【関連】
【艦これ】龍驤「もう少し、足りないもの」その5【安価】(1)
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1『由良は寝たか』
2『だが我々の会話くらい聞いているだろう』
3『そうだろうな』
4『おい由良!聞いてんならかかってこい!』
1『挑発に乗るような奴では無い事は分かっているだろう』
2『確かにな』
4『クソが…!』
3『お前もいい加減諦めろ。ここの居心地も悪くないだろう?』
4『この私が艦娘の言いなりなのが気に食わないんだよ!』
1『負けた癖によく吠える』
2『全くだ』
3『そういえば1と2は由良に負けた訳では無いんだろう?」
2『いや、私は負けた。コアも食われた』
1『直接戦ってないのは私だけだ。由良とは利害が一致した結果こうなった」
1『私は他の艦娘に沈められてコアのみが漂流していた。由良は別の仲間が仕留め虫の息だった』
3『生き残る為に由良が1を食べたのか』
2『よくそんな考えに至ったものだ』
1『結果としては成功だろう?お前達もここに来たんだしな』
4『由良ぁ!聞いてんだろぉが!!』
3『今日のアイツはしつこいな』
1『イキのいいのを食べたもので元気になってるんだな。放っておけ』
2『本当ならあんな奴追い出すんだけど、4は居ないといけないっていうのがね』
1『今までは私達がそれぞれ由良力を貸していた。だが4が来てからは力の切り替えが可能になった』
3『速度を上げるなら1。防御を上げるなら2。腕力なら私といった具合にな』
2『4は回復力とこの切り替え能力がある。追い出すと由良にとってマイナスだよ』
1『私達は完全に由良と同化した。もう以前の姫や鬼の姿を保つこともできない』
3『こうやって会話するのがやっとという感じだ』
4『うぉぉぉぉ!!』
2『ま、例外があそこにいるみたいだけどね』
1『この会話は由良に聞かれているのが当然で喋っている。私達が何を言いたいのかわかるだろう』
2『この鎮守府に居続けるのかどうかを問いたい』
3『由良の考えは分かっている。だがここに拘る必要があるということだ』
1『今更お前の事をどうにかするつもりは無い。だが夫に会えないこの状況は本当に良いのか?』
2『内臓破裂の艦娘まで出ちゃってるしね。まぁあれは私達の同胞のせいだから何とも言えないけど』
3『この鎮守府に深く関わるのなら色々と準備も必要だ。力を貸して欲しいというなら貸してやろう』
4『クソ軽巡!お前は絶対私が……!!』
ーーーー
ーー
由良「…」ムクッ
由良「分かってるわ」
由良「全部分かってる」
由良「もう一度川内とやれば私が勝つ」
由良「そうすればここに居る必要が無くなる」
由良「…」
由良「少し考えさせて」
由良「答えはすぐに出す」
下1~3高コンマ この後の展開やその他起こったことなどを
250 : 以下、名... - 2019/01/20 20:13:20.81 ZrBrJZKfo 114/428忍者提督から矢文
中身は9割寂しい逢いたい…etc.残りがレンタル移籍の真面目な話
ズダァン!
由良「手紙」スッ
由良「あの人から…」
何の音なのです!?
壁に穴が開いてるわ!
まさか敵襲!?
由良「撤収」シュバッ
あれ、今なにか…?
それどころじゃないわ!早く司令官達に報告しないと!
由良「中身は」
由良「…」
由良「殆ど無視していい。寂しい逢いたいしか書いてない」ビリビリ
由良「ここも」ビリビリ
由良「最後」
由良「レンタル移籍…」
由良「…」
由良「あの人も考えていたのね」
ーー執務室
由良「提督」シュバッ
提督「…由良か」
由良「話がある」
提督「何の話だ?」
由良「これ」スッ
提督「手紙か?差出人は…」
由良「そこは見なくていい。最後だけ見て」
提督「……レンタル移籍」
由良「安価」
下1~3高コンマ 由良の台詞や行動などを
256 : 以下、名... - 2019/01/20 20:28:13.94 wxDMA4wbo 118/428貴方が決めて
由良「貴方が決めて」
提督「…俺が?」
由良「そう」
由良「貴方が決めるの」
由良「私の考えは変わらない」
由良「貴方達が道を間違えたら裁きを下す」
由良「手加減なんてしない」
提督「……」
由良「道を間違えないなら私をここに置けばいい」
由良「与えられた任務は遂行する」
由良「暇があったら技術も教えるかもしれない」
由良「でも」
由良「変なことをすれば全員消す」
提督「消すというのは……」
由良「殺す」
提督「……」
由良「戦艦も空母も」
由良「駆逐艦も潜水艦も」
由良「龍驤も。全員消す」
由良「不安なら私を手離せばいい」
由良「貴方に委ねる」
提督「安価」
下1~3高コンマ 提督の台詞や行動などを
263 : 以下、名... - 2019/01/20 20:48:48.88 HtNtp25d0 122/428安価は迷いなく承諾
提督「由良が正式にここに居てくれるというなら、喜んで受け入れよう」
由良「…」
提督「もちろんレンタル移籍だというのは分かっている。だがそれでもいいんだ」
由良「はぁ…」
提督「なんだ想像した答えとは違ったのか?」
由良「違う。帰るのがイヤ」
提督「帰る…あぁ、レンタル移籍の件でそっちの鎮守府に帰るか」
由良「本当に…帰りたくない…」
提督「由良がそんな表情をするくらい嫌なのか…」
提督「そんなに向こうの提督はアレなのか?」
由良「そう」
提督「……」
由良「あんなのって知ってたらケッコンしてない」
提督「別れるというのは?」
由良「契りは一度交わしたら無効にはできない」
提督「…なら誰かを一緒に連れて帰ったらどうだ?」
由良「川内を借りていくわ」
提督「……許可しよう」
下1~3高コンマ この後の展開やその他起こったことなどを
269 : 以下、名... - 2019/01/20 21:04:08.66 aFKrAaNxo 125/428帰ってきた由良のために豪華な宴会が開かれる
ーー某鎮守府
由良「なにこれ」
川内「なんでしょうね…」
ーおかえり由良パーティー会場はこちら!ー
由良「帰る」
川内「師匠!ここに帰ってきたんですから!」
由良「嫌」
川内「でも忍者提督に書類を書いてもらわないと、レンタル移籍は無理です!」
由良「はぁぁぁ…」
川内「師匠…」
忍者提督「我が妻よ!よくぞ帰ってきてくれた!」
由良「…」
川内「あの、忍者提督…」
忍者提督「川内か。お前の活躍は聞いているぞ」キリッ
川内「ええ……」
由良「はぁぁぁ…」
忍者提督「お前も頑張っているようだが……今は由良だ!会いたかったぞ由良~!」
由良「黙って」
忍者提督「えぇ…」
川内「こっちがえぇ…だって」
由良「何故貴方はそうなの」
忍者提督「由良のアナタ呼び…やっぱりいいぞぉ…」
由良「…」
川内「忍者提督!師匠めちゃくちゃ引いてます!」
忍者提督「妻の事を可愛いと言ってなにが悪い?」
川内「だからぁ…!」
忍者提督「とにかくパーティーには参加していってくれ!そうじゃなきゃ書類にサインはしない」
由良「はぁ…分かったわ」
川内「変なことにならないといいけど…」
下1~3高コンマ パーティーでの出来事やその他起こったことなどを
283 : 以下、名... - 2019/01/20 21:39:30.83 zQkc0lxDO 129/428時代錯誤甚だしい忍者提督
由良と後継ぎを作って現代に忍びを復活させようと画策している
ここの艦娘達は変な影響を受けたのかそれに賛同
ーー
忍者提督「皆んな喜んでくれていただろ由良!」
由良「そうね」
忍者提督「長良型にのみ忍術や体術を伝承した。他の艦娘達は長良達を特殊部隊くらいにしか思ってない」
由良「忍者が正体をバラしてはいけないもの」
忍者提督「その通りだ」
由良「提督は忍者を復活させたいのね」
忍者提督「私の家系は代々忍びだった。これからの時代に忍者は必要になってくる」
由良「私はそうは思わない」
忍者提督「結果が全てなのさ」
由良「提督の望みは何」
忍者提督「由良との子が欲しい」
由良「…」
忍者提督「長良達に技術は伝承した。だが一子相伝の技は伝承していない」
由良「その為だけに」
忍者提督「それ以外にも理由がある」
由良「なに」
忍者提督「愛する妻の子を欲しがるのはいけないのか!?」
由良「…」
忍者提督「秘薬は色々と準備してある。事が終われば書類にはサインをする」
由良「安価」
下1~3高コンマ 由良の台詞や行動などを
294 : 以下、名... - 2019/01/20 22:09:10.70 8qXUhx1q0 132/428触れるキスをして
「私の目的が達成できてから。それまではこれで我慢して」
由良「提督」
忍者提督「なん………」クルッ
由良「…」スッ
忍者提督「今のは…」
由良「子どもは私の目的が達成できてから。それまではこれで我慢してて」
忍者提督「…由良からのキスは忘れない」
由良「ありがとう」
ーー翌日
ー行ってらっしゃい由良さんパーティー会場はこちら!ー
由良「帰るわよ」
川内「まだ皆んなに挨拶してませんよ!?」
由良「こんな会なんか参加できる訳ない」
川内「確かにやり過ぎかもしれませんけど…」
由良「なんなのあの提督は。いつも冷静でいてくれたら…」
川内「あ。あの垂れ幕の字忍者提督のか」
由良「また騒がれると嫌。見つかる前に帰る」
川内「分かりました…」
長良「由良」
川内「長良さん!それに他の長良型の皆さんも!」
名取「私達には一言あっても…」
五十鈴「そうよ、随分水臭いじゃない」
鬼怒「提督に見つからない内にっていうのは分かるけどね」
由良「貴女達」
長良「行くのね、由良」
由良「行ってくるわ」
長良「安価」
下1~3高コンマ この後の展開やその他起こったことなどを
303 : 以下、名... - 2019/01/20 22:38:41.98 ZrBrJZKfo 136/428五人で輪になって超速ピシガシグッグッ
(由良さん、顔がやる気無いけどやってはくれる)
長良「入って」
名取「……」ススッ
川内「長良型の円陣が!」
由良「…」
五十鈴「そんなやる気のなさそうな顔しないで。また暫く会えないんでしょ?」
鬼怒「早く早く!」
由良「…」スッ
長良「ありがとう由良」
長良「本当なら力尽くでも貴女を止めたい。でも結局由良を超えることはできなかった」
名取「応援してるよ…!」
五十鈴「ちゃんと帰ってきなさいよ?」
鬼怒「また一緒にパナイトレーニングしよ!」
由良「…ありがとう」
長良「行って…きなさい!」バッ
由良「…」バッ
川内「……行きましょうか、師匠」
由良「そうね」
川内「バイクで飛ばせばすぐに鎮守府ですよ」
由良「違うわよ」
川内「あ……そうだった。球磨さん達の様子を見に行くんでしたね」
由良「手術」
川内「球磨さんの二回目の手術も終わったはずです。皮膚や血が足りないからって北上さん達が病院に行ってるんでした」
由良「急いで行く」
川内「球磨さん…良くなってるといいなぁ」
下1~3高コンマ この後の展開やその他起こったことなどを
310 : 以下、名... - 2019/01/20 22:55:38.91 Wgu5VJTAO 140/428球磨は普通に生活できるまで回復するだろうがあの無茶な料理は食べられなくなるかもしれないと
ーー病院
「球磨さんの手術は成功しました」
川内「良かった…!」
「北上さん達が協力してくれたお陰です。姉妹艦の血液があってこそでした」
由良「容体は」
「安定してます。心配ありません」
川内「ありがとうございます!」
「ですがかなり大きな傷跡は残ってしまいます。内側から内臓が破裂しましたので…」
川内「それは仕方ないです…」
「それと…以前のような無茶な料理は食べれなくなります」
由良「球磨は何を食べてたの」
川内「師匠は知らないんですか?」
由良「ジビエ?」
川内「…下着で作った料理です」
由良「は?」
川内「私達の下着を黙って借りていって出汁を取ったりとか、凍らせてスイーツに混ぜたりとか……」
由良「安価」
下1~3高コンマ 由良の台詞や行動などを
315 : 以下、名... - 2019/01/20 23:23:16.90 zQkc0lxDO 143/428世の中の為にはこれで良かったわ
由良「鎮守府の為にはこれで良かったわね」
川内「そうですね…」
「球磨さんはもう麻酔から覚めています。よければ会っていかれますか?」
川内「はい、勿論です!」
由良「下着で料理…意味が分からないわ」ブツブツ
ーー病室
川内「北上さん達も皆んないるみたいですね」
由良「北上、多摩、大井」
川内「特に大井さんと球磨さんは同じ鎮守府出身なので、かなり相性が良かったんじゃないですか」
由良「姉妹艦なら大差はない」
川内「そうなんですか?」
由良「そう」
川内「知りませんでした…」
由良「ここね」
川内「球磨さん、お見舞いに来ました」ガチャ
下1~3高コンマ 病室の状況や球磨の状態などを
319 : 以下、名... - 2019/01/20 23:45:45.70 qr1VY83co 146/428意識はあるがまだ人工呼吸器はつけている球磨
球磨「……」
川内「あ、まだ…」
北上「まだ人工呼吸器は付けてるけど大丈夫だよ~」
大井「姉さん、分かりますか?」
球磨「……」コクリ
多摩「わざわざ来てくれてありがとうにゃ。球磨姉の手術は成功したから安心して欲しいにゃ」
由良「そう」
北上「今回の手術で胃を縫い合わせたんだよね」
大井「破裂した所を補う為にこう…穴を塞ぐ感じです」
多摩「元の大きさより小さくなったけど、健康上問題は無いらしいにゃ」
川内「良かった…本当に…」
球磨「……」パクパク
由良「気にしなくていいわ」
北上「え?今何も喋ってないけど分かるの?」
由良「読唇術」
多摩「流石だにゃ。多摩達はなんとなくしか分からないにゃ」
川内「球磨さん、ゆっくり治して下さい」
球磨「……」コクリ
ーー
ーー工廠
明石「秋津洲ちゃん…これできたよ…」
秋津洲「分かったかも!じゃあこっちを手伝って欲しいかも!」
明石「うん…そっち行くね…」
潜水新棲姫「北上が居ない分工廠は忙しそうだな」
夕張「明日から北上さんは工廠に戻ってきます。それまでの辛抱ですよ」
潜水新棲姫「球磨の手術も成功したしな」
夕張「もし手術や入院が長引けば、その分北上さん達の血を使うことになります。万全の状態でない内は工廠の作業はやらない方がいいですからね」
潜水新棲姫「北上が居ない割には工廠はスムーズだな。明石が喋られるようになったのが大きいようだな」
夕張「そうです……ね」
潜水新棲姫「アイツの吃音は昔の人格が原因だった。それが無くなった今は普通に喋れるということだ」
夕張「普通というのは少しあれですけど…」
潜水新棲姫「少し詰まるくらい前に比べたらマシだ。吃音は聞き辛くて仕方なかったからな」
夕張「ちょっと、その言い方…!」
潜水新棲姫「ワタシはそういうのは分からない。そう思ったから言っただけだ」
夕張「……」
下1~3高コンマ この後の展開やその他起こったことなどを
333 : 以下、名... - 2019/01/21 19:56:45.81 neOcqu8DO 151/428新棲姫が来てから事件が立て続けに起きているように感じる夕張
夕張「…そうだ、提督さんに用事があったんです。この後……」
潜水新棲姫「それは無理だ」
夕張「え、でも龍驤さんの事について…」
潜水新棲姫「提督はこの後和平派の会合と幹部と会議がある。そんな事に構ってる暇は無い」
夕張「そんな事って!龍驤さんは提督のお嫁さんなんですよ!」
潜水新棲姫「今は仕事を優先するべきだ。ここには千歳と医者がいる、何も心配は無い」
夕張「でも……!」
潜水新棲姫「時間を無駄にしたくない。それじゃあな」スタスタ
夕張「…………」
明石「夕張さん、誰が来てたんですか…?」
夕張「…秘書艦さんよ」
秋津洲「潜水新棲姫が何にし来てたかも?」
夕張「工廠の様子を見に来たらしいですよ…」
秋津洲「ふーん…」
明石「声くらいかけくれても…良かったのに…」
夕張「……」
秋津洲「何を考え込んでるかも?」
夕張「彼女がここに来てから色々と起こってるなって思ったんです」
明石「色々…?」
夕張「そうです。球磨さんの事もそうですが、それよりも前にもあったじゃないですか」
秋津洲「そうか…朝潮が死んだのもそうかも」
夕張「はい、彼女がここに来てからなんです」
明石「それって…」
夕張「鎮守府以外にも大本営の重役が暗殺されたり、とにかく色々と起こりすぎてるんです」
秋津洲「偶然……?」
明石「もし必然だったら…」
夕張「……私達だけでどうにかできることでは無いかもしれません」
下1~3高コンマ この後の展開やその他起こったことなどを
341 : 以下、名... - 2019/01/21 20:20:57.00 KavtGb9go 155/428夕張、持ち前の盗撮技術で新棲姫のあら探し
ーー
夕張(私達だけでどうにかするには証拠が必要です。それを集めてみましょう)
夕張(普段盗撮用に使っているドローンに盗聴もできるドローン。全てのドローンを注ぎ込みます)
夕張(暫く鎮守府の盗撮はできませんが、必ず証拠を掴んでみせます)
夕張(そうだ、外で何かをするかもしれません。バッテリーを強化したドローンも用意しておきましょう)
夕張(電波が途切れないように強力な受信機と送信機も用意して…)
夕張(…絶対に証拠を掴んでみせます)
隼鷹「夕張?なにしてんのさ?」
夕張「い、いえ…なんでもありません…」
隼鷹「そうかい?疲れてるなら休みなよ~」
夕張「……盗聴器もセット完了です」
夕張「超小型の隠しカメラも設置しました。これで私にできることは全てやりました」
夕張「何も映らなければそれでいいんです。でももし映った時は…」
夕張「その時は……」
下1~3高コンマ カメラやドローンが捉えたものなどを
345 : 以下、名... - 2019/01/21 20:39:05.63 neOcqu8DO 158/428不審な点は何も無かった
不自然な程に小さな事すら何も無い
ーー
夕張「ここ数日間の映像や音声を確認しましたが……」
夕張「何も…無い」
夕張「小さな事すら何も無いだなんて……」
夕張「潜水新棲姫が来てからの事は気のせいだっていうの?」
夕張「そんなの……」
夕張「…まだです。いくらなんでも不自然過ぎます」
夕張「私は…まだ……!」
ーー工廠
潜水新棲姫「何の用だ夕張。ワタシは忙しいんだ」
夕張「…お疲れ様です」
潜水新棲姫「秘書艦の仕事がまだ残っている。それに会合に向けての資料作りもある」
夕張「……」
潜水新棲姫「早くしてくれ。ワタシを呼び出した目的はなんなんだ」
夕張「安価」
下1~3高コンマ 夕張の台詞や行動などを
353 : 以下、名... - 2019/01/21 21:02:44.56 ppxyevKco 161/428貴女は確かにすごい
だけど効率だけを求めて心を蔑ろにしたら人間は壊れてしまう
夕張「貴女は確かに凄いです。秘書艦の仕事の合間に勉強を続けて、働きに文句の付けようがありません」
潜水新棲姫「なんだ?労うにしては表情が暗いぞ」
夕張「だけど効率だけを求めて心を蔑ろにしたら人間は壊れてしまうんです。どうかそれを分かって下さい」
潜水新棲姫「…どういうことだ」
夕張「提督さん、ここの所毎日会議や会合をしてますよね」
潜水新棲姫「昇進したからな。前と同じ仕事をしていてはいけないだろう」
夕張「それでも毎日やらなくてもいいですよね?提督より役職が上の幹部さんでさえ休みがあるんです」
潜水新棲姫「提督はまだ幹部程の力は無い。権力を得る為には他人の倍働かなければいけないんだ」
夕張「そうじゃないんですよぉ…!!」
潜水新棲姫「じゃあなんだと言うんだ」
夕張「人の心は…脆くて崩れやすいんです…!」
夕張「提督と龍驤さんは…過去に…一度壊れてしまってます…」
夕張「心は…一度壊れると……絶対に治らないんです…!」
夕張「お願いです…提督さんと龍驤さんを…一緒にさせてあげて下さい…」
潜水新棲姫「安価」
下1~3高コンマ 潜水新棲姫の台詞や行動などを
356 : 以下、名... - 2019/01/21 21:20:08.95 tlV3BwFmO 164/428私が手を止めても世界の流れは止まらないんだ
提督は和平の船頭になってしまったからにはもう降りることはできないし降りても周囲に狙われるだろう
走り抜けるしか道は残っていないんだ
潜水新棲姫「ワタシが手を止めても世界の流れは止まらないんだ」
潜水新棲姫「提督は和平の船頭になってしまったからにはもう降りることはできないし、例え降りたとしても大本営や他の奴らに狙われるだろう」
潜水新棲姫「提督には走り抜けるしか道は残っていないんだ。諦めろ」
夕張「そんなの…提督が壊れます…」
潜水新棲姫「壊れたらそれまでだ。お前ら諸共サヨナラだな」
夕張「貴女は…!!」
潜水新棲姫「勘違いするな、ワタシを頼ったのは提督だ」
潜水新棲姫「龍驤が治るのを待つのでは無くワタシを秘書艦にしたんだ。一日でも早く和平を結ぶ為にだ」
夕張「提督…!」
潜水新棲姫「お前にはもうどうにもできない。自分の仕事をしてろ」
夕張「……っ!!」
潜水新棲姫「これから女幹部と会議なんだ。お前達に構ってる暇なんて無いんだよ」
潜水新棲姫「いいか、これは提督が選んだ道だ。邪魔をするんじゃない」
夕張「提督が……提督…………」
下1~3高コンマ この後の展開やその他起こったことなどを
362 : 以下、名... - 2019/01/21 21:41:56.89 neOcqu8DO 167/428夕張、漣達に通信
経緯を聞きすぐ戻りますと
ーー
漣「成る程、事情は分かりました」
夕張『お願い漣ちゃん…提督を助けて…』
漣「今から全速力で帰ります。どうかそれまで待っていて下さい」
夕張『お願い…待ってるから……』
潜水棲姫「夕張さん元気無さそうだったね」
レ級「新入りは相当やり手だな」
漣「どうやらそのようですな」
レ級「あたし達に鎮守府から遠いこの海域を勧めてきたのも作戦なんだろうな」
漣「間違いありませんね」
潜水棲姫「頼れる所を見せて、提督さんの方から頼むように仕組むなんて…」
漣「最初からこれが目的だったんですね」
レ級「漣は思ったよりも冷静だな」
潜水棲姫「提督を好き勝手にされてるのは仕方ないけど、悪いことをしてるんじゃないもん」
レ級「そういえばそうだけどさ」
漣「はぁ?漣が冷静?ふざけんじゃないですよ」
潜水棲姫「あ……」
漣「龍驤さんを放置させてご主人様を休ませない?頭おかしいんじゃないですか?」
潜水棲姫「漣ちゃん…あの…」
漣「次会ったらブン殴るに決まってるでしょ?あぁん!?」
レ級「漣、怒る相手を間違えるな」
漣「……すいませんでした」
潜水棲姫「私も…ごめん」
漣「急いで帰りますよ。それで潜水新棲姫を一発殴ってやるんですよぉ!!」
下1~3高コンマ この後の展開やその他起こったことなどを
370 : 以下、名... - 2019/01/21 22:04:35.94 FbEkaztk0 171/428漣到着
港には新棲姫がおり
提督なら倒れたぞ。過労と心労だそうだ。
全く、軟弱だな
ーー足りないもの鎮守府
漣「着いた!ご主人様は!!」
潜水新棲姫「思ったよりも早かったな」
漣「ご主人様はどうしたんですか!」
潜水新棲姫「あの人間なら倒れたぞ。過労と心労だそうだ」
潜水棲姫「うそ…!」
潜水新棲姫「あれくらいで倒れるとは軟弱過ぎる。もっと頑丈かと思ったんだがな」
漣「お前ぇぇぇーー!!」ガバッ
潜水新棲姫「ふんっ、そんなものが当たるか」スッ
漣「ぐ……!?」ベシャッ
潜水棲姫「漣ちゃん!」
レ級「おい、あたしが相手してやる」
潜水新棲姫「悪いがそんな暇は無いんだ」スタスタ
レ級「何処に行く?」
潜水新棲姫「とりあえず女幹部の所だ」
レ級「……好き勝手してくれた礼はまたしてやる」
潜水新棲姫「そうか、楽しみにしてるぞ」
レ級「……」
漣「逃げるな!おい!聞いてるだろぉ!」
レ級「漣、あんな奴に構わなくていい」
潜水棲姫「早く提督の所に行こう!」
漣「……チッ!」
レ級「潜水新棲姫みたいなのは一番厄介だ。自分が悪いんだと思っていないんだ」
レ級「だがもし自覚があるなら…あいつは敵だ」
漣「ご主人様、今行きますからね!!」
下1~3高コンマ 医務室の様子や提督の状況などを
376 : 以下、名... - 2019/01/21 22:24:17.05 tlV3BwFmO 175/428朝霜が看病していてあたいがどんだけ言っても提督自身が働こうとするんだと話す
377 : 以下、名... - 2019/01/21 22:25:11.31 rw3B8LvUo 176/428鎮守府の面々からお説教されたり泣きつかれたりされてる
378 : 以下、名... - 2019/01/21 22:25:52.69 EcHeJXFMo 177/428>>376+>>377
で、提督自身は次のことを考えようとしてる
ーー医務室
朝霜「やっと帰ってきたか漣」
漣「どういう状況ですか!!」
朝霜「あたいがいくら言っても司令が動こうとするんだよ…」
提督「漣……報告を…」
漣「ご主人様寝てて下さい。それが仕事です」
提督「ダメだ……俺は…和平派の……」よろよろ
朝霜「起きようとするんじゃねぇよ。寝てろって」
提督「うぅ……朝霜…」
夕張「提督…もう休んで下さい……このままじゃ…」グスグス
提督「俺は大丈夫だ…だから仕事を……」
雲龍「いい加減にしなさい。そうやって皆んなに迷惑をかけているのが分からないの」
提督「何を…言う……和平派の…会合が…この後……」
レ級「おい、本当に仕事があるのか。記憶が混雑してるならマズイぞ」
潜水棲姫「もしかして勝手に仕事を入れてたのかも…」
提督「俺は…和平派の代表に…なって……大本営を…牽制…」
提督「そうすれば……和平に…近付いて……」
提督「俺達も……」
漣「この……馬鹿っー!!」バチーン
提督「うぉ…………」
漣「提督がそんなのでどうするんですか!何休み無しで働いてんですか!何一人で全部抱えてるんですか!」
潜水棲姫「漣ちゃん、もっとゆっくり話してあげないと…」
漣「ご主人様が…倒れたらどうしようも無いじゃないですか……何してんですかぁ……」
提督「安価」
下1~3高コンマ 提督の台詞やその他起こったことなどを
385 : 以下、名... - 2019/01/21 22:55:33.79 INYU+8i1O 181/428すまない…だけどもう少しなんだ
女幹部と新棲姫のおかげで、もう少しで、深海の最高司令官とのパイプが繋がりそうなんだ
提督「すまない…だがもう少しなんだ…女幹部と潜水新棲姫のおかげで…」
提督「もう少しで…深海の最高司令官と…繋がりそうなんだ…」
漣「深海の最高司令官…!?」
雲龍「レ級どうなの。そんなのが本当に居るの」
レ級「あたしは聞いたこと無いぞ」
夕張「じゃあこの話は……」
潜水棲姫「私は…ある」
漣「本当にそんな人物が…?」
潜水棲姫「そういう深海基地があるって聞いたことがあるの。人間の提督みたいなのが居るんだって」
レ級「でもあたしは知らないぞ」
潜水棲姫「最高司令官って言っても人間の言うことを聞く基地がそこしか無いんだもん。一つしか無いなら一番偉い人になるよね?」
雲龍「つまり提督は騙されたのね」
夕張「でも女幹部さんも一緒なんですよね?嘘を言うなんて…」
レ級「女幹部とオッサンって言わないって事はそういうことなんだろ」
潜水棲姫「女幹部さんと潜水新棲姫が手を組んで提督を騙したの?」
漣「……あり得ます。潜水新棲姫は女幹部の所に向かったようですから」
レ級「話しは繋がったな。あたし達は潜水新棲姫を追う」
漣「漣も…!」
潜水棲姫「漣ちゃんはここに居てあげて。提督には漣ちゃんが必要だよ」
雲龍「私からもお願いするわ」
夕張「漣ちゃん…お願い…」
漣「…勿論です。ご主人様は漣が看病します」
下1~3高コンマ この後の展開やその他起こったことなどを
392 : 以下、名... - 2019/01/21 23:21:57.68 ppxyevKco 185/428女幹部は潜水新棲姫や護衛の艦娘とともに、向こう側の使いの深海海月姫に接触していた。
ーー
女幹部「そっちの使いはお前か」
深海海月姫「そうよぉ、この私が来てあげたの。あらぁ?聞いてたよりも人数が多いけど?」
潜水新棲姫「それはワタシだ。邪魔だというならこの場から離れるが」
綾波「綾波が連れて帰ります」
深海海月姫「いいわよぉ一人くらい。何か意味があるんでしょう?」
女幹部「そう言ってもらえたら助かる」
深海海月姫「そっちの提案を改めて聞きたいわぁ」
女幹部「艦娘と深海棲艦の戦争を終わらせたい」
深海海月姫「私達はどうなるのぉ?」
潜水新棲姫「人間達が陸で保護する。武装を破棄することが条件になるが、それは艦娘も同じだ」
綾波「戦いたくない深海棲艦がいる事は分かってます。そちらにとっても悪い話では無いはずです」
深海海月姫「安価」
下1~3高コンマ 台詞やその他起こったことなどを
399 : 以下、名... - 2019/01/21 23:39:27.95 neOcqu8DO 188/428うちの深海提督は人間嫌い艦娘嫌いの厭世家なの
和平にも興味無いみたいだし
今日来たのは火種をこっちに持ち込むなと警告する為よ
深海海月姫「うちの深海提督は人間嫌い艦娘嫌いの厭世家なのよぉ、和平にも興味無いの」
深海海月姫「わざわざ今日来たのはぁ、火種をこっちに持ち込むなって警告する為よ」
女幹部「まだ戦い続けるというんだな」
深海海月姫「その方が貴女達人間達の為にもなるはずなのに…おかしな事を言うものねぇ」
潜水新棲姫「それは人間だけだ」
女幹部「私達は戦いが終わる事を望んでいる」
深海海月姫「あら……貴女は…?」
女幹部「……」
深海海月姫「ふふふふ…そう言う事だったのねぇ」
綾波「交渉は決裂なら綾波は好きにしてもいいんですよね」ガチャン
女幹部「やめろ、今日は交渉に来たんじゃない。あくまで話し合いだ」
深海海月姫「そういうことよぉ、だからお互いに手出しはできない。よく考えたわねぇ、その知恵に免じて大人しく帰ってあげるわ」ズズ……
潜水新棲姫「残念だがワタシ達も帰るしか無いな」
女幹部「潜水新棲姫は私の所に来い。色々と働いてもらうぞ」
綾波「あの提督は無視するんですね」
潜水新棲姫「あんな軟弱者は放っておいていい」
女幹部「後は幹部に任せておけばなんとかしてくれるだろう」
綾波「……」
女幹部「どうした綾波、帰るぞ」
綾波「…分かりました」
ーー
ーー
伊58「状況はどうなってるでち」
漣「龍驤さんは心労、ご主人様は過労と心労でダウンです」
伊58「ノータリンの予定はどうなってたでち」
漣「今日は和平派の会合が予定されていました」
伊58「はぁ……本当にコイツは…」
漣「漣が側に居れればこうはなって無かったと思うんですけど…」
伊58「お前だけなら一緒でちよ」
漣「……」
伊58「その会合とやらはキャンセルできないんでちね?」
漣「ご主人様から言い出したようなのでそれは良くありません」
伊58「提督の代わりに誰かが行くしかない状況…でちね」
漣「漣は秘書艦としてなら同行できますが、秘書艦だけで参加するのは…」
伊58「そういうことでち。ノータリン、この状況をどうするつもりでちか」
提督「俺が……行く…」
伊58「その状況で?行けるものなら行ってみろでち」
提督「ぐ……」よろよろ
漣「ダメですご主人様。歩くことも難しいじゃないですか」
伊58「冗談はそれくらいにしとけでち」
提督「伊58…うぅ……俺…が…」
漣「ご主人様!寝て下さい!」
提督「……」
伊58「こういう時は提督と対等かそれに近い地位の艦娘が代わりに行くしかないでち」
漣「提督に近い地位といえば……」
伊58「ノータリン、これにサインしろでち」スッ
提督「これ…は……」
伊58「カッコカリの書類でち」
漣「潜水艦は伊401さんや伊13さん以外の以前から鎮守府に居た皆さんは最大練度でしたからね。条件は揃っています」
伊58「とっととこの書類を書くでち。そしたら指輪をはめて会合に行ってくるでち」
提督「安価」
下1~3高コンマ 提督の台詞やその他起こったことなどを
415 : 以下、名... - 2019/01/22 20:27:47.59 ft3gW4+dO 194/42858に朝霜もついて行ってもらう
ーー
伊58「指輪もよし。じゃあ行ってくるでち」
漣「本当に一人で大丈夫ですか?」
伊58「なんとかするしか無いんでちよ。漣はノータリンの側に居てやってくだち」
漣「せめてもう一人のカッコカリ艦である神通さんに同行してもらったらどうですか?」
伊58「提督が死んでる状況で最高練度の軽巡が居なくなるのは避けたいでち」
漣「それはそうですが……」
伊58「資料は出来上がってたんでち、これを元に進めていけば問題無いでち」
朝霜「待てよ、あたいを連れていけ」
伊58「…朝霜」
漣「特務艦が手伝ってくれるなら有難いです」
伊58「お前はここに居ろでち」
朝霜「神通が居れば問題無いんだろ?いいから連れて行け」
伊58「……」
朝霜「あたいと一緒に行くってんなら服も貸してやるぜ?どうせ大した服も持ってないんだろ」
伊58「…痛い所を突いてくるでちね」
朝霜「あたいは特務艦として支給された服を着て行く。お前はスペアの服を貸してやる」
伊58「……頼むでち」
朝霜「よし、決まりだな!」
漣「伊58さん、ちなみに服はどうするつもりだったんですか?」
伊58「バーテンダーの服か水着で行くつもりだったでち」
漣「……」
伊58「流石に冗談でちよ」
下1~3高コンマ 会合の様子などを
427 : 以下、名... - 2019/01/22 20:59:19.79 8pmqtcFvo 198/428女幹部の秘書艦として潜水新棲姫が来ていた
ーー
「今日は提督はどうしたんだ?」
伊58「流行り病で病欠です。代わりにケッコン艦である私と付き添いで特務艦に来ていただきました」
朝霜「宜しくお願いする」
「特務艦を連れて来るとは…随分と頼もしい助っ人だね」
「朝霜特務艦はこの会合を認めるんですか?」
朝霜「認めるも何も私は和平に賛成だ」
「それは失礼しました」
「特務艦が続々と合流してくれる展開なら助かるんだがね」
「ところで女幹部が連れている深海棲艦は提督君の所に居た子じゃないのか?」
女幹部「そうだ、今は私がコイツを使ってる」
潜水新棲姫「従う奴は代わったがワタシの立場はかわらないぞ」
伊58「…そうですか」
朝霜「それは今関係ない。それよりも会合を始めよう」
下1~3高コンマ この後の展開やその他起こったことなどを
434 : 以下、名... - 2019/01/22 21:20:07.93 TzqLlarRo 201/428深海司令官と接触出来た、交渉を続けていくと女幹部の報告
提督の尽力のお陰だと、ともすれば不自然に提督を持ち上げる
ーー
女幹部「……これは報告だが深海棲艦の最高司令官との接触に成功した」
「本当か!?」
女幹部「これからも交渉を続けていく。これも提督のお陰だと直接礼を言いたい所だが残念だ」
伊58「提督にはそう言っておきます」
朝霜「……」
「提督のお陰、ねぇ」
「やっぱり提督を我々の代表にしておくのが無難か?」
「だが幹部や女幹部を差し置いて…というのはどうだろうな」
女幹部「…少し休憩にしよう。今日は長丁場になりそうだからな」
伊58「ふぅ……」
朝霜「大丈夫か?かなり無理してんだろ」
伊58「それでもやるしか無いんでちよ。あのノータリンは帰ったら再教育でち」
朝霜「ほどほどにしといてくれよ、司令は休養中なんだからな」
伊58「そんなの知ったこっちゃないでち」
「……」
「……」
朝霜「なんだ?向こうから話し声が聞こえてくるぞ」
伊58「誰かヒソヒソ話してるみたいでちね」
女幹部「もう一度言ってみろ」
潜水新棲姫「だから何故嘘を付いたんだと言っている。深海の司令官とは会えもしなかったじゃないか」
女幹部「私には私の考えがあるんだ。大人しく従ってろ」
潜水新棲姫「断る。それはワタシの考えとは違う」
女幹部「黙ってろ」
潜水新棲姫「そういう訳にはいかない」スッ
女幹部「どこに行くつもりだ」
潜水新棲姫「さっきの報告は誤りだと全員に知らせてくる」
女幹部「やめろ」
潜水新棲姫「なら力づくでも止めてみろ」
伊58「なーんかヤバイ雰囲気でちね」
朝霜「深海棲艦と揉め事起こして会合が中止だなんて笑えねぇぞ」
女幹部「……」
潜水新棲姫「……」
伊58「うわ、やばいでち」
朝霜「仕方ねぇな……あたいがなんとかしてくる」
下1~3高コンマ この後の展開やその他起こったことなどを
442 : 以下、名... - 2019/01/22 21:51:01.99 5Llz8hcDO 206/428女幹部
形だけでも成果を示さなければ遠からず瓦解する
このところ何も進展が無い事で出席する数も減っている
女幹部「聞け深海棲艦。形だけでも成果を示さなければ遠からず瓦解するんだ」
女幹部「このところ何も進展が無いせいで出席している奴も減っているんだ」
潜水新棲姫「だから嘘を付くというのか」
女幹部「嘘じゃない、誇張しているだけだ」
潜水新棲姫「そっちの方が悪意があるぞ」
女幹部「……」
潜水新棲姫「……」
朝霜「そこまでにしとけお前ら」
女幹部「邪魔をするな」
朝霜「ここが何処か忘れたのか?そういうのは帰ってからにしろ」
潜水新棲姫「嘘を伝えたまま帰る訳にはいかない」
朝霜「確かに真実は大事だ。けどそれだけじゃ物事が進まねぇ時もあるんだよ」
潜水新棲姫「理解できないぞ」
朝霜「理解するのは後にしろ。今は会合が大事なんだよ」
潜水新棲姫「……了解した」
女幹部「私の事は聞かなかった癖に…」ボソッ
伊58「よくこんなのでこの会合に出てきたもんでちね…」
下1~3高コンマ この後の展開やその他起こったことなどを
449 : 以下、名... - 2019/01/22 22:08:35.91 zJ8I72S/o 209/428提督同士の話し合いを聞くと深海棲艦を保護しているという鎮守府もちらほら増えてきている
ーー
伊58「なんとか乗り切ったでち……」
朝霜「司令はインフルってことにしたから暫く会合は開かなくて済むな」
伊58「それにしても……疲れた…」
朝霜「会に出てた提督達と話し合ったけどよ、深海棲艦を保護してる鎮守府も増えてきただろ?それは間違いなく司令のお陰だぜ」
伊58「それはいいでちけど自分が倒れてたら意味ないでちよ」
朝霜「そりゃあ…まぁな」
伊58「あのノータリンは言わないと分からないんでちよ。さっさと帰ってガツンと言ってやるでち」
ーー足りないもの鎮守府
朝霜「おもったよりも早く帰れた良かったな」
伊58「……」ぬぎぬぎ
朝霜「歩きながら服脱ぐなよ!」
伊58「これはクリーニングして返すでちよ」スッ
朝霜「軍服の下がスク水とか…レベル高ぇな」
伊58「ノータリンはちゃんと寝てるでちよね…はぁ……」
下1~3高コンマ 医務室の様子や提督の状態などを
456 : 以下、名... - 2019/01/22 22:26:24.95 5ZxeCCO60 212/428龍驤が看病してる
ーー医務室
提督「……」
龍驤「司令官…早く良くなってなぁ…」
伊58「龍驤さんは無理しないで寝てるでち」
龍驤「司令官の側に居った方が…精神が安定するねん…」
伊58「…なら一緒に寝てろでち。広いベッドに移動でち」
龍驤「ありがとうな……」
伊58「ノータリン、立てるでちか」
提督「ぉ…………」
伊58「はぁ…車椅子に乗せるから待ってろでち」
伊58「これで大丈夫でち。好きなだけイチャつけでち」
龍驤「ありがとうなぁ…」
提督「うぅ……」
伊58「ノータリンがこの状況だから龍驤さんにも言っておくでち。提督はインフルで休養中だから暫く会合も何も無いでち」
龍驤「ええように…やってくれたんやね…」
伊58「こうしないとコイツは無理矢理にでも動くでちからね」
提督「…………」
伊58「ノータリンは本当に学習しないでち……」
龍驤「伊58……ありがとうな…」
伊58「お礼ばっかりいいでちよ。それより早く良くなってくだち」
龍驤「そのお礼やなくて…指の…」
伊58「…これでちか」キラッ
龍驤「ありがとう……それ…嵌めてくれて…」
伊58「…こうするしかなかったでちからね」
龍驤「何よりも…それが嬉しいねん…ほんまに…ありがとう…ありがとうな…」
伊58「もういいから…早く寝てくだち」
龍驤「うん…うん…………」
下1~3高コンマ この後の展開やその他起こったことなどを
465 : 以下、名... - 2019/01/22 22:44:19.86 +QxezMIQ0 216/428龍驤の看病も手伝い1週間が経つ頃には提督も心身共に復帰
ーー数日後
伊58「やっとまともに喋れるようになったでちね」
提督「迷惑をかけてしまってすまなかった」
伊58「本当にいい迷惑でち。お陰でお店は放ったらかしでち」
提督「バーを開けなかった補填は必ずする」
伊58「じゃあ一番高いお酒をキープしてもらうでち」
提督「それくらい喜んでやろう」
伊58「お酒弱い癖に…よく言えるでち」
提督「ゴーヤの為なら何て事はない」
伊58「そういうのは嫁に言ってやれでち」
提督「考えようによってはゴーヤもその立場にいることになるぞ?カッコカリの指輪をしているなら…」
伊58「きっもい事言うなでち。そんな事言うならこれ返すでち」
提督「……」
伊58「あぁもう…冗談なのにそんな顔するなでち」
提督「…すまない」
伊58「もう何日か様子を見て、そのまま大丈夫そうならゴーヤは帰るでち」
提督「もう大丈夫だぞゴーヤ。だから…」
伊58「ノータリンは本当にアホでちね。また倒れたいんでちか?」
提督「そんな事は無いが…」
伊58「ノータリン。寝てろ」
提督「…書類仕事なら」
伊58「寝てろでち」
提督「……わかった、そうしてよう」
伊58「嫁さんを呼んできてやるからそこで寝てろでち」ガチャ
提督「……書類を確認するだけなら」そーっ
伊58「寝てろって言ってるでち」ガチャ
提督「…はい」
伊58「アイツの考えることは分かりきってるんでち。見張っておかないとダメでちね」
伊58「その為には龍驤さんを側に置いとくのが一番でち」
伊58「提督が寝込んでいる時に龍驤さんが同じ部屋に居ない。こういう時はあそこにしか居ないでち」
伊58「……ここでちね」
伊58「霞に甘えてるんでちよね」
伊58「最中だと気まずいけど、そこは我慢してもらうでち」ガチャ
下1~3高コンマ 部屋の様子や龍驤の状況などを
473 : 以下、名... - 2019/01/22 23:07:29.95 fmt8zARAO 221/428授乳状態だった
龍驤「霞ママぁ……」チュパチュパ
伊58「龍……」
霞(シー……)
伊58「……」コクリ
龍驤「うぅん……ママぁ……」チュパ…
龍驤「んん…………」
龍驤「……」
霞「…よし、寝たわね」
伊58「ご苦労さんでち」
霞「慣れてるから大丈夫よ」
龍驤「んぅ……」
伊58「幸せそうな顔して寝てるでちね」
霞「こんな表情ができるようになったらもう大丈夫ね」
伊58「提督も龍驤さんもなんで倒れるまで頑張るんでちか。意味が分からないでち」
霞「本当に分からないの?」
伊58「……自分で言いたくないんでちよ」
霞「それは私もよ」
伊58「ならこの話はこれで終わりでち」
霞「アンタからしてきたんでしょ」
伊58「うるさいでち」
霞「お風呂…は後でいいわね。胸はタオルで拭いておけばいいわ」
伊58「しかし…よく体を許したでちね」
霞「体って言っても胸だけじゃない。しかも決まって左側のね」
伊58「ゴーヤには無理でちね…」
霞「安心しなさい、龍驤さんは私以外には母性を感じて無いみたいだから」
伊58「胸を吸うのは母性は関係ないでち…」
霞「そうかしら?」
下1~3高コンマ この後の展開やその他起こったことなどを
483 : 以下、名... - 2019/01/22 23:32:46.71 QcaOT/+gO 225/428>>413
413 : 以下、名... - 2019/01/22 20:26:01.73 0bbj+pFHo 226/428鎮守府内で新棲姫への考えで激論勃発
大半はヘイト的だが初雪と戦艦組は新棲姫の肩持ち
初雪は盲信者的に、戦艦組は客観視的に
ーー
雲龍「会議を続けるわよ。潜水新棲姫の考えに賛同してるのは相変わらず戦艦組ね」
初雪「それと私…」
雲龍「戦艦組以外だと貴女だけね。何故そこまで肩を持つの?」
初雪「アイツは凄かった。どんな難しい本でも直ぐに理解して自分のものにしてた。そんなアイツの考えだからきっと合理的」
響「それとこれとは話は別さ」
初雪「思想は自由」
響「それは分かってるさ」
ガングート「初雪と詳細は違うが、私は潜水新棲姫の考えは間違って無いと思うぞ」
長門 私もだな
雲龍「それは何故?」
金剛「客観的に見てデスね。彼女の考えは間違ってはいません」
榛名「榛名も同じ意見です」
加賀「戦艦が揃って同じ意見ということは間違っては無いんでしょうね」
瑞鶴「でも納得できないものは納得できないって言うわよ!」
金剛「勿論デス。それがこの鎮守府のイイ所デスからね」
榛名「皆さんがこんなに自由に意見できる会議なんてあまり聞いたことがありません」
ガングート「議論が足りない、なんて事があってはいけないからな」
雲龍「でもこのままじゃ会議は平行線よ」
長門 ここは羽黒の意見を尊重してみるのはどうだろうか
金剛「羽黒デスか。確かに彼女なら色んな鎮守府を見ていマス」
加賀「羽黒の言うことなら説得力はあるわね」
雲龍「羽黒、貴女の意見を聞かせて頂戴」
羽黒「安価」
下1~3高コンマ 羽黒の台詞や行動などを
489 : 以下、名... - 2019/01/22 23:59:16.72 5ZxeCCO60 230/428効率だけを求めては物事はうまく運びません
羽黒「効率だけを求めては物事はうまく運びません」
初雪「そう!その通り!」
羽黒「ですが効率を全く考えないのも問題があります」
ガングート「つまり今までの提督のやり方は効率を考えていないと言いたいんだな」
羽黒「皆さんの事を第一に考えるのは素敵だと思います。そんな司令官さんは他にいません」
羽黒「でもそれだけじゃダメなんです。いつまで経っても同じことを繰り返すだけです」
雲龍「…………」
金剛「議長さん、痛い所を突かれましたネ」
雲龍「そんな顔はしてないわ」
金剛「ならいいデスよ」
長門 潜水新棲姫はやり過ぎだったかもしれない。だがそれだけだ
ガングート「各自提督に甘え過ぎていた部分があるんじゃないのか?心当たりが無いとは言わせないぞ」
雲龍「そうかも……しれない…わね」
金剛「頼ることも大切デスが、自分でなんとかしようとする事も大事デスよ」
榛名「榛名は幻肢痛は一人で乗り越えられるようになりました。でも最初からそうではありませんでした」
羽黒「皆んなで助け合うことが…できるはずです…足りないものの補い方は…司令官さんから教わりました…」
雲龍「……会議はこれで終わりね。これからは提督を頼り過ぎないように意識していきましょう」
ーー