1 : ◆L1dx14VEQM - 2013/09/29 13:04:33.35 YxLp4L6Q0 1/19この話は
P「渋谷凛!?」
https://ayamevip.com/archives/56120111.html
の続編となります。
~事務所~
P「あの…… 事務所に来た瞬間にいきなり?」
律子「四の五の言わずに! ここに来て正座っ!」
P「訳が分からないよ…… 」セイザー
律子「なんで私が怒ってるか判りますか?」
P「皆目見当がつきません……こんなに怒ってる律子を見るのも珍しいし」
律子「それだけの事をやったんです! 自覚が無いんですか?」
P「仕事はいつも通りやってるし報告、連絡、相談のホウレンソウも完璧、みんなの仕事も頑張って取って来てる。逆に怒られる要素が無いと言っても過言ではない……と思うんですけど?」
律子「確かに。事務所での仕事ぶりは非の打ち所がないです。でも、事務所の外ではどうですか?」
P「それより…… 足が痛いんだけど……LANケーブルを保護してる管が正座してる膝から足首にかけてゴリゴリして…… 」
律子「だ か ら! そこで正座させてるんです! 」
P(小鳥さんが来たら正座から解放されるかな~)入り口チラッ
律子「入り口を見ても小鳥さんは社長と仕事で今日は事務所に来ませんよ」
P「べ、別にそんな事はカンガエテマセンョ…… 」
P「大体、事務所外の事ならプライベートって事だろ? 特に問題を起こした記憶も無いし、個人の時間は自由! じゃないでしょうか……ね?」
律子「はぁ…… 判って無いようなので質問の仕方を変えます。昨日は事務所を出てから何処に行っていましたか?」
P「え~っと…… CGプロの後輩プロデューサーと居酒屋に行きました……えっ!? 律子が何で知ってるの!?」
律子「駅前の大手CDショップでイベントがあってあの店に入ったんです。あの辺りで個室があるのはあそこぐらいですから」
P「声をかけてくれたら良かったのに」
律子「ちょうど、入れ違いで帰るところだったんです。お店に頼んでたタクシーが来て3人が帰った後に軽く仕事のファイルをまとめてたら隣の個室にプロデューサーが入って来て……で、帰る前に一言、挨拶でもしようかと思ったら女の子の声が聞こえてきたんです!」
P「あー、え~…… うん。お、女の子居たから」
律子「はい! さっきはなんて言いましたか?」
P「居酒屋に行きました、と…… 」
律子「ついさっき自分で言った事ですよー? 覚えてないんですかー? 正確に! はい!」
P「し、CGプロの後輩プロデューサーと居酒屋に行きました、です…… 」
律子「はい、よろしい。何かおかしくないですかねぇ? それだけ聞くと後輩と男2人で居酒屋に行ったようにしか聞こえませんけど実際、そこには女の子が居た。私に嘘をついて騙そうとした、と。そう捉えていいですか?」
P「ちゃうねんて! 誤解やねん! ちゃんと話を聞ぃてぇな。なーんも理由を聞かんで一方的に攻めるんは殺生やでぇ。堪忍してぇな」
律子「そんな妙にイントネーションがばっちりの大阪弁を出しても誤魔化されません!」
P「京都弁なんだな、これが」
律子「どうでもいいですから! 第一、どこで京都弁なんて覚えたんですか!?」
P「昔、双六で京都中を回るロケをした時に覚えました」
律子「もうっ! 今はそんな事を聞いてるんじゃなくて!」
P「律子が聞いたのにっ!?」
律子「ソコはどうでもいいですっ! 問題はプロデューサーが素性のわからない女性と一緒に居た事が問題なんです!」
P「あー、そこか。別にしぶりんは素性がわからな 「言い訳はいいですっ! 大体なんですか! 765プロのみんなの事もあだ名で呼ばないのに昨日の女の子はしぶりんって! 隣の部屋だったんで聞きたくなくても会話の内容は聞こえてくるんです! 全部は聞こえなかったですけど……ずいぶんと仲が良さそうでしたねっ!」
P「だから…… 」
律子「うるさいうるさいうるさーい! せっかくプロデューサーになって仕事もこなせるようになってきて! やっと…… やっと、貴方の隣に立てるようになったと思ったのに……」 ジワッ
P「律子?」
律子「気付いた時には……そこにはもう誰かが居て…… 私の居場所なんか無かったなんて…… 」グスッ
P「律子っ!」ダッ
律子「誰が…… グスッ立ち上がっていいって…… ヒック言いましたか? 誰が……ヒック優しくしてくれなんて…… 言いましたか?」
P「律子、冷静になって聞いてくれるか…… 」
律子「もう、放っておいてくださいっ!」ジタバタ
P「ちょっ、律子! 暴れるなって!」ギュッ
律子「こんな時に抱きしめるなんてズルいです…… 」
P「落ち着いて聞いてくれ。多分、律子は勘違いしてる。しぶりんの名前は渋谷凛と言ってCGプロ所属のアイドルだ。律子も名前ぐらいは聞いた事があるだろ?」
律子「ほぇ? …… え!? えーーっっ!!」ガッ
P「痛ってぇー! 密着状態からの掌底アッパーはヒドいぞ……あと、ジリジリと間合いをはかるなよ……というか、律子さんや……お顔がすっごく真っ赤なんだけど大丈夫なの?」
律子「き、近距離中パンチキャンセルからの昇竜拳じゃないだけマシです! そ、それより、 なんで居酒屋にあんな売れっ子アイドルと一緒に居たんですか! その辺りをちゃんと説明してください!」
P「その、なんだ…… 簡単に言えば、モバPが俺と呑みに行くと聞いてついて来たみたい。居酒屋に行くって決まってたんだけどなぁ?」
律子「そ、それは…… プロデューサーさんの事が好き、とか?」チラッ
P「…… 」
律子「はいはい、判ってます。冗談ですよ。アイドルとプロデューサーの恋愛は禁止、でしょ?」
P「アイツって意外とモテるんだなぁ。まぁ、俺なんかは恋愛とは無縁だけどな」ハハッ
律子「…… 判ってないなぁ…… 私がアイドルを辞めてプロデューサーになったのも…… 」
P「なんか言った?」
律子「わー! わー! わー! べ、別になんでもないです! (思ってる事が無意識に声に出ちゃった…… )」アセアセ
律子「プロデューサーと『アイドル』の恋愛は禁止なんですよね。
まぁ、渋谷さんの場合は近所のお兄ちゃん的に懐いてるのかもしれないですけど」
P「思春期真っ只中で青春だな~」
律子「そ れ に し て も! 凄~く仲良くお話して盛り上がってましたねぇ」ジトー
P「いや…… あれは……思い返すと悪ノリし過ぎたと反省してる。凄く純粋で打てば響くような反応が面白くて。ついついやり過ぎてしまった」
律子「違う事務所なんですから気を付けてくださいよ」
P「わかったわかった。で、誤解が解けたから良いんだけど。でもなんであんなに怒ってたんだ?」
律子「えっ?」
P「今回の件で他の事務所のアイドルと居酒屋に居た件について怒られるならまだ判る。けど、最初は律子も女の子が誰だか知らなかった訳だし」
律子「そ、それは…… その……えーっと…… 」アセアセ
P「それに一般の女の子だった場合は色んな可能性が無数にあるけど俺が律子に怒られる要因ってほぼ無くないか?」
律子「でも、あの…… 」
P「なんてな。理由は大体判ってるよ」アタマナデナデ
律子「…… ///(ヤキモチを焼いたのがバレた!?)」
P「う~ん…… でも、個室なのに声が漏れるんだったらあそこはもう使えないなぁ。律子、今日の夜は空いてるか?」
律子「はぇ? あ、あ、空いてまひゅ! か、噛んだ…… 」
P「空いてまひゅか。そーかそーか」
律子「もぉー!///」
P「律子が噛むのも珍しいな、ハハハッ。とりあえず仕事が終わったら新しい店を探しに行こうか。あと、重要な話もあるから」
律子「は、はい! (なんかプロデューサーの目つきが変わった?)」
P「じゃあ今日もいつも通り頑張るか!」
律子(他の女の子と居酒屋に行ったことで私がヤキモチを焼いている事がプロデューサーにバレた。そしてプロデューサーがその理由を大体判っている…… )
P「律子?」
律子(その流れから2人きりの個室で重要な話……もしかして、こ、ここここ告白!? )
P「おーい、律子~」
律子(P「他の女の子と呑みに行っただけで律子がヤキモチであんなに怒るとはなぁ。こんなに俺の事を想ってくれていたなんて全然気付かなかったよ。こんなに鈍い俺だけど付き合ってくれないか?」とかになったり…… なんてね! なんてね!///)
P「お~い、 帰って来いよ~」
律子「あ、え? さ、3人を迎えに行ってそのまま収録に行ってきますっっ!!」パタパタパタパタ
バタン
P「?」
~業務時間 終了後~
P「仕事も全部片付けたし新規開拓に行くか」
律子(やっと! やっと終わった! 正直、全くと言っていいほど仕事が手につかなかった……あずささんと亜美には心配されて、伊織に怒られて…… 今日一日散々だったわ…… )
P「おーい、律子?」
ガチャっ
小鳥「お疲れ様でーす」
P「あれっ? 小鳥さん、今日はお休みでしたよね?」
小鳥「はい、そうだったんですけど社長との訪問先で色々な荷物が増えてしまったので事務所に置いてから帰ろうと思って」
P「この後は暇ですか?」
小鳥「まっすぐ家に帰るだけですねー。待ってる人なんて居ませんから……ウフフフフフ 」
P「じゃあ、律子と個室がある居酒屋を探しに行くんで一緒に行きませんか?」
ガツンっ!!!
小鳥「だ、大丈夫ですか!? 律子さん、デスクにおでこをぶつけたみたいですけど凄い音でしたよ?」
P「大丈夫か!?」
律子(なんで!?…… 個室で二人っきりで大事な話があるんじゃないの?)
律子「痛たたた…… だ、大丈夫です」
P「大事な話だから小鳥さんにも聞いて欲しかったし、ちょうど良かったよ」
律子(お付き合いが始まればちゃんとみんなにも伝えるはずだから…… 小鳥さんには先に言うの?)
小鳥「いきなりでよく分かりませんけど大事な話ならお酒が入る前に議題だけでも決めておいた方がよくありませんか?」
P「確かに。今後の律子の未来にも関わるとても大事な事ですからね。律子…… 今、言っても良いか?」
律子「…… (ぎ、議題?)は、はい!! お願いします!」ドキドキドキドキ
P「では。CGプロ所属アイドルニュージェネレーションの渋谷凛、島村卯月、本田未央。及び、トライアドプリムスの渋谷凛・神谷奈緒・北条加蓮の各トリオについて。765プロはどういったアプローチで対抗して行くか、だ」
ガッシャーン!
小鳥「律子さんが椅子から転げ落ちましたよ! プロデューサーさん!」
P「怪我とかしてないk「全然大丈夫です!」
P「うぉっ!? 起き上がり早っ!」
律子「詳しく説明してもらいましょうか?」
P「なんか怒ってる?」
律子「怒ってませんから説明を」
P「昨日、家に帰ってからCGプロと765プロの絡んだ企画を考えてたんだけど渋谷凛が出るなら向こうの事務所はユニットで推して来るだろうと思ってな。そう考えたら765プロとしても竜宮小町で対抗した方が良いだろ?」
小鳥「CGプロには他にも142cmトリオとか、にゃんにゃんにゃんとか話題になってますね」
P「竜宮小町の案件なら律子に話を通さないと、と思って」
律子「じゃ、じゃあ…… さっき言ってた大体判ってるっていうのは…… 」
P「あぁ、それな。今日みたいに仕事が終わってから3人でご飯とかに行く回数が減ったのに他の人とは居酒屋に行ってたから怒ってるのかと思った。あんなに怒るとは思わなかったけど」
律子「」
小鳥(律子さんの目のハイライトが消えたピヨ)
小鳥「そ、それじゃあ議題も決まった事ですし」
P「行きますか~」
律子(結局、プロデューサーはプロデューサーだったという訳ね…… 私が勝手に空回りしただけ……今すぐは無理でも…… いつか必ず、貴方の隣に…… )
おわり
22 : ◆L1dx14VEQM - 2013/09/29 14:20:07.26 YxLp4L6Qo 19/19以上になります。
二作目なので至らない点が多いですが
少しでも楽しんでいただけたのなら幸いです。