P「それじゃあ、各自今日の予定に取り組むように。解散」
真「よ~し、響。ダンスレッスンで勝負だ!!」
響「よーし、今日は本気でいくぞ! ハム蔵お留守番しててくれ!」
ハム蔵「ヂュイ!」
雪歩「ま、真ちゃん。頑張って!」
貴音「響も全身全霊を尽くすのですよ!」
春香「プロデューサー...ちょっとお話があるんですけどいいですか...?」
元スレ
P「ハム蔵を殺してしまった...」
http://viper.2ch.sc/test/read.cgi/news4vip/1410008304/
P「それで...話って言うのは?」
春香「じ、実は......」
P「?? そんな、言いづらい話なのか??」
春香「............きです...」
P「え??」
春香「プ、プロデューサーさんのことが大好きなんです!!」///
P「な!!?」
春香「その、いつも私たちのために頑張ってくれてるとことか...」
春香「常に気を使ってくれるとことか...」
春香「最初は、勘違いかんって思ったんだけどそうじゃなくて...」
春香「いけないことってのは分かるんですけど、押さえきれなくて...」ヒグッ
P「っ........................」
P「あぁ、その通りだ...。 春香、これは許されないことなんだ。わかるな...?」
春香「はい...」グスッ
P「よしよし、春香はいい子だな...」
春香「そ、そういうのがずるいんですよぉ...」
P「ご、ごめん...それじゃあ、いつも通り頑張れるか...?」
春香「グスッ......せめて、せめて一度だけ...抱き締めさせてください......」
P「............あぁ、それぐらいならいつでも...」
春香「プロデューサーさぁぁぁぁん!!!!」ガバッ
P「うわっ!!? いきなり飛び付くな......」
ハム蔵「ヂュッ......?」
ズッデーグシャーーーーーーーーン
P(........................?)
春香「いててて...えへへ。ごめんなさい、プロデューサーさん」
P「あいたた...あぁ、大丈夫だが......」
P「............?? 変な感触が...」
春香「どうしたんですかプロデューサーさん?」
P「春香、ちょっとどいてくれ...さすがにこの体勢はまずい...」
春香「す、すみません!!すぐどきますんで...」///
俺は、立ち上がって自分が倒れたところを見た。
そこには、毛玉?のようなものが血で磨り潰されており...
春香「きゃぁぁぁぁぁぁ!!?」
P「ど、どうした!!?」バッ
春香「うううううううう後ろ.........」ガクガク
P「な、なんだ!!?」バッ
春香「きゃぁぁぁぁぁぁ!!!!!」
春香「プロデューサーさん! ち、違います! 背中に!!!」
P「!!? な、なんだってんだ!!?」ヌギ
P「っ!!!!!!!???」
そこには............
ハム蔵が上着に`こびりつい`ていた。
引っ付いてたでもなく、くっついてたでもなく、
床の痕が語るように`こびりついて`いたのだった...
P「う、うわぁぁぁぁぁ!!?」
春香「あぁぁぁ...こ、これって............」
P「あぁ...」
春香「ど、どうするんですか......?」
P「どうするも何も......謝るしかないだろう!!?」
春香「ど、どうしよう......」ガクガク
春香「わ、私............」ガクガク
P「ひとまず、落ち着くんだ...深呼吸して、いいな...?」
春香「...」コクン
P(内心は、俺もヤバい...響になんて言えばいいんだ...)
ガチャ
P・春香「!!?」
響「忘れ物してしまったぞ~!!」
P(ヤバい!!)
バッ
響「ん? どうしたんだ二人とも...??」
P「...............」
P「何でもないよ」
響「...」チラッ
春香「......」ウンウン
響「............!!」
響「はっは~ん...二人とも............」
響「自分たちがいなくなったからって変なことしようとしてたんだな!!?」
響「もう! プロデューサーは、上着脱いでるし言い逃れなんてできないぞ!!」
響「は、春香のことは、応援してるけど場所は弁えて欲しいさ~」///
P「は、はは.....気を付けるよ............」
春香「ご、ごめんね響ちゃん...」
響「それじゃあ、早く春香もくるんだぞ」
春香「う、うん。すぐ行くね」
バタン
春香「ど、どうして本当のこと言わなかったんですか!!?」
P「それは、春香も同じじゃないか!!」
春香「だ、だってプロデューサーさんが......」
P「........................クソッ!!」ダンッ
ハァハァ...
P「春香、一旦落ち着こう......」
春香「はい......。ごめんなさい、プロデューサーさんのせいにする様な事言ってしまって...」
P「俺もすまなかった...。春香、今は最善策をさがs...」
ガチャ
響「そう言えば、ハム蔵知らないか~??」ヒョコ
春香・P「!!?」
P(........................)
春香(........................)
P・春香「「あぁ、見なかったが「「あっちのほうで見たよ」」」」
P・春香「!!!!?」
響「もう~、どっちが本当なのさ~」
響「まぁ、いるならいいんだ。 それじゃあ、」
バタン
P「だ、だからお前は~~~!!」
春香「ご、ごめんなさい!!」
P「ふーっ............」
P「俺たちが喧嘩してもしかたない...」
P「もう、後には戻れないぞ......」
春香「正直に話すっていう手はないんですか......?」
P「俺には、辛い......。春香には、話せるのか...?」
春香「わ、私も......多分ムリです......」
P「まずさ、ハム蔵をなんとかしよう...」
春香「はい......」
春香「ごめんなさい...ごめんなさいハム蔵......」
ベリリッ
春香「...」グスッ
春香「プロデューサーさん...この上着はどうするんですか...?」
P「......」
P「とりあえず、俺のロッカーの中に入れといてくれ...」
P「そしてこの`痕`だ......」
まるで、俺たちへの憎しみを表すかのように
その`痕`は、なかなか取れなかった...
P「くそ......これが限界か...」
春香「どんなに頑張っても少し残りますね......」
P「春香...ハム蔵を埋めにいこう...」
春香「はい...」
俺たちは、そのハム蔵だった`物`を近くの公園に埋めた
春香「ははは......これ、やってることって犯罪と変わりませんよね...」
P「............」
響『ハム蔵は、自分の大切な家族なんだ!!』
P「あぁ............」
ガチャ
真「プロデューサーと春香! 遅いですよ!!」
どうやら、気づかぬうちにかなりの時間がたっていたようだ
真「まったく、春香がレッスンにこないな~って思ってたら二人で遊びに出掛けてるし...」
P「.........あぁ、すまなかった...」
春香「............」
真「もう、そんなに疲れるまで何してたんですか?」
P「ちょっとな............」
春香「...」ウンウン
真「こっちは、こっちで大変だったんですからね! ほら...」
響「ハム蔵~~どこだ~~~!? 出てきてくれ~~!!!」
P・春香「..................」ドクン
響「おっかしいな~...強い臭いが残っているんだけど......」
響「おーーーい! ハム蔵ーーー!!!」
響「あ! 春香、結局レッスンサボったな~~!!」
響「ってそんなことより春香! ハム蔵知らないか!? 確か、さっき見たって言ってたよね!」
響「おしえてくれ! どこで見たんだ!!?」
春香「あ...あぁぁ......あっち............」
響「ん? 給油室のほうか??」
春香「で、でももういないと思うな~...なんて......」
響「ううん! ありがと、春香!!!」
P「............」
ーーーーーーーー
響「ハム蔵...本当にどこにいったんだ......?」
貴音「事務所のみんなで探していると言うのに...心配ですね...」
響「ハム蔵...ハム蔵........................」グスッ
春香「............」フラッ
P「春香、大丈夫か?」ダキッ
春香「あぁ......ごめんなさい、プロデューサーさん...」
響「二人ともハム蔵がいないって言うのに、どうしてイチャついてるのさー!!?」
響「ハム蔵......帰ってきてくれ~......」
P「響...とりあえず、今日はいったん解散しよう...」
P(そうじゃ、ないだろバカ!!?)
P「みんな疲れているみたいだし、明日、明るくなって探そう」
P(見つからないのは、お前が一番知ってるだろ!!)
P「ハム蔵も、もしかしたら響の家に帰ってるかもしれないし...な?」
響「............うん」
ーーーーーーーーーー
響「プロデューサー、実は自分わかってるんだぞ...」
響「プロデューサーと春香が......
ハム蔵を殺したってこと...
ねぇ、返してよ... 返して... 返してよぉ......
寂しいよぉ...ハム蔵... ハム蔵......
ハム蔵......... 許さない......... 許さないぞ............
絶対許さない
P「うわぁぁぁぁぁああ!!!!!」ガバッ
シーン......
P「クソッ........................」
P「ヤバい............ハァハァ............」
P「み、水が飲みたい............」
ガシッ
響「なに、逃げてるの???」
ーーーーーーーーーーーーーーー
春香「私、どうして正直に謝れなかったんだろう...」トボトボ
春香「おはようございまーす...」
「............」
春香「み、みんなどうかしたの............??」
小鳥「ハム蔵ちゃんが、いなくなったって聞いたから...」
律子「監視カメラの記録を見せてもらったの......」
春香「えっ............?」
響「春香たちだったんだな...ハム蔵を殺したの.........」
響「自分...自分信じてたのに.........」グスッ
真「春香...これは流石に許されることじゃないよ...」
伊織「見損なったわ...あんたサイテーね」
サイテー... 人間のクズ お前が死ねばよかったんだ
よくのうのうと生きていられるわね~ 犯罪者...
春香「や、やめて.........」
春香「やめて!!!!!」バッ
春香「ハァハァ........................」
シーン...
春香「あぁぁ............ごめんなさい!」
春香「ごめんなさい響ちゃんごめんなさいハム蔵ごめんなさいごめんなさいごめんなさい」
ごめんなさいごめんなさいごめんなさいごめんなさい
ごめんなさいごめんなさいごめんなさいごめんなさい
ごめんなさいごめんなさいごめんなさいごめんなさい
ごめんなさいごめんなさいごめんなさいごめんなさい
ごめんなさいごめんなさいごめんなさいごめんなさい
ーーーーーーーーーーーーー
P「おはよう...ございます............」
小鳥「おはようございます。プロデューサーさん」
小鳥「............大丈夫ですか? 目が真っ赤ですけど...」
P「はい...昨日は全然眠れなくて......」
小鳥「もう、プロデューサーさんがしっかりしないと事務所が成り立たなくなっちゃうんですからね」
P「はい......すみません。少し横になっても......?」
小鳥「えぇ、どうぞ」
P「........................」
P「..................」
小鳥「本当に疲れてるんですね...」
P「......ごめん............スースー」
小鳥(あら? 寝言かしら......)
P「......ご...ん...ごめん............ひび...き......」
小鳥(ごめん響って.........プロデューサー響ちゃんに何かしたのかしら?)
プルルルルルルル
小鳥「はい、もしもし。765プロでs......」
小鳥「え?? あぁ、はい......。はい、わかりました」
小鳥「えぇ...それでは、お大事に.........」
ガチャ
小鳥「............」
小鳥「心配ね...お見舞いにいかなきゃ」
小鳥「プロデューサーさんには、書き置きで良いわね」
P「............」スースー
P「............」スースー
ガチャ
?「........................」
P「............」スースー
?「........................」ギリッ
?(この石で、こいつの頭を潰してやるんだ.......!)グッ
P「............」スースー
P「...ごめん.........ごめん............ひびき............」ポロポロ
?「な............!?」
ガチャ
響「やめるんだ............もう、いいよ............」
響「真...」
真「響.........だ、だってこいつが...」
真「プロデューサーが響のハム蔵を殺したんでしょ!!?」
ー昨日の夜ー
響「ごめんな、真。こんな夜遅くにハム蔵探し手伝ってもらって...」
真「だって、響が心配だったし...あのままじゃ、後味も悪いじゃないか...」
響「へへっ...ほんとうにありがと」
響「ま、イヌ美がいるからすぐに見つかるよ!!」
真「そっか」
イヌ美「クンクン...」
響「お!! 臭いに反応したみたいだ!!! イヌ美任せたぞ!!」
イヌ美「わん!」
響「こっちだ!!!」
~~~~~
響「............」ガクッ
真「そ、そんな....こんなのって............」
響「ハム............蔵........................」
真「響...。 多分、あの二人だ...」
真「だから今日、様子がおかしかったんだ!!」
真「響...響!!!!」
響「........................」
ー現在ー
真「だからボク、こいつらが許せなくて...!!」
響「いいんだ...。自分、いつだってこんな役回りさ...」
響「それにきっと、ハム蔵もこんなのじゃ逆に悲しむと思うぞ」
響「プロデューサーも凄く思い詰めていたみたいだし...」
響「真、ありがと......」
真「響............うわぁぁぁぁぁぁん!!!!!」
真「ごめんよ響。ボク何の力にもなれなくて...うわぁぁぁぁん!!」
響「ありがとう、真...」
P「う、うーん.........」
響「はいさい!! プロデューサー!!」
P「!?........................」
響「ほら、ハム蔵も挨拶して」
ハム蔵「チュー」
P「ハ、ハム蔵!!? ど、どうして!!?」
響「どうやら、昨日は先に帰っちゃったらしいんだ!! 心配かけてこの~」
ハム蔵「チュー」
P(!? ど、どういうことだ...ハム蔵は、昨日確かに...)
響「?? 変なプロデューサー...」
真「........................」
響『自分が、新しいハム蔵を買えばいいんだ...それですべてが解決だ...........』
真「........................」
真(僕しか気づくことができないんだ...彼女の泣き顔には......)
~fin~