Dk4S2 - 2019/03/12 00:09:50.17 wwRsdRXd0 176/363

黒潮「なんや?お前も敵か」

皐月「僕達は味方だよ!」

那智「ふざけるな。あんなのと一緒にされては困る」

黒潮「うちらは勝手に動くから」ザザザッ

雲龍「このままじゃ鎮守府は……」

多摩「崩壊…してしまうにゃ……」

皐月「ダメだよ…こんな……」

下1~3高コンマ この後の展開やその他起こったことなどを

423 : 以下、名... - 2019/03/12 00:13:32.81 YboDPh6Go 177/363

連携がうまく取れず任務成功だが大破中破で帰還してしまう

425 : ◆I4lwDj9Dk4S2 - 2019/03/12 00:22:59.37 wwRsdRXd0 178/363

ーー

黒潮「あの海域で中破…」中破

那智「こちらは大破か」大破

皐月「無理も無いよ…あんな連携も無いような状況じゃ……」中破

雲龍「よく無事に帰ってこれたものね…」大破

多摩「にゃあ……」大破

黒潮「お前らに頼るくらいやったら沈んだ方がマシや」

那智「異動願いの件は考えた方が良いかもしれんな」

皐月「ダメ…ダメだよぉ…………」

ーー

426 : ◆I4lwDj9Dk4S2 - 2019/03/12 00:24:38.33 wwRsdRXd0 179/363

龍驤が足りないもの鎮守府に来た時は欠損は無かったんです。足りないもの鎮守府送りになるような状況だったということは……

コメントなどあればお願いします

446 : ◆I4lwDj9Dk4S2 - 2019/03/12 20:11:33.44 wwRsdRXd0 180/363

ーー

伊19「鎮守府が大変なことになってるの…」

伊26「龍驤さん…自分でバラしたんだね」

伊19「お墓まで持って行っても良かったの。龍驤さんはもう十分罰は受けてるの」

伊26「全員が全員そうとは思って無いんじゃないかな…だから大変なことになってるんだよ」

伊19「このままじゃまた……」

伊26「今度はもっと酷いことになるかも…」

448 : ◆I4lwDj9Dk4S2 - 2019/03/12 20:16:27.98 wwRsdRXd0 181/363

伊19「私が皆んなを説得してくるの!」

伊26「私も行く!」

伊19「それはできないの。ニムは置いていくの」

伊26「龍驤さんを追い詰めたのはニムにも責任がある。だから私が居ないと意味ないの!」

伊19「でも…まだ体調が……」

伊26「そんな事言ってられないでしょ!龍驤さんの命には変えられないよ!」

伊19「ニムの髪の毛がストレスで真っ白になって……イクは心配で…」

伊26「心配してくれてありがとう。でもこれはニムがやらないといけないの」

449 : ◆I4lwDj9Dk4S2 - 2019/03/12 20:20:19.09 wwRsdRXd0 182/363

伊26「漣ちゃんに頼まれて…龍驤さんがホテルから出てくる所とか……シてる所の写真を撮ったのは私なの」

伊19「軽く注意したいから写真を撮ってきてって…漣も悪いの。龍驤さんにトドメを刺すために使うなんて」

伊26「提督の為になると思ったのに……私のせいで……うぷっ…!」

伊19「やっぱり置いていくの。ニムはお留守番しててなの」

伊26「嫌だ!私が行かないと意味がないの!」

伊19「そんな体調じゃ…無理に決まってるの……」

450 : ◆I4lwDj9Dk4S2 - 2019/03/12 20:24:42.46 wwRsdRXd0 183/363

伊26「あの時の龍驤さんは最低だった。でも今は違うもん!」

伊26「龍驤さんにどれだけ助けられたか!龍驤さんが居たから今のニムもいるんだもん!」

伊19「…わかったの。そこまで言うなら連れて行くの」

伊26「ありがとうお姉ちゃん…」

伊19「女将さんに休みをもらってくるの。そしたら鎮守府に急いで帰るの!」

下1~3高コンマ 鎮守府の様子やその他起こったことなどを

451 : 以下、名... - 2019/03/12 20:26:07.86 JrSltKYFo 184/363

結果は芳しくない、体調も
逆に龍驤に介抱される始末

456 : ◆I4lwDj9Dk4S2 - 2019/03/12 20:40:38.26 wwRsdRXd0 185/363

ーー足りないもの鎮守府

伊26「う……ぉえ…」

伊19「ニム……」

伊26「皆んなと…話さなきゃいけないのに……う…げ……」

伊19「やっぱり……帰…」

伊26「大丈夫……一回吐けば…マシになるから……」

伊19「それは大丈夫って言わないの…」

伊26「平気だから…ね……」

伊19「……」

457 : ◆I4lwDj9Dk4S2 - 2019/03/12 20:44:47.77 wwRsdRXd0 186/363

ーー

伊26「げほっ……こほ……」

伊26「鎮守府の空気……凄く悪い…」

伊26「皆んなギスギスしてるというか……雰囲気も良くない…」

伊26「ダメだよ……折角ここまで来たのに…」

龍驤「なんやぁニム…久しぶりやなぁ…」

伊26「龍驤さん……!」

龍驤「司令官に会いに来てくれたんか…?ありがとうな…」

伊26「龍驤さんは何をしてたの…?」

龍驤「ウチは…トイレ掃除や…これくらいしか…できへんからな…」

458 : ◆I4lwDj9Dk4S2 - 2019/03/12 20:47:23.09 wwRsdRXd0 187/363

伊26「出撃は…」

龍驤「ウチはな…出撃させてもらえへんねん…皆んなを騙してたから…当然や…」

伊26「そんなことない!龍驤さんは今までずっと頑張ってきたよ!」

龍驤「もう…ええねん……全部…バレたから……」

伊26「龍驤さん!!」

龍驤「こんなウチを…庇ってくれて…ありがとうな……ニムも早く…治ったらええなぁ…」

伊26「いけない……こんなのは絶対ダメ!!」

下1~3高コンマ この後の展開やその他起こったことなどを

460 : 以下、名... - 2019/03/12 20:50:11.29 YboDPh6Go 188/363

ひたすら低頭平身で仕事をする龍驤
時間が経つにつれてチクチクしてくる周りの心

472 : ◆I4lwDj9Dk4S2 - 2019/03/12 21:08:28.51 wwRsdRXd0 189/363

ーー

龍驤「間宮さん…ウチもお皿洗うで…」

間宮「本当に大丈夫?」

龍驤「うん…ウチに手伝わせて下さい…」

間宮「そこまで言われたら断れないわね。ならお願いするわ」

天城「……」

473 : ◆I4lwDj9Dk4S2 - 2019/03/12 21:12:50.67 wwRsdRXd0 190/363

ーー

憲兵「鎮守府の掃除だと?」

龍驤「はい……中庭だけでも掃除させてもらいたいです…」

憲兵「俺は構わないが本当に一人でやるのか?」

龍驤「これくらいしか…手伝えれへんから…」

憲兵「ならやってもらおうか。俺は手伝えないからな?」

龍驤「大丈夫です…一人でやります……」

那智「……」

474 : ◆I4lwDj9Dk4S2 - 2019/03/12 21:16:50.05 wwRsdRXd0 191/363

ーー

那智「貴様も見たか?」

天城「あぁ……あれだけウロチョロされたらな」

那智「たかが数日で放り出すと思っていたが、もう何日になる?」

天城「飽きもせずにトイレ掃除や食堂の掃除…鎮守府の中と外もか」

那智「見せつけているのかとも思ったが、誰も居なくてもやってるようだな」

天城「あれだけ綺麗になってたら嫌でも分かる」

那智「なぁ……」

天城「チッ…………なんなんだよ龍驤は…」

475 : ◆I4lwDj9Dk4S2 - 2019/03/12 21:22:04.02 wwRsdRXd0 192/363

那智「人も艦娘も簡単に変われるものでは無い。所詮は上辺だけだ」

天城「俺もそう思ってたんだけどな…」

那智「私達のやっている事こそが最低な事じゃないのか?」

天城「……」

那智「私は龍驤の事は全て知っているわけでは無い。だがあの話を聞いて龍驤の味方がいるんだ」

那智「龍驤に助けられた艦娘がいるというのも事実……」

天城「…黒潮の所に行ってみるぞ。アイツなら何かあるかもしれねぇ」

那智「そうだな…」

下1~3高コンマ 黒潮の様子や状況などを

477 : 以下、名... - 2019/03/12 21:24:30.41 7i7MltkRO 193/363

とにかくイライラがおさまらない黒潮
龍驤への怒りだけではないのも薄々分かっている

481 : ◆I4lwDj9Dk4S2 - 2019/03/12 21:32:26.61 wwRsdRXd0 194/363

ーー

那智「黒潮」

黒潮「なんや!!」

天城「えらく機嫌が悪いな…」

黒潮「誰かさんのせいでイライラしっぱなしやからなぁ!!」

那智「そうだ、その事なんだが…」

黒潮「アイツの事は考えたくも無い!話に出すな!」

天城「相当だな…」

482 : ◆I4lwDj9Dk4S2 - 2019/03/12 21:38:18.74 wwRsdRXd0 195/363

那智「なら貴様は龍驤を許さないということだな」

黒潮「だから話するな言うとるやろ!」

天城「なら一人でやってろ」

黒潮「あぁ!?」

那智「貴様の味方はもう居ないということだ」

黒潮「お前らも……クズの仲間入りか

483 : ◆I4lwDj9Dk4S2 - 2019/03/12 21:45:29.32 wwRsdRXd0 196/363

那智「クズで結構だ」

天城「どっちの方がクズなんだろうな」スタスタ

黒潮「……あぁぁぁ!!」

黒潮「わかっとんねん!このイライラは龍驤はんだけやない!」

黒潮「でも……うちはぁ!!」

黒潮「クソがぁ……あぁあああ!!」

下1~3高コンマ この後の展開やその他起こったことなどを

485 : 以下、名... - 2019/03/12 21:47:38.41 M9t0Ptli0 197/363

とはいえ龍驤や龍驤を許す空気を認めたくない者も黒潮以外にまだ多く残る
ギスギスは解消されない

501 : ◆I4lwDj9Dk4S2 - 2019/03/12 22:07:54.86 wwRsdRXd0 198/363

ーー

「イライラしてるのは高血圧もあるわね。ちゃんと薬飲んでるの?」

黒潮「うるさいねん…」

「呆れた、死んでも知らないわよ?」

黒潮「何を…」

「高血圧を舐めると死ぬわよ。前に一回死んでるのにまだ分かってないなんてね」

黒潮「……」

「でも怒る気持ちも分かるわ。こんな簡単に龍驤さんを許そうだなんて甘過ぎるのよ」

502 : ◆I4lwDj9Dk4S2 - 2019/03/12 22:13:28.91 wwRsdRXd0 199/363

黒潮「霞はうちの味方やもんね…」

「それは違うわよ、私は司令官にも龍驤さんにも感謝してる」

「私が許せないのは龍驤さんが子どもを見殺しにしたこと。とりあえず龍驤さんにイライラしてる黒潮とは違うわ」

黒潮「……」

「私は私で龍驤さんと話し合うから。黒潮もそうしたら?」

黒潮「うるさい…」

「あっそ。私は警告したわよ」

黒潮「……薬もらっていくで」

「その薬は食前よ、注意しなさい」

黒潮「……」ガチャ

503 : ◆I4lwDj9Dk4S2 - 2019/03/12 22:15:19.72 wwRsdRXd0 200/363

「さて…出てきていいわよ龍驤さん」

龍驤「霞……」ゴソッ

「今の話に嘘は無いわ。龍驤さんは簡単に許せないのよ」

龍驤「うん……ウチは…許されへんことを……」

「そういうのはいいから。とにかくそこに座って」

龍驤「はい……」

「時間はたっぷりあるんだからゆっくり話し合いましょう」

下1~3高コンマ この後の展開やその他起こったことなどを

504 : 以下、名... - 2019/03/12 22:18:26.88 u97GvlG5o 201/363

霞「貴女は一生背負って生きなさい、あの島風の所の提督のように。壊れて逃げようだなんて思わないことね」

508 : ◆I4lwDj9Dk4S2 - 2019/03/12 22:37:53.02 wwRsdRXd0 202/363

「貴女は一生背負って生きなさい、壊れて逃げようだなんて思わないことね」

龍驤「はい……」

「ちょうどいい見本がいるわね。島風提督が朝潮のことを一生背負うって言ってたらしいじゃない」

龍驤「参考に…します……」

「もう一度言うけど壊れてしまうのは逃げよ。龍驤さんが一番わかってるわね?」

龍驤「その通りです……」

「理解してるならいいのよ」

509 : ◆I4lwDj9Dk4S2 - 2019/03/12 22:43:22.36 wwRsdRXd0 203/363

「言いたいことは全部言ったわ。もう終わりよ」

龍驤「うん……」

「龍驤さんが壊れちゃったら意味が無いのよ。だからこれは仕方がなくよ」スルッ

龍驤「霞……ママぁ…」

「仕方ないわね。ほら来なさい」

龍驤「ママ……霞ママ…」

「よしよし、今日もよく頑張ったわね」

511 : ◆I4lwDj9Dk4S2 - 2019/03/12 22:50:19.26 wwRsdRXd0 204/363

龍驤「霞ママのおっぱい…美味しい……」チュパチュパ

(今の龍驤さんが司令官と一緒に寝れるはずが無いの。だからこうやって誰かがガス抜きをしてあげないといけない)

龍驤「んぐ……ぅぅん…」

(こうやって駆逐艦に甘えるのも過去の事が影響してるのかしら…)

龍驤「ママ…ウチのこと撫でて…」

「よしよし」

龍驤「んぅ……んん…」

下1~3高コンマ この後の展開やその他起こったことなどを

514 : 以下、名... - 2019/03/12 22:54:03.62 JrSltKYFo 205/363

黒潮の部屋
不知火「貴女だけ異常に痴情の縺れに拒絶反応を示しています。詳しく教えて下さい、過去に何かあったのか」
黒潮「うるさい!!艦娘でもないくせに……(言って、しまったとなる)」

521 : ◆I4lwDj9Dk4S2 - 2019/03/12 23:05:45.48 wwRsdRXd0 206/363

ーー黒潮の部屋

不知火「とうとう貴女だけになりましたね」

黒潮「何がや」

不知火「龍驤さんにキツくあたっているのは黒潮だけなんですよ」

黒潮「知るかボケ」

不知火「明日からでも龍驤さんは療養してもらうことになりました。精神が安定次第出撃してもらうそうです」

黒潮「どいつもこいつも…甘過ぎんねん…」

不知火「教えて下さい。貴女だけ異常に痴情の縺れに拒絶反応を示しています。過去に何かあったんですか?」

黒潮「なんでお前に言わなあかんねん」

523 : ◆I4lwDj9Dk4S2 - 2019/03/12 23:09:22.39 wwRsdRXd0 207/363

不知火「黒潮だから聞きたいんです」

黒潮「うるさい!!お前は艦娘でもないくせに…………!」

不知火「……」

黒潮「……今のは…」

不知火「事実ですから不知火は怒ったりしません。それより怒っている理由を教えて下さい」

黒潮「……異常に痴情の縺れに怒っとんのと違う。色んなもんに怒っとるんや」

黒潮「漣のこともまだ完全に許せてないのに…龍驤はんまであんなクズやったとは思わんかった!!」

524 : ◆I4lwDj9Dk4S2 - 2019/03/12 23:14:07.70 wwRsdRXd0 208/363

黒潮「よりによって龍驤はんが浮気や!前の鎮守府で提督が浮気してるのをうちは知ってる。された方はどれだけ苦しんだか!」

黒潮「それだけや無い…!子どもを見殺しにした!?」

黒潮「もう……!!あぁぁぁぁぁぁ!!腹立つ!!死ね!全員消えろ!!」

不知火「黒潮…貴女は……」

黒潮「くそが……クソクソクソ…!」

不知火「…千歳さんのお世話になった方がいいかもしれませんね」

下1~3高コンマ この後の展開やその他起こったことなどを

527 : 以下、名... - 2019/03/12 23:16:43.74 naRX0RNeO 209/363

不知火
黒潮の激昂に解体された綾波が重なり気を落とす
でも今度こそ何があっても絶対に見捨てないと内心誓う

531 : ◆I4lwDj9Dk4S2 - 2019/03/12 23:28:15.64 wwRsdRXd0 210/363

ーー医務室

不知火「黒潮はどうでしたか?」

千歳「薬を飲んで様子見ね。まだ治療どうこうって言うには少し早いわ」

不知火「そうですか…」

千歳「薬を飲むだけでも随分と違うのよ?よく連れてきてくれたわね」

不知火「様子がおかしかったのが気になっていたんです。情緒が不安定というか…」

千歳「良い判断だったと思うわ」

532 : ◆I4lwDj9Dk4S2 - 2019/03/12 23:33:34.25 wwRsdRXd0 211/363

不知火「それでは不知火はこれで…」

千歳「不知火、そこに座って」

不知火「はい…?」

千歳「カウンセリングが必要なのは貴女よ」

不知火「不知火が……?」

千歳「色々あったのは知ってるわ。話しをするだけでも楽になるわよ?」

不知火「……確かに色々とありました。黒潮の情緒不安定もそうですし、綾波が解体されたり…」

千歳「ええ、そうね」

不知火「不知火は見捨てることはしたく無くて…」

千歳「良いことだと思うわよ」

不知火「それから……」

533 : ◆I4lwDj9Dk4S2 - 2019/03/12 23:38:47.93 wwRsdRXd0 212/363

ーー

千歳「どう?吐き出して少しは楽になった?」

不知火「はい…」

千歳「不知火にも薬を渡しておくわね」スッ

不知火「これは…黒潮のとは違う…」

千歳「不知火には病名が付くの。PTSDね」

不知火「不知火が……」

千歳「でもまだ軽いから大丈夫、出撃も問題無いわ。でもこうやってカウンセリングは受けてちょうだいね?」

不知火「わかりました……」

下1~3高コンマ この後の展開やその他起こったことなどを

534 : 以下、名... - 2019/03/12 23:39:43.75 lV3hGPIDO 213/363

改めて龍驤から当時の状況を聞き疑問に思う霞
龍驤さんはそこまでドジじゃない、理由はともかくとして助けられると判断したからこそ線路に飛び込んだ、何か違和感を感じると

538 : ◆I4lwDj9Dk4S2 - 2019/03/12 23:50:54.86 wwRsdRXd0 214/363

ーー

龍驤「ん…んんぅ……」

(龍驤さんが私に甘えながらあの時の事をポツポツと喋り出した)

(その話を聞いてると疑問に思うことがあったの)

(理由はともかくとして助けられると判断したからこそ線路に飛び込んだ。でも子どもが龍驤さんを避けるように電車に飛び込んで行った)

(龍驤さんを避けた?いや……逃げたって表現が正しいんじゃないの?)

(そもそも一番の謎はその子の親よ)

(司令官も龍驤さんも当時の記憶が曖昧。漣は逃げて行ったから全てを知らない)

(書類を見る限りあの子の両親は異議申し立ても何もしてない)

(大本営に都合が良過ぎるのよ……)

539 : ◆I4lwDj9Dk4S2 - 2019/03/12 23:56:03.96 wwRsdRXd0 215/363

(子どもが電車に轢かれてミンチになったから葬式も火葬も無い?死体を確認されたくなかったからじゃないの?)

(……この違和感はなに)

龍驤「ん……」

(せめてその子のお墓が特定できればいいんだけど…)

(そういう情報は何も出なかった。だから龍驤さんもお墓参りに行けてないのよ)

(せてめ何か分かれば……)

下1~3高コンマ この後の展開やその他起こったことなどを

541 : 以下、名... - 2019/03/12 23:57:47.89 JrSltKYFo 216/363

自分の気持ちを整理しようとする葛城

546 : ◆I4lwDj9Dk4S2 - 2019/03/13 00:07:24.27 Sa2f1uSG0 217/363

ーーBAR海底

葛城「龍驤さんは私の憧れだった。いつか龍驤さんを超えるんだって頑張ってた」

葛城「でも…憧れた龍驤さんがあんな……だったなんて…」

葛城「私…これからどうすればいいんだろ……」

伊58「やりたいようにやれば良いんでちよ」

葛城「やりたいように…」

伊58「龍驤さんみたいになりたくないなら朝走るのも止めたらいいんでち」

葛城「それは……」

伊58「葛城が言ってるのはそういうことでちよ」

548 : ◆I4lwDj9Dk4S2 - 2019/03/13 00:15:16.19 Sa2f1uSG0 218/363

伊58「龍驤さんの過去が受け入れられないから全部やめたらいいんでち」

葛城「私はそこまで言ってないわよ…」

伊58「言ってるんでちよ。お前の目は節穴でちか?」

伊58「ゴーヤは龍驤さんが今までどんな事をしてきたか、ずっと見てきたんでち」

伊58「過去の事と龍驤さんのしてきた事は別ものでち」

葛城「……」

伊58「葛城もそれが分かるようになったら一人前でちね」

葛城「私…まだまだなんだなぁ……」

ーー

549 : ◆I4lwDj9Dk4S2 - 2019/03/13 00:15:49.92 Sa2f1uSG0 219/363

一つ、確信に迫れました

コメントなどあればお願いします

記事をツイートする 記事をはてブする