関連
女「人間やめたったwwwww」
女「お勉強したったwwwww」
女「言ったった言ったったwwwww」
女「解禁したったwwwww」
男「解禁したったwwwww」
1
―――――土曜の夜・ナオミの部屋・休憩室―――――
春海は私と入れ違いに、シャワーを浴びに浴室に行った。
ここのお風呂は使わせてもらったことあるけど、ユニットバスは苦手だ。
おねーさんは「サタデーナイトよ」なんて言い残して、繁華街に行ってしまった。
金曜・土曜は飲み会が多くて酔いつぶれる人が多いから、ちょっとずつ吸わせてもらうのにちょうどいいらしい。
(私は知らない人から吸うのはやだな)
「ひまー」
髪を乾かしながら無人の空間に訴える。
テレビはあるけど、積極的に見たい番組もない。
(おねーさんにプレーヤー置いてもらおう……。で、何か借りて見よう)
春海と話すのは好き。
どうでもいいことを喋るのが好き。
でも、最近の私は隙あらば春海の精液を狙っていた。
(禁止されてもしょーがないかなぁ……)
元スレ
女「人間やめたったwwwww」
http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1315827619/
女「人間やめたったwwwww」2
http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1342100712/
2
(でも、おいしいんだよねぇ。元気でるし。なんか友達にほめられちゃったし)
体が持ち直すまでは、春海のことを考えるとお腹がすいた。
頭の芯が崩れて、違うものに置き換わって、すごく欲しくなった。
私の意思で私がやっていることだと理解してるけど、理性とか自制心が、
精液を接種するということに対してはゼロになった。
だけど、元気になった今では、そう切羽詰まった欲しさではなくなった。
必要かそうでないかといえば、たぶん今は不必要。
でも私にとって嗜好性があるから、吸わせてもらえるなら喜んで、といった感じ。
それくらい、私の容態は回復したし、精液にも飢えてなかった。
3
春海の体つきを思い出す。
触られたときの感じとか、抱きついたときに、頬を乗せる肩の高さとか。
どんどん遠慮がなくなっていく彼の振るまい。
(あれ、春海の汁が割とどうでもいい……?)
自分で驚いた。
(あれだけ狙ってたのに、どうでもいい……だと……?)
春海に私を触ることを解禁してから、私はおかしい。
(私の体がおかしい)
あの日、彼が帰った後、なんだか体の奥が不完全燃焼みたいなモヤモヤが残っていて、自分で触ってみた。
そしたら意外と気持ちよかった。
問題は、彼とまともに目が合わせられなくなったことで、正直、車で「言いたいことないか」と聞かれたときは参った。
(触ってほしいなんて言えないもんなぁ)
そんなこと言ったらあいつは喜ぶだろうけど、なんか癪だ。
(なにより私、そこまでエロくないし!)
(そうだ。エロくない!エロくないぞ!)
(むしろ清純派!ピュアだもんね!)
(恥じらいが残ってるもん!だから私は淫乱じゃないぞ!)
(だって春海以外に触られたら、たぶん相手の指を折るもんね!私マジ貞淑!エロくない!)
そこまで考えて、納得した(つもりになった)。
4
そうやって納得したところで、やっぱり触られた感触を思い出す。
どうやって触れられたのか、なるべく細かく思い出す。
その記憶の反芻で、お腹の下の方が少し痙攣するような感じがしてぞくぞくする。
(春海、早くお風呂からあがらないかな)
目を閉じて、彼の手の通ったところはどこだったか、自分の手でたどってみる。
(やっぱり触ってもらうのがいいなぁ)
そう思うけど、手が止まらない。
(春海、こっちも触ったんだよね……)
まだ下の方を自分で触るのは抵抗がある。
でも好奇心と快感には弱くて、そっちに手を伸ばして指を使ってみた。
5
(私、なんでこんなことしてるんだろ)
湿ってはいるけど、彼に触られたときほどじゃない。
(ぜんぶ人間でも、他の子もするのかな)
(それとも私が半分妖怪だからかな)
このぬるぬるは、肉だか皮膚だかのひだの奥から出てるらしい。
好奇心に負けて指を押し込んでみると、案外すんなり入った。
(うわああああなんだこれ!なにこの感触!こんなとこにあんなもん入るの!?)
(いやいやいや、ムリムリ!絶対ムリ!)
(神様ってバカなの?設計ミスなの?)
いろんな考えが頭をマッハで何周もぐるぐるした。
(これはいかん。なんだか戻ってこれないような気がする……)
惜しいような気もしたけど、指を抜いた。
6
浴室の方で物音がする。
(あっぶね。春海に見つかったらえらいこっちゃ)
髪も乾いていたので、そそくさと布団に潜る。
なんだか隠れてしまいたかった。
(今日はどうするのかな。いちゃいちゃするのかな)
期待してしまう自分が悔しい。
(前みたいなことするのかな)
また、自分で触ってしまう。
(もっとすごいのだったらどうしよ)
息は荒くなるけど、声は意外と出ない。
自分で感覚を予測できるからかもしれない。
休憩室の戸が開く。
「志乃、あがったぞー」
7
春海が戻ってきた。
そして私の指は、パンツの中から戻ってきていない。
(どうしよう……。こんなとこもぞもぞしてたら怪しまれる)
とりあえず下手に動くのは得策じゃないと判断して、そのまま会話を続ける。
「うー」
「お疲れのようだな」
「つかれた」
春海はタオルで頭をがしがし拭いている。
(うーん、風呂上がりは三割り増しに見えるなぁ)
少し、指を動かしてしまう。
(ギャー!だめだめ!ストップ!)
人の目の前で何やってるんだろう。
「そっちこそお疲れ」
素っ気ない言い方になってしまったかもしれない。
「俺はお義姉さんについてただけで、なにもしてないんだけどなー」
彼はドライヤーを使いながら、力の抜けた声で笑った。
「春海はがんばってたよ」
ずっと、聴きとった話を整理したり、私のフォローをしてくれていた。
8
「これから、みんな立ち直るといいな」
「だね」
(春海はまじめに関係者のことを案じてるのに、私ときたら……)
ちょっとした自己嫌悪に陥る。
(私をねぎらってくれるのはうれしいけどあっち向いてよぅ……)
「お前、まだ心配なことあるのか」
真剣な顔。たまに見せる難しそうな表情が、ちょっとかっこいいなと思う。
でも今はあっち向いて欲しい。
「ないよ。トモちゃんもふっきれたみたいだし」
春海は髪が乾いたのか、電気を消して布団に入ろうとする。
暗くなったので、やっと手が自由になった。
「寝るの?」
「寝るよ」
物足りない。でも春海は本当に眠いのかもしれない。
じゃあ、あんまりべたべたできない。
「つまんない」
つい、口をついて言葉が出ていた。
「ほう」
何かスイッチ押したかも。
9
「い、いちゃいちゃしないか」
春海は私が恥ずかしいことを言っても、馬鹿にしたりしない。
「えらく男前な誘い方だな」
「嫌ならいい。いいもん」
でもこうやってからかってくるのはいただけない。
「いやいや。いたしましょう。さー来い」
春海は体を向けて、私の体に腕をまわす。
体温と重みに安心する。
春海の匂いが、さっき私が使った石鹸と同じ匂いでうれしい。
そのまま唇を合わせたり離したりする。
頭の奥が、何かに置き換わったりはしない。
私は私として、気持ちいいと思って息を荒げている。
そういう反応を、春海は喜ぶ。
それで、私の意識がトロトロになるまで口の中を舌で探られる。
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(うーん、なんか悶えてるのが私だけだと悔しいな)
体が勝手にくねってしまうのを抑える。
「我慢しなくていいのに」
「してないもん」
実際はしてますけどー。
(春海もなんか反応すればいいのに)
「なに、あんた全然なんともないの?」
「そんなことはない。気持ちいい」
「なぜ動じない。ファックファック」
「やっぱり直接的な刺激のほうが――っうああ」
言い終わらないうちに、性器の先のあたりの生地を爪で軽くひっかいてやった。
春海の腰が引ける。ちょっとおかしかった。
「わらうなよ」
そう言われながら手を掴まれた。
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「さわるぞ」
「う」
一段低い声にぞくぞくする。
「今日は寝た振りナシだぞー」
(なんでこんなに楽しそうなんだろう)
意思に反して体が逃げるのを、抱きかかえておさえつけられる。
遠慮しているのか、前と同じように服の下には手を入れてこない。
(変なところで紳士だからなぁ……)
(直接触られたらどんなんだろう)
「――はっ、あぅっ」
想像したら、声が漏れた。
「お、声でたな」
それを指摘されると、やっぱり恥ずかしくて首を横に振った。
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春海の手が止まると、力が抜けた。
「お、ぐったり」
「言うなー」
「敏感だなー」
「だまれー」
頬をつねってやった。
少しの間、沈黙が下りてきた。
このとき私は、何も考えてなかった。
「してもらうと違うねー」
「えっ」
春海が驚いたのか戸惑ったのか、間の抜けた声を出した。
「えっ」
その反応の意味がわからず、私も同じ声を出す。
「……してもらうって、俺に?」
「え、ああ、うん。あんたに」
まずいと思った。
「あ、もしかして自分でしてみたり?」
声が半分笑っている。
(ああああああん結局ばれてるしもうやだああああああ)
誰か、穴掘ってくれ。
入るから。
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「もうやだ恥死する」
「大丈夫、俺もやってる!」
「男と一緒にするなああああ……ああ…………はぁ」
反抗する気力も出てこない。
ただただ恥ずかしい。
「……引いてない?」
「引かない引かない」
「幻滅してない?」
「むしろボーナス」
「…………」
「どんどんしたらいいと思う」
「いや、推奨されても」
また、体を触られはじめる。
「で、どうやってるの?」
「んっ、ぅ……えと、真似して……」
「あれ、良かった?」
「うん……」
14
一番恥ずかしいネタを握られてしまった。
「で、中とかいじってみた?」
「ちょっと……入れてみただけ」
「俺はまだそこまでしてないのに」
「いやぁ、好奇心でつい……」
春海の手が下に伸びる。
たぶん、そこは既にぐちゃぐちゃになってる。
(せっかくはきかえたのに汚れるのはなぁ……)
「あっ、だめ、待って」
「どうした」
「えっと、汚れるから、その……」
「自分で脱ぐ?」
「うぅ……動けない……」
なんで恥ずかしいと固まるのかな。
そのうち慣れるのかな。
(慣れるってことは、慣れるだけするってことで……)
そう考えると、頭が陶酔感でいっぱいになった。
「ぬがしてくれる?」
(私はなんてことを……)
「わかった」
春海は笑ったりせずに一言だけ言った。
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彼の手が下着にかかる。
私は彼の服を掴んで、ひたすら硬直している。
「怖い?」
「ううん」
なんだかやりにくそうだ。
「あたしは大丈夫」
「そうか。じゃ、ちょっと腰浮かして」
「あっ、ごめん」
少し体をずらすと、一気に脱げた。
下半身が心許ない。
性器を晒すとはこういうことか、と思うと少し心細い気がした。
(春海はよく、何度も吸わせてくれたな……)
ここ数日口にできていない、精の味を思い出す。
お腹はすかないけど、もっと触ってほしいような気持ちになった。
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「ちょっと脚開いて」
「ん」
手で優しく膝を割られる。
それだけで、期待からかうっとりしてしまって息が漏れる。
彼の指の腹が、割れた肉を撫で上げると、つま先がぴりぴりして腰が跳ねた。
「うわ、すごいことになってる」
「言うなばかっ……」
言葉とは裏腹に、感覚の波に任せて体がうねる。
ある一点からくる刺激がすごく強い。
「うぅ、そこ、だめ」
自分の手を重ねて、ストップをかける。
「え、もっとしろって?」
面白がって手を固定したままいじられると、自分でもびっくりするほどあられもない声が出た。
しがみついて自分の口をふさいだ。
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無意識的に、春海の性器に手を伸ばしていた。
欲しかったのかもしれない。
「まだだめだって」
春海は私の手をよけた。
「ひどい。そんなにしてるのに」
「だめ」
「――いっ、あっ」
不満の一つでも言ってやろうとすると、指が入ってきた。
自分のより深いところに届く。
「悪い、痛かった?」
「痛くない、痛くないからっ」
「動かして」とは言えない。
でも、悟ってくれたのか黙って、他のところを触りながら、中をこねたり抜き差ししてくれる。
私ももう逆らわない。
恥ずかしいのは一旦脇に置いておいて、快感をむさぼるように、気持ちいいように動いた。
そのうち、一際大きな波がきて痙攣した。
私は短く叫んで、力つきた。
18
数秒だったか数分か、ほんの少し眠りと覚醒の間でぼーっとしていた。
「……んん」
向きを変えようと体を動かすと、名残でもあるのか、お腹がうずいた。
「お、生き返った」
かなり目が慣れて、春海の表情がわかる。
穏やかで、いやらしいこと考えてなさそうなのに、どきっとした。
「くそぅ、童貞のくせに」
「張り切っていろいろ調べたったwwwww」
気持ちよかったので、あまり文句が言えない。
春海が私の手を、硬く張ったところに導く。
思わず喉が鳴った。
「志乃、口でして」
「いいの?」
声がはずんでしまう。
(わーい、禁止命令解除ー!)
でも、お腹はすいてない。
食欲はなくても、それを撫でていると愛しいもののような気がしてきた。
「ほんとにしていいの?」
「うんうん。解禁したったwwwww」
「やたー」
「いただきます」って言いそうになったけどやめた。
お腹はすいてない。
食事のためじゃなくて、気持ちよくなってほしいからするんだし。
だけど、習慣というのはなかなか裏切れないので、
私は心の中で手を合わせてから、春海の性器に口をつけた。
男「解禁したったwwwww」おわり
続き
女「もらったったwwwww」