卯月「が、わからない……」
卯月「アイドルとして頑張ってきて、最近はそこそこお仕事も増えました」
卯月「プロデューサーさんやトレーナーさん、ちひろさん、勿論凛ちゃんや未央ちゃん、他のアイドルのみんなにも感謝の気持ちでいっぱいです」
卯月「これからも慢心せずに一生懸命アイドル頑張ります!」
卯月「……あっ、違う。お金の話でした」
卯月「アイドルとしてお仕事が増えました」
卯月「なのでお給料もそこそこ貰えました」
卯月「普通に服とか買ったりはしてますけど……結構な額が貯まってます」
卯月「勿論、貯金もしておいたほうがいいんでしょうけど」
卯月「でもやっぱりこれだけあるとちょっとは使いたい!」
卯月「……でも使い道がこれといって思い付かないんです」
卯月「ということで他のアイドルのみんなはどういうことにお金を使ってるのかを聞いてみることにしました」
卯月「最初は誰に聞こうかな……」
安価下3
元スレ
島村卯月「お金の使い道」
http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1407663892/
4 : VIPに... - 2014/08/10 18:49:33.31 7GU/kW1yO 2/44時子
財前時子(21)
趣味:お仕置き、豚を料理すること
卯月「あ、時子さん!おはようございます!ちょっといいですか?」
時子「……何?下らない用事なら覚悟してもらうけど」
卯月「……な、何の覚悟ですか?」
時子「……くくっ、聞きたいの?」ニタァ
卯月「……あっ、えっと、ちょっと時子様に聞きたいことがありまして!」
時子「いいわ。聞いてあげる。言ってみなさい」
卯月「はいっ!実は……斯々然々」
時子「ふーん……お金の使い道ねぇ」
卯月「やっぱり服とかバッグですか?時子さんがいつも身に付けてるものって結構高そうですし……」
時子「自分に相応しいものを身に付けるのは当然のことでしょう?そんなの使ったうちにも入らないわ」
卯月「へぇー……なるほど」
時子「それに、アイドルとして稼いだお金は別のことに使ってるもの」
卯月「え、そうなんですか?一体何に使ってるんですか?」
時子様のお金の使い道
下3
13 : VIPに... - 2014/08/10 19:11:28.87 gx2Bop8fO 4/44募金
時子「募金よ」
卯月「……えっ?」
時子「募金。聞こえなかったの?その耳はファッションで付けてるの?」
卯月「あっ、いえ……募金ってあの、恵まれない子供たちにお金を送ったりするあの募金ですよね?」
時子「お飾りなのは耳じゃなくて脳だったようね。それ以外に何があるのよ」
卯月「いえ……あの、失礼を承知で申し上げます」
時子「許可するわ。言ってみなさい」
卯月「全く時子さんのイメージに合いません」
時子「でしょうね」
卯月「あの、なんで募金なんですか?時子さんってその……ドSのイメージしかないから動機が全くわかりません」
時子「わかってるわ。弱者に手を差し伸べるなんて私のイメージとはかけ離れているでしょうね」
卯月「ならどうして……」
時子「考えなさい。世界には今日を生きることすらままならない人達がいる。そのなかには子供も大勢いるでしょうね」
卯月「……そう、ですね」
時子「さてそこで問題。生きることにすら難儀するような連中が、テレビやラジオ、ネットに触れる機会があるか」
卯月「まぁ……あまりないと思います」
時子「そう。全くとは言わなくてもほとんどないでしょうね。それよ」
卯月「……?」
時子「だって、メディアに触れる機会がないならアイドルの存在も知ることもない」
時子「豚共が私の存在すら知らずに野垂れ死ぬなんて許さないわ」
時子「生きてさえいれば……もしかしたら私の下僕になれる機会もあるかもしれない」
時子「それに、私が稼いだお金で生き延びたのならほとんど私の下僕よ」
卯月「」
時子「だから私は募金するの。いずれ世界中が私の下僕になるまでね……アーッハッハッハッハッ!!」
卯月(どこまで本気で言ってるんだろうこの人……)
時子「気は済んだかしら?そろそろレッスンに行きたいのだけれど」
卯月「……あっ、はいっ!ありがとうございました!!レッスン頑張ってください!」
時子「ああ、そうそう」
卯月「はい?」
時子「もし募金したいなら私がいつも送ってるところを教えるわ。いつでも聞きに来なさい」
卯月「は、はい……わかりました」
時子「それだけよ。じゃあね」
卯月「い、いってらっしゃーい……」
卯月「……びっくりした」
卯月「まさか時子さんが募金なんて」
卯月「……ツンデレ?……デレてるのあれは?うーん……」
卯月「まぁ本人も楽しそうだったし……とても良いことなのは変わらないよね、うん」
卯月「今度いくらか募金しよう……」
卯月「次は誰に聞こうかな?」
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32 : VIPに... - 2014/08/10 19:47:35.54 cEfGt0Bw0 9/44飛鳥
二宮飛鳥(14)
趣味:ヘアアレンジ、ラジオを聴くこと、漫画を書くこと
飛鳥「……何か凄いものを見た気がする」
卯月「あっ、飛鳥ちゃん。おはよう」
飛鳥「ああ、おはよう卯月さん」
卯月「……びっくりだよねぇ……」
飛鳥「それが彼女……時子さんの自己表現であり自己昇華でもあるのだろうね。ならばボク達他人は何も言えないし、何も言うべきでないよ」
卯月「えっ?う、うん」
飛鳥「むしろ他人に迷惑をかけるどころか慈善活動だ。まぁ、ボクは他人に迷惑をかけなければ何をしてもいいとも思ってないし、迷惑をかけるからって絶対にしてはいけないなんてのも嫌だよ」
卯月「そうなんだ」
飛鳥「うん。尊ぶべきものすら気にかけないのなら『人間』として生きている意味がないし、かといって下らない『他人』に縛られて生きることに意味なんてないからね」
卯月「ところで飛鳥ちゃんはどんなことにお金を使ってるの?」
飛鳥「スルーかな?」
卯月「服とかエクステとか?飛鳥ちゃんはお洒落さんだもんね」
飛鳥「まぁ、そういうことにも使うよ。『お金なんて下らない』なんて嘯きたいところだけど、いくらあっても困らないね。所詮ボクも一人の俗物だったってことさ」
卯月「『そういうことにも』ってことは他にも何か買ってるの?」
飛鳥「まぁね。ボクの場合は……」
飛鳥君のお金の使い道
安価下5
44 : VIPに... - 2014/08/10 20:20:47.94 BEh8/MrA0 11/44両親に仕送り
飛鳥「両親へ仕送りしているよ」
卯月「仕送り!偉いね飛鳥ちゃん!どれくらい仕送りしてるの?」
飛鳥「えっと……これくらいだよ」
卯月「……え?け、結構多いね……?」
飛鳥「あぁ。少しばかりの服とか、あと生活費なんかも除けばあまり余裕はないね。貯金もほとんどないよ」
卯月「それって……よく知らない私が言うのもなんだけど、もう少しくらい仕送り減らしてもいいんじゃないかな……?」
飛鳥「ふふ、まぁね。両親にも言われてる」
卯月「だったら……」
飛鳥「でもこれは譲らないよ。絶対にね」
卯月「理由……聞いてもいい?」
飛鳥「ああ。と、言っても理由は単純なんだけどね。ボクは両親に感謝してるってだけさ 」
卯月「感謝?」
飛鳥「そう、感謝。ウチはね、あまり裕福な家じゃなかった。というか今でも貧乏なんだ」
卯月「……そうなんだ」
飛鳥「でもね、ちゃんとクリスマスや誕生日にはプレゼントもくれたし、お小遣いだって同級生なんかと比べても多めにくれたんだ。ボクが貧乏だって他の子に馬鹿にされないようにってさ」
卯月「……良いご両親だね」
飛鳥「うん。でも両親が無理してそうしてくれていたってことくらい暫くしたら気がついたさ」
飛鳥「それからは自分のお金くらい自分で稼ごうって思ってね。新聞配達とかもやったよ。あと……ファッション誌で読者モデルとかもやったかな」
飛鳥「その頃かな。ボクがいわゆる中二病ってやつになったのは」
飛鳥「服とかエクステとか……ああいう格好を好んでするようになった。勿論自分で稼いだお金さ」
飛鳥「学校や教師にはうるさく言われたよ。中学生らしくないって。ああ、流石に学校にそういう格好で行ったわけじゃないよ。放課後や休日の姿をどこかで見られたんだろうな」
飛鳥「そういう風に頭ごなしに言われちゃあね。ボクはますますそういう『大人』達に反発感を覚えていった」
飛鳥「でも、両親はボクを否定しなかった。アイドルになるときだって、自分のやりたいことをやりなさいって応援してくれた」
飛鳥「だから、ボクが今こうしてアイドルをしてるのは両親のおかげだと思ってるし、返しきれないほど感謝してる」
飛鳥「……と、こんなとこだよ。ちょっと自分語りが過ぎたかな」
卯月「……飛鳥ちゃぁん……」うるうる
飛鳥「卯月さん?」
卯月「飛鳥ちゃん、すっっっごい良い子なんだねぇ……」ぽろぽろ
飛鳥「ど、どうしたの卯月さん……!?そんな、泣くほどのことじゃ……」
卯月「私、親に仕送りとかしたことないよぅ……」ぽろぽろ
飛鳥「……卯月さん、ご両親のことは好きかい?」
卯月「うん……」
飛鳥「だったら、ちゃんと親孝行はしたほうがいいよ。諺にもあるでしょ、『いつまでも、あると思うな親と金』ってね」
卯月「うん……うん……私、親孝行するぅ……」
飛鳥「それがいい。うん。……おっと、もうこんな時間か。ごめん卯月さん、もう行かなきゃ」
卯月「うん、いってらっしゃーい……」
卯月「ぐすっ……飛鳥ちゃん、良い子だったんだね……」
卯月「今までちょっと面倒臭い子だなぁなんて思っててごめんね……」
卯月「私もちゃんと親孝行しよう……」
卯月「……来月、ママの誕生日だったな……」
卯月「一緒に住んでるから仕送りはできないけど、一緒に住んでるからできることはたくさんあるよねっ!」
卯月「よーし、頑張るぞー!」
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77 : VIPに... - 2014/08/10 21:29:37.76 v1Yi/oDL0 16/44まゆ
佐久間まゆ(16)
趣味:お料理、編み物
まゆ「……あれ?卯月ちゃん?」
卯月「あ、まゆちゃん。おはよう」
まゆ「おはようございます。少し目が赤いみたいですけど、どうかしたんですか?」
卯月「あ、これ?なんでもないよ、えへへ……」
まゆ「そうですか?ならいいんですけど……何かあったのならいつでも相談してくださいね」
卯月「ありがと、まゆちゃん。大丈夫だよ。ちょっと感動して泣いちゃっただけだから」
まゆ「そうなんですか、ならよかったです♪」
卯月「うん、まゆちゃんにも聞こうかな」
まゆ「?何をですか?」
卯月「あのね……」
まゆ「へぇ……お金の使い道ですか」
卯月「うん。まゆちゃんはどんなことに使ってるの?」
まゆ「うふっ。まゆはですねぇ……」
ままゆのお金の使い道
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103 : VIPに... - 2014/08/10 21:48:15.72 +xJhbdgNO 18/44Pとその周りの人たちのため
もちろん卯月もその一人
まゆ「勿論プロデューサーさんのためですよぉ……♪」
卯月(あ、やっぱり)
まゆ「具体的には……そうですねぇ、この前はネクタイをプレゼントしました」
卯月「ネクタイ……あの、赤いチェック柄の?」
まゆ「はいっ、よく着けてくれてるみたいでまゆは嬉しいです……♪」
卯月「ふふ……まゆちゃんは本当にプロデューサーさんのことが好きなんだね」
まゆ「勿論です。でもプロデューサーさんだけじゃないですよぉ」
卯月「えっ?」
まゆ「プロデューサーさんの周りにいる人達のことも、まゆは大好きですよぉ……勿論、卯月ちゃんのことも……」
卯月「そ、そう?嬉しいな……ちょっと照れるよ……」
まゆ「まゆはですねぇ、プロデューサーさんが大好きです」
卯月「うん」
まゆ「でも、プロデューサーさんは一人じゃないんです。まゆが好きになったのは……みんなをアイドルとして輝かせて、みんなを笑顔にしてくれるプロデューサーさんなんです」
まゆ「勿論、できればプロデューサーさんにはまゆのことだけを見てほしいって思うこともあるんですけどぉ……」
まゆ「プロデューサーさんのことを想って、プロデューサーさんのことを見つめてるうちに……」
まゆ「いつの間にか、プロデューサーさんの周りにいる人達のことも好きになっちゃったんです」
まゆ「まゆのためにお仕事を探してくれるプロデューサーさん、ちひろさんと一緒に事務仕事をするプロデューサーさん……」
まゆ「凛ちゃんのボイストレーニングをトレーナーさんと一緒に見てあげるプロデューサーさん、風邪を引いた加蓮ちゃんのお見舞いに行くプロデューサーさん……」
まゆ「そのひとつひとつ、どれもが真剣で、真摯で、まゆには輝いて見えて……」
まゆ「そうやって、格好いいプロデューサーさんを作ってくれてるのは、プロデューサーさんの周りにいる沢山の人なんだなって」
まゆ「そう思ったら、みんなのことが好きになっちゃったんです」
卯月(お、乙女だ!!)
まゆ「だからその気持ちと感謝を伝えようと、皆さんにはこまめににプレゼントを送ろうってしてるんです」
卯月「……ああ、確かに!まゆちゃん、色んな人に贈り物してるね!」
まゆ「ええ……卯月ちゃんに渡したプレゼント、覚えてますか?」
卯月「うん!もちろんだよ!あの白いワンピースだよね」
まゆ「はい♪覚えてもらっていて嬉しいです♪」
卯月「そっかぁ……まゆちゃん!」
まゆ「なんですか?」
卯月「私も!まゆちゃんのこと大好きだからね!」
まゆ「……うふふっ♪ありがとうございます♪まゆも大好きですよ」
卯月「今度私もまゆちゃんにプレゼントするからね、絶対!」
まゆ「はいっ、楽しみにしておきますね♪……いけない、今日は人と待ち合わせがあって……」
卯月「あ、ひき止めてごめんね」
まゆ「大丈夫です。まだ間に合いますから。ではこれで私は行きますね」
卯月「うん、いってらっしゃーい」
まゆ「はぁい、いってきます。……あぁ、そうそう」
卯月「ん?」
まゆ「……プロデューサーさんは渡しませんからねぇ」
卯月「……ハイ」
卯月「……コワカッタ」
卯月「……でもかわいかったな、まゆちゃん」
卯月「プレゼントかぁ……」
卯月「そうだね、感謝の気持ちは大事だよね」
卯月「私も事務所のみんな大好きだし、その気持ちを形にするのは良いことだよね」
卯月「何をプレゼントしようかなぁ……」
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131 : VIPに... - 2014/08/10 22:35:02.73 pppTqPpeo 23/44楓さん
高垣楓(25)
趣味:温泉巡り
卯月「みんな良いことに使ってるんだなぁ……」
卯月「次は誰か……そう、大人な人に聞いてみたいな。楓さんとか……」
楓「はい?」
卯月「わっ!?」
楓「きゃっ!?」
卯月「あぅ、楓さん……もう、驚かさないでくださいよ」
楓「だって、呼ばれた気がしたから……ごめんなさい」
卯月「あ、いや、呼んだといえば呼びましたけど」
楓「そう?何か用だった?」
卯月「はい。実は……」
楓「お金の使い道?ふふっ……面白いことをしてるのね、卯月ちゃん」
卯月「楓さんはどうですか?」
楓「私?まーねー、私は……」
世紀末25歳児楓ちゃんのお金の使い道
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144 : VIPに... - 2014/08/10 22:57:20.35 O9zSyueto 25/44コメディ鑑賞
楓「主にコメディ鑑賞……かしら」
卯月「あっ普通だ」
楓「えっ?あの、その……ごめんなさい」
卯月「あ、いえ、違うんです!今まで聞いた人達が色々とすごかったので……」
楓「そうなの?」
卯月「はいっ!コメディ鑑賞って、お笑いのDVDとかですか?」
楓「うん。他には……お笑いの舞台を見に行ったり、寄席……落語を聞きに行ったり。海外のコメディドラマとかも借りてみたり……」
卯月「わぁ……やっぱり楓さんってお笑いが好きなんですね!」
楓「うん、そうなの……」
卯月「……ん?なんか暗いですけど、どうかしたんですか?」
楓「……うん、あのね……」
卯月「スランプ?」
楓「そう……私ね、お笑いを見るのも好きだけど……自分でギャグを言うのも好きなの」
卯月「あぁ、楓さんたまによくぽろっと言ってましたもんね」
楓「……でも、最近あんまり良いギャグが思い付かなくて……色んなとこから勉強してみようと思って、それで……」
卯月(楓さんって芸人さんじゃなくてアイドルなんだからそんなに深刻に悩む必要があるのかな……)
楓「でも、なかなか上手くいかないものね……参考にしたり、真似してみようとしてみたりしても、なんというか、しっくり来ないっていうか……」
卯月「ところで何を真似してみようとしたんですか?」
楓「Mr.ビーン」
卯月「真似しないでください。誰も止められなくなりそうで怖いです」
楓「はぁ……卯月ちゃん、私どうしたらいいのかなぁ……」
卯月「うーん……あ、そうだ。楓さんって最近温泉行ってますか?」
楓「温泉?……そういえば、しばらく行ってなかったような……ギャグのことで頭がいっぱいで……」
卯月「なら、今度一緒に行きましょう!今度と言わずに今週!」
楓「え、ええ?」
卯月「悩んで悩んでもなかなか上手くいかない時は、ちょっとゆっくりしたほうがいいですよ!だから、ね?」
楓「うーん……そう、ね……」
卯月「それに……お笑いのことは私よくわからないけど、やっぱり苦しんで思い付いたギャグより、楽しい気持ちで思い付いたギャグのほうが人を自然に笑わせられると思うんです」
楓「……!……そうね、ふふ……ありがとう、卯月ちゃん」
楓「うん。行きましょうか、温泉。私、近場で良い場所をいくつか知ってるから」
卯月「やったぁ!あ、凛ちゃんとかも呼んでいいですか?予定が合えばですけど……」
楓「ええ。みんなで行きましょうか」
卯月「楽しみですね!」
楓「うん……楽しみよ、早く週末にならないかな」
卯月「楓さんは色々温泉とかを調べに行ってしまいました」
卯月「少しだけ明るい顔になったようでなによりです」
卯月「……なんであんなに深刻に悩んでたのはわからないですけど……」
卯月「楓さん、別にバラエティ志望じゃないよね……女優的なお仕事のほうが多いような……」
卯月「まぁ、それだけお笑いが好きなんでしょう」
卯月「温泉楽しみだなー……」
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安価下2
165 : VIPに... - 2014/08/11 09:08:10.37 nVioCVmqO 29/44心
佐藤心(26)
趣味:ドレスアップ、衣装作り
心「おっ?なんか温泉って聞こえたぞー?はぁとも温泉行きたいなー☆」
卯月「あ、佐藤さん、おはようございます」
心「コルルルルァ☆佐藤さんって呼ぶな☆シュガーハートって呼んでね!」
卯月「ごめんなさい、心さん」
心「うーん、もうそれでいいよ☆おはよー卯月ちゃん!それで、温泉って?」
卯月「はい。実は今週楓さんと一緒に温泉に行くことにしまして。心さんもどうですか?」
心「行く行くー!……って言いたかったんだけどねー、今週は忙しいなー」
卯月「そうなんですか……残念です」
心「今度はぁとが温泉行くときに付き合ってね卯月ちゃん☆」
卯月「はいっ!そうだ、心さんにも聞きたいことがあって」
心「なにかなー?スリーサイズはヒミツだぞっ☆」
卯月「いえ、そうではなく……」
心「ふーん、お金の使い道ねぇ」
卯月「心さんはどういうことに使ってるんですか?」
心「いいよいいよー☆教えちゃうぞっ☆はぁとはねー……」
シュガーハートのお金の使い道
安価下3
173 : VIPに... - 2014/08/11 09:55:21.49 RhOtWZwrO 31/44老人ホームに車椅子を贈る
心「老人ホームに車椅子とかを寄付したりするのに使ってるよっ☆」
卯月「ほえー……」
心「あれっ?あんまり驚かないの?」
卯月「や、驚いてますけど、色々ありまして」
心「ふーん、そっか☆まぁあんまり言い触らしたりしないでよね!するな☆」
卯月「え?なんでですか?」
心「だってぇ、『良いことしてますー!!』って自慢しまくるのも……ね?つーかわかれ☆」
卯月「はい、そういうことなら」
心「ホント、そういうのじゃないし☆はぁとの自己満だからね!」
卯月「えっと、理由とか聞いちゃダメですか?」
心「それくらいなら……いいよっ☆あのね……」
心「はぁとはね、小さい頃はおばあちゃん子だったの」
卯月「へー、そうなんですか」
心「うん。お父さんとお母さんが共働きだからおばあちゃんに世話してもらってね。おじいちゃんははぁとが生まれる前に死んじゃったみたいだけど」
卯月「おばあちゃんのこと、好きだったんですね」
心「うんっ!大好きだったよー☆料理も美味しかったし、いっぱいお話聞かせてくれたし、色んなとこに一緒に遊びに行ったよ☆」
心「でもね、小学校高学年くらいかな。おばあちゃん病気になっちゃって」
卯月「そう……ですか」
心「多分脳梗塞とかだったのかな?一度倒れて病院行ってからはちょっと足とか不自由になっちゃって、ひとりで歩けなかったの」
心「それからおばあちゃんは私が中学に上がる前に死んじゃったんだけど」
心「それまでの一年ちょっとが凄く辛かったなぁ」
心「お父さんもお母さんも働いてるから、私が学校行ってる間はずっとおばあちゃん家に独りで」
心「卯月ちゃん知ってる?何にも刺激がないと体も……心も凄いスピードで衰えてくの」
心「しばらくしておばあちゃんがボケ始めて。それがどんどん酷くなって。最期は私の顔も忘れちゃったんじゃないかな」
心「体のほうもどんどん酷くなって。食べる量も少なくなる、食べても吐いちゃうこともあって。まるで木が枯れていくのを見るように手足も細くなって……」
心「そんなおばあちゃんを見るのが辛かったから、おばあちゃんが死んじゃった時にちょっとほっとしてた自分がいたんだ。酷いよね」
卯月「そんなことは……」
心「だからね、罪滅ぼしってわけじゃないんだけど、おばあちゃんみたいな人を増やしたくないなって」
心「きっとおばあちゃんも辛かったんだから……」
心「だから、車椅子とか、歩行用のリハビリ器具とか寄付してるの」
心「多少足が悪くなっちゃっても、まだ生きてるんだから!その分人生楽しんでほしいなーって!それだけだよ」
卯月「心さん……」
心「はぁーーい!!暗い話はここでやめやめ、終わり☆ごめんね☆」
卯月「……ありがとうございます」
心「だーっ!だからそんな顔するんじゃねえっつうの☆ほらスマイルスマイル☆」
卯月「はは……はい」
心「もー……そうだ!あのね、はぁと、月に2回くらい老人ホームでチャリティーライブとかしてるんだ☆」
卯月「え、そうなんですか……あ、今週忙しいのって……」
心「まぁね☆それはともかく、今週じゃなくていいから卯月ちゃんも今度一緒に行こうよっ!つーか来い☆」
卯月「……はいっ!!」
心「おっ、良い返事☆期待してるよ!」
卯月「……心さん、ありがとうございます!!」
心「いやーん!そんなんじゃないってば☆このやろー☆はぁと、恥ずかしいからもう行くね、ばいばーい☆」
卯月「はいっ!!いってらっしゃい心さん!!」
卯月「はぁ……心さんも、いい人だったなぁ……」
卯月「今まで痛い人だと思っててごめんなさい……」
卯月「……私に何かできるのかな……」
卯月「……そういえばこの事務所良い人多すぎないかなぁ……私が酷いだけでみんなあれくらいやってるのかなぁ……」
卯月「はぁ……」
次の人
安価下5
193 : VIPに... - 2014/08/11 12:16:29.91 Oqin6nUDO 36/44奏
速水奏(17)
趣味:映画鑑賞
奏「……あら。卯月、何か悩み事?」
卯月「あ、奏ちゃん。あのね……」
奏「ふーん、お金の使い道ねぇ……」
卯月「うん……私も何か人のために使ったほうがいいのかなって……」
奏「うーん……あのね、卯月。私はこう思うんだけど」
奏「勿論、純粋な善意でしか良いことしちゃいけないってことはないけど、競うように、他人がしてるからって義務のようにするのも違うんじゃないかしら」
卯月「そうかな……でも」
奏「貰うほうはきっとどっちでもいいのでしょうけど、あなたはどう?」
卯月「私?」
奏「卯月が聞いた人たちはそれぞれ自分の理由を持ってたのでしょう?それならそれで満足できるだろうけど、卯月はそんな気持ちがある?」
卯月「そう言われると……どうだろうね……」
奏「……もう。そんなに悩まなくても。卯月がアイドル頑張ってること、友達や仲間のことを大切にしてること、卯月が良い子だってことはみんなわかってるから」
奏「だから、誰かのために何かをするのなら、『他人がしてるから』じゃなくて『自分がしたいから』やりなさい。いい?」
卯月「奏ちゃん……ありがとう……」
奏「どういたしまして。ちょっとは楽になった?」
卯月「うん!そうだ奏ちゃん、奏ちゃんはどんなことにお金を使ってるの?」
奏「私?私はね……」
チアリングスターがいちばん好きです
はやみんのお金の使い道
安価下5
201 : VIPに... - 2014/08/11 13:07:25.16 AnuHLz2HO 38/44貯金
奏「貯金に回してるわ」
卯月「貯金?私と同じかな」
奏「うーん、ちょっと違うかも……」
卯月「?」
奏「使い道がないから貯金してるんじゃなくて、貯金するのが目的よ」
卯月「え……」
奏「最初はね、そうじゃなかったんだけれど。ホームシアターが欲しくてお金を貯めてたんだけど」
奏「やっと目標の額まで貯まっちゃったらね、使うのが惜しくなっちゃって……」
卯月「あー……」
奏「そうしてどんどん貯めてるうちに、気付いたの」
卯月「何に?」
奏「私はね、貯金すること自体に楽しみを感じてたの。もうね、残高が増えていくのを見ているのが楽しくて仕方がないわ……」
卯月「うわぁ」
奏「それからよく節約するようにもなって、お仕事も順調だからどんどん貯金額が上がって……最近人生が最高に楽しく感じてるの」
卯月「奏ちゃんが最近お弁当作ってきてたりしてたのってそういう理由だったんだ!?」
奏「それに新しい友達も出来たわ。共通の趣味のある友達っていいわね」
卯月「最近よく亜子ちゃんと一緒にいるところを見ると思ったら……」
卯月「……ところで、今どれくらい貯まったの……?」
奏「えっとね……これくらい」
卯月(私の倍以上ある!?)
奏「卯月も、使い道が見つからないなら貯金することを目的にしてみたらどう?なかなか楽しいわよ」
卯月「う、うん……気が向いたら……」
奏「そう。卯月と貯金額を競い合うのも楽しいかもしれないわね……じゃ、そろそろ次の仕事の時間だから、またね」
卯月「い、いってらっしゃーい……頑張ってね……」
奏「勿論……今回のお仕事、ギャラ良いから……
ふふ……」
卯月「……はぁーー……」
卯月「なんというか、意外すぎる……」
卯月「奏ちゃん、もっとミステリアスクールな子だと思ってた……」
卯月「……人は見かけによらないなぁ……」
翌月
卯月「お疲れ様でしたー!」
凛「ふたりともお疲れ様。ちょっと早めに、終わったね」
未央「あ、そうだ!今から3人でカラオケ行こうよ!」
凛「いいね……卯月はどう?」
卯月「あ……ごめん、今月ちょっとピンチで……」
凛「そっか、なら仕方ないか……」
卯月「ごめんね、未央ちゃん、凛ちゃん」
未央「……あれ?しまむーってそんなに金遣い荒かったっけ?」
卯月「先月はちょっと支出が多くて……」
凛「何にそんなにお金を使ったの?」
卯月「えっとね、楓と一緒に温泉に行ったり一緒にお笑いのDVD借りたり」
未央「かえ姉さまと!?いいなー、私も行きたかったなー」
卯月「あと、お世話になってるみんなにプレゼントをあげたり」
凛「ああ……なんかみんなに配ってたね」
卯月「あとお父さんとお母さんに世界一周旅行プレゼントしたり老人ホームや児童養護施設に寄付したりユニ○フに募金したりで、貯金ももう殆どないっていうか」
未央「ちょっと待って!!なんかおかしい!!」
卯月「え?」
凛「卯月……どうしたの?」
未央「しまむー!お金の使い道はよく考えたほうがいいって!!」
卯月「え、ええ……?」
卯月「お金の使い道がわからない……」
いったんおわり
223 : VIPに... - 2014/08/11 21:46:35.77 ZCkLGrqIO 44/44違うんだ
ただ俺はプロテスタンティズム全開でアイドルで稼いだお金をFXで増やして
そのお金を元手に新興国で起業して現地の人を雇用することで貧困から救うアグレッシブ&クレバーなクラリスさんが見たかっただけなんだ