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【艦これ】龍驤「足りないもの」その10【安価】(3)
ーー
提督「伊401達が出撃してしばらく経つが、作戦はどうなっただろうか…」
龍驤「時雨から聞いた新型兵器の工場がある拠点。その場所がわかったのはよかったんやけど、あの辺りは空母がうじゃうじゃおってこっちの戦力的に厳しかったんよな」
提督「…うちにいる空母全員を動員すればいけなくはない。しかしそうすると鎮守府の警備が薄くなってしまう」
龍驤「おまけに飛鷹は退院して間がないし、正攻法やとリスクが高すぎたんよね」
提督「…そこで潜水艦による奇襲作戦だ。伊401だけならともかく、呂500や伊13達が来てくれたおかげでこの作戦を実行に移すことができた」
龍驤「あの海域におるのはほとんど空母や。沈められるだけ沈めてくれたら、こっちも出撃できる」
提督「…今は伊401達が頑張ってくれるのを祈ろう」
龍驤「全員練度は問題無い。あとは敵さんがどれだけ対潜装備してるかと、護衛がおるかどうかやね」
提督「…駆逐や軽巡はほとんどいなかったはずなんだ。削れるだけ削って欲しい所だ」
龍驤「もしあかんでも無理はするなって言うてるから、情報は持ち帰ってくれるはずやで」
提督「…潜水艦がダメならあとは正面突破しかない。そうなると厄介だ」
龍驤「あの子らやったらやってくれるって!呂500もおるし大丈夫やで!」
提督「…そう信じていよう」
漣「ご主人様…潜水艦隊からの…入電です…」ガチャ
龍驤「あの子らはやってくれたんか!?」
漣「安価」
下1~3高コンマ 入電の内容を
214 : 以下、名... - 2018/06/05 22:05:12.70 OmXXa0BxO 365/441襲撃した深海悽艦の基地にいた敵艦達も改造された艦娘だった
「鎮守府に帰りたい…。提督に会いたいよぉ…。」
「どうしてこんなことに…。私は…間違ってたの…?」
「赤い血の流れる身体に戻してよぉ…。」
「もう、元の身体には戻れないの…。お願い、死なせて…。」
なお、もう救いだすことは不可能な模様
797 : 以下、名... - 2018/06/13 19:24:32.63 9Xot5pIHO 366/441>>214+かなり強化されてる
漣「それが…海域には空母が…殆ど居なかった…そうなんです…」
漣「それで…基地にもあっさり…侵入できた…らしいんですが…」
漣「そこに居たのは…改造された…艦娘だった…らしいです…」
漣「『鎮守府に帰りたい…提督に会いたいよぉ…』『どうしてこんなことに…私は…間違ってたの…?』『もう、元の身体には戻れない…お願い、死なせて…』……と言っていたそうで…酷い有様だった…そうです…」
龍驤「そんなアホな……」
提督「…時雨と同じような状態ということか?」
漣「いえ…それより…酷いです…」
漣「ある子は…腕は無いし…ある子は…内臓が見えてたりして…」
漣「生きてるのも…辛いと…言っていた…そうです…」
龍驤「……」
漣「もしかしたら…欠陥艦や…失敗作の脳に…どこからか持ってきた…記憶を…インストールした…かもしれません…」
龍驤「そんなん…無理やぁ…ウチはよう沈められへんよぉ……」
漣「保護するにしても…数が多いですし…多分…長期間は…もちません…」
漣「本人達も…そう望んでいるので…ここは……」
提督「……」
漣「ご主人様…決断を…」
提督「安価」
下1~3高コンマ 提督の台詞、行動他
802 : 以下、名... - 2018/06/13 19:45:21.82 IJ1KeNUl0 369/441………静かに眠らせてやってくれ(GOサイン)
提督「………静かに眠らせてやってくれ」
漣「……了解しました」
龍驤「あぁぁぁぁ……」
提督「すまない龍驤…だが長く持たない、今苦しんでいるというなら…楽にしてやるのが、あの子達にとって一番なんだ…」
龍驤「わかってる、わかってるんよぉ……う…うぅぅ……」グスッ
提督「…伊401達の残弾、燃料はあるのか?」
漣「殆ど会敵していないので…十分です…」
提督「…わかった」
漣「潜水艦隊に…返信しますね…」
ーー
伊401「ろーちゃん、返事はなんて来た?」
呂500「……静かに眠らせてやってくれ…ですって」
伊13「うん…そうだよね……」
伊14「生きてるだけでも辛いなら、そうしてあげるのが一番だよ」
呂500「ごめんなさい…今から貴女達を沈めますって…」
「ううん、私達は自分達を攻撃できないから…」
「最後は提督に会いたかったけど…仕方ないよね」
「息をするだけで辛い毎日はもう嫌…早く終わらせて…」
呂500「わかりましたって……」
「そうだ…攻撃するならあの装置も一緒にやってよ」
伊401「あれって……」
「何かはわからないけど、きっと重要なものだと思う」
「この拠点はあれを守るためにあるみたいだから」
伊13「みんなの魚雷を集中させたら…なんとかなりそう…」
伊14「弾薬はほぼ満タンだし、多分できるよ」
伊401「ろーちゃん、どうする?」
呂500「…はい、ここの皆んなと装置を、同時に攻撃しますって」
伊13「了解……」
ーー
呂500「みんな、準備オッケーですかって」
伊13「大丈夫…」
伊14「こっちも問題ないよ」
伊401「うん、大丈夫」
呂500「じゃあ……いきますって…」
「……」プルプル
伊13「あの子達…震えてる…」
伊14「当然だよ。今から死ぬっていうんだからさ」
伊401「もし私があの立場だったら…」
呂500「余計なことは考えるな!ですって!!今は任務に集中ですって!!」
伊401「……そうだよね、ごめんねろーちゃん」
呂500「全員同時にいきますって!三、二、一……!」
下1~3高コンマ この後の展開やその他起こったこと等
811 : 以下、名... - 2018/06/13 20:11:55.55 GpzwK3Dmo 374/441深海吹雪(劇場版のあれ)が止めに来る
吹雪「私の司令官ならまだ救える!」
吹雪「ダメェーーーー!!」ザザザッ
呂500「!!」
伊401「誰ですか!?どうしてこんな所に!?」
伊13「あの姿…吹雪…?」
伊14「いや違う!本物はあんなに肌が白くないし、角も生えてる!」
呂500「どいて下さいって!あの子達はもう…!」
吹雪「私の司令官ならまだ救えます!だから攻撃は中止して下さい!」
伊401「どうするろーちゃん?あの子達を救えるなら、それに越したことはないよ?」
呂500「……ここは危険ですって。どこか安全な所で話し合いましょうって」
吹雪「わかりました。あの子達は私が運びます」
ーー
呂500「まず貴女は誰ですかって」
吹雪「私は…吹雪です」
伊13「そんな姿なのに…ですか…?」
吹雪「一度轟沈してしまったんですが、私の司令官が助けてくれたんです」
伊14「轟沈したのに助かるなんて…」
伊401「そういえば長門さんもそうだって言ってた。でもそのせいで長門さんは喋れなくなったし音も聞こえなくなったって」
呂500「吹雪はそんな見た目になっただけで、他に何もなかったんですかって?」
吹雪「いえ、私は左腕がありませんでした」
伊13「え、でも……今あるよ…?」
吹雪「この腕は司令官が作ってくれたんです」
伊401「作ったってことは高性能の義肢とか?」
吹雪「いえ…腕そのものです」
伊14「そんなのあり得ないって!腕が生えてきたとでもいうの!?」
吹雪「……これを見てもらえれば信じてもらえますか?」スッ
伊13「うわっ…!」
呂500「左腕に、つなぎ目みたいなのがありますって」
吹雪「これが証拠です。司令官は艦娘の体から本人の腕脚や内臓を作れるんです」
吹雪「だからあの子達だって救えます。お願いします、だからあの子達をこちらに預けてもらえませんか?」
呂500「安価」
下1~3高コンマ 呂500の台詞、行動他
816 : 以下、名... - 2018/06/13 20:37:24.86 csDfSWmao 378/441提督に指示を仰ぐ
呂500「これはもうろーちゃんが判断できませんって。提督に聞いてみますって」
吹雪「あの!司令官のことは言わないで下さい!」
伊14「なんで?それ言わないとどうしようも無いじゃん」
吹雪「でも!ダメなものはダメなんです!」
伊13「怪しい…です…」
吹雪「だって司令官は……司令官はぁ!」
伊401「まぁまぁ、吹雪の言う司令官のことは黙って報告してみてよ。提督なら何か知ってるかもしれないよ」
呂500「わかりましたって。皆んなは偵察をお願いしますって」
ーー
提督「……なるほどな」
呂500『提督はどう思いますかって。本当に吹雪があの子達を救えますかって』
龍驤「なぁ司令官、もしかしたらその吹雪って…」
提督「あぁ、俺もそう思っていた。見た目が深海棲艦のようだというのが気になるが、例の男の吹雪の可能性がある」
龍驤「そうしたらその子らを救えるって話もわかるんよな」
提督「なら呂500。こちらからの質問を吹雪にしてみてくれ」
呂500『了解ですって!』
伊401「ろーちゃん、了解ってことは何か答えは出たの?」
呂500「はい!吹雪に提督からの質問があるんですって!」
吹雪「なんですか?答えられるものなら答えます」
伊13「答えられない質問なら…どうするの…」
吹雪「…その時は別の質問をして下さい」
伊14「答えられる質問が無いってオチじゃないの?」
吹雪「そんなことはありません!」
呂500「じゃあ質問しますって。えっと…安価」
下1~3高コンマ 提督の質問内容等
824 : 以下、名... - 2018/06/13 20:59:10.96 +Wc8UckkO 382/441君の司令官は、昔は艦娘を救おうとする何処かの組織のトップだったんじゃないかな?
呂500「君の司令官は、昔は艦娘を救おうとする何処かの組織のトップだったんじゃないかな?…ですって」
吹雪「!!」
呂500「ろーちゃんにはなんの事かわかりませんって。でも吹雪の司令官のことは提督には言ってませんって」
伊13「それなのに司令官のことを…知ってたってことは…」
伊14「やっぱり何か知ってたんだね」
伊401「吹雪、なんて答えるの?」
吹雪「そこまで知ってるなら……そういうことなんですよね…」
吹雪「わかりました、司令官のことを伝えて下さい。そして質問に対する答えは、その通りです……と」
呂500「わかりましたって」
ーー
提督「やはりそうだったか…」
龍驤「例の男は国内を逃げ回ってるんやんな?たまたまあの拠点の近くにおっただけなんかな?」
提督「わからないが、その男なら酷い状態だという彼女達を救えるかもしれない」
龍驤「ほな任せてみよか…」
提督「例の男がどんな方法で治すのかも知りたいしな」
ーー
呂500「提督から返事が来ましたって。あの子達を頼みますって」
吹雪「わかりました、任せて下さい!」
呂500「でも、私達が一緒に行くことが条件ですって」
吹雪「それは……」
伊401「提督は司令官のことを知ってたんだよ?だから敵じゃないって!」
伊13「貴女達が何処に居るのかも…喋りません…」
伊14「こう見えて口は堅いんだから!」
吹雪「……わかりました、その条件を飲みます。皆さん、ついてきて下さい」
ーー某所
伊13「こんな洞窟に拠点があるなんて…」
伊401「ここだとレーダーに映らないし、電波も届かないね」
伊14「誰かが入ってきてもわかるしね」
呂500「でも逃げ道がありませんって」
吹雪「それは大丈夫です。私、沈んだ影響なのか、この姿になったからなのかはわかりませんが、練度が元の倍になったんです」
伊13「倍……!」
伊401「元々改二だとしたら…限界突破してるよ…」
呂500「凄く強いんですって…」
吹雪「…ここです。司令官、艦娘さん達を連れてきました」
下1~3高コンマ 男の見た目やその他特徴等
832 : 以下、名... - 2018/06/13 21:22:36.85 ui9SICRO0 387/441あまりに印書に残らなさすぎる、次の瞬間には忘れてしまいそうな風貌
834 : 以下、名... - 2018/06/13 21:25:55.96 ui9SICRO0 388/441>>832
印書→印象
男「話しに聞いた通りの人数だ。よし、入ってきてくれたまえ」
伊14「ねぇ姉貴、あの男の人ってさ…」ヒソヒソ
伊13「印書に残らなくて…すぐ忘れちゃそうな感じだね…」ヒソヒソ
伊14「本当に、どこにでもいるような男の人だよね…」
男「さて、潜水艦の人達は待たせてしまうが、まずはこの子達からだ」
「あの…」
「私達は本当に助かるんですか?」
「私なんて体の半分肉が無いのに…」
男「大丈夫だ、こっちに任せて」
ーー
呂500「そんなにすぐわかるんですかって?」
男「血液を採取できればデータは問題無い。あとはどれくらい時間がかかるかだね」
伊401「長くてどれくらいなんですか?」
男「それは補う部位による。腕なら成長するのを待たないといけないし、内臓なら手術が必要になる」
吹雪「私の時は全部で一週間くらいでしたね」
男「そうだね、それくらいだったね」
呂500「ねぇ、この子達は本当に治るんですかって?嘘言ってませんかって」
男「安価」
下1~3高コンマ 男の台詞、行動他
840 : 以下、名... - 2018/06/13 21:40:00.42 IJ1KeNUl0 391/441こんな時に嘘を吐く理由は無いよ…まぁ信じられないのも無理はないがね(苦笑)
男「こんな時に嘘を吐く理由は無いよ…まぁ信じられないのも無理はないがね」
呂500「当たり前ですって。その子達は生きるのも辛いって言ってました。無駄に生かすんだったら…」
男「なるほど、それが君達の提督の考え方なんだね。役に立たないものは処分してしまえと」
呂500「違います!ろーちゃんはそんなこと言ってませんって!」
男「意味は一緒じゃないかい?欠陥品はいらないという考え方だろう?」
男「昔似たような考えの艦娘が居たんだ。彼女の技術は素晴らしいものだったけど、考え方がこちらとまるで違っていたんだ。君達の提督もそういうことなんだ」
伊401「……違います!私の話を聞いて下さい!」
ーー
吹雪「そんな鎮守府があるなんて…」
伊401「嘘じゃありません!あの鎮守府では龍驤さんも瑞鶴さんも、皆んな支え合って生きてるんです!」
伊14「ちなみに私はアル中だよ!」
伊13「私は…潔癖症です」
呂500「ろーちゃんは体と心を怪我してましたって」
伊401「私も心を少し病気してたの。でも皆んな明るく、助け合って生きてるの!」
伊401「だから提督のことは悪く言わないで下さい!私にとって一番大切な人なんです!」
男「安価」
下1~3高コンマ 男の台詞、行動他
844 : 以下、名... - 2018/06/13 21:58:18.89 IJ1KeNUl0 394/441成る程、君達はあの鬼畜カニバ鎮守府と噂されているあの鎮守府の……噂など当てにならないものだな
男「成る程、君達はあの鬼畜カニバエロ鎮守府と噂されているあの鎮守府の……噂など当てにならないものだな」
伊401「貴方もその噂を知ってたんですね…」
吹雪「結構有名な噂ですよ。鬼畜提督って言えば話しは通じます」
呂500「提督……」
男「こっちは足りないのなら作ってしまえばいいと思っていたし、それを実現させた。だが君たちは全く別のやり方でそれを補っている…ということか」
吹雪「全部の鎮守府がそうなったら素敵ですね…」
男「こんな知識や技術なんか必要無くなるな」
伊13「ねえ…このことを龍驤さんに教えてたら…」
伊401、呂500「「多分やらないよ」ませんって」
伊14「なんで即答できるの?」
伊401「龍驤さんは受け入れたというか…うーんなんて言うか…」
呂500「とにかく、龍驤さんはやらないと思いますって」
吹雪「そんなに言い切れるだなんて…なんで…」
男「……君達、鎮守府の番号はわかるかい?」
伊401「ここって通信できるの?」
男「特殊な装置を使えば少しの時間なら可能だ。その龍驤さんと話がしたい」
呂500「…わかりましたって」
下1~3高コンマ 龍驤の台詞や言ったこと等を
851 : 以下、名... - 2018/06/13 22:40:34.34 J4+DBKes0 397/441龍驤はそのままでいいけど提督は直してほしいと電話口で喧嘩勃発
ーー
男「……」
吹雪「どうしたんですか司令官?」
男「なんだか電話の向こうで喧嘩しているようなんだが…」
伊401「ええ?提督と龍驤さんが喧嘩してるの?」
男「龍驤さんは君達の言う通りいらないと言った。だが提督の方は治して欲しいそうだ」
呂500「提督が…」
男「君達が話した方がうまくまとまるだろう。ほら、通信をかわろう」
呂500「ろーちゃんが話しますって!かわって下さい!」
下1~3高コンマ 電話の向こう側、提督と龍驤の様子やその他起こっていたこと等
855 : 以下、名... - 2018/06/13 23:02:16.90 zgdx9F+C0 399/441泣きながら提督のわからず屋と叫ぶ龍驤
どんな格好だろうと愛するけど、その愛する人にやっぱり五体満足にいてもらいたいと諭す提督
龍驤「なんでや!なんでわがっでぐれへんのぉ!!」ボロボロ
提督「俺はどんな姿であれ龍驤を愛すると誓った。だがその愛する人にやっぱり五体満足にいてもらいたいんだ!」
龍驤「ほなウチの腕と脚が無ぐなっでがらの時間は嫌やっだっでごどやな!」
提督「そうは言ってないだろう!」
龍驤「ぞういうごどになるやん!!」
漣「あの~…聞こえますか…見事に修羅場ってるので…早く帰ってきて…下さい…」
龍驤「司令官のわがらずや!!そんな人やど思わんがっだ!!」
提督「だからそうじゃないと……!」
ーー
呂500「うん、早く帰りましょうって」
伊401「あんなに言い争ってる二人なんて初めてかも…」
伊13「ずっと…仲は良さそうだったもんね…」
男「提督さんには申し訳ないと伝えて下さい。こちらが余計なことを言ってしまったせいで喧嘩してしまったようですし」
吹雪「私からも謝ります」
伊14「そう伝えておくけど、話聞いてくれるかな」
呂500「だから急いで帰りますって!」
男「あの子達のことは大丈夫だ。必ず助けてみせる」
吹雪「心配しないで下さい!」
伊401「また少し時間を空けてまたここに来ますね」
伊13「さようなら…」
呂500「急速潜航!いきますって!」
伊14「ちょっと待ってって~!」
下1~3高コンマ 鎮守府の様子や提督と龍驤の状態等
864 : 以下、名... - 2018/06/13 23:45:13.80 9+ModUmZO 403/441龍驤を朝霜が慰めてる
ーー
呂500「大急ぎで帰ってきましたって!」ダダダッ
伊401「とりあえず執務室に…!」ガチャ
漣「だからですね…ご主人様…言い方という…ものがあるんですよ…」
提督「しかし…」
漣「なぜ結論を…最初に言うんですか…そこは…ちゃんと理由が…先でしょう…」
提督「…そうだったのか……」
漣「乙女心が…わかってない…」
伊14「提督ただいま!こっちは損害無しだよ!」
伊13「あの…それより龍驤さんは…」
漣「龍驤さんは…部屋に帰りました…なので…お願いします…」
漣「ご主人様は…漣がキツく…絞っておきますゆえ…」
呂500「ならお任せしますって!」
ーー龍驤の部屋
伊401「龍驤さん、大丈夫ですか?」ガチャ
朝霜「静かにしな、泣き疲れて寝ちまった所だ」
龍驤「すぅ……」
呂500「龍驤さん、目の周りが…」
伊14「よっぽど泣いてたんだね」
朝霜「龍驤さんの話を聞く限り、こりゃ司令が悪いな」
伊13「私も…そう思う…」
朝霜「司令には他に意味があったんだろうけど、言い方が悪いぜ」
伊401「龍驤さん大丈夫かな…」
朝霜「これで鬱が加速は勘弁してやって欲しいがなぁ…」
ーー
868 : ◆I4lwDj9Dk4S2 - 2018/06/14 00:02:57.21 WHuDzQRmO 406/441もしかしたら次回の安価内容によっては、最終回の可能性があります
よろしくお願いします
ーー
漣「欠損組と…そのパートナーのみなさん…集まってもらって…感謝です…」
漣「今日は…お伝えした通り…元の体に戻りたいかどうかの…アンケートを…します…」
漣「ちなみに漣ですが…この姿でいることが…自分への罰であり…ご主人様や皆さんへの…謝罪だと思っているので…治そうとは…思いません…」
瑞鶴「でも提督は許したって言ってるんでしょ?」
漣「漣が…納得しねぇんです…」
瑞鶴「ふーん…本人が拒否するって言うなら仕方ないわね」
漣「そういう…瑞鶴さんは…どうですか?」
瑞鶴「私はこのままでいいわ」
漣「どうして…ですか?」
瑞鶴「だって目が見えなくても不自由無いし。飛鳥がいるし、加賀だっているもの」
漣「なるほど…」
天城「天城も別にこのままでいいな。腕が無くても別に困りはしねぇ。タバコが吸い辛いぐらいだな」
漣「なるほど…なるほど…」
レ級「アタシは尻尾が生えるならそうして欲しいけど、超重力砲も気に入ってんだよな~」
駆逐棲姫「お姉ちゃんがいらないっていうなら、私も脚はいらない」
漣「ほうほう…」
長門 私もこのままでいい。この姿でいることが私だと思うんだ
島風「私は元に戻りた~~い!時間制限無しで提督と遊びたいもん!」
漣「島風さんは…そう言うと…思ってました…」
漣「この場にいない…伊168さんや…榛名さんの答えは…わかりませんが…ここにいる人達の…回答は…こんな感じですね…」
漣「ね、ご主人様…戻りたい派は…少数派でしょ…」
提督「……」
瑞鶴「提督は何もわかって無いんだから」
天城「龍驤さん泣かせるなんて許せねぇよ」
提督「……愛する人に五体満足で居て欲しいというのは間違いなのか?」
長門 そうじゃないと言っている
提督「……加賀、お前はどう思っている。瑞鶴が五体満足…目が見えるようになって欲しいとは思わないか?」
加賀「安価」
下1~3高コンマ 加賀の台詞、行動他
879 : 以下、名... - 2018/06/14 19:58:11.94 fhrGxP7iO 411/441瑞鶴の意思は私の意思よ
貴方は愛する人の言葉にもう少し耳を傾けるべきよ
加賀「瑞鶴の意思は私の意思よ。貴方は愛する人の言葉にもう少し耳を傾けるべきね」
提督「……」
加賀「貴方は正論を言ってるつもりかもしれない。けどこの鎮守府の事情は貴方が一番良く知っているでしょう?」
天城「足りないものを自分で集めといて、いざとなったらそれを否定するのはどうだ?」
暁「私も天城さんの意見に賛成よ!」
長門 私もだな
霞「…ごめんなさい、私は司令と同じ意見よ。お姉様には五体満足で居て欲しい」
漣「榛名さんが…そのままでいいと…言ってもですか…?」
霞「その時は………お姉様の意見を尊重するわね」
漣「ですよね…」
霞「お姉様が助けてって言うなら指の代わりくらいやってやるわ!!」
加賀「私もです。瑞鶴の面倒は一生見るつもりよ」
暁「私は事情が特殊なのよね。尻尾ってよくわからないし」
レ級「あった方が便利だが、暁が側にいてくれるなら尻尾はいらないな」
駆逐棲姫「私もお姉ちゃんがいるならそれでいい」
長門 私は将来どうなるかわからないが、これはもう受け入れたんだ
長門 音が聞こえず、喋ることもできないこの姿を含めて私なんだ
天城「あー天城もそれに近いな。あれだけ悩んで腕は諦めたんだ。今更生えても別にって感じだな」
島風「そんなこと言われたら島風が悪者みたいじゃない…」
漣「いえいえ…そんなことありません…むしろ悪っぽいのは…ご主人様です…」
瑞鶴「提督、自分の考えを押し付けるのはダメよ。もっと龍驤さんと話し合うべきね」
暁「龍驤さんを本気で愛してるなら、そうしてあげて」
漣「さぁご主人様…どうしますか…」
提督「安価」
下1~3高コンマ 提督の台詞、行動他
887 : 以下、名... - 2018/06/14 20:15:08.99 rCaB4FBVo 415/441まだまだてんでダメだな……俺も……
提督「まだまだてんでダメだな……俺も……」
瑞鶴「私達の言葉が提督に通じたなら良かったわ!」
加賀「なら行きなさい提督。貴方がやることはわかっていますね」
提督「……あぁ、皆んなすまなかった」ガチャ
暁「全くもう!世話がかかるんだから!」
レ級「あれだけ仲良くても喧嘩するもんなんだな~」
漣「仲がいいから…こそですよ…」
長門 そういうことだな
提督「俺は足りないものは補い合えば、それは欠点でないと思っていた」
提督「誰にだって足りないものはある。それが見た目に見えるかどうかの違いだ」
提督「そう思っていたが……龍驤は…」
提督「愛する人が助けて欲しいというのなら、全力で助けてやる」
提督「そもそもその欠損…足りないものが無ければと……」
提督「…いや、これ以上はうまく言葉にできない。とにかく龍驤に会おう」
提督「龍驤…………」
下1~3高コンマ 龍驤の部屋の様子や龍驤の状態等
893 : 以下、名... - 2018/06/14 20:30:32.76 6BWmiKsd0 418/441幻肢痛で苦しんでいる龍驤
ーー龍驤の部屋
提督「龍驤入るぞ」
…う……ぅぐ……
提督「……龍驤、どうしたんだ?」ガチャ
龍驤「うぅぅぅ……!」ブルブル
提督「どうしたんだ龍驤!?大丈夫か!?」
龍驤「わ……わからず屋は…触らんとい……!」
提督「無視できるわけないだろう!何かの発作か?どうすれば治るんだ!?」
龍驤「く………薬…が…」
提督「わかった!少し待ってろ!」
龍驤「ぐぅぅ……」ブルブル
龍驤「うぁぁぁぁぁーー!!」
提督「どこだ、どこが痛むんだ!?」
龍驤「腕と……脚……!」
提督「摩れば楽になるか!?」ススッ
龍驤「違う……!左腕と…左脚がぁ……!」
提督「……それは…」
龍驤「助けて……誰か助けて…」
龍驤「あ……あぁぁぁーーーー!!」
提督「安価」
下1~3高コンマ 提督の台詞、行動他
902 : 以下、名... - 2018/06/14 20:45:55.62 3QxCwaGFo 421/441早く薬を…
提督「早く薬を……!」
龍驤「もう…それはええから……キミが…近くにおってくれたらええよ…」
提督「龍驤……」
龍驤「司令官……抱きしめて……」
提督「……」ガバッ
龍驤「あぁぁぁ……」
提督「龍驤……………」
龍驤「あのな司令官…そのまま……左脚触ってくれへん…?」
提督「……」
龍驤「付け根を触るんやなくて…腕があるもんやと思って…触って…」
提督「…こういうことか?」ススッ
龍驤「ぁぁ…うん……そう……」
提督「脚も同じように触ればいいんだな?」
龍驤「お願いできる……?」
提督「もちろんだ」
龍驤「ありがとう…ありがとうな……」
ーー
提督「…落ち着いたか?」
龍驤「…ごめんやで、迷惑かけて」
提督「あれは幻肢痛だな?薬があるということは、俺に隠していたのか」
龍驤「…そうやね」
提督「何故だ、俺に相談してくれたら……」
龍驤「…うん。司令官に触ってもらうだけでこんなに楽になるんやったら、我慢せんと言えばよかったね」
提督「……龍驤、幻肢痛と戦いながらでもその姿でいるんだな」
龍驤「当たり前やん…」
提督「……何故なんだ?幻肢痛だけでも無い方がいいだろう?」
龍驤「安価」
下1~3高コンマ 龍驤の台詞、行動他
911 : 以下、名... - 2018/06/14 21:14:32.54 nBgAooGPO 425/441あの子の事を忘れないため…ちゅうのもあるけど、この姿だからこそここにいる、そしてこれからここに来る皆の痛みや苦悩が見えるからやね
そうすればキミが見逃した事もウチが気付けるやないか
龍驤「あの子の事を忘れないため…ちゅうのもあるけど、この姿だからこそここにおる、そしてこれからここに来る皆の痛みや苦悩が見えるからやね」
龍驤「幻肢痛もそうやけど、キミが見逃した事もウチが気付けるかもしれんやろ?」
提督「……深海棲艦との争いが終わって、この鎮守府が無くなっても…か?」
龍驤「鎮守府が無くなってもあの子らが突然消えるわけと違うやろ?」
龍驤「ウチにはキミがおってくれることが、失った腕と脚以上に必要なんや」
龍驤「これで納得してくれるか?わからず屋の司令官」
提督「……あぁ」
提督「俺は龍驤が…愛する人には五体満足でいて欲しいと思っていた……」
提督「だがそれは…相手の気持ちを考えていない…意見の押し付けだった……」
提督「そうだ…俺はなんの為に足りないもの…この鎮守府の方針を決めたんだ…」
龍驤「もしかしたらウチが怪我したことによって、司令官の考えがちょっと変わってたんかもね」
提督「龍驤……こんな男で済まない……」ボロボロ
提督「俺は龍驤を…この世で一番愛している……」
龍驤「…うん、知ってるで」
提督「安価」
下1~3高コンマ 提督の台詞、行動他
918 : 以下、名... - 2018/06/14 21:35:50.79 6BWmiKsd0 428/441俺だけではまた今日と同じ過ちを犯してしまう
だから頼む…頼りない司令官で申し訳ないが、これからもずっと俺のそばに居続けてくれ…
提督「俺だけではまた今日と同じ過ちを犯してしまう。だから頼む…頼りない司令官で申し訳ないが、これからもずっと俺のそばに居続けてくれ…」
龍驤「うーん…どうしようかな…」
提督「頼む……」
龍驤「ごめんごめん、冗談や。もちろん司令官の側におるからな」
提督「龍驤ぉ……!」ギュッ
龍驤「…司令官、絶対離さんとってな。ウチは他人より軽いから、目離したらどっかに飛んでいってしまうかもしれん」
提督「あぁ……離すもんか…」
龍驤「落ち込んで辛い時も、ずっと側におってな」
提督「当たり前だ……」
龍驤「ほなウチを愛してるって証拠、行動で示してもらおかな。一回くらいやったらできるやろ?」
提督「…わかった。少し待っていてくれ、ゴムを取ってくる」
龍驤「あのな司令官、それなんやけどな…」
提督「どうした?」
龍驤「ウチ……司令官の子ども…欲しいなって…」
提督「…本気か?」
龍驤「そもそも人と艦娘の間に子どもって出来にくいのは知ってるよ」
提督「それもあるが……龍驤は…」
龍驤「うん、ウチの体が出産に耐えれるかって話やんな」
提督「そうだ、だから俺はずっと避妊を続けてきた。何もしなくても妊娠する確率は低いというのに」
龍驤「はっきり言うて、ウチの場合やと子どもの命と引き換えになる可能性の方が高いらしいわ」
提督「なら無理だ!俺にとって龍驤は全てなんだ!!」
龍驤「でもウチは女の子が欲しいねん。自分の命と引き換えであったとしてもや」
提督「……あの子が原因か」
龍驤「司令官、命を生み出せるのは女なんや。その女の子の命をウチは…」
提督「あれは仕方ないことだったと何度も言っただろう!」
龍驤「それでも……諦めきられへんねん。だからな、司令官…」
提督「……」
下1~3高コンマ この後の展開やその他起こったこと等
923 : 以下、名... - 2018/06/14 22:05:23.76 ovxCxxRtO 432/441龍驤にも俺の気持ちはわかって欲しい
俺にとって龍驤の代わりはいないんだ
提督「…確かに龍驤が女の子を産めばあの子の代わりになるかもしれない」
提督「だが俺にとって龍驤の代わりはいないんだ。龍驤にも俺の気持ちはわかって欲しい」
龍驤「ウチが……」
提督「意見の押し付けはやってはいけないんだったよな?」
龍驤「うん……そっか…ごめんな、ウチ…自分のこと考えてなかったわ……」
提督「あの子の事を考えるなとは言わない。だがそれよりも大事なのものがあるということはわかってくれ」
龍驤「そうやんな…ごめんな司令官、変なこと言うてしまって」
提督「いや、かえって言ってくれてよかった。そうじゃなきゃ自分の大切さに気付けなかっただろう?」
龍驤「…うん、そうやね」
龍驤「はぁ……皆んなに迷惑かけてしもうたね。謝りに行かなあかんな」
提督「まだ何人か残ってるかもしれないな。さっきまで会議をしてたんだ」
龍驤「何の会議?なんか作戦でもあった?」
提督「欠損組が例の男の技術で治したいか、という会議だ」
龍驤「あぁ、みんなそのままでええって言うたやろ?」
提督「……そうだその通りだ」
龍驤「これは司令官のおかげやで。皆んなで助け合う、補い合うって決めて、皆んなが協力してくれてるんや」
龍驤「司令官が中途半端やったらそうはなってない。ほんまにキミは一番の男やで」
龍驤「これからも自慢の旦那さんで居てな!」
提督「……あぁ!」
龍驤「さて、ほな皆んなに謝りに行かなあかんか。司令官、義足付けて」
提督「よし待ってろ」
龍驤「心配かけてごめんと…これからもよろしくってところやね」
下1~3高コンマ この後の展開やその他起こったこと等
930 : 以下、名... - 2018/06/14 22:21:58.69 edYrpg1DO 435/441第一部完
932 : 以下、名... - 2018/06/14 22:22:51.96 ovxCxxRtO 436/441は?
934 : 以下、名... - 2018/06/14 22:23:55.48 01n2sJocO 437/441ええ…?(困惑)
龍驤「……」
提督「どうした龍驤、何が…」
龍驤「司令官ちょっと静かにしとって」ヒソヒソ
提督「……」コクリ
龍驤「そーっと…ドアまで……」
龍驤「……誰かおるんか?」ガチャ
漣「うげっ……!」
龍驤「ほぉ…盗み聞きとは感心できへんな?」
漣「これは…違うんですぞ…龍驤さんが…心配で…」
龍驤「…どこから聞いとった?」
漣「司令官…抱き締めて…の所から…」
龍驤「ほとんど最初からやないか!!」
漣「お、お助け……!」
龍驤「ウチから逃げ切れる思うなよ!」
漣「なら漣は裏技を使います」バッ
龍驤「艤装展開は無しやろ!!」
漣「そんなこと言ってられねぇんですよ!!」
瑞鶴「提督、龍驤さんと仲直りできたのね」
提督「心配をかけたみたいで済まん」
加賀「全く、貴方は私の提督である前に瑞鶴の提督なんです。舵取りは間違えないで下さい」
提督「そうだな、もう間違えない」
天城「ほんとか?信用できんのか?」
暁「間違った方向に行ったら私達が修正してあげたらいいのよ!」
長門 提督にも足りないものがあると、これではっきりわかったしな
提督「みんな、また迷惑をかけるかもしれないが、これからもよろしく頼む」
霞「えぇ、ずっと付き合ってあげるに決まってるじゃない」
漣「いい感じに締めようとしないで下さい!覗いてたのは皆さんも同罪でしょう!」
龍驤「漣はタチが悪いんや!覚悟せぇ!」
漣「ぎぇぇ~!どうか、どうか命だけは~~!!」
龍驤「足りないもの」
第一部完
943 : ◆I4lwDj9Dk4S2 - 2018/06/14 23:01:14.73 8ExHXA8UO 441/441第一部完ということは第二部をやれということですね
ちょうど足りないものも10スレ目でしたので、いい区切りといえば区切りでした
まだ過去を回収していない子もいますので、第二部はその辺もやっていきたいです
それではここまで見て下さった皆さん、ありがとうございました。
このSSは皆さんの安価のお陰でここまで来れました、本当に感謝です
それでは第二部でお会いしましょう