【関連】
【艦これ】龍驤「もう少し、足りないもの」その6【安価】(4)
3 : ◆I4lwDj9Dk4S2 - 2019/02/06 23:05:24.96 uZdl5ESbO 1/391前スレ
【艦これ】龍驤「もう少し、足りないもの」その6【安価】
https://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1548673951/
元スレ
【艦これ】龍驤「もう少し、足りないもの」その7【安価】
http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1549461880/
ーー
K提督「不知火君、君宛に緊急通信が来ているよ」
足柄「緊急通信なのに個人宛なのが気になるけど、はい」スッ
K提督「内容は聞こえないから大丈夫だよ」
不知火「ありがとうございます…」ガチャ
龍驤『不知火か!?先に何があったか言う!綾波が脱走したんや!』
不知火「脱走…」
龍驤『目的地は間違いなくそっちや!もしかしたらもう着くかもわからん!』
不知火「……」
龍驤『女幹部さんらが探しとるんやけど、場所が特定できてないんや!』
龍驤『目的地は分かっとるけど綾波のが早いかもしれん!女幹部さんは当てにすんな!』
不知火「不知火は…」
龍驤『そっちの鎮守府や艦娘を巻き込む訳にはいかん。やられる前にやるしかないで』
不知火「また…彼女を傷付けることに…」
龍驤『そんなん言うてる場合か!!艤装展開して海に出とけ!』
不知火「……了解しました」ガチャ
K提督「いやぁ…なんというか…」
足柄「そっちの秘書艦さんの声が大き過ぎて全部聞こえたわ」
不知火「…皆さんに迷惑はかけられません。不知火一人で向かいます」
足柄「はぁ……相手は厄介なの?」
不知火「綾波は特務艦です」
足柄「うげっ!」
K提督「足柄さん、それでもなんとか頼めないかな?」
足柄「もう……特務艦に楯突くなんてどういう意味か分かってるの?」
K提督「困ってる不知火には変えられないよ」
足柄「…そうね。不知火、手伝うわ」
不知火「そんな…」
足柄「いいから行くわよ!戦場が呼ん…でないのよね。呼んでるのは特務艦…でもやるしかないわ!」
下1~3高コンマ この後の展開やその他起こったことなどを
10 : 以下、名... - 2019/02/06 23:19:34.62 9/FSNnL70 5/391防空埋護姫が此方からは手を出さずに綾波を足止めしている
ーー
足柄「戦闘音!もう近くまで来てるわ!」
不知火「戦闘…誰かと戦ってる……まさか大東達じゃ!?」
足柄「大丈夫よ。ここには彼女がいるでしょ?」
防空埋護姫「……」
綾波「クソ!!なんでこんな深海棲艦がいるの!」
防空埋護姫「事情は知らないが敵意を持ってこちらに来る以上、ここを通す訳にはいかない」
足柄「ナイスよ埋護姫!よくやったわ!」
防空埋護姫「あれは敵なのか?」
不知火「彼女は…」
足柄「敵よ!これから全力でいくわよ!」
防空埋護姫「了解した」
不知火「あぁ…」
足柄「不知火も早く!やらなきゃやられるのよ!」
不知火「……はい」ガチャン
綾波「出来損ないが集まった所でぇーー!!」ドガンッ
足柄「う……そ!?なによあの火力!!」中破
防空埋護姫「こちらもマズイ」中破
不知火「綾波はこんなに強くはなかったはず…怒りで我を忘れているからこれだけの火力が…」
綾波「不知火ぃぃぃ!!お前だけはーーー!」
不知火「……」チャキッ
足柄「無傷なのは貴女だけ…援護はするから後は任せたわ」
防空埋護姫「無理はするなよ」
不知火「…ありがとうございます」
下1~3高コンマ この後の展開やその他起こったことなどを
18 : 以下、名... - 2019/02/06 23:40:48.98 Qh5Tf3rjO 9/391嫌に冷静な不知火
綾波の弾丸に不知火の弾丸を触れさせてはじく
不知火「……」
綾波「くらえ…っ!」ドガンッ
足柄「あぁ、直撃…!」
防空埋護姫「…外した?」
足柄「あの距離で?いいえ、綾波の弾がおかしな動きをしたのよ」
防空埋護姫「まるで何かに弾かれたような動きだったな」
綾波「コイツっ!!」ドガンッ
足柄「今度はダメ!体の正面に…!」
不知火「……」ズガンッ
防空埋護姫「あの動きはなんだ…?」
足柄「また外れた…?」
不知火「……」ぶつぶつ
綾波「な……!?」
不知火「敵砲弾の軌道修正→成功。角度調整。左三度修正」ドガンッ
綾波「ぐっ!この……!」
不知火「命中。敵損傷→軽微。更なる追撃が必要」ガチャ
防空埋護姫「なんだあれは……」
足柄「綾波の弾が全部外れて……不知火の弾が全弾命中…」
防空埋護姫「さっきまでとは別人だぞ…」
不知火「……」キィィィィン
綾波「ぐ……!!」
下1~3高コンマ この後の展開やその他起こったことなどを
24 : 以下、名... - 2019/02/06 23:50:34.95 WvW8RSlSo 12/391>>19
19 : 以下、名... - 2019/02/06 23:40:59.31 hKH4ifwpo 13/391綾波:いつもいつもすましたかおしやがってよぉぉおお!どうせあの鎮守府の奴もそいつ等もいつか壊すつもりなんだろぉぉお!なんで…なんでそんなお前に皆…仲間が、敷波も……畜生おおおお!!
ーー
綾波「ぐは……!」大破
不知火「……」ぶつぶつ
足柄「特務艦をほぼ一人で大破まで追い込むなんて…」
防空埋護姫「足柄、私達は逃げるぞ」
足柄「え?」
防空埋護姫「ここに居たら巻き込まれる」
足柄「綾波があの状態から動けるとは思えないけど…」
防空埋護姫「そうじゃない。分かるだろう」
足柄「…まさか」
綾波「いつもそうだ…いつもいつもすましたかおしやがってよぉぉおお!」
綾波「どうせあの鎮守府の奴もそいつ等もいつか壊すつもりなんだろぉぉお!」
不知火「排除」ガチャ
綾波「なんで…なんでそんなお前に皆…仲間が、敷波も……畜生ぉぉぉぉぉぉ!!」
ドガンッ
綾波「…………」
綾波「……」
綾波「」
不知火「沈黙確認。状況確認→重巡と防空埋護姫を確認」ジャキッ
足柄「こっち向いたわよ…!」
防空埋護姫「やはりか」
足柄「あれは不知火なのよね!?」
防空埋護姫「見てくれはな」
足柄「どういう意味よ!?」
防空埋護姫「あれは艦娘じゃない」
不知火「……」ぶつぶつ
足柄「凄い勢いでこっちに来てるわよ!」
防空埋護姫「鎮守府まで間に合えば…!」
下1~3高コンマ この後の展開やその他起こったことなどを
29 : 以下、名... - 2019/02/07 00:05:22.99 QwI6KGiL0 17/391鎮守府に戻ると途端に不知火は倒れこむ
女幹部「間に合ったか!」バシュッ
足柄「いい!?」
女幹部「私に掴まれ!お前も!」
防空埋護姫「助かる…!」
不知火「……」バシュッ
足柄「魚雷が!こっちに!」
女幹部「わかっている!もういいぞ!」バシュッ
ドォォォーーン…
不知火「……」
不知火「命中確認できず。敵消失。理解不能」
不知火「索敵を継続。ソナー起動…」
不知火「起……動…………」
不知火「お…ぉぉ……おぉぉぉ…?」フラフラ
不知火「世界が……歪…む………私…は……」
不知火「ぁ……あ…」フラッ
朝霜「はいおつかれさん。後はゆっくり休みな」ガシッ
不知火「……」ガクッ
朝霜「さて、コイツらはあたいが回収して…とりあえず鎮守府に帰るか」
不知火「」
綾波「」
下1~3高コンマ この後の展開やその他起こったことなどを
38 : 以下、名... - 2019/02/07 00:16:25.91 MfW41+4Zo 20/391ぬいぬいの暴走について、過去の記録にはなかった
足柄や埋姫に話を聞く足りないもの提督
ーー足りないもの鎮守府
提督「…不知火の過去について調べたが何も不審な点は無かった」
龍驤「訓練所から元おった鎮守府に配属されて、その後も何も変な所は無いねん」
足柄「私が見ていた不知火はおかしかったわ!特務艦を一人で圧倒したのよ!?」
防空埋護姫「……」
龍驤「そちらさんは何か知ってるみたいやね」
足柄「…そういえばさっき中身が違うとかどうとか言ってたわよね。どういうこと?」
防空埋護姫「その言葉の通りだ」
防空埋護姫「アレは艦娘じゃない」
龍驤「艦娘や無いって…不知火は改二にもなったんやで?」
提督「例え深海棲艦だったとしても改造できるとは考えられない」
朝霜「それができちまうんだよ」ガチャ
女幹部「こちらも確認ができた。不知火は艦娘では無い」
龍驤「どういうこと!?」
提督「女幹部さん説明して下さい」
女幹部「不知火の腕を治した私達の同志の証言だ。不知火の体はあるものとほぼ同じだそうだ」
朝霜「頑丈さとか筋肉の付き方とかだな」
龍驤「何と一緒やったん…?」
女幹部「傀儡だ」
提督「…傀儡は改二にもなれるのか」
朝霜「不知火は完成系の傀儡だろうな。あたいが今まで気付かなかったくらいだからな」
女幹部「…おかしいとは思っていたんだ。全ての艦娘に始まりの艦娘が存在するはずだ。だが始まりの艦娘はどうやっても干渉できない艦娘がいると言っていた」
朝霜「やっぱそれが間違ってたんだな。傀儡の体に始まりの艦娘がいるはずねぇもん」
女幹部「今存在する艦娘の内…どれだけが傀儡なんだ」
朝霜「ひょっとしたらここの鎮守府もほとんどそうかもな」
女幹部「大本営め……!」
朝霜「見てるか始まりの艦娘…富士。これが現実だ」
朝霜「もうあたいの中にお前は居ない。けど足柄の中や龍驤さんの中にはいるだろ?」
朝霜「お前が止めてたのは純正の艦娘の建造ドックだ。傀儡の体を放り込めば艦娘が出来上がるドックがあるんだよ」
朝霜「お前は手のひらで踊らせてるつもりだっただろうけどよ、踊らされてるのはお前だったんだぜ」
嘘よぉぉぉぉぉぉぉぉぉ!!あぁぁぁぁぁぁぁぁ!!!!
朝霜「富士、お前の悲鳴が聞こえるぜ…ってもあたいの中には居ないから幻聴だろうけどな」
朝霜「世界はお前の思う通りにはならない。自分で勝ち取るしかねぇんだよ」
ーー
ーー
朝霜「あたい達が生まれる前の話だ。大本営は未知の敵である深海棲艦に対抗する為に艦娘を作ろうとした」
朝霜「その為に作った建造ドックは3つ。だがいつまで経っても艦娘ができることは無かった」
朝霜「そんなある日、気まぐれか何か知らねぇが建造ドックに人体の一部を混ぜたんだ」
朝霜「そうすると建造ドックに反応があった。艦娘が出来たんだよ」
朝霜「その時の建造時間はわからねぇ。だが本人が戦艦だって言ってんだからそれくらいの時間だな」
朝霜「この時の艦娘が始まりの艦娘。つまり富士だ」
朝霜「だが富士は艦娘としてこの世に生まれることはなかった。建造ドックの中で死んだんだよ」
朝霜「高速建造材も何も無かった時だ。連中は建造ドックの中で建造される艦娘の対処がわからなかったんだ。ほんとおめでたい頭してやがるよ」
朝霜「富士の死体は残らず、建造ドックに吸収された。それからそのドックのみで艦娘が建造されるようになったんだ」
朝霜「深海棲艦にコアがあるのは知ってるな?あたい達艦娘にもそれがある」
朝霜「物理的なもんじゃねぇ。ありきたりな言葉で言うなら魂とかそんなもんだ」
朝霜「全ての艦娘には富士が居る。心の中に存在してやがるんだ」
朝霜「それぞれ全ての艦娘の中にいる富士は情報を共有してやがるらしい。意味がわかんねぇけどな」
朝霜「分かるよな?艦娘は富士が居ねぇと建造できねぇんだ」
朝霜「富士…始まりの艦娘があたい達のコアなんだよ」
朝霜「例外的に追い出すこともできるがそれはごく一部だ。それはまた個人的に聞かれたら教えてやる。それより話の続きだ」
朝霜「コアが無きゃ艦娘は作れねぇ。富士が存在できる数に限りがあるから、艦娘の数は有限…今まではそう思ってた」
朝霜「実際は違った。富士が死んでねぇドックの二つが動いてたんだよ」
朝霜「連中は建造ドックに人体の一部を入れればいいと学んだ。じゃあそれに近いものでもいけんじゃねぇのか?そう思ったらしい」
朝霜「結論から言ってやる。建造ドックに傀儡を混ぜてできた艦娘は何人も存在してんだよ」
朝霜「傀儡っても組織が使ってるようなもんじゃなくて、骨格や筋肉。つまり内臓とかそんなのが無い人体模型みたいなもんを使ってんだ」
朝霜「組織は完全な傀儡を作ろうとしてる。だから今まで苦労してんだな」
朝霜「臓器や脳を作るなんて…アホだよな」
朝霜「普通の艦娘と傀儡が混ざった艦娘の区別はつかねぇ。今回不知火が傀儡由来だって分かったのは偶然だ」
朝霜「だが見分ける方法はある。艤装が変わってたり変な事になってる奴はほぼそうだ」
朝霜「陽炎。お前は間違い無く傀儡だ」
陽炎「私……」
朝霜「言っとくけど性格は関係ねぇぞ。お前が金狂いだったり万引き繰り返してたのは別だ」
陽炎「やめてよ!その話はしないで!!」
朝霜「確かにバレてからはやってねぇみたいだな。でもよ、バレる前に何回やってた?」
陽炎「やめて!やめてやめてやめて!!」
提督「朝霜、関係ない話はしないで欲しい」
朝霜「はいよ…ってももう終わりだけどな。まだ分かってねぇことが多いんだ」
提督「…貴重な話を聞かせてもらった。礼を言う」
下1~3高コンマ この後の展開やその他起こったことなどを
79 : 以下、名... - 2019/02/07 19:46:55.77 pxDK4MrY0 29/391体格などに著しい誤差のある艦娘も傀儡なのではないか、と予測する提督
ーー執務室
龍驤「朝霜の話は色々と衝撃的やったなぁ…」
提督「……」
龍驤「何を考えてるん?」
提督「朝霜は艤装に特徴があると言っていたが、体格がおかしい艦娘もそうなんじゃないかなと思ってな」
龍驤「…それはあるやろうね」
提督「戦艦を作りたくて大型の傀儡を混ぜたができたのは駆逐艦だった。ならその駆逐艦の体格はどうなる?」
龍驤「この前来たヴェールヌイなんかもそうなんやろうね…」
提督「この仮説が合っているかは分からない。想像の話だ」
龍驤「それはそうやけど……」
提督「だかな、そんなのはどうでもいいんだ。傀儡が混ざっていようがいまいが俺達の仲間なのには変わりない」
龍驤「例えここの艦娘が全員そうでもウチらは気にしやん!」
提督「…朝霜はなぜあんな事を本人の前で言ったんだ」
龍驤「しかも秘密にしとった話までバラすし…」
提督「あいつなりに考えがあったのかもしれんが理解できない」
龍驤「様子見に行ったれへん?多分落ち込んだりしとるん違うかな?」
提督「不知火や黒潮がフォローしてくれていると思うが…確認しに行ってみよう」
下1~3高コンマ 陽炎の状況やその他起こったことなどを
84 : 以下、名... - 2019/02/07 20:03:08.62 FzsPScFpo 32/391部屋の隅で膝を抱えて震えていた
ーー
陽炎「……」カタカタ
黒潮「司令はん…こんな状態やねん」
不知火「こちらの言うことは全く聞いてくれないんです」
龍驤「思ったより落ち込んどるな…」
提督「よし、俺が話しかけてみよう」
提督「陽炎、何も気にしなくていいぞ」
提督「艦娘だろうが傀儡だろうが関係ない。陽炎は陽炎なんだ」
提督「潮を見ればわかるだろう?ここは差別したりなんか誰もしないんだ」
提督「…過去を明かされたのが嫌なのか?」
提督「正直に言ってやろう。陽炎の手グセが悪いのは知っていたんだ」
提督「だが俺は陽炎を邪険に扱ったりしなかっただろう?」
提督「俺達を信じてくれないか?」
陽炎「安価」
下1~3高コンマ 陽炎の台詞や行動などを
89 : 以下、名... - 2019/02/07 20:33:01.71 FzsPScFpo 35/391私も見境なく撃っちゃうかもしれないの…?
陽炎「私も不知火みたいに暴走するかもしれないのよ…」
陽炎「もしそうなったら……皆んなを傷付けることになるわ」
提督「俺達がなんとかする」
陽炎「なんとかできるの!?暴走すると特務艦の綾波を無傷で倒すようなことになるのよ!」
不知火「綾波は特務艦としては最弱だと朝霜は言ってました」
陽炎「じゃあ今すぐ綾波と演習して勝ってみなさいよ!!」
黒潮「無理…やなぁ」
陽炎「そうでしょうね!全部分かってるのよ!」
陽炎「私が傀儡だからあかしいって思いたかった!関係ないならこの性格は私の本質なのよ!」
陽炎「そうよ!私は万引きをずっと繰り返すようなクズよ!バレるまで何回やったか分からないわよ!」
陽炎「私は今でも万引きを捕まえた店員を恨んでる!クズ中のクズが私なのよ~!!!」
不知火「陽炎…落ち着いて…」
陽炎「不知火!!アンタもクズの仲間入りよ!」
不知火「…分かってます。不知火は許されないことをしました。そもそも綾波がああなったのも…」
陽炎「その綾波は再起不能ですって!またやったわね!!」
不知火「!!」
龍驤「その話ほんまか?」
陽炎「女幹部さんと千歳さんの話を聞いたのよ!不知火のせいで綾波は終わり!!」
提督「そこまで酷い怪我だったのか?艤装を展開していたならあり得ないが…」
陽炎「バーカ!体じゃなくて精神よ!!」
黒潮「そっちがおかしなってしもうたんか…」
陽炎「廃人確定よ!呼びかけにも応じなくて喋ることももう二度と無いの!!」
不知火「あぁぁぁ……」
陽炎「……生きててもロクなことが無いわ。司令、もう終わらせて」
陽炎「せめて最期は貴方の手で終わりたいの」
陽炎「私達が生きてるだけで皆んなに迷惑をかける。一人の命と皆んなの命司令ならどっちが大事かわかるでしょ?」
提督「安価」
下1~3高コンマ 提督の台詞や行動などを
97 : 以下、名... - 2019/02/07 21:02:16.94 /PrSL/DRO 39/391残された人たちの事も考えてくれ
提督「陽炎が死んだとして、残された俺達の事も考えてくれ」
陽炎「私みたいなのが死んで皆んな喜ぶんでしょ!?」
黒潮「ふざけんなアホ!」バシッ
陽炎「……!」キッ
黒潮「司令はんの言うてることが分からんのか!お前の事を大切に思っとるからこんな事言うてるんや!」
陽炎「うるさいうるさい!」
黒潮「死んで喜ぶ奴なんかここにはおらん!朝潮の葬式でも皆んな泣いとったやないか!」
陽炎「あぁ~~~~!うるさい!」
黒潮「皆んな陽炎のことを心配しとるんや!なんでそれがわからへんねん!」
陽炎「…傀儡じゃない貴女に私の気持ちは分からないわ」
不知火「では不知火ならいいんですね?」
陽炎「不知火…貴女は綾波の所に行ってきたら?」
陽炎「もう謝っても言葉が届くことは無いでしょうけど」
陽炎「…不知火も一緒にどう?貴女なら私の気持ち、分かるわよね?」
不知火「安価」
下1~3高コンマ 不知火の台詞や行動などを
103 : 以下、名... - 2019/02/07 21:16:46.74 1+aiBdt30 42/391震え声
そうですね
過去は変えることができません
ですが、私たちは未来を、これからを変えることはできると信じてます
不知火「そうですね…過去は変えることができません」
不知火「ですが私たちは未来を…これからを変えることはできると信じてます……」
陽炎「なによ…それ……なんで…そんな泣きそうな声で…」
不知火「陽炎……」ダキッ
陽炎「う……あぁぁぁ…」
不知火「うぅ………」
黒潮「…司令はん、後はうちらに任せてくれても大丈夫やで」
龍驤「そうみたいやね。行こか司令官」
提督「また何かあったらすぐに知らせてくれ」
黒潮「もちろん、分かってるで」
龍驤「次はどうするん?」
提督「陽炎が言ってたことが気になる。医務室に行く」
龍驤「綾波が再起不能……」
提督「陽炎が聞き間違えたかもしれない、直接確認しておく必要がある」
龍驤「それやったらええんやけどね…」
提督「様子を見ればわかるだろう」
下1~3高コンマ 綾波の様子や医務室の状況などを
108 : 以下、名... - 2019/02/07 21:24:50.63 FhQ3RktG0 45/391多摩に遊んでもらっている
ーー医務室
多摩「ほーら猫じゃらしを使うにゃ」
綾波「」
多摩「こんなに可愛い猫が目の前にいるにゃよ?」
綾波「」
多摩「多摩を猫扱いしていいのは提督達くらいにゃよ?」
綾波「」
多摩「……無反応だにゃ」
女幹部「やはりダメか。分かってはいたが…希望を持つだけ無駄だったようだな」
多摩「千歳の診断はほぼ間違ったことが無いにゃ」
女幹部「精神科医がもうダメというなら綾波は終わりだな」
多摩「綾波はどうするにゃ?」
女幹部「解体だ」
多摩「にゃ…」
龍驤「それはまだ早いんと違うか?」
女幹部「なんだ居たのか。こっちの都合に口を挟まないでもらおう」
提督「綾波が再起不能というのは事実だったんですね…」
女幹部「精神がイカれたそうだ。もう綾波は自分で立つことも不可能だ」
龍驤「それでも綾波はまだ生きとるんやで?」
女幹部「私にとっては荷物だ。特務艦がこれじゃ話しにならない」
提督「…そうか、解体処分なら次の特務艦をすぐに指名できる」
女幹部「そういうことだ。お前達とは考えてることが違うんだよ」
龍驤「せやからってそんな!」
女幹部「ただの艦娘が私に意見するな。これはもう決めたことなんだ」
女幹部「綾波は演習中の事故でこうなったと説明しておく。お前達には迷惑はかからない」
女幹部「数日後には解体処分も終わっているだろう。私は次の特務艦探しに行ってくる」
下1~3高コンマ この後の展開やその他起こったことなどを
117 : 以下、名... - 2019/02/07 21:46:47.70 PV0zjOr40 49/391不知火が医務室に来る
司令、綾波をここに置かせてください。それに必要なお金は出します
女幹部さん、どうか綾波をこのままにしてください。特務艦は私が引き受けますと頭を下げる
不知火「話は聞きました。司令、綾波をここに置いて下さい」
提督「不知火…」
不知火「費用がかかるのならそれは全て不知火が出します。女幹部さん、どうか綾波をこのままにしてください」
女幹部「正気か?」
不知火「綾波を私に引き取らせて下さい。お願いします」土下座
女幹部「大井の時とは違う。綾波は回復する可能性が無いんだぞ」
不知火「分かってます」
女幹部「寝たきりの奴の面倒を艦娘が見れるわけがない。数時間おきに体を動かしてやらないといけないんだぞ?」
不知火「不知火がやります」
女幹部「ならお前は今後一切長距離遠征はしないというんだな?」
不知火「それは…」
女幹部「それは大問題だ。綾波の世話をすると言うのならそっちでお前を処罰する」
不知火「やめて下さい…解体だけは……どうか…」
女幹部「…お前達の目的はなんだ」
不知火「え……」
女幹部「深海棲艦と和平を結ぶことじゃないのか」
不知火「そう…です……」
女幹部「綾波の世話でどれだけの奴に迷惑をかける?金を払っても時間は補えないぞ」
女幹部「いいか、私はお前達の目的が同じだから協力してやってるんだ。勘違いするんじゃないぞ」
女幹部「提督達も余計なことはするな。幹部に逆らったらどうなるかは分かっているな?」
女幹部「話は終わりだ。全員医務室から出ていってもらおう」
下1~3高コンマ この後の展開やその他起こったことなどを
124 : 以下、名... - 2019/02/07 22:08:29.03 w3+HdNQco 52/391しばらくして入室許可が出たので入ると綾波の姿がどこにもない
女幹部「こっちで解体処分にした。もうあいつの事は忘れろ、いいな?不知火の特務艦も認めないからなっ」
ーー後日、医務室
不知火「綾波の世話は不知火がするんです。実際にしている所を見れば考え方が変わるかもしれません」
不知火「綾波…様子はどうでしょうか」ガチャ
…………
不知火「綾波の姿が無い……」
女幹部「アイツはもう解体した」
不知火「あ…ぁぁぁ…………」
女幹部「お前が出撃している間に運び出して処分は終わった。綾波はもう解体済みだ」
女幹部「アイツのことはもう忘れろ。いいな?」
不知火「なぜ……そんな事を…」
女幹部「また説明しなければいけないのか?」
不知火「不知火は…また………」
女幹部「その事も忘れるんだ。終わった命は返ってこない」
不知火「不知火は……不知火の…」
女幹部「…そうか。あの鎮守府はお前以外は全滅か」
不知火「……」
女幹部「お前が生きているならそれでいいだろう。それよりお前はやることがある」
女幹部「綾波に襲われた時に陥った暴走状態を意図的に出せるようにしておけ」
不知火「……」
女幹部「あれをコントロールできるなら戦力として認められる。なんなら私の特務艦にしてやってもいい」
不知火「……」
女幹部「陽炎に同じことができるかまだ確認できていないんだ。お前しかできる奴がいない」
女幹部「そこに座り込む暇があるなら演習しておけ。わかったか?」
不知火「……」
女幹部「…私は注意したからな」
下1~3高コンマ この後の展開やその他起こったことなどを
141 : 以下、名... - 2019/02/07 22:54:45.91 kiqxwpY8O 56/391女幹部がここの艦娘の経歴を一通り確認しなおし、皐月が富士を追い出した艦娘じゃないかと推察する
ーー
皐月「女幹部さんが僕に話…」
女幹部「すぐに済む話だ、楽にしてくれ」
皐月「僕はもうオッパイは触ってないよ!誰にも迷惑をかけてない!」
女幹部「そういう話じゃない。ここの艦娘の経歴を見ていてお前が気になったんだ」
皐月「僕が?」
女幹部「お前、富士を追い出したことがあるな」
皐月「……」
女幹部「お前の過去と練度の上がり方を見ればわかるんだ」
皐月「…あれがそうなのかな」
女幹部「自覚がなかったのか?」
皐月「あのね、僕はオッパイを触るとオッパイヘブンを見ることができるんだ」
女幹部「…一つも理解できないが話は続けろ」
皐月「他の人のを揉むことでヘブンが見れたんだけど、自分でもできるんじゃないかと思って一生懸命触ってたことがあるんだ」
皐月「そしたらある日、OHじゃなくて別のものが見えた時があるの」
女幹部「変な略称を使うな」
皐月「何か冷たくて白い…何もないような空間にその人は居た」
皐月「そして僕の所に来たんだ」
女幹部「それでどんな話をしたんだ?」
皐月「話はしてないよ」
女幹部「なに?そんなパターンは今まで聞いたことが無いぞ」
皐月「向こうが話しかけてこようとしたんだけど、その人は女の子だったの!」
女幹部「……オチが分かったぞ」
皐月「何もない空間に女の子と二人っきりなんだよ!?揉むに決まってるよ!!」
女幹部「はぁ……」
皐月「その子のオッパイは控えめというか龍驤さんみたいな感じだったけど、それでも素晴らしいオッパイだったんだ!」
皐月「人形みたいに白くて…もう一度触ってみたいなぁ…」
女幹部「…その後どうなったんだ?」
皐月「それがね、オッパイヘブンを感じてたら突然ビンタされちゃってさ」
女幹部「当然だろ」
皐月「その時に何か言われたんだけど…うーーん…覚えてないや」
女幹部「その時に富士が出て行ったんだ」
皐月「あの女の子がそうだったんだ…知らなかった」
女幹部「お前はこれからも練度を上げ続けろ。限界を超えて強くなれる存在は貴重だからな」
下1~3高コンマ この後の展開やその他起こったことなどを
157 : 以下、名... - 2019/02/07 23:21:32.30 8nEgryOWO 61/391白露型をチェックする女幹部
ーー
女幹部「これで全員か?」
夕立「そうっぽい。白露、村雨、時雨、春雨と夕立っぽい」
女幹部「時雨は違うから無視していいとして、残りは三人か」
夕立「夕立はとっくに富士を追い出してるっぽい」
女幹部「お前の練度をみればわかる。可能性があるのはこいつらだけか」
白露「私は違うよ、富士なんて聞いたことも無いもん」
村雨「私もね。それらしいことは何も無かったわ」
女幹部「残るはお前だけだ」
春雨「あの……」
夕立「何か思い当たることがあるっぽい?」
春雨「うぅぅぅぅ…」カァァ…
白露「赤面してるってことはそっち関係?」
駆逐水鬼「でも幹部の前だから話さないといけないんだよね…」
女幹部「実力行使に出る前にお前から話せ」
春雨「あの…この事は誰にも言わないで下さいね……?」
春雨「私…誰よりも性欲が強くて……皆んなでシた後でも…一人で……です…」
春雨「その日も…夕立姉さん達といっぱいしたあと…夜中まで…一人でしてたら……急に意識が遠くなったんです…」
白露「それってかなり危ないんじゃないの!?」
村雨「よく無事だったわね…」
春雨「気がつくと私は真っ白な空間に居て…」
女幹部「もういいわかった!お前はその空間で富士を犯したんだろ!!」
春雨「なんでわかるんですか!?」
女幹部「さっき似たようなのを聞いたからなぁ!!」
春雨「何も無い空間で可愛い女の子と二人っきりなんですよ!?我慢なんてできません!!」
女幹部「現実なら犯罪なのはわかってるか?」
春雨「はぅぅぅ…だって…小さな胸が可愛くて……」
女幹部「それで富士は出ていったんだな。もうわかった」
夕立「我が妹ながら…これは……」
白露「現実で手を出したら終わりだからね!」
女幹部「…ちなみに富士が出て行くときに何か言っていたか?覚えてないならそれでいいんだが」
春雨「安価」
下1~3高コンマ 春雨の台詞や行動などを
169 : 以下、名... - 2019/02/07 23:52:20.90 HgWzyP9c0 66/391あんなのが私の化身なんてみとめなくない‥
春雨「こんなのが私の…って泣きながら消えちゃったんです」
女幹部「…そうか」
春雨「夢にしてはリアリティもあって、もう一回あの子としたいなあって思ってたんですけど無理なんですね…」
村雨「ここでガッカリできる春雨に引くわぁ…」
白露「普通ならあの出来事が…!ってなる所だもんね」
夕立「夕立は性欲が全てを凌駕した艦娘を初めて見たっぽい…」
ーー
ーー
朝霜「あたい達が生まれる前の話だ。大本営は未知の敵である深海棲艦に対抗する為に艦娘を作ろうとした」
朝霜「その為に作った建造ドックは3つ。だがいつまで経っても艦娘ができることは無かった」
朝霜「そんなある日、気まぐれか何か知らねぇが建造ドックに人体の一部を混ぜたんだ」
朝霜「そうすると建造ドックに反応があった。艦娘が出来たんだよ」
朝霜「その時の建造時間はわからねぇ。だが本人が戦艦だって言ってんだからそれくらいの時間だな」
朝霜「この時の艦娘が始まりの艦娘。つまり富士だ」
朝霜「だが富士は艦娘としてこの世に生まれることはなかった。建造ドックの中で死んだんだよ」
朝霜「高速建造材も何も無かった時だ。連中は建造ドックの中で建造される艦娘の対処がわからなかったんだ。ほんとおめでたい頭してやがるよ」
朝霜「富士の死体は残らず……」カチャッ
朝霜『全員聞いてるな?目線はあたいに合わせたままこっちの話も聞け』
朝霜『この音声は予めあたいが録音してあるものだ。あたいの話を聞きながらこの音声も聞くように』
朝霜『なぜこんなことをしているか教えてやる。長門が大本営に情報を流してるからだ』
朝霜『長門は読唇術で誰が何を言ってるかを判断してる。だからこうやって録音した音声を流せば長門にだけ聞こえないってわけだ』
朝霜『あたいが何を言いたいかわかるな?スパイは始末しろ』
朝霜『長門にも事情があるだろうがそうも言ってられねぇんだよ。司令やここの連中が犠牲になってからじゃ遅い』
朝霜『あたいの話を聞いた後の長門をよく観察してろ。もし今あたいが話した内容をチクろうとしてるなら躊躇いなく消せ』
朝霜『お前らができねぇならあたいがやるだけだ。勘違いすんじゃけぇぞ』
朝霜『それでも助けてぇって言うなら勝手にやってろ。ただし、この情報は絶対に大本営に知られるな!』
朝霜『大本営はこの話を知ってて当然だ。だがあたい達が知ってるのがまずいんだよ』
朝霜『あたいの話とこの録音音声の話を聞いた後の行動は各自の判断に任せる。いいか、常に最悪の事態を想定して動け』
朝霜『全員が救えないなら一人でも多く救える選択をしろ。話は以上だ』
朝霜「んて………アホだよな」
下1~3高コンマ この後の展開やその他起こったことなどを
194 : 以下、名... - 2019/02/09 18:56:35.87 syHXRiF8o 71/391長門さんは敵じゃない!と清霜が四六時中くっついて潔白証明しようとする
ーー
長門「……」
清霜「じーー…」
長門 なぜ私の側を離れないんだ?
清霜「長門さんの側に居たい気分なの!」
長門 そういうのは飛鷹にしてやったらどうだ?
清霜「飛鷹さんはそんなんじゃないの!いっつもベタベタしてるし!」
あぁぁぁ…!! バタン
飛鷹が倒れたぞー!
医務室に運べ!
長門 …いいのか?
清霜「いいの!とにかく長門さんの側からは離れないからね!」
ーー
清霜「長門さーん!どこ行くの?」
長門「……」
ーー
清霜「長門さん!清霜を置いていかないで!」
長門「……」
ーー
清霜「なーがーとーさ~ん!」
長門「……」
清霜(長門さんは敵なんかじゃないんだ。それをあたしが証明する!)
清霜(きっと伊401みたいに脅されてたりとか、何か理由があるはずなんだ!)
清霜(戦艦が皆んなを裏切るだなんて、そんなの絶対にない!)
清霜「長門さんの無実を証明する為に頑張るんだ…!」
長門「……」
下1~3高コンマ この後の展開やその他起こったことなどを
200 : 以下、名... - 2019/02/09 19:17:31.48 sGGR/etcO 75/391無実とはなんのことか教えてくれないか?
長門「……」チョイチョイ
清霜「どうしたの長門さん?」
長門 無実とはなんのことだ?教えてくれないか
清霜「しまっ……!口に出ちゃってた…」
長門 清霜教えてくれ
清霜「……」
長門 清霜
清霜「……長門さんって大本営に情報を流してたんですか?」
長門「……」
清霜「そんなことしないですよね?長門さんは無実なんですよね!?」
清霜「朝霜が長門さんはスパイだって言ってて…そんなはずないって思ったから長門さんの後をつけてたんです」
清霜「長門さんは頼れる戦艦で、裏切ったりなんかしないんです!」
清霜「そうですよね長門さん!?」
長門 安価
下1~3高コンマ 長門の台詞や行動などを
206 : 以下、名... - 2019/02/09 19:42:16.74 DJnEmm9PO 78/391私は裏切ったりしないさ
長門 私は裏切ったりしないさ
清霜「そうだよね!長門さんはそんなことしないもんね!」
長門 清霜は何も心配しなくていい
清霜「よかったぁ…」
長門 朝霜には私からよく言っておく
清霜「うん……本当に良かったよ…」
長門 心配かけてすまない。そうだ清霜、散歩でもしないか?」
清霜「今から?」
長門 私の後をつけて疲れただろう。埠頭で海をゆっくり見ながら話さないか?
清霜「…うん!長門さんとお話したいな!」
長門「……」
下1~3高コンマ この後の展開やその他起こったことなどを
212 : 以下、名... - 2019/02/09 20:14:10.45 Z3jBwol9o 81/391清霜に過去のことを話す長門
ーー
長門 私は幹部に引き取られるまでは大本営に世話になっていた
長門 大本営の鎮守府に所属しているわけでは無かったが、物資や食料を支援してもらっていた
長門 私の居た鎮守府は貧しかった。所属している艦娘も少なく休む暇も無かったんだ
長門 そんな状態では満足に休息も取れず、ある日私は轟沈した
長門 ダメコンも無く完全に沈んだはずだった。だが私は耳を失っただけでこうやって生きている
長門 私に何が起こったのか分からない。だが目を覚ました時には大本営に居た
長門 中破や大破状態では無く轟沈したという事実を隠すためなのかどうなのかはわからない。しかし大本営は私達を助けてくれたんだ
長門 私がもといた鎮守府はもう貧しくは無い。全員余裕を持って出撃もできているそうだ
長門 私は戻る事は無かった。私のような存在は貴重なはずだから好きなだけデータを取らせてやったんだ
清霜「それが終わって幹部さんの所に行ったんだね」
長門 元の鎮守府に戻るのでは無く、違う形で大本営に貢献したかったんだ。助けられた恩は返す必要がある
清霜「裏切って無いって言うのはそういう意味なんだね…」
長門 私は大本営に恩を返しているだけだ
清霜「清霜達が危険になるかもしれないんだよ…?」
長門「……」
清霜「長門さん…」
長門 この話は聞かなかったことにしてくれ
清霜「え…」
長門 そうでなければ私はお前を……
清霜「え、え……?」
長門「……」
下1~3高コンマ この後の展開やその他起こったことなどを
217 : 以下、名... - 2019/02/09 20:42:46.93 AIgz77y4O 85/391>>211
211 : 以下、名... - 2019/02/09 20:11:41.34 5wIVLC2DO 86/391長門
なあ清霜…お前達にとっては大本営は悪か?ひとりひとりを見もせずに?と
長門 なあ清霜、お前達にとっては大本営は悪か?
清霜「…清霜は敵だと思ってる。艦娘を深海棲艦にしようとしてるし」
長門 一人一人を見もせずに判断するのか?
清霜「それ…でも……」
長門 私は大本営に助けられた。その恩を返したい。これだけで私が動くには十分なんだ
清霜「長門さん…」
長門 清霜達には悪いと思ってる。だが私にも譲れないものがある
清霜「…朝霜がね、長門さんをなんとしてでも止めろって言うの」
清霜「司令官やここの皆んなの事を考えろって。全員を助けられないのなら多くの人を助ける選択をしろって」
長門「……」
清霜「長門さんの考えも分かるよ。でも清霜は皆んなを助けたいの!」
清霜「…ごめんなさい長門さん。この後は皆んなに言わせてもらうね」
長門 安価
下1~3高コンマ 長門の台詞や行動などを
222 : 以下、名... - 2019/02/09 20:58:54.32 ErEd6kfd0 89/391自分のしたいようにすればいい
けれど考えることをやめてはいけないと言って優しく頭を撫でる
長門 自分のしたいようにすればいい
清霜「……」
長門 しかし…考えることをやめてはいけないぞ
清霜「長門…さん」
長門 「……」ナデナデ
清霜「……うん」
長門 何が正しくて何が間違っているのかは私にも分からない。私の行動もそうだ
長門 だが思考を停止さてしまえばそこで終わる。それだけはやめてほしい
清霜「……そうだね。よく分かった。流石は長門さん!」
長門 ただの言い訳だ
清霜「自分で色々考えてみる。そうすることが大事だもんね!」
長門 一人より二人の方がいいんじゃないか?
清霜「え?」
飛鷹「清霜ぉ……」ススッ
長門 行ってやったらどうだ?
清霜「もう……変に体触ったりするのはナシだからね!」
飛鷹「分かってる…もう二度しないから…!」
長門(…これで良かったんだな)
下1~3高コンマ この後の展開やその他起こったことなどを
227 : 以下、名... - 2019/02/09 21:25:32.73 5wIVLC2DO 92/391陸奥が長門を迎えに現れ、ここに留まるのもそろそろ潮時でしょう?長門、新しい任務も来てるわよと
ピキィン
長門(この感じ…通信か。どれ……)
長門(……迎えが来る。そうか、この鎮守府に来て長い時間が経った)
長門(次の任務も来ているのか。また忙しくなりそうだ)
長門(…この鎮守府程居心地の良い所は無かった)
長門(全員が全員で足りないものを補い合う。なんと素晴らしい考えだろうか)
長門(全ての人間や艦娘がそうできれば、争いなんて起きないだろう)
長門(しかし…それはただの理想論だ。誰か一人でも考えに賛同しない奴が居ればそれは崩壊する)
長門(私はここで助けてもらった事は多いが、助けた事はほとんど無い。そういうことなんだ)
長門(この鎮守府で考えに賛同しない艦娘は私だろうな)
長門(私には理想よりも大事なものがある)
長門(……こんなに心苦しいと思うのは初めてだ)
長門(提督……すまない)
長門(これが私の進むべき道なんだ…)
下1~3高コンマ この後の展開やその他起こったことなどを
236 : 以下、名... - 2019/02/09 21:52:47.74 ErEd6kfd0 95/391大本営から迎えが来るが、戦艦が足りない事情を知って長門はそのまま残り、任務は別の者に任せると
ーー足りないもの鎮守府、夜中
長門(…来たか)
陸奥(こっちから失礼するわね)スッ
長門(この接触回線は便利だな)
陸奥(触れ合えば喋る必要が無いんだもの。優れものよね)
長門(私には試験用に非接触回線も搭載されている)
陸奥(それって貴女じゃないと使えないのよ。普通の艦娘なら酷い耳鳴りとか幻聴が止まらないんですって)
長門(私には関係の無い話だな)
陸奥(本題に入るけど、貴女はこのままここに居ることになったわ)
長門(なぜだ?)
陸奥(この鎮守府の戦艦の一人が妊娠したからよ。しかも双子。これ以上無い研究材料じゃない)
長門(その戦艦を守るためか)
陸奥(ちょっと違うわね。その戦艦が抜けるとここの戦力はガタ落ちなの)
陸奥(そんな状態で長門まで抜けたらとんでも無いことになっちゃうわ)
長門(そういう理由か)
陸奥(新しい任務は別の子が担当することになったから)
長門(この鎮守府はどうなる?)
陸奥(妊娠してる戦艦の状態が安定したら病院で保護するか、もしくは強引について来てもらうわね)
陸奥(そうなればこの鎮守府はもういいの)
長門(もういい…)
陸奥(解体なのか、それとも変な化け物に襲われて全滅じゃない?)
長門(傀儡…)
陸奥(長門、その名前は私達は絶対に口に出してはいけないの)
長門(……)
陸奥(大本営についてリークやマイナスになる情報を流そうしていた提督や鎮守府は、偶然にも化け物に襲われて資料や証拠も消えた。これは偶然なのよ)
陸奥(私達が何の為に情報を集めているのか思い出して)
長門(…そうだったな)
陸奥(大本営に従っていれば戦闘で沈むことも無いし、変に死ぬことも無いの)
陸奥(私は死ぬのが怖い。貴女もそうでしょう?)
長門(……)
陸奥(とにかく伝えたいことは伝えたわ。引き続き諜報活動をお願いね)
長門(…了解した)
下1~3高コンマ この後の展開やその他起こったことなどを
249 : 以下、名... - 2019/02/09 22:27:23.98 DJnEmm9PO 100/391朝霜が出てきて用が終わったならこっちにも付き合ってもらうぜと
朝霜「内緒話は終わったか?」
陸奥「……!」バッ
朝霜「安心しろ、話の内容までは分かんねぇよ。でもな、接触回線でこそこそしてんのは全部見てたからな?」
長門「……」
朝霜「お前らに聞いてやる。この場に特務艦の指示を拒否できる艦娘はいるか?」
陸奥「……居ないわね」
朝霜「よく分かってんな。次はこっちに付き合ってもうぜ」
長門「……」
ーー工廠
陸奥「どこに連れて行かれるの…」
朝霜「工廠だ。自分らがどうなるか分かってるか?」
長門「……」
朝霜「洗いざらい吐け。拒否するならこの場で殺す」
朝霜「殴りかかってきてもいいんだぜ?返り討ちにしてやるからな!!」
長門「……」
下1~3高コンマ この後の展開やその他起こったことなどを
253 : 以下、名... - 2019/02/09 22:37:46.22 ngtI32PWo 103/391本気の朝霜の目を見て死にたくない陸奥は喋る
254 : 以下、名... - 2019/02/09 22:38:02.48 35KJmBStO 104/391殴る蹴るの暴行を受けても黙秘をする長門陸奥
255 : 以下、名... - 2019/02/09 22:39:01.83 c3CBIjMMO 105/391>>254
からの
>>253
長門「……」
陸奥「……」
朝霜「そうかだんまりか…なんで工廠に来たか分かるか?」
朝霜「それはな、色々と道具があるからだよ」スッ
陸奥「ペンチ…!」
朝霜「お前らみたいなのにはブン殴るよりこういうのが効くだろ?」
朝霜「まずは長門からだ。とりあえず爪は潰しとくか」グチャッ
長門「……!!」
朝霜「お前は声を出せねぇから痛め付け甲斐があるぜ。あと九本も残ってるからな」
陸奥「いや…いや……!」
朝霜「喋れるんなら吐け」グチャ
陸奥「あぁぁぁ…!あぁーーーーーーー!」
朝霜「お前らが喋る気になるまでやるからな」
ーー
陸奥「ひぃ…ひぃ…っ……!」
長門「……」
朝霜「両手分耐えるとは思って無かったな。なら次に行くぜ」ガチャガチャ
陸奥「いやぁーーー!!」
朝霜「電動ノコギリ、電ノコだ。これでお前らの首を切る」
朝霜「どっちからにするか……陸奥」
陸奥「ひっ!!」
朝霜「お前に決めた」ギィィィ…
陸奥「やめてお願い…!私は死にたくないの…!」
朝霜「何も聞こえねぇ。あたいは情報を吐けってんだ」ブィィィィン
陸奥「しゃ…喋る!全部喋るからぁ!!お願い殺すのだけはやめて!」
朝霜「本当だな?」
陸奥「大本営が何をしようとしてるのかも全部!私達がやってることも話す!!だからノコギリを首から…!」
朝霜「これは止めねぇ。お前が変なことをしたら即首を切るからな」ブィィィ
陸奥「お願い…!全部喋るから……!!」
下1~3高コンマ この後の展開やその他起こったことなどを
263 : 以下、名... - 2019/02/09 22:58:05.00 ErEd6kfd0 108/391工廠で寝ていた秋津洲が物音で起きる
陸奥長門の状態を見て発狂する
秋津洲「もぉ…さっきからうるさいかも…何してるかも……?」もぞもぞ
朝霜「な…!」
秋津洲「寝袋に…ヘッドホンしてて…それなのにうるさいって……なに…かも…」
朝霜「お前はこっちに来るんじゃねぇ!!」
秋津洲「あ…う……?」
陸奥「助けて助けて…!ごめんなさいごめんなさい…!」
長門「……」
秋津洲「血…………謝ってる……」
朝霜「秋津洲っ!!」
秋津洲「血…血……………血……ごめんなさい…」
秋津洲「う…あ……あ…………」
秋津洲「ごめんなさいごめんなさい…ごめんなさい……」
朝霜「くそ…!なんで工廠で寝てんだよ!ちょっと待ってろ!」スッ
長門(ノコギリを下ろしたな…今だ!)ゴキッ
朝霜「ぐぎゃっ……!」
長門(戦艦の頭突きは痛いだろう。いくら特務艦といえども急所の鼻を強打すればこんなものだ)
長門(陸奥、今のうちだ!)
陸奥(ひ…ひぃ……!?)
朝霜「ぁ…ぐ……!」フラフラ
秋津洲「ごめんなさいごめんなさいごめんなさいごめんなさい……」
長門(今は逃げるのが先だ。行くぞ)
陸奥(助かっ…た……)
長門(…朝霜、これは礼だ)ガシャーン
陸奥(ノコギリを蹴って…あの子の所に……)
秋津洲「えぇ……?」コツン
長門(狂った奴にノコギリ。楽しいことになるんじゃないか、朝霜?)タタタッ
朝霜「待…でぇ……!」フラフラ
秋津洲「…………」
下1~3高コンマ この後の展開やその他起こったことなどを
271 : 以下、名... - 2019/02/09 23:33:11.61 ngtI32PWo 112/391逃げようとした長門陸奥がばったりと清霜飛鷹と遭遇
清霜「もう飛鷹さんったら…絶対気のせいだって」
飛鷹「違うわ!工廠の方から何か音がしたの!」
清霜「そんなにあたしと一緒に居たいの?」
飛鷹「それはそうだけど…でもその為に嘘なんて付かないわ!」
清霜「本当かなぁ…すぐに確かめ帰るからね?」
飛鷹「それで十分よ!」
長門(こっちだ、早く!)
陸奥(待って!前に誰かいる!)
清霜「長門さん……?」
飛鷹「くっ付いてるのは陸奥さん?えぇ?ここには陸奥さんは居ないわよ?」
清霜「それよりなんで二人は両手を縛られてるの?」
飛鷹「よく見たら血が出てるじゃない!?」
陸奥(どうするよの長門!?)
長門(……)
下1~3高コンマ この後の展開やその他起こったことなどを
270 : 以下、名... - 2019/02/09 23:32:49.51 1NIaP+MMo 115/391半狂乱になった秋津洲が電ノコを振り回し朝霜の足に当たる
279 : 以下、名... - 2019/02/09 23:41:45.03 +xE8tcIqO 116/391朝霜の悲鳴が聞こえてくる
289 : 以下、名... - 2019/02/09 23:48:45.86 M3rqhU1gO 117/391>>270+>>279
ぎゃあぁぁぁぁぁぁーーーー!!
清霜「誰!?」
飛鷹「今のは朝霜の声…!」
長門(今だ!!)ダッ
陸奥(私は死にたくないのよ!)ダダッ
飛鷹「あ、ちょっと!」
長門「……」スッ
清霜「長門さん?そのサイン……」
飛鷹「清霜!今は朝霜を優先しましょう!」
清霜「…うん」
ーー工廠
飛鷹「朝霜……!!」
朝霜「あ…ぐ………!!」グチャ…
清霜「右足首が…取れかかってる…」
秋津洲「」
飛鷹「まさか秋津洲がやったの!?」
朝霜「発狂した…コイツが……ノコギリを…振り回し……ぐ…!」
清霜「もう喋らなくてもいいよ!」
飛鷹「朝霜の足首…皮で繋がってるだけね……これは…もう…」
清霜「とにかく血を止めるのが先だよ!先生達を呼んできて!」
下1~3高コンマ この後の展開やその他起こったことなどを
296 : 以下、名... - 2019/02/10 00:00:22.66 yXshvYAqO 120/391グラーフが繋いでなかなかいい体験だったと朝霜は笑い話にするが秋津洲は落ち込む
ーー
朝霜「なるほどな、皮一枚でも繋がってたら治せんだな」
北上「よくそんな風に言えるよね~足千切れかけたんだよ?」
朝霜「そうだな、滅多にねぇいい経験だったよ」
北上「コイツ…」
夕張「まぁまぁ、結果的には良かったじゃないですか」
北上「アケボノの所のグラーフが居たからじゃん」
朝霜「なんとでも言え、結果が全てなんだよ」
朝霜「それより秋津洲はどうだ?」
北上「だめだね~…」
夕張「明石ちゃんが付きっ切りで診てますけど、酷く落ち込んじゃってます」
朝霜「ならあたいが行ってやるか」スッ
夕張「もう立って大丈夫なんですか?」
朝霜「問題ねぇよ」
北上「流石はグラーフさん…か」
下1~3高コンマ 秋津洲の様子などを
303 : 以下、名... - 2019/02/10 00:14:30.95 ozpMlKULo 123/391本当は以前より自由に動かせなくなっていたが、秋津洲にはどうもなってないと言う朝霜
ーー
秋津洲「ごめんなさいごめんなさい…」
朝霜「謝るのを止めろって言ってんだろ」
明石「秋津洲ちゃん…」
秋津洲「血が…謝らないと……また…殴られるって思って…」
秋津洲「気づいたら…足元に武器があって……叩かれたくなかったから…」
夕張「無我夢中で振り回してしまったんですね…」
朝霜「ノコギリを置いた時に電源を切らなかったあたいが悪いんだよ」
北上「そういうことだから秋津洲は悪くないよ~」
秋津洲「ごめんなさいごめんなさい……」
朝霜「吐いたりはしてねぇんだろ?ならそこまで心配いらねぇんじゃねぇか」
北上「専門家でも無いのに偉そうに…」
明石「千歳さんが…似たような事を言ってました…」
朝霜「な?特務艦舐めんなよ」
夕張「秋津洲ちゃんが重症では無かったなら、次は長門さん達ですね」
朝霜「アイツらを追いかける方が厄介だ。どこに行ったのかまるでわからねぇからな」
北上「長門さんが大本営のスパイ…本当だったんだね」
朝霜「ここからはあたいの仕事だ。お前達は首突っ込むなよ」
夕張「手伝えることがあったら言って下さい!」
朝霜(手伝えること…か。この調子なら足をちょん切って義足にした方が早いかもしんねぇな)
朝霜(…三割は落ちるな。機動力はもっと落ちるか。今まで力尽くでなんとかなってた奴らを抑えられねぇかもしんねぇ)
朝霜(この違和感の原因は分かんねぇ。神経がうまく繋がらなかったのか?)
朝霜(早いうちになんとかしねぇと……まずいな)
ーー