ありす「何で真っ昼間からお酒飲んでるんですか!」
姫川友紀(以下ユッキ)「えー、いーじゃーん。それに今日めっちゃ暑いでしょ?こんなの飲まなきゃやってらんないよー!」
ありす「飲まなくてもやってられます!現に私は普通にレッスン出来てます!」ロンパデス!
ユッキ「むー……でもねありすちゃん」ズイッ
ありす「な、何ですか……」アトズサリー
ユッキ「ありすちゃんは子供だから分からないかもしれないけど、大人には飲みたくなる日があるものなんだよ……」フッ
ありす「決め顔絶望的に似合ってないですよ」バッサリ
プロデューサー(以下P)「右に同じ」バッサリ
ユッキ「(´・ω・`)」
ありす「顔文字で表現されても困るんですが……というか飲むにしてもせめてレッスン終わってからにしません?」
ユッキ「まぁ今日のレッスンは終わってるんだけどねー」
ありす「家で飲みましょうよ」
ユッキ「だってありすちゃんともっとお話してたいんだもん……だめ、かな?」
ありす「姫川さん……」
元スレ
橘ありす「姫川さんはだらだらしすぎです!」プンスコ
http://wktk.open2ch.net/test/read.cgi/aimasu/1722421642/
P「本音」
ユッキ「暑い!溶ける!外出たくない!」
P「ありすー、何かいい罰思いついた?」
ありす「橘です。今シーズン中だけキャッツアンチアイドルにするなんてどうでしょう」
ユッキ「死刑より重い罰なんだけど!?」
P「今シーズンだけやと生ぬるいから、『キャッツが19連敗するまで』でどうや?」
ありす「いいですけど、何で19連敗なんですか?」
P「日本記録が18連敗やからね」
ありす「なるほど……じゃあそれで」
ユッキ「一生キャッツの応援できないじゃん!飲むの止めるから許して!ねぇお願い!」
P「冗談や冗談、やからそんな鬼気迫る割にハイライトさんの消えた表情で俺の肩揺らすのやめて酔いそうやし顔近い怖いあと首取れる」ガクガク
ありす「ちょっと時間早いですけどレッスン行ってきますね……」トコトコ
P「逃げるな橘ァ!」
ー数分後ー
P「やっと落ち着いたか……」ゼーハー
ユッキ「プロデューサーが酷いこと言うからだよもー!許すけど!」
P「ユッキ……」
ユッキ「代わりに夕ご飯作って!」
P「そんな気はした」
P「てかユッキ、ここ最近俺の男飯ばっか食ってるけどええんか?太るで?」
ユッキ「プロデューサー絶対サラダも作るし大丈夫でしょ」
P「せやな……雑でいいなら。あとノンアルとはいえそろそろ止めときや、ありすみたいに勘違いする子が出てきちゃうからな」
ユッキ「けちー」プクー
P「子供か」
ユッキ「ところでプロデューサー、さっきから何見てるの?」
P「ただのメール。量多いから確認に時間かかるんよ」ハァ
ユッキ「大変だねぇ。何か入れようか?」
P「ほなコーヒーをブラックで」
ユッキ「りょーかーい!」トーコンコーメーテー
P(これは「前川みくのぶらり魚河岸歩き」の連絡だから転送してっと……こっちは後で直で伝えるとして、こっちはありすのお母様からか。ここ最近ずっと仕事で家に帰れてないらしい、面談の延期何回目やねん)
P(いくら忙しいとはいえ年頃の女の子がずっと一人ってのもなぁ……最近明らかに調子悪そうやし、口に出さんけど寂しそうや)
P「……せや」
ピピピ……
ユッキ「はーい、どうぞ!」
P「俺の知る限りコーヒーはこんな色してないんやけど……どうやって作ったん?」
ユッキ「コーヒーに牛乳と砂糖入れて混ぜただけだよ?」
P「ユッキ、それブラックコーヒーちゃう、カフェオレや……俺ブラック至上論者なのに」ズズー
ユッキ「飲むんかい」
P「うん、美味い。豆の酸味が牛乳と砂糖で和らげられて口当たりがめっちゃ良くなってる」
ユッキ「しかもきっちり堪能してるし」
ありす「レッスン終わりました……」
P「おかえりありす。今日は……聞くまでもなさそうやな」
ありす「橘です……」ショボーン
P「何が悪いのか聞いてええ?」
ありす「……分かんないんです」
ありす「何となく調子が悪くて、何となくしっくり来なくて、そのまま成績も身長も胸も伸び悩んでて……」
P「身長と胸の伸び悩みはデフォルトやろ痛い痛い踏むな踏むな」
ありす「何なんですかもう!人が真面目に悩んでるのに!ヘンタイ!ロリコン!」
P「ひどいこと言われてるけど否定はしない。反省もしている。でも学習はしない!」ドヤァ
ありす「やかましいわアホ!」ドゴォ!
P「あべし!」
P「それはそうと」
ありす「あれだけ叩いたのに無傷なんですね」
P「プロデューサーやからな」
ありす「意味が分かりませんよ……」
P「今ありすは何が悪いのか分からんまま調子を崩してるやろ、なら原因究明して解決せなあかん。ここまではOK?」
ありす「はぁ」
P「んで、こういうのの手伝いに一番向いてるのは家族なんだが……ここ最近家に帰ってこれてないんやろ?また面談延期になってもうたわ」
ありす「はい……」
P「というわけで親抜きで面談することにした」
ありす「はい?」
P「てなわけで俺の家で夕飯食べつつ原因究明するぞありすゥ!」
ありす「橘で……って、ええええええええええええええええ!?」
ジュゥゥゥゥゥ
P「焼けたぞー」
ありす「」
ユッキ「ありすちゃん、手洗ったー?」
ありす「橘です!……あれ?」
P「お、反応した。大丈夫か?今の状況言ってみて?」
ありす「プロデューサーさんが何か言い出して家に連れ込まれて姫川さんにお風呂でめちゃくちゃにされて、着替え終わったと思ったら目の前でお好み焼きが焼かれてます」
P「言い方ァ。で、手は洗ったか?」
ありす「馬鹿にしないで下さい!ちゃんと洗ってます!」フンス
P(かわいい)
ユッキ(かわいい)
P(このまま俺の妹に出来ひんかな)
ユッキ(いやいやありすちゃんはあたしの妹だから)
P(よっしゃ、ユッキ俺の妹になれ。それで平和的解決や)
ユッキ(はーい)
ありす「怖っ!!!」
ありす「何でアイコンタクトだけで会話できてるんですか!?」
P「どうどう、細かいことは気にせんでええから食べようや」
ユッキ「そうだよありすちゃん、それにお腹もすいたでしょ?」
ありす「今はお好み焼きよりさっきのアイコンタクト会話の方が気になります!」
クキュー
ありす「……あっ」カァァァ
P「かわいい」
ユッキ「かわいい」
ありす「もう!!!」
P「ありすもお腹空いてるみたいやし食べるか。はい、手合わせてー」
三人「いただきまーす」
ありす「あっ、エビが入ってます」
P「そうそう、うちは基本エビとイカを入れるんよ。どう?」
ありす「美味しいです!それに……」ハフハフ
ユッキ「それに?」
ありす「……あったかい、です」
P「そらお好み焼きやもん」
ありす「そうじゃなくて……何というか、その……無機的じゃない、って言いますか……」
ユッキ「人の温かみ、ってこと?」
ありす「多分……」
ありす(そういえば最近、家でも学校でもご飯は1人で食べてました。他の人と一緒に食卓を囲むなんていつぶりでしょうか……)
ありす「……うっ、ひぐっ、ぐすっ……」
Pユッキ「!?」
P「あ、ありす……?あんまり美味しくなかったんか?」オロオロ
ありす「ちっ、違います!ただ……その……他の人とご飯を食べるのが久しぶりすぎて……」
ユッキ「あー、やっばりかぁ」
P「えーっと……どういうこと?」
ユッキ「後で話すよ。ねぇありすちゃん」
ありす「ぐすっ……何ですか?」
ユッキ「今日学校であった面白いこととかある?あったら聞かせて欲しいな」
ありす「学校はもう夏休みですよ……」
ユッキ「あっ……じゃあ塾で!塾でのありすちゃんの話とか聞きたいんだ!」
ありす「仕方ないですね……。えっと、今日算数の……」
ワイワイ
ありす「すぅ……」
P「寝ちゃったか」
ユッキ「ここ最近頑張ってたみたいだししょうがないよ」
P「幸せそうな寝顔やな、これでまた調子戻してくれるとええんやけど」
ユッキ「それなら大丈夫だと思うよ?」
P「え?」
ユッキ「ありすちゃんはさ、今まで1人でご飯食べてた訳でしょ?誰もいない部屋で、誰かに何かを褒めてもらうこともないままで」
P「……寂しかった、ってことか」
ユッキ「多分ね。それが不調の原因だったんじゃないかな?」
P「だから今日のご飯で復調する、と」
ユッキ「そ。あたしの見立てだけどね」
P「なるほどなぁ……さて、そろそろ寝よか」
ユッキ「ありすちゃん泊めちゃうの?」
P「さっきの話がほんまなら、ユッキが母親代わりに一緒に寝たほうがええんちゃうか?流石に俺まで一緒に寝るのは早苗さん激怒案件やから無理やし」
ユッキ「あ、そっか。じゃあお休み」
P「ん、抱き付くを通り越して締め付けんようにだけ気ーつけてや」
ユッキ「…しないよ、多分」メソラシ
P「こっち見て言うてくれ」
※深夜
ありす(昨日はプロデューサーと友紀さんに恥ずかしい所を見せてしまいました……)カァァ
ありす(恥ずかしすぎて寝れません……と、とりあえずお水でも飲んで落ち着きましょう)モゾモゾ
ムニッ
ユッキ「……んぅ……」
ありす(!?)
ありす(ななな何で友紀さんが一緒のお布団の中で寝てるんですか柔らかくて安心しますがどうやって抜けましょうって抱きつかれてるじゃないですか!?)
ありす「あわわわ……」プシュー ボンッ!
ありす「きゅう」
ユッキ「…ありすちゃん……あたしが一緒だからね……えへへぇ……」
※数日後
P「ありすは調子戻ったみたいやな」
ユッキ「だね。一緒に自主トレしてたけど、ありすちゃんの動きキレッキレだったよ」
P「良かったわほんまに……お、噂をすれば」
ドアガチャ
ありす「戻りました」
P「おかえり、調子はどうや?」
ありす「だいぶ良くなったような気がします。トレーナーさんにも、その……褒めてもらえましたし」
ユッキ「今日はマストレさんの日でしょ?マストレさんから褒められるなんてすごいじゃん!」ムギュー
ありす「ひゃっ!?いきなり抱きつかないで下さい!」
ユッキ「ごめんごめん。……嫌だった?」
ありす「べっ、別に嫌ってわけじゃ……」
ユッキ「ありすちゃん優しい!すき!」ムギュギュー
ありす「あーもう、汗かいてるんです!汗臭いから離れて下さいよ!」
ユッキ「えー、汗臭くなんてないよ?」
ありす「私が気になるんですよ友紀さんの馬鹿ぁ!」
P(ありゆきええなぁ……)ハナヂドバー
おしまい。
14 : 名無しさ... - 24/07/31 19:36:19 qzYw 14/14ありす誕生日記念兼ありゆき宣伝SSです。ぽんこつ気味お姉さんとしっかり妹の百合からしか得られない栄養素はがんにも効くと思うんです。
pixivに同じ作品を上げているので出来ればそっちもよろしくお願いします(土下座)