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【艦これ】龍驤「足りないもの」その2【安価】(1)
ーー
ピピピピ…
龍驤「ん?内線が鳴っとるなぁ。ウチ取ろか?」
提督「…いや俺が取る……どうした?」ガチャ
卯月『司令官にお電話っぴょん!お相手は瑞鶴さんの所の提督だぴょん!』
提督「…わかった、繋げてくれ」
プルルルルル…
提督「はいもしもし……ええ、その節はどうも…」
提督「はい…はい………いえ、こちらにはいません」
提督「嘘ではありません。出撃記録や遠征履歴なんかも確認していただければ…」
提督「……わかりました、それでは…」ガチャン
龍驤「瑞鶴の提督から電話って、何の用事やったん?」
提督「…翔鶴がまだ帰っていないらしい。早く戻せという電話だった」
龍驤「はぁ!?いつの間にか居らんようになっとったから、てっきり帰ったもんやと思ってたけど…」
提督「…そういえば翔鶴は、瑞鶴を蔑ろにする鎮守府には戻らないと言っていたな」
龍驤「帰るとこ無くなっても、ホームレスにでもなる!みたいなのも言うてたけど…」
龍驤「……なぁ司令官、ウチめっちゃ嫌な予感するんやけど…」
提督「…俺もだ」
龍驤「とりあえず…近くの公園から探してみよか?」
提督「……頼む」
ーー
瑞鶴「あのさぁ、いくら翔鶴姉でもホームレスみたいな生活はしてないと思うんだけど」
黒潮「それやったら居らへんっていうのが確認できたらええねん」
瑞鶴「はぁ…それにしても翔鶴姉、どこに行っちゃったのかしら」
黒潮「その盲導犬…飛鳥やったっけ?翔鶴はんの匂いとか覚えてないん?」
瑞鶴「無茶言わないでよ、そういうのは警察犬の仕事でしょ?」
黒潮「そうなんか…せっかく瑞鶴はん連れて来た意味ないなぁ…」
瑞鶴「なんで私かと思ったらこの子目的だったのね…」
飛鳥「……」
黒潮「ま、ほな公園についたし、ウロウロしてみよか~」
下2 公園の様子は?何もなかったも可
232 : 以下、名... - 2018/02/03 18:34:00.50 DKDEH2uso 115/493翔鶴がホームレスらしき男性達と空き缶を拾っていた
瑞鶴「黒潮、この公園ってまあまあ広いんでしょ?」
黒潮「そうやなぁ、ウチらがゆっくり歩いて一周するのに10分くらいかかるかなぁ」
瑞鶴「なら散歩するつもりで歩かせてもらうわ。束の間の休息ってやつね」
黒潮「どうせ翔鶴はんも居らんやろうし…司令はんには悪いけど、たまにはゆっくりさせてもらおかな~」
瑞鶴「なら黒潮、散歩しながら色々話し聞かせてくれない?あの鎮守府のこと、もっと知りたいのよ」
黒潮「ええで、ウチが知ってることやったら全部教えたるで~」
ーー
瑞鶴「……へぇ、提督と龍驤さんってそんな前から付き合ってたんだ」
黒潮「龍驤はんが怪我するずっと前から、二人は愛し合ってんねん」
瑞鶴「提督、一途なのね…他の鎮守府だと重婚してる人は結構多いわよ?」
黒潮「らしいなぁ……」
飛鳥「……」クンッ
瑞鶴「……ねぇ黒潮、この道迂回しない?」ヒソヒソ
黒潮「小さい声で何言い出すんよ?」
瑞鶴「あのさ、この先に…空き缶拾って生活してるような人っていない?」
黒潮「あー…確かにおるよ」
瑞鶴「差別するわけじゃないんだけど、匂いが…ちょっと……」
黒潮「ウチはそこまで気になれへんけど…瑞鶴はんって鼻きくん?」
瑞鶴「私がこうなってから、残りの四感がかなり敏感になったのよ。だから人より嗅覚もあるの」
黒潮「そうなんかぁ…でも、避けるのも悪いから、早足で通り過ぎよな?」
瑞鶴「…そうね、わかったわ」
黒潮「…………」テクテク
瑞鶴「…………」
飛鳥「……」
「ほら、スチール缶だ。これはアルミと違って高く買い取ってくれるから…」
「はい、ありがとうございます。それで次は…」
黒潮(女の人でホームレスなんて珍しいなぁ、顔も綺麗そうやのに…何があったんやろ…)
黒潮(女の人っていうだけで、働くとこなんかいくらでもあんのに…いや、他人のプライバシーに突っ込んだらあかんな)
黒潮(でも…顔だけ見てみよかな…チラッと…一瞬だけやったらわからんやろ…)
黒潮「……」チラッ
翔鶴「それで、色付きの瓶だけは買い取ってくれる所が違うんですね…勉強になります」
黒潮「翔鶴はん!!!!」
瑞鶴「びっくりした!急に叫ばないで!!」
黒潮「だだだだだって!翔鶴はんが!!」
瑞鶴「え?翔鶴姉居たの?でも匂いはしないけど…」
黒潮「瑞鶴はん…そこで空き缶拾ってる……女の人がおってな…」
瑞鶴「…嘘でしょ!?」
翔鶴「あら瑞鶴じゃない。あの提督にはよくしてもらってる?」
瑞鶴「翔鶴姉!こんな所で何してるの!!」
翔鶴「だって…瑞鶴にあんなことを言う提督の元には帰りたくないもの」
瑞鶴「だからって……そんなことやめてよ…」
黒潮「服装もえらいことになってるから…顔見るまで気付かんかったわ…」
下2 誰かの台詞、行動他。起こったことでも可
242 : 以下、名... - 2018/02/03 19:29:55.18 KnlMQSfV0 121/493>>66
66 : 以下、名... - 2018/01/31 22:03:07.45 K5izBlIJ0 122/493赤城・加賀が翔鶴を連れ戻しに来る、加賀は瑞鶴と何やら確執があるようで…
赤城「本当に鎮守府に居ないだなんて…」
加賀「てっきり翔鶴を隠していたかと思っていたのだけど…まさかホームレスになっていたとはね」
瑞鶴「その声……」
黒潮「え、えっと…どちら様かなぁ?」
赤城「私達はそこにいる瑞鶴が元々居た鎮守府からやってきました。翔鶴を探しに来たんです」
加賀「提督が言うには絶対鎮守府に居るはずだから連れ戻せ…と言われていたのだけど」
赤城「まさかこんな公園にいるなんて…」
加賀「翔鶴、早く帰るわよ」
翔鶴「嫌です、帰りません!」
赤城「そんなわがままを言わないで下さい。みんな困ってるんですよ?」
翔鶴「提督が瑞鶴のことを悪く言うからいけないのよ!」
加賀「はぁ…また瑞鶴なのね…」
瑞鶴「赤城さんに…加賀…」
加賀「あら、私を呼び捨てなんて、随分と偉くなったものね」
瑞鶴「私はもうそっちとは関係ありません。誰をどう呼んでも問題ないと思いますよ?」
加賀「下2」
下2 加賀の台詞、行動他
250 : 以下、名... - 2018/02/03 19:46:07.14 hwbMZpUso 125/493赤城さん翔鶴がグレました
加賀「…赤城さん翔鶴がグレてしまいましたね」
赤城「そう…ですね…」
瑞鶴「なに?今度は無視?舐めてんの?」
加賀「…自分の不注意のせいで鎮守府を追い出された分際で生意気ね。一度ちゃんと分からせてあげないとダメなのかしら?」
瑞鶴「へぇ…ナニしてくれるんですか?」
加賀「いえ、やっぱりやめておくわ。故障品を相手にするのも馬鹿らしいもの」
瑞鶴「……!」
黒潮「ちょっと待ちぃや!そんな言い方…」
加賀「部外者は黙りなさい。これは私達の問題なの」
赤城「加賀さん、その辺に…」
加賀「いいえ、そういうわけにはいかないの。こんな欠陥空母がのうのうと生きてるのが、私は腹ただしいの」
加賀「障害者は大人しく施設に入っていなさい。はっきり言って見苦しいのよ」
瑞鶴「……」
加賀「聞こえなかったの?今度は耳が聞こえなくなってしまったのかしら?」
加賀「……何故そんな惨めな姿を晒して生きていけるかが、私には理解できないわ」
下2 瑞鶴の台詞、行動やこの場にいる人物の台詞、行動他
257 : 以下、名... - 2018/02/03 20:03:29.63 rDMvOIvOO 128/493そしてもう翔鶴も艦隊を乱すだけの存在で私たちには不要だわ
どこへでも行ってしまいなさい
加賀「そしてもう翔鶴も艦隊を乱すだけの存在で私たちには不要だわ。どこへでも行ってしまいなさい」
赤城「加賀さんそんな勝手に…」
加賀「赤城さん、今の翔鶴を見てどう思いますか?」
翔鶴「……」
赤城「それは…」
加賀「きっと提督も同じことを言うと思うわ。要らない…と」
加賀「ゴミ漁りをするような艦娘はこちらから願い下げよ。欠陥姉妹同士、仲良くやっていなさい」
加賀「…ここまでの交通費が無駄になりましたね。赤城さん、早く帰りましょう」
黒潮「…ええ加減にしいや!」
加賀「部外者は黙れと言ったのが聞こえなかったの?」
黒潮「部外者やない!瑞鶴はんはウチらの仲間なんや!」
黒潮「仲間が一方的に言われて、黙ってられるようなもんでもない!覚悟しぃや!」
加賀「…駆逐艦、口を慎みなさい。貴女の練度は知らないけど、私は正規空母よ?」
黒潮「そんなん関係ないねん!」
加賀「言ったわね?もし手が滑って…大怪我しても、土下座しても許さないわよ?」
黒潮「望むところや!」
下2 どちらかの台詞、行動や誰かの台詞、行動他
264 : 以下、名... - 2018/02/03 20:37:22.69 KnlMQSfV0 131/493黒潮手も足も出ずあえなく返り討ち
ーー
黒潮「ぇぼっ!…がっ……」
加賀「威勢だけはよかったけど、所詮は駆逐艦ね」
黒潮「ぅ……ぎぃ……!まだや…!」
加賀「やめておきなさい。これ以上貴女が怪我をすると言い訳できないの。貴女は階段から転んだことになるのだから」
黒潮「なにを……!」
加賀「……」グイッ
黒潮「あっ……!」
加賀「なら顔を変形するまで殴ってあげましょうか?壊しやすそうな顔をしているものね」
黒潮「…………!」
加賀「顔を殴らなかったのは、貴女が避けたからじゃないの。貴女が怪我したという都合に合わせるためよ」
黒潮「な……!ウチ…は……!」
加賀「はぁ……黙らせるしかないみたいね」グイィィッ
黒潮「……はぁっ…!」
加賀「……ふっ!」ズダァァァァァン!
黒潮「ぎぃぃぃっ!!……………………」
黒潮「…………」
黒潮「……」
加賀「その怪我じゃまともに受け身も取れなかったでしょう。そこで大人しくしてなさい」
加賀「さて、赤城さんは何処に行ったのかしら?私は駆逐艦を連れて公園の外れまで来たのだけど…」
加賀「…早く探して二人で鎮守府に帰りましょう」
下2 この後の展開や起こったことを
269 : 以下、名... - 2018/02/03 20:57:52.08 yw75wL7m0 134/493黒潮達の帰りが遅いからと様子を見に来た龍驤と言い合いに、黙らせようと手を挙げようとして、逆にボッコボコにされる加賀
……ギッ……ギッ
龍驤「黒潮らの帰りが遅いから様子見にきてみたら…まさか二人が喧嘩しとるとはなぁ」
加賀「……なんのことかしら?この子はそこの階段でころだけよ」
龍驤「あかんあかん、一部始終見とったし、そこに丁度良く防犯カメラもあるで?」
加賀「……!」
龍驤「流石黒潮やなぁ、負けるとわかっててもタダでは負けへん。黒潮大丈夫か?鎮守府で手当てしたるからな」
加賀「…………」
加賀「……面倒なことになる前に、これもやってしまいましょう」ボソッ
龍驤「体格差もあんのに…酷いやつやったなぁ…」
加賀「……今!」
龍驤「ほいっと」ヒョイ
加賀「あっ…」
龍驤「ほんでもって、足」スッ
加賀「…………!」コケッ
加賀「この……!」ズザザッ
龍驤「はい、そこまでや~」グサッ
加賀「ぅぐ…………!!」
龍驤「どうや?義足で首押されとったら身動き取れんやろ?」
加賀「が……!くぁ……!」ジタバタ
龍驤「やめとき、動けば動く程苦しいなるから」
加賀「ぃ………!」
龍驤「こんなんでも一航戦名乗れるやなんて…他に落ちたもんやなぁ…」
加賀「…………!」ギロッ
龍驤「はぁ…ウチを睨んでも無駄やで?」
龍驤~何処にいるんだ?
赤城!加賀!翔鶴は何処にいる!?
加賀「ぐっ…………!?」
龍驤「向こうさんの提督が痺れ切らしてこっちに来たんや。キミらの後を追いかける形やね」
龍驤「もう言い訳はできへん……覚悟しとき」
加賀「…………」
ーー
「先ず翔鶴と黒潮君のことついて謝罪する。翔鶴に関しては私の勘違いで、黒潮君に関しては…加賀が申し訳ないことをした」
提督「…翔鶴のことはわかってくれれば幸いです」
「まさかあんな生活をしていたなんて…何故…」
提督「…瑞鶴を蔑ろにする鎮守府には戻りたくないと、本人は言っていました」
「使えないものを使えないと言うのが、なぜ気に食わないのだ…」
龍驤「そんな言い草…!」
提督「抑えろ龍驤。それで黒潮の件なんですが…」
「黒潮君の様子はどうなっている?もし何か問題があるなら、こちらも対処を考える」
下2 黒潮の様子や状況を
279 : 以下、名... - 2018/02/03 21:34:33.61 KnlMQSfV0 139/493顔面崩壊
龍驤「大した怪我やないけど、今は会わせられへんな」
「まさか何かあったのか!?」
龍驤「そうやない、黒潮なぁ……加賀に負けたのが悔しくてたまらんみたいでな、人前に出れる顔やないねん」
龍驤「ウチはチラッと見ただけやけど…顔面崩壊しそうな勢いで泣いとったわ」
「……大事は至らなかったのは不幸中の幸いか。だがそれでも、こちらが全て悪い」
「戦闘中以外の怪我は治らないというのに、もし何かあったら……」
龍驤「大丈夫や、もし黒潮に何かあっても、そっちと違ってウチらは見捨てやんから」
「…………」
提督「…提督さん、この際だから教えてくれませんか?何故瑞鶴はいらないと判断したんです?」
提督「瑞鶴には既に何回か出撃してもらっていますが、連携も取れているし、問題はありませんでした」
龍驤「むしろあれだけ高い練度の正規空母が仲間になってくれて、頼もしいくらいやねん!」
提督「…瑞鶴の一体何がダメだったというんですか?」
龍驤「納得のいく説明を求めるで~!」
下2 瑞鶴の提督の台詞、行動他
298 : 以下、名... - 2018/02/03 21:56:33.27 Or6V/BmS0 142/493「君たちを納得させる必要を感じない。これは私たちの鎮守府の決定だ」
「君たちを納得させる必要を感じない。これは私たちの鎮守府の決定だ」
龍驤「なんやねんそれ!」
「龍驤君はここでは戦えている。君達がそうであるように私達にも私達の事情があるんだ」
提督「…それは瑞鶴が空母だからというのも関係するんですか?」
「関係…しないと言えば嘘になる。空母は特に艦隊の花形だ、ムザマな姿の空母は他には見せられない」
龍驤「………おい、ならウチもムザマな姿なんか?」
提督「…龍驤」
龍驤「確かにウチらは人と比べて手間もかかるし、人の助けも借りなあかん」
龍驤「でもなぁ!それかて必死で生きとるんや!」
龍驤「お前の価値観でものを語るんやない!」
龍驤「何がムザマや!そうやって勝手に何もかも決めつけるあんたの方が見苦しいわ!」
龍驤「二度とここに来るな!瑞鶴にも今後一切会わさせへんからな!」
下2 瑞鶴の提督の台詞、行動他
305 : 以下、名... - 2018/02/03 22:27:55.68 OwajhwEzO 145/493そうだな
お互いの役割を全うする為にも私達はもう会わない方が良いだろう
「これだけ価値観が違うとは思わなかった。お互いの役割を全うする為にも私達はもう会わない方が良いだろう」
龍驤「当然や!帰れっ!」
提督「…待ってくれ、まだ翔鶴の件が……」
「なら翔鶴もお譲りします。今回の件の償いとしては破格ではないでしょうか?」
提督「…しかし」
「そちらは五航戦という大きな戦力を手に入れたんです。何も文句は無いと思いますね」
「あの瑞鶴でも、立派な戦力なんでしょう?」ニヤリ
提督「…わかりまし……」
龍驤「まだや、あんたは帰ってもええけど、まだ加賀には黒潮に謝ってもらってない」
「……」
龍驤「一歩間違ったら大怪我やったかもしれんのや。ケジメはちゃんと付けてもらわなあかん」
「……しかし部屋には今入れないのだろう?」
龍驤「謝まるんやったら部屋の外でもできるで?」
「…………わかった、加賀を呼んでこよう」
下2 加賀の行動や台詞、その他を
311 : 以下、名... - 2018/02/03 22:45:13.13 KnlMQSfV0 148/493既に帰宅
ーー
「加賀?加賀は何処に行った?」
赤城「提督……」
「赤城はそこにいたのか。加賀は何処にいる?」
赤城「それが…もう帰ってしまったんです…」
「なに?」
赤城「もうここには用が無い…と。これ以上ここには関わりたくないとも言っていました…」
「あいつ……」
赤城「提督もう帰られるんですね。なら早く帰りましょう、今ならまだ追いつくかもしれません」
「いや……」
龍驤「加賀にはまだケジメをつけてもらってないねん。黒潮に怪我させといて、謝らんと帰るか…」
「赤城、加賀は黒潮君に何か言ってなかったか?」
赤城「……何も。黒潮のくの字もありませんでした」
「……」
赤城「ああなった加賀さんは…何を言っても無駄です…」
龍驤「ほーん…だから黒潮と喧嘩しても止めへんかったんやな?」
赤城「……」
龍驤「体格差もあって、怪我するかもしれんかったのになぁ?」
下2 赤城や龍驤の台詞、行動他
318 : 以下、名... - 2018/02/03 23:13:43.39 OwajhwEzO 151/493…加賀さんが本気でやる気なら死んでもおかしくありませんでした
あの人は頑固ですから自分を曲げられないんです
だからと言って許してもらえるわけではないですが
赤城「…加賀さんが本気でやる気なら死んでもおかしくありませんでした。あの人は頑固ですから自分を曲げられないんです」
龍驤「ほう…だから許せ、と?」
赤城「だからと言って許してもらえるわけではないのはわかっています。なので……」スッ
「赤城……」
赤城「加賀さんに代わって私が謝ります。この度は申し訳ありませんでした」土下座
龍驤「…謝る相手が違うで?」
赤城「黒潮さんにはまた後日謝罪に来ます。今は…入らない方がいいんですよね?」
龍驤「……そうやな」
赤城「……ありがとうございます」
「赤城……」
赤城「提督、これは私と加賀さんの関係があるからです。間違っても提督は…」
「…わかった。提督君、また後日赤城のみ謝罪に来るという方向で問題ないだろうか?」
提督「…わかりました」
「……その寛大な心に感謝する。さぁ赤城、帰ろう」
赤城「…………」
「赤城、もういいんだ。赤城……」
赤城「……はい」
下2 提督か赤城の去り際の台詞や行動、その他起こったことを
323 : 以下、名... - 2018/02/03 23:28:27.70 yw75wL7m0 154/493赤城
龍驤さんもご自愛下さいね。それでは失礼します。
赤城「翔鶴さんを宜しくお願いします。それと、龍驤さんもご自愛下さいね。それでは失礼します」
「今回はすまなかった。こちらの非は全面的に認める。だがそれ以外は…」
龍驤「ええから早く帰れ!」
「……行こう赤城」
赤城「はい、提督……」スタスタ
龍驤「あいつら…何を考えて生きとるんや…」
提督「…人に人の価値感がある。それを否定しては彼らと同じになってしまう」
龍驤「でも……」
提督「…俺達は自分達らしく、できることを精一杯やっていこう」
龍驤「……うん、そうやな。頑張っていこな」
ーー
ーー
北上「ふぅ……」
北上「今日も工作艦としてのお仕事は終わり~っと…」
北上「…………」
北上「…提督もさ~もう少し出撃と工廠の割合考えて欲しいよね~」
北上「…………」
北上「…魚雷でもパーッと撃って、ストレス発散したいよ~」
北上「…………」
北上「……この感じ…久しぶりかも…」
北上「クソ、しばらく無かったのに…薬、薬は……」
そんなこと言ってもさ~
北上「……」ピクッ
それはそれとして、切り替えていかないとね?
北上「……黙れ」
いや~しかしそれにしても不幸だったよね~
北上「黙れ!!誰があたしの言葉を喋ってるんだ!!」
不幸中の幸いって言葉あるじゃん?あれって嘘だよね~
北上「何処だ!?何処にあたしはいる!?」ガシャン
不幸は不幸に決まってるのに。所詮は気休めってことだね
北上「今すぐその口を…閉じろ…!」ガチャン!
まぁでもさ、指輪がはめられなくなるだけだし、大人しく我慢しててよ~
北上「やめて!その先は言わないで!!」
たかが左腕が無くなっただけじゃん。すり潰された女の子よりマシでしょ?
北上「わぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!!!!」
北上「あたしが!あんな風に言わなければ!あの人は自殺なんて……!」
は……え?なにこれ…なんで…
北上「やめてやめてやめて!!」
なんで…そんなこと…飛び降り未遂?
北上「いやぁぁぁぁぁぁ!!」
次は失敗しやんように、お前も道連れや
北上「ひぎっ!!」ビクン
北上「…………」
北上「…幻聴……また…」
北上「嫌…もう嫌だ……どうすれば…あたしは許されて…」
北上「ごめんなさい…ごめんなさい……」
下2 工廠を訪れた人物や、この後の北上の台詞、行動他
355 : 以下、名... - 2018/02/04 19:35:03.06 jSdsEjvM0 160/493明石さん来訪
明石「ききき北上ささん…?だだ大丈夫でで…ですか…?」
明石「おおお大きな声…しししししました…」
北上「ごめんなさいごめんなさいごめんなさい」ブツブツ
明石「北上…さささん…」
北上「ごめんなさいごめんなさいごめんなさい……」ブツブツ
明石「…………」
北上「ごめんなさいごめんなさい……あ…あぁぁぁぁぁぁ……」
明石(北上さんは何に謝っているのだろう?人物名はは言ってないみたいだけど…)
明石(目は…どこを見ているかわからないというか…ここではないどこか遠くを見ている気がする)
明石(どうしてこうなっているのかはわからないけど…このままでよくないのはわかる)
明石(このまま北上さんを放っておいて誰かを呼びに行くか、北上さんと何処かに行くか)
明石(それとも…他に何かいい方法が…)
北上「あ……ぁ……ひ……ひひ……」
下2 明石の行動やその他起こったことを
360 : 以下、名... - 2018/02/04 19:56:55.58 Ivf7m2YjO 163/493北上艤装をつけて何もないところに撃つ
北上「ひぃ……ひひ……ひ…」ガシャン
明石「ぎぎ艤装を…?」
北上「……あは」ドカン!
明石「あ、あぶ……!」
北上「ひぃ……ひぃ……」ガシャン
明石「ぎぎぎぎ魚雷、そそそ装填…音……!」
北上「ぁ……」
明石「やややめ……て……!」ガシッ
北上「…………」
明石「あああ暴れちゃ…だだめ…」
明石「色々…ここここ壊れる…」
北上「…………」
明石「どどどどうしたん…ですす…か?」
明石「どこか…いたい…?ででですか…」
下2 北上の台詞、行動やその他起こったことを
369 : 以下、名... - 2018/02/04 20:29:35.40 jSdsEjvM0 166/493あんた何してんの?
北上「」ギロッ
明石「ひ……」
北上「あんた…何してんの?」
明石「あ…あぁぁぁ…」
北上「なんであんたが…あたしに触ってるのさ!」ブンッ
明石「うぁ……」ベシャ
北上「ふざけやがって……!」
北上「あんたまであたしを馬鹿にするっていうの!?」
明石「ちちち…ちが…」
北上「あたしはあんたに同情される程落ちぶれてない!!」
嘘つきぃや
北上「ぎっ……!」
あんたは明石と同じ…いや、それ以下のクズや
北上「黙れぇぇぇぇぇぇ!!」
明石「ききき…北上…?」
明石もう罰は受けとる。それに比べてお前はどうや?
北上「ぎひっ!ひぃひぃひぃひぃひぃひぃ…」
明石「おおおお…落ち着いててて…」
何事も無かったように毎日を過ごして…何様のつもりなんや?
北上「はぁ……はぁ……」
……人殺し
北上「いっ………!」
人殺し…人殺し…人殺し…
北上「あぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!!」
明石「きき北上…!」
北上「黙れぇぇぇ!!」ガチャン!
明石「!!!!」
下2 この後の展開や起こったことを
379 : 以下、名... - 2018/02/04 20:51:22.28 3TjYi2K8o 170/493北上が気を失って倒れて明石が介抱する
明石「…………!!」ブルブル
明石「…………」
明石「……」
明石「あ……あれ……?」
北上「……」フラッ
北上「…………」フラフラッ
北上「」ゴトン
明石「き……北上ささ…ん…?」
北上「」ピク…ピク…
明石「あ…!たた大変…!」
明石「まままま待ってて…くく下さい…!」
北上「」ピク…
ーー
北上「……」
北上「あ………」
北上「あれ…あたし……」
明石「おおお…起きました…か?」
北上「……これ、あんたがやってくれたの?」
明石「ははは…はい…とと突然…倒れたたた…ので…」
明石「ととととりあえず…寝かせてて…あああ安静に」
北上「そっか……あたし…久々に…」
下2 北上や明石の台詞、行動、その他起こったことを
385 : 以下、名... - 2018/02/04 21:13:28.24 jSdsEjvM0 173/493北上「あんたにゃ迷惑かけたね」
北上「あんたには…迷惑かけたね…」
明石「だだ大丈夫…でです…」
北上「はぁ、情けないよ全く…こんなことで倒れるなんて…」
明石「なな何が…あったんでです…?」
北上「…………」
明石「わわわ私で…よかったら…話を…」
北上「…あんたには言いたくないね」
明石「あ……」
北上「これはあたしの問題なの。誰かに言う必要も無いし…」
北上「…特にあんたには言いたくないの」
明石「……」
北上「…あたしはもう戻るから」ムクッ
明石「ままま…まだ安静に」
北上「やめて!触らないで!」
明石「う……」
北上「ふぅ……ふぅ…」フラッ
明石「お願い……!まままだ…寝てて…」
北上「うるさい!!……あ…」ヘナヘナ
明石「ベベベ…ベッド……に…」
北上「触るな…あたしに触るなぁ…!」バシッ
明石「あぅ……」
北上「はぁ……はぁ…」ズリ…ズリ…
下2 二人の台詞、行動やその他起こったことを
391 : 以下、名... - 2018/02/04 21:46:05.14 3TjYi2K8o 177/493明石が怒って無理矢理にでも寝かせる
明石「だだだめ…です……!」ガシッ
北上「やめ…!やめろ……!」
明石「寝てて……!」ドサッ
北上「う…………」
明石「治るまで…ねねねね寝てて…!」
北上「治るまで……ね」
北上「あんたにはわかんないだろうけど、この病気は治んないんだよ」
明石「ななな治…らない?」
北上「あたしは生きてる限り、あの時のことを一生後悔し続ける」
北上「その度に…死にたくなるんだと思う」
明石「ししし死んじゃ…だめ…」
北上「…今は死なないというか、死のうにも…誰かに邪魔されるだろうし」
北上「もう…………いっそのこと…」
下2 訪れた人物やその他起こったことを
396 : 以下、名... - 2018/02/04 22:11:44.21 jSdsEjvM0 180/493金剛が来る
金剛「いっそのことシネば、楽になるというのデスか?」ガチャ
北上「金剛さん…」
金剛「確かに、そうすれば目先の苦しみからは解放されマス。ですが、それは違いマスよ」
北上「…あたしのことは放っておいてよ」
金剛「嫌デスね」
北上「もう…なんなんだよぉ…どいつもこいつも…」
金剛「……」ツカツカ
北上「何…なんなのさ…」
金剛「……!」パシーン
北上「え…」
明石「だだだめ…らら乱暴は…だだめ…!」ガバッ
金剛「庇わなくても大丈夫デスよ、もう叩いたりしまセン」
明石「……」
金剛「北上、アナタは何もわかってはいません」
北上「……何が」
金剛「全てが、デス。ここでアナタがシネば、あの人はどう思いマスか?」
北上「……っ」
金剛「きっとウチのせいだと悩み、症状が酷くなってしまうかもしれマセン」
北上「……」
金剛「感情はレンサするんです。悲しみ怒り…アナタのシによって…」
北上「……」
金剛「…シぬことは、誰でもできます。それくらい生きることは難しいんデス」
ミス 途中送信
金剛「アナタが本当に悪いと思っているナラ、生きて償いナサイ」
北上「……」
金剛「これは以前アナタが言った言葉デス。あれは自分にムケテ言ってたんデスよね?」
金剛「だから私がもう一度言いマス。アナタはシぬことは許されないんデス」
北上「下2」
下2 北上の台詞、行動やその他
403 : 以下、名... - 2018/02/04 22:55:30.50 E8MyUnit0 185/493龍驤さんにこれ以上負担は掛けられないよね
北上「うん…龍驤さんにこれ以上負担は掛けられないよね…」
北上「そっか……あたしは生きるしかないのか…」
金剛「わかってもらえマシたか?」
北上「……うん」
北上「そうだよね…死んだら償いにもならないし…」
北上「償う機会も…無くなるもんね…」
金剛「わかってもらえたナラ、ベリーグッドです」ニコッ
北上「あたしのしたことは…もうどうにもならない。だから、それを受け入れるしかない」
北上「はぁ~……頑張って生きてみるかぁ…」
金剛「いえいえ、頑張る必要はナイかもしれませんよ?」
北上「え?どういう……」
金剛「ここには何人もお節介を焼くヒトがいるじゃないデスか!」
北上「…あはは、そうかもね」
金剛「ワタシも最初はこの鎮守府の提督を誤解していマシた。でも…真実は違っていマシタ」
北上「…金剛さんから見て、この鎮守府はどう?金剛さんの組織の立場の考えもあるかもしれないけど…できたら本音を教えて欲しいなぁ」
金剛「下2」
下2 金剛の台詞、行動他
409 : 以下、名... - 2018/02/04 23:15:53.61 jSdsEjvM0 188/493来るもの拒まずで受け入れるのはいいが、一人一人に合わせたケアに欠けていないか?
金剛「来るもの拒まずで全て受け入れるのはイイコトです」
金剛「ですがその結果として、一人一人に合わせたケアに欠けてイルような気がシマス」
金剛「現に、北上さんがそうなっているように……」
北上「…成る程、流石見てるねぇ」
金剛「それがワタシの仕事ですカラ」
北上「じゃあこの鎮守府は、最低な鎮守府ってこと?」
金剛「…今言ったのは、ワタシの立場からの意見デス。ワタシ個人の意見は違いマス」
北上「ならそっちの意見も教えて欲しいな~」
金剛「提督には内緒デスよ?……こんなに魅力的な鎮守府は始めてデス」
金剛「ハンディキャップを諸共せず、前向きに捉えて…そしてそれを皆さんでカバーし合ってるんデス」
金剛「これまでも視察で色々な鎮守府を訪れマシたが、どれも……最低でした」
北上「ま~金剛さんが動くってことは、そういう疑いがある所に行くんだもんね?当然っちゃ当然じゃない?」
金剛「違うんデス……事実はもっとザンコクなんデス…」
北上「そっか……ま、短い間だけど、この鎮守府を満喫していってよ。移籍期間が終わるまでは、金剛さんも仲間だからさ!」
金剛「アーその…はい…」
北上「ん?何その煮え切らない返事…」
金剛「イエ…別に何も…」
北上「……もしかして金剛さんさ、ずっとここに居ようとか考えてる?」
金剛「そ!そんなわけないデショ?」
北上「あ~もしかして…来るもの拒まずって自分も含めるつもりだった?」
金剛「ちち違いマス!」
北上「まさか提督に惚れたとか?でも残念、提督は龍驤さんとラブラブだしね~」
金剛「わかってマスよ!入る隙間が無いくらいに二人はバーニングラブなんです!」
北上「……ん?」
金剛「二人は…バーニン……ラブなんですぅ…」
金剛「それなのに…ワタシは……」
北上「え~~~っとぉ……」
金剛「提督…何故貴方はそんなにも…素敵なんデス?」
金剛「ワタシの心が…ここまで震えることは…始めてデス…」くねくね
明石「ここここ金剛さん……どどどうしたんですか…?」
北上「ん~~そうだなぁ…また新しいトラブルが起こるかもしれないよね~」
明石「とととトラブル…?」
金剛「ん~~提督~~……」
ーー