トテテテ
「たっだいまぁ〜」
「あら。お帰りなさい、早かったのね」
「ママぁ〜」
ギュッ
「あらあら、どうしたの。急に……甘えん坊さんね」
「ママって、ホントにアイドルだったの?」
「クラスの男子が、ママのことなんか知らないって……」グスッ
「ええ、間違いなくアイドルだったわよ」
「そうだ。今から、ビデオでも見る?」
「え?あるの!?」
「ええ、もちろん。当時プロデューサーだったパパが撮ってくれたのよ」
「そう……あの日も今日と一緒で、曇った七夕の日だったわね」
元スレ
【モバマス】れにんぐらーど浮上せず
https://wktk.open2ch.net/test/read.cgi/aimasu/1562463607/
2 : 名無し - 19/07/07(日) 10:42:08 07D 2/22あずきと瑛梨華の誕生日記念SSになります
こちら、独自の設定がありますので、よろしくお願いいたします
――事務所
モバP(今回はあずきP以下P)「というわけで、当日は曇りだから、カルピスと冷し中華のキャンペーンガールを誕生日の二人にやってもらいたいんだが」
あずき「せっかくの浴衣の日、浴衣をみんなで着よう大作戦だったのに……」
瑛梨華「まぁまぁ、そんな時は冷たいものを口にすればすっきりNE☆」
P「そうだな。それに本来、七夕は旧暦の15日にやるのがお盆だからと、繰下になったのも原因だからな」
あずき「そうなの?」
瑛梨華「なるほど。いい話のネタをもらったWA・YO」
P「というわけで、瑛梨華を冷し中華。あずきをカルピスに回ってもらおうと思うがどうだ?」
瑛梨華「MA・KA・SE・TE☆」
あずき「カルピスごくごく大作戦だよ!」
――ちょいと横道に
ありす「あとはギフトの日とかポニーテールの日とかもありますね」
千枝「それからサイパン玉砕に駆逐艦『玉波』沈没とか」
由愛「それと……栗林忠道中将や伊藤久男さんの生まれた日……です」
――
柚「じゃあ、あずきちゃんは浴衣姿でカルピスを飲むんだね」
あずき「そこで少しだけどフリスクアピール大作戦だよ」
穂乃香「私よりはぴにゃこら太を……」キラキラ
忍「穂乃香ちゃん……」
柚「ま、まぁ、冷やし中華をズルズルやって、タレが浴衣に飛び散るよりはいいカナ」
穂乃香「ぴ、ぴにゃこら太を汚さないで!」
忍「で、やっぱりポニーテールにするわけ?」
あずき「うん」
フワサッ
あずき「こうして」
クイッ
あずき「こうすれば」
パチッ
ムッフーン
三人『おぉーっ!』
あずき「うなじも見えてセクシー大作戦も成功かな?」
あずき「ホントは胸元も見えると、もっといいかもしれないけど…」テヘッ
柚「どこかの初代シンデレラデスカ……」
…………
……
愛梨「くちゅん!」
藍子「わわっ、大丈夫ですか?」
志保「やっぱり全裸で寝るからだよ……」
愛梨「えぇ〜。でも、プロデューサーさんが喜ぶからぁ……」
藍子「じゃあ風邪じゃないのかな?」
志保「きっと智絵里ちゃんが噂をしているのよ」
智絵里(違うよー)
愛梨「ほら、違うって」
志保「って……そうすると消去法で風邪ってことになるわね」
藍子「じゃあ、愛梨ちゃんに服を着せちゃいましょう」
愛梨「うわーん!」
唯「ねぇねぇ、ナンデ愛梨さんは全裸なんだろうね?」
芳乃「さぁー?」
そら「きっと、べりーほっとだからだよ☆」
……
柚「で、里美チャンが、カルピスの原液にガムシロップとメープルシロップを混ぜ始めちゃって」
忍「うえー」
あずき「口の中が甘ったるくなるよー」
穂乃香「そういえば」
あずき「ん?」
穂乃香「あずきちゃんは、プロデューサーさんに告白とかしないんですか?」
あずき「ぶふぅー!!」
柚「……忍ちゃん、拭くモノある?」
忍「はい」
あずき「えっ!えと、その、あずきがプロデューサーにだなんて」アタフタ
忍「あー、見てられないね」
柚「普段からセクシーセクシー言っている人がこれだもんネ」
あずき「(///)」プシュー
穂乃香「例えば、撮影が終わった後、暑いとか理由をつけてプロデューサーさんの部屋に潜り込むとか」
あずき「…………でも、あずきは……私はまだアイドル続けたいし」
あずき「せっかく、みんなと仲良くなれたしうまくユニットも回ってるのに、あずきだけ……」
穂乃香「あ……」
忍「……」
柚「あずきチャン」ポン
あずき「はい?」
柚「ハジメテは痛いから気をつけてね」
あずき「え?」
三人『ええーっ!?』
忍「えっと……柚ちゃんって(///)」
穂乃香「もう……(///)」
柚「うん。もう済ましちゃったよ」ケロッ
あずき「そんな……私より柚ちゃんは年下なのに……」
柚「それをいったら、この事務所は最低が(ry
忍「はい、ストッープ!……穂乃香ちゃんがトリップしちゃってるから、この話題は取り止めね」
穂乃香「タスケテピニャコラタ、タスケテピニャコラタ、タスケテピニャコラタ、タスケテピニャコラタ、タスケテピニャコラタ……」
柚「あちゃー」
柚「というわけだから……ねっ」
あずき「うん……ありがとう」
………………
…………
……
――夕方
瑛梨華「せっかくの七夕なのに、また曇りDA・KE・DO」
あずき「あずき達みたいに栄養取って暑い夏も乗り切ろう!」
ハイオッケー
瑛梨華「お疲れ様NE」
あずき「お疲れ様です」
瑛梨華「じゃあ、シャワー浴びて帰ろうKA」
あずき「はい!」
――シャワー室
シャー
瑛梨華「♪〜」
あずき「……」ジーッ
瑛梨華「気にNA・RU?」ポヨン
あずき「は、はぃ……ぇ」シドロモドロ
瑛梨華「あははは、気にしないから。このグラマーなボディーはお気に入りDA・KA・RA・NE」
あずき「はぁ……あずきも結構セクシーの方にはいけると思ったけど……自信なくしちゃうよ」
あずき「これぐらいあれば、プロデューサーさんも……」
瑛梨華「?……もしかして、あずきちゃんもプロデューサーラブ派KA・SHI・RA?」
あずき「い、いぇ……その……あの……」
瑛梨華「HAHAHA、隠さない隠さない!」バンバン
あずき「痛い痛い!」
瑛梨華「そっかぁ……」
瑛梨華「でも……王子様ではなく、シンデレラに魔法をかけてくれた魔法使いさんに恋するっていろいろ障害があるKA・RA・NE」
あずき「え?」ドキン
あずき「それって……」ドキッ
あずき(そう呟くと、瑛梨華さんは真面目な口調で答えてくれました)
瑛梨華「本来、魔法使い……つまりプロデューサーは、私たちシンデレラ候補生を、舞踏会まであげてくれるまでのお仕事」
瑛梨華「だから舞踏会は私たちの実力のみの世界。そこで笑うにしろ泣くにしても、あとは個人の裁量」
瑛梨華「そこまで登った……登らさせて貰ったからには決して、プロデューサーを悪くなんて言えないからね」
あずき「はい……」
瑛梨華「ま、魔法使いさんの魔法も一降りで舞台には立てないから、日頃のレッスンがあるんだけどねw」
あずき(そう言って瑛梨華さんは笑った)
あずき(でも私は笑えなかった……)
あずき(あくまでシンデレラへのサクセスストーリーなのに……私は……)
あずき(この気持ちは……ただの一方的な想いは、プロデューサーさんには迷惑になるのではないのかと……)
ポタ
あずき(自然と頬に熱いものが流れてくる)
あずき(瑛梨華さんはそこまでわかっててここまで……)
あずき(なのに……私は……一人で浮かれて)
あずき(ふと、あのフレーズが思い浮かぶ)
あずき(恋に恋する女の子……と)
あずき(……そっか)
あずき(今の私って……自惚れていただけだったんだ……)
あずき(私は……アイドルになろうと思った理由が……いっぱい服が着られるという極単純な理由)
あずき(でも……みんなはもっと真剣だった)
あずき(忍ちゃんも……穂乃香ちゃんも……今までの自分を捨てて、夢を追い掛け、カタチにするために……)
あずき(あ、柚ちゃんは…………まぁいいや)
あずき(誰かが言ってた。自分でアイドルという物語を作る。そのためには砂漠に花を、雨空に星を輝き咲かせるんだって)
あずき(それなのに……)
あずき(恋にうつつを…………)
あずき「うぅ……うわぁ……」エグッ
瑛梨華「あずきちゃん!?」
あずき「ごめんな……さい……ごめんなさ……ぃ」グスッグスッ
あずき(瑛梨華さんもきっとそう……普段お茶らけているけど、みんなを笑顔にして見たいんだ……)
あずき(それなのに……)
ガバッ
あずき「んっ?!」
あずき(そんな泣き崩した私を瑛梨華さんは優しく抱きしめてくれた)
瑛梨華「いいんだよ。人を好きになるって、時には自分のすべてを……秤かけなきゃいけない時だってあるもん」
瑛梨華「くじけそうにだってなるよね……」
――そのあと、泣きやむまでずっと抱きしめてくれた
あずき「うぅ……(///)」
瑛梨華「まぁまぁ、照れない照れない。あずきちゃんの本音をわかったしNE☆」
あずき「うぅ(///)」
瑛梨華「DA・KA・RA・・・・」
あずき(そういって、取り出した手帳には一枚のプリ○ラ)
あずき(え・・・これって、男の人……瑛梨華さんのプロデューサーにキス??)
瑛梨華「そ、実は私自信、いけない子NA・N・DA」
あずき「えと……えっと」
瑛梨華「……人を好きになるとわがままになるんだよね。独占したくなるし、いつも隣にいないと寂しいし。で、些細なことで喧嘩もするし」
瑛梨華「でも好きだから……またくっついちゃうんだよ」
瑛梨華「その時わかったんだ。あの人も一生懸命にみんなを……私をシンデレラという舞台に立たせようとしてくれている。人生を変えたアイドルという物語のレールを一生懸命に曳いてくれてるって」
瑛梨華「何も知らない人からすれば、夢が終われば所詮はただの人になるのにって思われるけど、それは違う」
瑛梨華「アイドルという現実は、いつだって……誰にも変えられない、私の心に想いまとめてあるKA・RA☆」
あずき「瑛梨華さ…ん」
あずき(何か私の中で動いている感覚がある)
瑛梨華「ここまで言っちゃえばWA・KA・RU・NE」
あずき(言葉が私を引っ張る)
瑛梨華「じゃあ」
瑛梨華「いってこい!!」
あずき「はいっ!」
タタッ
あずき(もう私は止まらない)
あずき(たとえ未熟でも)
あずき(好きという想いは曖昧に……未完成で終わらすわけにはいかないから)
あずき「告白大作戦のゼロアワーだよ!!」
…………
……
――数年後
瑛梨華『ばっきゅん☆』
キャシー『うわー、しぬー』バタバタ
「わー、ママだ、ママだ!」
「ほらね、ママがいるでしょ」
「うんっ!あ、ママ。もうおやつの時間だよ」
「はいはい」
『次のニュースです』
『本年度アカデミー賞受賞の桃井あずきさんが婚約を発表しました。お相手は一般男性の方です』
「あらあら」
瑛梨華「ようやく手に入れたのNE」
瑛梨華「たしか……あの時、年の差15年とか言ってたけど」
瑛梨華「……おめでとう、あずきちゃん」
HAPPY BIRTHDAY ERIKA AKANISHI&AZUKI MOMOI
23 : ◆Vysj.4B9aySt - 19/07/08(月) 23:02:18 eXL 22/22前半と後半で書いている人が違ってすまん。
とりま、七夕は一部地域で見られてよかったねということで
では、読んでくださった方にカルピスを