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【艦これ】龍驤「足りないもの」その8【安価】(2)
ーー
神通「漣さん…こちらへどうぞ…」
漣「お久しぶり…なのと…何人かは…初めまして…です…ね」
陽炎「司令から話を聞いた時はびっくりしたけど、そういう事情があったのね」
天城「ほんと、よく生きてたよなお前」
漣「ご主人様に…もう一度…会うこと…だけをずっと…考えてました…から…」
北上「記憶は消されてもこの鎮守府の事は覚えてた。いい話というか、都合の良いというか…」
神通「それくらい…強く思っていたということですよ…」
葛城「時期的には私がここに所属になる前に居なくなったのよね?」
漣「はい…皆さん…申し訳…ありません…でした…」
北上「謝るのはもういいって。提督がそう言ったんだから、もうケジメはついてるんでしょ?」
漣「でも……何人かは…許してくれない…かなって…思って…ます……」
北上「何人かって古参組?私は別になんとも思ってないよ~」
神通「私と…龍驤さんもです…」
天城「と、なると……姉貴か」
雲龍「そうね、私も古参組ね」
漣「雲龍さん…私を許して……くれ…ますか…?」
雲龍「安価」
下1~3高コンマ 雲龍の台詞、行動他
519 : 以下、名... - 2018/05/17 19:59:53.89 jxg7hNyY0 255/487ベテランに流浪ってのはつきものよ
雲龍「ベテランに流浪はつきものよ。こうやって戻ってきてくれたならそれでいいの」
漣「雲龍…さん……」
雲龍「でも正直驚いたわ。退院してきたと思ったら漣が帰ってきたなんて」
神通「私もです…帰ってきた次の日に、漣さんの鎮守府へ旅立ちましたから…」
北上「ほんっと、トラブルメーカーなのは変わってないね~」
漣「恐縮…です…」
葛城「そんなに色々あったんですか?」
雲龍「漣はしっかりしてて仕事も完璧なのよ。でも時々周りを巻き込んでとんでもないことになったりするの」
天城「姉貴がとんでもねぇってことは、よっぽどなんだな…」
神通「本当に時々です…普段は頼りになる秘書艦さんでした…」
陽炎「そんな漣が何をしでかしたりしてたのよ?」
北上「そうだね~こんなことがあったよね~」
下1~3高コンマ 漣が過去に起こしたことを
525 : 以下、名... - 2018/05/17 20:24:25.83 TeeACmel0 258/487徹夜明けで作成した書類の「提督」と書くべき項目を「ご主人様」と間違えて大本営に提出
北上「徹夜明けで作成した書類で、本当なら提督って書かないといけない所をご主人様って間違えたんだよね~」
雲龍「そしてそのまま気付かずに大本営に提出したのよ」
天城「何が大変だったんだよ?名前のミスなんてよくあるだろ?」
神通「提督が…そういう風に呼ばせているのかと…上の方々が調査に来たんです…」
陽炎「なんでそうなるの?どんな漣でも基本司令のことご主人様って呼んでない?」
漣「それは…漣とご主人様の…当時の関係も…あったんです…」
葛城「当時の関係?」
漣「聞いてませんか……?漣は…ご主人様の…元カノ…です…」
「「「「ええええぇぇぇぇぇぇぇぇ!!」」」」
漣「び…びっくりした……」
北上「周りの皆んなも反応したね~」
葛城「だだだだだだだって!提督って龍驤さん一筋だったんじゃないの!?」
神通「それは龍驤さんが来る前までです…」
天城「あり得ねぇ…あの提督が……」
雲龍「昔は色々あったのよ」
漣「ご主人様は…馬鹿正直に…大本営に…漣との関係を報告…していたので…不適切な関係を…疑われたん…です」
北上「性奴隷にしてるんじゃないかって、きつーく取り調べられてたよ~」
雲龍「思えば提督の噂というか、尾ひれが付いたのはこの時からなのね」
神通「当時はロリコン提督…でした」
漣「ご主人様は…まだ…変な呼ばれ方を…してるん…ですか?」
北上「今は鬼畜カニバ鬼提督だったかな~」
漣「鬼が…二回入ってる…超ウケる…」
天城「笑い事じゃねえんだけどな…」
葛城「待って、まだ整理できないわ。漣が提督と過去に…なんて」
漣「ご主人様を…男にしたのは漣…です。腰の振り方も…漣が教えました…」
葛城「そんな生々しいのはいいから!!」
陽炎「期間はどれくらい付き合ってたの?」
漣「龍驤さんが…ここに来る前までなので…えっと…どうでしたか…?」
北上「そんなに長くは付き合ってなかったね~」
雲龍「あの時はそれ所ではなかったのよ」
漣「せっかくなので…新参組の皆さん…漣に質問はありますか…?」
下1~3高コンマ 漣への質問内容等
532 : 以下、名... - 2018/05/17 20:48:08.98 /XudxpvBO 263/487ぶっちゃけ振ったのか振られたのか
陽炎「なら聞いていい?ぶっちゃけ振ったの?振られたの?」
漣「ご主人様が…龍驤さんの事を…好きだと…気付いたので…振りました…」
陽炎「嘘ぉ……」
北上「ちなみにあたし達はその事は知ってたよ~」
雲龍「提督はわかりやすいものね」
神通「龍驤さんは…知ってたんでしょうか…?」
北上「あの人なら間違い無く気付いてたでしょ~」
天城「なんだよ、提督はそんな奴だったのか?自分から女も振れねぇ男だったなんてよ」
漣「いえ…ご主人様は…迷ってたんだと…思います…なんて…漣に切り出そうかと…」
北上「自分の好みドストライクの艦娘と出会いました~とでも言えばよかったのにね~」
雲龍「貴女がそれを言われたらどうする?」
北上「……まずぶん殴るよね~」
神通「だから…悩んでたんですよ…」
陽炎「じゃあさ、漣は何て言って司令を振ったの?」
漣「安価」
下1~3高コンマ 漣の台詞を
539 : 以下、名... - 2018/05/17 21:05:06.92 n1EPlsVDO 266/487艦隊の指揮はできても夜のほうは下手くそねって
漣「艦隊の…指揮はできても…夜の方は…下手くそねって…言いました…」
陽炎「うわぁーキッツ…」
天城「実際どうだったんだ?下手のは下手なのか?」
漣「そんなわけ…無いですよ…チェリーだったとは…思えないくらい…最高でした…」
北上「隠してたつもりかもしれなかったけど、漣の声響き渡ってたもんね~」
雲龍「聞いてるこっちが恥ずかしかったわ」
漣「その節は…大変ご迷惑を…」
神通「昔のことですから…」
漣「でも本当…ご主人様は…素直というか…夜の方でも…そうなんですよ…」
漣「こうして…欲しいって…言えば…してくれる…し…漣のイイ所…教えたら…責めてくれる…し…」
漣「あと…キスが…めちゃくちゃ…気持ちイイ…です…」
北上「今思うとさ、よくすんなり手を引いたよね~」
漣「それが…ご主人様の為…ですから…」
陽炎「司令の事が好きだから手を引いた…か。凄いわね漣、私ならできないわ」
漣「恐縮…です…」
葛城「ねぇ、変な事聞いちゃうけどいい?今でも提督の事は好き?重婚を申し込もうとは思わない?」
漣「安価」
下1~3高コンマ 漣の台詞、行動他
544 : 以下、名... - 2018/05/17 21:29:11.93 n7AkPV0EO 269/487それは無理でしょう
漣「それは…無理でしょう…ご主人様を…浮気するような…外道にする…わけには…いきません…」
漣「ご主人様は…本当に…好きな人と…一緒に居て…欲しいんです…」
葛城「…本当、凄いわね漣ちゃん」
北上「これで仕事も完璧だからね。当時は本当に世話になったもんだよ~」
神通「はい…漣さんがまた仲間になって…心強いです」
陽炎「神通さんまでそう言うってことは、よっぽど凄かったのね」
雲龍「でも実際どうなの?あの時と比べてどれくらい動けるの?」
漣「パーセントで…いえば…30…くらいです…」
北上「演習はしてみたんだよね?どうだった?」
漣「やはり…右脚が歪んで…いるのが…辛いです…」
漣「それと…デスクワークも…左腕が…少し曲がったまま…なので…」
神通「日常生活は…どうですか…?」
漣「ご飯を…食べるのが…辛かった…です…でも…フォークを…使えば…マシです…」
葛城「言ってくれれば私達が手伝うわよ?遠慮しないで言ってね!」
漣「ありがとう…ございます…」
漣「でも日常…生活は…案外…慣れてきた…ので…そこまで…心配…いりません…」
漣「手伝って…もらえるなら…もう一つの…方なんて…」
陽炎「もう一つって何を言ってるの?」
漣「漣の…性的な…お手伝いを…希望します…」
天城「おいおい…」
漣「これぞまさに…日常…性活…なんて……」
北上「…あのさぁ漣……」
漣「やだなぁ…冗談…ですって…」
下1~3高コンマ この後の展開やその他起こったこと等
552 : 以下、名... - 2018/05/17 21:51:55.83 ymac6N9B0 273/487夕張と明石が漣の為に連装砲ちゃんヘッド型シニアカー的なものを作っていた
夕張「……あ!ここに居たんですか漣ちゃん!」
漣「夕張さんと…明石…さん…」
明石「さささ漣さん用に…つつつ…作ってる…ももものが…あって…そそそその…寸法を…ははは測りたい…です…」
漣「作ってる…もの…?」
夕張「はい!移動用のシニアカーです!この鎮守府はバリアフリーですから、何処にだって行けますよ!」
明石「ししししかも…れれれ連装砲ちゃん…ししし仕様です…!」
漣「作ってもらえる…のは…有り難いですが…道具に頼ると…リハビリに…ならないので…」
夕張「そうなんですか……」シュン
漣「あ…でも…作って…くれてるなら…喜んで…使います…」
夕張「本当ですか!?なら張り切っちゃいますね!」
提督「…随分と盛り上がってたようだな?」
龍驤「流石は漣やね、もう馴染んできとるわ」
漣「ご主人様に…龍驤さん…」
陽炎「本当、漣の話って面白いわよ司令!」
天城「まさか提督にがっかりするとは思わなかったけどな」
提督「…漣、何を言ったんだ?」
北上「漣が提督の元カノって話~」
提督「ぬぉっ…!!」
漣「すいません…ご主人様…皆んなに…言ってると思った…ので…」
葛城「提督が駆逐艦とそんな関係にあっただなんて…」
提督「か……過去の…話だ…」ダラダラ
神通「提督…汗が…」
龍驤「司令官のことあんまりイジメたらんといてな?」
北上「わかってるって~」
陽炎「でも司令、こうやって漣を目の前にして何か言うことでも無い?」
提督「…漣に?」
陽炎「そうよ!まさか何もないわけないでしょ?」
提督「安価」
下1~3高コンマ 提督の台詞、行動他
561 : 以下、名... - 2018/05/17 22:17:21.96 n1EPlsVDO 277/487こっそりと
まさかあのことは言ってないよな
提督「漣……」コソッ
陽炎「なぁに?こんなに人がいるのに内緒話?」
提督「まさかあのことは言ってないよな……?」ヒソヒソ
漣「大丈夫です…その…ことは…言ってません…」
提督「ほっ……」
龍驤「なんなん司令官?ウチも知らんことなん?」
提督「…どうだろうな」
龍驤「この人は…ほんまに嘘が付かれへんな…」
提督「……」
北上「気になるね~何の話なのさ?」
提督「……」
葛城「ねぇ漣ちゃん、教えくれない?」
漣「でも…ご主人様…が…」
天城「ここで内緒にするのは男じゃないぜ提督」
神通「私達の事は…全て知ってますよね…?」
提督「神通まで…」
漣「もう…言っちゃいますね…ご主人様…?」
提督「……」
漣「安価」
下1~3高コンマ 漣の台詞、行動他
566 : 以下、名... - 2018/05/17 22:36:45.99 n1EPlsVDO 280/487ネコミミプレイが大好き
漣「ご主人様は…ネコミミプレイが…大好き…なんです…」
提督「……」
葛城「ネコミミプレイ…」
漣「ネコミミを…付けて…語尾に…にゃん…とか…」
漣「お尻に…尻尾を…付けても…喜んで…くれました…よね…」
天城「尻尾っておい…」
漣「はい…もちろん…穴に…入れて…」
陽炎「司令ってそんな変態だったんだ…」
提督「……」
漣「あのプレイは…本当にお気に入り…だったと…思います…」
漣「本気の…種付けプレス…凄かった…あ…もちろん…ゴムは…してましたよ…」
葛城「凄い卑猥な言葉ね…」
神通「もしかして…たまに声が大きかった時は…その時だったんでしょうか…?」
北上「多分そうだろうね~」
龍驤「……」
提督「あのな龍驤、これは昔の話で…今はそんな事はないというかだな、あの…」
龍驤「安価」
下1~3高コンマ 龍驤の台詞、行動他
573 : 以下、名... - 2018/05/17 23:04:25.94 iuWk+7FPO 283/487ウチ、ゴムなしプレイはした事あるけどネコミミプレイはした事ない
龍驤「ウチはゴムなしプレイはした事あるけど…ネコミミプレイはした事ない…」
漣「あ…ゴム無しは…漣もあります…」
陽炎「え~~!司令ってそんな無責任な人なの!?」
龍驤「いや、あの時はウチから言うたし、あの日は安全な日やったから…」
漣「漣は…何回も…あります…」
龍驤「うぅ……そんなぁ…ウチ負けとる」
提督「こういうものは勝ち負けじゃないだろう!?それに漣の時は外に出せばいいと聞いていたから…!」
天城「なんだよそれ、自分で調べねぇのが悪いだろ?」
提督「うぐ……」
神通「提督…少しお話ししませんか…?」
提督「待て、それは洒落にならない」
北上「おうおう、漣にできたことが龍驤さんに出来ないっていうの?」
提督「それは…龍驤に嫌われたくないからだな…」
漣「一応…ご主人様の…名誉の為に…言うなら…ネコミミを…言い出したのは…漣です…」
提督「漣…」
漣「でも…尻尾を持って…きたのは…ご主人様です…」
提督「何故一言多いんだお前は!」
葛城「さっきから会話が生々しいわね…」
下1~3高コンマ この後の展開やその他起こったこと等
577 : 以下、名... - 2018/05/17 23:24:51.94 gKFtKHHQO 286/487一部の艦娘が猫耳つけたりしっぽつけたり
ーー後日
皐月「ねぇ見て司令官!このネコミミ似合ってる?」
金剛「アノ…こういうのが好きって聞いて…」
朝霜「あたいは尻尾まで装備してるぜ!いつでも犯してくれよ!」
提督「…なぜこうなったんだ?」
龍驤「司令官のネコミミ好きがバレたのが原因や」
提督「……」
龍驤「ほんまに…しゃーない奴やなキミは…」
龍驤「言いふらした漣も悪い。けど元を辿れば司令官のせいなんや」
提督「…この事は墓まで持っていくつもりだったんだがな」
龍驤「…今思えば気付くチャンスはあったんや。司令官が見てたエッチな動画は全部コスプレモノやった」
提督「そんな昔の話を持ち出さないでくれ…」
龍驤「…司令官、なんでウチが怒っとるかわからんみたいやな」
提督「いや、そんな事は……」
龍驤「…司令官」ガシッ
提督「うっ!お、俺の息子を…!そんなに強く握らないでくれ…」
龍驤「正直に言い。今鎮守府にはネコミミ付けてる子いっぱいおるけど、誰かのにココ反応したでな?」
提督「……!」
龍驤「正直に言わな…わかっとるわな?」
提督「安価」
下1~3高コンマ 提督の台詞、行動他
586 : 以下、名... - 2018/05/17 23:45:48.86 kfMI4itp0 289/487ぶっちゃけ全員に反応してた
提督「ぶっちゃけ全員に反応してました……」
龍驤「……」
提督「だが聞いてくれ!俺はネコミミをつけた女の子に興奮するんであって、特定の誰かに興奮した訳ではない!」
提督「俺はお前の事しか愛さない!好きなのは龍驤だけだ!」
龍驤「司令官……」
提督「わかって…くれたか?」
龍驤「ギルティ」
提督「へ……」
龍驤「……」ギュウゥゥ
提督「ぐあっ!!龍驤…!!」
龍驤「……もいだんねんこんなもん…」ギュウゥゥゥゥゥゥ
提督「や、やめ………ぉあぁぁぁぁぁ~~!!」
ーー
592 : ◆I4lwDj9Dk4S2 - 2018/05/17 23:54:30.88 gwthddKKO 291/487提督はもがれる直前で許してもらえました
引き続きネタ、小ネタ、コメントはお待ちしてます
ーー
羽黒「加古さんは最近元気が無さそうでしたが、多分私のせいなんですよね…」
羽黒「でも…私はもうすぐ何かを掴めそうなんです…」
羽黒「今まで信じていた正義なんかじゃなくて、もっと違う…意味のある何かを…!」
羽黒「ですが…私が出撃すると加古さんが苦しんでしまう…」
羽黒「そうならない為に…話し合いをしてみましょう…」
羽黒「私のことをわかってくれれば…古鷹さんの幻影に苦しむことは無くなるはずです…」
羽黒「加古さん…失礼します…」コンコン
下1~3高コンマ 加古の部屋の状況やその様子等
608 : 以下、名... - 2018/05/19 19:20:49.50 X9lGU3Qeo 293/487物が少ない生活感のない部屋
シーン…
羽黒「あれ……居ませんね。鍵は開いてたのに…」
羽黒「それにしてもこの部屋、生活感が無いというか…物が無いというか…」
羽黒「そうか……娯楽品が一切無いんですね…」
羽黒「私だって雑誌の一冊や二冊くらい持ってるのに…加古さんの部屋には何も無い…」
羽黒「あるのは寝具とタンス…それも最低限のもの…」
羽黒「加古さんは普段…どんな生活をしているんでしょうか…」
羽黒「寝具もベッドでは無くて、本当に最低限寝れるだけのような布団だけ…」
羽黒「じゃあ…タンスはどうなんでしょうか…」
羽黒「他人のタンスなんて覗き見てはダメです…いけませんけど……」
羽黒「変な予感というか…嫌な予感がしてしまいます…」
羽黒「これは私の今までの職業病ですよね…?」
羽黒「そうです…それを確かめる為に…私はタンスを開けるんです…」
羽黒「どうか…何も出てきませんように…」キィッ
下1~3高コンマ 加古のタンスに入っていたものは?何も無いも可
613 : 以下、名... - 2018/05/19 19:36:26.79 ZjmeMSlkO 296/487制服だけ
羽黒「中に入っていたのは制服だけ…」
羽黒「私服が一枚も無いなんて…そんな…」
羽黒「貴重品が無いなんて…これじゃあいつでも姿を消せるみたいじゃないですか…」
羽黒「……いえ、違いますそんなことはありません。きっと加古さんはお洒落に興味が無いだけです…」
羽黒「確認する為にも…加古さんを探さないといけませんね」
羽黒「手当たり次第…探してみましょう…」
ーー
羽黒「すれ違った皆さんに話を聞く限りでは…居場所を突き止めることはできませんでした…」
羽黒「司令官さんに聞けばわかるかもしれませんが…お仕事の邪魔をするわけにはいきません…」
羽黒「もう少し自力で探してみましょう…」
羽黒「鎮守府の中なら…いつか見つけられるはずですからね…」
羽黒「焦らずに…探しましょう…」
下1~3高コンマ 加古はどこで何をしていた?
616 : 以下、名... - 2018/05/19 19:48:51.70 pqeKN0Mxo 299/487埠頭で釣り
ーー埠頭
加古「……」
羽黒「加古さん…釣れますか?」
加古「…アジが何匹か釣れたかな」
羽黒「あ、ほんとだ…」
加古「…あたしに何の用事?」
羽黒「あの、お話ししたいなって思って…加古さんを探してたんです…」
加古「ご苦労様、随分探したでしょ?」
羽黒「はい…鎮守府の中は全部探しました…」
加古「そ…ごめんね…」
羽黒「いいえ…私が勝手に探していたので…」
加古「…………」
羽黒「…………」
加古「…ねぇ、何か喋ってよ。その為にあたし探してたんでしょ?」
羽黒「あの、邪魔したら悪いかなって思って……」
加古「いいよ別に、ただの釣りなんだし」
羽黒「えっと、じゃあですね…」
下1~3高コンマ 話の内容や加古への質問等
622 : 以下、名... - 2018/05/19 20:05:58.68 HWdr5YC4O 302/487あれから何か変わったことはありませんか?
羽黒「あれから…何か変わったことはありませんか…?」
加古「……」
加古「…………」
加古「…何も無いように生きてるよ」
加古「余計な事も考えず、余計な事もせず」
加古「そうするのが一番楽なんだ」
羽黒「部屋に私物が無かったのも、そういうことなんですね…」
加古「物があると、それだけで色々考えちゃうからさ」
羽黒「考えるって、やっぱり古鷹さ…」
加古「言うな」
羽黒「……はい」
加古「…ごめんな羽黒。その事を考え始めると、あたしはおかしくなっちまいそうなんだ」
加古「あたしは生きてるべきじゃない。何度死のうと考えたことか……」
羽黒「ダメです、そんなの!」
加古「わかってるよ、同じことを提督や龍驤さんに何度言われたか」
加古「羽黒の話ってさ、多分あたしのことだったんでしょ?」
加古「アンタが出撃する度にあたしは吐いてたし。誰にも見られてないつもりだったけど、この鎮守府で隠し事はできないよねぇ」
羽黒「加古さんは……」
加古「正直自分でもわかんないんだ。提督が死ぬなって言うから死んでないだけだし」
羽黒「じゃあもし…司令官さんが……」
加古「うん、死んでいいって許可してくれたら今直ぐにでも死ぬよ」
羽黒「……」
加古「羽黒はさ、この海を見て何を思う?」
羽黒「海…ですか……」
加古「あたし達にとっては戦時だけど、こうやって見る海はまた違うよね」
加古「今みたいに明るい時間だと綺麗だけど、夜になると怖いんだよ」
加古「全てを飲み込むような黒でさ、本当に怖いんだ」
加古「でも本当に飲み込んではくれないんだよね。そうしてくれたら一番楽なのに…」
羽黒「それは…ダメですよ……」
加古「…わかってるって」
羽黒「それならいいんですが…」
加古「…………」
加古「…しかし羽黒が来てから釣れなくなったね」
羽黒「ご、ごめんなさい…」
加古「違うって、撒き餌をしてないからだよ」
羽黒「撒き餌…?」
加古「魚を集める為に餌を撒くんだ。それを定期的にしないと…ね」バッ
羽黒「へぇ……」
加古「こうしてる時が一番好きなんだ。何も考えなくても時間が過ぎていくからさ」
加古「最初はずっと寝てただけなんだけど、龍驤さん達に無理やり起こされるようになってからは釣りをしてんだ」
加古「あたしは出撃できないから、せめて皆んなの邪魔はしちゃいけない。だからここで釣りをするのが一番なんだよ」
羽黒「……」
加古「お、何か釣れたな……」
羽黒「加古さん…」
下1~3高コンマ この後の展開やその他起こったこと等
631 : 以下、名... - 2018/05/19 20:38:17.29 FqdpUzrv0 308/487海藻やゴミに絡まったガラス瓶
中には手紙のようなもの
加古「お……結構重い…か?」
羽黒「手伝いましょうか…?」
加古「いやいい、これくらいなら……」グググッ
加古「よっ……と!」ザパッ
羽黒「あれ…?」
加古「なんだ海藻かよ…海底引っ掻いちまったのか?」
羽黒「これは食べられないんですか…?」
加古「食べられないことも無いけど、わざわざ食べるもんでも無いね」
羽黒「そうなんですか…」
羽黒「あれ?海藻に何か引っかかってませんか?」
加古「ん、本当だ、これは…ガラス瓶?」
羽黒「中には手紙が入ってますね…」
加古「えらくセンチメンタルな奴だな、今時海に手紙だなんて」
羽黒「開けてみましょうか…?」
加古「誰かに呼んで欲しいから海に流したんだろ?なら読んでやろうじゃん」
羽黒「わかりました、それじゃあ開けますね…」
下1~3高コンマ 手紙の内容や書かれていたこと等
637 : 以下、名... - 2018/05/19 20:55:48.70 G5o+O36nO 311/487別の古鷹が書いたと思われる手紙
鎮守府のことや早く妹艦に会いたいという期待が綴られている
この手紙をもし古鷹型の姉妹が読んだのならお返事下さいと書かれている
羽黒「これは……」
加古「何が書いてあったのさ?」
羽黒「これを書いたのは…古鷹さんです…」
加古「ぎっ!!」ビクッ
羽黒「あぁ!でも加古さんと同じ鎮守府だった古鷹さんではありません!時期が違います!」
加古「なんで…わかるんだよ…!!」ブルブル
羽黒「日付けが入っているんです!ほら!一ヶ月くらい前に書かれたものですよ!」
加古「それ…なら……ひぃ…ひぃ…」
羽黒「内容は…この古鷹さんの鎮守府のことや、早く妹艦に会いたいという期待が書かれています…」
羽黒「この手紙をもし古鷹型の姉妹が読んだのなら、お返事下さいと…最後に書かれています」
羽黒「ご丁寧に住所も書いてあります…加古さん、返事を書いてみませんか…?」
加古「…あたしにそんな資格は無い。あたしは古鷹を死に追いやった…クズだから…」
羽黒「そんな事ありません…!」
加古「そうなんだよ!!古鷹はあたしを恨みながら自殺した!遺書にもあたしへの恨みの言葉しか書かれてなかった!!」
加古「あたしが傷付けてるとは知らずに!ずっと古鷹を傷付けた結果がそれだ!」
加古「あたしはもう…古鷹に関わるべきじゃないんだよぉ……」
羽黒「安価」
下1~3高コンマ 羽黒の台詞、行動他
642 : 以下、名... - 2018/05/19 21:19:17.45 uY+2ey9Do 314/487(まだ辛いのかと思い)わかりました……
後日羽黒一人で手紙古鷹を訪ねる
羽黒「わかりました…この手紙は私が預かっておきますね…」
加古「……あぁ」
羽黒「変なことを言ってすいませんてでした…これで失礼させてもらいます…」
加古「……」
羽黒(加古さん…まだ古鷹さんの事は相当辛いみたいですね…)
羽黒(加古さんの気持ちは私にはわかりません。でもいつまでも殻にこもっているのも良くないんです…)
羽黒(こうなったら……)
ーー後日、某所
羽黒「今日は司令官さんに事情を話して…例の古鷹さんの鎮守府に行くことにしました…」
羽黒「あくまで一人の艦娘として…です。調査は関係ありません…」
羽黒「改めて住所を調べて驚きましたが…意外と近い場所だったんですね…」
羽黒「それなのにガラス瓶は一ヶ月もかかってこちらに来た…不思議なものです…」
羽黒「……着きました、この鎮守府ですね。先ずは来客担当の方に理由を話して…古鷹さんを呼んでもらいましょう」
羽黒「一応…友人という体でいくことにしましょう…」
下1~3高コンマ 手紙を持って現れた古鷹のリアクションや会話内容等
648 : 以下、名... - 2018/05/19 21:37:32.83 CNzoUmgbo 317/487鬼畜提督の下からきた元監査の羽黒って事でメッチャ警戒されてる
ーー
古鷹「は、初めまして……」
羽黒「貴女が古鷹さんですか?」
古鷹「はい、あの……私…何かしましたか…?」
羽黒「大丈夫です、そんなに警戒しないで下さい…」
古鷹「でも貴女は鬼畜提督の所から来た、元監査の艦娘さんですよね?」
羽黒「いえ…監査はまだ続けていますので、元監査ではありません……」
古鷹「ひぃ、ごめんなさい!!」
羽黒「そんな…謝らないで下さい…」
古鷹「私は何もしていません!提督だって皆んなに優しい提督なんです!」
羽黒「お、落ち着いて下さい…私が来た理由はそういうことでは無いんです…」
古鷹「…じゃあ一体何をしに来たんですか?」
羽黒「実は…これを手に入れたんです」ガサッ
古鷹「手紙…?まさか告発文!?そんな!私達は何もやましいことは!」
羽黒「お、落ち着いて……」
古鷹「…まさか果たし合いですか!?鬼畜提督が私達が邪魔だから排除しようと!」
羽黒「だから…違いますって…!」
ーー
古鷹「うぅ、取り乱してすいませんでした…」
羽黒「気持ちはわかる…と言ってしまうと司令官さんに失礼ですが…この鎮守府の皆さんの視線を感じたのは、そういう理由ですね…」
古鷹「あの鬼畜提督の艦娘がわざわざここまで来るという事で、皆んな警戒してたんです」
羽黒「私はただ手紙を拾ったら会いに来ただけなのに…もう少しでおおごとになる所でしたね…」
古鷹「ごめんなさい…でも貴女が手紙を拾ってくれるなんて。それにこんな風に会いに来てくれるとは思ってなかったです」
羽黒「手紙でお返事を書いても良かったんですが…実はある理由があって直接お話しを伺いに来たんです」
羽黒「実は…この手紙の入ったガラス瓶を釣りあげたのは加古さんなんです」
古鷹「え…加古が!?」
羽黒「やはり嬉しいですよね…貴女は加古さんにどうしても会いたかった。そう手紙には書いてありました…」
古鷹「この鎮守府が大きくなってきても、加古だけはどうしても仲間になることは無かったんです。運が無い…そうとしか思えません」
羽黒「どうしても加古さんに会ってみたかった貴女の手紙を私達の加古さんが拾った…これはある意味運命ですね…」
古鷹「でもなんで加古は直接返事をくれなかったんですか?」
羽黒「それなんです…私が直接来た理由は…」
羽黒「加古さんは……私達の鎮守府に来る前に、違う古鷹さんと一緒でした」
羽黒「しかしその古鷹さんは………自殺してしまったんです」
古鷹「え……」
羽黒「加古さんだけが原因ではありませんが…遺書には加古さんを恨むような言葉があったんです…」
羽黒「加古さんは古鷹さんとずっと出撃したかった…でも古鷹さんはそうではなかった…そんなすれ違いがあったんです…」
古鷹「そん…な……自殺……」
羽黒「加古さんは古鷹さんの事を思い出してしまうため出撃ができません。日常生活でも私…重巡を見るだけで体調を崩してしまうんです」
羽黒「そんな加古さんに…貴女ならどんな言葉をかけますか?」
古鷹「安価」
下1~3高コンマ 古鷹の台詞、行動他
659 : 以下、名... - 2018/05/19 22:22:02.84 YpDXArum0 323/487大丈夫だよ、かな?
古鷹「大丈夫だよ、かな?」
羽黒「大丈夫……ですか…」
古鷹「えっとね、もっと言いたいことはあるんだけど…うーーん…上手く言葉に出来ない…」
古鷹「ねぇ羽黒、その加古に今から会えるかな?」
羽黒「今から…ですか?」
古鷹「提督に言えば多分こっちは大丈夫。羽黒さんに警戒しまくってるから…」
羽黒「…わかりました。こっちも問題無いはずです。加古さんに会ってくれるんですね?」
古鷹「もちろん!」
ーー鎮守府
古鷹「これが鬼畜提督の鎮守府…」
羽黒「あの古鷹さん…司令官さんはそんな人じゃないんですって…」
古鷹「羽黒さん、加古はどこにいるの?」
羽黒「……多分あの埠頭にいるはずです」
古鷹「よし…待ってて加古!」
羽黒「ごめんなさい司令官さん…鬼畜というのはもう…広まりすぎてます…」
下1~3高コンマ 古鷹のリアクションやその状況等
665 : 以下、名... - 2018/05/19 22:53:18.62 pgcuOnCwO 326/487古鷹を見て怯えた加古が埠頭から落ちそうになるも古鷹が助けて抱き合いながら倒れる結果に
ーー埠頭
羽黒「居た、加古さんです…」
古鷹「あれが加古…古鷹型二番艦の…私の妹…」
加古「羽黒に…隣に居るのは……!」
加古「ひぃぃぃっ!!古鷹!古鷹がっ!!」フラッ
羽黒「危ない…!」
古鷹「ダメ!海に落ちちゃう!」ダッ
加古「来るな!来るなぁぁぁっ!!」フラフラ
羽黒「加古さん!落ち着いて…!」
加古「わあっ!わあぁぁぁ~~~!!」
加古「あっ……」ズリッ
古鷹「ダメぇ~~!!」ズザザッ
羽黒「ほっ…間一髪…古鷹さんが抱き着いてくれたおかげで…助かりました…」
加古「う…うぅぅぅ……」ガタガタ
古鷹「加古…」
加古「ごめん…ごめんよ古鷹…あたしのせいで…謝っても許されないのはわかってるけど…でも…」
古鷹「安価」
下1~3高コンマ 古鷹の台詞、行動他
668 : 以下、名... - 2018/05/19 23:17:14.82 Xoi/dY6k0 329/487「もう、いいんです」と慰める
週に何回か会って克服できるように交流するようになる
古鷹「もう、いいんですよ」
加古「うぇ……?」
古鷹「私はその古鷹ではありせんが、私も古鷹なんです」
古鷹「神に変わって…古鷹に変わって言います。貴女を許します」
加古「そん…な!あたし……は…」
古鷹「だからもう謝らないなくてもいいの。加古の生きたいように生きていいんだよ?」
加古「で…も……」
古鷹「加古……」ギュウゥゥ
加古「う……」
古鷹「ね…これだけ密着してたらわかる?私の心臓動いてるよね?」
加古「うん……」
古鷹「ドクンドクンって…生きてる証拠だよね?」
加古「うん……」
古鷹「その古鷹とはもう喋ったりできないけど、今この瞬間生きてる私がいるよ」
古鷹「もうその古鷹に囚われるのはやめて…古鷹で後悔してることがあるなら、私にぶつけて!」
古鷹「私が全部受け止めてあげるから!」
加古「安価」
下1~3高コンマ 加古の台詞、行動他
674 : 以下、名... - 2018/05/19 23:50:17.99 MrcudYJDo 332/487ごめん、ごめん古鷹……私自分のことしか考えてるなかった…本当にごめん…
加古「ごめん、ごめん古鷹……あたし自分のことしか考えてなかった…本当にごめん…」
古鷹「うん…うん……」
加古「辛く無い?って…一言でも言えてたら…古鷹は死ななかったのに…こうはならなかったのに…」
古鷹「うん……」
加古「謝りたい…謝りたいよぉ……古鷹ぁ……」
古鷹「その気持ちも…私が全部受け止めてあげる…その重荷も…私が背負うよ…」
加古「うわぁぁぁぁぁ~~!!」ギュッ
古鷹「よしよし…」
羽黒「加古さん…これで少しでも…元気になって欲しいです…」
ーー
羽黒「加古さん…古鷹さんがお見えになりましたよ…」
加古「来てくれたんだ古鷹!提督、ちょっと行ってくるね!」
提督「あぁ……」
龍驤「あの古鷹がちょくちょく来てくれるようになってから、加古も元気になってきたなぁ」
提督「…あの古鷹のおかげだな」
羽黒「加古さんが釣りあげた手紙から…まさかこんな風になるなんて…」
龍驤「これも、そうなる運命やったんと違うかな?」
羽黒「そうだと…素敵ですね…」
ーー
678 : ◆I4lwDj9Dk4S2 - 2018/05/20 00:13:01.86 C0Yoo86C0 335/487加古に救いがあってよかったです
引き続きネタ、コメントはお待ちしてます