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【艦これ】龍驤「足りないもの」その8【安価】(4)
ーー
島風「……よし、今だよ連装砲ちゃん!」
連装砲ちゃん「!!」
島風「今なら神通さんも川内さんも居ないし、抜け出すには絶好のチャンスだもんね!」
連装砲ちゃん「!!」
島風「今日こそ提督の所に行って、いっぱいお話しするんだもん!」
連装砲ちゃん「!!」ぴょんぴょん
島風「そうだよね、連装砲ちゃんも提督に会いたいよね!」
島風「でもこの義足でどこまでいけるかなぁ…病院まで歩けるかな…」
連装砲ちゃん「!!」ぴょんぴょん
島風「え?連装砲ちゃんが運んでくれるの?」
連装砲ちゃん「!!」ビシッ
島風「任せろ…か。うん!歩けなくなったら連装砲ちゃんにお願いするね!」
連装砲ちゃん「!!」
島風「よし……待っててね提督!」
下1~3高コンマ この後の展開やその他起こったこと等
820 : 以下、名... - 2018/05/22 19:10:48.41 p3zfdbJto 407/487病院到着
ーー病院
島風「ふう…ふう……やった…着いたよ連装砲ちゃん…」
連装砲ちゃん「??」
島風「うん…私は大丈夫…ちょっと疲れちゃっただけだから…」
島風「よし…提督を探そう!」
連装砲ちゃん「!!」
島風「そうだよね、看護師さんに聞いたら鎮守府にバレるかもしれないし、私の格好見て連絡されちゃうかもしれないからね」
島風「だから入院患者になりすまして…正面じゃなくて裏口からそーっと入ろう!」
連装砲ちゃん「!!」
島風「部屋の外に名前が書いてあるから探すのは簡単!」
島風「後は自然に病院をウロウロして、怪しくないようにしないと」
連装砲ちゃん「!!」
島風「え?特別な部屋に入院してたらわからないって?うーん…それなら看護師さんに聞くしかないね」
島風「ここまで来たんだから、絶対に提督に会う!ね、連装砲ちゃん!」
連装砲ちゃん「!!」ぴょんぴょん
下1~3高コンマ この後の展開やその他起こったこと等
826 : 以下、名... - 2018/05/22 19:33:17.45 rBBL7xxSO 410/487トイレから戻る提督を見つける
ーー
島風「うーん…この階にも居ないのかな…」
連装砲ちゃん「!!」クイッ
島風「どうしたの連装砲ちゃん?」
連装砲ちゃん「!!」ビシッ
島風「男子トイレを指差してどうしたの?」
島風提督「ふぅ……」スタスタ
島風「あ……あぁぁぁ!!」
島風「提督だ……!提督~~~!!」
島風提督「ん……?」
島風「提督~~~~!」
ギッギッギッギッ
島風提督「島風…!?そ、その格好…!?」
島風「会いたかった~~!!」バッ
島風提督「おわ…!飛び込んでくる気か!?」
ドシーン
島風「えへへへ…受け取めてくれたね…」
島風提督「当たり前だろう!?何を考えてたんだ!!」
島風「……提督のこと」
島風提督「む……」
島風「ずっと、ずっっっっと会いたかったんだからね……」
島風「私のこと…もう離さないで……」
島風提督「安価」
下1~3高コンマ 島風提督の台詞、行動他
831 : 以下、名... - 2018/05/22 19:45:02.94 p3zfdbJto 413/487頭ナデナデ
島風提督「島風……」ナデナデ
島風「んん…もっと撫でて…私に触って……」
島風提督「……俺だって会いかった」ギュッ
島風「あったかい……提督の手…体……」
島風提督「……だがこれまでだ。俺はお前を守ることはできない」パッ
島風「なんで!?私は提督のこと大好きだよ!!」
島風提督「違う…そうじゃないんだ……」
島風提督「俺はここを退院した後、然るべき所に収監される。あいつらを酷い目に合わせたんだから当然だ」
島風提督「そこからはいつ出れるかはわからない。ひょっとしたらもう、二度と表には出れないかもしれない」
島風提督「そんな状態で…お前を守るとは言えない」
島風「嫌だ!私は提督から離れない!」
島風提督「島風…わかってくれ……」
島風「嫌だ嫌だ!!このまま二度と会えないっていうなら死ぬもん!」
島風「提督の居ない人生なんて生きてたって意味ないもん!!」
島風提督「島風……」
島風「嫌だ……提督…私を一人にしないで…」
島風提督「……」
島風「……提督」
島風提督「…なんだ?」
島風「……逃げよう」
島風提督「……」
島風「私…提督が居れば何もいらないよ。お金も、食べるものもいらない」
島風「ねぇ……提督、私といこう?」
島風提督「安価」
下1~3高コンマ 島風提督の台詞や行動他
839 : 以下、名... - 2018/05/22 20:12:39.77 rBBL7xxSO 417/487それは無理だ
艦娘と元提督が二人逃げたとしたら絶対に見逃しては貰えない
島風提督「それは無理だ。艦娘と元提督が二人で逃げたとしたら絶対に見逃しては貰えない」
島風「そんなのやってみなくちゃわからないでしょ!!」
島風提督「わかるさ。上の奴らもそこまで無能じゃない」
島風提督「俺だってお前と…逃げられるならそうしたい」
島風提督「俺もお前が居れば何もいらない。その気持ちは同じなんだ」
島風「……」
島風提督「……すまんな」
島風提督「さぁ……もう帰るんだ。帰りは一人で大丈夫か?」
島風「……」
島風提督「島風、言うことを聞くんだ」
島風「嫌だ……」
島風「提督と一緒にいけないなら……私を殺して」
島風提督「おい…冗談にしては笑えないぞ」
島風「冗談じゃないもん!こんな体で提督も居ないならもう生きてる意味なんてない!!」
島風「提督、選んで!!私を殺すか、私と逃げるか!!」
島風「私、本気だからね!!」
島風提督「安価」
下1~3高コンマ 島風提督の台詞、行動他
842 : 以下、名... - 2018/05/22 20:36:30.75 QVCuGfHuo 420/487逃げると言いながら島風を送り届けて拘束される
島風提督「……わかった、お前と逃げよう」
島風「本当!?嘘じゃないよね!?」
島風提督「あぁ、だからまずお前から逃げてくれ」
島風「わかった!先に行くからね!」
連装砲ちゃん「!!」
島風提督「…よし、ちゃんと見送ってやろう」
ーー
島風「提督はちゃんと来てくれるよね?」
島風提督「もちろんだ、だからそうだな…駅で待っていてくれ」
島風提督「俺も準備が出来次第、そちらに向かう」
島風「うん!待ってるよ!」
連装砲ちゃん「!!」
島風「うん、これはやっちゃいけないことだけどやっぱり提督と一緒って楽しいよね!」
島風「やっぱり私には提督が居れば何もいらないもん!」
連装砲ちゃん「……??」
島風「あれ?どうしたの連装砲ちゃん?」
島風提督「……」
「……」
「……」
島風「え、何あの人達……なんで提督の周りにいるの?」
「……」ガチャン
島風提督「……」
島風「え…え……?」
島風「なんで……提督に手錠…してるの……?」
島風提督「……」
「……」
「……」
島風「提督を…どこに連れていくの……?」
島風「嫌だ……!提督、行っちゃ嫌!!」
島風「ていと……!」ベシャ
連装砲ちゃん「!!」
島風提督「……」
「……」
「……」
島風「やだ……行かないで…提督……」
島風「一緒に行くって…逃げるって言ってくれたのに……」
島風「提督…………」
下1~3高コンマ この後の展開やその他起こったこと等
852 : 以下、名... - 2018/05/22 21:04:16.84 hcr2BQFt0 425/487失意の島風
ハイライトオフ
何をするにも無気力になる
ーー後日、鎮守府
北上「ほら島風、食べなって」
島風「……」
連装砲ちゃん「!!」
北上「ほら、連装砲ちゃんも心配してるよ?」
島風「……」
北上「ダメか……」
提督「…北上、島風の様子はどうだ?」
北上「見ての通りだね~ご飯は食べようとしないし、何もしたく無いみたいだね」
提督「原因は島風提督か……」
北上「だろうね~目の前で連れて行かれたんじゃ、心も折れるよね~」
北上「島風はさ、今まで島風提督の為だけに生きてたんだって。だから四肢が無くなってもあんなに明るかった」
北上「でもその島風提督が…心の支えが無くなったら、簡単に壊れちゃうんだよ」
島風「……」
北上「……島風提督はどうなってるの?」
提督「…あれだけのことをしたんだ。そう簡単には出てこれない」
提督「本当にもう二度と、会えないのかもしれない」
北上「……キッツイね」
提督「だが罪は償わなければならない。島風提督のせいで傷付いた艦娘はいるんだ」
北上「でもこのままじゃ島風は……」
提督「……」
北上「提督、あたしはこの島風と龍驤さんが被って見えるんだよ~」
北上「もし提督が島風提督の立場だったとして、龍驤さん…つまり島風はどうして欲しい?」
提督「……」
北上「これ以上、あたしは島風が傷付つくのは見たくない」
北上「現状、島風をどうこうできるのは提督なんだよ、だからさ…」
北上「どうにかしてあげられない?もう…可哀想で…見てられないんだよ……」
提督「安価」
下1~3高コンマ 提督の台詞、行動他
858 : 以下、名... - 2018/05/22 21:27:34.99 p3zfdbJto 429/487根気よくこころひらいてくれるようにせっしていくしかない
提督「…島風提督のことはもうどうにもならない。島風には根気よく心を開いてくれるように接していくしかない」
北上「ありきたりだけど…それしかないんだね」
提督「…すまん」
北上「ううん…提督は悪くないよ。でも……ごめんね、ちょっと気分が優れないや」
提督「大丈夫か…?」
北上「うん……色々考え過ぎただけだから…少し寝たら良くなるから……」
提督「…本当にすまない」
北上「うん……」
ーー
漣「それで…漣にお声が…かかったんですね…」
提督「…お前なら島風の心を開かせてくれると思ってな」
漣「期待された分…頑張ります…」
島風「……」
漣「さぁ…島風氏…嫌でも話を…聞いてもらいますぞ…」
下1~3高コンマ 漣のとった行動やその他起こったこと等
865 : 以下、名... - 2018/05/22 21:46:48.94 j6cJCJK40 432/487とりあえずバケツぶっかけてみる
漣「さて…ご主人様…少し手伝って…くれますか…?」
提督「何をすればいい?」
漣「ちょっと…このバケツを…漣の右腕に…持たせて…下さい…」
提督「中身が入ってるぞ、大丈夫か?」
漣「はい…オッケー…です…」ギシッ
漣「あとは…これを……」フラフラ
提督「漣は何をするつもりなんだ……?」
漣「GO…!」バッシャーン
提督「!?」
島風「おぶぉえっ!ゲホっ!!ゴホッ!!!」
漣「あ…反応あった……」
島風「あ、貴女ねぇ~~~!!」ビシャビシャ
漣「ご主人様…とりあえず…作戦成功です…」
提督「…どこが成功なんだ?」
漣「島風氏の目に…光が戻りました…」
島風「寝てる所にバケツなんかかけないで!何考えてるの!!」
漣「漣に…落ち度でも…?」
島風「落ち度しかないでしょ!!」
下1~3高コンマ この後の展開やその他起こったこと等
870 : 以下、名... - 2018/05/22 22:08:14.66 tcKxAai6o 435/487何度も何度も提督を探しに行こうとする
ーー
島風「そーっと、そーっと……」
川内「島風~どこに行くのかな?」シュッ
島風「う……川内…」
川内「さぁ、大人しくベッドに戻ってね~」
島風「……」
連装砲ちゃん「!!」ぴょんぴょん
川内「わかってるよ、島風に乱暴なんてしないから。ほら、連装砲ちゃんも心配してるから帰るよ?」
島風「……はい」
川内「島風がちょっと元気なってウロウロするようになったのはいいけど、提督を探しに外に出るのは頂けないね」
島風「だって……」
川内「気持ちはわからなくも無いよ。でもそんなことしたら提督と会える可能性が減っちゃうよ?」
島風「嫌だ……」
川内「なら今は大人しくしてるんだね。リハビリもそろそろ再開したら?」
島風「提督と会えないなら…する意味ないもん…」
川内「うーん…じゃあさ、それ以外に何かして欲しいこととかある?私にできることならしてあげるよ?」
島風「安価」
下1~3高コンマ 島風の台詞、行動他
875 : 以下、名... - 2018/05/22 22:27:27.53 p3zfdbJto 438/487提督がどうしてるか教えて
島風「提督がどうしてるか教えて」
川内「……知りたいの?」
島風「知りたい」
川内「どうしても知りたい?」
島風「うん、だから教えて」
川内「……あの人…島風提督はね……」
川内「もう……戻ってこれないんじゃないかな」
島風「……」
川内「やっぱり、艦娘を使ってイカガワシイ商売をしてたのがよくなかったみたい」
川内「幹部さんも掛け合ってみたらしいんだけど、もうどにもならなかったんだって」
川内「このままだと島風提督は…………」
川内「極刑…は流石に無いと思うけど、やっぱり外には出れないね」
川内「仮出所も無し、刑期が終わりそうになったらまた別の罪で収監。もう……あそこからは出れない…」
川内「……ごめんね。私達じゃどうしようも無かったんだ」
島風「安価」
下1~3高コンマ 島風の台詞、行動他
878 : 以下、名... - 2018/05/22 22:44:39.65 OW3V2Cdu0 441/487連装砲ちゃんに提督の居場所探してきてっておねがいしている。
島風「いいもん…連装砲ちゃんに提督の居場所探してきてって、お願いしてるもん…」
川内「あぁ、その連装砲ちゃんなら神通が捕まえてたよ」
島風「う……」
川内「大体、場所を知ってどうするの?助け出すのは無理なんだよ?」
島風「……いいの、場所がわかればそれで…」
川内「ん……?何その変な言い方…」
島風「……」
川内「…まぁさ、面会くらいならなんとかなるだろうから、それまで大人しくしてなよ?」
島風「……」
川内「後で連装砲ちゃん持ってきてあげるから。じゃあね~」スタスタ
島風「……」
島風「いいもん…提督の場所がわかれば……」
島風「魂はそこにいけるもんね……」
島風「提督…待っててね……」
島風「もうすぐ…会いに行くから……」
川内「提督、ちょっと失礼するよ~」
提督「…島風の様子はどうだ?」
川内「ダメかも、島風提督の場所がわかったら死ぬみたいなこと言ってたよ」
龍驤「なんでそうなるんや!?」
川内「生身の体では無理だから、魂になってそこに行くみたいなこと言ってたよ」
龍驤「島風……」
提督「…島風のことはよく見張っておかなければいけないな」
川内「目離したら危険だね。なんとか元気になってくれたら、思い返してくれると思うんだけど…」
下1~3高コンマ この後の展開やその他起こったこと等
886 : 以下、名... - 2018/05/22 23:24:56.31 8dK3RuNQO 445/487島風提督から手紙が届く
ーー
提督「…島風、お邪魔するぞ」
島風「…………なに?」
提督「今日は島風にいいものを持ってきたんだ」
島風「ふーん……」
提督「これだ。これは…島風提督からの手紙だ」
島風「提督!!」
提督「内容は俺が読みあげよう。いくぞ…」
下1~3高コンマ 島風提督からの手紙の内容や書かれていたこと等
889 : 以下、名... - 2018/05/22 23:46:28.95 zVkGBhwj0 447/487お前と会えて本当に良かった
お前との思い出を糧にすれば暗い牢の中でも生きていける
自分の人生を歩んでくれ
提督「お前と会えて本当に良かった…お前との思い出を糧にすれば暗い牢の中でも生きていける…島風、お前は自分の人生を歩んでくれ……」
島風「提督……」
提督「…島風提督が言うように、島風には自分の人生を選ぶ権利がある」
提督「このまま艦娘として生きていくなら、俺達が責任を持って島風の面倒を見よう」
提督「北上達の頑張りによっては出撃もできるようになるかもしれない」
提督「義手、義足もリハビリすれば前と同じような生活が送れるだろう」
提督「その辺は龍驤を見ていたらわかるだろう?」
島風「……」
提督「島風提督とは手紙でならやり取りはできる」
提督「直接会うことはできないが、それでも心を通わせることはできるはずだ」
提督「だから島風……君はどんな選択をする?」
提督「俺達は島風を迎え入れる準備はできている。違う道を歩むというなら、それも島風の選択だ」
提督「俺達は止めはしない」
島風「安価」
下1~3高コンマ 島風の台詞やその他起こったこと等
894 : 以下、名... - 2018/05/23 00:08:09.79 Xpjuzjrt0 450/487段々と涙声になりながら
ここで戦わせて下さい。それでいっぱいMVPとって!提督に、私の活躍を聞かせてあげるの!いっぱい活躍するの!提督が誇らしく思ってくれるように!
895 : 以下、名... - 2018/05/23 00:14:08.79 Kv8xNNVj0 451/487決められない
島風「まだちゃんと決められないけど…思ってることは一つあるの!」
島風「提督、ここで戦わせて下さい!それでいっぱいMVPとって!提督に、私の活躍を聞かせてあげるの!」
島風「島風…いっぱい活躍するの!提督が誇らしく思ってくれるように!」
島風「そうじだら……提督…よろごんで……ぐれるもん…!」グスッ
提督「…そうか、ならリハビリを頑張ったことも報告すればいい」
島風「う"ん……!ひどりで…ぜんぶできるように…なる…!」
島風「だがら…でいどぐ……そっぢで…みででね…!!」
ーー
898 : ◆I4lwDj9Dk4S2 - 2018/05/23 00:24:25.79 mrN2/MRk0 453/487コンマによっては死亡者が出る所でした
引き続きネタ、コメントはお待ちしてます
ーー鎮守府、演習場
川内「じゃあこの指定のコースを八の字に周ってきてね~」
漣「やって…やります…」
島風「これくらい楽勝なんだから!」
川内「漣はいいとして、島風は本当に大丈夫?まだ義手もつけてないんだよ?」
島風「平気だもん!私は一日でも早く海に出たいの!」
漣「その心意気は…凄いですが…島風氏は…両脚義足…まず…真っ直ぐに…進めますか…?」
島風「島風はできる子なの!」
漣「答えに…なってない…」
島風「そもそも貴女こそどうなの!右脚歪んでてまともに歩けないくせに!」
漣「それがですね…龍驤さんから…片脚での…艤装の…使い方を…学びまして…」
漣「こう…スケートのように…右脚…左脚と…やれば進むんです…」スイ~
川内「速度は落ちるけど、ちゃんと舵は切れてるみたいだね」
漣「コツさえ掴めば…余裕っす…」
島風「むぅ~~!漣ばっかりズルい!」
漣「そんな事…言われましても…」
島風「私もそうやって進むの~!」
川内「島風、こういうのは焦っちゃダメだよ。ちゃんと少しずつステップを踏んでいかないとね」
島風「うぅぅ……」
漣「頑張って下さい…島風氏…海に出れるようになれば…活躍するのは…貴女です…」
川内「漣はどうやっても主砲を安定して持てないから、対潜専門でやるんだよね?」
漣「はい…それに引き換え…島風氏は…主砲は…連装砲ちゃん…ですし…魚雷を積んで…雷撃戦が…できます…」
川内「島風の能力って高かったんだよね、提督もびっくりしてたよ」
島風「だから私は一日でも早く海に出たいの!それで活躍を提督に報告するんだから!」
漣「目的があるのは…素晴らしいことですな…」
川内「さ、そろそろリハビリ開始しよっか。まずは低速でゆっくりとね~」
下1~3高コンマ この後の展開やその他起こったこと等
913 : 以下、名... - 2018/05/23 18:50:07.99 qJSaD9CA0 457/487島風、異常な集中力で何時間もゆっくり航行を練習する
川内や漣の方がへばってしまう
ーー
漣「はひ…はひ……」
川内「漣はここまでだね。これ以上は危ないよ」
漣「ひい…でも…まだ…島風氏が…ひい…ひい…」
島風「……」ザザザッ
川内「コツを掴むまで時間はかかってたけど、慣れてきたらあれだもん。島風の練度は嘘じゃなかったね」
漣「漣も…練度では…負けてな…ひい…」
川内「あの集中力も凄いよ。これ以上のメニューを用意してなかった私の負けだね」
島風「タンタントン…タンタントン…」ブツブツ
川内「おーい島風~今日はここまでだから止まって~!」
島風「ヤダ!もう少しできるもん!」
川内「これ以上は義足の負担にもなるし、島風にも負担がかかるよ?今日無理すると明日リハビリできなくなっちゃうよ?」
島風「……わかった、やめる」
川内「よし!ならこっち来て艤装解除してね」
漣「やりますな…島風氏…漣の方が…先にへばってしまいましたぞ…」
島風「コツがわかればあれくらい簡単だもん!」
漣「何度も…口ずさんでたのは…リズムですか…?」
島風「そう!私は滑らかに曲がれないから、細かい直線を刻んで曲がってるの!」
漣「なるほど…なるほど……」
島風「あとはこれを高速でできたら、もう何も怖くないの!」
漣「それは…フラグですぞ…」
島風「変なこと言わないでー!」
川内「~~~~」ゴソゴソ
漣「後片付けを…お任せ…することになって…申し訳ないですな…」
島風「そう言っても私達にはできないんだし、仕方ないもん」
漣「そうなん…ですよねぇ…」
島風「ねぇ、ところで川内さんって教習艦なの?」
漣「今は…知りませんが…漣が居た頃は…ただの艦娘です…」
漣「なぜ…そう思ったん…ですか…?」
島風「教え方が教習艦のそれだったもん。あ、もしかしてここに来る前はバリバリの教習艦とかだったの?」
漣「安価」
下1~3高コンマ 漣の台詞、行動他
919 : 以下、名... - 2018/05/23 19:20:36.83 41c2vArP0 461/487師匠と仰ぐ艦娘がいてその影響を受けて「鬼軍曹」と呼ばれていた
漣「川内さんには…師匠と仰ぐ艦娘が居て…その影響を受けて…鬼軍曹と…呼ばれていたそうです…」
島風「やっぱり教習艦だったんだ!でも鬼軍曹の割にはさっきから優しくない?」
川内「流石の私だって空気は読むよ~二人に無理させたらとんでも無いことになるからね」
島風「この距離で聞こえてる…地獄耳…」
漣「多分…川内さんは…これからもっと…厳しくなりますぞ…」
島風「いいもん!それで早く戦場に戻れるなら頑張るもん!」
川内「良い意気込みだね~これからが楽しみだよ」
漣「あの…漣は…ゆっくりで…いいので…」
川内「そう言わずにさ、漣も島風と一緒くらい頑張ってみない?」
漣「いえ…漣は…基本が終われば…対潜講習に…いきますので…」
川内「それでも魚雷は撃つでしょ?それまでは一緒にやってもらうからね!」
漣「メシマズ…」
島風「よし!もっともっと頑張らなきゃ!」
川内「念押しするけど今日はこれまでだからね?頑張るならまた明日以降でよろしく!」
漣「へぇ……やっと…鎮守府で…ゆっくりできる…」
下1~3高コンマ この後の展開やその他起こったこと等
926 : 以下、名... - 2018/05/23 19:54:01.70 41c2vArP0 464/487漣を襲った組織がある場所の地下で活動してるとタレこみが入る
ーー
川内「漣と島風は案外やるよね、初日であそこまでできるなんて思ってなかったよ」
川内「これは明日からもう少しハードな内容でもいいかな~」
提督「……」
川内「…ん?執務室からヒソヒソ声?」
龍驤「……」
川内「龍驤さんもいる。ということは何かある…ってことだよね」
川内「どれどれ、ちょっと盗み聞きを……」スッ
龍驤「……この情報は確かなんやろうか?」
提督「…信憑性はそれなりといった所か。だが何故俺達の鎮守府へタレコミを…」
龍驤「そりゃ漣が拐われたのがこの鎮守府やからやろ?だからウチらに教えてくれた…ちゅうこと違う?」
提督「…そんな単純な話ならいいんだが」
龍驤「それにしても敵さんの拠点は意外と近いみたいやな。この建物の地下がアジトやなんて」
提督「…艦娘を拐うなら拠点は近いべきだろう」
龍驤「そう言われたらそうか…」
川内「漣を拐った奴らのアジトか…もう何もないかもしれないけど、調べる価値はあるかもね」
川内「あの場所ならすぐ行って帰ってこれる。なら神通が出撃してる隙にちゃちゃっと偵察に行っちゃおうかな…」
川内「……うん、行ってみよう。何かわかることがあるかもしれない」
川内「全てが明らからにならなくてもいい、だから深入りは禁物で……」
川内「アジトの規模やどんなの人が居るかくらいは確認できたらいいかな」
提督「……」
川内「おっと、話が終わっちゃう。ここに居たら盗み聞きがバレるから退散しないと」
川内「潜入か、久々に腕がなるね!」
下1~3高コンマ 川内の潜入の結果やその他起こったこと等
936 : 以下、名... - 2018/05/23 20:08:57.94 91T+YzmpO 468/487漣と同じ様に実験材料にされた挙げ句、ボロボロになって打ち捨てられていた潮を保護してきた。
ーー
ピピピピピピ……
提督「…こんな夜にどうした?」
川内『提督!細かい話は後にするから!とりあえずドック空けて!!』
提督「なんだ?緊急事態か?」
川内『簡単に言うと漣みたいになってた子を保護したの!』
提督「なに…!?」
川内『敵には気付かれてないから!とにかく頼んだからね!!』ガチャ
提督「全くあいつは…とにかく、今はドックを空けるのが先か!」
北上「漣みたいってことはやっぱり捨てられてのかな?」
秋津洲「多分そうかも…」
夕張「損傷具合が気になりますね…」
明石「さささ最悪の結果も…そそそ想像しなければ…」
北上「……とにかく今はその子の無事を祈ろう」
ダダダダダッ!
川内「北上!この子を頼んだ!!なんとかしてあげて!」
下1~3高コンマ 連れてこられた潮の様子は?見た目や内面に何かあっても可
942 : 以下、名... - 2018/05/23 20:50:04.75 4wAtrN8So 471/487既に精神が崩壊し回復の見込みがない生ける屍
ーー
提督「…それで、俺と龍驤の会話を聞いた川内は敵のアジトに乗り込んだ…というわけか」
川内「正確には忍び込む前に、あの子を見つけたの」
龍驤「どっちにしろや!一人で危険なことすんな!!」
川内「それについてはごめんなさい…でも、危険を感じたらすぐ逃げるつもりだったの!」
龍驤「アホ!向こうの規模もわからんのにそんな無謀なことすんなって言うとるんや!」
川内「……ごめんなさい」
提督「…川内程の練度ならなんとかなると考えたんだろうが、少し浅はかな行動だったな。よく反省するように」
川内「…わかりました!」
北上「…あの子の処置が終わったよ」
川内「北上!どうだった!?外傷は無かったと思うんだけど!」
秋津洲「確かに、外傷は無かったかも」
明石「でででも………」
夕張「残念ながら…精神の方が…」
川内「……!」
北上「とてもじゃないけど、回復は見込めそうに無いかもね」
川内「なんでそう言い切れるのさ!漣だって治ったんだからなんとかなるでしょ!?」
夕張「いえ……それが…」
秋津洲「脳波に…反応が無かったかも…」
川内「うそ……」ペタン
明石「ののの脳死…じじじ状態…です…」
川内「うそ…うそだ……」
北上「提督、この子…潮は幹部さんに預けるか、然るべき施設に送るしかないよ」
川内「…なんでそんな淡々としてるのさ!」
北上「あたしだって!!救えるなら救ってあげたいよ!でも!もう……!脳が死んでるならどうしようもできないんだよ!!」
川内「そんな……」
北上「…もう夜も遅いけどさ、皆んなに見つかる前になんとかした方がいいと思うよ。無理言ってでも幹部さんに回収してもらうのがベストかな」
提督「安価」
下1~3高コンマ 提督の台詞、行動他
950 : 以下、名... - 2018/05/23 21:04:38.82 pYbhOs/jo 475/487どんな艦娘も受け入れるとは言ってもどうにもできないことはあるんだ
提督「川内…どんな艦娘も受け入れるとは言っても、どうにもできないことはある」
川内「……」ブルブル
提督「…ここはやはり幹部さんを頼ろう。今のうちならここに居る者以外、この潮のことを知ることは無い」
北上「これが、あたし達にできる最大側のことだよね」
秋津洲「駆逐艦にこんなことするなんて…許せないかも!」
明石「あああ秋津洲ちゃん…落ち着いて…」
夕張「せめて…体と服は綺麗にしてあげましょう」
北上「…うん、せめて可愛いまま…運んであげたいね…」
ーー
提督「…幹部さんと連絡がついた。ここまで迎えに来るそうだ」
夕張「鎮守府内に入ってくるとマズくないですか?龍田さんなら気付きますよ」
提督「…ならこちらからも潮を運んで、途中で落ち合う段取りでいこう」
川内「提督、その役は私がやる」
提督「…いいのか?」
川内「私が…最後まで責任取る」
提督「……よし、なら潮をおぶって、この地点まで向かってくれ」
川内「……了解!」
下1~3高コンマ この後の展開やその他起こったこと等
957 : 以下、名... - 2018/05/23 21:27:53.78 AjUrK9UZO 478/487無事引き渡し
ーー
幹部「提督君の所の川内君だね?」
川内「…はい」
幹部「よし、その艦娘はこちらで預かろう」
川内「潮……」
潮「」
幹部「…うむ、引き渡しを確認した。辛いことをさせて申し訳なかったね」
川内「いいえ…この子は私が保護したので、最後まで責任を取りたいんです」
幹部「そうか、君は強いんだね」
川内「幹部さん、潮はどうなるんですか?」
幹部「この子が所属していた鎮守府がわかれば、その提督と話し合うよ」
川内「じゃあわからなかったら?」
幹部「……脳死の場合は臓器を提供してもらうことになっている。これは規則で決まっていることだ」
川内「……」
幹部「……すまない。もうどうしようもないんだ」
川内「……はい」
下1~3高コンマ この後の展開やその他起こったこと等
965 : 以下、名... - 2018/05/23 21:49:05.95 GLLB+ZqMO 481/487次の艦娘探してた組織にちょっかい出された朝霜がアジトをぶっ潰した
朝霜「お~~う!ちょっと待った~~!」
川内「朝霜…?」
幹部「君は提督君の所に居着いている朝霜か?」
川内「でもなんでそんな服がボロボロなの?」
朝霜「あぁ、ちょっと変な奴らのアジトぶっ潰してたんだ」ボロッ
幹部「それは……例の傀儡を作っている組織かい!?」
朝霜「傀儡?あーんと、どうだったか……とりあえず無茶苦茶にしてきたから、よく覚えてねぇ」
幹部「…まぁいい、朝霜君場所を教えてくれ!残骸が回避できる可能性がある!」
朝霜「タダで…っていうわけにはいかねぇな。あたいも危険な目にあってんだ」
川内「私は気付かなかったけど、朝霜も潜入してたの?」
朝霜「いや、あたいは襲われる所だったんだ」
朝霜「向こうからちょっかい出してきたんだ、だから思いっきり暴れてやったのさ!」
幹部「うむ……朝霜君との取引は前向きに考えよう」
朝霜「よぉっし!」
川内「…それで朝霜はその報告に来ただけなのね?」
朝霜「あ、違ぇ!肝心なの忘れてた!」
朝霜「え~~っと……これだ、これ!」スッ
川内「これは…?」
幹部「何種類かのメモリかい?USBや…ふむ、フロッピーまであるのか」
朝霜「どうやらよ、これには潮の記憶が入ってるらしいんだよ」
幹部「な……!なんだって!?」
朝霜「なんか頑丈そうで一番重要っぽい所ぶっ壊してたら、それだけは!って懇願されたんだよ」
朝霜「どうやらアイツら、あの施設では記憶の暗号化を実験してたみてぇなんだ」
朝霜「要はどうにかして作った戦闘の記憶を、何かにインストールしたかったみてぇだな」
幹部「そ…それで!?」
朝霜「…実験は成功したらしい。潮の記憶を抜き取って、メモリに移すことに成功したって言ってたな」
川内「そんな……あり得ない…」
朝霜「あたいもあり得ねえって思う。だからよ、試してみねぇか?潮からメモリがいけんなら、逆もできんだろ?」
幹部「朝霜君、その装置は…」
朝霜「もちろん残してある。まぁ研究員っぽい奴は全員ぶっ飛ばしておいたけどな」
幹部「おお……!」
朝霜「だけどよ、あの装置を使うには条件がある」
幹部「わかっている、君との取引はしよう!」
朝霜「そうじゃねぇ。潮に装置を使った後、その機械をぶっ壊すのが条件だ」
川内「なんでそんなことするの!?」
朝霜「オッサン、あんたその装置を悪用しねぇって誓えるか?」
幹部「……」
朝霜「アンタは明石をああすることができた。つまり、何らかの装置か施術所を持ってるんだろ」
朝霜「となると、あの装置もオッサンは手に入るなら使うよな?」
幹部「……そうだその通りだ。ここは大人しく君の条件を飲もう」
朝霜「そうだよな、逆らったらぶっ飛ばされるだけだ」
朝霜「とりあえずは機械に強そうな北上を呼んできて、状況を見てもらうのがいいな」
幹部「なら詳しい日程が決まれば報告してくれたまえ。それまで潮君は責任持って預かろう」
朝霜「オッサンはあたしとの取引材料考えてろよ?」
幹部「…わかった」
川内「記憶をメモリに移すなんて…そんな馬鹿なこと、本当にできるっていうの?」
ーー
973 : ◆I4lwDj9Dk4S2 - 2018/05/23 22:50:35.30 iFM2F12NO 487/487体調不良によりここまでです
次スレは潮の続きからやります
それでは次スレでもよろしくお願いします