【関連】
【艦これ】龍驤「もう少し、足りないもの」その8【安価】(3)
ーー
陽炎「……」ぶつぶつ
黒潮「陽炎はどないしたんよ?」
不知火「最近誰かに見られていると言ってるんです」
黒潮「あー……」
不知火「恐らく精神的なものが原因かと思われます。最近色々とありましたし、不知火と陽炎の共通の悩みのかもしれません」
黒潮「自分は艦娘やないってやつやな」
不知火「この世界を引っ掻き回そうとしている連中が使っているものと、同じ素材でできていますからね」
黒潮「そんなん関係ないやん…不知火も陽炎も…言うたら潮も体は傀儡やけど誰も気にしてないのに……」
不知火「自分だけが仲間外れというのは精神的に負担になります」
不知火「司令はこのままではいけないと陽炎に休みを与えてくれました」
黒潮「それでええんと違うかな。一日あったらリフレッシュもできるしなぁ」
不知火「本当なら不知火もついて行こうとしましたが、陽炎が一人にしてくれと言うのでその意見を尊重しました」
黒潮「一人で考えたいことがあるんやな…そっとしといたろか」
不知火「早く元気になって欲しいものです」
陽炎「……」
下1~3高コンマ 休日の陽炎の行き先など
581 : 以下、名... - 2019/02/21 18:21:09.97 0qD1CYlWO 258/417滝行
ーー某日某所
陽炎「ここが川内さんも滝行に来てる場所…」
ドォォォーー
陽炎「激しくて大きい滝……これに打たれれば私の迷いも…」
陽炎「…………」
陽炎「やって…みましょう」
陽炎「ここまで来たんだもの。何か掴んで帰らないと……」
陽炎「着替えは用意してきた。これに着替えて滝に入っていくのよね」
陽炎「その前に水温は…」チャプッ
陽炎「ひっ!!冷た……!」
陽炎「こんなに寒い中川に入って滝に打たれるの!?」
陽炎「こんなの…無理よ………」
陽炎「でも…やらないと………」
陽炎「……」
下1~3高コンマ この後の展開やその他起こったことなどを
588 : 以下、名... - 2019/02/21 18:53:41.72 olsQIx54o 261/417はじめ1時間は頑張ったつもりが1分持ってなくて愕然
悔しくて何度も挑戦
ーー
陽炎「ううううっ!もうダメ!!」バシャッ
陽炎「今のでどれくらいできてたの…?」
陽炎「は……一分…?あれだけ……頑張って……?」
陽炎「こんなに辛いこと…川内さんは一時間以上……」
陽炎「それに比べて…私は………」
陽炎「……もう一回よ!」
ーー町
陽炎「結局……無理だった…どうやっても……三分が限界…」
陽炎「私……何もできないんだ………」
陽炎「水の中に入るなんて……動物でもできるのに…」
陽炎「私は艦娘じゃないのに……これくらいできないといけないのに…」
陽炎「やっぱり私って…………」
陽炎「……」
いらっしゃいませー
陽炎「…………ご飯…」
陽炎「こんな時でも…お腹が減るなんて……」
陽炎「本当に私って…クズ………」
陽炎「もう……どうしたら…」
キラッ
陽炎「あ……金色の………ストラップ…」
陽炎「これ…売り物よね………」
陽炎「……」チラッ
陽炎「誰も…見て………無い…」
陽炎「……」
陽炎「どうせ……バレても…いいわよ…もう…………」スッ
下1~3高コンマ この後の展開やその他起こったことなどを
594 : 以下、名... - 2019/02/21 19:15:27.98 FBkDcM+DO 265/417だ、駄目だよ…と車椅子の浜波が止める
視点が低かったので居るのに気付かなかった陽炎
浜波「だ、駄目だよ……」
陽炎「ひっ!!」
浜波「だ、大丈夫…あ、あたしは……お店のひ、人じゃない…です…」
陽炎「あ、あ、ぁぁぁ…」ガタガタ
浜波「く、車椅子だから…あ、あたしが見えなかった……ですね…」
陽炎「私……また…!!」
浜波「と、とにかく…外に…出ましょ……ま、まだ…何も…してません……よ…」
陽炎「…………」
ーー
浜波「あ、貴女は…例の鎮守府の…か、艦娘ですよね……あのあ、明石が…居る……」
陽炎「…知ってたの」
浜波「じ、自分の格好…み、見て下さい……目立ち…ます……」
陽炎「そうよね……全身金色で………目立って当然よ…」
浜波「そ、それなのに…万引きを……」
陽炎「……最低でしょ」
浜波「な、何か…ありました…か?」
陽炎「何も無いわよ。私は元々こんななのよ」
陽炎「前の鎮守府では何度も万引きをして捕まって注意もされた。でも司令達がもみ消してくれてたのよ」
陽炎「あの日も万引きをしてしまった。でもお店側が警察沙汰にするって言って示談には応じてくれなかった」
陽炎「それでも司令達がなんとかしてくれて……それからはやってなかった…」
陽炎「でも…心の中ではずっとそういう欲求があったのよ」
陽炎「とうとう抑え切れなくなって盗もうとした時に……貴女に見つかった」
陽炎「…笑えるでしょ?本当に私って……最低のクズよ…」
浜波「安価」
下1~3高コンマ 浜波の台詞や行動などを
602 : 以下、名... - 2019/02/21 19:42:55.83 mObC1vsHO 269/417ううん、誰にでも弱い心はあるよ
浜波「違う…だ、誰にでも弱い心はあるよ…」
陽炎「……」
浜波「あ、貴女は……クズなんかじゃ…」
まるゆ「ええ、まるゆもそう思いますよ」
陽炎「!!」
浜波「だ、誰…?」
まるゆ「こういうものです」スッ
浜波「け、警察手帳…!」
まるゆ「どうです、三人でお話しでもしませんか?」
ーー
陽炎「……私をつけてたの」
まるゆ「え~結果的にはそうなります」
陽炎「浜波が止めてしまったから私を捕まえられなかった。残念でしたってところ?」
浜波「ちょっと…」
まるゆ「大丈夫ですよ、まるゆも止めるつもりでしたから」
陽炎「嘘ばっかり……」
まるゆ「本当ですよ。本音を言うならたかが万引きを捕まえた所で点数稼ぎになんかなりませんからね」
陽炎「……」
浜波「じゃ、じゃあなんで…陽炎さんを…尾行……?」
まるゆ「…陽炎さんの過去を少し聞いてしまいましたし、まるゆの昔の話も聞いてもらいましょう」
まるゆ「まるゆが陸の警察に入ったのは艦娘としてはダメダメだったのと、自分で言うのもあれですが頭が良かったんです」
まるゆ「艦娘とは違う形で皆さんを助けたい。そういう気持ちからだったんです」
まるゆ「艦娘が刑事になるっていうのは前例も無くて、陸の警察の人達も扱いに困った感じでした」
まるゆ「厄介払いをしたかったんでしょうね。まるゆは全国各地に飛ばされたんです。書類上は視察や研修とかになってましたけど、まるゆは全て分かってました」
まるゆ「まるゆが飛ばされたのは国内だけじゃありません。北の極寒の地や米国なんかも飛ばされましたね」
まるゆ「それでもまるゆは挫けませんでした。飛ばされた所で数々の事件を解決していったんです」
まるゆ「そんな中で、唯一解決できなかった事件があるんです」
まるゆ「その事件はある鎮守府の提督が不審な死を遂げた事件でした」
まるゆ「明らかに殺意を持って殺されたいたのに何故か犯人は捕まらず、そもそも事件として取り扱われていなかったんです」
まるゆ「そこの地元の警察が捜査しなかっただけではありません。病院も診断書を誤魔化していたんです」
まるゆ「事件は昼間に起こったはずなのに誰も目撃者も出なかった。これがどういうことか分かりますか?」
まるゆ「その提督は町の皆さんに殺されたんです。町人全員がグルならばアリバイなんてあってないようなものですからね」
まるゆ「しかしまるゆは諦めませんでした。僅かに残された痕跡から犯人を辿っていったんです」
まるゆ「監視カメラの映像は消去されてましたから、かなり苦労しました…」
まるゆ「それでもまるゆは犯人と思われる二人の人物に辿り着いたんです」
まるゆ「この二人がその提督を殺したんだとまるゆは今でも確信してます」
まるゆ「明日にでも逮捕状を取ろう。そう思っていた日の夜に事件が起こったんです」
まるゆ「まるゆが何をしようとしていたのか、町の皆さんは気付いたんでしょうね」
まるゆ「まるゆは拐われて町から遠く離れた場所に連れらたんです」
まるゆ「そこの場所には男の人達が五人くらいは居ましたかね」
浜波「そ、それって…」
まるゆ「想像した通りですよ。まるゆは襲われました」
陽炎「……」
まるゆ「行為も終わってその男達は最後にこう言いました。これ以上教祖様に迷惑をかけるなら殺すと」
まるゆ「…その町はカルト宗教に侵されていたんです」
まるゆ「きっとその提督が殺されたのもそういう関係です。だから町の皆さんが協力したんです」
浜波「そ、それでまるゆさんは…?」
まるゆ「まるゆはそのまま意識を失いました。気付くと病院のベッドでした」
まるゆ「襲われたくらいで諦めるつもりはありませんでした。回復すればその二人の逮捕状を請求するつもりだったんです」
まるゆ「でも…それはできませんでした」
浜波「どうして……?」
まるゆ「その町が消えてしまったからです」
陽炎「……」
まるゆ「後の調べで分かりましたが、その町はよそ者に対してとても厳しかったそうなんです」
まるゆ「ということは当然鎮守府もそうです。その町はあろうことか鎮守府を追い出してしまったんです」
まるゆ「深海棲艦が出るから鎮守府を置く必要があったのに……」
まるゆ「まるゆが襲われた次の日に、その町は深海棲艦の侵攻により壊滅しました」
まるゆ「生存者は…ゼロです」
まるゆ「本当ならまるゆも死んでてもおかしくなかったんです」
浜波「か、解決できなかったのは…容疑者が…し、死んでしまったから…」
まるゆ「…そうです」
まるゆ「そして今の話を聞いて、陽炎さんなら分かりますよね?」
陽炎「……」
浜波「ど、どういうこと…?」
まるゆ「その殺された提督と深い関係があった艦娘が、陽炎さんの鎮守府には居ますね?」
陽炎「…………響」
まるゆ「そうです。当時はヴェールヌイと呼ばれていましたね」
浜波「う、そ…………」
まるゆ「飛鷹さんの事件を調べるついでにそちらの鎮守府の事を少し調べさせてもらいました。まさかその時の艦娘が居ただなんて…」
陽炎「…誰かに見られてる気配がしたのは気のせいじゃなかった」
まるゆ「そうだと思います。貴女の事も調べましたから」
浜波「なんで…?」
まるゆ「…まるゆは響さんに謝りたかったんです」
まるゆ「もう一日早かったら、犯人を捕まることができたんです」
まるゆ「それを…まるゆのせいで……」
下1~3高コンマ この後の展開やその他起こったことなどを
615 : 以下、名... - 2019/02/21 20:55:16.78 ckuLB6hCo 280/417陽炎が響にはデリケートな話題だからもし謝るつもりでもタイミングは考えたほうが良いわと
陽炎「響にはデリケートな話題だから、謝るタイミングは考えたほうが良いわ」
まるゆ「ですよね…」
浜波「そ、そもそも謝る必要なんて…あ、ありません……」
まるゆ「そういうわけにはいきません。まるゆは響さんを知ってしまったんです。彼女に謝らないとこの先生きていけません」
陽炎「…凄いわ。他人の為にそうやって……そこまで…」
まるゆ「まるゆからすれば陽炎さんが羨ましいです。まるゆではどうやっても深海棲艦と戦えません」
浜波「あ、あたしも…そう…思う………」
陽炎「やめて…私は艦娘じゃないの……」
浜波「違う…?」
まるゆ「陽炎さんは何を言ってるんですか?」
陽炎「それが私が悩んでる一つの原因よ……」
浜波「な、なにが…ありました…か?」
まるゆ「まゆる達でよければ話を聞きますよ」
陽炎「……」
下1~3高コンマ 陽炎の話を聞いたどちらかの台詞や行動などを
625 : 以下、名... - 2019/02/21 21:17:35.71 c7CDCGRnO 283/417まるゆ
陽炎さんは怒るかもしれませんが、それは重要な事でしょうか
こうやって話せて自分のことを省みて他人の事も気づかえるのに
陽炎さんは陽炎さんであることに変わりはないです
631 : 以下、名... - 2019/02/21 21:20:41.94 c7CDCGRnO 284/417>>625
まるゆ「陽炎さんは怒るかもしれませんが、それは重要な事でしょうか?貴女は他人を気遣うことができる素晴らしい人だと思いますよ」
浜波「か、艦娘じゃなくても…陽炎さん…は…陽炎さんで…あることに…変わりはない……です…」
陽炎「……違うのよ」
まるゆ「気にし過ぎだと思います。よければ良いカウンセラーさんを紹介しますよ?」
陽炎「いいわよ……鎮守府には千歳さんがいるし…」
まるゆ「合う合わないというものがあります。結構有名な人ですから、おススメですよ」
陽炎「……そう」
まるゆ「…今日はこれくらいにしておきましょうか。お二人とも、送っていきますよ」
浜波「そ、それって…パ、パトカー…」
まるゆ「個人的な車ですから大丈夫ですよ」
陽炎「私は…」
まるゆ「陽炎さんは風邪を引いてはいけません。浜波さんは車椅子からは降りれますか?」
浜波「あ、あたしは…迎えに来てくれるから…」
まるゆ「付き合わせたのはまるゆです。どうか送らせてください」
下1~3高コンマ この後の展開やその他起こったことなどを
638 : 以下、名... - 2019/02/21 21:36:59.24 r/JnJxEsO 287/417事情を聞いた不知火
もし以前のあなたなら、動けない浜波を無視して盗んでいたかもしれません
やっぱりあなたは成長しているんですよ
ーー
不知火「そういうことがあったんですね。まるゆさんと帰ってきたから何事かと思いました」
陽炎「……」
不知火「以前の陽炎なら動けない浜波を無視して盗んでいたかもしれません。やっぱり貴女は成長しているんですよ」
陽炎「……」
不知火「滝行だってそうです。初めてで三分もできれば上出来です」
陽炎「……」
不知火「陽炎は以前とは違います。それだけははっきりと言えますよ」
陽炎「……」
陽炎「今度……まるゆさんが言ってた…カウンセラーに…会いに行こうと思うの」
不知火「それが良いと思いますよ」
陽炎「私……」
不知火「陽炎は考え過ぎです。もっと心に余裕を持ってもいいかもしれません」
陽炎「なんで不知火は…私と同じ傀儡なのに……」
不知火「ここの皆さんに教えてもらいましたから」
陽炎「……」
不知火「…そういえばまるゆさんはまだ帰ってないみたいですね。車が停まったままです」
陽炎「え…?」
不知火「響と何の話があるんでしょう?」
陽炎「まるゆさん…響の所…行ったの?」
不知火「そう聞いてますが…」
陽炎「ダメ…止めないと……響が…」
不知火「…ただ事ではなさそうですね。不知火が様子を見てきます」
下1~3高コンマ 部屋の様子や響の状態などを
644 : 以下、名... - 2019/02/21 21:55:56.56 olsQIx54o 291/417錯乱した響がそれでも堪えてまるゆを部屋から蹴り出した所(に不知火くる)
ーー響の部屋
まるゆ「響さん…」
不知火「まるゆさん、どういうことですか?」
まるゆ「たった今…響さんに部屋を追い出された所です…」
うあぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!!
不知火「…その響は暴れているようですね」
まるゆ「まるゆのせいで…」
不知火「一体どんな話をしたんですか?」
まるゆ「実は……」
ーー
不知火「響が暴れるのも無理はありません。響はこの鎮守府で一、二を争う程精神が不安定なんですよ?」
まるゆ「分かってはいました…でもどうしても彼女に謝りたかったんです!」
不知火「その結果がこれでは笑えません」
まるゆ「……」
不知火「とにかく響を落ち着かせて、最悪の事態を防ぐのが重要です」
まるゆ「まるゆもお手伝いさせてもらいます!」
不知火「当然手伝ってもらいますよ」
下1~3高コンマ この後の展開やその他起こったことなどを
651 : 以下、名... - 2019/02/21 22:08:55.97 ckuLB6hCo 294/417ガンちゃんの包容力と猫達が落ち着かせる
ーー
にゃあ~にゃあぁぁ~~
ガングート「どうだちっこいの、猫は癒されるだろう」
響「先生とうすしおは可愛いからね」
ガングート「私に抱きついてきても良いんだぞ?」
響「それは孫さんだけの特権だよ」
ガングート「…そうか」
ガングート(なんとか落ち着いてくれたようだな。これならもう安心だろう)
響「ほらうすしお、餌をあげるよ」
にゃあ~~ん
ガングート(まるゆとか言う刑事も反省しているようだし、これ以上混乱は起きないだろう)
響「……」
ーー深夜
響「……」ごそごそ
にゃあん…?
響「起こしてしまっかい。ごめんよ先生」
にゃ…?
響「これかい?この格好をするのは久しぶりだからね。先生には見せたことは無いんじゃないかな」
響「ここでは私は響さ。でも本当はそうじゃない」
響「私はヴェールヌイ。これが私の本当の姿なんだ」
にゃ…にゃあ……
響「ごめんよ、もう行かないと。元気にしてるんだよ」
にゃ……にゃあ…!
ガングート「んん…なんだ………」
にゃあ~~!
ガングート「響の…猫……どうした…?私が鎮守府に泊まるのが久しぶりだからか…?」
にゃ……!!
ガングート「ついて来いというのか……?」
にゃあ~~!
ガングート「響の部屋…?まさか……」
ガングート「響!早まるんじゃない!!」ガチャ
…………
ガングート「誰も…居ない……」
ガングート「居ない…だと」
ガングート「響……!!」
下1~3高コンマ この後の展開やその他起こったことなどを
662 : 以下、名... - 2019/02/21 22:41:05.91 pWFlQ8tco 300/417壊滅した街に向かうヴェールヌイ
ーー某所
響「この町に戻るのはいつ以来かな…覚えてないな」
響「ここはすっかり変わってしまった。この町にあるのはこの慰霊碑しか無い」
響「後は全て更地さ。当然だよね」
響「宗教に支配されて全員死んだ町の跡地なんて需要が無いからね」
響「…………」
響「この慰霊碑には死んだ人の名前が刻まれている」
響「この町で死んだ……人間の…」
響「…この中に司令官を殺した犯人がいる」
響「それが確定しただけでも意味があるんだ」
響「今までは本当に町に殺されたのかは分からなかった。他の町の人間がやった可能性があったからね」
響「でもそうじゃなかった。司令官はこいつらに殺されたんだ」
響「……」バッ
ヴェールヌイ『よくも司令官を殺したな』ジャキッ
ヴェールヌイ『お前達はもう死んだ。でもそれじゃ私の気がすまないんだ』
ヴェールヌイ『……くらえ!!』バァンッ
ガシャーーーン……
ヴェールヌイ『お前達に慰霊碑なんて必要無い。誰にも悲しまれることなく、一生冷たい地面の中にいろ』
ヴェールヌイ『……終わったよ司令官』
ヴェールヌイ『司令官の名前はここには無い。当然だよね』
ヴェールヌイ『でも司令官はあの鎮守府があった場所に眠ってる。ここから良く見えるよ』
ヴェールヌイ『司令官……また貴方と話したい』
ヴェールヌイ『私はやったんだ。その事も報告したいな』
ヴェールヌイ『今……そっちに行くよ』ジャキッ
ヴェールヌイ『司令官……』
ヴェールヌイ『…………』ガチャッ
下1~3高コンマ この後の展開やその他起こったことなどを
669 : 以下、名... - 2019/02/21 23:04:41.91 c7CDCGRnO 305/417出撃してから補給してなかったのでさっきのが最後の一発だった+
>>668
668 : 以下、名... - 2019/02/21 23:03:49.73 olsQIx54o 306/417前司令官との思い出が次々浮かんでくる響
と…声はそのまま前司令官との記憶ではない励まし、引き止めの言葉も聞こえてきた
『やぁやぁ初めまして!こんな鎮守府だけど頑張ってくれ!』
ヴェールヌイ『そうだ……司令官とは最初は親密ななかったではなかったんだ』
ヴェールヌイ『お調子者で言うことに説得力が無くて……変な人だって思ってたんだ』
ヴェールヌイ『でも私はそんな司令官を…』
『ヴェールヌイ覚えてるか?』
ヴェールヌイ『司令官…………?』
『俺だよ俺!俺だってぇー!』
ヴェールヌイ『その…言い方………』
『分かってくれたか!』
ヴェールヌイ『司令官……!!』
『久しぶりだな。元気にしてたか?』
ヴェールヌイ『司令官…私も今そっちに……」
『それはダメだ。お前はまたまこっちに来るんじゃない』
ヴェールヌイ『どうして!?私は司令官を…!!』
『ヴェールヌイはまだ生きているじゃないか。お前までこっちに来る必要は無い』
ヴェールヌイ『嫌だ!司令官に会いたい!もう一度私を抱きしめてくれ!』
ヴェールヌイ『司令官の居ない世界なんて…私には必要無い!!』
『安価』
下1~3高コンマ 台詞や行動などを
675 : 以下、名... - 2019/02/21 23:22:46.98 r/JnJxEsO 309/417お前が死んだら困る
この悲劇や、俺たちが生きていた歴史を後世に残してくれるやつがいなくなってしまう
他の誰でもない、すべてを知っているお前だからこそ託したい
『ヴェールヌイには死なないで欲しい。この悲劇や、俺達が生きていた歴史を後世に残してくれるやつがいなくなってしまうだろう』
『俺はお前を好きだった。この事実も他の誰でもないく、全てを知っているお前だからこそ託したい』
ヴェールヌイ『生きていた……歴史…』
『…どっちみちヴェールヌイは死ななかったぞ。残弾を見てみろ』
ヴェールヌイ『E……エンプティ…』
『残弾の計算ができないとはお前もまだまだだな』
ヴェールヌイ『。そうみたいだね』
『お前が今いる鎮守府は悪い所ではなさそうだな。その仲間に俺達の話をしてみたらどうだ?』
ヴェールヌイ『なんで…知ってるんだい…?』
『ほら、あれを見てみろ』
響ちゃ~~ん!!
ちっこいの!無事だったか!
ヴェールヌイ『みんな…』
(こんな所まで来てくれる仲間がお前にはいるんだ)
ヴェールヌイ『司令官…声が……』
(俺は…お前の活躍を……無事を……祈っ…て……)
ヴェールヌイ『…ありがとう司令官。もう少し頑張ってみるよ』
(それで……こそ…ヴェール……ヌイ…だ……!)
ヴェールヌイ「……ありがとう」
下1~3高コンマ この後の展開やその他起こったことなどを
681 : 以下、名... - 2019/02/21 23:37:22.68 ckuLB6hCo 312/417響「今日からヴェールヌイだよ」
電「かっこいいのです!」
雷「もう大丈夫なの?」
暁「わ、私より先に…負けてられないんだから!」
雷「響ーー!!心配したんだから!」
ヴェールヌイ「ごめんよ皆んな」
暁「困ったことがあったら私に相談しなさいっていつも言ってるでしょ!」
電「響ちゃんが無事で本当に良かったのです!」
響「いや、私は響じゃない。今日からヴェールヌイだ」
電「ヴェールヌイ!かっこいいのです!」
雷「もう大丈夫なの?」
ヴェールヌイ「あぁ、問題ない」
暁「私より先に…レディーとして負けてられないんだから!」
ガングート「姉妹愛は美しい…か。貴様はこれを見てどう思う?」
まるゆ「結果オーライだっただけで、一方間違えれば響さんは…」
ガングート「そういうことだ。自分の欲求を満たすことだけを考えるからこういう事が起きる」
まるゆ「響さんに謝りたいというのはまるゆのエゴ…」
ガングート「いい勉強になっただろう。私も鎮守府で学んだことだ」
まるゆ「はい……勉強させてもらいました…」
ガングート「残るは砕け散った慰霊碑か。こればかりは…」
まるゆ「いえ、それはまるゆがなんとかします」
ガングート「できるのか?」
まるゆ「ここの周辺には監視カメラもありません。まるゆの立場を使えばどうだってできます」
ガングート「随分と気前のいい警察だな?」
まるゆ「…これは今回の授業料ですから」
ーー
688 : ◆I4lwDj9Dk4S2 - 2019/02/21 23:52:18.42 R5k4BkCrO 315/417ヴェールヌイが生き残って良かったです
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