花京院「ええ、夏といえば>>4と言いますからね」
花京院「逆にいえば、>>4しなくちゃあ夏とは言えないんじゃあないかな」
承太郎「・・・やれやれだぜ」
元スレ
承太郎「なんだと?夏だし>>4するというのか、花京院」
http://viper.2ch.sc/test/read.cgi/news4vip/1407675310/
4 : 以下、\... - 2014/08/10 21:56:30.00 DinggHBk0 2/48体操
翌朝
チュンチュンチチチチ・・・
スパンッ
花京院「おはよう承太郎ッ!」
承太郎「・・・何事だ!?」ガバッ
花京院「昨日言っただろう、夏といえば体操だと。さあ、起きて起きて!時間だし行きますよ」
承太郎「待て、どこへ行く?」
花京院「公園さ」
承太郎「・・・まさか」
花京院「ああ、そのまさかだ」
花京院「ラジオ体操しにいくぞ!」ババァーーーンッ
承太郎「やれやれだぜ」
公園
花京院「さて、間に合ったようだ」
承太郎(朝早いというのに、そこそこ人が集まっているな)
承太郎(これが夏休み効果か・・・)
承太郎「・・・おれはここで見ているぜ」
花京院「なに!?」
承太郎「・・・・・・ラジオ体操なんてしばらくしてないんでな。忘れちまったからできねえぜ」
花京院「なるほど、体操に自信がないんだな・・・」
花京院「さ、前の方に行こう承太郎!前に出てお手本をしてくれる人の体操をじっくり眺めながらやれば間違うこともないぞ」グイグイ
承太郎「いや、おれはここでいいぜ。他のやつらの邪魔になるだろう」
花京院「そんなことを言わずに!」
承太郎「おいやめろ」
>>22「さあさあ!遠慮せず前にきていいんだよ」
22 : 以下、\... - 2014/08/10 22:09:02.04 UauWu8410 5/48イギー
イギー「前の方はみんな恥ずかしがって来ねえからな。逆に来てもらったほうが助かるってんだ」
承太郎「・・・!?」
承太郎(こ・・・)ドドド
承太郎(こいつ・・・人語を喋っただと!?)ドドドドドド
花京院「おはようイギー」
イギー「おう花京院!朝っぱらから相変わらずイカれた前髪してるな」
花京院「ハハハ、どうも」
承太郎「!?!?」
承太郎「お、おい花京院ッ!」ガッ
花京院「痛ッ!なんだ承太郎?急に肩をつかんできたりして」
承太郎「そいつ・・・イギーは・・・」ドドドドドド
花京院「ああ、今日はイギーが前に出てみんなの手本としてやるらしいな。あ、ほらアヴドゥルさんもやるようだ」
承太郎「・・・そうじゃあねえ」ドドドドドド
承太郎「そいつ、いつのまに人語をマスターしやがったんだ?」ドドドドドド
チャンチャンチャチャンチャンチャンチャン♪
チャンチャンチャチャンチャンチャンチャン♪
花京院「お、はじまるぞ承太郎」
承太郎「!」
花京院「さ、きみも位置につくんだ」
承太郎「・・・・・・」
承太郎(流しやがった・・・)ドドドドドド
ラジオ『♪あーたーらしーいーあーさがきたー』
ラジオ『♪きーぼーうのあさーだ』
アヴドゥル「それでは、今日のラジオ体操をはじめるぞ」
イギー「アギ!」
アヴドゥル「朝から元気よく体を動かしましょう」
ラジオ『♪よーろこーびにむ・・・ガッ』
花京院「ン?」
ラジオ『ガガガガッ』
ラジオ『ガガガガッピィーーーーーッ』
アヴドゥル「おや?」
ラジオ『ガガッガガガガッガガッガガガガッキュイイィイィーンッガガガガッ』
ボンッ
イギー「ラジオがイカれちまったな」
アヴドゥル「な、なんということだ・・・ッ!」
ザワザワ
承太郎「ラジオが壊れただと?」
花京院「困りましたね・・・たしかに古くさいラジカセだが、急に壊れてしまうなんて」
承太郎「・・・どうすんだ?」
アヴドゥル「安心してくださいみなさん、わたしのラジオ体操は完璧です!」
アヴドゥル「歌や声かけはわたしがやりましょう!わたしの後に続いてください!」
花京院「なんと、さすがアヴドゥルだ」
花京院「よかったな、承太郎」
承太郎「・・・・・・」
アヴドゥル「ラジオ体操第一~ッ!」
アヴドゥル「まずは腕を大きく振って>>48の運動からだッ!!」
アヴドゥル「イッチニイッチニ・・・」
48 : 以下、\... - 2014/08/10 22:29:35.46 liqk5clj0 10/48神砂嵐
承太郎「なにぃーーー!?」
『神砂嵐とはッ!』
『左腕を関節ごと右回転!右腕をひじの関節ごと左回転!』
アヴドゥル「」ギャロロロロロロロロロロロロンッ
『そのふたつの拳の間に生じる真空状態の圧倒的破壊空間は、まさに歯車的砂嵐の小宇宙!!』
承太郎「い、イカれてるのか・・・!?こんなこと、人間にできるわけがねえぜ」ドドドドドド
花京院「なかなか難しいな・・・」ギャルルルルラルッ
承太郎「!?!?」
承太郎(こいつ・・・花京院もできるのか!?)
承太郎(やれやれ、なんてことだ・・・・・・)
承太郎(おれがしばらく不良みなって、ラジオ体操をやらなくなっていた間・・・こんなことになっていたとは・・・)
承太郎(ラジオ体操も進化する、ということか)ドドドドドド
>>59「どうした、出来ないのか?」
承太郎「!」
59 : 以下、\... - 2014/08/10 22:36:56.04 wU6BqbhD0 12/48若ジョセフ
承太郎「じじい!」
ジョセフ「なさけねえなァ承太郎ッ!ろくにラジオ体操もできねえクセに前に出ちまったのかァー!?笑えるぜ!」
承太郎「・・・チッ!」
ジョセフ「だがよォ、可哀想だしほんのちょっぴりならコツを教えてやるよ」
ジョセフ「ホラ、ゆーっくりやってやるから見てろよ・・・ここをこうぐるんと回転させてェー」
ギャロロロロッ
ジョセフ「な!簡単だろ!」
承太郎「・・・・・・」
花京院「!」
花京院(なんてことだ、承太郎は神砂嵐もできないのか・・・連れてきたのに教えないのは悪いことをしてしまったな)
花京院(隣の人に教えてもらっているからいいものを・・・)
花京院(しかし、承太郎のことだ。飲み込みが早いし大丈夫だろう)
花京院(きっと、これからの体操にもついていけるはずだ)
承太郎(な・・・)ドドド
承太郎(なんだこいつらは・・・ッ!!)ドドドドドド
承太郎(・・・出来ねえおれがおかしいのか!?)ドドドドドド
アヴドゥル「よし次は、>>74の運動ッ!!」
アヴドゥル「イッチニイッチニ・・・」
74 : 以下、\... - 2014/08/10 22:48:02.44 YSc3b/Vs0 15/48輝彩滑刀
アヴドゥル「イッチニ・・・ムウンッ!」ズッパァーーーーッ
承太郎「!?」
花京院「大丈夫か、承太郎?」
承太郎「花京院ッ!アヴドゥルの腕から刃物のようなモノが出ているぜ!!」
花京院「なにを言っているんだ承太郎」
承太郎「ハッ!」
花京院「輝彩滑刀の流法だから当然だろう」ギラッ アーイアーイアーイ
承太郎「!?」
花京院「いいかい承太郎、こう、腕から光の刃を出して・・・」
花京院「上にこう!」ズッパァーーーーッ
花京院「振り上げるんだ・・・・・・さ、やってみてくれ」
承太郎「・・・・・・」ドドドドドド
承太郎「・・・・・・で」ドドドドドドドドド
承太郎「・・・・・・できねえ」ドドドドドド
花京院「!」
花京院「な、なんだって!?うそだろ承太郎!」
花京院「きみ、こんな・・・・・・こんなことができないというのか!?」
承太郎「・・・・・・」ドドドドドド
花京院「承太郎、きみ・・・ラジオ体操をサボりすぎだ!」
承太郎「・・・・・・確かにおれは、高校に入ってからめっきりラジオ体操をしなくなった」
承太郎「だが、そんなおれにもはっきりわかることがある・・・」
承太郎「それはこんなこと・・・・・・普通の人間にはできないということだッ!」
花京院「!!!」
承太郎「つまりテメーらは・・・>>93だ!!」
94 : 以下、\... - 2014/08/10 23:01:40.26 xH35SgNw0 18/48まとめてオラオラ
承太郎「まとめてオラオラだ!!」
花京院「なにィー!?ど・・・・・・どういうことだ承太郎ッ!?」
承太郎「つまり・・・こういうことだぜッ!!」スタプラーッ
承太郎「オラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラッ!」
ドゴドゴドゴドゴドゴドゴドゴドゴドゴドゴドゴドゴドゴドゴドゴドゴドゴドゴドゴドゴドゴドゴドゴドゴドゴドゴドゴドゴドゴドゴドゴドゴドゴドゴ
承太郎「オラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラッ!」
バゴバゴバゴバゴバゴバゴバゴバゴバゴバゴバゴバゴバゴバゴバゴバゴバゴバゴバゴバゴバゴバゴバゴバゴバゴバゴバゴバゴバゴバゴバゴバゴバゴバゴ
承太郎「オラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラッ!」
バキバキバキバキバキバキバキバキバキバキバキバキバキバキバキバキバキバキバキバキバキバキバキバキバキバキバキバキバキバキバキバキバキバキバキバキバキバキバキバキバキバキバキバキ
承太郎「オラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラッ!」
ドカドカドカドカドカドカドカドカドカドカドカドカドカドカドカドカドカドカドカドカドカドカドカドカドカドカドカドカドカドカドカドカドカドカドカドカドカドカドカドカドカドカドカドカドカドカ
バッキィーーーーーーーーーーーーッ
イギー・アヴドゥル・ジョセフ・花京院「ウワアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアーーーーッ!!!」ドバァーーーーーッ
イギー・アヴドゥル・ジョセフ・花京院「」チーン
承太郎「やれやれだぜ」ババァーーーンッ
承太郎「ハッ!」ガバッ
承太郎「・・・・・・い、いまのは」
チュンチュンチチチチ・・・
承太郎(夢・・・?)
花京院「承太郎、起きたのかい?」
承太郎「花京院!」
花京院「どうした承太郎、汗だくじゃあないか」
承太郎「・・・・・・」
花京院「まあいいか、そんなことより早く起きたのなら>>107しよう!」
花京院「せっかくの夏ですしね!」
承太郎「あ、ああ・・・」
107 : 以下、\... - 2014/08/10 23:13:15.96 FoeOJZSC0 21/48体操
公園
花京院「さて、間に合ったようだ」
承太郎(朝早いというのに、そこそこ人が集まっているな)
承太郎(これが夏休み効果か・・・)
承太郎(・・・・・・ン?そういやあこの風景、前にも見たような)
花京院「どうした承太郎?はやく行こう」
承太郎「・・・おれはここで見ているぜ」
花京院「なに!?」
承太郎「・・・・・・ラジオ体操なんてしばらくしてないんでな。忘れちまったからできねえぜ」
花京院「なるほど、体操に自信がないんだな・・・」
花京院「さ、前の方に行こう承太郎!前に出てお手本をしてくれる人の体操をじっくり眺めながらやれば間違うこともないぞ」グイグイ
承太郎「いや、おれはここでいいぜ。他のやつらの邪魔になるだろう」
花京院「そんなことを言わずに!」
承太郎「おいやめろ」
>>120「さあさあ!遠慮せず前にきていいんだよ」
120 : 以下、\... - 2014/08/10 23:16:17.30 5/mpb/zw0 23/48イギー
イギー「前の方はみんな恥ずかしがって来ねえからな。逆に来てもらったほうが助かるってんだ」
承太郎「・・・!?」
承太郎(こ・・・)ドドド
承太郎(こいつ・・・人語を喋っただと!?)ドドドドドド
花京院「おはようイギー」
イギー「おう花京院!朝っぱらから相変わらずイカれた前髪してるな」
花京院「ハハハ、どうも」
承太郎「!?!?」
承太郎「お、おい花京院ッ!」ガッ
花京院「痛ッ!なんだ承太郎?急に肩をつかんできたりして」
承太郎「そいつ・・・イギーは・・・」ドドドドドド
花京院「ああ、今日はイギーが前に出てみんなの手本としてやるらしいな。あ、ほらアヴドゥルさんもやるようだ」
承太郎「・・・ハッ!」
承太郎(・・・・・・このやり取り、どこかでやった気がするぜ)
チャンチャンチャチャンチャンチャンチャン♪
チャンチャンチャチャンチャンチャンチャン♪
花京院「お、はじまるぞ承太郎。さ、きみも位置につくんだ」
承太郎「・・・・・・」
承太郎(・・・おれは)ドドド
承太郎(ここからの流れを『知っている気がする』ッ!)ドドドドドド
アヴドゥル「それでは、今日のラジオ体操をはじめるぞ」
イギー「アギ!」
アヴドゥル「朝から元気よく体を動かしましょう」
花京院「ン?」
ラジオ『ガガッガガガガッガガッガガガガッキュイイィイィーンッガガガガッ』ボンッ
イギー「ラジオがイカれちまったな」
アヴドゥル「な、なんということだ・・・ッ!」
ザワザワ
承太郎「ラジオが、壊れたな」
花京院「困りましたね・・・たしかに古くさいラジカセだが、急に壊れてしまうなんて」
アヴドゥル「安心してくださいみなさん、わたしのラジオ体操は完璧です!」
アヴドゥル「歌や声かけはわたしがやりましょう!わたしの後に続いてください!」
花京院「なんと、さすがアヴドゥルだ。・・・・・・よかったな、承太郎」
承太郎「・・・・・・」
アヴドゥル「ラジオ体操第一~ッ!」
アヴドゥル「まずは腕を大きく振って>>132の運動からだッ!!」
アヴドゥル「イッチニイッチニ・・・」
132 : 以下、\... - 2014/08/10 23:23:11.19 EanPtLkP0 27/48神砂嵐
アヴドゥル「」ギャロロロロロロロロロロロロンッ
承太郎「・・・神砂嵐だと!?」
花京院「なかなか難しいな・・・」ギャルルルルラルッ
承太郎「!」
承太郎「間違いねえ・・・この先を・・・おれは知っているッ!!」ドドドドドド
承太郎「これは・・・夢で見た内容そのまんまだぜ・・・ッ!!」ドドドドドド
ジョセフ「どうした、出来ないのか?」
承太郎「やかましい!向こうへ行け!」
ジョセフ「アア?」
花京院「! お、おい承太郎・・・いきなり失礼じゃあないか」
承太郎(もし、アレが予知夢だとしても・・・これからおこることはあまりにも非現実的すぎる)
承太郎(となると、再び同じ結末を辿り、かつ朝目覚めて同じことが起こる確率は極めて高い)
承太郎(つまりこれは・・・・・・スタンド攻撃ッ!!)ドドドドドド
承太郎(ここが夢なのか現実なのかはわからねえ)
承太郎(しかし・・・同じことが繰り返されると予想される以上・・・)
承太郎(イレギュラーな行動を起こし、敵スタンド使いを探る必要がある)
花京院「どうしたんだ承太郎」
承太郎(よし・・・まずは試しに>>159してまわりの様子をうかがうぜ)
159 : 以下、\... - 2014/08/10 23:39:40.17 liqk5clj0 30/48腕切断
承太郎「スタープラチナッ!」
花京院「!」
承太郎「ウオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオッ!!!!」
ドシュゥッ
ドサッ ゴロン・・・ッ
花京院「な・・・ッ!!」
花京院「なにをやっているんだ承太郎ォーーーッ!!」ブシューーーーッ
花京院「ウワアアアアアアアアアアアアアアアアーーーーッ!!!ぼ、ぼくの腕がァーーーーーッ!!」
ジョセフ「ホーリーシット!!」
承太郎「・・・悪いな花京院」
ザワッ
承太郎(周りがざわつき始めたな・・・)
「ひ、人殺しーーーーッ!!!」「警察をよべェーーッ!!」
承太郎(・・・・・・)キョロッ
承太郎(・・・・・・)キョロッ
承太郎(・・・おかしい、いねえ!!)
承太郎(もし、花京院ごとスタンド能力だとすれば・・・本体の人間も同じように負傷すると踏んだんだが・・・)
承太郎(やれやれ、この作戦は無駄だったようだな)
花京院「ウワアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアーーーーッ!!!」ブシューーーーッ
ジョセフ「大丈夫か花京院ンンンンッ!!」
アヴドゥル「・・・な、なんてことだ・・・ッ!」
アヴドゥル「・・・・・・では次!輝彩滑刀の運動!」
承太郎「なにィ!?」
アヴドゥル「イッチニイッチニ」ズッパァーーーーッズッパァーーーーッ
承太郎「な・・・」
承太郎「ど、どうなってやがるッ!」
承太郎「ハッ!」
ジョセフ「イッチニイッチニ」ズッパァーーーーッズッパァーーーーッ
承太郎「・・・・・・こいつら、何事もなかったかのように続きを・・・!?」
花京院「承太郎、やり方がわからないのなら教えてあげますよ」ブシューーーーッドクドクドク
承太郎「!?」
花京院「まず、こうして腕から光の刃をだして・・・」
承太郎(花京院・・・!?腕から血が出たまんまじゃあねえか・・・ッ!)
承太郎(混乱してきたぜ・・・)
承太郎「おい、テメー・・・」
花京院「なんだい」
承太郎「腕は平気なのか・・・?」
花京院「・・・・・・さ、やってみてくれ」
承太郎「!」
承太郎(流した・・・だと!?)
承太郎「おい、ふざけるなよ花京院ッ!」
花京院「どうした承太郎、まさかできないのか?」
承太郎「ああ、>>195だぜ!」
196 : 以下、\... - 2014/08/11 00:04:29.81 el2ujGAn0 35/48渾楔颯
承太郎「ああ、渾楔颯だぜ!」
花京院「!」
承太郎「いくぞ花京院ッ!!!」
バッ ゴアアアーーーーーーッ!!!!
『渾楔颯ッ!』
『膨大な量の風を取り込み肺の中で超圧縮させる!』
『そしてカミソリのような極限に狭い隙間から超高圧で吹き出す・・・・・・いわば「烈風のメス」』
『しかし!風の高速圧縮にともなう摩擦や熱によりッ!放ったものの肉体はたえきれずどんどん崩れていくッ!諸刃の剣なのであるッ!』
花京院「す・・・すごい・・・」ブシューーーーッ
花京院「すごいぞ承太郎ッ!!!」ブシューーーーッ
承太郎「ウオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオッ!!!!」
ズパァァーーーーーーッ
花京院「」チーン
承太郎「・・・やれやれだぜ」ボロボロ
承太郎「ハッ!」ガバッ
チュンチュンチチチチ・・・
承太郎「・・・・・・」
花京院「承太郎、起きてるか?」
承太郎「・・・ああ」
花京院「よかった!それじゃあ・・・」
承太郎「待て花京院」
花京院「ン?」
承太郎「ラジオ体操なら、支度をするからアマの所で待ってろ」
花京院「ああ、すでに知っていたのか承太郎!ホリィさんから聞いたんですか?ぼくが今日、きみをラジオ体操に誘うことを」
承太郎「・・・・・・まあな」
花京院「それなら大人しく待つとしよう。しかし、なるべくはやくしてくれよ」
承太郎「わかってる」
承太郎「やれやれ、やはり・・・『こう』なったか」
承太郎(整理をするとしよう)
承太郎(まず一つ目、昨日のアレ・・・じじいから昔話に聞いていただけの『渾楔颯』とかいう技。あれがおれに出来たということ)
承太郎(二つ目、おれが花京院にした質問・・・「イギーがなぜ人語を話すのか」「切り落とした腕は大丈夫なのか」こういった、理屈のつかねえものは花京院に流されちまった)
承太郎(・・・このことから、コレはおれの夢だということがわかる)
承太郎(アレはじじいとあの場にいた人間、そしてその話を聞いたおれしか知らないものだからな・・・・・・もし、これが夢じゃあなく、他人が作り出した世界だとすれば、『渾楔颯』が使えるはずがない)
承太郎(そして答えに理屈のつかねえ質問を花京院が何故流したのか・・・それは、『おれ自身』が不可解な現象に納得できるだけの理屈をつけられねえから、花京院に『流させた』としか考えられねえ)
承太郎(だが・・・)
承太郎(これがおれの夢だとしたら、何故目が覚めないのか・・・)
承太郎(どうして何度も、同じ夢を繰り返すのか・・・・・・)
承太郎(・・・・・・スタンド攻撃・・・ッ!)
承太郎(この攻撃・・・いや、現象は・・・ッ!)
公園
ザッ
承太郎「・・・ここにあるッ!」
花京院「い、いったいどうしたんだ承太郎?」ハァッハァッ
花京院「走ってここまで来るなんて・・・そんなに楽しみにしていたのか?」
承太郎「・・・・・・」
承太郎「ああ、花京院・・・つい浮かれちまったぜ」
承太郎「・・・ここから抜け出す唯一の方法がわかったもんでね」
花京院「抜け出す・・・?きみ、いったいなにを言っているんだ」
承太郎「・・・・・・やれやれ、しかし、おれの夢であるテメーらに説明するほど虚しいことはねえな」
イギー「どうした花京院?」
アヴドゥル「ふたりとも、ラジオ体操が始まるぞ」
ラジオ『♪あーたーらしーいーあーさがきたー』
ラジオ『♪きーぼーうのあさーだ』
アヴドゥル「さ、ふたりともここへ・・・」
承太郎「・・・・・・」
ラジオ『♪よーろこーびにむ・・・ガッ』
ラジオ『ガガガガッ』
ラジオ『ガガガガッピィーーーーーッ』
アヴドゥル「おや?」
ラジオ『ガガッガガガガッガガッガガガガッキュイイィイィーンッガガガガッ』ボンッ
イギー「ラジオがイカれちまったな」
アヴドゥル「な、なんということだ・・・ッ!」
花京院「まいったな、これじゃあラジオ体操ができないじゃあないですか」
アヴドゥル「・・・ムウン、だが安心しろ。わたしのラジオ体操は完璧だ!歌や声かけはわたしが・・・」
承太郎「・・・・・・」
承太郎「・・・ラジカセを渡せ、アヴドゥル」
アヴドゥル「なにぃ?」
イギー「なにを考えてやがるんだ承太郎」
花京院「・・・・・・」
花京院「・・・ああ、そうかナルホド!」
アヴドゥル「ン?」
花京院「アヴドゥル、承太郎にラジカセを渡してください」
アヴドゥル「し、しかしこのラジカセは・・・」
花京院「忘れたんですかアヴドゥル、彼のスタンド、スタープラチナのことを」
アヴドゥル「・・・・・・!」
アヴドゥル「そうか・・・・・・頼むぞ承太郎」
承太郎「ああ」
承太郎「いくぜ!!!」スタプラーッ
承太郎「オラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラ」
シュバビババババババババババババババババババババババババババババババババババババババババババババババッ!!!
数分後
アヴドゥル「それでは、いくぞ」
イギー「ああ・・・」
ラジカセ ポチッ
ラジオ『ガッ・・・ガガッ・・・』
ラジオ『・・・・・・ガッガッガッ・・・』
ラジオ『プツンッ・・・・・・』
ラジオ『ラジオ体操第一~ッ!♪チャンチャンチャラッチャッチャッチャ』
花京院「ついたぞ!」
イギー「復活したか」
アヴドゥル「やったな承太郎」
承太郎「やれやれだぜ・・・」
アヴドゥル「おお、一時はどうなるかと思ったがこれでラジオ体操ができるな」
イギー「スタートには間に合ったようだしとっとと始めようぜ」
ジョセフ「待ってたぜ!やっとラジオ体操ができるのか!!」
花京院「さ、それじゃあ承太郎・・・」
承太郎「おっと、おれは止めとくぜ」
花京院「フフフ、ここまで来てそれはないだろう。きみはラジカセを治すためだけにここへ来たっていうのかい?」
承太郎「だが・・・・・・」
アヴドゥル「承太郎、往生際が悪いぞ」
イギー「ホラ、テメーもやれよ」
花京院「承太郎」
承太郎「・・・チッ」
承太郎「おい、いい加減にしろよテメーら。これはおれの夢だ。夢の中でラジオ体操なんぞ・・・・・・」
承太郎「・・・・・・!」
承太郎「・・・・・・」
承太郎「・・・・・・そうか」
花京院「承太郎・・・?」
イギー「おい、さっさと位置につけよ承太郎!」
承太郎「・・・・・・やれやれ、仕方ねえ。付き合ってやるぜ」
イギー「そうこなくっちゃあな」
アヴドゥル「まずは背伸びの運動からだぞ」
花京院「手本をみせましょうか?」
承太郎「いや、いらねえ」
承太郎「・・・自慢じゃあねえが、小学生の頃は夏休みの朝のラジオ体操は皆勤賞だったんだ。忘れてるわけねえだろ」
花京院「なんだって?きみが?」
アヴドゥル「・・・では前にきてやるか」
承太郎「それはやめとくぜ」
アヴドゥル「ハハハ、冗談だ」
ラジオ『♪チャンチャンチャチャンチャン チャン・・・チャンチャ・・・チャン・・・』
トゥルルルルル...ガチャッ
承太郎「空条だ」
承太郎「・・・ああ、先日送られてきた古いラジカセの件か。・・・そちらではまだ納得いってないようだな」
承太郎「・・・・・・いや・・・確かにモノにスタンドが宿る例を見たことはある」
承太郎「だが、あれが『スタンド使い』であるとは言い切れない」
承太郎「・・・現に、そっちで試したがなにも起きなかったと言っていただろう」
承太郎「いや、スタンドとは言い切れんと言ってるだろう。おれに話を持ってくるのは間違っている」
承太郎「なに?・・・おれはなにもしちゃあいない」
承太郎「・・・ただ夢の中でラジカセを治したら、繰り返しみる夢が終わった、とそう報告書に書いたはずだが・・・」
承太郎「知らん。・・・それよりもっとオカルトに詳しい者へ持っていった方がいいだろう」
承太郎「これ以上のことは話すつもりもない。では、忙しいんでね。もう切る」
ガチャンッ
助手「空条博士・・・?」
助手「今の電話は・・・?」
承太郎「SPW財団だ」
助手「ああ・・・超常現象がどうだとかって言ってた・・・。またそっちのお仕事でも入ったんですかァ?」
承太郎「・・・いや、先週のうちに終わった事だ」
助手「・・・・・・フフフ」
承太郎「なにがおかしい」
助手「いえ、ねェ。思い出し笑いですよ。先週っていうと、博士が珍しく長い時間『お昼寝』なさってたことがあったじゃあないですかァーッ!」
承太郎「・・・・・・」
助手「いや、最初は数分したら起こして差し上げようと思ってたんですけどね・・・」
助手「フフフ・・・いい夢みてらしたようで、起こすに起こせなくなっちゃったんですよォ。で、ほっておいたら夜までそこで寝てたっていうから・・・ハハハ!」
承太郎「・・・・・・まあ、なかなか悪くない夢だった」
助手「アア、やっぱり!どんな夢だったんですか?」
承太郎「古い友人たちが出てきた夢だ・・・」
助手「ヘエーッ!素敵ですねェ!そういうのって神の示しですかね!まあ、その夢をきっかけに集まって飲むってのもアリですよねー」
承太郎「それは無理だな」
助手「え・・・?」
承太郎「いや、なんでもない」
助手「それにしても、夢で古い友人に会えたからってそんなずっと寝てられるもんなんですかねェ」
助手「そうでなくとも博士は眠りが浅そうに見えますし」
承太郎「きみの言うとおりだ」
承太郎「多分・・・」
承太郎「・・・・・・また会えるとは思わなかった分、名残惜しかったのかもしれん」
ジョジョの奇妙な冒険
スターダストクルセイダース
~夢で会えたら~
【完】