P「そんなに気になる体系じゃないですよ」
小鳥「お腹が摘めるようになっちゃったんです……」
P「はぁ、そうですか」
小鳥「……プロデューサーさん、少し前までダイエットしてましたよね?」
P「えぇ、友人が指導してくれたおかげで痩せられました」
小鳥「紹介して下さい!」
P「はい?」
小鳥「だってプロデューサーさん、前までお相撲さんだったのに今じゃスリム体系じゃないですか!」
小鳥「そんなに変わるのなら私もやりたいです!」
P「別に良いですけど、かなりキツイですよ?」
小鳥「全ては痩せるため! 覚悟の上です!」
P「分かりました。来週くらいに来てもらうように頼んでみましょう」
小鳥「お願いします!」
――
元スレ
P「ダイエットですか?」 小鳥「はい……」
http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1348189910/
『OH ! P! It is a long time!』
P「ハハッ! Thank you for coming!」
小鳥「えっと……」
『Hi! How do you do?』
小鳥「え、あの!?」
小鳥「プロデューサーさん! このマッチョでタトゥーをされてる方は誰ですか!?」
P「友人のオズマン・ヘルナンデスです」
オズマン「なんだよ、ノリの悪いネエチャンだな」
小鳥「日本語で喋った!?」
P「俺のダイエットに付き合ってもらう代わりに教えたんですよ」
オズマン「それで? このネエチャンを劇的ビフォーアフターすれば良いのか?」
P「あぁ、よろしく頼む」
小鳥「よろしくお願いします……」
――
オズマン「ハッハー! オズマン式軍事ダイエットの始まりだ!」
小鳥「軍事ダイエット!?」
オズマン「俺が喋ってるだろ! 黙ってろデブ!」
小鳥「デ……」
オズマン「俺の生徒になるヤツはずべからずデブだ!」
小鳥「グッ……」
オズマン「これからの食生活は全て“魚・サラダ・水”だ!」
オズマン「これ以外は絶対にダメだと空っぽの頭の中に打ち込んどけ!」
小鳥「え~! 少しくらい……」
オズマン「口答えしてんじゃねぇ! 腕立て20回ッ!!」
小鳥「は?」
オズマン「さっさと始めろッ!!」
小鳥「は、はい!」
小鳥(いきなりハード過ぎますよプロデューサーさん!)
オズマン「アイツなら帰った! 雑念よりも身体を動かせーーッ!」
――
小鳥「……ハァ、ハァ。お、終わりました……」
オズマン「もう疲れたのかババァ! まだ始まったばかりだぞ!」
小鳥「……ババアは止めて……」
オズマン「次はランニングだ! 俺が良いというまで走り続けるんだ!」
小鳥「ヒィイ! 鬼~ッ!」
オズマン「最高の褒め言葉だ! なんたって俺はイカレてるからな!」
オズマン「分かったらさっさと走れッ!」
――
小鳥「ハァ……ヒュー……ハァ……ヒュー……ハァ……」ダッダッダッ
オズマン「この腑抜けが! まだ15㎞だぞ!」
小鳥(もう十分でしょ~~!!)
オズマン「そこ曲がれ! グラウンドの中に入るんだ!」
小鳥「ハァ……ヒュー……ハァ……ヒュー……ハァ……」ダッダッダッ
オズマン「練習中だけどおジャマしまーす!」
オズマン「グラウンド5週して終わりだ! さっさと行けーッ!」
小鳥(周りの視線がイタイ……)ダッダッダッ
オズマン「お前ら全員どけー! 醜いデブのお通りだッ!!」
小鳥「……」ダッダッダッ
オズマン「腹と胸が揺れてんだよババア! 子供たちをデブ専にしたいのか!?」
小鳥「……」ダッダッダッ
オズマン「あと一週! スピードが落ちてるぞ! 走れ走れ走れッ!!」
小鳥「……」ダッダッダッ
オズマン「良ーし。準備運動はココまでだ! 明日から本格的にいくぞ!」
小鳥「もう……、動けない……」ハァハァ
小鳥(これで準備運動……!?)
――
小鳥「――ッ!」ズキズキ
小鳥「身体中が筋肉痛だわ……」ズキズキ
小鳥「ハァ……。お仕事大丈夫かなぁ」
小鳥「あっ、そういえば有給取ったんだった……」
――コンコン。
小鳥「はーい! 今行きまーす!」
小鳥「誰ですかー?」ガチャッ
オズマン「グ~ッド、モ~~ニング♪ オズマン先生だよ~」
小鳥「 」
オズマン「いつまで寝ぼけてんだババア! 早朝のトレーニング開始だッ!」
小鳥「ちょ、ちょっと待って下さい! なんで私の家を知ってるんですか!」
オズマン「俺はイカレてるからな!」
小鳥「意味が分かりませんよ!」
オズマン「しっかし汚い部屋だな! 豚の方がよっぽどキレイだぞ!」
小鳥「あ! ちょっと勝手に入らないで下さい!」
オズマン「ん? おい! このメモはなんだ!」
小鳥「さぁ?」
オズマン「しらばっくれるな! お前が書いたんだろ!」
小鳥「ホントに知りませんよ!」
オズマン(まぁ、俺が書いたんだけどな!)
オズマン「酎ハイに惣菜にお摘みだと……」プルプル
小鳥「あ、あの……オズマンさん?」
オズマン「ふざけるな! 貴様ッ! 約束を破ったな!」
小鳥「言いがかりです! ちゃんと言われた通りに従ってますよ!」
オズマン「なら口を開け!」
小鳥「なんでですか!?」
オズマン「ホントに従ってるかは臭いで分かる! さっさと開けッ!」
小鳥「い、イヤです!」
オズマン「やっぱりウソをついてたんだな! このアバズレがッ!!」
小鳥「ち、違います!」
オズマン「なら開けるだろ!」
小鳥「ぁあ、もう! 分かりましたよ! 開ければ良いんでしょ! 開ければ!」アーン
オズマン「フンフン」クンクン
オズマン「この臭いはウソをついてる臭いだ。腕立て30回ッ!!!」
小鳥「は、はぁ~~~~ッ!!?」
オズマン「黙れッ! ウソをついたお前はコレを被りながら腕立てだ!」
小鳥「……ゴリラ?」
オズマン「さっさと被って始めろーーーッ!!」
小鳥「……はい」
――
オズマン「今日はお前のお友達を連れてきた!」
ブタ太「ブヒッ!」
オズマン「アイツのアイドルから借りてきたんだ、感謝しろッ!」
小鳥「なんの意味が……」
オズマン「貴様ァ! ブタをバカにしたな! 腕立て20回ッ!」
小鳥「してないですよ!」
オズマン「つべこべ言うなーッ! さっさと始めろッ!」
小鳥「そんな~~!」
オズマン「このブタを見ろッ!」
ブタ太「ブヒッ?」
オズマン「どうだ? キレイな毛並みだろ! ブタほど清潔に気を使う動物はいないぞ!」
オズマン「悔しいと思うなら、自分のキタネェ部屋をなんとかしやがれッ!」
オズマン「そして一ヶ月後に俺を見返してみやがれ!!」
小鳥「うぐっ。言い返せないピヨ……」
オズマン「ピヨピヨうるせぇ! スクワット40回ッ!」
オズマン「そしてブタより劣るお前はブタを敬うんだ! ブタがお前の先輩だーー!!」
小鳥「ピヨーー!! もうヤダーーーッ!!」ダッ
オズマン「逃げるなーーッ! 追うんだ、ブタ太!!」
ブタ太「ブヒーーーッ!!」
――
小鳥「匿って下さい!!」
律子「えっと~、どうしたんですか?」
小鳥「鬼軍曹から逃げてきたんですよ!!」
亜美「おにぐんそー?」
真美「それって、りっちゃんのことじゃないの?」
律子「コラァ~~?」
亜美・真美「逃げろ~~!」
――ポフッ!
真美「アイタッ!」
亜美「イテテ……」
オズマン「大丈夫かい、お嬢ちゃん?」
小鳥「いやーーッ!!」
律子「亜美! 真美! 早く離れなさいッ!」
亜美「?」
真美「?」
オズマン「早く行ってあげな」ニコッ
真美「う、うん」
亜美「分かったー」
オズマン「やれやれ」
律子「二人とも大丈夫だった!? なにもされてない!?」
亜美「別になんとも。ね、真美?」
真美「うん。むしろ悪いのは真美たちだよ?」
律子「なにしに来たんですか!! これ以上あばれるなら、け、警察を呼びますよ!!」
オズマン「俺から逃げたバカを連れ戻しに来ただけだ」
小鳥「ひぃいいい!!」
律子(こんなに怯えて……。なにされたの小鳥さん……)
オズマン「ほらっ! さっさと行くぞッ! トレーニングの続きだ!」
小鳥「イヤァアアア!!」
――ガシッ
オズマン「あ?」
律子「ダメです。連れていかせない」
オズマン「おいおい。コッチは金を貰ってるんだぞ。仕事のジャマはしないでくれ」
律子「そんな仕事、させるワケにはいかないでしょ!」
オズマン「どうすりゃ良いんだよ。……ハァ」
P「ただいま帰りましたー」
響「ただいまだぞー!」
律子「入っちゃダメ!!」
P「ん? オズマン?」
オズマン「ぉお! Pとハイサイじゃないか! ちょうど良いところに来たな!」
オズマン「このネエチャン、なんか勘違いしてんだよ。助けてくれ」
P「……」チラッ
小鳥「 」ブルブル
P「そういうことね」
律子「ちょっとプロデューサー殿! お知り合いなんですか!?」
P「えぇ、まぁ。実は――」
――
律子「なるほど……。つまりダイエットしてる最中に逃げ出したんですね……」
P「そういうこと」
律子「そうとは知らず取り乱してすみませんオズマンさん」
オズマン「なに、もう慣れっこだよ。気にしなくて良い」
律子「どうぞ連れて行って下さい」ズイッ
小鳥「行きたくなーい!」
律子「往生際が悪いですよ! そもそも小鳥さんが撒いたタネじゃないですか!」
小鳥「ヤダーッ!!」
オズマン「いや、もうやらなくて良いよ」
小鳥「え?」
オズマン「ムリにやっても逆効果だからな。ハイサイ、このブタ返すよ」
ブタ太「ブヒッ!」
オズマン「今日は頑張ったな。あとで美味しい餌でも買ってやるよ」ナデナデ
ブタ太「ブヒ~♪」
オズマン「これにてオズマン式軍事ダイエットを終了する。小鳥さん、おつかれさま」
オズマン「あと、ババアなんて言ってごめんな」
小鳥「……コチラこそすいません。途中で投げ出しちゃって……」
オズマン「それじゃ、みなさん。ご迷惑をおかけしました」
――バタンッ。
P「彼、ああ見えて小鳥さんのこと気にかけてたんですよ?」
P「ホントに続ける気はないですか?」
小鳥「……ごめんなさい」
P「……」
――
小鳥「久々の休憩だな~」
小鳥「せっかくだから、少し測ってみようかしら」
――ピピピッ
小鳥「ウソ……。5kgも減ってる……」
小鳥「ウェストも3cmも細くなってる!」
小鳥「……やっぱり続けてれば良かったなぁ」
小鳥「過ぎちゃったことは忘れましょう」
小鳥「せっかく口うるさい人がいないんだし、お酒飲んじゃおー♪」グビグビ
オズマン「なに酒なんて飲んでるんだババァーーッ!!」
小鳥「ブーーーーーッ!!!!」
小鳥「ヶホッ、ケホ。なんであなたがいるの!!? 終わったんじゃ!?」
オズマン「ハッハッハ! 俺はイカレてるからな! ちゃんと一ヶ月は続けてもうぞ!」
小鳥「イヤ~~~~ッ!!」
オズマン「まずは腕立て20回だッ!!」
~FIN~
41 : VIPに... - 2012/09/22 11:13:20.58 wqZrU4BS0 25/25録画してた世界まる見えを見てたら書きたくなったので書いてみました