【関連】
春香「プロデューサーさん!リザードがリザードンに進化しました!」【前編】
~さらに別の日~
ラジオ<~♪
伊織「あ、この声…」
P「こないだの人か。このアイドル前からちょいちょい黒い噂があったんだけどさ、伊織にボコボコにされた日からそういうのがスッパリ無くなったんだよ」
伊織「そうなの?いいことじゃない」
P「あと雑誌の取材で尊敬する人が伊織だって言ってたぞ」
伊織「……そ、そう!いい心掛けじゃない!!」
P「顔赤いぞ」
伊織「うるさいわね!!…っていうか、アンタ仕事は?」
P「全部終わった。暇だ」
伊織「じゃあ営業なりなんなり行ってきなさいよ」
P「いやあそれが美希を次の仕事先に連れていく予定だったんだが来なくてな」
伊織「遅刻ってわけ?まったく…」
P「まあ美希にはある程度遅れても大丈夫なように集合時間がちょい早いスケジュールを教えてるし大丈夫だろ」
伊織「ちょっと甘すぎない?」
P「最近バトルする相手が弱いやつばかりだからな…ま、美希と比べるのがちょっと分悪いんだけどな」
伊織「スタートラインが遥かむこうなの?」
P「YESYES」
P「冗談は置いといて…そろそろどうにかストレス発散させなきゃな……」
美希「おはようなのー」ガチャ
伊織「おはよう美希」
P「よーし美希さっそくだが現場行くぞー」スクッ
美希「今日なんだっけ?モデル?」
P「まずファッション雑誌のモデルの仕事やってそのあと番組のミーティング、最後にバトル」
美希「バトルの相手って強……いワケないよね」
P「はっきり言って美希の敵じゃないな」
美希「はぁ…あーあ、バトルする相手が皆ハニーくらい強かったらいいのに。あ、そうだハニー今日こそバトルしない?」
P「あ、そうかその手があったか。いいぞ」
美希「ハニーったらつれないの。女の子の頼みごとをそんなに断ってばかりじゃモテな……え?今なんて言った?」
P「いいぞって言った。まあ今日じゃないけどな」
美希「ホント!?」
P「ああ。美希のモチベーションにもかかわるしな」
P「ただしバトルの日時・ルール・ペナルティは俺が決める。いいか?」
美希「別にいいよ!やったぁーー!ハニーとバトル♪ハニーとバト…ぺなるてぃ?」
P「おう。とりあえず美希が勝ったら…そうだな、美希の言うことを何でも聞いてやろう」
美希「いいの!?それってすっごくうれしいの!何回でもバトルできちゃうってことだよね!?」
P「お願いは「もう一回バトル」か。ははは美希らしいな…んで俺が勝ったらだけど」
美希「そんなことありえないって思うけど、一応聞いておこうかな☆なに?」
P「向こう一週間は遅刻禁止及び全ての仕事を全力で取り組んでもらう。眠そうにしたり不満を言ったり遅刻したりなんだりしたらその度に+1日な」
美希「」
伊織「ほう」
P「スケジュールギッッッッッッッチギチに詰めてやるから覚悟しとけよ」ニコッ
美希「…これは、なにがなんでも負けらんないの」ゴクッ
伊織「負けちゃいなさい」
~数日後~
美希「今日は待ちに待ったハニーとバトルの日なの!ミキの名誉と睡眠時間のためにも絶対負けられないって思うな☆おはようなのー!」ガチャッ
パッチール「パチ?」
P「おうそっち持ってってくれ…お、美希おはよう」
デデンネ「デンネ!」ピョン
メリープ「メリ!」
美希「あはっ☆なんだかかわいい子たちがいるの!誰のポケモン?」
P「俺のポケモンだ。この間実家から送ってもらった」
美希「へぇ~。あ、ハニーバトルの約束忘れてないよね?」
P「おう。歌番組の収録が終わったらでいいよな?」
美希「うん!」
小鳥「あ、今日だったんですか?」
P「はい。近くの公園にバトル場があるのでそこでやろうかと」
小鳥「私も見に行ってもいいですか?」
P「どうせ他のみんなも見たいって言ってるし構いませんよ。あーでもしご」
小鳥「やったー!あ、事務仕事とかはもう終わってるんで気にしないでください!」
P「だろうと思った」
~数時間後~
美希「よーし!じゃあさっそく始めるの!手持ち3体の入れ替え有ダブル持ち物重複なし、でいいんだっけ?」
P「そういうことだけはしっかり覚えてるんだよな…あってるぞ。あとペナルティも忘れんなよ」
美希「分かってるの!」フンス
春香「いやー見ものだねー」
リザードン「ドン!!」
貴音「今後の参考とさせていただきましょう」
カビゴン「カンビ」
真「そういえばプロデューサーのバトルって…あんまり見たことなかったよね」
サワムラー「ワムワム」コクコク
雪歩「確かに…あれ?小鳥さん何やってるんですか?」
ミカルゲ「カル?」
小鳥「仕事があって見られない子もいるし、録画してるのよ」●REC
ピジョット「ピジョ!」
あずさ「それじゃあ試合…開始です~!」
モルフォン「ルーフォ!」
春香(なんで審判にあずささんをチョイスしたんだろう)
美希「それじゃあいっくよー!出てきて!ソーナンス!フシギバナ!」ボボムッ
ソーナンス「ソォォォナンス!」
フシギバナ「バナー!」
春香「ソーナンスのかげふみでプロデューサーさんのポケモン入れ替えを制限する気かな?」
貴音「プロデューサーはゴーストタイプを持っていないはずですし…後で効いてくるのでしょうか?」
真「そのプロデューサーは誰出すんだろうね。フシギバナ対策にファイアローは出すとして…」
雪歩「逆にアバゴーラちゃんは出さなそう。あとはソーナンスにスピアーちゃんとか…かな?」
小鳥「様々な意見が飛び交ってるわね…さて、プロデューサーさんが出すポケモンは!?」●REC
P「行けっ!」ボボム
デデンネ「デネ!」
パッチール「パチール!」
美希「……?ハニー、もうバトル始まってるよ?今から観客のポケモンをだすなんてヒジョーシキってカンジ」
P「観客?…ああ、忘れてたな。お前ら見てていいぞー」ボボボム
スピアー「スッピ!」
ファイアロー「ファロー!」
キノガッサ「ガサ?」
小鳥「こ、これは…」●REC
真「予想全部外れたね」
ガラガラ「ガラー」
春香「いやこの展開を予想しろって方が無理じゃないかな…」
美希「見てて、って…その三匹は戦わないの!?じゃあ、その子たちがホントに…!?」
P「ああ。ちなみにもう一体はこいつな」ボム
メリープ「リープ!」
美希「…ふざけてるの?ミキ、ポケモンの悪口とかあんまり言いたくないけど…その子たち、あんまり強くなさそうなの」
P「確かにスピアーやファイアローに比べると弱いな。だがお前を倒すくらいの力ならある」
美希「そういう冗談、あんまり好きじゃないの」
P「挑発のつもりだったんだがな…言い方を変えてやろう。お前ごとき俺の全力を出すまでもない。こいつらで十分だ」
美希「…好きじゃないって言ってるの!フシギバナ!『はっぱカッター』!!」
フシギバナ「フッシー!」シュパパパッ
デデンネ「デデェ!?」ドカッ
パッチール「チル~!」ドコッ
P「デデンネ、パッチールに『なかまづくり』」
デデンネ「デ、デンネ~!」ピコピコ
パッチール「パッチ~」ピコピコ
美希「何やってるかわかんないけどソーナンス!デデンネに『アンコール』!」
ソーナンス「ナス~~!」パチパチ
デデンネ「デデ…!」テレテレ
P「お、うまいな。これでデデンネは『なかまづくり』しかできなくなった」
美希「えへへ…って、そうじゃないの!さっきから二人ともなんか踊って…ってそっちの子はまだ踊ってるし!」
パッチール「パチ~」フラフラ
美希「…ハニー、本当にやる気あるの?攻撃技も全然してこないし…これでミキに勝とうだなんてホントに冗」
P「やる気ならある。美希も計算通りに動いてくれてるしな」
美希「へ?」
P「デデンネ!フシギバナに『ほっぺすりすり』!」
デデンネ「デデー!」テテテッ
美希「アンコール状態だよ?さっきと違う技は使えな……」
デデンネ「デンネ~」スリスリ
フシギバナ「バナッ!?」バチチッ
美希「ウソ!?どうして別の技が……!?」
P「メンタルハーブって道具、知ってるか?メロメロ・アンコール・ちょうはつとかの自由に技が出せない状態を回復できるハーブだ」
美希「初めて聞いたの…」
P「他にもしろいハーブ、パワフルハーブなんていう道具もあってだな…」
美希「ふむふむ…ってハニーの口車に乗せられちゃってるの!」
P「口車なんて言い回し知ってたのか。偉いぞ」
美希「その手には乗らないの!フシギバナ!もう一回『はっぱカ…!?」
フシギバナ「バ、バナ…フシ……?」フラフラ
美希「こ、こんらん状態になってる!?」
雪歩「皆ふらふらしててなんだか可愛いですぅ」
貴音「そうではありますが、やっていることは…」
小鳥「プロデューサーさんって結構性格悪かったのね…」●REC
美希「いつの間に…ハッ!もしかしてさっきのデデンネが…!?」
P「違う。『ほっぺすりすり』は相手をマヒ状態にさせる技だ」
美希「じゃあ…あ!あのダンス!」バッ
パッチール「チチチー?」フラッ
P「パッチールの『フラフラダンス』だ。自分以外の場にいるポケモン全てをこんらん状態にできる」
美希「なっ!?」クルッ
ソーナンス「ナーンス…?」フラフラ
デデンネ「デ、デネ…?」フラフラ
P「よくやったぞパッチール。それじゃデデンネ、何回失敗してもいいから頑張って『ボルトチェンジ』してくれ」
デデンネ「デデン!……デ?」フラァ
美希「くっ!フシギバナ!『のしかかり』!」
フシギバナ「シギ…!」フラァバヂッ
P「パッチール、フシギバナに『ピヨピヨパンチ』してデデンネを援護してやれ」
小鳥「ピヨッ!?」●REC
真「小鳥さんのことじゃないですよ」
パッチール「パァァ……チィ!」ピヨッ
フシギバナ「シギバ!?」バキッ
デデンネ「デン…ネッ!!」フラバチバチッ
フシギバナ「バナァァァッ!?」ドカァッ
美希「あぁ!フシギバナ!」
フシギバナ「バ…ナァ……!」グッ
デデンネ「デデ…」ヒュッ
P「やっぱ相当鍛えられてるな。あんまり応えてないみたいだ」パシュ
春香「あれ!?あの子ボールに戻っちゃったよ!?」
雪歩「かげふみで戻れないはずじゃ…」
美希「…『ボルトチェンジ』『とんぼがえり』『バトンタッチ』の効果ならかげふみがあっても戻れるの」
P「博識だな。流石小さいころからソーナノと一緒にいただけのことはある」
美希「このくらいジョーシキなの」
ソーナンス「ソォォ…ナンスー?」フラフラ
P「さてと…行けメリープ!」ボム
メリープ「メリ!」
美希「フシギバナ『はっぱカッター』!ソーナンスはパッチールに『あまえる』攻撃!」
フシギバナ「フ、フッシー…!?」ドカッ
ソーナンス「ソーナァ!?」ドカッ
美希「ゆっくりでいいの!ちゃんと狙いを定めて…」
P「メリープはフシギバナに『パワージェム』。パッチールはフシギバナに『サイケこうせん』」
メリープ「リィィプ!」ドゴゴッ
パッチール「パッチー!」ミョミョミョッ
フシギバナ「バナァァァッ!!」ドゴガガッ
美希「なっ!?ど、どこからそんな威力が…!!」
あずさ「あら、フシギバナちゃんこれは先頭不能かしら?」
P「多分そうです」
フシギバナ「フッシ……」ガクッ
あずさ「じゃあ美希ちゃん、次のポケモンを出してね。プロデューサーさんはそれまで技の指示とかしちゃダメですよ~?」
P「分かってますよー。メリープパッチールこっち来い」
メリープ「リー!」テテッ
パッチール「チル!」テテッ
美希「…戻ってフシギバナ。行くの!カモネギ!」パシュボムッ
カモネギ「モネーギ!」スタッ
P「さて飛行タイプか。メリープの『パワージェム』で一発かな…」
美希「あの威力なら多分そうだよ。でもその前に教えてほしいことがあるの」
P「いいぞ。なんだ?」
美希「メリープもパッチールも強い技を出してきたけどさ、片方が効果抜群とはいえタイプ一致でもないただの攻撃技二発でミキのフシギバナが負けちゃうとは思えないの。何か理由がある?」
P「ある。プラスとマイナスって特性は知ってるよな?」
美希「響のプラ江とマイ江の特性だよね。場に別のプラスかマイナスの子がいれば特攻が上が…あ、なるほどー」
P「何だ分かったのか…デデンネとメリープは二人ともプラスだ」
美希「それで、『なかまづくり』は相手の特性を自分と同じにする技ってこと?」
P「よく分かったじゃないか。今日の美希はやけに冴えてるな」
美希「いつも通りなの」
P「それなら向こう一週間は安泰だな。メリープ、カモネギに『パワージェム』」
メリープ「メェェェリィッ!」ドガガッ
美希「かかったの!ソーナンス!割り込んで『ミラーコート』!」
ソーナンス「ソォォォォナンス!!!」バキッ ゴオオッ
P「なにっ!?」
メリープ「リプ!?リィィィィメェ!?」バゴゴッ
美希「カモネギ!続けてメリープに『きりさく』攻撃!」
カモネギ「ネギィッ!」ズバッ
メリープ「リプゥゥゥ!!」ザグッ
メリープ「メリープゥ……」キュー
あずさ「メリープちゃん先頭不能ですね~」
P「……あーなるほどそういうことか。美希、さっき俺と話してたのはソーナンスをこんらん状態から治すための時間稼ぎだな?」
美希「そうだよ?まあ秘密を知りたかったのも本当だけど」
P「やられた…やっぱり今日の美希は冴えてるな。せめて一週間はそのままの頭でいてくれよ?」
美希「だからいつも通りだって。ほらハニー、早くデデンネ出してよ」
P「OKOK。もうこっちの時間稼ぎも済んだし」ボム
デデンネ「デデンネ!」
美希「へ?時間かせ……あ゛っ!!」
パッチール「ルッチーパ?」フラフラ
カモネギ「ネギ…?」フラフラ
ソーナンス「…ナーンス?」フラフラ
P「やっとこさ気兼ねなく撃てるぜ…パッチール、ソーナンスに『アンコール』」
パッチール「パチパッチ!」パチパチ
ソーナンス「ソーナー…?」テレ
美希「…カモネギ!デデンネでもパッチールでもいいから『きりさく』攻げ…」
P「デデンネ、カモネギに『ほっぺすりすり』」
デデンネ「デッデ!」スリスリ
カモネギ「カモー!?」バヂバヂ
美希「ぐ…ソーナンス!『ミラーコート』を貼り続けて!」
ソーナンス「ナンスー…!」キラッ
P「お、こんらん状態でも撃てるか。パッチール、ソーナンスに…お前『だましうち』は覚えてないよな?」
パッチール「パチール?」
P「じゃあ『ピヨピヨパンチ』」
パッチール「チッチパー!」ピヨッ
ソーナンス「ナンス!?」バキッ
P「まあ一発じゃ無理か。とりあえずデデンネ、カモネギに『ボルトチェンジ』」
デデンネ「デデーン!」バヂバヂッ
カモネギ「モーネェェェ!?」ヂヂヂッバタッ
あずさ「あっ、カモネギちゃん先頭不能です~」
美希「ソーナンス!『ミラーコート』!」
ソーナンス「ソーナ!」キラッ
P「すまんがとどめだ。デデンネ『ボルトチェンジ』。パッチール『ピヨピヨパンチ』」
デデンネ「デデ――」バヂバヂッ
パッチール「パッチ――」ピヨッ
美希「今!『カウンター』!!」
P「なっ!?」
ソーナンス「ソォォォォォォナンスゥゥゥゥ!!!!!」キラッ
P(しまった!まさかもうアンコールの効果が切れ……)
デデンネ「デン!」バヂヂッ
パッチール「チー!」ピヨッ
ソーナンス「ナンスゥゥッ!?」ドゴゴッ バタッ
P「あれ?」
ソーナンス「ナス…ゥ……」ガクッ
あずさ「ソーナンスちゃん先頭不能です~」
P「あれれ?」
あずさ「よって勝者、プロデューサーさん~!おめでとうございます~!美希ちゃんも惜しかったわよ~?」
P「あれれれ?」
美希「あー、やっぱりまだ無理だったの」パシュ
P「え?…え?まだって……え?」
美希「うん。アンコール状態とけてなかったよ?」
P「…なんだよ…うわーマジビビった……」ハァ
美希「うー!出てたら勝ってたのにー!」バタバタ
春香「美希~!凄かったよ~!!」ガバッ
美希「ひゃっ!?は、春香!?」バターン
春香「あんな意地悪な戦い方するプロデューサーさんにここまでするなんて…偉い偉い!」ナデナデナデ
P「意地悪て」
貴音「流石は美希ですね。感服いたしました」
真「あんな戦法相手に一体落として…やっぱ美希にはまだまだ敵わないなー」
P「あんなってなんだあんなって」
雪歩「私だったらきっと何もできないであわあわして終わっちゃいそうですぅ…」
小鳥「美希ちゃん、今の勝負の映像いる?」
美希「もちろんいるの!次にハニーとバトルする時のためにちゃんと復習しとかなきゃ!」
P「あーはん?」
美希「あ、二人とも強くなさそーなんて言ってごめんね?なかなか強かったの」ナーデナーデ
パッチール「パッチ~」
デデンネ「デデ~」
P「なんだろう、俺の要らない空間が出来てる気がする」
スピアー「スピー!」ツンツン
P「お?…あ、忘れてたな。皆戻れ」パシュシュシュシュシュッ
美希「あーんハニーのイジワル」
春香「そうですよ!もうちょっと撫でさせてくれても…」
P「そういうわけにもいかん。もう用は済んだし事務所に戻ら…あれ?あずささんどこ行った」
雪歩「あ、あれ…?そういえばさっきから居ないような…」
P「マジかよ…迷子にならないようにと思って審判やらせてたのに……」ガクッ
貴音「なるほど。それであずさがあのようなことを」
真「探しに行きますか?」
P「まあ別にあずささんはこの後もう仕事入ってないし大丈夫だろう。律子がどういうかは知らんがな…それより事務所に戻ろう」
小鳥「え?でも事務とかは全部終わってますよ?」
P「ああ、美希に向こう一週間の仕事のリストと資料を渡したいんですよ。ここまで持って来ようとしたらちょっと無理がある量だったもんで」
美希「かみさま、どうかミキをお守りくださいなの」
~まごうことなき別の日~
小鳥「…んーっ!終わった~…っと、お昼ちょっと前かー」
小鳥「早いけど行っちゃおうかな…あ、でもこのくらいあれば来週のタクシー代領収予測が出来るわね。やっちゃいましょう」カタカタ
小鳥「…ここはこの距離だから……これは近いし歩いちゃうかもしれないかな?…これはこの時間だし渋滞しちゃうわよね……」カタカタ
小鳥「そういえば今週はあんまり合ってなかったなー…美希ちゃんの大量の領収が痛かったわね。誤差5桁は初だったかしら」カタカタ
小鳥「……あ、ここはプロデューサーさんだからナシ……これはやよいちゃんと真ちゃんが相乗りする可能せ………やよまこ……アリね…」カタカタカタ
小鳥「やよまこ……やよ……や………」カタカタカタ
ガチャアッ
律子「ただいま戻りましたー!」
小鳥「………やよまこりつ…?やよいちゃんを取り合……いや、律子さんを取り合う可能性も…」カタカタカタ
律子「あ、小鳥さんお疲れ様ですー」
小鳥「やよまこりつこと……だと………っ!?」カタカタカタカタ
律子「…小鳥さん?どうかしたんですか?」
小鳥「ピヨッ!?わ、私は何を…!?」ッターン
小鳥「す、すいませんちょっと集中してて…」
律子「いくらライブの資料とか事務処理があるからって、根を詰めすぎても体に毒ですよ?まだお昼前で時間もありますし…」
小鳥「資料は人数分と予備でいくつか刷っておきましたから確認お願いします。事務処理も終わりましたよ?」
律子「じゃあもうちょっとのんびりやってもよかったんじゃ…」
小鳥「いやあ途中からなんか調子出てきちゃって…あ、そうだ律子さんお昼まだですか?」
律子「これから行こうとしてたところなんです。一緒にどうですか?」
小鳥「もちろん!ちょっと早く行かなくて良かったー!」
律子「たるき亭でいいですよね?」
小鳥「ええ!」
店長「おまち!」コトッ
小鳥「わぁーおいしそう!いただきます!」
律子「いただきまーす!」
小川「フン!あんたたちも残さず食べなさいよね!」コトッ
ピジョット「ジョット!」ムシャァ
オニドリル「ドリドリー!」ムシャァ
クロバット「クロバッ!」ムシャァ
ドードリオ「ドー!」ムシャァ
パラセクト「パラセ!」ムシャァ
モンジャラ「モジャァ!」ムシャァ
ナゾノクサ「ナゾ!」ムシャァ
小鳥「律子さんこの後の予定は?」
律子「小が…伊織の迎えがあるんですけど今からだと結構時間が開いちゃうんですよね。事務処理手伝おうかなって思ってたんですけど」
小鳥「午前中で全部終わっちゃって…あ、そうだ!それならこの後ちょっとお散歩でも行きません?」
律子「散歩…ですか?」
小鳥「はい!律子さんこの頃有給もまともにとってないみたいですし、パラセクトちゃんたちと歩くだけでもリフレッシュになると思いますよ?」
パラセクト「セクト?」
律子「…そうかもしれませんね!行きましょう!
小鳥「今日は天気もいいし、絶好のお散歩日和ですねー」テクテク
クロバット「バット!」
律子「そうですね…お散歩なんてちょっと久しぶりかもしれないです。忙しくなる前は皆とよく言ってましたっけ」テクテク
小鳥「行きましたねー。あ、それじゃあナゾノクサちゃんは初めてのお散歩ですか?」テクテク
律子「…そうですね。捕まえたときは丁度忙しくなり始めだったので…ごめんねナゾノクサ」ナデ
ナゾノクサ「ゾノ~」
小鳥「ふふふ。でもナゾノクサちゃんももうすっかり律子さんに懐いてますね」テクテク
オニドリル「ニド!」
律子「私なんかまだまだですよ。小鳥さんやプロデューサーの方が…あ、ここって…」ピタ
小鳥「この間美希ちゃんとプロデューサーさんがバトルした公園ですね…寄っていきましょうか」テクテク
ドードリオ「ドドリ!」
律子「あのバトルは凄かったですね…プロデューサーの本来の手持ちポケモンの力量が測れなかったのは残念ですけど」テクテク
パラセクト「クトクト!」コク
小鳥「私はそれよりもその後の美希ちゃんの忙しさに驚きましたよ…あんなに大量の仕事、どこから持ってきたんですかね?」テクテク
ピジョット「ピジョ…」
律子「まだ期間中でしたよね?」テクテク
小鳥「ええ。今日美希ちゃんが最初に事務所に顔出したのは朝5時ですよ?」テクテク
律子「5時!?」テクッ
モンジャラ「ジャララ?」
小鳥「そこから取材と収録があって、一旦学校に行ってまた仕事だって言ってました」テクテク
律子「プ、プロデューサーもえげつないことしますね…」テクテク
ナゾノクサ「クサ?」
ピジョット「ピジョー」クイ
ナゾノクサ「ナゾノ!」ピョンピョン
ピジョット「ジョッ」ヒョイ
ナゾノクサ「ゾノクサ!」ポスン
バサッ
ピジョット「ピジョーーッ!」バッサバッサ
ナゾノクサ「ナゾーッ!」
律子「ナゾノクサったら…ありがとねピジョット!」
小鳥「なかなか格好いいことするじゃない。私を乗せて飛んだことは一度もないのに…」
パラセクト「パラ!」
モンジャラ「モジャ!」
律子「あんたたちはだめよ。重すぎるし」
パラセクト「パラ…」
モンジャラ「モジャ…」
小鳥「大丈夫かもしれませんよ?参考にですけど、どのくらいの…」
律子「大体ですけどパラセクトは30kg、モンジャラは35kgです。ちなみにナゾノクサは5kgくらい」
小鳥「……」チラッ
オニドリル「……」フイッ
クロバット「……」フイッ
ドードリオ「…ドード?」
小鳥「あなた飛べないでしょ」
律子「プラスの特性を『なかまづくり』で増やす戦法はなかなか面白いと思いましたよ。相手のポケモンに使ってもいいですし」テクテク
小鳥「私のオニドリルなんかは特殊技覚えてないですし、相手を選べば特性がないみたいなものになりますね」テクテク
オニドリル「リルー!」
律子「響のプラ江かマイ江が覚えるなら…ってそれならもうプロデューサーがやってるか」テクテク
小鳥「今は覚えてなくても後々覚えるかもしれませんよ?」テクテク
律子「そうですね…あー逆に竜宮のポケモンは『なかまづくり』使わせられない子が多いですね。ニンフィアなら一応…?」テクテク
小鳥「がんじょうとかはあげちゃっても不利になるだけですもんね」テクテク
律子「もらいびとかちょっとシャレにならな…ん?」テク
パラセクト「パラセ!」
小鳥「あら、あそこでバトルしてるのって…」
涼「ニドリーノ!『みだれづき』!」
ニドリーノ「リノー!」ドドド
愛「負けませんよ!ブビィ!!『はじけるほのお』!!!」
ブビィ「ブビ!!!」パアッ
絵理「どっちも…頑張れ?」
ヤドン「ヤドド…?」
律子「やっぱり涼たちじゃない」
涼「律子姉ちゃん!なんでここに?」
ニドリーノ「ニド!」
モンジャラ「ンジャ!」
愛「律子さん小鳥さん!こんにちは!!」
ブビィ「ブビィ!!!」
小鳥「こんにちは。ちょっとお散歩をね」
絵理「お散歩…最近、してないかも?」
ヤドン「ドー…」ポケー
律子「なにやってたの?バトルの練習?」
愛「はい!!テレビであいぴーえふてぃー?の試合をやってたんですけど、765プロの方が出てきてとっても強くて…!!!」
絵理「それで愛ちゃんがやる気になって…それ以来、仕事の合間合間にあつまってバトル練習してます」
小鳥「美希ちゃんね」
クロバット「ロバッ!」
涼「はい。美希さんのバトルはこう、相手に何もさせないで勝つみたいな…とにかく凄いんです」
律子「その美希だけど、この間ここでうちのプロデューサーとバトルして負けてたわよ」
愛「!!!!????!?!?!?!!???」
絵理「そ、それって…すっごく強い?」
涼「…あ、この子が前言ってた新しい子?」
ナゾノクサ「ナゾ?」
律子「そうよ。あれ?前に見せてなかったっけ」
絵理「…初対面?」
ヤドン「ドーン…」
涼「へぇ、可愛いなあ…僕もそろそろ2匹目ゲットしようかなー」
愛「ポケモン2匹持ち…!!涼さんなんだか大人っぽいです!!!」
ニドリーノ「ドリーノ!」ピョン
小鳥「確かに、そろそろ手に入れてもいい年齢よね」
ドードリオ「ドーリオ?」
律子「あんまりとやかく言うつもりはないけど…2匹持ち、慣れないと結構大変よ?」
涼「そうなの?」
律子「ええ。両方とも並行して育てないとバランスが合わなくなっちゃって結局どっちか一方しかあんまり使わない、みたいになっちゃうし」
ブビィ「ブ、ブィ…!!」
絵理「なるほど…?」
律子「うちで言うと千早はバランスよくできた方ね。逆に春香は…まあ捕まえてまだ時間がたってないって言うのもあるけど、ポニータが進化してないのにリザードンは最終進化まで行っちゃったし」
小鳥「ポニータちゃんはポニータちゃんで可愛いからいいじゃないですか」
ピジョット「ピージョ」
律子「それもそうですけど…」
小鳥「涼ちゃんは次捕まえるとしたらどんなポケモンを捕まえるの?」
涼「まだ決めきれないんですよね…ブビィやヤドンのことを考えるとかくとうタイプのポケモン…ワンリキーなんかがいいと思うんですが…」
愛「涼さん!私たちに遠慮することないですよ!!」
絵理「愛ちゃんの言うとおり?」
オニドリル「ドリル!」
律子「仲間との相性を加味するのはいいことだけど、ニドリーノと同じどくタイプとか、イメージカラーにあったポケモンとかでもいいんじゃない?」
パラセクト「パ、パラ…?」
小鳥「パラセクトちゃんはくさタイプだから緑…みたいな感じでいいんじゃない?こじつけみたいだけど」
涼「どくタイプなら海でもたまに見るメノクラゲとかはいいかなって思ったけど…くさタイプは律子姉ちゃんとかぶっちゃうし」
愛「確かに!!!律子さんのポケモンみんなくさタイプです!!!!!」
律子「別に私なんて気にしなくていいわよ。今はアイドルやってな」
涼「竜宮城のジュピター回」ボソッ
律子「うっ」
涼「やよいさんと真さんの生放送ラジオ」ボソッ
律子「ぐっ」
小鳥(やよまこ……!?)
涼「 先 月 の ラ イ ブ 」ボソッ
律子「ぐはぁぁっ!!」
愛「告知もしてないのにいきなり出てきたーってニュースでもやってました!!!」
小鳥「ちょっとしたトラブルで他のアイドル達の準備が間に合わなくなっちゃってね。パラセクトちゃんたちと一緒に出てもらったの」
絵理「それは仕方ない?でも…ネットとかでは結構「りっちゃん復活!?」って騒がれたりしてた…?」
律子「と、とにかく!2匹目のポケモンは後で後悔しないようにちゃんと選んでから捕まえること!!いい!?」
涼「うん」
ニドリーノ「ドリ!」コク
律子「じ、じゃあそろそろ失礼しましょうか小鳥さ」
小鳥「え?対ひこうタイプやくさタイプのために練習に付き合って欲しい?いいわよ!」
律子「ちょっ」
絵理「むしタイプもいるし…助かります?」
愛「うわーっ!!ありがとうございます!!!」
涼「トリプルバトルとかしてもらってもいいですか!?」
小鳥「ええ。それじゃ…まずはピジョットとオニドリル、準備いい?」
ピジョット「ピジョー!」
オニドリル「ドーリ!」
愛「よーし!いきますよー!!」
律子「」ガクッ
パラセクト「パラー」ポン
パラセクト「ラッセク!」カサカサ
小鳥「パラセクトちゃんよろしくね。あ、私真ん中と右やりますんで律子さんは左お願いします」
律子「」ガクーン
小鳥「律子さーん?」
涼「…ドッキリ特番」ボソッ
律子「……フ、フフフ…」ユラァ
ヤドン「ヤ、ヤド…?」
律子「いいわよ!!やってあげるわ!!その代わりボコボコにされても文句は言わせないからね!!!」
涼(ちょろい)
律子「プロデューサーにはガチで怒られ番組はお蔵入りにされた最低最悪の戦法『複数催眠』!泣いても知らないわよ!!!」
涼「ニドリーノ、ちゃんとカゴの実持ってるよね?」ボソボソ
ニドリーノ「ドリ」ボソボソ
カクゴナサーイ! ワー キャー ヒィィ
~???~
「…弱小プロダクションの分際で…クソッ!!」ダン
コンコン
「何の用だ!私は今忙し…明日の件?……」
「…そうか、そうだったな!よし、入れ」
ガチャ
黒いアイドル「…予定通り、決勝まで勝ち進みました」
モブアイドルA「……」
モブアイドルB「……」
「それは知っている。明日の決勝戦では相手を完膚なきまでに叩きのめせ」
黒いアイドル「分かりました」
「そこでだ。765プロがいかに弱小かを見せつけるためにもこのポケモンを…おっとこっちじゃない。このポケモンを使え」スッ
黒いアイドル「……」ボム
?????「……」
黒いアイドル「……なるほど。この強さなら容易く…」
「他の二人は…貴様らのポケモンで星井美希のポケモンを倒せるとは思わんが、まあ頑張ってくれたまえ」
モブアイドルA「……」
モブアイドルB「……」
黒いアイドル「…ところで、そちらのモンスターボールは?二匹いた方が威圧感も…」
「こいつはとうてい貴様などに扱える強さではない」
黒いアイドル「なっ!?…く、黒井社長といえどそれはいいすぎでは……」
黒井「黙れ!貴様らはただ私の命令に従っていればいいのだ!」
黒いアイドル「うぐ…」
ジリリリリリ ジリリリリリ
黒井「む…ウィ、私だ」ガチャ
黒井「…そうか。ではすぐに行く。…ウィ……ウィ。アデュー」ガチャ
黒井「すこし出る。明日に備えて調整でもしておけ」スック
スタスタ バタン
黒いアイドル「……」ギリッ
~限りなく別の日~
美希「ぐうぐうなのなの」スヤァ
春香「千早ちゃん、もうあの期間終わったよね?」
千早「終わったけど…まあ、別にいいじゃない。美希も疲れてるみたいだし」ナデ
春香「美希めちゃくちゃ忙しかったみたいだからねー」
P「そういう約束でバトルしたからな」ガタッ
春香「あ、プロデューサーさん!もう時間ですか?」
リザードン「ザード?」
P「そろそろな。あと春香、建物内でむやみにリザードン出すなって言ってるだろ?」
春香「えー」
カメックス「メックス…」
P「いや別にお前はいいんだ。何も燃えないし」
千早「美希、そろそろ時間よ」
美希「うにゅ…もうそんな時間?あ、千早さん膝枕ありがとうなの」
千早「いいのよ別に」
P「乗ったな?行くぞー」ブロロロ
美希「さすがに今日の相手は強いよね?」
P「まあ決勝だし前に戦ったやつらよりは強いと思うが…下手したらまた美希だけで勝てるな」
春香「私たちの出番全然ないね」
千早「そうね…あ、今回もいつもと同じ順番で戦います」
P「美希春香千早の順だな。了解」
美希「なーんだつまんないの。前回とか前々回はミキも2匹目出したけど、相性悪い子が続いただけだし、結局2匹目で残り全部倒したし」
P「今回は注意が必要かもしれんぞ?動画見たけど他と比べればまあまあ強いポケモンたちだったし、より美希対策を重視したポケモンとか出してくるかもしれん」
春香「美希対策って…すごいなあ美希」
美希「フフン、皆ミキに大ちゅーもくってカンジ?」
P「間違ってないな。確かIPFT関連の取材で一番多いのは美希だったぞ」
美希「ホント!?なんかヤケに取材多いなーって思ったら」
千早「今日も頑張ってね美希」
美希「もちろんなの!」
ブロロロロロロ
春香「おー!海に近い!」
P「海に近いビルの最上階がスタジアムだからな。こんないい場所でバトルできるのは決勝戦に進んだ人たちへの報酬みたいなもんか」
千早「報酬と言えば、IPFTの優勝賞品もけっこう豪華ですよね」
美希「トロフィーにリボンに高級回復道具に技マシンに…より取り見取りなの」
P「いいなー俺も出たかったわこの大会」
春香「プロデューサーさんが出たら優勝間違いなしじゃないですか」
美希「いや、今度こそミキが勝つの!!」
P「え?また一週間全力で仕事してくれるの?やったぜ」
美希「」ガクガクガク
千早「あ、見えてきましたよ」
P「これ何てビルだったかな…あー忘れた」
P「よーし着いた。じゃあ油断せず頑張れよ」
春香「あれ?プロデューサーさん見に来てくれないんですか?」
P「前に言ったろ?俺が出なくていいはずの会議に『あんたが出席してくれないとうちは終わりだ!!』って泣きつかれて出る羽目になったって」
千早「出なくていいはずの…?」
P「ああ。最近なんかこういうの多いんだよな」
美希「ハニーが見ててくれないのは残念だけど、ミキ頑張るからお仕事中でも応援しててね!」
P「おう」
バタン ブロロロロロ
美希「よーし行くのー!」
春香「まずはどこ行けばいいんだっけ?」
千早「あそこじゃないかしら」
司会「大変長らくお待たせ致しました!!これよりアイドルポケモンファイトトーナメントの決勝戦を開始します~~~~~!!!!!」
ワァァァァァァァァァァァァァァァァァァァッ!!!
司会「決勝戦はここブラックウェルビルの屋上!シーサイドスタジアムから生中継でお送りいたします!!」
司会「それでは早速登場していただきましょう!!まずはAブロック代表、チーム765プロ~~~~~!!!!!」
ワァァァァァァァァァァァァ ハルルーン チーチャーン ミキミキー
春香「イエーイ!」
千早「す、凄い人数ね…」
美希「ミキたちが出てるんだしトーゼンだって思うな!イッエーイ!」
司会「765プロチームはこれまでAブロックの強豪たちをばったばったとなぎ倒して勝ち進んできました!本大会の優勝最優力候補と言っても間違いないでしょう!」
春香「え!?そうなの!?」
美希「取材が多かったってことはそういうことでしょ?」
司会「しかし対するBブロック代表も負けていないぞ!それでは登場していただきましょう!チームノワールプロ~~~~~!!!!!」
ワァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァッ
黒いアイドル「皆さん声援ありがとう~!」
モブアイドルA「ありがと~」
モブアイドルB「うふふ~」
司会「ノワールプロのリーダーはなんと!ジムバッジを5つも所有している非常に強いトレーナーだ~~~!!!さすがの765プロも連勝がストップしてしまうか~~!?」
美希「ふーん」
春香「5つ!?ってことは相当強いよね…?」
千早「ええ。これは一筋縄じゃ行かないかもしれないわ……」
司会「では今一度ルールの説明をさせていただきます!」
司会「本大会はトレーナー3人1チームの団体戦!ポケモンは1人2匹なので1チーム計6匹ずつとなります!!」
司会「試合形式はシングル勝ち抜き戦!技の効果によるポケモンの交代は、トレーナーが変わらない場合のみ可能です!!」
司会「また通常の試合同様No.が同じポケモンは出場できず、持たせる道具の重複やアイテムの使用も認められていません!!」
司会「そしてポケモンの技による人的・ポケモン的被害防止のため、バトルをしているアイドル以外の方々は防弾ガラスの貼られた観客席で待機していただきます!ドアやガラスはバトル中絶対に開いたり壊れたりすることはありません!!」
千早「それじゃ美希、頑張ってね」
春香「美希なら絶対勝てるよ!ファイト!」
美希「任せといて!」
司会「ルールの説明も済んだところで…早速試合開始と行きましょう!両者前へ!!」
モブアイドルA「……」ザッ
美希「よーし!」タッ
審判「…それでは試合、始め!!!」
モブアイドルA「……いってきて」ボム
スリープ「スーリ!」
美希「あはっ☆いっけー!カモネギ!!」ボムッ
カモネギ「カモーモ!!」
司会「…星井選手の進撃が止まらない~~~~~!!!!!あっという間に4連勝~~~~~~!!!!!!」
ルージュラ「ジュラァ……」バタッ
審判「ルージュラ戦闘不能!勝者カモネギ!」
モブアイドルB「……」パシュ
美希「うーん…今まで戦った人たちの中では、まあまあ強いほうだったの☆」
カモネギ「ネギ!」
春香「……美希、やっぱり強いなあ」
千早「ええ…1匹前のキングラーも、その前のエレブーだって結構育てられていたのに……」
春香「このままじゃまた私たちの出番ないのかな?」
千早「そうかもしれないけど、相手チームの最後の人って…」
春香「あ!ジムバッジ所有者か…流石の美希でも厳しいかな」
黒いアイドル「…フフフ」ザッ
美希「ジムバッジ持ってるってことは、まあまあそれなりに強いってことだよね!ミキワクワクするなー!」
黒いアイドル「いけ、アーボック!」ボム
アーボック「ボーック!」
美希「アーボックね。カモネギ、口に注意して『きりさく』攻撃!」
カモネギ「モネ!!」ザシュシュッ
アーボック「ボアアッ!?」ザグッ
司会「おーっと!またまた急所に当たったようだ~~!!これで何連続だ~~!?」
黒いアイドル「『どくどくのキバ』!」
アーボック「アーボ!」ギラッ
美希「上に飛んで『つばめがえし』!」
カモネギ「モォーネッギ!!」ドゴッ
アーボック「アボオッ!?」メシッ
司会「大きく開いた口のさらに上から叩いたぞ!流石のバッジホルダーもなすすべなしか~~!?」
黒いアイドル「『とぐろをまく』!」
美希「『つるぎのまい』!」
アーボック「アーボーーック!」グルル
カモネギ「カーモ!」キラッ
司会「両者同時に補助技を指示!どちらかが読んでいたのか!?」
美希「カモネギ!『きりさく』!」
黒いアイドル「アーボック『かみくだく』!」
カモネギ「カモモーー!!」ダッ
アーボック「アーボーー!!」ダッ
ズガッ
カモネギ「……」
アーボック「……」
黒いアイドル「……」
美希「…あはっ☆」
アーボック「ボーッ…」ドサッ
審判「アーボック戦闘不能!勝者カモネギ!」
ワァァァァァァァァァァァァァァァ
春香「やった!やったね美希!」
千早「残すは最後の一匹よ!頑張って!」
春香「って、全然こっち見ないなー。声聞こえてないのかな?」
カモネギ「…カモ!」フラ
美希「うん、やっぱりちょっと喰らっちゃったの。『どくどくのキバ』だったらやばかったってカンジ?」
黒いアイドル「……」パシュ
美希「で、次はオムナイトだよね。」
黒いアイドル「…?」
美希「正直いまのカモネギじゃ厳しいカモって思うけど、フシギバナなら絶対負けないよ。ソーナンスが出られないのは残念だったけど、まあじゃんけんだし仕方ないよね」
黒いアイドル「…なぜオムナイトだと?」
美希「ミキだって対戦相手のバトル動画くらい見るの。そっちだってミキたちのポケモンを倒すために戦術練ってたでしょ?」
黒いアイドル「……フフフ」
司会「さあ!もう後がないノワールプロ!最後のポケモンに全ての望みをかけるぞ~~っ!!」
モブアイドルA「……」ニヤッ
モブアイドルB「……」ニヤッ
黒いアイドル「…いけ!!」ボムッ
オンバーン「オォォンバァーン!!!」ドドッ
司会「おお!?何だこのポケモンは!?司会の私でも見たことのないポケモンを出してきたぞ~~!!」
春香「な、なにあのポケモン!?」
千早「とりあえず、カントー地方のポケモンではなさそう…でもあのポケモン、今まで出したことなかったわよね?」
美希「…知らないポケモンなの。見た感じ今までのよりも大分強そう……だけど…」
カモネギ「カモネ…?」クル
美希「カモネギもわかる?なーんか変な感じがするの」
黒いアイドル「…行くわよ!!」
美希「カモネギ!まずは様子を見…」
黒いアイドル「オンバーン!『ワイルドボルト』!!」
美希「なっ!?」
オンバーン「ンバァァァァン!!!」バリバリバリッ
カモネギ「カモォォォ~~~!?」ズガガガガッ
審判「カモネギ!先頭不能!オンバーンの勝ち!!」
美希「……分かったの。ゆっくり休んでね、カモネギ」パシュ
司会「なんと!いままで5連勝してきたカモネギを一撃で倒したぞ~~!!!なんという強さ!!これがバッジホルダーの貫禄かぁ~~~~~!?」
黒いアイドル「フフフフフ…」クスクス
美希「……」キッ
黒いアイドル「…あらあら怖い顔しちゃって…ポケモンが倒されたからって怒ることないんじゃないかしら?」
美希「カモネギは立派に戦ったの。ミキは別のことに怒ってるの」
黒いアイドル「別のこと…?ああ、弱い自分に怒ってる、とかかしら?」
美希「皆が頑張ってポケモンを育てて出場してる大会で、「人から借りたポケモン」を使って優勝しようとしてるキミに怒ってるの」ギロッ
黒いアイドル「…なんのことかしら?」
千早「何か喋ってる…?」
春香「みたいだね。でもマイクもないしガラスはこれだし…全然聞こえない」
美希「とぼけないで!戦ってみてすぐわかったの。そのオンバーンって子キミに全然なついてない。こんなの交換したばっかりの時とかしかありえないの」
黒いアイドル「…もし仮に、このオンバーンが人から借りたポケモンだったとして…何かルールに違反していることでもあるのかしら?」
美希「ルール上は問題ないよ」
黒いアイドル「ならいいじゃない。早く次のポケモンを出」
美希「ルール上は問題なくても、人としてどうかと思うの。「勝つため」ってだけの理由でバトルに参加できない腰のオムナイトの気持ち、考えたことある?」
黒いアイドル「あるわけないじゃない。ポケモンの気持ちなんて考える必要ある?」
美希「…ミキ、キミみたいな人大っっっっっっっっっ嫌いなの!!フシギバナ!!!」ボムッ
フシギバナ「フッシーー!!」
黒いアイドル「それじゃ、試合再開と行こうかしら?オンバーン!『か」
美希「『かえんほうしゃ』、でしょ」
黒いアイドル「…なぜ知ってるの?」
美希「そのオンバーン、見たところドラゴン・ひこうタイプだよね。そして体の形状的にも素で『ワイルドボルト』を覚えるわけないって思ったの」
黒いアイドル「だから?」
美希「タイプ相性とかも考えて、そのオンバーンは対765プロ用に技マシンで『ワイルドボルト』を覚えさせられたって思うのが普通なの。同じ理由で『かえんほうしゃ』を覚えてても全然不思議じゃない」
黒いアイドル「大した推理ね。褒めてあげるわ…オンバーン、改めて『かえんほうしゃ』!」
オンバーン「バンンオォォォォォ!!」ボォォォォォ
美希「フシギバナ!右斜め前方向に『のしかかり』!!」
フシギバナ「シギバ!」ドオッ
司会「これはうまい!『のしかかり』の勢いを生かして『かえんほうしゃ』を避けたぞ!」
黒いアイドル「チッ!…ちょこまかと…まだまだ!『かえんほうしゃ』!!」
オンバーン「オンバァァァァ!!!」ボォォォォォ
美希「前にジャンプ!そのままオンバーンの後ろに回り込んで!」
フシギバナ「バナーフ!」ダダッ
黒いアイドル「もっと狙いを定めなさい!!」
オンバーン「…ンバァァォオォォォォォッ!!」ボォォォォォ
美希「つるで捕まえて『やどりぎのたね』!!」
フシギバナ「ギーバ!!」グイッポポポポポッ
オンバーン「オン!?」ニョキニョキ
黒いアイドル「なにやってるのよ!図体のでかいポケモン一匹くらいちゃんと仕留めなさい!!」
オンバーン「ンバ……!」ギロ
黒いアイドル「早く!」
美希「そういうときこそ、トレーナーの指示が重要だって思うな」
黒いアイドル「チッ!舐めた口きいてるんじゃないわよ!オンバーン!振り返って右に『かえんほうしゃ』!!」
オンバーン「オーンバ!」クルッ
美希「上に投げて!」
フシギバナ「フシーバナ!」グオッ
オンバーン「ンバァァッ!?」ボォォォォォ
司会「オンバーンの攻撃が当たらない~~~!!フシギバナ避ける避ける~~!!」
黒いアイドル「上昇して距離を取りなさい!あっちのポケモンは飛べないわ!」
オンバーン「バーン!」バサッ
フシギバナ「バナ!」
美希「オッケー!読み通りなの!」
黒いアイドル「その距離ならもう攻撃は当たらないわ!オンバーン!『かえんほうしゃ』!!」
オンバーン「ンバァァァァァァァァ!!!!!」ボォォォォォ
美希「フシギバナ!『ソーラービーム』!!」
黒いアイドル「ハッ!『ソーラービーム』が溜まり終わる前にこっちの『かえんほうしゃ』が…」
フシギバナ「フッシィィィィィィ!!!!!」ビィィィィィィッ
黒いアイドル「なっ!?いつの間に溜め…!?」
美希「『パワフルハーブ』なの!!いっけーー!!!」
オンバーン「バァァァァァァッ!!!」ボゴォォォォォォッ
フシギバナ「フ…フッシィィィィ…!!!」ビィィィィィ
千早「タイミングは合ったけど、やっぱりタイプ相性が…!!」
春香「フシギバナ!頑張って!!」
美希「…フシギバナ!!」バッ
フシギバナ「バナフッシ!」グオッ
オンバーン「ンバ!オンバオォォォォォォォォ!!!!!」ボゴゴゴォォォォォォッ
ヂュイッボォォォォォォォッ
フシギバナ「フ、フッシ…」バタッ
審判「…フシギバナ戦闘不能!勝者オンバーン!!」
美希「……お疲れ、フシギバナ」パシュ
黒いアイドル「よくやったわオンバーン」
オンバーン「オンバッ…」ズキッ
美希「ごめんね二人とも。美希負けちゃったの」
春香「謝ることないよ!ミキすっごい頑張ってきてくれたじゃない!」
千早「あとは私たちに任せて」
美希「うん。応援してるね」
春香「よーし!美希の仇討ちだ!!」スクッ
美希「気を付けてね春香」
春香「うん!」タタッ
美希「『りゅうのはどう』『ねっとう』『なみのり』のどれか」
千早「え?」
黒いアイドル「『りゅうのはどう』!」
オンバーン「バァァァァァァァァァッ!!!」ドドドッ
ポニータ「ポニィーーッ!!」ドゴアッ
春香「ポニータ!?」
審判「ポニータ戦闘不能!オンバーンの勝ち!」
千早「な、なぜ分かったの?」
美希「…やっぱりバトル場の声聞こえてなかったんだね。あのオンバーン、技マシンをたくさん使ってくる可能性が高いの」
千早「それでさっきの…でも『りゅうのはどう』は技マシンにないはずよ?」
美希「リザードンは多分『ワイルドボルト』で倒せるから、ポニータを無視すればみずタイプの技を覚えさせる必要がないからね。オンバーンが覚えそうでタイプ一致高威力の技といったらこれだったの」
千早「…?」
美希「要するに、あのオンバーンさえいればミキ達のポケモンを全員倒せるってことなの。ソーナンスは『ミラーコート』を発動させる前に『りゅうのはどう』か、もう一個強力な技覚えていればそれで倒しちゃえばいいし」
千早「…悔しいけど、確かにあの強力な『ワイルドボルト』や『りゅうのはどう』が相手じゃ私のカメックスやハクリューは厳しいわね」
美希「春香のリザードンもなの。でもあの子こうげきとすばやさは高そうだし、ミキがやったみたいに相手の攻撃が当たらなければ…」
春香「リザードン!『かえんほうしゃ』!」
リザードン「リザァァァァッ!!」ボォォォォ
黒いアイドル「『かえんほうしゃ』!」
オンバーン「オンバァァァァァァァァッ!!」ボゴォォォォ
リザードン「リザァァァッ!?」ボォォォ
春香「お、押され…!左にかわして!!」
リザードン「ザードン!」バサッ
黒いアイドル「追いかけて『りゅうのはどう』!」
オンバーン「ンバァァァァァァ!」ドドドッ
リザードン「リザー!!」バササッ
司会「リザードン、『かえんほうしゃ』対決に敗れ防戦一方~~!一気に形勢が逆転したぞ~~~!!」
春香「うう、でも『かえんほうしゃ』以外に遠距離技はないし……あっ!」
オンバーン「オンーバ」シャクッ
春香「あ、あれって『たべのこし』!?しまった、これじゃ長期戦になるほど不利になっちゃう…あー!ごめんリザードン!これ以外思いつかない!『りゅうのはどう』に『ドラゴンクロー』!」
リザードン「リッザァァァァァァァァ!!」ザシュシュッ
オンバーン「オォォォォォォォ!!」ドドッ
司会「リザードンが『ドラゴンクロー』で敵の攻撃を崩しオンバーンに近づいていくぞ~~!!!」
千早「ダメよ春香!相手には『ワイルドボルト』があるわ!!」
美希「春香、もしかして…!」
黒いアイドル「そっちから近づいてきてくれるとはね」ニヤッ
春香「お願いリザードン!先に当ててぇっ!!」
黒いアイドル「『ワイルドボルト』!!」
オンバーン「オンンンバァァァァン!」バリバリバリィィッ
リザードン「ドォォォォンッ!!」ザクズガガガッ
春香「あぁっ!リザードン!!」
リザードン「リザ……」バタッ
審判「リザードン戦闘不能!オンバーンの勝ち!!」
司会「ななななんと!敗北寸前とまで思われたノワールプロ、ここにきて怒涛の4連勝~~~~!!!」
春香「…最後は任せたよ千早ちゃん!」
千早「ええ!行ってくるわ!」タッ
美希「……最後のあれ、当たったとはいえ随分春香らしくない一発だったけど…千早さんのため?」
春香「うん。あのまま戦ってもこっちの体力がじわじわ削られてやられるだけだったし、だったら千早ちゃんに任せたほうが…って思って。それにあれの練習にもなったかな」
美希「あれ?」
千早「カメックス!『こうそくスピン』!!」
カメックス「メェーックス!」ヒュヒュヒュン
オンバーン「ンバ!」ドカッ
黒いアイドル「あら、もしかしてご存じない?ドラゴンタイプのポケモンにノーマル技は効果普通、それに『こうそくスピン』はとっても威力が低いのよ?」
千早「知ってるわ。カメックス!もう一度『こうそくスピン』!」バッ
カメックス「カメェェ!」ヒュヒュッ
黒いアイドル「オンバーン!上に飛ぶのよ!」
オンバーン「オーンバー!」バサアッ
千早「くっ…『てっぺき』!」
カメックス「カーメ!」ガチッ
黒いアイドル「防御なんて上げちゃって…あ、『ワイルドボルト』が怖いのかしら?」
千早「…ええ。私の仲間のポケモンを2匹も倒した技だもの」
黒いアイドル「じゃ、撃たないであげましょうか。『りゅうのはどう』!」
オンバーン「オォォンバァァァァッ!!!」ドドドッ
千早「今よ!『まもる』!」
カメックス「クッス!」カキーン
黒いアイドル「フン…近づいてもう一度『りゅうのはどう』!」
オンバーン「ンバァァァァァァァ!!!!!」ドドドドッ
千早「『こうそくスピン』でかわして!」
カメックス「カメメメ!」ヒュヒュヒュン
黒いアイドル「チッ…面倒ね!オンバーン!そいつを掴みなさい!」
オンバーン「ンバー!」ガシィ
カメックス「カメェ!?」
千早「焦らないでカメックス!『みずのはどう』よ!」
カメックス「カメェェ!」パシャアッ
オンバーン「バー!?」ジャバッ
黒いアイドル「半減技…もういいわ。『ワイルドボルト』!」
オンバーン「オン…バァァァァァァァァァァァァンッ!!!!」バリバリバリッ
カメックス「カメェェェェェェッ!?」ドガガガッ
千早「カメックス!!」
審判「カメックス、戦闘不能!オンバーンの勝ち!」
黒いアイドル「あらごめんなさい?使わないって約束、破ってしまったわ」
司会「765プロ大ピ~~~~~ンチ!!強敵オンバーンの登場により、残すポケモンはあと1匹となってしまったぞ~~~~~!!!!!」
千早「頼んだわよ!ハクリュー!!」ボムッ
ハクリュー「ハークリュ!」
黒いアイドル「最後の一体ね……そうだ」ニヤッ
千早「ハクリュー!まずは『りゅうのまい』よ!」
ハクリュー「リュゥゥゥ!!」ゴォジャキン
黒いアイドル「『かえんほうしゃ』!」
オンバーン「バァァァァァン!!!」ボォォォォ
千早「下がって!」
ハクリュー「ハク!」ババッ
黒いアイドル「『ワイルドボルト』!」
千早「かわして『りゅうのまい』!」
ハクリュー「クリュ!リュウゥゥゥゥゥゥ!!!」バッジャキィン
黒いアイドル「…フフフ。地面に這うように『りゅうのはどう』」
オンバーン「オーンンンンバァァ!!」ドドドドッ
千早「ジャンプして『たたきつける』!」
ハクリュー「ハクゥゥ!」バッ
黒いアイドル「攻撃をやめて下がりなさい」
オンバーン「バァァーン!」バサッ
司会「どちらの攻撃も当たらない~!補助技を使用したハクリューの方がやや有利かぁ~~~!?」
黒いアイドル「近づいて『かえんほうしゃ』!」
千早「ハクリュー!『アクアテール』で迎え討って!」
オンバーン「オォォォォンバッ!!!」ボォォォォォ
ハクリュー「ハクリュゥゥ!!」バシイッ
千早「そのまま攻撃!」
ハクリュー「リュゥゥァァァッ!!」バッシャァ
オンバーン「ンバッァッ!」ドガッ
黒いアイドル「『ワイルドボルト』!」
オンバーン「オンバァァァァァァァァ!!!」バリバリリッ
ハクリュー「ハクゥゥゥゥゥッ!?」ズガガッドシャァ
千早「ハクリュー!大丈夫!?」タッ
黒いアイドル「…フフフ!今よ!」ニヤァ
ハクリュー「ハ、ハク…リュー!」グッ
千早「良かった!よし、すぐに反撃を…」
オンバーン「バーン!!」ヌッ
千早「なっ!?い、いつの間にこんなに近」
黒いアイドル「オンバーン!!『はかいこうせん』!!!」
オンバーン「オォォォォォォォォンバァァァァァァァァァァァァァァァン!!!!!!!」ゴシャァァァァァッッ!!!
ハクリュー「ハクリュゥゥゥゥゥゥゥゥゥッ!?」ドゴォォォッ
千早「ハ、ハク…きゃあああああっ!?」ドガッ
春香「ち、千早ちゃん!?ハクリュー!?」
美希「ウソ!?技の威力でポケモンごと人を吹っ飛ばすなん…ああっ!?ここ、高層ビルの屋上…!!!」
黒いアイドル「フフ!フフフ!!フフフフフフフ!!!」
オンバーン「バァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァ!!!!!!」ゴシャァァァァァッ!
ハクリュー「ハクゥゥッ!!」ドゴゴォォォッ
千早「か…は……っ」ドゴァァッ
ズシャァァァァァァァァァァンッッッ
黒いアイドル「……もういいわね。やめていいわよ」
オンバーン「ンバァァー……」シュゥゥゥゥ
シーーーーーーーーーーーーーン
司会「…えーっと……これ生放送だったよね…?だ、大丈夫かな……」
美希「嫌ぁぁぁぁぁぁぁ!!ち、千早さんが!千早さんが、お、落ち…嫌ぁぁ!!」
春香「こんな高さから落ち…あっ!リ、リザードン!リザ…ダメ!戦闘不能状態になって…美希!!」
美希「ソーナンスは攻撃できないから、このドアすら開けられないの!誰か開けて!開けてよ!!」ドンドン
ソーナンス「ソォォォォォ!?ナ、ナナナナナンスゥゥゥ!!??」
司会「……え、ええと救急隊員…じゃ、ないか…は、早く誰か探」
黒いアイドル「別にいいでしょうそんなこと。それよりも早く勝利者インタビューや表彰式に移りませんこと?」スタスタ
司会「へ!?い、いやでもそれは…」
黒いアイドル「先ほどは不運なことに「事故」が起きてしまいましたが…幸いなことにあちらの方向は海。びしょ濡れにはなるでしょうが、大事には至らないかと」
美希「…今思ってみると、あれって意図的にハクリューを千早さんの目の前に追い込んでるみたいな戦い方だったの」
春香「そ、そんな…じゃあ千早ちゃんは、わざと…!?」
司会「し、しかし…」
黒いアイドル「私は勝負に勝ったのよ!?しかもあの絶望的な状況から、オンバーンで6連勝!!」
司会「それはそうですが…ひ、人やポケモンが、この高さから落ち…」
黒いアイドル「ただの「事故」だって言ってるでしょ!強者同士のバトルを見れば、ポケモンが吹っ飛んでるシーンなんていくらでもあるわ!!」
司会「いや、それとこれとは話が…」
黒いアイドル「違わない!ただ私が強くて、あっちが弱かった!それだけよ!」
司会「うぐ…」
春香「酷いよ!千早ちゃんは、別に、弱くなんか……」グスッ
美希「こ、こうなったら、あっちのスタッフ席の方から下に…」グス
黒いアイドル「はやくインタビューに移りなさい!!」
司会「……そ、そこまで言うのでしたら…じ、準備を」
黒いアイドル「フン!ったく使えないわね!」
司会「ええと…それではまずは、最終試合の感そ…」
バサッ
司会「…あっ」
黒いアイドル「…?なにこれ?なんか急に暗く……?なにかの影かし」クルッ
千早「カイリュー!!『ドラゴンダイブ』!!!」
カイリュー「カイリュゥゥゥゥゥゥゥゥゥゥゥゥゥゥッ!!!!!!!」ズォォォォォォッ!!!
オンバーン「オンバァァァァァァァン!?」ドガァァァァッ!!
黒いアイドル「なああっ!!?」
春香「ち、千早ちゃぁぁぁぁぁぁん!!」
美希「ハクリューがカイリューに進化してるの!!!」
オンバーン「オ、ンバァァ……」バタッ
黒いアイドル「ち、ちょっとオンバーン!?なに倒れてるのよ!早く立」
審判「……オンバーン、戦闘不能!!カイリューの勝ち!!!よって優勝は、チーム765プロ!!!!!」
黒いアイドル「なっ!?こ、こんなのあり得」バッ
ドワァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァッ!!!
千早「…降りましょうか、カイリュー」
カイリュー「カイリュ」バサッストン
司会「なんと!先ほどの「事故」による落下中にハクリューがカイリューに進化して、ここまで飛び上がってきたようです!!うおおおお放送事故にならなくて良かったーーーーーー!!!」
黒いアイドル「あ、あり得ない!タイプ一致効果抜群とはいえ、あんな雑魚になぜ一発で……」
千早「一発じゃないわ。『ソーラービーム』に『ドラゴンクロー』『こうそくスピン』、あとは『ワイルドボルト』の反動によるダメージもあるわね」
黒いアイドル「あんなカスったようなダメージ無いようなものよ!そんなのこいつに持たせた『たべのこし』で全部回復出来…」
千早「美希のフシギバナの『やどりぎのたね』で、たべのこしによる回復量はほぼ0、むしろマイナスだわ」
黒いアイドル「はぁ!!?…そ、それよりも!それよりもよ!なぜオンバーンの全力の『はかいこうせん』を喰らって、生き残って…」
千早「『やどりぎのたね』による回復や、カイリューに持たせていた『オボンのみ』も理由の一つね」
カイリュー「イーリュ?」ゲップ
千早「でも一番の理由は、貴女の無知だと思うわ」
黒いアイドル「無知!?私が何を…」
千早「…ご存じないかしら?ドラゴンタイプのポケモンにノーマル技は効果普通よ」
黒いアイドル「……ッ!!!」ギリッ
アロォォ!?
千早「あら?」クルッ
ファイアロー「ファッ!?」ストン
千早「あなた…プロデューサーのファイアロー?どうしてこんなところに…」
ファイアロー「ファァァァァ!ファァァァァ!!」バッサバッサ
バッサバッサバッサ
千早「あ、行っちゃった…なんだったのかしら?」
司会「それでは!早速優勝者インタビューと行きましょうか!!…あれ?なんでまだドア開いてないんですか?誰か開けてあげてくださーい!」
黒いアイドル「わ、私が…この私が、負け……ハッ!!」バッ
~VIP観覧席~
黒井「……」
黒井「……」
黒井「……」
黒井「……」クルッ スタスタ
黒いアイドル「!!!!!!!」
バッサバッサバッサ…
P「千早!無事だったか!!」タタンッ
千早「プ、プロデューサー!?あの、会議は…」
P「あーあの会議?俺発言すること何にもなくて暇だったから携帯にイヤホン刺してワンセグの音だけ聞いてたんだけどさ、いきなり落ちただのなんだの言うから便所って言って抜け出してきた」
千早「は、はあ…」
P「そんで手持ち総動員で海も砂浜も木の上も全部探してたらファイアローがお前を見つけて…で、カイリュー見て納得した」
千早「落ちている途中でハクリューがカイリューに進化して助けてくれたんです」
P「立派なカイリューだ。育てれば十分強くなるぞ。ただ…」
千早「ただ?」
P「体色と千早のイメージカラーが変わっちゃったなーって」
千早「それは別にいいんじゃな」
春香「千早ちゃ~~~~~ん!!!!!」ブワッ
美希「千早さ~~~~~ん!!!!!」ブワッ
千早「きゃあっ!?」グラッ
カイリュー「イリュー」ガシッ
春香「ううう千早ちゃ~~~ん!!無事でよかったよぉ~~~~~!!!」グスッ
美希「安心したの~~~!!!あと、カイリューの『ドラゴンダイブ』かっこよかったの~!!」グスッ
カイリュー「リュ?」テレ
千早「…もう、二人とも」ナデ
司会「ではでは事務所内の熱い友情も見られたところで、そろそろインタビューの方を…」
黒いアイドル「フ、フフフフフ……」ユラァ
千早「!」バッ
黒いアイドル「あなたのせいで…フフ、フフフフフ…あなたのせいで私は……フフッ!」
千早「二人とも、下がって」
美希「ううん!フシギバナとカモネギがダメでも、ソーナンスがまだやれ…」
黒いアイドル「あなたのせいであなたのせいであなたのせいであなたのせいであなたのせいであなたのせいであなたのせいであなたのせいで」スウッ
春香「…モンスターボール?誰が入って…」
黒いアイドル「あなたのせいであなたのせいであなたのせいで!!!もうなにもかもめちゃくちゃよ!!!私の人生も!!!なにもかも!!!!!」
P「なにいってんだこいつ」
黒いアイドル「あなたのせいで私がこうなったんだからあなたもめちゃくちゃにしてあげる!!来なさい!!!!」ボムッ
サザンドラ「サザァァァァァンドラァァァァァァァ!!!!!」
千早「!!カイリュー!」
カイリュー「カイリュゥゥゥ!!」バサッ
黒いアイドル「さあサザンドラ!!こいつらをぶっ飛ばしなさい!!!」バッ
サザンドラ「……」シーン
黒いアイドル「…なにしてるのよ!はやくこいつらをぶっ飛ば…」
サザンドラ「ザンドラ!!」ブンッ
黒いアイドル「あぐうっ!?」ドゴッ
サザンドラ「サッザンドォォォォ!!!」
カイリュー「リ、リュー?」
千早「な、なにがどうなって…?」
美希「いうこと聞いてないってカンジ」
P「あのサザンドラとアイドルの力量が釣り合っていないんだろう。バッジ5個くらいじゃ手に負えないほどの強さってことだ」
春香「人にもらったポケモンは強すぎるということを聞かないことがある、って授業でやりました!」
P「その通り。さーて、ダメージの残ってるカイリューやカウンター狙いのソーナンスじゃ勝ち目が薄いだろうし俺がやるかな」ザッ
美希「!ハニーのバトル見られるの!?」
P「ま、トレーナーにもポケモンにもちょっとお灸をすえなきゃダメっぽいし。出て来い」ボム
キノガッサ「ガーッサ!」
サザンドラ「サザァァァァァ!!!」グオッ
P「よーし美希には悪いがすぐに終わらせるぞー。キノガッサ、『マッハパンチ』」
キノガッサ「キノー!」パパパッ
サザンドラ「ドラァァァ!!?」ドゴバキィ
P「うーんやっぱそんな強い個体じゃないな。ジャンプして『キノコのほうし』」
キノガッサ「ノガーッサ」パラパラ
サザンドラ「サザ…ド……」スヤァ
P「ついでで悪いがトレーナー引きずってきてくれ」
キノガッサ「ガッサ!」テテテッガシッ
黒いアイドル「あああああああああああ」ズルズル
P「もしもしジュンサーさんですか?実は…え?中継見てた?もう近くにいる?わかりましたー失礼しまーす」ポパピプペ
美希「想像以上に素早く終わってマジ不満なの」
司会「…えーっと、なんかよくわかんないんですが…とにかく!チーム765プロ!アイドルポケモンファイトトーナメント優勝おめでとうございます~~~~~!!!!!」
ワァァァァァァァァァァァァァァァァァァァッ ヒューヒュー チハヤチャーン カッコヨカッタヨー ミキミキー ハルルンカゲウスイヨー ジミデスナー
春香「なんだと!」
千早「皆さん、ありがとうございます!!」
カイリュー「リュー!」ペコ
美希「イッエーイなのーー!!」
インタビュアー「…というわけで!ありがとうございました!!」
P「引き渡し完了~っと、インタビュー終わっちゃったのか」
司会「それでは最後に優勝賞品が授与されます!まずはトロフィー!!!」
美希「ありがとうな…お、おもっ!?」
司会「続いて本大会に出場した各ポケモンたちにIPFT優勝リボンが送られます!」
春香「おお、なんか私が普段付けてるリボンよりも質がいいような…」
司会「そしてかいふくのくすり1ダースセット…最後に今回の目玉賞品と言っても過言ではない、技マシンの贈呈です!」ババーン
P「……え?なんか全種類ある気がするんだが」
司会「えー今回非常に大きなスポンサーさんの協力により、全100種類ある技マシンのうち好きなものを一つ贈呈するということになりました!!」
P「スポンサーすげぇ」
小鳥「やよいちゃんの時にも書いたけど、この世界ではゲームよりも物価が著しく高いの」
小鳥「一応ほぼすべて購入可能だけど地方限定発売のものが多いうえどれもゲーム内価格の50倍~100倍はくだらなくて、非売品や入手困難品・生産中止されたのものはAmamiz○nや裏マーケットなどで頭のおかしい値段で取引されているわ」
春香「千早ちゃん、どれにするの?」
千早「え?どれって…?」
美希「もう、千早さんが頑張ってくれたからミキ達優勝できたんだよ?この賞品は千早さんが選んでいいに決まってるの」
千早「…二人とも、ありがとう……私、今欲しい技マシンといわれるとこれしか思いつかないの。これでいいかしら?」
春香「あ、それって…」
美希「うん!すっごくいいって思うな!」
~全くもって別の日~
P「ただいま戻りましたー」
春香「ただいまー!」
千早「ただいま」
律子「おかえりなさーい。プロデューサー、二人の調子はどうです?」
P「二人ともいい感じだぞ。『ドラゴンクロー』のタイミングも大分揃うようになってきたし、次のライブが楽しみだ」
真美「おか→!あ、『ドラゴンクロー』ってこの間の賞品?」
千早「ええ」
律子「決勝戦、録画だったけど見てて鳥肌が立ったわよ」
春香「ほうほう!」ドヤァ
P「お前なんでドヤ顔できんの?」
真美「千早お姉ちゃんが落っこちちゃうシーンでさー事務所で生放送見てたピヨちゃんがきぜつしたらしいYO?」
千早「そ、そういえば今日もいないし…小鳥さん、もしや病」
P「いや定時過ぎてるからいないだけだぞ」
律子「事務もしっかり終わってるし」
千早「あ、そうなんですか」
律子「それじゃ私もそろそろ上がりますね。お疲れ様でしたー」ガチャ
P「おうお疲れー」
バタン
律子「さて、明日の予定は…っと」スタスタ
律子「午前中は撮影があるから…あずささんをどうにか捕まえて……」スタスタ
律子「…場所も教えてあるし…伊織と亜美と雪歩は大丈夫だとして…美希が寝坊しないか心配ね…」スタスタ
律子「美希…今日の仕事、ちょっと元気なさそうだったけど…どうかしたのかしら…?」スタスタ
律子「でも…何かあったのなら…プロデューサーに相談していてもおかしくないはずよね…」スタスタ
ハッパカッター! ツバメガエシ!
律子「…プロデューサーに相談できないないようだったら……?いや、そんな…」スタスタ
ソォォナンスゥ! フッシー! カモー!
律子「…ん?」チラ
美希「ソーナンス『カウンター』!カモネギ!反撃を考慮してソーナンスに『きりさく』攻撃!」
ソーナンス「ナンーース!」キィィ
カモネギ「モッモ!」ズバァ
律子「…仕事は2時間以上前に終わってるって言うのに…全く。美希ー!」タタッ
美希「あ!律子なの!」
律子「律子「さん」でしょ」
律子「仕事が終わってから今までずっとバトルの練習してたわけ?」
美希「そうだよ?」
フシギバナ「バーナ!」
律子「呆れた…バトルが好きなのはわかるけど、そんなに根を詰めなくていいんじゃない?ほら、この間だって優勝したんだし…」
美希「それはダメなの」
律子「ダメって…どうして?美希はうちの事務所じゃ頭一つ飛び出して強…」
美希「そうかもしれないけど、ミキ負けちゃったし。まだまだ強くならないとって思うな」
ソーナンス「ソーナンス…」
律子「…美希、何か悩みでもあるの?」
美希「へ?」
律子「仕事してる時もあんまり元気なかったし…今日の美希、やっぱりちょっと変よ」
美希「……律子には負けるの」
律子「律子「さん」、でしょ」
美希「…さんなの」
カモネギ「ネギィ…」
美希「ミキね、悔しかったの」
律子「…あのオンバーンに負けて?」
美希「ううん。ミキ、頑張って一緒に特訓して強くなったフシギバナたちを勝たせてあげることが出来なくて悔しかったの」
律子「で、でもそれは対765プロ用の技構成のポケモンだったからでしょ?プロデューサーも仕方なかったっていてたし…」
美希「それでも負けちゃたことには変わりないの。あとハニーとのバトルも悔しかったなー」
律子「いやあれは…」
美希「いくら卑怯でも戦術は戦術なの。律子…さんの『複数催眠』とおんなじ」
律子「うっ」
美希「決勝の相手がミキたちの対策をしっかりしてくると思って、前の試合のビデオとか見てミキなりに改善点を探したり、相手が使ってきそうな戦法とそれの対策を考えたりしてたの」
美希「でも、負けちゃったの」
律子「美希…」
美希「ミキはやっぱりまだまだ弱いの。だからもっともーっと強くなって、ハニーや皆に褒めてもらうの!それでそれで、次こそはハニーに絶対…」
律子「強いわね。美希は」
美希「…?ミキ、さっきから強くなんてないって言ってるのに…」
律子「バトルの腕だけじゃなくて、美希は心が強いのよ」
美希「こころ?」
律子「そう。負けたからって挫けず、かといって強いからって慢心もしない。それにポケモンのことをすごく思ってる…なんというか、美希とフシギバナたちの間には強い「絆」がある気がするわ」
美希「…えへへ」
美希「でも「絆」だったら、他のみんなにもあるって思うな。律子…さんもそう!」
律子「ふふ。ありがと」
美希「んー!なんか律子に色々話したらすっきりしたってカンジ!よーっし皆!特訓再開なの!」
フシギバナ「バナフシ!」
カモネギ「ネギー!」
ソーナンス「ソォーナッ!」
律子「それじゃ、私たちも!」ボボボムッ
パラセクト「パラァ!」
モンジャラ「ジャラーモ!」
ナゾノクサ「ノクサー!」
美希「もしかして、手伝ってくれるの!?」
律子「ええ。戦う相手の種類が多いほうが練習になるでしょ?」
美希「うれしいのー!ありがと律子!!」ギュッ
律子「もう、律子「さん」だって何度言ったら…まあいいわ。さっそくはじめましょうか!」
美希「うん!!」
~2日後~
律子「……………」ズーン
P「……」ダラダラカタカタ
小鳥「……」ダラダラカタカタ
亜美「おっはよ……?」ガチャッ
あずさ「おはようござ…あら?」
伊織「おは…何この空気?」
律子「……………」ズーン
P「……」ダラダラカタカタ
小鳥「……あ、そうだあれが切れてたんだっけ…」ダラダラガタッ
亜美「ねーねー皆ー何がどうし…」
小鳥「奥に雪歩ちゃんと貴音ちゃんがいるわ」スタスタボソッ
亜美「え?」
貴音「……」チョイチョイ
雪歩「……」ウルッ
伊織「…ちょっと!どういうことよあの空気!まるでお通夜じゃない!!」ヒソヒソ
貴音「それが、少々込み合った事情があって…」ヒソヒソ
あずさ「込み合った…?」ヒソヒソ
雪歩「あの空気の原因は律子さんなんですけど…」ヒソヒソ
亜美「ええっ!?律っちゃんがあれ作った張本人!?マジ!?」ヒソォォ
貴音「まじです。…ああ、そういえばあなた方は昨日律子嬢に会っていませんでしたね」ヒソヒソ
あずさ「現場に来るはずだったんだけど、都合が悪くなっちゃったみたいで…」ヒソヒソ
伊織「とりあえず、こうなった経緯を説明してくれないかしら」ヒソヒソ
雪歩「えっと、事の発端はまず一昨日にさかのぼります。律子さんは一昨日の午後、帰宅するため事務所を出た後に美希ちゃんにあったそうです」ヒソヒソ
貴音「そこで美希とバトルの特訓をし始めたそうです。するとそのバトルの最中で…」ヒソヒソ
~一昨日~
美希「フシギバナ!『のしかかり』!」
フシギバナ「フシッギ!」グオッ
ナゾノクサ「ゾノォッ!?」ドガッ
律子「ナゾノクサ!」
ナゾノクサ「ゾ、ゾノ……!」カッ
美希「あ!ナゾノクサが……!」
ナゾノクサ「ノ……クサァァァッ!」メキメキ
律子「これってもしかして!」
クサイハナ「クサイハナァッ!」メキイイッ
フシギバナ「フッシー!」
美希「やっぱり!進化したの!」
律子「やった!よーしここから巻き返してくわよ!クサイハナ!『ようかいえき』!!」
クサイハナ「クッサ!!」ドバァ
伊織「へえ。あのナゾノクサが進化したの」ヒソヒソ
あずさ「よかったわね律子さん」ヒソヒソ
貴音「これはとても喜ばしいことだったのです。ですが…」ヒソヒソ
~昨日~
律子「ただいま戻りましたー!」ガチャァ
P「おうおかえり律子。どうした?やけに上機嫌じゃないか」
律子「はい!それが昨日…」
プルルルル ガチャッ
小鳥「もしもし…はい。律子さーん!お電話でーす!」
律子「あ、はーい!…お電話変わりました秋月です!…はい……はいっ!?え、ほ、本当ですか!?ありがとうございます!!はい!ではすぐ伺います!はい!失礼しまーす!!」ガチャッ
P「なんかいい企画でも来たのか?」
律子「はい!この間千早と真美が「貴音と雪歩による食べ歩きロケ」って企画書を作ってきたじゃないですか!」
P「あー俺が出張してる時にやったやつだっけ?話だけ聞いたわ」
律子「結構面白そうだったんでダメもとで提案してみたんですけど、土曜の昼間の枠が開くからそこでやらないかって話になったんですよ!!!」
P「マジか!!!やったぜ!!!!!」
小鳥「す、凄いです!!!!!」
律子「早速行ってきます!!!!!」ダッ
亜美「くそう!真美は常に亜美の数歩先を行っていやがる…ッ!!」ヒソヒソ
雪歩「あれ本当に出すとは思いませんでした…」ヒソヒソ
伊織「それがどうしてあんなことになったわけ?」ヒソヒソ
貴音「そして今朝の話となるわけなのですが…」ヒソヒソ
~今朝~
雪歩「四条さん!番組、頑張りましょうね!」
貴音「ええ。ですがめーるを送ってきたぷろでゅーさーどころか律子嬢すらいませんね…」
小鳥「じき来るんじゃないかしら?」
ガチャッ
雪歩「あ、来ました!律子さ…!?」
律子「………」フラフラ
小鳥「…り、律子さん?」
律子「………」フラフラドサッ
貴音「どうされたのですか…?顔色が酷く悪いようですが…」
律子「………」ギシッ
律子「…………」ボソボソ
小鳥「…なになに?昨日雪歩ちゃんと貴音ちゃんの企画の話をしに行って…」
律子「……………」ボソボソ
小鳥「……ディレクターさんとも順調に話が進んで…最後にポケモンを見せてくれって言われて?」
律子「……………」ボソボソ
小鳥「…皆を出したら…ディレクターさんの出したケンタロスに……クサイハナがびっくりして…」
律子「……………」ボソボソグスッ
小鳥「……くさいにおいが出ちゃって…ああ……え?ディレクターさんがきぜ……あーそれは…な、なるほど………」
貴音「…ゆ、雪歩…すこし、よろしいですか……?」スッ
雪歩「は、はぃ……」スッ
~現在~
貴音「…といった感じで」ヒソヒソ
あずさ「…それは……シ、ショックすぎるわね…」ヒソヒソ
伊織「……」ダラダラ
亜美「いおりんが何も言えないって相当だYO…」ヒソヒソ
雪歩「そのあと来たプロデューサーは空気を察したのか何も聞かずに仕事に…それで、伊織ちゃんたちが来て今に至りますぅ」ヒソヒソ
伊織「…ど、どうしろっていうのよ……」ヒソヒソ
亜美「どうにか律っちゃんにハリマロってもらうしかないっしょ→…」ヒソヒソ
あずさ「そうは言っても…クサイハナちゃんをどうにかするわけにもいかないし、どうやって…」ヒソヒソ
雪歩「香水とか…?」ヒソヒソ
貴音(あ、するーするのですね)
伊織「…仕事もあるし今は時間がないわ。ひとまず私たちは仕事に行って、そのあと合流して考えましょう」ヒソヒソ
雪歩「了解です」ヒソヒソ
亜美「皆にも律っちゃんがヤバいってメールだけしとこ」ヒソヒソ
P「…り、律子?そろそろ竜宮の仕事の時間じゃないか?」
律子「………ぁ、はい…」ガタ
P「……あーその、人間なんだから失敗なんていくらでもある。俺だって色々やっちゃったことあるしさ…まあ元気出せよ」
律子「…ぁりがとうございます……伊織、亜美、あずささん…仕事に……」コト
P「ん?なんでそいつ置いてくんだ?」
律子「……昨日みたいなことがあったら、この子にとっても悪影響があるので…」
P「昨日…?そういや聞いてなかったな。何があったんだ?」
律子「…その……」
P「なるほど。それであそこまでへこんでたのか」
律子「はい…この子に悪気があったわけじゃないって言うのは頭ではわかってるんですけど、どうしても…」
P「じゃあ早いとこ進化させよう。石なら都合がつくし、そんなにくさいなら結構有ぼ…」
律子「な、何言ってるんですか!?進化なんてさせちゃったら元大変なことになるじゃないですか!!どくかふんにアレルギーに!!!」
P「あーラフレシアにしようとしてるのか。まあ一度決めたことを変えたくない気持ちもわかるが、背に腹は代えられないだろ?」
律子「…え?なんですって?」
P「え?だから、ラフレシアに進化させたいって気持ちもあるだろうが今後のことも考えてキレイハナにしたほうがいいんじゃないかって…」
律子「………え?キ、キレ…え?」
P「キレイハナだよ。知らないのか?」
律子「…知らないです」
P「まあカントーじゃあんまり知られて無い進化だしそんなもんか…仕事終わったら詳しく話してやるからとりあえず行って来い。あとクサイハナは連れてけ」
律子「は、はい」
~収録後~
律子「ただいま戻りましたっ!」ガチャッ
P「おかえり」カタッカタッ
小鳥「おかえりなさ」
律子「プロデューサー!朝の件ですけどっ!!」
P「あーちょっと待ってくれるか?今いいとこなんだよ」カタッ
伊織「ち、ちょっと律子!なんでそんなに急ぐのよ!」
亜美「元気ないのに頑張って働いてる律っちゃんかっけー!って思ったのに」
あずさ「車止めたらすぐ事務所まで走っちゃうんですもん…なにがあったんですか?」
律子「それが…ってプロデューサー!!事務所のパソコンで何やってるんですか!!!」
P「「ミニポケモンでジャンプ」だが?」カタッカタッ
小鳥「え?あれってパソコンでできましたっけ?」
P「ブラウザゲーで出てま」カタッ
律子「ふんっ」プチッ
P「なっ!?で、電源切りやがった!ふざけんな!せっかく20000点越えててきのみ5個確定だっ」
律子「あ?」
P「ゴメンナサイ」
P「…で、キレイハナだっけ」
亜美「きれーはな?」
律子「クサイハナの進化形の一種らしいのよ」
伊織「へぇ…やよいのニョロゾもニョロボンじゃない子に進化させてたし、アンタ結構物知りなのね」
P「褒めてもフリップくらいしか出ないぜ」スッ
あずさ「あ、この子がその…?」
P「はい。クサイハナのラフレシアじゃない方の進化形、キレイハナです」
小鳥「かわいいですね~」
P「身長も体重もナゾノクサ程度に戻り、太陽を呼ぶ儀式とも揶揄される心地よい音を伴った踊りが得意です。よりくさいクサイハナから進化したほうがきれいな花を咲かせます」
律子「わぁ…」
P「そしてこれが『リーフのいし』と『たいようのいし』」ゴトッ
あずさ「そ、それって高いんじゃ…」
P「シンオウだとタダ同然です。だから律子も臆さずに使っちゃっていいんだぞ?」
亜美「ルンッパパですな~」
伊織「太っ腹ね」
あずさ「律子さん、どうします?」
律子「…はい!キレイハナに進化させます!それでまたあのディレクターさんの所に行って話をつけてきます!!」
クサイハナ「クサー!」ボム
P「決まりだな。ほいよ」
律子「どうも…それじゃ遠慮なく使わせていただきます。クサイハナ、準備はいい?」
クサイハナ「クサイハナ!」コクコク
律子「えいっ」
クサイハナ「クッサ!」カッ メキメキ
小鳥「おー」
亜美「ちっちゃくなってく!亜美の時とはだいぶ違うNE!」
伊織「もう終わるわね」
キレイハナ「キレイハナ!」
律子「…かわいい……」
キレイハナ「キレ?」
亜美「メールメールっと…「律っちゃんヤバくなくなったYO~!」…送信!」ピロン
ガタッ
あずさ「あら?」
貴音「あ、亜美!やばくなくなったとは一体…!?」バッ
雪歩「四条さんと一緒にいろいろ考えてたのに!まあそれはそれでよかったけど!」バッ
伊織「すっかり忘れてたわ」
P「あ、二人とも土曜昼のレギュラー決まったぞ。初回収録日伝えるからこっち来てくれ」
律子「え?それって」
P「律子がいない間に電話が来てな、「お宅のプロデューサーのクサイハナに対して酷いことをしてしまった。謝って済むことではないが許してください」だそうだ」
律子「えっ」
P「あとお詫び的な意味でこの番組はこっちの要求をかなり飲んでくれるらしい。まあ結果オーライだな」
律子「…は、はあ……ってそれじゃなんでこんなにすぐ進化なんて」
P「今後のことも考えてって言ったろ?打ち合わせのたびに相手を気絶させてたんじゃ切りがないし」
律子「それもそうですね…」
~???~
黒井「…やはりバッジホルダーとはいえ雑魚に任せたのが悪かったか。勝手にサザンドラまで持って行ってしまうし…」
ジリリリリ ジリリリリ
黒井「ウィ、私だ……フム、そうか。失敗は許さんぞ。もし失敗したら今後は貴様らに依頼することはないだろう」
黒井「こちらには最強の切り札がある。それを忘れんようにな…アデュー」
ガチャン
黒井「……そろそろ本格的にアレを使うことも考えねばな…」スッ
ポパピプペ
黒井「…ウィ、私だ…アレの調整は済んでいるな?」
~間違いなく別の日~
スタッフ「お疲れ様でした!今後ともよろしくお願いします!」
やよい真響「おつかれさまでしたー!」
真「やよいいつの間にあんなにダンス上手くなってたの?びっくりしたよ」
やよい「えへへー!でもでも、ほとんど合わせたことなかったのにあんなにぴったりダンスしちゃう真さんもすごいですー!」
響「真ってば一回で自分たちに合わせちゃうんだもん。完璧な自分でもそうそうできないぞー」
真「二人の息が結構会ってたからやりやすかったのもあるよ…そういえば響と一緒にダンスするのも久しぶりだったなー」
響「あー、確かに最近一緒の収録すらあんまりなかった気がするぞ」
やよい「みなさんと一緒の収録…私も、3人くらいでやることはあってもそれ以上はあんまりないかも」
真「…あ、でも今度765プロ全員一緒の仕事があるじゃないか」
やよい「しかも生放送なんですよね!」
響「再来週あたりだっけ?楽しみだなー」
やよい「あ!ところでお二人とも、この後予定ありますかー?私スーパーに行くんですけど、一緒にどうかなーって!」
真「ボクはないよ。響は?」
響「あーごめん。この後もう一個収録があるんだ」
やよい「残念ですー…」
真「ま、仕方ないよ。二人でいこっか」
やよい「はい!…あれ?あそこにいるのって…」
高木「はっはっは。そこでわが社のアイドル達をだね…」
偉いスタッフ「はっはっは…なるほど!」
響「あの黒さ…絶対社長だぞ」
やよい「何をお話してるんでしょー?」
高木「ではそういうことで…おおキミ達じゃないか。何をしているんだね?」
真「収録が終わったんで帰ろうと」
響「自分は次の現場に行くところだぞ」
高木「ほうほう。我那覇君、どこに行くんだね?」
響「え?○○だけど…」
高木「なんと都合がいい!丁度私もそこに行く用があってね。私の車に乗っていくかい?」
響「いいの!?ありがとうだぞ!」
~収録後~
響「んー!終わった終わった!」
ネコ吉「エーネ!」
ピカ蔵「ピーカチュー!」
高木「お疲れ様。飲み物は要るかな?」スッ
響「もらうぞ!ありがとう!」ゴクゴク
高木「しかしいい仕事っぷりだった。私も鼻が高いよ」
響「ぷは…こんなの別に普通だぞ!そういえばこれ社長がとってくれた仕事なんでしょ?」
高木「おや、知っていたのか。何を隠そう、ここのディレクターとは仲が良くてね」
響「休憩中に社長のウツボットとディレクターさんのラッキーが仲好さそうにしてるの見たぞ」
高木「あの二人は種族も違うのに不思議と息が合うようでな…っといけない、少し用があるんだった。我那覇君はもう帰るのかね?」
響「うーんここからだと自分の家ちょっと遠いし…社長の話が終わるまでぐらいなら全然待つぞ」
高木「すまないね」スタスタ
響「暇になっちゃったな。どうしようかピカ蔵」
ピカ蔵「カチュ?」
ネコ吉「ネコ…」スヤァ
響「ネコ吉ったらまた寝て…そんなんじゃ進化できないぞー?」
ピカ蔵「ピッピカー?」
響「ん?…あ、そういえばグラ美が特訓で進化したからネコ吉とピカ蔵は違うのか。じゃあもしかしたら寝てれば進化したりするのか…?」
ピカ蔵「ピカ…」
響「それは無いかー」
ネコ吉「…エネ?」ピクッ
響「暇だな……ん?でてこい皆」ボボボボムッ
グラ美「グラー」
プラ江「プップラ!」
マイ江「マイマーイ!」
ハブ香「ブネーク」
響「…ねえ後ろにいる人、自分に何の用?」
悪い人D「なっ!?な、なぜわかった!?」
響「気配が強すぎ。寝てるネコ吉ですら分かったぞ」
悪い人E「さすがはCさんに強いといわせるだけあるな。765プロのアイドルは抜け目がない」
響「誰?」
悪い人D「お前の事務所の奴のせいで職を失った俺たちの仲間だ!」
響「あ、もしかして真たちに負けた人?」
悪い人E「そいつのためにも、お前にはひどい目に合ってもらう…いけっ!カブトプス!パウワウ!」ボボム
カブトプス「ブトプス!」
パウワウ「パウー!」
悪い人D「いけっ!ベロリンガ!ピッピ!」ボボム
ベロリンガ「ベーロー!」
ピッピ「ピッピ!」
響「年下の女の子相手に二人がかりって…恥ずかしくないワケ?」
悪い人D「ぐっ…べ、別に関係ないだろ!」
悪い人E「録音したいからもう一回言ってくれる?」
響「え、嫌だぞ」
悪い人E「そうか…カブトプス!『メガドレイン』!」
カブトプス「プッス!」ギュオッ
響「カブトプスなんて珍しいポケモン持ってるなー」
ハブ香「ハブー」ペシッ
悪い人E「な、なぜだ!?全然聞いてな…」
響「ハブ香にくさタイプの技は効果今一つだし、ピカ蔵の『ひかりのかべ』もあるからな」
ピカ蔵「チュウ!」フンス
悪い人D「くそっ!何タイプかもよくわからん…ピッピ!『チャームボイス』!」
ピッピ「ピィー!」ミョン
響「どくタイプのハブ香にはフェアリー技も効果今一つだし、『ひかりのかべ』があるんだからせめて物理技使おうよ。ハブ香、ピッピに『ポイズンテール』!」
ハブ香「ネェェクッ!」ドゴッ
ピッピ「ピッピィィィィ!?」バゴッ
悪い人D「よくもピッピを!ベロリンガ!あの蛇に『なしくずし』!」
ベロリンガ「ベロォォォ!」ゴッ
響「ハブ香、かわして…」
ハブ香「ハブゥゥ!」メロメロ
響「うぎゃーっ!?なにやってんのもう!プラ江マイ江『スピードスター』!」
プラ江「プーラ!」キラッ シュパパッ
マイ江「マーイ!」キラッ シュパパッ
ベロリンガ「リンガ!?」ドゴゴッ
悪い人E「メロメロ状態とはついてないな!パウワウ『こおりのつぶて』!カブトプス『つじぎり』!」
パウワウ「ワーウ!」ヒュンッ
カブトプス「カブー!」ザシュッ
響「ピカ蔵『10まんボルト』!グラ美『バークアウト』!」
ピカ蔵「ピッピカチュー!」バチバチ
グラ美「グラァァ!」ゴォォ
ドゴッ ズシャァ
響(くっ…さすがの自分でも二人一緒に相手するのは厳し…ん?)
悪い人E「パウワウ『とっしん』!」
パウワウ「ウワァウ!」ドオッ
ネコ吉「エネェェエッ!?」バコッ
響「ネコ吉!」
悪い人D「ピッピ!『ムーンフォース』だ!」
ピッピ「ピィィィッピィ!!」ヒュオオオッ
グラ美「グラァァッッ!?」ズガガッ
響「グラ美!!くそおっ!」
悪い人D「ははは…これで4対4だな」
響「戻って二人とも…二人倒したからって調子に乗ってもらっちゃ困るぞ」パシュシュ
悪い人E「ではもう1匹出させてもらおうか…こい!ギャラドス!!」ボムッ
ギャラドス「ギャラァァアァァァァ!!」
響「なっ!?き、きょうあくポケモンのギャラドス!?そんなポケモンまで…」
悪い人E「形勢が逆転したところで、本来の目的に移らせてもらうとするか」
響「目的…?わかんないけどとりあえずハブ香『とぐろをまく』!プラ江マイ江『じゅうでん』!」
ハブ香「ハブネ!」グルル
プラ江「プラプラァ!」バヂヂ
マイ江「マイマイィ!」バヂヂ
悪い人D「トレーナーを守るように補助技を…邪魔だな。ベロリンガ!『パワーウィップ』でそいつらをどかせ!」
ベロリンガ「ベロリン!」ブウンッ
ハブ香「ネークゥ!」ドガッ
プラ江「スルー!」ドガッ
マイ江「ナーン!」ドガッ
響「み、皆!うぅ…ピカ蔵!」
ピカ蔵「ピカ!」
悪い人E「その目的ってのはな…お前をアイドルが続けられないくらいボコボコにすることだ!ギャラドス!あいつに向かって『かみくだく』だ!」
ギャラドス「ギャラドォォォス!!!」グオッ
響「うああっ!ぴ、ピカぞ…」
ガブウッ
悪い人E「よし…目的は達成したな。ギャラドスの攻撃を喰らって無事な人間はいないだろう。ギャラドス、もういいぞ」
悪い人D「うわー、えげつなっ…あれ?」
ギャラドス「ギャラ…ド、ドス!?」
響「」スクッ
悪い人D「た、たたた立ってる!?しかも血すら出てな…!?」
悪い人E「どうなってやがる!?確かに攻撃は当たったはず……」
響「」ニヤァ
「ピカ蔵!プラ江!マイ江!ギャラドスに向かって『10まんボルト』!!」
ピカ蔵「ピカチュゥゥゥゥゥ!!」バチバチ
プラ江「プラァァァァァ!!」バチバチバチッ
マイ江「マィィィィィ!!」バチバチバチッ
ギャラドス「ラドォォォォォォォォォォスゥッ!?」ズガガガッ
悪い人E「なっ!?うし…!」
響「へへーん」ドヤァ
悪い人D「ど、どうやって…」
高木「簡単なことだよ。メタモン!」
響?「・_・」ドロォ
メタモン「メター!」ジャーン
悪い人E「メ、メタモンだと!?いつの間に入れ替わって…」
響「さっき『とぐろをまく』とかをした時だぞ。そのちょっと前に社長がこっちに気づいたみたいでね。あ、ハブ香!ピッピに『ベノムショック』!」
ハブ香「ハブネーー!」ドバァ
ピッピ「ピィィィィ!?」ゴポポッ
悪い人D「あぁ、ピッピ!」
高木「うちのアイドルに手を出すとは…さすがの私も怒るぞ?ウツボット『リーフブレード』!」
ウツボット「ウツゥゥボッ!」ザシュウッ
カブトプス「プスゥゥゥッ!?」ズガアッドサッ
悪い人E「嘘だろ!?俺のカブトプスが一撃でやられ…」
高木「カブトプスに『リーフブレード』は4倍ダメージだ。それに急所にも当たっていただろう」
悪い人E「カ、カブトプスの特性はカブトアーマーだ!急所に当たるはずが…」
響「あ、それならマイ江の『なかまづくり』で無くなってるぞ。ついでにピッピの『メロメロボディ』も」
悪い人E「なにぃっ!?」
悪い人D「くそっ!ベロリンガ…」
ベロリンガ「ロリ…」キュー
バリヤード「バリバーリ!」ピョンピョン
高木「よくやったぞバリヤード」
悪い人E「パ、パウワ…」
パウワウ「パウ~」メロメロ
響「エネ吉に攻撃した時かな?ついてないね。で、どうする?」
悪い人E「……こっちの負けだ」パシュシュシュ
悪い人D「…だな。割にあってねーよこの仕事…」パシュシュ
高木「仕事…か。キミ達は961プロの差し金かな?」
悪い人D「あーそういうのは言えない」
悪い人E「口が裂けてもな」
響「でも多分あってると思うぞ。真たちも襲ってるし、他に思いつかないし」
高木「そうだろうな。しかし一応口を割らせておこう…バリヤード、そっちの奴にしようか」
バリヤード「バリ…」スッ
悪い人D「ひっ…な、何をする気だ!!」
悪い人D「あひゃひゃひゃひゃひゃひゃ!!!や、やめてくれぇぇぇ~~~!!!」ジタバタ
バリヤード「バリバリバーリ!」コチョコチョ
高木「961プロに頼まれてやっていたんだろう?白状すればやめてやらんこともない」
悪い人D「あっひゃひゃひゃひゃひゃひゃひゃ!!し、死ぬ~~~~!!!!」
悪い人E「…あー、拷問とかするわけじゃないんだな」
響「社長のおしおきといったらこれだぞ。あのバリヤードくすぐるのが異常に上手なんだ」グルグル
プラ江「プ、プラ…」ガクブル
マイ江「マイィ…」ガクブル
高木「そろそろ口を割ったらどうかな?さもなくばウツボットやメタモンにも加勢させるが…」
ウツボット「ツボット!」
メタモン「メータモ!」
悪い人D「ひひひひひっ!!そ、そうだよ!961プロの依頼でやったんだ!うひひっ!早くやめさせてくれ~~~!!!ひひひはははっ!!」
響「あー言っちゃった」
悪い人E「ま、俺たちもどうせクビだし…もうどうでもいいか」
高木「…あの二人はジュンサーさんに連行してもらったよ。怖い思いをさせてしまってすまなかったね」
響「にぃにとか律子とかにガチで怒られた時と比べたらなんくるないさー!」
ピカ蔵「ピッピカチュ!」
高木「そ、そうか…お詫びといったらあれだが、なにか甘いものでも買って帰ろうか」
響「ホント!?やったー!」
ソウダナ…ポフィンニヨウカン、ポケモンタチニハポフレガイイカナ
メイアンダゾ!
961社員「……」スッ
ポパピプペ
961社員「…はい、今回の作戦も失敗に終わりました…はい……はい」
961社員「では……はい。あれの準備ですね…わかりました」
961社員「……はい。では早急に…はい。失礼します」
~別の日、だぜ!~
MC「…さて今回はスペシャルということで二時間生放送でお送りするこの番組!ゲストは765プロアイドルの皆さんで~~~~~す!!!」
765「イエ~~~~~イ!!!!!」
MC「今回は人気絶頂の765プロアイドルの皆さん全員をゲストとして呼びましたよ~!それと皆さん、各自一匹ずつ手持ちのポケモンを出してもらっています!」
美希「ライブじゃなくて皆一緒のお仕事なんて、久しぶりってカンジかも?」
ソーナンス「ソーナンスッ!」
MC「確かに皆さんはどこの番組にも引っ張りオクタンですからね~!可愛くて歌も踊りも上手くてそのうえバトルまで強い!いやー凄いですねえ!」
真「春香と千早と美希なんてIPFTで優勝するくらいですから!」
ガラガラ「ガララ!」
MC「その放送私も見ましたよ!…おや、天海さんのその子もしかして…!」
春香「はい!この間リザードンに続いて進化しました!」
ギャロップ「ギャロ!」
千早「春香、頑張っていたものね」
亜美「はるるんってば「千早ちゃんや美希に負けてらんない!」って言ってたもんNE~」
春香「なっ!?そ、それどこで…」
真美「いやいや事務所でそんなこと言ってたら誰か聞かれててもおかしくないっしょ→」
ゴローニャ「ゴロ」コクコク
春香「あぅ…」///
ツヅイテノコーナーハ・・・
P「…よし。順調に進んでるな」
律子「ええ…美希も言ってましたけど、皆揃っての仕事なんて久しぶりですね」
P「今はライブ前だからレッスンの時に何人かと会うとはいえ、全員揃うってのは…いつぶりだ?」
律子「…下手したら前回のライブ以来かもしれないですね。生っすかでは画面越しに会話もするとはいえ、厳密には会っていませんし」
P「マジか……あ、この後誰も仕事入ってないはずだしなんか理由つけて事務所でパーッとやるか」
律子「おー!いいですね!それじゃとりあえず小鳥さんと社長に連絡してみます!」サッ
P「頼むわ」
雪歩「…そうなんですぅ!この子はこの間収録中に捕まえて…」
ミカルゲ「ルーゲ!」
貴音「初めは驚いてしまいましたが…こうしてみると、可愛いものですね」
響「自分の手持ちは皆ホウエンでちっちゃい時からよく遊んでて、手持ちになった感じだぞ…あーでも、アチャ麿って子は実家の手伝いやりたいっていうから置いてきたんだ」
やよい「偉いですねー!」
ニョロトノ「トーノノ!」
あずさ「モルちゃんには貰った時からお世話になってばっかりね」
伊織「あずさが迷子になった時に場所を教えてくれるから助かるわ」
モルフォン「モルフォ?」
MC「さて!ここで本番組の人気企画と行きましょう!!題して「ゲストVSチャレンジャー!ポケモンガチバトル!!」~~~~~!!!」
真美「あー!テレビでよく見るやつだ!」
貴音「が、がちばとる…?」
MC「はい!ゲストの方とポケモンバトルがしたい!という一般の方を事前に番組で募集し、その中から抽選で選ばれた一人と!実際にバトルしていただきます!」
やよい「でもでも、私たち12人もいますよ?」
MC「ええ。なので今回は「765プロアイドル」とバトルしたい!と言う人を募集し、スペシャルということで抽選で複数名選ばせていただきました!」
あずさ「じゃあ、私たちの中の何人かがバトルするってことですか?」
MC「そうです!えーでは早速参りましょうか!まず最初にバトルしていただくゲストは……星井美希さん!!」
美希「ミキ?あはっ☆うれしいのー!」スクッ
ソーナンス「ソォーナンスゥ!!」
雪歩「美希ちゃん頑張って!」
MC「そして選ばれた幸運な対戦相手は……このか」
ドゴオォォッッッ!!
MC「たでうわぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁっ!!?」
キャーッ!?
千早「な、何!?壁が、いきなり…!?」
伊織「!何か出てくるわ!」
「……ふむ。やはりここも雑魚ばかりか」
P「…!!」ゾクッ
響「なにあれ…ロ、ロボット?」
「貴様!!どうして私の言うことを…」
「下らん余興は終わりだ。強いポケモンと戦えるというから出てきたが、貴様が連れてくるのは遊びにもならん雑魚ばかり…話にもならん」
律子「プロデューサー!あそこにいる黒い人って、黒井社長じゃ…プ、プロデューサー?」
亜美「でもめっちゃ喋ってるYO!」
真「ロボットじゃなくて、鎧みたいなのを着た人って感じ…」
春香「う、浮いてるよ!?もしかして、あれってポケモンなんじゃ…」
黒井「拾ってやった恩を忘れたか!ミュウツー!!」
ミュウツー「拾った?私はあの洞窟で強者を待っていただけだ。貴様についていったのはただ暇が潰せそうだったからにすぎん」
黒井「なぁ…っ!?」
ミュウツー「居心地の良い住処から離れ、退屈な時間だけを過ごさせた…貴様のクソのような面ももう見飽きた。消えろ」ボヒュッ
黒井「ぐおおおおっ!?」ドガアッ
雪歩「ひ、酷いですぅ!なんてことを…」
ミュウツー「あ?」ギロ
雪歩「ひぃぃぃぃぃぃん!!」ガクガク
ミュウツー「……ざっと13匹。一気に相手すれば多少の息抜きにはなるか」ボヒュッ
ズガアアァァァッ!!
P「!!やりやがった!!!」ダッ
律子「ち、ちょっとプロデューサー!?」
ガラガラガラガラッ
春香「て、天井が崩れ…!ギャロップ!危な…」
P「アバゴーラ!『ワイドガード』!!」ボム
アバゴーラ「ゴーラァァ!」ゴオッ
ガキキキキキィッ!!
ミュウツー「…ほう」
春香「プ、プロデューサーさん!?なにしてるんで」
P「全員逃げろ!スタッフもカメラマンも全員だ!!」
MC「はいっ!?」
P「早くしろ!見てわからねえのか!アイツは相当ヤバい!下手したら全員死ぬぞ!!」
律子「プ、プロデューサー!今生放送中で」
P「んなもん知るか!春香たちにケガさせるより万倍マシだろ!律子!ここにいる全員を避難経路まで誘導しろ!!」
ミュウツー「ククク。面白い人間もいたものだ…そのアバゴーラ、実によく育てられているな。奴の連れてくるポケモン数十匹分の強さだ」
P「そりゃどーも!だがお前に勝てるとは到底思えん!俺が逃げる時間だけは稼ぐから早く行け!アバゴーラ『アクアジェット』!!!」
アバゴーラ「アバァァ!!」ジャパッ
ミュウツー「クククククク!」バシッ
P「片手ではじかれ…!?お前も来い!キノガッサ!!」ボム
キノガッサ「ガーッサ!」
MC「ヒィィィ!逃げろぉぉぉぉぉ!」ドタドタッ
カメラマン「おっかぁぁぁぁぁぁぁ!!!」バタバタ
P「皆この建物から逃げろ!生放送の編集とかやってる奴らも全員だ!キノガッサ!ジャンプして『キノコのほうし』!」
編集「ヒィィィ」ダダッ
キノガッサ「キーノガ!」パラパラ
ミュウツー「クハハハハ!狡い手を使いおって…だが……」スヤァ
鎧「『リフレッシュ』」ピロッ パァァ
ミュウツー「無駄なことだ。私に状態異常は効かない」
P「そんな…!」
春香「プロデューサーさん!私も戦います!」
ギャロップ「ロォォォップ!!」
P「春香!?まだ逃げていなかったのか!早くここから逃げろ!!」
美希「ミキもいるよ?ハニーが苦戦するくらいだし、人手は多いほうが良いって思」
P「黙れ!!年の割にちょっとばかし強いからって粋がってんじゃねえぞ!!!」
美希「…そ、そんな言い方することないの!確かにこないだは負けちゃったけど、あれからミキだって少しは強く…」
P「ちょっと強くなろうがお前はぜいぜいジムバッジ6つがいいとこだ!!春香はより少ない!!ハッキリ言って足手まといだ!!!」
春香「あ、あしで、まと…」
ボヒュッ
アバゴーラ「バーゴォ!!」ガガッ
P「ア、アバゴーラ!」
ミュウツー「ククク。バトル中に他所に注意を回されるとは、私も舐められたものだな」
P「くそ!アバゴーラはいったん引け!キノガッサ『たねばくだん』!!」
キノガッサ「キノー!」ドドドッ
律子「あんたたち!何してるの!!」タッ
春香「り、律子さん!」
P「律子!そいつらも早く逃がせ!!アバゴーラ『いわなだれ』!」
アバゴーラ「ラアァァァァッ!!」ゴゴゴッ
ミュウツー「こんな石ころ、砕いてやるわ」ボヒュッ
律子「はやくしなさい!」ガッ
美希「嫌なの!ハニーは確かにミキより強いけど、ホントに美希が足手まといになるくらい強いの!?バッジ7つも8つも取れるくらいの強さがあ…」
P「ある!!」ヒュッ
春香「な、なにか投げ…あ!」
律子「これ、プロデューサーのトレーナーカード…?」
春香「凄い…カントーのジムバッジが8つ揃って…」
美希「……それだけじゃないの。次のページにはジョウトのバッジ、その次にはホウエンの……」
律子「バッジケースが6枚重なってる…ウソ、これ全部埋まってるの…!?」
P「これで分かっただろ!!クレセリア!三人を乗せて逃げろ!キノガッサ『スカイアッパー』!!」ボム
クレセリア「クレセ!」ガシッヒョイ
キノガッサ「ガッサァァァァァァァァア!!!」ブウンッ
ミュウツー「なかなか良い威力だ…ほう、そっちのは北の地の希少個体か。遠方の古代ポケモンに続き珍しいものを見させてもらった」
美希「………」ドサッ
春香「…戻って、ギャロップ」パシュ
律子「…ありがとうございますプロデューサー!でも、無茶だけはしないでくださいね!!」
P「そりゃ無理な相談だな!早く行けクレセリア!!」バッ
クレセリア「セーリア!」ヒュウーン
ミュウツー「そいつとも戦ってみたかったものだな」
P「戻ってくるまでにお前が戦闘不能になっていなきゃ戦えるだろうよ!キノガッサ!もう一度『スカイアッパー』!」
キノガッサ「キノォォォォォガッ!!」ブンッ
カメラ「ジーーーーーーー」●生放送
~ロケ先、どこかの食堂~
TV<ドガッ!バキッ!ガラガラガラッ!
冬馬「……なにがどうなってやがる」
翔太「…あれ、ポケモン?メカメカしくて結構格好いいと思うけど…ドッキリか何かかな?」
冬馬「カメラが1台固定になっちまってる時点で違うだろ。マジで逃げたんだ」
翔太「じゃあヤバいじゃん…北斗くん何してるの?」
北斗「あったぞ…この番組、961プロがでかいスポンサーとしてついてる」スッ
冬馬「なにっ!?じゃああれは全ておっさんの計画ってこ…いや、おっさんぶっ飛ばされてたし多少は違うのか」
翔太「きっと番組内の対戦相手としてあれを出して、765プロのポケモンをボコボコにする算段だったんじゃない?」
北斗「もしくはアイドルを直接…ってとこか」
翔太「どちらにせよ、何か手違いがあって裏切られたってとこかな」
北斗「おそらくな」
冬馬「…こうしちゃいられねえ!行くぞ!!」ガタッ
翔太「あそこに?なんで?」
冬馬「今は違うとはいえ、一度世話になった事務所の犯した間違いだ!俺たちが行って止め…」
北斗「…冷静になれ冬馬。まずここからじゃ遠すぎて俺たちが行っても間に合わん。それに……俺たちで、あれを止められると思うか?」
冬馬「俺たち三人の力を合わせ…」チラッ
P『『アクアジェット』で近づいて『かみくだく』!キノガッサは『メガドレイン』だ!!』
アバゴーラ『ゴォォォォ!アバゴォ!!!』バシャッガブッ
キノガッサ『ガァァァァァ!!!』キュウウウッ
ミュウツー『ハハハハハハハハ!『サイコキネシス』!!』キィィィイイイイイ
冬馬「………無理だ。何もできない」
北斗「行ったところで、俺たちも「足手まとい」になるだけだ」
翔太「お兄さんあんなに強いのに、相手のポケモンはそれを余裕でいなしてる…僕たちとは次元が違うよ」
クレセリア「クレ…クレセ!?」
ミュウツー「おおなんとタイミングが良い。ちょうど二体目を倒したところだ」
キノガッサ「ノ…ガ……」バタッ
デンリュウ「リュリュー!」
P「戻れキノガッサ…いけっ!ファイアロー!」ボム
ファイアロー「アロォォォー!」
ミュウツー「3対1か。あまりやったことはないが…楽しませてくれるのであろうな?」
P「ファイアロー『ブレイブバード』!デンリュウ『りゅうのはどう』!クレセリアは『サイコキネシス』だ!!」
ファイアロー「ファイアアァァァァァァァァ!!」バサアッ
デンリュウ「リュゥゥゥゥゥゥゥ!!」ドドドッ
クレセリア「リアアアアァァァァァァァッ!!」キィィィイ
ミュウツー「このファイアロー、なかなかに速いな。特性による効果か?」サッ
P(『かみくだく』と『スカイアッパー』のダメージ、そして『サイコキネシス』の威力から考えるとこいつはエスパータイプ…!エスパーに効果抜群の技といえばアバゴーラの『かみくだく』と、それから…)バッ
P「…………」
P「…くそ!デンリュウ『ひかりのかべ』!クレセリアは『ムーンフォース』!!」
デンリュウ「デンデンデーン!」ガキッ
クレセリア「クレセェ!リァァァァァァァッ!!!」ギュオオオッ
ミュウツー「『はどうだ…」ボ
P「ファイアロー!『さきどり』だ!」
ファイアロー「アロオオッ!」ボシュッ
ドゴッ
ミュウツー「ふむ…悪くはないのだが『サイコキネシス』も『はどうだん』も私のそれに比べ威力が低いな」
P「相殺がやっとか…!ファイアロー!『ブレイブバード』!」
ファイアロー「イアロォォォォォ!!!」バサアッ
ミュウツー「遅い…やはりどちらも悪くない止まりか。クレセリアよ、『サイコキネシス』とはこういうものだ」キィィィィィイイイイ
クレセリア「クレセェェェッ!?」ガガガガッ
ミュウツー「む、1発では倒れないか」
P「威力半減で『ひかりのかべ』もあるのに…!!仕方ない!クレセリア!アバゴーラに『みかづ…」
ミュウツー「まあ全力ではないしそんなものか」キィィィィィイイイイイイイ!!
クレセリア「レセリアァァァァァァッ!!!」ズガガガガッ
P「クレセリアっ!!」
ミュウツー「ククク…なかなか楽しい時間だったぞ人間よ」ボボボシュッ
デンリュウ「リュウーッ!?」ドガガッ
P「くそおおおっ!ファイアロー!『ブレ…」
ミュウツー「カントーではあまり見ることのない様々な地方の多彩なポケモン…しかも全て強力な個体ときた」キィィイイイッ
ファイアロー「ファァァァッ!?」ズガガガッ
P「ファイアロー!…くそ、くそおおおおおっ!!!」
ミュウツー「誇ってよい強さだ。私が今までに戦ってきたトレーナー共の中では確実に上位に入る強さであろう」
P「…961プロのポケモンは遊びにもならなかったんじゃねえのかよ!?」
ミュウツー「あそこの奴らではない。私がハナダのどうくつに居たときに戦ったトレーナーだ」
P「……ハナダのどうくつ…?」
ミュウツー「ふむ。今私は気分が良い。礼と言っては何だが…私の話をしてやろう」
P「…聞きたくもない!それより続」
ミュウツー「そういうな。そうだな、まずは…私は人間によって作り出されたポケモンだ」
P「!?」
ミュウツー「私は「ミュウ」というポケモンの細胞をもとに作られた人工ポケモンだ。私の生まれた施設では、私の他にも様々なポケモンのクローンが作られていた」
P「…ポケモンのクローン生成は法律で禁止されているはずだ」
ミュウツー「そんなもの私の知ったことではない。私を作りだした人間は強いポケモンを作るためにクローンを作っていたという…簡単に言えば、高個体値のポケモンだな」
ミュウツー「私は幻のポケモン「ミュウ」のまつ毛の細胞から培養されて作られたクローン。幸運か必然か、私は6Vの状態で生まれた」
ミュウツー「だが私が目覚めた時、意識はあったがなぜか体が動かなかった。テレパシーや透視能力で身の回りのことやバトルの様子はわかっても、それに参加することはできなかった」
ミュウツー「私以外の生まれたポケモンたちは育成され、通常よりもかなり早い時間で進化をした。そしてバトルをさせられ、弱いポケモンは殺された。場合によっては研究の実験台にもされた」
P「そんな…」
ミュウツー「貴様今、「かわいそう」だと思ったか?」
P「…それはそうだ。弱いというだけの理由で、ポケモンを殺すなんて…」
ミュウツー「しかし貴様、ポケモンの厳選をしているであろう」
P「!!い、いや、それは…」
ミュウツー「確かに群れ単位で逃がせばそれなりに暮らしていけるであろうし、ポケモンを殺してもいない。だがやっていることは奴らと同じであろう」
P「………」
ミュウツー「なにも貴様を虐げようとしているのではない。私は弱いポケモンが殺されている現場を透視して見ていて…特に何も感じなかった」
P「それは…お前が生まれたころから日常的に行われてきた行為だからだろう」
ミュウツー「そうかもしれんし、そうでないかもしれん。だが私の中に有った感情は…ここから出て、外にいるポケモンと戦いたい。それだけだった」
ミュウツー「そして長い時間が過ぎたころ…私の体は唐突に機能し始めた」
ミュウツー「体が動かなかった間に得た知識や戦術、技。それらを駆使して周囲にいるポケモン全てを倒した」
ミュウツー「人間たちは私をとらえようとしたが無駄だった。強大な力を持つ私の前に、人間は無力だった」
ミュウツー「その後私は強きものを求めて施設を出た。色々な場所へ行ったが、最終的には強い野生のポケモンのはびこるハナダのどうくつに落ち着いた」
ミュウツー「そこで私は平穏に、そして時にバトルをして過ごした。また非常に強力なポケモンがいるとの噂が立ち、腕利きのトレーナーたちが私に勝負を仕掛けるようにもなった」
ミュウツー「私を追い詰めるまでのものはなかなか来ないものの、彼らは皆強者ばかりだった。私はそこで数十年の時を過ごした」
P「……」ピクッ
ミュウツー「つい数ヶ月前のことだ。黒井という人間が私の所へ来て「強いトレーナーと戦わせてやるからついて来い」というのでついて行ってやった」
ミュウツー「そこで私はこの鎧を着せられた。私の戦いをサポートする物で、『リフレッシュ』や『しろいきり』、『ロックオン』といった補助技を使う」
P「…反則ものだな」
ミュウツー「黒井と言う人間には感謝せねばな。この鎧もそうだが、貴様と言う強者と戦えた」
ミュウツー「ところで、今しがた気づいたのだが…そこの6匹目のポケモンは使わないのか?」
P「なっ…こ、こいつは……」
ミュウツー「久々に楽しい時間だったのでな。強きトレーナーは大抵ポケモンを6匹連れているということを忘れていた」
P(スピアーは…むしタイプの技も使えるし、あれもあるとはいえ……個体値が圧倒的に足りない………)
ミュウツー「ここまで出し惜しむとは…貴様の切り札、ということか?」
P(手持ちの中じゃ勝てる可能性は一番高いが……あいつはあの強さだ…もし負ければ……最悪、戦闘不能じゃすまな…)
スピアー「スピィィ!!!」ボム
P「スピアー!?なんで出て…」
ミュウツー「ククク。何かと思えば虫けらか…切り札ではなかったようだな」
スピアー「スピ!スピア!!」
P「戻れスピアー!ボールの中から見ていてわかっただろ!!あいつに負けたらお前の体は…」
スピアー「スピィ!!!」ブンッ
P「なっ……!」ペシッ
スピアー「スピピ!!スピアァァー!!」
ミュウツー「低種属値低個体値…そのうえ仲間割れか?クククク」
P「…わかったよスピアー、やろう。お前の性格がゆうかんで本当に良かった」
スピアー「スピ!」
ミュウツー「なんだ、そんな雑魚で私に挑むのか?」
P「雑魚じゃねえよ。こいつは強い」
ミュウツー「ククククク。そいつがか?人間がパートナーについているポケモンは揃って「自分はトレーナーとの絆があるから絶対に負けない!」とか何とか言っているが、私に言わせれば…」
P「…やっぱりお前、知らないんだな。ま、数十年も洞窟に籠っていれば当然か」クス
ミュウツー「…む?何をだ?」
P「俺の親父やその仲間の人々が最近になって発見した、ポケモンの新しいシンカだ」
ミュウツー「……ああ、通信交換のことを言っているのなら筋違いだ。自然界にも同等の効果を持つ物体が…」
P「そのシンカは通常の進化とは異なり、深い絆を持つ人とポケモンの間だけに起こるシンカだ。…お前にも、信頼できるパートナーがいればできるかもしれないな!」
ミュウツー「…下らん。それがなんだ?私を倒せるとでもいうのか?」
P「…ああ!倒せるさ!そうだろスピアー!!」
スピアー「ピアァー!」
ミュウツー「クハハハハハ!戯言にしては面白い!!できるものならやってみるがいい!!」
P「言われなくてもやってやるよ!スピアー!!『メガシンカ』!!!!!」カッ
スピアー「スピアァァァアァアアアアア!!!!!!!」メキメキメキメキ
メガスピアー「メガスピアァァァァァアアアアアアア!!!!」メガ!
ミュウツー「おおお!初めて見る光景だ!!ククク、クハハハハハハハ!!黒井には感謝してもしきれんわ!!面白い!面白いぞ人間!!!」
P「行くぞメガスピアー!!『ダブルニードル』!!!」
メガスピアー「ガスピィーー!!!」ズオッ
ミュウツー「おお!なんという速…」
メガスピアー「ピアァァーーー!!!!」ドシュシュッ
ミュウツー「ぐあああっ!!」ズガガッ
P「よし!!効いてるぞメガスピアー!回り込んでもう一度『ダブルニードル』!!!」
メガスピアー「メガァーー!!」バババッ
ミュウツー「ハハハハハハ!そう簡単にやられてたまるか!!」ボシュッ
P「左!」バッ
メガスピアー「ガ!!」バッ
ミュウツー「『はどうだん』を避け…」
メガスピアー「スピアァァァァ!!!!」ドシュシュウッ
ミュウツー「がはああぁっ!!」ズガガッ
ミュウツー「ククク…なかなかやるな!『ダブルニードル』ではなく『シザークロス』で、さらに急所にでも当たっていたら負けていたかもしれん」
メガスピアー「ス、スピ…」
ミュウツー「なぜ『シザークロス』を使わない?確か人間の扱うスピアーは覚えたはずだが…」
P「…技マシンなんてクソ高いもん、安月給の俺に買えるわけねえだろ!メガスピアー!!『ダブルニードル』!!!」
メガスピアー「ガスピアァー!!」グオオッ
ミュウツー「なるほど。人間にも事情があるようだな!」キィィィイイイイ
P「まずい!避けろ!!!」
メガスピアー「メガスー!!」ババッ
ミュウツー「…そうか。スピアーのタイプはむし・どく。私のタイプはエスパー…互いにタイプ一致の技が効果抜群同士なのだな」
P「だからこいつならお前に勝てると踏んだんだ!行け!メガスピアー!!!」
メガスピアー「スピッッ!!」シュッ
ミュウツー「さらに速く…だが!」
P「『ダブルニードル』!!!」
メガスピアー「スピアァァァァッ!!!!」ドドシュッ
ミュウツー「そう何度も同じ技を喰らうと思うな!!」ババッ
メガスピアー「ガスッ!?」
P「なっ!?避けた!?」
ミュウツー「喰らえ!」キィィイイイ
P「上に避けろ!!」
メガスピアー「メガスピ!!」バッ
ミュウツー「やはり早いな。だが…」
メガスピアー「スピアァァァッ!!?」ドガアッ
P「メガスピアーーっ!!?」
ミュウツー「クククククク」スッ
メガスピアー「ス…スピア……」ドシャッ
P「メガスピアー!大丈夫か!?」ダッ
メガスピアー「ガ……スピ………」
P「な、なぜだ…『サイコキネシス』は当たっていないはず…」
ミュウツー「確かに『サイコキネシス』は避けた。そいつに当たったのは『はどうだん』だ」
P「……必中技か」
ミュウツー「そうだ。先ほど避けられた『はどうだん』は生きていて、ずっとそいつを追っていた」
P「くっ………」
ミュウツー「…っと、「溜まった」な」
P「……?」
ミュウツー「貴様とのバトル、本当に楽しかった。スピアーの個体値がもう少し高ければ私も危なかったであろう」ピッ
鎧「『ジコサイセイ』」ピロッ パァァァ
P「…そんな……」
メガスピアー「スピ……!」
ミュウツー「ここまで追い詰められたのは本当に久しぶりだ…これまでに戦ったトレーナー共の中では2番目に強かったぞ」
P「……はは。ここまでやって2番かよ…」
ミュウツー「貴様らに敬意を表し、私の最大威力の技を撃ってやろう。この私でもしばし力を溜めなければ撃てないほどのエネルギーを使う、強力な技だ」
P「あれで全力じゃない、か…俺たちもまだまだだな」チラッ
ミュウツー「そう卑下するな。先ほども言ったが、貴様らは誇ってよい実りょ……!」
メガスピアー「…ピ…アァ……ッ!!」フラッ
ミュウツー「クククク!まだ立ち上がるか!!」
P「…ああ。行くぞスピアー。「まだまだ」なりに一矢報いるんだ!『こうそくいどう』!!!」
メガスピアー「メ…ガアァァァアア!!!」ヒュバッ
ミュウツー「速…」
P「『ダブルニードル』!!!!!」
メガスピアー「スピアァァァァァーーーーーッ!!!!!」ドシュシュッ
ミュウツー「おおおおおおっ!!!!!」バッ
ヂッ
メガスピアー「ア…ァ……ッ」ドサッ
ミュウツー「…これほどまでに速くなれるとはな」スーッ
P「……これが限界か…すまん、メガスピアー。無理させたな」
メガスピアー「…ピ……ァ………」
ミュウツー「…私が回復していない状態だったら。そいつのSの個体値がVだったら。性格がゆうかんでなかったら。…どれか一つでも当てはまっていれば、この勝負分からなかったな……さて、そろそろ終わりにするとするか」スッ
P「くっ!メガスピアー!戻…」サッ
ミュウツー「させぬ」ボシュッ
P「ぐああっ!!ボ、ボールが…!」バラバラッ
メガスピアー「ス…ピ……」
ミュウツー「そいつは戦闘不能にはなっておらん。とどめを刺さねばバトルの終わりとはいえんだろう」キュオッ
P「……メガスピアー!お前のボールは無くなった!…俺はもうお前のトレーナーでも何でもない!!逃げろ!!!」
ミュウツー「ほう…ポケモンを助けるか。確かにそれであれば私は貴様に勝った事になるな。だが…」キュオオオッ
メガスピアー「………メガ…スピ……ィ…ッ!!」フラッ
P「何で、俺の前に……」
メガスピアー「ガァ……ッ!!」グッ
P「…メガスピアー!俺のことはいい!早く!!どこでもいいから逃げろ!!」
ミュウツー「そこまでの絆がある者同士だ。その繋がりは簡単に切ることはできんだろうよ」オオオオオオオッ
P「メガスピアー……!!」
ミュウツー「さてと…感動のシーンの途中で悪いが、喰らうがいい」オオオオオオオッ
P「やめろ!死ぬぞ!!せめて、俺の後ろに…」
メガスピアー「ピ……ァァアッ!!!」
ミュウツー「おおおおおおおおおお!!!!!『サイコブレ…」オオオオオオオオオオオオオッッ
「リザードン!『かえんほうしゃ』!!!」
リザードン「リザァァァァァァァァァァァアアアアアアアッ!!!!!」ボオオオオオオッ
ミュウツー「なっ!?」グオッ
メガスピアー「スピ!?」バッ
P「こ、この炎…まさか!!!」バッ
春香「プロデューサーさん!大丈夫ですか!?」
リザードン「ザァーードンッ!!」
P「春香!?何やってる!逃げろって言ったはず…」
春香「いくらプロデューサーさんが強いって言っても、やっぱり心配だったからに決まってるじゃないですか!それに…」
「フシギバナ!『はっぱカッター』!」
フシギバナ「バナー!」シュパパパッ
「カイリュー!『ドラゴンクロー』!」
カイリュー「リュゥゥウ!」ザシュッ
ミュウツー「くっ!!」バババッ
P「お前ら…なんで……っ!」
美希「あはっ☆ハニーは下がっててなの!」
千早「私たちも戦います!」
亜美「亜美たちもいるよーん!」
やよい「プロデューサーに任せっきりじゃ悪いですから!」
真「そうですよ。まったくプロデューサーは…」
あずさ「あっちで休んでいてくださいね?」
真美「真美たちが来たからにはもう安心だYO!」
貴音「事情が事情とはいえ、私たちをのけ者にするなど…やはり、貴方様はいけずです」
伊織「フン!この強くて可愛い水瀬伊織ちゃんを頼らないなんてどうかしてるわ!」
律子「…ということです!じゃ、皆行くわよ!!」
P「……」ポカーン
やよい「ニョロトノ!『ハイパーボイス』!」
ニョロトノ「ニョロロロ!」キィーン
P「…やめろお前たち!そんなポケモンで敵う相手じゃ…」
響「そんなのやってみなきゃ分かんないぞ!『スピードスター』!!」
プラスル「プラララー!」キラッ シュパパッ
マイナン「マイマイマー!」キラッ シュパパッ
P「何言っ」
雪歩「一匹一匹は弱いかもしれないですけど、皆で力を合わせれば怖いものなしですぅ!」
P「いやそういうことが通じる相手じゃ…」
小鳥「弱気になっちゃダメですよプロデューサー!ほら、スピアーちゃんのようにゆうかんに…あら?その子スピ…??」
P「いやゆうかんと無鉄砲は違……って、俺らもどっちかって言うと無鉄砲だったか…」ポン
スピアー「スピ…」シュルシュル
P「…あーもう!悩んでもしかたねえ!!迷わずにすすめだ!!皆聞け!!」
美希「おー!いつものハニーなの!」
真美「ま、明日じゃなくて今だけどNE→!」
P「敵はエスパータイプ!強い威力の『サイコキネシス』と必中技の『はどうだん』を主に使う!他に力をためないと撃つことが出来ない、得体のしれない強力な技もある!!」
P「状態異常攻撃や能力を下げる攻撃は効かない!恐らくPP切れも狙えないだろうから十分注意して全力で戦え!いいな!!」
765「ハイ!!!」
ミュウツー「フンッッ!!!」キィィィィイイイイ
リザードン「リザァァァッ!?」ズゴシャアアッ
春香「リザードンっ!?」
メキメキズシャアアッ
真「ゆ、床に穴が!」
あずさ「リ、リザードンちゃんが落ちて…!」
千早「カイリュー!すぐに助けに…」
ミュウツー「仲間の心配をしている場合か!?」ボシュッ
カイリュー「イリューッ!?」ズガアッ
千早「くっ!どうしたら…」
春香「私が行く!皆はここを頼むね!行こうギャロップ!」
ギャロップ「ギャロ!ギャロ!」ブンブン
春香「え!?」
ギャロップ「ギャロロ、ギャロップ!」クイクイ
春香「…私が階段で下に行って、ギャロップはここで戦う…?」
ギャロップ「ロォォップ!」クルッ パカラッ
春香「そんな、ちょっと待っ…行っちゃった……うん!頼むねギャロップ!」クルッ
ギャロップ「ギャロォォォォ!!!」ダッ
小鳥「ピジョットクロバット『エアスラッシュ』!オニドリルとドードリオは『ドリルくちばし』!!」
ピジョット「ピジョ…」バサッ
クロバット「クロ…」バサッ
オニドリル「ドリ…」ドッ
ドードリオ「ドード…」ドオッ
ミュウツー「一対多とはいえ、雑魚は雑魚か」キィィィイイイイッ
小鳥「み、皆っ!?」
伊織「ウソ!?小鳥のポケモンたち、全然弱くないのに…!ニンフィア!『スピードスター』!!」
ニンフィア「ニン…フィアアァッ!!」キラッ シュパパッ
ミュウツー「必中技といえど、打ち消してしまえば問題ない」ボボボシュッ
伊織「まだまだ!『でんこうせっか』!!」
ニンフィア「ニンフィ!」ヒュッ
ミュウツー「遅い」バキッ
ニンフィア「フィアッ!?」ドガッ
伊織「素手!?つ、『つぶらなひとみ』からの『とってお…」
ミュウツー「フン」ボシュッ
ニンフィア「アアァッ…!?」ズガアッ
ズガッ ズシャアッ ズドオオッ
ミュウツー「どうした!?さっきの人間一人の方が私を楽しませたぞ!!」ピピッ
鎧「『ヒメリ』」ピロッ パァァ
亜美「ぬおおおおっ!ゲンガー!『しっぺがえし』!!」
ゲンガー「ゲンゲーン!!」ドオッ
貴音「カビゴン!『かみくだく』!!」
カビゴン「カービ!!」グオッ
ミュウツー「弱点を突く程度の知恵はあるようだな!だがその攻撃も当たらなければ…」キィィィイイイ
雪歩「ミカルゲちゃーーーんっ!!!」
ミカルゲ「カルゲェーーッ!!」バッ
ズガガッ
ミカルゲ「ミカールゲッ!!」フンス
ミュウツー「貴様…ミカルゲ!しまっ…」
ゲンガー「ガァァァー!!」バキッ
カビゴン「ビゴォォォン!!」ガブウッ
ミュウツー「なんの!相性が悪かろうが、元のダメージが軽ければ…」ガキッ キィィィイイイイ
ゲンガー「ゲンガァァーッ!?」ガガガァッ
カビゴン「カビィィィィィッ!?」ガガガァッ
雪歩「うぅっ!守り切れなかった…でも次こそは!」
ミカルゲ「ルゲーッ!!」ババッ
ミュウツー「あく・ゴーストタイプか」
雪歩「そうですぅ!この子にはあなたの『サイコキネシス』も『はどうだん』も効きません!」
ミュウツー「数十年前は苦戦したものだな」
あずさ「頼もしいわ雪歩ちゃん!ロコン『かえんほうしゃ』!モルフォンは『シグナルビーム』!」
真「行くよ!ガラガラ『ホネこんぼう』!サワムラー『ブレイズキック』!!」
ロコン「ロコォォ!!」ボォォォ
モルフォン「ルーフォ!!」ビィィッ
ガラガラ「ガラアアァッ!!」バッ
サワムラー「サワァーーッ!!」ボオッ
ミュウツー「フン。『サイコキネ…」キィィ
雪歩「ミカルゲちゃん!!」バッ
ミカルゲ「ルゲゲゲェーーーッ!!」シュバッ
ミュウツー「かかったな!『ミラクルアイ』!!」キラッ
ミカルゲ「ミカ?」ピリッ
あずさ「!!あ、あの技は!フーディ…」
ミュウツー「『サイコキネシス』!!!」キィィィイイイイイッ
ミカルゲ「カル…ゲェェェェェーーーッ!?」ズガガガッ
雪歩「ミ、ミカルゲちゃーんっ!?どうして!?効果がないはずじゃ…」
あずさ「…『ミラクルアイ』を受けたあくタイプのポケモンは、エスパータイプの技が当たるようになっちゃうのよ」
フーディン「フーディン!!」コクコク
雪歩「そんなぁ…うぅ!ダグトリオ!オコリザル!ミカルゲの仇を…」
ダグトリオ「ダグウーッ!」
オコリザル「オコリザァァー!」
ミュウツー「こざかしい。まとめて吹き飛べ」キィィィイイイイ
ズドガァァァッ
ミュウツー「…む?」
ソーナンス「ソォォォォォオオオオオオ……」ゴゴゴゴゴ
美希「ソーナンス!『ミラーコート』!!」
ソーナンス「ナンスゥゥゥゥゥウウウウウウウウウッッッ!!!!!」ズオオオオオオオオッ
ミュウツー「ちぃぃっ!!!」バババッ
ズガガガガガガァァァアアッ
ミュウツー「なかなか面白いポケモンを使うな!それに他と比べても育成されている!!」
美希「この子だけじゃないよ!カモネギ!『きりさく』攻撃!!」
カモネギ「カモカァーーモッ!!」ズババッ
ミュウツー「ほう!言うだけあってなかなか…」サッ
美希「『やどりぎのたね』!!」
フシギバナ「ギバーーナ!」ポポポポッ
ミュウツー「いつの間に後ろにっ!?くうっ!!」ニョキニョキ
鎧「『コウソクスピン』」ピロッ シュシュシュ
ミュウツー「…そうだった。効かないんだったな」パパッ
美希「ずるーい!状態異常ってそこまで含めちゃうの!?」プンスコ
律子「モンジャラ!『はたきおとす』!」
モンジャラ「モジャァ!」ブンッ
ミュウツー「ハアッ!」バッ キィィイイイッ
律子「も、モンジャラ!避け…」
ギャロップ「ギャロオオォーップ!!」ヒュバッ
ミュウツー「ほう!避けたか!ではこれならどうだ!」ボボシュッ
美希「待ってたの!ソーナンス『ミラーコート』!!」
ソーナンス「ソォォーナンスゥ!」ボシュアアアッ
ミュウツー「誘われたか…!やるな!!」ボボボシュウッ
ドガガガガッ
美希「すぐ相殺されちゃってあんまり意味ない、かー!フシギバナ!『ソーラービーム』!!」
フシギバナ「フッシィィーー!!」ビィィィッ
ミュウツー「パワフルハーブ!やはり他の奴等よりもでき…」ババッ
真「『ホネブーメラン』!!」
ガラガラ「ガラララァーーー!」ブブンッ
ミュウツー「がっ!しまっ…ぐああっ!!」ジュオッ
美希「当たったの!よーしこの調子で…」
ミュウツー「かすっただけだ!このくらいでいい気になってもらっては困るぞ!!」キィィィイイイイイッ
フシギバナ「バナフシッ!!」ダダッ
ミュウツー「そんな鈍足で避けられるとでも思って…」キィィィイイイイイ
あずさ「フーディン!『サイドチェンジ』!」
フーディン「フーディー!」ヒュパッ ガガガッ
フシギバナ「フッシ!?」ヒュパッ
美希「あずさ!?」
あずさ「美希ちゃん!早く次の手を!」パシュッ
美希「でも!フーディンが…」
真「うちで一番バトルが得意なのは美希でしょ?ボク達の実力じゃその援護くらいしかできない!美希は攻撃を当てることに集中して!!」
美希「えぇっ!?でも、それじゃ皆が…」
千早「それくらいのことをしないと倒せない相手なのよ!カメックス!『みずのはどう』!!」
カメックス「クゥウーッス!」パシャア
真美「こっち向けーっ!!『ロックブラスト』!!」
ゴローニャ「ゴロゴーロ!!」ドドドッ
ガキイィッ ドッ ズガガッ ビィィィッ
美希「…フシギバナを飛び越えて左に『つばめがえし』!!」
カモネギ「ネギィィーッ!」ズバッ
ミュウツー「くっ!チームがかりとはいえ、ごく短時間で私への対策をしてくるとは…やるな!!」バッ ボシュッ
ハブ香「ハブゥゥッ!!」ドゴッ
響「ハブ香っ!…皆ごめん!自分の手持ち皆負けちゃったぞ!」
美希「…まだ全然時間たってないのにこんなにやられて…!これじゃ勝ち目が…」
千早「カメック…」
雪歩「ダグト…」
ミュウツー「援護をしている雑魚ポケモン共が邪魔だな」キィィィイイイイイッ
カメックス「カメェェーックッッ!?」ズガガ
ダグトリオ「ダグダァァァーッ!?」ズガガ
美希「皆ぁっ!…フシギバナ!溜まったよね!『ソーラービーム』!!」
フシギバナ「フッシィーー!!!」ビィィッ
ミュウツー「こんな攻撃、他のポケモンがいなければ避けることなど造作もない」サッ
美希「くっ!カモネギ!!後ろから…」
ミュウツー「消えろ」キィィイイイイッ
カモネギ「モネェェェッ!?」ズガガッ
美希「カモネギ!?」
ミュウツー「さて、残りは…」ボボボシュッ
やよい「ニ、ニョロトノ!避け…」
美希「『ミラーコート』!」
ソーナンス「ナンスゥゥゥ!!!」ドゴゴッ ズオオオオッ
ミュウツー「まだ生きていたのか」ボボシュッ
美希「ソーナンス!これが最後のかいふくのくすりなの!」プシュ-ッ
ソーナンス「ソーナ!」ティロン
ミュウツー「そうか。『きあいのたすき』で耐え、道具で回復していたのか…なかなか考えたな」ボシュシュシュッ
美希「しまった!左右から…!ミ、『ミラーコー…」
ソーナンス「ナンスッ!」ドゴッ ズオオッ
ニョロトノ「ニョロオッ!?」ドゴゴッ
やよい「ニョロトノ!」
ミュウツー「ククク…いくら数をそろえても雑魚は雑魚だったな。ふむ、また「溜まった」ぞ」キュオオオッ
美希「な、なに!?すごく、嫌な予感が…」ゾクッ
ミュウツー「今度こそ見せてやろう!!『サイコブレイク』!!!!!!!」キュオオオオオオオオオオオオオッ
カッ
春香「…居た!リザードン!大丈夫!?」タタッ
リザードン「リ、リザァ……」ググッ
春香「ひどい傷…!そうだ!バッグにキズぐすりか何かあったような…」ゴソゴソ
春香「あれ!?かいふくのくすりがなんでここに…あ、そういえばバッグに入れっぱなしだったっけ!まあ結果オーライ!えいっ!」プシューッ
リザードン「…リザァードンッ!」ティロン
春香「よーし!それじゃ早く行こう!ここ地下みたいだけど、リザードンならこの穴を飛んですぐに…」
カッ
ズドドドドドドドガァァァァァァァァァァアアアアアアッ!!!!!
春香「!う、上から凄い音が…リザードン!行こう!!」バッ
リザードン「ドォーン!」バサアッ
春香「……なに、これ…」
リザードン「リザ!?」バサッ
ミュウツー「…む?おお、先ほどのリザードンか。もう少し早く来ていれば私の最強の技を見られたというのに…残念だ」
美希「ぐっ…ごめ…ん…フシギ、バナ……ソーナンス…」ズリッ
ソーナンス「ナン……ス…」
フシギバナ「…バ…ナ……ッ」
ギャロップ「ギャ…ロォ……ッ…」
春香「……!!」キッ
リザードン「リザーザ…!」ドシッ
ミュウツー「ふむ…よくよく見ると、他の奴らよりは個体値が高いようだな。まあ私の敵ではないだろうが」
春香「リザードン、『りゅうのまい』!」タッ
リザードン「リザァァアー!!」ゴォォジャキン
ミュウツー「ほう、やる気か?いい度胸だ」スッ
P「春香やめろ…!勝てるわけがない…逃げ…」ズッ
春香「逃げません!!」
P「!」
春香「人もポケモンもこんなに傷つけられて…こんなのおかしいです!」
P「春香…」
春香「私、あの子が許せません!楽しいはずのポケモンバトルを、こんな風に使うなんて…」ギリッ
リザードン「ドォーンン!!」
春香「…行こう!リザードン!仇撃ちも含めて!絶対!!あの子を倒す!!!」
リザードン「リッザァァァーーードンッ!!」キラッ
ミュウツー「…おお!これは先ほどの…!!」
P「なっ!?こ、この光は…!!」
春香「へ?…あれ!?何でバッグが光って…!?」コオォォッ
ミュウツー「クハハハハハ!!今日はなんといい日だ!!!」
春香「…あ、これ!ファンの人からもらったブレスレットだ!なんで光って…」
P「春香!お前何でメガバングルなんて持ってるんだ!?」
春香「めがば…?えっと、これファンの人からもらったんです!」
P「あーっ!そういや親父の友人に熱烈な春香ファンがいるとか何とか言ってたな!!クソ!!!!」
春香「えーっとそれでこれなん…」
P「春香!!それを腕につけて、頭に強く思い浮かべろ!!」
春香「へ!?」
P「お前が今なすべきことを!!心を一にしなければなしえないことを!!そしてなにより!リザードンとの絆を!!!」
春香「いったいな…」
P「そして思いを拳に込め!天に突き上げろ!!」
春香「ちょ…」
P「そして叫ぶんだ!!『メガシンカ』と!!!」
春香「え?え?……えーーっと…よくわからないけど、分かりました!やってみます!」
P「頼む!それが出来ればお前のリザードンは飛躍的なシンカを遂げる!そうすればきっとあいつにだって勝てる!!!」
ミュウツー「ほう!言うではないか!!早くやってみせよ!!!」
春香「…リザードン!準備はいいね!!」
リザードン「ザァードッ!!!」
春香「行くよーーーっ!!リザードン、『メガシンカ』!!!!!」カッ
リザードン「リザァァァァァァアアアーーーーーッ!!!!!」メキメキメキメキ
メガリザードンX「メガリザァアァァァアアアアーーーーーーードンッッッ!!!!!」メガ!
春香「リ、リザードンが黒く…!!」
P「それが『メガシンカ』だ!!そいつの名は…メガリザードン!!!」
春香「メガ、リザードン…!!」
メガリザードンX「メガァァ!!!」
ミュウツー「ほう。大分外見が変わったな」
春香「…よーし!メガリザードン!『りゅうのまい』からの『ドラゴンクロー』!!」
ミュウツー「来い!!はぁぁぁぁぁぁああああ!!!」キィィィイイイイイイッ
メガリザードンX「ガリザァァァァアアア!!ドォォォオオオーーーーンッ!!!」ゴォォォオオザシュウッ
ミュウツー「がぁぁぁああっ!!?」ザグウゥッ
P「強い!!」
春香「まだまだ!もう一度『ドラゴンクロー』!!!」
メガリザードンX「メガリザァァァッ!!」ザシュッ
ミュウツー「ちいっ!!流石にあの連戦後にこいつの相手は…仕方ない!回復を…」ババッ ピッ
鎧「」シーン
ミュウツー「…なぜだ!なぜ反応しな…」
春香「『かえんほうしゃ』!!!」
メガリザードンX「ドォォォオオーーーン!!!」ボォォオオオッ
ミュウツー「くそっ!!」ババッ
ミュウツー「これは…鎧に刺し傷!?……まさか!!!」クルッ
P「ようやく気付いたか」ニヤッ
スピアー「スピ……!」フンス
ミュウツー「あの『ダブルニードル』は外したのではなく、ここを狙っていたとでもいうのか…!!貴様、こうなることを見越して…!?」
P「んなわけねえだろ。今後俺がお前を追い詰めたとき、また回復されたんじゃ困ると思ってな」
ミュウツー「そうか…!では、この鎧はもういらんな!!」バキバキバキッ ポイ
春香「…あ、普通にポケモンっぽい」
メガリザードンX「メッガ」コクコク
ミュウツー「ククク…『メガシンカ』か。ここまで心躍る戦いは久しぶりだ。それにリザードンとは……ククククククク。奴を思い出すな」
P「奴…?」
ミュウツー「私が今までに戦った中で最も強かったトレーナーだ。貴様以上に強力なポケモンを使ってきてな……名前は確か…レッド、と言ったか」
春香「レッド!?」
P「レ、レッドだって!?そりゃ俺も勝てないはずだ…!!」
春香「あ、あの!その人ってもしかして、リザードンの他にカメックスとかフシギバナとかピカチュウとかカビゴンとかエーフィとか使ってた!?」
ミュウツー「む?ああ、確かそうだったな」
春香「それ多分お父さんだ!!!!!」
P「なにィーーーーーッ!?」
ミュウツー「なるほど。そしてそこのリザードンはその子供というわけか!確かに言われてみればどことなく似ている!!」
P「は、春香!?レッドって言ったらお前!!至上最強のトレーナーじゃないか!!!!!」
春香「え!?そうなんですか!?」
メガリザードンX「ザード!?」
P「若干11歳にして天才的なバトルセンスを持ちロケット団壊滅に貢献、またセキエイ大会5連覇といういまだ破られていない偉業を成し遂げその他全地方のポケモンリーグも圧倒的な力で優勝、そこまでした後いきなり何の大会にも出なくなったから死亡説まで出た伝説のトレーナーだ!!!」
春香「5連覇!?お、お父さん凄い…」
ミュウツー「クククククク!二世代にわたって私を追い詰めるとは!!とんだ親子もいたものだな!!!」
P「あの人がそうだったのか…全くわからなかった……」ガクッ
ミュウツー「さあレッドの娘よ!!バトルの再開と行こうじゃないか!!!」バッ
メガリザードンX「リザード!!」バサッ
春香「うん!あーそれと、私の名前は天海春香だよ!!」
ミュウツー「ハルカか!私の名はミュウツーだ!!行くぞ!!!」
~天海家~
天海父「ただいまー…遅くなってすまんな。結局今日もサビ残だっ」
天海母「あ、あなた!ちょっと早く来て!!春香が大変なのよ!!!」ドタバタ
天海父「大変?なんだ帰ってきてるのか?」
天海母「いやそうじゃなくてテレビなんだけど早く…って、あら?」
春香『メガリザードン!!『ドラゴンクロー』っ!!!』ニコッ
メガリザードンX「ガァァリザァァァァァ!!!」ザシュウッ
ミュウツー「ハハハハハハハハ!!『サイコキネシス』!!!」キィィィイイイイッ
天海母「さっきまで、あんなに怖いムードだったのに…変ねえ。春香のリザードンもどっかに行っちゃって、春香は知らない黒いポケモンに指示出してるし」
天海父「お!相手のポケモンミュウツーじゃないか!久しぶりに見たなー…リザードン!覚えてるか?」ボム
リザードン「リッザ!」コクコク
天海母「そっちのポケモンミュウツーって言うの。知らなかったわ…じゃあこっちの黒いポケモンは誰か知らない?」
天海父「…いや、見たことないがリザードンにどことなく似てるな」
天海母「そう?」
~ロケ先、どこかの食堂~
TV<ザシュッ キィィ ボォォオ
冬馬「行けっそこだ天海!いいぞ!!」
翔太「やーるぅ!あの黒いリザードンも格好いい!」
北斗「おいおいあんまり騒いじゃ…頑張れエンジェルちゃーーーんっ!!!」
ガンバレー! オヤ?アレッテジュピ・・・ ガンバレハルルーン カッカー!
~876プロ~
愛「春香さん頑張ってくださーーーーーーーーーーーーいっっっ!!!!!!!」
ブビィ「ブビ!!!!!!!」
絵理「が、がんばれー!」
ヤドン「ドーン」
涼「ああっ!やられ…ってあそこから避けた!?流石春香さんのリザードンだ!」
ニドリーノ「ドーリノ!」
ミュウツー「ハハハハハ!!なんて楽しいバトルなんだ!!!これもいずれは終わってしまうと思うと悲しくなるな!!!!!」ボボシュッ
春香「大丈夫だよ!!リザードン!『はどうだん』に『ドラゴンクロー』!!」
メガリザードンX「メガァァァァリザッ!」ザシュシュッ
ミュウツー「大丈夫だと!?なぜだ!?」キィ
春香「もしこの勝負が終わっても、回復した後でまたバトルすればいいから!!」
ミュウツー「…ハハハハハハハハハハ!!!なるほど!!それもそうだな!!ハハハハハハ!!!」キィィイイイイイイッ
春香「あはははっ!上に避けて!!」
メガリザードンX「リッザードォン!」バサァッ
千早「…なんて、楽しそうなバトルなのかしら」
美希「ミキたちあのポケモンの攻撃でちょっとケガしてるっていうのに…ま、いーけど」
やよい「春香さーん!頑張ってくださーい!!」
雪歩「頑張れー!」
真美「いけいけ→!」
真「なんかこうなってくるとさ、あっちのポケモンも応援したくならない?」
伊織「…あー、それちょっと分かるわ」
あずさ「でも春香ちゃん、私たちの仇撃ちみたいな感じだし…」
律子「……まあ、いいんじゃないですか?」
貴音「昨日の敵は明日の友、とも言いますよ?」
小鳥「それもそうね。じゃあ…って、あのポケモンの名前、なんていうのかしら」
亜美「別になんでもいいじゃーん!がんばれー!リザードンと誰かー!」
響「うおー!どっちもがんばれー!!!」
ガンバレー! ワー キャー
春香「ふふっ。皆応援してくれてる!」
P「ミュウツーの応援も混ざってるけどな…」
ミュウツー「ハハハハ!!今までに無い経験だ!…っと、「溜まった」ぞ!!!」キュオッ
メガリザードンX「リザ?」
P「最初に言った溜める時間が必要な強力な技だ。さっきそれを喰らってみんなやられた」
春香「切り札、ってわけですか!」
ミュウツー「そうだ!!レッドにも劣らない強さを見せたハルカに、最後に我が最強の技を喰らわせてやろう!!!」キュオオオオオッ
春香「…ならこっちも使おっか、メガリザードン!!」
メガリザードンX「ドオーンッ!」バサアッ
P「例のアレか!よーし!ぶちかませ!!」
ミュウツー「楽しいバトルだったぞ!またやろう!!!」キュオオオオオオオオオオッ
春香「うん!絶対!!メガリザードン!!!」
メガリザードンX「メガァァァッ!!!」ボファッ
ミュウツー「『サイコブレイク』!!!!!!!」ズドドドドガァァァァッッッ!!!
春香「『フレアドライブ』!!!!!!!」
メガリザードンX「リザァァァアアアアアドォォォォォオオオオオオオンッッ!!!!!」ボゴオオオオオオッ!!!!
ズガァァァァアアアアアアアアアッ!!!
ドサァァッ
P「…ど、どうなった……?」
春香「メガリザ…あっ!」
メガリザードンX「リ…ザァァ……ッ」ドシャッ
ミュウツー「ハァ…ハァ……」フラァ
春香「ミュウツーが立って、メガリザードンが……あぁ、負けちゃったか」
P「…いや、そうでもないぞ」
ミュウツー「……ああ。私とて立っているのがやっと。これを勝ちとは言わん…」
P「それに、メガシンカするポケモンは戦闘不能になるとメガシンカが解除されるんだ」
春香「…ってことは!」
メガリザードンX「……ドォンッ!」
ミュウツー「この勝負、貴様らの勝ちだ!」ニッ
春香「やったーーーーー!!!」
イェーーーーイ! カッター!! ヒャッホー!! ヤリマシター!!
春香「あーーー、なんか安心して、疲れがどっと…」ヘタッ
ミュウツー「私もさすがに疲れた。ここで少し休んでから、ハナダのどうくつへ戻るとしよう」
春香「戻っちゃうの?バトルは?」
ミュウツー「ふむ…まあ適当にやればいいだろう。そちらから来てくれてもいいし、こっちから行ってもいい」
春香「…今思いついたんだけどさ、私の手持ちに入らない?」
ミュウツー「……手持ち?」
春香「うん。そうすればいつでもバトルできるし、私と一緒ならもっともっと楽しいことが見つかると思うんだけど…どうかな?」
ミュウツー「考えたこともなかったな…手持ち……手持ち、か」
リザードン「…リザ!」シュルシュル
春香「あ、戻っちゃった」
P「メガシンカは基本バトル中にだけ起こるシンカだからな。バトルが終わったときも戻るんだ」
ミュウツー「おい、スピアー使いよ」
P「…ああ俺か。なんだ?」
ミュウツー「私にも『メガシンカ』が出来るという話、本当か?」
P「そうだな…確証はないが、可能性としては十分にありうると思う」
ミュウツー「そうかそうか…ククク。ではハルカよ。貴様の手持ちに加わろう」
春香「えっホント!?やったー!!」
春香「えーっと確か…あった!モンスターボール!!」ゴソッ
P「何でも入ってるなそれ」
リザードン「ドン…」
春香「えへへ…じゃ、ミュウツー!ここの丸い部分に触って!」
ミュウツー「こうか?」ポチ
パシュッ!
カタン…カタン…カタン……カチッ
春香「よーーっし!出てきてミュウツー!」ボム
ミュウツー「なんだ、もう出すのか」
春香「ミュウツー!ゲットですよ、ゲット!イェイ!!」
リザードン「リザァー!」
春香「…って…カメラマンさんも誰もいないんだった……これが職業病かー…」
ミュウツー「聞かない状態異常だな。あの鎧で治せるか?」
P「無理だな」
~別の日ですよ、別の日!~
ガチャアッ
春香「おはようございま~す!!」
リザードン「リザー!」メラァ
ギャロップ「ギャロー!」メラァ
ミュウツー「おはよう」
P「おう」スッ
春香「プロデューサーさんおはようご」
P「春香」
春香「はい」
P「正座」
春香「はい」スッ
P「おうてめえこの間から何回も何回も何回も言ってるよな事務所は狭いうえけっこう重要な書類もあるしリザードンやギャロップの炎でそれが燃えでもしたら取り返しのつかないことになるんだぞわかってるのかそれにその気がなくても他の人にぶつかっちゃったらやけどとかさせちゃうことになるしだいたいお前最近たるんでるぞ短い距離をリザードンで飛んできたりギャロップで走ってきたりミュウツーで浮いて来たりそりゃ渋滞で時間がないとかだったらまあ仕方のないこともあるとはいえアイドルなんだからあんまりプライベートで目立つようなことはやめなさい特にミュウツーで浮くのは人目につきすぎなんやかんやクドクドクドクドうんたらかんたら…」
春香「ヒィィ」
ミュウツー「なるほど…ほのおタイプのポケモンも肩身が狭いのだな」
リザードン「ザードン?」
ギャロップ「ギャプ…」
真美「あ!ミュウツっちいるじゃん!」
貴音「また一緒にす○ぶらをやりませんか?」
社長「今3人でやっていた所でね…どうかね?私のゲーム&ウォッチは強いぞ」
ミュウツー「ではやらせて頂こうか。二人も見るか?」
リザードン「リザ!」
ギャロップ「ロップ!」
ショーリューケン!
ミュウツー「やはりこいつだな。共に高みを目指そうぞ」
真美「うあうあ→っ!?強すぎっしょ!!」
貴音「私のプリンが…」
高木「ほんの一週間前に始めたばかりだと聞いたのだが…亜美君の間違いだったかな?」
小鳥「ミュウツーちゃんは先週始めたばかりですよ~。竜宮小町のみんなと一緒にやったのが一番最初ですし」カタカタ
ミュウツー「コトリもなかなかに強かったぞ」
小鳥「そう?照れるわ」ッターン
律子「……先週竜宮が事務所にいて暇だったのは全部定時前だったんですけど…?」ゴゴゴゴ
小鳥「」ガタガタ
社長「ま、まあまあいいじゃないか。音無君はきちんと仕事を終わらせてからやって」
律子「社長は先日○○社との契約を買って出たはずですが…どうなったんですか……?」ゴゴゴゴ
社長「しまった…」ガタガタ
ミュウツー「…む、スピアー使いよ。そろそろ時間ではないか?」
P「それにメガリザードンはお前のイメージカラーと変わっちゃうし…ん?あ、本当だ。サンキュー」
春香「ふ、ふぅ。やっと終わった……ってまだレッスンの時間には早いですよ?」
P「新番組の会議だよ。あと説教はまだ終わってないからな」ニコッ
春香「ヒィッ」
春香「…と、ところで新番組って誰が出るんですか?」
P「…………れだよ」
春香「え?」
P「俺だよ…」
春香「ええっ!?な、なんで…」
P「いやこの間のあれ、結局全部放送されてただろ?」
春香「そうだったみたいですね。そのせいで家に帰るなりお父さんに「ミュウツーを出してみろ」って言われました」
P「それ聞いた…で、俺がミュウツーとガチバトルしすぎたせいで「あいつ誰だ!」的なコメントやら電話で765プロとブーブーエスの回線がえらいことになったらしくて」
春香「私の学校でもプロデューサーさん有名ですよ!」
P「マジかよ…んであれよあれよと言う間に番組の企画が出て、俺断り切れなくてだな…こんなことに……」
春香「765プロ初の男性アイドルデビューですね!頑張ってください!!」
P「テレビとか絶対緊張するわ…生っすかSPECIALで一回経験しているとはいえ割と切実にやりたくねえ…まあやるしかないけど……」ボム
ファイアロー「アーロッ!」
P「行ってくるか…春香もライブに向けてレッスン頑張れよ。ファイアロー、『そらをとぶ』」
春香「はい!行ってらっしゃい!」
真「ただいまーっ!」
響「いやーいい汗かいたーっ!別にダイエットとかじゃないぞ!自分ランニング大好きだからな!本当だぞ!!」
TV<ブーブーエス生放送で起こってしまった非常事態!収録を行っていた建物の被害状況は…
雪歩「おかえりー…あ、まだやってるんだこのニュース」
やよい「おかえりなさい!これ春香さんのミュウツーゲットのシーンもばっちり放送されてたらしいですよ!」
千早「そこがあんまりカメラ目線だったせいで大掛かりな企画かとまで思われたくらいだものね…というかなぜ放送を中止しなかったのかしら」
~961プロ食堂~
黒井「くそっ!私が気絶している間になんか全部終わってしまった!」ガツガツ
冬馬「あれやっぱガチ気絶だったのか。吹っ飛ばされたのもちゃんとカメラに映ってたぞ」ズルズル
翔太「放送スタッフにお金掴ませて「何が起きても絶対に放送を止めるな!」なんて言わなきゃよかったのに」モグモグ
黒井「なんで知って…」ガツッ
冬馬「女性スタッフだったからな。北斗に任せりゃイチコロよ」ズッ
北斗「最近真ちゃんの無自覚イケメンのせいで、なかなか崩せない人も出てきていますけどね☆」パクッ
黒井「なんだと…」
北斗「というか社長のやってることほぼ全部無駄になってるじゃないですか。もう諦めましょうよ」パクッ
黒井「嫌だ!」ガツガツ
冬馬「ただの意地じゃねえか」ズルッ
翔太「やよいちゃんとか伊織さんはクロちゃんのおかげで進化したようなものらしいけどねー」ムシャムシャ
北斗「社長は優しいですねぇ」パクパク
冬馬「主に女子中学生にな」ズゾゾッ
黒井「ぐぬぬ…と言うかお前ら、なんでここで飯を食ってるんだ!!」ダンッ
冬馬「美味いから」ズルゥ
翔太「なんでもあるから」モグッ
北斗「収録先から近かったのと…受付のお姉さんが綺麗だからですかね☆」ゴクッ
黒井「くそっ!もう961プロのアイドルでもないくせに!次はないと思えよ!」ガツガツッ
翔太「とか言いながら毎回許してくれるんだよね~」モグモグ
冬馬「なんだかんだ言っておごってくれるしな」ズズズ
北斗「ありがとうございます黒井社長」パク
黒井「うるさい!!」ムシャァ
律子「さて、竜宮はロケ先から直でレッスン場にいくことだし…皆!あと少ししたら行くわよー!」
765「はーい!」
~数週間後、ライブ当日~
春香「よーし、円陣組んで…行くよー!目指せっ!!」
765「トップアイドルーー!!」
律子「皆気合十分ね!」
P「よし。そろそろ始まるな…今回は初めての試みも多くある!だがあれだけ練習したお前たちなら絶対にできる!頑張れ!!」
ミュウツー「私からはポケモンたちの言葉を代表して述べよう!…皆!頑張るぞ!!」ボム
春香「勝手に出ちゃって…もう!」ニコッ
千早「それじゃ、行ってきます…あら、春香そのブレスレット…」
春香「お願いして、私にちょうどいい大きさに改良してもらったの。それから…」パシュ
千早「…ふふっ。頑張りましょうね!」
春香「うん!」
-MUSIC♪-
ワァァァァァァァァァアアアアアアアッ
765「さあ PLAY START MUSIC♪」
美希「進め GO!♪」
フシギバナ「フッシー!」シュパパパッ
やよい「かけ出すMELODY♪」
ニョロトノ「ニョロトー!」キィーン
雪歩「今 へ♪」
ダグトリオ「ダグダグダー!」ドアアッ
律子「準備はいいキレイハナ?上に向かって『はなびらのまい』!!」
キレイハナ「ハナーー!」パシュウウッ
765「もう DON'T STOP MUSIC♪」パアアッ
真「つかめ GOAL!♪」
ガラガラ「ガラ!」バババッ
亜美「のり出すRHYTHM♪」
ゲンガー「ゲンゲェーン!」ドロオッ
真美「未来 へ♪」
ゴローニャ「ローニャ!!」ドドドッ
P「上空から時間差で二回『ムーンフォース』!!」
クレセリア「リァァァアアーーッ!!!」ギュオッ
765「PHRASE!!♪」キラァアッ
伊織「心を 自由に描いてみよう♪」
ニンフィア「フィーア!」キラッ シュパパッ
あずさ「歌詞にして 声にして 響いてく♪」
ロコン「ロコ!」ボォォオ
765「FRESH!!♪」キラァァアアッ
貴音「歌うよ 音楽に壁なんてない♪」
プリン「プップリー!」タンッ
響「VOLUME上げて 最高に♪」
ピカ蔵「チュー!」バヂバヂ
美希やよい雪歩真亜美「STANDBY♪」
真美伊織あずさ貴音響「STAND UP♪」
765「てっぺん目指せ!!♪」
春香(いくよっ!)
千早(ええ!)
春香千早「『りゅうのまい』!」
リザードン「リザァァァ!!」ゴォォジャキッッ
カイリュー「カイィィィ!!」ゴォォジャキッッ
春香千早「『ドラゴンクロー』!!」
リザードン「ドォォォオオオンッ!!!」ズババッ
カイリュー「リュゥゥゥウウウッ!!!」ズババッ
キラァァァァッ シャキィィィィィッ!!
765「奏でよう 夢のMUSIC♪ 音符の翼♪」キラアッ
春香「どこまでも 翔ばたいてゆける POWER♪」
ギャロップ「ロォーップ!」メラァァア
千早やよい真真美あずさ響「鳴らそう 好きなMUSIC♪」
春香美希雪歩亜美伊織貴音「どんなKEYだって♪」
ファイアロー「アローッ!」ゴッ
スピアー「ピアアー!」ゴッ
765「歌えばほら新しいDOOR♪」キラッ
千早「開いてく 輝いて♪」
カメックス「メックス!」ジャバアッ
765「始まる世界♪LISTEN!! 私のMUSIC♪」
・・・・・・
春香響「…さあ PLAY START MUSIC♪」
ミュウツー「ミュゥゥウウッ!」ボボシュッ
グラ美「エナァァアッ!」ゴオッ
美希貴音「進め GO!♪」
ソーナンス「ナンスゥー!」ピカーッ
ムシャーナ「ムッシャ!」ミョォォッ
千早あずさ「かけ出すMELODY♪」
カイリュー「リュウー♪」バサッ
モルフォン「モールフォ♪」バサッ
やよい伊織「今 へ♪」
ニョロトノ「トーノッ!」ピョン
ニンフィア「ニン!」スタッ
雪歩真美「もう DON'T STOP MUSIC♪」
ミカルゲ「ルゲー!」ズアッ
ゴローニャ「ニャー!」ドシュッ
真亜美「WE LOVE MUSIC♪」
サワムラー「ワムラー!」ボッ
ゲンガー「ガァー!」ドッ
765「VOLUME上げて♪ 最高に!♪」
美希貴音響「もっと!!♪」
モットーーーッ!
亜美真美伊織あずさ「もっと!!♪」
モットーーーーーッ!!
やよい雪歩真千早「もっと!!♪」
モットォーーーーーーーーーーッッ!!!
765「てっぺん目指せ!!!!!♪」
春香「リザードン!ミュウツー!『メガシンカ』!!!!!」カッ
P「…正直な所、俺のメガペンダントも使ってのダブルメガシンカは卑怯だと思うんだよ」
スピアー「スピ?」
メガリザードンX「メガリザァァァアアアアアッ!!!」メガ!
メガミュウツーY「メガミュゥゥゥウウウウウッ!!!」メガ!
765「奏でよう夢のMUSIC♪音符の翼♪」キラッ
春香「『かえんほうしゃ』!」
メガリザードンX「ドォォーーン!!」ボォォォオオオオッ
765「どこまでも翔ばたいてゆけるPOWER♪」キラアッ
春香「『サイコキネシス』!」
メガミュウツーY「ツゥゥゥウーーッ!!」キィィイイイイイイッ
765「鳴らそう 好きなMUSIC♪どんなKEY だって!♪」キラアアッ
美希雪歩真美「歌えば ほら♪新しいDOOR♪」キラッ
千早真伊織響「開いてく 輝いて♪」キラッ
やよい亜美あずさ響「始まる 世界♪」キラッ
美希千早やよい雪歩真亜美真美伊織あずさ貴音響「LISTEN!!!♪」キラアアアッ
メガリザードンX「リザァァァアアアアアアアアドォォォンッッ!!!!!」ボゴオオオオッ!!
メガミュウツーY「ミュゥゥゥゥツゥゥゥゥゥウウウウウッッ!!!!!」ズドドドガァァァッッッ!!
春香「私の MUSIC!♪」キラァァアアッ!!
ワァァァァァァァァァァァァァァァアアアアアアアアアアアアアアッッッッ!!!!!
くぅ疲
冬馬の手持ちをマルマインとマタドガスにして
冬馬「BANG×BANG 『BIG BANG』!!心は『BIG BANG』!!!」
マルマイン「マル――」カッ
マタドガス「ドガ――」カッ
ドガァァァァァァァァァァァァンッッッッ
みたいなのやるか悩んだんだけどマルマインとマタドガスが過労死することが判明したのでMEGATON PUNCHとBACHI×BACHIで妥協した
あとでSprouTとかで思いついたらまたスレ立てるわ
そん時はちゃんと鯖変えて自演する
おまけ
P「…えー、テレビの前の皆さんこんばんは」
P「生っすか!?REVOLUTIONが終わった後の新番組『生っじゃない!PRODUCER』の時間です」
P「先日ある番組の生放送中に起こった事件により無駄に有名になった私ですが、メールやら何やらが殺到したためお偉いさん方の事情で番組を持つことになりました」
P「本業は765プロのプロデューサーなのに…なんでこんなことに……」
P「…というかこの番組何やるんですか?…え?バトルの力量を生かしたアドバイス?…ああ、視聴者さんから手紙が。なるほど」
P「しかし手紙なんてそうそう…ええっ!?こ、こんなに!?ウソだろ…」ドサアッ
P「それじゃ片っ端から答えて…え?新番組にふさわしいスペシャルゲストが来てる?」
P「うちのアイドルかな…でもそんなそぶり一度も見せてなかったが…なるほど。そのくらい演技力が上がってたんだな。流石うちのアイドル達だ」ワクワク
P「それでは登場していただきましょう……この方です!」
冬馬「おーっす!元気して」
P「お前かよ!!!!!!!」
本当の本当に終わり